JP2000171457A - 試料採取複合プローブ - Google Patents

試料採取複合プローブ

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JP2000171457A
JP2000171457A JP10343702A JP34370298A JP2000171457A JP 2000171457 A JP2000171457 A JP 2000171457A JP 10343702 A JP10343702 A JP 10343702A JP 34370298 A JP34370298 A JP 34370298A JP 2000171457 A JP2000171457 A JP 2000171457A
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JP
Japan
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tube
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heat
mold
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JP10343702A
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English (en)
Inventor
Masato Iizuka
正人 飯塚
Keita Iwasaki
慶太 岩崎
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Osaka Oxygen Industries Ltd
Original Assignee
Osaka Oxygen Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 溶融金属の正確な成分比を反映し、さらに充
填率に優れた、ピン型とコイン型の両方の試料を同時に
採取できる複合プローブを提供する。 【解決手段】 紙管22内にコイン型試料を採取するた
めの鋳型23を配置する。鋳型に溶融金属を導入すると
ともに、ピン型試料を採取する導入管26を鋳型に接続
し、その一端側26aを、紙管の端部22aから相当の
長さで突出させる。導入管を耐熱スリーブ35で被覆
し、耐熱スリーブの外径は、紙管の外径より小さくし
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、溶融金属、例えば精錬
中の溶鋼の成分を分析するために使用する試料を採取す
るためのプローブに関し、さらに詳細に言えば、コイン
型試料とピン型試料とを同時に採取する複合プローブに
関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、例えば精錬の現場において、
現在精錬中の溶鋼の成分を分析するためにその溶鋼の試
料を採取することが行われている。この試料としては、
従来コイン型の試料が採取され、通称カントバックと称
される発光分光分析装置により行うのが一般的であっ
た。
【0003】ところで近年になって、各種特殊鋼或いは
高品質鋼に対する要望が高まり、それに伴い、精錬中の
溶鋼の各種成分の割合について非常に厳しい許容範囲が
設定されるようになっている。例えば、炭素の成分比率
が0.80%乃至0.82%と言ったように、100分
の1パーセントのレベルでその成分比率が規定される場
合がある。このようなレベルになると、従来使用されて
いるカントバックでは正しい精度での測定が困難な場合
が多い。
【0004】そこで、要求される成分比率が厳しい元素
については、別途ピン型試料を採取し、一般的には燃焼
分析と称されている加熱融解抽出法を用いて分析を行っ
ている。そして、作業時間の短縮、さらにはコスト面か
らも、コイン型とピン型の試料とを同時に採取できるプ
ローブに対する要望が強く、そのような一体複合型プロ
ーブとして、例えば図3に示すようなタイプのものが一
般的に使用されている。
【0005】図3において、プローブ1は、コイン型試
料を採取するための鋳型3と、この鋳型3内に溶鋼を導
入するとともにピン型試料を採取するための導入管6と
を一体的に備えて構成されている。すなわち、内部にコ
イン型の空所を4を形成された鋳型3の流入口5に、導
入管6の一端側7が挿入されて取り付けられている。導
入管6は通常石英ガラスで作られている。この状態で、
鋳型3と導入管6とは紙管2内に配置される。その際、
導入管6の他端側8は、紙管の一端側2aを封止してい
る耐火セメント9を通って紙管2の外部に15mm位突
出している。符号10は、薄い、鉄あるいはアルミ等の
金属板で形成したキャップであり、紙管2の外部に突出
した導入管6の突出した端部8を保護している。符号1
1はホルダー紙管であり、保護紙管12を介して紙管2
の他端側2bに取り付けられている。このホルダー紙管
11にホルダーと称される鉄パイプ(図示せず)が挿入
される。
【0006】試料の採取に当たっては、ホルダー11を
掴んでこのプローブ1の紙管2の一端側2aを溶鋼内に
浸漬する。浸漬されると直ちにキャップ10は溶解し、
溶鋼が導入管6から鋳型3内へ導入され、鋳型3内の空
所4と導入管6の内部を満たし、図4に示すような試料
13が得られる。符号14の部分がコイン型試料とし
て、また符号15の部分がピン型試料として分離して使
用される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来使用さ
れているこの種の複合プローブでは、溶鋼に浸漬した時
に紙管が焼損し、その際に発生するガス或いは紙管の主
成分であるカーボンが導入管6の他端側8すなわち流入
口付近に充満した状態となっている。従って採取された
試料13は、このガス或いはカーボンを巻き込んだもの
となっており、溶鋼の成分比を正しく反映した所謂「健
全な試料」とは言えない。これを防止するために紙管2
に変えて耐熱スリーブを使用することが考えられるが、
きわめてコスト高になってしまう。
【0008】また、紙管2の外径は比較的に大きいた
め、このプローブ1を溶鋼に浸漬した際にこの紙管に接
触する部分の溶鋼の温度が低下する、所謂「抜熱効果」
が生じ、そのために溶鋼が鋳型3内に十分に充填される
前に導入管6内或いは鋳型3の導入口5内で凝固してし
まい、得られる試料の溶鋼充填率が低くなり、適切な分
析に供し得ない場合が生じる。この場合、再度の試料採
取が必要となる。
【0009】本願発明は、上記のような従来の複合プロ
ーブの問題点に鑑みなされたものであり、成分分析に供
するに十分な充填率を有し、溶鋼の成分比を正しく反映
した健全な試料の採取を可能とする複合プローブを提供
することを課題とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明に係る試料採取複合プローブでは、鋳型に接
続した導入管の一端側を相当の長さで紙管から突出さ
せ、該導入管の突出部分を耐熱スリーブで被覆した。
【0011】ある実施の形態では、導入管の紙管から突
出する部分の長さが70mm以上である。
【0012】ある実施の形態では、耐熱スリーブの外径
を紙管の外径より小さくした。
【0013】ある実施の形態では、耐熱スリーブの外径
は35mm以下である。
【0014】
【実施の形態】以下、図面に基づき本願発明の具体的実
施の形態を説明するが、本願発明の範囲は以下に説明さ
れる実施の形態に限定されるものではない。
【0015】図1は、本発明の一実施の形態に係る試料
採取複合プローブ21の断面図である。図において、符
号22は紙管、23は鋳型、24はコイン型空所、25
は流入口、26は石英ガラスでなる導入管、29は耐火
セメント、31はホルダー紙管で構成されたホルダー、
32は保護紙管であり、これらは基本的には図3に示し
た従来例の複合プローブ1の各部材と同じでよいので、
その詳細な説明は省略する。
【0016】図から明らかなように、本実施の形態に係
るプローブ21では、導入管26は従来例に比してかな
り長く、相当の長さで紙管22の一端22aを閉鎖する
耐火セメント29を通って紙管22の外部に突出してい
る。そして、その導入管26の先端部分26aを残し
て、アルミナ或いは二酸化珪素等で形成されたフランジ
付きの円筒状の保持部材33、円筒状の中間紙管34、
そしてアルミナ或いは二酸化珪素等の混合物を焼成して
得られるセラミックで代表される耐熱性材料で作成され
た耐熱スリーブ35で順次被覆している。耐熱スリーブ
35は、プローブ21が溶鋼中に浸漬されたときに、そ
の熱による導入管26の破壊を防止するものである。ま
た保持部材33と中間紙管34の使用は、外部からの衝
撃による導入管26の破損を防止するとともに、制作を
容易にするためのものである。そしてさらに、保持部材
33のフランジ部分から露出している中間紙管34の端
面は図示のとおり、耐火セメント36で覆われており、
溶鋼に浸漬した場合の中間紙管34からのガスやカーボ
ンの発生を防止している。これら保持部材33、紙管3
4、耐熱スリーブ35は、アルミナ或いは二酸化珪素を
主成分とする耐火セメント29を介して鋳型23の流入
口25端部に固定されている。また、図から明らかなと
おり、導入管26を被覆する部材の最も外側に配置され
る耐熱スリーブ35の外径は、紙管22の外径より小さ
くなっている。
【0017】すなわち、導入管26が相当の長さで紙管
22から突出しているので、このプローブ21を溶融金
属に浸漬した場合、紙管から発生するガス或いはカーボ
ンはその周囲の溶融金属には巻き込まれるが、導入管2
6の流入口はその範囲より下方に位置することとなる。
【0018】また、耐熱スリーブ35の外径が紙管22
の外径より小さくなっているので、その部分で周囲の溶
融金属に与える抜熱効果が小さくなる。
【0019】
【実施例】図2に、極低炭素鋼について、プローブ21
の導入管26の突出部の長さL(図1参照)に対して、
採取されたピン型試料の炭素分析値を対比させたグラフ
を示す。これから明らかなとおり、突出部の長さが約7
0mm以上で炭素の分析値がほぼ一定となる。すなわ
ち、突出部の長さを約70mm以上とすれば、その溶融
金属の成分比を正しく反映している健全な試料が得られ
ることを示している。この実施例では、保持部材33の
フランジの端面から突出している導入管26の先端部分
26aの長さは約15ミリであり、十分な長さに渡って
導入管26は耐熱スリーブ35により被覆、保護されて
いる。
【0020】また、この実施例で使用した紙管22の外
径寸法は45mm乃至55mmであり、導入管26を被
覆する耐熱スリーブ35の外径をその約3/4としたと
ころ、抜熱効果は従来例に比してかなり改善され、溶融
金属の流入はきわめて良好で、充填率の高い試料が得ら
れた。更に具体的には、耐熱スリーブ35の外径を35
mm以下にすると、優れた効果が得られることが判明し
た。
【0021】なお、耐熱スリーブで導入管の突出部を被
覆するとは、導入管の突出部全長を被覆する場合のみで
なく、突出部の先端が、溶融金属浸漬時に損傷しない程
度の長さで耐熱スリーブから露出されている場合を含
む。また、耐熱スリーブで突出部を被覆するとは、耐熱
スリーブで直接被覆する場合のみでなく、他の筒状部材
を被覆した上で最外側に耐熱スリーブを被覆する場合を
も含むものである。
【0022】
【発明の効果】以上の説明から明らかなとおり、本発明
によれば、導入管を紙管の一端より相当の長さ、即ち、
プローブを溶融金属に浸漬させた時に紙管から発生する
ガスあるいはカーボンが巻き込まれた溶融金属が存在す
る位置より下方に、導入管の流入口が位置するだけの長
さで突出さ、その突出部分を耐熱スリーブで被覆したの
で、その溶融金属の成分比を正しく反映した健全な試料
を採取することが出来、導入管が試料採取の際に損傷す
ることもない。その突出部の長さを70mm以上とする
と特に良好な結果が得られる。
【0023】また、導入管の突出部を被覆する耐熱スリ
ーブの外径を紙管の外径より小さくしたので、導入管の
突出部の流入口付近での抜熱効果が小さく抑えられ、溶
鋼がスムースに且つ十分な量だけ導入管及び鋳型内に入
り、充填率に優れた試料が得られる。耐熱スリーブの外
径を35mm以下にすると、特に良好な結果が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る試料採取複合プロ
ーブの断面図である。
【図2】具体的実施例による導入管の突出長さとピン型
試料のカーボンの分析値を対比させたグラフである。
【図3】従来の試料採取複合プローブの断面図である。
【図4】コイン型試料とピン型試料とが一体化した試料
の一例を示す斜視図である。
【符号の説明】
21 試料採取複合プローブ 22 紙管 23 鋳型 24 コイン型空所 26 導入管 31 ホルダー 35 耐熱スリーブ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒状の紙管と、前記紙管内に配置され
    たコイン型試料を採取するための鋳型と、一端が前記鋳
    型に設けられた流入口に接続され、他端が前記紙管の一
    端側から突出して、前記鋳型内へ溶融金属を導く細い円
    筒状の導入管を備えた、溶融金属のコイン型試料とピン
    型試料とを同時に採取するための試料採取複合プローブ
    において、前記導入管の前記紙管から突出している部分
    を相当の長さとし、該導入管を耐熱スリーブで被覆した
    ことを特徴とする、試料採取複合プローブ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の複合プローブにおい
    て、前記導入管の前記紙管から突出している部分の長さ
    が70mm以上であることを特徴とする、試料採取複合
    プローブ。
  3. 【請求項3】 請求項1乃至2に記載の試料採取複合プ
    ローブにおいて、前記耐熱スリーブの外径を前記紙管の
    外径より小さくしたことを特徴とする、試料採取複合プ
    ローブ。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の複合プローブにおい
    て、前記耐熱スリーブの外径は35mm以下であること
    を特徴とする、試料採取複合プローブ。
JP10343702A 1998-12-03 1998-12-03 試料採取複合プローブ Pending JP2000171457A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100951877B1 (ko) 2008-03-04 2010-04-12 우진 일렉트로나이트(주) 직송달 시료채취기
KR100992514B1 (ko) * 2008-06-30 2010-11-05 우진 일렉트로나이트(주) 극저 탄소강용 샘플러

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100951877B1 (ko) 2008-03-04 2010-04-12 우진 일렉트로나이트(주) 직송달 시료채취기
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