JPH079089Y2 - 炉外精錬炉内溶鋼のブロックサンプラー - Google Patents

炉外精錬炉内溶鋼のブロックサンプラー

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JPH079089Y2
JPH079089Y2 JP1987012587U JP1258787U JPH079089Y2 JP H079089 Y2 JPH079089 Y2 JP H079089Y2 JP 1987012587 U JP1987012587 U JP 1987012587U JP 1258787 U JP1258787 U JP 1258787U JP H079089 Y2 JPH079089 Y2 JP H079089Y2
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molten steel
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tube
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秀行 竹林
隆明 近藤
政男 土田
勲 田中
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日本鋼管株式会社
リケン工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、炉外精錬炉内溶鋼のブロツクサンプラーに
関するものである。
〔従来の技術〕 製鋼工程における炉外精錬で、精錬炉(例えばRH脱ガス
炉、AP炉、PI炉等)内溶鋼のガス成分の分析(ガス分
析)および金属成分の分析(発光分光分析)をするため
に、溶鋼のブロツク試料が採取されている。
しかし、従来の非真空型のブロツクサンプラーでは、ブ
ロツク試料の採取時に溶鋼が空気によつて酸化、窒化さ
れるので、得られたブロツク試料を用いて酸素、窒素お
よびSol−Al等の正確な値を分析することができなかつ
た。このため、酸素、窒素およびSol−Al等の正確な分
析をするためには、ブロツク試料と同時に別に溶鋼のピ
ン試料を採取しなければならない。
そこで、本出願人は、先頃、第2図に示すようにな真空
型のブロツクサンプラーを提案し、出願した(実願昭60
−75714号)。
このブロツクサンプラーは、ホルダー1に支持された紙
管2の下端に、下部開口の保護管3によつて保護された
石英製の試料採取容器(鋳型)4を設けたもので、容器
4は上部の細管5によつて紙管2内に連通されており、
容器4の側壁にはガラスシール6によつて封じられた溶
鋼流入口7が設けられている。そして、ホルダー1は、
容器4内を真空にするための真空ポンプ8に、真空ゴム
管9によつて連通されている。なお、第2図において、
10は保護管3に設けられた空気抜き穴、11はセメントブ
ロツクである。
このブロツクサンプラーでは、炉外精錬炉内溶鋼中に紙
管2の中途まで浸漬すると、溶鋼が真空に引かれた容器
4のガラスシール6を溶かして流入口7から容器4内に
流入して来、かくして、溶鋼が容器4内に採取され、ブ
ロツク試料が得られる。このように、このブロツクサン
プラーでは、容器4内を真空にして溶鋼を採取するの
で、酸化および窒化をなくしたブロツク試料が得られ
る。
しかしながら、炉外精錬炉内溶鋼の湯面までは5〜6mと
距離があるので、ブロツクサンプラーの吸引操作が煩雑
で、取扱い上実用的でない。このため容器4内を予め真
空にしておいてから溶鋼中に浸漬するこも考えられる
が、この場合には、容器4内への溶鋼の流入が安定しな
い。また、保護管3と容器4との間の溶鋼が地金となつ
て容器4に付着するので、容器4内に得られたブロツク
試料の取出しに困難を来たす欠点もある。
〔考案が解決しようとする問題点〕
以上のように、従来のブロツクサンプラーでは、ブロツ
ク試料の採取時に空気による酸化および窒化があつた
り、あるいは、試料採取容器の吸引操作が繁雑で取扱い
に不便であつたり、得られたブロツク試料の取出しが困
難であつたりする等のいずれかの問題点があつた。
従つて、この考案は、上述の現状に鑑み、酸化および窒
化のない溶鋼のブロツク試料を採取することができ、且
つ、取扱いに便で、ブロツク試料の取出しも容易な、炉
外精錬炉内溶鋼のブロツクサンプラーを提供することを
目的とするものである。
〔問題点を解決するための手段〕
この考案のブロツクサンプラーは、容器本体の側面に沿
つて前記容器本体の下方まで延ばした細管を前記容器本
体の上面に接続させると共に、前記細管の下端にガラス
シールによつて封じた溶鋼流入口を設けてなる。前記容
器本体および前記細管内が真空の石英製試料採取容器
と、前記細管の下端部に被せた鉄製の保護キヤツプと、
前記細管の下端部を露出させて前記試料採取容器を収容
した保護管と、前記保護管を支持した長尺のホルダーと
からなることに特徴を有するものである。
以下、この考案のブロツクサンプラーについて詳述す
る。
第1図は、この考案のブロツクサンプラーの一実施態様
を示す断面図である。
第1図に示すように、この考案のブロツクサンプラー
は、容器本体20および細管21からなる石英製試料採取容
器22と、細管21の下端部に被せた保護キヤツプ23と、容
器22を収容した保護管24と、保護管24を支持したホルダ
ー25とからなつている。
容器本体20は下部が膨んだ略円筒状をしており、細管21
は容器本体20の側面に沿つて容器本体20の下方まで延び
おり、そして、その湾曲部21aが容器本体20の上面に接
続されている。細管21の下端には、ガラスシール26によ
つて封じた溶鋼流入口27が設けられている。容器本体20
および細管21内、即ち容器22内は予め真空にされてい
る。
保護キヤツプ23は、炉外精錬炉内溶鋼の湯面上のスラグ
を突き破つて保護管24を浸漬したときに、細管21の下端
部をスラグから保護するためのもので、鉄でできてい
る。
保護管24は紙製の内筒28とアスパール(商標名)等の耐
熱材料製の外筒29との二重管からなつている。保護管24
は細管21の下端部を露出させて容器22を収容している。
保護管24の下端はモルタル30によつて封じられており、
容器本体20の下面は、モルタル30上の紙製円盤31上に盛
つたアルミナセメント32によつて固定されている。
ホルダー25は長尺の紙管からなつている。ホルダー25は
これを降下装置に取付けて、サンプラーを降下し、保護
管24の中途まで炉外精錬炉内溶鋼中に浸漬させるための
ものである。ホルダー25は保護管24内に挿入された紙管
33内に挿入され、そして、保護管24外面から、挿通した
ピン34によつて保護管24に取付けられ、保護管24を支持
している。ホルダー25の外面と保護管24および紙管33の
端面との間は、モルタル35によつて封じられている。
従つて、この考案のブロツクサンプラーでは、ホルダー
25を取付けた降下装置によつて降下して、保護管24の中
途まで炉外精錬炉内溶鋼中に浸漬すると、細管21下端部
の保護キヤツプ23が溶け、次いで細管21下端のガラスシ
ール26が溶けて、溶鋼流入口27から溶鋼が細管21を通つ
て吸上げられ、そして細管21の湾曲部21aが連通した容
器本体20上面の開口20aから流入して、容器本体20内に
収容される。そして、サンプラーを引上げて冷却すれ
ば、容器本体20内にブロツク試料が得られる。
このとき、上述のように、溶鋼が容器本体20内に上方か
ら流入して収容されるので、サンプラーの引上げ時に容
器本体20内の溶鋼の足り落ちがないから、ブロツク試料
内の空胴の発生がなく、また、凝固収縮によるブロツク
試料内の空胴の発生もない。従つて、ブロツク試料を切
断すれば健全な切断面が得られ、発光分光分析試料とし
て供することができる。
また、溶鋼は空気との接触がないので、酸化および窒化
の心配がなく、ブロツク試料は酸素、窒素およびSol−A
l等の正確な分析試料としても使用できる。さらに、容
器本体20内に得られたブロツク試料の取出しも、容器本
体20が石英製であり、また容器本体20に溶鋼による地金
の付着がないから、容易である。さらにまた、容器22内
を予め真空にしており、試料採取時に真空ポンプで吸引
する必要がないから、採取が容易で、且つ取扱いも便利
である。
〔実施例〕
第1図に示したこの考案のブロツクサンプラーおよび従
来の非真空型のブロツクサンプラーを用いて、RH脱ガス
炉内溶鋼のブロツク試料を採取し、また、通常のピンサ
ンプラーを用いて、同じくピン試料を採取した。そし
て、これ等のブロツク試料を用いて、炭素(C)、Sol
−Al、酸素(O)および窒素(N)を分析し、ピン試料
を用いて酸素および窒素を分析した。試料の採取は鋼種
の異なる溶鋼7チヤージ分である。
得られた分析結果を第1表に示す。
第1表に示されるように、本考案ブロツク試料と従来ブ
ロツク試料とによる結果を比較すると、炭素については
従来ブロツク試料による結果は、本考案ブロツク試料に
よる結果よりもほぼ高い(平均値の差:0.005wt%)。こ
れは、従来のサンプラーでは、紙製リングを内蔵してい
るための影響があるからで、極低炭素鋼(炭素0.01wt%
以下)のブロツク試料は、この考案の石英製の真空採取
容器を備えたサンプラーでないと良好に採取できない。
また、酸素、窒素についても従来ブロツク試料では高
く、明らかに酸化、窒化されていることが判る。そのこ
とは、Sol−Alの結果にも表わされている。
本考案ブロツク試料とピン試料とによる酸素、窒素の結
果を比較した場合、酸素の差、窒素の差は誤差範囲内で
ある。これから、本考案ブロツク試料でガス分析が充分
可能で、ピン試料の採取をしなくてもよいということが
判る。
〔考案の効果〕
この考案の炉外精錬炉内溶鋼のブロツクサンプラーは以
上のように構成されるので、酸化および窒化のないブロ
ツク試料を採取することができ、また、極低炭素鋼のブ
ロツク試料の採取にも好適で、且つ、取扱いも容易であ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この考案のブロツクサンプラーの一実施態様
を示す断面図、第2図は、従来の真空型のブロツクサン
プラーを示す断面図である。図面において、 20…容器本体、20a…開口、21…細管、21a…湾曲部、22
…採取容器、23…保護キヤツプ、24…保護管、25…ホル
ダー、26ガラスシール、27…溶鋼流入口、30,35…モル
タル、34…ピン。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 近藤 隆明 東京都千代田区丸の内1丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)考案者 土田 政男 東京都千代田区丸の内1丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)考案者 田中 勲 千葉県市川市平田4丁目18番4号 (56)参考文献 特開 昭57−211555(JP,A) 実開 昭58−16556(JP,U) 実公 昭56−29744(JP,Y1)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】容器本体の側面に沿つて前記容器本体の下
    方まで延ばした細管を前記容器本体の上面に接続させる
    と共に、前記細管の下端にガラスシールによつて封じた
    溶鋼流入口を設けてなる、前記容器本体および前記細管
    内が真空の石英製試料採取容器と、前記細管の下端部に
    被せた鉄製の保護キヤツプと、前記細管の下端部を露出
    させて前記試料採取容器を収容した保護管と、前記保護
    管を支持した長尺のホルダーとからなることを特徴とす
    る、炉外精錬炉内溶鋼のブロツクサンプラー。
JP1987012587U 1987-01-30 1987-01-30 炉外精錬炉内溶鋼のブロックサンプラー Expired - Lifetime JPH079089Y2 (ja)

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JPS63120160U JPS63120160U (ja) 1988-08-03
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS617466Y2 (ja) * 1979-08-14 1986-03-07
JPS5816556U (ja) * 1981-07-22 1983-02-01 新日本製鐵株式会社 真空ピンサンプラ−

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