JP2000171445A - 円板状ワークの探傷装置におけるワークの供給排出装置 - Google Patents

円板状ワークの探傷装置におけるワークの供給排出装置

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JP2000171445A
JP2000171445A JP10343853A JP34385398A JP2000171445A JP 2000171445 A JP2000171445 A JP 2000171445A JP 10343853 A JP10343853 A JP 10343853A JP 34385398 A JP34385398 A JP 34385398A JP 2000171445 A JP2000171445 A JP 2000171445A
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flaw detection
chute
supply
shim
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Takashi Mishima
孝 三嶋
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Fuji Oozx Inc
Original Assignee
Fuji Oozx Inc
Fuji Valve Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シムのような小型円板状のワークの表面の破
壊傷を、迅速かつ正確に検査しうるようにした円板状ワ
ークの探傷装置、特にそのワークの供給排出装置を提供
する。 【解決手段】 探傷装置本体Xの検査位置に水平に支持
した円板状のシム1の外周部を、2個の駆動ローラ3と
1個の従動ローラ4とにより挟んで、シム1を回転させ
つつ、プローブ15により、シム1の上下面の破壊傷を
探傷するようにしたものにおいて、従動ローラ4を第1
エアシリンダ13により開閉させるようにするととも
に、2個の吸盤29により、検査位置のシム1を排出シ
ュート22の排出位置へ、また供給シュート21のワー
ク供給位置にあるシム1を検査位置へそれぞれ同時に移
載させるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば自動車の動
弁機構に用いられている弁隙間調整用のシムのような、
小形円板状のワークの表面のクラック等を探傷する装
置、特にそのワークの供給排出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】上記のようなシム等の表面に破壊傷があ
るか否かを検査する手段として、被検体にプローブを接
近させて、被検体に渦電流を発生させ、その渦電流がク
ラックにより乱されることによるプローブの電流の変化
等を測定して、クラックの存在を検出するようにした渦
流探傷装置を用いることができることは知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来は、製造
途中か、または完成したシムの中からサンプリングした
1個のシムを検査台に載置し、手作業に近い状態で被検
体かプローブのいずれか一方を動かして検査していたの
で、1個のシムの検査に多くの時間と労力を要し、検査
効率が悪く、製造途中または完成直後のシムの全数を検
査するのは、ほとんど不可能であった。本発明は、従来
の技術が有する上記のような問題点に鑑み、シムのよう
な小型円板状のワークの表面の破壊傷を、迅速かつ正確
に検査しうるようにした円板状ワークの探傷装置、特に
そのワークの供給排出装置を提供することを目的として
いる。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明によると、上記課
題は次のようにして解決される。 (1) 検査位置にほぼ水平に支持した円板状ワークの外
周部の互いに円周方向に離間した少なくとも3点に、垂
直軸まわりに回転可能なローラを圧接し、そのうちの少
なくとも1個のローラを回転駆動することにより、前記
ワークを回転させ、前記ワークの上下に近接するように
設けた渦流探傷装置のプローブにより、ワークの上下面
における破壊傷を検査するようにした探傷装置本体を備
える円板状ワークの探傷装置において、前記ローラのう
ちの少なくとも1個のローラを、他のローラに対して開
閉移動させるローラ開閉手段と、探傷装置本体における
検査位置を中心として、その両側方に、各端末部のワー
ク供給部とワーク排出部とが等間隔かつ等高となるよう
に配設した供給シュート及び排出シュートと、前記供給
シュートのワーク供給部、探傷装置本体の検査位置及び
排出シュートのワーク排出部の上方において、上下動及
び側方移可能として設けられ、ワーク供給部上のワーク
を検査位置へ、及び検査位置上のワークをワーク排出位
置へそれぞれ移送可能な1対の吸盤を有するワーク移載
装置とを備えるものとすうる。
【0005】(2) 上記(1)項において、排出シュート
の中間部に不良ワークの排除シュートを分岐接するとと
もに、その分岐部に、探傷装置本体におけるワークの検
査結果に基づいて、良品のワークを排出シュートに導
き、かつ不良ワークを排除シュートに導く仕分け装置を
設ける。
【0006】(3) 上記(1)または(2)項において、供
給シュートの中間部に、送られてきたワークを、1個ず
つワーク供給部に供給するセレクタを設ける。
【0007】
【発明の実施の形態】図面は本発明一実施例を示すもの
で、図1において、シム(1)等の小型円板状のワークの
クラック等の破壊傷を検知する探傷装置本体(X)は、方
形の基台(2)に載置され、その周囲には、探傷装置本体
(X)おける図3、図5及び図6に示すような検査位置に
シム(1)を供給するとともに、探傷済みのシム(1)を検
査位置から排出する装置が設置されている。
【0008】探傷装置本体(X)における方形の基台(2)
の後部(図1の左部、以下図1の右方及び上方を、それ
ぞれ前方及び右方という)上方には、水平に並んで互い
に等径をなす、垂直軸まわりに回転可能な1対の駆動ロ
ーラ(3)と1個の従動ローラ(4)が、シム(1)が嵌入し
うる空間を設けて、三角形に配設されている。
【0009】両駆動ローラ(3)のローラ軸(3a)の下端に
嵌設した駆動ギヤ(5)(図3及び図4参照)は、モータ
(図示省略)のモータギヤ(6)に噛合し、両ローラ軸(3
a)の中段に嵌設した両Vプーリ(7)には、Vベルト(8)
が掛け回されて、両駆動ローラ(3)は、同方向に等速で
回動する。
【0010】従動ローラ(4)のローラ軸(4a)は、第1リ
ンク(9)をもって、基台(2)に立設した第1支柱(10)に
枢支され、第1リンク(9)は第2リンク(11)をもって、
不動の第2支柱(12)の上端に基端を枢支した第1エアシ
リンダ(13)に連係され、従動ローラ(4)は、第1エアシ
リンダ(13)の伸縮により、両駆動ローラ(3)の間に向か
って進退する。この第1エアシリンダ(13)、第1及び第
2リンク(9)等により、ローラ開閉手段が形成されてい
る。
【0011】両駆動ローラ(3)と従動ローラ(4)の間の
空間の直下には、水平をなすほぼ五角形の、アルミニュ
ーム等の非磁性材よりなる探傷台(水平支持手段)(14)
が固設され、その左端部と中央より若干右方に寄った部
分とには、上方を向く1対の第1プローブ(15)が貫設さ
れ、後端近くと前右部および前左部には、平面形が三角
形状に並ぶ3本の第1ボールプランジャ(16)が、上方よ
り嵌設されている。各ボールプランジャ(16)の上端に
は、非磁性体製のボール(16a)が無方向に回転可能とし
て軸受されている。
【0012】両第1プローブ(15)と3個の第1ボールプ
ランジャ(16)の頭部とは、探傷台(14)の上面より突出し
て、上端は、第1ボールプランジャ(16)の方が第1プロ
ーブ(15)よりわずかに上方に突出している。探傷台(14)
は、基台(2)の左右方向中央の上方に位置している。
【0013】探傷台(14)の上方には、探傷台(14)と同材
質の水平をなす探傷板(押え手段)(18)が、基台(2)の
後部に設けた昇降手段(17)によって昇降させられるよう
にして配設されている。探傷板(18)における探傷台(14)
の中心および第1プローブ(15)と上下対称の個所には、
それぞれ、下方を向く第2ボールプランジャ(19)と1対
の第2プローブ(20)とが設けられている。第2ボールプ
ランジャ(19)の先端には、非磁性体製のボール(19a)
が、無方向に回転可能としてかつ下端がわずかに露呈す
るようにして装着されている。ボール(19a)の下端は、
第2プローブ(20)の下端よりわずかに下位となるように
設定してある。
【0014】上述の探傷装置本体(X)は、シム(1)の探
傷開始前は、両駆動ローラ(3)は停止し、従動ローラ
(4)は駆動ローラ(3)より前右方に離間し、探傷板(18)
は上方に待期している。
【0015】この状態の探傷装置本体(X)の探傷台(14)
上の検査位置に、後述するようにシム(1)を載置した
後、探傷板(18)を下降させ、かつ従動ローラ(4)をシム
(1)に向かって後退させると、シム(1)は正規の検査位
置において、下方の3本の第1ボールプランジャ(16)と
上方の1本の第2ボールプランジャ(19)の間に回動可能
浮上不能に挾持され、シム(1)の両面には、両第1プロ
ーブ(15)と両第2プローブ(20)の先端が近接し、シム
(1)の周縁は、両駆動ローラ(3)と従動ローラ(4)とに
より囲まれる。
【0016】ついでモータを作動させて、駆動ローラ
(3)を同方向に回転させると、シム(1)が緩速で回動さ
せられ、このときのシム(1)の1回転により、下方の第
1プローブ(15)と上方の第2プローブ(20)により、シム
(1)の両面は同時に探傷される。すなわち、シム(1)
は、上方の第2ボールプランジャ(19)を中心として回転
させられ、図6に示すように、そのときのシム(1)の回
転中心(0)からシム(1)の半径の2分の1の範囲の上下
面を、第2ボールプランジャ(19)に近接した右方(図6
の上方)の第2及び第1プローブ(20)(15)により探傷
し、その外側の上下面を第2ボールプランジャ(19)から
若干離れた左方の第2及び第1プローブ(20)(15)により
探傷する。
【0017】このように、シム(1)の上下面を、その回
転中心から離れる方向に複数の領域に分割し、それぞれ
の領域を1個ずつのプローブにより探傷することによっ
て、シム(1)の1回転のみで、シム(1)の上下面の全領
域を迅速に探傷することができる。
【0018】1個のシム(1)の探傷終了後、探傷板(18)
と従動ローラ(4)とを待期位置に復帰させ、探傷済みの
シム(1)を、後述するように、良品と不良品に分割し
て、排出する。
【0019】図1において、上記探傷装置における基台
(2)の左端上方と右端上方には、それぞれシム(1)を前
方に向かって滑降させる供給シュート(21)の下端と、探
傷の終わったシム(1)を後方へ滑降させる排出シュート
(22)の前端が設置され、排出シュート(22)の前端近くに
は、右下方を向く、探傷装置本体(X)により検出された
不良シム(1)の排除シュート(23)が分岐接続され、供給
シュート(21)の前端部のワーク供給部と排出シュート(2
2)の前端部のワーク排出部とは、基台(2)のほぼ中央部
である検査位置の両側方において、側方1列に並んでい
る。
【0020】供給シュート(21)の前部には、滑降するシ
ム(1)をワーク供給部に停止させるV字形のストッパ(2
4)と、その若干後上方に配設され、所定の時間間隔を設
けて、交互に伸縮する1対の第2エアシリンダ(25)のそ
れぞれに、供給シュート(21)上の多数のシム(1)の列に
交互に突入する仕切板(26)を設けたものよりなるセレク
タ(Y)が設置されて、多数のシム(1)はストッパ(24)ま
で1個ずつ滑降させられる。
【0021】供給シュート(21)の前上方には、左右方向
を向く駆動装置(27)により、前後左右上下に移動する左
右方向を向く移動板(28)の両端に、上記探傷台(14)上の
検査位置とワーク供給部との間と等間隔を設けて、左右
1対の吸盤(29)を垂設した移載装置(Z)が設けられ、常
時は駆動装置(27)により、各吸盤(29)は、それぞれワー
ク供給部と検査位置との前上方の待期位置に停止してい
る。
【0022】上述の装置は、探傷台(14)上のシム(1)の
探傷が終わると、探傷装置本体(X)の信号により、駆動
装置(27)が作動して、移動板(28)とともに両吸盤(29)が
後退しついで下降して、検査位置上とワーク供給部上と
の両シム(1)を吸着した後、上昇し、ついで右進して、
両シム(1)をそれぞれ排出シュート(22)のワーク排出部
と探傷台(14)上の検査位置とに載置し、移載の終わった
両吸盤(29)は、上述のコースを途中で下降することなく
逆走して、待期位置に復帰する。
【0023】移載装置(Z)により、両吸盤(29)が上述の
動作を繰返すことにより、供給シュート(21)上のシム
(1)は1個ずつ順に探傷されて、排出シュート(22)上に
移載される。
【0024】排出シュート(22)の左側面における、排除
シュート(23)の入口左方には、横長の窓口(30)が穿設さ
れ、その左面には、左方を向く第3エアシリンダ(31)が
設けられ、その先端に、ヘ字形に屈曲して前片(32a)が
前左方を向く仕分け板(32)を固定した仕分け装置(R)が
設けられている。
【0025】仕分け装置(R)は、探傷装置本体(X)の信
号により作動して、排出シュート(22)の上端に移載され
たシム(1)が良品の場合は、仕分け板(32)は排出シュー
ト(22)の左外方に位置して、シム(1)は排出シュート(2
2)を滑降し、シム(1)が不良品の場合は、仕分け板(32)
が窓孔(30)を通過して排出シュート(22)を閉塞し、シム
(1)は排除シュート(23)を滑降して排除される。
【0026】なお、上述の探傷装置は、エンジンの動弁
機構用のシム(1)のみに限らず、類似する円板形状の他
のワークも、効果的に探傷することができる。
【0027】また、例えば、2個の駆動ローラ(3)のう
ちの1個を、固定軸に枢嵌した遊びローラである従動ロ
ーラとしたり、第1ボールプランジャ(16)を4個以上設
けたり、シム(1)の径の大きさに合わせて、プローブ(1
5)(20)の数を3個以上としたりすることもできる。
【0028】
【発明の効果】請求項1記載の発明によると、ローラ開
閉手段により、少なくとも1個のローラを開かせた状態
で、ワーク移載装置により、検査済みのワークを検査位
置から排出部位置へ、また次に検査しようとするワーク
供給部のワークを検査位置へ、それぞれ同時に迅速に移
載することができるとともに、その後、ローラ開閉手段
により、上記ローラを閉じることにより、即座に次のワ
ークの検査を行うことができる。このように、ワークの
供給排出の作業時間を著しく短縮できることにより、シ
ム等の円板状ワークの製造ラインに組み込んで、ライン
に流れてくるシム等のすべてを、与えられた短時間の間
に、迅速かつ確実に探傷することができる。
【0029】請求項2記載の発明によると、不良ワーク
を、良品のワークと区別して、別の場所に集めることが
できる。
【0030】請求項3記載の発明によると、ワークを1
個ずつ円滑に検査位置に送ることができ、複数のワーク
が供給シュートの供給部に同時に供給されて、ワークの
送り不良を生じるといったおそれをなくすことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の平面図である。
【図2】同じく、探傷装置本体の拡大平面図である。
【図3】同じく側面図である。
【図4】同じく正面図である。
【図5】同じく、探傷台と探傷板の拡大側面図である。
【図6】図5のA−A線矢視図である。
【符号の説明】
(X)探傷装置本体 (Y)セレクタ (Z)移載装置 (R)仕分け装置 (0)回転中心 (1)シム(円板状ワーク) (2)基台 (3)駆動ローラ (3a)ローラ軸 (4)従動ローラ (4a)ローラ軸 (5)駆動ギヤ (6)モータギヤ (7)Vプーリ (8)Vベルト (9)第1リンク (10)第1支柱 (11)第2リンク (12)第2支柱 (13)第1エアシリンダ(ローラ開閉手段) (14)探傷台(水平支持手段) (15)第1プローブ (16)第1ボールプランジャ (16a ボール (17)昇降装置 (18)探傷板(押え手段) (19)2ボールプランジャ (20)第2プローブ (21)供給シュート (22)排出シュート (23)排除シュート (24)ストッパ (25)第2エアシリンダ (26)仕切板 (27)駆動装置 (28)移動板 (29)吸盤 (30)窓孔 (31)第3エアシリンダ (32)仕分け板 (32a)前片

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 検査位置にほぼ水平に支持した円板状ワ
    ークの外周部の互いに円周方向に離間した少なくとも3
    点に、垂直軸まわりに回転可能なローラを圧接し、その
    うちの少なくとも1個のローラを回転駆動することによ
    り、前記ワークを回転させ、前記ワークの上下に近接す
    るように設けた渦流探傷装置のプローブにより、ワーク
    の上下面における破壊傷を検査するようにした探傷装置
    本体を備える円板状ワークの探傷装置において、前記ロ
    ーラのうちの少なくとも1個のローラを、他のローラに
    対して開閉移動させるローラ開閉手段と、 探傷装置本体における検査位置を中心として、その両側
    方に、各端末部のワーク供給部とワーク排出部とが等間
    隔かつ等高となるように配設した供給シュート及び排出
    シュートと、 前記供給シュートのワーク供給部、探傷装置本体の検査
    位置及び排出シュートのワーク排出部の上方において、
    上下動及び側方移可能として設けられ、ワーク供給部上
    のワークを検査位置へ、及び検査位置上のワークをワー
    ク排出位置へそれぞれ移送可能な1対の吸盤を有するワ
    ーク移載装置とを備えることを特徴とする円板状ワーク
    の探傷装置におけるワークの供給排出装置。
  2. 【請求項2】 排出シュートの中間部に不良ワークの排
    除シュートを分岐接するとともに、その分岐部に、探傷
    装置本体におけるワークの検査結果に基づいて、良品の
    ワークを排出シュートに導き、かつ不良ワークを排除シ
    ュートに導く仕分け装置を設けた請求項1記載の円板状
    ワークの探傷装置におけるワークの供給排出装置。
  3. 【請求項3】供給シュートの中間部に、送られてきたワ
    ークを、1個ずつワーク供給部に供給するセレクタを設
    けた請求項1または2記載の円板状ワークの探傷装置に
    おけるワークの供給排出装置。
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