JP2000171249A - 位置取得装置 - Google Patents

位置取得装置

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JP2000171249A
JP2000171249A JP10344501A JP34450198A JP2000171249A JP 2000171249 A JP2000171249 A JP 2000171249A JP 10344501 A JP10344501 A JP 10344501A JP 34450198 A JP34450198 A JP 34450198A JP 2000171249 A JP2000171249 A JP 2000171249A
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芳樹 山野
Toru Kitagawa
徹 北川
Motomu Tsuji
求 辻
Tadashi Tamura
忠 田邑
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 地図対象物の3次元位置を容易に得られる位
置取得装置を提供する。 【解決手段】 車両に固定されたステレオカメラ3が、
走行路周囲の地図対象物を撮影して位置画像収集部4が
テープストリーマ6に保存する。DGPS受信機1と慣
性航法部2は、ステレオカメラ3の3次元位置、撮影方
向、測定時刻を逐次求め、位置画像収集部4が保存す
る。DGPS受信機1で計時された撮影時刻が、慣性航
法部2を経由し、位置画像収集部4が保存する。位置補
間手段8は、撮影時刻におけるステレオカメラ3の3次
元位置および撮影方向を、撮影時刻と測定時刻との関係
から求める。対象物座標算出手段9は、ステレオ画像と
その撮影時刻でのステレオカメラ3の3次元位置および
撮影方向に基づいて、地図対象物の3次元位置座標を求
める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、地図対象物の3次
元位置を取得する位置取得装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的に、市街地地図を作成するには建
物等の位置を測量する必要があるが、従来では三角測量
技法を利用した測量が行われていた。
【0003】例えばレストランやガソリンスタンドなど
が新しく出店されると、そこに測量機材を運搬し、基準
点を設定して建物との相対位置を計測することで、建物
の位置を間接的に求めることが可能だった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように従来では、
三角測量技法を利用した地図対象物の3次元位置測量が
行われていた。しかし、三角測量を行うには、重量物で
ある測量機材を測定場所に運搬した上で、複数の基準点
を設定する必要があった。また、離れた場所にある別の
対象物を測量する場合は、測量機材を運搬して、手間の
掛かる準備作業を再び行う必要があり、多大な時間と労
力を要した。その上、交通量の激しい道路上では、交通
の妨げとなることもあった。
【0005】また、建物等の建築や取り壊しなどがあっ
ても、測量が大掛で技術の熟練を要したので測量が頻繁
に行えず、地図情報の更新が遅れて現場の状態と乖離す
ることとなり、改善が望まれていた。
【0006】そこで、この発明は上記従来の課題を解決
すべくなされたもので、地図対象物の3次元位置が容易
に得られる位置取得装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述の従来課題を解決す
るために、この発明による位置取得装置は、ステレオカ
メラの3次元位置および撮影方向と、前記ステレオカメ
ラにより撮影された地図対象物のステレオ画像情報とに
基づいて、撮影された地図対象物の3次元位置を求める
位置取得装置であって、共に車両に搭載された、走行路
周囲の地図対象物を逐次撮影するステレオカメラと、そ
の撮影時刻を計時する撮影時刻計時手段とを有し、得ら
れたステレオ画像をその撮影時刻に対応づけて保存する
画像収集手段と、前記車両に共に搭載された、前記ステ
レオカメラの3次元位置および撮影方向を逐次測定する
測定部と、その測定時刻を計時する測定時刻計時手段と
を有し、得られた前記ステレオカメラの3次元位置およ
び撮影方向をその測定時刻に対応づけて保存する位置方
向収集手段と、を具備することを特徴とする。
【0008】すなわち、この発明による位置取得装置
は、共に車両に搭載したステレオカメラと撮影時刻計時
手段とを有する画像収集手段を設けたことにより、走行
路周囲の地図対象物のステレオ画像を逐次撮影して取得
できるだけでなく、その撮影時刻を計時することもで
き、こうして計時された撮影時刻はステレオ画像に対応
づけられて保存可能となる。
【0009】また、共に車両に搭載した測定部と測定時
刻計時手段とを有する位置方向収集手段を設けたことに
より、ステレオカメラの3次元位置および撮影方向が逐
次測定できるだけでなく、その測定時刻を計時すること
もでき、こうして計時された測定時刻は、ステレオカメ
ラの3次元位置および撮影方向に対応づけられて保存可
能となる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、この発明による位置取得装
置の実施の形態を図1ないし図11を参照して詳述す
る。
【0011】図1は、この発明による位置取得装置の第
1の実施の形態のブロック図である。
【0012】この位置取得装置は、DGPS受信機1、
慣性航法部2、ステレオカメラ3、位置画像収集部4、
車速エンコーダ5、テープストリーマ6、ディスプレイ
装置7、位置補間手段8および対象物座標算出手段9か
らなり、オペレータが運転する自動車に搭載されて、走
行路周囲の地図対象物を含んだ画像を自動的に撮影す
る。尚、位置補間手段8および対象物座標算出手段9
は、事後の解析により地図対象物の3次元座標を求める
ためのものであり、必ずしも自動車に搭載されなくとも
よい。
【0013】DGPS受信機1は、DGPS(Differen
tial Global Positioning System)方式、すなわち相対
測位方式を利用するGPS受信機であり、GPS衛星か
らのGPS信号(電波)を受信するアンテナ1aと、携
帯電話網を介してGPS基準局から位置補正情報を受信
するための携帯電話用アンテナ1bとを備えている。D
GPS受信機1は、GPS信号および位置補正情報か
ら、ステレオカメラ3の3次元位置座標(x,y,z)
を求めて、そのデータを、RS232Cインターフェー
スを経由して、慣性航法部2へ送信する。
【0014】この位置データは、慣性航法部2におい
て、後述する推測航法演算による測位を実行するときの
既知の位置データ(基準位置のデータ)として用いられ
る。
【0015】また、DGPS受信機1は、GPS衛星に
搭載されている原子時計に同期して、百万分の1秒の精
度を有するGPS時計を内蔵している。この図に示すP
PS(Pulse Per Second) 信号は、DGPS受信機1が
毎正秒に発生するパルス信号であり、同軸ケーブルで電
気的に接続された、慣性航法部2および位置画像収集部
4に入力される。また、GPS時計は、シャッタトリガ
信号を入力すると、その時刻を撮影時刻として計時す
る。
【0016】慣性航法部2は、DGPS受信機1から送
信されるステレオカメラ3の基準位置のデータおよび後
述する車速エンコーダ5からの車両速度情報に基づき、
推測航法演算により、走行する車両に固定されたステレ
オカメラ3の位置座標(x,y,z)を求めると同時
に、カメラ角(ψ,ω,κ)、すなわち、ステレオカメ
ラ3の撮影方向の、地球座標系の南北軸に対する傾き角
度ψと、東西軸に対する傾き角度ωおよび上下方向に対
する傾き角度κをリアルタイムに求める。(以下、ステ
レオカメラ3の位置座標およびカメラ角を測定する動作
を「測位」と記す。) 推測航法演算を用いることで、
例えばトンネル内部等のGPS測位ができない場所にお
いても、常に測位が可能となっている図2は、測位を行
う慣性航法部2のブロック図である。
【0017】慣性航法部2は、内部タイマー21、測位
部22、および測位パケット生成部23から構成され
る。
【0018】内部タイマー21は、慣性航法部2の内部
時刻を管理するタイマーであり、予め設定された周期2
0msに1回の割合で測位の為のパルス(測位パルス)
を測位部22に出力するとともに、その時刻を計時して
測位パケット生成部23へ送出する。
【0019】また、内部タイマー21は百万分の1秒の
分解能を有し、予めGPS時計と正確に時刻合わせされ
た後、PPS信号のパルスが入力される毎に(毎正秒
に)時刻合わせを行う。従って、GPS時計に対する、
内部タイマー21の誤差の蓄積を回避することができ
る。
【0020】測位部22には、RS232Cインターフ
ェースを経由して、DGPS受信機1から基準位置デー
タが入力される。このデータをもとに、内部タイマー2
1から入力される測位パルスのタイミングで、3軸のリ
ングレーザジャイロ、加速度計、および車速計(後述す
る車速エンコーダ)による測位(推測航法測位)が行わ
れる。そして、得られたステレオカメラ3の位置座標お
よびカメラ角データは、測位パケット生成部22へ出力
される。
【0021】測位パケット生成部23では、測位部22
において測定、計時されたステレオカメラ3の位置座
標、カメラ角および撮影時刻が入力される。また、DG
PS受信機1からは、撮影時刻データが入力される。そ
して、図3に示すような、位置座標x,y,zと、カメ
ラ角φ,ω,κと、測位時刻tpと、撮影時刻tsとか
ら構成される測位パケットが生成され、図1に示すMI
L1553バスへ出力される。
【0022】また、左右2台のCCDディジタルカメラ
からなる、図1のステレオカメラ3は、車両の所定位置
に固定搭載されている。ステレオカメラ3は、シャッタ
トリガ信号を受け、建物等に代表される走行路周辺の地
図対象物をステレオ撮影する。この信号は、DGPS受
信機1にも送信され、GPS時計により撮影時刻が計時
される。
【0023】位置画像収集部4は、このステレオカメラ
3から送信される画像データの取込処理を行い、テープ
ストリーマ5に保存するコンピュータである。また、慣
性航法部2から送信される測位パケットを受信して、こ
れを蓄積保存する。
【0024】図4は、位置画像収集部4のブロック図で
ある。
【0025】この位置画像収集部4では、内部バス42
に種々の回路が接続されており、予め設定されたプログ
ラムにより、CPU41が各種処理を行う。
【0026】慣性航法部2における時刻合わせと同様
に、PPS信号により内部タイマー43の時刻合わせが
行われる。
【0027】ハードディスク装置48には、測位パケッ
トに収納された情報が蓄積保存され、データベース(カ
メラ位置角度データベース)が構築される。
【0028】パルス発生部49は、図1に示す、車速エ
ンコーダ5から入力されるエンコーダパルス信号をカウ
ントして、所定数のパルスが入力される毎にシャッタト
リガ信号を出力する。すなわち、車速エンコーダ5は、
車輪軸に取り付けられ、回転動作に同期したエンコーダ
パルス信号を送出する速度センサであり、パルス発生部
49は5mの走行距離に相当する数のパルスをカウント
する毎に、シャッタトリガ信号を発生させる。このシャ
ッタトリガ信号は、CPU41に接続され、カメライン
ターフェース45を経由して、ステレオカメラ3の左右
のカメラシャッタを同時に動作させる。従って、左右同
期した走行路周囲のステレオ画像が連続的に撮影でき
る。ところで、この実施の形態では、5m走行する毎に
撮影が行われるが、このような撮影方法に限ることな
く、例えば、オペレータの指示により撮影を行ってもよ
い。
【0029】尚、上述のように、カメラ位置角度データ
ベースには、測位パケットに収納された撮影時刻tsが
保存されるが、位置画像収集部4の内部タイマー43に
よっても撮影時刻が計時されてハードディスク装置48
に保存され、万が一撮影時刻データがDGPS受信機1
から送信されなかった場合のバックアップとして、使用
できるようになっている。
【0030】そして、MIL1553入力インターフェ
ース44は、測位パケットを取り込み、カメラインター
フェース45は、シャッタを動作させる他に、ステレオ
カメラ3からの左右の画像データを入力する。テープス
トリーマインターフェース46は、画像データを保存す
るためのテープストリーマ6とのデータ通信を行う。ビ
デオインターフェース47は、測定されていくステレオ
画像や地図情報をオペレータに知らせるディスプレイ装
置へ画像信号を送信する。
【0031】このような、種々の入出力インターフェー
スを備えた位置画像収集部4により、図1に示した、各
種周辺機器が制御される。
【0032】図5は、ディスプレイ装置7に表示される
画面の一例である。
【0033】左画像表示部81および右画像表示部82
には、ステレオカメラ3が逐次撮影していく地図対象物
の画像が表示される。従って、何らかの原因でカメラ位
置がずれてしまった場合は、オペレータは、位置を修正
することができる。情報表示部83には、測位時刻や撮
影時刻などの情報が表示される。地図表示部84は道路
地図表示部であり、走行中の道路をトレースして、オペ
レータに現在位置を知らせるので、道順の確認が容易と
なっている。
【0034】次にこの実施の形態における位置取得装置
の動作について説明する。
【0035】図6は、撮影地点と測位地点を示す道路地
図であり、車両10が、走行路Rを直進して、曲がり角
で右折した様子を例示したものである。
【0036】この実施の形態では、慣性航法部2に予め
測位周期20msが設定されおり、1秒に50回の割合
で測位が行われるので、車両10が時速50kmで走行
した場合の各測位地点は、この図に示すように、互いに
約28cmの距離間隔を有する。
【0037】一方、エンコーダパルスをカウントして、
車両10が5m走行する毎に1回の割合でステレオ撮影
が行われるようになっているので、5m間隔に、A地
点、B地点、C地点と、ステレオ撮影が行われていく。
【0038】このように、この発明による位置取得装置
の第1の実施の形態では、測位およびステレオ撮影が自
動的に行うことができる。
【0039】図7は、この実施の形態の位置取得装置に
おける主な信号のタイミングチャートである。
【0040】DGPS受信機1は、内蔵するGPS時計
の毎正秒(この図では、13時00分00秒と13時0
0分01秒)に、PPS信号を慣性航法部2および位置
画像収集部4へ送出し、受信側の内部タイマーの時刻合
わせが行われる。
【0041】慣性航法部2は、20msの周期を有する
パルス(測位パルス)を生成し(立上がり時刻:tp
1,tp2,tp3,…)、このパルスのタイミング
で、測位が行われる。そして、測位が行われる毎に、測
位パケット(P1,P2,P3,…)を出力する。従っ
て、測位パケット出力の周期も約20msとなる。
【0042】エンコーダパルス信号を入力する位置画像
収集部4では、所定数のパルスが入力される毎に、パル
ス発生部49がシャッタトリガ信号(立上がり時刻:t
s1,ts2)を出力し、ステレオ撮影が行われる。
【0043】シャッタトリガ信号(立上がり時刻:ts
1,ts2)は、撮影時刻を取得するための要求として
DGPS受信機1にも入力される(このチャートのGP
S時刻リクエストは、DGPS受信機1に入力されるシ
ャッタトリガ信号を表す)。このパルスが入力されると
DGPS受信機1は、GPS時計により計時を行い、撮
影時刻データを慣性航法部2に出力する。
【0044】そして、慣性航法部2は、撮影時刻データ
を受信すると、次回送信されるべき測位パケットにその
撮影時刻データを格納して出力する。従って、撮影時刻
データおよび測位によって得られたデータが、確実に送
信可能となる。
【0045】このチャートの例では、時刻ts1、ts
2にシャッタトリガ信号が発生し、DGPS受信機1か
らの撮影時刻データは、RS232Cインターフェース
を経由して送信されるので、時刻ts1、ts2よりそ
れぞれ遅延して、時刻ts1a、ts2aに慣性航法部
2が受信する。慣性航法部2は、時刻データts1、t
sを測位パケットP4、Pnにそれぞれ格納して出力す
る。
【0046】測位パケットは、位置画像収集部4に入力
された順番に蓄積保存され、カメラ位置角度データベー
スが、ハードディスク装置48に構築される。
【0047】図8は、このカメラ位置角度データベース
の構造図である。
【0048】カメラ位置角度データベースは、測位パケ
ットを単に積み上げ保存したものであり、ステレオカメ
ラの位置座標(x,y,z)、カメラ角(ψ,ω,
κ)、測位時刻(tp)、および撮影時刻(ts)のフ
ィールドから構成される。測位時刻(tp)、および撮
影時刻(ts)には、時分秒および小数点以下6桁まで
の時刻データが保存される。
【0049】また、撮影が行われた場合にのみ測位パケ
ットに収納される撮影時刻データ(ts1、ts2)
は、この図に示すように、互いに離れて保存されし、ま
た撮影時刻フィールドが空(blank)のレコードも
多数保存される。
【0050】図9には、画像データベースの構造を示
す。
【0051】カメラインターフェース45を介して収集
された左右の画像データを、収集された順番で蓄積保存
することにより、画像データベースは構築される。
【0052】このように、カメラ位置角度データベース
は、測位パケットを受信した順番に蓄積保存し、一方、
画像データベースは、画像データを受信した順番に蓄積
保存したものなので、カメラ位置角度データベースの各
撮影時刻データを各画像データに対応づけることが可能
となる。
【0053】すなわち、実質的には、ステレオカメラの
位置座標、カメラ角および測位時刻とが対応づけられた
データベースと、画像データと撮影時刻とが対応づけら
れたデータベースの、2つのデータベースが構築された
ことになる。
【0054】図1の位置補間手段8は、データ収集を終
了した後に、ステレオカメラの位置座標およびカメラ角
データを時刻情報(撮影時刻および測位時刻)に基づい
て、撮影時刻におけるステレオカメラの位置座標および
カメラ角を求めるものである。
【0055】そして、図1に示す対象物座標算出手段9
は、ステレオ画像を解析して、ステレオカメラと撮影さ
れた地図対象物との相対位置を求め、この相対位置と、
位置補間手段8で求めた撮影時刻におけるステレオカメ
ラの位置座標およびカメラ角とに基づいて、地図対象物
の3次元位置座標を得るものである。
【0056】従って、この実施の形態の位置取得装置に
よれば、多数の地図対象物の3次元位置座標を自動的に
得ることができる。
【0057】また、従来の三角測量のように熟練した技
術を要しないばかりでなく、交通の妨げにもならない。
【0058】しかも、時刻情報は、GPS時計により、
100万分の1秒の精度を有するように時刻合わせされ
たものなので、地図対象物の位置座標の精度を向上させ
ることができる。
【0059】以上説明した、この実施の形態の位置取得
装置の動作をフローチャートを使って簡単に説明する。
【0060】図10は、測位の手順を示すフローチャー
トである。
【0061】先ず、慣性航法部2の内部タイマー21に
より20ms経過したかが判定される(S1)。経過し
ていないと判定されたとき(NO)は、再びステップS
1を繰り返す。ステップS1にて20ms経過したと判
定されると(YES)、測位が行われる(S2)。
【0062】そして、DGPS受信機1からの撮影時刻
データの有無を判定する(S3)。撮影時刻データが無
い場合は(NO)、ステップS5へ制御を移す。ステッ
プS3にて、撮影時刻データが有ると判定されると(Y
ES)、撮影時刻データを測位パケットに格納する。
(S4)次に、測位パケットを位置画像収集部4へ送信
し(S5)、測位パケットに格納されたデータをハード
ディスク装置48に保存する(S6)。そして、制御を
ステップS1へ戻し、この手順を繰り返し実行すること
で、カメラ位置角度データベースが構築される。
【0063】図11は、地図対象物のステレオ撮影の手
順を示すフローチャートである。
【0064】先ず、位置画像収集部4のパルス発生部4
9が、エンコーダパルス信号に基づいて5m走行したか
否かを判定する(S11)。5m走行に満たない場合
(NO)は、再びステップS11を繰り返す。ステップ
S11にて5m走行したと判定されると(YES)、シ
ャッタトリガ信号を発生させる(S12)。
【0065】シャッタトリガ信号により、ステレオカメ
ラ3は撮影を行う(S13)。そして画像データをテー
プストリーマ6へ保存し(S14)、制御をステップS
11へ移す。
【0066】このような一連の動作が行われ、走行路周
囲の地図対象物のステレオ画像収集を効率良く行われ
る。
【0067】尚、この実施の形態の位置取得装置は、自
動車の車両に搭載され、道路周囲の地図対象物のステレ
オ画像を収集するものであったが、情報収集部等を鉄道
車両に搭載することで、鉄道路線周囲の地図対象物のデ
ータを収集して、その地図対象物の位置を取得すること
もできる。また、この発明によれば、災害や交通事故現
場を撮影して、その位置座標特定に役立てることもでき
る。
【0068】以上説明したように、この発明による位置
取得装置は、ステレオ画像やステレオカメラの3次元位
置座標および撮影方向の情報を収集するだけでなく、D
GPS受信機に内蔵されたGPS時計が、撮影時刻を計
時し、GPS時計により逐次時刻合わせされる慣性航法
部の内部タイマーが、ステレオカメラの3次元位置座標
および撮影方向の測定時刻を計時するので、後の解析
で、撮影時刻におけるステレオカメラの3次元位置座標
および撮影方向を正確に求めるために必要な情報が、車
両を走行させることで容易に収集できる。そして、位置
補間手段および対象物座標算出手段による解析で、地図
対象物の3次元位置座標が取得可能となる。従って、車
両を走行させて情報を収集すれば、多数の地図対象物の
3次元位置座標が容易に取得できるので、時間と労力が
節減できる。
【0069】
【発明の効果】この発明の位置取得装置によれば、共に
車両に搭載したステレオカメラと撮影時刻計時手段とを
有する画像収集手段を設けたことにより、走行路周囲の
地図対象物のステレオ画像を逐次撮影して取得できるだ
けでなく、その撮影時刻を計時することもでき、こうし
て計時された撮影時刻はステレオ画像に対応づけられて
保存される。
【0070】また、共に車両に搭載した測定部と測定時
刻計時手段とを有する位置方向収集手段を設けたことに
より、ステレオカメラの3次元位置および撮影方向が逐
次測定できるだけでなく、その測定時刻を計時すること
もでき、こうして計時された測定時刻は、ステレオカメ
ラの3次元位置および撮影方向に対応づけられて保存さ
れる。
【0071】これらの共に時刻情報が付加された情報か
らは、撮影時刻におけるステレオカメラの3次元位置お
よび撮影方向が算出でき、この算出結果と撮影されたス
テレオ画像とに基づいて地図対象物の3次元位置の解析
が可能となるので、多数の地図対象物の3次元位置が、
容易に取得でき、時間と労力が節減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による位置取得装置の第1の実施の形態
のブロック図である。
【図2】図1に示す装置を構成する慣性航法部のブロッ
ク図である。
【図3】図1に示す装置で送受信される測位パケットの
データ構造図である。
【図4】図1に示す装置を構成する位置画像収集部のブ
ロック図である。
【図5】図1に示す装置を構成するディスプレイ装置の
表示画面である。
【図6】図1に示す装置による画像収集方法を説明する
道路地図である。
【図7】図1に示す装置の主な信号のタイミングチャー
トである。
【図8】図1に示す装置に保存されるカメラ位置角度デ
ータベースの構造図である。
【図9】図1に示す装置に保存される画像データベース
の構造図である。
【図10】図1に示す装置における測位の手順を示すフ
ローチャートである。
【図11】図1に示す装置における画像収集の手順を示
すフローチャートである。
【符号の説明】
1 DGPS受信機 2 慣性航法部 21 内部タイマー 22 測位部 23 測位パケット生成部 3 ステレオカメラ 4 位置画像収集部 41 CPU 43 内部タイマー 44 MIL1553入力インターフェース 45 カメラインターフェース 46 テープストリーマインターフェース 47 ビデオインターフェース 48 ハードディスク装置 49 パルス発生部 5 車速エンコーダ 6 テープストリーマ 7 ディスプレイ装置 8 位置補間手段 9 対象物座標算出手段 10 車両
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 北川 徹 東京都新宿区新宿4−2−18新宿光風ビル アジア航測株式会社内 (72)発明者 辻 求 東京都新宿区新宿4−2−18新宿光風ビル アジア航測株式会社内 (72)発明者 田邑 忠 東京都新宿区新宿4−2−18新宿光風ビル アジア航測株式会社内 Fターム(参考) 5J062 BB01 CC07 EE04

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステレオカメラの3次元位置および撮影
    方向と、前記ステレオカメラにより撮影された地図対象
    物のステレオ画像情報とに基づいて、撮影された地図対
    象物の3次元位置を求める位置取得装置であって、 共に車両に搭載された、走行路周囲の地図対象物を逐次
    撮影するステレオカメラと、その撮影時刻を計時する撮
    影時刻計時手段とを有し、得られたステレオ画像をその
    撮影時刻に対応づけて保存する画像収集手段と、 前記車両に共に搭載された、前記ステレオカメラの3次
    元位置および撮影方向を逐次測定する測定部と、その測
    定時刻を計時する測定時刻計時手段とを有し、得られた
    前記ステレオカメラの3次元位置および撮影方向をその
    測定時刻に対応づけて保存する位置方向収集手段と、 を具備することを特徴とする位置取得装置。
  2. 【請求項2】 前記撮影時刻計時手段または前記測定時
    刻計時手段は、他方を逐次較正することを特徴とする請
    求項1に記載の位置取得装置。
  3. 【請求項3】 前記画像収集手段は、前記車両が所定の
    距離を走行する度に、走行路周囲の地図対象物を前記ス
    テレオカメラで撮影することを特徴とする請求項1また
    は請求項2に記載の位置取得装置。
  4. 【請求項4】 前記位置方向収集手段は、タイマーを備
    え、所定の周期で前記ステレオカメラの3次元位置およ
    び撮影方向を測定することを特徴とする請求項1ないし
    請求項3のうちのいずれか1項に記載の位置取得装置。
  5. 【請求項5】 前記位置方向収集手段は、GPS移動局
    を備え、このGPS移動局の受信するGPS信号に基づ
    いて、前記ステレオカメラの3次元位置を測定すること
    を特徴とする請求項1ないし請求項4のうちのいずれか
    1項に記載の位置取得装置。
  6. 【請求項6】 前記位置方向収集手段は、慣性航法装置
    を備え、前記GPS信号により得られた前記ステレオカ
    メラの3次元位置に基づいて、航法演算により、前記ス
    テレオカメラの3次元位置を求めることを特徴とする請
    求項5に記載の位置取得装置。
  7. 【請求項7】 前記位置方向収集手段は、慣性航法装置
    を備え、この慣性航法装置により前記ステレオカメラの
    撮影方向を求めることを特徴とする請求項1ないし請求
    項6のうちのいずれか1項に記載の位置取得装置。
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