JP2000171005A - 燃焼制御方法 - Google Patents

燃焼制御方法

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JP2000171005A
JP2000171005A JP10348540A JP34854098A JP2000171005A JP 2000171005 A JP2000171005 A JP 2000171005A JP 10348540 A JP10348540 A JP 10348540A JP 34854098 A JP34854098 A JP 34854098A JP 2000171005 A JP2000171005 A JP 2000171005A
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fuel
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Akishi Kegasa
明志 毛笠
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 強制振動燃焼のNOx削減効果を高めること
を目的としている。 【解決手段】 燃料、燃焼用酸素含有ガスもしくは、燃
料と燃焼用酸素含有ガスとの混合気の少なくとも一つの
燃焼室への供給状態を周期的に変動させて、前記燃焼室
に燃焼炎を形成する燃焼制御方法において、一周期中
に、その周期中で変動させる燃料、燃焼用酸素含有ガス
もしくは、燃料と燃焼用酸素含有ガスとの混合気の供給
停止が起こる供給停止時間を半周期より長く設定し、前
記変動の周波数を1〜20Hzに設定して燃焼をおこな
う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、工業加熱炉、ボイ
ラその他の燃焼装置のNOx削減技術に関するものであ
り、燃焼室内に於ける燃焼状態を制御することにより、
NOxを削減する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、燃焼装置のNOx削減を目的に、
燃料、燃焼用酸素含有ガス、燃料と燃焼用酸素含有ガス
との混合気の流量もしくは空気過剰率を周期的に変化さ
せて、一種の時間的な濃淡燃焼をおこなう方法(以下、
強制振動燃焼という)が提案されてきた。その例とし
て、USP4,846,665や特願平5−4602を
挙げることができる。この技術においては、空気比等が
経時的に変化させられるが、燃料もしくは燃焼用酸素含
有ガスの供給が、一時的にでも停止されることはない。
一方、所謂、交番燃焼技術あるいはパルス燃焼技術が知
られている。この技術分野においては、燃焼と燃焼停止
とが、交互に繰替えされる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】強制振動燃焼技術で
は、発明者らによる追試験において、20%程度までの
NOx低減効果は認められるものの実用的に価値のある
NOx低減効果は得られなかった。さらに、交番燃焼技
術あるいはパルス燃焼技術において、NOx発生量の低
減化を目的として、燃焼状態を制御しようとする試みは
知られていない。本発明は、強制振動燃焼のNOx削減
効果を高めることを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの、燃料、燃焼用酸素含有ガスもしくは、燃料と燃焼
用酸素含有ガスとの混合気の少なくとも一つの燃焼室へ
の供給流量を、周期的に変動させて、前記燃焼室に燃焼
炎を形成する燃焼制御方法における特徴手段は、請求項
1に記載されているように、一周期中に、その周期中で
変動させる燃料、燃焼用酸素含有ガスもしくは燃料と燃
焼用酸素含有ガスとの混合気の供給停止が起こる供給停
止時間を半周期以上に長い時間備え、前記変動の周波数
を1〜20Hzに設定して燃焼をおこなうことにある。
このような燃焼用ガスの振動供給状態を実現すると、燃
焼に供されるガスの供給が起こらない状態が発生するた
め、燃焼炎の形成とその消滅が交互に発生される。この
ような燃焼炎の形成は、燃焼室内に燃焼炎の消滅を原因
とする排ガス再循環状態とすることとなり、結果的に、
一時的な緩慢燃焼状態を実現して窒素酸化物の発生の少
ない燃焼を実現できるものと考えられる。
【0005】さらに、この状態は、その現象上、燃料、
燃焼用酸素含有ガスもしくは、燃料と燃焼用酸素含有ガ
スとの混合気の少なくとも一つの燃焼室への供給流量
を、周期的に変動させて、前記燃焼室に燃焼炎を形成す
る燃焼制御方法において、請求項2に記載されているよ
うに、一周期中に、その周期中で変動させる燃料、燃焼
用酸素含有ガスもしくは燃料と燃焼用酸素含有ガスとの
混合気の供給をおこなう供給時間と、供給停止とされる
供給停止時間とを含み、前記供給時間と供給停止時間と
の比を1:1もしくはそれ未満(前者が後者より小さ
い)に設定して、燃焼室内に供給されるガスが着火して
燃焼炎が形成される燃焼炎形成状態と、前記形成された
燃焼炎が消失して火炎が消失する燃焼炎消失状態とを交
互に繰り返して燃焼をおこなうこととなっている。この
場合も、窒素酸化物の発生量の少ない燃焼を実現でき
る。
【0006】さて、請求項2に記載の燃焼制御方法にお
いて、請求項3に記載されているように、振動周期の周
波数が1〜20Hzに設定することが好ましい。この範
囲において、比較的顕著に発生する窒素酸化物の減少が
確認できる。1Hzより低いと燃焼室の容積が小さい場
合、燃焼が完結せず不完全燃焼となりCOガスが発生す
る。20Hzより高いと燃焼停止時間が実現しない。
【0007】また、請求項4に記載されているように、
一周期中で、前記燃料の前記燃焼室への供給と、前記燃
焼用酸素含有ガスの前記燃焼室への供給とを、両者間に
位相差を持たせ別個におこなうと、後に実験例を示して
説明するように、窒素酸化物低減の効果が表れる。この
ような位相差は、請求項5に記載されているように、一
周期360度中、前記燃焼用酸素含有ガスの供給時期
(例えば供給開始時期)に対する前記燃焼の供給時期
(例えば供給開始時期)との間の前記位相差が36度よ
り大きく216度より小さく設定することが、窒素酸化
物低減効果が著しい。
【0008】請求項2に記載の燃焼制御方法において、
請求項6に記載されているように、燃焼器と一体にもし
くは燃焼室内に点火機構を備え、火炎が消失した場合
に、前記点火機構により強制着火をおこなうことが好ま
しい。本願の燃焼手法は、従来、正常な燃焼状態と考え
られていた燃焼炎が常時形成されて燃焼が継続される場
合と比較して、燃焼炎の継続形成が無理となってくる燃
焼領域において燃焼を断続的に起こさせて動作しようと
するものであるため、例えば、燃焼室内の温度が燃料の
自着火温度以下の場合は、燃焼炎の消失が起こる。従っ
て、このような燃焼炎の消失が起こった場合には、断続
的な点火操作が必要となるが、点火機構を断続的に働か
せて強制着火をおこなうことで、本願が目的とする燃焼
状態を確実に得ることができる。
【0009】また、この場合、請求項7に記載されてい
るように、燃焼室内の温度を検出するとともに、検出さ
れる燃焼室内温度が燃料の自着火温度以上の場合は、前
記点火機構の働きを停止することができる。燃焼室内温
度が自着火温度より高い場合は、燃焼用ガスの供給によ
り自動的な着火を起こして、本願所望の燃焼状態を維持
できるためである。
【0010】
【発明の実施の形態】本願の燃焼制御方法が採用される
燃焼装置1の概略構成を、図1に示した。この装置1
は、燃焼室2内に燃焼炎3が形成される燃焼装置本体4
と、この燃焼装置本体4の所定箇所に備えられるバーナ
部5を備えて構成されている。このバーナ部5には燃焼
用燃料を供給するための燃料供給路6が接続されている
とともに、同様にバーナ部5に燃焼用空気を供給するた
めの燃焼用空気供給路7が接続されている。従って、こ
れらの供給路6、7からそれぞれ燃料及び燃焼用空気
が、別個に供給されてバーナ部5及び燃焼室2内に火炎
3を形成することができる。さらに、バーナ部5には、
着火あるいは燃焼維持用の点火機構8a(パイロットバ
ーナあるいは点火ロッド)が備えられている。この点火
機構は、燃焼器であるバーナ部と一体に設けられていて
もいい。また、燃焼室内の温度を検出するための温度検
出機構8bが備えられている。図示するように、各供給
路6、7の基端側には、燃料タンク9及び燃焼用空気タ
ンク10が備えられ、充分なガス量が確保できるように
なっている。前記燃料供給路6及び燃焼用空気供給路7
には、それぞれ、そのタンク9、10側の上流側に調圧
弁11a、11b、下流側に開閉弁12a、12bが備
えられている。ここで、開閉弁12a、12bはソレノ
イド形式のものであり、具体的には自動車用の燃焼噴射
弁等に使用されるものを採用する。したがって、このよ
うな弁12a、12bは、数百Hzの応答性と、十分な
耐久性を備えている。
【0011】以上が、基本的な燃焼関連の機構構成であ
るが、前記調圧弁11a、11b、開閉弁12a、12
b、さらに、前記点火機構8に関して、その動作制御を
おこなうための制御盤13が備えられている。この制御
盤13による制御は、前記調圧弁11a、11b及に対
しては、適切な調圧量の指定制御であり、前記開閉弁1
2a、12bに関しては、所謂、デューティ制御を行え
る構成が採用されている。即ち、各々の開閉弁12a、
12bに対して、その開時間Toと閉時間Tcとを交互
に所定の周期で設定することが構成とされている。この
デューティ制御にあっては、開時間To+閉時間Tcを
100とした場合の(開時間To:閉時間Tc)がデュ
ーティ比と呼ばれる。さらに、燃料供給系と燃焼用空気
供給系とに関して、一周期中に於ける開操作の位相設定
が自由に行える構成とされており、結果的に、燃料供給
開始もしくは燃焼用空気供給開始の位相差を任意に設定
できるように構成されている。この位相差は、本件にあ
っては、一周期を360度として、燃料の供給開始時期
に対する燃焼用空気の供給開始時期との間の差により表
現する。従って、この装置1にあっては、ガス供給の周
期、デューティ比、位相差の任意設定が可能である。こ
の制御盤13は、先に説明した点火機構8aへの制御を
行うが、この制御はガス供給の周期に対応して行うもの
であり、ガス供給周期内に於ける位相も設定可能であ
る。また、この点火機構8aは、先に説明した燃焼室内
の温度検出機構8bにより検出される検出温が、燃料の
自着火温度以下である場合のみ働くように構成されてい
る。従って、この構成にあっては、自着火及び強制着火
を含む手法で、継続して燃焼する範囲では、燃料もしく
は燃料空気混合気の開閉弁12a、12bのデューティ
比を変化させることで、燃焼量を制御することができ
る。空気の開閉弁12bのデューティ比を変化させれ
ば、空気量、従って、空気比を変えることができる。さ
らに、家庭用給湯機器でのように空気比を一定にする運
転ではなく、燃料量に対応した空気比を設定して効率を
一定値に保ような場合には、燃料と同一デューティ比を
設定するのでなく、希望する空気比に比例してデューテ
ィ比に合わせて変化させれば対応できる。
【0012】図2に一周期中の燃料供給状態(イ)、燃
焼用空気供給状態(ロ)、さらに、火炎の形成状態
(ハ)を示した。ここでは、燃料側のデューティ比は3
3:67であり、燃焼用空気のデューティ比は33:6
7である。さらに、一周期が燃料側の供給開始時期(燃
料供給路6に備えられる開閉弁12aが開操作とされる
時期)を起点としなる様に図示している。位相差は、1
20°である。各弁の配設位置の燃焼室内空間とは、ほ
とんどタイムラグが無い状態で、ガスが流れる状態がお
こるように装置構成をおこなっている。即ち、開閉弁か
ら燃焼室までの距離は、可能な限り短く設定される。即
ち、開閉弁12a、12bに於ける開閉操作は、ほぼそ
のまま燃焼室2内に於ける燃焼状態に影響する。
【0013】以下 本願の燃焼装置1における燃焼に関
して説明する。本願のように、開閉弁12a、12bを
使用して、デューティ比制御にて燃焼制御をおこなうた
めには、継続的に燃焼する必要がある。そこで実験に
て、その条件を探索した。燃焼室2が燃料の自着火温度
以下では約10Hz以上、自着火温度以上では3Hz以
上(燃焼室2の大きさ、流速等に依存する)の周波数で
燃料、燃焼用空気、もしくは燃料空気混合気を供給、供
給停止させても燃焼は継続した。一方、上記のように点
火機構8aを働かせる場合は、自着火温度以下でも、1
Hz程度まで燃焼は継続することが分かった。
【0014】以下、上記のようなデューティ比制御を伴
った燃焼をおこなうことができる燃焼装置1に於ける窒
素酸化物発生の状況を説明する。 1 振動周波数と窒素酸化物発生量の関係 図3に、燃料としてメタンを使用し、インプット100
00Kcal/h空気比1.05の条件において、燃焼
を継続した場合の、窒素酸化物(NOx)発生量を計測
した場合の結果を示した。検討をおこなう対象として
は、燃料と燃焼用空気とをともに同位相で振動させた第
1条件、燃料と燃焼用空気とをともに振動させるのであ
るが、デューティ比を50:50とし、両者の供給位相
を180度ずらした第2条件、燃焼用空気のみを振動さ
せた第3条件(但しこのデューティ比は50:50とす
る)、及び燃料のみを振動させた第4条件(但しこのデ
ューティ比は50:50とする)について検討した。燃
焼室内の温度は800℃であり、燃焼を継続できる限界
まで周波数を下げた。結果、同図に示すように、第1条
件においては、窒素酸化物の低減効果が顕著には認めら
れなかったのに対して、第2、第3、第4条件におい
て、特定の周波数領域において、顕著な低減効果が認め
られた。また、燃焼用空気側の振動と、燃料側の振動と
を比較すると、燃焼用空気側の振動のほうが、高い振動
数領域から効果が認められた。さて、このような窒素酸
化物の低減が認められた領域は、燃焼を継続的に持続す
る領域ではなく、自然着火もしくは強制着火が周期的に
発生している領域であった。即ち、20Hz程度で、効
果がでてくる。
【0015】さらに現象的に説明すると、振動数を低下
させていくと、窒素酸化物はわずかに低下するものの、
低減効果が20%程度となる10Hz前後(バーナの保
炎性能で変化する)で火炎は吹き飛んでしまい、継続的
に燃焼することが不可能になる。そこで、火花放電を用
いた点火機構8aを連続運転して更に振動数を落として
運転すると顕著に窒素酸化物が低減することが明らかに
なった。これは、強制振動燃焼で窒素酸化物を大きく下
げるためには、燃焼の休止期間が必要であることを意味
している。従来、強制振動燃焼の窒素酸化物低減効果
は、時間的な濃淡燃焼であると説明されていたが、少な
くともその理屈で説明できるのは、燃焼が継続する振動
数範囲のことである。時間的な濃淡燃焼であれば、空燃
比が時間的に変動するだけで、燃焼の休止期間は含まな
い。実験結果からは、燃焼の休止期間が大きな窒素酸化
物削減の要素となっていることが判り、濃淡燃焼では現
象を説明できない。発明者は、窒素酸化物低減の原理
は、濃淡燃焼ではなく、燃焼休止中に燃料や空気が炉気
と混合して希釈され、燃料濃度や酸素濃度が低下してか
らゆっくりと燃焼する緩慢燃焼であると考えている。見
方を変えれば、一種の排ガス再循環の効果であるとも言
える。従って、本発明は、従来の濃淡燃焼を原理とする
発明と全く別種のものである。
【0016】2 デューティ比と窒素酸化物発生量の関
係 上記の第3条件(空気のみを振動させたもの)、第4条
件(燃料のみを振動させたもの)において、デューティ
比を変化させた場合の窒素酸化物の低減効果を調べた。
この時燃焼室温度は、930℃となっていた。この結果
を図4、図55に示した。デューティ比(図上duty
と記載)が下がるに従って、窒素酸化物の発生量が低減
することが認められた、ここで、デューティ比として
は、50:50以下が好ましいことが判る。このような
状態にあっては、断続的な着火が起こっている。特に、
デューティ比50:50〜25:75の範囲が好まし
い。
【0017】3 燃料及び燃焼用空気供給に於ける供給
位相差と窒素酸化物発生量の関係 デューティ比が、70:30、50:50、さらに好ま
しい35:65の条件下において、燃料供給及び燃焼用
空気供給時期に位相差を設けた場合の窒素酸化物の低減
効果について検討した。図6、7、8に結果を示した。
燃焼室内温度は930℃であった。これらの図において
位相A%とは360×A/100度の位相差を設けたこ
とをしめしています。これらの図面に示すように、所定
の周波数以下の領域20Hz以下程度で、窒素酸化物の
発生量が低減する位相領域があることが判る。上記2の
説明で比較的良好な条件であるデューティ比35:65
の条件にあっては、位相差があるものに関してほぼ全て
の実験例で、周波数10Hz以下の領域で大幅な窒素酸
化物の低減効果を認めることができる。特に好ましい位
相差は、36度から、216度あるいは180度の範囲
内であった。
【0018】以上説明したことにより、燃焼装置の燃焼
にあたって、燃料供給側、燃焼用空気供給側もしくは、
その両方に対して、デューティ制御を施し、振動燃焼状
態を発生させるとともに、位相差を持たせることで、好
ましい燃焼状態を得ることが判る。 〔別実施の形態例〕上記の実施例においては、燃料と燃
焼用酸素含有ガスとを別個に燃焼室内に供給する例を示
したが、本願は、燃焼室内で断続的な燃焼を継続させ、
積極的に排ガス再循環を起こすことにより低NOx燃焼
効果を得ようとするものであるため、燃焼室内に燃料と
燃焼用酸素含有ガスとの混合気を供給する場合にあって
も適用することができる。上記の実施の形態例において
は、燃焼用空気を使用したが、これは、酸素成分を含ん
でいればよく、任意の酸素含有ガスを使用できる。この
ようなガスを燃焼用酸素含有ガスと呼ぶ。
【0019】
【発明の効果】本発明により、NOxを確実に低減でき
る燃焼法を得ることができた。本発明は、新規に燃焼器
を設計するときのみならず、既設の燃焼器にも適用する
ことができる利点がある。バーナを取り替えずに、配管
に強制振動用のバルブを取付け、制御を加えるだけです
み、従って、炉壁を傷めず低コストに低NOx燃焼を実
現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願の燃焼制御方法を採る燃焼器の構成の概略
を示す図
【図2】一周期内に於けるガス供給及び火炎形成の状態
を示す図
【図3】振動周波数と窒素酸化物の発生量との関係を示
す図
【図4】異なったデューティ比条件下に於ける窒素酸化
物の低減効果を示す図
【図5】異なったデューティ比条件下に於ける窒素酸化
物の低減効果を示す図
【図6】異なった位相差条件に於ける窒素酸化物発生の
状態を示す図
【図7】異なった位相差条件に於ける窒素酸化物発生の
状態を示す図
【図8】異なった位相差条件に於ける窒素酸化物発生の
状態を示す図
【符号の説明】
1 燃焼装置 2 燃焼室 3 燃焼炎 4 燃焼装置本体 5 バーナ部 6 燃料供給路 7 燃焼用空気供給路 8a 点火機構 8b 温度検出機構 11 調圧弁 12 開閉弁 13 制御盤

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料、燃焼用酸素含有ガスもしくは、燃
    料と燃焼用酸素含有ガスとの混合気の少なくとも一つの
    燃焼室への供給状態を周期的に変動させて、前記燃焼室
    に燃焼炎を形成する燃焼制御方法において、一周期中
    に、その周期中で変動させる燃料、燃焼用酸素含有ガス
    もしくは、燃料と燃焼用酸素含有ガスとの混合気の供給
    停止が起こる供給停止時間を半周期以上に設定し、前記
    変動の周波数を1〜20Hzに設定して燃焼をおこなう
    燃焼制御方法。
  2. 【請求項2】 燃料、燃焼用酸素含有ガスもしくは、燃
    料と燃焼用酸素含有ガスとの混合気の少なくとも一つの
    燃焼室への供給状態を周期的に変動させて、前記燃焼室
    に燃焼炎を形成する燃焼制御方法において、一周期中
    に、その周期中で変動させる燃料、燃焼用酸素含有ガス
    もしくは燃料と燃焼用酸素含有ガスとの混合気の供給を
    おこなう供給時間と、供給停止とする供給停止時間とを
    含み、前記供給時間を前記供給停止時間と同じか、短く
    設定し、燃焼室内に供給されるガスが着火して燃焼炎が
    形成される燃焼炎形成状態と、前記形成された燃焼炎が
    消火して火炎が消失する燃焼炎消失状態とを交互に繰り
    返して燃焼をおこなう燃焼制御方法。
  3. 【請求項3】 振動周期の周波数が1〜20Hzである
    請求項2記載の燃焼制御方法。
  4. 【請求項4】 一周期中で、前記燃料の前記燃焼室への
    供給と、前記燃焼用酸素含有ガスの前記燃焼室への供給
    とを、両者間に位相差を持たせて両者間で別個におこな
    う請求項1もしは2記載の燃焼制御方法。
  5. 【請求項5】 一周期360度中、前記燃焼用酸素含有
    ガスの供給時期に対する前記燃焼の供給時期との間の前
    記位相差が36度より大きく216度より小さく設定さ
    れている請求項4記載の燃焼制御方法。
  6. 【請求項6】 燃焼器と一体にもしくは燃焼室内に点火
    機構を備え、火炎が消失した場合に、前記点火機構によ
    り強制着火をおこなう請求項2記載の燃焼制御方法。
  7. 【請求項7】 燃焼室内の温度を検出するとともに、検
    出される燃焼室内温度が燃料の自着火温度以上の場合
    は、前記点火機構の働きを停止する請求項6記載の燃焼
    制御方法。
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