JP2000170912A - 内燃機関用ピストン - Google Patents

内燃機関用ピストン

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Publication number
JP2000170912A
JP2000170912A JP10349850A JP34985098A JP2000170912A JP 2000170912 A JP2000170912 A JP 2000170912A JP 10349850 A JP10349850 A JP 10349850A JP 34985098 A JP34985098 A JP 34985098A JP 2000170912 A JP2000170912 A JP 2000170912A
Authority
JP
Japan
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bush
piston
center
thickness
pin
Prior art date
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Pending
Application number
JP10349850A
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English (en)
Inventor
Takeshi Sato
武史 佐藤
Masahiko Ide
正彦 井出
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Art Metal Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Art Metal Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ピストン本体1のピンボス部2に形成したボ
ス穴21に、ピストンピンを挿通する環状のブシュ3を
圧入してなる内燃機関用ピストンにおいて、ブシュ3の
簡単な改良で、ブシュ3の座屈を防止しつつコンプレッ
ションハイト(ピストン本体1の頂面11dからブシュ
内周のピン穴30の中心までの寸法)の縮小を可能とす
る。 【解決手段】 ブシュ3は、外周形状及び内周のピン
穴30の形状が共に円形であるが、ピン穴30の中心
を、外周の円形中心よりピストン本体1の頂部11側に
偏心させることで、ボス穴21の中心に対しピストン本
体1の頂部11側に位置するブシュ上部3aの肉厚を、
ボス穴21の中心に対しピストン本体1の周方向両側に
位置するブシュ側部3b、3bの肉厚より薄く形成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ピストン本体のピ
ンボス部に形成したボス穴に、ピストンピンを挿通する
環状のブシュを圧入してなる内燃機関用ピストンに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、内燃機関用ピストンに使用される
環状のブシュは、摩擦特性及び摩耗特性の良好な銅系の
材料又は鉄に銅系材料をライニングした部材を使用し、
外周の円形中心と内周の円形中心とを同芯にした全周均
一の肉厚で形成されている。
【0003】ところで、特にディーゼル機関用ピストン
は高出力化や低燃費化の要望から軽量化が求められてお
り、この対策として、ピストン本体の頂面からブシュ内
周のピン穴の中心までの重量がピストン本体全重量の6
0〜70%を占めている点に着目して、このピストン本
体の頂面からピン穴の中心までの寸法(コンプレッショ
ンハイト)を縮小することが望ましい。
【0004】これには、ブシュの肉厚を薄くして、ピス
トン本体に形成するリング溝のうちの最下側のオイルリ
ング溝の下面からピン穴の中心までの距離を縮小すれば
良い。
【0005】しかし、ピストン本体はアルミ系材料から
成り、銅系材料又は鉄に銅系材料をライニングした部材
から成るブシュよりピストン本体の方が熱膨張率が大き
いため、内燃機関の稼働でピストン本体が高温になって
もボス穴に対するブシュの締まり代を確保できるように
ボス穴へブシュを圧入する必要があり、このため、ピス
トン本体の冷却でボス穴が縮径するとブシュが強く締め
付けられ、上記の如くブシュを肉薄に形成すると、ブシ
ュが座屈し易くなる。 そして、一旦座屈すると温度が
上昇してもブシュは左程拡径しなくなり、高温時にピン
ボス部に対するブシュの締め代を確保できなくなって、
ブシュが回転し、ブシュの抜けを生ずることがある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、以上の点に
鑑み、ブシュの簡単な改良で、ブシュの座屈を防止しつ
つ、コンプレッションハイトの縮小を可能とした内燃機
関用ピストンを提供することを課題としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決すべく、
本発明では、ピストン本体のピンボス部に形成したボス
穴に、ピストンピンを挿通する環状のブシュを圧入して
なる内燃機関用ピストンにおいて、ボス穴の中心に対し
ピストン本体の頂部側に位置するブシュ上部の肉厚を、
ボス穴の中心に対しピストン本体の周方向両側に位置す
るブシュ側部の肉厚より薄くしている。
【0008】これによれば、ブシュ上部の肉厚を薄くす
るためコンプレッションハイトを縮小できて、更に、ブ
シュ側部の肉厚をブシュ上部の肉厚より厚くするため、
ブシュの耐座屈性を確保できる。
【0009】
【発明の実施の形態】図1は、内燃機関用ピストンを示
しており、アルミ系材料から成るピストン本体1の頂部
11からスカート部12にかけての外周に、頂部11側
から順に第1圧縮リング溝11aと第2圧縮リング溝1
1bとオイルリング溝11cとを形成し、また、スカー
ト部12に所定の直径方向に対向する1対のピンボス部
2を形成し、各ピンボス部2にボス穴21を開設して、
このボス穴21に銅系材料又は鉄に銅系部材をライニン
グした部材から成る環状のブシュ3を圧入し、該ブシュ
3の内周のピン穴30にピストンピン(図示せず)を挿
通するようにしている。
【0010】このブシュ3は、外周形状及び内周形状が
共に円形であるが、内周の円形中心、即ち、ピン穴30
の中心を、外周の円形中心よりピストン本体1の頂部1
1側に偏心させることで、ボス穴21の中心に対しピス
トン本体1の頂部11側に位置するブシュ上部3aの肉
厚を、ボス穴21の中心に対しピストン本体1の周方向
両側に位置するブシュ側部3b、3bの肉厚より薄く形
成する。
【0011】上記の第1実施形態によれば、ブシュ上部
3aを薄く形成できるため、オイルリング溝11cの下
面からピン穴30の中心までの距離を縮小でき、即ち、
ピストン本体1の頂面11dからピン穴30の中心まで
の寸法(コンプレッションハイト)を縮小することがで
きる。 また、ブシュ3のブシュ上部3a以外の部分の
肉厚は厚いため、アルミ系材料から成るピストン本体1
と、銅系材料又は鉄に銅系材料をライニングした部材か
ら成るブシュ3との熱膨張差から生じるブシュ3への強
い締め付け力が作用しても、これに抗する耐座屈性を、
全周の肉厚を均一に薄くする物に比して向上することが
できる。 更に、ブシュ3の外周形状及び内周のピン穴
30の形状が共に円形であるため、ブシュ3の加工は容
易である。
【0012】また、第2実施形態では、図2に示す如
く、ブシュ3の外周形状をピストン本体1の周方向に長
手の楕円形に、内周のピン穴30の形状を円形にし、ピ
ン穴30の中心を外周の楕円形中心に一致させることに
より、ブシュ上部3aとブシュ下部3cの肉厚を、ブシ
ュ側部3b、3bの肉厚より薄く形成する。
【0013】これによれば、ブシュ上部3aを薄く形成
できるため第1実施形態と同様にコンプレッションハイ
トを縮小できると共に、ブシュ下部3cも薄く形成でき
るため、ピストン本体1の全長を更に短縮できる。 そ
して、ブシュ上部3aとブシュ下部3c以外の肉厚は厚
いため、全周の肉厚を均一に薄くするものに比し耐座屈
性を向上できる。 また、外周形状を楕円形にすること
により、ボス穴21に圧入されたブシュ3がピストン本
体1に対して回転することを確実に防止できる。
【0014】尚、第2実施形態ではブシュ3の外周形状
を楕円形にしたが、図3に示す第3実施形態の如く、長
円形に形成し、ブシュ上部3aとブシュ下部3cとの肉
厚をブシュ側部3b、3bの肉厚より薄く形成しても良
い。
【0015】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、ブシュの座屈を防止しつつ、コンプレッショ
ンハイトの縮小を可能とした内燃機関用ピストンを得ら
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (A)は本発明における第1実施形態のピス
トンの側面図、(B)は図1(A)のI−I線の半断面
【図2】 (A)は本発明における第2実施形態のピス
トンの側面図、(B)は図2(A)のII−II線の半
断面図
【図3】 (A)は本発明における第3実施形態のピス
トンの側面図、(B)は図3(A)のIII−III線
の半断面図
【符号の説明】
1 ピストン本体 11 頂部 2 ピンボス部 21 ボス穴 3 ブシュ 3a ブシュ上部 3b ブシュ側部 30 ピン穴

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ピストン本体のピンボス部に形成したボ
    ス穴に、ピストンピンを挿通する環状のブシュを圧入し
    てなる内燃機関用ピストンにおいて、ボス穴の中心に対
    しピストン本体の頂部側に位置するブシュ上部の肉厚
    を、ボス穴の中心に対しピストン本体の周方向両側に位
    置するブシュ側部の肉厚より薄くすることを特徴とする
    内燃機関用ピストン。
JP10349850A 1998-12-09 1998-12-09 内燃機関用ピストン Pending JP2000170912A (ja)

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ID=18406551

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2017203779A1 (ja) * 2016-05-27 2017-11-30 本田技研工業株式会社 ピストン及びその製造方法

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