JP2000169798A - ポリオレフィン粘着フィルム - Google Patents

ポリオレフィン粘着フィルム

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JP2000169798A
JP2000169798A JP10346389A JP34638998A JP2000169798A JP 2000169798 A JP2000169798 A JP 2000169798A JP 10346389 A JP10346389 A JP 10346389A JP 34638998 A JP34638998 A JP 34638998A JP 2000169798 A JP2000169798 A JP 2000169798A
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polyolefin
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acrylate
pressure
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Katsuhiko Hata
克彦 畑
Nozomi Kiga
望 氣賀
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 安定した2次加工可能なポリオレフィンフィ
ルムを基材とし、長期間にわたって優れた粘着性を有す
るポリオレフィン粘着フィルムを提供する。 【解決手段】 ポリオレフィンフィルムの片面にコーテ
ィング層を形成し、更に、上記コーティング層に粘着剤
層を積層して形成されたポリオレフィン粘着フィルムで
あって、上記コーティング層は、水と接触した10秒後
の水との接触角が55°以下の状態を少なくとも90日
は保持するポリオレフィン粘着フィルム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポリオレフィンフ
ィルムを基材とする粘着製品に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリオレフィンフィルムは、化学的に不
活性であり、廃棄後の焼却処理が比較的容易である等の
優位性を有することから、種々の分野に使用されてい
る。しかしながら、化学的に不活性であるため、このポ
リオレフィンフィルムは、他の物質との親和性、密着性
に乏しく、例えば、ポリオレフィンフィルムの上に容易
に剥離しない被膜等を形成することが困難であるという
問題があった。
【0003】このような問題を解決するために、従来、
酸を用いた薬品処理、プラズマ処理、紫外線照射処理、
コロナ放電処理、火炎処理等のフィルム表面を改質する
ための各種処理が行われており、特に、工業的にはコロ
ナ放電処理や紫外線照射処理が最も一般的に行われてい
る。
【0004】しかしながら、これらの処理では、フィル
ム表面の改質効果が低く、又、処理後の日数経過により
改質効果が低減し、ポリオレフィンフィルムが放置され
る環境条件によっても異なるが、約1ケ月でほとんど処
理前の状態に戻り、表面改質効果の持続性がないため、
安定して2次加工品を製造できない。
【0005】従って、単に、上記処理を施したポリオレ
フィンフィルムの上に直接接着層を形成しても、長期に
わたって他の物質への接着性を維持することができない
という問題があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の現状
に鑑み、長期にわたって他の物質との接着性を維持する
ことができるポリオレフィン粘着フィルムを提供するこ
とを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】第一の本発明は、ポリオ
レフィンフィルムの片面にコーティング層を形成し、更
に、上記コーティング層に粘着剤層を積層して形成され
たポリオレフィン粘着フィルムであって、上記コーティ
ング層は、水と接触した10秒後の水との接触角が55
°以下の状態を少なくとも90日は保持することを特徴
とするポリオレフィン粘着フィルムである。
【0008】第二の本発明は、ポリオレフィンフィルム
の両面にコーティング層を形成し、更に、上記コーティ
ング層の少なくとも1面に粘着剤層を積層して形成され
たポリオレフィン粘着フィルムであって、上記改質表面
層は、水と接触した10秒後の水との接触角が55°以
下の状態を少なくとも90日は保持することを特徴とす
るポリオレフィン粘着フィルムである。以下に本発明を
詳述する。
【0009】第一の本発明のポリオレフィン粘着フィル
ムは、ポリオレフィンフィルムの片面にコーティング層
を形成し、更に、上記コーティング層に粘着剤層を積層
して形成されたものである。
【0010】上記ポリオレフィンフィルムはポリオレフ
ィンからなり、上記ポリオレフィンを構成するモノマー
としては、オレフィン系モノマーを50重量%以上含有
するものであれば特に限定されず、例えば、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン等のα−オレフィンの単独重合体;
エチレン−プロピレン共重合体等の上記α−オレフィン
同士の共重合体;エチレン−酢酸ビニル共重合体等の上
記α−オレフィンと共重が可能なα−オレフィン以外の
単量体とα−オレフィンとの共重合体;これらの混合物
等を挙げることができる。
【0011】上記α−オレフィンとしては特に限定され
ず、例えば、エチレン、プロピレン、1−ブテン、1−
ペンテン、1−ヘキセン、4−メチル−1−ペンテン等
を挙げることができる。上記のα−オレフィンと共重合
可能なα−オレフィン以外の単量体としては特に限定さ
れず、例えば、酢酸ビニル、マレイン酸、ビニルアルコ
ール、メタクリル酸、メタクリル酸メチル、メタクリル
酸エチル等を挙げることができる。これらは、それぞ
れ、単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
【0012】上記ポリオレフィンフィルムは、上記ポリ
オレフィンを、押し出し成型、カレンダー成型、プレス
成型等のそれぞれに適した成型条件によりフィルム状に
成型されたものである。また、上記ポリオレフィンフィ
ルムは単層フィルムであってもよく、性質の異なる2種
類以上のフィルムを積層した積層フィルムであってもよ
い。該積層フィルムの場合、各層を形成するフィルム
は、要求性能に応じて種々の組合せが用いられる。
【0013】上記ポリオレフィンフィルムの片面に形成
されたコーティング層は、水と接触した10秒後の水と
の接触角が55°以下の状態を少なくとも90日は保持
するものである。上記接触角が55°を超えると、表面
特性として印刷性、接着性等に必要な親水性を有さなく
なる。また、上記表面特性を少なくとも90日は保持す
ることにより、フィルムの2次加工までの期間を充分に
取ることができる。従って、上記コーティング層が表面
特性として充分な親水性を持続して有することより、上
記コーティング層を有するポリオレフィンフィルムは、
表面改質効果として接着性等に優れ、該表面改質効果を
持続して有する。
【0014】上記コーティング層を上記ポリオレフィン
フィルムに形成する際には、コーティング層を形成する
前に、ポリオレフィンフィルムにコロナ放電処理及び/
又は上記紫外線照射処理を施すことが好ましい。
【0015】上記コロナ放電処理及び/又は上記紫外線
照射処理を上記ポリオレフィンフィルムに施すことによ
り、コロナ放電処理及び/又は上記紫外線照射処理を施
したポリオレフィンフィルム表面に対する、上記付加重
合性オキサゾリンと少なくとも1種の他のモノマーとを
重合することにより得られる重合体の密着性がより優れ
たものとなり、その密着性は経時的に低下しないため、
上記コーティング層を形成したポリオレフィンフィルム
の接着性、印刷性等の品質は経時的に低下しないでより
安定する。
【0016】上記コロナ放電処理は、一般的に行われて
いる方法により、電極間に上記ポリオレフィンフィルム
を通過させながら行うことができる。また、上記紫外線
照射処理も、一般的に行われている方法により、例え
ば、低圧水銀ランプを用いて紫外線を発生させ、該ラン
プの前に上記ポリオレフィンフィルムを通過させながら
行うことができる。上記コロナ放電処理及び上記紫外線
照射処理の諸条件は、その出力と通過時間とにより決定
されるが、特に制限はされない。
【0017】上記コーティング層は、付加重合性オキサ
ゾリンと少なくとも1種の他のモノマーとを重合するこ
とにより得られる重合体からなる。
【0018】上記付加重合性オキサゾリンとしては、例
えば、下記一般式で表されるものを挙げることができ
る。
【0019】
【化1】
【0020】式中、R1 、R2 、R3 及びR4 は、同一
であっても異なっていてもよく、水素原子、ハロゲン原
子、アルキル基、アラルキル基、フェニル基又は置換フ
ェニル基を表す。R5 は、付加重合性不飽和結合をもつ
非環状有機基を表す。
【0021】上記付加重合性オキサゾリンの具体例とし
ては、2−ビニル−2−オキサゾリン、2−ビニル−4
−メチル−2−オキサゾリン、2−ビニル−5−メチル
−2−オキサゾリン、2−イソプロペニル−2−オキサ
ゾリン、2−イソプロペニル−4−メチル−2−オキサ
ゾリン、2−イソプロペニル−5−エチル−2−オキサ
ゾリン、2−ビニル−4,4−ジメチル−2−オキサゾ
リン、4,4−ジメチル−2−イソプロペニル−2−オ
キサゾリン等を挙げることができる。これらは単独で用
いてもよく、2種以上を併用してもよい。
【0022】上記他のモノマーとしては特に限定され
ず、例えば、(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリル酸
メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル
酸−n−プロピル、(メタ)アクリル酸イソプロピル、
(メタ)アクリル酸−n−ブチル、(メタ)アクリル酸
イソブチル、(メタ)アクリル酸−tert−ブチル、
(メタ)アクリル酸−n−ペンチル、(メタ)アクリル
酸−n−ヘキシル、(メタ)アクリル酸シクロヘキシ
ル、(メタ)アクリル酸−2−メトキシエチル、(メ
タ)アクリル酸−3−メトキシブチル、(メタ)アクリ
ル酸−2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸−2−
ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸−2−ヒドロキ
シプロピル、(メタ)アクリル酸ステアリル、(メタ)
アクリル酸グリシジル、(メタ)アクリル酸−2−アミ
ノエチル、(メタ)アクリル酸トリフルオロメチルメチ
ル、(メタ)アクリル酸−2−トリフルオロメチルエチ
ル、(メタ)アクリル酸−2−パーフルオロエチルエチ
ル等の(メタ)アクリル酸エステル類;(メタ)アクリ
ル酸、イタコン酸、マレイン酸、フマル酸等の不飽和カ
ルボン酸類;(メタ)アクリルアミド、N−メチロール
(メタ)アクリルアミド等の不飽和アミド類;酢酸ビニ
ル、プロピオン酸ビニル、安息香酸ビニル等のビニルエ
ステル類;塩化ビニル、スチレン、ビニルトルエン、α
−メチルスチレン等を挙げることができる。
【0023】上記付加重合性オキサゾリンと少なくとも
1種の他のモノマーとを重合することにより得られる重
合体は、公知の重合方法により得ることができる。ま
た、市販されているものとして、例えば、日本触媒社製
エポクロス(商品名)等を用いてもよい。上記コーティ
ング層の厚さは特に制限されず、目的に応じて設定すれ
ばよく特に制限はない。
【0024】上記コーティング層は、上記付加重合性オ
キサゾリンと少なくとも1種の他のモノマーとを重合す
ることにより得られる重合体により形成されるものであ
ることから、接着性、印刷性等の優れた特性を有するも
のとなる。
【0025】上記コーティング層を形成する際には、付
加重合性オキサゾリンと少なくとも1種の他のモノマー
とを重合することにより得られる重合体を溶液又は分散
液の状態にして、浸漬槽、グラビアコーター、ロールコ
ーター、スプレー、エアーナイフコーター、カーテンコ
ーター等のコーティング装置によって、公知のコーティ
ング方法により行うことができ、コーティング後は上記
オレフィンフィルムの耐熱性を考慮した温度範囲におい
て、加熱処理して乾燥してもよい。また、上記コーティ
ング層の膜厚は、目的に応じて設定すればよく特に制限
はない。
【0026】上記重合体の媒体としては、上記コロナ放
電処理を実施する場合は、放電処理と上記コーティング
層の形成とを連続して行うことができる点から水が好ま
しい。従って、上記付加重合性オキサゾリンと少なくと
も1種の他のモノマーとを重合することにより得られる
重合体を水に溶解又は分散させたものとするのが好まし
い。
【0027】上記ポリオレフィン粘着フィルムは、上記
コーティング層に粘着剤層を積層して形成される。上記
粘着剤層は、ポリアクリル酸エステルを主成分とする粘
着剤からなる。上記粘着剤は、ポリアクリル酸エステル
を主成分とするものであればとくに限定されず、アクリ
ル酸エステル以外の共重合可能なモノマー、タッキファ
イヤー、酸化防止剤等を含有していてもよく、市販品を
そのまま使用してもよい。
【0028】上記アクリル酸エステルとしては特に限定
されず、例えば、アクリル酸メチル、アクリル酸エチ
ル、アクリル酸−n−プロピル、アクリル酸イソプロピ
ル、アクリル酸−n−ブチル、アクリル酸イソブチル、
アクリル酸−tert−ブチル、アクリル酸−n−ペン
チル、アクリル酸−n−ヘキシル、アクリル酸シクロヘ
キシル、アクリル酸−2−メトキシエチル、アクリル酸
−3−メトキシブチル、アクリル酸−2−エチルヘキシ
ル、アクリル酸−2−ヒドロキシエチル、アクリル酸−
2−ヒドロキシプロピル、アクリル酸ステアリル等を挙
げることができる。上記表面改質ポリオレフィンフィル
ムに接着剤層を形成させる方法としては特に限定され
ず、例えば、直接塗工法、転写法等を挙げることができ
る。これらのなかでは転写法が好ましい。
【0029】また、上記コーティング層の形成されたポ
リオレフィンフィルムには、上記粘着剤の他に、各種接
着剤、コーティング剤、インキ、金属蒸着膜等を積層し
てもよく、これらを積層したものは、屋外マーキングフ
ィルム等の建材フィルムとして鋼板等に貼って用いるこ
とができ、インクジェット用、熱転写用等のメディアフ
ィルム、医療用粘着フィルム、磁気記録用フィルム、包
装用フィルム、電気・電子関連材料用フィルム、製版・
印刷材料用フィルム、写真用フィルム等として用いるこ
とができる。
【0030】第二の本発明は、ポリオレフィンフィルム
の両面にコーティング層を形成し、更に、上記コーティ
ング層の少なくとも1面に粘着剤層を積層して形成され
たポリオレフィン粘着フィルムであって、上記改質表面
層は、水と接触した10秒後の水との接触角が55°以
下の状態を少なくとも90日は保持することを特徴とす
るポリオレフィン粘着フィルムである。
【0031】上記ポリオレフィン粘着フィルムは、ポリ
オレフィンフィルムの両面にコーティング層を形成し、
更に、上記コーティング層の少なくとも1面に粘着剤層
を積層して形成されている。
【0032】上記コーティング層を構成する付加重合性
オキサゾリンと少なくとも1種の他のモノマーとを重合
することにより得られる重合体は、第一の本発明のコー
ティング層を構成するものと同一であり、上記コーティ
ング層を形成する方法も第一の本発明のコーティング層
を形成する方法と同一である。
【0033】上記粘着剤層は、2面あるコーティング層
の両方に積層されていてもよく、いずれか一方の面に積
層されていてもよい。上記粘着剤層は、上記の構成で積
層されている以外は、第一の本発明の粘着剤層と同一で
あり、上記粘着剤層を形成する方法も第一の本発明の粘
着剤層を形成する方法と同一である。
【0034】
【実施例】以下に実施例を掲げて本発明を更に詳しく説
明するが、本発明はこれらの実施例のみに限定されるも
のではない。
【0035】実施例1〜4 厚さ80μmのポリエチレンフィルムに、下記の条件で
表1に示したようにコロナ放電処理を施した後、下記の
条件で表1に示したポリマー処理を行い表面改質フィル
ムを得た。 1)コロナ放電処理は、コロナ放電処理装置を用いて下記
条件により行った。コロナ放電処理条件 放電電力:500W 放電電極長:0.25m シート処理速度:0.17m/sec シート/電極間距離:1mm
【0036】2)エポクロスWS−500(日本触媒社
製、付加重合性オキサゾリンと水酸基含有モノマーとの
共重合体)処理は、これを水で希釈して5%水溶液と
し、この水溶液にフィルムを浸漬後、オーブンで100
℃にて2分間加熱して行った。 3)エポクロスWS−700(日本触媒社製、付加重合性
オキサゾリンと水酸基含有モノマーとの共重合体)処理
は、これを水で希釈して5%水溶液とし、この水溶液に
フィルムを浸漬後、オーブンで100℃にて2分間加熱
して行った。その後、得られたコーティング層の形成さ
れた表面改質フィルムを下記の評価方法により評価し
た。評価結果を表1に示した。
【0037】評価方法 (1)処理直後接触角測定 測定装置として、協和科学社製協和接触角計を用い、上
述した処理を施した直後に、表面改質フィルムの表面に
蒸留水を滴下して10秒後の接触角(deg)を測定し
た。 (2)処理直後粘着力及び糊残り有無の測定 上述した処理を施した直後に、アクリル系粘着剤(東亜
合成社製、アロンタックHVC3001:エマルション
系)を離型紙上にワイヤーバーを用いて塗工後、オーブ
ンで100℃にて2分間乾燥し、厚さ約30μmの粘着
剤塗工膜を得た。その後、ポリエチレンフィルムに15
0gf/10mmの加圧で貼り合わせ、3日間放置し
た。得られた粘着剤付きポリエチレンフィルムをJIS
Z 0237に準拠して、ステンレス板に貼り付けた
24時間後の粘着力、及び、ステンレス板への粘着剤残
り(糊残り)を測定した。
【0038】(3)3ケ月放置後接触角測定 3ケ月間室温で放置した表面改質フィルムの表面に蒸留
水を滴下して10秒後の接触角(deg)を測定した。 (4)3ケ月放置後粘着力及び糊残り有無の測定 3ケ月間室温で放置した後に、アクリル系粘着剤(東亜
合成社製、アロンタックHVC3001:エマルション
系)を離型紙上にワイヤーバーを用いて塗工後、オーブ
ンで100℃にて2分間乾燥し、厚さ約30μmの粘着
剤塗工膜を得た。その後、ポリエチレンフィルムに15
0gf/10mmの加圧で貼り合わせ、3日間放置し
た。得られた粘着剤付きポリエチレンフィルムをJIS
Z 0237に準拠して、ステンレス板に貼り付けた
24時間後の粘着力、及び、ステンレス板への粘着剤残
りを測定した。
【0039】実施例2 ポリエチレンフィルムの表面にエポクロスWS−500
処理を行わなかった以外は、実施例1と同様にして得ら
れたフィルムを評価した。評価結果を表1に示した。
【0040】比較例1 ポリエチレンフィルムの表面にエポクロスWS−500
処理及びエポクロスWS−700処理を行わなかった以
外は、実施例1と同様にして得られたフィルムを評価し
た。評価結果を表1に示した。
【0041】比較例2 ポリエチレンフィルムを無処理のまま実施例1と同様に
してフィルムを評価した。評価結果を表1に示した。
【0042】
【表1】
【0043】
【発明の効果】第一の本発明のポリオレフィン粘着フィ
ルムは、上述の構成よりなるので、安定した2次加工可
能なポリオレフィンフィルムを基材とし、長期間にわた
って優れた粘着性を有する。第二の本発明のポリオレフ
ィン粘着フィルムは、上述の構成よりなるので、第一の
本発明のポリオレフィン粘着フィルムと同様に、安定し
た2次加工可能なポリオレフィンフィルムを基材とし、
長期間にわたって優れた粘着性を有する。
フロントページの続き Fターム(参考) 4F071 AA14 AA14B AA15 AA15B AA20 AA20B AA21 AA21B AA33A BA01 BB03 BB04 BB06 BC01 CA01 CB02 CB06 4F100 AK03A AK25D AK80B AK80C AL01B AL01C BA03 BA04 BA07 BA10B BA10C BA10D CB05D EH46 GB90 JD20B JD20C JL00 JL13 JL13D YY00B YY00C 4J004 AA10 AB01 CA04 CC02 CD05 EA05

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリオレフィンフィルムの片面にコーテ
    ィング層を形成し、更に、前記コーティング層に粘着剤
    層を積層して形成されたポリオレフィン粘着フィルムで
    あって、前記コーティング層は、水と接触した10秒後
    の水との接触角が55°以下の状態を少なくとも90日
    は保持することを特徴とするポリオレフィン粘着フィル
    ム。
  2. 【請求項2】 ポリオレフィンフィルムの両面にコーテ
    ィング層を形成し、更に、前記コーティング層の少なく
    とも1面に粘着剤層を積層して形成されたポリオレフィ
    ン粘着フィルムであって、前記改質表面層は、水と接触
    した10秒後の水との接触角が55°以下の状態を少な
    くとも90日は保持することを特徴とするポリオレフィ
    ン粘着フィルム。
  3. 【請求項3】 コーティング層は、ポリオレフィンフィ
    ルムの片面又は両面に、付加重合性オキサゾリンと少な
    くとも1種の他のモノマーとを重合することにより得ら
    れる重合体により形成されるものであり、粘着剤層は、
    ポリアクリル酸エステルを主成分とする粘着剤からなる
    ことを特徴とする請求項1又は2記載のポリオレフィン
    粘着フィルム。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005023293A (ja) * 2003-06-09 2005-01-27 Nitto Denko Corp テープ状絶縁材、テープ状絶縁材が貼合された絶縁物品並びに感圧性接着テープ
JP2010174260A (ja) * 2003-06-09 2010-08-12 Nitto Denko Corp 感圧性接着テープ

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