JP2000169462A - N,n―置換環状アミン誘導体 - Google Patents

N,n―置換環状アミン誘導体

Info

Publication number
JP2000169462A
JP2000169462A JP11206862A JP20686299A JP2000169462A JP 2000169462 A JP2000169462 A JP 2000169462A JP 11206862 A JP11206862 A JP 11206862A JP 20686299 A JP20686299 A JP 20686299A JP 2000169462 A JP2000169462 A JP 2000169462A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
piperazine
cyano
methyl
ethyl
hexyl
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP11206862A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4233692B2 (ja
Inventor
Noboru Yamamoto
昇 山本
Makoto Komatsu
誠 小松
Yuichi Suzuki
裕一 鈴木
Koki Kawano
弘毅 川野
Teiji Kimura
禎治 木村
Koichi Ito
康一 伊藤
Satoru Nagato
哲 長戸
Yoshihiko Norimine
吉彦 乗嶺
Tetsuhiro Niitome
徹広 新留
Tetsuyuki Teramoto
哲之 寺本
Shinji Hatakeyama
伸二 畠山
Yoichi Iimura
洋一 飯村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Eisai Co Ltd
Original Assignee
Eisai Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Eisai Co Ltd filed Critical Eisai Co Ltd
Priority to JP20686299A priority Critical patent/JP4233692B2/ja
Publication of JP2000169462A publication Critical patent/JP2000169462A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4233692B2 publication Critical patent/JP4233692B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Pyridine Compounds (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)
  • Heterocyclic Compounds Containing Sulfur Atoms (AREA)
  • Quinoline Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 (神経選択的)カルシウム拮抗剤として、詳し
くは脳血管障害急性期、脳卒中、脳梗塞、頭部外傷、脳
神経細胞死等に対する予防治療改善剤を提供する。 【解決手段】 下記一般式で表されるN,N-置換環状アミ
ン誘導体(VIII)またはその薬理学的に許容される塩。 【化1】 [式中、R1は水素原子、ハロゲン原子、水酸基、低級アル
キル基等を、Aはアリール基、ヘテロアリール基、アラル
キル基、ヘテロアリールアルキル基を、Eは式-CO-で表さ
れる基または式-CHOH-で表される基を、Gは酸素原子、硫
黄原子等を、Jはアリール基、ヘテロアリール基を、Alk
は低級アルキレン基を、v、w、x、y、は0、1を意味する。]

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カルシウム拮抗剤とし
て、特に神経選択的カルシウム拮抗剤として、詳しくは
P/QタイプカルシウムチャンネルあるいはNタイプカルシ
ウムチャンネル阻害作用が有効な疾患の治療・改善剤と
して、より詳しくは神経細胞死抑制剤もしくは脳神経細
胞保護剤として、さらに詳しくは神経疾患治療・改善剤
として、最も詳しくは脳血管障害急性期、脳卒中、脳梗
塞、頭部外傷、脳神経細胞死、アルツハイマー病、パー
キンソン病、筋萎縮性側索硬化症、ハンチントン病、脳
循環代謝障害、脳機能障害、疼痛、けいれん、精神分裂
病、片頭痛、てんかん、躁鬱病、神経変性疾患、脳虚
血、AIDS痴呆複合症、浮腫、不安障害あるいは糖尿病性
ニューロパチーに対する予防・治療・改善剤等として有
用な新規N,N-置換環状アミン誘導体に関する。
【0002】
【従来技術】我が国における脳卒中の年間患者数はおよ
そ140万人以上であり、その医療費は約2兆円と推計され
ている。脳卒中は悪性腫瘍に次いで死因の第二位を占め
ているとともに、重篤な後遺症が残ることが多く寝たき
り状態を引き起こす最大の原因となっている。脳卒中治
療の鍵を握っているのは急性期の対応であり、急性期の
治療が生命および機能予後を左右し、さらに後遺症に及
ぼす影響が大きい。現在は血流改善を目的として、オザ
グレルナトリウム(Ozagrel Sodium:トロンボキサン合
成酵素阻害剤)、慢性動脈閉塞症治療剤であるアルガト
ロバン(Argatroban:抗トロンビン剤)、血栓溶解剤であ
るt-PA(Alteplase:組織プラスミノーゲンアクチベー
タ、ただし発症後3時間以内に限定)等、数種類の薬物が
認可ないしは適応外使用されている。
【0003】なお上記薬剤による治療は、具体的には以
下のような複雑な手法であり、十分な知識・経験に基づ
く専門医の慎重な判断が必要であった。 (1) 血栓型の脳梗塞であればまず最初に呼吸管理・血圧
管理・輸液管理を行う。 (2) 血液ガスのチェックおよび血圧を定期的に測定す
る。 (3) 急性期では反応性の高血圧がみられるが、心・腎な
どに合併症が見られなければ、降圧を行わない。 (4) 次にCTで低吸収域を認めない超急性期の症例では血
栓溶解剤「ウロキナーゼ」を使用する。 (5) その適応とならない症例や発症後24時間以上を経過
した症例では「オザグレルナトリウム」を投与する。あ
るいは「アルガトロバン」を投与する。ただし、ラクナ
梗塞(lacunar)はアルガトロバンの適応とはならない。 (6) 脳浮腫の進展予防のため「グリセリン」または「マ
ンニトール」を適量投与する。
【0004】
【本発明が解決しようとする問題点】しかし、従来使用
されている薬剤の治療効果は、決して満足できるもので
はなかった上に、主薬効に起因する出血傾向を伴う危険
性もあった。従って、熟練した専門の医師以外では使い
にくい問題点があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、このよう
に未だ有用な薬剤のない脳血管障害急性期(acute ische
mic stroke)に対し、優れた治療・改善効果を有しつ
つ、かつ出血傾向を生じない安全性の高い薬剤を求め
て、神経細胞に直接作用し梗塞巣の進展を阻止する、神
経選択的な電位依存性カルシウムチャネル拮抗剤に注目
し、鋭意研究を重ねてきた。その結果、下記一般式を有
する新規なN,N-置換環状アミン誘導体またはその薬理学
的に許容される塩が、P/Qタイプカルシウムチャンネル
あるいはNタイプカルシウムチャンネル拮抗作用に基づ
く、優れた神経細胞死抑制作用・脳神経細胞保護作用を
有しており、かつ安全性にも優れており、前記課題を解
決できることを見出し本発明を完成するに至った。
【0006】以下に、本発明について詳述する。まず本
発明にかかるN,N-置換環状アミン誘導体(VIII)は、下記
一般式で表される。
【0007】
【化6】
【0008】式中、Aは置換されていてもよいアリール
基、置換されていてもよいヘテロアリール基、置換され
ていてもよいアラルキル基または置換されていてもよい
ヘテロアリールアルキル基を意味する。
【0009】Eは式-CO-で表される基または式-CHOH-で
表される基を意味する。
【0010】Gは酸素原子、硫黄原子、式-NR10-で表さ
れる基(式中R10は水素原子、低級アルキル基、低級シク
ロアルキル基、低級アシル基または低級アルキルスルホ
ニル基を意味する。)、式-CO-で表される基、式-COO-で
表される基、式-OOC-で表される基、式-CONR11-で表さ
れる基(式中R11は水素原子または低級アルキル基を意味
する。)、式-NR12CO-で表される基(式中R12は水素原子
または低級アルキル基を意味する。)、式-SO-で表され
る基、式-SO2-で表される基、式-SONR13-で表される基
(式中R13は水素原子または低級アルキル基を意味す
る。)、式-NR14SO-で表される基(式中R14は水素原子ま
たは低級アルキル基を意味する。)、式-SO2NR1 5-で表さ
れる基(式中R15は水素原子または低級アルキル基を意味
する。)、式-NR 16SO2-で表される基(式中R16は水素原子
または低級アルキル基を意味する。)、式>C=N-OR17
表される基(式中R17は水素原子または低級アルキル基を
意味する。)、式-NHCONH-で表される基、式-NHCSNH-で
表される基、式-C(=NH)NH-で表される基、式-NHC(=NH)-
で表される基、式-OCOS-で表される基、式-SCOO-で表さ
れる基、式-OCOO-で表される基、式-NHCOO-で表される
基、式-OCONH-で表される基、式-CO(CH2)O-で表され
る基、式-CHOH-で表される基または式-CHOH(CH2)O-で
表される基を意味する。上記各式中、sは0または1〜6の
整数を意味する。
【0011】Jは置換されていてもよいアリール基また
は置換されていてもよいヘテロアリール基を意味する。
【0012】R1は水素原子、ハロゲン原子、水酸基、低
級アルキル基、低級アルケニル基、低級アルキニル基、
低級シクロアルキル基、ヒドロキシ低級アルキル基、低
級アルコキシアルキル基、シアノ低級アルキル基、ハロ
ゲン化低級アルキル基、窒素原子が置換されていてもよ
いアミノ低級アルキル基、式-NR18R19で表される基(式
中R18およびR19は同一または相異なって、水素原子また
は低級アルキル基を意味する。)、アラルキル基、モル
ホリニル基、チオモルホリニル基、ピペリジル基、ピロ
リジニル基またはピペラジニル基を意味する。
【0013】Alkは直鎖または分枝状の低級アルキレン
基を意味する。
【0014】n,v、w、x、yはそれぞれ独立して0または1
を、pは2または3を意味する。
【0015】ここで、置換されていてもよいアリール基
とは、具体的には例えばフェニル基、ナフチル基等ある
いはそれらがさらに例えばハロゲン原子、水酸基、低級
アルキル基、低級アルコキシ基、低級アルコキシカルボ
ニル基、ヒドロキシ低級アルキル基、ハロゲン化低級ア
ルキル基、ヒドロキシイミノアルキル基、シアノ基、ニ
トロ基、窒素原子が置換されていてもよいアミノ基、窒
素原子が置換されていてもよいカルバモイル基、窒素原
子が置換されていてもよいスルファモイル基、低級チオ
アルコキシ基、低級アシル基、芳香族アシル基等の1以
上で置換された基を意味する。
【0016】置換されていてもよいヘテロアリール基と
は、具体的には例えばピリジル基、ピラジニル基、ピリ
ミジニル基、ピロリル基、イミダゾリル基、ピラゾリル
基、キノリル基、イソキノリル基、キナゾリニル基、フ
タラジニル基、キノキサリニル基、シノリニル基、フリ
ル基、チエニル基、チアゾリル基等またはそれらがさら
に置換された基を意味する。
【0017】置換されていてもよいアラルキル基とは、
具体的には例えばベンジル基、フェネチル基、フェニル
プロピル基、ナフチルメチル基、ナフチルエチル基、ナ
フチルプロピル基等のアリール基で置換された低級アル
キル基、あるいはそのアリール基がさらに置換された基
を意味する。
【0018】置換されていてもよいヘテロアリールアル
キル基とは、具体的には例えばピリジルメチル基、ピラ
ジニルメチル基、ピリミジニルメチル基、ピロリルメチ
ル基、イミダゾリルメチル基、ピラゾリルメチル基、キ
ノリルメチル基、イソキノリルメチル基、フルフリル
基、チエニルメチル基、チアゾリルメチル基等のヘテロ
アリール基で置換された低級アルキル基、あるいはその
ヘテロアリール基がさらに置換された基を意味する。
【0019】ハロゲン原子とは、具体的には例えばフッ
素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子を挙げること
ができる。
【0020】低級アルキル基とは具体的には、例えばメ
チル基、エチル基、n-プロピル基、i-プロピル基、n-ブ
チル基、i-ブチル基、t-ブチル基、n-ペンチル基、i-ペ
ンチル基、t-ペンチル基、ネオペンチル基、ヘキシル基
等の炭素数1〜6の直鎖または分枝状アルキル基を意味
する。
【0021】低級アルケニル基とは、具体的には例えば
ビニル基(CH2=CH-)、1-プロペニル基(CH3CH=CH-)、アリ
ル基(CH2=CHCH2-)、イソプロペニル基[CH2=C(CH3)-]等
の炭素数2〜6の直鎖または分枝状アルケンから誘導さ
れる基を意味する。
【0022】低級アルキニル基とは、具体的には例えば
エチニル基、1-プロピニル基、2-プロピニル基等の炭素
数2〜6の直鎖または分枝状アルキンから誘導される基
を意味する。
【0023】低級シクロアルキル基とは、具体的には例
えばシクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチ
ル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基、シクロオ
クチル基等の炭素数3〜8の環状アルキル基を意味す
る。
【0024】ヒドロキシ低級アルキル基とは、上記低級
アルキル基に1以上の水酸基が結合した基を意味し、具
体的には例えばヒドロキシメチル基、ヒドロキシエチル
基、2,3-ジヒドロキシプロピル基等を挙げることができ
る。
【0025】シアノ低級アルキル基とは、前記低級アル
キル基に1以上のシアノ基が結合した基を意味し、具体
的には例えばシアノメチル基、シアノエチル基、シアノ
プロピル基等を挙げることができる。
【0026】ハロゲン化低級アルキル基とは、前記低級
アルキル基に1以上の同一または相異なるハロゲン原子
が結合した基を意味し、具体的には例えばフルオロメチ
ル基、ジフルオロメチル基、トリフルオロメチル基、ク
ロロメチル基、1-フルオロエチル基、2-フルオロエチル
基、1,1-ジフルオロエチル基、1,2-ジフルオロエチル
基、2,2-ジフルオロエチル基、2,2,2-トリフルオロエチ
ル基等を挙げることができる。
【0027】低級アルコキシ基とは、前記低級アルキル
基が酸素原子に結合した基を意味し、具体的には例えば
メトキシ基、エトキシ基、n-プロポキシ基、i-プロポキ
シ基、n-ブトキシ基、i-ブトキシ基、t-ブトキシ基、ペ
ンチルオキシ基、ヘキシルオキシ基等の直鎖または分枝
状アルコキシ基を挙げることができる。
【0028】低級アシル基とは、炭素数1〜6の脂肪酸
から誘導される直鎖または分枝状アシル基を意味し、具
体的には例えばホルミル基、アセチル基、プロピオニル
基、ブチリル基、イソブチリル基、バレリル基、イソバ
レリル基、ピバロイル基、ヘキサノイル基等を挙げるこ
とができる。
【0029】置換されていてもよいアミノ基とは、窒素
原子が低級アルキル基、低級アシル基、低級アルキルス
ルホニル基等で置換されていてもよいアミノ基を意味
し、窒素原子が環状アミンの一部である場合も含まれ
る。具体的には例えばアミノ基(-NH2)、メチルアミノ基
(-NHCH3)、ジメチルアミノ基[-N(CH3)2]、エチルアミノ
基(-NHC2H5)、ジエチルアミノ基[-N(C2H5)2]、メチルエ
チルアミノ基[-N(CH3)C2H5]、アセタミド基(CH3CONH
-)、プロピオンアミド基(C2H5CONH-)、メタンスルホン
アミド基(CH3SO2NH-)、エタンスルホンアミド基(C2H5SO
2NH-)、ピロリジニル基、ピラゾリニル基、ピペリジル
基、ピペラジニル基、4-モルホリニル基、4-チオモルホ
リニル基等を挙げることができる。
【0030】置換されていてもよいカルバモイル基と
は、窒素原子が低級アルキル基等で置換されていてもよ
いカルバモイル基を意味し、窒素原子が環状アミンの一
部である場合も含まれる。具体的には例えばカルバモイ
ル基(-CONH2)、N-メチルカルバモイル基(-CONHCH3)、N,
N-ジメチルカルバモイル基[-CON(CH3)2]、N-エチルカル
バモイル基(-CONHC2H5)、N,N-ジエチルカルバモイル基
[-CON(C2H5)2]、N-メチル-N-エチルカルバモイル基[-CO
N(CH3)C2H5]、1-ピロリジニルカルボニル基、1-ピラゾ
リニルカルボニル基、1-ピペリジルカルボニル基、1-ピ
ペラジニルカルボニル基、4-モルホリニルカルボニル
基、4-チオモルホリニルカルボニル基等を挙げることが
できる。
【0031】置換されていてもよいスルファモイル基と
は、窒素原子が低級アルキル基等で置換されていてもよ
いスルファモイル基を意味し、窒素原子が環状アミンの
一部である場合も含まれる。具体的には例えばスルファ
モイル基(-SO2NH2)、N-メチルスルファモイル基(-SO2NH
CH3)、N,N-ジメチルスルファモイル基[-SO2N(CH3)2]、N
-エチルスルファモイル基(-SO2NHC2H5)、N,N-ジエチル
スルファモイル基[-SO 2N(C2H5)2]、N-メチル-N-エチル
スルファモイル基[-SO2N(CH3)C2H5]、1-ピロリジニルス
ルホニル基、1-ピラゾリニルスルホニル基、1-ピペリジ
ルスルホニル基、1-ピペラジニルスルホニル基、4-モル
ホリニルスルホニル基、4-チオモルホリニルスルホニル
基等を挙げることができる。
【0032】低級チオアルコキシ基とは、前記低級アル
キル基が硫黄原子に結合した基を意味し、具体的には例
えばメチルチオ基(-SCH3)、エチルチオ基(-SC2H5)等を
挙げることができる。
【0033】低級アルキレン基とは、炭素数1〜6の直
鎖または分枝状アルカンから誘導される2価の基を意味
し、具体的には例えばメチレン基(-CH2-)、エチレン基
(-CH2CH2-)、エチリデン基[-CH(CH3)-]、トリメチレン
基(-CH2CH2CH2-)、イソプロピリデン基[-C(CH3)2-]、プ
ロピレン基[-CH(CH3)CH2-]、テトラメチレン基(-CH2CH 2
CH2CH2-)、1,2-ブチレン基[-CH(C2H5)CH2-]、1,3-ブチ
レン基[-CH(CH3)CH2CH2-]、2,3-ブチレン基[-CH(CH3)CH
(CH3)-]、イソブチレン基[-C(CH3)2CH2-]等を挙げるこ
とができる。なお、非対称アルキレン基における(左右)
結合方向は限定されない。
【0034】低級アルコキシカルボニル基とは、具体的
には例えばメトキシカルボニル基、エトキシカルボニル
基等の、前記低級アルコキシ基で置換されたカルボニル
基を意味する。
【0035】低級チオアルコキシ基とは、具体的には例
えばメチルチオ基、エチルチオ基、プロピルチオ基等
の、前記低級アルキル基が硫黄原子に結合した基を意味
する。
【0036】低級アルキルスルホニル基とは、具体的に
は例えばメタンスルホニル基、エタンスルホニル基、プ
ロパンスルホニル基等の、前記低級アルキル基がスルホ
ニル基に結合した基を意味する。
【0037】R20同士あるいはR21同士が結合して脂環を
形成した際には、例えばインダニル基、テトラリニル基
等の脂環縮合フェニル基、あるいはその脂環またはフェ
ニル基がさらに置換された基を意味する。R20同士ある
いはR21同士が結合してヘテロ環を形成した際には、例
えばベンゾフラニル基、クロマニル基、イソクロマニル
基、インドリニル基、イソインドリニル基、テトラヒド
ロキノリル基、テトラヒドロイソキノリル基等のヘテロ
環縮合フェニル基、あるいはそのヘテロ環またはフェニ
ル基がさらに置換された基を意味する。R20同士あるい
はR21同士が結合してアルキレンジオキシ基を形成した
際には、例えばメチレンジオキシフェニル基、エチレン
ジオキシフェニル基、あるいはそのフェニル基がさらに
置換された基を意味する。
【0038】次に、本発明にかかるN,N-置換環状アミン
誘導体(I)は、下記一般式で表される。
【0039】
【化7】
【0040】式中、Aは置換されていてもよいアリール
基、置換されていてもよいヘテロアリール基、置換され
ていてもよいアラルキル基または置換されていてもよい
ヘテロアリールアルキル基を意味する。Gは酸素原子、
硫黄原子、式-NR10-で表される基(式中R10は水素原子、
低級アルキル基、低級アシル基または低級アルキルスル
ホニル基を意味する。)、式-CO-で表される基、式-COO-
で表される基、式-OOC-で表される基、式-CONR11-で表
される基(式中R11は水素原子または低級アルキル基を意
味する。)、式-NR12CO-で表される基(式中R12は水素原
子または低級アルキル基を意味する。)、式-SO-で表さ
れる基、式-SO2-で表される基、式-SONR13-で表される
基(式中R13は水素原子または低級アルキル基を意味す
る。)、式-NR14SO-で表される基(式中R14は水素原子ま
たは低級アルキル基を意味する。)、式-SO2NR15-で表さ
れる基(式中R 15は水素原子または低級アルキル基を意味
する。)、式-NR16SO2-で表される基(式中R16は水素原子
または低級アルキル基を意味する。)、式>C=N-OR17
表される基(式中R17は水素原子または低級アルキル基を
意味する。)、式-NHCONH-で表される基、式-NHCSNH-で
表される基、式-C(=NH)NH-で表される基、式-NHC(=NH)-
で表される基、式-OCOS-で表される基、式-SCOO-で表さ
れる基、式-OCOO-で表される基、式-NHCOO-で表される
基、式-OCONH-で表される基、式-CO(CH2)O-で表され
る基、式-CHOH-で表される基または式-CHOH(CH2)O-で
表される基を意味する{式中sは0または1〜6の整数を意
味する。}。Jは置換されていてもよいアリール基または
置換されていてもよいヘテロアリール基を意味する。R1
は低級アルキル基、低級シクロアルキル基、式-NR18R19
で表される基(式中R 18およびR19は同一または相異なっ
て、水素原子または低級アルキル基を意味する。)、モ
ルホリニル基、チオモルホリニル基、ピペリジル基、ピ
ロリジニル基またはピペラジニル基を意味する。R2、R3
R4、R5、R6、R7、R8、R9は同一または相異なって水素原子ま
たは低級アルキル基を意味する。m、o、q、rは同一または
相異なって0または1〜6の整数を、nは0または1を、pは2
または3をそれぞれ意味する。
【0041】続いて、本発明にかかるN,N-置換環状アミ
ン誘導体(II)は、下記一般式で表される。(式中、A、E、
G、J、R1、m、n、o、p、q、rは前記と同様の意味を有する。)
【0042】
【化8】
【0043】続いて、本発明にかかるN,N-置換環状アミ
ン誘導体(III)は、下記一般式で表される(式中、A、G、
J、R1、m、p、qは前記と同様の意味を有する。)。
【0044】
【化9】
【0045】最後に、本発明にかかるN,N-置換環状アミ
ン誘導体(IV)は、下記一般式で表される。
【0046】
【化10】
【0047】式中、R1、m、p、qは前記と同様の意味を有す
る。R20、R21は同一または相異なって水素原子、ハロゲ
ン原子、水酸基、メルカプト基、低級アルキル基、低級
アルコキシ基、ヒドロキシメチル基、ニトロ基、置換さ
れていてもよいアミノ基、シアノ基、カルボキシル基、
低級アルコキシカルボニル基、低級チオアルコキシ基、
低級アルキルスルホニル基、低級アシル基、ハロゲン化
低級アルキル基、置換されていてもよいアリール基、置
換されていてもよいヘテロアリール基、アリールオキシ
基、アラルキルオキシ基、低級アルコキシカルボニルア
ルコキシ基またはヒドロキシ低級アルコキシ基を意味
し、R20同士あるいはR21同士で置換されていてもよい脂
環、置換されていてもよいヘテロ環またはアルキレンジ
オキシ基を形成してもよい。j、tは同一または相異なっ
て0または1〜5の整数を意味する。
【0048】本発明にかかるN,N-置換環状アミン誘導体
(VIII),(I)〜(IV)においては、分子内に不斉炭素原子を
1以上含み、光学異性体あるいはメソ(meso)体が存在し
得るが、本発明においては限定されず、光学異性体、メ
ソ体、ラセミ体いずれもが含まれることは言うまでもな
い。さらに無水物のみならず水和物や結晶多形も含まれ
ることも言うまでもない。なお光学活性体を製造する際
には、光学活性な原料利用して不斉合成することもでき
るし、カラムクロマトグラフィーや結晶化によりラセミ
体を光学分割することもできる。
【0049】また本発明における薬理学的に許容される
塩とは、本発明にかかるN,N-置換環状アミン誘導体(VII
I),(I)〜(IV)と塩を形成するものであれば限定されない
が、具体的には例えば塩酸塩、硫酸塩、硝酸塩、臭化水
素酸塩、ヨウ化水素酸塩、過塩素酸塩、リン酸塩などの
無機酸の付加塩、シュウ酸塩、マレイン酸塩、フマル酸
塩、コハク酸塩などの有機酸の付加塩、メタンスルホン
酸塩、エタンスルホン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、p-
トルエンスルホン酸塩、カンファースルホン酸塩などの
スルホン酸の付加塩、アミノ酸の付加塩などを挙げるこ
とができ、好ましくは塩酸塩、シュウ酸塩である。
【0050】本発明にかかるN,N-置換環状アミン誘導体
(VIII),(I)〜(IV)として、さらに具体的には例えば以下
の化合物を挙げることができるが、本発明はこれらに限
定されない。 (1) 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェニル)ヘキシル]-4-
[2-(4-フルオロフェノキシ)エチル]ピペラジン (2) 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェニル)ヘキシル]-4-
[3-(4-フルオロフェノキシ)プロピル]ピペラジン (3) 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェニル)ヘキシル]-4-
[2-(4-フルオロフェノキシ)エチル]ホモピペラジン (4) 1-[(3-シアノ-4-メチル-3-フェニル)ペンチル]-4-
[2-(4-フルオロフェノキシ)エチル]ホモピペラジン (5) 1-[(3-シアノ-4-メチル-3-フェニル)ペンチル]-4-
[3-(4-フルオロフェノキシ)プロピル]ピペラジン (6) 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェニル)ヘキシル]-4-
(4-フェノキシブチル)ピペラジン (7) 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェニル)ヘキシル]-4-
(2-フェノキシエチル)ピペラジン (8) 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェニル)ヘキシル]-4-
[2-(4-ニトロフェノキシ)エチル]ピペラジン (9) 1-[4-シアノ-5-メチル-4-(4-メチルフェニル)ヘキ
シル]-4-[2-(4-フルオロフェノキシ)エチル]ピペラジン (10) 1-[4-シアノ-5-メチル-4-(4-クロロフェニル)ヘキ
シル]-4-[2-(4-フルオロフェノキシ)エチル]ピペラジン (11) 1-[4-シアノ-5-メチル-4-(4-メトキシフェニル)ヘ
キシル]-4-[2-(4-フルオロフェノキシ)エチル]ピペラジ
ン (12) 1-[4-シアノ-5-メチル-4-(4-カルボメトキシフェ
ニル)ヘキシル]-4-[2-(4-フルオロフェノキシ)エチル]
ピペラジン (13) 1-[4-シアノ-5-メチル-4-(4-ヒドロキシメチルフ
ェニル)ヘキシル]-4-[2-(4-フルオロフェノキシ)エチ
ル]ピペラジン (14) 1-[4-シアノ-5-メチル-4-(4-ヒドロキシイミノメ
チルフェニル)ヘキシル]-4-[2-(4-フルオロフェノキシ)
エチル]ピペラジン (15) 1-[4-シアノ-5-メチル-4-(4-シアノフェニル)ヘキ
シル]-4-[2-(4-フルオロフェノキシ)エチル]ピペラジン (16) 1-[4-シアノ-5-メチル-4-(4-ニトロフェニル)ヘキ
シル]-4-[2-(4-フルオロフェノキシ)エチル]ピペラジン (17) 1-[4-シアノ-5-メチル-4-(4-アミノフェニル)ヘキ
シル]-4-[2-(4-フルオロフェノキシ)エチル]ピペラジン (18) 1-[4-シアノ-5-メチル-4-(4-アセトアミドフェニ
ル)ヘキシル]-4-[2-(4-フルオロフェノキシ)エチル]ピ
ペラジン (19) 1-[4-シアノ-5-メチル-4-(4-ジメチルアミノフェ
ニル)ヘキシル]-4-[2-(4-フルオロフェノキシ)エチル]
ピペラジン (20) 1-{[4-シアノ-5-メチル-4-(2-チエニィル)ヘキシ
ル]}-4-[2-(4-フルオロフェノキシ)エチル]ピペラジン (21) 1-{[4-シアノ-5-メチル-4-(3-ピリジル)ヘキシ
ル]}-4-[2-(4-フルオロフェノキシ)エチル]ピペラジン (22) 1-{[4-シアノ-5-メチル-4-(2-フルオロフェニル)
ヘキシル]}-4-[2-(4-フルオロフェノキシ)エチル]ピペ
ラジン (23) 1-{[4-シアノ-5-メチル-4-(3-フルオロフェニル)
ヘキシル]}-4-[2-(4-フルオロフェノキシ)エチル]ピペ
ラジン (24) 1-{[4-シアノ-5-メチル-4-(4-フルオロフェニル)
ヘキシル]}-4-[2-(4-フルオロフェノキシ)エチル]ピペ
ラジン (25) 1-[(3-シアノ-4-メチル-3-フェニル)ペンチル]-4-
[2-(4-フルオロフェノキシ)エチル]ピペラジン (26) 1-[(4-シアノ-4-フェニル)ペンチル]-4-[2-(4-フ
ルオロフェノキシ)エチル]ピペラジン (27) 1-[(4-シアノ-4-フェニル)ヘプチル]-4-[2-(4-フ
ルオロフェノキシ)エチル]ピペラジン (28) 1-[(4-シアノ-4-フェニル)ヘキシル]-4-[2-(4-フ
ルオロフェノキシ)エチル]ピペラジン (29) 1-[(4-シアノ-4-フェニル)オクチル]-4-[2-(4-フ
ルオロフェノキシ)エチル]ピペラジン (30) 1-[(4-シアノ-6-メチル-4-フェニル)ヘプチル]-4-
[2-(4-フルオロフェノキシ)エチル]ピペラジン (31) 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェニル)ヘキシル]-4-
[2-(2-フルオロフェノキシ)エチル]ピペラジン (32) 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェニル)ヘキシル]-4-
[2-(3-フルオロフェノキシ)エチル]ピペラジン (33) 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェニル)ヘキシル]-4-
[3-(4-フルオロフェノキシ)ペンチル]ピペラジン (34) 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェニル)ヘプチル]-4-
[3-(4-フルオロフェノキシ)エチル]ピペラジン (35) 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェニル)ヘキシル]-4-
[2-(3,4-ジフルオロフェノキシ)エチル]ピペラジン (36) 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェニル)ヘキシル]-4-
[2-(4-クロロフェノキシ)エチル]ピペラジン (37) 1-{[4-シアノ-5-メチル-4-(3,4-ジクロロフェニ
ル)ヘキシル]}-4-[2-(4-フルオロフェノキシ)エチル]ピ
ペラジン (38) 1-[(4-シアノ-4-シクロヘキシル-4-フェニル)ブチ
ル]-4-[2-(4-フルオロフェノキシ)エチル]ピペラジン (39) 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェニル)ヘキシル]-4-
[2-(4-メトキシフェノキシ)エチル]ピペラジン (40) 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェニル)ヘキシル]-4-
[2-(2,3-ジメトキシフェノキシ)エチル]ピペラジン (41) 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェニル)ヘキシル]-4-
[2-(3,4-ジメトキシフェノキシ)エチル]ピペラジン (42) 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェニル)ヘキシル]-4-
[2-(4-アミノフェノキシ)エチル]ピペラジン (43) 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェニル)ヘキシル]-4-
[2-(4-ジメチルアミノフェノキシ)エチル]ピペラジン (44) 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェニル)ヘキシル]-4-
[2-(4-アセトアミドフェノキシ)エチル]ピペラジン (45) 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェニル)ヘキシル]-4-
[2-(4-メチルチオフェノキシ)エチル]ピペラジン (46) 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェニル)ヘキシル]-4-
[2-(2-シアノフェノキシ)エチル]ピペラジン (47) 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェニル)ヘキシル]-4-
[2-(4-シアノフェノキシ)エチル]ピペラジン (48) 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェニル)ヘキシル]-4-
[2-(ベンジルオキシ)エチル]ピペラジン (49) 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェニル)ヘキシル]-4-
[2-(4-フルオロフェニルチオ)エチル]ピペラジン (50) 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェニル)ヘキシル]-4-
[2-(4-フルオロフェニルスルホニル)エチル]ピペラジン (51) 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェニル)ヘキシル]-4-
[2-(4-フルオロフェニルアミノ)エチル]ピペラジン (52) 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェニル)ヘキシル]-4-
{2-[N-(4-フルオロフェニル)-N-メチルアミノ]エチル}
ピペラジン (53) 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェニル)ヘキシル]-4-
{2-[N-(4-フルオロフェニル)-N-アセチルアミノ]エチ
ル}ピペラジン (54) 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェニル)ヘキシル]-4-
{2-[N-(4-フルオロフェニル)-N-メタンスルホニルアミ
ノ]エチル}ピペラジン (55) 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェニル)ヘキシル]-4-
[2-(ベンジルアミノ)エチル]ピペラジン (56) 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェニル)ヘキシル]-4-
[2-(N-アセチル-N-ベンジルアミノ)エチル]ピペラジン (57) 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェニル)ヘキシル)]-4
-[2-(N-メタンスルホニル-N-ベンジルアミノ)エチル]ピ
ペラジン (58) 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェニル)ヘキシル]-4-
[2-(N-ベンジル-N-イソプロピルアミノ)エチル]ピペラ
ジン (59) 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェニル)ヘキシル]-4-
[2-(4-フルオロベンゾイル)エチル]ピペラジン (60) 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェニル)ヘキシル]-4-
[3-ヒドロキシ-3-(4-フルオロフェニル)プロピル]ピペ
ラジン (61) 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェニル)ヘキシル]-4-
[2-(4-フルオロフェノキシ)アセチル]ピペラジン (62) 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェニル)ヘキシル]-4-
[2-ヒドロキシ-3-(4-フルオロフェノキシ)プロピル]ピ
ペラジン (63) 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェニル)ヘキシル]-4-
[2-(4-フルオロフェニルアミノカルボニル)エチル]ピペ
ラジン (64) 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェニル)ヘキシル]-4-
[2-(4-フルオロベンゾイルアミノ)エチル]ピペラジン (65) 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェニル)ヘキシル]-4-
[N-(4-フルオロフェニル)カルバモイルメチル]ピペラジ
ン (66) 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェニル)ヘキシル]-4-
[2-(4-フルオロベンゼンスルホニルアミノ)エチル]ピペ
ラジン (67) 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェニル)ヘキシル]-4-
{2-[N-(4-フルオロフェニル)スルファモイル]エチル}ピ
ペラジン (68) 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェニル)ヘキシル]-4-
{2-[N-(4-フルオロフェニル)-N-メチルスルファモイル]
エチル}ピペラジン (69) 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェニル)ヘキシル]-4-
[2-(N-メチル-4-フルオロベンゼンスルホニルアミノ)エ
チル]ピペラジン (70) 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェニル)ヘキシル]-4-
{2-[(4-フルオロフェニルチオ)カルボニルオキシ]エチ
ル}ピペラジン (71) 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェニル)ヘキシル]-4-
[2-(2-ピリジルオキシ)エチル]ピペラジン (72) 1-(3-シクロヘキシル-3-シアノ-3-フェニル)プロ
ピオニル-4-[2-(4-フルオロフェノキシ)エチル]ピペラ
ジン (73) 1-(2-ヒドロキシ-4-シアノ-5-メチル-4-フェニル)
ヘキシル-4-[2-(4-フルオロフェノキシ)エチル]ピペラ
ジン
【0051】(74) 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェニル)
ヘキシル]-4-[2-(2-ベンジルフェノキシ)エチル]ピペラ
ジン (75) 1-[(4-シアノ-5-ヒドロキシ-5-メチル-4-フェニ
ル)ヘキシル]-4-[2-(4-フルオロフェノキシ)エチル]ピ
ペラジン (76) 1-[5-(4-シアノ-5-メチル-4-フェニル)ヘキセニ
ル]-4-[2-(4-フルオロフェノキシ)エチル]ピペラジン (77) 1-[4-シアノ-5-メチル-4-(4-ヒドロキシフェニル)
ヘキシル]-4-[2-(4-フルオロフェノキシ)エチル]ピペラ
ジン (78) 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェニル)ヘキシル]-4-
[2-(2-ヒドロキシ-4-フルオロフェノキシ)エチル]ピペ
ラジン (79) 1-[(4-シアノ-4-フルオロ-4-フェニル)ブチル]-4-
[2-(4-フルオロフェノキシ)エチル]ピペラジン (80) 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェニル)ヘキシル]-4-
[2-(2-エトキシカルボニルメトキシ-4-フルオロフェノ
キシ)エチル]ピペラジン (81) 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェニル)ヘキシル]-4-
[2-(2-ヒドロキシエトキシ-4-フルオロフェノキシ)エチ
ル]ピペラジン (82) 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェニル)ヘキシル]-4-
[2-(2-メトキシ-4-フルオロフェノキシ)エチル]ピペラ
ジン (83) 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェニル)ヘキシル]-4-
[2-(N-イソプロピルアニリノ)エチル]ピペラジン (84) 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェニル)ヘキシル]-4-
[2-(N-シクロヘキシルアニリノ)エチル]ピペラジン (85) 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェニル)ヘキシル]-4-
{2-[N-メチル(4-イソプロピルアニリノ)エチル]}ピペラ
ジン (86) 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェニル)ヘキシル]-4-
{2-[N-メチル(3-イソプロピルアニリノ)エチル]}ピペラ
ジン (87) 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェニル)ヘキシル]-4-
{2-[N-メチル(2-イソプロピルアニリノ)エチル]}ピペラ
ジン (88) 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェニル)ヘキシル]-4-
{2-[3,4-(メチレンジオキシ)フェノキシ]エチル}ピペラ
ジン (89) 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェニル)ヘキシル]-4-
[2-(6-キノリルオキシ)エチル]ピペラジン (90) 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェニル)ヘキシル]-4-
[2-(5-イソキノリルオキシ)エチル]ピペラジン (91) 1-[{2-(5-シアノ-6-メチル-5-フェニル)ヘプチ
ル}]-4-[2-(4-フルオロフェノキシ)エチル]ピペラジン (92) 1-{[4-(7-シアノ-8-メチル-7-フェニル)ノニル]}-
4-[2-(4-フルオロフェノキシ)エチル]ピペラジン (93) 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェニル)ヘキシル]-4-
[2-(4-ピリジルオキシ)エチル]ピペラジン (94) 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェニル)ヘキシル]-4-
[2-(3-ピリジルオキシ)エチル]ピペラジン (95) 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェニル)ヘキシル]-4-
[2-(5-キノリルオキシ)エチル]ピペラジン (96) 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェニル)ヘキシル]-4-
[2-(4-トリフルオロメチルフェノキシ)エチル]ピペラジ
ン (97) 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェニル)ヘキシル]-4-
[2-(1-ナフチルオキシ)エチル]ピペラジン (98) 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェニル)ヘキシル]-4-
[2-エチル-2-(4-フルオロフェノキシ)エチル]ピペラジ
ン (99) 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェニル)ヘキシル]-4-
[2-(4-キナゾリニルオキシ)エチル]ピペラジン (100) 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェニル)ヘキシル]-4
-{2-[4-(3-ピリジル)フェノキシ]エチル}ピペラジン (101) 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェニル)ヘキシル]-4
-{2-[3-(3-ピリジル)フェノキシ]エチル}ピペラジン (102) 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェニル)ヘキシル]-4
-[2-(4-ブロモフェノキシ)エチル]ピペラジン (103) 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェニル)ヘキシル]-4
-[2-(3-ブロモフェノキシ)エチル]ピペラジン (104) 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェニル)ヘキシル]-4
-[2-(2-ブロモフェノキシ)エチル]ピペラジン (105) 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェニル)ヘキシル]-4
-{2-[4-(イミダゾール-1-イル)フェノキシ]エチル}ピペ
ラジン (106) 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェニル)ヘキシル]-4
-[2-(2-ピリミジニルオキシ)エチル]ピペラジン (107) 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェニル)ヘキシル]-4
-{2-[2-(3-ピリジル)フェノキシ]エチル}ピペラジン (108) 1-[4-シアノ-5-メチル-4-(2-シアノ-5-チエニル)
ヘキシル]-4-[2-(4-フルオロフェノキシ)エチル]ピペラ
ジン (109) 1-[4-シアノ-5-メチル-4-(2-シアノ-5-チエニル)
ヘキシル]-4-[2-(3-フルオロフェノキシ)エチル]ピペラ
ジン (110) 1-[4-シアノ5-メチル-4-(2-チエニル)ヘキシル]-
4-[2-(3-フルオロフェノキシ)エチル]ピペラジン (111) 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェニル)ヘキシル]-4
-{2-[3-(3-チエニル)フェノキシ]エチル}ピペラジン (112) 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェニル)ヘキシル]-4
-{2-[2-(6-メチル-2-ピリジル)ビニルフェノキシ]エチ
ル}ピペラジン (113) 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェニル)ヘキシル]-4
-[2-(3-シアノフェノキシ)エチル]ピペラジン (114) 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェニル)ヘキシル]-4
-[2-(3-フェニルフェノキシ)エチル]ピペラジン (115) 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェニル)ヘキシル]-4
-{2-[3-(2-シアノビニル)フェノキシ]エチル}ピペラジ
ン (116) 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェニル)ヘキサノイ
ル]-4-[2-(4-フルオロフェノキシ)エチル]ピペラジン (117) 1-[(4-シアノ-4-フェニル)ブチル]-4-[2-(4-フル
オロフェノキシ)エチル]ピペラジン また、本発明化合物のLD50値は極めて高く、安全性は極
めて高い。上記本発明化合物の中でも、薬理活性あるい
は安全性の観点からより好ましくは、例えば(1)、(9)、(1
0)、(11)、(20)、(22)、(23)、(24)、(36)、(52)、(75)、(76)、(7
9)、(86)、(88)、(92)、(95)、(104)、(107)、(109)、(116)の化
合物を挙げることができる。
【0052】なお、特開昭62-167,762号公報(EP-229,62
3号公報)、特表平2-506,694号公報(WO90/13,539号公
報)、DE-4,404,249号公報、特開平10-95,758号公報(EP-
805,147号公報)等には、ピペラジン骨格等を有する化合
物が開示されているが、本発明にかかるN,N-置換環状ア
ミン誘導体とは、構造上全く異なる化合物である。
【0053】次に、本発明にかかるN,N-置換環状アミン
誘導体の製造法は限定されないが、例えば以下のように
して製造することができる。
【0054】(1) N,N-置換環状アミン誘導体(VIII)にお
いて、w>2、左側鎖末端がメチレン基の場合 この場合は還元的アミノ化の常法、例えば丸善発行、新
実験化学講座14-III、1373頁に記載された方法に従っ
て、アルデヒド誘導体(IX)と環状アミン(X)を還元剤の
存在下に反応させて合成することができる。本反応を化
学反応式で表せば、以下の通りである。
【0055】
【化11】
【0056】式中、R1、A、E、G、J、Alk、v、n、w、x、y、pは前記
と同様の意味を有する。ここで還元剤としては、通常還
元的N-アルキル化に用いられるものであれば限定されな
いが、好ましくはトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウ
ム、水素化シアノホウ素ナトリウム、水素化ホウ素ナト
リウム、水素化アルミニウムリチウム等を挙げることが
できる。
【0057】(2) N,N-置換環状アミン誘導体(VIII)にお
いて、w>2、左側鎖末端がメチレン基の場合 (1)の場合の別法として、塩基の存在下に、環状アミン
(XI)に活性アルキル誘導体(XII)を付加して合成するこ
ともできる。本反応を化学反応式で表せば、以下の通り
である。
【0058】
【化12】
【0059】式中、R1、A、E、G、J、Alk、v、n、w、x、y、pは前記
と同様の意味を有する。Lはハロゲン原子、メタンスル
ホニルオキシ基等の脱離基を意味する。
【0060】(3) N,N-置換環状アミン誘導体(I)におい
て、o>2、末端のR4=R5=Hの場合 この場合は還元的アミノ化の常法、例えば丸善発行、新
実験化学講座14-III、1373頁に記載された方法に従っ
て、アルデヒド誘導体(V)と環状アミン(VI)を還元剤の
存在下に反応させて合成することができる。本反応を化
学反応式で表せば、以下の通りである。
【0061】
【化13】
【0062】式中、A、E、G、J、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8
R9、m、n、o、p、q、rは前記と同様の意味を有する。ここで還
元剤としては、通常還元的N-アルキル化に用いられるも
のであれば限定されないが、好ましくはトリアセトキシ
水素化ホウ素ナトリウム、水素化シアノホウ素ナトリウ
ム、水素化ホウ素ナトリウム、水素化アルミニウムリチ
ウム等を挙げることができる。
【0063】(4) N,N-置換環状アミン誘導体(I)におい
て、o>2、末端のR4=R5=Hの場合 (1)の場合の別法として、塩基の存在下に、環状アミン
(VI)に活性アルキル誘導体(VII)を付加して合成するこ
ともできる。本反応を化学反応式で表せば、以下の通り
である。
【0064】
【化14】
【0065】式中、A、E、G、J、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8
R9、m、n、o、p、q、rは前記と同様の意味を有する。Lはハロ
ゲン原子、メタンスルホニルオキシ基等の脱離基を意味
する。
【0066】次に本発明化合物の投与剤型としては、例
えば散剤、細粒剤、顆粒剤、錠剤、被覆錠剤、カプセル
剤などの経口製剤、軟膏、貼付剤、坐剤等の外用剤およ
び注射製剤が挙げられる。製剤化の際には、通常の製剤
担体を用いて常法により製造することができる。
【0067】すなわち経口製剤を製造するには、N,N-置
換環状アミン誘導体またはその薬理学的に許容される塩
と賦形剤、さらに必要に応じて結合剤、崩壊剤、滑沢
剤、着色剤、矯味矯臭剤などを加えた後、常法により散
剤、細粒剤、顆粒剤、錠剤、被覆錠剤、カプセル剤等と
する。
【0068】賦形剤としては、例えば乳糖、コーンスタ
ーチ、白糖、ブドウ糖、マンニトール、ソルビット、結
晶セルロース、二酸化ケイ素などが、結合剤としては、
例えばポリビニルアルコール、ポリビニルエーテル、メ
チルセルロース、エチルセルロース、アラビアゴム、ト
ラガント、ゼラチン、シェラック、ヒドロキシプロピル
メチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ポ
リビニルピロリドン、ポリプロピレングリコール・ポリ
オキシエチレン・ブロックポリマー、メグルミンなど
が、崩壊剤としては、例えば澱粉、寒天、ゼラチン末、
結晶セルロース、炭酸カルシウム、炭酸水素ナトリウ
ム、クエン酸カルシウム、デキストリン、ペクチン、カ
ルボキシメチルセルロース・カルシウム等が、滑沢剤と
しては、例えばステアリン酸マグネシウム、タルク、ポ
リエチレングリコール、シリカ、硬化植物油等が、着色
剤としては医薬品に添加することが許可されているもの
が、矯味矯臭剤としては、ココア末、ハッカ脳、芳香
散、ハッカ油、竜脳、桂皮末等が用いられる。これらの
錠剤・顆粒剤には糖衣、その他必要により適宜コーティ
ングすることはもちろん差支えない。
【0069】また注射用製剤を製造する際には、N,N-置
換環状アミン誘導体またはその薬理学的に許容される塩
にpH調整剤、溶解剤、等張化剤などと、必要に応じて溶
解補助剤、安定化剤などを加えて、常法により製剤化す
る。
【0070】外用剤を製造する際の方法は限定されず、
常法により製造することができる。すなわち製剤化にあ
たり使用する基剤原料としては、医薬品、医薬部外品、
化粧品等に通常使用される各種原料を用いることが可能
である。
【0071】使用する基剤原料として具体的には、例え
ば動植物油、鉱物油、エステル油、ワックス類、高級ア
ルコール類、脂肪酸類、シリコン油、界面活性剤、リン
脂質類、アルコール類、多価アルコール類、水溶性高分
子類、粘土鉱物類、精製水などの原料が挙げられ、さら
に必要に応じ、pH調整剤、抗酸化剤、キレート剤、防腐
防黴剤、着色料、香料などを添加することができるが、
本発明にかかる外用剤の基剤原料はこれらに限定されな
い。また必要に応じて分化誘導作用を有する成分、血流
促進剤、殺菌剤、消炎剤、細胞賦活剤、ビタミン類、ア
ミノ酸、保湿剤、角質溶解剤等の成分を配合することも
できる。なお上記基剤原料の添加量は、通常外用剤の製
造にあたり設定される濃度になる量である。
【0072】本発明におけるN,N-置換環状アミン誘導体
またはその薬理学的に許容される塩の臨床投与量は、症
状、重症度、年齢、合併症などによって異なり限定され
ず、また塩の種類・投与経路などによっても異なるが、
通常成人1日あたり0.01mg〜1000mgであり、好ましくは
0.1mg〜500mgであり、さらに好ましくは0.5mg〜100mgで
あり、これを経口、静脈内、坐剤としてまたは経皮投与
する。
【0073】
【発明の効果】次に、本発明化合物が有する、優れた薬
理作用を発明の効果として掲げる。なおNタイプあるい
はP/Qタイプカルシウムチャンネル阻害作用を有する化
合物が、神経細胞死抑制剤もしくは脳神経細胞保護剤、
神経疾患治療・改善剤、脳血管障害急性期、頭部外傷、
脳神経細胞死、アルツハイマー症、脳循環代謝障害、脳
機能障害または疼痛の治療・改善剤、抗けいれん剤、精
神分裂病治療・改善剤、片頭痛、てんかん、躁鬱病、神
経変性疾患(パーキンソン病、アルツハイマー病、筋萎縮
性側索硬化症、ハンチントン病)、脳虚血、てんかん、頭
部外傷、AIDS痴呆複合症、浮腫、不安障害あるいは糖尿
病性ニューロパチー等の予防・治療・改善剤となり得る
ことは、例えば以下の刊行物に記載されている。
【0074】(1) 脳血管障害急性期: Annj.Rev.Physio
l.,52,543-559,1990. (2) 頭部外傷: SCRIP,No2203,24,1997. (3) 虚血−脳神経細胞死: Advances in Phamacology,2
2,271-297,1991. (4) アルツハイマー病: Trends in Neuroscience,16,4
09,1993. (5) 脳循環代謝障害: 日薬理誌,85,323-328,1985. (6) 脳機能障害: Acta Neurol.Scand.,78:2,14-200,19
98. (7) 鎮痛: Drug of the Future,23(2),152-160,1998. (8) 脳虚血、片頭痛、てんかん、躁鬱病: Casopis Lekau
Ceskych.,130(22-23),625-630,1991. (9) 神経変性疾患(パーキンソン病、アルツハイマー病、
筋萎縮性側索硬化症、ハンチントン病)、脳虚血、てんか
ん、頭部外傷、AIDS痴呆複合症: Revista de Neurologi
a.,24(134),1199-1209,1996.
【0075】さらに、NタイプあるいはP/Qタイプカルシ
ウムチャンネル阻害作用を有する化合物が、浮腫、不安
障害、精神分裂病、糖尿病性ニューロパチーまたは片頭
痛の予防・治療・改善剤となり得ることは、例えば以下
の刊行物に記載されている。 (10) 浮腫: Brain Research,776,140-145,1997. (11) 不安障害、精神分裂病: 循環制御,14(2),139-14
5,1993. (12) 糖尿病性ニューロパチー: 神経内科,50,423-428,
1999. (13) 片頭痛: Neurology,50(4),1105-1110,1998.
【0076】薬理実験例1 蛍光色素(fura2)を用いた
電位依存性カルシウムチャネル活性測定 (1) モデルと疾患の関係 現在、脳梗塞(虚血による神経細胞死)のメカニズムとし
て最も重要視されているのが「グルタミン酸―Ca仮説」
である。すなわち、脳血流量が低下すると嫌気性解糖が
行われ脳組織のATPが枯渇する。このエネルギー枯渇に
より細胞内外のイオン濃度勾配が保たれなくなり、脱分
極が発生する。プレシナプスにおいては、脱分極により
電位依存性カルシウムチャネルが活性化しグルタミン酸
の過剰放出を誘発する。ポストシナプスにおいては、脱
分極により電位依存性カルシウムチャネルが活性化し細
胞内 Ca2+濃度を上昇させるとともに、過剰に放出され
たグルタミン酸がグルタミン酸受容体を刺激して細胞内
Ca2+濃度を上昇させる。これらの結果、カルパイン、
ホスホリパーゼなど Ca2+濃度に依存する種々の酵素が
活性化され、神経細胞死を誘導する。本実験系は、これ
らのフローチャートの内、プレシナプスにおける Ca2+
流入を評価できる。
【0077】(2) 大脳皮質シナプトソームの調製 Neuropharmacology,32(11),1195-1202,1993.に従い、下
記の方法により大脳皮質シナプトソームを調製した。ラ
ット断頭脳から大脳皮質を取り出し、ハサミで粗く破砕
した。ホモジナイザーに入れ、0.3Mサッカロース中でホ
モジナイズ後、4℃にて遠心(1,500g×10min.)した。 得
られた上清をさらに4℃にて遠心(10,000g×20min.)し
た。得られた沈降物に0.3Mサッカロースを加え懸濁し
た。懸濁液を0.8Mサッカロースに重層し、遠心(10,000g
×30min.)した。得られた沈降物を溶液A(118mM-NaCl,4.
6mM-KCl,1mM-CaCl2,1mM-MgCl2,1.2mM-Na2HPO4,10mM-D-g
lucose,20mM-HEPES-NaOH pH7.4,0.1%-BSA)に懸濁し、大
脳皮質シナプトソームとした。
【0078】(3) カルシウムチャネル阻害作用 溶液Aに4mM-fura2/AM(同仁)を懸濁し負荷用溶液とし
た。上記に示す方法で調製したシナプトソーム溶液に等
量の負荷用溶液を加え室温で40分間インキュベーション
した。インキュベーション終了後、遠心により負荷用溶
液を除き、さらに溶液Aで2回洗浄した。これに本発明
化合物を含んだ溶液Aを加え10分間室温でインキュベー
ションした。これに1/10volumeの溶液B(122.6mM-KCl,1m
M-CaCl2,1mM-MgCl2,1.2mM-Na2HPO4,10mM-D-glucose,20m
M-HEPES-NaOH pH7.4,0.1%-BSA)を添加することによりカ
ルシウムチャネルを刺激した。ARUGUS-FDSS(浜松ホトニ
クス社)で340nmと380nmの2波長による比測定により細胞
内カルシウムイオン濃度を測定し、各試験化合物のIC50
値を求めた。なお比較対照化合物として、塩酸ベラパミ
ル(verapamil hydrochloride)を用いた。
【0079】 (4) 結果 ----------------------- 実施例 IC50(μM) ----------------------- 1 5.9 2 4 3 4.8 4 5.7 5 7.7 6 2.7 7 8.9 8 4.2 9 3.5 10 3.2 11 4.8 12 8.1 14 8.7 15 9.8 16 4.8 17 >16 19 6 20 5.5 22 5.4 23 4.3 24 3.9 25 9.7 27 4.6 28 7.2 29 4 30 2.9 31 9.3 32 6.2 33 3.4 34 3.8 35 5.2 36 3.4 37 2.7 38 4 39 9.6 40 10 43 13 45 4.6 46 16 47 13 48 8.4 49 4.8 51 7.5 52 3.8 56 16 59 12 60 10 61 11 62 8.8 63 7.4 65 >16 66 8.2 67 10 68 8.7 69 9.2 70 3.8 71 >16 74 3.7 75 4.5 76 5.8 77 7.5 78 15 79 3.3 80 3.8 対照 >16 ----------------------- 対照; verapamil hydrochloride
【0080】 ----------------------- 実施例 IC50(μM) ----------------------- 81 >16 82 5.0 83 13 84 6.0 85 16 86 4.3 87 >16 88 4.9 89 2.7 90 2.6 91 2.1 92 1.8 93 2.4 94 6.1 95 11 96 5.4 97 3.9 98 >16 99 >16 100 >16 101 9.2 102 2.7 103 2.5 104 2.2 105 >16 106 7.0 107 4.1 108 3.3 109 3.3 110 3.5 111 >16 112 >16 113 4.5 114 6.8 115 5.8 116 5.5 117 3.2 118 6.4 119 7.7 120 4.1 121 6.8 122 12 -----------------------
【0081】薬理試験例2 グルタミン酸遊離阻害活性 (1) モデルと疾患の関係 本実験系は、「グルタミン酸-Ca仮説」のフローチャー
トの内、プレシナプスにおける グルタミン酸放出を評
価できる実験系と考えられる。
【0082】(2) ラット大脳皮質スライスの調製 SD系雄性ラット(8週齢)より大脳皮質を単離し、スライ
スチョッパーで300mm×300mmのスライスを調製した。調
製したスライスを溶液C(120mM-NaCl,4mM-KCl,10mM-MgS
O4,16mM-NaHCO3,10mM-glucose,1mM-NaH2PO4,10mM-HEPES
-NaOH pH7.4)中で95%-O2/5%-CO2下37℃で30分間インキ
ュベーションした。その後、溶液Cを交換してさらに30
分間インキュベーションした。
【0083】(3) 高濃度KCl 刺激によるグルタミン酸の
遊離 細胞培養用の24穴プレートを用いたmultiwell法(Brain
Res.,402,255-263,1987.)により大脳皮質スライスをイ
ンキュベーションし、50mM-KClによりグルタミン酸遊離
を誘発した。溶液D(120mM-NaCl,4mM-KCl,1.2mM-CaCl2,1
mM-MgSO4,16mM-NaHCO3,10mM-glucose,1mM-NaH2PO4,10mM
-HEPES-NaOH pH7.4)は95%-O2/5%-CO2を通気し、37℃に
保温し実験に用いた。50mM-KCl溶液はNaおよびK
総量を同一にして調製した。底にメッシュを付けた上側
のカップに1-2mg蛋白量に相当するスライスを入れ、下
側の wellには溶液Cまたは50mM-KCl溶液1.3mlを入れ、
上側のカップを新しいwellに移動した。被験化合物は反
応前20分および反応中5分に溶液Dまたは50mM-KCl溶液に
添加した。
【0084】(4) グルタミン酸の定量 グルタミン酸は蛍光検出器(Ex.330nm,Em.450nm)を用い
てHPLCで定量した。溶出溶媒は、アミノ酸自動分析用ク
エン酸ナトリウム緩衝液(和光純薬)150mlを蒸留水で10
倍希釈し、MgCl2を終濃度50mMになるように加え、さら
にアセトニトリルで2倍希釈したものを用いた。流速は
2.0ml/min.とした。カラムはAsahipak(ES-502N、昭和電
工)を使用した。グルタミン酸の誘導化は、サンプル50m
lに誘導化剤50ml(O-フタルアルデヒド10mg/MeOH500ml、
b-メルカプトプロピオン酸10ml、0.15M-ホウ酸ナトリウ
ム緩衝液 pH9.5,100ml)を加え撹拌して行った(Neurosci
ence Lett.,96,202-206,1989.)。
【0085】 (5) 結果 -------------------- 実施例 IC50(μM) -------------------- 1 3.5 9 2.4 10 2 11 3.8 20 1.9 22 4.1 23 2.5 24 2.4 36 4.2 52 2.9 75 2.9 76 3.9 79 5.9 --------------------
【0086】続いて本発明化合物の in vivo における
効果を示すため、ラット中大脳動脈閉塞モデルにおける
梗塞巣縮小作用、およびマウスを用いたホルマリン試験
における鎮痛作用について掲げる。
【0087】薬理実験例3 ラット中大脳動脈閉塞モデ
ルにおける梗塞巣縮小効果(I) (1) 背景 細胞内のカルシウムイオンは、様々な細胞機能の発現に
おいて重要な役割を果たしている。しかし、細胞内のカ
ルシウムイオン濃度が過度に上昇すると、細胞障害が誘
発される[文献 1,2、以下同]。例えば、脳虚血の際に生
じる興奮性アミノ酸により誘発される神経細胞障害は、
細胞内のカルシウムイオン濃度の過度な上昇を引き起こ
す[3,4]。局所脳虚血の際に、上昇した興奮性アミノ酸
により膜電位の維持機構が破綻し[3]、膜の脱分極が誘
発され[5]、電位依存性カルシウムチャネルを介した細
胞内へのカルシウムイオンの流入が増加する[6,7]。以
上のことより、神経細胞死が興奮性アミノ酸による興奮
毒性に基づくという仮説と細胞内のカルシウムイオン濃
度の上昇に基づくという仮説は関連すること、また電位
依存性カルシウムチャネルの活性化が神経細胞死の誘発
に寄与することが示唆される[8]。
【0088】電気生理学的および薬理学的研究から、神
経細胞に存在する電位依存性カルシウムチャネルは6種
類のサブタイプ(T, L, N, P, Q, Rタイプ)に分類されて
いる[9]。これらの内、ラット大脳皮質シナプトソーム
からのグルタミン酸の遊離においては、N, P, Qタイプ
が重要な役割を演じている[10,11]。そこでラット中大
脳動脈閉塞モデルにおいて、本発明化合物代表例が有す
る、局所脳虚血後に誘発される神経細胞障害に対する保
護効果を評価した。
【0089】(2) 実験方法 2-1) 検体の調製 本発明化合物の代表例として実施例1の化合物を選び、
これを5.28%マンニトールに溶解し、5, 10mg/kg/hの用
量となるように用時調製した。検体の濃度は動物の平均
体重を基に、以下の例のように算出した。なお、平均体
重は実験に使用する予定の全ての動物の体重を測定し算
出した。 例)10mg/kg/hの場合 検体濃度=10mg×平均体重(kg)/1時間当たりの投与容
量(0.616ml)
【0090】2-2) ナイロン栓子の作製 中大脳動脈の閉塞には4-0モノフィラメントのナイロン
糸(Ethicon, Inc., Somerville, NJ, USA)から作製した
栓子を用いた。ナイロン栓子は予め先端を炎で丸め、25
mmの長さに断片化し、先端から17mmの位置に油性フエル
トペンにて目印を付けたものを用いた。
【0091】2-3) 静脈内投与用カテーテルの植え込み 静脈内投与用カテーテル(アトム静脈カテーテル3Fr、ア
トムメディカル(株)、東京)の植え込みは70%笑気-2%ハ
ロセン麻酔下で行った。生理食塩液を満たしたカテーテ
ルを左足の大腿静脈から挿入した。
【0092】2-4) 中大脳動脈の閉塞 中大脳動脈の閉塞はLongaらの方法[12]に準じて行っ
た。手術はカテーテルを植え込んだ直後から70%笑気-2%
ハロセン麻酔下で行った。手術用実体顕微鏡下にラット
を仰向けに寝かせ頚部を切開し、右側の総頚動脈が外頚
動脈と内頚動脈に分岐する部分を確認した。外頚動脈を
末梢側で切断し、切断した外頚動脈の末端から内頚動脈
内へナイロン栓子を挿入した。栓子の先端から17mmの位
置が外頚動脈と内頚動脈の分岐点と重なる位置まで栓子
を挿入し固定した。血流を再開するために、中大脳動脈
閉塞から2時間後にナイロン栓子を引き戻した。
【0093】2-5) 虚血症状を呈する動物の選別 中大脳動脈閉塞から30分後に尾をつかんでラットを持ち
上げ、前肢の片麻痺(梗塞を負荷した反対側の前肢の麻
痺)が明確に発現する個体を中大脳動脈が閉塞し虚血状
態を作製し得た例として実験に供した。
【0094】2-6) 媒体および検体の投与 中大脳動脈閉塞から30分後に片麻痺が発現したラットを
体温コントロール装置のケージ内に入れ、直腸内に体温
モニター用のプローブを固定した。次に、媒体あるいは
検体の入ったシリンジを静脈内投与用カテーテルに装着
し、1時間にインフュージョンする用量の半量(0.31ml)
を1分間で静脈内投与した。その後、インフュージョン
用シリンジポンプ(Razel Scientific Instruments, In
c., Stamford, CT, USA)を用いて0.616ml/hの速度で持
続的に6時間投与した。投与中および投与終了後2時間
は、体温コントロールシステム下で直腸温を37.0℃から
38.5℃の範囲内にコントロールした。体温コントロール
終了後、動物を飼育用ケージに戻し、飼育室で1日飼育
した。
【0095】2-7) 梗塞巣サイズの測定 脳スライスのTTC染色 中大脳動脈閉塞から24時間後にラットを断頭して脳を取
り出し、氷冷した生理食塩液中で付着した血液を洗浄し
た。嗅球を除去した脳を用い、先端から2mm間隔でスラ
イスし(合計6スライス)、脳の後方の面が上になるよう
に2%TTC溶液中に浸した。TTCは生理食塩液に用時溶解し
た。TTC溶液中にて室温で1時間以上放置後、梗塞巣の面
積測定に用いた。
【0096】梗塞巣体積の算出 各スライスの上面(脳の後方の面)を梗塞巣面積の算出に
用いた。脳スライスは画像取込装置(CCDカラーカメラ、
三啓、東京)を用いて、画像をコンピュータ(PM7500/10
0, Apple Japan, 東京)に取り込んだ。画像中の大脳皮
質の梗塞巣の面積は、画像解析ソフト(NIH image ver.
1.60, National Institutes of Health, USA)を用いて
測定した。1個体の梗塞巣の体積は、測定した各スライ
スの梗塞巣の面積(mm2)にスライスの厚みである2(mm)を
乗じて、6スライスの総和(mm3)として算出した。
【0097】2-8) データ解析 大脳皮質の梗塞巣の体積(mm3)は平均値±標準誤差で表
示した。媒体対照群と各検体群間の統計学的有意性につ
いては、Dunnettの多重比較検定により解析し、有意水
準は両側5%とした。用量反応性については回帰分析によ
り解析し、有意水準は片側5%とした。
【0098】(3) 結果 ナイロン栓子により中大脳動脈を2時間閉塞後、ナイロ
ン栓子を除去することにより血流を再開し、中大脳動脈
閉塞から24時間後に梗塞巣の体積を測定した結果を下表
および図1に示す。(*; p>0.05, **; p>0.01)
【0099】中大脳動脈閉塞から24時間後の大脳皮質に
おける梗塞巣体積(mm3)
【0100】コントロール群の大脳皮質の梗塞巣の体積
は、224.1±14.4mm3であった。中大脳動脈閉塞から30分
間後から本発明化合物を5, 10mg/kg/hの用量で静脈内投
与することにより、大脳皮質の梗塞巣の体積はそれぞれ
28%(162.2±16.3mm3; p>0.05), 40%(135.5±26.2mm3;
p>0.01)縮小した。回帰分析の結果、本発明化合物によ
る梗塞巣縮小作用には、用量依存性が認められた。
【0101】(4) まとめ 前記のように本発明化合物は高濃度KClにより誘発され
るラット大脳皮質シナプトソームへのカルシウムイオン
流入を阻害し、ラット大脳皮質スライスからのグルタミ
ン酸遊離を阻害する。さらに本実験において本発明化合
物は、本発明化合物は局所脳虚血による神経細胞障害に
対し保護作用を有し、虚血発生から30分後の投与で有意
な梗塞巣縮小効果を示したことから、ヒトの脳卒中にお
いても後投与での有効性が明らかになった。
【0102】これらの結果は、Nタイプカルシウムチャ
ネル阻害ペプチドであるSNX-111[CAS登録No.: 107452-8
9-1]がラット局所脳虚血モデルにおいて、大脳皮質から
のグルタミン酸遊離およびその後の神経細胞障害を保護
したという報告[13,14]、P/Qタイプチャネル阻害ペプチ
ドであるω-agatoxin IVAがラット局所脳虚血モデルに
おいて、神経細胞保護作用を示したという報告によって
も支持されている[15]。
【0103】(5) 参考文献 [1] Schanne, F.A.X., Kane, A.B., Young, E.E., Farb
er, J.L. Calcium dependence of toxic cell death: a
final common pathway. Science 206: 700-702(1979). [2] Kristian, T., Siesjo, B.K. Calcium in ischemic
cell death. Stroke 29: 705-718 (1998). [3] Graham, S.H., Shiraisi, K., Panter, S.S., Simo
n, R.P., Faden, A.I. Changes in extracellular amin
o acid neurotransmitters produced by focal cerebra
l ischemia. Neurosci. Lett. 110: 124-130 (1990). [4] Rothman, S.M., Olney, J.W. Glutamate and the p
athophysiology of hypoxic-ischemic brain damage. A
nn. Neurol. 19: 105-111(1986). [5] Siesjo, B.K., Bengtsson, F. Calcium influxes,
calcium antagonists, and calcium-related pathology
in brain ischemia, hypoglycemia, and spreading de
pression: A unifying hypothesis. J. Cereb. Blood F
low Metab. 9: 127-140 (1989). [6] Mayer, M.L., Miller, R.J. Excitatory amino aci
d receptors, second messengers and regulation of i
ntracellular Ca2+ in mammalian neurons. Trends Pha
rmacol. Sci. 11: 254-260 (1990). [7] Osuga, H., Hakim, A.M. Relationship between ex
tracellular glutamateconcentration and voltage-sen
sitive calcium channel function in focal cerebral
ischemia in the rat. J. Cereb. Blood Flow Metab. 1
6: 629-636 (1996). [8] Choi, D.W. Calcium-mediated neurotoxicity: Rel
ationship to specificchannel types and role in isc
hemic damage. Trends Neurosci. 11: 465-469(1988). [9] Randall, A.D., Tsien, R.W. Pharmacological des
section of multiple types of Ca2+ channel currents
in rat cerebellar granule neurons. J. Neurosci. 1
5: 2995-3012 (1995). [10] Turner, T.J., Dunlap, K. Pharmacological char
acterization of presynaptic calcium channels using
subsecond biochemical measurements of synaptosoma
l neurosecretion. Neuropharmacology 34: 1469-1478
(1995). [11] Maubecin, V.A., Sanchez, V.N., Rosato Siri,
M.D., Cherksey, B.D., Sugimori, K., Llinas, R., Uc
hitel, O.D. Pharmacological characterizationof the
voltage-dependent Ca2+ channels present in synapt
osomes from ratand chicken central nervous system.
J. Neurochem. 64: 2544-2551 (1995). [12] Longa, E.Z., Weinstein, P.R., Carlson, S., Cu
mmins, R. Reversible middle cerebral artery occlus
ion without craniectomy in rats. Stroke 20:84-91
(1989). [13] Bowersox, S.S., Singh, T., Luther, R.R. Selec
tive blockade of N-type voltage-sensitive calcium
channels protects against brain injury aftertransi
ent focal ischemia in rats, Brain Res. 747: 343-34
7 (1997). [14] Takizawa, S., Matsushima, K., Fujita, H., Nan
ri, K., Ogawa, S., Shinohara, Y. A selective N-typ
e calcium channel antagonist reduces extracellular
glutamate release and infarct volume in focal cer
ebral ischemia.J. Cereb. Blood flow Metab. 15: 611
-618 (1995). [15] Asakura, K., Matsuo, Y., Kanemasa, T., Ninomi
ya, M. P/Q-type Ca2+ channel blocker ω-agatoxin I
VA protect against brain injury after focalischemi
a in rats. Brain Res. 7760: 140-145 (1997).
【0104】薬理実験例4 ラット中大脳動脈閉塞モデ
ルにおける梗塞巣縮小効果(II) 上記薬理実験例3と同様にして、本発明化合物の代表例
(実施例1の化合物)と、特表平8-508037号公報(WO94/254
69, US-5750525-A)に開示された、AMPA受容体に対し親
和性を有し無酸素症および低カルシウム血症の際の虚血
後の細胞壊死に有効な化合物とを比較した。以下に、実
験方法において異なる点のみ記す。
【0105】(2) 実験方法 2-1) 検体の調製 a) 本発明化合物の代表例(実施例1の化合物) 本発明化合物を生理食塩液に溶解し、10,20mg/kg/hの用
量となるように用時調製した。 b) 対照化合物 (特表平8-508037号公報、実施例6) 化学名; {[3,4-dihydro-7-(4-morpholinyl)-2,3-dioxo
-6-(trifluoromethyl)-1(2H)-quinoxalinyl]methyl}Pho
sphonic acid [CAS登録番号: 161605-73-8] 一般名; MPQX, ZK200775 対照化合物を生理食塩液に溶解し、3mg/kg/hの用量とな
るように用時調製した。
【0106】2-4) 中大脳動脈の閉塞 中大脳動脈の閉塞は前記方法に従って行った。ただし、
ナイロン栓子を引き抜かず、中大脳動脈を永久に閉塞し
た。
【0107】2-6) 媒体および検体の投与 a) 本発明化合物 中大脳動脈閉塞から2時間後に媒体あるいは検体(10,20m
g/kg/h)の入ったシリンジを静脈内投与用カテーテルに
装着し、1時間にインフュージョンする用量の半量(0.31
ml)を1分間で静脈内投与した。その後、インフュージョ
ン用シリンジポンプを用いて0.616ml/hの速度で持続的
に6時間投与した。投与中および投与終了後2時間は、体
温コントロールシステム下で直腸温を37.0℃から38.5℃
の範囲内にコントロールした。体温コントロール終了
後、動物を飼育用ケージに戻し、飼育室で1日飼育し
た。
【0108】b) 対照化合物 中大脳動脈閉塞から2時間後に媒体あるいは検体(3mg/kg
/h)の入ったシリンジを静脈内投与用カテーテルに装着
し、インフュージョン用シリンジポンプを用いて0.616m
l/hの速度で持続的に6時間投与した。投与中および投与
終了後2時間は、体温コントロールシステム下で直腸温
を37.0℃から38.5℃の範囲内にコントロールした。体温
コントロール終了後、動物を飼育用ケージに戻し、飼育
室で1日飼育した。
【0109】(3) 結果 ナイロン栓子により中大脳動脈を永久閉塞し、閉塞から
24時間後に梗塞巣の体積を測定した。
【0110】a) 本発明化合物 コントロール群の大脳皮質の梗塞巣の体積は、307.2±1
3.3mm3(n=7)であった。中大脳動脈閉塞の2時間後から本
発明化合物を10,20mg/kg/hの用量で静脈内投与した結
果、大脳皮質の梗塞巣体積はそれぞれ260.7±13.1mm3(n
=8)、215.4±21.3mm3(n=7)と用量依存的に縮小し、20mg
/kg/h投与群の梗塞巣体積はコントロール群のそれに比
べ、統計学的に有意に小さかった(p>0.01)。本発明化
合物の10,20mg/kg/hの用量における梗塞巣の縮小率は、
それぞれ15%,30%であった。結果を下表および図2に示
す。
【0111】中大脳動脈閉塞から24時間後の大脳皮質に
おける梗塞巣体積(mm3)
【0112】b) 対照化合物 コントロール群の大脳皮質の梗塞巣の体積は、294.9±1
2.6mm3(n=9)であった。中大脳動脈閉塞から2時間後から
対照化合物を3mg/kg/hの用量で静脈内投与したが、大脳
皮質の梗塞巣体積は284.9±10.9mm3(n=11)となり、コン
トロール群と比べ差はなかった。結果を下表および図3
に示す。
【0113】中大脳動脈閉塞から24時間後の大脳皮質に
おける梗塞巣体積(mm3)
【0114】上記実験結果から、本発明化合物は対照化
合物に対し優れた効果を有することが明らかである。
【0115】薬理実験例5 マウスを用いたホルマリン
試験における鎮痛効果(I) (1) 背景 神経特異的カルシウムチャネルの一つであるN-typeカル
シウムチャネルは、低分子ペプチドのSNX-111によって
選択的に阻害される。また、鎮痛検定の一つであるホル
マリン試験において、SNX-111は脊髄内投与により鎮痛
作用を示すことが報告されている[1,2]。そこで本発明
化合物の代表例(実施例1)を静脈内投与したときの鎮痛
作用を、マウスを用いたホルマリン試験[3]で検討し
た。
【0116】(2) 方法 2-1) 実験動物 実験には日本エスエルシー株式会社より購入したddyマ
ウス(雄、4週齢)を使用した。マウスは4日間の予備飼育
(飼育条件、室温23±1℃、湿度55±5%、12時間毎の明暗
サイクル)を行った。床敷き(ホワイトフレーク、チャー
ルスリバー株式会社、東京)を敷いたマウス20匹用ポリ
カーボネイト製ケージに約20匹のグループで収容し、飼
育した。実験を行う当日の朝に、実験室(室温23℃、湿
度35%)へ移動した。飼料としてMF(オリエンタル酵母工
業、東京)を自由摂取させた。また、水は水道水を自由
摂取させた。
【0117】2-2) 被験化合物 本発明化合物の代表例として、実施例1の化合物を被験
化合物に使用した。
【0118】2-3) 検体の調整 被験化合物を20.4mg秤量し、2mg/ml(20mg/kg)になるよ
う5.28%マンニトールを10.2ml加えて溶解した。次に、2
mg/mlの溶液を3.8mlとり、5.28%マンニトール3.8mlを加
えて1mg/ml(10mg/kg)の溶液を調製した。最後に、1mg/m
lの溶液を2.5mlとり、5.28%マンニトール2.5mlを加えて
0.5mg/ml(5mg/kg)の溶液を調製した。なお被験化合物は
実験当日に秤量し調製した。
【0119】2-4) 試薬の調製 市販の35.0〜38.0%ホルムアルデヒド液を30μl取り、生
理食塩水970μlに加えた。これを3%ホルマリンとした。
なお、ホルマリンは37%ホルムアルデヒド液であり、使
用したホルムアルデヒド液の純度は35.0〜38.0%と表示
されているから、今回調製して使用する3%ホルマリン
は、正確には2.84〜3.08%ホルマリンになる。
【0120】2-5) 群分け、例数、投与量 本試験の処置群はControl群、被験化合物5mg/kg投与
群、同10mg/kg投与群、同20mg/kg投与群の計4群とし、1
群5例で実施した。Control群は5.28%マンニトールを体
重10gあたり0.1ml投与した。被験化合物は、5mg/kg群、
10mg/kg群、20mg/kg群のそれぞれに対して各濃度(0.5mg
/ml、1mg/ml、2mg/ml)を体重10gあたり0.1ml投与した。
【0121】2-6) 試験方法 本発明化合物投与各群あるいはコントロール群として5.
28%マンニトールを尾静脈から投与し、透明なプラスチ
ック製の観察ケージに入れた。その5分後にマウス左後
肢の足底へ3%ホルマリン20μlを皮下投与した。ホルマ
リンを投与してからマウスが左後肢を舐める(licking)
行動の持続時間を5分間測定し、痛みの指標とした。持
続時間は秒数で示した。
【0122】2-7) 統計検定法 有意差検定はパラメトリック1元配置分散分析を行った
後、Dunnet型多重比較をした[*: 0.01(p>0.05, **: p
>0.01, vs. Control群]。検定にはSAS 6.12[(株)SAS
インスティチュートジャパン、東京]を組み込んだ統計
解析支援システムを使用した。
【0123】(3) 結果 本発明化合物のホルマリン試験における効果を、左後肢
を舐める秒数(lickingtime)の平均値および標準誤差で
以下に示した。(図4参照)
【0124】上記結果から明らかなように本発明化合物
5mg/kg, 10mg/kg, 20mg/kg投与群はいずれも、control
群に対して統計学的に有意差を持ってlicking時間を減
少した。神経特異的カルシウムチャネル阻害剤である本
発明化合物は、N-typeカルシウムチャネル阻害剤である
SNX-111と同様に、ホルマリン試験において鎮痛作用を
示したことから、疼痛の治療・改善剤として有用なこと
が明らかである。
【0125】(4) 参考文献 [1] Annika B. Malmberg, and Tony L. Yaksh (1994) V
oltage-Sensitive Calcium Channels in Spinal Nocice
ptive Processing: Blockade of N- and P- TypeChanne
ls Inhibits Formalin-Induced Nociception. The Jour
nal of Neuroscience 14(8): 4882-4890. [2] S. Scott Bowersox, Theresa Gadbois, Tejinder S
ingh, Mark Pettus, Yong-Xiang Wang and Robert R. L
uther (1996) Selective N-type Neuronal Voltage-Sen
sitive Calcium Channel Blocker, SNX-111, Produces
Spinal Antinociception in Rat Models of Acute, Per
sistent and Neuropathic Pain. The Journal of pharm
acology and Experimental Therapeutics 279(3): 1243
-1249. [3] Hunskaar S, Fasmer OB and Hole K (1985) Formal
in test in mice, a useful technique for evaluating
mild analgesics. Journal of Neuroscience Methods
14(1): 69-76.
【0126】薬理実験例6 マウスを用いたホルマリン
試験における鎮痛効果(II) 上記薬理実験例5と同様にして、本発明化合物の代表例
(実施例1の化合物)と、モルヒネおよびインドメタシン
とを比較した。以下に、実験方法において異なる点のみ
記す。
【0127】(2) 実験方法 2-1) 検体の調製 a) 本発明化合物の代表例(実施例1の化合物) 本発明化合物 20.4mgを秤量し、2mg/ml(20mg/kg)になる
よう5.28%マンニトールを10.2ml加えて溶解した。次
に、2mg/mlの溶液を3.8mlとり、5.28%マンニトール3.8m
lを加えて1mg/ml(10mg/kg)の溶液を調製した。最後に、
1mg/mlの溶液を2.5mlとり、5.28%マンニトール2.5mlを
加えて0.5mg/ml(5mg/kg)の溶液を調製した。被験化合物
は実験当日に秤量し調製した。
【0128】b) 対照化合物 b-1) モルヒネ 試薬として購入したモルヒネ17.0mgを秤量し、3mg/ml(3
0mg/kg)になるよう生理食塩水を5.67ml加えて溶解し
た。次に、3mg/mlの溶液を1.3mlとり、生理食塩水2.6ml
を加えて1mg/ml(10mg/kg)の溶液を調製した。最後に、1
mg/mlの溶液を0.9mlとり、生理食塩水2.1mlを加えて0.3
mg/ml(3mg/kg)の溶液を調製した。被験化合物は実験当
日に秤量し調製した。
【0129】b-2) インドメタシン 試薬として購入したインドメタシン12.9mgを秤量し、1m
g/ml(10mg/kg)になるよう0.5%メチルセルロース(MC)を1
2.9ml加えて懸濁した。次に、1mg/mlの懸濁溶液を0.96m
lとり、0.5%MC 2.24mlを加えて0.3mg/ml(3mg/kg)の懸濁
溶液を調製した。最後に、0.3mg/mlの懸濁溶液を0.8ml
とり、0.5%MC 1.6mlを加えて0.1mg/ml(1mg/kg)の懸濁溶
液を調製した。被験化合物は実験当日に秤量し調製し
た。
【0130】2-5) 群分け、例数、投与量 a) 本発明化合物 本発明化合物の処置群はControl群、本発明化合物 5mg/
kg投与群、本発明化合物 10mg/kg投与群、本発明化合物
20mg/kg投与群の計4群とし、1群5例で実施した。Contr
ol群は5.28%マンニトールを体重10gあたり0.1ml尾静脈
内投与した。本発明化合物は、5mg/kg群、10mg/kg群、2
0mg/kg群のそれぞれに対し、本発明化合物各濃度(0.5mg
/ml、1mg/ml、2mg/ml)を体重10gあたり0.1ml尾静脈内投
与した。
【0131】b-1) モルヒネ モルヒネの処置群はControl群、モルヒネ 3mg/kg投与
群、モルヒネ 10mg/kg投与群、モルヒネ 30mg/kg投与群
の計4群とし、1群5例で実施した。Control群は生理食塩
水を体重10gあたり0.1ml経口投与した。モルヒネは、3m
g/kg群、10mg/kg群、30mg/kg群のそれぞれに対し、モル
ヒネ各濃度(0.3mg/ml、1mg/ml、3mg/ml)を体重10gあた
り0.1ml経口投与した。
【0132】b-2) インドメタシン インドメタシンの処置群はControl群、インドメタシン
1mg/kg投与群、インドメタシン 3mg/kg投与群、インド
メタシン 10mg/kg投与群の計4群とし、1群5例で実施し
た。Control群は0.5%MCを体重10gあたり0.1ml経口投与
した。インドメタシン、1mg/kg群、3mg/kg群、10mg/kg
群のそれぞれに対し、インドメタシン各濃度(0.1mg/m
l、0.3mg/ml、1mg/ml)を体重10gあたり0.1ml経口投与し
た。
【0133】2-6) 試験方法 a) 本発明化合物 本発明化合物各群あるいはコントロール群として5.28%
マンニトールを尾静脈から投与し、透明なプラスチック
製の観察ケージに入れた。その5分後にマウス左後肢の
足底へ3%ホルマリン20μlを皮下投与した。ホルマリン
を投与してからマウスが左後肢を舐める(licking)行動
の持続時間を5分間測定し、痛みの指標とした。持続時
間は秒数で示した。
【0134】b-1) モルヒネ モルヒネ各群あるいはコントロール群として生理食塩水
を経口投与し、透明なプラスチック製の観察ケージに入
れた。その30分後にマウス左後肢の足底へ3%ホルマリン
20μlを皮下投与した。以下、本発明化合物の試験方法
と同じ。
【0135】b-2) インドメタシン インドメタシン各群あるいはコントロール群として0.5%
MCを経口投与し、透明なプラスチック製の観察ケージに
入れた。その90分後にマウス左後肢の足底へ3%ホルマリ
ン20μlを皮下投与した。以下、本発明化合物の試験方
法と同じ。
【0136】(3) 結果 本発明化合物のホルマリン試験における効果を、左後肢
を舐める秒数(lickingtime)の平均値および標準誤差で
以下に示した。
【0137】a) 本発明化合物のホルマリン試験に対す
る作用(図5参照)
【0138】b-1) モルヒネのホルマリン試験に対する
作用(図6参照)
【0139】b-2) インドメタシンホルマリン試験に対
する作用(図7参照)
【0140】上記実験結果から、インドメタシンには効
果が認められず、一方本発明化合物はモルヒネと同様優
れた効果を有することが明らかである。
【0141】続いて、本発明における出発原料の製造例
を以下に具体的に掲げるが、2-(1-メチルエチル)-5-オ
キソ-2-フェニルペンタンニトリル等のアルデヒド誘導
体やピペラジン誘導体は、次の文献等に従って合成する
ことができる。 (1) Compt.Rend.,256,702(1963). (2) Compt.Rend.,256,2632(1963). (3) Collect.Czech.Chem.Commun.,57,1967(1992).
【0142】
【製造例】製造例1 1-[2-(4-フルオロフェノキシ)エ
チル]ピペラジンの合成
【0143】
【化15】
【0144】1-ベンジルピペラジン(8.3g)と2-(4-フル
オロフェノキシ)エチルブロミド(10.3g)をアセトニトリ
ル(100ml)に溶解し、炭酸カリウム(6.51g)を加え、70-8
0℃にて一晩撹拌した。飽和炭酸水素ナトリウム水溶
液、酢酸エチルを加え有機層を分配し、水、飽和食塩水
で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧濃縮し
た。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキ
サン/酢酸エチル系)で精製して、無色油状物(12.3g)を
得た。得られた無色油状物(12.3g)をメタノール(120ml)
に溶解し、10%-水酸化パラジウム/カーボンを加え、水
素雰囲気下一晩撹拌した。反応液を濾過後、減圧濃縮し
て、淡黄色油状の標題化合物(7.7g,73%)を得た。
【0145】遊離体;1 H-NMR(400MHz,CDCl3); δ(ppm) 2.55(br,4H)、2.78(t,
J=6Hz,2H)、2.92(br-t,J=4.8Hz,4H)、4.07(t,J=6Hz,2H)、
6.81-6.88(m,2H)、6.93-7.00(m,2H).
【0146】製造例2 1-(2-フェノキシエチル)ピペラ
ジンの合成
【0147】
【化16】
【0148】ピペラジン(2.15g)と2-フェノキシエチル
ブロミド(1.00g)をテトラヒドロフラン(30ml)に溶解
し、40-60℃にて36時間撹拌した。反応液を減圧濃縮し
て、残渣に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、ジエチルエ
ーテルを加え、水層を分配した。水層に塩化メチレンを
加え、有機層を分配した。有機層を無水硫酸ナトリウム
で乾燥し、減圧濃縮して、標題化合物(664mg,65%)を得
た。
【0149】遊離体;1 H-NMR(400MHz,CDCl3); δ(ppm) 2.56(br,4H)、2.80(t,
J=6Hz,2H)、2.92(br-t,J=4.8Hz,4H)、4.12(t,J=6Hz,2H)、
6.88-6.98(m,3H)、7.26-7.32(m,2H).
【0150】製造例3 1-[2-(4-フルオロフェノキシ)
プロピル]ピペラジンの合成
【0151】
【化17】
【0152】1-ホルミルピペラジン(2.8g)と2-(4-フル
オロフェノキシ)プロピルクロリド(4.7g)をジメチルホ
ルムアミド(60ml)に溶解し、ヨウ化ナトリウム(3.2g)、
トリエチルアミン(4.4ml)を加え、50-70℃にて一晩撹拌
した。水、酢酸エチルを加え有機層を分配し、飽和食塩
水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧濃縮し
た。残渣を Cromatorex NHシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー(酢酸エチル)で精製した。得られた黄色油状
物(12.3g)をメタノール(20ml)に溶解し、5N-水酸化ナト
リウム水溶液(10ml)を加え、還流条件下、一時間撹拌し
た。反応液を減圧濃縮して、水、酢酸エチルを加え有機
層を分配後、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウム
で乾燥した。減圧濃縮して得られた残渣を Cromatorex
NHシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/
メタノール系)で精製して、淡黄色油状の標題化合物(2.
2g,38%)を得た。
【0153】遊離体;1 H-NMR(400MHz,CDCl3); δ(ppm) 1.93(quintet,7.2Hz,
2H)、2.41(br,4H)、2.47(t,J=7.2Hz,2H)、2.87(br-t,J=5.0
Hz,4H)、3.94(t,J=7.2Hz,2H)、6.79-6.85(m,2H)、6.90-6.9
7(m,2H).
【0154】製造例4 1-(4-フェノキシブチル)ピペラ
ジンの合成
【0155】
【化18】
【0156】tert-ブチル-1-ピペラジン・カルボキシレ
ート(1.0g)と4-フェノキシブチルクロリド(991mg)をア
セトニトリル(50ml)に溶解し、トリエチルアミン(1.5m
l)とヨウ化ナトリウム(160mg)を加え、50-70℃にて一昼
夜撹拌した。濃縮後、水、酢酸エチルを加えて有機層を
分配し、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾
燥し、減圧濃縮した。得られた残渣を Cromatorex NHシ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エ
チル系)で精製して、無色油状物(222mg)を得た。この無
色油状物(222mg)をジクロロメタン(10ml)に溶解し、ト
リフルオロ酢酸(1ml)を加え、室温にて一晩撹拌した。
反応液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、ジクロロメタ
ンを加えて有機層を分配し、無水硫酸ナトリウムで乾燥
した。減圧濃縮して、淡黄色油状の標題化合物(190mg,1
5%)を得た。
【0157】遊離体;1 H-NMR(400MHz,CDCl3); δ(ppm) 1.63-1.72(m,2H)、1.7
6-1.86(m,2H)、2.38-2.43(m,2H)、2.43-2.52(br,4H)、2.92
-2.98(m,4H)、3.96-4.00(m,2H)、6.87-6.96(m,3H)、7.25-
7.30(m,2H).
【0158】さらに製造例1〜4に従って、以下の化合
物を合成した。製造例5 1-[2-(4-フルオロフェノキシ)エチル ]ホモピ
ペラジン
【0159】
【化19】
【0160】遊離体;1 H-NMR(400MHz,CDCl3); δ(ppm) 1.70-1.82(m,3H)、2.7
8-2.88(m,4H)、2.90-3.00(m,6H)、4.03(t,J=6Hz)、6.81-6.
87(m,2H)、6.93-7.00(m,2H).
【0161】製造例6 1-[2-(4-ニトロフェノキシ)エ
チル]ピペラジン
【0162】
【化20】
【0163】遊離体;1 H-NMR(400MHz,CDCl3); δ(ppm) 2.35(br-s,4H)、2.62
(t,J=5.8Hz,2H)、2.65-2.75(m,4H)、4.00(t,J=5.8Hz,2H)、
6.76(d,J=9.2Hz,2H)、7.95(d,J=9.2Hz,2H).
【0164】同様にして1-[4-(フェノキシ)ブチル]ピペ
ラジンも得た。
【0165】続いて本発明を具体的に説明するため、以
下に実施例を掲げるが、本発明がこれらに限定されない
ことは言うまでもない。
【0166】
【実施例】実施例1 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェニ
ル)ヘキシル]-4-[2-(4-フルオロフェノキシ)エチル]ピ
ペラジンの合成
【0167】
【化21】
【0168】2-(1-メチルエチル)-5-オキソ-2-フェニル
ペンタンニトリル(100mg)、1-[2-(4-フルオロフェノキ
シ)エチル]ピペラジン(104mg)と酢酸(0.13ml)をジクロ
ロメタン(8.0ml)に溶解し、トリアセトキシ水素化ホウ
素ナトリウム(196mg)を加え、室温にて一晩撹拌した。
飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、ジクロロメタンを加え
有機層を分配し、水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾
燥した。減圧濃縮して得られた残渣を Cromatorex NHシ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エ
チル系)で精製して、無色油状の標題化合物(168mg,86%)
を得た。この遊離体(168mg)のメタノール溶液に、室温
にて4N-塩酸酢酸エチル溶液を加えた。10分間撹拌した
後、溶媒を減圧留去し、標題化合物の塩酸塩(190mg)を
得た。
【0169】遊離体;1 H-NMR(400MHz,CDCl3); δ(ppm) 0.77(d,J=6.8Hz,3H)、
1.05-1.17(m,1H)、1.20(d,J=6.8Hz,3H)、1.50-1.60(m,1
H)、1.88(dt,J=4.4Hz,12.4Hz,1H)、2.06-2.19(m,2H)、2.24
-2.30(m,2H)、2.30-2.43(m,4H)、2.46-2.62(m,4H)、2.77
(t,J=5.8Hz,2H)、4.04(t,J=5.8Hz,2H)、6.80-6.85(m,2H)、
6.91-6.99(m,2H)、7.25-7.32(m,1H)、7.32-7.40(m,4H).
【0170】塩酸塩;1 H-NMR(400MHz,DMSO-d6); δ(ppm) 0.68(d,J=6.6Hz,3
H)、1.11(d,J=6.6Hz,3H)、1.22-1.34(m,1H)、1.58-1.62(m,
1H)、2.06-2.30(m,3H)、3.00-3.25(m,2H)、3.30-3.80(m,10
H)、4.36(br-s,2H)、6.98-7.07(m,2H)、7.11-7.20(m,2H)、
7.32-7.40(m,1H)、7.40-7.50(m,4H). ESI-Mass; 424(MH+)
【0171】実施例2 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェ
ニル)ヘキシル]-4-[3-(4-フルオロフェノキシ)プロピ
ル]ピペラジンの合成
【0172】
【化22】
【0173】実施例1と同様にして、2-(1-メチルエチ
ル)-5-オキソ-2-フェニルペンタンニトリル(100mg)と1-
[3-(4-フルオロフェノキシ)プロピル]ピペラジン(111m
g)から、無色油状の標題化合物を得た(196mg,99%)。こ
の遊離体(194mg)を常法により処理して、標題化合物の
塩酸塩(196mg)を得た。
【0174】遊離体;1 H-NMR(400MHz,CDCl3); δ(ppm) 0.77(d,J=6.8Hz,3H)、
1.05-1.19(m,1H)、1.20(d,J=6.8Hz,3H)、1.84-2.00(m,3
H)、2.07-2.18(m,2H)、2.23-2.55(m,13H)、3.92-3.99(m,2
H)、6.79-6.85(m,2H)、6.91-6.99(m,2H)、7.25-7.32(m,1
H)、7.32-7.40(m,4H).
【0175】塩酸塩;1 H-NMR(400MHz,DMSO-d6); δ(ppm) 0.67(d,J=6.6Hz,3
H)、1.11(d,J=6.6Hz,3H)、1.22-1.34(m,1H)、1.56-1.72(m,
1H)、2.06-2.28(m,5H)、3.00-3.95(m,12H)、4.00-4.10(m,2
H)、6.92-7.01(m,2H)、7.10-7.18(m,2H)、7.33-7.42(m,1
H)、7.42-7.48(m,4H). ESI-Mass; 438(MH+)
【0176】実施例3 1-[(4-シアノ-5-メチル -4-フェ
ニル)ヘキシル]-4-[2-(4-フルオロフェノキシ)エチル]
ホモピペラジンの合成
【0177】
【化23】
【0178】実施例1と同様にして、2-(1-メチルエチ
ル)-5-オキソ-2-フェニルペンタンニトリル(100mg)と1-
[2-(4-フルオロフェノキシ)エチル]ホモピペラジン(111
mg)から、無色油状の標題化合物を得た(166mg,82%)。こ
の遊離体(166mg)を常法により処理して、標題化合物の
塩酸塩(169mg)を得た。
【0179】遊離体;1 H-NMR(400MHz,CDCl3); δ(ppm) 0.77(d,J=6.8Hz,3H)、
1.02-1.16(m,1H)、1.19(d,J=6.8Hz,3H)、1.46-1.57(m,1
H)、1.70-1.77(m,2H)、1.88(dt,J=4.4Hz,12.4Hz,1H)、2.06
-2.19(m,2H)、2.33-2.45(m,2H)、2.53-2.57(m,4H)、2.74-
2.81(m,4H)、2.92(t,J=6.2Hz,2H)、4.00(t,J=6.2Hz,2H)、
6.80-6.86(m,2H)、6.92-7.00(m,2H)、7.26-7.33(m,1H)、7.
33-7.40(m,4H).
【0180】塩酸塩;1 H-NMR(400MHz,DMSO-d6); δ(ppm) 0.67(d,J=6.6Hz,3
H)、1.11(d,J=6.6Hz,3H)、1.18-1.22(m,1H)、1.55-1.70(m,
1H)、2.06-2.28(m,5H)、3.00-3.20(m,2H)、3.20-3.70(m,8
H)、3.70-3.96(m,2H)、4.30-4.40(m,2H)、6.98-7.05(m,2
H)、7.11-7.20(m,2H)、7.33-7.40(m,1H)、7.40-7.50(m,4
H). ESI-Mass; 438(MH+)
【0181】実施例4 1-[(3-シアノ-4-メチル -3-フェ
ニル)ペンチル]-4-[2-(4-フルオロフェノキシ)エチル]
ホモピペラジンの合成
【0182】
【化24】
【0183】実施例1と同様にして、2-(1-メチルエチ
ル)-4-オキソ-2-フェニルブチロニトリル(70mg)と1-[2-
(4-フルオロフェニル)エチル]ホモピペラジン(83mg)か
ら、無色油状の標題化合物を得た(85mg,57%)。この遊離
体(85mg)を常法により処理して、標題化合物の塩酸塩(8
8mg)を得た。
【0184】遊離体;1 H-NMR(400MHz,CDCl3); δ(ppm) 0.77(d,J=6.8Hz,3H)、
1.20(d,J=6.8Hz,3H)、1.70-1.77(m,2H)、1.99-2.15(m,3
H)、2.30-2.37(m,1H)、2.45-2.90(m,9H)、2.90(t,J=6.2Hz,
2H)、3.99(t,J=6.2Hz,2H)、6.80-6.86(m,2H)、6.93-7.00
(m,2H)、7.28-7.33(m,1H)、7.33-7.40(m,4H).
【0185】塩酸塩;1 H-NMR(400MHz,DMSO-d6); δ(ppm) 0.68(d,J=6.6Hz,3
H)、1.13(d,J=6.6Hz,3H)、1.26(m,1H)、2.10-2.34(m,3H)、
2.51-2.25(m,2H)、3.00-3.45(m,6H)、3.45-3.67(m,3H)、3.
67-3.39(m,2H)、4.30-4.43(m,2H)、7.00-7.07(m,2H)、7.12
-7.20(m,2H)、7.36-7.44(m,1H)、7.44-7.51(m,4H). ESI-Mass; 424(MH+)
【0186】実施例5 1-[(3-シアノ-4-メチル -3-フェ
ニル)ペンチル]-4-[3-(4-フルオロフェノキシ)プロピ
ル]ピペラジンの合成
【0187】
【化25】
【0188】実施例1と同様にして、2-(1-メチルエチ
ル)-4-オキソ-2-フェニルブチロニトリル(70mg)と1-[3-
(4-フルオロフェノキシ)プロピル]ピペラジン(83mg)か
ら、無色油状の標題化合物を得た(95mg,64%)。この遊離
体(94mg)を常法により処理して、標題化合物の塩酸塩(9
7mg)を得た。
【0189】遊離体;1 H-NMR(400MHz,CDCl3); δ(ppm) 0.77(d,J=6.6Hz,3H)、
1.20(d,J=6.6Hz,3H)、1.88-2.16(m,5H)、2.30-2.57(m,12
H)、3.92-4.00(m,2H)、6.78-6.85(m,2H)、6.92-6.98(m,2
H)、7.28-7.34(m,1H)、7.36-7.40(m,4H).
【0190】塩酸塩;1 H-NMR(400MHz,DMSO-d6); δ(ppm) 0.68(d,J=6.6Hz,3
H)、1.13(d,J=6.6Hz,3H)、2.10-2.28(m,4H)、2.57-2.70(m,
2H)、3.00-3.90(m,11H)、4.00-4.10(m,2H)、6.93-7.00(m,2
H)、7.10-7.17(m,2H)、7.37-7.44(m,1H)、7.46-7.50(m,4
H).ESI-Mass; 424(MH+)
【0191】実施例6 1-[(4-シアノ-5-メチル -4-フェ
ニル)ヘキシル]-4-(4-フェノキシブチル)ピペラジンの
合成
【0192】
【化26】
【0193】実施例1と同様にして、2-(1-メチルエチ
ル)-5-オキソ-2-フェニルペンタンニトリル(70mg)と1-
(4-フェノキシプロピル)ピペラジン(76mg)から、無色油
状の標題化合物を得た(135mg,96%)。この遊離体(135mg)
を常法により処理して、標題化合物の塩酸塩(140mg)を
得た。
【0194】遊離体;1 H-NMR(400MHz,CDCl3); δ(ppm) 0.78(d,J=6.6Hz,3H)、
1.05-1.17(m,2H)、1.20(d,J=6.6Hz,3H)、1.24-1.28(m,1
H)、1.50-1.58(m,1H)、1.61-1.69(m,1H)、1.73-1.82(m,2
H)、1.88(dt,J=4.4Hz,12.4Hz,1H)、2.05-2.18(m,2H)、2.20
-2.50(m,11H)、3.96(t,J=6.4Hz,2H)、6.88(d,J=7.2Hz,2
H)、6.92(t,J=7.2Hz,1H)、7.23-7.40(m,3H)、7.44-7.49(m,
4H).
【0195】塩酸塩;1 H-NMR(400MHz,DMSO-d6); δ(ppm) 0.67(d,J=6.6Hz,3
H)、1.11(d,J=6.6Hz,3H)、1.20-1.33(m,1H)、1.55-1.95(m,
4H)、2.00-2.30(m,3H)、2.95-3.25(m,4H)、3.25-3.85(m,9
H)、3.98(t,J=6Hz,2H)、6.85-6.97(m,3H)、7.28(br-t,J=8H
z,2H)、7.34-7.40(m,1H)、7.40-7.48(m,4H). ESI-Mass; 434(MH+)
【0196】実施例7 1-[(4-シアノ-5-メチル -4-フェ
ニル)ヘキシル]-4-(2-フェノキシエチル)ピペラジンの
合成
【0197】
【化27】
【0198】実施例1と同様にして、2-(1-メチルエチ
ル)-5-オキソ-2-フェニルペンタンニトリル(429mg)と1-
(2-フェノキシエチル)ピペラジン(644mg)から、無色油
状の標題化合物を得た(520mg,64%)。この遊離体(510mg)
を常法により処理して、標題化合物の塩酸塩(600mg)を
得た。
【0199】遊離体;1 H-NMR(400MHz,CDCl3); δ(ppm) 0.77(d,J=6.8Hz,3H)、
1.02-1.16(m,1H)、1.20(d,J=6.8Hz,3H)、1.50-1.61(m,1
H)、1.88(dt,J=4.4,12.4Hz,1H)、2.08-2.18(m,2H)、2.27(b
r-t,J=7.6Hz,2H)、2.30-2.46(m,4H)、2.46-2.70(m,4H)、2.
78(t,J=5.8Hz,2H)、4.08(t,J=5.8Hz,2H)、6.88-6.95(m,3
H)、7.24-7.30(m,3H)、7.32-7.38(m,4H).
【0200】塩酸塩;1 H-NMR(400MHz,DMSO-d6); δ(ppm) 0.67(d,J=6.8Hz,3
H)、1.12(d,J=6.8Hz,3H)、1.16-1.30(m,1H)、1.55-1.65(m,
1H)、2.05-2.25(m,3H)、2.90-3.65(m,12H)、4.20-4.40(m,2
H)、6.69-6.99(m,3H)、7.29-7.33(m,2H)、7.36-7.40(m,1
H)、7.41-7.48(m,4H). ESI-Mass; 406(MH+)
【0201】実施例8 1-[(4-シアノ-5-メチル -4-フェ
ニル)ヘキシル]-4-[2-(4-ニトロフェノキシ)エチル]ピ
ペラジンの合成
【0202】
【化28】
【0203】実施例1と同様にして、2-(1-メチルエチ
ル)-5-オキソ-2-フェニルペンタンニトリル(800mg)と1-
[2-(4-ニトロフェノキシ)エチル]ピペラジン(1.40g)か
ら、黄色油状の標題化合物を得た(1.19g,71%)。この遊
離体(225mg)を常法により処理して、標題化合物の塩酸
塩(255mg)を得た。
【0204】遊離体;1 H-NMR(400MHz,CDCl3); δ(ppm) 0.77(d,J=6.4Hz,3H)、
1.05-1.18(m,1H)、1.20(d,J=6.4Hz,3H)、1.45-1.60(m,1
H)、1.88(dt,J=5.0,13.0Hz,1H)、2.08-2.20(m,2H)、2.28(b
r-t,J=7.5Hz,2H)、2.30-2.45(m,4H)、2.50-2.62(m,4H)、2.
82(t,J=5.8Hz,2H)、4.17(t,J=5.8Hz,2H)、6.94-6.96(m,2
H)、7.26-7.31(m,1H)、7.36-7.37(m,4H)、8.18-8.20(m,2
H).
【0205】塩酸塩;1 H-NMR(400MHz,DMSO-d6); δ(ppm) 0.67(d,J=6.8Hz,3
H)、1.12(d,J=6.8Hz,3H)、1.20-1.33(m,1H)、1.56-1.70(m,
1H)、2.05-2.25(m,3H)、3.00-3.80(m,12H)、4.45-4.60(m,2
H)、7.18-7.24(m,2H)、7.34-7.41(m,1H)、7.43-7.49(m,4
H)、8.22-8.28(m,2H). ESI-Mass; 451(MH+)
【0206】実施例9 1-[4-シアノ-5-メチル-4-(4-メ
チルフェニル)ヘキシル]-4-[2-(4-フルオロフェノキシ)
エチル]ピペラジンの合成
【0207】
【化29】
【0208】実施例1と同様にして、2-(1-メチルエチ
ル)-5-オキソ-2-(4-メチルフェニル)ペンタンニトリル
(334mg)と1-[2-(4-フルオロフェノキシ)エチル]ピペラ
ジン(360mg)から、無色油状の標題化合物を得た(376mg,
59%)。この遊離体(42mg)を常法により処理して、標題化
合物の塩酸塩(49mg)を得た。
【0209】遊離体;1 H-NMR(400MHz,CDCl3); δ(ppm) 0.77(d,J=6.8Hz,3H)、
1.06-1.17(m,1H)、1.18(d,J=6.8Hz,3H)、1.48-1.61(m,1
H)、1.85(dt,J=4.4,12.5Hz,1H)、2.03-2.16(m,2H)、2.27
(t,J=7.1Hz,2H)、2.30-2.45(m,4H)、2.34(s,3H)、2.45-2.6
5(m,4H)、2.77(t,J=5.8Hz,2H)、4.04(t,J=5.8Hz,2H)、6.81
-6.85(m,2H)、6.92-6.98(m,2H)、7.15(d,J=8.4Hz,2H)、7.2
3(d,J=8.4Hz,2H).
【0210】塩酸塩;1 H-NMR(400MHz,D2O); δ(ppm) 0.60(d,J=6.6Hz,3H)、1.
01(d,J=6.6Hz,3H)、1.18-1.32(m,1H)、1.52-1.65(m,1H)、
1.86-1.96(m,1H)、2.06-2.17(m,2H)、2.20(s,3H)、2.90-3.
00(m,1H)、3.04-3.13(m,1H)、3.22-3.48(m,10H)、4.18(t,J
=4.9Hz,2H)、6.82-6.87(m,2H)、6.92-6.99(m,2H)、7.18(d,
J=8.2Hz,2H)、7.23(d,J=8.2Hz,2H). ESI-Mass; 438(MH+)
【0211】実施例10 1-[4-シアノ-5-メチル -4-(4-
クロロフェニル)ヘキシル]-4-[2-(4-フルオロフェノキ
シ)エチル]ピペラジンの合成
【0212】
【化30】
【0213】実施例1と同様にして、2-(1-メチルエチ
ル)-5-オキソ-2-(4-クロロフェニル)ペンタンニトリル
(496mg)と1-[2-(4-フルオロフェノキシ)エチル]ピペラ
ジン(490mg)から、無色油状の標題化合物を得た(599mg,
63%)。この遊離体(46mg)を常法により処理して、標題化
合物の塩酸塩(53mg)を得た。
【0214】遊離体;1 H-NMR(400MHz,CDCl3); δ(ppm) 0.77(d,J=6.8Hz,3H)、
1.13-1.16(m,1H)、1.19(d,J=6.8Hz,3H)、1.48-1.61(m,1
H)、1.84(dt,J=4.4,12.5Hz,1H)、2.03-2.19(m,2H)、2.28
(t,J=7.1Hz,2H)、2.30-2.46(m,4H)、2.46-2.64(m,4H)、2.7
7(t,J=5.8Hz,2H)、4.04(t,J=5.8Hz,2H)、6.81-6.85(m,2
H)、6.93-6.98(m,2H)、7.30(d,J=8.6Hz,2H)、7.34(d,J=8.6
Hz,2H).
【0215】塩酸塩;1 H-NMR(400MHz,D2O); δ(ppm) 0.60(d,J=6.6Hz,3H)、1.
02(d,J=6.6Hz,3H)、1.18-1.30(m,1H)、1.54-1.67(m,1H)、
1.87-1.96(m,1H)、2.06-2.20(m,2H)、2.95-3.05(m,1H)、3.
08-3.17(m,1H)、3.32-3.58(m,10H)、4.20(t,J=4.9Hz,2H)、
6.82-6.87(m,2H)、6.93-6.98(m,2H)、7.30(d,J=8.8Hz,2
H)、7.36(d,J=8.8Hz,2H). ESI-Mass; 458(MH+)
【0216】実施例11 1-[4-シアノ-5-メチル -4-(4-
メトキシフェニル)ヘキシル]-4-[2-(4-フルオロフェノ
キシ)エチル]ピペラジンの合成
【0217】
【化31】
【0218】実施例1と同様にして、2-(1-メチルエチ
ル)-5-オキソ-2-(4-メトキシフェニル)ペンタンニトリ
ル(345mg)と1-[2-(4-フルオロフェノキシ)エチル]ピペ
ラジン(350mg)から、無色油状の標題化合物を得た(404m
g,63%)。この遊離体(59mg)を常法により処理して、標題
化合物の塩酸塩(68mg)を得た。
【0219】遊離体;1 H-NMR(400MHz,CDCl3); δ(ppm) 0.77(d,J=6.8Hz,3H)、
1.07-1.19(m,1H)、1.18(d,J=6.8Hz,3H)、1.48-1.61(m,1
H)、1.77-1.87(m,1H)、2.03-2.15(m,2H)、2.28(t,J=7.1Hz,
2H)、2.30-2.46(m,4H)、2.46-2.65(m,4H)、2.77(t,J=5.8H
z,2H)、3.81(s,3H)、4.04(t,J=5.8Hz,2H)、6.81-6.85(m,2
H)、6.88(d,J=9.0Hz,2H)、6.93-6.97(m,2H)、7.26(d,J=9.0
Hz,2H).
【0220】塩酸塩;1 H-NMR(400MHz,D2O); δ(ppm) 0.60(d,J=6.6Hz,3H)、1.
00(d,J=6.6Hz,3H)、1.21-1.35(m,1H)、1.54-1.68(m,1H)、
1.83-1.96(m,1H)、2.02-2.19(m,2H)、2.97-3.09(m,1H)、3.
12-3.21(m,1H)、3.35-3.67(m,10H)、3.70(s,3H)、4.23(br-
t,J=4.9Hz,2H)、6.82-6.87(m,2H)、6.90-6.99(m,3H)、7.27
(d,J=8.8Hz,2H). ESI-Mass; 454(MH+)
【0221】実施例12 1-[4-シアノ-5-メチル -4-(4-
カルボメトキシフェニル)ヘキシル]-4 -[2-(4-フルオロ
フェノキシ)エチル]ピペラジンの合成
【0222】
【化32】
【0223】実施例1と同様にして、2-(1-メチルエチ
ル)-5-オキソ-2-(4-カルボメトキシフェニル)ペンタン
ニトリル(59mg)と1-[2-(4-フルオロフェノキシ)エチル]
ピペラジン(53mg)から、無色油状の標題化合物を得た(7
4mg,71%)。この遊離体(10mg)を常法により処理して、標
題化合物の塩酸塩(11mg)を得た。
【0224】遊離体;1 H-NMR(400MHz,CDCl3); δ(ppm) 0.76(d,J=6.8Hz,3H)、
1.10-1.13(m,1H)、1.22(d,J=6.8Hz,3H)、1.49-1.62(m,1
H)、1.91(dt,J=4.4,12.5Hz,1H)、2.09-2.24(m,2H)、2.27
(t,J=7.1Hz,2H)、2.27-2.46(m,4H)、2.46-2.70(m,4H)、2.7
7(t,J=5.8Hz,2H)、3.93(s,3H)、4.04(t,J=5.8Hz,2H)、6.81
-6.85(m,2H)、6.93-6.98(m,2H)、7.46(d,J=8.2Hz,2H)、8.0
4(d,J=8.2Hz,2H).
【0225】塩酸塩;1 H-NMR(400MHz,D2O); δ(ppm) 0.60(d,J=6.6Hz,3H)、1.
05(d,J=6.6Hz,3H)、1.18-1.29(m,1H)、1.55-1.70(m,1H)、
1.94-2.04(m,1H)、2.12-2.25(m,2H)、2.99-3.10(m,1H)、3.
11-3.22(m,1H)、3.35-3.68(m,10H)、3.80(s,3H)、4.22(br-
t,J=4.9Hz,2H)、6.82-6.87(m,2H)、6.93-6.99(m,2H)、7.48
(d,J=8.4Hz,2H)、7.94(d,J=8.4Hz,2H). ESI-Mass; 482(MH+)
【0226】実施例13 1-[4-シアノ-5-メチル -4-(4-
ヒドロキシメチルフェニル)ヘキシル]-4-[2-(4-フルオ
ロフェノキシ)エチル]ピペラジンの合成
【0227】
【化33】
【0228】実施例12で得た1-[(4-シアノ-5-メチル-
4-(4-カルボメトキシフェニル)ヘキシル]-4-[2-(4-フル
オロフェノキシ)エチル]ピペラジン(64mg)のテトラヒド
ロフラン(2ml)溶液に、水素化ホウ素リチウム(3mg)を加
え、3時間加熱還流した。反応溶液を室温まで冷却し、1
N-塩酸(1ml)加え、室温で10分間撹拌した。飽和炭酸水
素ナトリウム水溶液、酢酸エチルを加えて有機層を分配
し、水で洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧濃
縮して得られた残渣を Cromatorex NHシリカゲルカラム
クロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル系)で精製し
て、無色油状の標題化合物(57mg,95%)を得た。この遊離
体(27mg)のメタノール溶液に、室温にて4N-塩酸/酢酸
エチル溶液を加えた。10分間撹拌した後、溶媒を減圧留
去し、標題化合物の塩酸塩(31mg)を得た。
【0229】遊離体;1 H-NMR(400MHz,CDCl3); δ(ppm) 0.77(d,J=6.8Hz,3H)、
1.05-1.18(m,1H)、1.19(d,J=6.8Hz,3H)、1.49-1.62(m,1
H)、1.87(dt,J=4.4,12.5Hz,1H)、2.07-2.20(m,2H)、2.27
(t,J=7.1Hz,2H)、2.29-2.44(m,4H)、2.46-2.61(m,4H)、2.7
6(t,J=5.8Hz,2H)、4.03(t,J=5.8Hz,2H)、4.69(s,2H)、4.70
-4.72(m,1H)、6.79-6.85(m,2H)、6.92-6.98(m,2H)、7.33-
7.40(br-s,4H).
【0230】塩酸塩;1 H-NMR(400MHz,D2O); δ(ppm) 0.60(d,J=6.6Hz,3H)、1.
03(d,J=6.6Hz,3H)、1.17-1.31(m,1H)、1.53-1.68(m,1H)、
1.89-1.99(m,1H)、2.09-2.20(m,2H)、2.93-3.02(m,1H)、3.
06-3.15(m,1H)、3.24-3.54(m,10H)、4.19(t,J=4.9Hz,2H)、
4.51(s,2H)、6.82-6.87(m,2H)、6.93-6.99(m,2H)、7.32(d,
J=8.8Hz,2H)、7.34(d,J=8.8Hz,2H). ESI-Mass; 454(MH+)
【0231】実施例14 1-[4-シアノ-5-メチル -4-(4-
ヒドロキシイミノメチルフェニル)ヘキシル ]-4-[2-(4-
フルオロフェノキシ)エチル]ピペラジンの合成
【0232】
【化34】
【0233】実施例13で得た1-[4-シアノ-5-メチル-4
-(4-ヒドロキシメチルフェニル)ヘキシル]-4-[2-(4-フ
ルオロフェノキシ)エチル]ピペラジン(30mg)に、DMSO
(0.5ml)、トリエチルアミン(0.5ml)とスルファトリオキ
シドピリジン(31mg)を加え、室温で30分間撹拌した。反
応溶液に飽和食塩水とエーテルを加え、有機層を分配
し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧濃縮した。得ら
れた残査をエタノール(2ml)に溶解し、ヒドロキシアミ
ン塩酸塩(7mg)と酢酸ナトリウム(9mg)を加え、室温で12
時間撹拌した。反応溶液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶
液、酢酸エチルを加えて有機層を分配し、水で洗浄、無
水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧濃縮した。得られた残
渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(トルエン/
アセトン系)で精製して、無色油状の標題化合物(23mg,7
4%)を得た。この遊離体(8mg)のメタノール溶液に、室温
にて4N-塩酸/酢酸エチル溶液を加えた。10分間撹拌し
た後、溶媒を減圧留去し、標題化合物の塩酸塩(9mg)を
得た。
【0234】遊離体;1 H-NMR(400MHz,CDCl3); δ(ppm) 0.77(d,J=6.8Hz,3H)、
1.19(d,J=6.8Hz,3H)、1.20-1.31(m,1H)、1.55-1.70(m,1
H)、1.92(dt,J=4.4,12.5Hz,1H)、2.04-2.20(m,2H)、2.38-
2.45(m,2H)、2.48-2.66(m,4H)、2.66-2.82(m,4H)、2.85(t,
J=5.8Hz,2H)、4.08(t,J=5.8Hz,2H)、6.79-6.84(m,2H)、6.9
2-6.97(m,2H)、7.37(d,J=8.4Hz,2H)、7.50(d,J=8.4Hz,2
H)、8.06(s,1H).
【0235】塩酸塩;1 H-NMR(400MHz,D2O); δ(ppm) 0.61(d,J=6.6Hz,3H)、1.
04(d,J=6.6Hz,3H)、1.17-1.31(m,1H)、1.53-1.68(m,1H)、
1.90-2.00(m,1H)、2.10-2.23(m,2H)、2.91-3.01(m,1H)、3.
04-3.14(m,1H)、3.22-3.46(m,10H)、4.18(t,J=4.9Hz,2H)、
6.82-6.87(m,2H)、6.92-6.99(m,2H)、7.40(d,J=8.2Hz,2
H)、7.56(d,J=8.2Hz,2H)、8.13(s,1H). ESI-Mass; 467(MH+)
【0236】実施例15 1-[4-シアノ-5-メチル -4-(4-
シアノフェニル)ヘキシル]-4-[2-(4-フルオロフェノキ
シ)エチル]ピペラジンの合成
【0237】
【化35】
【0238】実施例14で得た1-[(4-シアノ-5-メチル-
4-(4-ヒドロキシイミノメチルフェニル)ヘキシル]-4-[2
-(4-フルオロフェノキシ)エチル]ピペラジン(15mg)のテ
トラヒドロフラン(2ml)溶液に、カルボニルジイミダゾ
ール(26mg)を加え、50℃で12時間撹拌した。反応溶液に
飽和食塩水と酢酸エチルを加え、有機層を分配し、水で
洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧濃縮した。得
られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ト
ルエン/アセトン系)で精製して、無色油状の標題化合
物(9mg,63%)を得た。この遊離体(9mg)のメタノール溶液
に、室温にて4N-塩酸/酢酸エチル溶液を加えた。10分
間撹拌した後、溶媒を減圧留去し、標題化合物の塩酸塩
(10mg)を得た。
【0239】遊離体;1 H-NMR(400MHz,CDCl3); δ(ppm) 0.77(d,J=6.8Hz,3H)、
0.96-1.10(m,1H)、1.22(d,J=6.8Hz,3H)、1.49-1.63(m,1
H)、1.89(dt,J=4.4,12.5Hz,1H)、2.07-2.25(m,2H)、2.30
(t,J=7.0Hz,2H)、2.32-2.46(m,4H)、2.46-2.65(m,4H)、2.7
8(t,J=5.8Hz,2H)、4.05(t,J=5.8Hz,2H)、6.81-6.85(m,2
H)、6.93-6.98(m,2H)、7.52(d,J=8.6Hz,2H)、7.69(d,J=8.6
Hz,2H).
【0240】塩酸塩;1 H-NMR(400MHz,D2O); δ(ppm) 0.59(d,J=6.6Hz,3H)、1.
04(d,J=6.6Hz,3H)、1.11-1.26(m,1H)、1.54-1.69(m,1H)、
1.93-2.03(m,1H)、2.10-2.24(m,2H)、2.98-3.08(m,1H)、3.
09-3.20(m,1H)、3.31-3.60(m,10H)、4.21(t,J=4.9Hz,2H)、
6.82-6.87(m,2H)、6.92-6.99(m,2H)、7.51(d,J=8.4Hz,2
H)、7.72(d,J=8.4Hz,2H). ESI-Mass; 449(MH+)
【0241】実施例16 1-[4-シアノ-5-メチル -4-(4-
ニトロフェニル)ヘキシル]-4-[2-(4-フルオロフェノキ
シ)エチル]ピペラジンの合成
【0242】
【化36】
【0243】実施例1と同様にして、2-(1-メチルエチ
ル)-5-オキソ-2-(4-ニトロフェニル)ペンタンニトリル
(219mg)と1-[2-(4-フルオロフェノキシ)エチル]ピペラ
ジン(210mg)から、無色油状の標題化合物を得た(356mg,
90%)。この遊離体(44mg)を常法により処理して、標題化
合物の塩酸塩(50mg)を得た。
【0244】遊離体;1 H-NMR(400MHz,CDCl3); δ(ppm) 0.78(d,J=6.8Hz,3H)、
0.96-1.10(m,1H)、1.24(d,J=6.8Hz,3H)、1.50-1.63(m,1
H)、1.92(dt,J=4.4,12.5Hz,1H)、2.11-2.26(m,2H)、2.28
(t,J=7.1Hz,2H)、2.30-2.44(m,4H)、2.46-2.66(m,4H)、2.7
7(t,J=5.8Hz,2H)、4.04(t,J=5.8Hz,2H)、6.80-6.85(m,2
H)、6.93-6.98(m,2H)、7.58(d,J=9.0Hz,2H)、8.25(d,J=9.0
Hz,2H).
【0245】塩酸塩;1 H-NMR(400MHz,D2O); δ(ppm) 0.61(d,J=6.6Hz,3H)、1.
05(d,J=6.6Hz,3H)、1.15-1.30(m,1H)、1.57-1.72(m,1H)、
1.96-2.06(m,1H)、2.17-2.28(m,2H)、3.03-3.12(m,1H)、3.
13-3.24(m,1H)、3.35-3.65(m,10H)、4.22(br-t,J=4.9Hz,2
H)、6.82-6.87(m,2H)、6.92-6.99(m,2H)、7.58(d,J=8.8Hz,
2H)、8.18(d,J=8.8Hz,2H). ESI-Mass; 469(MH+)
【0246】実施例17 1-[4-シアノ-5-メチル -4-(4-
アミノフェニル)ヘキシル]-4-[2-(4-フルオロフェノキ
シ)エチル]ピペラジンの合成
【0247】
【化37】
【0248】実施例16で得た1-[4-シアノ-5-メチル-4
-(4-ニトロフェニル)ヘキシル]-4-[2-(4-フルオロフェ
ノキシ)エチル]ピペラジン(312mg)の酢酸エチル(5ml)溶
液に10%-パラジウム/カーボン(10mg)を加え、水素気流
下、5時間室温で撹拌した。反応溶液をろ過し、ろ液を
減圧濃縮した。残渣を Cromatorex NHシリカゲルカラム
クロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル系)で精製し
て、無色油状の標題化合物(87mg,30%)を得た。この遊離
体(26mg)のメタノール溶液に、室温にて4N-塩酸/酢酸
エチル溶液を加えた。10分間撹拌した後、溶媒を減圧留
去し、標題化合物の塩酸塩(32mg)を得た。
【0249】遊離体;1 H-NMR(400MHz,CDCl3); δ(ppm) 0.78(d,J=6.8Hz,3H)、
1.16(d,J=6.8Hz,3H)、1.47-1.61(m,1H)、1.77-1.85(m,2
H)、1.99-2.14(m,2H)、2.28(t,J=7.1Hz,2H)、2.30-2.45(m,
4H)、2.46-2.67(m,4H)、2.77(t,J=5.8Hz,2H)、3.68(br-s,2
H)、4.04(t,J=5.8Hz,2H)、6.66(d,J=8.4Hz,2H)、6.81-6.85
(m,2H)、6.92-6.98(m,2H)、7.11(d,J=8.4Hz,2H).
【0250】塩酸塩;1 H-NMR(400MHz,D2O); δ(ppm) 0.59(d,J=6.6Hz,3H)、1.
02(d,J=6.6Hz,3H)、1.19-1.31(m,1H)、1.56-1.69(m,1H)、
1.93-2.04(m,1H)、2.09-2.23(m,2H)、3.04-3.14(m,1H)、3.
15-3.24(m,1H)、3.39-3.72(m,10H)、4.24(br-t,J=4.9Hz,2
H)、6.83-6.87(m,2H)、6.93-6.99(m,2H)、7.35(d,J=8.6Hz,
2H)、7.48(d,J=8.6Hz,2H). ESI-Mass; 439(MH+)
【0251】実施例18 1-[4-シアノ-5-メチル -4-(4-
アセトアミドフェニル)ヘキシル]-4-[2-(4-フルオロフ
ェノキシ)エチル]ピペラジンの合成
【0252】
【化38】
【0253】実施例17で得た1-[4-シアノ-5-メチル-4
-(4-アミノフェニル)ヘキシル]-4-[2-(4-フルオロフェ
ノキシ)エチル]ピペラジン(15mg)のピリジン(2ml)溶液
に、無水酢酸(1ml)を加え、室温で12時間撹拌した。反
応溶液を減圧濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(トルエン/アセトン系)で精製して、無色油
状の標題化合物(15mg,91%)を得た。この遊離体(15mg)の
メタノール溶液に、室温にて4N-塩酸/酢酸エチル溶液
を加えた。10分間撹拌した後、溶媒を減圧留去し、標題
化合物の塩酸塩(17mg)を得た。
【0254】遊離体;1 H-NMR(400MHz,CDCl3); δ(ppm) 0.77(d,J=6.8Hz,3H)、
1.10-1.22(m,1H)、1.18(d,J=6.8Hz,3H)、1.49-1.63(m,1
H)、1.87(dt,J=4.0,12.8Hz,1H)、2.03-2.17(m,2H)、2.19
(s,3H)、2.35(t,J=7.1Hz,2H)、2.38-2.54(m,4H)、2.55-2.7
5(m,4H)、2.81(t,J=5.8Hz,2H)、4.06(t,J=5.8Hz,2H)、6.79
-6.85(m,2H)、6.93-6.99(m,2H)、7.29(br-s,1H)、7.31(d,J
=8.4Hz,2H)、7.52(d,J=8.4Hz,2H).
【0255】塩酸塩;1 H-NMR(400MHz,D2O); δ(ppm) 0.61(d,J=6.6Hz,3H)、1.
03(d,J=6.6Hz,3H)、1.20-1.35(m,1H)、1.54-1.69(m,1H)、
1.86-1.99(m,1H)、2.03(s,3H)、2.05-2.22(m,2H)、2.96-3.
06(m,1H)、3.08-3.20(m,1H)、3.33-3.59(m,10H)、4.21(br-
t,J=4.9Hz,2H)、6.83-6.88(m,2H)、6.94-7.00(m,2H)、7.33
(d,J=9.0Hz,2H)、7.36(d,J=9.0Hz,2H). ESI-Mass; 481(MH+)
【0256】実施例19 1-[4-シアノ-5-メチル -4-(4-
ジメチルアミノフェニル)ヘキシル]-4 -[2-(4-フルオロ
フェノキシ)エチル]ピペラジンの合成
【0257】
【化39】
【0258】実施例17で得た1-[4-シアノ-5-メチル-4
-(4-アミノフェニル)ヘキシル]-4-[2-(4-フルオロフェ
ノキシ)エチル]ピペラジン(21mg)の酢酸(2ml)溶液に、
パラホルムアルデヒド(30mg)とシアノ水素化ホウ素ナト
リウム(30mg)を加え、室温で12時間撹拌した。反応溶液
を減圧濃縮し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、酢酸エ
チルを加えて有機層を分配した。有機層を水で洗浄後、
無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧濃縮した。残渣を C
romatorex NHシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘ
キサン/酢酸エチル系)で精製して、無色油状の標題化
合物(12mg,56%)を得た。この遊離体(12mg)のメタノール
溶液に、室温にて4N-塩酸/酢酸エチル溶液を加えた。1
0分間撹拌した後、溶媒を減圧留去し、標題化合物の塩
酸塩(14mg)を得た。
【0259】遊離体;1 H-NMR(400MHz,CDCl3); δ(ppm) 0.79(d,J=6.8Hz,3H)、
1.16(d,J=6.8Hz,3H)、1.17-1.24(m,1H)、1.49-1.62(m,1
H)、1.82(dt,J=4.0,12.8Hz,1H)、1.99-2.14(m,2H)、2.28
(t,J=7.1Hz,2H)、2.30-2.47(m,4H)、2.47-2.65(m,4H)、2.7
7(t,J=5.8Hz,2H)、2.95(s,6H)、4.04(t,J=5.8Hz,2H)、6.68
(d,J=9.0Hz,2H)、6.80-6.85(m,2H)、6.92-6.98(m,2H)、7.1
9(d,J=9.0Hz,2H).
【0260】塩酸塩;1 H-NMR(400MHz,D2O); δ(ppm) 0.59(d,J=6.6Hz,3H)、1.
03(d,J=6.6Hz,3H)、1.17-1.30(m,1H)、1.55-1.70(m,1H)、
1.94-2.05(m,1H)、2.10-2.25(m,2H)、3.01-3.22(m,2H)、3.
17(s,3H)、3.34-3.60(m,10H)、4.22(br-t,J=4.9Hz,2H)、6.
83-6.88(m,2H)、6.94-6.99(m,2H)、7.55(br-s,4H). ESI-Mass; 467(MH+)
【0261】実施例20 1-{[4-シアノ-5-メチル-4-(2
-チエニル)ヘキシル]}-4-[2-(4-フルオロフェノキシ)エ
チル]ピペラジンの合成
【0262】
【化40】
【0263】実施例1と同様にして、2-チオフェンアセ
トニトリルから合成した2-(1-メチルエチル)-5-オキソ-
2-(2-チエニル)ペンタンニトリル(300mg)と、1-[2-(4-
フルオロフェノキシ)エチル]ピペラジン(305mg)から、
黄色油状の標題化合物を得た(293mg,50%)。この遊離体
(293mg)を常法により処理して、標題化合物の塩酸塩(22
0mg)を得た。
【0264】遊離体;1 H-NMR(400MHz,CDCl3); δ(ppm) 0.90(d,J=6.8Hz,3H)、
1.18(d,J=6.8Hz,3H)、1.23-1.38(m,1H)、1.57-1.70(m,1
H)、1.77(dt,J=4.0Hz,12.0Hz,2H)、2.00-2.10(m,1H)、2.11
-2.20(m,1H)、2.26-2.35(m,2H)、2.35-2.49(m,4H)、2.49-
2.66(m,4H)、2.78(t,J=5.8Hz,2H)、4.04(t,J=5.8Hz,2H)、
6.80-6.86(m,2H)、6.92-6.99(m,3H)、7.11(dd,J=1.2Hz,3.
6Hz,1H)、7.24-7.27(m,1H).
【0265】塩酸塩;1 H-NMR(400MHz,DMSO-d6); δ(ppm) 0.80(d,J=6.8Hz,3
H)、1.07(d,J=6.8Hz,3H)、1.40-1.55(m,1H)、1.66-1.82(m,
1H)、1.87-1.99(m,1H)、2.06-2.30(m,2H)、3.00-4.0(m,12
H)、4.34(br-s,2H)、6.98-7.08(m,3H)、7.10-7.18(m,3H)、
7.57(dd,J=1.2Hz,4.8Hz,1H). ESI-Mass; 430(MH+)
【0266】実施例21 1-{[4-シアノ-5-メチル-4-(3
-ピリジル)ヘキシル]}-4-[2-(4-フルオロフェノキシ)エ
チル]ピペラジンの合成
【0267】
【化41】
【0268】実施例1と同様にして、3-ピリジルアセト
ニトリルから合成した2-(1-メチルエチル)-5-オキソ-2-
(3-ピリジル)ペンタンニトリル(300mg)と、1-[2-(4-フ
ルオロフェノキシ)エチル]ピペラジン(311mg)から、無
色油状の標題化合物を得た(325mg,54%)。この遊離体(32
5mg)を常法により処理して、標題化合物の塩酸塩(300m
g)を得た。
【0269】遊離体;1 H-NMR(400MHz,CDCl3); δ(ppm) 0.81(d,J=6.8Hz,3H)、
1.05-1.18(m,1H)、1.22(d,J=6.8Hz,3H)、1.52-1.65(m,1
H)、1.89-1.99(m,1H)、2.10-2.24(m,2H)、2.25-2.32(m,2
H)、2.32-2.46(m,4H)、2.46-2.64(m,4H)、2.77(t,J=5.8Hz,
2H)、4.04(t,J=5.8Hz,2H)、6.80-6.86(m,2H)、6.92-6.99
(m,2H)、7.30-7.36(m,1H)、7.70-7.75(m,1H)、8.55-8.59
(m,1H)、8.63-8.67(m,1H).
【0270】塩酸塩;1 H-NMR(400MHz,DMSO-d6); δ(ppm) 0.69(d,J=6.86Hz,3
H)、1.11(d,J=6.8Hz,3H)、1.22-1.39(m,1H)、1.60-1.73(m,
1H)、2.17-2.40(m,3H)、2.95-3.85(m,12H)、4.31-4.42(m,2
H)、6.97-7.06(m,2H)、7.09-7.18(m,2H)、7.84-7.92(m,1
H)、8.28-8.36(m,1H)、8.78-8.88(m,2H). ESI-Mass; 425(MH+)
【0271】実施例22 1-{[4-シアノ-5-メチル-4-(2
-フルオロフェニル)ヘキシル]}-4-[2-(4-フルオロフェ
ノキシ)エチル]ピペラジンの合成
【0272】
【化42】
【0273】実施例1と同様にして、2-フルオロフェニ
ルアセトニトリルから合成した2-(1-メチルエチル)-5-
オキソ-2-(2-フルオロフェニル)ペンタンニトリル(290m
g)と、1-[2-(4-フルオロフェノキシ)エチル]ピペラジン
(278mg)から、無色油状の標題化合物を得た(67mg,12
%)。この遊離体(67mg)を常法により処理して、標題化合
物の塩酸塩(60mg)を得た。
【0274】遊離体;1 H-NMR(400MHz,CDCl3); δ(ppm) 0.80(d,J=6.8Hz,3H)、
1.04-1.18(m,1H)、1.22(d,J=6.8Hz,3H)、1.51-1.64(m,1
H)、2.02-2.13(m,1H)、2.15-2.66(m,12H)、2.77(t,J=5.8H
z,2H)、4.04(t,J=5.8Hz,2H)、6.79-6.86(m,2H)、6.91-6.99
(m,2H)、6.99-7.06(m,1H)、7.12-7.18(m,1H)、7.26-7.34
(m,1H)7.55-7.62(m,1H).
【0275】塩酸塩;1 H-NMR(400MHz,DMSO-d6); δ(ppm) 0.73(d,J=6.8Hz,3
H)、1.11(d,J=6.8Hz,3H)、1.20-1.39(m,1H)、1.57-1.73(m,
1H)、2.08-2.20(m,2H)、2.30-2.42(m,1H)、3.30-3.75(m,12
H)、4.29(br-s,2H)、6.97-7.03(m,2H)、7.10-7.17(m,2H)、
7.24-7.32(m,2H)、7.42-7.53(m,2H). ESI-Mass; 424(MH+)
【0276】実施例23 1-{[4-シアノ-5-メチル-4-(3
-フルオロフェニル)ヘキシル]}-4-[2-(4-フルオロフェ
ノキシ)エチル]ピペラジンの合成
【0277】
【化43】
【0278】実施例1と同様にして、3-フルオロフェニ
ルアセトニトリルから合成した2-(1-メチルエチル)-5-
オキソ-2-(3-フルオロフェニル)ペンタンニトリル(300m
g)と、1-[2-(4-フルオロフェノキシ)エチル]ピペラジン
(289mg)から、無色油状の標題化合物を得た(258mg,45
%)。この遊離体(258mg)を常法により処理して、標題化
合物の塩酸塩(80mg)を得た。
【0279】遊離体;1 H-NMR(400MHz,CDCl3); δ(ppm) 0.79(d,J=6.8Hz,3H)、
1.04-1.17(m,1H)、1.20(d,J=6.8Hz,3H)、1.50-1.60(m,1
H)、1.85(dt,J=4.4Hz,13.6Hz,1H)、2.03-2.20(m,2H)、2.22
-2.31(m,2H)、2.31-2.46(m,4H)、2.46-2.66(m,4H)、2.77
(t,J=6.0Hz,2H)、4.04(t,J=6.0Hz,2H)、6.80-6.85(m,2H)、
6.92-7.04(m,3H)、7.05-7.10(m,1H)、7.16-7.20(m,1H)、7.
30-7.37(m,1H).
【0280】塩酸塩;1 H-NMR(400MHz,DMSO-d6); δ(ppm) 0.66(d,J=6.8Hz,3
H)、1.10(d,J=6.8Hz,3H)、1.15-1.30(m,1H)、1.52-1.68(m,
1H)、2.0-2.27(m,3H)、3.30-3.75(m,12H)、4.28(br-s,2H)、
6.96-7.03(m,2H)、7.10-7.17(m,2H)、7.17-7.24(m,1H)、7.
24-7.32(m,2H)、7.46-7.53(m,1H). ESI-Mass; 424(MH+)
【0281】実施例24 1-{[4-シアノ-5-メチル-4-(4
-フルオロフェニル)ヘキシル]}-4-[2-(4-フルオロフェ
ノキシ)エチル]ピペラジンの合成
【0282】
【化44】
【0283】実施例1と同様にして、4-フルオロフェニ
ルアセトニトリルから合成した2-(1-メチルエチル)-5-
オキソ-2-(4-フルオロフェニル)ペンタンニトリル(242m
g)と、1-[2-(4-フルオロフェノキシ)エチル]ピペラジン
(233mg)から、無色油状の標題化合物を得た(78mg,17
%)。この遊離体(78mg)を常法により処理して、標題化合
物の塩酸塩(62mg)を得た。
【0284】遊離体;1 H-NMR(400MHz,CDCl3); δ(ppm) 0.77(d,J=6.8Hz,3H)、
1.02-1.18(m,1H)、1.19(d,J=6.8Hz,3H)、1.48-1.62(m,1
H)、1.80-1.89(m,1H)、2.02-2.19(m,2H)、2.23-2.31(m,2
H)、2.31-2.46(m,4H)、2.46-2.66(m,4H)、2.77(t,J=5.8Hz,
2H)、4.04(t,J=5.8Hz,2H)、6.79-6.86(m,2H)、6.93-6.99
(m,2H)、7.02-7.09(m,2H)、7.31-7.37(m,2H).
【0285】塩酸塩;1 H-NMR(400MHz,DMSO-d6); δ(ppm) 0.66(d,J=6.8Hz,3
H)、1.09(d,J=6.8Hz,3H)、1.15-1.30(m,1H)、1.50-1.67(m,
1H)、2.00-2.22(m,3H)、2.95-3.80(m,12H)、4.30(br-s,2
H)、6.97-7.03(m,2H)、7.10-7.17(m,2H)、7.24-7.31(m,2
H)、7.43-7.49(m,2H). ESI-Mass; 424(MH+)
【0286】実施例25 1-[(3-シアノ-4-メチル-3-フ
ェニル)ペンチル]-4-[2-(4-フルオロフェノキシ)エチ
ル]ピペラジンの合成
【0287】
【化45】
【0288】実施例1と同様にして、2-(1-メチルエチ
ル)-4-オキソ-2-フェニルブチロニトリル(0.12g)と1-[2
-(4-フルオロフェノキシ)エチル]ピペラジン(0.12g)か
ら、無色油状の標題化合物の遊離体を得た(0.17g,78
%)。 遊離体;1 H-NMR(400MHz,CDCl3); δ(ppm) 0.78(d,J=6.8Hz,3H)、
1.21(d,J=6.8Hz,3H)、1.95-2.16(m,3H)、2.32-2.48(m,6
H)、2.48-2.62(m,4H)、2.77(t,J=6.0Hz,2H)、4.03(t,J=6.0
Hz,2H)、6.79-6.85(m,2H)、6.92-6.98(m,2H)、7.26-7.34
(m,1H)、7.34-7.40(m,4H).
【0289】上記遊離体(0.17g)を常法により処理し
て、標題化合物の塩酸塩(0.18g)を得た。 塩酸塩;1 H-NMR(400MHz,DMSO-d6); δ(ppm) 0.66(d,J=6.8Hz,3
H)、1.11(d,J=6.8Hz,3H)、2.18-2.26(m,1H)、2.54-2.68(m,
2H)、3.40-3.80(m,12H)、4.32(br-s,2H)、6.96-7.03(m,2
H)、7.10-7.18(m,2H)、7.34-7.42(m,1H)、7.42-7.48(m,4
H). ESI-Mass; 410(MH+)
【0290】実施例26 1-[(4-シアノ-4-フェニル)ペ
ンチル]-4-[2-(4-フルオロフェノキシ )エチル]ピペラジ
ンの合成
【0291】
【化46】
【0292】実施例1と同様にして、2-メチル-5-オキ
ソ-2-フェニルペンタンニトリル(0.22g)と1-[2-(4-フル
オロフェノキシ)エチル]ピペラジン(0.24g)から無色油
状の標題化合物の遊離体を得た(0.35g,83%)。 遊離体;1 H-NMR(400MHz,CDCl3); δ(ppm) 1.33-1.45(m,1H)、1.6
0-1.70(m,1H)、1.72(s,3H)、1.91-2.00(m,2H)、2.30(t,J=
6.8Hz,3H)、2.41(br-s,4H)、2.57(br-s,4H)、2.78(t,J=6.0
Hz,2H)、4.04(t,J=6.0Hz,2H)、6.80-6.86(m,2H)、6.92-6.9
9(m,2H)、7.27-7.33(m,1H)、7.35-7.45(m,4H).
【0293】上記遊離体(0.35g)を常法により処理し
て、標題化合物の塩酸塩(0.37g)を得た。 塩酸塩;1 H-NMR(400MHz,DMSO-d6); δ(ppm) 1.48-1.50(m,1H)、
1.68(s,3H)、1.72-1.86(m,1H)、1.95-2.05(m,2H)、3.04-3.
18(m,1H)、3.20-3.80(m,11H)、4.33(br-s,2H)、6.97-7.04
(m,2H)、7.10-7.18(m,2H)、7.33-7.37(m,1H)、7.40-7.51
(m,4H). ESI-Mass; 396(MH+)
【0294】実施例27 1-[(4-シアノ-4-フェニル)ヘ
プチル]-4-[2-(4-フルオロフェノキシ )エチル]ピペラジ
ンの合成
【0295】
【化47】
【0296】実施例1と同様にして、5-オキソ-2-フェ
ニル-2-プロピルペンタンニトリル(0.22g)と1-[2-(4-フ
ルオロフェノキシ)エチル]ピペラジン(0.24g)から無色
油状の標題化合物の遊離体を得た(0.35g,83%)。 遊離体;1 H-NMR(400MHz,CDCl3); δ(ppm) 0.87(t,J=7.2Hz,3H)、
1.06-1.20(m,1H)、1.22-1.33(m,1H)、1.42-1.54(m,1H)、1.
60-1.72(m,1H)、1.80-2.05(m,4H)、2.28(t,J=7.2Hz,2H)、
2.39(br-s,4H)、2.56(br-s,4H)、2.77(t,J=6.0Hz,2H)、4.0
4(t,J=6.0Hz,2H)、6.80-6.86(m,2H)、6.92-6.99(m,2H)、7.
26-7.32(m,1H)、7.34-7.40(m,4H).
【0297】上記遊離体(0.35g)を常法により処理し
て、標題化合物の塩酸塩(0.37g)を得た。 塩酸塩;1 H-NMR(400MHz,DMSO-d6); δ(ppm) 0.82(t,J=7.2Hz,3
H)、0.92-1.05(m,1H)、1.24-1.37(m,1H)、1.37-1.50(m,1
H)、1.70-1.85(m,1H)、1.85-1.98(m,2H)、1.98-2.10(m,2
H)、3.00-3.18(m,2H)、3.20-3.80(m,10H)、4.33(br-s,2H)、
6.97-7.04(m,2H)、7.10-7.17(m,2H)、7.31-7.38(m,1H)、7.
39-7.47(m,4H). ESI-Mass; 424(MH+)
【0298】実施例28 1-[(4-シアノ-4-フェニル)ヘ
キシル]-4-[2-(4-フルオロフェノキシ )エチル]ピペラジ
ンの合成
【0299】
【化48】
【0300】実施例1と同様にして、5-オキソ-2-エチ
ル-2-フェニルペンタンニトリル(0.13g)と1-[2-(4-フル
オロフェノキシ)エチル]ピペラジン(0.13g)から無色油
状の標題化合物の遊離体を得た(0.20g,83%)。 遊離体;1H-NMR(400MHz,CDCl3); δ(ppm) 0.90(t,J=7.
2Hz,3H)、1.23-1.34(m,1H)、1.59-1.71(m,1H)、1.88-2.09
(m,4H)、2.28(t,J=7.2Hz,2H)、2.39(br-s,4H)、2.56(br-s,
4H)、2.77(t,J=6.0Hz,2H)、4.04(t,J=6.0Hz,2H)、6.80-6.8
6(m,2H)、6.92-6.99(m,2H)、7.27-7.33(m,1H)、7.34-7.40
(m,4H).
【0301】上記遊離体塩基(0.20g)を常法により処理
して、標題化合物の塩酸塩(0.14g)を得た。 塩酸塩;1H-NMR(400MHz,DMSO-d6); δ(ppm) 0.77(t,J=
7.2Hz,3H)、1.38-1.52(m,1H)、1.70-1.84(m,1H)、1.90-2.1
0(m,4H)、3.00-3.24(m,2H)、3.24-3.80(m,10H)、4.35(br-
s,2H)、6.98-7.04(m,2H)、7.10-7.17(m,2H)、7.32-7.38(m,
1H)、7.39-7.47(m,4H). ESI-Mass; 410(MH+)
【0302】実施例29 1-[(4-シアノ-4-フェニル)オ
クチル]-4-[2-(4-フルオロフェノキシ )エチル]ピペラジ
ンの合成
【0303】
【化49】
【0304】実施例1と同様にして、2-ブチル-5-オキ
ソ-2-フェニルペンタンニトリル(0.16g)と1-[2-(4-フル
オロフェノキシ)エチル]ピペラジン(0.14g)から無色油
状の標題化合物の遊離体を得た(0.22g,81%)。 遊離体;1 H-NMR(400MHz,CDCl3); δ(ppm) 0.84(t,J=7.2Hz,3H)、
1.03-1.14(m,1H)、1.20-1.36(m,3H)、1.37-1.50(m,1H)、1.
58-1.62(m,1H)、1.83-2.06(m,4H)、2.28(t,J=7.2Hz,2H)、
2.39(br-s,4H)、2.56(br-s,4H)、2.77(t,J=6.0Hz,2H)、4.0
4(t,J=6.0Hz,2H)、6.80-6.86(m,2H)、6.92-6.99(m,2H)、7.
27-7.33(m,1H)、7.34-7.41(m,4H).
【0305】上記遊離体(0.22g)を常法により処理し
て、標題化合物の塩酸塩(0.22g)を得た。 塩酸塩;1 H-NMR(400MHz,DMSO-d6); δ(ppm) 0.78(t,J=7.2Hz,3
H)、0.88-1.00(m,1H)、1.17-1.34(m,3H)、1.35-1.49(m,1
H)、1.70-1.83(m,1H)、1.90-2.08(m,4H)、2.98-3.20(m,2
H)、3.20-3.80(m,10H)、4.32(br-s,2H)、6.97-7.03(m,2H)、
7.10-7.17(m,2H)、7.31-7.38(m,1H)、7.40-7.47(m,4H). ESI-Mass; 438(MH+)
【0306】実施例30 1-[(4-シアノ-6-メチル-4-フ
ェニル)ヘプチル]-4-[2-(4-フルオロフェノキシ)エチ
ル]ピペラジンの合成
【0307】
【化50】
【0308】実施例1と同様にして、2-(2-メチルプロ
ピル)-5-オキソ-2-フェニルペンタンニトリル(0.15g)と
1-[2-(4-フルオロフェノキシ)エチル]ピペラジン(0.14
g)から無色油状の標題化合物の遊離体を得た(0.23g,85
%)。 遊離体;1 H-NMR(400MHz,CDCl3); δ(ppm) 0.67(d,J=6.4Hz,3H)、
0.87-0.94(m,1H)、0.98(d,J=6.4Hz,3H)、1.14-1.30(m,1
H)、1.55-1.72(m,2H)、1.84-2.05(m,3H)、2.26(t,J=7.2Hz,
2H)、2.38(br-s,4H)、2.56(br-s,4H)、2.77(t,J=6.0Hz,2
H)、4.04(t,J=6.0Hz,2H)、6.80-6.86(m,2H)、6.92-6.99(m,
2H)、7.26-7.32(m,1H)、7.34-7.43(m,4H).
【0309】上記遊離体(0.23g)を常法により処理し
て、標題化合物の塩酸塩(0.21g)を得た。 塩酸塩;1 H-NMR(400MHz,DMSO-d6); δ(ppm) 0.62(d,J=6.4Hz,3
H)、0.90(d,J=6.4Hz,3H)、1.33-1.48(m,2H)、1.33-2.10(m,
5H)、2.97-3.18(m,2H)、3.20-3.80(m,10H)、4.38(br-s,2
H)、6.97-7.04(m,2H)、7.10-7.17(m,2H)、7.31-7.37(m,1
H)、7.40-7.50(m,4H). ESI-Mass; 438(MH+)
【0310】実施例31 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フ
ェニル)ヘキシル]-4-[2-(2-フルオロフェノキシ)エチ
ル]ピペラジンの合成
【0311】
【化51】
【0312】実施例36-2と同様にして、1-[(4-シアノ-5
-メチル-4-フェニル)ヘキシル]-4-(2-ヒドロキシエチ
ル)ピペラジン(300mg)、2-フルオロフェノール(408m
g)、トリフェニルホスフィン(263mg)と40%アゾジカルボ
ン酸ジエチルエステル/トルエン溶液(480mg)から、無
色油状の標題化合物の遊離体を得た(100mg,26%)。 遊離体;1 H-NMR(400MHz,CDCl3); δ(ppm) 0.77(d,J=6.8Hz,3H)、
1.05-1.18(m,1H)、1.20(d,J=6.8Hz,3H)、1.49-1.61(m,1
H)、1.89(dt,J=4.4,13.6Hz,1H)、2.06-2.19(m,2H)、2.24-
2.30(m,2H)、2.30-2.45(m,4H)、2.45-2.66(m,4H)、2.82(t,
J=6.0Hz,2H)、4.15(t,J=6.0Hz,2H)、6.86-6.92(m,1H)、6.9
2-6.98(m,1H)、7.01-7.09(m,2H)、7.26-7.32(m,1H)、7.33-
7.38(m,4H).
【0313】上記遊離体(100mg)を常法により処理し
て、標題化合物の塩酸塩(117mg)を得た。 塩酸塩;1 H-NMR(400MHz,DMSO-d6); δ(ppm) 0.67(d,J=6.8Hz,3
H)、1.12(d,J=6.8Hz,3H)、1.16-1.30(m,1H)、1.54-1.68(m,
1H)、2.03-2.28(m,3H)、2.90-3.70(m,12H)、4.30-4.44(m,2
H)、6.95-7.03(m,1H)、7.12-7.27(m,3H)、7.33-7.40(m,1
H)、7.41-7.49(m,4H). ESI-Mass; 424(MH+)
【0314】実施例32 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フ
ェニル)ヘキシル]-4-[2-(3-フルオロフェノキシ)エチ
ル]ピペラジンの合成
【0315】
【化52】
【0316】実施例36-2と同様にして、1-[(4-シアノ-5
-メチル-4-フェニル)ヘキシル]-4-(2-ヒドロキシエチ
ル)ピペラジン(300mg)、3-フルオロフェノール(408m
g)、トリフェニルホスフィン(263mg)と40%アゾジカルボ
ン酸ジエチルエステル/トルエン溶液(480mg)から、無
色油状の標題化合物の遊離体を得た(204mg,53%)。 遊離体;1 H-NMR(400MHz,CDCl3); δ(ppm) 0.77(d,J=6.8Hz,3H)、
1.05-1.18(m,1H)、1.20(d,J=6.8Hz,3H)、1.49-1.61(m,1
H)、1.88(dt,J=4.4,12.4Hz,1H)、2.08-2.18(m,2H)、2.23-
2.30(m,2H)、2.30-2.45(m,4H)、2.45-2.65(m,4H)、2.78(t,
J=5.8Hz,2H)、4.06(t,J=5.8Hz,2H)、6.58-6.70(m,3H)、7.1
7-7.23(m,1H)、7.26-7.32(m,1H)、7.33-7.38(m,4H).
【0317】上記遊離体(204mg)を常法により処理し
て、標題化合物の塩酸塩(234mg)を得た。 塩酸塩;1 H-NMR(400MHz,DMSO-d6); δ(ppm) 0.67(d,J=6.4Hz,3
H)、1.12(d,J=6.4Hz,3H)、1.16-1.30(m,1H)、1.52-1.68(m,
1H)、2.00-2.30(m,3H)、3.00-3.70(m,12H)、4.20-4.40(m,2
H)、6.78-6.90(m,3H)、7.30-7.39(m,2H)、7.42-7.48(m,4
H). ESI-Mass; 424(MH+)
【0318】実施例33 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フ
ェニル)ヘキシル]-4-[3-(4-フルオロフェノキシ)ペンチ
ル]ピペラジンの合成 33-1) 1-[5-(4-フルオロフェノキシ)ペンチル ]ピペラジ
【0319】
【化53】
【0320】製造例4と同様にして、t-ブチル-1-ピペラ
ジンカルボキシレート(1.07g)と4-フルオロフェノキシ
ペンチルヨーダイド(1.61g)から無色油状の標題化合物
の遊離体を得た(1.94g,92%)。 遊離体;1 H-NMR(400MHz,CDCl3); δ(ppm) 1.50-1.90(m,10H)、2.
34-2.50(m,4H)、2.90-2.96(m,2H)、3.88-3.96(m,2H)、6.79
-6.85(m,2H)、6.93-6.99(m,2H).
【0321】33-2) 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェニ
ル)ヘキシル]-4-[3-(4-フルオロフェノキシ)ペンチル]
ピペラジン
【0322】
【化54】
【0323】実施例1と同様にして、2-(1-メチルエチ
ル)-5-オキソ-2-フェニルペンタンニトリル(92mg)と1-
[3-(4-フルオロフェニル)ペンチル]ピペラジン(114mg)
から無色油状の標題化合物の遊離体を得た(177mg,89
%)。 遊離体;1 H-NMR(400MHz,CDCl3); δ(ppm) 0.78(d,J=6.6Hz,3H)、
1.05-1.20(m,1H)、1.20(d,J=6.6Hz,3H)、1.40-1.90(m,10
H)、2.05-2.20(m,2H)、2.20-2.50(m,10H)、3.85-3.40(m,2
H)、6.75-6.85(m,2H)、6.90-7.00(m,2H)、7.25-7.40(m,5
H).
【0324】上記遊離体(175mg)を常法により処理し
て、標題化合物の塩酸塩(160mg)を得た。 塩酸塩;1 H-NMR(400MHz,DMSO-d6); δ(ppm) 0.65(d,J=6.6Hz,3
H)、1.09(d,J=6.6Hz,3H)、1.20-1.35(m,1H)、1.40-1.60(m,
2H)、1.60-1.80(m,6H)、2.00-2.25(m,2H)、3.00-3.20(m,2
H)、3.20-3.80(m,10H)、3.90-4.00(m,2H)、6.86-6.96(m,2
H)、7.00-7.11(m,2H)、7.30-7.46(m,5H). ESI-Mass; 466(MH+)
【0325】実施例34 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フ
ェニル)ヘプチル]-4-[3-(4-フルオロフェノキシ)エチ
ル]ピペラジンの合成
【0326】
【化55】
【0327】実施例1と同様にして、2-(1-メチルエチ
ル)-5-オキソ-2-フェニルヘキサンニトリル(928mg)と1-
[3-(4-フルオロフェニル)エチル]ピペラジン(104mg)か
ら無色油状の標題化合物の遊離体を得た(54mg,2.9%)。 遊離体;1 H-NMR(400MHz,CDCl3); δ(ppm) 0.77(d,J=6.4Hz,3H)、
0.90-1.00(m,1H)、1.19(d,J=6.4Hz,3H)、1.32-1.42(m,1
H)、1.45-1.52(m,1H)、1.80-1.90(m,1H)、2.05-2.20(m,2
H)、2.20-2.27(m,2H)、2.30-2.50(m,4H)、2.50-2.65(m,4
H)、2.78(t,J=6.0Hz,2H)、4.05(t,J=6.0Hz,2H)、6.80-6.85
(m,2H)、6.90-7.00(m,2H)、7.28-7.32(m,1H)、7.32-7.40
(m,4H).
【0328】上記遊離体(54mg)を常法により処理して、
標題化合物の塩酸塩(40mg)を得た。 塩酸塩;1 H-NMR(400MHz,DMSO-d6); δ(ppm) 0.66(d,J=6.4Hz,3
H)、0.83(m,1H)、1.13(d,J=6.4,3H)、1.15-1.30(m,1H)、1.5
5-1.75(m,1H)、2.00-2.30(m,3H)、2.95-3.10(m,1H)、3.30-
3.80(m,4H)、4.34(m,2H)、6.95-7.05(m,2H)、7.10-7.20(m,
2H)、7.30-7.40(m,2H)、7.40-7.50(m,4H). ESI-Mass; 438(MH+)
【0329】実施例35 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フ
ェニル)ヘキシル]-4-[2-(3,4- ジフルオロフェノキシ)エ
チル]ピペラジンの合成
【0330】
【化56】
【0331】実施例36-2と同様にして、1-[(4-シアノ-5
-メチル-4-フェニル)ヘキシル]-4-(2-ヒドロキシエチ
ル)ピペラジン(300mg)、3,4-ジフルオロフェノール(360
mg)、トリフェニルホスフィン(290mg)と40%アゾジカル
ボン酸ジエチルエステル/トルエン溶液(440mg)から、
無色油状の標題化合物の遊離体を得た(96mg,24%)。 遊離体;1 H-NMR(400MHz,CDCl3); δ(ppm) 0.77(d,J=6.8Hz,3H)、
1.04-1.18(m,1H)、1.20(d,J=6.8Hz,3H)、1.48-1.61(m,1
H)、1.88(dt,J=4.4,13.6Hz,1H)、2.08-2.18(m,2H)、2.27(b
r-t,J=7.6Hz,2H)、2.30-2.46(m,4H)、2.46-2.62(m,4H)、2.
76(t,J=5.8Hz,2H)、4.01(t,J=5.8Hz,2H)、6.55-6.60(m,1
H)、6.68-6.74(m,1H)、7.00-7.07(m,1H)、7.26-7.31(m,1
H)、7.34-7.38(m,4H).
【0332】上記遊離体(96mg)を常法により処理して、
標題化合物の塩酸塩(110mg)を得た。 塩酸塩;1 H-NMR(400MHz,DMSO-d6); δ(ppm) 0.67(d,J=6.8Hz,3
H)、1.11(d,J=6.8Hz,3H)、1.17-1.33(m,1H)、1.54-1.70(m,
1H)、2.05-2.25(m,3H)、3.00-3.80(m,12H)、4.25-4.40(m,2
H)、6.81-6.87(m,1H)、7.12-7.20(m,1H)、7.34-7.42(m,2
H)、7.42-7.49(m,4H). ESI-Mass; 422(MH+)
【0333】実施例36 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フ
ェニル)ヘキシル]-4-[2-(4-クロロフェノキシ)エチル]
ピペラジンの合成 36-1) 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェニル)ヘキシル]-4
-(2-ヒドロキシエチル)ピペラジン
【0334】
【化57】
【0335】実施例1と同様にして、2-(1-メチルエチ
ル)-5-オキソ-2-フェニルペンタンニトリル(1.00g)と1-
ピペラジンエタノール(1.21g)から、無色油状の標題化
合物の遊離体を得た(1.06g,75%)。 遊離体;1 H-NMR(400MHz,CDCl3); δ(ppm) 0.77(d,J=6.8Hz,3H)、
1.06-1.20(m,1H)、1.20(d,J=6.8Hz,3H)、1.49-1.63(m,1
H)、1.88(dt,J=4.4Hz,12.8Hz,1H)、2.08-2.19(m,2H)、2.22
-2.30(m,2H)、2.30-2.41(m,4H)、2.41-2.55(m,4H)、2.52
(t,J=5.8Hz,2H)、3.57(t,J=5.8Hz,2H)、7.26-7.32(m,1H)、
7.34-7.39(m,4H). ESI-Mass; 330(MH+)
【0336】36-2) 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェニ
ル)ヘキシル]-4-[2-(4-クロロフェノキシ)エチル]ピペ
ラジン
【0337】
【化58】
【0338】1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェニル)ヘキ
シル]-4-(2-ヒドロキシエチル)ピペラジン(500mg)、4-
クロロフェノール(390mg)とトリフェニルホスフィン(79
6mg)をテトラヒドロフラン(15.0ml)に溶解し、40%アゾ
ジカルボン酸ジエチルエステル/トルエン溶液(529mg)
のテトラヒドロフラン(5ml)溶液を加え、室温にてその
まま一晩撹拌した。反応液を減圧濃縮し、残渣をCromat
orex NHシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン
/酢酸エチル系)で精製して、無色油状の標題化合物の
遊離体(47mg,7%)を得た。 遊離体;1 H-NMR(400MHz,CDCl3); δ(ppm) 0.77(d,J=6.8Hz,3H)、
1.04-1.19(m,1H)、1.20(d,J=6.8Hz,3H)、1.50-1.65(m,1
H)、1.88(dt,J=4.4,12.8Hz,1H)、2.08-2.18(m,2H)、2.27(b
r-t,J=7.2Hz,2H)、2.30-2.43(m,4H)、2.50-2.62(m,4H)、2.
77(t,J=6.0Hz,2H)、4.04(t,J=6.0Hz,2H)、6.80-6.84(m,2
H)、7.19-7.23(m,2H)、7.25-7.31(m,1H)、7.33-7.38(m,4
H).
【0339】上記遊離体(47mg)を常法により処理して、
標題化合物の塩酸塩(54mg)を得た。 塩酸塩;1 H-NMR(400MHz,DMSO-d6); δ(ppm) 0.67(d,J=6.8Hz,3
H)、1.11(d,J=6.8Hz,3H)、1.30-1.45(m,1H)、1.59-1.72(m,
1H)、2.08-2.25(m,3H)、3.00-4.35(m,12H)、4.38-4.49(m,2
H)、7.07-7.34(m,2H)、7.34-7.40(m,3H)、7.42-7.48(m,4
H). ESI-Mass; 440(MH+)
【0340】実施例37 1-{[4-シアノ-5-メチル-4-
(3,4-ジクロロフェニル)ヘキシル]}-4-[2-(4-フルオロ
フェノキシ)エチル]ピペラジンの合成
【0341】
【化59】
【0342】実施例1と同様にして、3,4-ジクロルフェ
ニルアセトニトリルから合成した2-(1-メチルエチル)-5
-オキソ-2-(3,4-ジクロルフェニル)ペンタンニトリル(3
30mg)と、1-[2-(4-フルオロフェノキシ)エチル]ピペラ
ジン(312mg)から、無色油状の標題化合物を得た(390mg,
68%)。 遊離体;1 H-NMR(400MHz,CDCl3); δ(ppm) 0.79(d,J=6.8Hz,3H)、
1.02-1.15(m,1H)、1.20(d,J=6.8Hz,3H)、1.49-1.65(m,1
H)、1.78-89(m,1H)、2.02-2.20(m,2H)、2.22-2.48(m,6H)、
2.48-2.66(m,4H)、2.78(t,J=5.8Hz,2H)、4.04(t,J=5.8Hz,
2H)、6.80-6.86(m,2H)、6.92-6.99(m,2H)、7.23(dd,J=2Hz,
8.4Hz,1H)、7.43-7.48(m,2H).
【0343】上記遊離体(390mg)を常法により処理し
て、標題化合物の塩酸塩(348mg)を得た。 塩酸塩;1 H-NMR(400MHz,DMSO-d6); δ(ppm) 0.66(d,J=6.6Hz,3
H)、1.10(d,J=6.6Hz,3H)、1.16-1.30(m,1H)、1.531-1.68
(m,1H)、2.02-2.30(m,3H)、2.97-3.74(m,12H)、4.24-4.38
(br-s,2H)、6.97-7.03(m,2H)、7.10-7.17(m,2H)、7.41-7.4
6(m,1H)、7.66(d,J=2.20Hz,1H)、7.72(d,J=8.42Hz,1H). ESI-Mass; 492(MH+)
【0344】実施例38 1-[(4-シアノ-4-シクロヘキ
シル-4-フェニル)ブチル]-4-[2-(4-フルオロフェノキ
シ)エチル]ピペラジンの合成
【0345】
【化60】
【0346】実施例1と同様にして、2-シクロヘキシル
-5-オキソ-2-フェニルペンタンニトリル(0.16g)と1-[2-
(4-フルオロフェノキシ)エチル]ピペラジン(0.12g)から
無色油状の標題化合物の遊離体を得た(0.17g,67%)。 遊離体;1 H-NMR(400MHz,CDCl3); δ(ppm) 0.99-1.18(m,4H)、1.1
8-1.34(m,3H)、1.48-1.77(m,4H)、1.82-1.92(m,2H)、2.05-
2.23(m,2H)、2.27(t,J=6.8Hz,2H)、2.36(br-s,4H)、2.55(b
r-s,4H)、2.77(t,J=6.0Hz,2H)、4.04(t,J=6.0Hz,2H)、6.79
-6.86(m,2H)、6.92-6.99(m,2H)、7.26-7.32(m,1H)、7.33-
7.39(m,4H).
【0347】上記遊離体(0.17g)を常法により処理し
て、標題化合物の塩酸塩(0.19g)を得た。 塩酸塩;1 H-NMR(400MHz,DMSO-d6); δ(ppm) 0.80-0.92(m,1H)、
0.96-1.34(m,6H)、1.52-1.68(m,3H)、1.72-1.87(m,2H)、2.
00-2.23(m,3H)、2.97-3.23(m,2H)、3.24-3.80(m,10H)、4.3
4(br-s,2H)、6.97-7.04(m,2H)、7.10-7.17(m,2H)、7.31-7.
38(m,1H)、7.39-7.47(m,4H). ESI-Mass; 464(MH+)
【0348】実施例39 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フ
ェニル)ヘキシル]-4-[2-(4-メトキシフェノキシ)エチ
ル]ピペラジンの合成
【0349】
【化61】
【0350】実施例36-2と同様にして、1-[(4-シアノ-5
-メチル-4-フェニル)ヘキシル]-4-(2-ヒドロキシエチ
ル)ピペラジン(780mg)、4-メトキシフェノール(1.18
g)、トリフェニルホスフィン(680mg)と40%アゾジカルボ
ン酸ジエチルエステル/トルエン溶液(1.24g)から、無
色油状の標題化合物の遊離体を得た(877mg,85%)。 遊離体;1 H-NMR(400MHz,CDCl3); δ(ppm) 0.77(d,J=6.8Hz,3H)、
1.06-1.18(m,1H)、1.20(d,J=6.8Hz,3H)、1.50-1.65(m,1
H)、1.88(dt,J=4.4,13.6Hz,1H)、2.07-2.20(m,2H)、2.27(b
r-t,J=7.2Hz,2H)、2.30-2.46(m,4H)、2.46-2.65(m,4H)、2.
76(t,J=5.8Hz,2H)、3.76(s,3H)、4.03(t,J=5.8Hz,2H)、6.7
9-6.86(m,4H)、7.26-7.32(m,1H)、7.34-7.40(m,4H).
【0351】上記遊離体(877mg)を常法により処理し
て、標題化合物の塩酸塩(995mg)を得た。 塩酸塩;1 H-NMR(400MHz,DMSO-d6); δ(ppm) 0.67(d,J=6.8Hz,3
H)、1.12(d,J=6.8Hz,3H)、1.15-1.30(m,1H)、1.55-1.67(m,
1H)、2.03-2.27(m,3H)、2.96-3.85(m,12H)、3.70(s,3H)、4.
16-4.33(m,2H)、6.85-6.96(m,4H)、7.34-7.41(m,1H)、7.42
-7.49(m,4H). ESI-Mass; 436(MH+)
【0352】実施例40 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フ
ェニル)ヘキシル]-4-[2-(2,3- ジメトキシフェノキシ)エ
チル]ピペラジンの合成
【0353】
【化62】
【0354】実施例36-2と同様にして、1-[(4-シアノ-5
-メチル-4-フェニル)ヘキシル]-4-(2-ヒドロキシエチ
ル)ピペラジン(300mg)、2,3-ジメトキシフェノール(720
mg)、トリフェニルホスフィン(290mg)と40%アゾジカル
ボン酸ジエチルエステル/トルエン溶液(440mg)から、
無色油状の標題化合物の遊離体を得た(112mg,26%)。 遊離体;1 H-NMR(400MHz,CDCl3); δ(ppm) 0.77(d,J=6.8Hz,3H)、
1.05-1.18(m,1H)、1.20(d,J=6.8Hz,3H)、1.50-1.61(m,1
H)、1.89(dt,J=4.4,13.6Hz,1H)、2.08-2.18(m,2H)、2.24-
2.30(m,2H)、2.30-2.44(m,4H)、2.48-2.68(m,4H)、2.81(t,
J=6.0Hz,2H)、3.83(s,3H)、3.85(s,3H)、4.10-4.15(m,2H)、
6.56(dd,J=1.2,8.4Hz,1H)、6.57(dd,J=1.2,8.4Hz,1H)、6.
95(dd,J=8.4,8.4Hz,1H)、7.26-7.31(m,1H)、7.34-7.38(m,
4H).
【0355】上記遊離体(112mg)を常法により処理し
て、標題化合物の塩酸塩(129mg)を得た。 塩酸塩;1 H-NMR(400MHz,DMSO-d6); δ(ppm) 0.67(d,J=6.8Hz,3
H)、1.12(d,J=6.8Hz,3H)、1.20-1.32(m,1H)、1.57-1.71(m,
1H)、2.05-2.26(m,3H)、3.00-3.90(m,12H)、3.68(s,3H)、3.
78(s,3H)、4.26-4.42(m,2H)、6.68-6.74(m,2H)、7.01(t,J=
8.4Hz,1H)、7.34-7.40(m,1H)、7.43-7.49(m,4H). ESI-Mass; 466(MH+)
【0356】実施例41 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フ
ェニル)ヘキシル]-4-[2-(3,4- ジメトキシフェノキシ)エ
チル]ピペラジンの合成
【0357】
【化63】
【0358】実施例36-2と同様にして、1-[(4-シアノ-5
-メチル-4-フェニル)ヘキシル]-4-(2-ヒドロキシエチ
ル)ピペラジン(300mg)、3,4-ジメトキシフェノール(720
mg)、トリフェニルホスフィン(290mg)と40%アゾジカル
ボン酸ジエチルエステル/トルエン溶液(440mg)から、
無色油状の標題化合物の遊離体を得た(104mg,25%)。 遊離体;1 H-NMR(400MHz,CDCl3); δ(ppm) 0.77(d,J=6.8Hz,3H)、
1.05-1.18(m,1H)、1.20(d,J=6.8Hz,3H)、1.50-1.61(m,1
H)、1.88(dt,J=4.4,13.6Hz,1H)、2.08-2.19(m,2H)、2.28(b
r-t,J=7.2Hz,2H)、2.30-2.46(m,4H)、2.46-2.65(m,4H)、2.
77(t,J=5.8Hz,2H)、3.83(s,3H)、3.85(s,3H)、4.03(t,J=5.
8Hz,2H)、6.38(dd,J=2.8,8.8Hz,1H)、6.53(d,J=2.8Hz,1
H)、6.76(d,J=8.8Hz,1H)、7.26-7.31(m,1H)、7.32-7.38(m,
4H).
【0359】上記遊離体(104mg)を常法により処理し
て、標題化合物の塩酸塩(119mg)を得た。 塩酸塩;1 H-NMR(400MHz,DMSO-d6); δ(ppm) 0.67(d,J=6.8Hz,3
H)、1.12(d,J=6.8Hz,3H)、1.15-1.32(m,1H)、1.55-1.68(m,
1H)、2.03-2.27(m,3H)、3.00-3.85(m,12H)、3.69(s,3H)、3.
74(s,3H)、4.20-4.35(m,2H)、6.48(br-dd,J=2.8,8.8Hz,1
H)、6.63(br-d,J=2.8Hz,1H)、6.86(d,J=8.8Hz,1H)、7.34-
7.40(m,1H)、7.42-7.50(m,4H). ESI-Mass; 466(MH+)
【0360】実施例42 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フ
ェニル)ヘキシル]-4-[2-(4-アミノフェノキシ)エチル]
ピペラジンの合成
【0361】
【化64】
【0362】水素雰囲気下、1-[(4-シアノ-5-メチル-4-
フェニル)ヘキシル]-4-[2-(4-ニトロフェノキシ)エチ
ル]ピペラジン(925mg)をメタノール(20ml)に溶解し10%
Pd-C(90mg)を加え、室温にてそのまま一晩撹拌した。10
% Pd-Cを濾去後減圧濃縮し、黄色油状の標題化合物の遊
離体を得た(840mg,97%)。 遊離体;1 H-NMR(400MHz,CDCl3); δ(ppm) 0.77(d,J=6.8Hz,3H)、
1.05-1.18(m,1H)、1.20(d,J=6.8Hz,3H)、1.50-1.62(m,1
H)、1.88(dt,J=4.4,12.8Hz,1H)、2.08-2.18(m,2H)、2.27(b
r-t,J=7.2Hz,2H)、2.30-2.45(m,4H)、2.45-2.65(m,4H)、2.
74(t,J=6.0Hz,2H)、3.42(br-s,2H)、4.01(t,J=6.0Hz,2H)、
6.61-6.65(m,2H)、6.71-6.76(m,2H)、7.25-7.32(m,1H)、7.
33-7.39(m,4H).
【0363】上記遊離体(272mg)を常法によりして、標
題化合物の塩酸塩(332mg)を得た。 塩酸塩;1 H-NMR(400MHz,DMSO-d6); δ(ppm) 0.67(d,J=6.8Hz,3
H)、1.11(d,J=6.8Hz,3H)、1.15-1.32(m,1H)、1.55-1.70(m,
1H)、2.06-2.25(m,3H)、2.97-3.75(m,14H)、4.30-4.42(m,2
H)、7.07-7.13(m,2H)、7.32-7.40(m,3H)、7.43-7.48(m,4
H). ESI-Mass; 421(MH+)
【0364】実施例43 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フ
ェニル)ヘキシル]-4-[2-(4-ジメチルアミノフェノキシ)
エチル]ピペラジンの合成
【0365】
【化65】
【0366】1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェニル)ヘキ
シル]-4-[2-(4-アミノフェノキシ)エチル]ピペラジン(2
43mg)をアセトニトリル(5.0ml)と37%ホルムアルデヒド
水溶液(1.0ml)に溶解し、シアノ水素化ホウ素ナトリウ
ム(153mg)と氷酢酸(0.2ml)を加え、室温にてそのまま一
晩撹拌した。飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、酢酸エチ
ルを加え有機層を分配し、さらに水で洗浄、無水硫酸ナ
トリウムで乾燥、乾燥剤を濾去後減圧濃縮し、残渣をCr
omatorex NHシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキ
サン/酢酸エチル系)で精製して、無色油状の標題化合
物の遊離体(210mg,81%)を得た。 遊離体;1 H-NMR(400MHz,CDCl3); δ(ppm) 0.77(d,J=6.8Hz,3H)、
1.03-1.20(m,1H)、1.20(d,J=6.8Hz,3H)、1.50-1.65(m,1
H)、1.88(dt,J=4.4,12.4Hz,1H)、2.06-2.19(m,2H)、2.19-
2.30(m,2H)、2.30-2.45(m,4H)、2.45-2.65(m,4H)、2.75(t,
J=5.8Hz,2H)、4.03(t,J=5.8Hz,2H)、6.70-6.75(m,2H)、6.8
0-6.85(m,2H)、7.25-7.31(m,1H)、7.32-7.38(m,4H).
【0367】上記遊離体(210mg)を常法により処理し
て、標題化合物の塩酸塩(260mg)を得た。 塩酸塩;1 H-NMR(400MHz,DMSO-d6); δ(ppm) 0.67(d,J=6.8Hz,3
H)、1.11(d,J=6.8Hz,3H)、1.18-1.35(m,1H)、1.55-1.72(m,
1H)、2.02-2.26(m,3H)、3.07(s,6H)、3.00-3.90(m,12H)、4.
30-4.50(m,2H)、7.10-7.20(m,2H)、7.32-7.48(m,5H)、7.62
-7.84(m,2H). ESI-Mass; 449(MH+)
【0368】実施例44 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フ
ェニル)ヘキシル]-4-[2-(4-アセトアミドフェノキシ)エ
チル]ピペラジンの合成
【0369】
【化66】
【0370】1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェニル)ヘキ
シル]-4-[2-(4-アミノフェノキシ)エチル]ピペラジン(2
61mg)を無水酢酸(2ml)とピリジン(2ml)に溶解し、室温
にてそのまま一晩撹拌した。水、酢酸エチルを加え有機
層を分配し、さらに水で洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾
燥し、乾燥剤を濾去後減圧濃縮した。残渣をCromatorex
NHシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢
酸エチル系)で精製して、無色油状の標題化合物の遊離
体(2mg,1%)を得た。 遊離体;1 H-NMR(400MHz,CDCl3); δ(ppm) 0.77(d,J=6.8Hz,3H)、
1.06-1.19(m,1H)、1.20(d,J=6.8Hz,3H)、1.50-1.62(m,1
H)、1.89(dt,J=4.4,12.4Hz,1H)、2.07-2.21(m,2H)、2.15
(s,3H)、2.28(br-t,J=7.2Hz,2H)、2.30-2.46(m,4H)、2.46-
2.65(m,4H)、2.77(t,J=6.0Hz,2H)、4.06(t,J=6.0Hz,2H)、
6.82-6.88(m,2H)、7.09(br-s,1H)、7.25-7.32(m,1H)、7.32
-7.41(m,6H).
【0371】上記遊離体(2mg)を常法により処理して、
アモルファス状の標題化合物の塩酸塩(2mg)を得た。 塩酸塩;1 H-NMR(400MHz,CD3OD); δ(ppm) 0.74(d,J=6.8Hz,3H)、
1.21(d,J=6.8Hz,3H)、1.30-1.50(m,1H)、1.70-1.90(m,1
H)、2.05-2.35(m,3H)、2.08(s,3H)、3.10-4.15(m,12H)、4.3
0-4.50(m,2H)、6.97(br-d,J=8.8Hz,2H)、7.30-7.38(m,1
H)、7.39-7.50(m,7H). ESI-Mass; 463(MH+)
【0372】実施例45 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フ
ェニル)ヘキシル]-4-[2-(4-メチルチオフェノキシ)エチ
ル]ピペラジンの合成
【0373】
【化67】
【0374】実施例36-2と同様にして、1-[(4-シアノ-5
-メチル-4-フェニル)ヘキシル]-4-(2-ヒドロキシエチ
ル)ピペラジン(300mg)、4-メチルチオフェノール(430m
g)、トリフェニルホスフィン(290mg)と40%アゾジカルボ
ン酸ジエチルエステル/トルエン溶液(440mg)から、無
色油状の標題化合物の遊離体を得た(122mg,30%)。 遊離体;1 H-NMR(400MHz,CDCl3); δ(ppm) 0.77(d,J=6.8Hz,3H)、
1.04-1.18(m,1H)、1.20(d,J=6.8Hz,3H)、1.50-1.61(m,1
H)、1.88(dt,J=4.4,13.2Hz,1H)、2.08-2.18(m,2H)、2.24-
2.30(m,2H)、2.30-2.43(m,4H)、2.44(s,3H)、2.46-2.65(m,
4H)、2.77(t,J=5.8Hz,2H)、4.06(t,J=5.8Hz,2H)、6.82-6.8
6(m,2H)、7.23-7.31(m,3H)、7.33-7.39(m,4H).
【0375】上記遊離体(122mg)を常法により処理し
て、標題化合物の塩酸塩(141mg)を得た。 塩酸塩;1 H-NMR(400MHz,DMSO-d6); δ(ppm) 0.67(d,J=6.8Hz,3
H)、1.12(d,J=6.8Hz,3H)、1.16-1.30(m,1H)、1.54-1.67(m,
1H)、2.03-2.26(m,3H)、2.42(s,3H)、2.95-3.80(m,12H)、4.
20-4.36(m,2H)、6.93-6.99(m,2H)、7.23-7.28(m,2H)、7.34
-7.40(m,1H)、7.41-7.48(m,4H). ESI-Mass; 452(MH+)
【0376】実施例46 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フ
ェニル)ヘキシル]-4-[2-(2-シアノフェノキシ)エチル]
ピペラジンの合成 46-1) 2-(2-シアノフェノキシ)エチルピペラジン
【0377】
【化68】
【0378】1-ホルミル-4-(2-ヒドロキシエチル)ピペ
ラジン(4.95g)をテトラヒドロフラン(100ml)に溶解し、
トリフェニルホスフィン(10.14g)と2-シアノフェノール
(3.57g)を加え、40%アゾジカルボン酸ジエチルエステル
/トルエン溶液(13.5ml)を滴下し、実施例47-1)と同様
の操作で標題化合物(1.60g)を得た。1 H-NMR(400MHz,CDCl3); δ(ppm) 2.48-2.67(m,4H)、2.8
6-2.97(m,6H)、4.22(t,J=5.8Hz,2H)、6.94-7.04(m,2H)、7.
49-7.57(m,2H).
【0379】46-2) 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェニ
ル)ヘキシル]-4-[2-(2-シアノフェノキシ)エチル]ピペ
ラジン
【0380】
【化69】
【0381】2-(1-メチルエチル)-5-オキソ-2-フェニル
ペンタンニトリル(150mg)、1-[2-(4-シアノフェノキシ)
エチル]ピペラジン(200mg)と酢酸(0.10ml)をジクロロメ
タン(15ml)に溶解し、トリアセトキシ水素化ホウ素ナト
リウム(200mg)を加え、室温にて一晩撹拌した。反応液
を炭酸水素ナトリウム水溶液にあけ、ジクロロメタンで
抽出し、水、飽和食塩水で洗浄後、乾燥し、減圧濃縮し
た。残渣をCromatorexNHシリカゲルカラムクロマトグラ
フィー(ヘキサン/酢酸エチル系)で精製して、油状の標
題化合物の遊離体を得た。 遊離体;1 H-NMR(400MHz,CDCl3); δ(ppm) 0.77(d,J=6.8Hz,3H)、
1.20(d,J=6.8Hz,3H)、1.25-1.27(m,1H)、1.90-2.26(m,4
H)、2.26-3.01(m,12H)、4.20-4.30(m,2H)、6.93-7.05(m,2
H)、7.25-7.34(m,1H)、7.36-7.40(m,4H)、7.49-7.58(m,2
H).
【0382】上記遊離体をメタノールに溶解し、4N塩酸
酢酸エチル溶液を加えた。溶媒と過剰の塩酸を減圧留去
し、メタノール/エーテルから再結晶して標題化合物の
塩酸塩(168mg)を得た。 塩酸塩;1 H-NMR(400MHz,DMSO-d6); δ(ppm) 0.68(d,J=6.6Hz,3
H)、1.11(d,J=6.6Hz,3H)、1.16-1.32(m,1H)、1.57-1.60(m,
1H)、2.06-2.30(m,3H)、3.00-3.70(m,14H)、4.51(brs,2H)、
7.12-7.18(m,1H)、7.27-7.31(m,1H)、7.33-7.40(m,1H)、7.
43-7.48(m,4H)、7.67-7.73(m,1H)、7.75-7.79(m,1H). ESI-Mass; 431(MH+)
【0383】実施例47 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フ
ェニル)ヘキシル]-4-[2-(4-シアノフェノキシ)エチル]
ピペラジンの合成 47-1) 2-(4-シアノフェノキシ)エチルピペラジン
【0384】
【化70】
【0385】Tetrahedron Letters,26(31),3703-3706.
に従って合成した1-ホルミル-4-(2-ヒドロキシエチル)
ピペラジン(1.65g)をテトラヒドロフラン(30ml)に溶解
し、トリフェニルホスフィン(3.38g)と4-シアノフェノ
ール(1.19g)を加え、40%アゾジカルボン酸ジエチルエス
テル/トルエン溶液(4.5ml)を室温で滴下した。4時間撹
拌した後、反応液を水にあけ酢酸エチル、希釈塩酸で順
次抽出した。抽出液に2N水酸化ナトリウムを加えてアル
カリ性にした後、酢酸エチルで抽出し水洗・乾燥後、減
圧濃縮した。これをメタノールに溶解し、4N塩酸酢酸エ
チルを加えて終夜室温にて放置した。反応液にエーテル
を加え、生じた結晶を濾取して、標題化合物の塩酸塩
(1.72g)を得た。これをメタノールに溶解し、水酸化ナ
トリウム水溶液を加えてアルカリ性にした後、酢酸エチ
ルで抽出し、水洗・乾燥後、減圧濃縮して標題化合物
(0.92g)を得た。1 H-NMR(400MHz,CDCl3); δ(ppm) 2.45-2.60(m,4H)、2.8
1(t,J=5.8Hz,2H)、2.91(t,J=5.8Hz,4H)、4.17(t,J=5.8Hz,
2H)、6.96(d,J=7.7Hz,2H)、7.59(d,J=7.7Hz,2H).
【0386】47-2) 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェニ
ル)ヘキシル]-4-[2-(4-シアノフェノキシ)エチル]ピペ
ラジン
【0387】
【化71】
【0388】2-(1-メチルエチル)-5-オキソ-2-フェニル
ペンタンニトリル(150mg)、1-[2-(4-シアノフェノキシ)
エチル]ピペラジン(200mg)と酢酸(0.10ml)をジクロロメ
タン(15ml)に溶解し、トリアセトキシ水素化ホウ素ナト
リウム(200mg)を加え、室温にて一晩撹拌した。反応液
を炭酸水素ナトリウム水溶液にあけ、ジクロロメタンで
抽出し、水、飽和食塩水で洗浄後、乾燥した。減圧濃縮
後、残渣をCromatorexNHシリカゲルカラムクロマトグラ
フィー(ヘキサン/酢酸エチル系)で精製して、油状の標
題化合物の遊離体を得た。 遊離体;1 H-NMR(400MHz,CDCl3); δ(ppm) 0.77(d,J=6.8Hz,3H)、
1.20(d,J=6.8Hz,3H)、1.25-1.27(m,1H)、1.90-2.26(m,4
H)、2.26-3.01(m,12H)、4.08-4.23(m,2H)、6.91-6.96(m,2
H)、7.27-7.34(m,1H)、7.35-7.40(m,4H)、7.56-7.61(m,2
H).
【0389】上記遊離体をメタノールに溶解し、4N塩酸
/酢酸エチル溶液を加えた。溶媒と過剰の塩酸を減圧留
去し、アモルファス状の標題化合物の塩酸塩(134mg)を
得た。 塩酸塩;1 H-NMR(400MHz,DMSO-d6); δ(ppm) 0.67(d,J=6.6Hz,3
H)、1.11(d,J=6.6Hz,3H)、1.20-1.32(m,1H)、1.57-1.67(m,
1H)、2.05-2.26(m,3H)、2.98-3.82(m,14H)、4.45(br-s,2
H)、7.14-7.19(m,2H)、7.34-7.40(m,1H)、7.42-7.47(m,4
H)、7.79-7.84(m,2H). ESI-Mass; 431(MH+)
【0390】実施例48 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フ
ェニル)ヘキシル]-4-[2-(ベンジルオキシ)エチル]ピペ
ラジンの合成
【0391】
【化72】
【0392】1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェニル)ヘキ
シル]-4-(2-ヒドロキシエチル)ピペラジン(442mg)をテ
トラヒドロフラン(10ml)に溶解し、水素化ナトリウム(5
4mg)を加え、室温にて15分間撹拌した後、臭化ベンジル
(250mg)を加えさらに室温にて3時間撹拌した。水、酢酸
エチルを加え有機層を分配し、さらに水で洗浄、無水硫
酸ナトリウムで乾燥し、乾燥剤を濾去後減圧濃縮し、残
渣をCromatorex NHシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(ヘキサン/酢酸エチル系)で精製して、無色油状の標
題化合物の遊離体(270mg,48%)を得た。 遊離体;1 H-NMR(400MHz,CDCl3); δ(ppm) 0.77(d,J=6.8Hz,3H)、
1.05-1.18(m,1H)、1.20(d,J=6.8Hz,3H)、1.50-1.62(m,1
H)、1.88(dt,J=4.4,12.8Hz,1H)、2.07-2.18(m,2H)、2.20-
2.30(m,2H)、2.30-2.41(m,4H)、2.41-2.55(m,4H)、2.59(t,
J=5.8Hz,2H)、3.56(t,J=5.8Hz,2H)、4.52(s,2H)、7.26-7.3
9(m,10H).
【0393】上記遊離体(270mg)を常法により処理し
て、標題化合物の塩酸塩(315mg)を得た。 塩酸塩;1 H-NMR(400MHz,DMSO-d6); δ(ppm) 0.67(d,J=6.8Hz,3
H)、1.12(d,J=6.8Hz,3H)、1.15-1.30(m,1H)、1.55-1.68(m,
1H)、2.00-2.37(m,3H)、3.00-3.70(m,12H)、3.70-3.86(m,2
H)、4.52(s,2H)、7.28-7.34(m,1H)、7.34-7.39(m,5H)、7.42
-7.48(m,4H). ESI-Mass; 420(MH+)
【0394】実施例49 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フ
ェニル)ヘキシル]-4-[2-(4-フルオロフェニルチオ)エチ
ル]ピペラジンの合成 49-1) 2-クロロエチル・4-フルオロフェニルスルフィド
【0395】
【化73】
【0396】J.O.C.,58,4506,1993.に従って、4-フルオ
ロチオフェノール(7.4g)と1,2-ジクロロエタン(58ml)か
ら、黄色油状の標題化合物を得た(10.9g,98%)。1 H-NMR(400MHz,CDCl3); δ(ppm) 3.16(t,J=8Hz,2H)、3.
58(t,J=8Hz,2H)、7.03(t,J=8.8Hz,2H)、7.41(dd,J=5Hz,8.
8Hz,2H).
【0397】49-2) 1-[2-(4-フルオロフェニルチオ)
チル]ピペラジンおよびS-(4-フルオロフェニル)チオ炭
酸・1-(1-ピペラジニル)エチル
【0398】
【化74】
【0399】2-クロロエチル・4-フルオロフェニルスル
フィド(2.556g)、N-(t-ブトキシカルボニル)ピペラジン
(2.686g)とトリエチルアミン(2ml)をテトラヒドロフラ
ン(30ml)に溶解し、室温で一晩撹拌した。反応混合物は
酢酸エチルで希釈して、水洗・乾燥後、減圧濃縮した。
残渣をエタノール(20ml)に溶解し、5N-HCl(10ml)を加え
50℃で1時間撹拌した。反応混合物を減圧濃縮し、5N-Na
OH 水溶液で塩基性とし、酢酸エチルで抽出、有機層を
水洗・乾燥後、減圧濃縮した。残渣をCromatorex NHシ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エ
チル系)で精製して、それぞれ、無色油状の標題化合物
(138mg,4%および159mg,4%)を得た。
【0400】(1) 1-[2-(4-フルオロフェニルチオ)エチ
ル]ピペラジン 1 H-NMR(400MHz,CDCl3); δ(ppm) 2.38-2.48(br-s,4H)、
2.58(t,J=7.6Hz,2H)、2.88(t,J=5Hz,4H)、3.00(t,J=7.6H
z,2H)、6.99(t,J=8.4Hz,2H)、6.99(dd,J=5.2Hz,8.4Hz,2
H).
【0401】(2) S-(4-フルオロフェニル)チオ炭酸・1-
(1-ピペラジニル)エチル 1 H-NMR(400MHz,CDCl3); δ(ppm) 2.72-2.88(br-s,4H)、
3.11(t,J=6.8Hz,2H)、3.30-3.48(m,4H)、4.23(t,J=6.8Hz,
2H)、7.39-7.43(m,2H).
【0402】49-3) 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェニ
ル)ヘキシル]-4-[2-(4-フルオロフェニルチオ)エチル]
ピペラジン
【0403】
【化75】
【0404】実施例1と同様にして、2-(1-メチルエチ
ル)-5-オキソ-2-フェニルペンタンニトリル(124mg)と1-
[2-(4-フルオロフェニルチオ)エチル]ピペラジン(138m
g)から、無色油状の標題化合物の遊離体を得た(205mg,8
2%)。 遊離体;1 H-NMR(400MHz,CDCl3); δ(ppm) 0.77 (d,J=6.8Hz,3
H)、1.04-1.16(m,1H)、1.19(d,J=6.4Hz,3H)、1.48-1.60(m,
1H)、1.87(dt,J=4.4Hz,12.8Hz,1H)、2.07-2.17(m,2H)、2.2
1-2.52(m,12H)、2.54-2.58(m,2H)、2.95-2.99(m,2H)、6.98
(t,J=8.6Hz,2H)、7.26-7.38(m,7H).
【0405】上記遊離体を常法により処理して、標題化
合物の塩酸塩(181mg)を得た。 塩酸塩;1 H-NMR(400MHz,DMSO-d6); δ(ppm) 0.65(d,J=6.8Hz,3
H)、1.09(d,J=6.8Hz,3H)、1.18-1.32(m,1H)、1.55-1.68(m,
1H)、2.04-2.22(m,3H)、2.95-3.75(m,14H)、7.19(t,8.8Hz,
2H)、7.32-7.44(m,5H)、7.47(dd,5.2Hz,8.8Hz,1H). ESI-Mass; 440(MH+)
【0406】実施例50 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フ
ェニル)ヘキシル]-4-[2-(4-フルオロフェニルスルホニ
ル)エチル]ピペラジンの合成 50-1) 1-[2-(4-フルオロフェニルスルホニル)エチル]-4
-(t-ブトキシカルボニル)ピペラジン
【0407】
【化76】
【0408】2-クロロエチル・4-フルオロフェニルスル
ホン(2.5g)、N-(t-ブトキシカルボニル)ピペラジン(2.3
g)とトリエチルアミン(1.7ml)をテトラヒドロフラン(30
ml)に溶解し、室温で一晩撹拌した。反応混合物を酢酸
エチルで希釈し、水洗・乾燥後、減圧濃縮した。残渣を
Cromatorex NHシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘ
キサン/酢酸エチル系)で精製して、無色油状の標題化
合物(4.4g,定量的)を得た。1 H-NMR(400MHz,CDCl3); δ(ppm) 1.44(s,9H)、2.30(t,J
=5Hz,4H)、2.79(t,J=7.2Hz,2H)、3.26-3.31(m,6H)、7.22-
7.27(m,2H)、7.92-7.96(m,2H).
【0409】50-2) 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェニ
ル)ヘキシル]-4-[2-(4-フルオロフェニルスルホニル)エ
チル]ピペラジン
【0410】
【化77】
【0411】1-[2-(4-フルオロフェニルスルホニル)エ
チル]-4-(t-ブトキシカルボニル)ピペラジン(4.4g)をエ
タノール(20ml)に溶解し、5N-HCl(10ml)を加えて50℃で
2時間撹拌した。反応混合物を減圧濃縮し、5N-水酸化ナ
トリウム水溶液で塩基性とし、酢酸エチルで抽出した。
有機層を水洗・乾燥後、減圧濃縮した。実施例1と同様
にして、残渣(2.567g)の一部(101mg)と、2-(1-メチルエ
チル)-5-オキソ-2-フェニルペンタンニトリル(80mg)か
ら、無色油状の標題化合物の遊離体を得た(80mg,46%)。
遊離体;1 H-NMR(400MHz,CDCl3); δ(ppm) 0.76(d,J=6.8Hz,3/2
H)、0.79(d,6.8Hz,3/2H)、1.01-1.13(m,1H)、1.19(d,J=6.8
Hz,3/2H)、1.21(d,6.8Hz,3/2H)、1.45-1.56(m,1H)、1.85(d
dd,J=4.4Hz,12Hz,13.6Hz,1/2H)、1.98(ddd,J=4.4Hz,12H
z,13.6Hz,1/2H)、2.06-2.38(m,12H)、2.74(t,J=7.4Hz,2
H)、3.27(t,J=7.4Hz,2H)、6.98(t,J=8.6Hz,2H)、7.89-7.98
(m,2H).
【0412】上記遊離体を常法により処理して、標題化
合物の塩酸塩(35mg)を得た。 塩酸塩;1 H-NMR(400MHz,DMSO-d6); δ(ppm) 0.64(d,J=6.4Hz,3
H)、0.91-1.33(m,5H)、1.55-1.68(m,1H)、2.03-2.23(m,4
H)、2.95-3.52(m,10H)、4.85-4.92(m,2H)、7.29-7.45(m,5
H)、7.52(t,J=8.8Hz,2H)、7.98(dd,7.8Hz,8.8Hz,2H). ESI-Mass; 472(MH+)
【0413】実施例51 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フ
ェニル)ヘキシル]-4-[2-(4-フルオロフェニルアミノ)エ
チル]ピペラジンの合成 51-1) 1-[2-(4-フルオロフェニルアミノ)エチル]-4-ベ
ンジルピペラジン
【0414】
【化78】
【0415】1-ベンジル-4-[N-(4-フルオロフェニル)カ
ルバモイルメチル]ピペラジン(12.05g)をテトラヒドロ
フラン(120ml)に溶解し、水素化アルミニウムリチウム
(1.39g)を加え、加熱還流した。反応液を冷却後、水(1.
4ml)、5N-NaOH(1.4ml)、水(4.2ml)を順次加え、不溶物
をセライト濾過し、減圧濃縮した。残渣をCromatorex N
Hシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸
エチル系)で精製して、黄色油状の標題化合物(10.2g,89
%)を得た。1 H-NMR(400MHz,CDCl3); δ(ppm) 2.40-2.58(br-s,8H)、
2.62(t,J=6Hz,2H)、3.52(s,2H)、4.15-4.24(br-s,1H)、6.5
6(dd,J=4.4Hz,8.8Hz,2H)、6.88(t,J=8.8Hz,2H)、7.23-7.3
2(m,5H).
【0416】51-2) 1-[2-(4-フルオロフェニルアミノ)
エチル]ピペラジン
【0417】
【化79】
【0418】実施例65-2)と同様にして、1-[2-(4-フル
オロ-フェニルアミノ)-エチル]-4-ベンジルピペラジン
(2.05g)から、無色油状の標題化合物を得た(1.45g,定量
的)。1 H-NMR(400MHz,CDCl3); δ(ppm) 2.40-2.55(br-s,4H)、
2.61(t,J=5.8Hz,2H)、2.90(t,J=5Hz,4H)、3.11(t,J=5.8H
z,2H)、4.13-4.30(br-s,1H)、6.56(dd,J=4.4Hz,8.8Hz,2
H)、6.89(t,J=8.8Hz,2H).
【0419】51-3) 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェニ
ル)ヘキシル]-4-[2-(4-フルオロフェニルアミノ)エチ
ル]ピペラジン
【0420】
【化80】
【0421】実施例1と同様にして、2-(1-メチルエチ
ル)-5-オキソ-2-フェニルペンタンニトリル(302mg)と1-
[2-(4-フルオロフェニルアミノ)エチル]ピペラジン(313
mg)から、無色油状の標題化合物の遊離体を得た(411mg,
69%)。 遊離体;1 H-NMR(400MHz,CDCl3); δ(ppm) 0.77(d,J=6.8Hz,3H)、
1.06-1.16(m,1H)、1.20(d,J=6.4Hz,3H)、1.50-1.62(m,1
H)、1.89(ddd,J=4.4Hz,12Hz,13.6Hz,1H)、2.08-2.50(m,12
H)、2.59(t,J=5.8Hz,2H)、3.05-3.12(m,2H)、4.10-4.20(br
-s,1H)、6.53-6.57(m,2H)、6.85-6.91(m,2H)、7.26-7.37
(m,5H).
【0422】上記遊離体(95mg)を常法により処理して、
標題化合物の塩酸塩(73mg)を得た。 塩酸塩;1 H-NMR(400MHz,DMSO-d6); δ(ppm) 0.65(d,J=6.8Hz,3
H)、1.09(d,J=6.4Hz,3H)、1.20-1.32(m,1H)、1.56-1.70(m,
1H)、2.06-2.21(m,3H)、3.05-3.75(m,14H)、6.73-6.80(m,2
H)、6.99(t,J=8.8Hz,2H)、7.31-7.43(m,5H). ESI-Mass; 423(MH+)
【0423】実施例52 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フ
ェニル)ヘキシル]-4-{2-[N-(4-フルオロフェニル)-N-メ
チルアミノ]エチル }ピペラジンの合成
【0424】
【化81】
【0425】1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェニル)ヘキ
シル]-4-[2-(4-フルオロフェニルアミノ)エチル]ピペラ
ジン(121mg)とパラホルムアルデヒド(87mg)を酢酸(5ml)
に溶解し、トリアセトキシホウ素水素化ナトリウム(246
mg)を加え室温で一晩撹拌した。飽和炭酸水素ナトリウ
ムを加えて、酢酸エチルで抽出し、水洗・乾燥後、減圧
濃縮した。残渣をCromatorex NHシリカゲルカラムクロ
マトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル系)で精製して、
無色油状の標題化合物の遊離体を得た(61mg,48%)。 遊離体;1 H-NMR(400MHz,CDCl3); δ(ppm) 0.77(d,J=6.8Hz,3H)、
1.05-1.17(m,1H)、1.20(d,J=6.8Hz,3H)、1.50-1.61(m,1
H)、1.88(ddd,J=4.4Hz,12Hz,13.6Hz,1H)、2.08-2.50(m,14
H)、2.89(s,3H)、3.39(t,J=7.6Hz,2H)、6.61-6.64(m,2H)、
6.88-6.94(m,2H)、7.27-7.37(m,5H).
【0426】上記遊離体を常法により処理して、標題化
合物の塩酸塩(57mg)を得た。塩酸塩;1 H-NMR(400MHz,DMSO-d6); δ(ppm) 0.63(d,J=6.4Hz,3
H)、1.09(d,J=6.4Hz,3H)、1.21-1.31(m,1H)、1.58-1.68(m,
1H)、2.06-2.22(m,3H)、2.86(s,3H)、3.03-3.73(m,14H)、6.
88(dd,J=4.4Hz,8.8Hz,2H)、7.52(t,J=8.8Hz,2H)、7.32-7.
43(m,5H). ESI-Mass; 437(MH+)
【0427】実施例53 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フ
ェニル)ヘキシル]-4-{2-[N-(4-フルオロフェニル)-N-ア
セチルアミノ]エチル}ピペラジンの合成
【0428】
【化82】
【0429】1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェニル)ヘキ
シル]-4-[2-(4-フルオロフェニルアミノ)エチル]ピペラ
ジン(97mg)とトリエチルアミン(0.06ml)をテトラヒドロ
フラン(4ml)に溶解し、氷冷下、アセチルクロライド(0.
03ml)を加え1時間撹拌した。飽和炭酸水素ナトリウムを
加え、酢酸エチルで抽出し、水洗・乾燥後、減圧濃縮し
た。残渣をCromatorex NHシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー(ヘキサン/酢酸エチル系)で精製して、無色油
状の標題化合物を得た(97mg,91%)。 遊離体;1 H-NMR(400MHz,CDCl3); δ(ppm) 0.77(d,J=6.4Hz,3H)、
1.06-1.14(m,1H)、1.19(d,J=6.8Hz,3H)、1.48-1.59(m,1
H)、1.80(s,3H)、1.88(ddd,J=4.4Hz,12Hz,13.6Hz,1H)、2.0
7-2.48(m,14H)、3.78(dt,J=2.4Hz,6.8Hz,2H)、7.08(t,J=
8.8Hz,2H)、7.20(dd,J=4.8Hz,8.8Hz,2H)、7.27-7.36(m,5
H).
【0430】上記遊離体を常法により処理して、標題化
合物の塩酸塩(62mg)を得た。 塩酸塩;1 H-NMR(400MHz,DMSO-d6); δ(ppm) 0.65(d,J=6.4Hz,3
H)、1.09(d,J=6.4Hz,3H)、1.20-1.35(m,1H)、1.58-1.60(m,
1H)、1.71(s,3H)、2.05-2.21(m,3H)、3.00-4.00(m,14H)、7.
28(t,J=8.6Hz,2H)、7.32-7.43(m,5H)、7.63(dt,J=4.8Hz,
8.6Hz,2H). ESI-Mass; 465(MH+)
【0431】実施例54 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フ
ェニル)ヘキシル]-4-{2-[N-(4-フルオロフェニル)-N-メ
タンスルホニルアミノ]エチル}ピペラジンの合成
【0432】
【化83】
【0433】1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェニル)ヘキ
シル]-4-[2-(4-フルオロフェニルアミノ)エチル]ピペラ
ジン(98mg)とトリエチルアミン(0.2ml)をテトラヒドロ
フラン(4ml)に溶解し、氷冷下、メタンスルホニルクロ
ライド(0.1ml)を加えて1時間撹拌した。飽和炭酸水素ナ
トリウムを加え、酢酸エチルで抽出し、水洗・乾燥後、
減圧濃縮した。残渣をCromatorex NHシリカゲルカラム
クロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル系)で精製し
て、無色油状の標題化合物の遊離体を得た(103mg,91
%)。 遊離体;1 H-NMR(400MHz,CDCl3); δ(ppm) 0.77(d,J=6.8Hz,3H)、
1.04-1.16(m,1H)、1.19(d,J=6.4Hz,3H)、1.48-1.59(m,1
H)、1.88(ddd,J=4.4Hz,12Hz,13.6Hz,1H)、2.06-2.46(m,12
H)、2.96(s,3H)、3.73(t,J=6.8Hz,2H)、7.08(t,J=8.4Hz,2
H)、7.27-7.36(m,7H).
【0434】上記遊離体を常法により処理して、標題化
合物の塩酸塩(63mg)を得た。 塩酸塩;1 H-NMR(400MHz,DMSO-d6); δ(ppm) 0.65(d,J=6.4Hz,3
H)、1.08(d,J=6.4Hz,3H)、1.20-1.30(m,1H)、1.55-1.68(m,
1H)、2.05-2.21(m,3H)、3.05(s,3H)、3.10-3.70(m,12H)、4.
03(t,J=6.8Hz,2H)、7.27(t,J=8.8Hz,2H)、7.31-7.37(m,1
H)、7.40-7.43(m,4H)、7.52(dt,J=5Hz,8.8Hz,2H). ESI-Mass; 501(MH+)
【0435】実施例55 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フ
ェニル)ヘキシル]-4-[2-(ベンジルアミノ)エチル]ピペ
ラジンの合成 55-1) 1-(2-アミノエチル)-4-(t-ブトキシカルボニル)
ピペラジン
【0436】
【化84】
【0437】N-(2-アミノエチル)ピペラジン(24.4g)と
ベンズアルデヒド(26.9ml)をトルエン(250ml)に溶解
し、Dean-Stark装置を取り付け、3時間加熱還流した。
室温まで冷却した後、反応混合物を10ml採取し、濃縮後
N-[2-(ベンジリデン)アミノエチル]ピペラジン(1.4g)を
得た。残りの反応混合物(約240ml)にジ(t-ブチル)ジカ
ルボネート(45g)を加え、室温にて一晩撹拌した。1N硫
酸水素カリウム水溶液(220ml)を加え室温にて5時間激し
く撹拌した後、ジエチルエーテルを加え、水層を分配し
た。水層に水酸化ナトリウム(固体)を加え、アルカリ性
した後、クロロホルムを加え有機層を分配し、水洗・乾
燥後、減圧濃縮して、標題化合物(14.9g)を得た。
【0438】55-2) 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェニ
ル)ヘキシル]-4-[2-(ベンジルアミノ)エチル]ピペラジ
【0439】
【化85】
【0440】先に得たN-[2-(ベンジリデン)アミノエチ
ル]ピペラジン(1.4g)、2-(1-メチルエチル)-5-オキソ-2
-フェニルペンタンニトリル(808mg)と酢酸(0.9ml)をジ
クロロエタン(10ml)に溶解し、トリアセトキシ水素化ホ
ウ素ナトリウム(2.5g)を加え、実施例1と同様の操作に
より無色油状の標題化合物を得た(311mg,20%)。 遊離体;1 H-NMR(400MHz,CDCl3); δ(ppm) 0.77(d,J=6.8Hz,3H)、
1.05-1.17(m,1H)、1.20(d,J=6.8Hz,3H)、1.50-1.60(m,1
H)、1.88(m,3H)、2.05-2.19(m,2H)、2.24-2.44(m,9H)、2.47
(t,J=6.0Hz,2H)、2.68(t,J=6.0Hz,2H)、3.78(s,2H)、7.22-
7.37(m,10H).
【0441】上記遊離体(300mg)を常法により処理し
て、標題化合物の塩酸塩(379mg)を無色アモルファスと
して得た。 塩酸塩;1 H-NMR(400MHz,DMSO-d6); δ(ppm) 0.67(d,J=6.6Hz,3
H)、1.11(d,J=6.6Hz,3H)、1.66(m,1H)、1.64(m,1H)、1.91-
2.16(m,2H)、2.22(t,J=6.8Hz,1H)、3.05-3.10(m,6H)、3.35
-3.44(m,2H)、3.71(br-s,7H)、4.16(s,2H)、7.34-7.40(m,2
H)、7.42-7.44(m,6H)、7.56-7.59(m,2H)、9.39(br-s,2H). ESI-Mass; 419(MH+)
【0442】実施例56 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フ
ェニル)ヘキシル]-4-[2-(N-アセチル-N-ベンジルアミ
ノ)エチル]ピペラジンの合成
【0443】
【化86】
【0444】1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェニル)ヘキ
シル]-4-[2-(ベンジルアミノ)エチル]ピペラジン(51mg)
とトリエチルアミン(0.2ml)をテトラヒドロフラン(5ml)
に溶解し、アセチルクロリド(0.1ml)を加えて、室温に
て一晩撹拌した。水(5ml)と酢酸エチルを加え、有機層
を分配し、水洗・乾燥後、減圧濃縮した。残渣をCromat
orex NHシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチ
ル)で精製して、無色油状の標題化合物(55mg,98%)を得
た。 遊離体;1 H-NMR(400MHz,CDCl3); δ(ppm) 0.77(d,J=6.8Hz,3H)、
1.11(m,1H)、1.19(d,J=6.8Hz,3H)、1.54(m,1H)、1.81-1.96
(m,2H)、2.11(s,3H)、2.25(m,3H)、2.30(m,3H)、2.39(m,3
H)、2.42(t,J=7.2Hz,2H)、2.48(t,J=6.8Hz,2H)、3.30(t,J=
7.0Hz,1H)、3.46(m,1H)、4.60(t,J=17.6Hz,2H)、7.15-7.36
(m,10H).
【0445】上記遊離体(20mg)を常法により処理して、
標題化合物の塩酸塩(23mg)を無色アモルファスとして得
た。 塩酸塩;1 H-NMR(400MHz,DMSO-d6); δ(ppm) 0.67(d,J=6.4Hz,3
H)、0.86(m,1H)、1.11(d,J=6.4Hz,3H)、1.23(m,1H)、1.31
(d,J=6.0Hz,3H)、1.62(m,1H)、2.11(m,1H)、2.22(m,1H)、2.
67-3.44(m,12H)、4.35(s,2H)、7.37(m,1H)、7.44(m,9H)、7.
70(m,2H). ESI-Mass; 462(MH+)
【0446】実施例57 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フ
ェニル)ヘキシル)]-4-[2-(N-メタンスルホニル-N-ベン
ジルアミノ)エチル]ピペラジンの合成
【0447】
【化87】
【0448】1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェニル)ヘキ
シル]-4-[2-(ベンジルアミノ)エチル]ピペラジン(53mg)
とトリエチルアミン(0.2ml)をテトラヒドロフラン(5ml)
に溶解し、メタンスルホニルクロリド(0.1ml)を加え、
室温にてそのまま一晩撹拌した。水(50ml)と酢酸エチル
を加え、有機層を分配し、水洗・乾燥後、減圧濃縮し
た。残渣をCromatorex NHシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー(酢酸エチル)で精製して、無色油状の標題化合
物(61mg,97%)を得た。 遊離体;1 H-NMR(400MHz,CDCl3); δ(ppm) 0.77(d,J=6.6Hz,3H)、
1.12(m,1H)、1.19(d,J=6.6Hz,3H)、1.49-1.58(m,1H)、1.73
(m,1H)、1.85-1.90(m,1H)、2.07-2.30(m,8H)、2.29-2.40
(m,5H)、2.98(s,3H)、3.28(t,J=6.4Hz,2H)、4.11(s,2H)、7.
25-7.40(m,10H).
【0449】上記遊離体(20mg)を常法により処理して、
標題化合物の塩酸塩(23mg)を無色アモルファスとして得
た。 塩酸塩;1 H-NMR(400MHz,DMSO-d6); δ(ppm) 0.77(d,J=6.8Hz,3
H)、1.19-1.23(m,3H)、0.83-2.33(m,7H)、2.93(s,3H)、3.04
-3.51(m,7H)、3.69-3.80(m,5H)、4.40(s,2H)、7.30-7.46
(m,10H). ESI-Mass; 497(MH+)
【0450】実施例58 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フ
ェニル)ヘキシル]-4-[2-(N-ベンジル-N-イソプロピルア
ミノ)エチル]ピペラジンの合成
【0451】
【化88】
【0452】1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェニル)ヘキ
シル]-4-[2-(ベンジルアミノ)エチル]ピペラジン(67mg)
とイソプロピルブロミド(29.6ml)をジメチルホルムアミ
ド(10ml)に溶解し、炭酸カリウム(33.2mg)を加えて、一
晩100℃で加熱した。室温まで冷却した後、飽和炭酸水
素ナトリウム水溶液(7ml)と酢酸エチルを加え、有機層
を分配し、水洗・乾燥後、減圧濃縮した。残渣をCromat
orex NHシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン
/酢酸エチル系)で精製して、無色油状の標題化合物(15
mg,20%)を得た。 遊離体;1 H-NMR(400MHz,CDCl3); δ(ppm) 0.77(d,J=6.8Hz,3H)、
0.89(m,1H)、0.99(d,J=6.8Hz,6H)、1.10(m,1H)、1.19(d,J=
6.8Hz,3H)、1.26(m,1H)、1.53(m,1H)、1.69(m,2H)、1.87(t
d,J=4.4Hz,12.8Hz,1H)、2.07-2.16(m,2H)、2.23-2.26(m,2
H)、2.28-2.37(m,6H)、2.53-2.57(m,2H)、2.90(quintet,J=
6.6Hz,1H)、3.57(s,2H)、7.20(m,J=7.0Hz,1H)、7.26-7.36
(m,9H).
【0453】上記遊離体(15mg)を常法により処理して、
標題化合物の塩酸塩(18mg)を無色アモルファスとして得
た。 塩酸塩;1 H-NMR(400MHz,DMSO-d6); δ(ppm) 0.67(d,J=6.4Hz,3
H)、0.86(m,1H)、1.11(d,J=6.4Hz,3H)、1.23(m,1H)、1.31
(d,J=6.0Hz,6H)、1.62(m,1H)、2.11(m,1H)、2.22(m,1H)、2.
67-3.44(m,13H)、4.35(s,2H)、7.37(m,1H)、7.44(m,9H)、7.
70(m,2H). ESI-Mass; 462(MH+)
【0454】実施例59 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フ
ェニル)ヘキシル]-4-[2-(4-フルオロベンゾイル)エチ
ル]ピペラジンの合成 59-1) 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェニル)ヘキシル]-4
-(t-ブトキシカルボニル)ピペラジン
【0455】
【化89】
【0456】実施例1と同様にして、2-(1-メチルエチ
ル)-5-オキソ-2-フェニルペンタンニトリル(400mg)とN-
(t-ブトキシカルボニル)ピペラジン(346mg)から、無色
油状の標題化合物を得た(671mg,89%)。1 H-NMR(400MHz,CDCl3); δ(ppm) 0.76(d,J=6.8Hz,3H)、
1.08-1.18(m,1H)、1.20(d,J=6.8Hz,3H)、1.44(s,9H)、1.50
-1.60(m,1H)、1.87-1.95(m,1H)、2.08-2.31(m,8H)、3.35-
3.40(m,4H)、7.16-7.31(m,5H).
【0457】59-2) 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェニ
ル)ヘキシル]ピペラジン
【0458】
【化90】
【0459】1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェニル)ヘキ
シル]-4-(t-ブトキシカルボニル)ピペラジン(671mg)に4
N-HCl/ 酢酸エチル(20ml)を加え、50℃で3時間撹拌し
た。反応液を減圧濃縮し、飽和炭酸水素ナトリウムを加
え、酢酸エチルで抽出した。有機層を水洗・乾燥後、減
圧濃縮した。残渣をCromatorex NHシリカゲルカラムク
ロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル系)で精製し
て、無色油状の標題化合物を得た(377mg,76%)。1 H-NMR(400MHz,CDCl3); δ(ppm) 0.77(d,J=6.8Hz,3H)、
1.07-1.17(m,1H)、1.20(d,J=6.8Hz,3H)、1.50-1.60(m,1
H)、1.89(ddd,J=4.4Hz,12Hz,13.6Hz,1H)、2.07-2.32(m,8
H)、2.83(t,J=5Hz,4H)、7.27-7.38(m,5H).
【0460】59-3) 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェニ
ル)ヘキシル]-4-[2-(4-フルオロベンゾイル)エチル]ピ
ペラジン
【0461】
【化91】
【0462】1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェニル)ヘキ
シル] ピペラジン(114mg)、3-クロロ-4-フルオロプロピ
オフェノン(75mg)とトリエチルアミン(0.06ml)をテトラ
ヒドロフラン(3ml)に溶解し、室温で一晩撹拌した。酢
酸エチルで希釈し、水洗・乾燥後、減圧濃縮した。残渣
をCromatorex NHシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(ヘキサン/酢酸エチル系)で精製して、無色油状の標題
化合物の遊離体を得た(99mg,56%)。 遊離体;1 H-NMR(400MHz,CDCl3); δ(ppm) 0.77(d,J=6.8Hz,3H)、
1.06-1.18(m,1H)、1.20(d,J=6.8Hz,3H)、1.50-1.60(m,1
H)、1.89(ddd,J=4.4Hz,12Hz,13.6Hz,1H)、2.08-2.56(m,12
H)、2.80(t,J=7.6Hz,2H)、3.14(t,J=7.6Hz,2H)、7.13(t,J=
8.4Hz,2H)、7.26-7.37(m,5H),7.97(dd,J=5.4Hz,8.4Hz,2
H).
【0463】上記遊離体(30mg)を常法により処理して、
標題化合物の塩酸塩(39mg)を得た。 塩酸塩;1 H-NMR(400MHz,DMSO-d6); δ(ppm) 0.66(d,J=6.8Hz,3
H)、1.10(d,J=6.8Hz,3H)、1.55-1.65(m,1H)、2.00-2.25(m,
3H)、3.25-3.70(m,14H)、7.33-7.44(m,7H)、8.05(dd,5.8H
z,8.2Hz,2H). ESI-Mass; 436(MH+)
【0464】実施例60 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フ
ェニル)ヘキシル]-4-[3-ヒドロキシ-3-(4-フルオロフェ
ニル)プロピル] ピペラジンの合成
【0465】
【化92】
【0466】1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェニル)ヘキ
シル]-4-[2-(4-フルオロベンゾイル)エチル]ピペラジン
(64mg)をエタノール(1ml)に溶解し、水素化ホウ素ナト
リウム(65mg)を加え、室温にて1時間撹拌した。酢酸エ
チルで希釈して、水洗・乾燥後、減圧濃縮した。残渣を
Cromatorex NHシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘ
キサン/酢酸エチル系)で精製して、無色油状の標題化
合物の遊離体を得た(64mg,定量的)。 遊離体;1 H-NMR(400MHz,CDCl3); δ(ppm) 0.77(d,J=6.8Hz,3H)、
1.08-1.18(m,1H)、1.20(d,J=6.4Hz,3H)、1.50-1.60(m,1
H)、1.79(dd,J=6.6Hz,11Hz,2H)、3.76(dt,J=4Hz,13Hz,1
H)、2.08-2.76(m,14H)、4.88(t,J=5.6Hz,1H)、7.01(t,J=8.
8Hz,2H)、7.27-7.37(m,7H).
【0467】上記遊離体を常法により処理して、標題化
合物の塩酸塩(60mg)を得た。 塩酸塩;1 H-NMR(400MHz,DMSO-d6); δ(ppm) 0.65(d,J=6.8Hz,3
H)、1.09(d,J=6.4Hz,3H)、1.15-1.28(m,1H)、1.52-1.67(m,
1H)、1.90-2.22(m,5H)、2.95-3.80(m,12H)、4.64(q,4Hz,1
H)、7.15(t,J=8.8Hz,2H)、7.33-7.45(m,7H). ESI-Mass; 438(MH+)
【0468】実施例61 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フ
ェニル)ヘキシル]-4-[2-(4-フルオロフェノキシ)アセチ
ル]ピペラジンの合成 61-1) 4-フルオロフェノキシアセチルピペラジン
【0469】
【化93】
【0470】4-フルオロフェノキシ酢酸(3.52g)にチオ
ニルクロライド(4ml)を加え、1時間加熱還流した。反応
液を減圧濃縮し、残渣のテトラヒドロフラン(5ml)溶液
を、氷冷下、1-ベンジルピペラジン(3.65g)とトリエチ
ルアミン(2.9ml)のテトラヒドロフラン(15ml)溶液に加
え、室温で1時間撹拌した。酢酸エチルで希釈して、水
洗・乾燥後、減圧濃縮した。残渣をエタノール(60ml)に
溶解し、濃塩酸(3ml)と10%パラジウム/炭素触媒(1.3g)
を加え、水素雰囲気下、一晩室温撹拌した。触媒を濾去
後、減圧濃縮し、2N-NaOH水溶液で塩基性とし、酢酸エ
チルで抽出した。有機層を水洗・乾燥後、減圧濃縮し
た。残渣をCromatorex NHシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー(ヘキサン/酢酸エチル系)で精製して、薄褐色
油状の標題化合物(4.09g,83%)を得た。1 H-NMR(400MHz,CDCl3); δ(ppm) 2.82-2.87(m,4H)、3.5
4(t,J=5.2Hz,2H)、3.60(t,J=5.2Hz,2H)、4.66(s,2H)、6.88
-7.00(m,4H).
【0471】61-2) 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェニ
ル)ヘキシル]-4-[2-(4-フルオロフェノキシ)アセチル]
ピペラジン
【0472】
【化94】
【0473】実施例1と同様にして、2-(1-メチルエチ
ル)-5-オキソ-2-フェニルペンタンニトリル(70mg)と2-
(4-フルオロフェノキシ)アセチルピペラジン(78mg)から
無色油状の標題化合物の遊離体を得た(140mg,98%)。 遊離体;1 H-NMR(400MHz,CDCl3); δ(ppm) 0.77(d,J=6.6Hz,3H)、
1.06-1.17(m,1H)、1.20(d,J=6.6Hz,3H)、1.48-1.60(m,2
H)、1.89(dt,J=4.4Hz,13.2Hz,1H)、2.07-2.20(m,3H)、2.22
-2.32(m,4H)、3.48-3.64(m,4H)、4.63(s,2H)、6.70-6.80
(m,2H)、6.85-7.00(m,2H)、7.28-7.34(m,1H)、7.34-7.38
(m,4H).
【0474】上記遊離体(140mg)を常法により処理し
て、標題化合物の塩酸塩(142mg)を得た。 塩酸塩;1 H-NMR(400MHz,DMSO-d6); δ(ppm) 0.67(d,J=6.6Hz,3
H)、1.12(d,J=6.6Hz,3H)、1.20-1.30(m,1H)、1.55-1.70(m,
1H)、2.00-2.30(m,3H)、2.78-2.90(m,1H)、2.90-3.18(m,3
H)、3.40-3.53(m,1H)、3.95(br-d,J=12.6Hz,1H)、4.33(br-
d,J=12.6Hz,1H)、4.75-4.90(m,2H)、6.90-6.97(m,2H)、7.0
7-7.15(m,2H)、7.33-7.41(m,1H)、7.41-7.50(m,4H)、10.6
(m,1H). ESI-Mass; 438(MH+)
【0475】実施例62 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フ
ェニル)ヘキシル]-4-[2-ヒドロキシ-3-(4-フルオロフェ
ノキシ)プロピル]ピペラジンの合成 62-1) 4-フルオロフェノキシグリシジルエーテル
【0476】
【化95】
【0477】4-フルオロフェノール(3.0g)をジメチルホ
ルムアミド(50ml)に溶解し、水素下ナトリウム(1.28g、
50%)を加え、氷浴にて45分間撹拌した。エピブロモヒド
リン(2.3ml)を反応液に加え、氷浴にて3時間撹拌した。
水、ジエチルエーテルを加え有機層を分配し、得られた
有機層は水、飽和食塩水で洗浄し、乾燥後、減圧濃縮し
た。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキ
サン/酢酸エチル系)で精製して、無色油状の標題化合
物の遊離体(3.4g,75%)を得た。 遊離体;1 H-NMR(400MHz,CDCl3); δ(ppm) 2.75(dd,J=5.6,3.2H
z,1H)、2.88-2.92(m,1H)、3.32-3.37(m,1H)、3.91(dd,J=5.
6,11.2Hz,1H)、4.20(dd,J=3.2,11.2Hz,1H).
【0478】62-2) 1-(t-ブトキシ)カルボニル-4-[2-
ヒドロキシ-3-(4-フルオロフェノキシ)プロピル]ピペラ
ジン
【0479】
【化96】
【0480】1-(t-ブトキシカルボニル)ピペラジン(1.8
g)と4-フルオロフェノキシグリシジルエーテル(1.6g)を
2-プロパノール(50ml)に溶解し、還流条件下、2時間撹
拌した。溶媒を減圧濃縮し、残渣をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル系)で精製し
て、無色固体の標題化合物の遊離体(2.48g,74%)を得
た。 遊離体;1 H-NMR(400MHz,CDCl3); δ(ppm) 1.47(s,9H)、2.35-2.4
5(m,2H)、12.50-2.58(m,2H)、2.58-2.66(m,2H)、3.36-3.56
(m,2H)、3.72-4.00(m,2H)、4.06-4.14(m,1H)、6.84-6.90
(m,2H)、6.94-7.01(m,2H).
【0481】62-3) 1-[2-ヒドロキシ-3-(4-フルオロフ
ェノキシ)プロピル]ピペラジン・トリフルオロ酢酸塩
【0482】
【化97】
【0483】1-(t-ブトキシカルボニル)-4-[2-ヒドロキ
シ-3-(4-フルオロフェノキシ)プロピル]ピペラジン(520
mg)をジクロロメタン(5ml)に溶解し、氷冷下トリフルオ
ロ酢酸(0.5ml)を加え、2時間撹拌した。溶媒を濃縮
後、トルエンを加え、再度減圧濃縮し、標題化合物のト
リフルオロ酢酸塩(450mg)を得た。 トリフルオロ酢酸塩;1 H-NMR(400MHz,DMSO-d6); δ(ppm) 3.20-3.60(m,12H)、
3.95(d,J=4.8Hz,2H)、4.26(m,1H)、6.95-7.01(m,2H)、7.12
-7.18(m,2H).
【0484】62-4) 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェニ
ル)ヘキシル]-4-[2-ヒドロキシ-3-(4-フルオロフェノキ
シ)プロピル]ピペラジン
【0485】
【化98】
【0486】実施例1と同様にして、2-(1-メチルエチ
ル)-5-オキソ-2-フェニルペンタンニトリル(80mg)と1-
[2-ヒドロキシ-3-(4-フルオロフェノキシ)プロピル]ピ
ペラジン、上記3)で得たトリフルオロ酢酸塩(274mg)か
ら無色油状の標題化合物の遊離体を得た(124mg,74%)。 遊離体;1 H-NMR(400MHz,CDCl3); δ(ppm) 0.77(d,J=6.6Hz,3H)、
1.05-1.20(m,1H)、1.21(d,J=6.6Hz,3H)、1.50-1.80(m,3
H)、1.80-2.20(m,3H)、2.20-2.60(m,7H)、2.60-2.70(m,2
H)、3.92(d,J=5.6Hz,2H)、4.04(m,1H)、6.83-6.88(m,2H)、
6.92-7.00(m,2H)、7.27-7.33(m,1H)、7.34-7.40(m,4H).
【0487】上記遊離体(124mg)を常法により処理し
て、標題化合物の塩酸塩(110mg)を得た。 塩酸塩;1 H-NMR(400MHz,DMSO-d6); δ(ppm) 0.67(d,J=5.6Hz,3
H)、1.11(d,J=5.6Hz,3H)、1.60-1.70(m,1H)、2.00-2.15(m,
3H)、3.00-3.90(m,12H)、3.90-4.00(m,2H)、4.28(m,1H)、6.
94-7.02(m,2H)、7.08-7.18(m,2H)、7.30-7.50(m,5H). ESI-Mass; 454(MH+)
【0488】実施例63 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フ
ェニル)ヘキシル]-4-[2-(4-フルオロフェニルアミノカ
ルボニル)エチル]ピペラジンの合成 63-1) N-アクロイル-4-フルオロアニリン
【0489】
【化99】
【0490】4-フルオロアニリン(7ml)とアクロイルク
ロリド(7.2ml)をテトラヒドロフラン(100ml)に溶解し、
トリエチルアミン(15ml)を加え、室温にてそのまま一晩
撹拌した。飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、酢酸エチル
を加え有機層を分配し、有機層を水で洗浄、無水硫酸ナ
トリウムで乾燥、乾燥剤を濾去後減圧濃縮して、標題化
合物(12.2g,100%)を薄黄色個体として得た。1 H-NMR(400MHz,CDCl3); δ(ppm) 5.76-5.79(m,1H)、6.2
4(dd,J=10.4,16.8Hz,1H)、6.14-6.50(m,1H)、7.01-7.06
(m,2H)、7.14(m,1H)、7.53-7.54(m,2H).
【0491】63-2) 1-ベンジル-4-[2-(4-フルオロフェ
ニルアミノカルボニル)エチル]ピペラジン
【0492】
【化100】
【0493】N-アクロイル-4-フルオロアニリン(12.2g)
と1-ベンジルピペラジン(19.7g)をメタノール(150ml)に
溶解し、室温にてそのまま一晩撹拌した。反応液を減圧
濃縮し、残渣をCromatorex NHシリカゲルカラムクロマ
トグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル系)で精製して、無
色油状の標題化合物(25g,100%)を得た。1 H-NMR(400MHz,CDCl3); δ(ppm) 2.51(t,J=5.8Hz,2H)、
2.63(br-s,8H)、2.72(t,J=5.8Hz,2H)、3.59(s,2H)、7.01
(m,J=8.8Hz,2H)、7.25-7.35(m,5H)、7.46-7.50(m,2H)、11.
1(br-s,1H).
【0494】63-3) [2-(4-フルオロフェニルアミノカル
ボニル )エチル]ピペラジン
【0495】
【化101】
【0496】1-ベンジル-4-[2-(4-フルオロフェニルア
ミノカルボニル)エチル]ピペラジン(2.9g)を酢酸(100m
l)に溶解し、10%パラジウム炭素(7.2g)を加え水素雰囲
気下一晩撹拌した。10%パラジウム炭素を濾別し、濾液
を減圧濃縮し、残渣に水を加え1N水酸化ナトリウム水溶
液でアルカリ性にした後、クロロホルムにて抽出し、有
機層を水洗・乾燥後、減圧濃縮して、無色油状の標題化
合物(1.5g,70%)を得た。1 H-NMR(400MHz,CDCl3); δ(ppm) 1.84(br-s,2H)、2.53
(t,J=5.8Hz,2H)、2.60(m,4H)、2.72(t,J=5.8Hz,2H)、3.01
(t,J=4.8Hz,2H)、7.00(m,J=8.8Hz,2H)、7.48-7.52(m,2H)、
11.1(br-s,1H).
【0497】63-4) 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェニ
ル)ヘキシル]-4-[2-(4-フルオロフェニルアミノカルボ
ニル)エチル]ピペラジン
【0498】
【化102】
【0499】実施例66と同様にして、2-(1-メチルエ
チル)-5-オキソ-2-フェニルペンタンニトリル(126mg)と
[2-(4-フルオロフェニルアミノカルボニル)エチル]ピペ
ラジン(176mg)から無色油状の標題化合物を得た(163mg,
62%)。 遊離体;1 H-NMR(400MHz,CDCl3); δ(ppm) 0.78(d,J=6.8Hz,3H)、
1.18(m,1H)、1.21(d,J=6.8Hz,3H)、1.58(m,1H)、1.78(m,1
H)、1.92(td,J=13.0Hz,4.4Hz,1H)、2.13(quintet,J=6.8H
z,1H)、2.15-2.21(m,1H)、2.26-2.38(m,3H)、2.44(br-s,3
H)、2.50(t,J=6.0Hz,2H)、2.58(br-s,3H)、2.70(t,J=6.0H
z,2H)、6.99(m,J=8.8Hz,2H)、7.30(m,1H)、7.35-7.39(m,4
H)、7.46(dd,J=4.8Hz,6.8Hz,1H)、7.47(dd,J=4.8Hz,7.0H
z,1H)、11.1(br-s,1H).
【0500】上記遊離体(100mg)を常法により処理し
て、標題化合物の塩酸塩(189mg)を得た。 塩酸塩;1 H-NMR(400MHz,DMSO-d6); δ(ppm) 0.67(d,J=6.8Hz,3
H)、1.11 (d,J=6.8Hz,3H)、1.26(m,1H)、1.59-2.45(m,5
H)、2.23(t,J=6.8Hz,1H)、2.54-3.86(m,13H)、7.15(t,J=8.
8Hz,2H)、7.37(m,1H)、7.44-7.46(m,4H)、7.58-7.62(m,2
H). ESI-Mass; 451(MH+)
【0501】実施例64 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フ
ェニル)ヘキシル]-4-[2-(4-フルオロベンゾイルアミノ)
エチル]ピペラジンの合成 64-1) 1-[2-(4-フルオロベンゾイルアミノ)エチル]-4-
(t-ブトキシカルボニル)ピペラジン
【0502】
【化103】
【0503】実施例58にて得られた1-(2-アミノエチ
ル)-4-(t-ブトキシカルボニル)ピペラジン(1.33g)と4-
フルオロベンゾイルクロリド(1.1g)をテトラヒドロフラ
ン(20ml)に溶解し、トリエチルアミン(1.6ml)を加え、
室温にてそのまま一晩撹拌した。飽和炭酸水素ナトリウ
ム水溶液、酢酸エチルを加えて有機層を分配し、有機層
を水洗・乾燥後、減圧濃縮した。残渣をCromatorex NH
シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸
エチル系)で精製して、無色油状の標題化合物(1.42g,70
%)を得た。1 H-NMR(400MHz,CDCl3); δ(ppm) 1.47(s,9H)、2.44-2.2
6(m,4H)、2.62(t,J=6.0Hz,2H)、3.46(t,J=5.0Hz,4H)、3.54
-3.56(m,2H)、6.71(m,1H)、7.12(m,J=8.6Hz,2H)、7.77-7.8
1(m,2H).
【0504】64-2) 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェニ
ル)ヘキシル]-4-[2-(4-フルオロベンゾイルアミノ)エチ
ル]ピペラジン
【0505】
【化104】
【0506】実施例66と同様にして、1-[2-(4-フルオ
ロベンゼンスルホニルアミノ)エチル]-4-(t-ブトキシカ
ルボニル)ピペラジン(159mg)から無色油状の標題化合物
を得た(102mg,40%)。 遊離体;1 H-NMR(400MHz,CDCl3); δ(ppm) 0.78(d,J=6.8Hz,3H)、
1.13(m,1H)、1.20(d,J=6.8Hz,3H)、1.56(m,1H)、1.78-1.94
(m,3H)、2.09-2.19(m,2H)、2.23-2.33(m,2H)、2.34(m,3H)、
2.48(m,3H)、2.58(t,J=6.2Hz,2H)、3.51(t,J=5.6Hz,2H)、
6.76(br-s,1H)、7.11(m,J=8.8Hz,2H)、7.29(m,1H)、7.32-
7.38(m,4H)、7.75-7.80(m,2H).
【0507】上記遊離体(100mg)を常法により処理し
て、標題化合物の塩酸塩(116mg)を得た。 塩酸塩;1 H-NMR(400MHz,DMSO-d6); δ(ppm) 0.67(d,J=6.8Hz,3
H)、1.12 (d,J=6.8Hz,3H)、1.24-1.27(m,1H)、2.09-2.19
(m,2H)、2.22(d,J=6.6Hz,1H)、3.42(br-s,17H)、3.65(m,1
H)、7.32(t,J=8.8Hz,2H)、7.37(m,1H)、7.43-7.46(m,4H)、
7.95-7.99(m,2H). ESI-Mass; 451(MH+)
【0508】実施例65 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フ
ェニル)ヘキシル]-4-[N-(4-フルオロフェニル)カルバモ
イルメチル]ピペラジンの合成 65-1) 1-ベンジル-4-[N-(4-フルオロフェニル)カルバモ
イルメチル]ピペラジン
【0509】
【化105】
【0510】N-クロロアセチル-4-フルオロアニリン(1
5.18g)、1-ベンジルピペラジン(18.94g)とトリエチルア
ミン(15ml)をジメチルホルムアミド(200ml)に溶解し、
室温で一晩撹拌した。反応液を減圧濃縮し、酢酸エチル
を加えた。有機層を水洗・乾燥後、減圧濃縮した。残渣
をCromatorex NHシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(ヘキサン/酢酸エチル系)で精製して、薄褐色固体の標
題化合物(23.32g,86%)を得た。1 H-NMR(400MHz,CDCl3); δ(ppm) 2.48-2.60(m,4H)、2.6
2-2.68(m,4H)、3.13(s,2H)、3.55(s,2H)、7.02(t,J=8.8Hz,
2H)、7.24-7.34(m,5H)、7.53(dd,J=4.8Hz,8.8Hz,2H)、9.10
-9.15(br-s,1H).
【0511】65-2) 4-[N-(4-フルオロフェニル)カルバ
モイルメチル]ピペラジン
【0512】
【化106】
【0513】1-ベンジル-4-[N-(4-フルオロフェニル)カ
ルバモイルメチル]ピペラジン(6.07g)をエタノール(100
ml)に溶解し、10%パラジウム/炭素触媒(1.3g)を加え、
水素雰囲気下、一晩室温撹拌した。触媒を濾去後、減圧
濃縮し、残渣をCromatorex NHシリカゲルカラムクロマ
トグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル系)で精製して、薄
褐色油状の標題化合物(4.21g,96%)を得た。1 H-NMR(400MHz,CDCl3); δ(ppm) 2.59(t,J=1.8Hz,4H)、
2.96(t,J=4.8Hz,4H)、3.11(s,2H)、7.03(t,J=8.8Hz,2H)、
7.53(dd,J=4.8Hz,8.8Hz,2H)、9.10-9.16(br-s,1H).
【0514】65-3) 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェニ
ル)ヘキシル]-4-[N-(4-フルオロフェニル)カルバモイル
メチル]ピペラジン
【0515】
【化107】
【0516】実施例1と同様にして、2-(1-メチルエチ
ル)-5-オキソ-2-フェニルペンタンニトリル(109mg)と4-
[N-(4-フルオロフェニル)カルバモイルメチル]ピペラジ
ン(120mg)から、無色油状の標題化合物の遊離体を得た
(183mg,84%)。 遊離体;1 H-NMR(400MHz,CDCl3); δ(ppm) 0.78(d,J=6.4Hz,3H)、
1.09-1.19(m,1H)、1.21(d,J=6.8Hz,3H)、1.50-1.61(m,1
H)、1.91(ddd,J=4.4Hz,12.2Hz,13.4Hz,1H)、2.09-2.45(m,
8H)、2.56-2.63(br-s,4H)、3.10(m,2H)、7.01(t,8.8Hz,2
H)、7.27-7.38(m,5H)、7.51(dd,J=4.8Hz,8.8Hz,2H)、9.07
(s,1H).
【0517】上記遊離体を常法により処理して、標題化
合物の塩酸塩(182mg)を得た。 塩酸塩;1 H-NMR(400MHz,DMSO-d6); δ(ppm) 0.66(d,J=6.4Hz,3
H)、1.10(d,J=6.8Hz,3H)、1.18-1.30(m,1H)、1.56-1.68(m,
1H)、2.03-2.23(m,3H)、3.00-3.90(m,13H)、7.16(t,J=8.8H
z,2H)、7.33-7.44(m,5H)、7.61(dd,J=5.2Hz,8.8Hz,2H).ES
I-Mass; 437(MH+)
【0518】実施例66 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フ
ェニル)ヘキシル]-4-[2-(4-フルオロベンゼンスルホニ
ルアミノ)エチル]ピペラジンの合成 66-1) 1-[2-(4-フルオロベンゼンスルホニルアミノ)
チル]-4-(t-ブトキシカルボニル)ピペラジン
【0519】
【化108】
【0520】実施例58で得た1-(2-アミノエチル)-4-
(t-ブトキシカルボニル)ピペラジン(2.01g)と4-フルオ
ロベンゼンスルホニルクロリド(2.05g)をテトラヒドロ
フラン(20ml)に溶解し、トリエチルアミン(2.4ml)を加
え、室温にてそのまま一晩撹拌した。水(50ml)を加え、
酢酸エチルで抽出し、有機層を水洗・乾燥後、減圧濃縮
した。残渣をCromatorex NHシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(ヘキサン/酢酸エチル系)で精製して、無色
油状の標題化合物(2.61g,77%)を得た。1 H-NMR(400MHz,CDCl3); δ(ppm) 1.45(s,9H)、2.23(t,J
=5.2Hz,4H)、2.42-2.45(m,2H)、2.99-3.03(m,2H)、3.35(t,
J=5.2Hz,4H)、5.17(m,1H)、7.20(m,J=8.6Hz,2H)、7.22-7.3
7(m,2H).
【0521】66-2) 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェニ
ル)ヘキシル]-4-[2-(4-フルオロベンゼンスルホニルア
ミノ)エチル]ピペラジン
【0522】
【化109】
【0523】1-[2-(4-フルオロベンゼンスルホニルアミ
ノ)エチル]-4-(t-ブトキシカルボニル)ピペラジン(260m
g)をジクロロメタン(2.0ml)に溶解し、0℃にて撹拌しな
がら、トリフルオロ酢酸(2ml)を加え、0℃にて1時間撹
拌した。反応液を減圧濃縮した。残渣をジクロロエタン
(10ml)に溶解し、2-(1-メチルエチル)-5-オキソ-2-フェ
ニルペンタンニトリル(177mg)、酢酸(0.10ml)とトリア
セトキシ水素化ホウ素ナトリウム(261mg)を加え、実施
例1と同様の操作により無色油状の標題化合物を得た(2
47mg,62%)。 遊離体;1 H-NMR(400MHz,CDCl3); δ(ppm) 0.78(d,J=6.8Hz,3H)、
1.11(m,1H)、1.21(d,J=6.8Hz,3H)、1.53(m,1H)、1.74-1.91
(m,2H)、1.96-2.19(m,2H)、2.25-2.45(m,10H)、2.39(t,J=
5.8Hz,2H)、2.98(t,J=5.8Hz,2H)、7.16-7.23(m,2H)、7.29
(m,1H)、7.34-7.39(m,4H)、7.85-7.91(m,2H).
【0524】上記遊離体(166mg)を常法により処理し
て、標題化合物の塩酸塩(191mg)を無色アモルファスと
して得た。 塩酸塩;1 H-NMR(400MHz,DMSO-d6); δ(ppm) 0.67(d,J=6.4Hz,3
H)、1.11(d,J=6.4Hz,3H)、1.25(m,1H)、1.62(m,1H)、2.06-
2.24(m,3H)、3.17-3.21(m,6H)、3.33-3.51(m,10H)、7.33-
7.39(m,1H)、7.41-7.49(m,6H)、7.89(dd,J=5.2Hz,6.8Hz,1
H)、7.91(dd,J=5.2Hz,7.2Hz,1H)、8.12(br-s,1H). ESI-Mass; 487(MH+)
【0525】実施例67 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フ
ェニル)ヘキシル]-4-{2-[N-(4-フルオロフェニル)スル
ファモイル]エチル}ピペラジンの合成 67-1) 1-{2-[N-(4-フルオロフェニル)スルファモイル]
エチル}-4-(t-ブトキシカルボニル)ピペラジン
【0526】
【化110】
【0527】2-クロロエタンスルホニルクロライド(5g)
のテトラヒドロフラン(50ml)溶液に、氷冷下、4-フルオ
ロアニリン(3.41g)とトリエチルアミン(4.5ml)のテトラ
ヒドロフラン(20ml)溶液を滴下し、室温で1時間撹拌し
た。5N-NaOH水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。有
機層を水洗・乾燥後、減圧濃縮した。残渣(5.56g)の一
部(3.81g)と、N-(t-ブトキシカルボニル)ピペラジン(2.
3g)を塩化メチレン(20ml)に溶解し、室温で2時間撹拌し
た。反応液を減圧濃縮し、Cromatorex NHシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル系)で精
製して、薄黄色油状の標題化合物(6.01g,82%)を得た。1 H-NMR(400MHz,CDCl3); δ(ppm) 1.46(s,9H)、2.46(t,J
=5Hz,4H)、2.92(t,J=6.4Hz,2H)、3.23(t,J=6.4Hz,2H)、3.4
4(t,J=5Hz,4H)、7.05(t,J=8.6Hz,2H)、7.17-7.21(m,2H).
【0528】67-2) 1-{2-[N-(4-フルオロフェニル)スル
ファモイル]エチル}ピペラジン
【0529】
【化111】
【0530】1-{2-[N-(4-フルオロフェニル)スルファモ
イル]エチル}-4-(t-ブトキシカルボニル)ピペラジン(6.
01g)をエタノール(10ml)に溶解し、4N-HCl/酢酸エチル
(40ml)を加え、50℃で4時間撹拌した。反応混合物を減
圧濃縮し、5N-NaOH 水溶液で中和し、クロロホルムで抽
出した。有機層を水洗・乾燥後、減圧濃縮して、薄褐色
固体の標題化合物を得た(3.52g,79%)。1 H-NMR(400MHz,DMSO-d6); δ(ppm) 2.20-2.30(m,4H)、
2.60-2.66(m,6H)、3.19(t,J=7.4Hz,2H)、7.15(t,J=9.2Hz,
2H)、7.22(dd,J=4.8Hz,9.2Hz,2H).
【0531】67-3) 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェニ
ル)ヘキシル]-4-{2-[N-(4-フルオロフェニル)スルファ
モイル]エチル} ピペラジン
【0532】
【化112】
【0533】実施例1と同様にして、2-(1-メチルエチ
ル)-5-オキソ-2-フェニルペンタンニトリル(100mg)と1-
[2-(4-フルオロフェニル)プロピル]ピペラジン(133mg)
から、薄黄色油状の標題化合物の遊離体を得た(179mg,8
0%)。 遊離体;1 H-NMR(400MHz,CDCl3); δ(ppm) 0.77(d,J=6.4Hz,3H)、
1.05-1.16(m,1H)、1.20(d,J=6.8Hz,3H)、1.49-1.60(m,1
H)、1.88(ddd,J=4.4Hz,12Hz,13.6Hz,1H)、2.08-2.56(m,12
H)、2.88(t,J=6.4Hz,2H)、3.19(t,J=6.4Hz,2H)、7.02(t,J=
8.6Hz,2H)、7.19(dt,4.4Hz,8.6Hz,2H)、7.27-7.38(m,5H).
【0534】上記遊離体(119mg)を常法により処理し
て、標題化合物の塩酸塩(120mg)を得た。 塩酸塩;1 H-NMR(400MHz,DMSO-d6); δ(ppm) 0.65(d,J=6.8Hz,3
H)、1.09(d,J=6.8Hz,3H)、1.15-1.28(m,1H)、1.53-1.65(m,
1H)、2.00-2.25(m,3H)、2.95-3.75(m,14H)、7.17(t,J=8.8H
z,2H)、7.25(dt,J=4.8Hz,8.8Hz,2H)、7.32-7.43(m,5H)、1
0.00(s,1H). ESI-Mass; 487(MH+)
【0535】実施例68 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フ
ェニル)ヘキシル]-4-{2-[N-(4-フルオロフェニル)-N-メ
チルスルファモイル]エチル}ピペラジンの合成
【0536】
【化113】
【0537】1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェニル)ヘキ
シル]-4{2-[N-(4-フルオロフェニル)スルファモイル]エ
チル}ピペラジン(60mg)のジメチルホルムアミド(2ml)溶
液に、氷冷下、60%水素化ナトリウム(10mg)を加え、30
分間室温にて撹拌した。再び氷冷し、ヨウ化メチル(0.0
1ml)を加え、1時間撹拌した。酢酸エチルで希釈して、
水洗・乾燥後、減圧濃縮した。残渣をCromatorex NHシ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エ
チル系)で精製して、薄黄色油状の標題化合物の遊離体
を得た(51mg,81%)。 遊離体;1 H-NMR(400MHz,CDCl3); δ(ppm) 0.77(d,J=6.6Hz,3H)、
1.05-1.16(m,1H)、1.20(d,J=6.6Hz,3H)、1.50-1.58(m,1
H)、1.88(ddd,J=4.4Hz,12Hz,13.6Hz,1H)、2.08-2.48(m,12
H)、2.79-2.82(m,2H)、3.12-3.15(m,2H)、3.31(s,3H)、7.02
(t,J=8.6Hz,2H)、7.16(t,8.6Hz,2H)、7.27-7.38(m,7H).
【0538】上記遊離体を常法により処理して、標題化
合物の塩酸塩(38mg)を得た。 塩酸塩;1 H-NMR(400MHz,DMSO-d6); δ(ppm) 0.65(d,J=6.8Hz,3
H)、1.09(d,J=6.8Hz,3H)、1.18-1.3(m,1H)、1.55-1.68(m,1
H)、2.03-2.23(m,3H)、2.95-3.20(m,4H)、3.25(s,3H)、3.35
-3.80(m,10H)、7.24(t,J=8.8Hz,2H)、7.32-7.43(m,5H)、7.
49(dd,J=4.8Hz,8.8Hz,2H). ESI-Mass; 501(MH+)
【0539】実施例69 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フ
ェニル)ヘキシル]-4-[2-(N-メチル-4-フルオロベンゼン
スルホニルアミノ)エチル]ピペラジンの合成
【0540】
【化114】
【0541】1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェニル)ヘキ
シル]-4-[2-(4-フルオロベンゼンスルホニルアミノ)エ
チル]ピペラジン(31mg)をジメチルホルムアミド(5.0ml)
に溶解し、0℃にて撹拌しながら、水素化ナトリウム(5.
1mg)とヨウ化メチル(0.01ml)を加え、室温にて一晩撹拌
した。5M塩酸水溶液を加え、酸性とした後、減圧濃縮し
た。残渣をジメチルホルムアミド(5ml)に溶解し、チオ
尿素(7.3mg)を加え、一晩加熱還流した。室温まで冷却
した後、水、酢酸エチルを加え有機層を分配し、有機層
を水洗・乾燥後、減圧濃縮した。残渣をCromatorex NH
シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸
エチル系)で精製して、無色油状の標題化合物(13mg,41
%)を得た。 遊離体;1 H-NMR(400MHz,CDCl3); δ(ppm) 0.77(d,J=6.8Hz,3H)、
1.08-1.14(m,1H)、1.20(d,J=6.8Hz,3H)、1.25-1.55(m,3
H)、1.88(td,J=4.6,13.0Hz,1H)、2.08-2.18(m,2H)、2.21-
2.27(m,2H)、2.27-2.38(br-s,3H)、2.38-2.48(br-s,3H)、
2.52(t,J=7.0Hz,2H)、2.78(s,3H)、3.13(m,2H)、7.19(m,J=
8.4Hz,2H)、7.29(m,1H)、7.34-7.41(m,4H)、7.84-7.79(m,2
H).
【0542】上記遊離体(13mg)を常法により処理して、
標題化合物の塩酸塩(14.8mg)を無色アモルファスとして
得た。 塩酸塩;1 H-NMR(400MHz,CDCl3); δ(ppm) 0.77-0.81(m,3H)、0.8
6-0.90(m,1H)、1.19-1.23(m,3H)、1.24-2.43(m,9H)、2.66-
3.91(m,9H)、2.85(m,3H)、7.26-7.42(m,7H)、7.84(m,2H). ESI-Mass; 501.1(MH+)
【0543】実施例70 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フ
ェニル)ヘキシル]-4-{2-[(4-フルオロフェニルチオ)カ
ルボニルオキシ]エチル}ピペラジンの合成
【0544】
【化115】
【0545】実施例1と同様にして、2-(1-メチルエチ
ル)-5-オキソ-2-フェニルペンタンニトリル(120mg)とS-
(4-フルオロフェニル)チオ炭酸・1-(1-ピペラジニル)エ
チル(159mg)から、無色油状の標題化合物の遊離体を得
た(228mg,84%)。 遊離体;1 H-NMR(400MHz,CDCl3); δ(ppm) 0.78(d,J=6.8Hz,3H)、
1.06-1.18(m,1H)、1.20(d,J=6.8Hz,3H)、1.49-1.60(m,1
H)、1.90(ddd,J=4.4Hz,12Hz,13.6Hz,1H)、2.08-2.28(m,8
H)、3.09(t,J=6.8Hz,2H)、3.28-3.44(m,4H)、4.20(t,J=6.8
Hz,2H)、6.99(t,J=8.6Hz,2H)、7.26-7.41(m,5H).
【0546】上記遊離体を常法により処理して、標題化
合物の塩酸塩(88mg)を得た。 塩酸塩;1 H-NMR(400MHz,DMSO-d6); δ(ppm) 0.65(d,J=6.4Hz,3
H)、1.10(d,J=6.4Hz,3H)、1.16-1.26(m,1H)、1.54-1.66(m,
1H)、2.04-2.24(m,3H)、2.78-3.37(m,13H)、4.10-4.18(m,2
H)、7.17(t,J=9Hz,2H)、7.33-7.37(m,1H)、7.40-7.46(m,6
H). ESI-Mass; 484(MH+)
【0547】実施例71 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フ
ェニル)ヘキシル]-4-[2-(2-ピリジルオキシ)エチル]ピ
ペラジンの合成
【0548】
【化116】
【0549】1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェニル)ヘキ
シル]-4-(2-ヒドロキシエチル)ピペラジン(225mg)と2-
ブロモピリジン(0.10ml)をジメチルホルムアミド(20ml)
に溶解し、室温で水素化ナトリウム(45mg)を加え、40℃
で一晩撹拌した。反応液に水素化ナトリウム(45mg)と2-
ブロモピリジン(0.20ml)をさらに加え、75℃に加温し
た。反応液を炭酸水素ナトリウム水溶液にあけ、酢酸エ
チルで抽出し、水、飽和食塩水で洗浄後、乾燥した。減
圧濃縮後、残渣をCromatorex NHシリカゲルカラムクロ
マトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル系)で精製して、
油状の標題化合物の遊離体を得た。 遊離体;1 H-NMR(400MHz,CDCl3); δ(ppm) 0.77(d,J=6.8Hz,3H)、
1.20(d,J=6.8Hz,3H)、1.25-1.27(m,1H)、2.04-2.34(m,4
H)、2.80-3.60(m,14H)、6.71-6.76(m,1H)、6.85-6.91(m,1
H)、7.27-7.34(m,1H)、7.35-7.42(m,4H)、7.54-7.61(m,1
H)、8.10-8.14(m,1H).
【0550】上記遊離体をメタノールに溶解し、4N塩酸
酢酸エチル溶液を加えた。溶媒と過剰の塩酸を減圧留去
し、メタノール/エーテルから再結晶して標題化合物の
塩酸塩(55mg)を得た。 塩酸塩;1 H-NMR(400MHz,DMSO-d6); δ(ppm) 0.68(d,J=6.6Hz,3
H)、1.11(d,J=6.6Hz,3H)、1.20-1.33(m,1H)、1.56-1.70(m,
1H)、2.04-2.30(m,3H)、3.00-3.82(m,14H)、4.61(br-s,2
H)、6.86-6.90(m,1H)、7.02-7.07(m,1H)、7.34-7.40(m,1
H)、7.42-7.48(m,4H)、7.73-7.79(m,1H)、8.17-8.20(m,1
H). ESI-Mass; 407(MH+)
【0551】実施例72 1-(3-シクロヘキシル-3-シア
ノ-3-フェニル)プロピオニル-4-[2-(4-フルオロフェノ
キシ)エチル]ピペラジンの合成
【0552】
【化117】
【0553】J.M.C.,35,2210-2214,1992.に従って合成
したシクロヘキシルフェニルアセトニトリル(1.99g)と
水素化ナトリウム(370mg,65%)をジメチルホルムアミド
(35ml)に溶解し、60℃で3時間撹拌した。反応液を室温
に戻し、ブロモ酢酸エチル(1.67g)とテトラヒドロフラ
ン(4ml)を加え、60-70℃で一晩撹拌した。水、エーテル
/ヘキサン混合溶媒を加えて有機層を分配し、水洗・乾
燥後、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(ヘキサン/酢酸エチル系)で精製して、無色
油状の3-シアノ-3-フェニル-3-シクロヘキシルプロピオ
ン酸エチル(1.13g)を得た。これにエタノール(16ml)、8
N-水酸化ナトリウム(2.0ml)を加え室温にて一晩撹拌し
た。5N-塩酸で中和後、エーテル/酢酸エチルを加えて
有機層を分配し、水洗・乾燥後、減圧濃縮して3-シアノ
-3-フェニル-3-シクロヘキシルプロピオン酸(940mg)を
得た。このカルボン酸(205mg)をテトラヒドロフラン(4.
0ml)に溶解し、ジメチルホルムアミド(2滴)と塩化オキ
ザリル(120mg)を加えて室温で10分撹拌した後、減圧濃
縮した。残渣をテトラヒドロフラン(3.0ml)に溶解し、
あらかじめ調整した1-[2-(4-フルオロフェノキシ)エチ
ル]ピペラジン(215mg)、トリエチルアミン(120mg)のテ
トラヒドロフラン溶液(5.0ml)に加えた。3時間撹拌後、
飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、酢酸エチルを加えて有
機層を分配し、水洗・乾燥後、減圧濃縮した。残渣をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン-酢酸エチ
ル/メタノール系)で精製して、無色油状の標題化合物
(160mg)を得た。 遊離体;1 H-NMR(400MHz,CDCl3); δ(ppm) 1.05-1.40m,5H)、1.60
-1.70(m,3H)、1.83-1.90(m,1H)、1.95-2.15(m,2H)、2.30-
2.45(m,4H)、2.77(t,J=5.8Hz,2H)、3.01(d,J=5Hz,2H)、3.1
3(d,J=5Hz,2H)、3.20-3.35(m,2H)、3.42-3.50(m,2H)、4.04
(t,J=5.8Hz,2H)、6.80-6.85(m,2H)、6.91-6.99(m,2H)、7.2
2-7.43(m,4H).
【0554】実施例73 1-(2-ヒドロキシ-4-シアノ-5
-メチル-4-フェニル)ヘキシル-4-[2-( 4-フルオロフェノ
キシ)エチル] ピペラジンの合成 73-1) (3-メチル-2-シアノ-2-フェニル)ブチルオキシラ
【0555】
【化118】
【0556】J.Chem.Soc.Perkin Trans.1,2845-2850,19
96.に従って合成した3-メチル-2-フェニルブチロニトリ
ル(4.19g)と65%-油性水素化ナトリウム(1.05g)をジメチ
ルホルムアミド(90ml)に溶解し、60℃で3時間撹拌し
た。反応液を室温に戻し、アリルブロミド(2.9g)とテト
ラヒドロフラン(3.0ml)を加え、60℃で一晩撹拌した。
水、エーテル/ヘキサン混合溶媒を加えて有機層を分配
し、水洗・乾燥後、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル系)で精
製し、無色油状の(5-メチル-4-シアノ-4-フェニル)-1-
ヘキセン(4.5g,86%)を得た。この生成物(2.5g)をジクロ
ロメタン(60ml)に溶解し、炭酸水素ナトリウム(2.35
g)、m-クロロ過安息香酸(2.76g)を氷冷下に加え、室温
にて一晩撹拌した。エタノール(16ml)、8N-水酸化ナト
リウム(2.0ml)を加え、室温にて一晩撹拌した。反応液
に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、ジクロロメタンを加
えて有機層を分配し、水洗・乾燥後、減圧濃縮した。残
渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/
酢酸エチル系)で精製し、早く溶出した標題化合物のジ
アステレオマー(800mg,30%)と、遅く溶出した標題化合
物のジアステレオマー(390mg,14%)を得た。
【0557】ジアステレオマー1(早く溶出)1 H-NMR(400MHz,CDCl3); δ(ppm) 0.81(d,J=6.8Hz,3H)、
1.19(d,J=6.8Hz,3H)、2.05(dd,J=7.2Hz,14Hz,1H)、2.16-
2.24(m,1H)、2.44(dd,J=12.8Hz,17.2Hz,1H)、2.58-2.64
(m,1H)、2.64-2.68(m,1H)、2.70-2.74(m,1H)、7.30-7.50
(m,5H).
【0558】ジアステレオマー2(遅く溶出)1 H-NMR(400MHz,CDCl3); δ(ppm) 0.81(d,J=6.8Hz,3H)、
1.22(d,J=6.8Hz,3H)、1.92(dd,J=6.4Hz,14.4Hz,1H)、2.17
-2.26(m,1H)、2.48-2.78(m,1H)、2.64-2.68(m,2H)、2.810-
2.874(m,1H)、7.30-7.50(m,5H).
【0559】73-2) 1-(2-ヒドロキシ-4-シアノ -5-メチ
ル-4-フェニル)ヘキシル-4-[2-(4-フルオロフェノキシ)
エチル]ピペラジン
【0560】
【化119】
【0561】上記早く溶出したジアステレオマー1(390m
g)と1-[2-(4-フルオロフェノキシ)エチル]ピペラジン(4
50mg)、イッテリビウム三トリフルオロメタンスルホン
酸・一水和物(90mg)をジクロロメタン(2.5ml)に加え、
室温で一晩撹拌した。溶媒を減圧濃縮し、残渣をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル
/メタノール系)で精製して、標題化合物(320mg,40%)を
得た。
【0562】1H-NMR(400MHz,CDCl3); δ(ppm) 0.76(d,
J=6.8Hz,3H)、1.21(d,J=6.8Hz,3H)、2.10-2.24(m,3H)、2.2
7-2.43(m,3H)、2.43-2.51(m,7H)、2.73(t,J=6.0Hz,2H)、3.
48-3.55(m,1H)、4.03(t,J=6.0Hz,2H)、6.79-6.85(m,2H)、
6.92-6.98(m,2H)、7.26-7.34(m,1H)、7.34-7.40(m,4H).
【0563】実施例74 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フ
ェニル)ヘキシル]-4-[2-(2-ベンジルフェノキシ)エチ
ル]ピペラジンの合成
【0564】
【化120】
【0565】N-[2-(ベンジルフェノキシ)エチル]ピペラ
ジン(169.9mg)、2-(1-メチルエチル)-5-オキソ-2-フェ
ニルペンタンニトリル(103mg)と酢酸(0.05ml)をジクロ
ロエタン(5ml)に溶解し、トリアセトキシ水素化ホウ素
ナトリウム(160mg)を加え、実施例1と同様に処理し
て、無色油状の標題化合物の遊離体を得た(96mg,41%)。 遊離体;1 H-NMR(400MHz,CDCl3); δ(ppm) 0.78(d,J=6.2Hz,3H)、
1.06-1.53(m,1H)、1.20(d,J=6.2Hz,3H)、1.50-1.61(m,1
H)、1.77(m,1H)、1.88(td,J=4.4Hz,12.6Hz,1H)、1.95-2.31
(m,7H)、2.50(br-s,4H)、2.75(t,J=5.6Hz,2H)、3.06(s,2
H)、4.06(t,J=5.6Hz,2H)、6.83(d,J=8.4Hz,1H)、6.88(t,J=
7.4Hz,1H)、7.08-7.32(m,8H)、7.34-7.39(m,4H).
【0566】上記遊離体(96mg)を常法により処理して、
無色アモルファス状の標題化合物の塩酸塩(110mg)を得
た。 塩酸塩;1 H-NMR(400MHz,CDCl3); δ(ppm) 0.79(d,J=6.4Hz,3H)、
1.24(d,J=6.4Hz,3H)、1.25(m,1H)、1.43(m,1H)、1.78(m,1
H)、2.04(m,1H)、2.16(m,2H)、2.33(m,1H)、2.87(m,1H)、2.9
0-3.10(m,2H)、3.25(m,1H)、3.35(m,2H)、3.46(m,2H)、3.70
(m,2H)、4.00(s,2H)、4.43(m,2H)、6.84(d,J=6.8Hz,1H)、7.
00-7.07(m,5H)、7.19-7.20(m,2H)、7.36-7.44(m,6H). ESI-Mass; 496(MH+)
【0567】続いて、本発明において光学活性体を得る
際の製造例として、実施例1の化合物を光学活性カラム
HPLCを利用した光学分割実験例を掲げる。(図8参照)
【0568】 HPLC分析条件 ---------------------------------------------------- 固定相: chiralcel OJ (ダイセル製、0.46cm×25cm) 移動相: n-ヘキサン:イソフ゜ロヒ゜ルアルコール:エタノール=850:100:50 流速 : 0.5ml/min 温度 ; 25℃ 検出器: UV 210nm ----------------------------------------------------
【0569】実施例75 (-)-1-[(4-シアノ-5-メチル-
4-フェニル)ヘキシル]-4-[2-(4-フルオロフェノキシ)エ
チル]ピペラジン・塩酸塩 上記HPLC実験例において、先に溶出したフラクションと
して標題化合物を得た。 [α]29 D=-5.18 (C=1.0,エタノール)
【0570】実施例76 (+)-1-[(4-シアノ-5-メチル-
4-フェニル)ヘキシル]-4-[2-(4-フルオロフェノキシ)エ
チル]ピペラジン・塩酸塩 上記HPLC実験例において、後から溶出したフラクション
として標題化合物を得た。 [α]30 D=+6.23 (C=1.0,エタノール)
【0571】同様にして、実施例25の化合物から光学
活性体を分離した。実施例77 (-)-1-[(3-シアノ-4-メチル-3-フェニル)
ペンチル]-4-[2-(4-フルオロフェノキシ)エチル]ピペラ
ジン・塩酸塩 [α]27.8 D=-6.552 (c=0.250,エタノール)
【0572】実施例78 (+)-1-[(3-シアノ-4-メチル-
3-フェニル)ペンチル]-4-[2-(4-フルオロフェノキシ)エ
チル]ピペラジン・塩酸塩 [α]27.6 D=+4.118 (c=0.267,エタノール)
【0573】同様にして、実施例38の化合物から光学
活性体を分離した。実施例79 (-)-1-[(4-シアノ-4-シクロヘキシル-4-フ
ェニル)ブチル]-4-[2-(4-フルオロフェノキシ)エチル]
ピペラジン・塩酸塩 [α]27.4 D=-5.717 (c=1.833,エタノール)
【0574】実施例80 (+)-1-[(4-シアノ-4-シクロ
ヘキシル-4-フェニル)ブチル]-4-[2-(4-フルオロフェノ
キシ)エチル]ピペラジン・塩酸塩 [α]28.2 D=+4.792 (c=0.250,エタノール)
【0575】実施例81 1-[(4-シアノ-5-ヒドロキシ-
5-メチル-4-フェニル)ヘキシル]-4-[2-(4-フルオロフェ
ノキシ)エチル] ピペラジンの合成 81-1) 5-ベンジルオキシ-2-シアノ-2-フェニルペンタ
ン酸エチル
【0576】
【化121】
【0577】フェニルシアノ酢酸エチルエステル(3g)/
ジメチルホルムアルデヒド(20ml)溶液に、氷冷下、水素
化ナトリウムを加え室温で1時間撹拌した。再び氷冷
し、ベンジル・3-ブロモプロピルエーテル(4.2ml)を加え
室温で3時間撹拌した。反応混合物を減圧濃縮後、水を
加えて酢酸エチルで抽出した。有機層を水洗・乾燥後、
減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー(ヘキサン/酢酸エチル系)で精製して、無色油状の
標題化合物(2.892g,54%)を得た。1 H-NMR(400MHz,CDCl3); δ(ppm) 1.22(t,J=7.2Hz,3H)、
1.65-1.84(m,2H)、2.23-2.31(m,1H)、2.44-2.51(m,1H)、3.
49(t,J=6.2Hz,2H)、4.14-4.26(m,2H)、4.46(s,2H)、7.23-
7.41(m,8H)、7.54-7.56(m,2H).
【0578】81-2) 5-ベンジルオキシ-2-(1-ヒドロキ
シ-1-メチルエチル)-2-フェニルペンタンニトリル
【0579】
【化122】
【0580】5-ベンジルオキシ-2-シアノ-2-フェニルペ
ンタン酸エチル(2.892g)/エーテル(30ml)溶液に、氷冷
下、3M-臭化メチルマグネシウム/エーテル溶液(8ml)を
滴下し、1時間撹拌した。反応混合物に飽和塩化アンモ
ニア水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食
塩水で水洗・乾燥後、減圧濃縮した。残渣をシリカゲル
カラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル系)で
精製して、無色油状の標題化合物(1.658g,60%)を得た。1 H-NMR(400MHz,CDCl3); δ(ppm) 1.22(s,3H)、1.35-1.4
5(m,1H)、1.37(s,3H)、1.67-1.77(m,1H)、2.17-2.25(m,1
H)、2.38-2.45(m,1H)、3.47(t,J=6.2Hz,2H)、4.45(s,2H)、
7.24-7.39(m,8H)、7.46-7.51(m,2H).
【0581】81-3) 2-(1-ヒドロキシ-1- メチルエチル)
-5-ヨード-2-フェニルペンタンニトリル
【0582】
【化123】
【0583】5-ベンジルオキシ-2-(1-ヒドロキシ-1-メ
チルエチル)-2-フェニルペンタンニトリル(1.658g)/エ
タノール(20ml)溶液に、10%-パラジウム/炭素触媒(250m
g)を加え、水素雰囲気下、5時間撹拌した。触媒を濾去
後、減圧濃縮した。残渣およびトリエチルアミン(1.1m
l)をテトラヒドロフラン(15ml)に溶解し、氷冷下、塩化
メタンスルホニル(0.6ml)を加え、室温で30分間撹拌し
た。反応混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出し、有機
層を水洗・乾燥後、減圧濃縮した。残渣をアセトン(40m
l)に溶解し、ヨウ化ナトリウム(3.9g)を加え2時間加熱
還流した。反応混合物を減圧濃縮し、水を加え酢酸エチ
ルで抽出した。有機層を水洗・乾燥後、減圧濃縮し、残
渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/
酢酸エチル系)で精製して、黄褐色油状の標題化合物(1.
493g,85%)を得た。1 H-NMR(400MHz,CDCl3); δ(ppm) 1.25(s,3H)、1.42(s,3
H)、1.50-1.60(m,1H)、1.91-2.01(m,1H)、2.20-2.27(m,1
H)、2.45-2.52(m,1H)、3.12-3.26(m,2H)、7.36-7.44(m,1
H)、7.47-7.51(m,2H).
【0584】81-4) 1-[(4-シアノ-5-ヒドロキシ-5-メチ
ル-4-フェニル)ヘキシル]-4-[2-(4-フルオロフェノキ
シ)エチル]ピペラジン
【0585】
【化124】
【0586】2-(1-ヒドロキシ-1-メチルエチル)-5-ヨー
ド-2-フェニルペンタンニトリル(545mg)/テトラヒドロ
フラン(7ml)溶液に、1-[2-(4-フルオロフェノキシ)エチ
ル]ピペラジン(359mg)とトリエチルアミン(0.22ml)を加
え、室温で一晩撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで希
釈し、水洗・乾燥後、減圧濃縮した。残渣を Chromator
ex NHシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/
酢酸エチル系)で精製して、無色油状の標題化合物(406m
g,56%)を得た。 遊離体;1 H-NMR(400MHz,CDCl3); δ(ppm) 1.24(s,3H)、1.39(s,1
H)、1.57-1.72(m,2H)、2.12-2.19(m,1H)、2.28-2.70(m,11
H)、2.78(t,J=6Hz,2H)、4.04(t,J=6Hz,2H)、6.81-6.85(m,2
H)、6.93-6.99(m,2H)、7.32-7.42(m,3H)、7.46-7.50(m,2
H).
【0587】上記遊離体(125mg)を常法により処理し
て、標題化合物の塩酸塩(131mg)を得た。 塩酸塩; ESI-Mass; 440(MH+)
【0588】実施例82 1-[5-(4-シアノ-5-メチル-4-
フェニル)ヘキセニル]-4-[2-(4-フルオロフェノキシ)エ
チル]ピペラジンの合成
【0589】
【化125】
【0590】1-[(4-シアノ-5-ヒドロキシ-5-メチル-4-
フェニル)ヘキシル]-4-[2-(4-フルオロフェノキシ)エチ
ル]ピペラジン(145mg)を塩化チオニル(1ml)に溶解し、5
分間加熱還流した。反応混合物を5N-NaOH(10ml)中に滴
下し、ここから酢酸エチルで抽出した。有機層を水洗・
乾燥後、減圧濃縮した。残渣を Chromatorex NHシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル
系)で精製して、無色油状の標題化合物(98mg,70%)を得
た。 遊離体;1 H-NMR(400MHz,CDCl3); δ(ppm) 1.40-1.52(m,1H)、1.6
2(s,3H)、1.62-1.72(m,1H)、2.05-2.22(m,2H)、2.36(t,J=
7.4Hz,2H)、2.36-2.66(m,8H)、2.78(t,J=5.8Hz,2H)、4.05
(t,J=5.8Hz,2H)、5.13(s,1H)、5.35(s,1H)、6.81-6.85(m,2
H)、6.93-6.98(m,2H)、7.28-7.42(m,5H).
【0591】上記遊離体(98mg)を常法により処理して、
標題化合物の塩酸塩(81mg)を得た。 塩酸塩; ESI-Mass; 422(MH+)
【0592】実施例83 1-[4-シアノ-5-メチル -4-(4-
ヒドロキシフェニル)ヘキシル]-4-[2-(4-フルオロフェ
ノキシ)エチル]ピペラジンの合成
【0593】
【化126】
【0594】実施例11で得た1-[4-シアノ-5-メチル-4-
(4-メトキシフェニル)ヘキシル]-4-[2-(4-フルオロフェ
ノキシ)エチル]ピペラジン(85mg)をジクロロメタン(3m
l)に溶解し、氷冷下、1M-三臭化ホウ素(ジクロロメタン
溶液、0.5ml)を滴下した。5時間加熱還流した後、室温
まで冷却し、氷冷下、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液に
てアルカリ性にした。酢酸エチルで抽出し、有機層を水
で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧濃縮し
た。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキ
サン/酢酸エチル系)で精製して、無色油状の標題化合
物(30mg,36%)を得た。 遊離体;1 H-NMR(400MHz,CDCl3); δ(ppm) 0.77(d,J=6.6Hz,3H)、
1.16(d,J=6.6Hz,3H)、1.19-1.30(m,1H)、1.61-1.66(m,1
H)、1.68-1.71(m,1H)、1.80(td,J=4.4Hz,13.6Hz,1H)、1.99
-2.05(m,1H)、2.08(td,J=4.4Hz,12.8Hz,1H)、2.27-2.60
(m,9H)、2.77(t,J=5.6Hz,2H)、3.71(m,1H)、4.03(t,J=5.6H
z,2H)、6.64-6.66(m,2H)、6.80(t,J=4.4Hz,1H)、6.81(dd,J
=4.4Hz,9.2Hz,1H)、6.94(tm,J=8.8Hz,2H)、7.13(m,1H)、7.
15(m,1H). ESI-Mass; 440(MH+)
【0595】上記遊離体(13mg)のメタノール溶液に、室
温にてシュウ酸(当量)を加えた。10分間撹拌した後、溶
媒を減圧留去し、標題化合物のシュウ酸塩(16.1mg)を得
た。 シュウ酸塩; ESI-Mass; 440(MH+)
【0596】実施例84 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フ
ェニル)ヘキシル]-4-[2-(2-ヒドロキシ-4-フルオロフェ
ノキシ)エチル] ピペラジンの合成 84-1) (2-アセチル-4-フルオロフェノキシ)酢酸エチル
【0597】
【化127】
【0598】窒素雰囲気下、5'-フルオロ-2'-ヒドロキ
シアセトフェノン(2.0g)、エチルヨードアセテート(4.1
6g)、炭酸カリウム(2.7g)をアセトン(43ml)に加え、加
熱還流下、一晩攪拌した。室温に戻して炭酸カリウムを
セライト濾過した後、濾液に水、酢酸エチルを加えて分
配した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マ
グネシウムで乾燥後、減圧濃縮した。残渣をシリカゲル
カラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル系)で
精製して、無色油状の標題化合物(3.07g,99%)を得た。1 H-NMR(400MHz,CDCl3); δ(ppm) 1.31(t,J=7.0Hz,3H)、
2.72(s,3H)、4.28(q,J=7.0Hz,3H)、4.70(s,2H)、6.81(dd,J
=4.0Hz,9.2Hz,1H)、7.14(ddd,J=3.2Hz,7.2Hz,9.2Hz,1H)、
7.48(dd,J=3.2Hz,8.8Hz,1H).
【0599】84-2) 2-アセトキシ-4-フルオロフェノキ
シ酢酸エチル
【0600】
【化128】
【0601】窒素雰囲気下、(2-アセチル-4-フルオロフ
ェノキシ)酢酸エチル(500mg)、炭酸水素ナトリウム(505
mg)とメタクロロ過安息香酸(1.80g)をジクロロメタン(1
0ml)に加え、加熱還流下、一昼夜攪拌した。反応液を室
温に戻し、1Mチオ硫酸ナトリウム水溶液(5ml)を加えて
攪拌した後、水、ジクロロメタンを加えて分配した。有
機層を水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウム
で乾燥後、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル系)で精製して、
無色油状の標題化合物(333mg,74%)を得た。1 H-NMR(400MHz,CDCl3); δ(ppm) 1.30(t,J=7.1Hz,3H)、
2.34(s,3H)、4.26(q,J=7.1Hz,2H)、4.57(s,2H)、6.82-6.92
(m,3H).
【0602】84-3) 1-(2-ヒドロキシ-4-フルオロフェノ
キシアセチル)ピロリジン
【0603】
【化129】
【0604】(2-アセトキシ-4-フルオロフェノキシ)酢
酸エチル(1.35g)に、ピロリジン(1.87g)を加え、一晩攪
拌した。反応液に水、酢酸エチルを加えて分配した。有
機層を水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウム
で乾燥後、減圧濃縮して、茶色油状の標題化合物(1.20m
g,96%)を得た。1 H-NMR(400MHz,CDCl3); δ(ppm) 1.82-2.04(m,4H)、3.2
6-3.32(m,2H)、3.50-3.56(m,2H)、4.50(s,2H)、6.46(dt,J=
3.1Hz,8.9Hz,1H)、6.67(dd,J=3.1Hz,10.0Hz,1H)、6.91(d
d,J=5.5Hz,8.9Hz,1H).
【0605】84-4) 1-(2-ベンジルオキシ-4-フルオロフ
ェノキシアセチル)ピロリジン
【0606】
【化130】
【0607】窒素雰囲気下、1-(2-ヒドロキシ-4-フルオ
ロフェノキシアセチル)ピロリジン(82mg)をN,N-ジメチ
ルホルムアミド(12ml)に溶解し、水素化ナトリウム(21m
g,60%油状)を加え、15分間攪拌した後、ベンジルブロミ
ド(89mg)を加え、室温にて攪拌した。45分後、飽和塩化
アンモニウム水溶液を加えて攪拌し、水、酢酸エチルを
加えて分配した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄し、無
水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮した。残渣をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(ジエチルエーテル)
で精製して、淡黄色油状の標題化合物(100mg,97%)を得
た。1 H-NMR(400MHz,CDCl3); δ(ppm) 1.75-1.90(m,4H)、3.4
8(t,J=6.8Hz,4H)、4.63(s,2H)、5.09(s,2H)、6.58(ddd,J=
2.8Hz,8.8Hz,11.2Hz,1H)、6.69(dd,J=2.8Hz,10.0Hz,1H)、
6.94(dd,J=5.6Hz,8.8Hz,1H).
【0608】84-5) 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェニ
ル)ヘキシル]-4-[2-(2-ベンジルオキシ-4-フルオロフェ
ノキシ)エチル] ピペラジン
【0609】
【化131】
【0610】窒素雰囲気下、-10℃で、1-(2-ベンジルオ
キシ-4-フルオロフェノキシアセチル)ピロリジン(100m
g)をトルエン(10ml)に溶解し、ここに3.4M水素化ビス(2
-メトキシエトキシ)アルミニウムナトリウム/トルエン
溶液(0.09ml、商品名;Red-Al)を加え、1時間攪拌した
後、アセトン(0.1ml)を加えて室温にて攪拌した。15分
後、1N塩酸(1ml)を加えて攪拌し、水、酢酸エチルを加
えて分配した。有機層を水、飽和炭酸水素ナトリウム水
溶液、飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウム
で乾燥後、減圧濃縮してアルデヒド(65mg)を得た。これ
(65mg)と酢酸(0.06ml)、1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェ
ニル)ヘキシル]ピペラジン(71mg)をジクロロエタン(12.
5ml)に溶解し、トリアセトキシ水素化ホウソナトリウム
(107mg)を加えて、室温にて5時間攪拌した。反応液に飽
和炭酸水素ナトリウム水溶液、酢酸エチルを加えて分配
した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグ
ネシウムで乾燥後、減圧濃縮した。残渣をNHシリカゲル
カラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル系)で
精製して、淡黄色油状の標題化合物(66mg,49%)を得た。1 H-NMR(400MHz,CDCl3); δ(ppm) 0.77(d,J=6.8Hz,3H)、
1.10-1.20(m,1H)、1.20(d,J=6.6Hz,3H)、1.45-1.60(m,1
H)、1.82-1.93(m,1H)、2.05-2.20(m,2H)、2.20-2.40(m,6
H)、2.45-2.65(m,4H)、2.77(t,J=5.9Hz,2H)、4.08(t,J=5.9
Hz,2H)、5.06(s,2H)、6.57(brdt,J=3.2Hz,8.8Hz,1H)、6.67
(dd,J=3.2Hz,10.0Hz,1H)、6.83(dd,J=5.6Hz,8.8Hz,1H)、
7.25-7.45(m,10H). ESI-Mass; 530(MH+).
【0611】84-6) 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェニ
ル)ヘキシル]-4-[2-(2-ヒドロキシ-4-フルオロフェノキ
シ)エチル]ピペラジン
【0612】
【化132】
【0613】1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェニル)ヘキ
シル]-4-[2-(2-ベンジルオキシ-4-フルオロフェノキシ)
エチル]ピペラジン(66mg)と、1,4-シクロヘキサジエン
(0.23ml)をエタノール(4ml)に溶解し、10%-パラジウム
/カーボン(6mg)を加えて、加熱還流下、3時間攪拌し
た。反応液をセライト濾過した後、減圧濃縮した。残渣
をNHシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/
酢酸エチル系)で精製して、無色油状の標題化合物の遊
離体(13mg,24%)を得た。 遊離体;1 H-NMR(400MHz,CDCl3); δ(ppm) 0.78(d,J=6.8Hz,3H)、
1.05-1.20(m,1H)、1.20(d,J=6.6Hz,3H)、1.50-1.63(m,1
H)、1.80-1.93(m,1H)、2.05-2.20(m,2H)、2.28-2.35(m,2
H)、2.35-2.70(m,8H)、2.56(t,J=5.2Hz,2H)、4.03(t,J=5.2
Hz,2H)、6.43(brdt,J=3.2Hz,8.8Hz,1H)、6.60(dd,J=3.2H
z,10.4Hz,1H)、6.91(dd,J=6.6Hz,8.8Hz,1H)、7.26-7.33
(m,1H)、7.34-7.39(m,4H).
【0614】これ(13mg)を常法により処理して、標題化
合物の塩酸塩(11mg)を得た。 塩酸塩;1 H-NMR(400MHz,DMSO-d6); δ(ppm) 0.67(d,J=6.8Hz,3
H)、1.11(d,J=6.4Hz,3H)、1.20-1.35(m,1H)、1.58-1.70(m,
1H)、2.05-2.35(m,3H)、3.30-3.80(m,12H)、4.26(brs,2H)、
6.50-6.60(m,1H)、6.66(dd,J=3.2Hz,10.0Hz,1H)、6.97(d
d,J=5.8Hz,9.0Hz,1H)、7.25-7.50(m,5H). ESI-Mass; 440(MH+).
【0615】実施例85 1-[(4-シアノ-4-フルオロ-4-
フェニル)ブチル]-4-[2-(4-フルオロフェノキシ)エチ
ル]ピペラジンの合成 85-1) 4-(1,3-ジオキソラン-2-イル)-2-フルオロ-2-フ
ェニルブチロニトリル
【0616】
【化133】
【0617】Heterocyclic Chem.,27,307(1990).に従っ
て合成した4-(1,3-ジオキソラン-2-イル)-2-フェニルブ
チロニトリル(1.00g)をテトラヒドロフラン(10ml)に溶
解し、窒素雰囲気下、-78℃にて、1.0Mリチウム・ビス
(トリメチルシリル)アミド/テトラヒドロフラン溶液
(5.52ml)を注入した。30分間かけて-20℃まで昇温した
後、再び-78℃に冷却し、N-フルオロベンゼンスルホン
イミド(2.18g)/テトラヒドロフラン溶液(10ml)を注入
した。1時間かけて-30℃まで昇温した後、飽和塩化アン
モニウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出し、さらに飽
和食塩水にて洗浄した。無水硫酸マグネシウムにて乾燥
後、減圧濃縮した。残渣をエタノールから結晶化し、不
溶物を除去し、濾液を減圧濃縮した。残渣をシリカゲル
カラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル系)に
て精製して、標題化合物(0.55g,51%)を得た。1 H-NMR(400MHz,CDCl3); δ(ppm) 1.86-2.02(m,2H)、2.2
5-2.45(m,2H)、3.84-4.00(m,4H)、4.93(t,J=4.0Hz,1H)、7.
40-7.52(m,5H).
【0618】85-2) 1-[(4-シアノ-4-フルオロ -4-フェニ
ル)ブチル]-4-[2-(4-フルオロフェノキシ)エチル]ピペ
ラジン
【0619】
【化134】
【0620】4-(1,3-ジオキソラン-2-イル)-2-フルオロ
-2-フェニルブチロニトリルを酸加水分解して2-フルオ
ロ-5-オキソ-2-フェニルペンタンニトリル(0.12g)と
し、これと1-[2-(4-フルオロフェニル)エチル]ピペラジ
ン(0.14g)を実施例1と同様に処理して、油状の標題化合
物の遊離体を得た(0.14g,56%)。 遊離体;1 H-NMR(400MHz,CDCl3); δ(ppm) 1.62-1.90(m,2H)、2.1
5-2.35(m,2H)、2.37(t,J=7.2Hz,2H)、2.45(bs,4H)、2.58(b
s,4H)、2.79(t,J=6.0Hz,2H)、4.05(t,J=6.0Hz,2H)、6.80-
6.86(m,2H)、6.93-7.00(m,2H)、7.42-7.55(m,5H).
【0621】上記遊離体(0.14g)を常法により処理し
て、標題化合物の塩酸塩(0.15g)を得た。 塩酸塩; ESI-Mass; 400(MH+)
【0622】実施例86 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フ
ェニル)ヘキシル]-4-[2-(2-エトキシカルボニルメトキ
シ-4-フルオロフェノキシ)エチル]ピペラジンの合成 86-1) 2-(2-アセチル-4-フルオロフェノキシ)エタノー
【0623】
【化135】
【0624】5'-フルオロ-2'-ヒドロキシアセトフェノ
ン(5.0g)、2-ブロモエタノール(6.08g)、炭酸カリウム
(13.4g)、ヨウ化ナトリウム(7.28g)を、N,N-ジメチルホ
ルムアミド(108ml)に溶解し、100℃で一晩攪拌した。反
応液を冷却後、水、酢酸エチルを加えて分配した。有機
層を水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで
乾燥後、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル系)で精製して、茶
色油状の標題化合物(1.66g,26%)を得た。1 H-NMR(400MHz,CDCl3); δ(ppm) 2.36-2.40(m,1H)、2.6
4(s,3H)、3.96-4.02(m,2H)、4.16-4.20(m,2H)、6.95(dd,J=
4.0Hz,9.2Hz,1H)、7.16(ddd,J=3.2Hz,7.6Hz,9.2Hz,1H)、
7.43(dd,J=3.2Hz,8.8Hz,1H).
【0625】86-2) 2-(2-アセトキシ-4-フルオロフェノ
キシ)エタノール
【0626】
【化136】
【0627】実施例84-2)と同様にして、2-(2-アセチル
-4-フルオロフェノキシ)エタノール(141mg)、炭酸水素
ナトリウム(107mg)、メタクロロ過安息香酸(379mg)か
ら、無色油状の標題化合物(96mg,68%)を得た。1 H-NMR(400MHz,CDCl3); δ(ppm) 2.45-2.52(m,1H)、2.3
3(s,3H)、3.84-3.90(M,2H)、4.12-4.16(m,2H)、6.80-6.86
(m,1H)、6.90-6.96(m,2H).
【0628】86-3) 2-(2-ヒドロキシ-4-フルオロフェノ
キシ)エタノール
【0629】
【化137】
【0630】2-(2-アセトキシ-4-フルオロフェノキシ)
エタノール(1.53g)を、テトラヒドロフラン(10ml)/水
(5ml)混合溶媒に溶解し、水酸化リチウム・1水和物(294
mg)を加えて90℃にて攪拌した。10時間攪拌した後、反
応液を冷却し、水、酢酸エチルを加えて分配した。有機
層を水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで
乾燥後、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル系)で精製して、無
色油状の標題化合物(1.07g,80%)を得た。1 H-NMR(400MHz,CDCl3); δ(ppm) 2.30-2.40(m,1H)、3.9
6-4.02(M,2H)、4.10-4.14(m,2H)、6.51(ddd,J=3.0Hz,8.4H
z,8.8Hz,1H)、6.69(dd,J=3.0Hz,9.6Hz,1H)、6.83(dd,J=5.
2Hz,8.8Hz,1H)、6.90-6.63(m,1H).
【0631】86-4) 2-(2-エトキシカルボニルメトキシ-
4-フルオロフェノキシ)エタノール
【0632】
【化138】
【0633】窒素雰囲気下、2-(2-ヒドロキシ-4-フルオ
ロフェノキシ)エタノール(245mg)と、ブロモ酢酸エチル
(214mg)をN,N-ジメチルホルムアミド(5ml)に溶解し、水
素化ナトリウム(51mg,60%オイル)を加えた。90℃にて1
時間攪拌した後、水、酢酸エチルを加えて分配した。有
機層を水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウム
で乾燥後、減圧濃縮した。残渣をNHシリカゲルカラムク
ロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル系)で精製し
て、無色油状の標題化合物(68mg,31%)を得た。1 H-NMR(400MHz,CDCl3); δ(ppm) 1.31(t,J=7.2Hz,3H)、
3.00-3.10(m,1H)、3.85-3.92(m,2H)、4.10-4.14(m,2H)、4.
28(q,J=7.2Hz,2H)、4.63(s,2H)、6.60(dd,J=2.8Hz,9.6Hz,
1H)、6.64-6.70(m,1H)、6.93(dd,J=5.6Hz,9.2Hz,1H).
【0634】86-5) 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェニ
ル)ヘキシル]-4-[2-(2-エトキシカルボニルメトキシ-4-
フルオロフェノキシ)エチル]ピペラジン
【0635】
【化139】
【0636】窒素雰囲気下、2-(2-エトキシカルボニル
メトキシ-4-フルオロフェノキシ)エタノール(68mg)と、
トリエチルアミン(0.11ml)をアセトニトリル(5ml)に溶
解し、メタンスルホニルクロリド(36mg)を加えた。1時
間攪拌した後、ヨウ化ナトリウム(47mg)と、1-[(4-シア
ノ-5-メチル-4-フェニル)ヘキシル]ピペラジン(90mg)/
アセトニトリル(5ml)溶液を加え、加熱還流下、2時間攪
拌した。水、酢酸エチルを加えて分配した。有機層を
水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥
後、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー(ジエチルエーテル)で精製して、無色油状の標
題化合物(82mg,59%)を得た。 遊離体;1 H-NMR(400MHz,CDCl3); δ(ppm) 0.77(d,J=6.8Hz,3H)、
1.05-1.20(m,1H)、1.20(d,J=6.8Hz,3H)、1.27-1.33(m,3
H)、1.50-1.63(m,1H)、1.70-1.90(m,1H)、2.05-2.20(m,2
H)、2.25-2.30(m,2H)、2.30-2.60(m,8H)、2.78(t,J=6.0Hz,
2H)、3.15(s,2H)、4.10(t,J=6.0Hz,2H)、4.55-4.60(m,2H)、
6.55-6.68(m,2H)、6.82-6.92(m,1H)、7.26-7.32(m,1H)、7.
32-7.39(m,4H).
【0637】これ(28mg)を常法により処理して、標題化
合物の塩酸塩(25mg)を得た。 塩酸塩; ESI-Mass; 526(MH+).
【0638】実施例87 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フ
ェニル)ヘキシル]-4-[2-(2-ヒドロキシエトキシ-4-フル
オロフェノキシ)エチル ]ピペラジンの合成
【0639】
【化140】
【0640】窒素雰囲気下、氷浴中にて、1-[(4-シアノ
-5-メチル-4-フェニル)ヘキシル]-4-[2-(2-エトキシカ
ルボニルメトキシ-4-フルオロフェノキシ)エチル]ピペ
ラジン(20mg)/テトラヒドロフラン溶液(4ml)に、1M水
素化リチウムアルミニウム/テトラヒドロフラン溶液
(0.38ml)を加えた。40分攪拌した後、水、2N水酸化ナト
リウム水溶液を加えた。沈殿物をセライト濾過した後、
濾液を減圧濃縮した。残渣をNHシリカゲルカラムクロマ
トグラフィー(酢酸エチル)で精製して、無色油状の標題
化合物(15mg,81%)を得た。 遊離体;1 H-NMR(400MHz,CDCl3); δ(ppm) 0.77(d,J=6.8Hz,3H)、
1.05-1.20(m,1H)、1.20(d,J=6.6Hz,3H)、1.45-1.63(m,1
H)、1.82-1.93(m,1H)、2.05-2.20(m,2H)、2.25-2.35(m,2
H)、2.40-2.50(m,4H)、2.55-2.70(m,4H)、2.82(t,J=6.0Hz,
2H)、3.60-3.70(m,2H)、4.00-4.20(m,4H)、6.58-6.67(m,1
H)、6.68(dd,J=2.8Hz,9.8Hz,1H)、6.86(dd,J=5.6Hz,8.8H
z,1H)、7.26-7.32(m,1H)、7.33-7.39(m,4H).
【0641】これ(15mg)を常法により処理して、標題化
合物の塩酸塩(14mg)を得た。 塩酸塩; ESI-Mass; 484(MH+).
【0642】実施例88 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フ
ェニル)ヘキシル]-4-[2-(2-メトキシ-4-フルオロフェノ
キシ)エチル]ピペラジンの合成 88-1) 1-(2-メトキシ-4-フルオロフェノキシ)アセチル
ピロリジン
【0643】
【化141】
【0644】実施例84-1)と同様にして、1-(2-ヒドロキ
シ-4-フルオロフェノキシ)アセチルピロリジン(123mg)
とヨウ化メチル(0.05ml)から、無色結晶の標題化合物(9
0mg,69%)を得た。1 H-NMR(400MHz,CDCl3); δ(ppm) 1.80-1.90(m,2H)、1.9
0-2.00(m,2H)、3.48-3.58(m,4H)、3.86(s,3H)、4.06(s,2
H)、6.56(brdt,J=3.2Hz,8.8Hz,1H)、6.64(dd,J=3.2Hz,10.
0Hz,1H)、6.90(dd,J=5.6Hz,8.8Hz,1H).
【0645】88-2) 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェニ
ル)ヘキシル]-4-[2-(2-メトキシ-4-フルオロフェノキ
シ)エチル]ピペラジン
【0646】
【化142】
【0647】実施例84-5)と同様にして、1-(2-メトキシ
-4-フルオロフェノキシアセチル)ピロリジン(90mg)と3.
4M水素化ビス(2-メトキシエトキシ)アルミニウムナトリ
ウム/トルエン溶液(0.1ml)、1-[(4-シアノ-5-メチル-4
-フェニル)ヘキシル]ピペラジン(100mg)から、淡黄色油
状の標題化合物(39mg,24%)を得た。 遊離体;1 H-NMR(400MHz,CDCl3); δ(ppm) 0.77(d,J=6.8Hz,3H)、
1.05-1.20(m,1H)、1.20(d,J=6.8Hz,3H)、1.50-1.63(m,1
H)、1.82-1.93(m,1H)、2.05-2.20(m,2H)、2.25-2.35(m,2
H)、2.30-2.65(m,8H)、2.80(t,J=6.0Hz,2H)、3.82(s,3H)、
4.08(t,J=6.0Hz,2H)、6.55(brdt,J=2.8Hz,5.2Hz,1H)、6.6
2(dd,J=2.8Hz,10.4Hz,1H)、6.81(dd,J=5.2Hz,8.8Hz,1H)、
7.26-7.33(m,1H)、7.32-7.39(m,4H).
【0648】この遊離体(39mg)を常法により処理して、
標題化合物の塩酸塩(33mg)を得た。 塩酸塩;1 H-NMR(400MHz,DMSO-d6); δ(ppm) 0.68(d,J=6.6Hz,3
H)、1.21(d,J=6.6Hz,3H)、1.20-1.32(m,1H)、1.58-1.72(m,
1H)、2.05-2.35(m,3H)、3.30-3.25(2H)、3.25-3.70(m,10
H)、3.78(s,3H)、4.33(brs,2H)、6.71(brdt,J=3.0Hz,8.6H
z,1H)、6.95(dd,J=3.0Hz,10.6Hz,1H)、6.77(dd,J=5.5Hz,
8.6Hz,1H)、7.34(m,1H)、7.42-7.48(m,4H). ESI-Mass; 454(MH+).
【0649】実施例89 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フ
ェニル)ヘキシル]-4-[2-(N-イソプロピルアニリノ)エチ
ル]ピペラジンの合成 89-1) 2-(N-イソプロピルアニリノ)エタノール
【0650】
【化143】
【0651】窒素雰囲気下、N-イソプロピルアニリン
(1.0g)、ブロモ酢酸エチル(2.47g)、炭酸カリウム(5.11
g)、ヨウ化ナトリウム(5.55g)をN,N-ジメチルホルムア
ミド(14ml)、に溶解し、加熱還流下、攪拌した。1時間
後に室温に戻し、水、ジエチルエーテルを加えて分配
し、有機層を水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネ
シウムで乾燥後、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(ヘキサン/ジエチルエーテル系)
で精製して、N-エトキシカルボニルメチル-N-イソプロ
ピルアニリン(1.62g)を得た。この一部(550mg)をテトラ
ヒドロフラン(10ml)に溶解し、1M水素化リチウムアルミ
ニウム/テトラヒドロフラン溶液(2.5ml)を、窒素雰囲
気下、氷浴中で冷却しながら加えた。氷浴中にて40分攪
拌後、水(0.1ml)、2N水酸化ナトリウム水溶液(0.1ml)、
水(0.3ml)、ジエチルエーテル(5ml)を順に加え、攪拌し
た。不溶物をセライト濾過し、濾液を減圧濃縮した。残
渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/
酢酸エチル系)で精製して、無色油状の標題化合物(383m
g,86%)を得た。1 H-NMR(400MHz,CDCl3); δ(ppm) 1.16(d,J=6.8Hz,6H)、
1.84-1.91(m,1H)、3.32(t,J=6.0Hz,2H)、3.64-3.91(m,2
H)、3.97(sept,J=6.8Hz,1H)、6.78-6.83(m,1H)、6.88-6.92
(m,2H)、7.21-7.27(m,2H).
【0652】89-2) 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェニ
ル)ヘキシル]-4-[2-(N-イソプロピルアニリノ)エチル]
ピペラジン
【0653】
【化144】
【0654】窒素雰囲気下、2-(N-イソプロピルアニリ
ノ)エタノール(125mg)、トリエチルアミン(0.24ml)/ア
セトニトリル(7ml)溶液に、メタンスルホニルクロリド
(80mg)を加えた。1時間攪拌した後、ヨウ化ナトリウム
(157mg)と、1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェニル)ヘキシ
ル]ピペラジン(100mg)/アセトニトリル(3ml)溶液を加
え、加熱還流下4時間攪拌した。水、酢酸エチルを加え
て分配し、有機層を水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸
マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮した。残渣をNHシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル
系)で精製して、無色油状の標題化合物(80mg,25%)を得
た。 遊離体;1 H-NMR(400MHz,CDCl3); δ(ppm) 0.77(d,J=6.8Hz,3H)、
1.05-1.15(m,1H)、1.16(d,J=6.4Hz,6H)、1.20(d,J=6.4Hz,
3H)、1.50-1.60(m,1H)、1.88(dt,J=4.8Hz,13.2Hz,1H)、2.0
7-2.18(m,2H)、2.21-2.57(m,12H)、3.30(brt,J=8.0Hz,2
H)、3.99-4.09(m,1H)、6.64-6.70(m,1H)、6.74-6.78(m,2
H)、7.18-7.23(m,2H)、7.27-7.31(m,1H)、7.34-7.38(m,4
H).
【0655】この遊離体(80mg)を常法により処理して、
標題化合物の塩酸塩(70mg)を得た。 塩酸塩; ESI-Mass; 447(MH+)
【0656】実施例90 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フ
ェニル)ヘキシル]-4-[2-(N-シクロヘキシルアニリノ)エ
チル]ピペラジンの合成 90-1) 2-(N-シクロヘキシルアニリノ)エタノール
【0657】
【化145】
【0658】前実施例と同様にして、N-シクロヘキシル
アニリン(1.30g)からN-エトキシカルボニルメチル-N-シ
クロヘキシルアニリン(1.89g)を得た。この(860mg)を還
元して標題化合物(300mg,42%)を得た。1 H-NMR(400MHz,CDCl3); δ(ppm) 1.05-1.18(m,1H)、1.2
6-1.44(m,4H)、1.63-1.71(m,1H)、1.80-1.87(m,5H)、3.67
(t,J=6.7Hz,2H)、3.42(m,1H)、3.64-3.70(m,2H)、6.76-6.8
1(m,1H)、6.86-6.90(m,2H)、7.20-7.26(m,2H).
【0659】90-2) 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェニ
ル)ヘキシル]-4-[2-(N-シクロヘキシルアニリノ)エチ
ル]ピペラジン
【0660】
【化146】
【0661】窒素雰囲気下、2-(N-シクロヘキシルアニ
リノ)エタノール(153mg)、トリエチルアミン(0.24ml)/
アセトニトリル(7ml)溶液に、メタンスルホニルクロリ
ド(80mg)を加えた。1時間攪拌した後、ヨウ化ナトリウ
ム(157mg)と、1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェニル)ヘキ
シル]ピペラジン(100mg)/アセトニトリル(3ml)溶液を
加え、70℃にて一晩攪拌した。水、酢酸エチルを加えて
分配した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸
マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮した。残渣をNHシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル
系)で精製して、無色油状の標題化合物(172mg,50%)を得
た。 遊離体;1 H-NMR(400MHz,CDCl3); δ(ppm) 0.77(d,J=6.6Hz,3H)、
1.03-1.19(m,1H)、1.20(d,J=6.8Hz,3H)、1.30-1.45(m,3
H)、1.48-1.60(m,1H)、1.64-1.72(m,1H)、1.78-1.94(m,4
H)、2.06-2.20(m,2H)、2.20-2.58(m,12H)、3.34(brt,J=8.0
Hz,2H)、3.50-3.56(m,1H)、6.61-6.68(m,1H)、6.71-6.76
(m,2H)、7.17-7.23(m,2H)、7.27-7.31(m,1H)、7.34-7.38
(m,4H).
【0662】この遊離体(172mg)を常法により処理し
て、標題化合物の塩酸塩(160mg)を得た。 塩酸塩; ESI-Mass; 487(MH+)
【0663】実施例91 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フ
ェニル)ヘキシル]-4-{2-[N-メチル(4-イソプロピルアニ
リノ)エチル]} ピペラジンの合成 91-1) 2-[N-メチル(4-イソプロピルアニリノ)]エタノー
【0664】
【化147】
【0665】窒素雰囲気下、4-イソプロピルアニリン
(2.5g)、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(6.45ml)/テ
トラヒドロフラン(60ml)溶液に、メチルクロロホルメー
ト(1.43ml)を加えた。3時間攪拌した後、水、酢酸エチ
ルを加えて分配した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄
し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮した。残
渣をN,N-ジメチルホルムアミド(30ml)に溶解し、窒素雰
囲気下、氷浴中で冷却しながら、水素化ナトリウム(951
mg;60%油性)を加えた。氷浴中で45分間攪拌した後、ブ
ロモ酢酸エチル(4.63g)/N,N-ジメチルホルムアミド(10
ml)溶液を加えた。室温に戻して一晩攪拌した後、水、
酢酸エチルを加えて分配した。有機層を水、飽和食塩水
で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮し
て残渣(5.53g)を得た。この一部(1.5g)をテトラヒドロ
フラン(5ml)に溶解し、予め調製した水素化リチウムア
ルミニウム(305mg)/テトラヒドロフラン縣濁液(10ml)
に、窒素雰囲気下、氷浴中にて滴下した。滴下終了後、
2時間加熱還流した。反応液を室温に戻した後、水(0.3m
l)、2N水酸化ナトリウム水溶液(0.3ml)、水(0.9ml)、ジ
エチルエーテル(15ml)を順に加えながら攪拌した。不溶
物をセライト濾過にて除去し、濾液を減圧濃縮した。残
渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/
酢酸エチル系)で精製して、無色油状の標題化合物(900m
g)を得た。1 H-NMR(400MHz,CDCl3); δ(ppm) 1.22(d,J=7.0Hz,6H)、
1.80-1.90(m,1H)、2.83(sept,J=6.8Hz,1H)、2.80-2.85(m,
1H)、2.92(s,3H)、3.43(t,J=5.5Hz,2H)、3.78-3.84(m,2H)、
6.78(d,J=8.6Hz,2H)、7.11(d,J=8.6Hz,2H).
【0666】91-2) 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェニ
ル)ヘキシル]-4-{2-[N-メチル(4-イソプロピルアニリ
ノ)エチル]}ピペラジン
【0667】
【化148】
【0668】窒素雰囲気下、2-[N-メチル(4-イソプロピ
ルアニリノ)]エタノール(135mg)、トリエチルアミン(0.
24ml)/アセトニトリル(7ml)溶液に、メタンスルホニル
クロリド(80mg)を加えた。約2時間攪拌した後、ヨウ化
ナトリウム(157mg)、1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェニ
ル)ヘキシル]ピペラジン(100mg)/アセトニトリル(3ml)
溶液を加え、70℃にて一晩攪拌した。水、酢酸エチルを
加えて分配した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄し、無
水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮した。残渣をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(メタノール/酢酸
エチル系)で精製して、無色油状の標題化合物(78mg,48
%)を得た。 遊離体;1 H-NMR(400MHz,CDCl3); δ(ppm) 0.77(d,J=6.6Hz,3H)、
1.04-1.18(m,1H)、1.20(d,J=6.6Hz,3H)、1.21(d,J=6.9Hz,
6H)、1.48-1.62(m,1H)、1.84-1.94(m,1H)、2.06-2.20(m,2
H)、2.22-2.56(m,12H)、2.74-2.86(m,1H)、2.90(s,3H)、3.4
2(t,J=7.6Hz,2H)、6.65(brd,J=8.7Hz,2H)、7.08(brd,J=8.
7Hz,2H)、7.26-7.32(m,1H)、7.33-7.38(m,4H).
【0669】この遊離体(78mg)を常法により処理して、
標題化合物の塩酸塩(70mg)を得た。 塩酸塩; ESI-Mass; 461(MH+)
【0670】実施例92 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フ
ェニル)ヘキシル]-4-{2-[N-メチル(3-イソプロピルアニ
リノ)エチル]} ピペラジンの合成 92-1) 2-[N-メチル(3-イソプロピルアニリノ)]エタノー
【0671】
【化149】
【0672】前実施例と同様にして、3-イソプロピルア
ニリン(2.5g)から標題化合物(900mg)を得た。1 H-NMR(400MHz,CDCl3); δ(ppm) 1.25(d,J=6.8Hz,6H)、
1.78-1.81(m,1H)、2.80-2.85(m,1H)、2.96(s,3H)、3.47(t,
J=5.7Hz,2H)、3.78-3.84(m,2H)、6.63-6.99(m,4H)、7.18(b
rt,J=7.8Hz,1H).
【0673】92-2) 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェニ
ル)ヘキシル]-4-{2-[N-メチル(3-イソプロピルアニリ
ノ)エチル]}ピペラジン
【0674】
【化150】
【0675】窒素雰囲気下、2-[N-メチル(3-イソプロピ
ルアニリノ)]エタノール(135mg)、トリエチルアミン(0.
24ml)/アセトニトリル(7ml)溶液に、メタンスルホニル
クロリド(80mg)を加えた。約2時間攪拌した後、ヨウ化
ナトリウム(157mg)、1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェニ
ル)ヘキシル]ピペラジン(100mg)/アセトニトリル(3ml)
溶液を加え、70℃にて一晩攪拌した。水、酢酸エチルを
加えて分配した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄し、無
水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮した。残渣をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(メタノール/酢酸
エチル系)で精製して、無色油状の標題化合物(100mg,61
%)を得た。 遊離体;1 H-NMR(400MHz,CDCl3); δ(ppm) 0.77(d,J=6.8Hz,3H)、
1.04-1.20(m,1H)、1.20(d,J=6.8Hz,3H)、1.23(d,J=6.8Hz,
6H)、1.48-1.62(m,1H)、1.89(dt,J=4.4Hz,13.6Hz,1H)、2.0
7-2.20(m,2H)、2.26-2.32(m,2H)、2.32-2.57(m,10H)、2.78
-2.88(m,1H)、2.93(s,3H)、3.42-3.48(m,2H)、6.51-6.60
(m,2H)、7.14(brt,J=8.0Hz,1H)、7.23-7.31(m,2H)、7.35-
7.38(m,4H)..
【0676】この遊離体(100mg)を常法により処理し
て、標題化合物の塩酸塩(98mg)を得た。 塩酸塩; ESI-Mass; 461(MH+)
【0677】実施例93 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フ
ェニル)ヘキシル]-4-{2-[N-メチル(2-イソプロピルアニ
リノ)エチル]} ピペラジンの合成 93-1) 2-(N-メチル-2-イソプロピルアニリノ)エタノー
【0678】
【化151】
【0679】前実施例と同様にして、2-イソプロピルア
ニリン(2.5g)から標題化合物(950mg)を得た。1 H-NMR(400MHz,CDCl3); δ(ppm) 1.22(d,J=7.0Hz,6H)、
2.50-2.57(m,1H)、2.80-2.85(m,1H)、2.65(s,3H)、3.09(t,
J=5.4Hz,2H)、3.51-3.62(m,1H)、3.62-3.70(m,2H)、7.01-
(m,4H)、7.18(brt,J=7.8Hz,1H).
【0680】93-2) 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェニ
ル)ヘキシル]-4-[2-(N-メチル-2-イソプロピルアニリ
ノ)エチル]ピペラジン
【0681】
【化152】
【0682】窒素雰囲気下、2-(N-メチル-2-イソプロピ
ルアニリノ)エタノール(135mg)、トリエチルアミン(0.2
4ml)/アセトニトリル(7ml)溶液に、メタンスルホニル
クロリド(80mg)を加えた。約2時間攪拌した後、ヨウ化
ナトリウム(157mg)、1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェニ
ル)ヘキシル]ピペラジン(100mg)/アセトニトリル(3ml)
に溶液を加え、70℃にて一晩攪拌した。水、酢酸エチル
を加えて分配し、有機層を水、飽和食塩水で洗浄し、無
水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮した。残渣をNH
シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸
エチル系)で精製して、無色油状の標題化合物(154mg,95
%)を得た。 遊離体;1 H-NMR(400MHz,CDCl3); δ(ppm) 0.76(d,J=6.4Hz,3H)、
1.04-1.20(m,1H)、1.16-1.23(m,9H)、1.48-1.60(m,1H)、1.
87(dt,J=4.4Hz,13.6Hz,1H)、2.07-2.17(m,2H)、2.22-2.48
(m,12H)、2.65(s,3H)、2.99-3.04(m,1H)、3.46-3.58(m,2
H)、7.10-7.17(m,3H)、7.23-7.31(m,2H)、7.34-7.37(m,4
H)..
【0683】この遊離体(154mg)を常法により処理し
て、標題化合物の塩酸塩(145mg)を得た。 塩酸塩; ESI-Mass; 461(MH+)
【0684】実施例94 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フ
ェニル)ヘキシル]-4-{2-[3,4-(メチレンジオキシ)フェ
ノキシ]エチル} ピペラジンの合成 94-1) 2-[3,4-(メチレンジオキシ)フェノキシ ]エチルブ
ロミド
【0685】
【化153】
【0686】水酸化ナトリウム(0.15g)を水(6ml)に溶解
し、セサモール(Sesamol, 0.50g)と1,2-ジブロモエタン
(0.37ml)を加え、12時間加熱還流した。冷却後、水を加
え酢酸エチルにて抽出し、さらに飽和塩化水にて洗浄し
た。無水硫酸マグネシウムにて乾燥後、減圧濃縮した。
残渣を(NH)シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキ
サン/酢酸エチル系)にて精製し、標題化合物(0.30g,34
%)を得た。1 H-NMR(400MHz,CDCl3); δ(ppm) 3.59(t,J=6.4Hz,2H)、
4.21(t,J=6.4Hz,2H)、5.92(s,2H)、6.33(dd,J=2.4Hz,J=8.
4Hz,1H)、6.51(d,J=2.4Hz,1H)、6.70(d,J=8.4Hz,1H).
【0687】94-2) 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェニ
ル)ヘキシル]-4-{2-[3,4-(メチレンジオキシ)フェノキ
シ]エチル}ピペラジン
【0688】
【化154】
【0689】1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェニル)ヘキ
シル]ピペラジン(0.13g)と2-[3,4-(メチレンジオキシ)
フェノキシ]エチルブロミド(0.11g)を実施例59-3)と同
様に処理して、油状の標題化合物の遊離体を得た(0.12
g,59%)。 遊離体;1 H-NMR(400MHz,CDCl3); δ(ppm) 0.77(d,J=6.8Hz,3H)、
1.06-1.18(m,1H)、1.20(d,J=6.8Hz,3H)、1.50-1.62(m,1
H)、1.89(dt,J=4.4Hz,J=12.4Hz,1H)、2.07-2.19(m,2H)、2.
27(t,J=7.2Hz,2H)、2.36(bs,4H)、2.54(bs,4H)、2.74(t,J=
6.0Hz,2H)、4.00(t,J=6.0Hz,2H)、5.90(s,2H)、6.30(dd,J=
2.4Hz,J=8.4Hz,1H)、6.49(d,J=2.4Hz,1H)、6.68(d,J=8.4H
z,1H)、7.25-7.33(m,1H)、7.35-7.38(m,4H).
【0690】上記遊離体(0.12g)を常法により処理し
て、標題化合物の塩酸塩(0.14g)を得た。 塩酸塩; ESI-Mass; 450(MH+)
【0691】実施例95 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フ
ェニル)ヘキシル]-4-[2-(6-キノリルオキシ)エチル]ピ
ペラジンの合成
【0692】
【化155】
【0693】実施例99と同様にして、1-[(4-シアノ-5
-メチル-4-フェニル)ヘキシル]-4-(2-クロロエチル)ピ
ペラジン(0.12g)と6-ヒドロキシキノリン(0.25g)から、
油状の標題化合物の遊離体を得た(0.10g,63%)。 遊離体;1 H-NMR(400MHz,CDCl3); δ(ppm) 0.77(d,J=6.8Hz,3H)、
1.06-1.20(m,1H)、1.20(d,J=6.8Hz,3H)、1.50-1.62(m,1
H)、1.89(dt,J=4.4Hz,J=12.4Hz,1H)、2.03-2.20(m,2H)、2.
28(t,J=7.2Hz,2H)、2.39(bs,4H)、2.60(bs,4H)、2.86(t,J=
6.0Hz,2H)、4.21(t,J=6.0Hz,2H)、7.06(d,J=2.4Hz,1H)、7.
25-7.40(m,7H)、7.99(d,J=9.2Hz,1H)、8.02(d,J=8.4Hz,1
H)、8.74-8.78(m,1H).
【0694】上記遊離体(0.10g)を常法により処理し
て、標題化合物の塩酸塩(0.12g)を得た。 塩酸塩; ESI-Mass; 457(MH+)
【0695】実施例96 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フ
ェニル)ヘキシル]-4-[2-(5-イソキノリルオキシ)エチ
ル]ピペラジンの合成
【0696】
【化156】
【0697】実施例99と同様にして、1-[(4-シアノ-5
-メチル-4-フェニル)ヘキシル]-4-(2-クロロエチル)ピ
ペラジン(0.12g)と5-ヒドロキシイソキノリン(0.25g)か
ら、油状の標題化合物の遊離体を得た(0.08g,51%)。 遊離体;1 H-NMR(400MHz,CDCl3); δ(ppm) 0.77(d,J=6.8Hz,3H)、
1.06-1.20(m,1H)、1.20(d,J=6.8Hz,3H)、1.50-1.62(m,1
H)、1.89(dt,J=4.4Hz,J=12.4Hz,1H)、2.04-2.20(m,2H)、2.
28(t,J=6.8Hz,2H)、2.38(bs,4H)、2.64(bs,4H)、2.95(t,J=
5.6Hz,2H)、4.27(t,J=5.6Hz,2H)、6.98(d,J=7.6Hz,1H)、7.
25-7.33(m,1H)、7.33-7.38(m,4H)、7.48(t,J=8.0Hz,1H)、
7.52(t,J=8.0Hz,1H)、7.98(d,J=6.0Hz,1H)、8.52(d,J=6.0
Hz,1H)、9.20(s,1H).
【0698】上記遊離体(0.08g)を常法により処理し
て、標題化合物の塩酸塩(0.10g)を得た。 塩酸塩; ESI-Mass; 457(MH+)
【0699】実施例97 1-[{2-(5-シアノ-6-メチル-5
-フェニル)ヘプチル}]-4-[2-(4-フルオロフェノキシ)エ
チル]ピペラジンの合成 97-1) 4-シアノ-5-メチル-4-フェニルヘキサン酸
【0700】
【化157】
【0701】2-(1-メチルエチル)-5-オキソ-2-フェニル
ペンタンニトリル 6.00g(27.9mmol)を、水(55ml)/t-
ブチルアルコール(200ml)混合溶媒に溶解し、更にリン
酸二水素ナトリウム 4.35g(27.9mmol)と2-メチル-2-ブ
テン 14.8ml(139mmol)を加えた。ここに亜塩素酸ナトリ
ウム 10.0g(111mmol)を少しずつ加え、2時間撹拌した。
反応液を氷冷し、2N塩酸で酸性にした。ここからエーテ
ルで抽出し、希塩酸で洗浄した後、硫酸マグネシウムで
乾燥し、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラ
フィー(酢酸エチル/ヘキサン系)で精製して、白色固体
状の標題化合物 4.10g(17.7mmol,63.4%)を得た。1 H-NMR(400MHz,CDCl3); δ(ppm) 0.79(d,J=6.78Hz,3
H)、1.23(d,J=6.59Hz,3H)、1.94-2.06(m,1H)、2.08-2.23
(m,2H)、2.38-2.54(m,2H)、7.29-7.42(m,5H) ESI-MS; 230(MH-) 融点; 82-84℃
【0702】97-2) N,O-ジメチル-4-シアノ-5-メチル-4
-フェニルヘキサン酸ヒドロキシルアミンアミド
【0703】
【化158】
【0704】4-シアノ-5-メチル-4-フェニルヘキサン酸
2.80g(12.1mmol)を、少量のN,N-ジメチルホルムアミド
を含むテトラヒドロフラン(70.0ml)に溶解した。氷冷
下、ここに塩化オキサリル(1.16ml)を滴下した後、室温
まで昇温した。反応液を減圧濃縮し、再度テトラヒドロ
フラン(15.0ml)に溶解した。氷冷下、予め調整したN,O-
ジメチルヒドロキシルアミン・塩酸塩(6.00g)を加え、エ
ーテルと5N-NaOH水溶液混合液中に滴下した。反応液を
飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧
濃縮した。残渣をChromatorex NHシリカゲルカラムクロ
マトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン系)で精製して、
淡黄色オイル状の標題化合物 2.72g(9.90mmol,81.9%)を
得た。1 H-NMR(400MHz,CDCl3); δ(ppm) 0.80(d,J=6.78,3H)、
1.23(d,J=6.78,3H)、1.95-2.08(m,1H)、2.08-2.22(m,1H)、
2.22-2.34(m,1H)、2.42-2.63(m,2H)、3.11(s,3H)、3.52(s,
3H)、7.26-7.42(m,5H).
【0705】97-3) 5-シアノ-6-メチル-5-フェニルヘプ
タン-2-オン
【0706】
【化159】
【0707】上記アミド 140mg(0.51mmol)をテトラヒド
ロフラン(4.00ml)に溶解した。氷冷下、ここに1.05M-メ
チルリチウム/エーテル溶液(0.77ml)を滴下した。反応
液に飽和塩化アンモニウム水と酢酸エチルを加えて分配
し、有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで
乾燥後、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン系)で精製して、無
色オイル状の標題化合物 110mg(0.48mol,94.1%)を得
た。1 H-NMR(400MHz,CDCl3); δ(ppm) 0.78(d,J=6.78,3H)、
1.22(d,J=6.59,3H)、2.00-2.23(m,6H)、2.37-2.46(m,1H)、
2.53-2.63(m,1H)、7.29-7.42(m,5H).
【0708】97-4) 1-{[2-(5-シアノ-6-メチル-5-フェ
ニル)ヘプチル]}-4-[2-(4- フルオロフェノキシ)エチル]
ピペラジン
【0709】
【化160】
【0710】5-シアノ-6-メチル-5-フェニルヘプタ-2-
オン 110mg(0.48mmol)、1-[2-(4-フルオロフェノキシ)
エチル]ピペラジン 129mg(0.58mmol)、酢酸(60.0μl)を
ジクロロエタン(3.00ml)に溶解した。5分後、水素化ト
リアセトキシホウ素ナトリウム(153mg)を加えた。19時
間後、反応液に飽和炭酸水素ナトリウム水と酢酸エチル
を加えて分配した。有機層を再度飽和炭酸水素ナトリウ
ム水、次いで飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで
乾燥後、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィー(酢酸エチル/メタノール系)で精製して、
無色オイル状の標題化合物 20mg(46umol,9.52%)を得
た。1 H-NMR(400MHz,DMSO-d6); δ(ppm) 0.77(d,J=6.78Hz,3
H)、0.85-1.16(m,4H)、1.18-1.23(m,3H)、1.28-1.61(m,1
H)、1.77-1.88(m,1H)、2.26-2.66(m,9H)、2.70-2.80(m,2
H)、4.00-4.07(m,2H)、6.81-6.86(m,2H)、6.92-6.99(m,2
H)、7.26-7.33(m,1H)、7.33-7.39(m,4H). ESI-MS; 438(MH+)
【0711】実施例98 1-{[4-(7-シアノ-8-メチル-7
-フェニル)ノニル]}-4-[2-(4-フルオロフェノキシ)エチ
ル]ピペラジンの合成 98-1) 4-シアノ-5-メチル-4-フェニルヘキサナール
【0712】
【化161】
【0713】特願平11-70613号の実施例2あるいは3に
記載された4-シアノ-5-メチル-4-フェニルヘキサノール
212mg(0.92mmol)を、ジクロロメタン(9ml)に溶解し
た。ここにモレキュラーシーブス4A(100mg)、N-メチル
モルホリン-N-オキサイド(162mg)を加え撹拌した。13分
後、過ルテニウム酸テトラ-n-プロピルアンモニウム[te
tra-n-propylammonium perruthenate,(n-C3H7)4NRuO4,
32.3mg]を加えた。1時間後、反応液を減圧濃縮した。残
渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル
/ヘキサン系)で精製して、無色オイル状の標題化合物
92mg(0.43mmol,46.4%)を得た。1 H-NMR(400MHz,CDCl3); δ(ppm) 0.80(d,J=6.78,3H)、
1.24(d,J=6.59,3H)、2.08-2.24(m,3H)、2.43-2.53(m,1H)、
2.56-2.66(m,1H)、7.30-7.43(m,5H)、9.65(s,1H).
【0714】98-2) 7-シアノ-8-メチル-7-フェニルノナ
ン-4-オール
【0715】
【化162】
【0716】4-シアノ-5-メチル-5-フェニルヘキサナー
ル 92mg(0.43mmol,46.4%)をテトラヒドロフラン(2ml)に
溶解した。反応液を氷冷し、2.0M-プロピルマグネシウ
ムクロライド/エーテル溶液(0.5ml)を加えた。反応液
に飽和塩化アンモニウム水と酢酸エチルを加えて分配し
た。有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで
乾燥後、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン系)で精製して、無
色シロップ状の標題化合物 70mg(0.27mmol,62.8%)を得
た。1 H-NMR(400MHz,CDCl3); δ(ppm) 0.79(d,J=6.59,3H)0.
84-0.91(m,3H)、0.94-1.58(m,8H)、1.83-1.92 and 2.34-
2.44(m,total 1H)、2.08-2.19(m,2H)、3.43-3.62(m,1H)、
7.27-7.40(m,5H).
【0717】98-3) 7-シアノ-8-メチル-7-フェニルノナ
ン-4-オン
【0718】
【化163】
【0719】7-シアノ-8-メチル-7-フェニルノナン-4-
オール 70mg(0.27mmol)をジメチルスルホキシド(3.00m
l)とトリエチルアミン(0.70ml)に溶解した。ここにサル
ファートリオキシド・ピリジン錯体(64.7mg)を加えた。1
時間後、サルファートリオキシド・ピリジン錯体(80.0m
g)を追加した。反応液に飽和炭酸水素ナトリウム水、酢
酸エチルを加えて分配した。有機層を塩化アンモニウム
水、次いで飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾
燥後、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(酢酸エチル/ヘキサン系)で精製して、無色
シロップ状の標題化合物 50mg(0.19mmol,72.0%)を得
た。1 H-NMR(400MHz,CDCl3); δ(ppm) 0.78(d,J=6.78,3H)、
0.83(t,J=7.42,3H)、1.22(d,J=6.78,3H)、1.44-1.56(m,2
H)、1.96-2.06(m,1H)、2.08-2.33(m,4H)、2.36-2.46(m,1
H)、2.48-2.59(m,1H)、7.27-7.42(m,5H).
【0720】98-4) 1-{[4-(7-シアノ-8-メチル-7-フェ
ニル)ノニル]}-4-[2-(4-フルオロフェノキシ)エチル]ピ
ペラジン
【0721】
【化164】
【0722】7-シアノ-8-メチル-7-フェニルノナン-4-
オン 50mg(0.19mmol)、1-[2-(4-フルオロフェノキシ)エ
チル]ピペラジン 51.1mg(0.23mmol)、酢酸(21.8μl)を
ジクロロエタン(2.00ml)に溶解した。5分後、水素化ト
リアセトキシホウ素ナトリウム(80.5mg)を加えた。14時
間後、酢酸(0.20ml)を追加し、2時間後、更にジクロロ
エタン(2.00ml)と水素化トリアセトキシホウ素ナトリウ
ム(40.0mg)を追加した。23時間後、反応液に飽和炭酸水
素ナトリウム水と酢酸エチルを加えて分配した。有機層
を飽和炭酸水素ナトリウム、次いで飽和食塩水で洗浄
し、硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮した。残渣を
Chromatorex NHシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(酢酸エチル/ヘキサン系)で精製して、無色オイル状の
標題化合物 3.00mg(6.44μmol,3.39%)を得た。1 H-NMR(400MHz,DMSO-d6); δ(ppm) 0.72-1.60(m,14H)、
1.80-2.86(m,15H)、4.06(t,J=5.86Hz,H)、6.81-6.87(m,2
H)、6.93-7.00(m,2H)、7.28-7.40(m,5H).
【0723】実施例99 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フ
ェニル)ヘキシル]-4-[2-(4-ピリジルオキシ)エチル]ピ
ペラジンの合成 99-1) 4-シアノ-5-メチル-4-フェニルヘキシルアイオダ
イド
【0724】
【化165】
【0725】4-シアノ-5-メチル-4-フェニルヘキサノー
ル 5.00g(23.0mmol)をアセトニトリル(150ml)とトリエ
チルアミン(3.53ml)に加え、溶解した。ここにメシルク
ロライド 1.96ml(25.3mmol)を加えた。25分後ヨウ化ナ
トリウム(20.7g)を加えた。反応液に飽和食塩水、酢酸
エチルを加えて分配した。有機層をチオ硫酸ナトリウム
水溶液、次いで飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウム
で乾燥後、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン系)で精製して、
淡黄色オイル状の標題化合物 5.89g(18.0mmol,78.2%)を
得た。1 H-NMR(400MHz,CDCl3); δ(ppm) 0.79(d,J=6.78,3H)、
1.22(d,J=6.59,3H)、1.37-1.49(m,1H)、1.82-1.94(m,1H)、
1.98-2.26(m,3H)、3.04-3.18(m,2H)、7.28-7.42(m,5H).
【0726】99-2) 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェニ
ル)ヘキシル]-4-(2-ヒドロキシエチル)ピペラジン
【0727】
【化166】
【0728】上記ヨウ化物 2.07g(6.32mmol)をアセトニ
トリル(40ml)に溶解した。ここにトリエチルアミン(0.8
8ml)と1-エタノールピペラジン 1.07g(8.22mmol)を加
え、50℃に加熱した。反応液に飽和食塩水と酢酸エチル
を加えて分配した。有機層を1N-NaOH水溶液、次いで飽
和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃
縮した。残渣をChromatorex NHシリカゲルカラムクロマ
トグラフィー(酢酸エチル)で精製して、淡黄色オイル状
の標題化合物 1.92g(5.83mmol,92.2%)を得た。1 H-NMR(400MHz,CDCl3); δ(ppm) 0.77(d,J=6.78,3H)、
1.06-1.18(m,1H)、1.20(d,J=6.59,3H)、1.49-1.62(m,1H)、
1.84-1.94(m,1H)、2.06-2.62(m,14H)、3.61(t,J=5.40,2
H)、7.26-7.40(m,5H).
【0729】99-3) 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェニ
ル)ヘキシル]-4-(2-クロロエチル)ピペラジン
【0730】
【化167】
【0731】1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェニル)ヘキ
シル]-4-(2-ヒドロキシエチル)ピペラジン 900mg(2.73m
mol)をジクロロメタン(10ml)に溶解した。ここに塩化チ
オニル(0.60ml)を加えた。2時間放置後、反応液を加熱
還流し、15分後、塩化チオニル(2.00ml)を追加した。反
応液を氷水中に少しずつ注ぎ、1N-NaOH水にてpH11に調
整し、酢酸エチルを加えて分配した。有機層を、希釈し
たNaOH水、飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾
燥後、減圧濃縮した。残渣をChromatorex NHシリカゲル
カラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン系)で
精製して、淡黄色オイル状の標題化合物 728mg(2.09mmo
l,76.6%)を得た。1 H-NMR(400MHz,CDCl3); δ(ppm) 0.77(d,J=6.59,3H)、
1.06-1.23(m,1H)、1.20(d,J=6.59,3H)、1.48-1.67(m,1H)、
1.84-1.94(m,1H)、2.07-2.58(m,12H)、2.71(t,J=7.05,2
H)、3.56(t,J=7.05,2H)、7.26-7.40(m,5H).
【0732】99-4) 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェニ
ル)ヘキシル]-4-[2-(4-ピリジルオキシ)エチル]ピペラ
ジン
【0733】
【化168】
【0734】4-ヒドロキシピリジン 205mg(2.16mmol)を
トルエン(4ml)に縣濁し、水素化ナトリウム 86.4mg(2.1
6mmol)を加えた。100℃に加熱し、1-[(4-シアノ-5-メチ
ル-4-フェニル)ヘキシル]-4-(2-クロロエチル)ピペラジ
ン 150mg(0.43mmol)/トルエン(1ml)溶液を加えた。25
分後、ジメチルスルホキシド(2.00ml)を追加した。反応
液に飽和食塩水を加え、1N-NaOH水にてpH11に調整した
後、酢酸エチルを加えて分配した。有機層を、希釈した
NaOH水、飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥
後、減圧濃縮した。残渣をChromatorex NHシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン系)で精
製して、淡黄色シロップ状の標題化合物 43.0mg(0.11mm
ol,24.6%)を得た。1 H-NMR(400MHz,CDCl3); δ(ppm) 0.77(d,J=6.78,3H)、
1.05-1.20(m,1H)、1.20(d,J=6.78,3H)、1.50-1.62(m,1H)、
1.83-1.93(m,1H)、2.06-2.65(m,12H)、2.80(t,J=5.86,2
H)、4.12(t,J=5.86,2H)、6.78(dd,J=1.65,4.76,2H)7.25-
7.39(m,5H)、8.41(dd,J=1.47,4.76,2H). ESI-MS; 407(MH+)
【0735】実施例100 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-
フェニル)ヘキシル]-4-[2-(3-ピリジルオキシ)エチル]
ピペラジンの合成
【0736】
【化169】
【0737】3-ヒドロキシピリジン 205mg(2.16mmol)を
トルエン(2ml)に縣濁した。ここに、水素化ナトリウム
86.4mg(2.16mmol)を加え、100℃に加熱した後、1-[(4-
シアノ-5-メチル-4-フェニル)ヘキシル]-4-(2-クロロエ
チル)ピペラジン 150mg(0.43mmol)/トルエン(1ml)溶液
を加えた。25分後、ジメチルスルホキシド(1.00ml)を追
加した。反応液に飽和食塩水を加え、1N-NaOH水にてpH1
1に調整した後、酢酸エチルを加えて分配した。有機層
を、希釈したNaOH水、飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネ
シウムで乾燥後、減圧濃縮した。残渣をChromatorex NH
シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘ
キサン系)で精製して、淡黄色シロップ状の標題化合物
93.0mg(0.23mmol,53.2%)を得た。1 H-NMR(400MHz,CDCl3); δ(ppm) 0.77(d,J=6.78,3H)、
1.05-1.20(m,1H)、1.20(d,J=6.59,3H)、1.50-1.63(m,1H)、
1.82-1.95(m,1H)、2.06-2.70(m,12H)、2.81(t,J=5.77,2
H)、4.12(t,J=5.77,2H)、4.12(t,J=5.86,2H)、7.16-7.40
(m,7H)、8.20-23(m,2H)、8.29-8.33(m,2H). ESI-MS; 407(MH+)
【0738】実施例101 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-
フェニル)ヘキシル]-4-[2-(5-キノリルオキシ)エチル]
ピペラジンの合成
【0739】
【化170】
【0740】5-ヒドロキシキノリン 313mg(2.16mmol)を
ジメチルスルホキシド(8ml)に溶解した。ここに水素化
ナトリウム 86.4mg(2.16mmol)を加え、100℃に加熱した
後、1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェニル)ヘキシル]-4-
(2-クロロエチル)ピペラジン150mg(0.43mmol)/トルエ
ン(1ml)溶液を加えた。反応液に飽和食塩水を加え、1N-
NaOH水にてpH11に調整した後、酢酸エチルを加えて分配
した。有機層を、希釈したNaOH水、飽和食塩水で洗浄
し、硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮した。残渣を
Chromatorex NHシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(酢酸エチル/ヘキサン系)で精製して、淡黄色シロップ
状の標題化合物 77.0mg(0.11mmol,24.6%)を得た。1 H-NMR(400MHz,CDCl3); δ(ppm) 0.77(d,J=6.59,3H)、
1.05-1.20(m,1H)、1.20(d,J=6.59,3H)、1.50-1.63(m,1H)、
1.83-1.94(m,1H)、2.05-2.75(m,12H)、2.94(t,J=5.68,2
H)、4.27(t,J=5.68,2H)、6.84(d,J=7.69,1H)、7.24-7.40
(m,5H)、8.41(dd,J=1.47,4.76,2H). ESI-MS; 457(MH+)
【0741】実施例102 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-
フェニル)ヘキシル]-4-[2-(4-トリフルオロメチルフェ
ノキシ)エチル]ピペラジンの合成
【0742】
【化171】
【0743】1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェニル)ヘキ
シル]-4-(2-ヒドロキシエチル)ピペラジン 466mg(1.41m
mol)をN,N-ジメチルホルムアミド(15ml)に溶解した。こ
こに、カリウム・t-ブトキシド 316mg(2.82mmol)を加え
た。5分間撹拌した後、4-フルオロベンズトリフルオラ
イド 0.32ml(2.54mmol)を加えた。反応液に飽和食塩水
を加え、1N-NaOH水にてpH11に調整した後、酢酸エチル
を加えて分配した。有機層を、希釈したNaOH水、飽和食
塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮し
た。残渣をChromatorex NHシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー(酢酸エチル/ヘキサン系)で精製して、無色シ
ロップ状の標題化合物 432mg(0.91mmol,64.7%)を得た。1 H-NMR(400MHz,CDCl3); δ(ppm) 0.77(d,J=6.78,3H)、
1.05-1.20(m,1H)、1.20(d,J=6.78,3H)、1.49-1.62(m,1H)、
1.82-1.93(m,1H)、2.05-2.65(m,12H)、2.80(t,J=5.86,2
H)、4.11(t,J=5.86,2H)、6.95(d,J=8.42,2H)、7.26-7.39
(m,5H)、7.53(d,J=8.61,2H). ESI-MS; 474(MH+)
【0744】実施例103 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-
フェニル)ヘキシル]-4-[2-(1-ナフチルオキシ)エチル]
ピペラジンの合成
【0745】
【化172】
【0746】1-ナフトール 383mg(2.66mmol)、1-[(4-シ
アノ-5-メチル-4-フェニル)ヘキシル]-4-(2-ヒドロキシ
エチル)ピペラジン438mg(1.33mmol)、トリフェニルホス
フィン420mg(1.60mmol)をテトラヒドロフラン(15ml)に
溶解した。ここにジエチルアゾジカルボキシレート 0.2
5ml(1.60mmol)を加えた。反応液に飽和食塩水を加え、1
N-NaOH水にてpH11に調整した後、酢酸エチルを加えて分
配した。有機層を、希釈したNaOH水、飽和食塩水で洗浄
し、硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮した。残渣を
Chromatorex NHシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(酢酸エチル/ヘキサン系)で精製して、無色シロップ状
の標題化合物 123mg(0.27mmol,20.3%)を得た。1 H-NMR(400MHz,CDCl3); δ(ppm) 0.77(d,J=6.78,3H)、
1.05-1.20(m,1H)、1.20(d,J=6.78,3H)、1.50-1.70(m,1H)、
1.84-1.95(m,1H)、2.05-2.75(m,12H)、2.96(t,J=5.68,2
H)、4.28(t,J=5.68,2H)、6.79(dd,J=0.92,6.591H)、7.24-
7.52(m,9H)、7.76-7.82(m,1H)、8.20-8.27(m,1H). ESI-MS; 456(MH+)
【0747】実施例104 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-
フェニル)ヘキシル]-4-[2-エチル-2-(4-フルオロフェノ
キシ)エチル]ピペラジンの合成 104-1) 1-ベンジル-4-[2-ビニル-2-(4-フルオロフェノ
キシ)エチル]ピペラジン
【0748】
【化173】
【0749】ブタジエンモノオキシド(5.0g)と1-ベンジ
ルピペラジン(10.5g)を塩化メチレン(60ml)に溶解し、
イットリビウム・トリフラート水和物(3.7g)を加え、2時
間攪拌した。反応液に水を加え、クロロホルムで抽出
し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧濃縮して残渣
(9.05g)を得た。この残渣(720mg)と4-フルオロフェノー
ル(654mg)、トリフェニルホスフィン(1.53g)をテトラヒ
ドロフラン(10ml)に溶解し、氷浴中にてジエチルアゾヂ
カルボキシレート(0.92ml)を加え、一晩攪拌した。水、
酢酸エチルを加えて分配した。有機層を、水、飽和食塩
水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧
濃縮した。残渣をNHシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(ヘキサン/酢酸エチル系)で精製して、無色油状の標
題化合物(919mg,92%)を得た。1 H-NMR(400MHz,CDCl3); δ(ppm) 2.40-2.50(m,4H)、2.5
0-2.65(m,4H)、2.60(dd,J=4.0Hz,13.4Hz,1H)、2.78(dd,J=
7.5Hz,13.4Hz,1H)、3.49(s,2H)、4.48-4.72(m,1H)、5.21(m
d,J=10.6Hz,1H)、5.26(md,J=17.3Hz,1H)、5.86(ddd,J=5.9
Hz,10.6Hz,17.3Hz,1H)、6.80-6.88(m,2H)、6.90-6.97(m,2
H)、7.20-7.35(m,5H).
【0750】104-2) 1-ベンジル-4-[2-(4-フルオロフェ
ノキシ)ブチル]ピペラジン
【0751】
【化174】
【0752】1-ベンジル-4-[2-ビニル-2-(4-フルオロフ
ェノキシ)エチル]ピペラジン(919mg)をエタノール(20m
l)に溶解し、水酸化パラジウム/カーボン(50mg,51.5%w
et)を加え、約3kg/cm3の水素圧下、8時間還元した。不
溶物を濾過後、減圧濃縮し、残渣をNHシリカゲルカラム
クロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル系)で精製し
て、無色油状の標題化合物(717mg,77%)を得た。1 H-NMR(400MHz,CDCl3); δ(ppm) 0.95(t,J=7.5Hz,3H)、
1.60-1.72(m,2H)、2.40-2.60(m,8H)、2.51(dd,J=4.6Hz,1
3.3Hz,1H)、2.63(dd,J=6.5Hz,13.3Hz,1H)、3.49(s,2H)、4.
18-4.25(m,1H)、6.84-6.88(m,2H)、6.90-6.96(m,2H)、7.21
-7.29(m,1H)、7.29-7.33(m,4H).
【0753】104-3) 1-[2-(4-フルオロフェノキシ) ブチ
ル]ピペラジン
【0754】
【化175】
【0755】1-ベンジル-4-[2-(4-フルオロフェノキシ)
ブチル]ピペラジン(717mg)をジクロロエタン(10ml)に溶
解し、クロロぎ酸1-クロロエチル(598mg)を加え、約2時
間、加熱還流下、攪拌した。反応液を濃縮後、メタノー
ル(10ml)を加え、加熱還流下、1時間攪拌した。減圧濃
縮後、エーテルと2N塩酸を加えて分配し、水層を2N水酸
化ナトリウムで中和した後、酢酸エチルで抽出した。有
機層を水、飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシ
ウムで乾燥後、減圧濃縮して、無色油状の標題化合物(1
68mg,32%)を得た。1 H-NMR(400MHz,CDCl3); δ(ppm) 0.96(t,J=7.5Hz,3H)、
1.60-1.80(m,2H)、2.40-2.50(m,4H)、2.49(dd,J=4.4Hz,1
3.4Hz,1H)、2.63(dd,J=6.6Hz,13.4Hz,1H)、2.83-2.90(m,4
H)、4.20-4.28(m,1H)、6.85-6.90(m,2H)、6.91-6.97(m,2
H).
【0756】104-4) 1-[(4-シアノ-5-メチル -4-フェニ
ル)ヘキシル]-4-[2-(4-フルオロフェノキシ)ブチル]ピ
ペラジン
【0757】
【化176】
【0758】窒素雰囲気下、2-[1-メチル(エチル)]-2-
フェニル-5-ヒドロキシペンタンニトリル(142mg)と、ト
リエチルアミン(0.27ml)をアセトニトリル(10ml)に溶解
し、メタンスルホニルクロリド(0.06ml)を加えた。1時
間攪拌した後、ヨウ化ナトリウム(490mg)と、1-[2-エチ
ル-2-(4-フルオロフェノキシ)エチル]ピペラジン(165m
g)/アセトニトリル(5ml)溶液を加え、70℃にて一晩攪
拌した。水、酢酸エチルを加えて分配した。有機層を
水、飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで
乾燥後、減圧濃縮した。残渣をNHシリカゲルカラムクロ
マトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル系)で精製して、
無色油状の標題化合物(130mg,44%)を得た。 遊離体;1 H-NMR(400MHz,CDCl3); δ(ppm) 0.76(d,J=6.6Hz,3H)、
0.94(t,J=7.5Hz,3H)、1.05-1.15(m,1H)、1.19(d,J=6.4Hz,
3H)、1.55-1.75(m,2H)、1.87(dt,J=4.2Hz,13.2Hz,1H)、2.0
5-2.18(m,2H)、2.20-2.37(m,6H)、2.40-2.50(m,5H)、2.61
(dd,J=6.4Hz,13.6Hz,1H)、4.15-4.22(m,1H)、6.82-6.88
(m,2H)、6.91-6.97(m,2H)、7.23-7.30(m,1H)、7.30-7.38
(m,4H).
【0759】この遊離体(130mg)を常法により処理し
て、標題化合物の塩酸塩(135mg)を得た。 塩酸塩;1 H-NMR(400MHz,DMSO-d6); δ(ppm) 0.67(d,J=6.6Hz,3
H)、0.86(t,J=7.4Hz,3H)、1.11(d,J=6.6Hz,3H)、1.20-1.35
(m,2H)、1.55-1.70(m,3H)、2.05-2.25(m,3H)、3.00-4.00
(m,11H)、4.75-4.90(m,1H)、7.05-7.12(m,2H)、7.12-7.17
(m,2H)、7.35-7.40(m,1H)、7.50-7.70(m,4H). ESI-Mass; 452(MH+)
【0760】実施例105 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-
フェニル)ヘキシル]-4-[2-(4-キナゾリニルオキシ)エチ
ル]ピペラジンの合成
【0761】
【化177】
【0762】実施例99と同様にして、1-[(4-シアノ-5
-メチル-4-フェニル)ヘキシル]-4-(2-クロロエチル)ピ
ペラジン(0.10g)と4-ヒドロキシキナゾリン(0.21g)か
ら、油状の標題化合物の遊離体を得た(0.059g,45%)。 遊離体;1 H-NMR(400MHz,CDCl3); δ(ppm) 0.77(d,J=6.8Hz,3H)、
1.04-1.18(m,1H)、1.20(d,J=6.8Hz,3H)、1.47-1.60(m,1
H)、1.88(dt,J=4.4Hz,J=12.4Hz,1H)、2.04-2.18(m,2H)、2.
25(t,J=7.6Hz,2H)、2.31(bs,4H)、2.49(bs,4H)、2.69(t,J=
6.0Hz,2H)、4.07(t,J=6.0Hz,2H)、7.25-7.32(m,1H)、7.32-
7.38(m,4H)、7.47-7.53(m,1H)、7.68-7.78(m,1H)、8.04(s,
1H)、8.29-8.32(m,1H).
【0763】上記遊離体(0.059g)を常法により処理し
て、標題化合物の塩酸塩(0.05g)を得た。 塩酸塩; ESI-Mass; 458(MH+)
【0764】実施例106 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-
フェニル)ヘキシル]-4-{2-[4-(3-ピリジル)フェノキシ]
エチル}ピペラジンの合成 106-1) 2-[4-(3-ピリジル)フェノキシ]エタノール
【0765】
【化178】
【0766】窒素雰囲気下、2-(4-ブロモフェノキシ)エ
タノール(500mg)、ジエチル(3-ピリジル)ボラン(509m
g)、細粉化した水酸化カリウム(388mg)、テトラ-n-ブチ
ルアンモニウムブロミド(74mg)、テトラキス-トリフェ
ニルホスフィンパラジウム錯体(133mg)をテトラヒドロ
フラン(10ml)に加え、加熱還流下、攪拌した。2時間攪
拌した後、室温に戻し、水、酢酸エチルを加えて分配し
た。有機層を水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネ
シウムで乾燥後、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル系)で精製
して、淡黄色結晶の標題化合物(233mg,50%)を得た。1 H-NMR(400MHz,CDCl3); δ(ppm) 2.45(t,J=6.2Hz,1H)、
3.97-4.02(m,2H)、4.12-4.17(m,2H)、7.02(brd,J=8.8Hz,2
H)、7.32-7.36(m,1H)、7.51(brd,J=8.8Hz,2H)、7.80-7.85
(m,1H)、8.53-8.56(m,1H)、8.78-8.82(m,1H). ESI-Mass; 216(MH+)
【0767】106-2) 1-[(4-シアノ-5-メチル -4-フェニ
ル)ヘキシル]-4-{2-[4-(3- ピリジル)フェノキシ]エチ
ル}ピペラジン
【0768】
【化179】
【0769】窒素雰囲気下、氷浴中にて、2-[4-(3-ピリ
ジル)フェノキシ]エタノール(68mg)とトリエチルアミン
(0.13ml)をアセトニトリル(6ml)に溶解し、メタンスル
ホニルクロリド(40mg)を加えた。3時間攪拌した後、ヨ
ウ化ナトリウム(142mg)と、1-[(4-シアノ-5-メチル-4-
フェニル)ヘキシル]ピペラジン(90mg)/アセトニトリル
(3ml)溶液を加え、加熱還流下、5時間攪拌した。冷却
後、水、酢酸エチルを加えて分配した。有機層を水、飽
和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減
圧濃縮した。残渣をNHシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー(ヘキサン/酢酸エチル系)で精製して、無色油状の
標題化合物(17mg,11%)を得た。 遊離体;1 H-NMR(400MHz,CDCl3); δ(ppm) 0.77(d,J=6.8Hz,3H)、
1.05-1.20(m,1H)、1.20(d,J=6.6Hz,3H)、1.50-1.60(m,1
H)、1.82-1.92(m,1H)、2.05-2.20(m,2H)、2.25-2.30(m,2
H)、2.30-2.45(m,4H)、2.50-2.65(m,4H)、2.82(t,J=5.9Hz,
2H)、4.14(t,J=5.9Hz,2H)、7.00(d,J=8.8Hz,2H)、7.20-7.4
0(m,6H)、7.50(d,J=8.8Hz,2H)、7.80-7.84(m,1H)、8.50-8.
55(m,1H)、8.80-8.81(m,1H).
【0770】この遊離体(17mg)を常法により処理して、
標題化合物の塩酸塩(13mg)を得た。 塩酸塩;1 H-NMR(400MHz,DMSO-d6); δ(ppm) 0.67(d,J=6.8Hz,3
H)、1.11(d,J=6.6Hz,3H)、1.20-1.30(m,1H)、1.55-1.70(m,
1H)、2.05-2.30(m,3H)、3.00-3.25(m,2H)、3.25-3.80(m,10
H)、4.45-4.50(m,2H)、7.19(d,J=8.8Hz,2H)、7.33-7.40(m,
1H)、7.40-7.50(m,4H)、7.86(d,J=8.8Hz,2H)、7.96(dd,J=
5.5Hz,8.1Hz,1H)、8.68(brd,J=8.1Hz,1H)、8.77(dd,J=1.1
Hz,5.5Hz,1H)、9.15(d,J=2.0Hz,1H). ESI-Mass; 483(MH+)
【0771】実施例107 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-
フェニル)ヘキシル]-4-{2-[3-(3-ピリジル)フェノキシ]
エチル}ピペラジンの合成 107-1) 2-[3-(3-ピリジル)フェノキシ]エタノール
【0772】
【化180】
【0773】前実施例と同様にして、2-(3-ブロモフェ
ノキシ)エタノール(500mg)から、淡黄色結晶の標題化合
物(435mg,88%)を得た。1 H-NMR(400MHz,CDCl3); δ(ppm) 2.13(t,J=6.2Hz,1H)、
3.98-4.04(m,2H)、4.14-4.20(m,2H)、6.95-7.00(m,1H)、7.
12-7.15(m,1H)、7.17-7.22(m,1H)、7.34-7.44(m,2H)、7.84
-7.90(m,1H)、8.58-8.62(m,1H)、8.82-8.86(m,1H). ESI-Mass; 216(MH+)
【0774】107-2) 1-[(4-シアノ-5-メチル -4-フェニ
ル)ヘキシル]-4-{2-[3-(3- ピリジル)フェノキシ]エチ
ル}ピペラジン
【0775】
【化181】
【0776】窒素雰囲気下、氷浴中にて、2-[3-(3-ピリ
ジル)フェノキシ]エタノール(68mg)と、トリエチルアミ
ン(0.13ml)をアセトニトリル(6ml)に溶解し、メタンス
ルホニルクロリド(40mg)を加えた。3時間攪拌した後、
ヨウ化ナトリウム(142mg)と、1-[(4-シアノ-5-メチル-4
-フェニル)ヘキシル]ピペラジン(90mg)/アセトニトリ
ル(3ml)溶液を加え、加熱還流下、5時間攪拌した。冷却
後、水、酢酸エチルを加えて分配した。有機層を水、飽
和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減
圧濃縮した。残渣をNHシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー(ヘキサン/酢酸エチル系)で精製して、無色油状の
標題化合物(44mg,29%)を得た。 遊離体;1 H-NMR(400MHz,CDCl3); δ(ppm) 0.77(d,J=6.8Hz,3H)、
1.05-1.20(m,1H)、1.20(d,J=6.8Hz,3H)、1.50-1.60(m,1
H)、1.82-1.92(m,1H)、2.05-2.20(m,2H)、2.25-2.30(m,2
H)、2.30-2.45(m,4H)、2.45-2.65(m,4H)、2.82(t,J=5.9Hz,
2H)、4.15(t,J=5.9Hz,2H)、6.91-6.98(m,1H)、7.10-7.12
(m,1H)、7.14-7.18(m,1H)、7.25-7.32(m,1H)、7.32-7.40
(m,6H)、7.83-7.87(m,1H)、8.56(dd,J=1.5Hz,4.8Hz,1H)、
8.23(dd,J=0.7Hz,2.4Hz,1H).
【0777】この遊離体(29mg)を常法により処理して、
標題化合物の塩酸塩(23mg)を得た。 塩酸塩;1 H-NMR(400MHz,DMSO-d6); δ(ppm) 0.67(d,J=6.8Hz,3
H)、1.11(d,J=6.6Hz,3H)、1.20-1.35(m,1H)、1.58-1.73(m,
1H)、2.05-2.25(m,3H)、3.00-3.85(m,12H)、4.50-4.56(m,2
H)、7.13-7.18(m,1H)、7.33-7.40(m,1H)、7.42-754(m,7H)、
7.97(dd,J=5.5Hz,8.2Hz,1H)、8.70(brd,J=8.2Hz,1H)、8.8
2(dd,J=1.3Hz,5.5Hz,1H)、9.20(d,J=1.8Hz,1H). ESI-Mass; 483(MH+)
【0778】実施例108 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-
フェニル)ヘキシル]-4-[2-(4-ブロモフェノキシ)エチ
ル]ピペラジンの合成 108-1) 2-(4-ブロモフェノキシ)エタノール
【0779】
【化182】
【0780】窒素雰囲気下、4-ブロモフェノール(5.0
g)、2-ブロモエタノール(5.42g)、炭酸カリウム(12.0g)
をN,N-ジメチルホルムアミド(30ml)に加え、100℃にて
攪拌した。1時間後に室温に戻し、水、ジエチルエーテ
ルを加えて分配した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄
し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮した。残
渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/
酢酸エチル系)で精製して、無色結晶の標題化合物(5.15
g,82%)を得た。1 H-NMR(400MHz,CDCl3); δ(ppm) 1.95-2.00(m,1H)、3.9
4-3.99(m,2H)、4.04-4.07(m,2H)、6.81(brd,J=9.2Hz,2H)、
7.38(brd,J=9.2Hz,2H).
【0781】108-2) 1-[(4-シアノ-5-メチル -4-フェニ
ル)ヘキシル]-4-[2-(4-ブロモフェノキシ)エチル]ピペ
ラジン
【0782】
【化183】
【0783】窒素雰囲気下、2-(4-ブロモフェノキシ)エ
タノール(350mg)、トリエチルアミン(0.68ml)をアセト
ニトリル(16ml)に溶解し、メタンスルホニルクロリド(2
21mg)を加えた。1時間攪拌した後、ヨウ化ナトリウム(7
25mg)と、1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェニル)ヘキシ
ル]ピペラジン(460mg)/アセトニトリル(8ml)溶液を加
え、加熱還流下、3時間攪拌した。冷却後、水、酢酸エ
チルを加えて分配し、有機層を水、飽和食塩水で洗浄し
た。無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮した。残
渣をNHシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン
/酢酸エチル系)で精製して、無色油状の標題化合物(58
7mg,75%)を得た。 遊離体;1 H-NMR(400MHz,CDCl3); δ(ppm) 0.77(d,J=6.6Hz,3H)、
1.05-1.20(m,1H)、1.20(d,J=6.8Hz,3H)、1.50-1.60(m,1
H)、1.82-1.92(m,1H)、2.05-2.20(m,2H)、2.25-2.30(m,2
H)、2.30-2.43(m,4H)、2.43-2.60(m,4H)、2.77(t,J=5.9Hz,
2H)、4.04(t,J=5.9Hz,2H)、6.77(d,J=8.8Hz,2H)、7.25-7.3
2(m,1H)、7.32-7.38(m,6H).
【0784】この遊離体(55mg)を常法により処理して、
標題化合物の塩酸塩(50mg)を得た。 塩酸塩;1 H-NMR(400MHz,DMSO-d6); δ(ppm) 0.67(d,J=6.6Hz,3
H)、1.11(d,J=6.6Hz,3H)、1.20-1.30(m,1H)、1.55-1.70(m,
1H)、2.05-2.30(m,3H)、3.00-3.80(m,12H)、4.34(brs,2H)、
6.97(d,J=8.8Hz,2H)、7.33-7.40(m,1H)、7.42-7.46(m,4
H)、7.48(d,J=8.8Hz,2H). ESI-Mass; 484(M[79Br] H+)、486(M[81Br] H+)
【0785】実施例109 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-
フェニル)ヘキシル]-4-[2-(3-ブロモフェノキシ)エチ
ル]ピペラジンの合成 109-1) 2-(3-ブロモフェノキシ)エタノール
【0786】
【化184】
【0787】窒素雰囲気下、3-ブロモフェノール(5.0
g)、2-ブロモエタノール(5.42g)、炭酸カリウム(12.0g)
をN,N-ジメチルホルムアミド(30ml)に加え、100℃にて
攪拌した。1時間後に室温に戻し、水、ジエチルエーテ
ルを加えて分配した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄
し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮した。残
渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/
酢酸エチル系)で精製して、無色油状の標題化合物(4.85
g,77%)を得た。1 H-NMR(400MHz,CDCl3); δ(ppm) 1.95-2.00(m,1H)、3.9
4-3.99(m,2H)、4.04-4.09(m,2H)、6.84-6.88(m,1H)、7.07-
7.17(m,3H).
【0788】109-2) 1-[(4-シアノ-5-メチル -4-フェニ
ル)ヘキシル]-4-[2-(3-ブロモフェノキシ)エチル]ピペ
ラジン
【0789】
【化185】
【0790】窒素雰囲気下、2-(3-ブロモフェノキシ)エ
タノール(350mg)、トリエチルアミン(0.68ml)をアセト
ニトリル(16ml)に溶解し、メタンスルホニルクロリド(2
21mg)を加えた。1時間攪拌した後、ヨウ化ナトリウム(7
25mg)と、1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェニル)ヘキシ
ル]ピペラジン(460mg)/アセトニトリル(8ml)溶液を加
え、加熱還流下、3時間攪拌した。冷却後、水、酢酸エ
チルを加えて分配した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄
し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮した。残
渣をNHシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン
/酢酸エチル系)で精製して、無色油状の標題化合物(65
9mg,84%)を得た。 遊離体;1 H-NMR(400MHz,CDCl3); δ(ppm) 0.77(d,J=6.8Hz,3H)、
1.10-1.20(m,1H)、1.20(d,J=6.6Hz,3H)、1.50-1.60(m,1
H)、1.83-1.95(m,1H)、2.05-2.20(m,2H)、2.25-2.30(m,2
H)、2.30-2.45(m,4H)、2.45-2.65(m,4H)、2.77(t,J=5.9Hz,
2H)、4.05(t,J=5.9Hz,2H)、6.80-6.84(m,1H)、7.04-7.18
(m,3H)、7.26-7.32(m,1H)、7.35-7.38(m,4H).
【0791】この遊離体(71mg)を常法により処理して、
標題化合物の塩酸塩(60mg)を得た。 塩酸塩;1 H-NMR(400MHz,DMSO-d6); δ(ppm) 0.67(d,J=6.4Hz,3
H)、1.11(d,J=6.4Hz,3H)、1.20-1.30(m,1H)、1.55-1.70(m,
1H)、2.05-2.30(m,3H)、3.00-3.80(m,12H)、4.38(brs,2H)、
6.98-7.04(m,1H)、7.15-7.30(m,3H)、7.33-7.40(m,1H)、7.
42-7.50(m,4H). ESI-Mass; 484(M[79Br] H+)、486(M[81Br] H+)
【0792】実施例110 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-
フェニル)ヘキシル]-4-[2-(2-ブロモフェノキシ)エチ
ル]ピペラジンの合成 110-1) 2-(2-ブロモフェノキシ)エタノール
【0793】
【化186】
【0794】窒素雰囲気下、2-ブロモフェノール(5.0
g)、2-ブロモエタノール(5.42g)、炭酸カリウム(12.0g)
をN,N-ジメチルホルムアミド(30ml)に加え、100℃にて
攪拌した。約2.5時間後に室温に戻し、水、ジエチルエ
ーテルを加えて分配した。有機層を水、飽和食塩水で洗
浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮した。
残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン
/酢酸エチル系)で精製して、無色油状の標題化合物(5.
09g,81%)を得た。1 H-NMR(400MHz,CDCl3); δ(ppm) 2.25(t,J=6.6Hz,1H)、
3.96-4.03(m,4H)、4.12-4.18(m,4H)、6.89(ddd,J=1.5Hz,
7.5Hz,7.9Hz,1H)、6.93(dd,J=1.5Hz,8.2Hz,1H)、7.27(dd
d,J=1.7Hz,7.5Hz,8.2Hz,1H)、7.55(dd,J=1.7Hz,7.9Hz,1
H)..
【0795】110-2) 1-[(4-シアノ-5-メチル -4-フェニ
ル)ヘキシル]-4-[2-(2-ブロモフェノキシ)エチル]ピペ
ラジン
【0796】
【化187】
【0797】窒素雰囲気下、2-(2-ブロモフェノキシ)エ
タノール(350mg)と、トリエチルアミン(0.68ml)をアセ
トニトリル(16ml)に溶解し、メタンスルホニルクロリド
(221mg)を加えた。1時間攪拌した後、ヨウ化ナトリウム
(725mg)と、1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェニル)ヘキシ
ル]ピペラジン(460mg)/アセトニトリル(8ml)溶液を加
え、加熱還流下、3時間攪拌した。冷却後、水、酢酸エ
チルを加えて分配し、有機層を水、飽和食塩水で洗浄
し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮した。残
渣をNHシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン
/酢酸エチル系)で精製して、無色油状の標題化合物(47
0mg,60%)を得た。 遊離体;1 H-NMR(400MHz,CDCl3); δ(ppm) 0.77(d,J=6.6Hz,3H)、
1.05-1.20(m,1H)、1.20(d,J=6.8Hz,3H)、1.50-1.60(m,1
H)、1.80-1.95(m,1H)、2.05-2.20(m,2H)、2.23-2.30(m,2
H)、2.30-2.45(m,4H)、2.50-2.70(m,4H)、2.86(t,J=5.8Hz,
2H)、4.14(t,J=5.8Hz,2H)、6.80-6.90(m,2H)、7.21-7.32
(m,2H)、7.33-7.38(m,4H)、7.52(dd,J=1.5Hz,7.9Hz,1H).
【0798】この遊離体(61mg)を常法により処理して、
標題化合物の塩酸塩(50mg)を得た。 塩酸塩;1 H-NMR(400MHz,DMSO-d6); δ(ppm) 0.67(d,J=6.8Hz,3
H)、1.11(d,J=6.8Hz,3H)、1.20-1.35(m,1H)、1.58-1.70(m,
1H)、2.05-2.35(m,3H)、3.00-3.85(m,12H)、4.67(brs,2H)、
6.92-6.98(m,1H)、7.14-7.18(m,1H)、7.34-7.40(m,2H)、7.
42-7.48(m,4H)、7.60(dd,J=1.6Hz,8.0Hz,1H). ESI-Mass; 484(M[79Br] H+)、486(M[81Br] H+)
【0799】実施例111 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-
フェニル)ヘキシル]-4-{2-[4-( イミダゾール-1-イル)フ
ェノキシ]エチル}ピペラジンの合成
【0800】
【化188】
【0801】実施例99と同様にして、1-[(4-シアノ-5
-メチル-4-フェニル)ヘキシル]-4-(2-クロロエチル)ピ
ペラジン(0.11g)と4-(イミダゾール-1-イル)フェノール
(0.25g)から、油状の標題化合物の遊離体を得た(0.05g,
34%)。 遊離体;1 H-NMR(400MHz,CDCl3); δ(ppm) 0.78(d,J=6.8Hz,3H)、
1.06-1.20(m,1H)、1.21(d,J=6.8Hz,3H)、1.50-1.63(m,1
H)、1.89(dt,J=4.4Hz,J=12.4Hz,1H)、2.05-2.20(m,2H)、2.
29(t,J=7.2Hz,2H)、2.38(bs,4H)、2.57(bs,4H)、2.81(t,J=
6.0Hz,2H)、4.12(t,J=6.0Hz,2H)、6.98(d,J=8.8Hz,2H)、7.
19(d,J=8.8Hz,2H)、7.26-7.33(m,3H)、7.33-7.40(m,4H)、
7.75(s,1H).
【0802】上記遊離体(0.05g)を常法により処理し
て、標題化合物の塩酸塩(0.052g)を得た。 塩酸塩; ESI-Mass; 472(MH+)
【0803】実施例112 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-
フェニル)ヘキシル]-4-[2-(2- ピリミジニルオキシ)エチ
ル]ピペラジンの合成
【0804】
【化189】
【0805】実施例99と同様にして、1-[(4-シアノ-5
-メチル-4-フェニル)ヘキシル]-4-(2-クロロエチル)ピ
ペラジン(0.10g)と2-ヒドロキシピリミジン(0.19g)か
ら、油状の標題化合物の遊離体を得た(0.03g,26%)。 遊離体;1 H-NMR(400MHz,CDCl3); δ(ppm) 0.77(d,J=6.8Hz,3H)、
1.05-1.18(m,1H)、1.19(d,J=6.8Hz,3H)、1.48-1.60(m,1
H)、1.89(dt,J=4.4Hz,J=12.0Hz,1H)、2.07-2.37(m,8H)、2.
46(bs,4H)、2.70(t,J=6.0Hz,2H)、3.96(t,J=6.0Hz,2H)、6.
26(dd,J=4.0Hz,J=6.4Hz,1H)、7.26-7.33(m,1H)、7.33-7.4
9(m,4H)、7.66(dd,J=2.8Hz,J=6.4Hz,1H)、8.56(dd,J=2.8H
z,J=4.0Hz,1H).
【0806】上記遊離体(0.03g)を常法により処理し
て、標題化合物の塩酸塩(0.03g)を得た。 塩酸塩; ESI-Mass; 408(MH+)
【0807】実施例113 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-
フェニル)ヘキシル]-4-{2-[2-(3-ピリジル)フェノキシ]
エチル}ピペラジンの合成 113-1) 2-[2-(3-ピリジル)フェノキシ]エタノール
【0808】
【化190】
【0809】前実施例と同様にして、2-(2-ブロモフェ
ノキシ)エタノール(500mg)から、淡黄色結晶の標題化合
物(111mg,22%)を得た。1 H-NMR(400MHz,CDCl3); δ(ppm) 3.89(brt,J=4.4Hz,2
H)、4.11(brt,J=4.4Hz,2H)、7.03(brd,J=8.6Hz,1H)、7.06-
7.12(m,1H)、7.30-7.40(m,3H)、7.86(brd,J=7.9Hz,1H)、8.
40-8.60(m,1H)、8.65-8.90(m,1H). ESI-Mass; 216(MH+)
【0810】113-2) 1-[(4-シアノ-5-メチル -4-フェニ
ル)ヘキシル]-4-{2-[2-(3- ピリジル)フェノキシ]エチ
ル}ピペラジン
【0811】
【化191】
【0812】窒素雰囲気下、氷浴中にて、2-[2-(3-ピリ
ジル)フェノキシ]エタノール(80mg)と、トリエチルアミ
ン(0.13ml)をアセトニトリル(6ml)に溶解し、メタンス
ルホニルクロリド(40mg)を加えた。3時間攪拌した後、
ヨウ化ナトリウム(142mg)と、1-[(4-シアノ-5-メチル-4
-フェニル)ヘキシル]ピペラジン(90mg)/アセトニトリ
ル(3ml)溶液を加え、還流条件にて5時間攪拌した。冷却
後、水、酢酸エチルを加えて分配した。有機層を水、飽
和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減
圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(メタノール/酢酸エチル系)で精製して、淡黄色油状
の標題化合物(46mg,26%)を得た。 遊離体;1 H-NMR(400MHz,CDCl3); δ(ppm) 0.77(d,J=6.8Hz,3H)、
1.05-1.20(m,1H)、1.20(d,J=6.9Hz,3H)、1.50-1.60(m,1
H)、1.82-1.92(m,1H)、2.05-2.20(m,2H)、2.30-2.40(m,6
H)、2.40-2.55(m,4H)、2.71(t,J=5.9Hz,2H)、4.09(t,J=5.9
Hz,2H)、6.98(brd,J=8.1Hz)、7.02-7.08(m,1H)、7.25-7.38
(m,8H)、7.86-7.92(m,1H)、8.53(dd,J=1.6Hz,4.9Hz,1H)、
8.76(dd,J=0.7Hz,2.2Hz,1H).
【0813】この遊離体(46mg)を常法により処理して、
標題化合物の塩酸塩(30mg)を得た。 塩酸塩;1 H-NMR(400MHz,DMSO-d6); δ(ppm) 0.67(d,J=6.6Hz,3
H)、1.10(d,J=6.6Hz,3H)、1.20-1.35(m,1H)、1.55-1.70(m,
1H)、2.05-2.25(m,3H)、3.00-3.85(m,12H)、4.43-4.50(m,2
H)、7.15-7.22(m,1H)、7.34-7.40(m,1H)、7.42-748(m,4H)、
7.50-7.56(m,2H)、8.00-8.08(m,1H)、8.66-8.74(m,1H)、8.
78-8.84(m,1H)、9.14(brs,1H). ESI-Mass; 483(MH+)
【0814】実施例114 1-[4-シアノ-5-メチル-4-
(2-シアノ-5-チエニル)ヘキシル ]-4-[2-(4-フルオロフ
ェノキシ)エチル]ピペラジンの合成 114-1) 3-メチル-2-(2-チエニル)ブタンニトリル
【0815】
【化192】
【0816】2-チエニルアセトニトリル 15g(0.12mol)
をテトラヒドロフラン(125ml)に溶解し、氷冷下、ナト
リウムアミド 4.75g(0.12mol)/テトラヒドロフラン(25
0ml)懸濁液中に滴下した。5分間撹拌した後、2-ブロモ
プロパン 11.4ml(0.12mol)/テトラヒドロフラン(125m
l)溶液を滴下した。反応液に飽和塩化アンモニウム溶液
を加え、酢酸エチルで抽出した。飽和食塩水で洗浄し、
硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮した。残渣をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサ
ン系)で精製して、黄色オイル状の標題化合物 5.56g(3
3.6mmol,28.0%)を得た。1 H-NMR(400MHz,CDCl3); δ(ppm) 1.08(d,J=6.80Hz,3
H)、1.12(d,J=6.80Hz,3H)、2.14-2.24(m,1H)、3.95(d,J=6.
00Hz,1H)、6.99(dd,J=4.00Hz,5.20Hz,1H)、7.05-7.08(m,1
H)、7.27(dd,J=1.20Hz,5.20Hz,1H).
【0817】114-2) 4-シアノ-5-メチル-4-(2-チエニ
ル)ヘキサン酸エチル
【0818】
【化193】
【0819】3-メチル-2-(2-チエニル)ブタンニトリル
5.56g(33.6mmol)とエチルアクリレート 4.00ml(37.0mmo
l)を、テトラヒドロフラン(100ml)に溶解した。室温
下、ここにカリウム・t-ブトキシド 566mg(5.04mmol)を
少しずつ加えた。この間発熱が続いた。1時間撹拌した
後、飽和食塩水(100ml)、飽和塩化アンモニウム水(150m
l)を順次加え、エーテル(1l)で抽出した。有機層を飽和
食塩水(500ml)、水(500ml)にて順次洗浄し、無水硫酸マ
グネシウムにて乾燥後、減圧濃縮した。残渣をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン系)
で精製して、黄色オイル状の標題化合物 5.57g(21.0mmo
l,62.5%)を得た。1 H-NMR(400MHz,CDCl3); δ(ppm) 0.92(d,J=6.78Hz,3
H)、1.22(d,J=7.14Hz,3H)、1.23(t,J=7.14,3H)、2.01-2.19
(m,3H)、2.41-2.58(m,2H)、4.01-4.15(m,2H)、6.96(dd,J=
3.60Hz,5.13Hz1H)、7.12(dd,J=1.20Hz,3.60Hz,1H)、7.29
(dd,J=1.20Hz,5.13Hz,1H).
【0820】114-3) 4-シアノ-5-メチル-4-(2-チエニ
ル)ヘキサノール
【0821】
【化194】
【0822】上記エステル 5.50g(20.7mmol)をテトラヒ
ドロフラン(100ml)に溶解し、-30〜-40℃に冷却した。
ここに1M水素化リチウムアルミニウム/テトラヒドロフ
ラン溶液(150ml)を滴下した後、1時間かけて0℃まで昇
温した。反応液を再び冷却し、水(0.60ml)、5N水酸化ナ
トリウム水溶液(0.60ml)、水(1.80ml)を順次加えた後、
セライト濾過し、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン系)で精製
して、黄色オイル状の標題化合物 3.99g(17.9mmol,86.3
%)を得た。1 H-NMR(400MHz,CDCl3); δ(ppm) 0.92(d,J=6.78Hz,3
H)、1.19(d,J=6.78Hz,3H)、1.33-1.46(m,1H)、1.65-1.77
(m,1H)、1.80-1.90(m,1H)、2.08(sept,J=6.78Hz,1H)、2.27
(ddd,J=4.40Hz,12.0Hz,13.2Hz,1H)、3.63(brd-s,2H)、6.9
6(dd,J=3.60Hz,5.20Hz,1H)、7.11-7.14(m,1H)、7.27(dd,J
=1.20Hz,5.20Hz,1H).
【0823】114-4) [4-シアノ-5-メチル-4-(2-チエニ
ル)ヘキシルオキシ]-t-ブチルジメチルシラン
【0824】
【化195】
【0825】(式中、TBSはt-ブチルジメチルシリル基
を意味する。) 4-シアノ-5-メチル-4-(2-チエニル)ヘキサノール 2.00g
(8.95mmol)をN,N-ジメチルホルムアミド(50ml)に溶解し
た。室温下、ここにイミダゾール 1.83g(26.9mmol)、t-
ブチルジメチルクロルシラン 1.55g(10.3mmol)を順次加
えた。反応液に飽和食塩水を加え、酢酸エチルで抽出し
た。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥後、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン系)で精製し
て、無色オイル状の標題化合物 2.83g(8.95mmol,100%)
を得た。1 H-NMR(400MHz,CDCl3); δ(ppm) 0.01(s,3H)、0.02(s,3
H)、0.88(s,9H)、0.92(d,J=6.78Hz,3H)、1.18(d,J=6.78Hz,
3H)、1.27-1.41(m,1H)、1.59-1.71(m,1H)、1.83(ddd,J=4.4
0Hz,12.4Hz,13.2Hz,1H)、2.07(sept,J=6.78Hz,1H)、2.22
(ddd,J=4.40Hz,12.4Hz,13.2Hz,1H)、3.59(t,J=6.04Hz,2
H)、6.95(dd,J=3.60Hz,5.20Hz,1H)、7.11(dd,J=1.20Hz,3.
60Hz,1H)、7.26(dd,1.20Hz,5.20Hz,1H).
【0826】114-5) [4-シアノ-5-メチル-4-(2-ブロモ-
5-チエニル)ヘキシルオキシ]-t-ブチルジメチルシラン
【0827】
【化196】
【0828】[4-シアノ-5-メチル-4-(2-チエニル)ヘキ
シルオキシ]-t-ブチルジメチルシラン 2.72g(8.95mmol)
をN,N-ジメチルホルムアミド(7ml)に溶解した。室温
下、ここにN-ブロモスクシイミド 1.75g(9.83mmol)を加
え、80℃に加熱した。反応液に飽和食塩水を加え、酢酸
エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水
硫酸マグネシウムにて乾燥後、減圧濃縮した。残渣をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキ
サン系)で精製して、無色オイル状の標題化合物 2.56g
(6.15mmol,68.7%)を得た。1 H-NMR(400MHz,CDCl3); δ(ppm) 0.02(s,3H)、0.03(s,3
H)、0.88(s,9H)、0.94(d,J=6.78Hz,3H)、1.17(d,J=6.59Hz,
3H)、1.32-1.44(m,1H)、1.59-1.80(m,2H)、1.95-2.06(m,1
H)、2.15-2.25(m,1H)、3.60(t,J=5.86Hz,2H)、6.88(d,J=3.
60Hz,1H)、6.91(d,J=3.60Hz,1H).
【0829】114-6) [4-シアノ-5-メチル-4-(2-ホルミ
ル-5-チエニル)ヘキシルオキシ ]-t-ブチルジメチルシラ
【0830】
【化197】
【0831】[4-シアノ-5-メチル-4-(2-ブロモ-5-チエ
ニル)ヘキシルオキシ]-t-ブチルジメチルシラン 1.42g
(3.41mmol)/テトラヒドロフラン(20ml)溶液を-70℃に
冷却した。ここに1.53M-ブチルリチウム/ヘキサン溶液
(1.52ml)を滴下し、10分間撹拌した。N,N-ジメチルホル
ムアミド(1.52ml)を加え、室温まで昇温した。反応液に
飽和塩化アンモニウム水溶液、飽和食塩水を加え、エー
テルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫
酸マグネシウムにて乾燥後、減圧濃縮した。残渣をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサ
ン系)で精製して、黄色シロップ状の標題化合物 515mg
(1.41mmol,41.3%)を得た。1 H-NMR(400MHz,CDCl3); δ(ppm) 0.01(s,3H)、0.02(s,3
H)、0.87(s,9H)、0.93(d,J=6.59Hz,3H)、1.21(d,J=6.59Hz,
3H)、1.22-1.36(m,1H)、1.60-1.73(m,1H)、1.80-1.90(m,1
H)、2.11(sept,J=6.59Hz,1H)、2.24-2.34(m,1H)、3.59(t,J
=5.86Hz,2H)、7.26(d,J=3.60Hz,1H)、7.65(d,J=3.60Hz,1
H)、9.89(s,1H).
【0832】114-7) [4-シアノ-5-メチル-4-(2-シアノ-
5-チエニル)ヘキシルオキシ]-t-ブチルジメチルシラン
【0833】
【化198】
【0834】[4-シアノ-5-メチル-4-(2-ホルミル-5-チ
エニル)ヘキシルオキシ]-t-ブチルジメチルシラン 510m
g(1.39mmol)をエタノール(5ml)に溶解し、ここにヒドロ
キシルアミン・塩酸塩 145mg(2.09mmol)/酢酸ナトリウ
ム228mg(2.78mmol)/水(1.25ml)溶液を加え、80℃に加
熱した。反応液に飽和食塩水を加え、エーテルで抽出し
た。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥後、減圧濃縮して、オキシム体を得た。このオ
キシム体をN,N-ジメチルホルムアミド(10ml)に溶解し、
0℃に冷却し、カルボジイミダゾールを加えた。その後6
0℃に加熱し、20分後にトリエチルアミンを加えた。冷
却下、反応液に飽和食塩水を加え、エーテルで抽出し
た。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥後、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン系)で精製し
て、黄色オイル状の標題化合物 452mg(1.25mmol,89.9%)
を得た。1 H-NMR(400MHz,CDCl3); δ(ppm) 0.02(s,3H)、0.03(s,3
H)、0.88(s,9H)、0.93(d,J=6.59Hz,3H)、1.20(d,J=6.59Hz,
3H)、1.23-1.36(m,1H)、1.60-1.73(m,1H)、1.80-1.90(m,1
H)、2.08(sept,J=6.59Hz,1H)、2.22-2.32(m,1H)、3.60(t,J
=5.60Hz,2H)、7.14(d,J=3.60Hz,1H)、7.51(d,J=3.60Hz,1
H).
【0835】114-8) 4-シアノ-5-メチル-4-(2-シアノ-5
-チエニル)ヘキサノール
【0836】
【化199】
【0837】[4-シアノ-5-メチル-4-(2-シアノ-5-チエ
ニル)ヘキシルオキシ]-t-ブチルジメチルシラン 452mg
(1.25mmol)をテトラヒドロフラン10mlに溶解し、0℃に
冷却した。ここに1M-テトラブチルアンモニウムフルオ
ライド/テトラヒドロフラン溶液(1.38ml)を滴下し、そ
の後室温まで昇温した。反応液に飽和塩化アンモニウム
水溶液、飽和食塩水を加え、エーテルで抽出した。有機
層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥
後、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー(酢酸エチル/ヘキサン系)で精製して、黄色シ
ロップ状の標題化合物 273mg(1.10mmol,87.9%)を得た。1 H-NMR(400MHz,CDCl3); δ(ppm) 0.94(d,J=6.59Hz,3
H)、1.22(d,J=6.78Hz,3H)、1.28-1.42(m,1H)、1.66-1.78
(m,1H)、1.83-1.93(m,1H)、2.03-2.16(m,1H)、2.32(ddd,,J
=4.40Hz,12.4Hz,13.2Hz,1H)、3.58-3.74(m,2H)、7.16(d,J
=3.60Hz,1H)、7.52(d,J=3.60Hz,1H).
【0838】114-9) 1-[4-シアノ-5-メチル-4-(2-シア
ノ-5-チエニル)ヘキシル]-4-[2-(4-フルオロフェノキ
シ)エチル]ピペラジン
【0839】
【化200】
【0840】4-シアノ-5-メチル-4-(2-シアノ-5-チエニ
ル)ヘキサノール 273mg(1.10mmol)をアセトニトリル(5.
00ml)に溶解し、0℃に冷却した。ここにトリエチルアミ
ン(0.16ml)、メタンスルホニルクロライド 0.10ml(1.21
mmol)を加え、室温まで昇温した。1時間後、エーテル、
飽和食塩水を加えて分配した。有機層を飽和炭酸水素ナ
トリウム水溶液で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥
後、減圧濃縮した。残渣の1/2量(約0.55mmol)をN,N-ジ
メチルホルムアミド(5.00ml)に溶解し、ヨウ化ナトリウ
ム 500mg(3.34mmol)、炭酸カリウム 76.0mg(0.55mmo
l)、1-[2-(4-フルオロフェノキシ)エチル]ピペラジン 2
02mg(0.90mmol)を加え、60℃に加熱した。反応液に飽和
食塩水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食
塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃
縮した。残渣をChromatorex NHシリカゲルカラムクロマ
トグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン系)で精製して、黄
色シロップ状の標題化合物 215mg(0.47mmol,86.0%)を得
た。1 H-NMR(400MHz,CDCl3); δ(ppm) 0.92(d,J=6.78Hz,3
H)、1.21(d,J=6.59Hz,3H)、1.18-1.32(m,1H)、1.58-1.71
(m,1H)、1.72-1.82(m,1H)、2.01-2.12(m,1H)、2.17-2.27
(m,1H)、2.28-2.68(m,10H)、2.79(t,J=5.86Hz,2H)、4.05
(t,J=5.86Hz,2H)、6.80-6.87(m,2H)、6.92-6.99(m,2H)、7.
15(d,J=3.80Hz,1H)、7.51(d,J=3.80Hz,1H). ESI-MS; 455(MH+)
【0841】実施例115 1-[4-シアノ-5-メチル-4-
(2-シアノ-5-チエニル)ヘキシル ]-4-[2-(3-フルオロフ
ェノキシ)エチル]ピペラジンの合成
【0842】
【化201】
【0843】1-[2-(3-フルオロフェノキシ)エチル]ピペ
ラジンを用い、前実施例と同様にして、標題化合物を得
た。1 H-NMR(400MHz,CDCl3); δ(ppm) 0.92(d,J=6.78Hz,3
H)、1.21(d,J=6.78Hz,3H)、1.18-1.32(m,1H)、1.58-1.71
(m,1H)、1.72-1.82(m,1H)、2.06(sept,J=6.78Hz,1H)、2.17
-2.27(m,1H)、2.28-2.68(m,10H)、2.80(t,J=5.86Hz,2H)、
4.07(t,J=5.86Hz,2H)、6.68-6.71(m,3H)、7.15(d,J=4.00H
z,1H)、7.17-7.24(m,1H)、7.51(d,J=4.00Hz,1H). ESI-MS; 455(MH+)
【0844】実施例116 1-[4-シアノ5-メチル -4-(2
-チエニル)ヘキシル]-4-[2-(3- フルオロフェノキシ)エ
チル]ピペラジンの合成
【0845】
【化202】
【0846】1-[2-(3-フルオロフェノキシ)エチル]ピペ
ラジン(323mg)と4-シアノ-5-メチル-4-(2-チエニル)ヘ
キサノール(200mg)から、実施例114と同様にして標
題化合物(収率86.9%,336mg)を得た。1 H-NMR(400MHz,CDCl3); δ(ppm) 0.90(d,J=6.59Hz,3
H)、1.18(d,J=6.59Hz,3H)、1.25-1.38(m,1H)、1.58-1.70
(m,1H)、1.72-1.82(m,1H)、2.06(sept,J=6.59Hz,1H)、2.11
-2.21(m,1H)、2.27-2.64(m,10H)、 2.79(t,J=5.86Hz,2H)、
4.07(t,J=5.86Hz,2H)、6.58-6.70(m,3H)、6.94(dd,J=3.60
Hz,5.20Hz,1H)、7.11(dd,J=1.2Hz,3.6Hz,1H)、7.16-7.24
(m,1H)、7.25(dd,J=1.20Hz,5.20Hz). ESI-MS; 430(MH+)
【0847】実施例117 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-
フェニル)ヘキシル]-4-{2-[3-(3-チエニル)フェノキシ]
エチル}ピペラジンの合成
【0848】
【化203】
【0849】窒素雰囲気下、1-[(4-シアノ-5-メチル-4-
フェニル)ヘキシル]-4-[2-(3-ブロモフェノキシ)エチ
ル]ピペラジン(100mg)、チオフェン-3-ボラン酸(53m
g)、テトラキストリフェニルホスフィンパラジウム錯体
(24mg)をトルエン(4.0ml)に溶解し、10%炭酸水素ナトリ
ウム水溶液を加え、窒素置換した後、加熱還流下、4時
間攪拌した。反応液を冷却後、水、酢酸エチルを加えて
分配した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸
マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮した。残渣をNHシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル
系)で精製して、無色油状の標題化合物(21mg,21%)を得
た。 遊離体;1 H-NMR(400MHz,CDCl3); δ(ppm) 0.77(d,J=6.8Hz,3H)、
1.05-1.20(m,1H)、1.20(d,J=6.8Hz,3H)、1.50-1.63(m,1
H)、1.83-1.95(m,1H)、2.05-2.20(m,2H)、2.23-2.30(m,2
H)、2.30-2.45(m,4H)、2.45-2.60(m,4H)、2.81(t,J=6.0Hz,
2H)、4.13(t,J=6.0Hz,2H)、6.80-6.84(m,1H)、7.12-7.14
(m,1H)、7.16-7.20(m,1H)、7.25-7.32(m,2H)、7.33-7.38
(m,2H)、7.42-7.45(m,6H)、7.42-7.45(m,1).
【0850】この遊離体(21mg)を常法により処理して、
標題化合物の塩酸塩(17mg)を得た。 塩酸塩;1 H-NMR(400MHz,DMSO-d6); δ(ppm) 0.67(d,J=6.4Hz,3
H)、1.11(d,J=6.8Hz,3H)、1.20-1.30(m,1H)、1.55-1.70(m,
1H)、2.05-2.30(m,3H)、3.20-3.80(m,12H)、4.42(brs,2H)、
6.90-6.95(m,1H)、7.30-7.40(m,4H)、7.40-7.50(m,4H)、7.
55-7.58(m,1H)、7.62-7.66(m,1H)、7.88-7.92(m,1H). ESI-Mass; 488(MH+).
【0851】実施例118 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-
フェニル)ヘキシル]-4-{2-[2-(6-メチル-2-ピリジル)ビ
ニルフェノキシ]エチル}ピペラジンの合成
【0852】
【化204】
【0853】窒素雰囲気下、1-[(4-シアノ-5-メチル-4-
フェニル)ヘキシル]-4-[2-(2-ブロモフェノキシ)エチ
ル]ピペラジン(100mg)、6-ビニル-2-メチルピリジン(49
mg)、酢酸パラジウム(4.6mg)、トリス(2-メチルフェニ
ル)ホスフィン(12.5mg)をN,N-ジメチルホルムアミド(4.
0ml)に溶解し、トリエチルアミン(1ml)を加えて、加熱
還流下、10時間攪拌した。反応液を冷却後、セライト濾
過した後、水、ジエチルエーテルを加えて分配した。有
機層を水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウム
で乾燥後、減圧濃縮した。残渣をNHシリカゲルカラムク
ロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル系)で精製し
て、無色油状の標題化合物(115mg,100%)を得た。 遊離体;1 H-NMR(400MHz,CDCl3); δ(ppm) 0.77(d,J=6.6Hz,3H)、
1.05-1.20(m,1H)、1.20(d,J=6.6Hz,3H)、1.50-1.60(m,1
H)、1.83-1.93(m,1H)、2.05-2.20(m,2H)、2.20-2.30(m,2
H)、2.30-2.45(m,4H)、2.50-2.70(m,4H)、2.56(s,3H)、2.89
(t,J=5.9Hz,2H)、4.16(t,J=5.9Hz,2H)、6.88(d,J=8.4Hz,1
H)、6.94-7.00(m,2H)、7.18-7.38(m,6H)、7.52(t,J=7.7Hz,
1H)、7.62-7.66(m,1H)、7.87(d,J=16.7Hz,1H).
【0854】この遊離体(115mg)を常法により処理し
て、標題化合物の塩酸塩(110mg)を得た。 塩酸塩; ESI-Mass; 523(MH+)
【0855】実施例119 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-
フェニル)ヘキシル]-4-[2-(3-シアノフェノキシ)エチ
ル]ピペラジンの合成
【0856】
【化205】
【0857】窒素雰囲気下、1-[(4-シアノ-5-メチル-4-
フェニル)ヘキシル]-4-[2-(3-ブロモフェノキシ)エチ
ル]ピペラジン(100mg)、シアン化亜鉛(24mg)、テトラキ
ストリフェニルホスフィンパラジウム錯体(24mg)をN,N-
ジメチルホルムアミド(4.0ml)に溶解し、加熱還流下、9
時間加熱攪拌した。反応液を冷却後、セライト濾過し、
水、ジエチルエーテルを加えて分配した。有機層を水、
飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、
減圧濃縮した。残渣をNHシリカゲルカラムクロマトグラ
フィー(ヘキサン/酢酸エチル系)で精製して、無色油状
の標題化合物(63mg,71%)を得た。 遊離体;1 H-NMR(400MHz,CDCl3); δ(ppm) 0.77(d,J=6.8Hz,3H)、
1.05-1.20(m,1H)、1.20(d,J=6.6Hz,3H)、1.50-1.60(m,1
H)、1.83-1.95(m,1H)、2.05-2.20(m,2H)、2.25-2.30(m,2
H)、2.30-2.48(m,4H)、2.48-2.65(m,4H)、2.80(t,J=5.7Hz,
2H)、4.09(t,J=5.7Hz,2H)、7.10-7.17(m,2H)、7.21-7.39
(m,7H).
【0858】この遊離体(63mg)を常法により処理して、
標題化合物の塩酸塩(58mg)を得た。 塩酸塩; ESI-Mass; 431(MH+)
【0859】実施例120 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-
フェニル)ヘキシル]-4-[2-(3-フェニルフェノキシ)エチ
ル]ピペラジンの合成 120-1) 2-(3-フェニルフェノキシ)エタノール
【0860】
【化206】
【0861】窒素雰囲気下、3-フェニルフェノール(2.6
5g)、2-ブロモエタノール(2.92g)、炭酸カリウム(6.51
g)をN,N-ジメチルホルムアミド(16ml)に溶解し、100℃
にて攪拌した。5時間後に室温に戻し、水、ジエチルエ
ーテルを加えて分配した。有機層を水、飽和食塩水で洗
浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮した。
シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸
エチル系)で精製して、無色結晶の標題化合物(1.78g,53
%)を得た。1 H-NMR(400MHz,CDCl3); δ(ppm) 2.18-2.24(m,1H)、3.9
6-4.00(m,2H)、4.14(t,J=4.8Hz,2H)、6.88-6.92(m,1H)、7.
13-7.16(m,1H)、7.18-7.22(m,1H)、7.32-.38(m,2H)、7.40-
7.45(m,2H)、7.55-7.59(m,2H).
【0862】120-2) 1-[(4-シアノ-5-メチル -4-フェニ
ル)ヘキシル]-4-[2-(3-フェニルフェノキシ)エチル]ピ
ペラジン
【0863】
【化207】
【0864】窒素雰囲気下、氷浴中にて、2-[3-フェニ
ルフェノキシ]エタノール(68mg)、トリエチルアミン(0.
13ml)をアセトニトリル(6ml)に溶解し、メタンスルホニ
ルクロリド(40mg)を加えた。3時間攪拌した後、ヨウ化
ナトリウム(142mg)と、1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェ
ニル)ヘキシル]ピペラジン(90mg)/アセトニトリル(3m
l)溶液を加え、加熱還流下、15時間攪拌した。反応液を
冷却後、水、酢酸エチルを加えて分配した。有機層を
水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥
後、減圧濃縮した。残渣をNHシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(ヘキサン/酢酸エチル系)で精製して、無色
油状の標題化合物(127mg,84%)を得た。 遊離体;1 H-NMR(400MHz,CDCl3); δ(ppm) 0.77(d,J=6.8Hz,3H)、
1.05-1.20(m,1H)、1.20(d,J=6.8Hz,3H)、1.50-1.60(m,1
H)、1.82-1.92(m,1H)、2.05-2.20(m,2H)、2.25-2.30(m,2
H)、2.30-2.45(m,4H)、2.45-2.65(m,4H)、2.81(t,J=5.9Hz,
2H)、4.14(t,J=5.9Hz,2H)、6.85-6.90(m,1H)、7.11-7.14
(m,1H)、7.15-7.19(m,1H)、7.25-7.45(m,9H)、7.55-7.60
(m,2H).
【0865】この遊離体(127mg)を常法により処理し
て、標題化合物の塩酸塩(115mg)を得た。 塩酸塩; ESI-Mass; 482(MH+)
【0866】実施例121 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-
フェニル)ヘキシル]-4-{2-[3-(2-シアノビニル)フェノ
キシ]エチル}ピペラジンの合成
【0867】
【化208】
【0868】1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェニル)ヘキ
シル]-4-[2-(2-ブロモフェノキシ)エチル]ピペラジン(2
00mg)、アクリロニトリル(0.08ml)、酢酸パラジウム(9.
3mg)、トリス(2-メチルフェニル)ホスフィン(25mg)をN,
N-ジメチルホルムアミド(8.0ml)に溶解し、トリエチル
アミン(2.0ml)を加え、封管容器中、100℃で12時間加熱
した。反応液を冷却後、セライト濾過し、水、ジエチル
エーテルを加えて分配した。有機層を水、飽和食塩水で
洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮し
た。残渣をNHシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘ
キサン/酢酸エチル系)で精製して、無色油状の標題化
合物(65mg,35%)を得た。 遊離体;1 H-NMR(400MHz,CDCl3); δ(ppm) 0.77(d,J=6.6Hz,3H)、
1.05-1.20(m,1H)、1.20(d,J=6.6Hz,3H)、1.50-1.60(m,1
H)、1.82-1.92(m,1H)、2.05-2.20(m,2H)、2.25-2.30(m,2
H)、2.30-2.45(m,4H)、2.45-2.65(m,4H)、2.79(t,J=5.9Hz,
2H)、4.09(t,J=5.9Hz,2H)、5.85(d,J=16.8Hz,1H)、6.64-7.
40(m,10H).
【0869】この遊離体(32mg)を常法により処理して、
標題化合物の塩酸塩(30mg)を得た。 塩酸塩; ESI-Mass; 457(MH+)
【0870】実施例122 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-
フェニル)ヘキサノイル]-4-[2-(4-フルオロフェノキシ)
エチル]ピペラジンの合成
【0871】
【化209】
【0872】実施例97-2)と同様にして、4-シアノ-5-メ
チル-4-フェニルヘキサン酸(5.28g)と1-[2-(4-フルオロ
フェノキシ)エチル]ピペラジン(5.38g)から、無色油状
の標題化合物(8.53g,85%)を得た。 遊離体;1 H-NMR(400MHz,CDCl3); δ(ppm) 0.78(d,J=6.8Hz,3H)、
1.22(d,J=6.6Hz,3H)、1.80-1.93(m,1H)、2.10-2.20(m,1
H)、2.25-2.55(m,7H)、2.77(t,J=5.5Hz,2H)、3.20-3.40(m,
2H)、3.45-3.70(m,2H)、4.03(t,J=5.5Hz,2H)、6.79-6.84
(m,2H)、6.92-6.98(m,2H)、7.14-7.40(m,5H). ESI-Mass; 438(MH+)
【0873】実施例123 1-[(4-シアノ-4-フェニル)
ブチル]-4-[2-(4-フルオロフェノキシ )エチル]ピペラジ
ンの合成
【0874】
【化210】
【0875】実施例1と同様にして、(4-シアノ-4-フェ
ニル)ブチルアルデヒド(720mg)と1-[2-(4-フルオロフェ
ノキシ)エチル]ピペラジン(689mg)から、淡黄色油状の
標題化合物(874mg,67%)を得た。 遊離体;1 H-NMR(400MHz,CDCl3); δ(ppm) 1.60-1.70(m,2H)、1.8
6-2.00(m,2H)、2.37(t,J=7.2Hz,2H)、2.40-2.54(m,4H)、2.
54-2.66(m,4H)、2.76-2.82(m,2H)、3.84-3.88(m,1H)、4.02
-4.08(m,2H)、6.81-6.86(m,2H)、6.93-6.98(m,2H)、7.30-
7.40(m,5H).
【0876】この遊離体(874mg)を常法により処理し
て、標題化合物の塩酸塩(890mg)を得た。 塩酸塩;1 H-NMR(400MHz,DMSO-d6); δ(ppm) 1.75-1.85(m,2H)、
1.85-2.02(m,2H)、3.12-3.22(m,2H)、3.22-3.82(m,10H)、
4.28-4.38(m,3H)、7.01-7.06(m,2H)、7.13-7.20(m,2H)、7.
34-7.38(m,1H)、7.40-7.46(m,4H). ESI-Mass; 382(MH+)
【図面の簡単な説明】
【図1】 ラット中大脳動脈閉塞モデルにおける、本発
明化合物(i.v.)の梗塞巣縮小効果を示したグラフであ
る。(平均±標準誤差で示す。)
【図2】 ラット中大脳動脈閉塞モデルにおける、本発
明化合物(i.v.)の梗塞巣縮小効果を示したグラフであ
る。(平均±標準誤差で示す。)
【図3】 ラット中大脳動脈閉塞モデルにおける、対照
化合物(i.v.)の梗塞巣縮小効果を示したグラフである。
(平均±標準誤差で示す。)
【図4】 マウスホルマリン試験における、本発明化合
物(i.v.)の鎮痛効果を示したグラフである。(平均±標
準誤差で示す。)
【図5】 マウスホルマリン試験における、本発明化合
物(i.v.)の鎮痛効果を示したグラフである。(平均±標
準誤差で示す。)
【図6】 マウスホルマリン試験における、モルヒネ
(p.o.)の鎮痛効果を示したグラフである。(平均±標準
誤差で示す。)
【図7】 マウスホルマリン試験における、インドメタ
シン(p.o.)の鎮痛効果を示したグラフである。(平均±
標準誤差で示す。)
【図8】 実施例1で得られた化合物が、光学活性カラ
ムHPLCで光学分割されたことを示すHPLCチャートであ
る。(メインピーク上[先]が実施例75、同下[後]が実
施例76)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 31/00 626 A61K 31/00 626F 626 626G 626K 626L 643 643 31/495 31/495 31/55 601 31/55 601 C07D 295/14 C07D 295/14 A (72)発明者 伊藤 康一 千葉県我孫子市天王台 1−20−1−205 (72)発明者 長戸 哲 千葉県松戸市松戸 2037−1−201 (72)発明者 乗嶺 吉彦 茨城県つくば市稲荷前 9−7−408 (72)発明者 新留 徹広 茨城県竜ヶ崎市松葉 6−23−13 (72)発明者 寺本 哲之 茨城県土浦市乙戸南 1−27−16 (72)発明者 畠山 伸二 茨城県つくば市松代 2−25−9−301 (72)発明者 飯村 洋一 茨城県つくば市二の宮 4−5−87

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式で表されるN,N-置換環状アミ
    ン誘導体(VIII) 【化1】 [式中、Aは置換されていてもよいアリール基、置換さ
    れていてもよいヘテロアリール基、置換されていてもよ
    いアラルキル基または置換されていてもよいヘテロアリ
    ールアルキル基を意味する。Eは式-CO-で表される基ま
    たは式-CHOH-で表される基を意味する。Gは酸素原子、
    硫黄原子、式-NR10-で表される基(式中R10は水素原子、
    低級アルキル基、低級シクロアルキル基、低級アシル基
    または低級アルキルスルホニル基を意味する。)、式-CO
    -で表される基、式-COO-で表される基、式-OOC-で表さ
    れる基、式-CONR11-で表される基(式中R11は水素原子ま
    たは低級アルキル基を意味する。)、式-NR12CO-で表さ
    れる基(式中R12は水素原子または低級アルキル基を意味
    する。)、式-SO-で表される基、式-SO2-で表される基、
    式-SONR13-で表される基(式中R13は水素原子または低級
    アルキル基を意味する。)、式-NR14SO-で表される基(式
    中R14は水素原子または低級アルキル基を意味する。)、
    式-SO2NR1 5-で表される基(式中R15は水素原子または低
    級アルキル基を意味する。)、式-NR 16SO2-で表される基
    (式中R16は水素原子または低級アルキル基を意味す
    る。)、式>C=N-OR17で表される基(式中R17は水素原子
    または低級アルキル基を意味する。)、式-NHCONH-で表
    される基、式-NHCSNH-で表される基、式-C(=NH)NH-で表
    される基、式-NHC(=NH)-で表される基、式-OCOS-で表さ
    れる基、式-SCOO-で表される基、式-OCOO-で表される
    基、式-NHCOO-で表される基、式-OCONH-で表される基、
    式-CO(CH2)O-で表される基、式-CHOH-で表される基ま
    たは式-CHOH(CH2)O-で表される基を意味する{各式
    中、sは0または1〜6の整数を意味する。}。Jは置換され
    ていてもよいアリール基または置換されていてもよいヘ
    テロアリール基を意味する。R1は水素原子、ハロゲン原
    子、水酸基、低級アルキル基、低級アルケニル基、低級
    アルキニル基、低級シクロアルキル基、ヒドロキシ低級
    アルキル基、低級アルコキシアルキル基、シアノ低級ア
    ルキル基、ハロゲン化低級アルキル基、窒素原子が置換
    されていてもよいアミノ低級アルキル基、式-NR18R19
    表される基(式中R18およびR19は同一または相異なっ
    て、水素原子または低級アルキル基を意味する。)、ア
    ラルキル基、モルホリニル基、チオモルホリニル基、ピ
    ペリジル基、ピロリジニル基またはピペラジニル基を意
    味する。Alkは直鎖または分枝状の低級アルキレン基を
    意味する。n,v、w、x、yはそれぞれ独立して0または1を、p
    は2または3を意味する。]またはその薬理学的に許容さ
    れる塩。
  2. 【請求項2】 下記一般式で表されるN,N-置換環状アミ
    ン誘導体(I) 【化2】 [式中、Aは置換されていてもよいアリール基、置換さ
    れていてもよいヘテロアリール基、置換されていてもよ
    いアラルキル基または置換されていてもよいヘテロアリ
    ールアルキル基を意味する。Eは式-CO-で表される基ま
    たは式-CHOH-で表される基を意味する。Gは酸素原子、
    硫黄原子、式-NR10-で表される基(式中R10は水素原子、
    低級アルキル基、低級アシル基または低級アルキルスル
    ホニル基を意味する。)、式-CO-で表される基、式-COO-
    で表される基、式-OOC-で表される基、式-CONR11-で表
    される基(式中R11は水素原子または低級アルキル基を意
    味する。)、式-NR12CO-で表される基(式中R12は水素原
    子または低級アルキル基を意味する。)、式-SO-で表さ
    れる基、式-SO2-で表される基、式-SONR13-で表される
    基(式中R13は水素原子または低級アルキル基を意味す
    る。)、式-NR14SO-で表される基(式中R14は水素原子ま
    たは低級アルキル基を意味する。)、式-SO2NR15-で表さ
    れる基(式中R 15は水素原子または低級アルキル基を意味
    する。)、式-NR16SO2-で表される基(式中R16は水素原子
    または低級アルキル基を意味する。)、式>C=N-OR17
    表される基(式中R17は水素原子または低級アルキル基を
    意味する。)、式-NHCONH-で表される基、式-NHCSNH-で
    表される基、式-C(=NH)NH-で表される基、式-NHC(=NH)-
    で表される基、式-OCOS-で表される基、式-SCOO-で表さ
    れる基、式-OCOO-で表される基、式-NHCOO-で表される
    基、式-OCONH-で表される基、式-CO(CH2)O-で表され
    る基、式-CHOH-で表される基または式-CHOH(CH2)O-で
    表される基を意味する{式中sは0または1〜6の整数を意
    味する。}。Jは置換されていてもよいアリール基または
    置換されていてもよいヘテロアリール基を意味する。R1
    は低級アルキル基、低級シクロアルキル基、式-NR18R19
    で表される基(式中R 18およびR19は同一または相異なっ
    て、水素原子または低級アルキル基を意味する。)、モ
    ルホリニル基、チオモルホリニル基、ピペリジル基、ピ
    ロリジニル基またはピペラジニル基を意味する。R2、R3
    R4、R5、R6、R7、R8、R9は同一または相異なって水素原子ま
    たは低級アルキル基を意味する。m、o、q、rは同一または
    相異なって0または1〜6の整数を、nは0または1を、pは2
    または3をそれぞれ意味する。]またはその薬理学的に
    許容される塩。
  3. 【請求項3】 下記一般式で表されるN,N-置換環状アミ
    ン誘導体(II) 【化3】 (式中、A、E、G、J、R1、m、n、o、p、q、rは前記と同様の意味を
    有する。) またはその薬理学的に許容される塩。
  4. 【請求項4】 下記一般式で表されるN,N-置換環状アミ
    ン誘導体(III) 【化4】 (式中、A、G、J、R1、m、p、qは前記と同様の意味を有す
    る。) またはその薬理学的に許容される塩。
  5. 【請求項5】 下記一般式で表されるN,N-置換環状アミ
    ン誘導体(IV) 【化5】 (式中、R1、m、p、qは前記と同様の意味を有する。R20、R
    21は同一または相異なって水素原子、ハロゲン原子、水
    酸基、メルカプト基、低級アルキル基、低級アルコキシ
    基、ヒドロキシメチル基、ニトロ基、置換されていても
    よいアミノ基、シアノ基、カルボキシル基、低級アルコ
    キシカルボニル基、低級チオアルコキシ基、低級アルキ
    ルスルホニル基、低級アシル基、ハロゲン化低級アルキ
    ル基、置換されていてもよいアリール基、置換されてい
    てもよいヘテロアリール基、アリールオキシ基、アラル
    キルオキシ基、低級アルコキシカルボニルアルコキシ基
    またはヒドロキシ低級アルコキシ基を意味し、R20同士
    あるいはR21同士で置換されていてもよい脂環、置換さ
    れていてもよいヘテロ環またはアルキレンジオキシ基を
    形成してもよい。j、tは同一または相異なって0または1
    〜5の整数を意味する。) またはその薬理学的に許容される塩。
  6. 【請求項6】 下記化合物から選択された1種である請
    求項1ないし5記載のN,N-置換環状アミン誘導体または
    その薬理学的に許容される塩。 (1) 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェニル)ヘキシル]-4-
    [2-(4-フルオロフェノキシ)エチル]ピペラジン (2) 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェニル)ヘキシル]-4-
    [3-(4-フルオロフェノキシ)プロピル]ピペラジン (3) 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェニル)ヘキシル]-4-
    [2-(4-フルオロフェノキシ)エチル]ホモピペラジン (4) 1-[(3-シアノ-4-メチル-3-フェニル)ペンチル]-4-
    [2-(4-フルオロフェノキシ)エチル]ホモピペラジン (5) 1-[(3-シアノ-4-メチル-3-フェニル)ペンチル]-4-
    [3-(4-フルオロフェノキシ)プロピル]ピペラジン (6) 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェニル)ヘキシル]-4-
    (4-フェノキシブチル)ピペラジン (7) 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェニル)ヘキシル]-4-
    (2-フェノキシエチル)ピペラジン (8) 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェニル)ヘキシル]-4-
    [2-(4-ニトロフェノキシ)エチル]ピペラジン (9) 1-[4-シアノ-5-メチル-4-(4-メチルフェニル)ヘキ
    シル]-4-[2-(4-フルオロフェノキシ)エチル]ピペラジン (10) 1-[4-シアノ-5-メチル-4-(4-クロロフェニル)ヘキ
    シル]-4-[2-(4-フルオロフェノキシ)エチル]ピペラジン (11) 1-[4-シアノ-5-メチル-4-(4-メトキシフェニル)ヘ
    キシル]-4-[2-(4-フルオロフェノキシ)エチル]ピペラジ
    ン (12) 1-[4-シアノ-5-メチル-4-(4-カルボメトキシフェ
    ニル)ヘキシル]-4-[2-(4-フルオロフェノキシ)エチル]
    ピペラジン (13) 1-[4-シアノ-5-メチル-4-(4-ヒドロキシメチルフ
    ェニル)ヘキシル]-4-[2-(4-フルオロフェノキシ)エチ
    ル]ピペラジン (14) 1-[4-シアノ-5-メチル-4-(4-ヒドロキシイミノメ
    チルフェニル)ヘキシル]-4-[2-(4-フルオロフェノキシ)
    エチル]ピペラジン (15) 1-[4-シアノ-5-メチル-4-(4-シアノフェニル)ヘキ
    シル]-4-[2-(4-フルオロフェノキシ)エチル]ピペラジン (16) 1-[4-シアノ-5-メチル-4-(4-ニトロフェニル)ヘキ
    シル]-4-[2-(4-フルオロフェノキシ)エチル]ピペラジン (17) 1-[4-シアノ-5-メチル-4-(4-アミノフェニル)ヘキ
    シル]-4-[2-(4-フルオロフェノキシ)エチル]ピペラジン (18) 1-[4-シアノ-5-メチル-4-(4-アセトアミドフェニ
    ル)ヘキシル]-4-[2-(4-フルオロフェノキシ)エチル]ピ
    ペラジン (19) 1-[4-シアノ-5-メチル-4-(4-ジメチルアミノフェ
    ニル)ヘキシル]-4-[2-(4-フルオロフェノキシ)エチル]
    ピペラジン (20) 1-{[4-シアノ-5-メチル-4-(2-チエニィル)ヘキシ
    ル]}-4-[2-(4-フルオロフェノキシ)エチル]ピペラジン (21) 1-{[4-シアノ-5-メチル-4-(3-ピリジル)ヘキシ
    ル]}-4-[2-(4-フルオロフェノキシ)エチル]ピペラジン (22) 1-{[4-シアノ-5-メチル-4-(2-フルオロフェニル)
    ヘキシル]}-4-[2-(4-フルオロフェノキシ)エチル]ピペ
    ラジン (23) 1-{[4-シアノ-5-メチル-4-(3-フルオロフェニル)
    ヘキシル]}-4-[2-(4-フルオロフェノキシ)エチル]ピペ
    ラジン (24) 1-{[4-シアノ-5-メチル-4-(4-フルオロフェニル)
    ヘキシル]}-4-[2-(4-フルオロフェノキシ)エチル]ピペ
    ラジン (25) 1-[(3-シアノ-4-メチル-3-フェニル)ペンチル]-4-
    [2-(4-フルオロフェノキシ)エチル]ピペラジン (26) 1-[(4-シアノ-4-フェニル)ペンチル]-4-[2-(4-フ
    ルオロフェノキシ)エチル]ピペラジン (27) 1-[(4-シアノ-4-フェニル)ヘプチル]-4-[2-(4-フ
    ルオロフェノキシ)エチル]ピペラジン (28) 1-[(4-シアノ-4-フェニル)ヘキシル]-4-[2-(4-フ
    ルオロフェノキシ)エチル]ピペラジン (29) 1-[(4-シアノ-4-フェニル)オクチル]-4-[2-(4-フ
    ルオロフェノキシ)エチル]ピペラジン (30) 1-[(4-シアノ-6-メチル-4-フェニル)ヘプチル]-4-
    [2-(4-フルオロフェノキシ)エチル]ピペラジン (31) 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェニル)ヘキシル]-4-
    [2-(2-フルオロフェノキシ)エチル]ピペラジン (32) 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェニル)ヘキシル]-4-
    [2-(3-フルオロフェノキシ)エチル]ピペラジン (33) 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェニル)ヘキシル]-4-
    [3-(4-フルオロフェノキシ)ペンチル]ピペラジン (34) 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェニル)ヘプチル]-4-
    [3-(4-フルオロフェノキシ)エチル]ピペラジン (35) 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェニル)ヘキシル]-4-
    [2-(3,4-ジフルオロフェノキシ)エチル]ピペラジン (36) 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェニル)ヘキシル]-4-
    [2-(4-クロロフェノキシ)エチル]ピペラジン (37) 1-{[4-シアノ-5-メチル-4-(3,4-ジクロロフェニ
    ル)ヘキシル]}-4-[2-(4-フルオロフェノキシ)エチル]ピ
    ペラジン (38) 1-[(4-シアノ-4-シクロヘキシル-4-フェニル)ブチ
    ル]-4-[2-(4-フルオロフェノキシ)エチル]ピペラジン (39) 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェニル)ヘキシル]-4-
    [2-(4-メトキシフェノキシ)エチル]ピペラジン (40) 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェニル)ヘキシル]-4-
    [2-(2,3-ジメトキシフェノキシ)エチル]ピペラジン (41) 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェニル)ヘキシル]-4-
    [2-(3,4-ジメトキシフェノキシ)エチル]ピペラジン (42) 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェニル)ヘキシル]-4-
    [2-(4-アミノフェノキシ)エチル]ピペラジン (43) 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェニル)ヘキシル]-4-
    [2-(4-ジメチルアミノフェノキシ)エチル]ピペラジン (44) 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェニル)ヘキシル]-4-
    [2-(4-アセトアミドフェノキシ)エチル]ピペラジン (45) 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェニル)ヘキシル]-4-
    [2-(4-メチルチオフェノキシ)エチル]ピペラジン (46) 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェニル)ヘキシル]-4-
    [2-(2-シアノフェノキシ)エチル]ピペラジン (47) 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェニル)ヘキシル]-4-
    [2-(4-シアノフェノキシ)エチル]ピペラジン (48) 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェニル)ヘキシル]-4-
    [2-(ベンジルオキシ)エチル]ピペラジン (49) 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェニル)ヘキシル]-4-
    [2-(4-フルオロフェニルチオ)エチル]ピペラジン (50) 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェニル)ヘキシル]-4-
    [2-(4-フルオロフェニルスルホニル)エチル]ピペラジン (51) 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェニル)ヘキシル]-4-
    [2-(4-フルオロフェニルアミノ)エチル]ピペラジン (52) 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェニル)ヘキシル]-4-
    {2-[N-(4-フルオロフェニル)-N-メチルアミノ]エチル}
    ピペラジン (53) 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェニル)ヘキシル]-4-
    {2-[N-(4-フルオロフェニル)-N-アセチルアミノ]エチ
    ル}ピペラジン (54) 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェニル)ヘキシル]-4-
    {2-[N-(4-フルオロフェニル)-N-メタンスルホニルアミ
    ノ]エチル}ピペラジン (55) 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェニル)ヘキシル]-4-
    [2-(ベンジルアミノ)エチル]ピペラジン (56) 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェニル)ヘキシル]-4-
    [2-(N-アセチル-N-ベンジルアミノ)エチル]ピペラジン (57) 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェニル)ヘキシル)]-4
    -[2-(N-メタンスルホニル-N-ベンジルアミノ)エチル]ピ
    ペラジン (58) 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェニル)ヘキシル]-4-
    [2-(N-ベンジル-N-イソプロピルアミノ)エチル]ピペラ
    ジン (59) 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェニル)ヘキシル]-4-
    [2-(4-フルオロベンゾイル)エチル]ピペラジン (60) 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェニル)ヘキシル]-4-
    [3-ヒドロキシ-3-(4-フルオロフェニル)プロピル]ピペ
    ラジン (61) 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェニル)ヘキシル]-4-
    [2-(4-フルオロフェノキシ)アセチル]ピペラジン (62) 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェニル)ヘキシル]-4-
    [2-ヒドロキシ-3-(4-フルオロフェノキシ)プロピル]ピ
    ペラジン (63) 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェニル)ヘキシル]-4-
    [2-(4-フルオロフェニルアミノカルボニル)エチル]ピペ
    ラジン (64) 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェニル)ヘキシル]-4-
    [2-(4-フルオロベンゾイルアミノ)エチル]ピペラジン (65) 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェニル)ヘキシル]-4-
    [N-(4-フルオロフェニル)カルバモイルメチル]ピペラジ
    ン (66) 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェニル)ヘキシル]-4-
    [2-(4-フルオロベンゼンスルホニルアミノ)エチル]ピペ
    ラジン (67) 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェニル)ヘキシル]-4-
    {2-[N-(4-フルオロフェニル)スルファモイル]エチル}ピ
    ペラジン (68) 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェニル)ヘキシル]-4-
    {2-[N-(4-フルオロフェニル)-N-メチルスルファモイル]
    エチル}ピペラジン (69) 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェニル)ヘキシル]-4-
    [2-(N-メチル-4-フルオロベンゼンスルホニルアミノ)エ
    チル]ピペラジン (70) 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェニル)ヘキシル]-4-
    {2-[(4-フルオロフェニルチオ)カルボニルオキシ]エチ
    ル}ピペラジン (71) 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェニル)ヘキシル]-4-
    [2-(2-ピリジルオキシ)エチル]ピペラジン (72) 1-(3-シクロヘキシル-3-シアノ-3-フェニル)プロ
    ピオニル-4-[2-(4-フルオロフェノキシ)エチル]ピペラ
    ジン (73) 1-(2-ヒドロキシ-4-シアノ-5-メチル-4-フェニル)
    ヘキシル-4-[2-(4-フルオロフェノキシ)エチル]ピペラ
    ジン (74) 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェニル)ヘキシル]-4-
    [2-(2-ベンジルフェノキシ)エチル]ピペラジン (75) 1-[(4-シアノ-5-ヒドロキシ-5-メチル-4-フェニ
    ル)ヘキシル]-4-[2-(4-フルオロフェノキシ)エチル]ピ
    ペラジン (76) 1-[5-(4-シアノ-5-メチル-4-フェニル)ヘキセニ
    ル]-4-[2-(4-フルオロフェノキシ)エチル]ピペラジン (77) 1-[4-シアノ-5-メチル-4-(4-ヒドロキシフェニル)
    ヘキシル]-4-[2-(4-フルオロフェノキシ)エチル]ピペラ
    ジン (78) 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェニル)ヘキシル]-4-
    [2-(2-ヒドロキシ-4-フルオロフェノキシ)エチル]ピペ
    ラジン (79) 1-[(4-シアノ-4-フルオロ-4-フェニル)ブチル]-4-
    [2-(4-フルオロフェノキシ)エチル]ピペラジン (80) 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェニル)ヘキシル]-4-
    [2-(2-エトキシカルボニルメトキシ-4-フルオロフェノ
    キシ)エチル]ピペラジン (81) 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェニル)ヘキシル]-4-
    [2-(2-ヒドロキシエトキシ-4-フルオロフェノキシ)エチ
    ル]ピペラジン (82) 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェニル)ヘキシル]-4-
    [2-(2-メトキシ-4-フルオロフェノキシ)エチル]ピペラ
    ジン (83) 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェニル)ヘキシル]-4-
    [2-(N-イソプロピルアニリノ)エチル]ピペラジン (84) 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェニル)ヘキシル]-4-
    [2-(N-シクロヘキシルアニリノ)エチル]ピペラジン (85) 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェニル)ヘキシル]-4-
    {2-[N-メチル(4-イソプロピルアニリノ)エチル]}ピペラ
    ジン (86) 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェニル)ヘキシル]-4-
    {2-[N-メチル(3-イソプロピルアニリノ)エチル]}ピペラ
    ジン (87) 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェニル)ヘキシル]-4-
    {2-[N-メチル(2-イソプロピルアニリノ)エチル]}ピペラ
    ジン (88) 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェニル)ヘキシル]-4-
    {2-[3,4-(メチレンジオキシ)フェノキシ]エチル}ピペラ
    ジン (89) 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェニル)ヘキシル]-4-
    [2-(6-キノリルオキシ)エチル]ピペラジン (90) 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェニル)ヘキシル]-4-
    [2-(5-イソキノリルオキシ)エチル]ピペラジン (91) 1-[{2-(5-シアノ-6-メチル-5-フェニル)ヘプチ
    ル}]-4-[2-(4-フルオロフェノキシ)エチル]ピペラジン (92) 1-{[4-(7-シアノ-8-メチル-7-フェニル)ノニル]}-
    4-[2-(4-フルオロフェノキシ)エチル]ピペラジン (93) 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェニル)ヘキシル]-4-
    [2-(4-ピリジルオキシ)エチル]ピペラジン (94) 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェニル)ヘキシル]-4-
    [2-(3-ピリジルオキシ)エチル]ピペラジン (95) 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェニル)ヘキシル]-4-
    [2-(5-キノリルオキシ)エチル]ピペラジン (96) 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェニル)ヘキシル]-4-
    [2-(4-トリフルオロメチルフェノキシ)エチル]ピペラジ
    ン (97) 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェニル)ヘキシル]-4-
    [2-(1-ナフチルオキシ)エチル]ピペラジン (98) 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェニル)ヘキシル]-4-
    [2-エチル-2-(4-フルオロフェノキシ)エチル]ピペラジ
    ン (99) 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェニル)ヘキシル]-4-
    [2-(4-キナゾリニルオキシ)エチル]ピペラジン (100) 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェニル)ヘキシル]-4
    -{2-[4-(3-ピリジル)フェノキシ]エチル}ピペラジン (101) 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェニル)ヘキシル]-4
    -{2-[3-(3-ピリジル)フェノキシ]エチル}ピペラジン (102) 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェニル)ヘキシル]-4
    -[2-(4-ブロモフェノキシ)エチル]ピペラジン (103) 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェニル)ヘキシル]-4
    -[2-(3-ブロモフェノキシ)エチル]ピペラジン (104) 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェニル)ヘキシル]-4
    -[2-(2-ブロモフェノキシ)エチル]ピペラジン (105) 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェニル)ヘキシル]-4
    -{2-[4-(イミダゾール-1-イル)フェノキシ]エチル}ピペ
    ラジン (106) 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェニル)ヘキシル]-4
    -[2-(2-ピリミジニルオキシ)エチル]ピペラジン (107) 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェニル)ヘキシル]-4
    -{2-[2-(3-ピリジル)フェノキシ]エチル}ピペラジン (108) 1-[4-シアノ-5-メチル-4-(2-シアノ-5-チエニル)
    ヘキシル]-4-[2-(4-フルオロフェノキシ)エチル]ピペラ
    ジン (109) 1-[4-シアノ-5-メチル-4-(2-シアノ-5-チエニル)
    ヘキシル]-4-[2-(3-フルオロフェノキシ)エチル]ピペラ
    ジン (110) 1-[4-シアノ5-メチル-4-(2-チエニル)ヘキシル]-
    4-[2-(3-フルオロフェノキシ)エチル]ピペラジン (111) 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェニル)ヘキシル]-4
    -{2-[3-(3-チエニル)フェノキシ]エチル}ピペラジン (112) 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェニル)ヘキシル]-4
    -{2-[2-(6-メチル-2-ピリジル)ビニルフェノキシ]エチ
    ル}ピペラジン (113) 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェニル)ヘキシル]-4
    -[2-(3-シアノフェノキシ)エチル]ピペラジン (114) 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェニル)ヘキシル]-4
    -[2-(3-フェニルフェノキシ)エチル]ピペラジン (115) 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェニル)ヘキシル]-4
    -{2-[3-(2-シアノビニル)フェノキシ]エチル}ピペラジ
    ン (116) 1-[(4-シアノ-5-メチル-4-フェニル)ヘキサノイ
    ル]-4-[2-(4-フルオロフェノキシ)エチル]ピペラジン (117) 1-[(4-シアノ-4-フェニル)ブチル]-4-[2-(4-フル
    オロフェノキシ)エチル]ピペラジン
  7. 【請求項7】 請求項1ないし6記載のN,N-置換環状ア
    ミン誘導体またはその薬理学的に許容される塩を有効成
    分とするカルシウム拮抗剤。
  8. 【請求項8】 請求項1ないし6記載のN,N-置換環状ア
    ミン誘導体またはその薬理学的に許容される塩を有効成
    分とする神経選択的カルシウム拮抗剤。
  9. 【請求項9】 請求項1ないし6記載のN,N-置換環状ア
    ミン誘導体またはその薬理学的に許容される塩を有効成
    分とするP/Qタイプカルシウムチャンネル阻害作用が有
    効な疾患の予防・治療・改善剤。
  10. 【請求項10】 請求項1ないし6記載のN,N-置換環状
    アミン誘導体またはその薬理学的に許容される塩を有効
    成分とするNタイプカルシウムチャンネル阻害作用が有
    効な疾患の予防・治療・改善剤。
  11. 【請求項11】 請求項1ないし6記載のN,N-置換環状
    アミン誘導体またはその薬理学的に許容される塩を有効
    成分とする神経細胞死抑制剤もしくは脳神経細胞保護
    剤。
  12. 【請求項12】 請求項1ないし6記載のN,N-置換環状
    アミン誘導体またはその薬理学的に許容される塩を有効
    成分とする神経疾患予防・治療・改善剤。
  13. 【請求項13】 神経疾患が脳血管障害急性期、脳卒
    中、脳梗塞、頭部外傷、脳神経細胞死、アルツハイマー
    病、パーキンソン病、筋萎縮性側索硬化症、ハンチント
    ン病、脳循環代謝障害、脳機能障害、疼痛、けいれん、
    精神分裂病、片頭痛、てんかん、躁鬱病、神経変性疾
    患、脳虚血、AIDS痴呆複合症、浮腫、不安障害または糖
    尿病性ニューロパチーから選ばれた一種である、請求項
    12記載の神経疾患予防・治療・改善剤。
JP20686299A 1998-07-21 1999-07-21 N,n−置換環状アミン誘導体 Expired - Fee Related JP4233692B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20686299A JP4233692B2 (ja) 1998-07-21 1999-07-21 N,n−置換環状アミン誘導体

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10-205709 1998-07-21
JP20570998 1998-07-21
JP28010398 1998-10-01
JP10-280103 1998-10-01
JP20686299A JP4233692B2 (ja) 1998-07-21 1999-07-21 N,n−置換環状アミン誘導体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000169462A true JP2000169462A (ja) 2000-06-20
JP4233692B2 JP4233692B2 (ja) 2009-03-04

Family

ID=27328533

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP20686299A Expired - Fee Related JP4233692B2 (ja) 1998-07-21 1999-07-21 N,n−置換環状アミン誘導体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4233692B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7713957B2 (en) 2002-02-05 2010-05-11 Ajinomoto Co., Inc. Pharmaceutical composition containing gabapentin or pregabalin and N-type calcium channel antagonist

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7713957B2 (en) 2002-02-05 2010-05-11 Ajinomoto Co., Inc. Pharmaceutical composition containing gabapentin or pregabalin and N-type calcium channel antagonist

Also Published As

Publication number Publication date
JP4233692B2 (ja) 2009-03-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN1910144B (zh) 用于疾病治疗的磺胺衍生物
JP3255421B2 (ja) ニューロキニンアンタゴニストとしての置換されたオキシム、ヒドラゾンおよびオレフィン
EP1254895B1 (en) Nitrogenous cyclic compounds and pharmaceutical compositions containing the same
TWI250152B (en) N,N-substituted cyclic amine compounds used as calcium antagonizer
US4939261A (en) N-substituted butyramide derivatives useful for treatment of conditions responsive to inhibition of enkephalinase
US7825264B2 (en) Substituted heterocycles, their use as medicament, and pharmaceutical preparations comprising them
TW542822B (en) Benzamidine derivatives
PH12014501162B1 (en) Aryl dihydropyridinone and piperidinone as mgat2 inhibitors
CN101128432A (zh) 用于治疗中枢神经系统疾病的四氢异喹啉化合物
CA2378499A1 (en) Cyclic amine ccr3 antagonists
JP2004503549A (ja) 生体等配電子性ベンズアミド誘導体およびそのアポb−100分泌阻害剤としての使用
JP3831255B2 (ja) 4−ベンジル−1−〔2−(4−ヒドロキシフェノキシ)エチル〕ピペリジン−3,4−ジオール
CN100516040C (zh) 具有2,6-二取代苯乙烯基的含氮杂环衍生物
JP2003506438A (ja) 抗菌剤
JP2006515618A (ja) 置換アルキルアミドピペリジン類
JP4233692B2 (ja) N,n−置換環状アミン誘導体
EP0185079B1 (en) N-substituted butyramide derivatives
JP2004520346A (ja) Ldl受容体発現のインデューサーとしてのアリールピペリジン誘導体
TW201602089A (zh) 多環性herg活化劑
JPH09507472A (ja) アミノスルホニル−フェニル−1h−ピロール誘導体類、それらの製造方法およびそれらの使用
KR102253721B1 (ko) 벤조티오펜 화합물
CN1330634C (zh) 抗菌剂
JP2747013B2 (ja) ブテン酸又はプロペン酸誘導体
US5096925A (en) N-substituted butyramide derivatives
JP2023532594A (ja) インドール誘導体及びがんを処置するためのその使用

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040414

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20060711

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080428

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080624

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20080624

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20080624

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080930

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20081104

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20081202

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20081210

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111219

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees