JP2000169316A - 脱臭加工砂、抗菌加工砂、脱臭・抗菌加工砂、脱臭材、抗菌材、脱臭・抗菌材とその製造方法 - Google Patents

脱臭加工砂、抗菌加工砂、脱臭・抗菌加工砂、脱臭材、抗菌材、脱臭・抗菌材とその製造方法

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JP2000169316A
JP2000169316A JP10376219A JP37621998A JP2000169316A JP 2000169316 A JP2000169316 A JP 2000169316A JP 10376219 A JP10376219 A JP 10376219A JP 37621998 A JP37621998 A JP 37621998A JP 2000169316 A JP2000169316 A JP 2000169316A
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antibacterial
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Tsumoru Shimada
積 島田
Kazuhito Ikuma
一仁 生熊
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 脱臭性または抗菌性を最大限に発揮するため
に、均一に塗布、コーティング、混入をすることで可能
であり、また脱臭作用物質、抗菌作用物質の溶出、脱落
がしにくい加工を施すことにより、持続性、安全性、環
境面を考えた脱臭加工砂、抗菌加工砂、脱臭材、抗菌材
を製造する。 【解決手段】 脱臭性または抗菌性金属と有機酸との化
合物による塩の水溶液を加工溶液とし、砂、セラミッ
ク、ガラス、活性炭、不織布、紙などに均一に塗布また
はコーティング、混入し、加熱処理をすることにより、
効果を最大限に発揮できるような加工を行うことができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、脱臭性、抗菌性を
有し、種々の目的に応じて、散布、添加することができ
る脱臭・加工砂、脱臭・抗菌材、およびその製造方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来より抗菌性を付与した砂、セラミッ
クなど種々あり、土壌中の病原菌やカビなどの繁殖抑
制、幼稚園・学校の砂場の病原菌抑制、水処理用の濾過
材などに使用されてる。しかしながら、現状の技術では
抗菌性を示す物質が均一に塗布またはコーティングされ
ていなかったり混入されていなかったり、抗菌物質が抗
菌性を発揮できないように内部に閉じこめられたりし
て、効果が最大限に発揮されなかったり、持続性に欠け
る。
【0003】また、上記のような抗菌性を付与した砂、
セラミックでは、微生物への対策はできるが、臭気成分
を除去することが不可能である。特に空気浄化の場合、
吸着性の濾材(活性炭、多孔室セラミックなど)などは
あるが、すぐに飽和状態となり効果の持続性に欠ける。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】抗菌物質を均一に塗布
またはコーティング、混入した抗菌加工砂、抗菌材によ
り、効果が最大限に発揮され、かつ持続性を持つ。
【0005】臭気成分を吸着しかつ分解する脱臭加工
砂、脱臭材により、瞬間的な効果と持続性を兼ね備え
る。
【0006】抗菌物質と消臭物質との併用によりつくら
れた脱臭・抗菌加工砂、脱臭・抗菌材により、微生物繁
殖抑制効果と臭気成分の吸着、分解を可能にし、持続性
を持つことを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
には、砂の表面に抗菌作用物質または脱臭作用物質を均
一に塗布またはコーティングし、加熱処理を行うことに
より、安定的にかつ効果的に抗菌作用または脱臭作用を
発揮し、長期に渡り効果が持続するようになる。
【0008】均一に塗布またはコーティングする方法と
しては、抗菌作用または脱臭作用を有する金属と有機酸
との化合物の水分散溶液を使用する。そうすることによ
り分子レベルに近い状態で塗布またはコーティングを行
うことができる。
【0009】抗菌作用物質または脱臭作用物質有する金
属は、銀、銅、亜鉛、鉄、マンガン、コバルト、ニッケ
ル、錫、鉛、チタン、ジルコニウム、アルミニウムから
選ばれた少なくとも1種以上が好ましく、また有機酸
は、シュウ酸、マレイン酸、コハク酸、アスパラギン
酸、グルタミン酸、酪酸、乳酸、グルタル酸、リンゴ
酸、クエン酸、マロン酸、安息香酸、フタル酸、フマル
酸、酒石酸のジカルボン酸から選ばれた少なくとも1種
以上が好ましい。
【0010】金属と有機酸との化合物の水分散溶液につ
いては、分散媒として界面活性剤を使用することにより
行うことができる。この界面活性剤は、カチオン系、両
性系、アニオン系から選ばれた1種以上が好ましい。
【0011】上記水分散溶液の塗布またはコーティング
方法としては、噴霧器やはけなどによる塗布や分散液内
への浸漬による塗布や砂を撹拌しながら分散液を定量注
入する方法などが好ましい。
【0012】加熱処理については、80℃以上であり、
より好ましくは400〜1000℃の高温で行う。
【0013】また、セラミック、ガラスなどの無機担体
に対しても、0008〜0012記載の方法で、抗菌作
用または脱臭作用の特徴を持った抗菌材、脱臭材、抗菌
・脱臭材の製造が可能である。
【0014】活性炭、不織布、紙などの有機担体に対し
ては、0008〜0011記載の方法で処理を行い、8
0℃以上の加熱処理により抗菌材、脱臭材、抗菌・脱臭
材の製造が可能である。
【0015】
【発明の実施形態】これまでに実施し行った最良の方法
は、抗菌作用または脱臭作用を有する金属と有機酸の化
合物の水分散溶液を砂に塗布し、800℃で加熱処理を
行った抗菌加工砂、脱臭加工砂、抗菌・脱臭加工砂によ
り、種々の目的に応じて抗菌性、脱臭性、抗菌・脱臭性
が発揮される。
【0016】
【実施例】抗菌作用を有する金属特に銀、銅と有機酸で
あるマレイン酸との化合物の水分散溶液を砂(5mm以
下)に噴霧し、800℃で30分加熱処理を行い、抗菌
加工砂を作成した。シェークフラスコ法により抗菌力試
験を行った。結果を次に記載する。
【0017】試験方法は、サンプル1.0gをリン酸緩
衝液100mlに入れ、さらに大腸菌を加え、30℃で
振とうしながら、経時的に生残菌数を測定した。尚、対
照としては、サンプルを加えないものとした。下記表1
に示したように、5分後には10個/ml以下になり、
24時間後も同じく10個/ml以下であった。
【0018】
【表1】
【0019】脱臭作用を有する金属例えば銅、亜鉛と有
機酸であるマレイン酸との化合物の水分散溶液を活性炭
に噴霧し、80℃で30分加熱処理を行い、脱臭材を作
成した。アンモニア、硫化水素それぞれについて下記試
験方法により消臭力試験を行った。
【0020】試験方法は、アンモニア、メチルメルカプ
タン及び硫化水素濃度が100ppmになるように設定
した1L容量の三角フラスコにサンプルを入れ30℃で
放置し、10分、60分及び120分後にガステック社
製ガス検知管を用い、それぞれのガスの濃度を測定し
た。下記表2に示したように60分後にはすべて100
%の減少率を示した。
【0021】
【表2】
【0022】抗菌・脱臭作用を有する金属特に銀、銅、
亜鉛と有機酸であるマレイン酸との化合物の水分散溶液
を多孔質のセラミック(5mmボール状)に噴霧し、8
00℃で30分加熱処理を行い、抗菌・脱臭材を作成し
た。浴場水用濾過機内に設置し浴場水を通過させると、
水の濁り・腐敗臭がほとんどなくなり、なおかつ残存生
菌数が検出されず、抗菌効果が認められた。
【0023】
【発明の効果】本発明の脱臭加工砂、抗菌加工砂、脱臭
・抗菌加工砂、脱臭材、抗菌材、脱臭・抗菌材は、抗菌
性または脱臭性が均一加工されているので、実使用での
効果が最大限に発揮されかつ長期に渡っての効果が期待
できる。また種々の用途に利用でき、例えば水処理の濾
過材、切削油の濾過材、幼稚園の砂場、園芸用の土壌
砂、ゴルフ場の目地砂、建築材料などに利用できる。さ
らに、脱臭作用物質・抗菌作用物質である金属が、溶
出、脱落しにくいので、人体に対して安全であり、環境
に対しても悪影響を及ぼさない。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 生熊 一仁 愛知県海部郡七宝町大字下田字四反割846 −47 Fターム(参考) 4C058 AA30 BB07 CC02 CC08 JJ02 JJ04 JJ05 JJ23 JJ24 4C080 BB02 BB04 BB05 BB06 MM02 MM07 MM14 NN01 NN02 NN05 NN22 NN24 QQ03 4H011 AA02 BA01 BB18 BC06 DA02 DC10 DG03

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 砂の表面に、脱臭作用を有する金属と有
    機酸とからなる化合物を、加熱処理により被服したこと
    を特徴とする加工砂。
  2. 【請求項2】 前記脱臭作用を有する金属は、銀、銅、
    亜鉛、鉄、マンガン、コバルト、ニッケル、錫、鉛、チ
    タン、ジルコニウム、アルミニウムから選ばれた少なく
    とも1種以上であり、また有機酸は、シュウ酸、マレイ
    ン酸、コハク酸、アスパラギン酸、グルタミン酸、酪
    酸、乳酸、グルタル酸、リンゴ酸、クエン酸、マロン
    酸、安息香酸、フタル酸、フマル酸、酒石酸のカルボン
    酸から選ばれた少なくとも1種以上である請求項1に記
    載の加工砂。
  3. 【請求項3】 砂の表面に、抗菌作用を有する金属と有
    機酸とからなる化合物を、加熱処理により被服したこと
    を特徴とする加工砂。
  4. 【請求項4】 前記抗菌作用を有する金属は、銀、銅、
    亜鉛、鉄、マンガン、コバルト、ニッケル、錫、鉛、チ
    タン、ジルコニウム、アルミニウムから選ばれた少なく
    とも1種以上であり、また有機酸は、シュウ酸、マレイ
    ン酸、コハク酸、アスパラギン酸、グルタミン酸、酪
    酸、乳酸、グルタル酸、リンゴ酸、クエン酸、マロン
    酸、安息香酸、フタル酸、フマル酸、酒石酸のカルボン
    酸から選ばれた少なくとも1種以上である請求項3に記
    載の加工砂。
  5. 【請求項5】 砂の表面に、脱臭作用と抗菌作用を有す
    る金属と有機酸とからなる化合物を、加熱処理により被
    服したことを特徴とする加工砂。
  6. 【請求項6】 前記脱臭作用・抗菌作用を有する金属
    は、銀、銅、亜鉛、鉄、マンガン、コバルト、ニッケ
    ル、錫、鉛、チタン、ジルコニウム、アルミニウムから
    選ばれた少なくとも1種以上であり、有機酸は、シュウ
    酸、マレイン酸、コハク酸、アスパラギン酸、グルタミ
    ン酸、酪酸、乳酸、グルタル酸、リンゴ酸、クエン酸、
    マロン酸、安息香酸、フタル酸、フマル酸、酒石酸のカ
    ルボン酸から選ばれた少なくとも1種以上である請求項
    5に記載の加工砂。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし3及び5記載の方法によ
    り、セラミック、ガラス、活性炭、不織布、紙に被服し
    たことを特徴とする脱臭材、抗菌材、脱臭・抗菌材。
  8. 【請求項8】 砂、セラミック、ガラス、活性炭、不織
    布、紙より選択された1種の表面に、脱臭作用または抗
    菌作用または脱臭・抗菌作用を有する金属と有機酸の化
    合物の水に分散させた水溶液を塗布し、加熱処理させる
    ことを特徴とする脱臭・抗菌材の製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008222564A (ja) * 2007-03-08 2008-09-25 Iwao Hishida 粒状殺菌剤、その製造方法および水処理方法
CN108505329A (zh) * 2018-05-03 2018-09-07 上海高聚生物科技有限公司 一种用于一次性卫生用品的阻燃抗菌除臭整理液

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