JP2000169187A - 着色膜、着色膜付きガラス物品およびその製造方法 - Google Patents

着色膜、着色膜付きガラス物品およびその製造方法

Info

Publication number
JP2000169187A
JP2000169187A JP11274266A JP27426699A JP2000169187A JP 2000169187 A JP2000169187 A JP 2000169187A JP 11274266 A JP11274266 A JP 11274266A JP 27426699 A JP27426699 A JP 27426699A JP 2000169187 A JP2000169187 A JP 2000169187A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
colored film
oxide
gold
film
bismuth
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11274266A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenji Ishizeki
健二 石関
Yasuhiro Sanada
恭宏 真田
Satoshi Takeda
諭司 竹田
Akira Hirano
平野  明
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
AGC Inc
Original Assignee
Asahi Glass Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Glass Co Ltd filed Critical Asahi Glass Co Ltd
Priority to JP11274266A priority Critical patent/JP2000169187A/ja
Publication of JP2000169187A publication Critical patent/JP2000169187A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Surface Treatment Of Glass (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の湿式法では為し得なかった一度の塗布
によって鮮明な青、ブロンズ、緑、グレーの色調を呈
し、且つ耐摩耗性、耐薬品性にも優れた着色膜の提供。 【解決手段】 金と酸化ビスマスと、酸化ビスマス以外
の酸化物とを含むことを特徴とする着色膜、着色膜付き
ガラス物品およびその製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、着色膜、着色膜付
きガラス物品およびその製造方法に関する。特に、意匠
性に優れ、プライバシー保護性を有し、自動車用、建築
用を始めとする各種ガラス表面に好適な着色膜、該着色
膜付きガラス物品およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】基体上に金属酸化物皮膜を形成させて様
々な機能を付与させる手法が、これまで数多く提案され
てきた。現在多用されている皮膜形成方法には、真空蒸
着やスパッタリング、CVD等の乾式法や、ゾル−ゲル
法、スプレー熱分解法等の湿式法等がある。なかでも、
湿式法による金属酸化物の成膜は、安価に成膜できるた
めに工業上有利である。ガラス表面に遷移金属酸化物を
薄膜化してコーティングすると、そのイオン吸収により
ガラスは様々に着色する。また、光吸収性酸化物の特性
として反射率も高まり、ハーフミラー状を呈するために
ガラスの意匠性が向上する。
【0003】従来、湿式法によって金属酸化物皮膜を形
成する手法としては、金属アルコキシドを主原料とする
いわゆるゾル−ゲル法によって合成した液を塗布する手
法が知られている。しかし、金属アルコキシドを主原料
とするゾル−ゲル法の場合、発現できる色相に限りがあ
るために、所望の色を鮮やかに呈する膜を得るのは困難
であり、且つ耐薬品性や耐摩耗性等の点で、実用性に欠
けるという問題があった。一方、金属塩とシリコンアル
コキシド等を混合後、ゾル−ゲル法により成膜する方法
も提案されている(例えば、J.Non-Crystalline Solids
82(1986)378-390)。しかし、これらの方法では、着色
成分以外のシリコンアルコキシド等を、形成される皮膜
が充分な耐久性を有するほどに添加すると、吸光度が低
下し所定の着色膜が得られず、さらに鮮明な色が得難く
なるという問題があった。
【0004】一方、最近着色膜における色揃えに対する
要求が高まり、従来のグレー色またはブロンズ色に加
え、赤、青、緑等の原色や紫やピンク等の中間色の均一
着色膜が求められている。この場合、従来の手法では発
現可能な色調が限られ、多様でより鮮やかな色調要求に
対応し難いという問題があった。
【0005】このような多様な色調を発現する手法とし
て、金コロイドを用いて着色膜を形成する手法が、特開
平9−235141号公報、特開平9−295834号
公報、特開平10−87343号公報等に提案されてい
る。しかし、これらの方法で得られている着色膜の色は
濃青色や青緑色であり、鮮明な青色の着色膜が得られて
いないという問題があった。
【0006】また、特開平9−301743号公報に
は、金コロイドを用いて鮮明な青色の着色膜を形成する
手法が提案されている。しかし、この手法は二層構成に
なっており、塗布液を二度塗布しなくてはならないため
にコストが高くなるという問題がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記した問
題に鑑み、従来の湿式法では為し得なかった一度の塗布
によって鮮明な青、緑、ブロンズ、グレーの色調を呈
し、且つ耐摩耗性や耐薬品性にも優れた着色膜、着色膜
付きガラス物品およびその製造方法の提供を目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、金と酸化ビス
マスと、酸化ビスマス以外の酸化物とを含むことを特徴
とする着色膜を提供する。また、本発明は、ガラス基板
上に上記の着色膜が形成されていることを特徴とする着
色膜付きガラス物品を提供する。さらに本発明は、ガラ
ス基板上に、熱処理による還元作用で金となる金の前駆
体、熱処理で酸化ビスマスとなる酸化ビスマス前駆体お
よび熱処理で酸化ビスマス以外の酸化物となる酸化物前
駆体とを含む塗布液を塗布し、熱処理することを特徴と
する着色膜付きガラス物品の製造方法を提供する。
【0009】
【発明の実施の形態】次に好ましい実施の形態を挙げて
本発明をさらに詳細に説明する。本発明の着色膜は、基
板上に金を含む貴金属(本発明においては、金、パラジ
ウムおよび白金を貴金属と称し、銀は含まない)の化合
物とビスマスの化合物と、ビスマス以外の元素の化合物
を含有する着色膜形成用塗布液を塗布し、必要に応じて
乾燥した後、200℃以上の温度で5分間以上焼成する
ことによって得られる。
【0010】本発明において貴金属は、形成される着色
膜中に貴金属コロイド粒子(以下貴金属コロイドと呼
ぶ)として存在する。酸化ビスマスと酸化ビスマス以外
の酸化物は貴金属コロイドを安定に分散させる着色膜の
主成分(マトリックス)として存在する。そして貴金属
コロイドによるプラズモン共鳴吸収によって所望の透過
色調を発現させる。
【0011】ここで着色膜を構成する成分の組成に関し
て以下にさらに詳しく説明する。金は、金コロイドとし
てマトリックス中に存在すると、そのコロイド共鳴吸収
によって、マトリックスの屈折率や金コロイドの粒子径
の変化に伴い、波長500〜680nmの光を吸収し、
オレンジ、赤、紫、青色の透過色調を発現する。そのた
めに金は本発明における着色膜を形成させるために必須
の成分である。
【0012】パラジウムは、パラジウムコロイドとして
マトリックス中に存在すると、そのコロイド共鳴吸収に
よって、マトリックスの屈折率やパラジウムコロイドの
粒子径の変化に伴い、可視光範囲の短波長領域の光を吸
収し、茶色の透過色調を発現する。金コロイドと併用し
た場合には、金コロイドと相まってブロンズの色調を発
現する。そのためにパラジウムは本発明においてブロン
ズの色調を発現させる場合には必須の成分である。
【0013】白金は、白金コロイドとしてマトリックス
中に存在すると、そのコロイド共鳴吸収によって、マト
リックスの屈折率や白金コロイドの粒子径の変化に伴
い、可視光範囲の短波長領域の光を吸収し、茶色の透過
色調を発現する。金コロイドと併用した場合には、金コ
ロイドと相まってグレーの色調を発現する。そのために
白金は本発明においてグレーの色調を発現させる場合に
は必須の成分である。
【0014】貴金属の総量は、着色膜を構成する全元素
に対して(以下、貴金属の含有割合は同じ定義を用い
る)、0を超えて20原子%以下であることが好まし
い。20原子%を超えると、他成分の結合を阻害し、そ
の結果、膜の耐久性が劣ることになる。さらに膜の表面
に貴金属コロイドが析出するために、表面平滑性の乏し
い膜になり、実用上耐久性のある膜が得られない。ま
た、貴金属コロイドの凝集が起こりやすくなるために、
ヘイズの少ない透明性の高い膜が得られにくい。より好
ましくは0.2〜5原子%である。
【0015】金コロイドとパラジウムコロイドの吸収を
利用してブロンズの透過色調を得るためには、着色膜中
に存在するパラジウムが金に対する原子比で0.1〜1
(0.1以上1以下)の割合で含有されていることが好
ましく、特に0.1〜0.5であることが好ましい。ま
た、金コロイドと白金コロイドの吸収を利用してグレー
の透過色調を得るためには、着色膜中に存在する白金が
金に対する原子比で0.1〜1の割合で含有されている
ことが好ましく、特に0.1〜0.5であることが好ま
しい。
【0016】ビスマスの含有割合は、その原子数が着色
膜を構成する全元素に対して(以下、ビスマスの含有割
合は同じ定義を用いる)、0を超えて10原子%以下の
割合であることが好ましい。ビスマスは、着色膜中では
酸化ビスマスとして存在し、着色膜に光沢感を与え、鮮
明な透過色を出すために必須な成分である。また、ビス
マスの含有量が10原子%を超えると膜の屈折率が高く
なりすぎ、反射率が上がってしまうために好ましくな
い。より好ましいビスマスの含有割合は0.2〜3原子
%である。
【0017】酸化ビスマス以外の酸化物の元素として用
いられるケイ素は、膜中では酸化ケイ素として存在し、
貴金属コロイドを固定し、低屈折率成分として膜の反射
率を高くしないことから含有されることが好ましい。ケ
イ素の含有割合が低くなりすぎると膜の強度が低下す
る。ケイ素の含有割合は、その原子数が着色膜を構成す
る全元素に対して(以下、ケイ素の含有割合は同じ定義
を用いる)、10〜30原子%の割合であることが好ま
しい。より好ましいケイ素の含有割合は15〜25原子
%である。
【0018】また、酸化ビスマス以外の酸化物の元素と
して用いられるチタンは、膜中では酸化チタンとして存
在し、貴金属コロイドを固定することと着色膜の屈折率
を調整し、任意の透過色調の膜を得るために含有させる
ことができる。チタンの含有割合は、その原子数が着色
膜を構成する全元素に対して(以下、チタンの含有割合
は同じ定義を用いる)、2〜15原子%の割合であるこ
とが好ましい。その含有量が2原子%未満であると膜の
屈折率が低すぎて、金コロイドによる鮮明な青色の発色
が得られない。また、15原子%を超えると膜の屈折率
が高すぎて、金コロイドによる鮮明な青色の発色が得ら
れない。より好ましいチタンの含有割合は4〜10原子
%である。銀は、銀コロイドとして存在すると、銀コロ
イドの粒子径の変化に伴い、波長350〜500nmの
光を吸収し、黄色の透過色調を発現する。金コロイドに
よる吸収とあいまって緑の透過色調を発現するには、金
が銀に対して0.1〜10重量倍であることが好まし
い。特に0.4〜2.5重量倍、さらには0.5〜2重
量倍であることが好ましい。金と銀とはいずれもが着色
膜中に存在してもよいが、銀コロイドが着色膜中に存在
している場合、熱力学的に不安定であり、紫外線などの
照射によって着色表面にマイグレーションし、酸化され
て退色する傾向にある。そのため、銀のほとんどまたは
全ては、安定に存在できるガラス基体中に含有されてい
ることが好ましい。すなわち、本発明の着色膜付きガラ
ス物品においては、着色膜が形成されているガラス基板
表面の表面付近に銀微粒子が存在していることが好まし
い。
【0019】本発明の着色膜の膜厚は特に限定されない
が、可視光線透過率Tvaや透過色調と密接に関係がある
ために用途に応じて制御する必要がある。単層膜(着色
膜のみ)の場合、100〜400nmであることが好ま
しい。100nm未満では、金などの貴金属微粒子が着
色膜表面に析出し、摩耗などによって前記微粒子が欠落
し易い。400nm超では、摩耗強度が低下する、ま
た、反射色が強くなる、傾向にある。高い摩耗強度が要
求されず、反射率や反射色も問題にならない用途の場合
にはより厚い膜を形成することもできる。自動車のドア
ガラス(特にフロントドアガラス)などの可動部位に用
いられる場合には、より高い摩耗強度が要求されるため
に、250nm以下の膜厚であることが好ましい。
【0020】本発明の着色膜付きガラス物品を建築用や
自動車用に用いる場合には、着色ガラスとして鮮明な
青、緑、ブロンズ、グレー色が求められているために、
JIS−Z8792に規定されたCIEクロマトシティ
ダイヤグラムで、C光源、2°条件で、青色のガラスで
は透過色調Tx、Tyがそれぞれ0.250〜0.29
0、0.270〜0.310、緑色のガラスでは透過色
調Tx、Tyがそれぞれ0.260〜0.300、0.3
20〜0.360、ブロンズ色のガラスでは透過色調T
x、Tyがそれぞれ0.330〜0.350、0.345
〜0.365、グレー色のガラスでは透過色調Tx、Ty
がそれぞれ0.295〜0.320、0.300〜0.
325であることが好ましい。
【0021】また、近年自動車用のガラスには意匠性と
ともに紫外線遮蔽能や赤外線遮蔽能等が求められいる。
実用上の観点から、上記着色膜付きガラス物品はISO
−9050に規定された紫外線透過率(Tuv)が12%
以下であることが好ましく、特に7%以下であることが
好ましい。JIS−R3106に規定された日射透過率
(Te)は50%以下であることが好ましく、特に30
%以下であることが好ましい。本発明の着色膜は自動車
のフロントガラスやリアガラス用のシェードバンドとし
ても使用できる。日差しを遮る効果を発現させるために
は、JIS−R3106に規定される可視光透過率(T
va)が40%以下であることが好ましく、特に30%以
下であることが好ましい。また、自動車用のガラスとし
て使用する場合、ガラス面の反射が高いとユーザーにぎ
らぎらとした印象を与え、高級感が損なわれることがあ
るため、JIS−R3106に規定されるガラス面反射
率(Rva)が10%以下であることが好ましく、特に8
%以下であることが好ましい。
【0022】基体となるガラスは、透明で無着色なガラ
ス、着色成分を含んだ着色ガラス、着色成分を含み且つ
紫外線吸収能や熱線吸収能が高い紫外線熱線吸収グリー
ンガラス等が用いられる。
【0023】本発明において金コロイド源となる金の原
料(熱処理による還元作用で金となる金の前駆体)は、
有機溶媒に可溶であれば特に限定されないが、一般的に
入手容易な塩化金酸が好ましい。また、金のアルキルメ
ルカプチドや金バルサム等の有機化合物も好ましい。熱
処理による還元作用で金となる金の前駆体には、熱処理
による還元作用でそれぞれパラジウム、白金となる、パ
ラジウムの前駆体、白金の前駆体を添加できる。パラジ
ウムの原料(パラジウムの前駆体)として好ましい化合
物は、有機溶媒に可溶であれば特に限定されないが、一
般的に入手容易な塩化物や硝酸塩等の無機塩、酢酸塩や
アセチルアセトン塩等の有機化合物が好ましい。
【0024】白金の原料(白金の前駆体)として好まし
い化合物は、有機溶媒に可溶であれば特に限定されない
が、一般的に入手容易な塩化白金酸が好ましい。また、
白金のアセチルアセトン塩や白金バルサム等の有機化合
物も好ましい。ビスマスの原料(熱処理で酸化ビスマス
となる酸化ビスマス前駆体)として好ましい化合物は、
有機溶媒に可溶であれば特に限定されないが、金属石鹸
(例えば、ナフテン酸ビスマス等)を用いることが好ま
しい。金属石鹸のアニオン部が酸化ケイ素や酸化チタン
等の硬化触媒として有効に働き、酸化ケイ素および/ま
たは酸化チタンからなる着色膜のマトリックスの硬化を
促進し、耐擦傷性の高い着色膜が得られるために好まし
い。熱処理で酸化ビスマス以外の酸化物となる酸化物前
駆体としては、テトラブトキシシラン、テトラエトキシ
シランなどが挙げられる。銀の原料として好ましい化合
物は有機溶媒に可溶であれば特に限定されず、一般的に
入手容易な、硝酸銀、酢酸銀、乳酸銀などが挙げられ
る。
【0025】本発明において着色膜形成用塗布液に用い
られる溶媒としては、着色膜成分の原料化合物を溶解で
きるものであれば、特に限定されず、アルコール、ジオ
ール(例えば、エチレングリコール、プロピレングリコ
ール、ヘキシレングリコール等)、エーテルアルコール
(セロソルブ類、カルビトール類等)、ターピネオー
ル、クレゾール、フェノール等の有機溶媒が挙げられ
る。
【0026】また、着色膜形成用塗布液の液粘度を調整
するために増粘剤を添加してもよい。増粘剤としては本
発明に用いる溶媒に可溶な樹脂を用いることができ、例
えば、ニトロセルロース、エチルセルロースやカルボキ
シプロピルセルロース等のセルロース類、共重合ポリア
ミド樹脂、アクリル樹脂、ポリエチレングリコール、ポ
リビニル類、ポリエーテル類等を使用できる。添加量は
皮膜の塗布方法により調整し、特に制限はない。
【0027】上記の着色膜形成用塗布液は、基体上に塗
布され、200℃以上の温度に加熱(焼成)されること
によって、金コロイド分散酸化物皮膜付きガラスとな
る。塗布液中に銀化合物が含まれる場合は、400℃以
上の温度に加熱(焼成)することによって、銀コロイド
がガラス中に分散した金コロイド分散酸化物皮膜付きガ
ラスとなる。また、ガラスボトム面(フロート法によっ
て製造したガラスで、錫浴に接触していたガラス面)に
皮膜が形成される方が好ましい。これは、ガラス表面に
残る錫の影響で銀の還元が起こりやすく、銀コロイドの
生成が低温で起こるからである。加熱温度の上限は特に
なく、基体の耐熱温度まで、例えば、通常のソーダライ
ムガラスであれば650〜700℃程度まで加熱がで
き、温度が高くなるほど皮膜は緻密化する。
【0028】また、塗布液を塗布直後、あるいは室温〜
200℃の温度範囲で塗布層を乾燥させた後に、紫外線
照射をし、焼成することもできる。紫外線照射は、1)
皮膜の硬化促進、2)透過色調の調整、3)吸光度の調
整に有効である。
【0029】着色膜形成用塗布液の基体への塗布方法は
特に限定されず、スピンコート、ディップコート、スプ
レーコート、メニスカスコート、フローコート、ダイコ
ート、ロールコート、グラビアコート、フレキソ印刷、
スクリーン印刷等の各方法が使用できる。
【0030】本発明の金を含む貴金属コロイドが分散さ
れた着色膜は、これらのコロイドがマトリックス中に単
分散した構造になっているために、導電連鎖性に乏し
く、表面抵抗値が1011Ω/□以上となるので、ガラス
アンテナ付きガラスにも適用し得る高い電波透過性を有
する。
【0031】
【実施例】以下に例を挙げて本発明を詳細に説明する
が、本発明はこれらに限定されない。例において実施し
た各種の評価方法は次の通りである。 1.着色膜膜組成 着色膜の膜組成は、Arイオンビームによるスパッタエ
ッチングを併用したX線光電子分光法(XPS)を用
い、表面からの深さ方向分析により評価した。この手法
では、各スパッタエッチング時間において、膜構成元素
であるO、Si、Ti、Bi、PtおよびAuについて
定量分析を実施する。ここで、用いた各元素のXPSピ
ークはそれぞれ、O1sピーク、Si2pピーク、Ti
2p3/2ピーク、Bi4f5/2ピーク、Au4fピーク、Pt4f
ピークおよびAg3dピークである。そして、各スパッタ
エッチング時間において定量を実施し、これから着色膜
の組成比を算出した。
【0032】使用したXPS分光装置はPHI社製Quan
tum2000であり、モノクロメータで単色化した15k
V、20WのAl−Kα線をX線源とした。X線ビーム
は、試料表面に垂直に入射させ、クレーター周辺効果を
軽減するためにビーム径は100μmの条件で試料表面
の100μmの微小領域を測定した。また、X線光電子
の検出角は45°であり、帯電補正のために電子シャワ
ーとArイオンビームシャワーを併用して測定を実施し
た。ここで、それぞれのピークのベースラインは装置内
蔵ソフトのintegratedモードを用いた。
【0033】ブロンズガラスについては、XPSではA
uピークとPdピークが重なるため、本法だけでは正確
な膜組成の算出は不可能である。そこで、本薄膜のよう
な組成の場合に、蛍光X線およびXPSの両分析法によ
り支障なく正確な濃度を算出することができるBiに着
目し、これに対する比を両手法からそれぞれ算出した。
つまり、Au、Pd、Biの元素組成比については湿式
分析法または上記の蛍光X線分析法により標準試料を用
いて算出し、一方、Si、O、Ti、Biの組成比につ
いてがXPSにて算出した。そして、両結果を基にS
i、O、Ti、Bi、Au、Pdの組成比を求めた。
【0034】2.着色膜膜厚 着色膜の膜厚測定は、Arイオンビームによるスパッタ
エッチングを併用したX線光電子分光法(XPS)を用
い、表面からの深さ方向分析により行った。この手法で
は、Arイオンビームによるスパッタエッチング時間が
表面からの深さ、つまり膜厚に対応する。図1に着色膜
の膜厚を測定する方法の説明図を示す。着色膜の膜厚
は、図1に示す手法によりAu、Ti、Biのいずれか
の元素の深さ方向分析より求めた(Au4fピーク、Ti
2p3/2ピーク、Bi4f5/2のピークいずれかの元素のXP
Sピーク強度が立ち下がる図1のA点(中間点)におけ
るスパッタエッチング時間が着色膜の膜厚に対応)。ス
パッタエッチング時間から膜厚への換算は、膜厚が既知
で且つ同じ組成の標準試料を用いて作成した検量線より
求めた。
【0035】使用したXPS分光装置はPHI社製Quan
tum2000であり、モノクロメータで単色化した15k
V、20WのAl−Kα線をX線源とした。X線ビーム
は、試料表面に垂直に入射させ、クレーター周辺効果を
軽減するためにビーム径は100μmの条件で試料表面
の100μmの微小領域を測定した。また、X線光電子
の検出角は45°であり、帯電補正のために電子シャワ
ーとArイオンビームシャワーを併用して測定を実施し
た。
【0036】3.透過色調(Tx、Ty) JIS−Z8729に従って求めた。 4.可視光透過率(Tva) JIS−R3106に従って求めた。 5.紫外線透過率(Tuv) ISO−9050に従って求めた。 6.日射透過率(Te) JIS−R3106に従って求めた。 7.ガラス面反射率(Rva) JIS−R3106に従ってガラス面の反射率を求め
た。
【0037】8.ヘーズ値(H値) JIS−K6714に従って求めた。 9.耐摩耗性 試験機:テイバー式ロータリーアブレーザー(株式会社
東洋精機製作所)。 試験条件1:摩耗輪H−22、荷重250g、摩耗回数
500回。 試験条件2:摩耗輪H−22、荷重500g、摩耗回数
500回。 上述の試験方法で耐摩耗試験を実施し、試験後のヘーズ
値を評価した。なお、表2中の耐摩耗性1および耐摩耗
性2は、それぞれ試験条件1および試験条件2での結果
である。 10.耐薬品性 25℃の恒温雰囲気で0.1N−NaOH水溶液に24
時間浸漬した。試験前後での可視光透過率変化を評価し
た。
【0038】参考例1 以下に示す組成物を塗布液として用いた(各組成は重量
%である。以下他の参考例においても同様である)。 ・テトラブトキシチタン 9.9% ・テトラエトキシシラン 18.6% ・エチルセルロース 8.0% ・α−テルピネオール 42.3% ・アルキルメルカプチド金 2.6% ・ナフテン酸ビスマス 18.6%
【0039】例1 上記混合物をスクリーン印刷でガラス基板(3.5mm
厚、100mm×100mm、Tva81%、Tuv45
%、CIEクロマトシティダイヤグラムでC光源、2°
の条件でxが0.304、yが0.320)のボトム面
に塗布し、120℃で10分間乾燥後、650℃で5分
間焼成して本発明の着色膜付きガラスを得た。得られた
着色膜の着色膜膜組成および着色膜膜厚は表1に、
x、Ty、Tva、Tuv、Te、Rva、H値、耐摩耗性お
よび耐薬品性の試験結果は表2に示した。表1に示した
着色膜を構成する元素以外の元素は極めて微量であり、
無視し得る程度のものであった。
【0040】 参考例2 ・テトラブトキシチタン 9.5% ・テトラエトキシシラン 17.8% ・エチルセルロース 8.0% ・α−テルピネオール 43.5% ・アルキルメルカプチド金 2.6% ・パラジウムアセチルアセトン塩 0.8% ・ナフテン酸ビスマス 17.8%
【0041】例2 上記混合物をスクリーン印刷でガラス基板(3.5mm
厚、100mm×100mm、Tva75%、Tuv9.5
%、CIEクロマトシティダイヤグラムでC光源、2°
の条件でxが0.321、yが0.327)のボトム面
に塗布し、120℃で10分間乾燥後、650℃で5分
間焼成して本発明の着色膜付きガラスを得た。得られた
着色膜の着色膜膜組成および着色膜膜厚は表1に、
x、Ty、Tva、Tuv、Te、Rva、H値、耐摩耗性お
よび耐薬品性の試験結果は表2に示した。表1に示した
着色膜を構成する元素以外の元素は極めて微量であり、
無視し得る程度のものであった。
【0042】 参考例3 ・テトラブトキシチタン 8.8% ・テトラエトキシシラン 19.8% ・エチルセルロース 8.0% ・α−テルピネオール 43.1% ・アルキルメルカプチド金 2.6% ・白金バルサム 2.2% ・ナフテン酸ビスマス 15.5%
【0043】例3 上記混合物をスクリーン印刷でガラス基板(3.5mm
厚、100mm×100mm、Tva75%、Tuv9.5
%、CIEクロマトシティダイヤグラムでC光源、2°
の条件でxが0.321、yが0.327)のボトム面
に塗布し、120℃で10分間乾燥後、650℃で5分
間焼成して本発明の着色膜付きガラスを得た。得られた
着色膜の着色膜膜組成および着色膜膜厚は表1に、
x、Ty、Tva、Tuv、Te、Rva、H値、耐摩耗性お
よび耐薬品性の試験結果は表2に示した。表1に示した
着色膜を構成する元素以外の元素は極めて微量であり、
無視し得る程度のものであった。
【0044】 参考例4 ・テトラブトキシチタン 13.3% ・テトラエトキシシラン 7.2% ・エチルセルロース 8.0% ・α−テルピネオール 56.4% ・アルキルメルカプチド金 2.4% ・乳酸銀 2.2% ・ナフテン酸ビスマス 10.5%
【0045】例4 上記混合物をスクリーン印刷でガラス基板(3.5mm
厚、100mm×100mm、Tva75%、Tuv9.5
%、CIEクロマトシティダイヤグラムでC光源、2°
の条件でxが0.321、yが0.327)のボトム面
に塗布し、120℃で10分間乾燥後、650℃で5分
間焼成して本発明の着色膜付きガラスを得た。得られた
着色膜の着色膜膜組成および着色膜膜厚は表1に、
x、Ty、Tva、Tuv、Te、Rva、H値、耐摩耗性お
よび耐薬品性の試験結果は表2に示した。なお、ガラス
基板中に銀コロイドが存在していることも確認された。
Ag/Au(重量比)は0.9であった。また、表1に
示した着色膜を構成する元素以外の元素は極めて微量で
あり、無視し得る程度のものであった。
【0046】 参考例5 ・テトラブトキシチタン 13.4% ・テトラエトキシシラン 23.5% ・エチルセルロース 8.0% ・α−テルピネオール 40.2% ・アルキルメルカプチド金 3.4% ・ナフテン酸ビスマス 11.5%
【0047】例5 上記混合物をスクリーン印刷でガラス基板(3.5mm
厚、100mm×100mm、Tva81%、Tuv45
%、CIEクロマトシティダイヤグラムでC光源、2°
の条件でxが0.304、yが0.320)のボトム面
に塗布し、120℃で10分間乾燥後、650℃で5分
間焼成して本発明の着色膜付きガラスを得た。得られた
着色膜の着色膜膜組成および着色膜膜厚は表1に、
x、Ty、Tva、Tuv、Te、Rva、H値、耐摩耗性お
よび耐薬品性の試験結果は表2に示した。表1に示した
着色膜を構成する元素以外の元素は極めて微量であり、
無視し得る程度のものであった。
【0048】 参考例6 ・テトラブトキシチタン 12.5% ・テトラエトキシシラン 28.5% ・エチルセルロース 8.0% ・α−テルピネオール 24.0% ・アルキルメルカプチド金 3.5% ・白金バルサム 3.0% ・ナフテン酸ビスマス 20.5%
【0049】例6 上記混合物をスクリーン印刷でガラス基板(3.5mm
厚、100mm×100mm、Tva75%、Tuv9.5
%、CIEクロマトシティダイヤグラムでC光源、2°
の条件でxが0.321、yが0.327)のボトム面
に塗布し、120℃で10分間乾燥後、650℃で5分
間焼成して本発明の着色膜付きガラスを得た。得られた
着色膜の着色膜膜組成および着色膜膜厚は表1に、
x、Ty、Tva、Tuv、Te、Rva、H値、耐摩耗性お
よび耐薬品性の試験結果は表2に示した。表1に示した
着色膜を構成する元素以外の元素は極めて微量であり、
無視し得る程度のものであった。
【0050】 参考例7 ・テトラブトキシチタン 16.5% ・テトラエトキシシラン 21.2% ・エチルセルロース 8.0% ・α−テルピネオール 33.4% ・アルキルメルカプチド金 2.6% ・オクチル酸鉄 18.3%
【0051】例7 上記混合物をスクリーン印刷でガラス基板(3.5mm
厚、100mm×100mm、Tva81%、CIEクロ
マトシティダイヤグラムでC光源、2°の条件でxが
0.304、yが0.320)のボトム面に塗布し、1
20℃で10分間乾燥後、650℃で5分間焼成して本
発明の着色膜付きガラスを得た。得られた着色膜の着色
膜膜組成および着色膜膜厚は表1に、Tx、Ty、Tva
uv、Te、Rva、H値、耐摩耗性および耐薬品性の試
験結果は表2に示した。表1に示した着色膜を構成する
元素以外の元素は極めて微量であり、無視し得る程度の
ものであった。
【0052】
【表1】
【0053】
【表2】
【0054】例1〜6のサンプルについて、皮膜の表面
抵抗値を測定したところ、いずれも1012Ω/□以上
で、導電性を示さず、良好な電波透過性を有していた。
【0055】
【発明の効果】本発明によれば、従来の湿式法では為し
得なかった一度の塗布によって鮮明な青、ブロンズ、
緑、グレーの色調を呈し、且つ耐摩耗性および耐薬品性
等にも優れた着色膜および着色膜付きガラス物品が提供
される。
【図面の簡単な説明】
【図1】着色膜の膜厚を測定する方法を説明する図
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 竹田 諭司 神奈川県横浜市神奈川区羽沢町1150番地 旭硝子株式会社内 (72)発明者 平野 明 神奈川県愛甲郡愛川町角田字小沢上原426 番1 旭硝子株式会社内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】金と酸化ビスマスと、酸化ビスマス以外の
    酸化物とを含むことを特徴とする着色膜。
  2. 【請求項2】さらにパラジウムおよび白金からなる群か
    ら選ばれる少なくとも1種の貴金属を含む請求項1に記
    載の着色膜。
  3. 【請求項3】酸化ビスマス以外の酸化物が、酸化ケイ素
    および/または酸化チタンである請求項1または2に記
    載の着色膜。
  4. 【請求項4】金、パラジウムおよび白金の総量が、着色
    膜を構成する全元素に対して、0を超えて20原子%以
    下である請求項2または3に記載の着色膜。
  5. 【請求項5】酸化ビスマスの含有割合が、着色膜を構成
    する全元素に対して、ビスマス原子換算で0を超えて1
    0原子%以下の割合である請求項1〜4のいずれか1項
    に記載の着色膜。
  6. 【請求項6】酸化ケイ素および酸化チタンの含有割合
    が、着色膜を構成する全元素に対して、それぞれケイ素
    原子換算で10原子%以上30原子%以下の割合、チタ
    ン原子換算で2原子%以上15原子%以下の割合である
    請求項3〜5のいずれか1項に記載の着色膜。
  7. 【請求項7】膜厚が100〜400nmであることを特
    徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の着色膜。
  8. 【請求項8】ガラス基板上に請求項1〜7のいずれか1
    項に記載の着色膜が形成されていることを特徴とする着
    色膜付きガラス物品。
  9. 【請求項9】請求項8に記載の着色膜付きガラス物品に
    おいて、着色膜が形成されているガラス基板表面の表面
    付近に銀微粒子が存在していることを特徴とする着色膜
    付きガラス物品。
  10. 【請求項10】ガラス基板上に、熱処理による還元作用
    で金となる金の前駆体、熱処理で酸化ビスマスとなる酸
    化ビスマス前駆体および熱処理で酸化ビスマス以外の酸
    化物となる酸化物前駆体とを含む塗布液を塗布し、熱処
    理することを特徴とする着色膜付きガラス物品の製造方
    法。
JP11274266A 1998-09-30 1999-09-28 着色膜、着色膜付きガラス物品およびその製造方法 Pending JP2000169187A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11274266A JP2000169187A (ja) 1998-09-30 1999-09-28 着色膜、着色膜付きガラス物品およびその製造方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27769398 1998-09-30
JP10-277693 1998-09-30
JP11274266A JP2000169187A (ja) 1998-09-30 1999-09-28 着色膜、着色膜付きガラス物品およびその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000169187A true JP2000169187A (ja) 2000-06-20

Family

ID=26550964

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11274266A Pending JP2000169187A (ja) 1998-09-30 1999-09-28 着色膜、着色膜付きガラス物品およびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000169187A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004250327A (ja) * 2003-02-20 2004-09-09 Gemtron Corp 抗菌性のガラス製品及びガラス様製品、並びにそれら製品の製法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004250327A (ja) * 2003-02-20 2004-09-09 Gemtron Corp 抗菌性のガラス製品及びガラス様製品、並びにそれら製品の製法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN101059569B (zh) 着色防雾镜
CN105339321B (zh) 遮阳玻璃
AT408981B (de) Beschichtetes substrat für eine transparente anordnung mit hoher selektivität
DE69915350T2 (de) Verfahren und vorrichtung zur herstellung von beschichtungen auf basis von silber mit niedrigem strahlungsvermögen ohne metallprimer
KR100689699B1 (ko) 투명도전층 구조물과 이 투명도전층 구조물이 적용된 디스플레이 및 투명도전층 형성용 코팅액
DE69912427T2 (de) Durchsichtiges substrat mit silberbeschichtung
WO1997048107A1 (fr) Film conducteur transparent, film conducteur transparent de reflexion faible, et affichage
TW593187B (en) Method for preparing article covered with light absorption pattern film and article covered with light absorption pattern film
Smith et al. Nanoparticle-doped polymer foils for use in solar control glazing
KR20000057753A (ko) 투명 도전성 기재 및 이의 제조방법, 및 투명 도전성 기재의 제조에 사용되는 투명 도전층 형성용 코팅액 및 이의 제조방법
CN106435496B (zh) 一种草绿色双银低辐射节能窗膜及其制备方法
CN106435497B (zh) 一种金色低辐射节能窗膜及其制备方法
EP0735009B1 (en) Heat reflecting glass
JP2003176132A (ja) 日射遮蔽用アンチモン錫酸化物粒子および日射遮蔽膜形成用塗布液ならびに日射遮蔽膜
JP3744188B2 (ja) 熱線遮蔽膜形成用塗布液及び熱線遮蔽膜
JP2000169187A (ja) 着色膜、着色膜付きガラス物品およびその製造方法
US6251524B1 (en) Colored film, colored film-attached glass product and process for producing the product
JPH0930836A (ja) 遮光膜付きガラス及びその製造法
JPH08337437A (ja) 太陽遮蔽特性を有するガラスパネル
JP2000103644A (ja) 着色膜付きガラス物品およびその製造方法
JPH1017336A (ja) 紫外線熱線遮蔽防汚膜及びその製法
JPH11349351A (ja) 着色膜形成用塗布液、着色膜および着色膜付きガラス物品
CN106435475B (zh) 一种蓝绿色三银低辐射节能窗膜及其制备方法
US6399229B1 (en) Light-transmitting color film, method for producing the same, and coating solution for forming the color film
EP0967182A1 (en) Light-transmitting color film, method for producing the same, and coating solution for forming the color film

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040921

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060703

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060725

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20061121