JP2000169175A - ガラス母材の製造方法 - Google Patents

ガラス母材の製造方法

Info

Publication number
JP2000169175A
JP2000169175A JP35261098A JP35261098A JP2000169175A JP 2000169175 A JP2000169175 A JP 2000169175A JP 35261098 A JP35261098 A JP 35261098A JP 35261098 A JP35261098 A JP 35261098A JP 2000169175 A JP2000169175 A JP 2000169175A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
glass
rod
burner
refractive index
deposited
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP35261098A
Other languages
English (en)
Inventor
Motonori Nakamura
元宣 中村
Masashi Onishi
正志 大西
Yoshio Yokoyama
佳生 横山
Masaaki Hirano
正晃 平野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Electric Industries Ltd filed Critical Sumitomo Electric Industries Ltd
Priority to JP35261098A priority Critical patent/JP2000169175A/ja
Publication of JP2000169175A publication Critical patent/JP2000169175A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B37/00Manufacture or treatment of flakes, fibres, or filaments from softened glass, minerals, or slags
    • C03B37/01Manufacture of glass fibres or filaments
    • C03B37/012Manufacture of preforms for drawing fibres or filaments
    • C03B37/014Manufacture of preforms for drawing fibres or filaments made entirely or partially by chemical means, e.g. vapour phase deposition of bulk porous glass either by outside vapour deposition [OVD], or by outside vapour phase oxidation [OVPO] or by vapour axial deposition [VAD]
    • C03B37/01413Reactant delivery systems
    • C03B37/0142Reactant deposition burners
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B2203/00Fibre product details, e.g. structure, shape
    • C03B2203/10Internal structure or shape details
    • C03B2203/22Radial profile of refractive index, composition or softening point
    • C03B2203/29Segmented core fibres
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B2207/00Glass deposition burners
    • C03B2207/36Fuel or oxidant details, e.g. flow rate, flow rate ratio, fuel additives
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B2207/00Glass deposition burners
    • C03B2207/70Control measures

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • General Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Geochemistry & Mineralogy (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Manufacture, Treatment Of Glass Fibers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 コアの中心が低屈折率ガラスからなりその外
周に高屈折率部分を有する又は中心が高屈折率で外周に
低屈折率部分を有するガラス母材を製造工程が簡略で、
効率良く、しかも中心コアへのOH基の侵入を防いで製
造することにより、高性能な光ファイバ用母材を低コス
トで提供する。 【解決手段】 コアの中心となるガラスロッドの外側に
高屈折率部分となるガラスを外付け法により形成してゆ
き、この際に外付けする最初の5層を形成するとのガラ
ス微粒子合成用バーナに流すガスにおける水素原子の割
合(全構成原子に対するモル比)を10%以上25%以
下とする、あるいは最初の5層を形成するとのガラス微
粒子合成用バーナに流すガスの組成を、原料ガスが水素
ガス及び酸素ガスと反応して酸化ケイ素を生成する反応
において、原料ガスが過剰となるように原料ガスと水素
ガスの流量比を調整して行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はガラス母材の製造方
法に関し、特に複雑なプロファイル構造の光ファイバを
効率よく高品質に製造するための方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】光ファイバ用コア材として使用するガラ
ス母材の製造にはVAD法(気相軸付け法)やOVD法
(外付けCVD法)による方法が知られている。図2に
示すように中心部がその外周より高い屈折率を有する構
造のファイバ、あるいはMFD(モードフィールドダイ
アメーター)を大きく拡大した分散シフトファイバなど
において図3の(a),(b),(c) に示すように中心部より屈
折率の高い部分をその外周部に有する構造の光ファイバ
がある。
【0003】図3のような構造の光ファイバ用母材を作
成するには、例えば中心の低屈折率部分用ガラスロッド
をその外周の高い屈折率部分用ガラス管内に挿入して両
者を加熱一体化する所謂コラップス法を繰り返す方法が
知られている。この方法によれば屈折率プロファイルの
ステップ形状はすそひき等なく形成できるが、製造工程
が煩雑である。一方、気相軸付け法において複数のガラ
ス微粒子合成用バーナを用いて、コア、又はコア及びク
ラッド等の組成や屈折率の異なるガラスを同時に一括し
て合成してゆく手法が知られている。この方法による場
合には製造時間が短縮され工程も簡略となるが、図3の
ように中心が低屈折率でその外周に高屈折率部分を有し
屈折率差が大きく複雑なプロファイルを得ようとする
と、階段状屈折率分布を得ようとしてもすそ引き部分が
発生しやすかった。特に、フッ素を添加する場合、階段
状屈折率分布を得ることが難しかった。また、気相軸付
け法によるとコア材として使用するガラス部分に通信波
長帯に吸収を有するOH基が取り込まれやすいこと、ガ
ラス原料とともに屈折率調整剤(ドーパント)を火炎中
に噴出して屈折率を調整しようとするときに、ドーパン
トの種類によっては希望する量を添加することが難しい
場合もあるといった問題がある。従来のプラズマCVD
法やCOを用いた火炎によるスス(ガラス微粒子)合成
方法によれば中心部分のガラス部材中に水分子が浸透し
ないようにできるが、これらの方法では合成収率が充分
ではなく効率的に製造することができなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記した現状に鑑み、
本発明は図2や図3のように中心部と外周部分が大きな
屈折率差を有する構造のガラス母材を、設計どおりの屈
折率プロファイルで、OH基等の混入を低減して高品質
に、しかも効率良く低コストで製造できる方法を課題と
してなされたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、合成速度
改善のために従来の加水分解反応を利用しつつ、ガラス
部材中に水が拡散しないような原料ガス、燃焼ガス等の
供給条件を詳細に検討することにより、水分子の拡散を
抑えつつ合成速度を向上できる本発明に到達したもので
ある。本発明は以下の手段により前記問題点を解決す
る。 (1) ターゲットとなるガラスロッドを回転させつつ、ガ
ラス微粒子合成用バーナと該ロッドを相対的に往復運動
させながら、その外周に該ガラス微粒子合成用バーナに
より形成したガラス微粒子を順次堆積していく外付け法
において、前記ガラスロッドの周辺部に堆積させるガラ
ス微粒子のうち最初の5層を形成するために該ガラス微
粒子合成用バーナに供給するガスの組成を、ガス構成原
子比で水素原子の占める割合が10%以上25%以下の
ものとすることを特徴とするガラス母材の製造方法、
(2) ターゲットとなるガラスロッドを回転させつつ、ガ
ラス微粒子合成用バーナと該ロッドを相対的に往復運動
させながら、その外周に該ガラス微粒子合成用バーナに
より形成したガラス微粒子を順次堆積していく外付け法
において、前記ガラスロッドの周辺部に堆積させるガラ
ス微粒子のうち最初の5層を形成するために該ガラス微
粒子合成用バーナに供給するガスの組成を、原料ガスが
水素及び酸素と反応して酸化ケイ素を生成する反応にお
いて該原料ガスが水素に対し過剰となるようにすること
を特徴とするガラス母材の製造方法、(3) 前記ガラスロ
ッドの外周に堆積させて行くガラス微粒子がゲルマニウ
ムを含むガラス微粒子であることを特徴とする上記(1)
又は(2) に記載のガラス母材の製造方法、(4) 前記ガラ
スロッドの外周に堆積させて行くガラス微粒子が、前記
最初の5層を含む堆積の初期には純石英ガラス微粒子で
あり、その後にゲルマニウムを含むガラス微粒子を堆積
させることを特徴とする上記(1) 又は(2) に記載のガラ
ス母材の製造方法、(5) 前記堆積させて行くガラス微粒
子としてゲルマニウムを含むガラス微粒子層を形成した
後、該ゲルマニウム含有ガラス微粒子層の外側には、原
料としてフッ素原子を含む化合物を混合してフッ素を含
むガラス微粒子を生成、堆積させることを特徴とする上
記(1) ないし(4) のいずれかに記載のガラス母材の製造
方法、及び(6) 前記ガラスロッドとしてフッ素を含む石
英製ガラスロッドを用いることを特徴とする上記(1) な
いし(5) のいずれかに記載のガラス母材の製造方法。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明は、中心部分は予め作成し
ておいたガラスロッドを用いるが、外周の中心部より高
屈折率(又は中心部より低屈折率)部分はガラス微粒子
合成用バーナの火炎中にガラス原料を投入し、火炎中で
の加水分解反応又は酸化反応により生成するガラス微粒
子を該ガラスロッドに堆積させるいわゆる外付け法によ
り、設計どおりの屈折率プロファイルを形成するが、こ
の外付けの開始初期における条件が非常に重要である、
という本発明者らの得た新規な知見に基づいてなされた
ものである。
【0007】図1は本発明を説明する概略図であって、
1は中心部分となるガラスロッド、2はガラス微粒子合
成用バーナ(以下、バーナと略記するばあいもある)、
3は反応容器、4は回転把持装置、5は排気口、6はガ
ラス微粒子堆積層である。本発明はまず、予め用意して
おいた低屈折率ガラスのガラスロッド1を回転把持装置
4のチャックで把持して回転させながら、ガラスロッド
1の軸方向にバーナ2を往復運動(トラバース)させる
ことにより、該バーナ2の火炎中に生成するガラス微粒
子をガラスロッド1の外周に層状に堆積させてガラス微
粒子堆積層6を形成してゆく。このとき堆積開始を1層
目とすると2往復半、すなわち5層目までの堆積条件
を、バーナ2に流す全ガスのガス構成原子比で水素原子
を10%以上25%以下のものとする。
【0008】本発明において「ガラス微粒子合成用バー
ナに供給するガス」とは、ガラス原料ガス(必要な場合
には屈折率調整剤のガスを含む)、H2 ,炭化水素等の
可燃性ガス、O2 等の支燃性ガス及び不活性ガス等の全
てを含むことを意味する。例えば、バーナにガラス原料
として四塩化ケイ素(SiCl4 )、可燃性ガスとして
水素(H2 )、支燃性ガスとして酸素(O2 )、不活性
ガスとしてアルゴン(Ar)を流す場合であれば、流す
ガス全量の構成原子中における水素原子の割合(モル
比)が10%以上25%以下となるようにする。6層目
以降はガラス微粒子堆積体の成長に合うように、水素原
子の割合、その他の条件を変化させてゆく。
【0009】中心のガラスロッドの外側により屈折率の
高い(又はより屈折率の低い)ガラス微粒子を堆積させ
る際に、最初の5層を形成するときのバーナ中の水素原
子の割合を10%以上25%以下と低くすることによ
り、バーナの火炎中における水分子の数は少なく、また
ガラスロッドに対する火炎の強さも弱いので、ガラスロ
ッド中への水の拡散を少なくすることができる。その結
果、ガラス中のOH基による伝送損失を抑えて高性能な
ファイバ母材となり、かつ、大型の母材を効率よく得る
ことができる。なお水素原子の割合が10%未満ではガ
ラス原料の反応が充分でなく、収率が著しく低下するた
め適当でない。
【0010】また本発明のさらなる実施の態様において
は、中心のガラスロッドの外側により屈折率の高い(又
はより屈折率の低い)ガラス微粒子を堆積させる際に、
該ガラス微粒子合成用バーナに供給するガスの組成を、
原料ガスが水素及び酸素と反応して酸化ケイ素を生成す
る反応において該原料ガスが水素に対し過剰となるよう
にする。ガラス微粒子合成用バーナ中で起こる反応のう
ち、例えば四塩化ケイ素と水の加水分解反応を考える
と、化1に示すように四塩化ケイ素1モルに対して反応
する水分子は2モルである。従って、バーナに供給する
ガスの流量比で水素ガスに対する原料ガスの占める割合
が50%以上となるようにしておくと、化1のSiO2
生成反応で四塩化ケイ素が過剰になる。
【化1】 SiCl4 +2H2 O → SiO2 + 4HCl 四塩化ケイ素は水との反応性が非常に高く、脱水剤とし
て利用できるものであり、ガラス中への水の浸透を抑え
る効果がある。その結果、ガラス中のOH基による伝送
損失を抑えることができ、かつ、効率よくガラス母材を
得ることができる。トリクロルシラン(SiHCl3
の場合のガラス生成反応を
【化2】SiHCl3 +H2 O+ 1/2O2 → SiO2
+3HCl とすると、化2のSiO2 生成反応においてトリクロル
シランが過剰になるように、すなわち流量比では水素ガ
スの100%以上としておくことにより、四塩化ケイ素
と同様の効果を得ることができる。
【0011】本発明においては、コアの中心部分となる
ガラスロッドの組成、及びその合成方法は特に限定され
るところはなく、この種技術分野における公知技術を利
用して製造することができる。具体的にはVAD法、O
VD法、MCVD法などで得られたものを使用すること
ができる。また、堆積してゆくガラス微粒子についても
中心部分との屈折率差が所期のものとなるようにガラス
原料及び屈折率調整剤(ドーパント)を選択することが
できる。ガラス原料としては、例えばSiCl4 ,Si
HCl3 等を、屈折率調整剤としては、例えば四塩化ゲ
ルマニウム(GeCl4 ),四フッ化ケイ素(Si
4 ),六フッ化硫黄(SF6 )等などが挙げられる。
可燃性ガスとしては例えばH2 やメタン(CH4 )等の
炭化水素等を用いることができる。支燃性ガスとしては
2 ,不活性ガスとしては例えばAr等を用いることが
できる。
【0012】さらに本発明においては、堆積開始の最初
の5層を含む高い屈折率を有する外周部の合成の後にさ
らにその外周にゲルマニウム添加層やフッ素添加層を直
接バーナから合成することにより、効率よくガラス母材
を得ることができる。図2の(a),(b) 及び(c) は本発明
により合成できる光ファイバ母材の屈折率分布(プロフ
ァイル)のいくつかを例示したものである。
【0013】
【実施例】以下に本発明の実施例を挙げて本発明を具体
的に説明するが、本発明はこれに限定されるものではな
い。以下の実施例においてはガラス微粒子合成用バーナ
により合成したガラス微粒子をススと称する。 〔実施例1〕VAD法で合成したスス(SiO2 多孔質
体)を塩素(Cl2 )雰囲気中で焼結を行い、SiO2
ガラスロッドを得た。このガラスロッドをターゲットロ
ッドとして、図1に示すようにOVD法でススを外付け
した。最初の5層の条件はSiCl4 :1L(リット
ル)/分、SiF4 :0.5L/分、O2 :40L/
分、Ar:10L/分は固定とし、H2 の条件を10
L,15L,20L/分と変えて、コアの合成を行っ
た。6層目以降はススの成長に合わせて順次H2 /O2
の流量を調整し、スス割れの発生しない条件とした。ス
ス合成後、高温に保った炉内に保持して脱水、焼結して
透明ガラス体のコア材を得た。該コア材を延伸した後、
ジャケット付けを行い、図2に示すプロファイルを有す
る光ファイバ母材を得た。これをファイバ化して波長
1.38μmにおける吸収を測定して評価したところ、
表1に示す結果を得た。この結果から最初の5層を水素
原子比率が23%以下のガス組成で合成した本発明品
( No.1及び No.2)がOH基による伝送損失が低く、
特性良好であることがわかる。 No.3は比較品である。
【0014】
【表1】
【0015】〔実施例2〕VAD法で合成したスス(S
iO2 多孔質体)をCl2 雰囲気中で焼結を行い、ガラ
スロッドを得た。このガラスロッドをターゲットロッド
として、図1に示すようにOVD法でススを外付けし
た。最初の5層の合成条件はO2 :40L(リットル)
/分、H2 :10L/分、Ar:10L/分、Si
4 :0.7L/分は固定とし、SiCl4 の条件を
3,5,7L/分と変えて、コアの合成を行った。6層
目以降はススの成長に合わせて順次H2 /O2 の流量を
調整し、スス割れの発生しない条件とした。スス合成
後、高温に保った炉内に保持して脱水、焼結して透明ガ
ラス体のコア材を得た。該コア材を延伸した後、ジャケ
ット付けを行い、図2に示す屈折率プロファイルの光フ
ァイバ母材を得た。これをファイバ化して波長1.38
μmにおける吸収を測定して評価したところ、表2に示
す結果を得た。この結果から最初の5層を水素原子比率
が23%以下のガス組成で合成した本発明品( No.5及
び No.6)がOH基による伝送損失が低く、特性良好で
あることがわかる。 No.4は比較品である。
【0016】
【表2】
【0017】〔実施例3〕VAD法で合成したスス(S
iO2 多孔質体)をSiF4 雰囲気中で焼結を行い、フ
ッ素を添加したガラスロッドを得た。このフッ素添加ガ
ラスロッドをターゲットロッドとして、図1に示すよう
にOVD法でススを外付けした。最初の5層の合成条件
はO2 :40L(リットル)/分、H2 :10L/分、
Ar:10L/分とし、原料ガスとしてSiCl4 を7
L/分及びGeCl4 を0.3L/分供給した。6層目
以降はGeCl4 の供給を停止し、SiCl4 の供給量
を1L/分と変えて、ススの成長に合わせて順次H2
2 の流量を調整し、スス割れの発生しない条件とし
た。スス合成後、高温に保った炉内に保持して脱水、焼
結して脈理や不整のない透明ガラス体のコア材を得た。
該コア材を延伸した後、ジャケット付けを行い、図3の
(a) に示す屈折率プロファイルの光ファイバ母材を得
た。これをファイバ化して実施例1と同様に評価したと
ころ、△α1.38=1.2dB/kmと良好な結果を得
た。
【0018】〔実施例4〕VAD法で合成したスス(S
iO2 多孔質体)をSiF4 雰囲気中で焼結を行い、フ
ッ素を添加したガラスロッドを得た。このフッ素添加ガ
ラスロッドをターゲットロッドとして、図1に示すよう
にOVD法でススを外付けした。最初の5層の合成条件
はO2 :40L(リットル)/分、H2 :10L/分、
Ar:10L/分とし、原料ガスとしてSiCl4 を7
L/分供給した。6層目から10層目はSiCl4 の供
給を1L/分、GeCl4 を0.3L/分とした。11
層目以降はGeCl4 の供給のみ停止し、ススの成長に
合わせて順次H2 /O2 の流量を調整し、スス割れの発
生しない条件とした。スス合成後、高温に保った炉内に
保持して脱水、焼結して脈理や不整のない透明ガラス体
のコア材を得た。該コア材を延伸した後、ジャケット付
けを行い、図3の(b) に示す屈折率プロファイルの光フ
ァイバ母材を得た。これをファイバ化して実施例1と同
様に評価したところ、△α1.38=1.3dB/kmと良
好な結果を得た。
【0019】〔実施例5〕VAD法で合成したスス(S
iO2 多孔質体)をSiF4 雰囲気中で焼結を行い、フ
ッ素を添加したガラスロッドを得た。このフッ素添加ガ
ラスロッドをターゲットロッドとして、図1に示すよう
にOVD法でススを外付けした。最初の5層の合成条件
はO2 :40L(リットル)/分、H2 :10L/分、
Ar:10L/分とし、原料ガスとしてSiF4 を7L
/分供給した。6層目から10層目はSiCl4 の供給
を1L/分、GeCl4 を0.3L/分とした。11層
目以降はGeCl4 の供給のみを停止し、四フッ化炭素
(CF4 )を0.2L/分供給してフッ素を含むススを
堆積させた。スス合成後、高温に保った炉内に保持して
脱水、焼結して脈理や不整のない透明ガラス体のコア材
を得た。該コア材を延伸した後、ジャケット付けを行
い、図3の(c) に示す屈折率プロファイルの光ファイバ
母材を得た。これをファイバ化して実施例1と同様に評
価したところ、△α1.38=1.2dB/kmと良好な結
果を得た。
【0020】
【発明の効果】本発明によれば、中心が低屈折率でその
外周に高屈折率部分を有する又は中心が高屈折率でその
外周に低屈折率部分を有するといった複雑な屈折率構造
の光ファイバ用母材を効率良く製造できる。また、中心
コア部へのOH基の侵入を防止して製造できるので、得
られた光ファイバは高性能であり、例えば中心にフッ素
が添加されたガラスを用いる場合など非常に有利であ
る。さらに、外付けしてゆく外周部分は純石英、ゲルマ
ニウムあるいはフッ素等の屈折率調整剤を添加したガラ
ス等、設計した屈折率分布に対応した組成のものを同じ
装置構成で順次堆積することができるので、製造工程の
簡略化、製造時間及びコスト低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の態様を説明する概略図であ
る。
【図2】 本発明の実施例1及び実施例2で得られた光
ファイバ母材の屈折率プロファイルを説明する図であ
る。
【図3】 本発明の実施例3,実施例4及び実施例5で
それぞれ得られた光ファイバ母材の屈折率プロファイル
を説明する図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 横山 佳生 神奈川県横浜市栄区田谷町1番地 住友電 気工業株式会社横浜製作所内 (72)発明者 平野 正晃 神奈川県横浜市栄区田谷町1番地 住友電 気工業株式会社横浜製作所内 Fターム(参考) 4G021 EA03 EB05 EB06

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ターゲットとなるガラスロッドを回転さ
    せつつ、ガラス微粒子合成用バーナと該ロッドを相対的
    に往復運動させながら、その外周に該ガラス微粒子合成
    用バーナにより形成したガラス微粒子を順次堆積してい
    く外付け法において、前記ガラスロッドの周辺部に堆積
    させるガラス微粒子のうち最初の5層を形成するために
    該ガラス微粒子合成用バーナに供給するガスの組成を、
    ガス構成原子比で水素原子の占める割合が10%以上2
    5%以下のものとすることを特徴とするガラス母材の製
    造方法。
  2. 【請求項2】 ターゲットとなるガラスロッドを回転さ
    せつつ、ガラス微粒子合成用バーナと該ロッドを相対的
    に往復運動させながら、その外周に該ガラス微粒子合成
    用バーナにより形成したガラス微粒子を順次堆積してい
    く外付け法において、前記ガラスロッドの周辺部に堆積
    させるガラス微粒子のうち最初の5層を形成するために
    該ガラス微粒子合成用バーナに供給するガスの組成を、
    原料ガスが水素及び酸素と反応して酸化ケイ素を生成す
    る反応において該原料ガスが水素に対し過剰となるよう
    にすることを特徴とするガラス母材の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記ガラスロッドの外周に堆積させて行
    くガラス微粒子がゲルマニウムを含むガラス微粒子であ
    ることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のガラ
    ス母材の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記ガラスロッドの外周に堆積させて行
    くガラス微粒子が、前記最初の5層を含む堆積の初期に
    は純石英ガラス微粒子であり、その後にゲルマニウムを
    含むガラス微粒子を堆積させることを特徴とする請求項
    1又は請求項2に記載のガラス母材の製造方法
  5. 【請求項5】 前記堆積させて行くガラス微粒子として
    ゲルマニウムを含むガラス微粒子層を形成した後、該ゲ
    ルマニウム含有ガラス微粒子層の外側には、原料として
    フッ素原子を含む化合物を混合してフッ素を含むガラス
    微粒子を生成、堆積させることを特徴とする請求項1な
    いし請求項4のいずれかに記載のガラス母材の製造方
    法。
  6. 【請求項6】 前記ガラスロッドとしてフッ素を含む石
    英製ガラスロッドを用いることを特徴とする請求項1な
    いし請求項5のいずれかに記載のガラス母材の製造方
    法。
JP35261098A 1998-12-11 1998-12-11 ガラス母材の製造方法 Pending JP2000169175A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35261098A JP2000169175A (ja) 1998-12-11 1998-12-11 ガラス母材の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35261098A JP2000169175A (ja) 1998-12-11 1998-12-11 ガラス母材の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000169175A true JP2000169175A (ja) 2000-06-20

Family

ID=18425229

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP35261098A Pending JP2000169175A (ja) 1998-12-11 1998-12-11 ガラス母材の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000169175A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100398070B1 (ko) * 2001-10-30 2003-09-19 엘지전선 주식회사 코어프리폼과 클래드 튜브 접합시 경계면에서의 수분침투방지방법
WO2004063104A1 (en) * 2003-01-15 2004-07-29 Ls Cable Ltd. Modified chemical vapor deposition device for manufacturing optical fiber preform
WO2005118496A1 (en) * 2004-05-27 2005-12-15 Corning Incorporated Method of depositing glass soot for making an optical fiber

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100398070B1 (ko) * 2001-10-30 2003-09-19 엘지전선 주식회사 코어프리폼과 클래드 튜브 접합시 경계면에서의 수분침투방지방법
WO2004063104A1 (en) * 2003-01-15 2004-07-29 Ls Cable Ltd. Modified chemical vapor deposition device for manufacturing optical fiber preform
CN100371276C (zh) * 2003-01-15 2008-02-27 Lg电线有限公司 用于制备光纤预型体的改进的化学气相沉积设备
WO2005118496A1 (en) * 2004-05-27 2005-12-15 Corning Incorporated Method of depositing glass soot for making an optical fiber
US7404302B2 (en) 2004-05-27 2008-07-29 Corning Incorporated Method of depositing glass soot

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0463045B1 (en) Improved vitreous silica products
GB2128982A (en) Fabrication method of optical fiber preforms
CN111615499B (zh) 光纤母材的制造方法、光纤母材以及光纤的制造方法、光纤
GB2129417A (en) A process for preparing a glass preform for optical transmission
US4765815A (en) Method for producing glass preform for optical fiber
JP2000169175A (ja) ガラス母材の製造方法
EP0156370B1 (en) Method for producing glass preform for optical fiber
WO2003048057A1 (en) Fluorine doping a soot preform
WO2003091172A1 (en) Deposition of high fluorine content silica soot
AU647051B2 (en) Method for making a preform doped with a metal oxide
EP0135126B1 (en) Preparation of glass for optical fibers
JPS61261228A (ja) 光フアイバ用フツ素添加プリフオ−ムの製造方法
JP3788073B2 (ja) 光ファイバ用母材の製造方法
JPS6036343A (ja) 光伝送用ガラス素材の製法
JPH0463365B2 (ja)
JPS6243934B2 (ja)
US20210214266A1 (en) Organic germania and silica sources for making optical fiber preforms
AU643451B2 (en) Method for producing porous glass preform for optical fiber
JPH06321553A (ja) フッ素ドープ石英ガラスの製造方法
JPH10330129A (ja) 光ファイバ用多孔質ガラス体の製造方法
JPS61183140A (ja) 光フアイバ母材の製造方法
JP3864580B2 (ja) 光ファイバ用母材の製造方法
JP3953855B2 (ja) 多孔質母材の製造方法
JPH0436101B2 (ja)
JPH0324418B2 (ja)