JP2000168917A - 在庫管理装置、方法、および、その記録媒体 - Google Patents

在庫管理装置、方法、および、その記録媒体

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JP2000168917A
JP2000168917A JP34216398A JP34216398A JP2000168917A JP 2000168917 A JP2000168917 A JP 2000168917A JP 34216398 A JP34216398 A JP 34216398A JP 34216398 A JP34216398 A JP 34216398A JP 2000168917 A JP2000168917 A JP 2000168917A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の在庫管理装置・方法は、担当者の経験
に頼った設定が多く、手間と時間がかかるとともに、頻
繁な設定の更新ができず製品(商品)の出荷動向を反映
しきれない問題があった。 【解決手段】 本発明の在庫管理装置・方法は、出荷金
額と出荷日数に応じたランクを設定し、各ランク毎の発
注点保有日数を算出・設定する発注点設定手段と、基準
在庫保有日数を算出・設定する基準在庫設定手段とを設
け、人手による判断を介さず適正な発注点保有日数、基
準在庫保有日数を設定可能とする。さらに、基準在庫総
額が在庫目標金額により定められる範囲となるようにす
る補正手段を設け、在庫目標に応じた在庫管理を可能と
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、製品(商品)の在
庫状況を管理するための在庫管理装置および方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】一般に工業製品の流れは、メーカー等の
生産者から卸売問屋に行き、そこから必要に応じて仲間
卸を経て小売業者である販売店に至る。そして、卸売問
屋では、いつでも販売店に供給できるよう品切れになら
ない程度の製品をストックしている。卸売問屋では、製
品のストックは必要最小限に止めるのが理想であり、こ
の意味において在庫管理は非常に重要な要素となってい
る。従来の卸売問屋における在庫管理の方法の一例とし
て、次のような処理が行われている。まず、各製品につ
いて一定期間例えば真近13週間の総出荷量を求め、そ
の総出荷量を営業日で割った値、つまり、営業日1日当
たりの出荷数量を算出する。そして、この値を基にして
この値にさらにある係数をかけた値を基準値(基準在
庫、発注点)として在庫管理を行っている。その他の手
法として、移動平均法、加重平均法、指数平滑法等の手
法も採られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
在庫管理装置または在庫管理方法では、出荷データに基
づいて基準在庫および発注点の設定を行なうが、担当者
の経験に頼った設定が多く、手間と時間がかかってい
た。また、人手では基準在庫の頻繁なメンテナンスがで
きず、製品(商品)の出荷動向を反映しきれない等問題
があった。
【0004】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
もので、人手による判断を介さず出荷データから基準在
庫・発注点の設定ができ、在庫管理を容易とする在庫管
理装置および方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のうち請求項1に記載の発明は、各製品の過
去の出荷量および出荷日を含む出荷データと、各製品の
出荷日数に応じたランク情報を含むランクデータを記憶
した記憶手段と、前記出荷データより各製品の出荷日1
日あたりの平均出荷量である実出荷量に対する1日の最
大出荷量の比である平均指数を算出し、前記ランクデー
タを利用して各ランクに含まれる製品の平均指数の平均
値を基準に各ランク毎の発注点保有日数を算出・設定す
る発注点設定手段と、前記発注点設定手段で設定された
発注点保有日数に各ランク毎に定められた日数を加算す
ることで各ランクの基準在庫保有日数を算出・設定する
基準在庫設定手段と、前記発注点設定手段により設定さ
れた発注点保有日数および基準在庫設定手段で設定され
た基準在庫保有日数を利用して、製品の在庫管理情報を
出力する在庫管理情報出力手段とを備えたことを特徴と
する。
【0006】また、前記発注点設定手段は、前記出荷デ
ータより各製品の総出荷量および出荷日数を算出し、前
記総出荷量を前記出荷日数で除算することにより各製品
の1日当たりの平均出荷量である実出荷量を算出・記憶
する実出荷量記憶手段と、前記出荷データより各製品の
1日当たりの最大出荷量を算出・記憶する最大出荷量算
出手段と、前記最大出荷量算出手段に記憶された最大出
荷量を前記実出荷量記憶手段に記憶された実出荷量で除
算することにより各製品の平均指数を算出・記憶する平
均指数算出手段と、前記ランクデータおよび前記平均指
数算出手段に記憶された平均指数を利用して、各ランク
に含まれる製品の平均指数の平均値を算出・記憶する平
均値算出手段と、前記平均値算出手段に記憶された平均
値に対し、各ランク毎に定められたリードタイムを加算
することにより各ランクの発注点保有日数を算出する発
注点保有日数算出手段とを備えたことを特徴とする。
【0007】また、前記記憶手段は、各製品毎の単価を
含むマスターデータを更に記憶し、前記在庫管理装置
は、前記マスターデータ、設定された基準在庫保有日数
を利用して基準在庫総額を算出し、前記発注点保有日
数、基準在庫保有日数の一方もしくは双方を補正するこ
とにより該基準在庫総額が在庫目標金額により定められ
る範囲となるようにする補正手段をさらに備えたことを
特徴とする。
【0008】また、前記補正手段は、前記マスターデー
タに納められた製品の価格、設定された基準在庫保有日
数を利用して各製品の基準在庫額を算出し、算出した各
製品の基準在庫額を加算することにより基準在庫総額を
算出・記憶する基準在庫総額算出手段と、基準在庫総額
算出手段に記憶された基準在庫総額と在庫目標金額によ
り定められる範囲とを比較する比較手段と、前記比較手
段により基準在庫総額が在庫目標金額により定められる
範囲より多いと判断された場合、前記出荷日数が少ない
下位のランクであって未補正のランクの基準在庫保有日
数および発注点保有日数を減らす補正を行う減算補正手
段と、前記比較手段により基準在庫総額が在庫目標金額
により定められる範囲より少ないと判断された場合、前
記出荷日数が多い上位のランクであって未補正のランク
の基準在庫保有日数を増やす補正を行う加算補正手段と
を備え、前記基準在庫総額算出手段により算出される基
準在庫総額が前記在庫目標金額により定められる範囲内
となるまで補正を繰り返すことを特徴とする。
【0009】本発明のコンピュータによる在庫管理方法
は、各製品の出荷量および出荷日を含む出荷データと、
各製品の出荷日数に応じたランク情報を含むランクデー
タを記憶する手順と、前記出荷データより各製品の出荷
日1日あたりの平均出荷量である実出荷量に対する1日
の最大出荷量の比である平均指数を算出し、前記ランク
データを利用して各ランクに含まれる製品の平均指数の
平均値を基準に各ランク毎の発注点保有日数を算出・記
憶する手順と、前記記憶された発注点保有日数に各ラン
ク毎に定められた日数を加算することで各ランクの基準
在庫保有日数を算出・記憶する手順と、前記記憶された
発注点保有日数および基準在庫保有日数を利用して、製
品の在庫管理情報を出力する手順とを含むことを特徴と
する。
【0010】請求項6に記載の発明は、各製品の出荷量
および出荷日を含む出荷データと、各製品の出荷日数に
応じたランク情報を含むランクデータを記憶する手順
と、前記出荷データより各製品の出荷日1日あたりの平
均出荷量である実出荷量に対する1日の最大出荷量の比
である平均指数を算出し、前記ランクデータを利用して
各ランクに含まれる製品の平均指数の平均値を基準に各
ランク毎の発注点保有日数を算出・記憶する手順と、前
記記憶された発注点保有日数に各ランク毎に定められた
日数を加算することで各ランクの基準在庫保有日数を算
出・記憶する手順と、前記記憶された発注点保有日数お
よび基準在庫保有日数を利用して、製品の在庫管理情報
を出力する手順とをコンピュータに実行させる在庫管理
プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録
媒体からなる。なお、本明細書において、製品と商品の
区別はしないものとする。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態による
在庫管理装置を図面を参照して説明する。図1は、本実
施の形態における在庫管理装置の一構成例を示した図で
ある。
【0012】本実施の形態における在庫管理装置1は、
下記の各処理を行なう処理部2と、処理の対象または処
理結果である各種データを記憶する記憶部3とを備え
る。記憶部3は、各製品毎の単価を含むマスターデータ
4と、各製品の過去の出荷量および出荷日を含む出荷デ
ータ5と、別途定義される定番製品の過去の出荷データ
である定番分出荷データ6と、各製品の出荷金額に応じ
たランク情報と出荷日数に応じたランク情報を含むラン
クデータ7と、各製品毎の発注点(出荷日1日当たりの
平均出荷量に発注点日数を乗じたもの)からなる発注点
データ8と、各製品毎の最大在庫量(出荷日1日当たり
の平均出荷量に保有日数を乗じたもの)からなる基準在
庫データ9と、別途定められる在庫目標の金額である在
庫目標金額データ10と、各ランク(金額、日数)毎の
アイテム数、月間平均出荷金額、保有日数、発注点日
数、基準在庫金額、在庫率等を含む在庫管理情報からな
る在庫管理データ11等を記憶している。
【0013】処理部2は、ランク設定部12と、発注点
設定部13と、基準在庫設定部14と、補正処理部15
と、在庫管理情報出力部16とからなる。ランク設定部
12は、在庫管理の管理分類であるランクデータ7を設
定する。発注点設定部13は、出荷データ5より各製品
の出荷日1日あたりの平均出荷量である実出荷量に対す
る1日の最大出荷量の比である平均指数を算出し、前記
ランクデータ7を利用して各ランクに含まれる製品の平
均指数の平均値を基準に各ランク毎の発注点保有日数を
算出・設定する。詳細は、後述する。基準在庫設定部1
4は、発注点保有日数に各ランク毎に定められた日数を
加算することで各ランクの基準在庫保有日数を算出・設
定する。補正処理部15は、在庫目標金額に応じた発注
点・基準在庫保有日数の補正をする。在庫管理情報出力
部16は、上記各部による処理結果である在庫管理デー
タ11を出力する。
【0014】なお、この処理部2は専用のハードウェア
により実現されるものであってもよく、また、この処理
部2はメモリおよびCPU(中央演算装置)により構成
され、処理部2の機能を実現するためのプログラムをメ
モリにロードして実行することによりその機能を実現さ
せるものであってもよい。また、この在庫管理装置1に
は、周辺機器として入力装置、表示装置等(いずれも図
示せず)が接続されるものとする。ここで、入力装置と
はキーボード、マウス等の入力デバイスのことをいう。
表示装置とはCRT(Cathode Ray Tube)や液晶表示装
置等の他、プリンタによって外部にデータを打ち出すも
のであってもよい。
【0015】次に、このように構成された在庫管理装置
1の動作を、図2に示す在庫管理装置1の動作フローチ
ャートを参照し、その動作の概要を説明する。なお、在
庫管理装置1の各部の動作の詳細は後述する。
【0016】まず、ランク設定部12は、在庫管理の管
理分類であるランク設定を行いランクデータ7を生成す
る(ステップS201)。次に、発注点設定部13は、
各ランク毎に発注点保有日数を算出・設定する(ステッ
プS202)。そして、基準在庫設定部14は、各ラン
ク毎に基準在庫保有日数を算出・設定する(ステップS
203)。そして、補正処理部15は、在庫目標金額に
よる発注点・基準在庫保有日数の補正を行う(ステップ
S204)。最後に、在庫管理情報出力部16は、在庫
管理データ11を在庫管理情報として出力する(ステッ
プS205)。
【0017】図12に在庫管理情報の一例を示す。この
例では各ランク(金額、日数)毎に、アイテム数(製品
の種類)、月間平均出荷金額、保有日数、発注点日数、
基準在庫金額、在庫率(基準在庫金額/月間平均出荷金
額)の内容をもっている。なお、この在庫管理情報を出
力するに際して、利用者は入力装置(図示せず)から、
出力させようとする出荷金額ランクを指定する。この出
荷金額ランクの指定は、全ての出荷金額ランク「S」〜
「D」のいずれかを指定することもでき、また任意の複
数の出荷金額ランクを指定することもでき、さらに全て
の出荷金額ランクを指定することもできる。ここで指定
された出荷金額ランクが出力の対象とされる。この例で
は、各出荷金額ランクが付与された製品(品名)に対し
て、さらに出荷日数ランクが付与され、各製品は出荷金
額ランクと出荷日数ランクとにより分類される。この例
では、最終的に25種類の小ランクに分類されている。
【0018】この図12に示す在庫管理情報により、出
荷金額別に在庫状況が把握でき、しかも出荷日数をも即
座に把握することができる。また、出力する出荷金額ラ
ンクの指定を変更することにより、特定の出荷金額ラン
クについてのみ表示を行うことができ、不要な情報を整
理することができる。また、同図に示す在庫管理情報に
よれば、出荷日数別に製品の在庫状況を把握することが
できるので、品切れを未然に防ぐことができ、一層在庫
管理の信頼性を向上させることが可能となる。
【0019】次に、図3に示すフローチャートに沿っ
て、ランク設定部12の動作を詳細に説明する。ここ
で、マスターデータ4および出荷データ5は、予め記憶
部3に保存されているものとする。
【0020】まず、現時点を基準に過去13週間の各製
品ごとの品名、出荷量、出荷金額、出荷日、届出先等を
含む出荷データ5より、定番分の出荷分を抽出し、定番
分出荷データ6を生成する(ステップS301)。ここ
で「定番分」とは、「小口受注分」であり、「特売分」
とは、定番分の定義を超える受注分を意味する。このよ
うに、定番分と特売分を分離するのは、定番分と特売分
とで在庫特性が著しく異なるためである。なお、定番分
と特売分とをどのレベルで分離するかは卸店の販売状況
(得意先や地域特性)によって異なる。したがって、定
番分と特売分を分離するレベルについては各卸店の事情
に応じて別途定められるものである。一例として、1回
1アイテム30ケースを基準としてこの値未満か超える
かで定番分と特売分の分離を行なう。
【0021】次に、定番分出荷データ6を用いて、定番
分における各製品(品名)別に出荷金額を合計し、それ
ぞれについて平方根を求める(ステップS302)。こ
のように平方根を求める意味については後ほど詳しく説
明する。
【0022】次に、出荷金額に応じて、各製品(品名)
毎に出荷金額ランクを設定する(ステップS303)。
なおこの出荷金額ランクは、図4に示す出荷金額ランキ
ング(「S」〜「D」)に基づき設定されるものであ
り、ランクデータの一部として記憶部3に記憶される。
【0023】次いで、定番分出荷データ6に記録された
出荷日を各製品(品名)別に計数し、各製品(品名)毎
の出荷日数を取得する(ステップS304)。
【0024】次に、出荷日数に応じて、各製品(品名)
毎に出荷日数ランクを設定する(ステップS305)。
すなわち、出荷日数に応じて出荷日数ランクを付与す
る。これにより、図12に示すように、出荷金額ランク
が付与された製品は、さらに出荷日数に応じてランク分
けされる。またこの出荷日数ランクは、図5に示す出荷
日数ランキング(「1」〜「5」)に基づき設定される
ものである。ここでは、出荷日数が営業日の80%を超
えるものをランク「1」、出荷日数が営業日の50〜8
0%を占めるものをランク「2」、出荷日数が営業日の
20〜50%を占めるものをランク「3」、出荷日数が
営業日の5〜20%を占めるものをランク「4」、出荷
日数が営業日の5%以下を占めるものをランク「5」に
区分している。
【0025】なお、図5に示す出荷金額ランキングは、
図4に示すABC分析に基づきランキング設定を行って
いる。ここで、図4について説明する。この図は、横軸
に商品品目数量を、縦軸に所定期間出荷金額累計をそれ
ぞれ表したものである。商品品目のうちの出荷金額の高
い上位約6%で所定期間の出荷金額累計の約68%を占
め、金額の高い上位14%で所定期間の出荷金額累計の
約82%を占めること等を表している。
【0026】そこで、商品品目のうちの出荷金額の平方
根を基準にし(図4においてVE係数曲線参照)、その
高い上位0〜20%をランク「S」、次に金額の高い2
0〜40%をランク「A」、次に金額の高い40〜60
%をランク「B」、次に金額の高い60〜80%をラン
ク「C」、最後の80〜100%をランク「D」に区分
する。このように各製品(品名)を出荷量ではなく出荷
金額を基準に区分けするのは、在庫率を全製品(品名)
について一律に同じにするのではなく、売上高を基準に
高低を付けるためである。
【0027】また、出荷金額に応じて製品(品名)を区
分けするにあたりその平方根を基準に行うのは、直に出
荷金額を用いる場合、若干の出荷の変動で例えば前回ラ
ンク「S」に属する品名がランク「A」に属したり、ラ
ンク「B」に属したりし、変動があり過ぎて管理が面倒
になることがあり、それを避けるためである。
【0028】図12に示す例では、ランク「S」につい
て、さらに出荷日数ランク「1」〜「5」に分類される
ことを示しているが、他のランク「A」〜「D」の各々
に属する製品についても、同様に出荷日数ランク「1」
〜「5」が付与される。出荷金額ランクおよび出荷日数
ランクに関する情報はランクデータ7として記憶部3に
保存される。以上のようにして、定番分の過去の出荷デ
ータを用いた各商品の出荷金額、出荷日数に基づいたラ
ンク付けが行われる。
【0029】次に、図7に示すフローチャートに沿っ
て、発注点設定部13の動作を詳細に説明する。
【0030】まず、各製品(品名)別に1日あたりの実
出荷量および最大出荷量を算出する(ステップS70
1)。実出荷量/日は、各製品(品名)毎に前記したよ
うに直近13週間の定番分の出荷データから総出荷量を
求め、それを出荷日数で割って出荷日1日当たりの平均
出荷量として得ている。より具体的に説明すると、図8
に示すように、例えば、直近13週間の総出荷量が12
0であって、出荷日数が30日であれば、出荷日1日当
たりの出荷量は4となる。ちなみに、同図の下欄に示し
たものは、比較のため従来の出荷平均数を算出する場合
の例を表したものであり、この例によれば、出荷量が1
20を営業日の60(日)で割ることとなって、営業日
1日当たりの出荷量2を得る。また最大出荷量/日は、
直近13週間の中で1日当たりの定番分の出荷が最大と
なる出荷量として得られる。
【0031】次に、各製品(品名)別に平均指数(最大
出荷量/実出荷量)を算出する(ステップS702)。
【0032】そして、出荷金額ランクおよび出荷日数ラ
ンクによって区分けされた製品群毎に、平均指数の平均
値を算出する。すなわち、各ランク(出荷金額および出
荷日数)に含まれる製品毎の平均指数の総和をアイテム
数で除算して算出する(ステップS703)。ここで
「アイテム数」とは、各ランクにおける商品数(種類)
である。なお、図9に各ランク(出荷金額および出荷日
数)に含まれる商品の平均指数の平均値の一例を示して
いる。この例では、出荷金額ランクが「S」、出荷日数
ランクが「1」の場合、平均指数の平均値は「3.8
1」となっている。
【0033】次に、各製品(品名)毎に出荷日数ランク
が上位(日数ランクが1または2)であるか判断する
(ステップS704)。
【0034】ステップS704で、出荷日数ランクが上
位であると判断された場合、発注点保有日数として、各
ランク(出荷金額および出荷日数)における平均指数の
平均値に所定のリードタイム(発注から入荷までに要す
る日数)を加算したものを在庫管理データ11に設定す
る(ステップS705)。例えば図9における出荷金額
ランクが「S」、出荷日数ランクが「1」である区分
(S1)における発注点保有日数は、平均指数の平均値
「3.81」に例えば1(リードタイム1日)を加算し
四捨五入した5日となる。なお、 (1)異常値である特売分を処理の対象から除去してい
る。 (2)経験的に、リードタイムを加算した値が適正な発
注点保有日数に近い値となっている。 (3)後述の補正処理部による処理によって補正される
ことにより、過剰在庫の危険性は少なくなる。 ことから、たとえリードタイムを加算しても過剰在庫を
招く可能性は低い。
【0035】ステップS704で、出荷日数ランクが上
位でないと判断された場合、発注点保有日数として、各
ランク(出荷金額および出荷日数)における平均指数の
平均値を四捨五入した値を在庫管理データ11に設定す
る(ステップS706)。ここでは、発注点保有日数に
リードタイムを加算していない。それは、売りの重要
度、出荷頻度の両面から見て、上位ランクと同じ考え方
で在庫を持つ必要がないからである。出荷日数ランク自
体が低く、続けて出荷が生じる可能性は低い。したがっ
て、リードタイム分の加算は不要であり、平均指数の平
均値をそのまま用いている。
【0036】なお、各製品(商品)の実出荷量/日に、
発注点保有日数を乗じたものが発注点であり、在庫がこ
の数量まで減少すると発注を行わなければならないこと
を表す。また、各ランク毎の発注点は、発注点データ8
として記憶部3に保存される。なお、発注点設定部は、
実出荷量記憶手段と、最大出荷量算出手段と、平均指数
算出手段と、平均値算出手段と、発注点保有日数算出手
段とにより構成され、実出荷量記憶手段および最大出荷
量算出手段はステップS701を実行し、平均指数算出
手段はステップS702を実行し、平均値算出手段はス
テップS703を実行し、発注点保有日数算出手段はス
テップS704〜ステップS706を実行する。以上に
より、各ランク毎の発注点が決定される。
【0037】次に、図10に示すフローチャートに沿っ
て、基準在庫設定部14の動作を詳細に説明する。以下
に説明する基準在庫設定部14の処理においては、売上
高貢献度が高いアイテム(金額ランク上位品−S、A)
および出荷頻度が高いアイテム(日数ランク上位品−
1、2)は品切回避を優先し、売上高貢献度が低いアイ
テム(金額ランク下位品−B、C、D)および出荷頻度
が低いアイテム(日数ランク下位品−3、4、5)は在
庫削減を優先するようにしている。
【0038】まず、各製品(品名)毎に出荷日数ランク
が上位(出荷日数ランクが1または2)であるか判断す
る(ステップS101)。
【0039】ステップS101で、出荷日数ランクが上
位であると判断された場合、基準在庫保有日数として、
そのランクの発注点保有日数に2を加算したものを在庫
管理データ11に設定する(ステップS102)。出荷
日数ランクが上位である製品の場合、週の半分以上〜毎
日出荷がある商品のため、基準在庫と発注点との差が1
日分しかないと、同じ商品が多頻度少量で発注・入荷さ
れる可能性が大きい。したがって、基準在庫保有日数の
デフォルト値をそのランクの発注点保有日数+2日とし
ている。
【0040】ステップS101で、日数ランクが上位で
ないと判断された場合、基準在庫保有日数として、その
ランクの発注点保有日数に1を加算したものを在庫管理
データ11に設定する(ステップS103)。出荷日数
ランク下位品は、在庫削減優先の観点及び発注頻度が低
いことからデフォルト値を発注点保有日数+1日として
いる。
【0041】なお、出荷1日当たりの平均出荷量(実出
荷量)にランク別の保有日数をかけることにより、基準
在庫量(最大在庫)が得られる。より具体的に言えば、
例えば図12の例では、ランク「S1」およびランク
「A1」に属するものは保有日数が7日、ランク「B
1」に属するものは保有日数が8日、ランク「C1」に
属するものは保有日数が5日、ランク「D1」に属する
ものは保有日数が6日となっている。これら各保有日数
に出荷日1日当たりの平均出荷量を乗ずることにより、
各ランクの基準在庫量が得られるのである。なお、各ラ
ンク毎の基準在庫量は基準在庫データ9として、記憶部
3に記憶される。
【0042】図6に、基準在庫、発注点、発注量の関係
を示す。発注量は、基準在庫から現在庫を引いたものを
発注単位(梱もしくは内箱)で割り、その商に発注単位
を乗じたもの(すなわち、発注単位の倍数)として得ら
れる。ここで、図6の例では発注点日数を3日とした
が、この内訳は、平均指数による算出分が2日でありリ
ードタイム分が1日である。また、発注量は、パレット
フェース単位以上の梱数になる場合には、その単位・倍
数に合わせるものとする。
【0043】次に、図11に示すフローチャートに沿っ
て、補正処理部15の動作を詳細に説明する。
【0044】まず、マスタデータ4に含まれる製品価格
と、基準在庫データ9を利用して、すべての製品に対す
る基準在庫の金額の総和である基準在庫総額を算出する
(ステップS111)。具体的には、各製品毎に製品価
格と基準在庫データ9に含まれるランク別の基準在庫量
とを乗じた値の総和を求めることにより、基準在庫総額
が算出される。
【0045】次に、基準在庫総額が在庫目標金額の範囲
内か判断し、基準在庫総額が在庫目標金額の範囲内であ
ると判断された場合、在庫管理情報出力部16による処
理へ移る(ステップS112)。なお、在庫目標金額は
予め設定され、在庫目標金額データ10として記憶部3
に記憶されているものとする。ここで「在庫目標金額の
範囲」とは在庫目標金額データ10に含まれる在庫目標
金額に特定の割合、例えば1.1および0.9を乗じた
範囲とする。
【0046】ステップS112で基準在庫総額が在庫目
標金額の範囲より多いと判断された場合、処理ループの
1回目は最下位のランクであるD5ランクを参照し、2
回目以降は順番にその上位ランクを参照する(ステップ
S113)。
【0047】そして、ステップS113で参照したラン
クの基準在庫保有日数および発注点保有日数を1減少さ
せ、ステップS111に戻る。(ステップS114)。
ここで、最下位のランクから順に基準在庫保有日数およ
び発注点保有日数を1減少させる理由は、低いランクほ
ど重要度が低いからである。また、基準在庫保有日数お
よび発注点保有日数の両方を1減少させるのは、基準在
庫保有日数と発注点保有日数が接近すると発注が頻繁に
発生することになり好ましくないからである。
【0048】ステップS112で基準在庫総額が在庫目
標金額の範囲より少ないと判断された場合、処理ループ
の1回目は最上位のランクであるS1ランクを参照し、
2回目以降は順番にその下位ランクを参照する(ステッ
プS115)。
【0049】そして、ステップS115で参照したラン
クの基準在庫保有日数を1増加させ、ステップS112
に戻る。(ステップS116)。ここで、最上位のラン
クから順に基準在庫保有日数を1増加させる理由は、高
いランクほど重要度が高いためである。また、基準在庫
保有日数のみを1増加させるのは、基準在庫保有日数と
発注点保有日数が離れるほど発注の回数が減少し好まし
いからである。なお、補正処理部15は、基準在庫総額
算出手段と、比較手段と、減算補正手段と、加算補正手
段により構成され、基準在庫算出手段はステップS11
1を実行し、比較手段はステップS112を実行し、減
算補正手段はステップS113およびステップS114
を実行し、加算補正手段はステップS115およびステ
ップS116を実行する。
【0050】本実施の形態では、製品(商品)を出荷金
額と出荷日数により25のランクに分類し、最大出荷量
と平均出荷量の関係を指数化(平均指数)して基準在庫
と発注点に反映させるので、ランク毎の出荷のバラツキ
に対応できる。また、最新13週間のデータを使用し、
毎週基準在庫と発注点を更新するので、出荷動向を反映
した在庫管理が可能となる。
【0051】なお、上記実施の形態は、卸問屋をはじめ
メーカ、小売店等にも適用可能である。また、上記実施
の形態では、保有日数や発注点日数を設定する際に用い
られる製品の出荷金額別の区分けランキング設定は、出
荷金額の平方根をもとに定めているが、これに限られる
ことなく、上位のたとえば250品名までの製品をラン
ク「S」、その次の500品名の製品をランク「A」と
いうように、単に出荷金額のランキング順に定めること
もできる。
【0052】また、上記実施の形態では製品を出荷金額
ランク「S」、「A」、「B」、「C」、「D」の5段
階に区分けしているが、これに限られることなく、3段
階あるいは4段階でもよく、さらには6段階以上にして
もよい。
【0053】さらにまた、上記実施の形態では、出荷金
額ランクでランキングを行い、各出荷金額ランクの製品
(品名)についてさらに出荷日数ランクでランキングを
行うものとしたが、逆に、先に出荷日数ランクでランキ
ングを行い、各出荷日数ランクの品名について出荷金額
ランクでランキングを行うものとする装置を構成するこ
とも可能である。また、発注点、基準在庫の設定は日数
ランクを基準に行なっていることから、少なくとも出荷
日数ランクを含む製品のランキングがなされていればよ
い。また出荷金額ランクや出荷日数ランクに加えて他の
ランクを設けることも可能である。
【0054】また、図1における処理部2の機能を実現
するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記
録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラ
ムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行すること
により在庫管理を行ってもよい。
【0055】すなわち、在庫管理プログラムを記録した
コンピュータ読み取り可能な記録媒体において、在庫管
理プログラムは、各製品の過去の出荷量および出荷日を
含む出荷データと、各製品の出荷日数に応じたランク情
報を含むランクデータを記憶する記憶機能と、前記出荷
データより各製品の出荷日1日あたりの平均出荷量であ
る実出荷量に対する1日の最大出荷量の比である平均指
数を算出し、前記ランクデータを利用して各ランクに含
まれる製品の平均指数の平均値を基準に各ランク毎の発
注点保有日数を算出・記憶する発注点設定機能と、前記
発注点設定機能により記憶された発注点保有日数に各ラ
ンク毎に定められた日数を加算することで各ランクの基
準在庫保有日数を算出・記憶する基準在庫設定機能と、
前記発注点設定機能により記憶された発注点保有日数お
よび基準在庫設定機能により記憶された基準在庫保有日
数を利用して、製品の在庫管理情報を出力する在庫管理
情報出力機能をコンピュータに実現させる。
【0056】さらに、この在庫管理プログラムは、前記
出荷データより各製品の総出荷量および出荷日数を算出
し、前記総出荷量を前記出荷日数で除算することにより
各製品の1日当たりの平均出荷量である実出荷量を算出
・記憶する実出荷量記憶機能と、前記出荷データより各
製品の1日当たりの最大出荷量を算出・記憶する最大出
荷量算出機能と、前記最大出荷量算出機能により記憶さ
れた最大出荷量を前記実出荷量記憶機能により記憶され
た実出荷量で除算することにより各製品の平均指数を算
出・記憶する平均指数算出機能と、前記ランクデータお
よび前記平均指数算出機能により記憶された平均指数を
利用して、各ランクに含まれる製品の平均指数の平均値
を算出・記憶する平均値算出機能と、前記平均値算出機
能により記憶された平均値に対し、各ランク毎に定めら
れたリードタイムを加算することにより各ランクの発注
点保有日数を算出する発注点保有日数算出機能をコンピ
ュータに実現させる。
【0057】さらに、この在庫管理プログラムは、各製
品毎の単価を含むマスターデータを更に記憶させる機能
と、前記マスターデータ、設定された基準在庫保有日数
を利用して基準在庫総額を算出し、前記発注点保有日
数、基準在庫保有日数の一方もしくは双方を補正するこ
とにより該基準在庫総額が在庫目標金額により定められ
る範囲となるようにする補正機能をコンピュータに実現
させる。
【0058】さらに、この在庫管理プログラムは、前記
マスターデータに納められた製品の価格、設定された基
準在庫保有日数を利用して各製品の基準在庫額を算出
し、算出した各製品の基準在庫額を加算することにより
基準在庫総額を算出・記憶する基準在庫総額算出機能
と、基準在庫総額算出機能により記憶された基準在庫総
額と在庫目標金額により定められる範囲とを比較する比
較機能と、前記比較機能により基準在庫総額が在庫目標
金額により定められる範囲より多いと判断された場合、
前記出荷日数が少ない下位のランクであって未補正のラ
ンクの基準在庫保有日数および発注点保有日数を減らす
補正を行う減算補正機能と、前記比較機能により基準在
庫総額が在庫目標金額により定められる範囲より少ない
と判断された場合、前記出荷日数が多い上位のランクで
あって未補正のランクの基準在庫保有日数を増やす補正
を行う加算補正機能をコンピュータに実現させ、前記基
準在庫総額算出手段により算出される基準在庫総額が前
記在庫目標金額により定められる範囲内となるまで補正
を繰り返す。
【0059】なお、ここでいう「コンピュータシステ
ム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むもの
とする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒
体」とは、フロッピーディスク、光磁気ディスク、RO
M、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステム
に内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをい
う。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」と
は、インターネット等のネットワークや電話回線等の通
信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のよ
うに、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、
その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシ
ステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラ
ムを保持しているものも含むものとする。また上記プロ
グラムは、前述した機能の一部を実現するためのもので
あっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシス
テムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせ
で実現できるものであっても良い。
【0060】以上、この発明の実施形態を図面を参照し
て詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限ら
れるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の
設計等も含まれる。
【0061】
【発明の効果】以上説明したように、本発明による在庫
管理装置及び在庫管理方法によれば、下記の効果を得る
ことができる。各ランク毎の発注点保有日数を算出・設
定する発注点設定手段と、基準在庫保有日数を算出・設
定する基準在庫設定手段とを設けたので、人手による判
断を介さず適正な発注点、基準在庫を設定できる。ま
た、基準在庫総額が在庫目標金額により定められる範囲
となるようにする補正手段をさらに設けたので、在庫目
標に応じた在庫管理が可能となる。したがって、在庫管
理が容易となり在庫管理の知識が少ない人によっても在
庫管理を行なうことができるとともに、余分な発注を抑
えて在庫量を必要最小限にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施の形態における在庫管理装置の一構成
例を示した図である。
【図2】 在庫管理装置の動作を示すフローチャートで
ある。
【図3】 ランク設定部の動作を示したフローチャート
である。
【図4】 出荷金額ランクを説明するための図である。
【図5】 出荷金額ランクと出荷日数ランクとの関係を
示した図である。
【図6】 基準在庫、発注点、発注単位の関係を示した
図である。
【図7】 発注点設定部の動作を示したフローチャート
である。
【図8】 実出荷量を説明するための図である。
【図9】 各ランクに含まれる商品の平均指数の平均値
の一例を示した図である。
【図10】 基準在庫設定部の動作を示したフローチャ
ートである。
【図11】 補正処理部の動作を示したフローチャート
である。
【図12】 在庫管理情報の一例を示した図である。
【符号の説明】
1…在庫管理装置 2…処理部 3…記憶部(記憶手段) 4…マスタデータ 5…出荷データ 6…定番分出荷デ
ータ 7…ランクデータ 8…発注点データ 9…基準在庫データ 10…在庫目標金
額データ 11…在庫管理データ 12…ランク設定
部 13…発注点設定部(発注点設定手段) 14…基準在庫設定部(基準在庫設定手段) 15…補正処理部(補正手段) 16…在庫管理情報出力部(在庫管理情報出力手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小林 健二郎 東京都墨田区本所一丁目3番7号 ライオ ン株式会社内 (72)発明者 田中 憲文 東京都墨田区本所一丁目3番7号 ライオ ン株式会社内 Fターム(参考) 3F022 MM03 MM07 MM21 MM28 MM30 5B049 BB07 CC27 CC31 DD01 DD05 EE01 FF02 FF03 FF07

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各製品の過去の出荷量および出荷日を含
    む出荷データと、各製品の出荷日数に応じたランク情報
    を含むランクデータを記憶した記憶手段と、 前記出荷データより各製品の出荷日1日あたりの平均出
    荷量である実出荷量に対する1日の最大出荷量の比であ
    る平均指数を算出し、前記ランクデータを利用して各ラ
    ンクに含まれる製品の平均指数の平均値を基準に各ラン
    ク毎の発注点保有日数を算出・設定する発注点設定手段
    と、 前記発注点設定手段で設定された発注点保有日数に各ラ
    ンク毎に定められた日数を加算することで各ランクの基
    準在庫保有日数を算出・設定する基準在庫設定手段と、 前記発注点設定手段により設定された発注点保有日数お
    よび基準在庫設定手段で設定された基準在庫保有日数を
    利用して、製品の在庫管理情報を出力する在庫管理情報
    出力手段とを備えたことを特徴とする在庫管理装置。
  2. 【請求項2】 前記発注点設定手段は、 前記出荷データより各製品の総出荷量および出荷日数を
    算出し、前記総出荷量を前記出荷日数で除算することに
    より各製品の1日当たりの平均出荷量である実出荷量を
    算出・記憶する実出荷量記憶手段と、 前記出荷データより各製品の1日当たりの最大出荷量を
    算出・記憶する最大出荷量算出手段と、 前記最大出荷量算出手段に記憶された最大出荷量を前記
    実出荷量記憶手段に記憶された実出荷量で除算すること
    により各製品の平均指数を算出・記憶する平均指数算出
    手段と、 前記ランクデータおよび前記平均指数算出手段に記憶さ
    れた平均指数を利用して、各ランクに含まれる製品の平
    均指数の平均値を算出・記憶する平均値算出手段と、 前記平均値算出手段に記憶された平均値に対し、各ラン
    ク毎に定められたリードタイムを加算することにより各
    ランクの発注点保有日数を算出する発注点保有日数算出
    手段とを備えたことを特徴とする請求項1に記載の在庫
    管理装置。
  3. 【請求項3】 前記記憶手段は、各製品毎の単価を含む
    マスターデータを更に記憶し、 前記在庫管理装置は、 前記マスターデータ、設定された基準在庫保有日数を利
    用して基準在庫総額を算出し、前記発注点保有日数、基
    準在庫保有日数の一方もしくは双方を補正することによ
    り該基準在庫総額が在庫目標金額により定められる範囲
    となるようにする補正手段をさらに備えたことを特徴と
    する請求項1または請求項2に記載の在庫管理装置。
  4. 【請求項4】 前記補正手段は、 前記マスターデータに納められた製品の価格、設定され
    た基準在庫保有日数を利用して各製品の基準在庫額を算
    出し、算出した各製品の基準在庫額を加算することによ
    り基準在庫総額を算出・記憶する基準在庫総額算出手段
    と、 基準在庫総額算出手段に記憶された基準在庫総額と在庫
    目標金額により定められる範囲とを比較する比較手段
    と、 前記比較手段により基準在庫総額が在庫目標金額により
    定められる範囲より多いと判断された場合、前記出荷日
    数が少ない下位のランクであって未補正のランクの基準
    在庫保有日数および発注点保有日数を減らす補正を行う
    減算補正手段と、 前記比較手段により基準在庫総額が在庫目標金額により
    定められる範囲より少ないと判断された場合、前記出荷
    日数が多い上位のランクであって未補正のランクの基準
    在庫保有日数を増やす補正を行う加算補正手段と、 を備え、 前記基準在庫総額算出手段により算出される基準在庫総
    額が前記在庫目標金額により定められる範囲内となるま
    で補正を繰り返すことを特徴とする請求項3に記載の在
    庫管理装置。
  5. 【請求項5】 各製品の出荷量および出荷日を含む出荷
    データと、各製品の出荷日数に応じたランク情報を含む
    ランクデータを記憶する手順と、 前記出荷データより各製品の出荷日1日あたりの平均出
    荷量である実出荷量に対する1日の最大出荷量の比であ
    る平均指数を算出し、前記ランクデータを利用して各ラ
    ンクに含まれる製品の平均指数の平均値を基準に各ラン
    ク毎の発注点保有日数を算出・記憶する手順と、 前記記憶された発注点保有日数に各ランク毎に定められ
    た日数を加算することで各ランクの基準在庫保有日数を
    算出・記憶する手順と、 前記記憶された発注点保有日数および基準在庫保有日数
    を利用して、製品の在庫管理情報を出力する手順とを含
    むことを特徴とするコンピュータによる在庫管理方法。
  6. 【請求項6】 各製品の出荷量および出荷日を含む出荷
    データと、各製品の出荷日数に応じたランク情報を含む
    ランクデータを記憶する手順と、 前記出荷データより各製品の出荷日1日あたりの平均出
    荷量である実出荷量に対する1日の最大出荷量の比であ
    る平均指数を算出し、前記ランクデータを利用して各ラ
    ンクに含まれる製品の平均指数の平均値を基準に各ラン
    ク毎の発注点保有日数を算出・記憶する手順と、 前記記憶された発注点保有日数に各ランク毎に定められ
    た日数を加算することで各ランクの基準在庫保有日数を
    算出・記憶する手順と、 前記記憶された発注点保有日数および基準在庫保有日数
    を利用して、製品の在庫管理情報を出力する手順とをコ
    ンピュータに実行させる在庫管理プログラムを記録した
    コンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100477035B1 (ko) * 2002-04-25 2005-03-17 가부시키가이샤 히타치세이사쿠쇼 재고 계획 방법 및 장치와, 재고 계획 방법을 실행시키는 컴퓨터 프로그램이 저장된 컴퓨터 판독 가능 기록 매체
JP2006293514A (ja) * 2005-04-07 2006-10-26 Fujitsu Ltd 自動発注勧告装置、自動発注勧告プログラム
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