JP2000168505A - ワイパ装置及びその製造方法 - Google Patents

ワイパ装置及びその製造方法

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JP2000168505A
JP2000168505A JP10347205A JP34720598A JP2000168505A JP 2000168505 A JP2000168505 A JP 2000168505A JP 10347205 A JP10347205 A JP 10347205A JP 34720598 A JP34720598 A JP 34720598A JP 2000168505 A JP2000168505 A JP 2000168505A
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wiper device
resin
wiper
reinforcing
fibers
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JP10347205A
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Hiromitsu Ibe
博光 井辺
Yoshimichi Shirai
義道 白井
Satoshi Yasuda
訓 安田
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Asmo Co Ltd
Original Assignee
Asmo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高強度、高剛性及び高耐環境性の確保、及び
軽量化、コストの低減及び耐久性の向上を図ることがで
きるワイパ装置及びその製造方法を提供する。 【解決手段】 リテーナ18及びプライマリーレバー2
4は、繊維強化樹脂材料からなり、その外表面部分に無
機材料のガラス繊維の固まりからなる強化材22,23
及び強化材27〜29が偏在されている。強化材22,
27〜29内の繊維の向きは、それぞれリテーナ18と
プライマリーレバー24の長手方向に配向しているに対
し、強化材23内の繊維の向きは、強化材22内の繊維
の向きとは直交している。また、リテーナ18とプライ
マリーレバー24の製造においては、予め強化材22,
23及び強化材27〜29を、充填用型40,50内の
所定位置に配置させてから、マトリックス材の樹脂を充
填用型40,50内に充填させるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ワイパ装置に係わ
り、詳しくは車両用ワイパ装置の樹脂製ワイパアーム及
びブレードに関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、車両、例えば自動車のフロント
ガラスの下部近傍にはワイパ装置が配備されている。ワ
イパ装置はフロントガラスのほぼ左右半面ずつを払拭す
るためのワイパブレードをそれぞれ先端に有する2本の
ワイパアームを備えている。
【0003】現在、車両用ワイパ装置に要求されている
特性は、あらゆる使用環境に対応できるようにするため
かなり厳しくなっている。特に車両の外部にさらされる
ワイパアーム及びワイパブレードに対しては、高強度・
高剛性に加えて高度の耐食性が求められている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来技術に
おいて、ワイパアーム(例えばリテーナ)及びワイパブ
レード(例えばプライマリーレバー)は、特殊な用途を
除き、大半は鉄、アルミなどの金属で作られ、表面に多
重の塗装又はメッキが施されている。その結果、製造工
数が多くなりコストが高くなるとともに、塗装又はメッ
キによる環境への影響が益々深刻な問題となってきた。
【0005】また、長期間の使用に伴って、塗装層又は
メッキ層の剥離などによってワイパアーム及びワイパブ
レードの使用寿命が短縮される。これは、ワイパ装置の
耐久性の向上を図る上の問題点となった。
【0006】さらに、高強度・高剛性に追求するために
鉄などにて製造されるワイパアーム及びワイパブレード
は、ワイパ装置ひいては車両の軽量化を図る上の問題点
となったとともに、金属部品間接触による騒音、特に長
期間使用後における部品間の嵌合ガタの増大による金属
音が問題となっている。
【0007】この発明は、上記のような従来技術に存在
する問題点に着目してなされたものである。その目的と
するところは、高強度、高剛性及び高耐環境性を確保す
ることができるとともに、軽量化、騒音低減、コスト低
減及び耐久性の向上を図ることができるワイパ装置及び
その確実かつ容易な製造方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、請求項1に記載の発明は、車両のフロントガラス
を払拭するためのワイパアームと、そのワイパアームの
先端に設けられたワイパブレードとを備えているワイパ
装置において、前記ワイパアームを構成する連結部材及
び前記ワイパブレードを構成するブレードラバーの支持
部材の少なくとも一方を、強化繊維が層状に偏在する繊
維強化樹脂材料からなるようにしたことを要旨とする。
【0009】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
のワイパ装置において、前記連結部材及び支持部材の外
表面の少なくとも一面に偏在して、強化繊維が層状に配
置されていることを要旨とする。
【0010】請求項3に記載の発明は、請求項1又は2
に記載のワイパ装置において、前記強化繊維の少なくと
も一部の向きを、連結部材及び支持部材の長手方向に一
致するように配向させたことを要旨とする。
【0011】請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3
のいずれか1に記載のワイパ装置において、前記連結部
材及び支持部材における他部材との連結部には、異なる
方向に配向したことを要旨とする。
【0012】請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4
のいずれか1に記載のワイパ装置において、前記強化繊
維は、層状をなす繊維の固まりからなる強化材であるこ
とを要旨とする。
【0013】請求項6に記載の発明は、請求項1乃至5
のいずれか1に記載のワイパ装置において、前記強化繊
維は、ガラス繊維、カーボン繊維、アラミド繊維、ポリ
イミド繊維のいずれか1つ又はそれらの混合体、又はそ
れらの織物又は不織布若しくは編物であることを要旨と
する。
【0014】請求項7に記載の発明は、請求項1乃至6
のいずれか1に記載のワイパ装置において、前記強化繊
維を内包するマトリックス樹脂材料は、エポキシ樹脂、
フェノール系樹脂、ビスマレイミド樹脂、ポリスチレン
樹脂、ポリイミド樹脂、不飽和ポリエステル樹脂及びフ
タル酸ジアリル樹脂などの熱硬化性樹脂と、ポリエステ
ル樹脂、ポリエーテルケトン樹脂、ポリフェニレンスル
フィド樹脂、ポリテトラフルオロエチレン樹脂などの熱
可塑性樹脂を用いたことを要旨とする。
【0015】請求項8に記載の発明は、請求項1乃至7
のいずれか1に記載のワイパ装置において、前記ワイパ
アームを構成する連結部材はリテーナであり、前記ワイ
パブレードを構成するブレードラバーの支持部材はプラ
イマリーレバーであることを要旨とする。
【0016】請求項9に記載の発明は、請求項1乃至8
のいずれか1に記載のワイパ装置の製造方法において、
前記強化繊維又は強化材を、予め充填用型内の所定位置
に配置してからマトリックス材の樹脂を充填用型内に充
填成形させるようにしたことを要旨とする。
【0017】請求項10に記載の発明は、請求項9に記
載のワイパ装置の製造方法において、前記マトリックス
材の樹脂を前記強化繊維又は強化材を通しながら充填用
型内に充填成形させるようにしたことを要旨とする。
【0018】(作用)請求項1に記載の発明によれば、
ワイパアームを構成する連結部材及びワイパブレードを
構成するブレードラバーの支持部材の少なくとも一方
を、強化繊維が層状に偏在する繊維強化樹脂材料からな
るようにしたため、従来の金属材料に替わって軽量且つ
丈夫な繊維強化樹脂材料にて製造することから、ワイパ
アーム、ワイパブレード及びワイパ装置の軽量化を図る
ことができる。また、連結部材及び支持部材の他部品と
の接触による金属騒音がなくなることから、ワイパ装置
の騒音低減を図ることができる。
【0019】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
に記載の発明の作用に加えて、連結部材及び支持部材の
外表面の少なくとも一面に偏在して、強化繊維が層状に
配置されているため、連結部材及び支持部材は、強化繊
維の偏在層における外表面部分が強化される。また、偏
在層が外表面に位置するので曲げ強度などの部材強度が
格別高いものとなる。そして、偏在される強化繊維の層
厚若しくは層内の繊維密度或いは繊維自身の太さを調整
すれば、従来技術のように強化繊維をマトリックス材の
樹脂内に全体に均一分散(分布)させる必要がなくな
る。また、車両の外部にさらされるワイパアーム及びワ
イパブレードの耐環境性(例えば耐紫外線性)が向上さ
れる。その結果、連結部材及び支持部材に用いた繊維の
用量が無駄なく減少されることから、ワイパアーム、ワ
イパブレード及びワイパ装置の一層の軽量化及びコスト
低減を図ることができる。また、ワイパ装置の耐久性の
向上を図ることができるとともに、従来技術のような塗
装又はメッキを必要としないことから、ワイパ装置の製
造工数及び製造コストを低減することができる。
【0020】請求項3に記載の発明によれば、請求項1
又は2に記載の発明の作用に加えて、強化繊維の少なく
とも一部の向きを、連結部材及び支持部材の長手方向に
一致するように配向させた。従って、このように形成さ
れた連結部材及び支持部材は、その長手方向の引張強度
及び曲げ・圧縮強度などの機械特性が向上される。その
結果、ワイパ装置の高強度・高剛性等の機械特性を確保
することができる。
【0021】請求項4に記載の発明によれば、請求項1
乃至3に記載の発明の作用に加えて、連結部材及び支持
部材における他部材との連結部には、異なる方向に配向
した強化繊維を層状に内在させた。従って、連結部材及
び支持部材における他部材との連結部は、多次元的に強
化される。その結果、多次元の負荷に作用される連結部
材及び支持部材における他部材との連結部は、破損する
ことはなく、つまり、ワイパ装置の高強度・高剛性等の
機械特性を確保することができる。
【0022】請求項5に記載の発明によれば、請求項1
乃至4に記載の発明の作用に加えて、強化繊維は、層状
をなす繊維の固まりからなる強化材であるため、予め例
えばシート状に製造することができる。強化材を組み合
わせることによって所望強化表面又は箇所を簡単に強化
させることができる。その結果、ワイパ装置を容易且つ
確実に製造することができる。
【0023】請求項6に記載の発明によれば、請求項1
乃至5に記載の発明の作用に加えて、異なる繊維を選択
することによって、ワイパ装置の物理特性(例えば導電
性等)と化学特性(例えば耐腐食性等)を向上すること
ができるとともに、ワイパ装置の機械特性を更に向上す
ることができる。
【0024】請求項7に記載の発明によれば、請求項1
乃至6に記載の発明の作用に加えて、異なる樹脂を選択
することによって、ワイパ装置の物理特性(例えば導電
性等)と化学特性(例えば耐腐食性等)を向上すること
ができるとともに、ワイパ装置の加工性を向上すること
ができる。
【0025】請求項8に記載の発明によれば、リテーナ
及びプライマリーレバーの外表面部分は強化されるとと
もに、リテーナ及びプライマリーレバーの長手方向の引
張強度及び曲げ・圧縮強度などの機械特性と、耐環境性
(例えば耐紫外線性)及び耐薬品性が向上される。その
結果、ワイパ装置の高強度、高剛性及び高耐環境性を確
保することができるとともに、ワイパ装置の軽量化、コ
ストの低減及び耐久性の向上を図ることができる。
【0026】請求項9に記載の発明によれば、強化繊維
又は強化材は、マトリックス材の樹脂と一体にインサー
ト形成される。従って、ワイパアームとワイパブレード
つまりワイパ装置を確実かつ容易に製造することができ
る。
【0027】請求項10に記載の発明によれば、請求項
9に記載の発明の作用に加えて、強化材側にもマトリッ
クス材の樹脂が充分回り込まれ、強化材とマトリックス
材の樹脂とは確実に一体に成形される。その結果、ワイ
パ装置をさらに確実に製造することができる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した一実施
形態を図1〜図9に従って説明する。図1に示すよう
に、車両としての自動車11のフロントガラス12を払
拭する2つのワイパ装置10が設けられている。そし
て、一方のワイパ装置10は、フロントガラス12の右
半分を払拭し、他方のワイパ装置10は、フロントガラ
ス12の左半分を払拭する。左右のワイパ装置10は共
に、図示しないモータにて回動動作するワイパアーム1
3と、そのワイパアーム13の先端部に設けられたワイ
パブレード14とを備えている。
【0029】前記ワイパアーム13は、図2に示すよう
に、連結部材としてのアームピース17、リテーナ18
及びアームヘッド19を備えている。そのリテーナ18
の先端には、アームピース17を介して前記ワイパブレ
ード14が固定されている。そして、リテーナ18の基
端は、ヒンジピン20を介してアームヘッド19に対し
て回動可能に支持されている。
【0030】図3は、前記ワイパアーム13を構成する
リテーナ18の基端を示す斜視図である。図4は、リテ
ーナ18の縦断面図(図2におけるA−A線断面図)で
ある。図3及び図4に示すように、リテーナ18は、繊
維強化樹脂材料からなり、縦断面逆U字状に形成されて
いる。リテーナ18の基端には、ヒンジピン20を取り
付けるための穴21が設けられている。
【0031】リテーナ18を形成する繊維強化樹脂材料
は、図4及び図5に示すように、マトリックス材の樹脂
18aと、その樹脂18aの外表面部分に層状に内在し
た繊維の固まりよりなる第1及び第2の強化材22,2
3とからなる。
【0032】第1の強化材22は、縦断面逆U字状に形
成され、第1の強化材22内の繊維の向きは、リテーナ
18の長手方向(図2及び図3においてx方向)に配向
している。
【0033】第2の強化材23は、平板状に形成され、
他部材との連結部としてのリテーナ18の基端部分の両
側面に偏在されている。また、第2の強化材23内の繊
維は、互いに係合して連なっているとともに、その繊維
の向きは、リテーナ18の長手方向に直交する方向(図
3及び図4においてy方向)に配向している。このと
き、第2の強化材23は、リテーナ18の基端部分の両
側面に偏在された第1の強化材22の外側に位置してい
る。つまり、リテーナ18の基端部分の両側面は、2層
の第1及び第2の強化材22,23により強化されてお
り、しかも両強化材22,23内の繊維の向きは互いに
直交するようになっている。本実施形態では、リテーナ
18を構成するマトリックス材の樹脂18aは、熱可塑
性樹脂であるポリエステル樹脂が用いられ、前記層状に
偏在した第1及び第2の強化材22,23は、無機材料
のガラス繊維が用いられている。
【0034】前記ワイパブレード14は、図2に示すよ
うに、前記アームピース17と連結する支持部材として
のプライマリーレバー24と、ヨーク25を介してプラ
イマリーレバー24により支持固定されるブレードラバ
ー26などを備えている。図6は、ワイパブレード14
を構成するプライマリーレバー24の縦断面図(図2に
おけるB−B線断面図)である。図6に示すように、プ
ライマリーレバー24は、繊維強化樹脂材料からなり、
縦断面逆U字状に形成されている。また、プライマリー
レバー24を形成する繊維強化樹脂材料は、図6に示す
ように、マトリックス材の樹脂24aと、その樹脂24
aの外表面部分(上表面部分と両側面部分)に層状に内
在した繊維の固まりよりなる第3〜第5の強化材27〜
29とからなる。
【0035】第3〜第5の各強化材27〜29内の繊維
は、互いに係合して連なっているとともに、その繊維の
向きは、プライマリーレバー24の長手方向(図6にお
いて紙面に垂直する方向)に配向している。本実施形態
では、プライマリーレバー24を構成するマトリックス
材の樹脂24aは、熱硬化性樹脂であるエポキシ樹脂が
用いられ、前記層状に偏在した第3〜第5の強化材27
〜29は、無機材料のガラス繊維が用いられている。
【0036】次にリテーナ18とプライマリーレバー2
4の製造方法について説明する。リテーナ18の製造に
おいては、まず、ポリエステル樹脂と長繊維のガラス繊
維を用いて公知の方法にてシート状の第1の強化材22
の素材を製造する。次に、この第1の強化材22の素材
を適当な大きさに切断した後、真空成形の成形方法にて
図7に示すような形状(つまり縦断面逆U字状)に成形
させる。それと同時に、ポリエステル樹脂と長繊維のガ
ラス繊維を用いて公知の方法にてシート状の第2の強化
材23の素材を製造する。次に、この第2の強化材23
の素材を適当な大きさに切断成形させる。そして、成形
された第1及び第2の強化材22,23を、図8に示す
ように、充填用型40の下型41内に配置させ、ポリエ
ステル樹脂18aを充填用型40の上型42に形成され
た充填口43から充填用型40内に充填させることによ
って、第1及び第2の強化材22,23は、ポリエステ
ル樹脂18aと一体にインサート形成される。
【0037】また、プライマリーレバー24の製造にお
いては、エポキシ樹脂と長繊維のガラス繊維を用いて公
知の方法にてシート状の第3〜第5の強化材27〜29
の素材をそれぞれ製造する。次に、この第3〜第5の強
化材27〜29の素材をそれぞれ適当な大きさに切断さ
せる。そして、切断された第3〜第5の強化材27〜2
9を、図9に示すように、充填用型50の下型51内に
配置させ、エポキシ樹脂24aを充填用型50の上型5
2に形成された充填口53から充填用型50内に充填さ
せることによって、第3〜第5の強化材27〜29は、
エポキシ樹脂24aと一体にインサート形成される。
【0038】本実施形態のワイパ装置10及びその製造
方法によれば、以下のような特徴を得ることができる。 (1)本実施形態では、ワイパアーム13を構成するリ
テーナ18及びワイパブレード14を構成するプライマ
リーレバー24は、強化繊維が層状に偏在する繊維強化
樹脂材料からなるようにした。従って、従来の金属材料
に替わって軽量且つ丈夫な繊維強化樹脂材料にて製造す
ることから、ワイパアーム13、ワイパブレード14及
びワイパ装置10の軽量化を図ることができる。また、
リテーナ18及びプライマリーレバー24の他部品との
接触による金属騒音がなくなることから、ワイパ装置1
0の騒音低減を図ることができる。
【0039】(2)本実施形態では、ワイパアーム13
を構成するリテーナ18の外表面部分には、層状をなす
繊維の固まりからなる第1の強化材22が偏在されるよ
うになっている。従って、リテーナ18の外表面は強化
される。また、第1の強化材22の偏在層が外表面部分
に位置するので曲げ強度などの部材強度が格別高いもの
となる。そして、第1の強化材22の厚さを変えれば、
リテーナ18の機械特性を満足することができ、第1の
強化材22をリテーナ18内に全体に均一分散(分布)
させる必要がなくなる。その結果、リテーナ18に用い
た繊維の用量が無駄なく減少されることから、ワイパア
ーム13及びワイパ装置10の一層の軽量化及びコスト
低減を図ることができる。
【0040】(3)本実施形態では、ワイパブレード1
4を構成するプライマリーレバー24の外表面部分に
は、層状をなす繊維の固まりからなる第3〜第5の強化
材27〜29が偏在されるようになっている。従って、
プライマリーレバー24の外表面は強化される。また、
第3〜第5の強化材27〜29の偏在層が外表面部分に
位置するので曲げ強度などの部材強度が格別高いものと
なる。そして、第3〜第5の強化材27〜29の厚さを
変えれば、プライマリーレバー24の機械特性を満足す
ることができ、第3〜第5の強化材27〜29をプライ
マリーレバー24内に全体に均一分散(分布)させる必
要がなくなる。その結果、プライマリーレバー24に用
いた繊維の用量が無駄なく減少されることから、ワイパ
ブレード14及びワイパ装置10の一層の軽量化及びコ
スト低減を図ることができる。
【0041】(4)本実施形態では、第1の強化材22
と第3〜第5の強化材27〜29内の繊維の向きは、そ
れぞれリテーナ18とプライマリーレバー24の長手方
向に配向している。従って、このように形成されたリテ
ーナ18とプライマリーレバー24は、その長手方向の
引張強度及び曲げ・圧縮強度などの機械特性が向上され
る。その結果、ワイパ装置10の高強度・高剛性等の機
械特性を確保することができる。
【0042】(5)本実施形態では、リテーナ18の基
端部分の両側面に偏在された第1の強化材22の外側に
は第2の強化材23を偏在させた。つまり、リテーナ1
8の基端部分の両側面は、2層の第1及び第2の強化材
22,23により強化されている。また、両強化材2
2,23内の繊維の向きは互いに直交するようになって
いる。従って、リテーナ18の基端は、3次元的に強化
される。その結果、3次元の負荷に作用されるリテーナ
18の基端は、破損なくヒンジピン20を介してアーム
ヘッド19により回動可能に支持することができる。つ
まり、ワイパ装置10の高強度・高剛性等の機械特性を
確保することができる。
【0043】(6)本実施形態では、ワイパアーム13
を構成するリテーナ18とワイパブレード14を構成す
るプライマリーレバー24は、繊維強化樹脂材料からな
り、リテーナ18とライマリーレバー24との外表面部
分には、層状をなす繊維の固まりからなる第1及び第2
の強化材22,23及び第3〜第5の強化材27〜29
がそれぞれ偏在されるようになっている。従って、車両
の外部にさらされるワイパアーム13及びワイパブレー
ド14の耐環境性(例えば耐紫外線性)が向上される。
その結果、ワイパ装置10の耐久性の向上を図ることが
できるとともに、従来技術のような塗装又はメッキを必
要としないことから、ワイパ装置10の製造工数及び製
造コストを低減することができる。
【0044】(7)また、本実施形態では、リテーナ1
8の外表面に層状に偏在した第1及び第2の強化材2
2,23と、プライマリーレバー24の外表面に層状に
偏在した第3〜第5の強化材27〜29とは、無機材料
のガラス繊維を用いた。従って、ウォッシャ液に接触す
るリテーナ18とプライマリーレバー24の耐薬品性が
向上される。その結果、ワイパ装置10の耐久性の向上
を図ることができるとともに、従来技術のような塗装又
はメッキを必要としないことから、ワイパ装置10の製
造工数及び製造コストを低減することができる。
【0045】(8)本実施形態では、公知の方法で所定
形状に予め製造された第1〜第5の強化材22,23,
27〜29を、それぞれ充填用型40,50内の所定位
置に配置させてから、マトリックス材の樹脂18a,2
4aを充填用型40,50の充填口43,53から充填
用型40,50内に充填させる。そして、第1〜第5の
強化材22,23,27〜29は、層状に偏在されるよ
うにマトリックス材の樹脂18a,24aと一体にイン
サート形成される。従って、ワイパアーム13を構成す
るリテーナ18とワイパブレード14を構成するプライ
マリーレバー24つまりワイパ装置10を確実かつ容易
に製造することができる。
【0046】なお、本発明の実施形態は以下のように変
更してもよい。 ○上記実施形態では、第1〜第5の強化材22,23,
27〜29は、マトリックス材の樹脂18a,24aの
外表面部分に層状に内在した繊維の固まりよりなってい
たが、繊維の固まりに限定されず、繊維密度の高い層よ
りなって実施してもよい。この場合、上記実施形態とほ
ぼ同様な効果を得ることができる。
【0047】○上記実施形態では、リテーナ18の基端
部分の両側面に偏在された両強化材22,23内の繊維
の向きは互いに直交するようになっている。リテーナ1
8の基端部分の両側面に偏在された第1の強化材22内
の繊維の向きに対して第2の強化材23内の繊維の向き
を傾斜(異なる方向に配向)するようにしてもよい。こ
の場合、ワイパ装置10の高強度・高剛性等の機械特性
を確保することができる。
【0048】○また、上記実施形態では、第2の強化材
23を、リテーナ18の基端部分の両側面に偏在された
第1の強化材22の外側に位置するようにした。第2の
強化材23を、リテーナ18の基端部分の両側面に偏在
された第1の強化材22の内側に位置するようにしても
よい。この場合、上記実施形態とほぼ同様な効果を得る
ことができる。
【0049】○上記実施形態では、第1の強化材22と
第3〜第5の強化材27〜29内の繊維の向きは、それ
ぞれリテーナ18とプライマリーレバー24の長手方向
に配向したが、第1の強化材22と第3〜第5の強化材
27〜29内の繊維は、一方向に配向することに限定さ
れず、多方向に配向してもよい。また、繊維と繊維が互
いに絡み合っているように3次元的に配向してもよい。
この場合、第1の強化材22と第3〜第5の強化材27
〜29の各方向の強度及び剛性が向上される。その結
果、ワイパ装置10の高強度・高剛性等の機械特性を更
に向上することができるとともに、第2の強化材23を
省略することができることから、ワイパ装置10の製造
工数及び製造コストを低減することができ、ワイパ装置
10を更に容易に製造することができる。
【0050】○上記実施形態では、リテーナ18を形成
する繊維強化樹脂材料は、図10に示すように、マトリ
ックス材の樹脂18aと、その樹脂18aの外表面部分
に層状に内在した繊維の固まりよりなる第6〜第8の強
化材30〜32とからなって実施してもよい。詳述する
と、第6〜第8の強化材30〜32は、平板状に形成さ
れている。第6〜第8の強化材30〜32内の繊維の向
きは、リテーナ18の長手方向に配向した。この場合、
上記実施形態の特徴(5)に記載の効果以外の効果を得
ることができる。
【0051】○また、上記第6〜第8の強化材30〜3
2を内在させるリテーナ18の製造を、次のようにして
もよい。詳述すると、ポリエステル樹脂と長繊維のガラ
ス繊維を用いて公知の方法にてシート状の第6〜第8の
強化材30〜32の素材をそれぞれ製造する。次に、こ
の第6〜第8の強化材30〜32の素材をそれぞれ適当
な大きさに切断させる。そして、切断された第6〜第8
の強化材30〜32を、図11に示すように、充填用型
60の下型61内に配置させてから充填用型60の上型
62を合わせる。そして、ポリエステル樹脂18aを下
型61に形成された枝状の充填口63から第6及び第7
の強化材30,31を通しながら充填用型60内に充填
させることによって、第6〜第8の強化材30〜32
は、ポリエステル樹脂18aと一体にインサート形成さ
れる。この場合、第6及び第7の強化材30,31側に
もポリエステル樹脂18aが充分回り込み、第6及び第
7の強化材30,31とポリエステル樹脂18aとは確
実に一体に成形される。その結果、上記実施形態の効果
に加えて、ワイパアーム13及びワイパ装置10をさら
に確実に製造することができる。
【0052】また、第1及び第2の強化材22,23を
内在させるリテーナ18とプライマリーレバー24を、
この方法にて製造させてもよい。 ○上記第3〜第5の強化材27〜29又は第6〜第8の
強化材30〜32は、図12に示すような形状(つまり
縦断面逆U字状)に一体形成して実施してもよい。つま
り、ポリエステル樹脂と長繊維のガラス繊維を用いて公
知の方法にてシート状の強化材33の素材を製造する。
次に、この強化材33の素材を適当な大きさに切断した
後、真空成形などにて成形させる。この場合、上記実施
形態の効果に加えて、ワイパブレード14及びワイパ装
置10を更に容易に製造することができる。
【0053】○上記実施形態では、第1〜第5の強化材
22,23,27〜29を、それぞれ充填用型40,5
0内の所定位置に配置させてから、マトリックス材の樹
脂18a,24aを充填用型40,50の充填口43,
53から充填用型40,50内に充填させるようにし
た。マトリックス材の樹脂18a,24aの替わりに短
繊維とマトリックス材の樹脂18a,24aとで混練後
ペレット化されるペレットを、充填用型40,50内に
充填させるようにしてもよい。この場合、上記実施形態
の効果に加えて、リテーナ18とプライマリーレバー2
4に対して、第1〜第5の強化材22,23,27〜2
9の偏在層以外部分の強度即ち全体強度を向上すること
ができる。
【0054】○上記実施形態では、リテーナ18及びプ
ライマリーレバー24の製造については、表面に強化繊
維を偏在させた熱可塑性樹脂のマトリックス材からなる
板状の繊維強化樹脂材料を3片用意し、当該3片の繊維
強化樹脂材料をU字状に配置した後に、各片を熱溶着に
より一体化するようにしてもよい。
【0055】○上記実施形態では、リテーナ18を製造
するマトリックス材の樹脂18aは、熱可塑性樹脂であ
るポリエステル樹脂を用いたが、ポリエステル樹脂に限
定されず、例えば熱可塑性樹脂であるポリエーテルケト
ン樹脂、ポリフェニレンスルフィド樹脂、ポリテトラフ
ルオロエチレン樹脂などを用いてもよい。この場合、上
記実施形態の効果に加えて、ワイパ装置10の物理特性
(例えば靱性等)と化学特性(例えば耐環境性、耐薬品
性等)を向上することができる。
【0056】○上記実施形態では、プライマリーレバー
24を製造するマトリックス材の樹脂24aは、熱硬化
性樹脂であるエポキシ樹脂を用いて実施したが、プライ
マリーレバー24を製造するマトリックス材の樹脂24
aを、エポキシ樹脂に限定されず、例えばフェノール系
樹脂、ビスマレイミド樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリイ
ミド樹脂、不飽和ポリエステル樹脂及びフタル酸ジアリ
ル樹脂などを用いて実施してもよい。また、プライマリ
ーレバー24を製造するマトリックス材の樹脂24a
を、熱可塑性樹脂例えばポリエステル樹脂、ポリエーテ
ルケトン樹脂、ポリフェニレンスルフィド樹脂、ポリテ
トラフルオロエチレン樹脂などを用いて実施してもよ
い。これらの場合、上記実施形態の効果に加えて、異な
る樹脂を選択することによって、ワイパ装置10の物理
特性(例えば靱性等)と化学特性(例えば耐環境性、耐
薬品性等)を向上することができるとともに、プライマ
リーレバー24つまりワイパ装置10の加工性などを向
上することができる。
【0057】○上記実施形態では、第1〜第5の強化材
22,23,27〜29内の繊維は、無機材料のガラス
繊維を用いたが、第1〜第5の強化材22,23,27
〜29内の繊維を、織布又は不織布等にて実施してもよ
い。この場合、上記実施形態とほぼ同様な効果を得るこ
とができる。
【0058】○上記実施形態では、第1〜第5の強化材
22,23,27〜29内の繊維は、無機材料のガラス
繊維を用いて実施したが、第1〜第5の強化材22,2
3,27〜29内の繊維を、ガラス繊維に限定されず、
例えば無機材料のカーボン繊維を用いて実施してもよ
い。この場合、上記実施形態とほぼ同様な効果を得るこ
とができる。また、第1〜第5の強化材22,23,2
7〜29内の繊維を、有機材料の繊維例えば、アラミド
繊維、ポリイミド繊維等を用いて実施してもよい。この
場合、上記実施形態の(7)以外の効果を得ることがで
きる。さらに、上記で例挙した繊維の混合体、又はそれ
らの織物又は不織布若しくは編物等を用いて実施しても
よい。
【0059】○上記実施形態では、リテーナ18の製造
においては、まず、ポリエステル樹脂18aと長繊維の
ガラス繊維を用いて公知の方法にてシート状の第1の強
化材22の素材を製造する。次に、この第1の強化材2
2の素材を適当な大きさに切断した後、真空成形などに
て所定形状に成形させるようにした。第1の強化材22
の素材を適当な大きさに切断した後、真空成形に限定さ
れず、例えば圧縮成形の成形方法にて所定形状に成形さ
せるようにしてもよい。この場合、ワイパ装置10を確
実かつ容易に製造することができる。
【0060】○上記実施形態では、リテーナ18の製造
においては、まず、ポリエステル樹脂18aと長繊維の
ガラス繊維を用いて公知の方法にて棒状の第1の強化材
22の素材を製造し、それを加熱軟化又は溶融してプレ
ス又はローラ等にてシート状の第1の強化材22の素材
に製造するようにしてもよい。この場合、ワイパ装置1
0を確実かつ容易に製造することができる。
【0061】○上記実施形態では、第1〜第5の強化材
22,23,27〜29にそれぞれ用いたマトリックス
材の樹脂と、充填成形用のマトリックス材の樹脂18
a,24aとは、同一種類の樹脂にしたが、同一種類の
樹脂に限定されず、第1〜第5の強化材22,23,2
7〜29にそれぞれ用いたマトリックス材の樹脂と、充
填成形用のマトリックス材の樹脂18a,24aとは、
相容性のある異種類の樹脂にしてもよい。この場合、上
記実施形態とほぼ同様な効果を得ることができる。
【0062】○上記実施形態では、本発明をワイパアー
ム13を構成するリテーナ18及びワイパブレード14
を構成するプライマリーレバー24に具体化して実施し
たが、本発明をワイパアーム13を構成するアームピー
ス17及びワイパブレード14を構成するセカンダリー
レバ(図示せず)等に具体化して実施してもよい。この
場合、上記実施形態の効果に加えて、ワイパ装置10の
軽量化及びコスト低減を更に図ることができる。
【0063】○上記実施形態では、本発明を自動車のワ
イパ装置に具体化して実施したが、本発明を自動車以外
の車両のワイパ装置に応用してもよい。この場合、上記
実施形態とほぼ同様な効果を得ることができる。
【0064】次に、前記実施形態及び別例から把握でき
る請求項に記載した発明以外の技術的思想について、そ
れらの効果とともに以下に記載する。 (1)請求項1乃至5のいずれか1に記載のワイパ装置
において、前記強化繊維を、無機材料の繊維としたこと
を特徴とするワイパ装置。
【0065】従って、ウォッシャ液に接触するワイパア
ームとワイパブレードの耐薬品性が向上される。その結
果、ワイパ装置の耐久性の向上を図ることができるとと
もに、従来技術のような塗装又はメッキが必要しないこ
とから、ワイパ装置の製造工数及び製造コストを低減す
ることができる。
【0066】(2)請求項1乃至8のいずれか1に記載
のワイパ装置の製造方法において、繊維を偏在した繊維
強化樹脂材料からなる複数の部品を、加熱又は樹脂充填
により溶着結合させたことを特徴とするワイパ装置の製
造方法。
【0067】従って、ワイパ装置を確実かつ容易に製造
することができる。
【0068】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1に記載の
発明によれば、ワイパアーム、ワイパブレード及びワイ
パ装置の軽量化を図ることができる。
【0069】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
に記載の発明の効果に加えて、ワイパアーム、ワイパブ
レード及びワイパ装置の一層の軽量化及びコスト低減を
図ることができるとともに、ワイパ装置の製造工数及び
製造コストを低減することができる。
【0070】請求項3及び4に記載の発明によれば、請
求項1又は2に記載の発明の効果に加えて、ワイパ装置
の高強度・高剛性等の機械特性を確保することができ
る。請求項5に記載の発明によれば、請求項1乃至4に
記載の発明の効果に加えて、ワイパ装置を容易且つ確実
に製造することができる。
【0071】請求項6に記載の発明によれば、請求項1
乃至5に記載の効果に加えて、ワイパ装置の物理特性と
化学特性(を向上することができるとともに、ワイパ装
置の機械特性を更に向上することができる。
【0072】請求項7に記載の発明によれば、請求項1
乃至6に記載の発明の効果に加えて、ワイパ装置の加工
性を向上することができる。請求項8に記載の発明によ
れば、請求項1乃至7に記載の発明の効果に加えて、ワ
イパ装置の高強度、高剛性及び高耐環境性を確保するこ
とができるとともに、ワイパ装置の軽量化、コストの低
減及び耐久性の向上を図ることができる。
【0073】請求項9に記載の発明によれば、ワイパア
ームとワイパブレードつまりワイパ装置を確実かつ容易
に製造することができる。請求項10に記載の発明によ
れば、請求項9に記載の発明の効果に加えて、ワイパ装
置をさらに確実に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 車両のフロントガラスを払拭するワイパ装置
の外観図。
【図2】 ワイパ装置を構成するワイパアームとワイパ
ブレードの正面図。
【図3】 ワイパアームを構成するリテーナの要部斜視
図。
【図4】 リテーナの図2におけるA−A線断面図。
【図5】 図4におけるC−C断面図。
【図6】 ワイパブレードを構成するプライマリーレバ
ーの図2におけるB−B線断面図。
【図7】 リテーナの強化材を示す斜視図。
【図8】 リテーナの製造方法を示す断面図。
【図9】 プライマリーレバーの製造方法を示す断面
図。
【図10】 別例のワイパアームを構成するリテーナの
要部斜視図。
【図11】 別例のリテーナの製造方法を示す断面図。
【図12】 別例のリテーナ又はプライマリーレバーの
強化材を示す斜視図。
【符号の説明】
10…ワイパ装置、11…車両としての自動車、12…
フロントガラス、13…ワイパアーム、14…ワイパブ
レード、17…連結部材としてのアームピース、18…
連結部材としてのリテーナ、22,23,27〜29,
30〜32,33…強化材、24…支持部材としてのプ
ライマリーレバー、26…ブレードラバー、40,5
0,60…充填用型。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 安田 訓 静岡県湖西市梅田390番地 アスモ 株式 会社内 Fターム(参考) 3D025 AA01 AC01 AD02 AE05 AE08 AE24 4F072 AA02 AB06 AB07 AB09 AB10 AB28 AB29 AB30 AD05 AD07 AD11 AD14 AD23 AD37 AD38 AD45 AD46 AK06 AL02 AL09 4F100 AD11B AD11C AG00B AG00C AK12B AK12C AK18B AK18C AK33B AK33C AK41 AK44B AK44C AK47B AK47C AK49B AK49C AK52B AK52C AK54B AK54C AK54J AK56B AK56C AK56J AK57B AK57C AL01B AL01C AT00A BA02 BA03 BA06 BA07 BA10B BA10C DG01B DG01C DG04 DG06B DG06C DG12B DG12C DG13B DG13C DG15B DG15C DG17B DG17C EH31 GB32 JK01 JL03 JL09

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両(11)のフロントガラス(12)
    を払拭するためのワイパアーム(13)と、そのワイパ
    アーム(13)の先端に設けられたワイパブレード(1
    4)とを備えているワイパ装置(10)において、 前記ワイパアーム(13)を構成する連結部材(17,
    18)及び前記ワイパブレード(14)を構成するブレ
    ードラバー(26)の支持部材(24)の少なくとも一
    方を、強化繊維が層状に偏在する繊維強化樹脂材料から
    なるようにしたことを特徴とするワイパ装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のワイパ装置において、 前記連結部材(17,18)及び支持部材(24)の外
    表面の少なくとも一面に偏在して、強化繊維が層状に配
    置されていることを特徴とするワイパ装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載のワイパ装置にお
    いて、 前記強化繊維の少なくとも一部の向きを、連結部材(1
    7,18)及び支持部材(24)の長手方向に一致する
    ように配向させたことを特徴とするワイパ装置。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれか1に記載のワ
    イパ装置において、 前記連結部材(17,18)及び支持部材(24)にお
    ける他部材との連結部には、異なる方向に配向した強化
    繊維を層状に内在させたことを特徴とするワイパ装置。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれか1に記載のワ
    イパ装置において、 前記強化繊維は、層状をなす繊維の固まりからなる強化
    材(22,23,27〜29,30〜32,33)であ
    ることを特徴とするワイパ装置。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至5のいずれか1に記載のワ
    イパ装置において、 前記強化繊維は、ガラス繊維、カーボン繊維、アラミド
    繊維、ポリイミド繊維のいずれか1つ又はそれらの混合
    体、又はそれらの織物又は不織布若しくは編物であるこ
    とを特徴とするワイパ装置。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至6のいずれか1に記載のワ
    イパ装置において、 前記強化繊維を内包するマトリックス樹脂材料(18
    a,24a)は、エポキシ樹脂、フェノール系樹脂、ビ
    スマレイミド樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリイミド樹
    脂、不飽和ポリエステル樹脂及びフタル酸ジアリル樹脂
    などの熱硬化性樹脂と、ポリエステル樹脂、ポリエーテ
    ルケトン樹脂、ポリフェニレンスルフィド樹脂、ポリテ
    トラフルオロエチレン樹脂などの熱可塑性樹脂を用いた
    ことを特徴とするワイパ装置。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至7のいずれか1に記載のワ
    イパ装置において、 前記ワイパアーム(13)を構成する連結部材はリテー
    ナ(18)であり、前記ワイパブレード(14)を構成
    するブレードラバー(26)の支持部材はプライマリー
    レバー(24)であることを特徴とするワイパ装置。
  9. 【請求項9】 請求項1乃至8のいずれか1に記載のワ
    イパ装置の製造方法において、 前記強化繊維又は強化材(22,23,27〜29,3
    0〜32,33)を、予め充填用型(40,50,6
    0)内の所定位置に配置してからマトリックス材の樹脂
    (18a,24a)を充填用型(40,50,60)内
    に充填成形させるようにしたことを特徴とするワイパ装
    置の製造方法。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載のワイパ装置の製造方
    法において、 前記マトリックス材の樹脂(18a,24a)を前記強
    化繊維又は強化材(22,23,27〜29,30〜3
    2,33)を通しながら充填用型(40,50,60)
    内に充填成形させるようにしたことを特徴とするワイパ
    装置の製造方法。
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