JP2000167815A - コンクリート表面硬化遅延テープ - Google Patents

コンクリート表面硬化遅延テープ

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JP2000167815A
JP2000167815A JP10341827A JP34182798A JP2000167815A JP 2000167815 A JP2000167815 A JP 2000167815A JP 10341827 A JP10341827 A JP 10341827A JP 34182798 A JP34182798 A JP 34182798A JP 2000167815 A JP2000167815 A JP 2000167815A
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Kazuyuki Fukuyama
和行 福山
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Sekisui Chemical Co Ltd
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    • B28BSHAPING CLAY OR OTHER CERAMIC COMPOSITIONS; SHAPING SLAG; SHAPING MIXTURES CONTAINING CEMENTITIOUS MATERIAL, e.g. PLASTER
    • B28B7/00Moulds; Cores; Mandrels
    • B28B7/36Linings or coatings, e.g. removable, absorbent linings, permanent anti-stick coatings; Linings becoming a non-permanent layer of the moulded article
    • B28B7/362Linings or coatings, e.g. removable, absorbent linings, permanent anti-stick coatings; Linings becoming a non-permanent layer of the moulded article specially for making moulded articles from concrete with exposed aggregate
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B28WORKING CEMENT, CLAY, OR STONE
    • B28BSHAPING CLAY OR OTHER CERAMIC COMPOSITIONS; SHAPING SLAG; SHAPING MIXTURES CONTAINING CEMENTITIOUS MATERIAL, e.g. PLASTER
    • B28B19/00Machines or methods for applying the material to surfaces to form a permanent layer thereon
    • B28B19/0053Machines or methods for applying the material to surfaces to form a permanent layer thereon to tiles, bricks or the like
    • B28B19/0061Means for arranging or fixing the tiles, bricks or the like in the mould
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 タイル接着されたコンクリートパネルの脱型
後の洗浄作業を容易にし、PC板養生時の蒸気およびセ
メント水に溶解するので、蒸気養生後の脱型時には水洗
除去が可能であるコンクリート表面硬化遅延テープを提
供する。 【解決手段】 繊維状カルボキシアルキルセルロースも
しくはその塩からなる水溶性シート基材の一面に、水溶
性高分子からなる粘着剤ベースポリマーおよびコンクリ
ート硬化遅延剤よりなる粘着剤層が積層されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンクリート表面
硬化遅延テープに関し、特に、プレキャストコンクリー
ト板(PC板)にタイルを先付けする際に用いられ、タ
イル表面の汚れを容易に除去することを可能としたり、
或いはコンクリート表面に直接適用して、骨材洗い出し
を容易とし得るコンクリート表面硬化遅延テープに関す
る。なお、本明細書ではセメント、モルタルなどの硬化
物を「コンクリート」と総称するものとする。
【0002】
【従来の技術】従来から、ビルなどの建造物において美
観を高めるために外壁にタイルが多用されている。しか
しながら、コンクリートの壁面を形成した後に、現場に
てタイル貼りを施工するには多数の作業者を必要とし、
かつ長時間に渡る作業が強いられるものであった。
【0003】そこで、最近では予めタイルが貼り付けら
れたコンクリートパネルを工場で製造し、現場において
組み立てる方法、すなわちタイル先付け工法が採用され
ている。このタイル先付け工法は、一般に、必要な数の
タイルをマトリックス状に貼りつけたタイルパックを製
作し、これを型枠内面にセットする。次に、型枠内にコ
ンクリート組成物を打設し、養生する。しかる後、コン
クリートが硬化した後に型枠を解体してPC板を得ると
いうものである。
【0004】ところで、タイル先付け工法では、しばし
ばコンクリート組成物を打設した後、コンクリート組成
物の一部が目地部分からタイル表面に漏洩し硬化するこ
とがあり、そのため、硬化後に型枠を解体した後、タイ
ル表面に漏洩したコンクリート硬化物を除去しなければ
ならなかった。
【0005】しかしながら、硬化後のコンクリートが非
常に硬いことと、タイル表面に傷を付けてはならないた
め、機械的にコンクリート硬化物を除去することも難し
く、皮スキ、カッターナイフなどの工具を用いて人手に
より削り取らなければならず煩雑なものであった。
【0006】そこで、硬化遅延剤を使用することでタイ
ル表面で硬化したコンクリート汚れを容易に除去する方
法が提案されている(例えば、特開平8−118325
号公報など)。この公報に記載の発明で使用される粘着
フィルムは蒸気養生により接着昂進されているので、用
済後にタイル面から剥がすことが困難であり、蒸気を吸
収して膨潤しているため粘着剤の凝集力が低下し、剥離
した後タイル表面に粘着剤が残るなど作業性の問題があ
り、また、剥離したシートが大量なため廃棄上での問題
もあった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、タイル接着
されたコンクリートパネルの脱型後の洗浄作業を容易に
し、PC板養生時の蒸気およびセメント水に溶解するの
で、蒸気養生後の脱型時には水洗除去が可能であるコン
クリート表面硬化遅延テープを提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のコンクリート表
面硬化遅延テープは、繊維状カルボキシアルキルセルロ
ースもしくはその塩からなる水分散型シート基材の一面
に、水溶性高分子からなる粘着剤ベースポリマーおよび
コンクリート硬化遅延剤よりなる粘着剤層が積層されて
いることを特徴とするものである。
【0009】水分散型シート基材 本発明で使用される水分散型シート基材とは、水溶性繊
維状カルボキシアルキルセルロースもしくはその塩から
なるものである。上記水溶性繊維状カルボキシアルキル
セルロースもしくはその塩としては、例えば、繊維状カ
ルボキシメチルセルロース、繊維状カルボキシエチルセ
ルロース、繊維状カルボキシプロピルセルロース、もし
くはこれらのリチウム塩、ナトリウム塩、カリウム塩、
カルシウム塩、アンモニウム塩などが挙げられる。
【0010】上記水溶性繊維状カルボキシアルキルセル
ロースもしくはその塩の含有量は、少なくなると十分な
水分散性が得られにくくなり、多くなると上記水分散型
シート基材の支持性が十分に得られにくくなるなるた
め、上記水分散型シート基材中に5〜95重量%で含有
されていることが好ましく、より好ましくは20〜80
重量%であ、特に好ましくは40〜60重量%である。
【0011】また、水分散型シート基材には、その剛性
を高くして粘着テープの基材として十分な支持性を得る
目的での水分散性繊維が含有されていてもよい。上記水
分散性繊維は、そのもの自体が水に溶解もしくは膨潤す
るものでなくてもよく、例えば、本発明のコンクリート
表面硬化遅延テープが水中に浸漬された時に、上記水溶
性繊維状カルボキシアルキルセルロースもしくはその塩
が溶解することにより水中に分散するものであればよ
い。上記水分散性繊維としては、例えば、木材パルプ、
非木材パルプ、溶解パルプなどの天然繊維、精製セルロ
ース、レーヨンなどの半合成繊維、ポリエチレン、ポリ
プロピレン、ビニロン、ポリエステルなどの合成繊維な
どが挙げられる。
【0012】粘着剤層 本発明の粘着剤層を形成している粘着剤は、水溶性高分
子からなる粘着剤ベースポリマーおよびコンクリート硬
化遅延剤よりなるものである。上記粘着剤ベースポリマ
ーに使用される水溶性高分子としては、例えば、(1)
澱粉、ふのり、アルギン酸ナトリウム、にかわ、ゼラチ
ン、卵白、アラビアゴム、プルランなどの天然水溶性高
分子;(2)カルボキシル澱粉、ブリティッシュゴム、
ジアルデヒド澱粉、デキストリン、カチオン澱粉、ビス
コース、メチルセルロース、エチルセルロース、カルボ
キシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロースな
どの半合成水溶性高分子;(3)ポリ(メタ)アクリル
酸、ポリエチレンイミン、ポリメチルビニルエーテルな
どの水溶性ビニルモノマーの単独重合体からなる水溶性
ホモポリマーや、アクリル酸などのカルボキシル基含有
ビニルモノマー、2−ヒドロキシエチルアクリレートな
ど水酸基含有ビニルモノマー、アクリルアミドなどの窒
素含有ビニルモノマーなどの極性基含有ビニルモノマー
とメチルアクリレート、エチルアクリレート、2−エチ
ルヘキシルアクリレートなどのアルキル(メタ)アクリ
レートなどとの共重合体からなる水溶性コポリマー、ポ
リビニルアルコール、ポリエチレングリコール、ポリプ
ロピレングリコール、ポリアクリルアミド、ポリアクリ
ル酸ナトリウム、ポリビニルピロリドン、ポリエチレン
オキサイド、ポリプロピレンオキサイド、メチルビニル
エーテルと無水マレイン酸との共重合体などの合成水溶
性高分子;(4)ポリリン酸ナトリウム、水ガラスなど
の無機水溶性高分子などを挙げることができ、これらを
2種以上適宜配合し、混合したものであってよい。
【0013】上記コンクリート硬化遅延剤としては、従
来より公知の適宜のコンクリート硬化遅延剤を用いるこ
とができ、例えば、(1)グルコン酸、酒石酸、クエン
酸、リンゴ酸、ガラクトン酸のようなオキシカルボン酸
もしくはその塩;(2)ピルビン酸などのケトカルボン
酸もしくはその塩;(3)ソルビトール、アラビトール
などの糖アルコール類;(4)グルコース、マンノー
ス、サッカロースなどの糖類;(5)珪弗化ナトリウ
ム、珪弗化マグネシウム、硝酸鉛、リン酸ナトリウム、
フミン酸ナトリウムなどの他のコンクリート硬化遅延剤
を挙げることができる。
【0014】特に、上記オキシカルボン酸もしくはその
塩(1)は、粘着剤中に含有させておくことにより未硬
化のコンクリート組成物中に含まれる水分によって粘着
剤層の表面に溶出し易くコンクリート硬化遅延剤として
特に有効であり、更に他のコンクリート硬化遅延剤と比
較して、上記粘着剤ベースポリマーに対する相溶性がよ
いため、粘着剤中に添加した場合、高い粘着力を発現で
きるという理由から好適である。上記グルコン酸ナトリ
ウムの市販品としては、例えば、「ディスパライトD
V」(商品名、共栄社化学社製)、「ジョイノン」(商
品名、山宗化学社製)、「ソフトコート」(商品名、デ
ンカグレース社製)などが挙げられる。
【0015】上記コンクリート硬化遅延剤の添加量は、
少なくなると粘着剤層の厚みが小さい場合にはコンクリ
ート表面の凝結を遅延させる効果が低下しやすくなり、
多くなると粘着力が低下する傾向にあり、かつ粘着剤層
の厚みが大きい場合にコンクリートの表面層だけでなく
目地などの内部まで硬化を遅延させる場合があるため、
固形分換算において粘着剤ベースポリマー100重量部
に対して0.1〜30重量部が好ましく、粘着剤の凝集
力と遅延硬化の点で3〜20重量部がより好ましい。
【0016】上記粘着剤には、他の性能を低下させない
範囲において、他の添加剤が添加されてもよく、例え
ば、軟化剤、粘着付与剤、濡れ向上剤、増粘剤、消泡
剤、凍結防止剤、皮張り防止剤、顔料などが挙げられ
る。粘着付与剤としてはノニオン系界面活性剤、グリセ
リンなどの多価アルコール、不均化ロジンなどが挙げら
れる。
【0017】上記粘着剤の積層方法は特に限定されるも
のではなく、例えば、上記水分散型シート基材の一面に
直接塗工した後乾燥してもよいし、また、離型処理され
た工程紙上に一旦塗工した後乾燥したものを転写するこ
とにより積層してもよい。
【0018】上記粘着剤層の厚みは、薄くなるとタイル
に対する接着性が得られにくくなり、またコンクリート
表面の硬化を遅延させる効果が低下することがあり、逆
に厚くなると粘着テープ化が困難となると同時に、コン
クリートの表面層だけでなく内部まで硬化が遅延する場
合があるため、10〜60μmが好ましく、より好まし
くは15〜50μmとされる。
【0019】なお、本発明のコンクリート表面硬化遅延
テープの粘着剤積層面には必要に応じて剥離紙(剥離ラ
イナー)が積層されていてもよい。また、本発明のコン
クリート表面硬化遅延テープの他の面には、タイルパッ
クを型枠に固定する目的で他の粘着剤が予め積層されて
いてもよく、上記他の粘着剤種については型枠との密着
性が得られれば特に限定されるものではない。
【0020】コンクリート表面硬化遅延テープの使用形
本発明のコンクリート表面硬化遅延テープをプレキャス
ト板の製造に適用する方法の一例を説明する。まず、パ
ック台の上にタイルをマトリックス状に並べる。この
際、所定寸法の目地部を正確に形成するとともに、該目
地部には仮目地材を埋設する。次いで、タイル表面に上
記コンクリート硬化遅延剤を含有する粘着剤が接するよ
うにコンクリート表面硬化遅延テープを貼り付けてタイ
ルパックを得、これをタイルの裏面が内側を向くように
型枠内にセットする。しかる後、コンクリート組成物を
型に打設して養生を行い、コンクリートを硬化させる。
コンクリート硬化後、型枠を外し、しかる後上記コンク
リート表面硬化遅延テープを剥離する。
【0021】このとき、タイルの目地部分からコンクリ
ート組成物が漏洩することがあるが、上記粘着剤層中に
コンクリート硬化遅延剤が含有されているため硬化があ
まり進行していない。従って、タイル表面に付着したコ
ンクリート組成物などは、水流などにより水洗いするこ
とにより容易にかつ確実に除去することができる。
【0022】なお、コンクリート表面硬化遅延テープを
セットするには、例えば、前述のように他面に予め粘着
剤層を設けておいてもよいし、また予め型枠に両面テー
プを貼り付けておき、その上からコンクリート表面硬化
遅延テープを重ね貼りしてもよい。
【0023】なお、別法として、本発明のコンクリート
表面硬化遅延テープをコンクリート硬化遅延剤を含有す
る粘着剤が内側に向くように型枠の内部にセットし、粘
着剤層が設けられた面上にタイルの化粧面が接するよう
に複数枚のタイルをマトリックス状に貼り付けてもよ
い。
【0024】また、骨材洗い出しに適用する場合は、硬
化遅延粘着剤層が内側に向くようにコンクリート表面硬
化遅延テープを型枠にセットした後、コンクリートを打
設すればよい。
【0025】
【作用】本発明のコンクリート表面硬化遅延テープは、
水分散型シート基材の一面に水溶性高分子からなる粘着
剤ベースポリマーを用いた粘着剤層が積層されているの
で、蒸気養生時もしくは脱型後の水洗浄時に水分散型シ
ート基材および粘着剤層が溶解し、従来のような養生後
のテープ剥離作業が不要である。また、粘着剤中には均
一にコンクリート硬化遅延剤が含有されているためタイ
ル面に回り込んだコンクリートペーストが硬化していな
いので水洗浄で容易に除去できるものとなっている。
【0026】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施例を説明す
る。 (実施例1〜3)表1に従って、アルキルアクリレート
とアクリル酸を共重合して得られたアクリル系水溶性粘
着剤(サイデン化学社製、商品名「サイビノールAT−
802」)、コンクリート硬化遅延剤であるグルコン酸
ナトリウム(共栄化学社製、商品名「ディスパライトD
V」)および水をディゾルバーを用いて30分間攪拌
し、水溶性粘着剤の溶液を得た。次いで、上記水溶性粘
着剤の溶液を、繊維状カルボキシメチルセルロースのナ
トリウム塩を50重量%と水分散性繊維50重量%から
なる水分散型シート基材(三島製紙社製、商品名「ディ
ゾルボ60MDP」、厚さ60μm)に乾燥後の厚さが
30μmとなるように塗布し、乾燥することにより積層
してコンクリート表面硬化遅延テープを得た。
【0027】(実施例4、5)水溶性粘着剤をアクリル
系水溶性粘着剤「リキダインAR2090」(リキダイ
ン社製)に変更し、グルコン酸ナトリウムの添加量を表
1に示した配合量にしたこと以外は実施例1と同様にし
てコンクリート表面硬化遅延テープを得た。
【0028】(比較例1)水分散型シート基材の代わり
にポリエチレンシート(萩原工業社製、商品名「PEラ
ミクロス」、厚さ110μm)を使用したこと以外は実
施例1と同様にして硬化遅延テープを得た。
【0029】(比較例2)アクリル系水溶性粘着剤の代
わりにアクリル系エマルジョン型粘着剤(サイデン化学
社製、商品名「サイビノールAT−961」)を使用し
たこと以外は実施例1と同様にして硬化遅延テープを得
た。
【0030】上記実施例1〜5および比較例1、2で得
られたコンクリート表面硬化遅延テープを次の項目で評
価し、その結果を表1に示した。 (1)JIS保持力 JIS Z 0237に準拠してステンレス板(SUS
#304)に対する保持力を測定した。
【0031】(2)水溶解性 蒸留水に水酸化ナトリウムを溶解しpH12に調整した
アルカリ水溶液に、ステンレス板に貼り付けた試料を浸
し、30分後のテープの溶解状態を目視で観察した。
【0032】(3)硬化遅延深さ コンクリート表面硬化遅延テープを100mm×100
mmの大きさにカットし、その粘着面にステンレス製円
筒状枠(内径70mm、高さ20mm)を配置し、その
中にコンクリート組成物を充填し、23℃、65%RH
の条件下で48時間養生することにより硬化させた。次
いで、硬化したコンクリートを脱型し、コンクリート表
面硬化遅延テープを剥離し、粘着面に接していた部分を
水道水で洗浄した。洗浄前のコンクリート高さ(a)と
洗浄後のコンクリート高さ(b)の差を硬化遅延深さと
した。
【0033】(4)糊残り性 コンクリート表面硬化遅延テープ上にタイル(イナック
ス社製、商品名「ディアサンド」)をマトリックス状に
載せてタイルパックシートを作製した。これを400m
m×300mmの大きさの型枠内に敷き、普通ポルトラ
ンドセメントの水分散溶液を流し込み、60℃、90%
RHのオーブン内で8時間養生後に脱型することによっ
てタイル先付けプレキャスト板を作製した。その後、コ
ンクリート表面硬化遅延テープを除去し、タイル表面へ
の糊残りの有無を観察した。
【0034】
【表1】
【0035】
【発明の効果】本発明のコンクリート表面硬化遅延テー
プは、シート基材および粘着剤が共に水溶性のものであ
るから、蒸気養生時にシート基材および粘着剤が溶解
し、タイル接着されたコンクリートパネルの脱型後の洗
浄作業を容易にし、蒸気養生後の脱型時には水洗除去が
可能であり、養生後のテープ剥離作業が不要である。ま
た、粘着剤中には均一にコンクリート硬化遅延剤が含有
されているためコンクリート表面の洗い出しによる骨材
露出に用いた場合にも均一に硬化を遅らせることができ
る。更に、剥離したテープの廃棄処理が殆ど不要であ
る。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 繊維状カルボキシアルキルセルロースも
    しくはその塩からなる水分散型シート基材の一面に、水
    溶性高分子からなる粘着剤ベースポリマーおよびコンク
    リート硬化遅延剤よりなる粘着剤層が積層されているこ
    とを特徴とするコンクリート表面硬化遅延テープ。
JP10341827A 1998-12-01 1998-12-01 コンクリート表面硬化遅延テープ Pending JP2000167815A (ja)

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