JP2000167636A - マグネシウム合金材料の圧縮成形方法及び装置 - Google Patents

マグネシウム合金材料の圧縮成形方法及び装置

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JP2000167636A
JP2000167636A JP10345341A JP34534198A JP2000167636A JP 2000167636 A JP2000167636 A JP 2000167636A JP 10345341 A JP10345341 A JP 10345341A JP 34534198 A JP34534198 A JP 34534198A JP 2000167636 A JP2000167636 A JP 2000167636A
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compression molding
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Yoshihiro Fujimoto
義博 藤本
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Nittoh Zohki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 剛性が高く寸法精度の高いマグネシウム合金
の圧縮成形方法及び装置を提供すること。 【解決手段】 マグネシウム合金材の圧縮成形方法は、
被加工材W1を半密閉式又は密閉式の金型4,7内で該
被加工材のマグネシウム合金の固相線温度Ts以下で且
つ該固相線温度Ts近傍の下限温度T0以上に加熱し、
金型4,7を介して被加工材に100MPa以上の加工
圧をP1継続的にかけて被加工材を成形することからな
る。また、マグネシウム合金材を圧縮成形装置1は、下
型4と上型7とからなる圧縮成形用の金型と、被加工材
W1を該被加工材のマグネシウム合金の固相線温度Ts
以下で該固相線温度Ts近傍の下限温度T0以上に加熱
すべく下型及び上型の夫々を下限温度以上に加熱するた
めの加熱手段11と、下型と上型との間に配置された被
加工材W1に対して100MPa以上の加工圧P1を継
続的にかけるための油圧手段6とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マグネシウム合金
材料の成形方法及び装置に係り、より詳しくは、マグネ
シウム合金材料の塑性加工成形方法及び装置、特に、低
アルミニウム含量のマグネシウム合金材料の圧縮成形方
法及び装置に係る。
【0002】この明細書において、低アルミニウム含量
のマグネシウム合金とは、アルミニウム含量が10重量
%以下のマグネシウム合金をいう。
【0003】
【従来の技術】マグネシウム合金は、軽くて、熱伝導度
が高く、振動撃減衰能が高いなどの理由で最近電子機器
の筐体としての利用などが拡がっている。しかしなが
ら、低アルミニウム含量のマグネシウム合金は室温程度
の低温では脆くて加工し難く、溶融開始温度ないし融点
(固相線温度)が500(但しAZ91などでは450
℃程度)で凝固開始温度ないし凝固点(液相線温度)が
600℃程度と低いので、成形方法が制限されると考え
られていた。すなわち、マグネシウム合金の成形方法と
しては、鋳型を用いた鋳造(ダイキャスティング)以外
には、そのチキソトロピックな性質を利用して、マグネ
シウム合金材料をスクリュ押出器により微小な針状物と
液相との混合物(いわゆる「半溶融状態」のもの)の形
態に維持しつつ押出して成形するチキソモールド(チク
ソモールド若しくはシキソモールドともいう)がある程
度である(例えば、特公平2−15620号公報)。な
お、加工開始時に400℃程度までマグネシウム合金製
の被加工材を加熱しておき加工終了時に被加工材温度が
280℃程度になるような条件下で熱間鍛造することも
報告されている。これは、被加工材の温度変化からする
と、開放型を用いるタイプの熱間鍛造であると考えられ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、チキソ
モールドでは、成形材料が実質上チキソトロピックな相
を採り得るものに限定されるだけでなく、母材(混合物
の大半)を溶融状態にするので、成形品の薄肉化に限度
が有るだけでなく、成形品の加工硬化を期し難く、剛性
を十分には高め難く成形品の表面の硬度を十分には高め
難い。
【0005】なお、開放型を用いるタイプの従来の熱間
鍛造では、被加工部材をオープンスペースに配置するこ
とから被加工部材自体を鍛造型とは独立に事前に加熱し
ておく必要があるだけでなく、短時間に大きな荷重ない
し圧力をかけるタイプの鍛造では、成形品の形状の再現
性に欠け、且つ成形品の寸法精度を高め難いなど種々の
不都合を避け難い。
【0006】また、ダイキャストにおいては、高温では
酸素や水と反応し易く窒素との反応も無視し難いマグネ
シウム合金を溶融炉で溶融させる必要があることから、
設備・工程が大型化・複雑化するだけでなく、成形品の
剛性を十分には高め難く、成形品の表面の硬度を十分に
は高め難い。
【0007】一方、本発明者は、板状のマグネシウム合
金材と円筒状アルミニウム材の端面との抵抗溶接を試み
た際、驚くべきことに、加工性の悪いマグネシウム合金
材料がアルミニウムの円筒内に深く侵入することを見出
した。
【0008】本発明者は、この新知見に基づき、従来塑
性加工による成形が極めて難しいと考えられていたマグ
ネシウム合金材料であっても、ある程度の時間の間適切
な温度及び圧力条件下におけば、一方では圧縮成形によ
る硬化などの材質改善のメリットを享受しつつ他方では
精密な加工を行い得るはずであると考え、マグネシウム
合金材料の圧縮成形加工条件について鋭意研究を進めた
結果、本発明に至った。
【0009】本発明は、前記諸点に鑑みなされたもので
あり、その目的とするところは、剛性が高く寸法精度の
高いマグネシウム合金の圧縮成形方法及び装置を提供す
ることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明によるマグネシウ
ム合金の圧縮成形方法は、この目的を達成すべく、マグ
ネシウム合金製の被加工材を圧縮成形する方法であっ
て、被加工材を半密閉式又は密閉式の金型内で該被加工
材のマグネシウム合金の固相線温度以下で且つ該固相線
温度近傍の下限温度以上に加熱し、該被加工材に100
MPa以上の加工圧を継続的にかけて被加工材を成形す
ることからなる。
【0011】本発明のマグネシウム合金の圧縮成形方法
では、「被加工材を半密閉式又は密閉式の金型内で該被
加工材のマグネシウム合金の固相線温度以下で且つ該固
相線温度近傍の下限温度以上に加熱する」ので、被加工
材が事前に加熱されているかいないかかかわらず、被加
工材を下限温度以上に加熱し得る。しかも、本発明のマ
グネシウム合金の圧縮成形方法では、「金型を介して該
被加工材に100MPa以上の加工圧を継続的にかけ
る」から、下限温度以上に加熱された被加工材を比較的
容易に塑性流動させ得るだけでなく、継続的な加工圧の
元で、該塑性流動に伴う発熱により被加工材の該発熱部
を固相線温度以上の温度に加熱して部分的に溶融させ得
る。その結果、溶融状態の材料部分と非溶融状態の材料
部分とが全体としては半溶融状態で流動するから、所定
形状への成形を急速に且つ高精度に進行させ得る。
【0012】被加工材を加工前に「固相線温度以下で且
つ該固相線温度近傍の下限温度以上」に加熱しておくの
は、被加工材が塑性流動により速やかに固相線温度を超
えるようにするためである。この条件は、材料の種類及
び圧縮成形圧に依存する。従って、「下限温度」は厳密
には定義し難いが、「下限温度」とは、実際上、固相線
温度に対して絶対温度でみて10%低い温度、好ましく
は5%低い温度をいい、固相線温度以下で下限温度以上
の温度である場合、固相線温度よりも低いけれども該温
度の近傍の温度とみなせる。なお、被加工材の加熱時間
を極力短くするために被加工材を下限温度に近い温度に
予め加熱しておいてもよいが、成形加工圧をかける直前
において被加工材が下限温度に達していればよく、被加
工材を金型内にセットすると被加工材は金型と熱接触状
態に保たれて金型によって加熱され得るから、金型にセ
ットされる前の被加工材の温度は、下限温度よりもはる
かに低くてもよく、予備加熱されることなく室温のまま
でもよい。すなわち、打撃の様に加工圧を瞬間的にかけ
る熱間鍛造の場合と異なり、被加工材は、加工圧をかけ
る前に半密閉式又は密閉式の金型内にセットされ該金型
と接触状態に保たれるから、被加工材の予備加熱を最小
限にするか避けることが可能になる。なお、通常は金型
の熱容量と比較して被加工材の熱容量が十分に小さいの
で被加工材は金型を介して短時間で下限温度に加熱され
得る。なお、金型の温度は、当該下限温度と実際上同一
の温度でも、下限温度よりも高い温度でもよく、また、
固相線温度以上の温度でもよく、場合によっては、液相
線温度に近い温度又は液相線温度と同一又はある程度こ
れを超える温度でもよい。
【0013】加工圧は、材料の種類にもよるが、例え
ば、100MPa以上である。ここで、「100MP
a」という値は、臨界的な下限値ではなくて、圧力のオ
ーダーを示すものである。すなわち、数MPa〜数10
MPa程度よりも一桁程度以上高い程度の加工圧で行う
種類の加工であることをいい、例えば、チキソモールド
(チクソモールド)の際「半溶融物」にかけられる数M
Pa〜数十MPa程度の圧力と比較して高い圧力であ
る。実際上は、加工圧は、150MPa程度以上である
ことが好ましく、より好ましくは200MPa以上、更
に好ましくは400MPa以上である。100MPaの
オーダーであって且つ加工圧が高いことが好ましいの
は、加工時間を短くするためである。但し、加工時間が
短すぎると、材料の塑性流動が追随せず、材料に割れ等
が生じる虞があるから、加工圧を過度に高めるのはあま
り好ましくない。また、金型の機械的な強度を考慮して
加工圧の上限を定めてもよい。なお、この明細書におい
て、「加工圧」ないし加工の「圧力」は、被加工材にか
ける荷重を被加工材の(荷重付与方向に垂直な面の)面
積ないし断面積で除算して求められる「単位面積当りの
平均荷重」、即ち「平均加工圧」をいい、単位Paは、
観測可能な量で示せば、N/mである。
【0014】加工圧をかける手段は、継続的な加工圧を
かけ得るものであれば、どのようなものでもよいが、好
ましくは、油圧手段からなる。油圧ラムないし油圧プレ
スのような油圧手段を用いることによって、数100M
Pa程度の加工圧を比較的容易にかけ得るだけでなく、
被加工材を該加工圧下に維持すること、すなわち被加工
材に実際上一定の加工圧を所望時間の間継続的にかける
ことが可能になる。厳密には、数100MPa程度の範
囲内で加工圧の大きさが加工の間に変動してもよいけれ
ども、加工圧の変動は少ないことが好ましい。
【0015】圧縮成形を進行させるために加工圧をかけ
る継続時間は、材料の塑性流動に伴う発熱によって該材
料の一部が固相線温度を超えるように、且つ急激で大き
い加工圧による微細な割れ等が材料内に生じないよう
に、衝撃荷重をかけるタイプの鍛造やクランクプレスな
どの機械プレスにより動圧荷重をかけるタイプの鍛造の
場合と比較して十分に長い時間であることが好ましい。
圧縮成形の際の圧力保持時間(加圧状態継続時間)は、
被加工材の材質、形態、金型温度、成形品の大きさ・形
状などにより異なり得るが、典型的には、少なくとも5
秒以上、好ましくは、10秒以上、より好ましくは15
秒以上である。なお、圧縮成形が完了した後、下限温度
以上の温度の下で、数秒〜数10秒程度の時間加圧状態
に保持していてもよい。
【0016】圧縮成形が完了した後、圧力を下げると共
に温度を下げて、離型させて成形品を取出す。ここで、
圧力の降下と温度の降下(加熱の停止、所望ならば積極
的な冷却を含む)とは、どちらを先に行っても(即ち、
温度を維持したまま徐々に減圧しその後金型を冷却して
温度を下げても、加圧状態を維持したまま金型を冷却し
て温度を下げその後徐々に減圧しても)、また同時に行
っても(徐々に減圧しつつ金型を同時に冷却しても)よ
い。
【0017】以上において、本発明により圧縮成形され
る被加工材を形成しているマグネシウム合金は、アルミ
ニウムを含む場合であっても、アルミニウム含量が10
重量%以下のものであり、好ましくは、Mg−Al−Z
n系、Mg−Th系、Mg−Zn−Zr系、Mg−希土
類系、及びMg−Mn系合金からなる群から選択された
合金である。ここで、Mg−Al−Zn系のマグネシウ
ム合金は、必須成分がMg,Al,Zn、任意成分がマ
ンガン(Mn)であり、好ましくは、3重量%〜10重
量%のアルミニウム、0.5重量%〜3重量%の亜鉛、
0.5重量%以下のマンガンを含み、残部がマグネシウ
ムからなる。Mg−Al−Zn系に属する典型的なマグ
ネシウム合金としては、AZ31B(AZ31),AZ
61A(AZM),AZ80A(AZ855),AZ9
1D等がある。また、Mg−Th系のマグネシウム合金
は、必須成分がMg,Th、任意成分がマンガン及びジ
ルコニウム(Zr)であり、好ましくは、2重量%〜
3.3重量%のトリウム、0.7重量%以下のジルコニ
ウム、及び1.2重量%以下のマンガンを含み、残部が
マグネシウムからなる。Mg−Th系に属する典型的な
マグネシウム合金としては、HK31A,HM21A,
HM31A等がある。更に、Mg−Zn−Zr系のマグ
ネシウム合金は、必須成分がMg,Zn,Zrであり、
好ましくは、1.3重量%〜6重量%の亜鉛、及び0.
4重量%〜0.8重量%のジルコニウムを含み、残部が
マグネシウムからなる。Mg−Zn−Zr系に属する典
型的なマグネシウム合金としては、ZK20A,ZK6
0A(ZW6),ZK60B等がある。また、Mg−希
土類系のマグネシウム合金は、必須成分がMg及び少な
くとも一種類の希土類元素、任意成分が亜鉛であり、好
ましくは、0.1重量%〜2.6重量%の希土類元素及
び6重量%以下の亜鉛を含み、残部がマグネシウムから
なる。Mg−希土類系に属する典型的なマグネシウム合
金としては、例えば、ZE10Aがある。Mg−Mn系
合金は、必須成分がMg,Mnで、任意成分がカルシウ
ム(Ca)であり、好ましくは、1重量%〜3重量%の
マンガン、及び1重量%以下のカルシウムを含み、残部
がマグネシウムからなる。Mg−Mn系に属する典型的
なマグネシウム合金としては、例えば、MIA(AM5
03)がある。なお、勿論のことながら、各合金は、合
金組成にとって本質的でなく不可避的な微量の不純物を
含み得る。
【0018】金型として下型と上型とを設け、下型を下
限温度以上に加熱しておいて該下型上の所定位置に被加
工材を配設しておき、(1)下型の熱によって被加工材
を下限温度に加熱した後上型を降下させて加工圧をかけ
ても、(2)下限温度以上に加熱した上型を被加工材に
接触するまで降下させ、上型及び下型の熱によって被加
工材を下限温度に加熱した後、上型に加工圧をかけて
も、(3)下限温度以上の温度に加熱した上型を被加工
材に降下させ、上型及び下型の熱によって被加工材を下
限温度以上に加熱すると共に加工圧の下に保持してもよ
い。
【0019】また、金型を加熱しておく代わりに、局所
加熱ないし局部加熱手段を設けて、圧縮成形用の金型の
所定位置に配設した被加工材の少なくとも一部を局所加
熱手段によって前記下限温度以上に局所加熱ないし局部
加熱するようにしてもよい。局所加熱には、例えば、電
気抵抗加熱(ジュール加熱)又は高周波加熱が用いられ
る。
【0020】この明細書において、「圧縮成形」という
用語は、マグネシウム合金からなる被加工材を下限温度
以上で且つ高圧下において所定時間継続的に保持するこ
とにより被加工部材に塑性流動を生じさせて成形するこ
とをいい、被加工材の全体に圧力をかけるような圧縮成
形や、被加工材の一部に圧力をかけて被加工材の一部を
圧縮成形するような部分圧縮成形だけでなく、被加工材
としての板状物の積層体からなる被加工材に圧力をかけ
て積層材料(板状物)を相互に接合させる圧接などを含
む。ここで、「板状物」は、「板」だけでなく、「箔」
と称され得る薄いものを含む。
【0021】従って、本発明によるマグネシウム合金の
圧縮成形装置は、下型と上型とからなる圧縮成形用の金
型と、被加工材を該被加工材のマグネシウム合金の固相
線温度以下で該固相線温度近傍の下限温度以上に加熱す
べく下型及び上型の夫々を下限温度以上に加熱するため
の加熱手段と、下型と上型との間に配置された被加工材
に対して100MPa以上の加工圧を継続的にかけるた
めの油圧手段とを有する。ここで、加熱手段は、下型及
び上型の夫々を被加工材の下限温度以上に加熱するもの
でも、金型内に配設された被加工材の少なくとも一部を
下限温度以上に局所加熱するものでもよい。
【0022】本発明により圧縮成形される被加工材は、
小片(ペレット)、粒(チップ)、若しくは粉(パウダ
ー)の集合体、箔もしくは薄板の積層体、又は厚板、又
はこれらのうちの一種若しくは二種以上が混在したもの
からなる。
【0023】金型は、被加工材の流動の際の逃げを許容
するように、典型的には、半密閉式の金型からなるけれ
ども、被加工材が、小片(ペレット)、粒(チップ)、
若しくは粉(パウダー)の集合体からなる場合であっ
て、集合体内の隙間の少なくとも一部が逃げ部として利
用され得る場合には、密閉式の金型からなっていてもよ
い。なお、金型は基本的には下型と上型とからなるけれ
ども、下型及び上型のうちの少なくとも一方が、複数の
分解若しくは組立可能な又は可動な型部を備えていても
よい。
【0024】
【発明の実施の形態】次に本発明による好ましい実施の
形態のいくつかを、添付図面に基づいて説明する。
【0025】図1から4は、本発明による好ましい第一
の実施の形態のマグネシウム合金の圧印加工(コイニン
グ)装置を用いたマグネシウム合金のコイニング方法の
各段階を示したものである。これらの図において、コイ
ニング装置1は、床2に静置ないし固定されたベース又
は基台3上に固定された下型構造体4と、上型ベース5
を介して油圧ラム6の先端に固定された上型構造体7と
を有する。W1は、コイニング加工されるべき、板状の
被加工部材ないしワークである。
【0026】下型構造体4は、断熱材8及びバックプレ
ート9を介して基台3に支持されたダイ10を有する。
ダイ10は、断熱材8及びバックプレート9を介して基
台3に固定された下型枠ないしダイ枠90と該ダイ枠9
0に対してY1,Y2方向に可動な下型本体ないしダイ
本体14とからなる。ダイ枠90には、ダイ10を被加
工材W1のマグネシウム合金の固相線温度Ts(AZ3
1の場合、515℃程度)に近い下限温度T0と液相線
温度Tm(AZ31の場合、630℃程度)より若干低
い温度との間の初期温度T1(AZ31の場合、500
℃〜600℃程度)まで加熱可能なヒータ11と、該ヒ
ータ11により加熱されたダイ10の温度を検出するた
めの温度センサ12とが埋設ないし挿設されている。ヒ
ータ11は、例えばダイ本体14を取り囲むように円形
に延びた電気抵抗加熱(ジュール加熱)用の抵抗体から
なる。温度センサ12は、例えば、鉄−コンスタンタン
や白金−白金・ロジウムのような熱電対からなる。温度
センサ12は一つでもよいが、被加工部材W1の全体を
一様な温度に加熱しているかどうかをモニタして制御し
得るように複数個配設してもよい。なお、各位置の熱電
対に対応して独立に加熱制御可能なように、ヒータ11
も複数個の部分からなっていてもよい。なお、図では、
温度センサ12がヒータ11の外側に配設されているか
のごとく示しているけれども、被加工部材W1に接触す
る部分におけるダイ10の温度を出来る限り正確に検出
し得るように、温度センサ12をヒータ11の内側又は
上側若しくは下側のうちの一箇所若しくは複数箇所に配
置してもよい。ダイ枠90の中央には、被加工材W1の
位置決め用貫通孔13が形成され、該貫通孔13には、
ノックアウトとしても働くダイ本体14が上下方向Y
1,Y2に可動に配設されている。ダイ枠90の貫通孔
13の上端の周縁部には面取部15が形成されている。
バックプレート9及びダイ本体14のバネ受け用凹部1
6,17の間にはバネ18が配設され、ダイ本体14を
上向きY1に押す。ダイ本体14には、更に、複数のガ
イドピン19が取付けられ、バックプレート9のガイド
孔20を摺動可能に貫通して、可動部14のY1,Y2
方向変位を案内している。21は、ストッパである。
【0027】上型構造体7は、断熱材22及び三枚のバ
ックプレート23,24,25を介して上型ベース5に
固定・支持されたパンチホルダ26、並びに該パンチホ
ルダ26に固定されバックプレート25に支持されたパ
ンチ27からなる。パンチホルダ26にも、ヒータ11
及び温度センサ12と同様なヒータ28及び温度センサ
29が設けられている。30はノックアウトピンであ
り、ノックアウトピン30は、中間のピン31を介して
ノックアウトピン偏倚用バネ32によりY2方向に偏倚
されており、ピン30,31は、パンチ27の貫通孔3
3及び中間のバックプレート24の貫通孔34を摺動可
能に貫通している。35,36はストッパであり、夫々
下側及び上側のバックプレート25,23の孔37,3
8内に遊嵌されている。パンチ27の下面には、被加工
部材W1に所定形状の圧印加工を施すための凹部39が
形成されている。凹部39は、被加工部材W1に周縁リ
ブを形成するための周縁の切欠39aと被加工部材W1
の主面の中央部に突起を形成するための凹部39b、3
9cからなる。凹部39b、39cは、任意の柱状形状
を有し得、例えば円筒状ないし円柱状である。なお、中
央の貫通孔33の下端部には、凹部39と同様に、被加
工材W1の材料の逃げ部を与える円錐台状拡径部(テー
パ部)33aが形成されている。
【0028】次に、コイニング装置1によりAZ31製
の被加工材W1にコイニングを施す場合を例にとって説
明する。
【0029】まず、図1に示したように、上型構造体7
が上端位置にある状態で、下型構造体4及び上型構造体
7のヒータ11,28を作動させて、下型構造体4のダ
イ10、並びに上型構造体7のパンチホルダ26及びパ
ンチ27を被加工部材W1のマグネシウム合金AZ31
の固相線温度Ts(515℃)近傍の下限温度T0(固
相線温度Tsの−10%とすると435℃程度で、固相
線温度Tsの−5%とすると475℃程度)以上の所定
温度T1、例えば、約500℃に加熱する。このとき、
下型構造体4のうち断熱材8よりも上に位置する部分及
び上型構造体7のうち断熱材22よりも下に位置する部
分は、ヒータ11,28で加熱される。下型構造体4の
ダイ10及び上型構造体7のパンチホルダ26の温度
は、夫々、温度センサ12,29によって検出され、該
検出温度が所定値T1になるようにヒータ11,28に
よる加熱制御が行われる。なお、下型構造体4のダイ1
0を下限温度T0よりも十分に高い温度に加熱し且つこ
れらの熱容量が被加工部材W1の熱容量よりも十分に高
い場合には、上型構造体7のパンチホルダ26及びパン
チ27の温度は、ダイ10の温度よりもある程度低くて
もよい。逆に、上型構造体7のパンチホルダ26及びパ
ンチ27の温度をダイ10の温度以上にして、図1の状
態では温度が低めになり易い被加工部材W1の上面を該
上面に接触したときに被加工部材W1の下面側と同程度
又はそれより高い温度に速やかに加熱し得るようにして
もよい。
【0030】下型構造体4のダイ10及び上型構造体7
のパンチホルダ26が所定の温度T1になった状態で、
下型構造体4のダイ10の所定位置、図示の例では、孔
13内のダイ本体14上に被加工部材W1を載せる。な
お、所望ならば、被加工部材W1を載せた後下型構造体
4のダイ10をヒータ11で加熱してもよいけれども、
多数の被加工部材W1に次々に加工を施す場合を想定す
ると、前の被加工部材W1に対する加工を完了して次の
新たな被加工部材W1を下型構造体4の所定位置に配設
する際には、下型構造体4のダイ10は、下限温度T0
以上の温度になっていることになり、通常は、下型構造
体4のダイ10は、被加工部材W1を載せる前に、実際
上所定温度T1に設定され、且つ実際上常に(例えば、
加工の最中を除き)当該所定温度T1に保たれる。下型
構造体4上に載置された被加工部材W1は、下型構造体
4のダイ10により加熱されて、上面近傍を除いて、実
際上、速やかに、下型構造体4の金型温度すなわちダイ
10の温度T1(下限温度T0以上)に達する。
【0031】次に、図2に示したように、下型構造体4
のダイ本体14をバックプレート9に押付けるまで上型
構造体7をY2方向に下げて、上型構造体7のパンチ2
7の加工面91を被加工部材W1に接触させ、上面近傍
部分を含む被加工部材W1の全体を金型温度T1に加熱
する。このとき、被加工部材W1は、下型構造体4のダ
イ10及び上型構造体7のパンチ27により実際上完全
に取り囲まれ、被加工部材W1の周りには、凹部39,
33aを除いて実際上空所はない。すなわち、この装置
1のコイニング加工は、密閉型に近い半密閉型の圧縮成
形を施すようなコイニング加工になる。このとき、被加
工部材W1に加工圧P1に一致する圧力又はこれに近い
高圧をかけておいても、被加工部材W1が下限温度T0
に達するまで該圧力を加工圧P1よりもはるかに小さい
圧力にしておいてもよい。
【0032】次に又は上記の上型構造体7の降下と実際
上同時に、図2の状態で、被加工部材W1に、加工圧P
1(100MPa以上で、好ましくは、200MPa〜
400MPa、例えば、200MPa)をかける。温度
T1にある被加工部材W1のマグネシウム合金材料AZ
31は、凹部39,33aのところ(より厳密には中央
部分以外の全てのピン30の孔33のところも)を除い
て、200MPa程度の高圧P1を受ける。従って、マ
グネシウム合金材料AZ31のうち加工面91の凹部3
9,33aに臨む部分のマグネシウム合金材料は、空所
となっている凹部39,33a内に逃げるように(押し
込まれるように)強制的に塑性流動せしめられる。これ
に伴い、凹部39,33aへの流入部分に近接する領域
のマグネシウム合金材料も当該流入部分が占めていた領
域を埋めるように強制的に流動せしめられ、全体とし
て、凹部39に向かった塑性流動が生じる。高圧P1の
下におけるこの強制的な塑性流動に伴う発熱により、元
々固相線温度Ts近傍の温度T1に加熱されていた被加
工部材W1の材料は、該材料の塑性流動が最大になる凹
部39,33aの近傍において、局所的に固相線温度T
sを超える温度に達する。その結果、当該領域において
材料が部分的に溶けてきわめて流動性が高くなり、凹部
39,33a内に強制的に押し込まれることになる。従
って、凹部39,33aの深さが比較的深くても、該凹
部39,33aの空間を充満するように、マグネシウム
合金材料を凹部39に押し込むような圧縮成形(密閉型
に近い半密閉型による一種の型鍛造)が行われる。な
お、凹部39,33aへのマグネシウム合金材料の流入
に伴い、他の部分も温度T1以上になるから塑性流動が
比較的速やかに進行し、当該他の部分は、凹部39,3
3aへの材料の排出に相当する体積分だけ薄肉化される
ことになる。
【0033】所定時間(例えば、10秒)の間、被加工
部材W1に加工圧P1をかけたままに保つと、上述のよ
うなプロセスを経て、図3に符号Ba,Bb,Bcで示
したように、パンチ27の凹部39a,39b,39c
の形状に従った形状の突起部を有する加工成形体W2が
得られる。図示の例では、突起部は、周縁のリブBa
と、中間の柱状突起Bb,Bcとからなる。この例で
は、孔33aに対応する突起は、一種のバリ(フラッシ
ュ)になると想定しているけれども、この突起自体が成
形品W2の一部をなすようにしておいてもよい。
【0034】加工が完了すると、図4に示したように、
上型構造体7をY1方向に移動させて離型させる。この
とき、上型構造体7のY1方向移動に応じて、バネ18
によりダイ本体14が押し上げられて成形体W2が下型
構造体4のダイ10からY1方向に抜けると共に、ノッ
クアウトピン30がバネ32により突き出されて成形体
W2が上型構造体7のパンチ27から外される。一方、
油圧ラム6よる圧力の減圧と同時に、又は減圧より前に
若しくは減圧より後に、ヒータ11,28による加熱が
停止又は抑制されて、下型及び上型構造体4,7と共に
成形品W2が冷却される。所望ならば、積極的な冷却を
行い得るように、下型及び上型構造体4,7に冷却水を
流し得るようにしておいてもよい。
【0035】金型の全体をヒータで加熱し、加熱された
金型で被加工部材を加熱する代わりに、被加工部材を局
部的ないし局所的に加熱するようにしてもよい。図5か
ら8には、電気抵抗加熱により被加工部材W1Aを局所
加熱するようにした圧印加工装置40の例を示す。図5
から8において、図1から4の装置と同様な部材ないし
要素には同一の符号を付してあり、ほぼ同様であるけれ
ども部分的に変更されているものには、添字Aを付して
ある。
【0036】コイニング装置40では、図5に示したよ
うに、下金型構造体4Aは、基台3と、孔のない断熱材
8Aと、孔のないバックプレート9Aと、ダイ10Aと
からなる。ダイ10Aは、電気絶縁性のダイ枠90A
と、バックプレート9A上に載置・固定された導電性の
ダイ本体14Aとからなり、導電性のダイ本体14A
は、ホルダ41と該ホルダ41に支持された導電性の荷
重受部42とからなる。荷重受部42は、上端に突出部
43を備えている。44は冷却水の通路である。
【0037】一方、コイニング装置40の上型構造体7
Aは、上側のベース5と、断熱材22Aと、バックプレ
ート24,25と、パンチホルダ26Aと、パンチ27
Aとからなる。この例では、バックプレート23が省か
れ断熱材22Aに孔38Aが形成されている。パンチ2
7Aは、板状の電気絶縁性の保持部46と、該保持部4
6及び導電性のパンチホルダ26Aに支持された導電性
の荷重受部47とからなり、荷重受部47に凹部39A
が形成されている。上型構造体7Aの荷重受部47は、
下型構造体4Aの荷重受部42と丁度向き合う位置にあ
る。48は冷却水の通路である。
【0038】例えば、下型構造体4Aの導電性のダイ本
体14A及び導電性の上型構造体7Aのパンチホルダ2
6Aに通電用端子が設けられ、ダイ本体14A及びパン
チホルダ26Aが通電用電極になる。この例では、金型
の温度と被加工部材W1Aの温度との間のズレが大きく
なるから、金型温度を測定する温度センサは図示してい
ないけれども、加熱用の通電電流の大きさが決まってい
る場合、金型温度と被加工部材W1Aの加熱温度との間
にはきわめて高い相関が有り得るから、実際には、冷却
水通路44,48の内側において金型温度を測定する温
度センサを図1〜4の装置1の場合と同様に設けること
が好ましい。
【0039】この装置40では、上型構造体7Aが図5
に示すような上端の初期位置にある際、被加工部材W1
Aが、下型構造体4Aのダイ枠90Aの位置決め用の孔
13A内でダイ本体14Aのホルダ41の中央部分に対
して小間隙をおいて、荷重受部42上に載置される。す
なわち、荷重受部42の突起43が被加工部材W1Aを
その下面で支持する。この時点では、例えば、下型構造
体4Aのダイ本体14A及び被加工部材W1Aは実質上
室温であるか又は下限温度T0より相当低い温度であ
る。
【0040】次に、上型構造体7AをY2方向に下げ
て、図6に示したように、パンチ27Aを被加工部材W
1Aの上面に接触させると共に、被加工部材W1Aを介
して電極26A,14A間に数千アンペア/cm〜数
万アンペア/cm程度の大電流密度の電流を流し、被
加工部材W1Aを局所的に急激に加熱する。電流は、下
型構造体4Aの導電性の荷重受部42の突起43と上型
構造体7Aの導電性の荷重受部47との間において、比
較的小面積の被加工部材部分を通って被加工部材面にほ
ぼ垂直に、より詳しくは、突起43から該突起43に向
き合う孔39Aのまわりの円環状面91Aに向かって
(又はその逆に)中空円錐台又は円筒の周壁を母線に沿
う方向に流れる。マグネシウム合金材料内の導電路の実
効断面積が小さく該材料は金属材料としては比較的固有
抵抗(バルクの抵抗率)が低いが、バルクの抵抗と比較
して表面での接触抵抗が高いので、マグネシウム合金材
料製の被加工部材W1Aの内部及び該被加工部材W1A
の上下表面とその上下の金型構造体7A,4Aの表面と
の接触部において、急激に発熱する。
【0041】図6の状態において、例えば0.01〜
0.1秒程度の短時間の通電で被加工部材W1Aが所定
温度T1に達する。実際上は、通電時間が短いので、実
験的に適切な時間条件などを決定する。通電により被加
工部材W1Aを所定温度T1にした後又はすると実際上
同時に、ラム6により上型構造体7Aに油圧をかけて、
被加工部材W1Aに所定の加工圧P1を加える。なお、
加熱に要する時間は短いので、通電開始と実際上同時に
加圧を開始してもよい。高圧P1下に置かれた下限温度
T0以上の被加工部材W1Aには、図2及び図3の場合
と同様にして、図7に示したように突起BAが形成され
る。成形が完了すると、図8に示したように離型させ
て、型から成形済みの製品W2Aを取出す。
【0042】以上においては、下型構造体4A及び被加
工部材W1Aが実質上室温である例について説明したけ
れども、所望ならば、装置1のヒータ11と同様な又は
より低出力のヒータを下型構造体4Aに別途設けておい
て該ヒータによって下型構造体4Aを温度T1よりも低
いけれども室温よりは十分に高い温度に予熱しておくよ
うにしてもよい。
【0043】被加工部材として一枚の板状体の代わりに
複数枚の板、例えば、薄板を用いて、圧接を行うことも
可能である。このような圧接装置60を、図9から12
に示す。
【0044】図9から12の圧接装置60において、図
1から4の装置と同様な部材ないし要素には同一の符号
を付し、部分的に変更ないし変形されている部材ないし
要素には添字Bを付してある。図9等からも明らかなよ
うに、この圧接装置60の下金型構造体4Bは、ダイ本
体14Bがバックプレート9B上に固定・載置されてい
る点、並びに断熱材8B及びバックプレート9Bに孔が
ない点を除いて、ほぼ、図1の装置1の下型構造体4と
同様に構成されている。図示の例では、ダイ本体14B
は、被加工部材W1B及び成形品W2Bの形状と相補的
な形状の円錐台状周面61及び円形頂面62を有する。
【0045】圧接装置60の上型構造体7Bでは、ノッ
クアウトピン30Bが一本の太いピンからなり、従って
関連部材ないし部分31B,32B,33B,34B,
35B,36B,37B,38Bが所定サイズ(同様な
太さ)の一つの部分からなっている点、及びこれに伴い
バックプレート23B,24B,25B(例えば図11
参照)及びパンチホルダ26Bの形状が異なる点、並び
にパンチ27Bの孔33Bが直接凹部39Bを与えるよ
うになっている点を除いて、図1の装置1の上型構造体
7と実際上同様に構成されている。パンチ27Bは加圧
面91Bの周縁において面63に沿って面取りされてい
る。装置60では、ノックアウトピン30b,31b及
びバネ32bが一箇所に設けられている例について示し
ているけれども、図1の装置と同様に複数箇所に設けら
れていてもよい。但し、穴の周囲のプレス荷重負荷部分
が比較的小面積の一つ又は複数の領域からなることが好
ましい。
【0046】圧接加工が施される被加工部材W1Bは、
この例では、円錐台状の周面部64及び円形頂面65を
備えた下側被加工部材W1Baと、円形平板状の上側被
加工部材W1Bbとからなる。
【0047】図9のように、上型構造体7Bが上端の初
期位置にある際、ヒータ11,28により下型構造体4
Bの金型部分10B及び上型構造体7Bの金型部分26
B,27Bなどを下限温度T0以上の所定温度T1まで
加熱し、被加工部材W1Bの下側部材W1Baを相補的
形状のダイ本体14B上に嵌め、更に上側部材W1Bb
の中央部分66が下側部材W1Baの円形頂面65上に
載るように(ダイ10の中央の位置決め孔13Bに嵌ま
るように)上側部材W1Bbを下側部材W1Ba上に載
せ、被加工部材W1Bのほぼ全体を下限温度T0以上の
所定温度T1まで加熱する。
【0048】次に、図10に示したように、上型構造体
7Bを下ろし、所望ならば上側部材W1Bbの上面が所
定の一様な温度T1になるまで待った後、更に、油圧に
より、パンチ27Bとダイ本体14Bとの間において、
被加工部材W1Bの上側部材W1Bbの中央部分W66
と下側部材W1Bの頂部62との間に所定の圧力P1を
かけ、所定の時間(例えば10秒程度)該圧力P1に維
持する。
【0049】この例の場合には、太いノックアウトピン
30Bのところには、実際上圧力がかからないから、ノ
ックアウトピン30Bの貫通した貫通孔33Bの下部が
空所39B(図11参照)を与えることになる点を除い
て、前述の場合と同様にして、被加工部材W1B内に塑
性流動が生じる。すなわち、パンチ27Bの先端91B
が円環状になっているから、該円環状の加圧領域の内側
にある材料部分は塑性流動の際、パンチ27Bの中央の
孔33B(39B)に向かう流れになり、該塑性流動に
伴う発熱によって、元々下限温度T0以上の所定温度T
1に加熱されていたマグネシウム合金材料は部分的に固
相線温度Tsに達して溶融し、上側及び下側の被加工部
材W1Bb,W1Baが材料的に連続的につながった一
体物になり、最終的には図11に示したような形態で圧
接成形が完了する。なお、被加工部材W1Bの上側部材
W1Bbの中央部分66の下面と下側部材W1Baの頂
部62の上面との間には、通常、原子的なスケールでは
極めて大きな凹凸があるから、両面66,62によって
形成される空所領域に向かう塑性流動も同時に生じ空所
領域が埋まり、上側及び下側部材W1Bb,W1Baの
両方が材料的にみて連続的につながる際、圧接領域に空
隙などが残る虞も比較的少ない。
【0050】被加工部材の形状が、上記の例で例示した
ものにかぎられないことは明らかであろう。例えば、図
9〜12の例において、圧接されるべき被加工部材W1
Bを構成する要素となる被加工部材W1Ba,W1Bb
の形状が、図示の形状にかぎられないことは明らかであ
ろう。また、以上の例では、バルク状の被加工部材を用
いる例について説明したけれども、被加工部材は、小片
でも、箔でも、粒状体でも、粉体でも他の形態でもよ
い。
【0051】
【実施例】図1から4に示したコイニング装置を用い
て、AZ31B(Alが3重量%、Znが1重量%、M
nが0.2重量%で残部がMgからなるマグネシウム合
金)製で一辺が7cmの正方形の板状で加工前の厚さが
1.0mmの被加工部材W1を、所定温度Tの下金型構
造体4上に載置し、同温Tの上金型7を下ろして被加工
部材W1に接触させると共に該被加工部材W1に200
MPaの圧力P1を10秒間かけた。被加工部材W1
は、圧力P1の付与と実際上同時に、上下の金型構造体
4,7間で該金型温度Tに達していると期待し得た。金
型温度Tが、200℃,250℃,300℃,350
℃,400℃,450℃及び500℃の場合の夫々につ
いて、圧印加工により凹部内に形成された円柱状突起B
bの高さHを測定した。その結果は、下記の表1のとお
りである。なお、この例の場合、一辺7cmの正方形の
被加工部材W1に対して、周縁リブBaに加えて複数の
突起Bb,Bc,…を正方形面上に形成するようにして
おり、圧力P1の200MPaという値は、油圧ラム6
によって被加工材W1の面積約50cmの領域に加え
られる押圧力100トンを逆算して求めたものである。
【0052】
【表1】
【0053】この表1から、AZ31Bの場合、金型温
度T(下金型構造体4のダイ10等並びに上金型構造体
7のパンチホルダ26及びパンチ27等の温度で、コイ
ニング開始直前の状態では、実際上、被加工部材W1の
温度と一致していると考えられる)が200℃から45
0℃程度までは、円柱状突起Bbの高さHは温度の上昇
と共にほぼリニアに(若干スーパーリニアに)上昇して
いるに過ぎないけれども、金型温度Tが約450℃以上
になると、円柱状突起Bbの高さHが急激に大きくなっ
ていることがわかる(なお、空所39bの直径Dは2m
mであり、高さH(突起の形成可能な最大高さH0)は
板圧の約10倍(約10mm)である)。従って、従来
は、圧縮成形による精密加工が実際上できないと考えら
れていたAZ31Bのようなマグネシウム合金材料であ
っても、温度条件を適切に選ぶと共に100MPaのオ
ーダーの高圧をかけ、且つ、ある程度長い時間の間、高
圧下に保持すれば、圧縮成形による塑性加工を精密に行
い得ることがわかる。なお、450℃を超えるとコイニ
ング(圧縮成形)が急激に進むのは、この温度範囲で塑
性加工プロセスに変化が起こっていることによると考え
られる。このプロセスの変化は、材料の塑性流動に伴う
材料の発熱によって材料の一部が固相線温度Ts異常に
加熱されて溶融することにより、溶融状態の材料部分と
非溶融状態の材料部分とが、混在した状態(いわゆる半
溶融状態)で流動することによると考えられる。なお、
形成された円柱状突起Bbついて金属顕微鏡下での目視
によっても、500℃の実施例のものでは、円柱状突起
Bbに部分的な凝固の後が観察されるのに対して、40
0℃以下の比較例1〜5の円柱状突起では、このような
ものは観察されないことからも、上記のようなプロセス
が生じていたことが確認できた。なお、この実施例の場
合、450℃はほぼ境界的な温度である(下限温度T0
に近い温度)と考えられる。従って、例6と命名してい
るけれども、実施例の下限又はそれに近いとみなしても
よい。また、この例では、圧縮成形圧P1が約200M
Paであるけれども、この圧力P1を上げれば、下限温
度T0は、450℃程度よりも低下させ得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による好ましい一実施の形態のコイニン
グ装置の断面説明図(被加工部材のセッティング時)。
【図2】図1の装置のコイニング動作開始時点の状態を
示す断面説明図。
【図3】図1の装置のコイニング動作終了点の状態を示
す断面説明図。
【図4】図1の装置の離型時の状態を示す断面説明図。
【図5】電気抵抗加熱によって局所加熱を行うようにし
た本発明による好ましい別の一実施の形態のコイニング
装置の断面説明図(被加工部材のセッティング時)。
【図6】図5の装置のコイニング動作開始時点の状態を
示す断面説明図。
【図7】図5の装置のコイニング動作終了点の状態を示
す断面説明図。
【図8】図5の装置の離型時の状態を示す断面説明図。
【図9】本発明による好ましい更に別の一実施の形態の
圧接装置の断面説明図(被加工部材のセッティング
時)。
【図10】図9の圧接装置の圧接動作開始時点の状態を
示す断面説明図。
【図11】図9の圧接装置の圧接動作終了点の状態を示
す断面説明図。
【図12】図9の圧接装置の離型時の状態を示す断面説
明図。
【図13】図1の装置を用いた実施例を示すもので、
(a)は表1に対応する実施例の結果を示すグラフ、
(b)は突起の形状の概略を示す断面説明図。
【符号の説明】 1 圧印加工装置 2 床 3 基台(ベース) 4,4A,4B 下型構造体 5 上型ベース 6 油圧ラム 7,7A,7B 上型構造体 8,8A,8B 断熱材 9,9A,9B バックプレート 10,10A,10B ダイ 11,28 ヒータ 12,29 温度センサ 13 貫通孔 14,14A,14B ダイ本体 15 面取部 16,17 凹部 18 バネ 19 ガイドピン 20 ガイド孔 21 ストッパ 22,22B 断熱材 23、23B,24,24B,25,25B バックプ
レート 26,26A,26B パンチホルダ 27,27A,27B パンチ 30 ノックアウトピン 31 ピン 32 バネ 33,33B,34,34B 貫通孔 35,35B,36,36B ストッパ 37,38 孔 39,39b,39c,39A,39B 凹部 39a 切欠部 40 局所加熱式の圧印加工装置(コイニング装置) 41 ホルダ 42 導電性の荷重受部 43 突出部 44,48 冷却水通路 46 電気絶縁性保持部 47 導電性荷重受部 60 圧接装置 61,64 周面 62,65 頂面 63 面取り面 66 中央部分 90,90B ダイ枠 90A 電気絶縁性ダイ枠 91,91A,91B 加圧面 B,Ba,Bb 突起 H 突起の高さ P1 圧力 T0 下限温度 T1 所定の金型温度 W1,W1A,W1B 被加工部材(成形前) W1Ba,W1Bb 圧接されるべき被加工部材の一部
の部材 W2,W2A,W2B 加工済部材(成形後)
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成10年12月16日(1998.12.
16)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0045
【補正方法】変更
【補正内容】
【0045】圧接装置60の上型構造体7Bでは、ノッ
クアウトピン30Bが一本の太いピンからなり、従って
関連部材ないし部分31B,32B,33B,34B,
35B,36B,37B,38Bが所定サイズ(同様な
太さ)の一つの部分からなっている点、及びこれに伴い
バックプレート23B,24B,25B(例えば図11
参照)及びパンチホルダ26Bの形状が異なる点、並び
にパンチ27Bの孔33Bが直接凹部39Bを与えるよ
うになっている点を除いて、図1の装置1の上型構造体
7と実際上同様に構成されている。パンチ27Bは加圧
面91Bの周縁において面63に沿って面取りされてい
る。装置60では、ノックアウトピン30,31
びバネ32が一箇所に設けられている例について示し
ているけれども、図1の装置と同様に複数箇所に設けら
れていてもよい。但し、穴の周囲のプレス荷重負荷部分
が比較的小面積の一つ又は複数の領域からなることが好
ましい。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0048
【補正方法】変更
【補正内容】
【0048】次に、図10に示したように、上型構造体
7Bを下ろし、所望ならば上側部材W1Bbの上面が所
定の一様な温度T1になるまで待った後、更に、油圧に
より、パンチ27Bとダイ本体14Bとの間において、
被加工部材W1Bの上側部材W1Bbの中央部分66と
下側部材W1Bの頂部6との間に所定の圧力P1を
かけ、所定の時間(例えば10秒程度)該圧力P1に維
持する。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0049
【補正方法】変更
【補正内容】
【0049】この例の場合には、太いノックアウトピン
30Bのところには、実際上圧力がかからないから、ノ
ックアウトピン30Bの貫通した貫通孔33Bの下部が
空所39B(図11参照)を与えることになる点を除い
て、前述の場合と同様にして、被加工部材W1B内に塑
性流動が生じる。すなわち、パンチ27Bの先端91B
が円環状になっているから、該円環状の加圧領域の内側
にある材料部分は塑性流動の際、パンチ27Bの中央の
孔33B(39B)に向かう流れになり、該塑性流動に
伴う発熱によって、元々下限温度T0以上の所定温度T
1に加熱されていたマグネシウム合金材料は部分的に固
相線温度Tsに達して溶融し、上側及び下側の被加工部
材W1Bb,W1Baが材料的に連続的につながった一
体物になり、最終的には図11に示したような形態で圧
接成形が完了する。なお、被加工部材W1Bの上側部材
W1Bbの中央部分66の下面と下側部材W1Baの頂
部6の上面との間には、通常、原子的なスケールでは
極めて大きな凹凸があるから、両面66,6によって
形成される空所領域に向かう塑性流動も同時に生じ空所
領域が埋まり、上側及び下側部材W1Bb,W1Baの
両方が材料的にみて連続的につながる際、圧接領域に空
隙などが残る虞も比較的少ない。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // C22F 1/00 683 C22F 1/00 683 694 694B 694Z

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】マグネシウム合金製の被加工材を圧縮成形
    する方法であって、被加工材を半密閉式又は密閉式の金
    型内で該被加工材のマグネシウム合金の固相線温度以下
    で且つ該固相線温度近傍の下限温度以上に加熱し、金型
    を介して該被加工材に100MPa以上の加工圧を継続
    的にかけて被加工材を成形することからなるマグネシウ
    ム合金の圧縮成形方法。
  2. 【請求項2】加工圧を200MPa以上とする請求項1
    に記載の圧縮成形方法。
  3. 【請求項3】加工圧を400MPa以上とする請求項1
    に記載の圧縮成形方法。
  4. 【請求項4】金型として下型と上型とを設け、下型を下
    限温度以上に加熱しておいて該下型上の所定位置に被加
    工材を配設し、下型の熱によって被加工材を下限温度以
    上に加熱する請求項1から3までのいずれか一つの項に
    記載の圧縮成形方法。
  5. 【請求項5】金型として下型と上型とを設け、下型を下
    限温度以上に加熱しておいて該下型上の所定位置に被加
    工材を配設し、下限温度以上の温度に加熱した上型を被
    加工材に接触するまで降下させ、上型及び下型の熱によ
    って被加工材を下限温度以上に加熱した後、上型に加工
    圧をかける請求項1から3までのいずれか一つの項に記
    載の圧縮成形方法。
  6. 【請求項6】金型として下型と上型とを設け、下型を下
    限温度以上に加熱しておいて該下型上の所定位置に被加
    工材を配設し、下限温度以上の温度に加熱した上型を被
    加工材に降下させ、上型及び下型の熱によって被加工材
    を下限温度以上に加熱すると共に加工圧の下に保持する
    請求項1から3までのいずれか一つの項に記載の圧縮成
    形方法。
  7. 【請求項7】マグネシウム合金製の被加工材を圧縮成形
    する方法であって、金型の所定位置に被加工材を配設
    し、金型内の被加工部材の少なくとも一部をそのマグネ
    シウム合金の固相線温度近傍の下限温度以上に局所加熱
    し、金型によって該被加工材に100MPa以上の加工
    圧を継続的にかけて被加工材を成形することからなるマ
    グネシウム合金の圧縮成形方法。
  8. 【請求項8】局所加熱を電気抵抗加熱又は高周波加熱に
    よって行う請求項7に記載の圧縮成形方法。
  9. 【請求項9】被加工材が、板状物の積層体からなり、圧
    縮成形が積層体を圧接することからなる請求項1から8
    までのいずれか一つの項に記載の圧縮成形方法。
  10. 【請求項10】圧縮成形を開始した後該圧縮成形が完了
    するまで実質上一定の加工圧をかける請求項1から9ま
    でのいずれか一つの項に記載の圧縮成形方法。
  11. 【請求項11】加工圧をかける継続時間が、5秒以上で
    ある請求項1から10までのいずれか一つの項に記載の
    圧縮成形方法。
  12. 【請求項12】マグネシウム合金製の被加工材を圧縮成
    形する方法であって、被加工材を半密閉式又は密閉式の
    金型内で該被加工材のマグネシウム合金の固相線温度以
    下で且つ該固相線温度近傍の下限温度以上に加熱し、被
    加工材を塑性流動せしめると共に該塑性流動の際の発熱
    によって部分的に固相線温度以上に加熱せしめるべく金
    型を介して該被加工材に加工圧を継続的にかけて被加工
    材を成形することからなるマグネシウム合金の圧縮成形
    方法。
  13. 【請求項13】マグネシウム合金製の被加工材を圧縮成
    形する装置であって、下型と上型とからなる圧縮成形用
    の金型と、被加工材を該被加工材のマグネシウム合金の
    固相線温度以下で該固相線温度近傍の下限温度以上に加
    熱すべく下型及び上型の夫々を下限温度以上に加熱する
    ための加熱手段と、下型と上型との間に配置された被加
    工材に対して100MPa以上の加工圧を継続的にかけ
    るための油圧手段とを有するマグネシウム合金の圧縮成
    形装置。
  14. 【請求項14】マグネシウム合金製の被加工材を圧縮成
    形する装置であって、下型と上型とからなる圧縮成形用
    の金型と、被加工材の少なくとも一部を該被加工材のマ
    グネシウム合金の固相線温度以下で該固相線温度近傍の
    下限温度以上に局所加熱するための加熱手段と、下型と
    上型との間に配置された被加工材に対して100MPa
    以上の加工圧を継続的にかけるための油圧手段とを有す
    るマグネシウム合金の圧縮成形装置。
  15. 【請求項15】油圧手段が、200MPa以上の加工圧
    を与えるように構成されている請求項13又は14に記
    載の圧縮成形装置。
  16. 【請求項16】油圧手段が、400MPa以上の加工圧
    を与えるように構成されている請求項13又は14に記
    載の圧縮成形装置。
  17. 【請求項17】請求項1から12までのいずれか一つの
    項に記載の方法又は請求項13から16までのいずれか
    一つの項に記載の装置において、マグネシウム合金は、
    アルミニウム含量が10重量%以下の低アルミニウム含
    量のマグネシウム合金であること。
  18. 【請求項18】請求項17に記載の方法又は装置におい
    て、マグネシウム合金が、Mg−Al−Zn系、Mg−
    Th系、Mg−Zn−Zr系、Mg−希土類系、及びM
    g−Mn系合金からなる群から選択された一つの合金で
    あること。
  19. 【請求項19】請求項1から12までのいずれか一つの
    項若しくは請求項17から18までのいずれか一つの項
    に記載の方法又は請求項13から16までのいずれか一
    つの項若しくは請求項17から18までのいずれか一つ
    の項に記載の装置において、被加工材が、小片、粒、若
    しくは粉の集合体、箔もしくは薄板の積層体、又は厚
    板、又はこれらのうちの一種若しくは二種以上が混在し
    たものであること。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100444982C (zh) * 2006-10-26 2008-12-24 上海交通大学 镁合金板材差温拉延模具
WO2011118127A1 (ja) * 2010-03-23 2011-09-29 株式会社豊田自動織機 マグネシウム系材料の処理方法およびマグネシウム合金部材
JP2013006216A (ja) * 2011-06-24 2013-01-10 Shenzhen Futaihong Precision Industrial Co Ltd アルミニウム又はアルミニウム合金の鍛造方法
KR101314086B1 (ko) 2013-07-04 2013-10-02 한국기계연구원 스크롤 압축기용 스크롤 열간 단조장치

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