JP2000166800A - 発泡プラスチック製体洗い具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 発泡プラスチック製体洗い具として、ボディ
ソープ類の使用量が少なく、かつボディソープ類が周囲
に飛散しにくいものを提供する。 【解決手段】 硬質の発泡プラスチック製基台１１上の
中央部に、軟質の発泡プラスチック製ソープ含浸用ブロ
ック１３の裏面に硬質の発泡プラスチック製ベースブロ
ック１４を接合した長方形のベース付きブロック１２
を、ベルベット式ファスナー１５を介して取り外し自在
に取り付けるとともに、ベース付きブロック１２の長辺
及び短辺の隣接部に、軟質の発泡プラスチック製ブラッ
シング片１６を密接及び離間状態で並設する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、入浴の際に、体
をボディソープ類を付けて擦り洗いする発泡プラスチッ
ク（プラスチックスポンジ）製の体洗い具に関するもの
である。

【０００２】

【従来の技術】この種の体洗い具としては、ボディソー
プ類を含浸させて体を擦り洗いする軟質の発泡プラスチ
ック製のブロックからなるものが慣用されている。

【０００３】しかしこの慣用の体洗い具は、その柔軟さ
のために、体を擦り洗いするために加える力（把持力を
含む）によって、含浸させたボディソープ類が早々に流
出してしまい、この結果ボディソープ類の使用量が多く
なるとともに、ボディソープ類が流出しやすいために、
体を擦り洗いする際にボディソープ類が周囲に飛散する
という不都合がある。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】この発明は、上記のよ
うな不都合に鑑み、発泡プラスチック製の体洗い具とし
て、ボディソープ類の使用量が少ないとともに、ボディ
ソープ類が周囲へ飛散しにくいものを提供することを課
題としている。

【０００５】

【課題を解決するための手段】この発明に係る発泡プラ
スチック製の体洗い具は、硬質の発泡プラスチック製基
台上に、軟質の発泡プラスチック製ソープ含浸用ブロッ
クと、硬質の発泡プラスチック製ブラッシング片群を隣
接して取り付けた構成からなる。

【０００６】ソープ含浸用ブロックの基台に対する取り
付けは、取り外し自在にすることができ、この取り外し
自在な取り付けは、一般には、ソープ含浸用ブロックの
裏面に硬質の発泡プラスチック製ベースブロックを接合
したベース付きブロックと基台の両者の対向部に、ベル
ベット式ファスナーや凹凸嵌合部などを付設するという
形で行うことができる。

【０００７】この発明の体洗い具は、一般には、ソープ
含浸用ブロックにボディソープ類を含浸させた状態で、
基台を背後側から把持して、ソープ含浸用ブロックの表
面部とブラッシング片群の先端部で体を擦ることによ
り、ソープ含浸用ブロックに含浸させたボディソープ類
を体に付けると同時に、ボディソープ類が付いた部分を
ブラッシング片群によって擦るという形で、体を擦り洗
いする一方、使用後は、全体を水洗いして次の使用に供
する。

【０００８】なおソープ含浸用ブロックを基台に対して
取り外し自在に取り付ける場合には、使用後における水
洗いを、ソープ含浸用ブロックないしはベース付きブロ
ックを、ブラッシング片群付きの基台から分離して別々
に行うことができるもので、水洗いを簡単にかつ確実に
行うことができる。

【０００９】

【発明の実施の形態】以下図面に基づいて、この発明の
体洗い具の実施形態を説明する。

【００１０】図１、図２及び図３は、基本的な実施形態
を例示したもので、長方形で比較的厚肉のブロック状の
硬質の発泡プラスチック製基台１１上の短径方向（短辺
延在方向）の中央部に、薄板片状の軟質の発泡プラスチ
ック製ソープ含浸用ブロック１３の裏面に薄板片状の硬
質の発泡プラスチック製ベースブロック１４を接合し
た、基台１１と同等の長辺長さを有する比較的薄肉の長
方形のベース付きブロック１２を、ベースブロック１４
と基台１１の対向部に付設したベルベット式ファスナー
１５を介して取り外し自在に取り付けるとともに、基台
１１上のベース付きブロック１２の各長辺隣接部に、ベ
ース付きブロック１２の厚さとほぼ同等の長さを有する
硬質の発泡プラスチック製ブラッシング片１６の多数個
を密接状態で二列ずつ取り付け、さらに各短辺隣接部に
硬質の発泡プラスチック製ブラッシング片１６の複数個
をベース付きブロック１２把持用切り欠き１７を含む離
間状態で一列ずつ取り付けた構造からなる。

【００１１】この水洗い具は、ベース付きブロック１２
のソープ含浸用ブロック１３にボディソープ類を含浸さ
せた後、基台１１を背後側から把持して、表面側を体に
沿わせて往復動的に動かすことにより、ソープ含浸用ブ
ロック１３に含浸したボディソープ類を体の表面部に付
けながら、ブラッシング片１５群で擦り洗いを行う。ま
た使用後には、切り欠き１７を通してベースブロック１
４を把持して、ベルベット式ファスナー１５によるベー
スブロック１４の基台１１に対する取り付けを解除する
ことにより、ベース付きブロック１２と、ブラッシング
片１６群付きの基台１１とを別々に水洗いする。

【００１２】図４は、特に体の背後部（背中など）を擦
り洗いするために、長尺化した実施形態を例示したもの
で、両端部に取っ手１８を取り付けたベルト状の硬質の
発泡プラスチック製基台１１の長さ方向の中央部上に、
上記の実施形態と同じように、軟質の発泡プラスチック
製ソープ含浸用ブロック１３に硬質の発泡プラスチック
製ベースブロック（図示せず）を裏張りした、短辺が基
台１１の横幅とほぼ同等の長方形で比較的薄肉のベース
付きブロック１２を二個、長さ方向に間隔をおいてベル
ベット式ファスナー１５を介して取り付けるとともに、
両ベース付きブロック１２の間及びその反対側のベース
付きブロック１２隣接部上に、幅方向に密接状態で並ぶ
硬質の発泡プラスチック製ブラッシング片１６の列を複
数取り付け、さらに両側部のブラッシング片１６列の取
り付け部に対応する部分に、ベース付きブロック１２把
持用切り欠き１７以外は密接状態で並ぶ硬質の発泡プラ
スチック製ブラッシング片１６の列を一つずつ取り付け
た構造からなっている。

【００１３】この実施形態も、上記の実施形態のものと
同じように、各ベース付きブロック１２のソープ含浸用
ブロック１３にボディソープ類を含浸させた後、このソ
ープ含浸用ブロック１３が体に対向する状態で、取っ手
１８を把持して、基台１１の長さ方向に往復動的に動か
すことにより、ソープ含浸用ブロック１３によるボディ
ソープ類付けとブラッシング片１６による擦りによっ
て、体を擦り洗いする一方、使用後は、ベース付きブロ
ック１２をブラッシング片１６付きの基台１１から取り
外して、個別に洗浄する。

【００１４】この発明の体洗い具、このほか、ブラッシ
ング片を離間状態あるいは密接と離間の結合状態で並設
したり、このブラッシング片の長さとベース付きブロッ
クの厚さを不等にして、表面側を面一化せずに、これら
の間に段差ができるようにするなど、種々の形態で実施
することができるもので、図示の形態に限定されるもの
ではない。

【００１５】

【発明の効果】この発明の体洗い具によれば、硬質の発
泡プラスチック製基台を介して把持するとともに、ボデ
ィソープ類を含浸させる軟質の発泡プラスチック製ソー
プ含浸用ブロックは主として体に対するボディソープ類
付けに関与し、擦り洗いには殆ど関与しない（擦り洗い
は実質上硬質の発泡プラスチック製ブラッシング片によ
って行われる）ので、ソープ含浸用ブロックに作用する
外力は比較的小さく、従ってこのソープ含浸用ブロック
に含浸させたボディソープ類が早々に流出することはな
く、ボディソープ類の使用量は少ないとともに、ボディ
ソープ類が飛散することもない。

【００１６】またこの体洗い具によれば、硬質の発泡プ
ラスチック製ブラッシング片が体の表面部に擦り接触す
るので、擦り洗いと同時にマッサージ作用も奏される。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明に係る体洗い具の基本的な実施形態の
平面図である。

【図２】図１に示す実施形態の一部を切り欠いた正面図
である。

【図３】図１に示す実施形態の一部を切り欠いた側面図
である。

【図４】この発明に係る体洗い具の他の実施形態の平面
図である。

【符号の説明】

１１ 基台 １２ ベース付きブロック １３ ソープ含浸用ブロック １４ ベースブロック １５ ベルベット式ファスナー １６ ブラッシング片 １７ ベース付きブロック把持用切り欠き １８ 取っ手

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 硬質の発泡プラスチック製基台上に、軟
   質の発泡プラスチック製ソープ含浸用ブロックと、硬質
   の発泡プラスチック製ブラッシング片群を隣接して取り
   付けてなる、発泡プラスチック製体洗い具。
2. 【請求項２】 ソープ含浸用ブロックを基台に取り外し
   自在に取り付けてなる、請求項１記載の体洗い具。
3. 【請求項３】 ソープ含浸用ブロックの裏面に、硬質の
   発泡プラスチック製ベースブロックを接合してなる、請
   求項２記載の体洗い具。