JP2000164386A - 放電灯点灯装置 - Google Patents

放電灯点灯装置

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JP2000164386A
JP2000164386A JP10334394A JP33439498A JP2000164386A JP 2000164386 A JP2000164386 A JP 2000164386A JP 10334394 A JP10334394 A JP 10334394A JP 33439498 A JP33439498 A JP 33439498A JP 2000164386 A JP2000164386 A JP 2000164386A
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voltage
circuit
dimming
frequency
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Katsunobu Hamamoto
勝信 濱本
Kazuhiro Nishimoto
和弘 西本
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Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】インバータ回路の高周波出力により共振回路を
利用して放電灯を点灯させる放電灯点灯装置において、
調光時の安定点灯とランプ寿命の改善を実現する。 【解決手段】交流電源ACを整流し、直流電圧に変換す
る直流電源部1と、少なくとも1つのスイッチング素子
を有し、前記直流電圧を高周波電圧に変換するインバー
タ部2と、少なくとも1つのインダクタL1、コンデン
サC2、放電灯4を有し、前記高周波電圧を入力して共
振作用により放電灯4を点灯する共振回路3と、前記イ
ンバータ部2の動作周波数を変化することにより、放電
灯4の光出力を調光制御する発振制御部6とを備えた放
電灯点灯装置において、インバータ部2の高周波電圧を
低電圧に変換する降圧手段を設けることで、調光時のイ
ンバータ部2の動作周波数を共振回路3の無負荷時の固
有振動周波数のより近傍に設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、放電灯を高周波で
点灯し、かつ、その光出力を可変とする調光用の放電灯
点灯装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】(従来例1)図19に放電灯を高周波で
点灯させる従来の放電灯点灯装置の一例を示す。本回路
は商用電源ACを直流電源部1により整流平滑して得ら
れる直流電圧を、インバータ部2のスイッチング素子Q
1,Q2によって高周波電圧に変換し、この高周波電圧
をインダクタL1及びコンデンサC2によって構成され
る共振回路3を介して放電灯4に供給するものである。
コンデンサC1は直流カット用のコンデンサであり、そ
の容量は、通常、共振回路3のコンデンサC2の容量に
対して比較的大きな値(C1≫C2)となるように設定
される。インバータ部2のスイッチング素子Q1,Q2
は、発振制御部6が発振する高周波信号で駆動回路7を
通じて交互にオン・オフされ、例えば約45kHzの周
波数でスイッチングされる。また、放電灯4の光出力を
変化させて、放電灯4を調光させる場合には、スイッチ
ング素子Q1,Q2のスイッチング周波数(発振周波
数)を変化させる周波数調光方式がよく用いられる。こ
の場合、調光信号5を発振制御部6に与え、発振制御部
6の発振周波数を変化させることによって共振回路3の
インピーダンスを変化させ、放電灯4に流れるランプ電
流を変えることにより、放電灯4を調光するものであ
る。
【0003】図20はこの放電灯点灯装置において放電
灯4を調光させる場合の出力電圧の周波数特性を示す。
横軸はスイッチング素子Q1,Q2のスイッチング周波
数(発振周波数)、縦軸は放電灯4に印加される出力電
圧である。図中、(a)は全点灯時、(b)は調光点灯
時、(c)は無負荷時の周波数特性である。
【0004】ここで、放電灯4の等価インピーダンスを
R、チョークコイルL1のインダクタンス値をL1、コ
ンデンサC2の容量をC2とすると、共振回路3のイン
ピーダンスZは次式で表される。 Z=jωL1+1/{(1/R)+jωC2} よって、共振回路3の固有振動周波数は、全点灯時及び
調光点灯時の等価インピーダンスをそれぞれR1、R2
(R1<R2)とすると、次のようになる。
【0005】
【数1】
【0006】インバータ部2の発振周波数は、スイッチ
ング素子Q1,Q2のストレス軽減のため、共振回路3
の固有振動周波数よりも大きな値に設定される。全点灯
時(a)、及び調光点灯時(b)の発振周波数をそれぞ
れf1、f2とすると(f0<f1<f2)、この全点
灯時と調光点灯時の動作点は図20のD点とE点にな
る。しかし、図21に示すように、放電灯はランプ電流
が小さくなるほどランプ電圧が大きくなるという負特性
を持っているため、放電灯点灯装置の特性としては、調
光するほど出力電圧が大きくなるような特性でなけれ
ば、調光時に放電灯を安定に点灯させることができな
い。
【0007】図19の放電灯点灯装置では、調光点灯時
(b)の出力電圧を大きくするには発振周波数f2を無
負荷時(c)の固有振動周波数foに近付ければ良い
が、調光点灯時(b)の発振周波数は調光が深くなるほ
ど大きくなり、無負荷時(c)の固有振動周波数foと
の差が大きくなるため、調光時の出力電圧を大きくする
には限界がある。このため、特に、調光比が30%以下
の深調光時には、放電灯4がちらついたり、立ち消えし
てしまうという問題がある。
【0008】(従来例2)上述のような問題点に対し
て、放電灯を調光比30%以下の低光束状態まで安定し
て調光点灯させることのできる放電灯点灯装置として、
図22に示す回路構成が既に提案されている。この第2
の従来例では、従来のチョークコイルL1とコンデンサ
C2で構成される共振回路3(第1の共振回路)の他
に、放電灯4と直列にコンデンサC3(第2の共振回
路)を挿入することによって、放電灯4の調光点灯時の
発振周波数を共振回路3の固有振動周波数に近付け、調
光点灯時の出力電圧を大きくしている。
【0009】図23は図22の放電灯点灯装置の出力電
圧の周波数特性を示したものである。全点灯時(a)、
及び調光点灯時(b)の固有振動周波数を第1の従来例
の場合と同様に求めると、以下の式で与えられる。
【0010】
【数2】
【0011】ただし、ここでは、計算の簡略化のため、
全点灯時(a)と調光点灯時(b)の放電灯4の等価イ
ンピーダンスをそれぞれ次式のように近似している。 R1≒0、R2≒∞
【0012】つまり、チョークコイルL1のインダクタ
ンス値とコンデンサC1、C3の容量の設定によって、
全点灯時(a)と調光点灯時(b)の固有振動周波数を
任意に設定することができるため、調光点灯時(b)の
発振周波数を無負荷時(c)の固有振動周波数に近付け
ることによって調光時の出力電圧を大きくすることがで
き、放電灯4を安定に点灯させることができるのであ
る。
【0013】この放電灯点灯装置によれば、調光比30
%以下の調光点灯時においても安定した点灯状態を得る
ことができる。この場合、放電灯4に流れるランプ電流
の直流成分はコンデンサC3でカットできるため、直流
カット用のコンデンサC1は削除しても問題ない。
【0014】(従来例3)次に、この放電灯点灯装置で
放電灯のフィラメントを予熱する予熱手段について説明
する。その構成を第3の従来例として図24及び図25
に示す。いずれの回路においても、交流電源ACより整
流器DB、チョッパ回路8を介し、インバータ回路2へ
直流電圧Vdcを供給する。負荷側は直列コンデンサC
1を介して接続されたトランスT1と放電灯4を含んで
構成される。トランスT1は、直流重畳電圧と予熱電圧
を放電灯4に供給する。トランスT1の出力はチョッパ
回路8から出力される直流電圧Vdcに強く依存する。
放電灯4は、限流用のチョークL1を直列に接続されて
おり、このチョークL1のインピーダンスは、インバー
タ回路2の発振周波数に強く依存する。図24の例で
は、チョッパ制御部7に入力される調光信号により、チ
ョッパ回路8から出力される直流電圧Vdcを下げるこ
とにより調光を行う。また、図25の例では、インバー
タ制御部12に入力される調光信号により、インバータ
回路2の発振周波数を変化させて、チョークL1のイン
ピーダンスの変化により調光を行う。
【0015】ところが、このような放電灯点灯装置で
は、低光束調光時の点灯が不安定となる問題がある。図
24に示す従来例においては、チョッパ回路8からの出
力電圧である直流電圧Vdcが低くなると、この直流電
圧Vdcに強く依存するトランスT1の印加電圧も低く
なり、放電灯4に供給される予熱電圧、直流重畳電圧も
低くなるため、低光束での安定点灯が困難になってく
る。図25に示す従来例においては、インバータ回路2
の発振周波数で調光するため、直流電圧Vdcは変化せ
ず、直流重畳電圧、予熱電圧が調光にかかわらず一定電
圧で供給される。しかし、全点灯時に予熱電圧が高すぎ
ると、放電灯4の寿命を短くし、消費電力が多くなる原
因となる。
【0016】(従来例4)このような問題点を解決した
のが、図26に示す第4の従来例である。この従来例で
は、図24又は図25の回路構成において、放電灯4の
出力を下げる調光時にチョッパ回路8の出力電圧Vdc
を上昇させる制御手段を備えたものである。このよう
に、放電灯4の出力を下げる調光時にチョッパ回路8の
出力電圧を上昇させることで、低光束調光時の予熱電
圧、直流重畳電圧を上げ、低光束調光時においても、安
定した点灯を維持するようにしている。
【0017】以下、図26の回路について図面を参照し
て説明する。商用交流電源ACよりダイオードブリッジ
で構成される整流器DB1を介し、さらにチョッパ回路
8、インバータ回路2を介して負荷に電力を供給するよ
うになっている。チョッパ回路8は、チョークL3、ダ
イオードD1、スイッチング素子Q3、コンデンサC4
で構成されている。また、インバータ回路2は、スイッ
チング素子Q1,Q2、ダイオードD5,D6等で構成
されている。共振回路3は、チョッパ回路8の出力電圧
の直流電圧Vdcに強く依存するトランスT1と、発振
周波数に強く依存するチョークL1と、コンデンサC2
と放電灯4によって構成されている。トランスT1は2
次側の巻線にて放電灯4のフィラメントfa,fbに予
熱電流を供給し、また、ダイオードD4,D5、コンデ
ンサC7、チョークL5で構成される回路により放電灯
4に直流重畳電圧を印加する。
【0018】次に、制御部について説明する。インバー
タ制御回路12は、調光信号に応じてインバータ回路2
の発振周波数を制御する。チョッパ制御回路9は、スイ
ッチングレギュレータIC1等にて構成され、チョッパ
回路8のスイッチング素子Q3を制御する。調光信号
は、外部から供給されるオンデューティ可変の信号であ
り、フォトカプラPCを介して反転され、コンデンサC
9の電圧に変化され、バッファIC2を介してスイッチ
ングレギュレータIC1に入力される。調光信号のオン
デューティが小さいとき、インバータ制御回路12はイ
ンバータ回路2のスイッチング素子Q1及びQ2を低い
発振周波数により発振させるため、チョークL1のイン
ピーダンスは低く、放電灯4の出力は高くなる。調光信
号のオンデューティが大きくなると、インバータ回路2
の発振周波数は高くなり、チョークL1のインピーダン
スが高くなるので、放電灯4の出力は低くなる。その一
方で、チョッパ回路8の出力電圧Vdcが上昇するた
め、電圧に強く依存するトランスT1の1次電圧が上昇
し、放電灯4のフィラメントfa,fbの予熱電圧と直
流重畳電圧が上昇し、放電灯4は低出力で安定した点灯
を行うことができる。このように、放電灯4の調光時に
チョッパ回路8の出力電圧を増大させ、放電灯4のフィ
ラメントfa,fbへ供給される電力と直流重畳電力を
増大させることができる。したがって、放電灯4の予熱
と直流重畳を十分に行うことができ、低光束調光時や低
温時の安定した点灯を維持することができる。
【0019】調光信号はフォトカプラPCを介して反転
され、バッファIC2を介してスイッチングレギュレー
タIC1に入力される。このときの放電灯4の出力Wl
aと、チョッパ回路8の出力電圧Vdcと、スイッチン
グレギュレータIC1に入力される検出電圧Vsは、図
27に示すような関係にあり、調光信号のオンデューテ
ィを大きくすると検出電圧Vsは減少する。このため、
スイッチングレギュレータIC1の入力電圧が低くな
り、チョッパ回路8の出力電圧Vdcは高くなる。この
とき、放電灯4は出力を下げており、チョッパ回路8の
出力電圧に強く依存するトランスT1はチョッパ回路8
の出力電圧の高くなったことにより、フィラメントf
a,fbの予熱電圧と、直流重畳電圧を放電灯4の出力
が低くなるほど多く供給することになり、放電灯4の出
力に応じてチョッパ回路8の出力電圧である直流電圧V
dcを調整することができる。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】以上説明してきた放電
灯点灯装置において、AC電源を整流・平滑し、インバ
ータ回路の電源となる直流電源は不可欠のものである
が、この直流電源の出力電圧Vdcは、AC電源の電源
電圧、及び直流電源の回路方式に大きく影響される。例
として、まず、AC電源を整流するダイオードブリッジ
などの整流器と、この整流出力を平滑する平滑コンデン
サとからなるコンデンサインプット型の直流電源につい
て説明する。
【0021】コンデンサインプット型の直流電源の出力
電圧はAC電源電圧で決まり、AC電源が100Vの場
合は直流電源の出力は100V×√2=141V、AC
電源が200Vの場合の直流電源の出力は200V×√
2=282Vとなる。よって、AC電源が異なる場合に
同一の放電灯を点灯するためには、インバータ回路に接
続される共振回路を構成するインダクタ、コンデンサの
設計を変更する必要が生じる。一方、消費電力が比較的
高い放電灯(ランプ電力30W以上、ランプ電圧100
V以上を目安とする)においては、従来例1に示すイン
バータ回路、共振回路の構成で、直流電源電圧が低い場
合、インバータ回路の動作周波数50kHz近辺では放
電灯の定格特性を得にくい傾向があり、定格特性を得る
ためにはインバータ回路の動作周波数がより高い周波数
となる傾向となり、同時にコンデンサC2の容量もより
大容量となる傾向となる。
【0022】このため、AC電源が100Vの場合は、
コンデンサを流れる無効電流が増加することによる消費
電力の悪化、スイッチング素子の大型化、さらに雑音の
悪化などの問題が生じやすい。さらにコンデンサインプ
ット型の直流電源では、入力電流の波形歪みの問題もあ
り、これら問題を解決するため、従来例3,4に示す昇
圧チョッパ回路を直流電源として使用するケースが多
い。
【0023】この昇圧チョッパ回路を用いた場合、例え
ば昇圧チョッパ回路の出力電圧を282V以上として共
振回路を設定すると、AC電源電圧が100〜200V
の広範囲にわたって同一の点灯装置を使用ができるとい
う効果もある。しかし、この場合、調光用の放電灯点灯
装置においては次のような問題が生じる。
【0024】従来例2で説明したように、調光点灯時の
動作周波数を共振回路の固有振動周波数に近づけること
により、出力電圧を大きくとることができ、深調光時の
ちらつき、立ち消えを改善することができる。ところ
が、上記のように、AC電源の広範囲にわたって同一の
共振回路を設計する場合はAC電源の最も高い電圧をも
とに行う必要がある。
【0025】ここで、具体例として松下製のツイントリ
プル32Wのランプ特性を用いて説明する。ツイントリ
プル32Wの調光時の特性は下記のようになる。
【0026】
【表1】
【0027】この結果から各調光時の等価抵抗値Rを算
出し、直流電源360V、共振回路のチョークL1のイ
ンダクタンス値を32mH、コンデンサC2の容量を
1.0nF、コンデンサC3の容量を3.3nFとした
場合の周波数特性は図28のようになる。同図に示すよ
うに各共振カーブでの動作点(=所定のランプ電圧とな
る点)はほぼ連続的に変化しておりランプ電力6Wまで
支障無く調光できることがわかる。
【0028】ランプ電力6W時を調光下限とし、この共
振カーブで所定の二次電圧V5(=179V)を満たす
周波数をf5とする。ここで、ランプが点灯していない
無負荷状態(R=∞)にある場合の周波数特性を図29
に示す。この場合の周波数f5における二次電圧をVo
とすると、Vo−V5は約77Vとなる。このVo−V
5の値が大きいほど、より十分な二次電圧をとることが
できることになり、放電灯の特性安定時の過渡特性、電
源電圧の変動(瞬時的なものも含めて)などによるちら
つき、立ち消えが発生することがない安定した調光点灯
を行うことができる。
【0029】ここで、直流電源の電圧値を高くした場合
について考える。上記の共振回路と同じ定数の場合、直
流電源の電圧値が高くなることにより、ランプ電流が増
加し、所定の出力より大出力となるため、インバータ回
路の動作周波数をより高い周波数とする必要がある。例
えば直流電源410V(360Vの1.14倍)とする
と、調光下限での動作周波数f5’はf5の約1.04
倍となり、f5’での無負荷二次電圧をVo’とすると
Vo’−V5は約59Vとなる。この値は前述の例に比
べ小さい値となっており、十分な二次電圧が得にくくな
っていることが分かる。
【0030】共振回路の部品であるチョークのインダク
タンス値、コンデンサの容量値を変更した場合も同様の
結果となり、その一例を下表にしめす。表2はインダク
タL1を変えた場合、表3はコンデンサC2を変えた場
合である。
【0031】
【表2】
【0032】
【表3】
【0033】なお、ここでは調光下限での二次電圧をV
d、二次電圧がVdとなる周波数fdでの無負荷二次電
圧をVoと示す。全点灯時の動作条件が同じであること
は言うまでもない(動作周波数を50kHz付近に設定
する)。
【0034】以上、従来例2の共振回路の構成をもとに
説明したが、従来例1の共振回路の構成でも同様な傾向
がある。任意の定数でチョークのインダクタンス値を変
えた場合の一例を表4に示す。
【0035】
【表4】
【0036】この例では、Vo−Vdは前記の例に対し
て低い値となっているが、これは調光下限を約30%以
下とし、かつ、従来例1の共振回路構成が従来例2の共
振回路構成に比べて、深調光しにくい構成であるためで
あり、調光下限値を高くすれば、当然Vo−Vdも高く
なる。調光下限を高くした場合も直流電源に対する傾向
は同様となり、直流電源が高いほど調光時に不安定とな
ることがわかる。
【0037】次に従来例3,4について説明する。前述
のように、調光時の安定点灯のためには、共振回路を十
分な二次電圧を出力する構成とする必要があることに加
え、放電灯のフィラメントを適切に予熱することも重要
な要因となる。さらに調光時の予熱は、フィラメントを
最適温度とし、放電灯の寿命の悪化を防ぐ役割も持つ。
すでに説明したように、従来例3の問題点を解決したの
が従来例4であり、深調光するに応じて、直流電源であ
る昇圧チョッパ回路の出力電圧を上昇させ、これにより
放電灯のフィラメントへ供給される予熱電流値を大きく
している。これは、フィラメントの予熱という観点では
安定した調光点灯を行うことができるが、すでに前述の
ように、共振回路では十分な二次電圧を出力しにくい方
向に制御を行っていることになる。
【0038】本発明は上述のような点に鑑みてなされた
ものであり、その目的とするところは、インバータ回路
の高周波出力により共振回路を利用して放電灯を点灯さ
せる放電灯点灯装置において、調光時の安定点灯とラン
プ寿命の改善を実現することにある。
【0039】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、上記の
課題を解決するために、図1に示すように、交流電源A
Cを整流し、直流電圧に変換する直流電源部1と、少な
くとも1つのスイッチング素子を有し、前記直流電圧を
高周波電圧に変換するインバータ部2と、少なくとも1
つのインダクタL1、コンデンサC2、放電灯4を有
し、前記高周波電圧を入力して共振作用により放電灯4
を点灯する共振回路3と、前記インバータ部2の動作周
波数を変化することにより、放電灯4の光出力を調光制
御する発振制御部6とを備えた放電灯点灯装置におい
て、前記高周波電圧を低電圧に変換する降圧手段を備え
たことを特徴とするものである。このようにインバータ
部2の高周波電圧を低電圧に変換する降圧手段を設ける
ことで、調光時のインバータ部2の動作周波数を共振回
路3の無負荷時の固有振動周波数のより近傍とすること
により、安定した調光点灯を行うことができるものであ
る。
【0040】
【発明の実施の形態】(実施例1)図1に本発明の基本
構成を示す。本発明では、直流電源部1の出力電圧をイ
ンバータ部2において高周波電圧に変換する際、降圧回
路を設けたことにより、この高周波電圧を低電圧とし、
調光時の動作周波数fdが、共振回路3の無負荷時の固
有振動周波数foのより近傍となることによって、深調
光時に安定した点灯を行うことができる。図1の構成に
おいて、インバータ部2は少なくとも1つ以上のスイッ
チング素子、スイッチング素子を駆動する駆動回路など
で構成されており、この駆動回路に制御信号を出力する
発振制御部6を付設してある。
【0041】図2に、より具体的な構成を示す。直流電
源部1は商用電源ACを整流して直流電圧に変換できる
構成であれば、どのような構成でもよい。ここでは説明
のため、従来例3,4で示された、昇圧チョッパ回路で
考える。直流電源部1の出力端は、スイッチング素子Q
3、インダクタL2、ダイオードD1、コンデンサC
4、及びチョッパ制御部9で構成される降圧回路8に接
続されており、この降圧回路8の出力電圧が、インバー
タ回路2を構成するスイッチング素子Q1、Q2の直列
回路に印加される。
【0042】この降圧回路8の構成は、一般的に降圧チ
ョッパ回路として知られており、その動作の詳細な説明
は省略するが、チョッパ制御部9の制御信号によりスイ
ッチング素子Q3をON/OFFすることによって、直
流電源部1から入力される電圧Vdcに対し、降圧回路
8から出力される電圧Vdc’は、Vdc’<Vdcと
なるよう所定のレべルに制御される。スイッチング素子
Q1、Q2は、駆動回路7からの制御信号により交互に
ON、OFFすることによって、高周波電圧への変換を
行う。
【0043】スイッチング素子Q2の両端には、コンデ
ンサC1を介して、インダクタL1、コンデンサC2、
放電灯4で構成される共振回路3が接続されている。こ
の共振回路3は、スイッチング素子Q1の両端に接続し
てもよい。駆動回路3の出力する制御信号の周波数は、
発振制御部6によって決定されており、調光信号5に応
じてその周波数を変化することができる。よって、イン
バータ回路2の動作周波数は変化し、従来例と同様に放
電灯4の光出力を変化させて、調光点灯する。
【0044】従来例で説明したように、スイッチング素
子Q1,Q2の直列回路に印加される電圧が高い場合、
深調光時に十分な二次電圧を得ることができず、ちらつ
き・立ち消えが発生しやすいが、商用電源電圧、及び直
流電源部1の構成によって決まる出力電圧値に関わら
ず、スイッチング素子Q1、Q2の直列回路によって変
換される高周波電圧を降圧回路8によって低電圧とする
ことができ、調光時に十分な二次電圧を放電灯4に印加
することができるため、深調光時においても、ちらつき
・立ち消えが発生することなく、安定に点灯することが
できる。
【0045】また、直流電源部1は昇圧チョッパ回路の
構成とすることにより、調光性能を損なうことなく、点
灯装置に入力される交流電源ACの電圧値を広範囲に設
定することができる。さらにこの直流電源部1は、例え
ば交流電源が200Vの場合は、従来例で説明したコン
デンサインプット型の全波整流方式とし、交流電源が1
00Vの場合は少なくともダイオード2つ、コンデンサ
2つ以上で構成される倍電圧整流方式としてもよい。こ
のような場合もインバータ部2(降圧回路8も含む)、
共振回路3は全く同じ構成でよく、交流電源ACの電圧
値の違いによって調光性能を損なうことがない。
【0046】本実施例では、インバータ部2は、直流電
圧を高周波電圧に変換する手段として、変形ハーフブリ
ッジ式の回路方式としているが、一石式・ハーフブリッ
ジ式などの他の方式でもよい。降圧回路8の構成は、イ
ンバータ部2から出力される高周波電圧を低電圧化でき
る構成ならば、どのような構成でもよく、例えば図3に
示すような構成でも良い。図3の降圧回路は、スイッチ
ング素子Q3、トランスT2、タイオードD1、コンデ
ンサC4などで構成されており、一般的にフライバック
コンバータと呼ばれる方式であり、トランスT2の巻数
比での電圧設定が行える。
【0047】放電灯の灯数も2灯以上の複数灯であって
もよく、インバータ回路の出力端に共振回路を複数並列
に接続したり、放電灯を直列に接続したり、共振回路に
バランサを備えるなど、どのような構成でもよい。
【0048】(実施例2)図4に実施例2の構成を示
す。本実施例では、降圧回路8は、スイッチング素子Q
2、ダイオードD1〜D3、インダクタL2、コンデン
サC4で構成されており、実施例1と同様に降圧チョッ
パ方式の構成となっており、スイッチング素子Q2は、
直流電圧を高周波電圧に変換するインバータ回路のスイ
ッチング素子の動作も合わせて持つ。
【0049】この降圧回路8の動作は、スイッチング素
子Q2のON時には、インダクタL2→コンデンサC4
→ダイオードD3→スイッチング素子Q2の経路で電流
が流れ、インダクタL2にエネルギーを蓄える。スイッ
チング素子Q2のOFF時には、インダクタL2のエネ
ルギーは、インダクタL2→コンデンサC4→ダイオー
ドD1の経路で放出される。コンデンサC4に蓄積され
たエネルギーは、スイッチング素子Q1のON時にダイ
オードD2を介して放出される。その他、主な構成は実
施例1と同じである。本実施例においても、実施例1と
同様に安定した調光点灯を行うことができる。さらに実
施例1では必要であった降圧回路8の制御手段が不要で
あり、制御を簡略化(制御回路の部品点数を削減)でき
る効果も持つ。
【0050】(実施例3)図5に実施例3の構成を示
す。本実施例では、直流電源部1の出力端は、インバー
タ回路2を構成するスイッチング素子Q1、Q2の直列
回路に接続されている。スイッチング素子Q1、Q2の
スイッチング動作によって高周波に変換された出力はコ
ンデンサC1を介して降圧回路8に供給されている。本
実施例における降圧回路8は、トランスT3で構成され
ており、インバータ回路2から出力される高周波電圧は
トランスT3に入力されている。このトランスT3の一
次巻線n1と二次巻線n2は、巻数比がn1>n2とな
る降圧トランスとなっており、インバータ回路2から出
力された高周波電圧をその巻数比で決まる低電圧に変換
し、共振回路3へ出力する。
【0051】本実施例においても、実施例1,2と同様
に安定した調光点灯を行うことができる。さらに、実施
例1では必要であった降圧回路のスイッチング素子、及
びその制御手段が不要であるため、大幅に部品点数を削
減できる。また、実施例2では、インバータ回路のスイ
ッチング素子と、降圧回路のスイッチング素子を兼用し
ているため、比較的大容量のスイッチング素子が必要と
されたが、本例では小容量のスイッチング素子でよい。
【0052】(実施例4)図6に実施例4の構成を示
す。本実施例の構成は実施例3とほぼ同じであり、異な
る点は、実施例3では、降圧回路8を絶縁トランスで構
成しているのに対し、本例では非絶縁トランスで構成し
ている点、また、本実施例における共振回路3は、従来
例2で説明した、インダクタL1、コンデンサC2で構
成される第1の共振回路と、コンデンサC3で構成され
る第2の共振回路とで構成されている点であり、実施例
1〜3の共振回路構成(図1又は図2参照)に比べて、
安定した調光点灯が可能である。したがって、本実施例
では、降圧回路による効果と共振回路構成による効果に
よって、より安定した調光点灯が可能であるため、さら
に深調光が可能となり、省エネルギーの効果も大きい。
【0053】(実施例5)図7に実施例5の構成を示
す。本実施例の構成は実施例3、4とほぼ同じであり、
異なる点は、実施例3、4では、降圧回路8をトランス
で構成しているのに対し、本実施例では、スイッチング
素子Q2に並列にコンデンサC1、C5の直列回路を接
続し、コンデンサC5に並列に共振回路3を接続してい
る点である。なお、共振回路3は、従来例2・実施例4
と同じ構成としている。本実施例では、コンデンサC
1、C5の各容量によって決まる分圧電圧が共振回路3
に入力されているため、実施例3、4と同様な効果を持
つ。さらにトランスのような大型部品を使う必要がない
ため、比較的小型化できる効果も持つ。
【0054】(実施例6)図8に実施例6の構成を示
す。主な構成は実施例5と同じである。本実施例では、
直流電源部1は、スイッチング素子Q3、ダイオードD
1、インダクタL3、コンデンサC4、チョッパ制御部
9で構成される昇圧チョッパ方式となっている。また、
本実施例では、調光信号5は発振制御部6とチョッパ制
御部9に入力されている。発振制御部6では、調光信号
に応じてインバータ回路2のスイッチング素子Q1、Q
2の駆動周波数を決定する。発振制御部6の出力信号は
駆動回路7に入力され、スイッチング素子Q1、Q2の
駆動信号が出力される。一方、チョッパ制御部9では、
調光信号に応じて直流電源部1の出力電圧Vdcを変化
させる。ここで、調光信号をデューティ信号とし、その
オンデューティ(1周期に占めるオン期間の割合)に応
じて調光動作を行うものとし、オンデューティが0%の
ときに全点灯、オンデューティが100%のときに調光
下限となるものとする。
【0055】インバータ回路2のスイッチング素子Q
1、Q2の動作周波数は、図9に示すように、調光信号
のオンデューティが0%→100%となるに応じて、低
→高と連続的に変化する。直流電源部1の出力電圧Vd
cは、図9に示すように、調光信号のオンデューティが
0%→100%となるに応じて、高(Vdc1)→低
(Vdc2)となるようにチョッパ制御部9で制御され
ている。また、直流電源部1は昇圧チョッパ方式の回路
構成であり、交流電源ACのピーク値Vpとの関係は、
Vdc1>Vdc2>Vpとなる。
【0056】放電灯を調光するに応じて、直流電源部1
の出力電圧Vdcを低下させることによって、所定の光
出力となる調光下限時の動作周波数fdは、より低い周
波数fd’としなければならない。一方、共振回路の無
負荷時の固有振動周波数foは一定であるため、調光下
限時の動作周波数fd’が共振回路の無負荷時の固有振
動周波数foにより近くなり、放電灯により十分な二次
電圧を供給しやすくなることになる。
【0057】図10に、同一の共振回路定数で、直流電
源の電圧を変えた場合の二次電圧の関係を示す。実線で
示すのが、直流電源の電圧が低い場合の調光下限時の放
電灯等価抵抗値による二次電圧の周波数特性、及び無負
荷時の周波数特性であり、一点鎖線で示すのが直流電源
の電圧が高い場合についての調光下限時と無負荷時の周
波数特性である。同図からも、直流電源の電圧値を低下
するように制御を行うことで、より安定した調光点灯を
行えることが分かる。また、直流電源が昇圧チョッパ方
式であるため、広範囲の交流電源への対応が可能とな
り、入力電流の波形歪みも改善される。
【0058】(実施例7)図11に実施例7の構成を示
す。本実施例の構成は実施例1とほぼ同じ構成であり、
異なる点は、共振回路3の構成が実施例4〜6と同じで
ある点、また、実施例6と同様に、調光信号5が発振制
御部6とチョッパ制御部9に入力される点である。降圧
回路8の出力電圧は、実施例6と同様に調光信号に応じ
て電圧値を図12のようにVdc1’→Vdc2’と変
化させるように制御される。本実施例の効果も実施例6
と同様であるが、実施例6では、インバータ回路2のス
イッチング素子Q1,Q2の直列回路に印加される電圧
は、交流電源ACのピーク値Vp以上という制約がある
のに対し、本例では任意に設定できる。
【0059】(実施例8)図13に実施例8の構成を示
す。本実施例の構成は、ほぼ実施例7と同じであり、放
電灯4のフィラメントを予熱するためのトランスT1の
1次側を共振回路3に並列に接続している。トランスT
1の2次巻線n2、n3はそれぞれ予熱回路10、11
を介してフィラメントに接続されている。トランスT1
の2次巻線n2、n3に発生する電圧は、従来例3〜5
と同様に、インバータ回路2のスイッチング素子Q1、
Q2の直列回路に印加される電圧に依存している。よっ
て、この電圧をVn2(=Vn3)とすると、放電灯全
点灯時にVn2は高く、調光時にVn2は低くなる。
【0060】一方、予熱回路10,11は、図14に示
す一例のように、インダクタL4とコンデンサC6を並
列接続した回路で構成されている。この予熱回路10,
11の共振周波数を、放電灯4の全点灯時の動作周波数
付近に設定することによって、予熱回路10,11のイ
ンピーダンスZは、全点灯時(インバータの動作周波数
が低いとき)に大きく、調光時(インバータの動作周波
数が高いとき)には小さくなり、図15に示すようにな
る。巻線電圧Vn2が大となる全点灯時の周波数付近で
は、予熱回路10,11のインピーダンスZが大となる
ことによって、放電灯4のフィラメントに流れる予熱電
流を低く抑え、巻線電圧Vn2が小となる調光点灯時の
周波数付近では、予熱回路のインピーダンスZが小とな
ることによって、放電灯4のフィラメントに流れる予熱
電流を大きくとり、フィラメントの温度を最適化するこ
とによって、安定した調光点灯を行うと共に、調光時の
ランプ寿命の悪化を防止する効果もある。
【0061】(実施例9)図16に実施例9の構成を示
す。本実施例の主な構成も、これまで説明した実施例と
同様であり、放電灯4のフィラメントを予熱する予熱手
段として、共振回路3のインダクタL1に二次巻線を設
け、予熱回路10,11を介して予熱を行っている。本
実施例の予熱電力供給源である共振回路のインダクタL
1の2次巻線の電圧は、図17に示すような電圧となる
が、実施例8と同様な予熱回路を構成することにより、
巻線電圧Vn2が大となる全点灯時の周波数付近では、
放電灯4のフィラメントに流れる予熱電流を低く抑え、
Vn2が小となる調光点灯時の周波数付近では、放電灯
4のフィラメントに流れる予熱電流を大きくとることが
できる。なお、本実施例では、共振回路3のインダクタ
L1の2次巻線から予熱電流を得ているので、実施例8
のように予熱のためにトランスを追加する必要がない。
【0062】(実施例10)図18に実施例10の構成
を示す。本実施例の主な構成も、これまで説明した実施
例と同様であり、異なる点は、放電灯4のフィラメント
を予熱する予熱手段として、降圧回路8を構成するトラ
ンスT4に予熱用の巻線を設けた点であり、この巻線か
ら予熱回路10,11を介して放電灯4のフィラメント
を予熱している。実施例8、9では、予熱用の2次巻線
の電圧が、全点灯時に大、調光時に小となり、全点灯時
の予熱電流を低く抑えるために、予熱回路10,11を
構成するインダクタ、コンデンサにストレスがかかり、
部品が大型化してしまうという問題があったが、本実施
例では予熱巻線の電圧が調光のレべルに関わらず一定で
あるため、予熱回路を構成する部品にストレスがかかる
ことが少なく、部品を小型化できる効果がある。
【0063】
【発明の効果】本発明によれば、交流電源を整流し、直
流電圧に変換する直流電源と、少なくとも1つのスイッ
チング素子を有し、前記直流電圧を高周波電圧に変換す
るインバータ部と、少なくとも1つのインダクタ、コン
デンサ、放電灯を有し、前記高周波電圧を入力して共振
作用により放電灯を点灯する共振回路と、前記インバー
タ部の動作周波数を変化することにより、放電灯の光出
力を調光制御する発振制御部とを備えた放電灯点灯装置
において、前記高周波電圧を低電圧に変換する降圧手段
を備えたものであるから、交流電源電圧の高低によって
調光性能を悪化させることなく、低光束まで安定に調光
点灯させることができるという効果がある。また、請求
項6〜8の発明によれば、調光時の放電灯のフィラメン
トに最適な予熱電流を供給することにより、さらに安定
に調光点灯させることができるとともに、ランプ寿命を
悪化させないという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基本構成を示す回路図である。
【図2】本発明の実施例1の回路図である。
【図3】本発明の実施例1に用いる降圧回路の他の例を
示す回路図である。
【図4】本発明の実施例2の回路図である。
【図5】本発明の実施例3の回路図である。
【図6】本発明の実施例4の回路図である。
【図7】本発明の実施例5の回路図である。
【図8】本発明の実施例6の回路図である。
【図9】本発明の実施例6の調光時における直流電源部
の出力電圧とインバータの動作周波数の変化を示す特性
図である。
【図10】本発明の実施例6の放電灯に印加される二次
電圧の周波数特性図である。
【図11】本発明の実施例7の回路図である。
【図12】本発明の実施例7の調光時における降圧回路
の出力電圧とインバータの動作周波数の変化を示す特性
図である。
【図13】本発明の実施例8の回路図である。
【図14】本発明の実施例8に用いる予熱回路の一例を
示す回路図である。
【図15】本発明の実施例8に用いる予熱回路の周波数
特性を示す特性図である。
【図16】本発明の実施例9の回路図である。
【図17】本発明の実施例9の予熱巻線電圧の周波数特
性を示す特性図である。
【図18】本発明の実施例10の回路図である。
【図19】従来例1の回路図である。
【図20】従来例1の動作説明のための周波数特性図で
ある。
【図21】一般的な放電灯の負性抵抗特性を示す特性図
である。
【図22】従来例2の回路図である。
【図23】従来例2の動作説明のための周波数特性図で
ある。
【図24】従来例3の回路図である。
【図25】従来例3の一変形例を示す回路図である。
【図26】従来例4の回路図である。
【図27】従来例4の調光信号のオンデューティと直流
電源部の出力電圧、光出力及び調光レベル信号の関係を
示す動作説明図である。
【図28】従来例4の調光時の動作説明のための周波数
特性図である。
【図29】従来例4の調光下限時と無負荷時の動作説明
のための周波数特性図である。
【符号の説明】
1 直流電源部 2 インバータ部 3 共振回路 4 放電灯 6 発振制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3K072 AA02 AA05 AB02 AB03 BA03 BA05 BB01 BB10 BC01 BC02 BC03 DB01 DB02 DD04 GA02 GB01 GB04 GB12 GB13 GC04 HA06 HA10 HB03 3K098 CC23 CC40 CC70 DD22 DD37 EE14 EE32 GG02

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交流電源を整流し、直流電圧に変換す
    る直流電源と、 少なくとも1つのスイッチング素子を有し、前記直流電
    圧を高周波電圧に変換するインバータ部と、 少なくとも1つのインダクタ、コンデンサ、放電灯を有
    し、前記高周波電圧を入力して共振作用により放電灯を
    点灯する共振回路と、 前記インバータ部の動作周波数を変化することにより、
    放電灯の光出力を調光制御する発振制御部とを備えた放
    電灯点灯装置において、 前記高周波電圧を低電圧に変換する降圧手段を備えたこ
    とを特徴とする放電灯点灯装置。
  2. 【請求項2】 前記降圧手段は少なくとも1つのイン
    ダクタとコンデンサで構成され、インバータ部を構成す
    るスイッチング素子と前記降圧手段のインダクタとコン
    デンサを直列に接続したことを特徴とする請求項1記載
    の放電灯点灯装置。
  3. 【請求項3】 前記降圧手段は、前記インバータ部と
    前記共振回路の間に接続されたことを特徴とする請求項
    1記載の放電灯点灯装置。
  4. 【請求項4】 前記降圧手段の出力電圧は、放電灯の
    光出力を下げる調光レべルに応じて、その電圧レべルを
    低下させることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか
    に記載の放電灯点灯装置。
  5. 【請求項5】 前記共振回路は、インダクタ、コンデ
    ンサが直列に接続されている第1の共振回路と、少なく
    とも1つのコンデンサを有する第2の共振回路を備えた
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の放
    電灯点灯装置。
  6. 【請求項6】 放電灯のフイラメントを予熱する予熱
    手段を有し、該予熱手段は、少なくとも1つのインダク
    タとコンデンサを備えたことを特徴とする請求項1乃至
    5のいずれかに記載の放電灯点灯装置。
  7. 【請求項7】 前記予熱手段は、第1の共振回路のイ
    ンダクタであるチョークコイルの2次側に接続されたこ
    とを特徴とする請求項6記載の放電灯点灯装置。
  8. 【請求項8】 前記降圧手段は、少なくとも1つのチ
    ョークコイルを有し、前記予熱手段は、前記降圧手段の
    チョークコイルの2次側に接続されたことを特徴とする
    請求項6記載の放電灯点灯装置。
  9. 【請求項9】 前記直流電源は、交流電源に接続さ
    れ、その入力電圧のピーク値より高い電圧を出力する回
    路であることを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに
    記載の放電灯点灯装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002299086A (ja) * 2001-03-29 2002-10-11 Mitsubishi Electric Corp 放電灯点灯装置
JP2006340590A (ja) * 2005-05-30 2006-12-14 Ohira Denshi Kk Ac−dcコンバータ
WO2007043409A1 (ja) * 2005-10-12 2007-04-19 Matsushita Electric Works, Ltd. 放電ランプ用電子バラスト、この電子バラストを用いた照明器具、及びこの照明器具を備えた照明システム
JP2012123913A (ja) * 2010-12-06 2012-06-28 Kuroi Electric Co Ltd 放電灯点灯回路

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