JP3728859B2 - 放電灯点灯装置 - Google Patents

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  • Circuit Arrangements For Discharge Lamps (AREA)
  • Discharge-Lamp Control Circuits And Pulse- Feed Circuits (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、放電灯点灯装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、蛍光ランプを高周波点灯させる放電灯点灯装置として図9に示すような回路構成のものが知られている。図9に示す放電灯点灯装置では、交流電源電圧を整流して得られた脈流電圧が端子p,q間に印加され、この脈流電圧が平滑コンデンサC0 により平滑化される。平滑化コンデンサC0 の両端にはインバータ回路20が接続されており、インバータ回路20の出力はAC−AC変換回路30を介して負荷である放電灯Laへ供給される。
【0003】
インバータ回路20は、平滑コンデンサC0 の両端にMOSFETよりなるスイッチング素子Q2 ,Q3 の直列回路を接続し、一方のスイッチング素子Q3 の両端に、コンデンサC1 と、インダクタL2 とコンデンサC2 からなる共振回路との直列回路を接続してある。また、インバータ回路20は、その他に、スイッチング素子Q2 ,Q3 のゲート・ソース間に接続されるツェナーダイオードZD2 ,ZD3 と、スイッチング素子Q2 ,Q3 を駆動するインバータ制御回路21とを備えている。なお、インバータ制御回路21は、インバータ制御用集積回路、スイッチング素子駆動回路などにより構成される。
【0004】
ここに、インバータ回路20は、インバータ制御回路21によりスイッチング素子Q2 ,Q3 を高周波で交互にオンオフすることによって、平滑コンデンサC0 の両端電圧である直流のインバータ入力電圧VDCを高周波のインバータ出力電圧VHFに変換している。
インバータ回路20のインバータ出力電圧VHFは、AC−AC変換回路30の昇圧用トランスT2 により昇圧されて放電灯Laに供給される。
【0005】
ここに、インバータ入力電圧VDCは放電灯Laの両端電圧である負荷電圧V2 よりも小さく、また、インバータ出力電圧VHFは負荷電圧V2 よりも小さい。
ところで、図9に示した放電灯点灯装置では、交流電源側から流れる入力電流の休止期間が長くなって入力電流の高調波歪が大きくなってしまうという不具合がある。このような入力高調波歪を抑制する機能を備えた放電灯点灯装置として図10に示すようにチョッパ回路10を設けた回路構成のものが知られている。
【0006】
図10に示す放電灯点灯装置では、交流電源電圧を整流して得られた脈流電圧が端子p,q間に印加され、この脈流電圧を、インダクタL1 、スイッチング素子Q1 、ダイオードD1 、スイッチング素子Q1 のオンオフを制御するチョッパ制御回路11、ツェナーダイオードZD1 、平滑コンデンサC0 などにより構成されるチョッパ回路10によって昇圧している。インバータ回路20の構成は図9に示したものと略同じであり、共振回路を構成するコンデンサC2 が、放電灯Laの予熱用コンデンサを兼ねるように放電灯Laの両端に接続されている点が相違する。なお、図10に示す放電灯点灯装置は、図9に示したAC−AC変換回路30は備えていない。
【0007】
チョッパ回路10は、チョッパ制御回路11によりスイッチング素子Q1 をオンオフすることによって、端子p,q間の電圧であるチョッパ入力電圧EDCを昇圧し、インバータ回路20に供給する。
インバータ回路20は、インバータ制御回路21によりスイッチング素子Q2 ,Q3 を高周波で交互にオンオフすることによって、平滑コンデンサC0 の両端電圧であるインバータ入力電圧VDCを高周波のインバータ出力電圧VHFに変換して放電灯Laに供給する。
【0008】
ここに、図10に示す放電灯点灯装置では、インバータ出力電圧VHFと負荷電圧V2 とが同じであり、また、チョッパ入力電圧EDCがインバータ入力電圧VDCよりも小さく、チョッパ入力電圧EDCが負荷電圧V2 よりも小さい。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、近年では、省資源化、省エネルギ化のために、管径が細くて高効率・高出力の放電灯が開発されている。この種の放電灯は、図11に▲1▼で示す従来の蛍光ランプ(45W/32W)のランプ電圧Vlaに比べて、図11に▲2▼,▲3▼で示すようにランプ電圧Vlaが高いという特徴がある。ここに、▲2▼は定格電力が68Wの環形蛍光ランプのランプ電圧Vla、▲3▼は定格電力が97Wの環形蛍光ランプのランプ電圧Vla、それぞれの特性を示したものである。ここで、図11の横軸は、定格ランプ電流(Ila定格値)に対するランプ電流(Ila)の比(以下、定格電流比と称す)である。
【0010】
以下、図11について説明する。
従来の蛍光ランプ(▲1▼)では、定格電流比が1.0の時のランプ電圧Vlaが106V程度であり、定格電流比が0.1の時でもランプ電圧Vlaは180V程度であった。従来の蛍光ランプでは、この例に限らず、調光時においてもランプ電圧Vlaが300Vを越えるものはほとんどなかった。これに対し、近年開発されている管径が細くて高効率・高出力の蛍光ランプ(▲2▼,▲3▼)では、定格電流比を変化させた時に、つまり、調光時に、ランプ電圧Vlaが300Vを越えて電撃などが発生する可能性があり、電気安全上の問題がある。
【0011】
また、ランプ電圧Vlaを300V以上にして使用する場合には、絶縁上の問題もあり、使用部品が大きくなって装置の小型化や軽量化が難しかった。
本発明は上記事由に鑑みて為されたものであり、その目的は、ランプ電圧が比較的大きな放電灯を電気的安全性を確保しつつ安定点灯させることができる放電灯点灯装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、上記目的を達成するために、定格ランプ電圧が140V以上の放電灯を高周波点灯させる放電灯点灯装置であって、放電灯へ高周波電力を供給するインバータ回路を備え、放電灯が、一端部に電極を有し他端部に閉塞部を有する複数本の環形発光管が同心円状に配置され、前記複数本の環形発光管の他端部近傍がブリッジ接合部により接合されて、内部に一つの放電路が形成されるとともに、前記他端部に最冷点箇所が形成され、且つ、前記一端部と前記他端部のうち少なくとも一方を包囲する口金部を備えた環形蛍光ランプであり、放電灯の光出力を略0.5%乃至略100%の範囲で調光制御する場合に、調光比下限値をランプ電圧が300V未満となるように規制する調光規制手段を備え、放電灯に対して略定電流を供給する特性をインバータ回路に持たせてあることを特徴とするものであり、定格ランプ電圧が140V以上の放電灯として、一端部に電極を有し他端部に閉塞部を有する複数本の環形発光管が同心円状に配置され、前記複数本の環形発光管の他端部近傍がブリッジ接合部により接合されて、内部に一つの放電路が形成されるとともに、前記他端部に最冷点箇所が形成され、且つ、前記一端部と前記他端部のうち少なくとも一方を包囲する口金部を備えた環形蛍光ランプを調光する場合にランプ電圧が300V以上になるのを防止することができるから、定格ランプ電圧が140V以上の放電灯を電気的安全性を確保しつつ安定点灯させることができる。また、放電灯に対して略定電流を供給する特性をインバータ回路が持たせて照明器具内の温度を40℃よりも高い温度にすれば、ランプ電圧をが下がるので、調光比下限値を下げることができ、調光範囲を拡大することが可能となる。
【0014】
請求項の発明は、請求項の発明において、環形蛍光ランプは、定格ランプ電力が68W、定格ランプ電流が0.43A、定格ランプ電圧が160Vであることを特徴とするものである。
請求項の発明は、請求項の発明において、環形蛍光ランプは、定格ランプ電力が97W、定格ランプ電流が0.43A、定格ランプ電圧が229Vであることを特徴とするものである。
【0015】
請求項の発明は、請求項1ないし請求項3の発明において、放電灯は、光路長が略1400mm乃至略2500mmであり且つ管径が略18mm乃至略29mmであることを特徴とするものである。
請求項の発明は、請求項1ないし請求項4の発明において、インバータ回路の発振周波数を、略10kHz乃至略200kHzとしたことを特徴とするものである。
【0016】
請求項の発明は、請求項の発明において、調光規制手段は、定格ランプ電流に対するランプ電流の比を0.4以上に設定する若しくは定格光束に対する光束の比を70%以上に設定することを特徴とするものである。
請求項の発明は、請求項の発明において、調光規制手段は、定格ランプ電流に対するランプ電流の比を0.1以上に設定する若しくは定格光束に対する光束の比を30%以上に設定することを特徴とするものである。
【0017】
【発明の実施の形態】
(実施形態1)
本実施形態の放電灯点灯装置の概略ブロック図を図2に、回路図を図1に示す。本実施形態の放電灯点灯装置は、交流電源電圧を整流して得た脈流電圧又は直流電源電圧よりなるチョッパ入力電圧EDCを直流のインバータ入力電圧VDCに変換するチョッパ回路10と、インバータ入力電圧VDCを交流であるインバータ出力電圧VHFに変換するインバータ回路20と、インバータ出力電圧VHFを交流の負荷電圧V2 に変換するAC−AC変換回路30と、負荷である放電灯Laとを備えている。ここに、本実施形態では、インバータ入力電圧VDCがチョッパ入力電圧EDCよりも大きく、インバータ出力電圧VHFがインバータ入力電圧VDCよりも小さく、負荷電圧V2 がインバータ出力電圧VHFよりも大きくなるようにする。
【0018】
図1に示す本実施形態の放電灯点灯装置は、交流電源を整流して得た脈流電圧が端子p,q間に印加され、この脈流電圧を、インダクタL1 、スイッチング素子Q1 、ダイオードD1 、スイッチング素子Q1 のオンオフを制御するチョッパ制御回路11、ツェナーダイオードZD1 、平滑コンデンサC0 などにより構成されるチョッパ回路10によって昇圧している。ここに、チョッパ回路10は、図10に示した従来例と同様に入力電流歪を抑制しつつ昇圧及び直流化を行うものである。なお、チョッパ制御回路11は、チョッパ制御用集積回路、第1のスイッチング素子駆動回路などにより構成される。
【0019】
インバータ回路20は、平滑コンデンサC0 の両端に接続されるMOSFETよりなるスイッチング素子Q2 ,Q3 の直列回路と、一方のスイッチング素子Q3 の両端に接続されるコンデンサC1 と、インダクタL2 とコンデンサC2 の共振回路との直列回路と、スイッチング素子Q2 ,Q3 のゲート・ソース間に接続されるツェナーダイオードZD2 ,ZD3 と、スイッチング素子Q2 ,Q3 を駆動するインバータ制御回路21とを備えている。なお、インバータ制御回路21は、インバータ制御用集積回路、第2のスイッチング素子駆動回路などにより構成され、スイッチング素子Q2 ,Q3 の各ゲートにそれぞれ抵抗R2 ,R3 を介して接続される。
【0020】
インバータ回路20の出力には、昇圧用トランスT2 を有するAC−AC変換回路30を介して放電灯Laが接続される。すなわち、インバータ回路20のコンデンサC2 の両端に昇圧用トランスT2 の一次巻線n1 を接続し、昇圧用トランスT2 の二次巻線n2 にコンデンサC4 を介して放電灯Laを接続してある。また、放電灯Laの両端には、予熱用コンデンサC3 が接続される。
【0021】
以下、動作を簡単に説明する。
チョッパ回路10は、チョッパ制御回路11によりスイッチング素子Q1 をオンオフすることによって端子p,q間に印加されているチョッパ入力電圧EDCを昇圧し、平滑コンデンサC0 の両端にインバータ入力電圧VDCを得るようになっている。
【0022】
インバータ回路20は、インバータ制御回路21によりスイッチング素子Q2 ,Q3 を高周波で交互にオンオフすることによって、平滑コンデンサC0 の両端電圧であるインバータ入力電圧VDCを高周波のインバータ出力電圧VHFに変換する。
インバータ回路20の出力であるインバータ出力電圧VHFは、AC−AC変換回路30の昇圧用トランスT2 により昇圧されて放電灯Laに供給される。
【0023】
ところで、本実施形態では、予熱時、始動時並びに点灯時において、インバータ制御回路21によるスイッチング素子Q2 ,Q3 のスイッチング周波数を変えることで、インバータ回路20から出力される交流電力量を調整している。
しかして、本実施形態では、チョッパ回路10を備えていることにより、図9に示した従来構成に比べて、インバータ回路20のスイッチング素子Q2 ,Q3 、共振用インダクタL2 、コンデンサC2 や、AC−AC変換回路30などに流れる電流値を低減することができる。
【0024】
また、本実施形態では、AC−AC変換回路30を備えていることにより、図10に示した従来構成に比べて、チョッパ回路10のスイッチング素子Q1 、インダクタL1 、ダイオードD1 、平滑コンデンサC0 の電圧値及び電流値を低減することができる。さらに、インバータ回路20のスイッチング素子Q2 ,Q3 、共振用インダクタL2 、コンデンサC2 の電圧値を低減できる。
【0025】
要するに、本実施形態では、チョッパ回路10及びAC−AC変換回路30それぞれで昇圧を行うから、定格ランプ電圧が従来よりも大きな放電灯を高周波点灯させる場合であっても、チョッパ回路10及びAC−AC変換回路30それぞれの昇圧比を従来と同程度にすることが可能となる。その結果、各回路10,20,30を、定格ランプ電圧が比較的小さな放電灯を高周波点灯させる従来の場合と同等の電子部品で構成することができる。
【0026】
例えば、定格ランプ電圧が従来よりも大きな放電灯Laを安定電灯させるのに、1200Vの電圧を必要としランプ電流の実効値が0.43Aとする。この場合、電源がAC100Vで、チョッパ回路10の出力電圧を300Vとすれば、AC−AC変換回路30の昇圧比は4(1200V/300V)程度で、インバータ回路20の出力電流の実効値は1.72A(0.43A×4)以上必要となる。
【0027】
ところで、本実施形態では、図11に示した▲2▼,▲3▼のような定格ランプ電圧が140V以上の放電灯の光出力を0.5%乃至100%の範囲で調光制御しようとする場合に、ランプ電圧Vlaが300V以上にならないようにインバータ制御回路21によるスイッチング素子Q2 ,Q3 のスイッチング周波数を制御して調光比下限値を規制している。なお、本実施形態では、インバータ回路20の発振周波数を略10kHz乃至略200kHzにしてあり、インバータ回路20に従来の放電灯を点灯させる場合と同等の電子部品を使用することができる。
【0028】
しかして、本実施形態では、管径が細くて高効率・高出力であり高いランプ電圧Vlaの必要な放電灯を調光する場合に、ランプ電圧Vlaが300V以上になるのを防止することができ、この種の放電灯を電気的安全性を確保しつつ安定点灯させることが可能となる。なお、インバータ制御回路21によるスイッチング素子Q2 ,Q3 の制御については、スイッチング周波数とともにデューティ比を制御するようにしてもよい。しかも、本実施形態では、ランプ電圧Vlaが常に300V未満になるから、従来のような絶縁上の問題から使用部品が大きくなるという問題もなくなり、装置の小型化及び軽量化並びにコストダウンを図ることが可能となる。
【0029】
ところで、本実施形態では、管径が細くて高効率・高出力であり高いランプ電圧の必要な放電灯として、図3及び図4に示すような環形蛍光ランプを用いる。この環形蛍光ランプは、一端部に電極(フィラメント)5A,5Bを有し他端部に閉塞部を有する環形発光管3A,3Bが同心円状に配置され、環形発光管3A,3Bの他端部近傍がブリッジ接合部4により接合されて、内部に一つの放電路が形成されるとともに、前記他端部に最冷点箇所が形成され、前記一端部と前記他端部の両方を包囲する口金部6を備えている。
【0030】
この環形蛍光ランプは、いわゆる頂部冷却方式のランプであって、ランプ電圧Vlaが図5に▲2▼で示すような周囲温度依存性を有し、ランプ電流Ilaが図5に▲1▼で示すような周囲温度依存性を有する。すなわち、周囲温度が約40℃の時に▲2▼に示すランプ電圧Vlaが大きくなり、逆に▲1▼に示すランプ電流Ilaは小さくなる。したがって、環形蛍光ランプよりなる放電灯Laに対して略定電流を供給する特性をインバータ回路20に持たせて照明器具内の温度を40℃よりも高い温度にすれば、ランプ電圧Vlaが下がるので、調光比下限値を下げることができ、調光範囲を拡大することが可能となる。また、照明器具のセードを密閉型にすれば、放電灯Laの温度をより高くすることができるから、さらにランプ電圧Vlaが下がり、調光範囲をさらに拡大することが可能となる。
【0031】
(実施形態2)
図6に本実施形態の放電灯点灯装置の回路図を示す。本実施形態の基本構成は実施形態1と略同じであり、実施形態1における予熱用コンデンサC3 の替わりに予熱回路40を備えている点で相違する。なお、予熱回路40以外の構成については実施形態1と同じなので同一の符号を付し説明は省略する。
【0032】
予熱回路40は、予熱用トランスT1 、コンデンサC5 ,C6 ,C7 から構成され、予熱用トランスT1 の一次巻線がコンデンサC5 を介して昇圧用トランスT2 の一次側に並列に接続されており、予熱用トランスT1 の2つの二次巻線がそれぞれコンデンサC6 ,C7 を介して放電灯Laの両フィラメントに接続されている。ここで、インバータ回路20と予熱回路40とは独立した共振特性を持たせてある。
【0033】
以下、動作について説明する。
本実施形態では、予熱時には、インバータ制御回路21によってスイッチング素子Q2 ,Q3 を高周波で交互にオンオフすることによって、予熱用トランスT1 とコンデンサC5 が共振し、放電灯Laのフィラメントに高周波電力を供給する。本実施形態においても、実施形態1と同様に、インバータ制御回路21によって予熱時、始動時並びに点灯時においてスイッチング素子Q2 ,Q3 のスイッチング周波数を変えることで、インバータ回路20から出力される交流電力量を調整している。
【0034】
本実施形態では、予熱用トランスT1 を使用することによって、予熱用コンデンサC3 だけを使用している実施形態1に比べて、予熱時の交流電力量が制御しやすくなり、始動時における予熱用コンデンサC3 の予熱電力増加を防止でき、放電灯Laの劣化(寿命劣化)防止を図ることができる。
なお、上記各実施形態では、チョッパ回路10を昇圧チョッパ方式で構成しているが、スイッチドキャパシタ方式などで構成することも可能である。また、本実施形態では、インバータ回路20をハーフブリッジ方式で構成しているが、フルブリッジ方式、プッシュプル方式、一石方式、スイッチドキャパシタ方式などで構成することも可能である。また、本実施形態では、AC−AC変換回路30を昇圧トランス方式で構成しているが、スイッチドキャパシタ方式などで構成することも可能である。
【0035】
【実施例】
(実施例1)
本実施例では、図1に示した回路構成の放電灯点灯装置において、放電灯Laとして、定格ランプ電力が97W、定格ランプ電流が0.43A、定格ランプ電圧が229Vの環形蛍光ランプを使用する場合について説明する。この放電灯Laの光出力を0.5%〜100%の調光範囲について調光比下限値を設定せずに制御すると、ランプ電圧Vlaは図7に示すように変化する。なお、図7の横軸は定格電流比である。
【0036】
これに対し、本実施例におけるインバータ制御回路21は、ランプ電流Ilaを変化させる際に定格電流比が0.4以上となるようにスイッチング素子Q2 ,Q3 のスイッチング周波数を制御するか、若しくは、定格光束に対する光束の比(以下、定格光束比と称す)が70%以上になるようにスイッチング素子Q2 ,Q3 のスイッチング周波数を制御する。このような制御を行うことによって、ランプ電圧Vlaが300V以上になるのを防止でき、上記環形蛍光ランプを調光する場合にも電気安全性を確保しつつ安定点灯させることができた。
【0037】
(実施例2)
本実施例では、図1に示した回路構成の放電灯点灯装置において、放電灯Laとして、定格ランプ電力が68W、定格ランプ電流が0.43A、定格ランプ電圧が160Vの環形蛍光ランプを使用する場合につてい説明する。この放電灯Laの光出力を0.5%〜100%の調光範囲について調光比下限値を設定せずに制御すると、ランプ電圧Vlaは図8に示すように変化する。なお、図8の横軸は定格電流比である。
【0038】
これに対し、本実施例におけるインバータ制御回路21は、ランプ電流Ilaを変化させる際に定格電流比が0.1以上となるようにスイッチング素子Q2 ,Q3 のスイッチング周波数を制御するか、若しくは、定格光束に対する光束の比(以下、定格光束比と称す)が30%以上になるようにスイッチング素子Q2 ,Q3 のスイッチング周波数を制御する。このような制御を行うことによって、ランプ電圧Vlaが300V以上になるのを防止でき、上記環形蛍光ランプを調光する場合にも電気安全性を確保しつつ安定点灯させることができた。
【0039】
なお、上記各実施例で用いた環形蛍光ランプは、光路長(放電路長)が略1400mm乃至略2500mmであり、管径が略18mm乃至略29mmである。
【0040】
【発明の効果】
請求項1の発明は、定格ランプ電圧が140V以上の放電灯を高周波点灯させる放電灯点灯装置であって、放電灯へ高周波電力を供給するインバータ回路を備え、放電灯が、一端部に電極を有し他端部に閉塞部を有する複数本の環形発光管が同心円状に配置され、前記複数本の環形発光管の他端部近傍がブリッジ接合部により接合されて、内部に一つの放電路が形成されるとともに、前記他端部に最冷点箇所が形成され、且つ、前記一端部と前記他端部のうち少なくとも一方を包囲する口金部を備えた環形蛍光ランプであり、放電灯の光出力を略0.5%乃至略100%の範囲で調光制御する場合に、調光比下限値をランプ電圧が300V未満となるように規制する調光規制手段を備え、放電灯に対して略定電流を供給する特性をインバータ回路に持たせてあるので、定格ランプ電圧が140V以上の放電灯として、一端部に電極を有し他端部に閉塞部を有する複数本の環形発光管が同心円状に配置され、前記複数本の環形発光管の他端部近傍がブリッジ接合部により接合されて、内部に一つの放電路が形成されるとともに、前記他端部に最冷点箇所が形成され、且つ、前記一端部と前記他端部のうち少なくとも一方を包囲する口金部を備えた環形蛍光ランプを調光する場合にランプ電圧が300V以上になるのを防止することができるから、定格ランプ電圧が140V以上の放電灯を電気的安全性を確保しつつ安定点灯させることができるという効果がある。また、放電灯に対して略定電流を供給する特性をインバータ回路が持たせて照明器具内の温度を40℃よりも高い温度にすれば、ランプ電圧をが下がるので、調光比下限値を下げることができ、調光範囲を拡大することが可能となるという効果がある。
【0041】
請求項2乃至請求項の発明についても、請求項1の発明と同様の効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1を示す回路図である。
【図2】同上の概略ブロック図である。
【図3】同上に用いる放電灯の外観図である。
【図4】同上に用いる放電灯の口金部を取り外した状態の要部概略外観図である。
【図5】同上の動作説明図である。
【図6】実施形態2を示す回路図である。
【図7】実施例1の説明図である。
【図8】実施例2の説明図である。
【図9】従来例を示す回路図である。
【図10】他の従来例を示す回路図である。
【図11】蛍光ランプのランプ電圧の説明図である。
【符号の説明】
10 チョッパ回路
11 チョッパ制御回路
20 インバータ回路
21 インバータ制御回路
30 AC−AC変換回路
1 スイッチング素子
2 ,Q3 スイッチング素子
2 昇圧用トランス
La 放電灯
0 平滑コンデンサ
3 予熱用コンデンサ

Claims (7)

  1. 定格ランプ電圧が140V以上の放電灯を高周波点灯させる放電灯点灯装置であって、放電灯へ高周波電力を供給するインバータ回路を備え、放電灯が、一端部に電極を有し他端部に閉塞部を有する複数本の環形発光管が同心円状に配置され、前記複数本の環形発光管の他端部近傍がブリッジ接合部により接合されて、内部に一つの放電路が形成されるとともに、前記他端部に最冷点箇所が形成され、且つ、前記一端部と前記他端部のうち少なくとも一方を包囲する口金部を備えた環形蛍光ランプであり、放電灯の光出力を略0.5%乃至略100%の範囲で調光制御する場合に、調光比下限値をランプ電圧が300V未満となるように規制する調光規制手段を備え、放電灯に対して略定電流を供給する特性をインバータ回路に持たせてあることを特徴とする放電灯点灯装置。
  2. 環形蛍光ランプは、定格ランプ電力が68W、定格ランプ電流が0.43A、定格ランプ電圧が160Vであることを特徴とする請求項1記載の放電灯点灯装置。
  3. 環形蛍光ランプは、定格ランプ電力が97W、定格ランプ電流が0.43A、定格ランプ電圧が229Vであることを特徴とする請求項記載の放電灯点灯装置。
  4. 放電灯は、光路長が略1400mm乃至略2500mmであり且つ管径が略18mm乃至略29mmであることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の放電灯点灯装置。
  5. インバータ回路の発振周波数は、略10kHz乃至略200kHzであることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の放電灯点灯装置。
  6. 調光規制手段は、定格ランプ電流に対するランプ電流の比を0.4以上に設定する若しくは定格光束に対する光束の比を70%以上に設定することを特徴とする請求項記載の放電灯点灯装置。
  7. 調光規制手段は、定格ランプ電流に対するランプ電流の比を0.1以上に設定する若しくは定格光束に対する光束の比を30%以上に設定することを特徴とする請求項記載の放電灯点灯装置
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