JP2000163819A - 光磁気記録媒体 - Google Patents
光磁気記録媒体Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 信号記録層に近い位置にある光学ヘッドによ
り情報信号の読み出しや書き込みが行われる光磁気記録
媒体において、優れた保存耐久性を実現する。 【解決手段】 信号記録層となる光磁気記録層5と第2
の誘電体層7との間にバリア層6を形成する。
り情報信号の読み出しや書き込みが行われる光磁気記録
媒体において、優れた保存耐久性を実現する。 【解決手段】 信号記録層となる光磁気記録層5と第2
の誘電体層7との間にバリア層6を形成する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録層として光磁
気記録層を有する光磁気記録媒体に関し、詳しくは、基
板とは逆側から照射される光により信号の記録及び/又
は再生が行われる光磁気ディスクに関する。
気記録層を有する光磁気記録媒体に関し、詳しくは、基
板とは逆側から照射される光により信号の記録及び/又
は再生が行われる光磁気ディスクに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、基板上に光磁気記録層や誘電
体層等が積層された積層膜が形成されてなり、光磁気記
録層に光が照射されることにより信号の書き込みや読み
出しが行われる光磁気記録媒体が普及している。
体層等が積層された積層膜が形成されてなり、光磁気記
録層に光が照射されることにより信号の書き込みや読み
出しが行われる光磁気記録媒体が普及している。
【0003】この光磁気記録媒体においては、できるだ
け多くの情報を記録可能とすべく、記録密度の高密度化
が盛んに行われている。
け多くの情報を記録可能とすべく、記録密度の高密度化
が盛んに行われている。
【0004】このような光磁気記録媒体の高密度記録化
に伴って、光磁気記録媒体に対して信号の書き込みや読
み出しを行う光学ヘッドに対しても、光磁気記録層に照
射する光のスポット径を小さくすべく種々の検討が行わ
れている。
に伴って、光磁気記録媒体に対して信号の書き込みや読
み出しを行う光学ヘッドに対しても、光磁気記録層に照
射する光のスポット径を小さくすべく種々の検討が行わ
れている。
【0005】特に、近年では、ハードディスク装置等に
おける浮上型磁気ヘッドの技術を応用し、対物レンズを
スライダに搭載して浮上型光学ヘッドを構成し、この浮
上型光学ヘッドを光磁気記録媒体の基板上に形成された
積層膜と対向するように浮上させて、光磁気記録媒体に
対して、積層膜が形成された側から情報信号の読み出し
や書き込みを行う試みがなされている。
おける浮上型磁気ヘッドの技術を応用し、対物レンズを
スライダに搭載して浮上型光学ヘッドを構成し、この浮
上型光学ヘッドを光磁気記録媒体の基板上に形成された
積層膜と対向するように浮上させて、光磁気記録媒体に
対して、積層膜が形成された側から情報信号の読み出し
や書き込みを行う試みがなされている。
【0006】このように、浮上型光学ヘッドを光磁気記
録媒体の基板上に形成された積層膜と対向するように浮
上させて情報信号の読み出しや書き込みを行うことによ
り、対物レンズと光磁気記録媒体の光磁気記録層との距
離を、光学ヘッドからの光を基板を介して光磁気記録層
に照射させる場合に比べて大幅に短くすることが可能と
なる。これにより、対物レンズの高NA化を図ることが
可能となり、光磁気記録層に照射される光のスポット径
を小さくすることができる。
録媒体の基板上に形成された積層膜と対向するように浮
上させて情報信号の読み出しや書き込みを行うことによ
り、対物レンズと光磁気記録媒体の光磁気記録層との距
離を、光学ヘッドからの光を基板を介して光磁気記録層
に照射させる場合に比べて大幅に短くすることが可能と
なる。これにより、対物レンズの高NA化を図ることが
可能となり、光磁気記録層に照射される光のスポット径
を小さくすることができる。
【0007】以上のように浮上型光学ヘッドを光磁気記
録媒体の基板上に形成された積層膜と対向するように浮
上させて信号の書き込みや読み出しを行うようにした場
合、光学ヘッドからの光は積層膜側から照射されること
になるので、このタイプの光磁気記録媒体においては、
基板上に形成される積層膜の形成順序が、基板を介して
光が照射されるタイプの光磁気記録媒体と逆の順序とさ
れている。
録媒体の基板上に形成された積層膜と対向するように浮
上させて信号の書き込みや読み出しを行うようにした場
合、光学ヘッドからの光は積層膜側から照射されること
になるので、このタイプの光磁気記録媒体においては、
基板上に形成される積層膜の形成順序が、基板を介して
光が照射されるタイプの光磁気記録媒体と逆の順序とさ
れている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、基板を介し
て光が照射されるタイプの光磁気記録媒体においては、
基板上に形成された光磁気記録層を含む積層膜は、この
積層膜上に形成された紫外線硬化樹脂膜等の保護コート
膜により被覆され、保存耐久性の向上が図られている。
て光が照射されるタイプの光磁気記録媒体においては、
基板上に形成された光磁気記録層を含む積層膜は、この
積層膜上に形成された紫外線硬化樹脂膜等の保護コート
膜により被覆され、保存耐久性の向上が図られている。
【0009】しかしながら、積層膜側から光が照射され
るタイプの光磁気記録媒体においては、このような保護
コート膜の形成が困難である。すなわち、このタイプの
光学記録媒体においては、光磁気記録媒体に照射する光
のスポット径を小さくすべく、浮上型光学ヘッドが積層
膜の光磁気記録層から非常に近い位置で光磁気記録層に
光を照射するようにしているので、光磁気記録層上に誘
電体層を形成し、さらにその上に保護コート膜を形成し
ようとすると、光磁気記録媒体の表面と浮上型光学ヘッ
ドとの間の距離(ワーキングディスタンス)が狭くなり
すぎて、光磁気記録媒体と浮上型光学ヘッドとが衝突し
てしまう場合がある。
るタイプの光磁気記録媒体においては、このような保護
コート膜の形成が困難である。すなわち、このタイプの
光学記録媒体においては、光磁気記録媒体に照射する光
のスポット径を小さくすべく、浮上型光学ヘッドが積層
膜の光磁気記録層から非常に近い位置で光磁気記録層に
光を照射するようにしているので、光磁気記録層上に誘
電体層を形成し、さらにその上に保護コート膜を形成し
ようとすると、光磁気記録媒体の表面と浮上型光学ヘッ
ドとの間の距離(ワーキングディスタンス)が狭くなり
すぎて、光磁気記録媒体と浮上型光学ヘッドとが衝突し
てしまう場合がある。
【0010】このため、このタイプの光磁気記録媒体に
おいては、保護コート膜の形成が困難で、保存耐久性に
劣るという問題がある。
おいては、保護コート膜の形成が困難で、保存耐久性に
劣るという問題がある。
【0011】そこで、本発明は、光磁気記録層に近い位
置にある光学ヘッドにより信号の書き込みや読み出しが
行われる光磁気記録媒体において、保存耐久性に優れた
光磁気記録媒体を提供することを目的とする。
置にある光学ヘッドにより信号の書き込みや読み出しが
行われる光磁気記録媒体において、保存耐久性に優れた
光磁気記録媒体を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記課題を
解決すべく鋭意検討を重ねた結果、信号記録層である光
磁気記録層と、光磁気記録媒体の光学的な効率の向上を
図るための誘電体層との間に、光磁気記録層を保護する
ための層を形成することにより、光磁気ディスクの保存
耐久性を向上させることができることを見出した。
解決すべく鋭意検討を重ねた結果、信号記録層である光
磁気記録層と、光磁気記録媒体の光学的な効率の向上を
図るための誘電体層との間に、光磁気記録層を保護する
ための層を形成することにより、光磁気ディスクの保存
耐久性を向上させることができることを見出した。
【0013】本発明に係る光磁気記録媒体は、以上のよ
うな知見に基づいて創案されたものであって、基板上に
少なくとも熱拡散層、第1の誘電体層、光磁気記録層、
第2の誘電体層がこの順で形成されてなり、上記第2の
誘電体層側から照射された光により信号の記録及び/又
は再生が行われる光磁気記録媒体において、上記光磁気
記録層と上記第2の誘電体層との間には、上記光磁気記
録層を保護するためのバリア層が形成されていることを
特徴としている。
うな知見に基づいて創案されたものであって、基板上に
少なくとも熱拡散層、第1の誘電体層、光磁気記録層、
第2の誘電体層がこの順で形成されてなり、上記第2の
誘電体層側から照射された光により信号の記録及び/又
は再生が行われる光磁気記録媒体において、上記光磁気
記録層と上記第2の誘電体層との間には、上記光磁気記
録層を保護するためのバリア層が形成されていることを
特徴としている。
【0014】この光磁気記録媒体によれば、信号記録層
である光磁気記録層と第2の誘電体層との間に、光磁気
記録層を保護するためのバリア層が形成されているの
で、保存耐久性の向上を図ることができる。
である光磁気記録層と第2の誘電体層との間に、光磁気
記録層を保護するためのバリア層が形成されているの
で、保存耐久性の向上を図ることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る実施の形態を
図面を参照して説明する。
図面を参照して説明する。
【0016】ここでは、樹脂材料がディスク状に成形さ
れてなるディスク基板上に、光磁気記録層を含む複数の
層が形成されてなる光磁気ディスクに本発明を適用した
例について説明する。
れてなるディスク基板上に、光磁気記録層を含む複数の
層が形成されてなる光磁気ディスクに本発明を適用した
例について説明する。
【0017】本発明を適用した光磁気ディスクは、例え
ば浮上型光学ヘッドのように、信号記録層に近い位置に
ある光学ヘッドにより、信号記録層側(ディスク基板と
は逆側)から光が照射されることにより情報信号の書き
込みや読み出しが行われるタイプの光磁気ディスクであ
る。
ば浮上型光学ヘッドのように、信号記録層に近い位置に
ある光学ヘッドにより、信号記録層側(ディスク基板と
は逆側)から光が照射されることにより情報信号の書き
込みや読み出しが行われるタイプの光磁気ディスクであ
る。
【0018】この光磁気ディスク1は、図1に示すよう
に、ディスク基板2上に、熱拡散層3と、第1の誘電体
層4と、光磁気記録層5と、バリア層6と、第2の誘電
体層7とがこの順で順次積層されてなる。
に、ディスク基板2上に、熱拡散層3と、第1の誘電体
層4と、光磁気記録層5と、バリア層6と、第2の誘電
体層7とがこの順で順次積層されてなる。
【0019】ディスク基板2は、例えばポリカーボネイ
ト(PC)等の樹脂材料が射出成形等によりディスク状
に成形されてなる。
ト(PC)等の樹脂材料が射出成形等によりディスク状
に成形されてなる。
【0020】熱拡散層3は、光磁気記録層5に照射され
た光による熱を拡散するとともに、その光の反射率を向
上させて、光磁気記録層5の記録特性を良好なものとす
るためのものであり、例えば、Al膜等が40nm程度
の膜厚でディスク基板2上に成膜されてなる。なお、デ
ィスク基板2と熱拡散層3との間は、ディスク基板2上
に形成される各層の下地となる下地膜を成膜し、この下
地膜上に熱拡散層3を成膜するようにしてもよい。
た光による熱を拡散するとともに、その光の反射率を向
上させて、光磁気記録層5の記録特性を良好なものとす
るためのものであり、例えば、Al膜等が40nm程度
の膜厚でディスク基板2上に成膜されてなる。なお、デ
ィスク基板2と熱拡散層3との間は、ディスク基板2上
に形成される各層の下地となる下地膜を成膜し、この下
地膜上に熱拡散層3を成膜するようにしてもよい。
【0021】第1の誘電体層4は、光磁気ディスク1の
光学的な効率の向上を図るためのものであり、例えば、
SiN膜等が20nm程度の膜厚で熱拡散層3上に成膜
されてなる。
光学的な効率の向上を図るためのものであり、例えば、
SiN膜等が20nm程度の膜厚で熱拡散層3上に成膜
されてなる。
【0022】光磁気記録層5は、光磁気効果を発揮する
層であり、例えば、希土類としてTb、遷移金属として
Fe、Coを用いたTbFeCo膜等が23nm程度の
膜厚で第1の誘電体層4上に成膜されてなる。
層であり、例えば、希土類としてTb、遷移金属として
Fe、Coを用いたTbFeCo膜等が23nm程度の
膜厚で第1の誘電体層4上に成膜されてなる。
【0023】バリア層6は、光磁気記録層5を保護する
ための層であり、例えば、Si膜等が10nm程度の膜
厚で光磁気記録層5上に成膜されてなる。
ための層であり、例えば、Si膜等が10nm程度の膜
厚で光磁気記録層5上に成膜されてなる。
【0024】第2の誘電体層7は、第1の誘電体層4と
同様に、光磁気ディスク1の光学的な効率の向上を図る
ためのものであり、例えば、SiN膜等が80nm程度
の膜厚でバリア層6上に成膜されてなる。
同様に、光磁気ディスク1の光学的な効率の向上を図る
ためのものであり、例えば、SiN膜等が80nm程度
の膜厚でバリア層6上に成膜されてなる。
【0025】以上のディスク基板2上に形成される各層
は、これらの各層を構成する材料が例えばスパッタリン
グ等の薄膜形成方法により、ディスク基板2上に順次成
膜されることにより形成される。すなわち、以上の各層
は、図2に示すように、これらの各層を構成する材料の
ターゲット10と開口部11を有するマスク12とがそ
れぞれ設けられた真空チャンバ13内にディスク基板2
を収容してスパッタリング等を行うことにより順次積層
形成される。
は、これらの各層を構成する材料が例えばスパッタリン
グ等の薄膜形成方法により、ディスク基板2上に順次成
膜されることにより形成される。すなわち、以上の各層
は、図2に示すように、これらの各層を構成する材料の
ターゲット10と開口部11を有するマスク12とがそ
れぞれ設けられた真空チャンバ13内にディスク基板2
を収容してスパッタリング等を行うことにより順次積層
形成される。
【0026】なお、以上の各層を形成する際は、一つの
真空チャンバ13を用いて、各層を形成する毎に真空チ
ャンバ13内のターゲット10及びマスク12を交換
し、その都度真空チャンバ13内の真空引きを行ってス
パッタリングを行うようにしてもよいが、各層を形成す
るための専用の真空チャンバ13を各層に応じた数だけ
用意して、それぞれの真空チャンバ13内に予めターゲ
ット10及びマスク12を配置しておき、ディスク基板
2をこれらの真空チャンバ13内に順次収容してスパッ
タリングを行い、各層を形成するようにしてもよい。こ
のように、各層を形成するための専用の真空チャンバ1
3を各層に応じた数だけ用意して順次スパッタリングを
行うことにより、光磁気ディスク1を作製する時間を大
幅に短縮することができる。
真空チャンバ13を用いて、各層を形成する毎に真空チ
ャンバ13内のターゲット10及びマスク12を交換
し、その都度真空チャンバ13内の真空引きを行ってス
パッタリングを行うようにしてもよいが、各層を形成す
るための専用の真空チャンバ13を各層に応じた数だけ
用意して、それぞれの真空チャンバ13内に予めターゲ
ット10及びマスク12を配置しておき、ディスク基板
2をこれらの真空チャンバ13内に順次収容してスパッ
タリングを行い、各層を形成するようにしてもよい。こ
のように、各層を形成するための専用の真空チャンバ1
3を各層に応じた数だけ用意して順次スパッタリングを
行うことにより、光磁気ディスク1を作製する時間を大
幅に短縮することができる。
【0027】この光磁気ディスク1は、光磁気記録層5
と第2の誘電体層7との間にバリア層6が形成されるこ
とにより、保存耐久性が向上させれる。詳述すると、S
iN膜等よりなる第2の誘電体層7は、成膜の際に膜内
に生じる空隙の割合が比較的大きいことから、大気中の
水分や酸素、窒素等を吸収又は透過し易い。そして、デ
ィスク基板2とは逆側から光が照射されることにより情
報信号の書き込みや読み出しが行われるタイプの光磁気
ディスクにおいては、このような膜質を有する第2の誘
電体層7が、光磁気記録層5上に形成されており、ま
た、ディスク基板2上に積層される積層膜のうち最上層
となるので、光磁気記録層5上にバリア層6を介さずに
直接第2の誘電体層7が形成される構成とされた場合、
大気中の水分や酸素、窒素等が積層膜内に進入し、光磁
気記録層5に悪影響を及ぼす場合がある。
と第2の誘電体層7との間にバリア層6が形成されるこ
とにより、保存耐久性が向上させれる。詳述すると、S
iN膜等よりなる第2の誘電体層7は、成膜の際に膜内
に生じる空隙の割合が比較的大きいことから、大気中の
水分や酸素、窒素等を吸収又は透過し易い。そして、デ
ィスク基板2とは逆側から光が照射されることにより情
報信号の書き込みや読み出しが行われるタイプの光磁気
ディスクにおいては、このような膜質を有する第2の誘
電体層7が、光磁気記録層5上に形成されており、ま
た、ディスク基板2上に積層される積層膜のうち最上層
となるので、光磁気記録層5上にバリア層6を介さずに
直接第2の誘電体層7が形成される構成とされた場合、
大気中の水分や酸素、窒素等が積層膜内に進入し、光磁
気記録層5に悪影響を及ぼす場合がある。
【0028】ここで、Si膜等よりなるバリア層6は、
SiN膜等よりなる第2の誘電体層7に比べて成膜の際
に膜内に生じる空隙の割合が小さい。このことは、例え
ば、バリア層6の表面粗さRaの値が、第2の誘電体層
7の表面粗さRaの値に比べて非常に小さくなっている
こと等に現れている。
SiN膜等よりなる第2の誘電体層7に比べて成膜の際
に膜内に生じる空隙の割合が小さい。このことは、例え
ば、バリア層6の表面粗さRaの値が、第2の誘電体層
7の表面粗さRaの値に比べて非常に小さくなっている
こと等に現れている。
【0029】本発明に係る光磁気ディスク1において
は、以上のように膜内に生じる空隙の割合が小さい緻密
な膜であるバリア層6が、光磁気記録層5と第2の誘電
体層7との間に形成されているので、大気中の水分や酸
素、窒素等がこのバリア層6により遮断され、光磁気記
録層5に悪影響を及ぼさないので、保存耐久性が向上さ
れているものと考えられる。
は、以上のように膜内に生じる空隙の割合が小さい緻密
な膜であるバリア層6が、光磁気記録層5と第2の誘電
体層7との間に形成されているので、大気中の水分や酸
素、窒素等がこのバリア層6により遮断され、光磁気記
録層5に悪影響を及ぼさないので、保存耐久性が向上さ
れているものと考えられる。
【0030】なお、以上は、熱拡散層3を膜厚40nm
程度のAl膜により構成し、第1の誘電体層4を膜厚2
0nm程度のSiN膜により構成し、光磁気記録膜5を
膜厚23nm程度のTbFeCo膜により構成し、バリ
ア層6を膜厚10nm程度のSi膜により構成し、第2
の誘電体層7を膜厚80nm程度のSiN膜により構成
した光磁気ディスク1を例に説明したが、本実施の形態
の光磁気ディスク1の各層の材料及び膜厚は、この例に
限定されるものではい。
程度のAl膜により構成し、第1の誘電体層4を膜厚2
0nm程度のSiN膜により構成し、光磁気記録膜5を
膜厚23nm程度のTbFeCo膜により構成し、バリ
ア層6を膜厚10nm程度のSi膜により構成し、第2
の誘電体層7を膜厚80nm程度のSiN膜により構成
した光磁気ディスク1を例に説明したが、本実施の形態
の光磁気ディスク1の各層の材料及び膜厚は、この例に
限定されるものではい。
【0031】例えば、この光磁気ディスク1の熱拡散層
3の材料としては、Alの他に、例えば、AlTiやA
lMg、AlSi等を用いるようにしてもよい。また、
熱拡散層3の膜厚は、以上の例に限定されるものではな
いが、23〜50nm程度とされていることが望まし
い。
3の材料としては、Alの他に、例えば、AlTiやA
lMg、AlSi等を用いるようにしてもよい。また、
熱拡散層3の膜厚は、以上の例に限定されるものではな
いが、23〜50nm程度とされていることが望まし
い。
【0032】また、第1の誘電体層4の材料としては、
SiNの他に、例えば、ZnSやSiO2等を用いるよ
うにしてもよい。また、第1の誘電体層4の膜厚は、以
上の例に限定されるものではないが、15〜35nm程
度とされていることが望ましい。
SiNの他に、例えば、ZnSやSiO2等を用いるよ
うにしてもよい。また、第1の誘電体層4の膜厚は、以
上の例に限定されるものではないが、15〜35nm程
度とされていることが望ましい。
【0033】また、光磁気記録層5の材料としては、T
bFeCoの他に、例えば、TbFeCoにCrやNi
等の添加物を加えたものやDyFeCo、GdFeCo
等、或いはこれらの合金膜を用いるようにしてもよい。
また、光磁気記録層5の膜厚は、以上の例に限定される
ものではないが、15〜120nm程度とされているこ
とが望ましい。また、この光磁気記録層5は、合金ター
ゲットを用いたスパッタリングにより形成する以外に、
Tb、Dy、Gd、Fe、Co、FeCo等の各ターゲ
ットを用いた同時スパッタリングにより形成するように
してもよい。
bFeCoの他に、例えば、TbFeCoにCrやNi
等の添加物を加えたものやDyFeCo、GdFeCo
等、或いはこれらの合金膜を用いるようにしてもよい。
また、光磁気記録層5の膜厚は、以上の例に限定される
ものではないが、15〜120nm程度とされているこ
とが望ましい。また、この光磁気記録層5は、合金ター
ゲットを用いたスパッタリングにより形成する以外に、
Tb、Dy、Gd、Fe、Co、FeCo等の各ターゲ
ットを用いた同時スパッタリングにより形成するように
してもよい。
【0034】また、バリア層6の材料としては、Siの
他に、例えばCやAl、Ti、W、V、Ir、Mo等を
用いるようにしてもよい。但し、バリア層6は、上記し
た材料の中でもSi又はCを用いて形成されたときに、
特に光磁気ディスク1の保存耐久性を向上させる効果を
良好に発揮する。特に、Cのうちでもダイヤモンドライ
クカーボン(DLC)を用いてバリア層6を形成した場
合には、その表面粗さRaの値がSiN膜よりなる第2
の誘電体層7の表面粗さRaの約1/10と非常に小さ
くなり、SiN膜よりなる第2の誘電体層7に比べて非
常に緻密な膜となるので、大気中の水分や酸素、窒素等
を良好に遮断して光磁気ディスク1の保存耐久性を向上
させる効果を特に良好に発揮する。また、バリア層6の
膜厚は、以上の例に限定されるものではないが、光学的
な吸収が大きくならないように、10nm以下とされて
いることが望ましい。
他に、例えばCやAl、Ti、W、V、Ir、Mo等を
用いるようにしてもよい。但し、バリア層6は、上記し
た材料の中でもSi又はCを用いて形成されたときに、
特に光磁気ディスク1の保存耐久性を向上させる効果を
良好に発揮する。特に、Cのうちでもダイヤモンドライ
クカーボン(DLC)を用いてバリア層6を形成した場
合には、その表面粗さRaの値がSiN膜よりなる第2
の誘電体層7の表面粗さRaの約1/10と非常に小さ
くなり、SiN膜よりなる第2の誘電体層7に比べて非
常に緻密な膜となるので、大気中の水分や酸素、窒素等
を良好に遮断して光磁気ディスク1の保存耐久性を向上
させる効果を特に良好に発揮する。また、バリア層6の
膜厚は、以上の例に限定されるものではないが、光学的
な吸収が大きくならないように、10nm以下とされて
いることが望ましい。
【0035】また、第2の誘電体層7の材料としては、
SiNの他に、例えば、ZnSやSiO2等を用いるよ
うにしてもよい。また、第2の誘電体層6の膜厚は、以
上の例に限定されるものではないが、40〜110nm
程度とされていることが望ましい。
SiNの他に、例えば、ZnSやSiO2等を用いるよ
うにしてもよい。また、第2の誘電体層6の膜厚は、以
上の例に限定されるものではないが、40〜110nm
程度とされていることが望ましい。
【0036】また、以上は、光磁気記録層5と第2の誘
電体層7との間にのみバリア層6が形成された例につい
て説明したが、本発明に係る光磁気ディスク1は、第1
の誘電体層4と光磁気記録層5との間にもバリア層6が
形成される構成とされていてもよい。バリア層6は、上
述したように、水分や酸素、窒素等を遮断してこれらが
光磁気記録層5に悪影響を及ぼさないようにする効果を
有するので、第1の誘電体層4と光磁気記録層5との間
にもバリア層6を形成することにより、保存耐久性を更
に向上させることができる。
電体層7との間にのみバリア層6が形成された例につい
て説明したが、本発明に係る光磁気ディスク1は、第1
の誘電体層4と光磁気記録層5との間にもバリア層6が
形成される構成とされていてもよい。バリア層6は、上
述したように、水分や酸素、窒素等を遮断してこれらが
光磁気記録層5に悪影響を及ぼさないようにする効果を
有するので、第1の誘電体層4と光磁気記録層5との間
にもバリア層6を形成することにより、保存耐久性を更
に向上させることができる。
【0037】また、上記各層を形成する際のスパッタリ
ングの電源は、DC、RFのどちらでもよい。
ングの電源は、DC、RFのどちらでもよい。
【0038】
【実施例】本発明の効果を確認すべく、以下のような実
験を行った。すなわち、光磁気記録層と第2の誘電体層
との間にバリア層を形成し、バリア層を構成する材料を
それぞれ異ならせながら複数の光磁気ディスク(実施例
1〜3)を実際に作製し、また、比較例として、バリア
層を形成しない光磁気ディスクを作製して、それぞれの
光磁気ディスクの保存耐久性を評価した。
験を行った。すなわち、光磁気記録層と第2の誘電体層
との間にバリア層を形成し、バリア層を構成する材料を
それぞれ異ならせながら複数の光磁気ディスク(実施例
1〜3)を実際に作製し、また、比較例として、バリア
層を形成しない光磁気ディスクを作製して、それぞれの
光磁気ディスクの保存耐久性を評価した。
【0039】(光磁気ディスクの作製)まず、真空チャ
ンバ内にAlターゲットと円形の開口部を有するマスク
とを設置する。そして、この真空チャンバ内にポリカー
ボネイトよりなるディスク基板を収容し、この真空チャ
ンバ内を5×10-5Pa程度にまで真空引きする。そし
て、この真空チャンバ内に0.2〜0.8Pa程度のガ
ス圧でArガスを導入し、Alターゲットによるスパッ
タリングを行って40nm程度のAl膜よりなる熱拡散
層を形成する。
ンバ内にAlターゲットと円形の開口部を有するマスク
とを設置する。そして、この真空チャンバ内にポリカー
ボネイトよりなるディスク基板を収容し、この真空チャ
ンバ内を5×10-5Pa程度にまで真空引きする。そし
て、この真空チャンバ内に0.2〜0.8Pa程度のガ
ス圧でArガスを導入し、Alターゲットによるスパッ
タリングを行って40nm程度のAl膜よりなる熱拡散
層を形成する。
【0040】次に、真空チャンバ内にSiターゲットと
円形の開口部を有するマスクとを設置する。そして、こ
の真空チャンバ内に熱拡散層が形成されたディスク基板
を収容して、Arガスに加えてN2ガスを真空チャンバ
内に導入し、ガス圧を0.1〜0.7Pa程度に設定す
る。そして、Siターゲットによる反応性スパッタリン
グを行って20nm程度のSiN膜よりなる第1の誘電
体層を形成する。なお、Siターゲットによる反応性ス
パッタリングでSiN膜を形成する以外にも、SiNタ
ーゲットによるスパッタリングでSiN膜を形成するよ
うにしてもよい。
円形の開口部を有するマスクとを設置する。そして、こ
の真空チャンバ内に熱拡散層が形成されたディスク基板
を収容して、Arガスに加えてN2ガスを真空チャンバ
内に導入し、ガス圧を0.1〜0.7Pa程度に設定す
る。そして、Siターゲットによる反応性スパッタリン
グを行って20nm程度のSiN膜よりなる第1の誘電
体層を形成する。なお、Siターゲットによる反応性ス
パッタリングでSiN膜を形成する以外にも、SiNタ
ーゲットによるスパッタリングでSiN膜を形成するよ
うにしてもよい。
【0041】次に、真空チャンバ内にTbFeCoのタ
ーゲットと円形の開口部を有するマスクとを設置する。
そして、この真空チャンバ内に熱拡散層及び第1の誘電
体層が形成されたディスク基板を収容し、この真空チャ
ンバ内を再度5×10-5Pa程度にまで真空引きする。
そして、この真空チャンバ内に0.1〜0.8Pa程度
のガス圧でArガスを導入し、TbFeCoターゲット
によるスパッタリングを行って23nm程度のTbFe
Co膜よりなる光磁気記録層を形成する。
ーゲットと円形の開口部を有するマスクとを設置する。
そして、この真空チャンバ内に熱拡散層及び第1の誘電
体層が形成されたディスク基板を収容し、この真空チャ
ンバ内を再度5×10-5Pa程度にまで真空引きする。
そして、この真空チャンバ内に0.1〜0.8Pa程度
のガス圧でArガスを導入し、TbFeCoターゲット
によるスパッタリングを行って23nm程度のTbFe
Co膜よりなる光磁気記録層を形成する。
【0042】次に、真空チャンバ内にバリア層の材料と
なるターゲットと円形の開口部を有するマスクとを設置
する。そして、この真空チャンバ内に熱拡散層、第1の
誘電体層及び光磁気記録層が形成されたディスク基板を
収容し、真空チャンバ内に0.1〜0.5Pa程度のガ
ス圧でArガスを導入し、バリア層の材料となるターゲ
ットによるスパッタリングを行って10nm程度の膜厚
のバリア層を形成する。このとき、バリア層の材料とな
るターゲットとしては、Siターゲット、Cターゲッ
ト、Alターゲットを用い、熱拡散層、第1の誘電体層
及び光磁気記録層が形成された3枚のディスク基板上
に、それぞれSiよりなるバリア層、Cよりなるバリア
層、Alよりなるバリア層を形成する。
なるターゲットと円形の開口部を有するマスクとを設置
する。そして、この真空チャンバ内に熱拡散層、第1の
誘電体層及び光磁気記録層が形成されたディスク基板を
収容し、真空チャンバ内に0.1〜0.5Pa程度のガ
ス圧でArガスを導入し、バリア層の材料となるターゲ
ットによるスパッタリングを行って10nm程度の膜厚
のバリア層を形成する。このとき、バリア層の材料とな
るターゲットとしては、Siターゲット、Cターゲッ
ト、Alターゲットを用い、熱拡散層、第1の誘電体層
及び光磁気記録層が形成された3枚のディスク基板上
に、それぞれSiよりなるバリア層、Cよりなるバリア
層、Alよりなるバリア層を形成する。
【0043】次に、真空チャンバ内にSiターゲットと
円形の開口部を有するマスクとを設置する。そして、こ
の真空チャンバ内に熱拡散層、第1の誘電体層、光磁気
記録層及びバリア層が形成された3枚のディスク基板を
収容して、Arガスに加えてN2ガスを真空チャンバ内
に導入し、ガス圧を0.1〜0.7Pa程度に設定す
る。そして、Siターゲットによる反応性スパッタリン
グを行って80nm程度のSiN膜よりなる第2の誘電
体層を形成する。なお、Siターゲットによる反応性ス
パッタリングでSiN膜を形成する以外にも、SiNタ
ーゲットによるスパッタリングでSiN膜を形成するよ
うにしてもよい。
円形の開口部を有するマスクとを設置する。そして、こ
の真空チャンバ内に熱拡散層、第1の誘電体層、光磁気
記録層及びバリア層が形成された3枚のディスク基板を
収容して、Arガスに加えてN2ガスを真空チャンバ内
に導入し、ガス圧を0.1〜0.7Pa程度に設定す
る。そして、Siターゲットによる反応性スパッタリン
グを行って80nm程度のSiN膜よりなる第2の誘電
体層を形成する。なお、Siターゲットによる反応性ス
パッタリングでSiN膜を形成する以外にも、SiNタ
ーゲットによるスパッタリングでSiN膜を形成するよ
うにしてもよい。
【0044】以上の方法により、バリア層の材料がそれ
ぞれ異なる3枚の光磁気ディスク(実施例1〜3)を作
製した。
ぞれ異なる3枚の光磁気ディスク(実施例1〜3)を作
製した。
【0045】また、以上と同様の方法により、ディスク
基板上に熱拡散層、第1の誘電体層、光磁気記録層、第
2の誘電体層をそれぞれ形成し、バリア層が形成されな
い以外は上記3枚の実施例となる光磁気ディスクと同様
の構成とされた比較例となる1枚の光磁気ディスクを作
製した。
基板上に熱拡散層、第1の誘電体層、光磁気記録層、第
2の誘電体層をそれぞれ形成し、バリア層が形成されな
い以外は上記3枚の実施例となる光磁気ディスクと同様
の構成とされた比較例となる1枚の光磁気ディスクを作
製した。
【0046】(保存耐久性の評価)以上のように作製さ
れた実施例1〜3の3枚の光磁気ディスクと、比較例と
なる1枚の光磁気ディスクについて、それぞれ、保存耐
久試験を行う前の記録再生特性を調べた。記録再生特性
は、これら光磁気ディスクを記録再生装置に装着して
6.5m/sの線速度で回転操作し、マーク長が0.5
1μmのマークとマーク長が2.04μmのマークを繰
り返し記録して、そのC/Nをスペクトルアナライザー
で測定して評価した。結果を表1に示す。
れた実施例1〜3の3枚の光磁気ディスクと、比較例と
なる1枚の光磁気ディスクについて、それぞれ、保存耐
久試験を行う前の記録再生特性を調べた。記録再生特性
は、これら光磁気ディスクを記録再生装置に装着して
6.5m/sの線速度で回転操作し、マーク長が0.5
1μmのマークとマーク長が2.04μmのマークを繰
り返し記録して、そのC/Nをスペクトルアナライザー
で測定して評価した。結果を表1に示す。
【0047】
【表1】
【0048】この表1に示した結果から、保存耐久試験
を行う前には、実施例1〜3の3枚の光磁気ディスクと
比較例の光磁気ディスクとに、記録再生特性の違いが殆
どみられないことが分かる。
を行う前には、実施例1〜3の3枚の光磁気ディスクと
比較例の光磁気ディスクとに、記録再生特性の違いが殆
どみられないことが分かる。
【0049】次に、これら実施例1〜3の3枚の光磁気
ディスクと比較例の光磁気ディスクとについて保存耐久
試験を行い、その保存耐久性について評価した。保存耐
性は、これら実施例1〜3の3枚の光磁気ディスクと比
較例の光磁気ディスクを、温度80℃、湿度85%に設
定された恒温層に400時間収容した後に、その記録再
生特性が保存耐久試験を行う前からどれだけ劣化したか
によって評価した。結果を表2に示す。
ディスクと比較例の光磁気ディスクとについて保存耐久
試験を行い、その保存耐久性について評価した。保存耐
性は、これら実施例1〜3の3枚の光磁気ディスクと比
較例の光磁気ディスクを、温度80℃、湿度85%に設
定された恒温層に400時間収容した後に、その記録再
生特性が保存耐久試験を行う前からどれだけ劣化したか
によって評価した。結果を表2に示す。
【0050】
【表2】
【0051】この表2に示した結果から、光磁気記録層
と第2の誘電体層との間にバリア層を設けた実施例1〜
3の光磁気ディスクは、バリア層を設けない比較例の光
磁気ディスクと比較して、保存耐久試験後の記録再生特
性の劣化が抑えられており、優れた保存耐久性を発揮し
ていることが分かる。特に、バリア層の材料としてSi
を用いた実施例1の光磁気ディスクや、バリア層の材料
としてCを用いた光磁気ディスクは、保存耐久試験後の
記録再生特性の劣化が全くみられず、非常に優れた保存
耐久性を有していることが分かる。
と第2の誘電体層との間にバリア層を設けた実施例1〜
3の光磁気ディスクは、バリア層を設けない比較例の光
磁気ディスクと比較して、保存耐久試験後の記録再生特
性の劣化が抑えられており、優れた保存耐久性を発揮し
ていることが分かる。特に、バリア層の材料としてSi
を用いた実施例1の光磁気ディスクや、バリア層の材料
としてCを用いた光磁気ディスクは、保存耐久試験後の
記録再生特性の劣化が全くみられず、非常に優れた保存
耐久性を有していることが分かる。
【0052】以上の結果から、本発明に係る光磁気ディ
スクは、信号記録層である光磁気記録層と第2の誘電体
層との間に光磁気記録層を保護するバリア層が形成され
ていることにより、保存耐久性の向上が図られることが
分かった。
スクは、信号記録層である光磁気記録層と第2の誘電体
層との間に光磁気記録層を保護するバリア層が形成され
ていることにより、保存耐久性の向上が図られることが
分かった。
【0053】
【発明の効果】本発明に係る光磁気記録媒体は、信号記
録層となる光磁気記録層と当該光磁気記録媒体の光学的
な効率の向上を図るための第2の誘電体層との間に、光
磁気記録層を保護するバリア層が形成されているので、
優れた保存耐久性を発揮する。
録層となる光磁気記録層と当該光磁気記録媒体の光学的
な効率の向上を図るための第2の誘電体層との間に、光
磁気記録層を保護するバリア層が形成されているので、
優れた保存耐久性を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】光磁気ディスクの要部断面図である。
【図2】スパッタリングに用いる真空チャンバの模式図
である。
である。
【符号の説明】 1 光磁気ディスク、2 ディスク基板、3 熱拡散
層、4 第1の誘電体層、5 光磁気記録層、6 バリ
ア層、7 第2の誘電体層
層、4 第1の誘電体層、5 光磁気記録層、6 バリ
ア層、7 第2の誘電体層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 太田 輝之 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 Fターム(参考) 5D075 EE03 FG02 FG03 FG04 FG10
Claims (2)
- 【請求項1】 基板上に少なくとも熱拡散層、第1の誘
電体層、光磁気記録層、第2の誘電体層がこの順で形成
されてなり、上記第2の誘電体層側から照射された光に
より信号の記録及び/又は再生が行われる光磁気記録媒
体において、 上記光磁気記録層と上記第2の誘電体層との間には、上
記光磁気記録層を保護するためのバリア層が形成されて
いることを特徴とする光磁気記録媒体。 - 【請求項2】 上記バリア層は、Si又はCのいずれか
よりなることを特徴とする請求項1記載の光磁気記録媒
体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10331616A JP2000163819A (ja) | 1998-11-20 | 1998-11-20 | 光磁気記録媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10331616A JP2000163819A (ja) | 1998-11-20 | 1998-11-20 | 光磁気記録媒体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000163819A true JP2000163819A (ja) | 2000-06-16 |
Family
ID=18245656
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10331616A Withdrawn JP2000163819A (ja) | 1998-11-20 | 1998-11-20 | 光磁気記録媒体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000163819A (ja) |
-
1998
- 1998-11-20 JP JP10331616A patent/JP2000163819A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20060207 |