JP2000163410A - 文字処理装置及び文字処理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 - Google Patents

文字処理装置及び文字処理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体

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JP2000163410A
JP2000163410A JP10338590A JP33859098A JP2000163410A JP 2000163410 A JP2000163410 A JP 2000163410A JP 10338590 A JP10338590 A JP 10338590A JP 33859098 A JP33859098 A JP 33859098A JP 2000163410 A JP2000163410 A JP 2000163410A
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JP10338590A
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Hanayo Imagawa
華代 今川
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Original Assignee
Brother Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 使用頻度が高い単語は単語の長さに拘わらず
初回候補とすることができる、ユーザーの変換時の負担
を軽減し処理効率を高める文字処理装置及び文字処理プ
ログラムを記録した記録媒体を提供すること。 【解決手段】 文字処理装置1は、コンピュータにより
構成され、文字処理の手順が開始されると(開始)、読
み文字列が入力され(S1)、入力文字列が入力バッフ
ァに記憶される(S2)。次に、入力文字列を辞書を参
照して検索する(S3)。この際、頻度情報記憶領域3
5に記憶された頻度情報351により変換候補が並び替
えられ、使用頻度の高い変換候補は先に表示される(S
4)。そして、ユーザーが選択候補を選択し、選択候補
を確定する(S5)。このとき確定された単語の頻度情
報記憶領域35の頻度頻度が更新される(S6)。この
更新された頻度情報で頻度の高い選択候補を先に表示す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、文字処理におい
て、読み文字列から所望の表記に効率よく変換すること
ができる文字処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ワードプロセッサに利用される仮名漢字
変換装置に代表される読み文字列を所望の表記に変換す
る文字処理装置は、辞書を備え、この辞書を検索するこ
とで複数の変換候補を抽出して、その中から目的の表記
の単語を選択して変換する。ここで、辞書検索の方法と
して、従来より最長一致法を用いる検索法が広く用いら
れている。この最長一致法では、辞書に記憶されている
単語の内、文字列の最長のものから検索してゆき、最長
の文字列で検索に成功しなければ、文字列の末尾の文字
を削除し、この1文字少ない文字列で再び辞書を検索す
るものである。このようにして辞書に同一文字列を検索
できるまで検索を繰り返す方法である。例えば、「きょ
うは」という文字列を、入力して漢字に変換しようとす
ると、まず、最長の文字列である「きょうは」という文
字列が辞書を参照して検索されるため、まず「教派」と
いう文字列が検索で抽出されて表示される。次に、「き
ょうは」という一続きの単語がなければ、「きょうは」
の最後尾の「は」を削除して「きょう」について辞書を
検索し、「今日」や「京」などの単語を抽出する。さら
に「きょう」で辞書検索できなければ、さらに1文字削
除して「きょ」で辞書検索をする。この方法では、異な
る文字数の文字列であれば、文字列の長い単語の順に検
索されるため、実際の使用頻度に拘わらず、先に検索さ
れた文字列の長い単語を先に表示するものである。ここ
で、使用頻度の高い語句を優先して表示するように辞書
の配列を変更したり、或いは表示順序を変更したりす
る、使用頻度により学習する機能を有する文字処理装置
が提案された。このような学習機能を有する文字処理装
置であれば、使用頻度に応じて変換候補が表示されるた
め変換の効率を高めることができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この学
習の効果は、同一の長さの文字列の変換候補間で優先し
て表示されるものであった。従って、先の例で言えば、
「今日」と「京」の間には学習効果が働くが、この場合
には、「今日」や「京」の使用頻度がいくら高くても
「教派」が優先して検索、表示されてしまい、使用頻度
が高い「今日は」という変換候補が表示されないという
問題があった。
【0004】さらに、例えば特願昭60−10320号
公報において開示されている発明では、最長一致法で頻
度情報を考慮にいれた変換方法についての特許が提案さ
れており、ユーザーによって一旦短い単語の候補が確定
された場合に、単語の長さに拘わらず、頻度の高い方を
優先するようになっているが、これは初回変換において
はうまく機能しないという問題点があった。
【0005】この発明は上記課題を解決するものであ
り、使用頻度が高い単語は単語の長さに拘わらず優先的
に表示される候補とすることができ、ユーザーの変換時
の負担を軽減し処理効率を高める文字処理装置、及び文
字処理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能
な記録媒体を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、請求項1に係る発明の文字処理装置では、単語の表
記と、前記単語の読み文字列と、前記単語の頻度情報と
を記憶した辞書と、前記辞書の頻度情報を記憶する頻度
情報記憶手段と、前記辞書を参照して、入力手段から入
力された読み文字列と一致する文字列を検索し、検索後
語尾の文字を1文字ずつ削除しながら繰り返し検索をす
る検索手段と、前記検索手段により検索に成功したすべ
ての単語を変換候補として記憶しておく変換候補記憶手
段と、前記変換候補記憶手段に記憶された変換候補を、
前記頻度情報記憶手段に記憶されている頻度情報に基づ
いた順序に並べ替える並べ替え手段と、前記並べ替え手
段により並べ替えられた変換候補を並べ替えられた順序
で表示する変換候補表示手段と、前記変換候補表示手段
により表示されたすべての変換候補のうち、読み文字列
から変換すべき表記を有する単語を確定する確定手段
と、前記確定手段により確定される毎に前記頻度情報記
憶手段に記憶された前記確定された単語に係る頻度情報
を更新させる頻度情報更新手段とを備えたことを特徴と
する。
【0007】この構成に係る文字処理装置では、検索手
段により検索に成功したすべての単語を文字列長に拘わ
らずその頻度情報に基づいて並べ替えて表示し確定する
ため、頻度の高い単語は文字列が短くても優先的に表示
され、いくら使用頻度の高い文字列があってもその文字
列が短ければ文字列長の長いものより先に表示されない
という最長一致法による検索の不都合を解消することが
できる。従って、ユーザーが文字の選択を確定した使用
頻度に基づいた変換をすることができるため、変換効率
の高い文字処理を行うことができる。
【0008】請求項2に係る発明の文字処理装置では、
請求項1に記載の文字処理装置の構成に加え、前記辞書
の頻度情報は、所定の単語について予め頻度情報が初期
値として設定されていることを特徴とする。
【0009】この構成に係る文字処理装置では、一般的
に予想される使用頻度を予め初期値として設定してある
ため、初めて使用する場合や、それまでに蓄積された頻
度情報が消去されている場合でも、変換効率が極端に落
ちるようなことはなく、一般的なユーザーの使用環境に
適した変換を実行することができる。
【0010】請求項3に係る発明の文字処理装置では、
請求項2に記載の文字処理装置の構成に加え、前記頻度
情報記憶手段に記憶された前記初期値は、前記頻度情報
更新手段により更新可能に構成されたことを特徴とす
る。
【0011】この構成に係る文字処理装置では、一般的
に予想される使用頻度を予め初期値として設定してある
ため、初めて使用する場合や、それまでに蓄積された頻
度情報が消去されている場合でも、変換効率が極端に落
ちるようなことはなく、更に使用することにより頻度情
報が蓄積され、種々のユーザーの使用環境に適するよう
にした変換を実行することができる。特に、初期値のな
い状態から使用頻度の情報を蓄積するよりも初期値のあ
る状態から使用頻度の情報を蓄積するほうが、ユーザー
の環境に適した変換効率の高い処理の独自の環境を速く
得ることができる。
【0012】請求項4に係る発明の文字処理装置では、
請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の文字処理装置
の構成に加え、前記検索手段は、文節単位で処理され、
前記頻度情報更新手段は、文節の先頭に位置する単語の
み前記頻度情報記憶手段に記憶された頻度情報を更新す
ることを特徴とする。
【0013】この構成に係る文字処理装置では、文節単
位で処理できるため、文節中で意味の中心となる自立語
を中心に候補の表示ができ、さらに変換効率を高めるこ
とができる。
【0014】請求項5に係る発明の文字処理プログラム
を記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体では、
単語の表記と、前記単語の読み文字列と、前記単語の頻
度情報とを記憶した辞書を記憶手段に記憶したコンピュ
ータに、前記辞書の頻度情報を記憶する頻度情報記憶の
手順と、前記辞書を参照して、入力手段から入力された
読み文字列と一致する文字列を検索し、検索後語尾の文
字を1文字ずつ削除しながら繰り返し検索をする検索の
手順と、前記検索の手順により検索に成功したすべての
単語を変換候補として記憶しておく変換候補記憶の手順
と、前記変換候補記憶の手順で記憶された変換候補を、
前記頻度情報記憶のてじゅんにより記憶されている頻度
情報に基づいた順序に並べ替える並べ替えの手順と、前
記並べ替えの手順により並べ替えられた変換候補を並べ
替えられた順序で表示する変換候補表示の手順と、前記
変換候補表示の手順により表示されたすべての変換候補
のうち、読み文字列から変換すべき表記を有する単語を
確定する確定の手順と、前記確定の手順により確定され
る毎に前記頻度情報記憶の手順により記憶された前記確
定された単語に係る頻度情報を更新させる頻度情報更新
の手順とを実行させることを特徴とする。
【0015】この構成に係る文字処理プログラムを記録
したコンピュータ読み取り可能な記録媒体では、コンピ
ュータに、検索手段により検索に成功したすべての単語
を文字列長に拘わらずその頻度情報に基づいて並べ替え
て表示し確定する手順を実行させることができるため、
頻度の高い単語は文字列が短くても優先的に表示され、
いくら使用頻度の高い文字列があってもその文字列が短
ければ文字列長の長いものより先に表示されない、とい
う最長一致法による検索の不都合を解消することができ
る。従って、ユーザーが文字の選択を確定した使用頻度
に基づいた変換をすることができるため、変換効率の高
い文字処理を行うことができる。
【0016】請求項6に係る発明の文字処理プログラム
を記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、請
求項5に記載の文字処理プログラムを記録したコンピュ
ータ読み取り可能な記録媒体の構成に加え、前記辞書の
頻度情報は、所定の単語について予め頻度情報が初期値
として設定されていることを特徴とする。
【0017】この構成に係る文字処理プログラムを記録
したコンピュータ読み取り可能な記録媒体では、コンピ
ュータに、一般的に予想される使用頻度を予め初期値と
して設定してあるため、初めて使用する場合や、それま
でに蓄積された頻度情報が消去されている場合でも、変
換効率が極端に落ちるようなことはなく、一般的なユー
ザーの使用環境に適した変換をする手順を実行させるこ
とができる。
【0018】請求項7に係る発明の文字処理プログラム
を記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体では、
請求項6に記載の文字処理プログラムを記録したコンピ
ュータ読み取り可能な記録媒体の構成に加え、前記コン
ピュータに、前記頻度情報記憶の手順により記憶された
前記初期値は、前記頻度情報更新の手順により更新され
るように実行させることを特徴とする。
【0019】この構成に係る文字処理プログラムを記録
したコンピュータ読み取り可能な記録媒体では、コンピ
ュータに、一般的に予想される使用頻度を予め初期値と
して設定してあるため、初めて使用する場合や、それま
でに蓄積された頻度情報が消去されている場合でも、変
換効率が極端に落ちるようなことはなく、更に使用する
ことにより頻度情報が蓄積され、いろんなユーザーの使
用環境に適するように変換する手順を実行させることが
できる。特に、初期値のない状態から使用頻度の情報を
蓄積するよりも初期値のある状態から使用頻度の情報を
蓄積するほうが、ユーザーの環境に適した変換効率の高
い処理の独自の環境を速く得ることができる。
【0020】請求項8に係る発明の文字処理プログラム
を記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体では、
請求項5乃至請求項7のいずれかに記載の文字処理プロ
グラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体
の構成に加え、前記コンピュータに、前記検索の手順に
おいて、文節単位で処理し、前記頻度情報更新の手順に
おいて、文節の先頭に位置する単語のみ前記頻度情報記
憶の手順により記憶された頻度情報を更新する手順を実
行させることを特徴とする。
【0021】この構成に係る文字処理プログラムを記録
したコンピュータ読み取り可能な記録媒体では、コンピ
ュータに、文節単位で処理する手順を実行させることが
できるため、文節中で意味の中心となる自立語を中心に
候補の表示ができ、さらに変換効率を高めることができ
る。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る文字処理装置
を好ましい1の実施の形態により、添付図面を参照して
説明する。ここで、図1は、本実施の形態に係る文字処
理装置1の構成の概略を示すブロック図である。まず最
初に、本発明の文字処理装置1の構成について図1を参
照しながらその概略を説明する。
【0023】図1で示すように、文字処理装置1は、制
御部10に入力装置11、表示装置12、出力装置1
3、外部記憶装置40が接続されて構成されている。
【0024】制御部10は、バス16を介し、CPU1
7、ROM20、RAM30、インタフェイス15が相
互に接続されて、周知のコンピュータを構成している。
バス16は、図示しないアドレスバス・データバス・コ
ントロールバスを含み、接続された構成部分の相互の信
号のやりとりを行っている。
【0025】CPU17は、ROM20に格納された各
プログラムに従って、演算、命令の実行等を行い、RA
M30に適宜記憶をしながら、インタフェイスを介して
各種処理を行うものである。この意味で、各処理を行う
手段となりうるものである。
【0026】ROM20は、不揮発性の読み出し専用メ
モリで、文字処理に必要な辞書データを格納している辞
書部21と、各処理を実行するためのプログラム部24
とから構成される。
【0027】辞書部21は、基本辞書22と接続テーブ
ル23とから構成される。基本辞書22は、単語の読み
文字列と、その表記がテーブルデータとして格納されて
おり、接続テーブル23は、各単語の接続可能か否かの
接続情報がテーブルデータとして格納されているもので
ある。
【0028】プログラム部24は、制御プログラム2
5、仮名漢字変換プログラム26、辞書検索プログラム
27、頻度情報管理プログラム28、候補並べ替えプロ
グラム29などが格納されており、各プログラムに記憶
されている各種の命令によりCPU17に処理を実行さ
せる。
【0029】制御プログラム25は、装置の電源、入出
力、各プログラムの管理等を行うプログラムで、システ
ムの全体を制御するプログラムである。
【0030】仮名漢字変換プログラム26は、入力され
た読み文字列を辞書部21を検索した結果から、漢字表
記に置き換える手順を統括するプログラムである。
【0031】辞書検索プログラム27は、入力バッファ
領域31に入力されている読み文字列を、ユーザ辞書4
1、及び基本辞書22を参照して該当する単語を検索し
て、抽出するプログラムである。具体的には、入力され
た読み文字列を、その文字列のすべてと一致する読み文
字列が辞書の見出しにないかを検索する。まず、ユーザ
辞書41があるのでユーザ辞書41を検索し、その後、
本実施の形態では示さない医学用語や法律用語などを収
録した専門辞書などがあればこの専門辞書を検索する。
そして、最後に基本辞書22を検索する。以後ユーザ辞
書41、及び基本辞書22をまとめて、辞書ということ
にする。なお、このとき入力された文字列より辞書に格
納された最長の文字列が短いときは、辞書の最長の文字
列の長さの文字列から検索する。このように検索して、
検索に成功すれば、その単語を変換候補記憶領域32に
記憶しておく。そして、先に検索に成功した単語は変換
候補記憶領域32にそのまま記憶させたまま、最初に検
索をした文字列の最後の1文字を削除して、再度辞書を
参照して検索する。そして、この検索により抽出された
単語は、先に変換候補記憶領域32に記憶されていた単
語に加えて記憶される。このようにして、検索と文字削
除を繰り返して、文節の先頭の一文字になるまで検索を
繰り返す。辞書検索プログラム27により以上のような
処理の手順が実行される。
【0032】頻度情報管理プログラム28は、各単語の
頻度を読み出し或いは記憶するプログラムで、単語が選
択され確定される度に頻度情報351を記憶し、選択候
補を並べ替える際の基準とするものである。
【0033】候補並べ替えプログラム29は、頻度情報
351に基づき候補を並べ替えるプログラムである。
【0034】なお、ここでは説明の便宜上各プログラム
を概念的に分けて説明しているが、実際のプログラムに
おいてはこれらのプログラムが一体になっていることが
通常で、要はこれらのプログラムのそれぞれの機能を果
たすプログラムが存在していればよい。
【0035】RAM30は、揮発性の読み書き自由なメ
モリで、種々の一時的な記憶をするもので、入力バッフ
ァ領域31、変換候補記憶領域32、出力バッファ領域
33、ワークエリア34、頻度情報記憶領域35の各領
域を含む。
【0036】入力バッファ31は、入力装置11から入
力された文字列を記憶する。変換候補記憶領域32は、
検索された変換候補を記憶し、辞書情報及び頻度情報記
憶領域35に記憶された頻度情報351を併せて記憶す
る。出力バッファ33は、変換候補記憶手段32の内容
をかな漢字文字列として記憶するための記憶領域で、ワ
ークエリア34は、各種処理のために一時的に各種デー
タを記憶しておく記憶領域である。頻度情報記憶領域3
5は、基本辞書22の頻度情報を記憶し、入力文字列を
確定する毎に新たな頻度情報を記憶しておく記憶領域で
ある。
【0037】インタフェイス15は、入力装置11、表
示装置12、出力装置13、外部記憶装置40を含む外
部機器と、制御部10とのデータを入出力するものであ
り、これらの外、有線無線の回線を通じて他のコンピュ
ータなどの各種情報処理装置と接続が可能になってい
る。
【0038】入力装置11は、本実施の形態では図示し
ないキーボードとマウス等のポインティングデバイスか
ら構成されているが、文字入力が可能であればいかなる
装置から構成されていてもよく、有線・無線の回線を通
じ接続された他の情報処理装置や音声認識装置等であっ
てもよい。更に、外部記憶装置40に記憶された文字デ
ータを入力することも可能で、この場合は、外部記憶装
置40等が本発明の入力手段を構成する。
【0039】表示装置12は、本実施の形態では、CR
Tからなるディスプレーにより構成されるが、これに限
らず選択候補などを表示選択できるものであれば本発明
の変換候補表示手段を構成しうる。
【0040】出力装置13は、本実施の形態では、図示
しないレーザプリンタにより構成されるが、また他の方
式のプリンタの外、変換された結果を回線を通じ他の情
報処理装置などに転送するものであってもよく、さらに
必ずしも出力装置13は必須の構成ではないので、なく
てもよい。
【0041】外部記憶装置40は、本実施の形態では、
図示しないハードディスクドライブ、フレキシブルディ
スクドライブ、CD−ROMドライブから構成される。
この構成はデータが記憶できれば他の種類、例えば光磁
気ディスクドライブのような記憶装置であってもよい。
【0042】なお、本実施の形態では、辞書部21及び
プログラム部24は、ROM20に記録されて、文字処
理が行われるが、これらは必ずしもROM20に記録さ
れていなくてもよく、例えばCD−ROMやハードディ
スクに記録され、これが読み出されて実行されるような
構成でもよい。この場合、これらのCD−ROMやハー
ドディスクが本発明の文字処理プログラムを記憶したコ
ンピュータ読み取り可能な記録媒体を構成する。更に、
電話回線等を介してRAM30に読み込み実行するよう
な構成でもよい。
【0043】ここで、図3は文字処理装置1の文字処理
の手順の概略を示すフローチャートである。以上のよう
に構成された本実施の形態の文字処理装置1の作用につ
いて図3のフローチャートを参照してその概略を説明す
る。
【0044】まず、処理が開始されると(開始)、文字
の入力が可能な状態となるので入力装置11であるキー
ボードから、読み文字列入力をする(ステップ1(以下
ステップをSと略記する))。入力された入力文字列
は、入力バッファ領域31に記憶され(S2)、記憶さ
れた入力文字列は、変換キー(図示せず)を操作するこ
とで、入力文字列を辞書を参照して検索する(S3)。
検索により辞書から抽出された選択候補を画面表示し
(S4)、キーボード又はマウスにより確定する確定処
理をする(S5)。このとき、この確定された単語の頻
度情報記憶領域35の頻度情報351を加算して記憶さ
れている頻度情報を更新し(S6)、文字処理を終了す
る(終了)。従って、次に文字処理を行うときには、頻
度情報記憶領域35の頻度情報351の頻度が加算され
た状態になるので、選択候補を表示させるときに先に表
示される。従って、ユーザーの選択により使用頻度の高
い選択候補が先に表示され、選択効率が上がることにな
る。この処理を、以下詳述する。
【0045】まず、文字処理装置1に電源が投入され
て、制御プログラム25が立ち上がり、更に仮名漢字変
換プログラム26を立ち上げる。そうすると、表示装置
12であるCRT(図示せず)の画面に、文字入力を促
す表示がされるので、入力装置11であるキーボードに
より変換すべき読み文字列を入力する(S1)。もちろ
ん、読み文字列の入力は、キーボード以外にも入力でき
ることは先にも述べた通りであるが、ここでは1例とし
て「きょうはてんきです」という文字列が、キーボード
から入力されたものとして、これを具体例として説明す
る。
【0046】この入力された読み文字列は入力バッファ
領域31に、文字列として記憶される(S2)。
【0047】ここで図4は、図3のS3の入力文字列を
辞書を参照して検索する処理の手順を更に詳細に説明し
たフローチャートである。以下、S3における入力文字
列を辞書を参照して検索する処理の手順を図4に沿って
説明する。まず、S3における入力文字列を辞書を参照
して検索する処理が開始されると(図4:開始)、まず
文節先頭になりうる単語をすべて検索する(S30
1)。
【0048】ここで図5は、図4におけるS301の文
節先頭になりうる単語をすべて検索する処理の手順を更
に詳細に説明したフローチャートである。以下図4にお
けるS301の文節先頭になりうる単語をすべて検索す
る処理の手順を図5に示すフローチャートに沿って説明
する。処理が開始されると(開始)、入力バッファ領域
31に記憶された文字列を検索対象文字列としてワーク
エリア34に呼び出しする(S3011)。ここでは、
「きょうはてんきです」という文字列が呼び出されるこ
とになる。呼び出された文字列「きょうはてんきです」
について、辞書で同一読み文字列が検索される(S30
12)。
【0049】S3012での検索は、まず、ユーザー辞
書41が検索され、ユーザー辞書41で検索に成功しな
い場合には、基本辞書22が検索される。以下、辞書検
索といった場合には、ユーザー辞書41、基本辞書22
のすべての検索をいうものとする。このような順で検索
することで、ユーザーの処理に合致した変換候補を優先
的に検索するものである。
【0050】検索は周知の最長一致法により初回の検索
が行われる。検索は、まず「きょうはてんきです」とい
う文字列のまま、辞書で同一文字列を検索するが(S3
012)、この文字列のままでは、ユーザー辞書に1単
語として特別に登録されているような特殊な場合をのぞ
けば、1つの単語ではないため検索ができない(S30
13:NO)。そのため、「きょうはてんきです」とい
う検索する文字列の最後の1文字を削除し(S301
5)、「きょうはてんきで」という文字列が残るので
(S3016:YES)、「きょうはてんきで」という
文字列にして再度辞書検索を行う(S3012)。この
文字列でも検索には成功しないため(S3013:N
O)、更に、検索する最後の1文字削除して(S301
5、S3016:YES)、「きょうはてんき」という
文字列で検索を行う(S3012)。このように文字列
の最後の文字を削除しながら検索を繰り返すと「きょう
は」という文字列で、「教派」という単語が基本辞書2
2で検索される(S3013:YES)。そして、この
「教派」という単語に関する情報を変換候補記憶領域3
2に読み込み、表記、頻度情報記憶領域の頻度情報、そ
の他の情報とともに記憶する(S3014)。そして、
上記処理を繰り返すことにより、本実施の形態の例で
は、「きょう」では「今日」及び「京」が、「きょ」で
は「虚」が検索に成功するのでそれぞれが変換候補記憶
領域32に記憶される(S3012〜S3016)。
【0051】ここで、図2は、基本辞書22及び頻度情
報記憶領域35に記憶された内容の一例を模式的に示す
図である。図2に示すように、基本辞書22には、読み
221と表記222と頻度情報223とその他の情報2
24から構成されている。また、頻度情報記憶領域35
には基本辞書22の頻度情報が各単語と対応づけられて
記憶されている。
【0052】上記のように、検索する文字列の最後の1
文字を順次削除しながら文字列の検索を行い(S301
2〜S3015)、残りの文字列がなくなったら(S3
016:NO)、拗音は一文字として処理するので、即
ち文頭の文字である「きょ」までの検索が終了し文頭の
文字を削除したら(S3015)、検索対象がなくなる
ので(S3016:NO)、図3のS301の文節先頭
になりうる単語をすべて検索する処理の手順を終了する
(図5:終了)。なお、このときには検索に成功した変
換候補「教派」「今日」「京」「虚」は、変換候補記憶
領域32に図2に示した読み221、頻度情報351、
その他の情報224と関連付けられて記憶されている。
【0053】以下、図4に戻り説明を続ける。S301
の文節先頭になりうる単語をすべて検索する処理の手順
を終了し、ここで検索に失敗し変換候補が抽出できなか
った場合は、検索に成功した文字列が存在しないとして
(S303:NO)、処理を終了する(終了)。ここで
の具体例においては、検索に成功し抽出された変換候補
が存在するので(S303:YES)、且つその変換候
補が2つ以上あるので(S305:YES)次のステッ
プであるS307に進むが、もしS301における辞書
検索により抽出された変換候補が2つ以上でなかった
ら、即ち1つだったら(S305:NO)、その抽出さ
れた唯一の変換候補について、その変換候補に続く文字
列について、辞書検索を行い、接続テーブル23の情報
を参照しながら、付属語を検索し、単文節候補を作成す
る(S319)。
【0054】具体例では、変換候補が2つ以上抽出され
ているので(S305:YES)、これらの検索された
単語の頻度情報が比較される(S307)。ここでの比
較は、上述の例では「教派」「今日」「京」「虚」で、
図2の頻度情報記憶領域35の頻度情報351が示すよ
うに、それぞれの頻度が「教派」が2、「今日」が4、
「京」が3、「虚」が1であるので、「今日」が最も頻
度が高いことがわかる。以下模式的に、「今日(4)」
のごとく、変換候補の後の括弧入れた数字で頻度を表す
ものとする。
【0055】次に、この検索された単語の頻度の一番高
い変換候補を先頭の単語とする単文節候補を、上述と同
様な方法で作成する(S309)。具体例では、最も頻
度が高い「今日」を先頭に、この自立語に付属する付属
語を辞書検索すれば、「は」が付属語である助詞として
検索に成功し、次の文節の「てんき」が自立語である名
詞であることがわかれば「てんき」は次の文節の先頭と
なるべき文字であるとして「今日」の文字を先頭に含む
単文節候補が、「今日/は」であることがわかる。
【0056】その次に、頻度の一番高い先頭単語の単文
節候補の読みに対するすべての単文節候補を検索する
(S311)。ここでの具体例でいうと、頻度の一番高
い先頭単語である「今日」の単文節候補である「今日/
は」の読みである「きょうは」に対するすべての単文節
候補、即ち、「教派」「京」「虚」を含む、読みが「き
ょうは」の単文節候補をすべて辞書検索する。そうする
と「今日/は」以外に「教派」「京/は」などが検索に
成功する。但し、「虚」については、「虚/うは」或い
は「虚/う/は」のいずれも辞書検索に成功しないの
で、単文節候補からは外れることになる。
【0057】このようにして検索された単文節候補が、
2つ以上でなければ(S313:NO)、その唯一の単
文節候補が最終的な選択候補となり処理を終了する(終
了)。一方、検索された単文節候補が2つ以上の場合に
は(S313:YES)、先頭単語の頻度情報に基づき
頻度の降順に候補が並べ替えられる(S315)。ここ
で具体例でいえば、「教派(2)」「今日(4)/は」
「京(3)/は」の3つが単文節候補とされているの
で、単文節候補は2つ以上であり(S313:YE
S)、先頭単語の頻度情報順に候補並べ替えがなされる
(S315)。従って、先頭単語の頻度情報順によれ
ば、「今日(4)」「京(3)」「教派(2)」となる
ので、単文節候補は「今日は」「京は」「教派」の順に
並べ替えられる(S315)。以上で、図3における入
力文字列を辞書を参照して検索するS3の処理の手順を
終了する(図4:終了)。
【0058】再び図3に戻り説明を続ける。S3の処理
において検索された単漢字候補は表示装置12に表示さ
れ(S12)、確定される(S5)。表示装置12であ
るCRTディスプレーの画面に「今日は」が表示され
(S4)、具体的には、入力装置11のキーボードから
カーソルにより画面上で選択し、確定キーを押下して選
択が確定され(S5)、或いはマウスにより選択されク
リックして確定される(S5)。このとき、確定された
単語の頻度情報記憶領域35の頻度情報351の頻度を
1加算して更新して記憶する(S6)。本具体例では、
図2に示す、頻度情報記憶領域35の「今日」の頻度情
報351である「4」が1加算され、「5」に記憶が更
新される(S6)。以上で、本文字処理装置1の文字処
理の手順を終了する(図3:終了)。
【0059】本実施の形態の文字処理装置1は、以上の
ような構成及び作用を有するため、以下のような効果を
生じる。即ち、上記文字処理の手順を繰り返す毎に、頻
度情報記憶領域に記憶された頻度情報351の数値が更
新され、使用頻度が高い単語は単語の長さに拘わらず使
用頻度に応じて、先に選択候補として表示することがで
きるという効果がある。そのためユーザーの変換時の負
担を軽減し、処理効率を高めることができるという効果
を奏する。
【0060】特に、初めて文字処理を行う場合や電源を
切ったりして前回に使用したときに蓄積された更新され
た頻度情報が消去してしまったような場合でも、頻度情
報はデフォルト値として基本辞書に記憶されているの
で、通常予想される頻度の順で選択候補が並べ替えられ
て表示され、このような場合に使用するときでも大きく
変換効率が下がるようなことはないという効果もあり、
さらに、この状態から使用すれば、全くデフォルト値が
設定してない場合より早い時期にユーザーの使用環境に
合った頻度情報が得られ、該ユーザの使用環境にあった
変換候補が優先される。一方、1台の文字処理装置1を
複数人で使用する場合でも、1人のユーザーだけでなく
各人の使用環境にそれぞれ合わせて使うのにも適したも
のである。
【0061】本実施の形態においては、基本辞書22、
ユーザー辞書40が本発明の辞書を構成する。又、辞書
検索プログラム27がCPU17に本発明の検索の手順
である図3のS3を実行させ、このCPU17が、本発
明の検索手段に相当する。仮名漢字変換プログラム26
の一部がCPU17に変換候補記憶領域32に変換候補
を記憶させる本発明の変換候補記憶の手順である図5の
S3014を実行させ、このCPU17が、本発明の変
換候補記憶手段に相当する。候補並べ替えプログラム2
9がCPU17に本発明の並べ替えの手順である図3の
S4の候補並べ替えの手順を実行させ、このCPU17
が、本発明の並べ替え手段に相当する。又、仮名漢字変
換プログラム26の一部がCPU17に表示装置12に
変換候補を表示させる本発明の変換候補表示の手順であ
る図4のS317の選択候補表示の手順を実行させ、こ
のCPU17と表示装置12が、本発明の変換候補表示
手段に相当する。また、仮名漢字変換プログラム26の
一部がCPU17に本発明の確定の手順である図3のS
5の入力装置11からの入力により変換候補を確定する
手順を実行させ、このCPU17が、本発明の確定手段
に相当する。そして、頻度情報管理プログラム28がC
PU17に本発明の頻度情報更新の手順である図3のS
6の確定された単語の頻度情報記憶領域35の頻度を加
算して記憶する手順を実行させ、このCPU17が頻度
情報更新手段に相当する。
【0062】以上、一の実施の形態に基づき本発明を説
明したが、本発明は上述した実施形態に何ら限定される
ものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の
改良変更が可能であることは容易に推察できるものであ
る。
【0063】例えば、本実施の形態の文字処理装置1で
は、RAM30の頻度情報記憶領域35に更新された頻
度情報351が記憶されるが、制御部にEEPROMを
備えたり、外部記憶装置40に備えられたハードディス
ク或いは他の記憶媒体に頻度情報記憶領域35を設けて
もよい。このような構成であれば、文字処理装置1の電
源を切った場合に記憶が保持され、次に文字処理装置1
を使用する場合にあっても、更新された頻度情報を利用
することができる。
【0064】また、ここでは、単文節単位で変換を行う
が、もちろん複文節を逐次又は同時に処理するような構
成であってもよい。
【0065】
【発明の効果】上記説明から明らかなように、請求項1
に係る発明の文字処理装置では、単語の表記と、前記単
語の読み文字列と、前記単語の頻度情報とを記憶した辞
書と、前記辞書の頻度情報を記憶する頻度情報記憶手段
と、前記辞書を参照して、入力手段から入力された読み
文字列と一致する文字列を検索し、検索後語尾の文字を
1文字ずつ削除しながら繰り返し検索をする検索手段
と、前記検索手段により検索に成功したすべての単語を
変換候補として記憶しておく変換候補記憶手段と、前記
変換候補記憶手段に記憶された変換候補を、前記頻度情
報記憶手段に記憶されている頻度情報に基づいた順序に
並べ替える並べ替え手段と、前記並べ替え手段により並
べ替えられた変換候補を並べ替えられた順序で表示する
変換候補表示手段と、前記変換候補表示手段により表示
されたすべての変換候補のうち、読み文字列から変換す
べき表記を有する単語を確定する確定手段と、前記確定
手段により確定される毎に前記頻度情報記憶手段の前記
確定された単語に係る頻度情報を更新させる頻度情報更
新手段とを備えたことを特徴とするため、検索手段によ
り検索に成功したすべての単語を文字列長に拘わらずそ
の頻度情報に基づいて並べ替えて表示し確定することが
できるという効果がある。従って、頻度の高い単語は文
字列が短くても優先的に表示され、いくら使用頻度の高
い文字列があってもその文字列が短ければ文字列長の長
いものより先に表示されないという最長一致法による検
索の不都合を解消することができ、ユーザーが文字の選
択を確定した使用頻度に基づいた変換をすることができ
るため、変換効率の高い文字処理を行うことができると
いう効果を奏する。
【0066】請求項2に係る発明の文字処理装置では、
請求項1に記載の文字処理装置の効果に加え、前記辞書
の頻度情報は、所定の単語について予め頻度情報が初期
値として設定されていることを特徴とするため、一般的
に予想される使用頻度を予め初期値として設定してある
ため、初めて使用する場合や、それまでに蓄積された頻
度情報が消去されている場合でも、変換効率が極端に落
ちるようなことがないという効果がある。従って、一般
的なユーザーの使用環境に適した変換を実行することが
できるという効果がある。
【0067】請求項3に係る発明の文字処理装置では、
請求項2に記載の文字処理装置の効果に加え、前記頻度
情報記憶手段に記憶された前記初期値は、前記頻度情報
更新手段により更新可能に構成され、一般的に予想され
る使用頻度を予め初期値として設定してあるため、初め
て使用する場合や、それまでに蓄積された頻度情報が消
去されている場合でも、変換効率が極端に落ちるような
ことはなく、更に使用することにより頻度情報が蓄積さ
れ、いろんなユーザーの使用環境に適するようにした変
換を実行することができるという効果があり、特に、初
期値のない状態から使用頻度の情報を蓄積するよりも初
期値のある状態から使用頻度の情報を蓄積するほうが、
ユーザーの環境に適した変換効率の高い処理の独自の環
境を速く得ることができるという効果がある。
【0068】請求項4に係る発明の文字処理装置では、
請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の文字処理装置
の効果に加え、前記検索手段は、文節単位で処理され、
前記頻度情報更新手段は、文節の先頭に位置する単語の
み前記頻度情報記憶手段に記憶された頻度情報を更新す
ることを特徴とするため、文節単位で処理できるという
効果がある。従って、文節中で意味の中心となる自立語
を中心に候補の表示ができ、さらに変換効率を高めるこ
とができるという効果を奏する。
【0069】請求項5に係る発明の文字処理プログラム
を記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体では、
単語の表記と、前記単語の読み文字列と、前記単語の頻
度情報とを記憶した辞書を記憶手段に記憶したコンピュ
ータに、前記単語の頻度情報を記憶する頻度情報記憶の
手順と、前記辞書を参照して、入力手段から入力された
読み文字列と一致する文字列を検索し、検索後語尾の文
字を1文字ずつ削除しながら繰り返し検索をする検索の
手順と、前記検索の手順により検索に成功したすべての
単語を変換候補として記憶しておく変換候補記憶の手順
と、前記変換候補記憶の手順で記憶された変換候補を、
前記頻度情報記憶の手順により記憶されている頻度情報
に基づいた順序に並べ替える並べ替えの手順と、前記並
べ替えの手順により並べ替えられた変換候補を並べ替え
られた順序で表示する変換候補表示の手順と、前記変換
候補表示の手順により表示されたすべての変換候補のう
ち、読み文字列から変換すべき表記を有する単語を確定
する確定の手順と、前記確定の手順により確定される毎
に前記頻度情報記憶の手順により記憶された前記確定さ
れた単語に係る頻度情報を更新させる頻度情報更新の手
順とを実行させることを特徴とするため、コンピュータ
に、検索手段により検索に成功したすべての単語を文字
列長に拘わらずその頻度情報に基づいて並べ替えて表示
し確定する手順を実行させることができるという効果が
ある。従って、頻度の高い単語は文字列が短くても優先
的に表示され、いくら使用頻度の高い文字列があっても
その文字列が短ければ文字列長の長いものより先に表示
されない、という最長一致法による検索の不都合を解消
することができる。従って、ユーザーが文字の選択を確
定した使用頻度に基づいた変換をすることができるた
め、変換効率の高い文字処理を行うことができる。
【0070】請求項6に係る発明の文字処理プログラム
を記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、請
求項5に記載の文字処理プログラムを記録したコンピュ
ータ読み取り可能な記録媒体の効果に加え、前記辞書の
頻度情報は、所定の単語について予め頻度情報が初期値
として設定され、コンピュータに、一般的に予想される
使用頻度を予め初期値として設定してあるため、初めて
使用する場合や、それまでに蓄積された頻度情報が消去
されている場合でも、変換効率が極端に落ちるようなこ
とがない変換をする手順を実行させることができるとい
う効果がある。従って、一般的なユーザーの使用環境に
適した変換をする手順を実行させることができるという
効果を奏する。
【0071】請求項7に係る発明の文字処理プログラム
を記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体では、
請求項6に記載の文字処理プログラムを記録したコンピ
ュータ読み取り可能な記録媒体の効果に加え、前記コン
ピュータに、前記頻度情報記憶の手順により記憶された
前記初期値は、前記頻度情報更新の手順により更新され
るように実行させ、コンピュータに、一般的に予想され
る使用頻度を予め初期値として設定してあるため、初め
て使用する場合や、それまでに蓄積された頻度情報が消
去されている場合でも、変換効率が極端に落ちるような
ことはなく、更に使用することにより頻度情報が蓄積さ
れ、いろんなユーザーの使用環境に適するように変換す
る手順を実行させることができ、特に、初期値のない状
態から使用頻度の情報を蓄積するよりも初期値のある状
態から使用頻度の情報を蓄積するほうが、ユーザーの環
境に適した変換効率の高い処理の独自の環境を速く得る
ことができるという効果がある。
【0072】請求項8に係る発明の文字処理プログラム
を記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体では、
請求項5乃至請求項7のいずれかに記載の文字処理プロ
グラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体
の効果に加え、前記コンピュータに、前記検索の手順に
おいて、文節単位で処理し、前記頻度情報更新の手順に
おいて、文節の先頭に位置する単語のみ前記頻度情報記
憶の手順により記憶された頻度情報を更新する手順を実
行させることを特徴とするため、コンピュータに、文節
単位で処理する手順を実行させることができるという効
果がある。従って、文節中で意味の中心となる自立語を
中心に候補の表示ができ、さらに変換効率を高めること
ができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係る文字処理装置1の構成の概
略を示すブロック図である。
【図2】基本辞書22及び頻度情報記憶領域35に記憶
された内容の一例を模式的に示す図である。
【図3】文字処理装置1の文字処理の手順の概略を示す
フローチャートである。
【図4】図3のS3の入力文字列を辞書を参照して検索
する処理の手順を更に詳細に説明したフローチャートで
ある。
【図5】図4におけるS301の文節先頭になりうる単
語をすべて検索する処理の手順を更に詳細に説明したフ
ローチャートである。
【符号の説明】
1 文字処理装置 10 制御部 11 入力装置 12 表示装置 13 出力装置 20 ROM 21 辞書部 22 基本辞書 23 接続テーブル 24 プログラム部 25 制御プログラム 26 仮名漢字変換プログラム 27 辞書検索プログラム 28 頻度情報管理プログラム 29 候補並べ替えプログラム 30 RAM 31 入力バッファ領域 32 変換候補記憶領域 33 出力バッファ領域 34 ワークエリア 35 頻度情報記憶領域 40 外部記憶装置 41 ユーザー辞書

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 単語の表記と、前記単語の読み文字列
    と、前記単語の頻度情報とを記憶した辞書と、 前記辞書の頻度情報を記憶する頻度情報記憶手段と、 前記辞書を参照して、入力手段から入力された読み文字
    列と一致する文字列を検索し、検索後語尾の文字を1文
    字ずつ削除しながら繰り返し検索をする検索手段と、 前記検索手段により検索に成功したすべての単語を変換
    候補として記憶しておく変換候補記憶手段と、 前記変換候補記憶手段に記憶された変換候補を、前記頻
    度情報記憶手段に記憶されている頻度情報に基づいた順
    序に並べ替える並べ替え手段と、 前記並べ替え手段により並べ替えられた変換候補を並べ
    替えられた順序で表示する変換候補表示手段と、 前記変換候補表示手段により表示されたすべての変換候
    補のうち、読み文字列から変換すべき表記を有する単語
    を確定する確定手段と、 前記確定手段により確定される毎に前記頻度情報記憶手
    段の前記確定された単語に係る頻度情報を更新させる頻
    度情報更新手段とを備えたことを特徴とする文字処理装
    置。
  2. 【請求項2】 前記辞書の頻度情報は、 所定の単語について予め頻度情報が初期値として設定さ
    れていることを特徴とする請求項1に記載の文字処理装
    置。
  3. 【請求項3】 前記頻度情報記憶手段に記憶された前記
    初期値は、 前記頻度情報更新手段により更新可能に構成されたこと
    を特徴とする請求項2に記載の文字処理装置。
  4. 【請求項4】 前記検索手段は、文節単位で処理され、 前記頻度情報更新手段は、文節の先頭に位置する単語の
    み前記頻度情報記憶手段に記憶された頻度情報を更新す
    ることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに
    記載の文字処理装置。
  5. 【請求項5】 単語の表記と、前記単語の読み文字列
    と、前記単語の頻度情報とを記憶した辞書を記憶手段に
    記憶したコンピュータに、 前記単語の頻度情報を記憶する頻度情報記憶の手順と、 前記辞書を参照して、入力手段から入力された読み文字
    列と一致する文字列を検索し、検索後語尾の文字を1文
    字ずつ削除しながら繰り返し検索をする検索の手順と、 前記検索の手順により検索に成功したすべての単語を変
    換候補として記憶しておく変換候補記憶の手順と、 前記変換候補記憶の手順で記憶された変換候補を、前記
    頻度情報記憶の手順により記憶されている頻度情報に基
    づいた順序に並べ替える並べ替えの手順と、 前記並べ替えの手順により並べ替えられた変換候補を並
    べ替えられた順序で表示する変換候補表示の手順と、 前記変換候補表示の手順により表示されたすべての変換
    候補のうち、読み文字列から変換すべき表記を有する単
    語を確定する確定の手順と、 前記確定の手順により確定される毎に前記頻度情報記憶
    の手順により記憶された前記確定された単語に係る頻度
    情報を更新させる頻度情報更新の手順とを実行させるこ
    とを特徴とする文字処理プログラムを記録したコンピュ
    ータ読み取り可能な記録媒体。
  6. 【請求項6】 前記辞書の頻度情報は、 所定の単語について予め頻度情報が初期値として設定さ
    れていることを特徴とする請求項5に記載の文字処理プ
    ログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒
    体。
  7. 【請求項7】 前記コンピュータに、 前記頻度情報記憶の手順により記憶された前記初期値
    は、 前記頻度情報更新の手順により更新されるように実行さ
    せることを特徴とする請求項6に記載の文字処理プログ
    ラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  8. 【請求項8】 前記コンピュータに、 前記検索の手順において、文節単位で処理し、 前記頻度情報更新の手順において、文節の先頭に位置す
    る単語のみ前記頻度情報記憶の手順により記憶された頻
    度情報を更新する手順を実行させることを特徴とする請
    求項5乃至請求項7のいずれかに記載の文字処理プログ
    ラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015501457A (ja) * 2011-06-27 2015-01-15 アマデウス エス.アー.エス.Amadeus S.A.S. 検索要求を処理する方法及びシステム

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015501457A (ja) * 2011-06-27 2015-01-15 アマデウス エス.アー.エス.Amadeus S.A.S. 検索要求を処理する方法及びシステム

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