JP2000163005A - 多階調画像表示方法 - Google Patents

多階調画像表示方法

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JP2000163005A
JP2000163005A JP11268720A JP26872099A JP2000163005A JP 2000163005 A JP2000163005 A JP 2000163005A JP 11268720 A JP11268720 A JP 11268720A JP 26872099 A JP26872099 A JP 26872099A JP 2000163005 A JP2000163005 A JP 2000163005A
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    • G09EDUCATION; CRYPTOGRAPHY; DISPLAY; ADVERTISING; SEALS
    • G09GARRANGEMENTS OR CIRCUITS FOR CONTROL OF INDICATING DEVICES USING STATIC MEANS TO PRESENT VARIABLE INFORMATION
    • G09G3/00Control arrangements or circuits, of interest only in connection with visual indicators other than cathode-ray tubes
    • G09G3/20Control arrangements or circuits, of interest only in connection with visual indicators other than cathode-ray tubes for presentation of an assembly of a number of characters, e.g. a page, by composing the assembly by combination of individual elements arranged in a matrix no fixed position being assigned to or needed to be assigned to the individual characters or partial characters
    • G09G3/2007Display of intermediate tones
    • G09G3/2059Display of intermediate tones using error diffusion

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  • Controls And Circuits For Display Device (AREA)
  • Control Of Gas Discharge Display Tubes (AREA)
  • Image Processing (AREA)
  • Transforming Electric Information Into Light Information (AREA)
  • Control Of Indicators Other Than Cathode Ray Tubes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ディジタルデータを多相入力する場合におい
ても各ディジタルデータに対応して誤差拡散処理が可能
な多階調画像表示方法を提供すること。 【解決手段】 注目画素Pa(Pb)の直下の画素Pa1
(Pb1)、Pa1(Pb1)の左隣の画素Pa2(Pb
2)、Pa1(Pb1)の右隣の画素Pa3(Pb3)、Pa
3(Pb3)の右隣の画素Pa4(Pb4)と注目画素の水
平方向以外の4つの画素に誤差を拡散する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する分野】本発明は、ディジタル入力画像信
号(ディジタルデータ)に対し多階調表示を行う表示方
法において、階調不足による画質悪化を改善して表示で
きる多階調画像表示方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】プラズマディスプレイパネル(以下、
「PDP」という。)などのディジタル表示装置を用い
て多階調表示を行う場合、表示装置の階調表示能力不足
により明暗のなめらかな変化が表現できず、階段的に明
るさが変化して等高線の紋様が現れ画質が悪化すること
があった。
【0003】このような画質悪化を防止するために、表
示すべき画像信号と実表示値との誤差(表示誤差)を周
辺の画素に拡散することで階調不足を補う方法、いわゆ
る誤差拡散法が知られている。例えば、8ビット、25
6階調表示可能な表示装置において12ビット、409
6階調を表示するには、表示すべき12ビットの画像信
号の下位4ビットを表示誤差として、図49に示すよう
に右隣の画素に表示誤差の7/16を、左下の画素に3
/16を、直下の画素に5/16を、右下の画素に1/
16を加える。ある画素において、周囲の画素から拡散
されたこれらの表示誤差とこの画素に相当する入力画像
信号との合計が表示すべき階調データとなる。
【0004】以上の演算は、図50に示す回路を用いて
行われる。図中2001は12ビットの入力画像信号、
2002は加算部からの出力の上位8ビット、2003
は加算部からの出力の下位4ビット、2004〜200
7は表示誤差に係数を積算する係数部、2008〜20
11は表示誤差を周囲の画素に拡散させるため適切に遅
延させる遅延部、2012は入力画像信号に係数部から
のデータを加算する加算部である。
【0005】この回路によって係数部から加算部に入力
している4本の信号が周囲の画素からの誤差として元の
ディジタルデータ(入力画像信号)に加算された結果、
上位8ビットが表示装置に出力され、下位4ビットを表
示誤差として周囲の画素に拡散することにより誤差拡散
処理が行われる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし近年表示装置が
高精細化されるに伴い入力信号の周波数が上昇する傾向
にあるが、現在のデバイス能力で上記のような誤差拡散
処理を演算速度が不十分である。これに対して、シリア
ル入力画像信号をシフトレジスタなどにより走査方向に
隣接した複数画素に相当するディジタルデータが並列に
入力されるような多相の信号に変換し、周波数を下げる
方法がある。ところがこの方法において従来の誤差拡散
法を適用した場合、従来の誤差拡散法が注目画素の左隣
の画素で発生した表示誤差を利用する方法であるため、
多相データの全ての画素で表示すべき値が決定されるた
めには相の数分のデータ期間必要となるため、多相でデ
ータを取り出すことができなかった。なお、「1データ
期間」とは、1画素の入力ディジタルデータが演算処理
を行う回路に入力するのにかかる時間のことである。
【0007】そこで、本発明は、上記問題点を鋭意検討
した結果なされたもので、ディジタルデータを多相入力
する場合においても、各ディジタルデータに対応して誤
差拡散処理が可能な多階調画像表示方法を提供すること
を目的としてなされたものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明は、走査方向に隣接した複数画素に相当する
ディジタルデータを1のデータブロックとして並列的に
処理し、当該データブロックの各画素に相当するディジ
タルデータを表示用の階調データに変換して、変換後の
階調データに基づいて画像を表示する多階調画像表示装
置における多階調画像表示方法であって、注目画素に相
当するディジタルデータの値から表示誤差を算出する誤
差算出工程と、当該注目画素が含まれるデータブロック
に後続する他のデータブロックに含まれるディジタルデ
ータへ前記表示誤差を拡散する誤差拡散工程とを含むこ
とを特徴とする。
【0009】これにより、走査方向に隣接した複数の画
素に対するディジタルデータを並列して入力するような
多相入力を行う場合でも誤差拡散による高階調の画像を
表示することが可能となる。つまり、本発明では、従来
一般的な誤差拡散法のように基本的には注目画素と同一
走査線上に存在し走査方向に隣接する画素に相当するデ
ィジタルデータに注目画素の誤差を拡散することはせ
ず、注目画素が含まれるデータブロックに後続するデー
タブロックの画素に相当するディジタルデータに誤差を
拡散するので、従来多相入力を行う場合には、全ての画
素において、誤差拡散処理が不可能であったが、本発明
の方法によればこれが可能となる。要するに、多相入力
信号に対し同数の多相出力が可能となる。このように注
目画素が含まれるデータブロックに後続するデータブロ
ックの画素に相当するディジタルデータに誤差を拡散す
る態様として以下の方法が考えられる。
【0010】つまり、前記誤差拡散工程は、前記注目画
素が存在する走査線に後続する走査線上の画素に相当す
るディジタルデータに前記表示誤差を拡散するものとす
ることができる。これにより、従来の誤差拡散法におい
て入力データの1データ期間内に行わなければならなか
った表示誤差の計算をそれよりも長い時間をかけて行う
ことができ、比較的処理速度の遅いデバイスを用いた回
路によって誤差拡散処理を実現することが可能である。
【0011】また、前記誤差拡散工程は、前記注目画素
に相当するディジタルデータが属するデータブロックに
後続するデータブロックにおけるブロック内の相が同一
のディジタルデータに対して前記注目画素における表示
誤差を拡散するものとすることができる。これにより、
入力画像信号の各相に対しそれぞれ独立に誤差拡散処理
を行うことができ、回路構成を簡素化することができ
る。
【0012】また、前記誤差拡散工程は、前記注目画素
と同一の走査線上に存在する画素に相当するディジタル
データに前記表示誤差を拡散する場合には、当該注目画
素に相当したディジタルデータを含むデータブロックに
後続するデータブロック中の同一相のディジタルデータ
に前記表示誤差を拡散し、当該注目画素が存在する走査
線に後続する走査線上の画素に前記表示誤差を拡散する
場合には当該注目画素に隣接した画素に相当するディジ
タルデータに当該表示誤差を拡散するものとすることが
できる。
【0013】上記のように全ての誤差を同一相に拡散す
る場合には、同一相のディジタルデータが入力する他の
画素と注目画素との空間的な距離が大きくなり、両者の
相関は低くなるので、これらの画素のディジタルデータ
にのみ誤差を拡散すると誤差拡散による画質改善の効果
が薄れるが、このように相関性の高い近傍の画素のディ
ジタルデータにも誤差を拡散することにより、誤差拡散
の効果を維持することができる。また、空間的な距離は
大きくなるが同一走査線上で走査方向に存在する画素に
相当するディジタルデータにも誤差を拡散することによ
り広い範囲に表示誤差の影響を及ぼすことができ、従来
の誤差拡散法に近い高画質表現が可能となる。
【0014】また、前記誤差拡散工程は、前記注目画素
と同一走査線上で隣接する画素に相当するディジタルデ
ータが、前記注目画素に相当するディジタルデータより
1データ期間以上遅れて処理される場合は、前記注目画
素における表示誤差を前記隣接画素に相当するディジタ
ルデータに拡散し、それ以外の場合は、隣接する画素以
外の画素に相当する1データ期間以上遅れて処理される
ディジタルデータに拡散するものとすることができる。
【0015】これにより、誤差は注目画素を中心として
比較的広い扇形の部分に拡散されることになる。そし
て、このように比較的広い扇形の部分に誤差を拡散すれ
ばそれだけ広い面積をかけて視覚的に階調を平均化する
ことになるので、よりなめらかな階調を表現することが
可能となる。また、走査方向に誤差を拡散する場合、最
も画像の相関性の高い隣接する画素に相当するディジタ
ルデータに誤差を拡散するので、従来の誤差拡散とほぼ
同等の高画質表示が可能となる。
【0016】以上が注目画素が含まれるデータブロック
に後続するデータブロックの画素に相当するディジタル
データに注目画素の表示誤差を拡散する態様である。こ
こで、前記誤差算出工程における表示誤差には正数及び
負数が含まれるものとすることができる。これにより、
正数だけを表示誤差として用いる場合に比べて画質の向
上を図ることができる。
【0017】ここで、前記誤差拡散工程は、注目画素に
相当するディジタルデータの表示誤差を複数の画素に対
して拡散するためのパターンを複数準備しており、その
中から1のパターンを選択して用いるものとすることが
できる。これにより、複数の誤差拡散パターンを適宜組
み合わせて使用することにより規則的に明るい画素が分
布して画質が悪化する現象を防止するための種々の方策
を行うことができ、高画質な表現が可能となる。
【0018】ここで、前記誤差拡散工程は、前記パター
ンを4種類用い、このうち2種類のパターンは注目画素
の1ライン下の走査線上に存在する当該注目画素の近傍
に連続して存在する4画素に相当するディジタルデータ
に誤差を拡散するパターンであって、このうち一方のパ
ターンは走査方向に順に小大小大の大きさで誤差を拡散
するパターンであり、他方のパターンは同方向に順に大
小大小となる大きさの誤差を拡散するパターンであっ
て、他の2種類は注目画素と同一走査線上に存在し当該
注目画素に隣接する1画素と注目画素の1ライン下の走
査線上で当該注目画素近傍に連続して存在する3画素合
計4画素に相当するディジタルデータに誤差を拡散する
パターンであって、一方のパターンはこの順に小大大小
の大きさで誤差を拡散し、他方のパターンでは逆に大小
小大となる大きさの誤差を拡散するパターンであるもの
とすることができる。
【0019】これにより、これらの誤差拡散パターンを
適宜組み合わせて使用することにより規則的に明るい画
素が分布して画質が悪化する現象を防止するための種々
の方策を行うことができ、高画質な表現が可能となる。
なお、この場合、誤差が相対的に大きい画素には誤差が
相対的に小さい画素の1.5〜3倍程度の誤差を拡散す
ることが望ましい。これは、明点が連続して分布するの
を防ぐという目的上、誤差が大となる画素と小となる画
素にはある程度の差が必要であり、また、その差を極端
に大きくしてしまうと誤差が大となる画素は必ず明点と
なり、誤差拡散パターンの配置に応じた紋様が観測され
てしまうからである。このような観点からは、4種類誤
差拡散パターンのうち2種類を走査方向に順に表示誤差
の3/16、6/16、2/16、5/16倍を拡散す
るパターンと、6/16、2/16、6/16、2/1
6倍を拡散するパターンとし、他の2種類を、注目画素
と同一の走査線上に存在する画素には表示誤差の7/1
6倍、注目画素の1ライン下の走査線上で当該注目画素
近傍に連続して存在する3画素には走査方向に順に6/
16、2/16、1/16倍を拡散するパターンと、注
目画素と同一の走査線上に存在する画素には表示誤差の
1/16倍、注目画素の1ライン下の走査線上で当該注
目画素近傍に連続して存在する3画素には走査方向に順
に2/16、7/16、6/16倍を拡散するパターン
とすることがより望ましい。
【0020】ここで、前記誤差拡散工程は、前記パター
ンを2種類用い、両パターンともに走査線上において注
目画素の1ライン下の走査線上で当該注目画素の近傍に
連続して存在する4画素に相当するディジタルデータに
誤差を拡散するパターンであって、一方のパターンはラ
イン方向に順に小大小大の大きさで誤差を拡散し、他方
のパターンは同方向に順に大小大小となる大きさの誤差
を拡散するパターンであることを拡散するものとするこ
とができる。
【0021】これにより、これらの誤差拡散パターンを
適宜組み合わせて使用することにより規則的に明るい画
素が分布して画質が悪化する現象を防止するための種々
の方策を行うことができ、高画質な表現が可能となる。
なお、この場合、誤差が相対的に大きい画素には誤差が
相対的に小さい画素の1.5〜3倍程度の誤差を拡散す
ることが望ましい。これは、明点が連続して分布するの
を防ぐという目的上、誤差が大となる画素と小となる画
素にはある程度の差が必要であり、また、その差を極端
に大きくしてしまうと誤差が大となる画素は必ず明点と
なり、誤差拡散パターンの配置に応じた紋様が観測され
てしまうからである。このような観点からは、2種類の
誤差拡散パターンのうち一方を、走査方向に順に表示誤
差の3/16、6/16、2/16、5/16倍を拡散
するパターンとし、他方を、走査方向に順に表示誤差の
6/16、2/16、6/16、2/16倍を拡散する
パターンとすることがより望ましい。
【0022】ここで、前記誤差拡散工程は、前記パター
ンを2種類用い、一方のパターンは注目画素と同一の走
査線上に存在し第一の方向に複数画素離間した1画素と
注目画素の1ライン下の走査線上に存在する隣接する1
画素と当該画素と同一走査線上に存在し第一の方向に複
数画素離間した1画素合計3画素に相当するディジタル
データに誤差を拡散するパターンであり、他方のパター
ンは注目画素と同一の走査線上に存在し第一の方向に複
数画素離間した1画素と注目画素の1ライン下の走査線
上に存在する隣接する1画素と当該画素と第一の方向と
異なる第二の方向に複数画素離間した1画素合計3画素
に相当するディジタルデータに誤差を拡散するものとす
ることができる。
【0023】これにより、これらの誤差拡散パターンを
適宜組み合わせて使用することにより規則的に明るい画
素が分布して画質が劣化する現象を防止できる。また、
同一相のディジタルデータが入力される3つの画素に相
当するディジタルデータのみに誤差を拡散すれば係数回
路を減少させることができ、かつ、各相において独立に
誤差拡散処理を行うことができるため、回路構成を簡素
化することが可能となる。なお、それぞれのパターンに
おいて注目画素から拡散される誤差の配分(比率)は同
程度であることが望ましい。これは、明点が連続して分
布するのを防ぐという目的上、誤差が大となる画素と小
となる画素にはある程度の差が必要であり、また、その
差を極端に大きくしてしまうと誤差が大となる画素は必
ず明点となり、誤差拡散パターンの配置に応じた紋様が
観測されてしまうからである。このような観点からは、
2種類の誤差拡散パターンのうち一方を、注目画素と同
一の走査線上に存在し第一の方向に複数画素離間した1
画素には表示誤差の5/16倍を拡散し、注目画素の1
ライン下の走査線上に存在する隣接する1画素と当該画
素と同一走査線上に存在し第一の方向に複数画素離間し
た1画素にはそれぞれ表示誤差の7/16倍、4/16
倍を拡散するパターンとし、他方を、注目画素と同一の
走査線上に存在し第一の方向に複数画素離間した1画素
には表示誤差の7/16倍を拡散し、注目画素の1ライ
ン下の走査線上に存在する隣接する1画素と当該画素と
同一走査線上に存在し第二の方向に複数画素離間した1
画素にはそれぞれ表示誤差の5/16倍、4/16倍を
拡散するパターンとすることがより望ましい。
【0024】ここで、前記誤差拡散工程は、前記パター
ンを2種類用い、両パターンは注目画素と同一の走査線
上に存在し第一の方向に複数画素離間した1画素、1ラ
イン下の走査線上に存在し第一の方向に複数画素離間し
た1画素、1ライン下の走査線上に存在し注目画素と隣
接する1画素、及び1ライン下の走査線上に存在し第一
の方向と異なる第二の方向に複数画素離間した1画素合
計4画素に相当するディジタルデータに誤差を拡散する
パターンであり、2種類のパターンでは拡散される誤差
の配分が異なっているものとすることができる。
【0025】これにより、これらの誤差拡散パターンを
適宜組み合わせて使用することにより規則的に明るい画
素が分布して画質が劣化する現象を防止できる。また、
同一相のディジタルデータが入力される画素に相当する
ディジタルデータのみに誤差を拡散すれば各相が独立に
誤差拡散処理を行うことができ、回路構成を簡素化する
ことが可能となる。なお、この場合、注目画素と同一走
査線上で第一の方向に複数画素離間した1画素に相当す
るディジタルデータには全誤差の5/16〜7/16程
度を拡散し、1ライン下で第一の方向に複数画素離間し
た1画素に相当するディジタルデータには全誤差の1/
16〜3/16程度を拡散し、1ライン下で注目画素と
隣接する1画素及び1ライン下で第二の方向に複数画素
離間した1画素に相当するディジタルデータには残りの
誤差を同程度拡散することが望ましい。これは、明点が
連続して分布するのを防ぐという目的上、誤差が大とな
る画素と小となる画素にはある程度の差が必要であり、
また、その差を極端に大きくしてしまうと誤差が大とな
る画素は必ず明点となり、誤差拡散パターンの配置に応
じた紋様が観測されてしまうからである。このような観
点からは、2種類の誤差拡散パターンのうち一方を、注
目画素と同一の走査線上に存在し第一の方向に複数画素
離間した1画素には表示誤差の7/16倍を、1ライン
下の走査線上に存在し第一の方向に複数画素離間した1
画素には表示誤差の1/16倍を、1ライン下の走査線
上に存在し注目画素と隣接する1画素には表示誤差の5
/16倍を、1ライン下の走査線上に存在し第二の方向
に複数画素離間した1画素には3/16倍を拡散するパ
ターンとし、他方を、注目画素と同一の走査線上に存在
し第一の方向に複数画素離間した1画素には表示誤差の
1/16倍を、1ライン下の走査線上に存在し第一の方
向に複数画素離間した1画素には表示誤差の7/16倍
を、1ライン下の走査線上に存在し注目画素と隣接する
1画素には表示誤差の3/16倍を、1ライン下の走査
線上に存在し第二の方向に複数画素離間した1画素には
5/16倍を拡散するパターンとすることがより望まし
い。
【0026】ここで、前記誤差拡散工程は、前記パター
ンを2種類用い、両パターンは注目画素と同一の走査線
上に存在し第一の方向に複数画素離間した1画素と1ラ
イン下の走査線上に注目画素の近傍に連続して存在する
3画素合計4画素に相当するディジタルデータに誤差を
拡散するパターンであり、2種類のパターンでは拡散さ
れる誤差の配分が異なっているものとすることができ
る。
【0027】これにより、これらの誤差拡散パターンを
適宜組み合わせて使用することにより規則的に明るい画
素が分布して画質が劣化する現象を防止できる。また、
注目画素との相関性の高い隣接する画素のディジタルデ
ータに誤差を拡散するため誤差拡散の効果を従来の方式
程度に維持し、かつ同一の走査線にも表示誤差を拡散す
ることにより広い範囲に表示誤差の影響を与えることが
できるので従来の誤差拡散法に近い高画質を実現するこ
とが可能となる。なお、この場合、注目画素と同一走査
線上で第一の方向に複数画素離間した1画素と1ライン
下の1画素に相当するディジタルデータには全誤差の5
/16〜8/16程度を拡散し、残りの2画素に相当す
るディジタルデータには残りの誤差を同程度拡散するこ
とが望ましい。これは、明点が連続して分布するのを防
ぐという目的上、誤差が大となる画素と小となる画素に
はある程度の差が必要であり、また、その差を極端に大
きくしてしまうと誤差が大となる画素は必ず明点とな
り、誤差拡散パターンの配置に応じた紋様が観測されて
しまうからである。このような観点からは、 2種類の誤
差拡散パターンのうち一方を、注目画素と同一の走査線
上に存在し第一の方向に複数画素離間した1画素には表
示誤差の8/16倍を、1ライン下の走査線上に注目画
素の近傍に連続して存在する3画素には走査方向に順に
表示誤差の2/16、5/16、1/16倍を拡散する
パターンとし、他方を、注目画素と同一の走査線上に存
在し第一の方向に複数画素離間した1画素には表示誤差
の2/16倍を、1ライン下の走査線上に注目画素の近
傍に連続して存在する3画素には走査方向に順に表示誤
差の7/16、1/16、6/16倍を拡散するパター
ンとすることがより望ましい。
【0028】なお、上記のように注目画素の一ライン下
の走査線上に存在する画素に相当するディジタルデータ
に表示誤差を拡散する場合には、多相化されたディジタ
ルデータの相数が一ラインにおける画素数よりも概少な
いことが前提となる。ここで、前記表示誤差を周辺の画
素に相当するディジタルデータへ拡散する際、複数存在
する前記パターンを走査方向の数画素周期で順次入替
え、走査方向に同一の前記パターンが隣接しない様にす
ることができる。
【0029】これによりパターンを入替えない場合に観
測される、明るい画素が走査方向に周期的に分布して画
質が悪化する現象を防止することができる。ここで、前
記走査方向の数画素周期でのパターンの入替えは被拡散
画素に加算された誤差の合計が走査方向の数画素周期で
大小を繰り返すようにすることができる。
【0030】これにより、明るい画素または暗い画素が
走査方向に連続して現れ、画質が悪化することを防止す
ることが可能である。ここで、前記表示誤差を周辺の画
素のディジタルデータへ拡散する際、複数存在する前記
パターンを走査線毎に入替え、走査方向と直交する方向
に同一の前記パターンが隣接しない様にすることができ
る。
【0031】これにより、前記パターンを数走査線毎に
入替えない場合に観測される、明点が走査方向と直交す
る方向に周期的に分布して画質が悪化する現象を防止す
ることができる。ここで、前記走査線毎のパターンの入
替えは被拡散画素に加算された誤差の合計が走査方向と
直交する方向に数画素周期で大小を繰り返すようにする
ことができる。
【0032】これにより、明るい画素または暗い画素が
走査方向と直交する方向に連続して現れ、画質が悪化す
ることを防止することが可能である。ここで、前記表示
誤差を周辺の画素へ拡散する際、複数存在する前記パタ
ーンをフィールド毎に入替え、時間方向に同一の前記パ
ターンが隣接しない様にすることができる。
【0033】これにより、前記パターンをフィールド毎
に入替えない場合に観測される画面上に静止した明暗の
規則的な紋様により画質が悪化する現象を防止すること
ができる。ここで、前記フィールド毎のパターンの入替
えは被拡散画素に加算された誤差の合計が数フィールド
周期で大小を繰り返すようにすることができる。
【0034】これにより、明るい画素または暗い画素が
時間的に平均化され、中間調を表示することができる。
ここで、走査線毎及び時間方向への前記パターンの入替
えは、ランダムに行うことができる。これにより、動画
を視線が追いかけたときに観測される可能性がある明暗
の規則的な紋様が発生するのを防止することができる。
【0035】ここで、更に動き検出手段を用い、当該動
き検出手段により検出した結果、動きがあるなしに応じ
て前記パターンの入替えを制御することができる。これ
により、動画と静止画のそれぞれに対して最適な誤差拡
散パターンの入れ替えを行うことが可能となる。ここ
で、入力画像内で動き検出手段により静止画と判定され
た部位においては走査方向および走査方向と直交する方
向および時間方向に同一の前記パターンが隣接しないよ
うに周期的に前記パターンを入替えることができる。
【0036】これにより、明るい画素と暗い画素が空間
的時間的に平均化されなめらかな階調表現ができ、ラン
ダムにパターンを入替えた際に生じるノイズ感を抑制す
ることが可能となる。ここで、入力画像内で前記動き検
出手段により動画と判定された部位においては走査方向
には同一の前記パターンが隣接しないように周期的に前
記パターンを入替え、走査方向と直交する方向および時
間方向にはランダムにパターンを入替えることができ
る。
【0037】仮に動画部においてもパターンの入替えを
行った場合、動画を視線が追いかけた際に市松状の紋様
が観測されることがあるが、走査方向と直交する方向お
よび時間方向にはパターンをランダムに入替えることに
よりこの現象を防止することが可能となる。
【0038】
【発明の実施の形態】[実施の形態1]以下に本実施の形
態にかかる多階調画像表示方法について図面を参照にし
ながら具体的に説明する。図1は、当該方法を適用した
多階調画像表示装置の構成を示すブロック図である。
【0039】図1に示すように当該画像表示装置は、A
D変換部1と、多相化部2と、誤差拡散部3、サブフィ
ールド情報生成部4と、表示制御部5と、表示パネルの
一例としてのPDP6とから構成されている。図2は、
PDP6の構成を示す斜視図である。この図に示す60
01は、フロート法による硼硅酸ナトリウム系ガラスよ
りなる前面ガラス基板であり、この前面ガラス基板60
01上に銀電極から成る走査放電維持電極対6002が
存在し、この上をコンデンサの働きをする誘電体ガラス
層6003と、これをプラズマから保護する酸化マグネ
シウム(MgO)誘電体保護層6004が覆っている。
6005は、背面ガラス基板であり、この背面ガラス基
板6005上にアドレス電極6006、誘電体ガラス層
6007が設けられ、その上に隔壁6008、蛍光体層
6009が設けられており、隔壁6008間が放電ガス
を封入する放電空間6100となっている。なお、本実
施の形態では説明を簡単に行うために、単色により表示
を行うPDPについて説明するが、以下説明する技術
は、R(赤),G(緑),B(青)三色により画素を形
成しカラー表示を行うPDPにおいても、各色に対して
同様に適用することができる。
【0040】AD変換部1は、シリアルに入力されてく
る入力アナログ画像信号D1をシリアルな所定のビット
例えば12ビットのディジタルデータD2に変換する回
路である。なお、一般的にアナログ画像信号D1はCR
Tに表示することを前提として元の画像信号に対してγ
(通常γ=2.2)特性がかかっているので、これを補
正し表示信号と元の入力信号とを直線的(γ=1)な入
出力関係にするための処理を行う回路であるγ補正回路
(不図示)がAD変換部1の上流側には設けてある。前
記アナログ画像信号D1はこのγ補正回路で補正された
後の信号を指す。
【0041】多相化部2は、AD変換部1からビットシ
リアルに出力されてくるディジタルデータD2を複数ま
とめて一ブロック化(データブロックD3;このように
ブロック化されたデータの集合をデータブロックと称す
る。)し、パラレル出力する回路である。多相化部2と
してはシリアル・パラレル変換を行うシフトレジスタを
用いるのが一般的である。このように並列的に出力され
る複数のディジタルデータを個々をその順に1相目デー
タ、2相目データ、3相目データ、4相目データ・・・
と称する。この多相化部2より、ディジタルデータの処
理速度がブロック内のディジタルデータの数に比例して
緩和される。例えば、4個のディジタルデータをまとめ
て一ブロックとする場合であれば、データの処理速度は
1/4になる。
【0042】なお、1データブロックにおけるディジタ
ルデータがどの相のものかを表すために、多相化の際に
各ディジタルデータD2にはヘッダHed1(1相)、
Hed2(2相)、Hed3(3相)、Hed4(4
相)が付加される。先に入力されたディジタルデータか
ら1相、2相、3相、4相と昇順に付番される。誤差拡
散処理部3の構成及び動作についての詳細は後述する
が、各データブロックD3に含まれる各12ビットディ
ジタルデータD2に関しての表示誤差を周辺の画素に拡
散する処理を1TVフィールド単位で行う回路である。
1TVフィールド単位の演算処理の切り替えは垂直同期
信号に基づいて行われる。誤差拡散部3から8ビットの
画素データD4が出力される。
【0043】次に、図4は、サブフィールド情報生成部
4の構成を示すブロック図である。この図に示すように
サブフィールド情報生成部4は、信号変換部41と、書
込アドレス制御部42と、フレームメモリ43とから構
成されている。書込アドレス制御部42は、アナログ画
像信号D1から分離された水平同期信号Hsync、垂直同
期信号Vsyncに基づいてフレームメモリ43へ書込むア
ドレスを指定するためのアドレス指定信号S1を生成す
るものである。
【0044】信号変換部41は、誤差拡散部から出力さ
れてくる画素データD4を、予め決められた所定の輝度
重み付けを有するここでは8ビットのサブフィールド情
報D5に変換するものである。この変換には、画素デー
タD4の階調値毎に変換後の階調値に対応づけて作成さ
れたルックアップテーブルが用いられる。なお、誤差拡
散部3からは複数の画素データがデータブロック単位で
出力されるので、各画素データごとに上記変換を行うた
めに図示しないメモリに一旦一枚の画像として格納し、
このメモリから1画素データづつ出力し上記変換を行う
ことになる。
【0045】サブフィールド情報D5とは、1TVフィ
ールド内の何れの時間帯つまり何れのサブフィールドを
点灯させる又は点灯させないのか(非点灯)というビッ
ト情報の集合で表される情報である。1画素データ毎の
サブフィールド情報生成処理は、図示しないPLL回路
により発生された画素クロックCLKに同期して行われ
る。このようにして生成された各画素データに対応する
サブフィールド情報は、書込アドレス制御部42からの
アドレス指定信号S1によりアドレスが指定されてフレ
ームメモリ43に行毎、画素毎、サブフィールド毎、画
面毎に書き込まれる。
【0046】表示制御部5は、図5に示すように表示ラ
イン制御部51と、アドレスドライバ52と、ラインド
ライバ53とから構成されている。表示ライン制御部5
1は、フレームメモリ43に対しPDP6に読み出すべ
きメモリ領域,ライン,サブフィールドを指定し、又、
ラインドライバ53に対してPDP6の何れのラインを
走査するのかの指示を出すものである。
【0047】アドレスドライバ52は、表示ライン制御
部51のメモリ領域指定、読出ライン指定及びサブフィ
ールド指定に基づいてフレームメモリ43から読み出さ
れたサブフィールド情報を1ライン毎にアドレスパルス
に変換して出力するものである。ラインドライバ53
は、サブフィールド情報をPDP6の何れのラインに書
き込むのか走査パルスにより指定するものである。
【0048】図6は、誤差拡散部3の構成を示すブロッ
ク図である。なお、ここでは、4相のディジタルデータ
をデータブロックとした場合を例に挙げて説明する。そ
して、図中A、B、C、Dは、順に1相、2相、3相、
4相のディジタルデータを表している。この図に示すよ
うに誤差拡散部3は、パターン切替部31、演算部32
〜演算部35とから構成されている。
【0049】パターン切替部31は、後述する2つの誤
差拡散パターンをライン毎に適切なタイミングで切替え
る回路である。1ラインごとの切替は、水平同期信号を
カウントしたり、画素数をカウントしたりすることによ
りタイミングを取って行う。演算部32〜35には、こ
の順にそれぞれ1相、2相、3相、4相のデータが入力
され、各相における誤差拡散の演算処理の後8ビットデ
ータA’、B’、C’、D’(上記画素データD4に相
当する。)がサブフィールド情報生成部4に出力され
る。これにより水平方向(走査方向)には画素毎に交互
に後述する2つの誤差拡散パターンが配置される。な
お、演算部32〜35への該当する相のディジタルデー
タA、B、C、Dの入力は図示しないデータ振分部によ
って行われる。このデータ振分部は、ディジタルデータ
の前記ヘッダを参照してどの相のデータであるかの識別
を行い、該当する演算部にディジタルデータを振り分け
て入力する。
【0050】上記2つの誤差拡散パターンを図7に示
す。なお、図7において桝目はPDPの画素を表してい
る。この図に示す誤差拡散パターンA及びBともに注目
画素Pa、Pbの直下の画素Pa1,Pb1、Pa1,Pb1
の左隣の画素Pa2,Pb2、Pa1,Pb1の右隣の画素
Pa3,Pb3、Pa3,Pb3の右隣の画素Pa4,Pb4と
注目画素の水平方向以外の4つの画素に誤差を拡散する
パターンである。パターンAとパターンBとの違いは、
各画素に拡散する比率が異なっている点である。詳しく
は、パターンAでは画素Pa2、Pa1、Pa3、Pa4へ拡散
される誤差の重み付けは3/16、6/16、2/1
6、5/16と小、大、小、大となっているのに対し
て、パターンBでは画素Pb2、Pb1、Pb3、Pb4へ
拡散される誤差の重み付けは6/16、2/16、6/
16、2/16と大、小、大、小となっている。なお、
この誤差拡散パターンの説明においては、パネル上に表
示され画像を構成する画素(画像を視覚化するもので、
PDPの場合には発光セル)に表示誤差が拡散されると
表現しているが、直接的には表示誤差(4ビット)は該
当する画素に相当した12ビットのディジタルデータに
拡散される。
【0051】図8に演算部の共通した構成を示す。演算
部32〜35は、遅延部306〜309と、係数部31
0〜313と、加算部314、315と、オーバフロー
検出部316とから構成されている。このように各演算
部は構成は同じであるが、遅延部における遅延量と係数
部における係数とが異なっている。
【0052】図中の301は1相から4相の12ビット
ディジタルデータが入力される路線であり、302は演
算部32から引き渡された表示誤差(即ち1相目で発生
した誤差)信号が入力される線路を表し、303は演算
部33から引き渡された表示誤差(即ち2相目で発生し
た誤差)信号が入力される線路を表し、304は演算部
34から引き渡された表示誤差(即ち3相目で発生した
誤差)信号が入力される線路を表し、305は演算部3
5から引き渡された表示誤差(即ち4相目で発生した誤
差)信号が入力される線路を表し、317は加算部31
5からの出力線で、桁上りがない場合には12ビットの
データが出力され桁上りがある場合には13ビットのデ
ータが出力されてくる。318は前記出力線を分岐した
線路で、加算部315からの出力のうち下位4ビットの
信号がこの分岐路線を通じて他の演算部に引き渡され
る。
【0053】遅延部306〜309は、1H程度の遅延
量を有する遅延回路で後述するように各演算部によって
定まる所定の値を有している。係数部310〜313
は、前記誤差拡散パターンA及びBにおける係数を後述
するように有している。オーバフロー検出部316は線
路317からの出力値の下位4ビットを除く信号を抽出
して出力し、抽出した信号が8ビットを越える場合(9
ビット)の場合には8ビットにまるめて出力する。
【0054】図8に示した誤差拡散部による誤差拡散の
動作について具体的に説明する。なお、上記説明では注
目画素と誤差が拡散される画素との位置関係を中心に説
明したが、以下では注目画素と誤差を拡散してくる画素
との位置関係に着目して説明する。まず、図9の丸印を
付けた注目画素に注目した場合、この画素に対して誤差
を拡散する画素は誤差拡散パターンA及びBに関わらず
G1、G2、G3、G4の画素である。
【0055】注目画素に相当する画像データの処理が行
われるときに初めてこの画素にどれだけの誤差を加算す
ればいいかが判明することが必要となるので、各係数部
の係数はそのときに決定されれば十分である。つまり、
注目画素に相当する画像データの処理が行われる時に初
めて注目画素の1ライン上の画素に配置される誤差拡散
パターンが決定されれば十分である。しかし、本実施形
態では水平方向には誤差拡散パターンは必ずパターンA
及びパターンBとが交互に並ぶので、画面左端の画素で
誤差拡散パターンが決定されたときには、そのライン全
部の誤差拡散パターンが決定されている(図10)。
【0056】従って、図11に示すように、パターン切
替部31がライン毎に「0」、「1」の2値を出力するよう
にして、その値が「0」ならば左端の画素に配置される誤
差拡散パターンはパターンA、その値が「1」ならば左端
の画素に配置される誤差拡散パターンはパターンBと決
めておく(なお、図中*1、*2、*3、*4の文章
は、*1→*2、*3→*4の順で読む。)。このよう
にすれば各データブロックの各相に割り当てられた誤差
拡散パターンは一義的に決定されることとなるので、演
算部の回路定数をパターン切替部31からの出力値に基
づいて決定することができる。
【0057】つまり、パターン切替部から出力される値
に基づいて、各演算部中の係数部の係数の値が図表12
に示すように決定される。図中、記号「D」は1データ期
間の遅延回路であることを表し、記号「H」は1水平期間
の遅延回路を表す。パターン切替部からの出力値がライ
ン毎に交互に変化すれば誤差拡散パターンは図13に示
すように市松状に配置され、ランダムに変化すれば図1
4に示すように誤差拡散パターンは水平方向(図面左右
方向)には交互で垂直方向(図面上下方向)にはランダ
ムということになる。
【0058】また、「0」、「1」のどちらかに固定された
ならば図15に示すようになる。「0」、「1」を交互に出
力し、フィールド毎に反転させたならば図16に示すよ
うになる。上記誤差拡散処理をより具体的に説明する。
ここで、図17のように市松状にパターンAとパターン
Bとを配置する場合を考える。
【0059】図中の丸印を付けた注目画素に配置される
誤差拡散パターンがBであるとする。誤差拡散パターン
の配置に関係なく、丸印を付けた注目画素に誤差を拡散
する画素はG5〜G8の画素である。そして、丸印を付
けた注目画素にはG5の画素で発生した全誤差の5/1
6、G6の画素で発生した全誤差の6/16、G7の画
素で発生した全誤差の6/16、G8の画素で発生した
全誤差の6/16が拡散される。
【0060】G5の画素が1相目に相当する画素なら
ば、G5、G6、G7、G8の画素には、同時に誤差拡
散部にディジタルデータが入力されているはずである。
従って、丸印を付けた注目画素にはG5の画素より1H
遅れて誤差拡散部にディジタルデータが入力され、G6
の画素より1H遅れてディジタルデータが誤差拡散部に
入力され、G7の画素より1H遅れてディジタルデータ
が誤差拡散部に入力され、G8の画素より1H遅れてデ
ィジタルデータが誤差拡散部に入力される。この場合の
回路の遅延量を示したのが図表12(c)のパターン切
替部の値が「0」の欄に相当する。
【0061】G5の画素が2相目に相当する画素ならば
G8の画素には、G5〜G7の画素より1データ期間遅
いディジタルデータが誤差拡散部に入力されているはず
であるので、丸印を付けた注目画素にはG5の画素より
1H遅れてディジタルデータが誤差拡散部に入力され、
G6の画素より1H遅れてディジタルデータが誤差拡散
部に入力され、G7の画素より1H遅れてディジタルデ
ータが誤差拡散部に入力され、G8の画素より(1H−
1D)遅れてディジタルデータが誤差拡散部に入力され
る。この場合の回路の遅延量を示したのが図表12
(d)のパターン切替部の値が「1」の欄に相当する。
【0062】G5の画素が3相目に相当する画素ならば
G5の画素には、G7の画素及びG8の画素より1デー
タ期間早いディジタルデータが誤差拡散部に入力されて
いるはずであるので、丸印を付けた注目画素にはG5の
画素より(1H+1D)遅れてディジタルデータが誤差
拡散部に入力され、G6の画素より(1H+1D)遅れ
てディジタルデータが誤差拡散部に入力され、G7の画
素より1H遅れてディジタルデータが誤差拡散部に入力
され、G8の画素より1H遅れてディジタルデータが誤
差拡散部に入力される。この場合の回路の遅延量を示し
たのが図表12(a)のパターン切替部の値が「0」の欄
に相当する。
【0063】G5の画素が4相目に相当する画素ならば
G5の画素には、G6〜G8の画素より1データ期間早
いディジタルデータが誤差拡散部に入力されているはず
であるので、丸印を付けた注目画素にはG5の画素より
(1H+1D)遅れてディジタルデータが誤差拡散部に
入力され、G6の画素より1H遅れてディジタルデータ
が誤差拡散部に入力され、G7の画素より1H遅れてデ
ィジタルデータが入力され、G8の画素より1H遅れて
ディジタルデータが誤差拡散部に入力される。この場合
の回路の遅延量を示したのが図表12(b)のパターン
切替部の値が「1」の欄に相当する。
【0064】このように丸印を付けた注目画素が何相目
に対応するか(周辺の画素の位置関係と同様)によって
遅延回路の構成が適切に決定される。従って、G5の画
素で発生した誤差が適切な遅延部を通って5/16倍さ
れたときに、また、G6の画素で発生した誤差が適切な
遅延部を通って6/16倍されたときに、また、G7の
画素で発生した誤差が適切な遅延部を通って6/16倍
されたときに、また、G8の画素で発生した誤差が適切
な遅延部を通って6/16倍されたときにちょうど丸印
を付けた注目画素に相当するディジタルデータが加算部
に入力され誤差が加算される。
【0065】このようにディジタルデータが多相入力さ
れる場合にも各ディジタルデータに対応した誤差拡散の
処理を行うことができる。即ち、従来の誤差拡散処理で
は、上記したように注目画素の右隣の画素に表示誤差を
拡散しようとしていたため、1相、2相、3相、4相と
時間的に並列に入力される各ディジタルデータに対し
て、誤差拡散の演算処理を施し誤差拡散された信号値を
得ることができなかったが、上記構成によれば、注目画
素の表示誤差を注目画素の右隣に拡散するようなことは
せず、図7(a)及び図7(b)に示すように注目画素
の下のライン上における隣接する画素に拡散するので、
誤差拡散の演算処理に必要な概ね1データ期間以上の時
間を生み出すことができる。従って、入力ディジタルデ
ータが多相入力する場合にも、1データブロックの各相
のディジタルデータについて独立的に誤差拡散の処理を
行うことが可能となる。
【0066】ところで各画素に拡散する誤差の大きさが
パターンAのみであった場合には水平方向に明点又は暗
点がつながり画質が劣化する。これに対して、各画素に
拡散する誤差の大きさをパターンA、Bのように2種類
持たせ水平方向に交互に配置すると、注目画素の直下の
ラインに拡散される誤差の合計はパターンA及びBを用
いた場合には水平方向に23/16、9/16、23/
16、9/16・・・の様に大小を繰り返し、誤差の大
きいところが明点となる確率が高くなり、誤差の小さい
ところは暗点となる可能性が高くなる。従って、このよ
うに誤差拡散パターンを設定すれば水平方向に明点がつ
ながらず、明暗が交互にあらわれるので、画質の劣化を
防止することができる。また、誤差拡散パターンにおけ
る重み付けの組み合わせによっては誤差の合計の変動を
大きくしたり小さくしたりすることもできる。例えば2
7/16と5/16を繰り返したり、25/16と7/
16を繰り返したり、21/16と11/16を繰り返
したりするようにすることも可能である。
【0067】また、誤差拡散パターンA、Bが垂直方向
に規則的に並ばないようにライン毎にランダムに入替え
る、つまりパターン切替部31の出力をライン毎にラン
ダムに変化させることにより、垂直方向に明暗の点がラ
ンダムに分布する。このようにして画像全体では明点が
周期的に分布することはなく画質の劣化が起こらない。
【0068】また、誤差拡散パターンA、Bが垂直方向
に交互に並ぶように、つまりパターン切替部の出力をラ
イン毎に交互に変化させることにより、図13に示すよ
うに誤差拡散パターンA及びBは市松状に配置され、水
平方向及び垂直方向ともに連続的に明点が分布する現象
を防止することができ画質が劣化しない。また、上記に
加え図16に示すように、誤差拡散パターンを市松状に
配置するとともにフィールド毎に反転させた場合には、
フィールド毎にパターンAとパターンBとが反転しない
場合に観測される可能性がある市松状の紋様が観測され
ることを防止することができる。
【0069】また、図15に示すように誤差拡散パター
ンを垂直方向に入れ替えなければパターン切替部の構成
を省略することができるので、演算処理のための回路構
成をより簡略なものにすることができる。 [実施の形態2]次に、実施の形態2にかかる本発明の多
階調画像表示方法を適用した多階調画像表示装置につい
て説明する。なお、当該多階調画像表示装置は、上記の
実施の形態1における多階調画像表示装置と誤差拡散部
の構成が異なる以外は、その他の構成は実施の形態1と
同様であるので、相違点についてのみ説明する。
【0070】図18は、当該多階調画像表示方法を用い
て駆動される多階調画像表示装置の誤差拡散部400の
構成を示す図である。この図に示すように誤差拡散部4
00は、パターン切替部401と、演算部402〜40
5と、オーバーフロー検出部406とから構成されてい
る。図中407〜410は、1相、2相、3相、4相の
12ビットディジタルデータを出力する路線を表してい
る。
【0071】パターン切替部401は、以下に示す2つ
の誤差拡散パターンを適切なタイミングで切替える回路
である。この2つの誤差拡散パターンを図19(a)、
(b)に示す。図19(a)に示すパターン(パターン
C)及び図19(b)に示すパターン(パターンD)と
もに、注目画素Pc、Pdから右水平方向に4画素離れ
た画素Pc1,Pd1、注目画素Pc,Pd直下の画素Pc
2,Pd2、当該画素Pc2,Pd2から左水平方向に4画素
離れた画素Pc3,Pd3、画素Pc2,Pd2から右水平方向
に4画素離れた画素Pc4,Pd4に誤差を拡散するパター
ンである。違うところは誤差を拡散する比率(重み付
け)が異なり、パターンCでは画素Pc1、Pc2、Pc3、
Pc4の順に7/16、5/16、3/16、1/16と
なっているが、パターンDでは、画素Pd1、Pd2、Pd
3、Pd4の順に1/16、3/16、5/16、7/1
6となっており、このように各画素に拡散する誤差の比
率が異なる。
【0072】演算部402〜405は、パターンCとパ
ターンDとを実現するために画素間との関係でパターン
CであるかパターンDであるかによってつまり上記のよ
うにパターン切替部からの出力値に基づいて、図20〜
図23に記載した何れかの回路に切り替わる。この図に
示した回路は、係数部の係数が互いに異なっているだけ
で、その他の構成は共通である。つまり、基本的には、
遅延部501〜504と、係数部505〜508と、加
算部509とから構成されている。図中、記号「D」は1
データ期間の遅延回路であることを表し、記号「H」は1
水平期間の遅延回路を表す。また、500は12ビット
のディジタルデータを出力する路線を、510は加算部
509からの出力線で、桁上りがない場合には12ビッ
トのデータが出力され桁上りがある場合には13ビット
のデータが出力されてくる。511は前記出力線を分岐
した線路で、加算部509からの出力のうち下位4ビッ
トの信号がこの分岐路線を通じて遅延部に引き渡され
る。なお、図中係数部を経過して加算部509に到って
いる4本の信号路線が注目画素の周辺の画素から拡散さ
れた表示誤差を出力する路線に対応している。
【0073】かかる構成によって各演算部では他の画素
で発生した表示誤差を12ビットディジタルデータに加
算し、演算結果の上位8ビットをPDPに表示し、下位
4ビットを当該画素の表示誤差として周辺の画素に拡散
する。上記4つの演算部は、次のようにして切り替わ
る。即ち、注目画素に配置される誤差拡散パターンがパ
ターンCであり、かつ1ライン上の画素に配置された誤
差拡散パターンもパターンCである場合には、図20に
示した回路となり、注目画素に配置される誤差拡散パタ
ーンがパターンCであり、1ライン上の画素に配置され
た誤差拡散パターンはパターンDである場合には、図2
1に示した回路となり、注目画素に配置される誤差拡散
パターンがパターンDであり、1ライン上の画素に配置
された誤差拡散パターンがパターンCである場合には、
図22に示した回路に切り替わり、注目画素に配置され
る誤差拡散パターンがパターンDであり、かつ1ライン
上の画素に配置された誤差拡散パターンもパターンDで
ある場合には、演算部は図23に示した回路に切り替わ
る。それぞれの回路では係数部の重み付け(係数部内に
記載してある数値)が図に示すように異なっている。な
お、ここでは、誤差拡散パターンの配置関係によって回
路構成が切替わると説明したが、これはパターン切替部
の出力値に基づいて上記のように切替わることと同義で
ある。
【0074】上記誤差拡散部による誤差拡散の処理につ
いて具体的に説明する。ここで、図24のように市松状
にパターンCとパターンDとを配置する場合を考える。
図中の丸印を付けた注目画素に配置される誤差拡散パタ
ーンがDであるとする。
【0075】この場合は直上の画素にパターンCが配置
されているので演算部の回路は図22に示した回路に対
応する。ここで、丸印を付けた注目画素に誤差を拡散し
てくる画素は図中のG9〜12の4つの画素だけとな
る。そして、丸印を付けた注目画素にはG9の画素で発
生した全画素の1/16、G10の画素で発生した全誤
差の5/16、G11の画素で発生した全誤差の3/1
6、G12の画素で発生した全誤差の1/16が拡散さ
れる。
【0076】ここで、丸印を付けた注目画素にはG9の
画素より(1H+1D)遅れてディジタルデータが誤差
拡散部に入力され、G10の画素より1H遅れてディジ
タルデータが誤差拡散部に入力され、G11の画素より
(1H−1D)遅れてディジタルデータが誤差拡散部に
入力され、G12の画素より1D遅れてディジタルデー
タが誤差拡散部に入力される。
【0077】G9の画素で発生した誤差信号が遅延部5
01、502、503、504を通って1/16倍され
たときに、また、G10の画素で発生した誤差信号が遅
延部501、502、503を通って5/16倍された
ときに、また、G11の画素で発生した誤差信号が遅延
部501、502を通って3/16倍されたときに、G
12の画素で発生した誤差信号が遅延部501を通って
1/16倍されたときに丸印を付けた注目画素に相当す
るディジタルデータが加算部に入力されている。
【0078】従って、図22の回路により目的とする大
きさ誤差を拡散することができる。他の回路について詳
しくは説明しないが、同様に動作する。以上説明したよ
うに、ディジタルデータが多相入力の場合にも各ディジ
タルデータに対応した誤差拡散の処理を行うことができ
る。つまり、注目画素の表示誤差は、この4画素隣、4
画素左隣で1画素下、1画素下、4画素右隣で1画素下
の画素に拡散される、このように別なデータブロックの
同一の相のディジタルデータに表示誤差が拡散されるの
で、誤差拡散処理するのに少なくとも1データ期間が確
保されることとなり、1データブロックの各相の画素デ
ータについて独立した誤差拡散処理が可能となる(な
お、あるラインの1ライン下の画素はその上の画素と同
一の相であるという位置関係が成立していることを前提
としている。)。
【0079】誤差拡散パターンC及びDの切替えは、1
ライン毎、1画素毎、1フィールド毎の何れのタイミング
でも行うことができる。上記のように水平方向に誤差拡
散パターンC及びDが交互に配置するように画素毎に切
替えることによって、各画素に拡散される表示誤差の重
み付けの合計が水平方向に大・小・大・小・・・となる
ので、明るい画素と暗い画素とが交互に発生し、明るい
画素や暗い画素が連続して発生することによる画質の劣
化を防止することができる。
【0080】また、垂直方向に誤差拡散パターンを交互
に切替えることによって、垂直方向に明るい画素や暗い
画素が連続して発生することによる画質の劣化を防止す
ることもできる。更に、水平方向及び垂直方向に交互に
誤差拡散パターンを入替えフィールド毎には入替えずパ
ターンを固定した場合には、市松状の紋様が観測される
ことがあるが、上記のようにフィールド毎に誤差拡散パ
ターンを反転させることによって、このような市松状の
紋様は概ね観測されなくなる。
【0081】また、垂直方向の誤差拡散パターンの配置
を上記のようにランダムに入替えることも可能である。
水平方向及び垂直方向並びにフィールド毎に誤差拡散パ
ターンを入替えた状態で動画を表示した場合、視線の動
きの速度によっては市松状の紋様が観測されることがあ
るが、垂直方向にランダムに誤差拡散パターンを配置す
ればこの模様が概観測されなくなる。
【0082】なお、上記の誤差拡散パターンC及びDに
替えて、図25に示す基本的な誤差拡散パターンを用い
ても上記同様の画質改善の効果を奏する。これを行う回
路は上記構成とほぼ同一であるが、演算部の係数を変更
する必要がある。図25(a)に示す誤差拡散パターン
(パターンE)では、注目画素Peから右水平方向に4
画素離れた画素Pe1、注目画素Pe直下の画素Pe2、
当該画素Pe2から左水平方向に4画素離れた画素Pe3
に誤差を拡散するパターンである。図25(b)に示す
誤差拡散パターン(パターンF)では、注目画素Pfか
ら右水平方向に4画素離れた画素Pf1、注目画素Pf
直下の画素Pf2、当該画素Pf2から右水平方向に4画
素離れた画素Pf3に誤差を拡散するパターンである。
なお、図中にそれぞれの画素に拡散される誤差の比率
(重み付け)を記載してある。
【0083】演算部は、このようなパターンEとパター
ンFとの並びによって、図26〜図29に記載した何れ
かの回路に切り替わる。これらの図に示した回路は、係
数部の係数が互いに異なっているだけで、その他の構成
は共通である。つまり、基本的には、遅延部601〜6
04と、係数部605〜608と、加算部609と各種
路線とから構成されている。
【0084】即ち、注目画素に配置される誤差拡散パタ
ーンがパターンEであり、かつ1ライン上の画素に配置
された誤差拡散パターンもパターンEである場合には演
算部は図26に示した回路に切り替わり、注目画素に配
置される誤差拡散パターンがパターンEであり、1ライ
ン上の画素に配置された誤差拡散パターンがパターンF
である場合には図27に示した回路に切り替わり、注目
画素に配置される誤差拡散パターンがパターンFであ
り、かつ1ライン上の画素に配置された誤差拡散パター
ンがパターンEである場合には演算部は図28に示した
回路に切り替わり、注目画素に配置される誤差拡散パタ
ーンがパターンFであり、1ライン上の画素に配置され
た誤差拡散パターンもパターンFである場合には図29
に示した回路に切り替わる。
【0085】なお、図26から図29において係数部で
係数が0/16となっている係数部及びこの係数部直前
の遅延部は省略することもできる。 [実施の形態3]次に、実施の形態3にかかる本発明の多
階調画像表示方法を適用した多階調画像表示装置につい
て説明する。なお、当該多階調画像表示装置は、上記の
実施の形態2における多階調画像表示装置と誤差拡散の
パターンが異なる以外は、その他の構成は実施の形態2
と同様であるので、相違点についてのみ説明する。な
お、本実施の形態では、実施の形態2で説明したように
パターン切替部で誤差拡散のパターンを適切に切替える
ことが可能な場合について説明する。
【0086】図30は、本実施の形態で基本的に用いて
いる誤差拡散パターンを示す図である。図30(a)に
示す誤差拡散パターン(パターンG)及び図30(b)
に示す誤差拡散パターン(パターンH)では、注目画素
Pg、Phから右水平方向に4画素離れた画素Pg1,
Ph1、注目画素Pg,Ph直下の画素Pg2,Ph2、当
該画素Pg2,Ph2の左に隣接する画素Pg3,Ph
3、画素Pg2,Ph2の右に隣接する画素Pg4,Ph4
に誤差を拡散するパターンである。相違するところは、
各画素に拡散する誤差の比率(重み付け)が異なる点で
ある。なお、図中にそれぞれの画素に拡散される誤差の
比率(重み付け)を記載してある。
【0087】演算部(図18の402〜405に相当す
るもの)は、上記のようにパターン切替部からの出力値
に基づいて図31〜34に示す4通りに切替わる。な
お、以下の説明では図31〜図34に示す構成の回路で
切替わることを説明するが、これは説明を簡略化するた
めであって実際には適切な回路定数(遅延量)をとるの
でこれよりも多い回路構成をとることになる。
【0088】図31〜図34に示す回路は、係数部の係
数及び遅延部の遅延量が異なる以外は、基本的な構成は
同一であり、係数部701〜704と、遅延部705〜
708と、加算部709とから構成されている。図中7
00は、12ビットのディジタルデータを出力する路線
を表し、710は加算部709からの出力線で、桁上り
がない場合には12ビットのデータが出力され桁上りが
ある場合には13ビットのデータが出力されてくる。7
11、712は前記出力線を分岐した線路で、加算部6
09からの出力のうち下位4ビットの信号がこの分岐路
線を通じて遅延部に引き渡される。更に路線710から
分岐した713は12ビットの出力のうち下位4ビット
の信号がこの分岐路線を通じて他の演算部に引き渡され
る。714、715は他の演算部から引き渡された4ビ
ットの誤差信号を遅延部に入力する路線を表す。なお、
遅延部705、706は、1H相当遅延させる回路であ
る。
【0089】この回路の切り替えは次のように行われ
る。注目画素に配置される誤差拡散パターンがパターン
Gであり、かつ1ライン上の画素に配置された誤差拡散
パターンもパターンGである場合には、演算部は図31
に示した回路に切り替わり、注目画素に配置される誤差
拡散パターンがパターンGであり、1ライン上の画素に
配置された誤差拡散パターンがパターンHである場合に
は、図32に示した回路に切り替わり、注目画素に配置
される誤差拡散パターンがパターンHであり、かつ1ラ
イン上の画素に配置された誤差拡散パターンがパターン
Gである場合には、演算部は図33に示した回路に切り
替わり、注目画素に配置される誤差拡散パターンがパタ
ーンHであり、1ライン上の画素に配置された誤差拡散
パターンもパターンHである場合には、図34に示した
回路に切り替わる。
【0090】以上の処理によって、上記の実施の形態1
及び2と同様にディジタルデータが多相入力される場合
にも各ディジタルデータに対応した誤差拡散の処理を行
うことができる。つまり以下に示すように誤差拡散処理
が行われる。図35に示すように市松状にパターンGと
パターンHとが配置した場合について具体的に説明す
る。
【0091】図中の丸印を付した注目画素に配置される
拡散パターンがパターンHでその直上の画素に配置され
るパターンがパターンGであるので、演算部は図33に
示す回路構成をとる。丸印を付けた注目画素には誤差が
G13〜G16の画素からのみ拡散される。そして、丸
印を付けた注目画素にはG13の画素で発生した全誤差
の6/16、G14の画素で発生した全誤差の5/1
6、G15の画素で発生した全誤差の7/16、G16
の画素で発生した全誤差の2/16が拡散される。
【0092】G13の画素が1相目又は2相目に相当す
る画素ならば、G14、G15の画素には、同時にデー
タが誤差拡散部に入力されているはずである。従って、
丸印を付けた注目画素にはG13の画素より1H遅れて
ディジタルデータが誤差拡散部に入力され、G14の画
素より1H遅れてディジタルデータが誤差拡散部に入力
され、G15の画素より1H遅れてディジタルデータが
誤差拡散部に入力され、G16の画素より1D遅れてデ
ィジタルデータが誤差拡散部に入力される。
【0093】G13の画素が3相目に相当する画素なら
ばG15の画素には、G13の画素及びG14の画素よ
り1データ期間遅いディジタルデータが誤差拡散部に入
力されているはずであるので、丸印を付けた注目画素に
はG13の画素より1H遅れてディジタルデータが誤差
拡散部に入力され、G14の画素より1H遅れてディジ
タルデータが誤差拡散部に入力され、G15の画素より
(1H−1D)遅れてディジタルデータが誤差拡散部に
入力され、G16の画素より1D遅れてディジタルデー
タが誤差拡散部に入力される。
【0094】G13の画素が4相目に相当する画素なら
ばG13の画素には、G14の画素及びG15の画素よ
り1データ期間早いディジタルデータが誤差拡散部に入
力されているはずであるので、丸印を付けた注目画素に
はG13の画素より(1H+1D)遅れてディジタルデ
ータが誤差拡散部に入力され、G14の画素より1H遅
れてディジタルデータが誤差拡散部に入力され、G15
の画素より1H遅れてディジタルデータが誤差拡散部に
入力され、G16の画素より1D遅れてディジタルデー
タが誤差拡散部に入力される。
【0095】このように丸印を付けた注目画素が何相目
に対応するかによって遅延回路の構成が適切に決定され
る。従って、G13の画素で発生した誤差が遅延部70
5を通って6/16倍されたときに、また、G14の画
素で発生した誤差が遅延部708を通って5/16倍さ
れたときに、また、G15の画素で発生した誤差が遅延
部706を通って7/16倍されたときに、また、G1
6の画素で発生した誤差が遅延部707を通って2/1
6倍されたときにちょうど丸印を付けた注目画素に相当
するディジタルデータが加算部に入力される。
【0096】従って、図33の回路により目的とする大
きさの誤差を拡散することが可能となる。この他の回路
について詳しくは説明しないが同様である。更に、本実
施の形態においては、注目画素の表示誤差を水平方向に
4画素離れた画素に拡散させる点では実施の形態2と同
様であるが、下のライン上に拡散する場合には、注目画
素に極力空間的に近い画素に拡散している点が実施の形
態2と異なる。
【0097】このように下のラインで注目画素に隣接し
た画素に表示誤差を拡散すれば、画像の相関性が高い画
素に表示誤差を拡散させることとなるので、実施の形態
2のように画像の相関性が失われる注目画素から空間的
に離れた画素に誤差を拡散する場合と比べて、誤差拡散
処理による画質劣化が低減されることになり、従来の誤
差拡散法と略同等の高画質表示が可能となる。
【0098】なお、誤差拡散パターンG及びHは、上記
の実施の形態2で述べたような垂直方向、水平方向、フ
ィールド単位での切替えて用いることができる。 [実施の形態4]次に、実施の形態4にかかる本発明の多
階調画像表示方法を適用した多階調画像表示装置につい
て説明する。なお、当該多階調画像表示装置は、上記の
実施の形態2における多階調画像表示装置と誤差拡散の
パターンが異なる以外は、その他の構成は実施の形態2
と同様であるので、相違点についてのみ説明する。な
お、本実施の形態では実施の形態2で説明したようにパ
ターン切替部で誤差拡散のパターンを適切に切替えるこ
とが可能な場合について説明する。
【0099】図36は本実施の形態で用いる誤差拡散パ
ターンを示す図である。図36(a)及び図36(b)
に示すパターン(パターンI、パターンJ)は、それぞ
れ上記した誤差拡散パターンA及びBと同様である。図
36(c)及び図36(d)に示すパターン(パターン
K、パターンL)は、注目画素Pk,Plの右隣の画素P
K1,Pl1、注目画素Pk,Plの直下の画素PK2,Pl2、
当該画素PK2,Pl2の左右両隣の画素PK3,PK4,Pl
3,Pl4に誤差を拡散する。
【0100】パターンK及びパターンLは、注目画素が
1データブロックの4相目である場合に用いられるもの
である。これは、従来同様に注目画素の水平方向に隣接
する画素に表示誤差を拡散する処理であるが、1データ
ブロックの4相目から次のデータブロックの1相目まで
は1データ期間の時間があるので、4相目の表示誤差を
隣接する次のデータブロックの1相目の画素データに拡
散することは可能であることに基づくものである。
【0101】各演算部(図18の402〜405に相当
するもので以下この要素番号を用いる。)において入力
される信号の組み合わせを図表37に示す。この図表に
示すように、演算部402には1相目の12ビットディ
ジタルデータとその他の演算部から出力される表示誤差
が入力され、演算部403には2相目の12ビットディ
ジタルデータとその他の演算部から出力される表示誤差
が入力され、演算部404には3相目の12ビットディ
ジタルデータとその他の演算部から出力される表示誤差
が入力され、演算部405には4相目の12ビットディ
ジタルデータと、その他の演算部から出力される表示誤
差が入力される。
【0102】誤差拡散処理の演算処理を行う演算部の共
通の構成を図38に示す。この図に示すように演算部
は、遅延部801〜805と、係数部806〜810
と、加算部811とから構成されている。また、図中8
12は各相の12ビットディジタルデータを入力する路
線を表し、813〜815は他の演算部から出力された
4ビットデータを入力する路線を表し、816は加算部
811からの出力線で、桁上りがない場合には12ビッ
トのデータが出力され桁上りがある場合には13ビット
のデータが出力されてくる。そして、この路線から分岐
した817、818は加算部811からの出力のうち下
位4ビットの信号を出力する分岐路線で、この分岐路線
を通じて遅延部及び他の演算部に引き渡される。
【0103】ここで、各演算部において入力される信号
について説明すると、演算部402においては、路線8
12には1相目のディジタルデータが入力し、路線81
3には演算部403で発生した表示誤差が入力し、路線
814には演算部404で発生した表示誤差が入力し、
路線815には演算部405で発生した表示誤差が入力
しする。演算部403においては、路線812には2相
目のディジタルデータが入力し、路線813には演算部
402で発生した表示誤差が入力し、路線814には演
算部404で発生した表示誤差が入力し、路線815に
は演算部405で発生した表示誤差が入力する。演算部
404においては、路線812には3相目のディジタル
データが入力し、路線813には演算部402で発生し
た表示誤差が入力し、路線814には演算部403で発
生した表示誤差が入力し、路線815には演算部405
で発生した表示誤差が入力する。演算部405において
は、路線812には4相目のディジタルデータが入力
し、路線813には演算部402で発生した表示誤差が
入力し、路線814には演算部403で発生した表示誤
差が入力し、路線815には演算部404で発生した表
示誤差が入力する。
【0104】各演算部の係数部及び遅延部の値を図表3
9〜図表42に示す。次の例でこの図について説明す
る。例えば、各画素における誤差拡散パターンが現ライ
ンと前ラインとの間で図43にように配置されていたと
する。このように現ラインの1相目に対する誤差拡散の
パターンがパターンIで、その1ライン上でもパターン
Iである場合には、演算部402の係数部及び遅延部の
設定値は、図表39中の枠線の欄に示したようにな
る。同様に現ラインの2相目に対する誤差拡散のパター
ンがパターンJで、その1ライン上でもパターンJであ
る場合には、演算部403の係数部及び遅延部の設定値
は、図表40中の枠線の欄に示したようになる。同様
に演算部404、405の回路定数は、図表41、42
の枠線の欄に示したようになる。
【0105】また別な例で、各画素における誤差拡散パ
ターンが現ラインと前ラインとの間で図44にように配
置されていたとする。このように現ラインの1相目に対
する誤差拡散のパターンがパターンJで、その1ライン
上ではパターンIである場合には、演算部402の係数
部及び遅延部の設定値は、図表39中の枠線の欄に示
したようになる。同様に現ラインの2相目に対する誤算
拡散けパターンがパターンIであり、その1ライン上で
はパターンJである場合には、演算部403の係数部及
び遅延部の設定値は、図表40中の枠線の欄に示した
ようになる。同様に演算部404、405の回路定数
は、図表41、42の枠線の欄に示したようになる。
なお、図表中に「不要」と記載した部分では、演算処理
が不要であることを示している。
【0106】上記誤差拡散部による誤差拡散処理の動作
について具体的に説明する。図45に示すように誤差拡
散パターンI,J、K、Lを配置する場合を考える。図
中の丸印を付けた注目画素(データブロックの1相目に
あたる)に配置される誤差拡散パターンがパターンJで
この直上の画素にはパターンIが配置されているので、
その周辺のパターン配置も決定し丸印を付けた注目画素
にはG17の画素で発生した全誤差の5/16、G18
の画素で発生した全誤差の1/16、G19の画素で発
生した全誤差の6/16、G20の画素で発生した全誤
差の6/16、G21の画素で発生した全誤差の1/1
6が拡散される。
【0107】ここで、丸印を付けた注目画素には、G1
7の画素より(1H+1D)遅れてディジタルデータが
誤差拡散部に入力され、G18の画素より(1H+1
D)遅れてディジタルデータが誤差拡散部に入力され、
G19の画素より1H遅れてディジタルデータが誤差拡
散部に入力され、G20の画素より1H遅れてディジタ
ルデータが誤差拡散部に入力され、G21の画素より1
D遅れてディジタルデータが誤差拡散部に入力される。
【0108】従って、G17の画素で発生した誤差が図
38の遅延部803を通って5/16倍されたときに、
また、G18の画素で発生した誤差が図38の遅延部8
04を通って1/16倍されたときに、また、G19の
画素で発生した誤差が図38の遅延部801を通って6
/16倍されたときに、また、G20の画素で発生した
誤差が図38の遅延部802を通って6/16倍された
ときに、また、G21の画素で発生した誤差が図38の
遅延部805を通って1/16倍されたときにちょうど
丸印を付けた注目画素に相当するディジタルデータが加
算部に入力されてきている。この場合の回路の遅延量を
示したのが図表39の注目画素の誤差拡散パターンがパ
ターンJで1ライン上がIの欄に相当する。。
【0109】従って、上記の場合に図38に示した回路
構成によって目的とする大きさの誤差を拡散することが
できる。なお、その他の回路定数(遅延部の遅延量及び
係数部の係数)をとった場合における回路構成でも詳し
くは説明しないが同様である。以上説明してきたよう
に、ディジタルデータが多相入力される場合にも各デジ
タルデータに対応した誤差拡散処理が可能となる点では
上記実施の形態と共通するが、本実施の形態では以下の
点が特徴的である。
【0110】つまり、実施の形態1におけるように1ラ
イン下の画素にのみ表示誤差を拡散した場合、誤差は注
目画素の左下から右下というように扇形の部分に拡散さ
れることとなるが、本実施の形態のように水平方向にも
拡散した場合、誤差は注目画素の左下から右隣というよ
うにより角度の大きい扇形の部分に拡散されることにな
る。このようにより角度の大きな扇形の部分に誤差を拡
散すればそれだけ広い面積をかけて視覚的に階調を平均
化することになるので、よりなめらかな階調を表現する
ことが可能となる。また、水平方向に誤差を拡散する場
合、最も画像の相関性の高い隣接する画素に誤差を拡散
するので、従来の誤差拡散とほぼ同等の高画質表示が可
能となる。
【0111】[実施の形態5]次に、実施の形態5にかか
る本発明の多階調画像表示方法を適用した多階調画像表
示相値について説明する。なお、当該多階調画像表示装
置は、上記の実施の形態1〜4における多階調画像表示
装置において誤差拡散の演算方法が特徴的であるので、
特徴点についてのみ説明する。なお、本実施の形態で
は、説明を簡単にするために実施の形態2で説明した誤
差拡散パターンを用いた場合について説明する。
【0112】初めに周囲の画素に拡散される表示誤差は
正数とするのが一般的である。これは、12ビットの入
力ディジタルデータと周囲の画素から拡散された表示誤
差を加算した合計の12ビットのうち、上位8ビットを
表示装置(PDP)に出力し、下位4ビット(10進数
で表せば、0から+15)をそのまま周囲の画素に拡散
する誤差としていたからである。
【0113】これに対して、本実施の形態では周囲の画
素に拡散する誤差は正数と負数の両方(10進数で表せ
ば、−8から+7)を用いる。次に、本実施の形態の原
理について説明する。2進数で負数を表すためにいわゆ
る2の補数表現が一般的に使われる。これは最上位ビッ
トを符号ビットとし残りのビットで絶対値を表すもので
ある。この符号ビットが0であれば正数、1であれば負
数となる。2の補数表現によって負数を表すには全ビッ
トを反転し、最下位ビットに1を加算し、最上位ビット
の上に符号ビットとして1を付加する。例えば、−6
(10進数)を2の補数表現とするには6(2進数で
「110」)の全ビットを反転して「001」とし、こ
れに1を加算して「010」とし、更に最上位ビットの
上に1を付加して「1010」とする。これにならう
と、例えば、−8は「1000」、−7は「1001」
−1は「1111」である。なお、4ビットの演算にお
いては、−1(「1111」)に「0001」を加算す
ると「10000」となるが、4ビット同士加算で演算
結果が5ビットになった場合は最上位ビットを切り捨て
て「0000」となる。
【0114】次に、2の補数表現を用いて演算する際に
注意すべきことがある。例えば、+5(10進数)を2
進数4ビット表現すると「0101」であり、2進数8
ビットで表現すると「00000101」となる。これ
に対し−5(10進数)を2進数4ビットで表現すると
「1011」であり、2進数8ビットで表現すると「1
1111011」となる。このような正数のビットを拡
張する場合には上位ビットに0を詰めればいいが、負数
の場合には上位のビットには1を詰めなければならな
い。加算などの演算を行う際には被演算数のビット数を
揃える必要があるが、この場合には上記のように行わな
ければならない。
【0115】正数を用いた場合には図46に示すように
注目画素の周囲の画素からの誤差と入力ディジタルデー
タを加算した合計12ビットが、0から15(10進
数)であればPDPには0(10進数)を出力し、16
から31(10進数)であれば1(10進数)を出力す
る。この後は12ビットの数値が16増加する毎にPD
Pに出力する値は1(10進数)づつ255(10進
数)まで増加する。つまり、周囲の画素からの誤差と入
力ディジタルデータとを加算した合計12ビットからP
DPに出力する値を16倍したものを減じたものが誤差
であるので、周囲の画素に拡散する誤差は12ビットの
下位4ビットである。
【0116】例えば、周囲の画素からの誤差と入力ディ
ジタルデータとを加算した合計12ビットが18(10
進数)であった場合にはPDPには1(10進数)を出
力するので誤差は、18−1x16=2となる。ここ
で、2(「0010」)は18(「000000010
010」)の下位4ビットである。
【0117】これに対して本実施の形態では図47に示
すように注目画素の周囲の画素からの誤差と入力ディジ
タルデータを加算した合計12ビットが0から7(10
進数)であれば、PDPには0(10進数)を出力し、
8から23(10進数)であれば1(10進数)を出力
する。この後は12ビットの数値が16(10進数)増
加する毎にPDPに出力する値は1づつ255(10進
数)まで増加する。つまり、周囲の画素からの誤差と入
力ディジタルデータとを加算した合計12ビットから、
PDPに出力する値を16倍したものを減じたものが誤
差となるので、誤差は周囲の画素に拡散する誤差は−8
から+7(10進数)までとなる。
【0118】例えば、周囲の画素からの誤差と入力ディ
ジタルデータとを加算した合計12ビットが8(10進
数)であった場合にはPDPには1(10進数)を出力
するので誤差は、 8−1x16=−8となる。ここ
で、図47に示すように誤差が−8(10進数)になっ
ているのは周囲の画素からの誤差と入力ディジタルデー
タとを加算した合計の12ビットが、8、24、40、
・・・の場合である。これらの下位4ビットはいずれも
「1000」(2進数)であり、これは−8(10進
数)の2の補数表現と一致する。同様に誤差が−7(1
0進数)となっているのは元の12ビットが9、25、
41、・・・の場合で、これらの下位4ビットは「10
01」(2進数)であり、これは−7(10進数)の2
の補数表現と一致する。他の場合も同様である。
【0119】従って、本実施の形態では、周囲の画素か
らの誤差と入力ディジタルデータとを加算した12ビッ
トの下位4ビットをそのまま表示誤差とし、この12ビ
ットに8(10進数)を加えてから上位8ビットを取り
出してこれをPDPに出力するという処理が必要とな
る。図48は、このような処理を行う誤差拡散部におけ
る演算部1000の構成を示す図である。
【0120】この演算部1000は、遅延部1001〜
1004と、係数部1005〜1008と、加算部10
09,1010と、フロー検出部1011とから構成さ
れている。なお、誤差を拡散するパターンは、上記図1
9に示したパターンに対応し、係数部は所定の係数を有
する。また、上記説明では、各部を結ぶ線分は各部から
の出力線であると説明したが、ここでは説明の便宜のた
めに出力信号として説明する。
【0121】この演算部1000における動作について
詳しく説明する。まず、12ビットの入力ディジタルデ
ータの最上位に符号ビットとして0を付加した13ビッ
ト信号1012を加算部1009において周囲の画素か
ら拡散された誤差1013〜1016と加算する。係数
部1005〜1008を経て加算部1009に入力され
る信号(周囲の画素から拡散された誤差)は4ビット以
下であるが、演算のため13ビットの拡張する必要があ
る。この際、上述したように負数つまり最上位ビットが
1である場合は上位ビットに1を詰め、正数つまり最上
位ビットが0の場合には0を詰めることでビットを拡張
する。
【0122】次に、加算部1009からの出力13ビッ
ト1017のうち下位4ビット1018は表示誤差とし
て周囲の画素に拡散される。また、13ビット信号10
17に8(「0000000001000」を加算し、
上位9ビット1019を取り出す。この信号1019の
最上位ビットは符号ビットである。符号ビットが1であ
れば負数であるので、フロー検出部1011で全ビット
が0に変換され、また、符号ビットが0でかつ上位から
2番目のビットが1であった場合には255以上である
ので、255に変換される。そして、PDPには符号ビ
ットを除いた8ビットが出力される。
【0123】以上のよう誤差拡散処理によれば、正数を
用いる場合と比べて誤差の絶対値が小さい。つまり、表
示すべき値と実際にPDPに出力される値との差が少な
いため画質が向上する。また、注目画素に誤差を拡散す
る4つの画素全てで最大値である15(10進数)の大
きさの誤差が発生したとする。このとき、注目画素に加
算される誤差が比較的大きな値となる場合、拡散された
誤差の合計は、 15x7/16+15x5/16+15x7/16+1
5x3/16=20 となる(なお、かかる演算処理では少数は切り捨ててい
る。以下同様)。注目画素への入力信号の下位4ビット
が0であった場合は、 20+0=16+4 となるので、この画素は1繰り上がり、+4の大きさの
誤差を周囲の画素に拡散する。また注目画素に相当する
入力ディジタルデータの下位4ビットが15であった場
合には拡散された誤差との合計が、 20+15=16x2+3 となるので、この画素は2繰り上がり、+3の大きさの
誤差を周囲の画素に拡散する。
【0124】また、注目画素に誤差を拡散する4つの画
素全て最小値である0の大きさの誤差が発生したとす
る。このとき、注目画素に加算される誤差の合計は当然
0となる。注目画素に相当する入力ディジタルデータの
下位4ビットが0であった場合は拡散された誤差との合
計が、 0+0=0+0 となるので、この画素は繰り上がらず、周囲の画素に拡
散する誤差は0である。また、注目画素に相当する入力
ディジタルデータの下位4ビットが15であった場合に
は拡散された誤差と合計が、 0+15=0+15 となるので、この画素は繰り上がらず、周囲の画素に拡
散する誤差は15となる。
【0125】以上は正数を用いた場合である。同様に本
実施の形態のように誤差が負になる様な処理を用いた場
合、注目画素に誤差を拡散する4つの画素全てで最大値
である7(10進数)の大きさの誤差が発生したとす
る。このとき、注目画素に加算される誤差が比較的大き
な値となる場合、拡散された誤差の合計は、 7x7/16+7x5/16+7x7/16+7x3/
16=9 となる。注目画素に相当する入力ディジタルデータの下
位4ビットが0であった場合は拡散された誤差との合計
が、 9+0=16−7 となるので、この画素は1繰り上がり、−7の大きさの
誤差(なお、誤差の範囲が−8から+7までであるので
その範囲超えないように繰り上げ、繰り下げを行う。)
を周囲の画素に拡散する。また、注目画素に相当する入
力ディジタルデータの下位4ビットが15であった場合
には拡散された誤差との合計が、 9+15=16x2−8 となるので、この画素は2繰り上がり、−8の大きさの
誤差を周囲の画素に拡散する。
【0126】また、注目画素に誤差を拡散する4つの画
素全て最小値である−8の大きさの誤差が発生したとす
る。このとき、注目画素に加算される誤差の合計は −8x7/16−8x5/16−8x7/16−8x3
/16=−11 となる。注目画素への入力信号の下位4ビットが0であ
った場合は拡散された誤差との合計は、 −11+0=−16+5 となるので、この画素は1繰り下がり、5の大きさの誤
差を周囲の画素に拡散する。また、注目画素への入力信
号の下位4ビットが15であった場合には拡散された誤
差と合計は、 −11+15=0+4 となるので、この画素は繰り上がらず、周囲の画素に拡
散する誤差は4となる。
【0127】このように正数を用いた場合と本実施の形
態とを比較すると、前者では、上記の場合には0、1、
2の3通りの繰り上げしか存在しないのに対して、本実
施の形態のように負の誤差も発生すると考えた場合に
は、−1、0、1、2の4通りが存在する。このように
元のデータが変化する範囲が広いことにより表示すべき
値に対し、最適な値をPDPに出力することが可能とな
る。また、正数を用いた場合には大きい誤差が拡散され
た際に、注目画素の値が繰り上がり、更に周囲の画素に
も正の誤差を拡散するので一つ明るい画素があると多数
の画素がその影響で明るくなるが、本実施の形態では上
記のように大きい誤差が拡散されて繰り上がった場合、
周囲の画素に負の誤差を拡散することにより、一つ明る
い画素があってもその影響を緩和し、周囲の画素を明る
くし過ぎないので、実際の入力画像信号に近い画像を表
示することができる。
【0128】更に、正数を用いた場合では画像によって
誤差が大となることろでは必ず繰り上がるので、誤差拡
散パターンに応じた紋様が観測されやすくなることがあ
る。例えば、図15のように誤差拡散パターンを配置す
れば縦縞の紋様が観測されることがある。これに対して
本実施の形態では誤差の絶対値が小さいので拡散された
誤差の合計が極端に大きくなることなく、誤差拡散パタ
ーンに依存した紋様が観測されにくい。
【0129】以上述べたように、極端に明るい画素など
の影響を周囲の画素に及ぼすことがないことに加えて、
入力画像信号12ビットの情報は正数を用いた場合と同
様に周囲の画素に誤差を拡散することで維持されるた
め、誤差拡散の効果が薄れて画質が劣化することがな
い。従って、正数を用いた場合よりも、本実施の形態の
ように負の誤差も発生するように処理すれば、画質をよ
り向上させられる。
【0130】なお、上記各実施の形態において、画素毎
に動画が静止画かの検出を行い、入力画像中の動画部分
と静止画部分とで誤差拡散パターンの配置を変化させる
ことも可能である。例えば、入力画像中の動画部におい
ては誤差拡散パターンを垂直方向にランダムに配置し、
静止画部では垂直方向及びフィールド毎に交互に入替え
るようにすることによって、動画部においては動画を視
線が追いかけた際に市松状の紋様が観測される現象を回
避でき、また静止画部においては規則的に誤差拡散パタ
ーンを入替えるためランダムな誤差拡散パターンの入れ
替えによるノイズ感が発生することがない。
【0131】また、上記各実施の形態ではPDPの画面
の左端と右端における処理は以下のように行う。つま
り、実際の画面よりも大きな仮想的な画面を設定する。
そして、この仮想画面の画素は真っ黒(入力画像信号の
値「0」)なので、一切誤差が生じない。このように考え
ると画面の左端の画素にも誤差を拡散してくる複数の画
素を考えることができ、また、右端の画素にとっては誤
差を拡散する複数の画素が存在することになる。なお、
各ラインデータ列の先頭と末尾には値が「0」の仮想的
なディジタルデータが付加される必要があるが、実際の
入力画像信号においてはPDPの1ラインに出力される
データ長を越えるデータを含んでいるので積極的に付加
する必要性はない。ちなみに、このように各ラインの左
端と右端とでかかる仮想画面を想定して処理を行う手法
は、従来の誤差拡散法における場合と同様である。
【0132】また、上記各実施の形態では、4相に多相
化した場合について説明したが、これに限定されず、4
相以外の2相以上に多相化される場合においても同様に
実施できる。更に、上記各実施の形態では、表示装置に
PDPを用いた場合について説明したが、液晶パネルな
どの場合にも同様に実施できるのは言うまでもない。
【0133】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明の多階
調画像表示方法は、注目画素に相当するディジタルデー
タの値から表示誤差を算出する誤差算出工程と、当該注
目画素が含まれるデータブロックに後続する他のデータ
ブロックに含まれるディジタルデータへ前記表示誤差を
拡散する誤差拡散工程とを含むので、走査方向に隣接し
た複数の画素に対するディジタルデータを並列して入力
するような多相入力を行う場合でも誤差拡散による高階
調の画像を表示することが可能となる。つまり、本発明
では、従来一般的な誤差拡散法のように基本的には注目
画素と同一走査線上に存在し走査方向に隣接する画素に
相当するディジタルデータに注目画素の誤差を拡散する
ことはせず、注目画素が含まれるデータブロックに後続
するデータブロックの画素に相当するディジタルデータ
に誤差を拡散するので、従来多相入力を行う場合には、
全ての画素において、誤差拡散処理が不可能であった
が、本発明の方法によればこれが可能となる。要する
に、多相入力信号に対し同数の多相出力が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、第一の実施の形態にかかる多階調画像
表示装置の構成を示す図である。
【図2】図2は、前記多階調画像表示装置で用いるPD
Pの構成を示す斜視図である。
【図3】図3は、データブロックのデータ構造を示す図
である。
【図4】図4は、前記多階調画像表示装置のサブフィー
ルド情報生成部の構成を示す図である。
【図5】図5は、前記多階調画像表示装置の表示制御部
の構成を示す図である。
【図6】図6は、前記多階調画像表示装置の誤差拡散部
の構成を示す図である。
【図7】図7は、誤差拡散パターンの態様を示した図で
ある。
【図8】図8は、前記誤差拡散部の演算部の構成を示す
図である。
【図9】図9は、注目画素に誤差が拡散されてくる画素
を示す図である。
【図10】図10は、誤差拡散パターンの配置の決定の
仕方を説明する図である。
【図11】図11は、誤差拡散パターンの配置の決定の
仕方を説明する図である。
【図12】図12は、前記演算部の係数部及び遅延部の
値を示す図表である。
【図13】図13は、図7で示す誤差拡散パターンの画
素毎の配置状態を示す図である。
【図14】図14は、図7で示す誤差拡散パターンの画
素毎の配置状態を示す図である。
【図15】図15は、図7で示す誤差拡散パターンの画
素毎の配置状態を示す図である。
【図16】図16は、図7で示す誤差拡散パターンの画
素毎の配置状態を示す図である。
【図17】図17は、前記回路構成による誤差拡散を説
明する図である。
【図18】図18は、第二の実施の形態にかかる多階調
画像表示装置における誤差拡散部の構成を示す図であ
る。
【図19】図19は、誤差拡散パターンを示す図であ
る。
【図20】図20は、演算部の構成を示す図である。
【図21】図21は、演算部の構成を示す図である。
【図22】図22は、演算部の構成を示す図である。
【図23】図23は、演算部の構成を示す図である。
【図24】図24は、前記回路構成による誤差拡散を説
明する図である。
【図25】図25は、また別な誤差拡散のパターンを示
す図である。
【図26】図26は、演算部の構成を示す図である。
【図27】図27は、演算部の構成を示す図である。
【図28】図28は、演算部の構成を示す図である。
【図29】図29は、演算部の構成を示す図である。
【図30】図30は、第三の実施の形態にかかる多諧調
画像表示装置における誤差拡散のパターンを示す図であ
る。
【図31】図31は、演算部の構成を示す図である。
【図32】図32は、演算部の構成を示す図である。
【図33】図33は、演算部の構成を示す図である。
【図34】図34は、演算部の構成を示す図である。
【図35】図35は、前記回路構成による誤差拡散を説
明する図である。
【図36】図36は、第四の実施の形態にかかる多階調
画像表示装置における誤差拡散のパターンを示す図であ
る。
【図37】図37は、演算部に入力される信号の組み合
わせを示す図表である。
【図38】図38は、演算部の構成を示す図である。
【図39】図39は、各演算部の係数部及び遅延部の値
を示す図表である。
【図40】図40は、各演算部の係数部及び遅延部の値
を示す図表である。
【図41】図41は、各演算部の係数部及び遅延部の値
を示す図表である。
【図42】図42は、各演算部の係数部及び遅延部の値
を示す図表である。
【図43】図43は、誤差拡散パターンの配置を示す図
である。
【図44】図44は、誤差拡散パターンの配置を示す図
である。
【図45】図45は、前記回路構成による誤差拡散を説
明する図である。
【図46】図46は、誤差拡散の演算処理における一般
的に用いられる4ビット表示誤差の桁上りの態様を示す
図である。
【図47】図47は、第五の実施の形態にかかる4ビッ
ト表示誤差の桁上りの態様を示す図である。
【図48】図48は、当該実施の形態の誤差拡散部にお
ける演算部の構成を示す図である。
【図49】図49は、従来の誤差拡散のパターンを示す
図である。
【図50】図50は、従来の誤差拡散の処理を行うため
の回路図である。
【符号の説明】
1 AD変換部 2 多相化部 3 誤差拡散部 4 サブフィールド情報生成部 5 表示制御部 6 PDP 31 パターン切替部 32〜35 演算部 41 信号変換部 42 書込アドレス制御部 43 フレームメモリ 51 表示ライン制御部 52 アドレスドライバ 53 ラインドライバ 301 1相から4相の12ビットディジタルデータが
入力される路線 302 演算部32から引き渡された表示誤差(即ち1
相目で発生した誤差)信号が入力される線路 303 演算部33から引き渡された表示誤差(即ち2
相目で発生した誤差)信号が入力される線路 304 演算部34から引き渡された表示誤差(即ち3
相目で発生した誤差)信号が入力される線路 305 演算部35から引き渡された表示誤差(即ち4
相目で発生した誤差)信号が入力される線路 306〜309 遅延部 310〜313 係数部 314、315 加算部 316 オーバフロー検出部 317 加算部315からの出力線 318 出力線317を分岐した線路で、加算部315
からの出力のうち下位4ビットの信号を他の演算部に引
き渡すためのもの 400 誤差拡散部 401 パターン切替部 402〜405 演算部 406 オーバーフロー検出部 407〜410 1相、2相、3相、4相の12ビット
ディジタルデータを出力する路線 500 12ビットのディジタルデータを出力する路線 501〜504 遅延部 505〜508 係数部 509 加算部 510 加算部509からの出力線 511 出力線510を分岐した線路で、加算部509
からの出力のうち下位4ビットの信号を遅延部に引き渡
すためのもの 700 12ビットのディジタルデータを出力する路線 701〜704 係数部 705〜708 遅延部 709 加算部 710 加算部609からの出力線 711、712 出力線710を分岐した線路で、加算
部709からの出力のうち下位4ビットの信号がこの分
岐路線を通じて遅延部に引き渡すもの 713 12ビットの出力のうち下位4ビットの信号を
他の演算部に引き渡すための出力線710の分岐路線 714、715 他の演算部から引き渡された4ビット
の誤差信号を遅延部に入力する路線 801〜805 遅延部 806〜810 係数部 811 加算部 812 各相の12ビットディジタルデータを入力する
路線 813〜815 他の演算部から出力された4ビットデ
ータを入力する路線 816 加算部811からの出力線 817、818 加算部811からの出力のうち下位4
ビットの信号を遅延部及び他の演算部に引き渡すための
出力線816の分岐路線 1000 誤差拡散部における演算部 1001〜1004 遅延部 1005〜1008 係数部 1009、1010 加算部 1011 フロー検出部 1012 12ビットの入力ディジタルデータの最上位
に符号ビットとして0を付加した13ビットデータ 1013〜1016 周辺の画素からの表示誤差 1017 加算部1009からの出力13ビットデータ 1018 13ビットデータ1017の下位4ビット 1019 13ビットデータ1017に8(「0000
000001000」を加算したものの、上位9ビット
データ Pa、Pa1、Pa2、Pa3、Pa4、Pb、Pb1、Pb2、P
b3、Pb4 Pc、Pc1、Pc2、Pc3、Pc4、Pd、Pd1、Pd2、Pd
3、Pd4 Pe、Pe1、Pe2、Pe3、Pf、Pf1、Pf2、Pf3 Pg、Pg1、Pg2、Pg3、Pg4、Ph、Ph1、Ph2、P
h3、Ph4 Pi、Pi1、Pi2、Pi3、Pi4、Pj、Pj1、Pj2、Pj
3、Pj4 Pk、Pk1、Pk2、Pk3、Pk4、Pl、Pl1、Pl2、Pl
3、Pl4画素 G1〜G21 画素
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G09G 5/36 520C

Claims (33)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走査方向に隣接した複数画素に相当する
    ディジタルデータを1のデータブロックとして並列的に
    処理し、当該データブロックの各画素に相当するディジ
    タルデータを表示用の階調データに変換して、変換後の
    階調データに基づいて画像を表示する多階調画像表示装
    置における多階調画像表示方法であって、 注目画素に相当するディジタルデータの値から表示誤差
    を算出する誤差算出工程と、当該注目画素が含まれるデ
    ータブロックに後続する他のデータブロックに含まれる
    ディジタルデータへ前記表示誤差を拡散する誤差拡散工
    程とを含むことを特徴とする多階調画像表示方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の多階調画像表示方法に
    おいて、 前記誤差拡散工程は、前記注目画素が存在する走査線に
    後続する走査線上の画素に相当するディジタルデータに
    前記表示誤差を拡散することを特徴とする多階調画像表
    示方法。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の多階調画像表示方法に
    おいて、 前記誤差拡散工程は、前記注目画素に相当するディジタ
    ルデータが属するデータブロックに後続するデータブロ
    ックにおけるブロック内の相が同一のディジタルデータ
    に対して前記注目画素における表示誤差を拡散すること
    を特徴とする多階調画像表示方法。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の多階調画像表示方法に
    おいて、 前記誤差拡散工程は、前記注目画素と同一の走査線上に
    存在する画素に相当するディジタルデータに前記表示誤
    差を拡散する場合には、当該注目画素に相当したディジ
    タルデータを含むデータブロックに後続するデータブロ
    ック中の同一相のディジタルデータに前記表示誤差を拡
    散し、当該注目画素が存在する走査線に後続する走査線
    上の画素に前記表示誤差を拡散する場合には当該注目画
    素に隣接した画素に相当するディジタルデータに当該表
    示誤差を拡散することを特徴とする多階調画像表示方
    法。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の多階調画像表示方法に
    おいて、 前記誤差拡散工程は、前記注目画素と同一走査線上で隣
    接する画素に相当するディジタルデータが、前記注目画
    素に相当するディジタルデータより1データ期間以上遅
    れて処理される場合は、前記注目画素における表示誤差
    を前記隣接画素に相当するディジタルデータに拡散し、
    それ以外の場合は、隣接する画素以外の画素に相当する
    1データ期間以上遅れて処理されるディジタルデータに
    拡散することを特徴とする多階調画像表示方法。
  6. 【請求項6】 請求項2から請求項5のいずれかに記載
    の多階調画像表示方法において、 前記誤差算出工程における表示誤差には正数及び負数が
    含まれることを特徴とする多階調画像表示方法。
  7. 【請求項7】 請求項2から請求項6のいずれかに記載
    の多階調画像表示方法において、 前記誤差拡散工程は、注目画素に相当するディジタルデ
    ータの表示誤差を複数の画素に対して拡散するためのパ
    ターンを複数準備しており、その中から1のパターンを
    選択して用いる。ことを特徴とする多階調画像表示方
    法。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の多階調画像表示方法に
    おいて、 前記誤差拡散工程は、前記パターンを4種類用い、この
    うち2種類のパターンは注目画素の1ライン下の走査線
    上に存在する当該注目画素の近傍に連続して存在する4
    画素に相当するディジタルデータに誤差を拡散するパタ
    ーンであって、このうち一方のパターンは走査方向に順
    に小大小大の大きさで誤差を拡散するパターンであり、
    他方のパターンは同方向に順に大小大小となる大きさの
    誤差を拡散するパターンであって、他の2種類は注目画
    素と同一走査線上に存在し当該注目画素に隣接する1画
    素と注目画素の1ライン下の走査線上で当該注目画素近
    傍に連続して存在する3画素合計4画素に相当するディ
    ジタルデータに誤差を拡散するパターンであって、一方
    のパターンはこの順に小大大小の大きさで誤差を拡散
    し、他方のパターンでは逆に大小小大となる大きさの誤
    差を拡散するパターンであることを特徴とする多階調画
    像表示方法。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載の多階調画像表示方法に
    おいて、 誤差が相対的に大きい画素には誤差が相対的に小さい画
    素の1.5〜3倍の誤差を拡散することを特徴とする多
    階調画像表示方法。
  10. 【請求項10】 請求項8に記載の多階調画像表示方法
    において、 4種類誤差拡散パターンのうち2種類は走査方向に順に
    表示誤差の3/16、6/16、2/16、5/16倍
    を拡散するパターンと、6/16、2/16、6/1
    6、2/16倍を拡散するパターンとであり、他の2種
    類は、注目画素と同一の走査線上に存在する画素には表
    示誤差の7/16倍、注目画素の1ライン下の走査線上
    で当該注目画素近傍に連続して存在する3画素には走査
    方向に順に6/16、2/16、1/16倍を拡散する
    パターンと、注目画素と同一の走査線上に存在する画素
    には表示誤差の1/16倍、注目画素の1ライン下の走
    査線上で当該注目画素近傍に連続して存在する3画素に
    は走査方向に順に2/16、7/16、6/16倍を拡
    散するパターンとであることを特徴とする多階調画像表
    示方法。
  11. 【請求項11】 請求項7に記載の多階調画像表示方法
    において、 前記誤差拡散工程は、前記パターンを2種類用い、両パ
    ターンともに走査線上において注目画素の1ライン下の
    走査線上で当該注目画素の近傍に連続して存在する4画
    素に相当するディジタルデータに誤差を拡散するパター
    ンであって、一方のパターンは走査方向に順に小大小大
    の大きさで誤差を拡散し、他方のパターンは同方向に順
    に大小大小となる大きさの誤差を拡散するパターンであ
    ることを拡散することを特徴とする多階調画像表示方
    法。
  12. 【請求項12】 請求項11に記載の多階調画像表示方
    法において、 誤差が相対的に大きい画素には誤差が相対的に小さい画
    素の1.5〜3倍の誤差を拡散することを特徴とする多
    階調画像表示方法。
  13. 【請求項13】 請求項11に記載の多階調画像表示方
    法において、 2種類の誤差拡散パターンのうち一方は、走査方向に順
    に表示誤差の3/16、6/16、2/16、5/16
    倍を拡散するパターンであり、他方は、走査方向に順に
    表示誤差の6/16、2/16、6/16、2/16倍
    を拡散するパターンであることを特徴とする多階調画像
    表示方法。
  14. 【請求項14】 請求項7に記載の多階調画像表示方法
    において、 前記誤差拡散工程は、前記パターンを2種類用い、一方
    のパターンは注目画素と同一の走査線上に存在し第一の
    方向に複数画素離間した1画素と注目画素の1ライン下
    の走査線上に存在する隣接する1画素と当該画素と同一
    走査線上に存在し第一の方向に複数画素離間した1画素
    合計3画素に相当するディジタルデータに誤差を拡散す
    るパターンであり、他方のパターンは注目画素と同一の
    走査線上に存在し第一の方向に複数画素離間した1画素
    と注目画素の1ライン下の走査線上に存在する隣接する
    1画素と当該画素と第一の方向と異なる第二の方向に複
    数画素離間した1画素合計3画素に相当するディジタル
    データに誤差を拡散することを特徴とする多階調画像表
    示方法。
  15. 【請求項15】 請求項14に記載の多階調画像表示方
    法において、 注目画素から拡散される誤差の配分は同程度であること
    を特徴とする多階調画像表示方法。
  16. 【請求項16】 請求項14に記載の多階調画像表示方
    法において、 2種類の誤差拡散パターンのうち一方は、注目画素と同
    一の走査線上に存在し第一の方向に複数画素離間した1
    画素には表示誤差の5/16倍を拡散し、注目画素の1
    ライン下の走査線上に存在する隣接する1画素と当該画
    素と同一走査線上に存在し第一の方向に複数画素離間し
    た1画素にはそれぞれ表示誤差の7/16倍、4/16
    倍を拡散するパターンであり、他方のパターンは、注目
    画素と同一の走査線上に存在し第一の方向に複数画素離
    間した1画素には表示誤差の7/16倍を拡散し、注目
    画素の1ライン下の走査線上に存在する隣接する1画素
    と当該画素と同一走査線上に存在し第二の方向に複数画
    素離間した1画素にはそれぞれ表示誤差の5/16倍、
    4/16倍を拡散するパターンであることを特徴とする
    多階調画像表示方法。
  17. 【請求項17】 請求項7に記載の多階調画像表示方法
    において、前記誤差拡散工程は、前記パターンを2種類
    用い、両パターンは注目画素と同一の走査線上に存在し
    第一の方向に複数画素離間した1画素、1ライン下の走
    査線上に存在し第一の方向に複数画素離間した1画素、
    1ライン下の走査線上に存在し注目画素と隣接する1画
    素、及び1ライン下の走査線上に存在し第一の方向と異
    なる第二の方向に複数画素離間した1画素合計4画素に
    相当するディジタルデータに誤差を拡散するパターンで
    あり、2種類のパターンでは拡散される誤差の配分が異
    なっていることを特徴とする多階調画像表示方法。
  18. 【請求項18】 請求項17に記載の多階調画像表示方
    法において、 注目画素と同一走査線上で第一の方向に複数画素離間し
    た1画素に相当するディジタルデータには全誤差の5/
    16〜7/16を拡散し、1ライン下で第一の方向に複
    数画素離間した1画素に相当するディジタルデータには
    全誤差の1/16〜3/16を拡散し、1ライン下で注
    目画素と隣接する1画素及び1ライン下で第二の方向に
    複数画素離間した1画素に相当するディジタルデータに
    は残りの誤差を同程度拡散することを特徴とする多階調
    画像表示方法。
  19. 【請求項19】 請求項17に記載の多階調画像表示方
    法において、 2種類の誤差拡散パターンのうち一方は、注目画素と同
    一の走査線上に存在し第一の方向に複数画素離間した1
    画素には表示誤差の7/16倍を、1ライン下の走査線
    上に存在し第一の方向に複数画素離間した1画素には表
    示誤差の1/16倍を、1ライン下の走査線上に存在し
    注目画素と隣接する1画素には表示誤差の5/16倍
    を、1ライン下の走査線上に存在し第二の方向に複数画
    素離間した1画素には3/16倍を拡散するパターンで
    あり、他方は、注目画素と同一の走査線上に存在し第一
    の方向に複数画素離間した1画素には表示誤差の1/1
    6倍を、1ライン下の走査線上に存在し第一の方向に複
    数画素離間した1画素には表示誤差の7/16倍を、1
    ライン下の走査線上に存在し注目画素と隣接する1画素
    には表示誤差の3/16倍を、1ライン下の走査線上に
    存在し第二の方向に複数画素離間した1画素には5/1
    6倍を拡散するパターンであることを特徴とする多階調
    画像表示方法。
  20. 【請求項20】 請求項7に記載の多階調画像表示方法
    において、 前記誤差拡散工程は、前記パターンを2種類用い、両パ
    ターンは注目画素と同一の走査線上に存在し第一の方向
    に複数画素離間した1画素と1ライン下の走査線上に注
    目画素の近傍に連続して存在する3画素合計4画素に相
    当するディジタルデータに誤差を拡散するパターンであ
    り、2種類のパターンでは拡散される誤差の配分が異な
    っていることを特徴とする多階調画像表示方法。
  21. 【請求項21】 請求項20に記載の多階調画像表示方
    法において、 注目画素と同一走査線上で第一の方向に複数画素離間し
    た1画素と1ライン下の1画素に相当するディジタルデ
    ータには全誤差の5/16〜8/16を拡散し、残りの
    2画素に相当するディジタルデータには残りの誤差を同
    程度拡散することを特徴とする多階調画像表示方法。
  22. 【請求項22】 請求項20に記載の多階調画像表示方
    法において、 2種類の誤差拡散パターンのうち一方は、注目画素と同
    一の走査線上に存在し第一の方向に複数画素離間した1
    画素には表示誤差の8/16倍を、1ライン下の走査線
    上に注目画素の近傍に連続して存在する3画素には走査
    方向に順に表示誤差の2/16、5/16、1/16倍
    を拡散するパターンであり、他方は、注目画素と同一の
    走査線上に存在し第一の方向に複数画素離間した1画素
    には表示誤差の2/16倍を、1ライン下の走査線上に
    注目画素の近傍に連続して存在する3画素には走査方向
    に順に表示誤差の7/16、1/16、6/16倍を拡
    散するパターンであることを特徴とする多階調画像表示
    装置。
  23. 【請求項23】 請求項7に記載の多階調画像表示方法
    において、 前記誤差拡散工程は、前記表示誤差を後続するデータブ
    ロックに含まれる画素に相当するディジタルデータへ拡
    散する際、複数存在する前記パターンを走査方向の1又
    は複数の画素周期で順次入れ替え、走査方向に同一の前
    記パターンが隣接しないようにすることを特徴とする多
    階調画像表示方法。
  24. 【請求項24】 請求項23に記載の多階調画像表示方
    法において、 前記誤差拡散工程は、前記走査方向の数画素周期での前
    記パターンの入れ替えを被拡散画素に相当するディジタ
    ルデータに加算された誤差の合計が走査方向の1又は複
    数の画素周期で大小を繰り返すように行うことを特徴と
    する多階調画像表示方法。
  25. 【請求項25】 請求項23に記載の多階調画像表示方
    法において、 前記誤差拡散工程は、前記表示誤差を後続するデータブ
    ロックに含まれる画素に相当するディジタルデータへ拡
    散する際、複数存在する前記パターンを走査線毎に入替
    え、走査方向と直交する方向に同一の前記パターンが隣
    接しないようにすることを特徴とする多階調画像表示方
    法。
  26. 【請求項26】 請求項25に記載の多階調画像表示方
    法において、 前記誤差拡散工程は、前記走査線毎のパターンの入替え
    を被拡散画素に相当するディジタルデータに加算された
    誤差の合計が走査方向と直交する方向に1又は複数画素
    周期で大小を繰り返すように行うことを特徴とする多階
    調画像表示方法。
  27. 【請求項27】 請求項25に記載の多階調画像表示方
    法において、 前記誤差拡散工程は、前記表示誤差を後続するデータブ
    ロックに含まれる画素に相当するディジタルデータに拡
    散する際、複数存在する前記パターンをフィールド毎に
    入替え、時間方向に同一の前記パターンが隣接しないよ
    うにすることを特徴とする多階調画像表示方法。
  28. 【請求項28】 請求項27に記載の多階調画像表示方
    法において、 前記誤差拡散工程は、前記フィールド毎のパターンの入
    替えを被拡散画素に相当するディジタルデータに加算さ
    れた誤差の合計が数フィールド周期で大小を繰り返すよ
    うに行うことを特徴とする多階調画像表示方法。
  29. 【請求項29】 請求項25から請求項28のいずれか
    に記載の多階調画像表示方法において、 前記誤差拡散工程は、走査線毎又はフィールド毎の前記
    パターンの入替えをランダムに行うことを特徴とする多
    階調画像表示方法。
  30. 【請求項30】 請求項7に記載の多階調画像表示方法
    において、 前記誤差拡散工程は、更に動き検出手段を用い、当該動
    き検出手段により検出した結果、動きがあるなしに応じ
    て前記パターンの入替えを制御することを特徴とする多
    階調画像表示方法。
  31. 【請求項31】請求項30に記載の多階調画像表示方法
    おいて、 前記誤差拡散工程は、入力画像内で動き検出手段により
    静止画と判定された部位においては走査方向および走査
    方向と直交する方向および時間方向に同一の前記誤差拡
    散パターンが隣接しないように周期的に前記誤差拡散パ
    ターンを入替えることを特徴とする多階調画像表示方
    法。
  32. 【請求項32】請求項30に記載の多階調画像表示方法
    おいて、 前記誤差拡散工程は、 入力画像内で前記動き検出手段により動画と判定された
    部位においては走査方向には同一の前記誤差拡散パター
    ンが隣接しないように周期的に前記誤差拡散パターンを
    入替え、走査方向と直交する方向および時間方向にはラ
    ンダムに誤差拡散パターンを入替えることを特徴とする
    多階調画像表示方法。
  33. 【請求項33】請求項1から請求項32のいずれかに記
    載の多階調画像表示方法により多階調を表示する多階調
    画像表示装置。
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