JP2000162760A - フォトマスク修正装置及び方法 - Google Patents

フォトマスク修正装置及び方法

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JP2000162760A JP34005698A JP34005698A JP2000162760A JP 2000162760 A JP2000162760 A JP 2000162760A JP 34005698 A JP34005698 A JP 34005698A JP 34005698 A JP34005698 A JP 34005698A JP 2000162760 A JP2000162760 A JP 2000162760A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フォトマスクを光学顕微鏡を用いて観察しつ
つ、微小な欠陥にも精度良くビームを照射する。 【解決手段】 本発明に係るフォトマスク修正装置10
は、欠陥Dが明瞭に示されたフォトマスクMの検査画像
M1をフォトマスク検査装置12から入力して記憶する
メモリ14と、フォトマスクMのITV画像M2を光学
顕微鏡を用いて入力するITVカメラ16と、ITV画
像M2に検査画像M1を重ね合わせる画像処理手段18
と、画像処理手段18によって重ね合わされた合成画像
M3中に現れた欠陥Dに対して、レーザビームLを照射
することにより欠陥Dを修正するビーム照射手段20
と、を備えたものである。合成画像M3中に現れた欠陥
DにレーザビームLを照射すれば、光学顕微鏡では捉え
ることができない微細な欠陥Dも、高精度に修正するこ
とができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、微細加工技術の分
野において用いられるフォトマスクに関し、詳しくはフ
ォトマスクの欠陥を修正するためのフォトマスク修正装
置及び方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図11は、従来のフォトマスク修正装置
を示す光路図である。図12は、図11のフォトマスク
修正装置におけるレーザビーム照射手段を抜き出して示
す斜視図である。図13は、図11のフォトマスク修正
装置における光学顕微鏡で観察したフォトマスク表面を
示す平面図である。以下、これらの図面に基づき説明す
る。
【0003】光学顕微鏡101は、接眼部102、減衰
フィルター103、対物レンズ104等から構成され、
フォトマスクMを観察する機能を有している。レーザビ
ームLは、フォトマスクMの欠陥Dを加工するためのも
のである。パイロット光源109は、レーザビームLが
照射される位置を明示するためのものであって、色ガラ
スフィルター112により単色光となっている。長方形
スリット106は、対物レンズ104によりフォトマス
クM上に結像される位置に置かれている。ダイクロイッ
クミラー111は、レーザビームLとパイロット光Pと
を反射し、他の波長帯の光を透過させる。図13では、
欠陥Dとスリット像SL,SPとが顕微鏡視野の中で捉
えられている。
【0004】次に、従来のフォトマスク修正装置の動作
について説明する。
【0005】パイロット光Pは、結合ミラー110→長
方形スリット106→ダイクロイックミラー111→対
物レンズ104→フォトマスクMと進む。すなわち、長
方形スリット106の開口部106aを通過した光束
が、ダイクロイックミラー111で反射した後、対物レ
ンズ104によりフォトマスクM上にスリット像SPを
結像する。
【0006】一方、レーザビームLは、ビームエキスパ
ンダ108→結合ミラー110→長方形スリット106
→ダイクロイックミラー111→対物レンズ104→フ
ォトマスクMと進む。すなわち、レーザビームLは、ビ
ームエキスパンダ108で適当に拡大され、結合ミラー
110によりパイロット光Pと光軸を同一にするよう調
整され、長方形スリット106に照射される。これによ
り、スリット像SPと完全に一致するレーザビームLの
スリット像SLが、フォトマスクM上に形成される。
【0007】修正作業は、次の手順で行う。まず、フォ
トマスクMを顕微鏡101で観察することにより欠陥D
を捉える。続いて、フォトマスクMを載置した図示しな
い載物台を微調節することにより、パイロット光Pによ
るスリット像SPを欠陥Dに合わせる。最後に、レーザ
ビームLを発射すると、レーザビームLがスリット像S
L内にのみ照射されることにより、欠陥Dが消失する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】近年、フォトマスクの
パターンは、LSIの高密度化に伴い最小幅が1〔μ
m〕以下のものが増えている。一方、パターンの微細化
が進むと、光学顕微鏡では、欠陥はおろか正規パターン
さえ明確に観察できなくなる。そのため、従来のフォト
マスク修正装置では、欠陥の位置及び形状を特定し、そ
れに合わせて正確にレーザビームを照射することが困難
になってきた。
【0009】また、他の従来例として、本出願人による
特開昭60−57626号公報、特公昭62−2687
2号公報等に、フォトマスク修正装置に類似した技術が
開示されている。このフォトマスク修正装置は、光学顕
微鏡によるITV(industrial television) 画像と設計
データによる画像とを重畳させ、これにレーザ加工領域
を決めるデータにより長方形スリットを制御して所望の
加工を自動的に行うものである。しかしながら、このフ
ォトマスク修正装置でも、欠陥についてはITV画像以
上の解像度が得られないことから、前述と同じ問題点を
有する。
【0010】
【発明の目的】そこで、本発明の目的は、フォトマスク
を光学顕微鏡を用いて観察しつつ、微小な欠陥にも精度
良くビームを照射することができる、フォトマスク修正
装置及び方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明に係る高精度マス
ク修正装置は、欠陥が明瞭に示されたフォトマスクの高
解像度画像をフォトマスク検査装置から入力して記憶す
る検査結果記憶手段と、前記フォトマスクの低解像度画
像を光学顕微鏡を用いて入力する画像入力手段と、この
画像入力手段によって入力した低解像度画像に、前記検
査結果記憶手段に記憶された高解像度画像を重ね合わせ
る画像処理手段と、この画像処理手段によって重ね合わ
された合成画像中に現れた前記欠陥に対して、ビームを
照射することにより当該欠陥を修正するビーム照射手段
と、を備えたものである。本発明に係るフォトマスク修
正方法は、欠陥が明瞭に示されたフォトマスクの高解像
度画像をフォトマスク検査装置から予め入力しておき、
前記フォトマスクの低解像度画像を光学顕微鏡を用いて
入力し、この光学顕微鏡を用いて入力した低解像度画像
に、前記フォトマスク検査装置から入力した高解像度画
像を重ね合わせ、この重ね合わされた合成画像中に現れ
た前記欠陥に対して、ビームを照射することにより当該
欠陥を修正する、ものである。
【0012】光学顕微鏡を用いて入力した低解像度画像
に、フォトマスク検査装置から入力した高解像度画像を
重ね合わせると、この重ね合わされた合成画像中に欠陥
が現れる。この欠陥にビームを照射すれば、光学顕微鏡
では鮮明に捉えることができない微細な欠陥も、高精度
に修正することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係るフォトマス
ク修正装置の一実施形態を示すブロック図である。以
下、この図面に基づき説明する。
【0014】本実施形態のフォトマスク修正装置10
は、欠陥Dが明瞭に示されたフォトマスクMの高解像度
画像(検査画像M1)をフォトマスク検査装置12から
入力して記憶する検査結果記憶手段としてのメモリ14
と、フォトマスクMの低解像度画像(ITV画像M2)
を光学顕微鏡を用いて入力する画像入力手段としてのI
TVカメラ16と、ITVカメラ16によって入力した
ITV画像M2に、メモリ14に記憶された検査画像M
1を重ね合わせる画像処理手段18と、画像処理手段1
8によって重ね合わされた合成画像M3中に現れた欠陥
Dに対して、レーザビームLを照射することにより欠陥
Dを修正するビーム照射手段20と、を備えたものであ
る。
【0015】ITV画像M2に検査画像M1を重ね合わ
せると、ITV画像M2では得られなかった欠陥Dが合
成画像M3中に現れる。したがって、この欠陥Dにレー
ザビームLを照射すれば、光学顕微鏡では鮮明に捉える
ことができない微細な欠陥Dも、高精度に修正すること
ができる。
【0016】フォトマスク検査装置12は、フォトマス
クMの微小な欠陥Dを明瞭に検出できる程度の高分解能
を有する、例えば電子顕微鏡やレーザ顕微鏡を用いたも
のである。電子顕微鏡は20〜30〔nm〕程度の分解能が得
られ、レーザ顕微鏡は100 〜150 〔nm〕程度の分解能が
得られる。メモリ14は、半導体メモリや磁気メモリで
ある。ITVカメラ16は、例えば光学顕微鏡とCCD
撮像素子とからなる。光学顕微鏡は、最高でも200 〜30
0 〔nm〕程度の分解能しか得られない。画像処理手段1
8は、画像処理部181と画像表示部182とからな
る。画像処理部181は、例えばマイクロコンピュータ
と、その画像処理プログラムとからなる。画像表示部1
82は、CRTまたは液晶ディスプレイである。ビーム
照射手段20は、フォトマスクMを搭載するXYステー
ジ201と、レーザービームLを発生するレーザ発振器
202と、レーザービームLをフォトマスクMへ導くと
ともにフォトマスクMの画像をITVカメラ16へ導く
フォトマスク修正用光学系203と、XYステージ20
1、レーザ発振器202、フォトマスク修正用光学系2
03、画像処理手段18等を制御するコントローラ20
4と、作業者がコントローラ204へ指示を与えるため
の操作盤205とを備えたものである。
【0017】図2は、図1のフォトマスク修正装置にお
ける画像処理部を示すブロック図である。以下、図1及
び図2に基づき説明する。
【0018】画像処理部181は、検査画像信号m1を
二値化しストアする検査画像処理部183と、ITVカ
メラ画像信号m2を二値化しストアするITV画像処理
部184と、検査画像処理部183で得られた検査画像
M1とITV画像処理部184で得られたITV画像M
2とを比較演算及び合成処理して画像表示信号m3及び
差異信号m4を出力する画像演算処理部185とから構
成されている。差異信号m4とは、例えば、二つの画像
の一致部分が‘0’、不一致部分が‘1’として出力さ
れるものである。画像処理部181は、ソフトウェアに
よってもハードウェアによっても構成することができ
る。画像処理部181をハードウェアによって構成する
場合、検査画像処理部183及びITV画像処理部18
4はコンパレータを用いた二値化処理機及びシフトレジ
スタ(画像バッファレジスタ)で実現でき、画像演算処
理部185は加減演算機等で実現できる。
【0019】図3は、図1のフォトマスク修正装置にお
けるフォトマスク修正用光学系を示す構成図である。以
下、図1及び図3に基づき説明する。
【0020】フォトマスク修正用光学系203は、結像
レンズ221、落射照明機構222、ダイクロイックミ
ラー223、対物レンズ224、オートフォーカス機構
225、透過照明機構226、リレーレンズ227、可
変スリット機構228、結合ミラー229、パイロット
光源230、レーザエキスパンダ231等を備えてい
る。可変スリット機構228は、スリット駆動信号Sに
より駆動し、開口及び角度等を加工形状に整合できる。
パイロット光源230は、パイロット照明ON/OFF
信号Paにより点滅する。レーザビームLは、レーザエ
キスパンダ231で拡大された後、結合ミラー229に
よりパイロット光Pと光軸を同一にされ、可変スリット
機構228に照射する。レーザビームL及びパイロット
光PによりフォトマスクM上に投影されるスリット像に
ついては、前述した従来技術と同じであるので、説明を
省略する。
【0021】次に、本実施形態のフォトマスク修正装置
10の動作について、図1乃至図3に基づき説明する。
【0022】XYステージ201にフォトマスクMを載
置すると、ITVカメラ16による低解像度のITV画
像M2が画像処理部181に入力される。一方、予めフ
ォトマスク検査装置12で検査され欠陥Dが検出された
高解像度の検査画像M1は、メモリ14から画像処理部
181に入力される。画像処理部181は、検査画像M
1及びITV画像M2を処理し、これらの二つの画像が
重畳するまで、コントローラ204に差異信号m4を出
力する。コントローラ204は、フォトマスク修正用光
学系203とXYステージ201とを制御して、検査画
像M1とITV画像M2との整合を行う。画像処理部1
81は、処理した合成画像M3を画像表示部182に表
示するとともに、「欠陥修正可能」の情報をコントロー
ラ204を介して操作盤205に表示する。作業者が操
作盤205から修正指令を出すと、コントローラ204
がレーザ発振器202を動作させ修正加工を行う。
【0023】ITVカメラ画像M2の不鮮明さを検査画
像M1によって補うための画像処理の前提条件として、
ITVカメラ画像M2と検査画像M1との寸法が一致し
ているものとする。この条件は、ITVカメラ画像M2
と検査画像M1とで、画素の数及び画素の寸法(一画素
が表す大きさ)を一致させることにより実現する。
【0024】図4乃至図6は、図1のフォトマスク修正
装置の画像処理部における画像のデジタル化及び明るさ
の二値化の過程を示す説明図である。以下、これらの図
面に基づき説明する。
【0025】フォトマスクM中の四角形のパターンを示
す画像を模式的に描くと、図4(a)のようになる。中
央の白い部分は透明部分で周辺は金属膜の部分である。
図4(b)は、図4(a)のA−A’線における明るさ
を示したグラフである。図4(b)のように、パターン
エッジ部は暗部から明部へ又は明部から暗部へ徐々に変
化している。
【0026】図4(a),(b)をデジタル化したもの
が図5(c),(d)である。図5(c)の小さい四角
は、画素と呼ばれ画像の最小単位となる。図5(c)は
各画素の明るさを記号で示したものであり、図5(d)
は図5(c)のB−B’線の明るさを示したグラフであ
る。このパターンの寸法は、明るさの適当なレベルをし
きい値thに設定して二値化すると、図6(e)に示す
ようになる。しきい値thは、例えば暗部を‘0’とし
最も明るい部分を‘255 ’としてデジタル化し、それら
のいずれかのレベルに設定される。以下の画像処理は、
上述したデジタル化画像をベースに行う。
【0027】図7乃至図10は、図1のフォトマスク修
正装置の画像処理部における画像処理過程を示す説明図
である。以下、図1乃至図3及び図7乃至図10に基づ
き説明する。
【0028】まず、図7(a)に示す検査画像M1を検
査画像処理部183に取り込み、適当なしきい値thで
二値化すると、図7(b)のように欠陥Dが明示された
二値化検査画像M1’が得られる。続いて、パイロット
光源230を点灯しスリット像SPをITV画像処理部
184に取り込み、輪郭を二値化すると図8(c)のよ
うになる。このスリット像SPと二値化検査画像M1’
の欠陥部Dとを、画像演算処理部185により図8
(d)のごとく整合する。このとき、欠陥Dは画面のほ
ぼ中央に位置するように整理されており、また、スリッ
ト像SPも画面中央に調整されている。そのため、これ
らの二つの像を整合することは、検査画像の画素単位の
移動とスリットの開口調整とにより容易に達成できる。
図8(d)の画像からスリット像SPで囲まれた部分を
マスクすると、図9(e)の画像が得られる。
【0029】続いて、図9(f)に示すITVカメラ画
像M2をITV画像処理部184に取り込む。そして、
ITV画像処理部184でITVカメラ画像M2を二値
化することにより、図10(g)に示す二値化ITVカ
メラ画像M2’を得る。続いて、図10(g)の画像と
図9(e)の画像とを、画像演算処理部185からの差
異信号m4によりXYステージ201を微調して整合す
ると、図10(h)のように画像差はほぼ“0”とな
る。この状態は、フォトマスクM上に存在する欠陥D
を、検査画像M1の助けを借りて捕捉したものである。
この状態で、操作盤205から「レーザ発射」の指令を
出すと、レーザ発振器202が動作し欠陥修正加工が行
われる。
【0030】ところで、フォトマスク修正用光学系20
3は観察及び加工という二つの重要な機能をもってい
る。フォトマスク修正用光学系203による観察画像す
なわちITV画像M2の解像度は、観察のみに用いられ
る光学顕微鏡の解像度に比べると少し劣る。これは、レ
ーザビームL及びパイロット光Pを反射するダイクロイ
ックミラー223を設置していることによる。このよう
なITV画像M2を用いて、解像度の限界付近の寸法を
もつ欠陥Dを見つけることは困難である。そこで、この
欠陥Dを鮮明に捉えた検査画像M1の助けを借りて、欠
陥Dの位置及び形状を特定し、その部分にレーザビーム
Lの照射領域を整合して加工を行う。これにより、IT
V画像M2では不鮮明で捉えることが困難な欠陥Dも、
確実に修正することができる。
【0031】なお、上記実施形態は、いうまでもなく、
本発明を限定するものではない。例えば、欠陥を除去す
ること以外に、レーザCVD等の技術を用いて欠陥を充
填することも可能である。この場合、レーザCVDを行
う光学系は、除去加工のみを行う光学系に比べて複雑な
構造となっている。特に、対物レンズとフォトマスクと
の間には、対物レンズにCVDによる金属膜の堆積が起
こらないようにするため、シールドガラス、パージ用ガ
スカーテン噴出口等が設けられている。そのため、対物
レンズのワークディスタンス(WD)が除去加工専用の
対物レンズより長くなるので、長焦点レンズを使用する
ことになる。このことは、この対物レンズを通して得ら
れる画質が、除去加工専用の対物レンズを通して得られ
る画質よりも悪いことを意味する。したがって、レーザ
CVDに本発明を適用した技術は、本発明の効果をより
発揮する。
【0032】また、高解像度画像及び低解像度画像を二
値化する代わりに、高解像度画像及び低解像度画像を多
値化したり、高解像度画像及び低解像度画像をサブピク
セル画像に展開して二値化又は多値化してもよい。高解
像度画像及び低解像度画像をサブピクセル画像に展開し
た場合の利点について、以下に説明する。ピクセルを単
位として作られた画像では、隣接するピクセル同士の明
るさの差が大きいことがある。そこで、ピクセルを細分
化してサブピクセル化することにより、隣接するサブピ
クセル同士の明るさの差を小さくできる。その結果、よ
り高精度の画像が得られるので、より高精度の画像処理
が可能となる。
【0033】
【発明の効果】本発明に係る高精度マスク修正装置及び
方法によれば、光学顕微鏡を用いて入力した低解像度画
像に、フォトマスク検査装置から入力した高解像度画像
を重ね合わせることにより、この重ね合わされた合成画
像中に欠陥を明示できるので、この欠陥にビームを照射
することにより、光学顕微鏡では鮮明に捉えることがで
きない微細な欠陥も、高精度に修正することができる。
換言すると、フォトマスクを光学顕微鏡を用いて観察し
つつ、微小な欠陥にも精度良くビームを照射することが
できる。
【0034】また、レーザビームは極めて微細なスポッ
トにできるので、レーザビームを用いることにより、極
めて微細な欠陥を容易に修正できる。
【0035】更に、高解像度画像及び低解像度画像の輪
郭を鮮明にし寸法を調整することにより、高解像度画像
及び低解像度画像をより正確に重ね合わせることができ
るので、より精度良く欠陥を修正できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るフォトマスク修正装置の一実施形
態を示すブロック図である。
【図2】図1のフォトマスク修正装置における画像処理
部を示すブロック図である。
【図3】図1のフォトマスク修正装置におけるフォトマ
スク修正用光学系を示す構成図である。
【図4】図1のフォトマスク修正装置の画像処理部にお
ける画像のデジタル化及び明るさの二値化の過程を示す
説明図であり、図4(a)はフォトマスク表面の画像で
あり、図4(b)は図4(a)のA−A’線における明
るさを示したグラフである。
【図5】図1のフォトマスク修正装置の画像処理部にお
ける画像のデジタル化及び明るさの二値化の過程を示す
説明図であり、図5(c)は図4(a)の画像を各画素
ごとに明るさの記号で示したものであり、図5(d)は
図5(c)のB−B’線の明るさを示したグラフであ
る。
【図6】図1のフォトマスク修正装置の画像処理部にお
ける画像のデジタル化及び明るさの二値化の過程を示す
説明図であり、図6(e)は図5(c)の画像を二値化
したものである。
【図7】図1のフォトマスク修正装置の画像処理部にお
ける画像処理過程を示す説明図であり、図7(a)は検
査画像であり、図7(b)は図7(a)の画像を二値化
したものである。
【図8】図1のフォトマスク修正装置の画像処理部にお
ける画像処理過程を示す説明図であり、図8(c)はパ
イロット光によるスリット像であり、図8(d)は図7
(b)の画像と図8(c)の画像とを重ね合わせたもの
である。
【図9】図1のフォトマスク修正装置の画像処理部にお
ける画像処理過程を示す説明図であり、図9(e)は図
7(b)の画像から図8(c)のスリット像の部分を除
去したものであり、図9(f)はITV画像である。
【図10】図1のフォトマスク修正装置の画像処理部に
おける画像処理過程を示す説明図であり、図10(g)
は図9(f)の画像を二値化したものであり、図10
(h)は図9(e)の画像と図10(g)の画像とを重
ね合わせたものである。
【図11】従来のフォトマスク修正装置を示す光路図で
ある。
【図12】図11のフォトマスク修正装置におけるレー
ザビーム照射手段を抜き出して示す斜視図である。
【図13】図11のフォトマスク修正装置における光学
顕微鏡で観察したフォトマスク表面を示す平面図であ
る。
【符号の説明】
10 修正装置 12 フォトマスク検査装置 14 メモリ(検査結果記憶手段) 16 ITVカメラ(画像入力手段) 18 画像処理手段 20 ビーム照射手段 D 欠陥 L レーザビーム M フォトマスク M1 検査画像(高解像度画像) M2 ITV画像(低解像度画像) M3 合成画像

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 欠陥が明瞭に示されたフォトマスクの高
    解像度画像をフォトマスク検査装置から入力して記憶す
    る検査結果記憶手段と、 前記フォトマスクの低解像度画像を光学顕微鏡を用いて
    入力する画像入力手段と、 この画像入力手段によって入力した低解像度画像に、前
    記検査結果記憶手段に記憶された高解像度画像を重ね合
    わせる画像処理手段と、 この画像処理手段によって重ね合わされた合成画像中に
    現れた前記欠陥に対して、ビームを照射することにより
    当該欠陥を修正するビーム照射手段と、 を備えたフォトマスク修正装置。
  2. 【請求項2】 前記ビームがレーザビームである、請求
    項1記載のフォトマスク修正装置。
  3. 【請求項3】 前記画像処理手段は、前記高解像度画像
    及び前記低解像度画像の輪郭を鮮明にし寸法を調整する
    鮮明化機能を有する、請求項1又は2記載のフォトマス
    ク修正装置。
  4. 【請求項4】 前記画像処理手段は、前記高解像度画像
    及び前記低解像度画像を二値化することにより、当該高
    解像度画像及び当該低解像度画像の輪郭を鮮明にし寸法
    を調整する鮮明化機能を有する、請求項1又は2記載の
    フォトマスク修正装置。
  5. 【請求項5】 欠陥が明瞭に示されたフォトマスクの高
    解像度画像をフォトマスク検査装置から予め入力してお
    き、 前記フォトマスクの低解像度画像を光学顕微鏡を用いて
    入力し、 この光学顕微鏡を用いて入力した低解像度画像に、前記
    フォトマスク検査装置から入力した高解像度画像を重ね
    合わせ、 この重ね合わされた合成画像中に現れた前記欠陥に対し
    て、ビームを照射することにより当該欠陥を修正する、 フォトマスク修正方法。
  6. 【請求項6】 前記ビームがレーザビームである、請求
    項5記載のフォトマスク修正方法。
  7. 【請求項7】 前記低解像度画像に前記高解像度画像を
    重ね合わせる際に、当該高解像度画像及び当該低解像度
    画像の輪郭を鮮明にし寸法を調整する、 請求項5又は6記載のフォトマスク修正方法。
  8. 【請求項8】 前記低解像度画像に前記高解像度画像を
    重ね合わせる際に、当該高解像度画像及び当該低解像度
    画像を二値化することにより、当該高解像度画像及び当
    該低解像度画像の輪郭を鮮明にし寸法を調整する、 請求項5又は6記載のフォトマスク修正方法。
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