JP2000162458A - 光導波路素子の製造方法 - Google Patents

光導波路素子の製造方法

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JP2000162458A
JP2000162458A JP33603398A JP33603398A JP2000162458A JP 2000162458 A JP2000162458 A JP 2000162458A JP 33603398 A JP33603398 A JP 33603398A JP 33603398 A JP33603398 A JP 33603398A JP 2000162458 A JP2000162458 A JP 2000162458A
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waveguide
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Hiroyuki Yamamoto
裕之 山本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 充分な厚みの光導波路を備えた光導波路素子
を製造する。 【解決手段】 基板1上のデバイス形成部分1a間を高
さ数十μm以上の格子状の壁1bで仕切る。この状態で
光導波路材料4をスピンコートする。この壁1bにより
仕切られた凹部1cに光導波路材料4が流れ込むので、
1層分の塗布で厚さ数十μmの層が形成され、これを硬
化処理することにより厚膜の光導波路5が形成できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、通信やコンピュー
タ等において光信号を伝搬させる光導波路を有する光導
波路素子の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、通信やコンピュータの分野におい
て、ボード間、モジュール間の光インターコネクション
用の光導波路素子の開発が行われている。
【0003】このような光導波路素子では、電気デバイ
スと光デバイスとの混載が必要になる。このため、光導
波路の材料としては、耐熱性が高く、光の伝搬損失の小
さなものが求められる。光導波路に用いられる材料とし
ては、ガラス、半導体、高分子(ポリマー)材料等が知
られているが、この中で、高分子材料は、他の材料と比
較して加工性や経済性に優れた特徴を有しており、特に
ポリイミドは、そのガラス転移点の高さから、光インタ
ーコネクション用の光導波路の有力な材料となってい
る。
【0004】光導波路は一般に、光の伝搬領域であるコ
ア領域と、それに接するクラッド層とからなり、いずれ
も上記のような材料から形成される。クラッド層はコア
領域よりも屈折率が低くなっており、コア領域を囲むこ
とにより、伝搬領域を通る光をクラッド層表面で全反射
させ、クラッド層での透過による光の伝搬損失を軽減す
るようになっている。
【0005】また、光導波路を半導体基板に形成する場
合は、バッファ層(下部クラッド層)が必要であり、バ
ッファ層形成後に上記コア領域を形成する。バッファ層
は、コア領域と基板とを光学的に隔離することにより、
基板からコア領域への光学的影響を軽減するものであ
る。基板として半導体基板等のように光学上の損失性媒
体からなる材料を使用する場合には、このバッファ層は
不可欠である。
【0006】高分子材料による光導波路を製造するうえ
で、基板としてシリコン基板を用いた場合には、下部ク
ラッド層の働きを兼ねたバッファ層として、そのシリコ
ン基板の熱酸化膜を利用することができる。バッファ層
である熱酸化膜の形成されたシリコン基板に、スピンコ
ートでポリイミドを塗布し、熱処理を施して、スラブ光
導波路が形成される。また、このポリイミド層をパター
ニングすることで、チャネル型光導波路を形成すること
もできる。
【0007】さらに、この上に誘電体を積層して上部ク
ラッド層を設けることもできる。チャネル型光導波路の
上部と下部とにクラッド層が形成されている場合は、光
導波路層が埋め込まれた構造となる。このような埋め込
み型の高分子光導波路を製造する方法として、図11に
示したものがある。すなわち、図11(a)に示すよう
に、シリコンウェハー101上に下部クラッド層102
を塗布形成し、図11(b)に示すように、下部クラッ
ド層102にコア層埋め込み溝102aを加工する。こ
の加工は、例えば、パターニングされたフォトレジスト
をマスクにしてドライエッチングを施すことで行うこと
ができる。続いて、図11(c)に示すように、コア材
料であるポリイミド103を埋め込み、図11(d)に
示すように、エッチバックで平坦化し、最後に、図11
(e)に示すように、上部クラッド層104を塗布形成
して、埋め込み型の光導波路105が形成される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】通常、良好な伝搬を行
うには、光導波路の高さ(厚み)は40μm以上が好ま
しいとされている。40μm以上あれば、光導波路素子
と、例えば半導体レーザ等の発光素子とを互いに結合さ
せるときに、その結合を、容易な調整により行うことが
できる。
【0009】一方、例えば高分子材料をスピンコートで
塗布することにより高分子光導波路を形成する場合であ
れば、塗布の作業性や膜厚の均一性等から、その塗布厚
さは10μm程度が限度となっており、充分な厚みで形
成することができない。これは、粘度のあまり大きい塗
布材料を用いることができないからである。すなわち、
厚く塗るためには塗布材料の粘度を上げればよいが、粘
度が高いと、スピンコートであれば、最初の滴下厚みが
大きくなり、塗布材料が遠心力で飛び散って基板に塗り
ムラが残ってしまう。飛び散らなくするためにはスピン
の回転数を遅くすればよいが、こうすると、表面張力の
ため、基板の最外周が厚くなってしまう。したがって、
塗布材料の粘度をあまり大きくすることができず、それ
ゆえ、塗布厚さをあまり厚くすることができない。
【0010】このように、塗布方法(条件)によって塗
布材料の粘度が制限を受けるため、充分厚い、所望の厚
さで塗布することが困難である。
【0011】また、上記のように塗布厚さが足りないの
を補う目的で多層塗りをすると、先に塗布しておいた層
が後の塗布の際に用いられる溶剤で溶けてしまう不具合
がある。また、先の層を熱処理して固定した後に次の層
を重ね塗りすると、後の層への熱処理によって先の層が
剥がれてしまう不具合がある。
【0012】これは、上述の埋め込み型の高分子光導波
路の場合でも同様である。すなわち、この場合には、バ
ッファ層(下部クラッド層)を形成する際に上記不具合
が起きる。
【0013】このように、従来の光導波路素子の製造方
法では、塗布厚さが10μm以下といったように、塗布
条件による塗布厚さの制約が存在する。このため、充分
な厚みの光導波路を形成することが困難であるという問
題点がある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、請求項1記載の光導波路素子の製造方法は、光導波
路形成面に光導波路材料を塗布後、該光導波路材料を硬
化させて光導波路を形成する光導波路素子の製造方法に
おいて、上記光導波路形成面上に、目的物である光導波
路素子が形成される領域同士を仕切る壁を形成し、上記
光導波路形成面上に、上記光導波路材料を塗布し、上記
光導波路材料を硬化することを特徴としている。
【0015】上記の方法により、上記光導波路形成面上
に、目的物である光導波路素子が形成される領域同士を
仕切る壁を形成する。すなわち、上記光導波路形成面上
であって、目的物である光導波路素子同士の間隙に相当
する箇所に壁を形成する。また、各光導波路素子におい
て、他の光導波路素子と接していない辺の周囲について
も、同様の壁を形成しておく。このようにして、目的物
である光導波路素子が形成される領域を一つずつ囲う囲
いとしての上記壁を形成する。なお、上記光導波路形成
面としては、例えば、シリコン基板等の基板の表面が挙
げられる。
【0016】次に、上記光導波路形成面上に、上記光導
波路材料を塗布する。この結果、上記壁に囲まれた凹部
に、まだ流動状を持ったままの上記光導波路材料が注が
れることになる。なお、上記光導波路材料としては、例
えば、光硬化性または熱硬化性を有する高分子が挙げら
れる。
【0017】次に、上記光導波路材料を硬化する。例え
ば、光硬化性を有する光導波路材料の場合は光を照射す
る。熱硬化性を有する光導波路材料の場合は加熱する。
【0018】なお、一つの光導波路形成面に目的物であ
る光導波路素子を複数個製造した場合は、次に光導波路
素子同士を分離するが、もし最終的に壁が不要であれ
ば、分離の際またはその前または後に、上記壁を除去す
る。
【0019】したがって、光導波路形成面上の各光導波
路素子間が壁で仕切られた状態で光導波路材料を塗布し
ており、この壁により仕切られた、光導波路素子を製造
するための凹部に、光導波路材料が流れ込むことにな
る。このとき、壁により移動が規制されているため、塗
布された光導波路材料が、流動状態のままにもかかわら
ず、目的の場所にとどまる。したがって、塗布するたび
ごとに加熱等により乾燥・硬化させる必要がない。この
ため、塗布と次の塗布との間に硬化処理を挟まないとい
う意味で1回の塗布作業で、例えば厚さ数十μmといっ
たように、充分な厚みの光導波路材料の層を形成するこ
とができる。すなわち、塗布方法や塗布材料、塗布面の
性質といった通常の塗布条件に依存した、1回の最大塗
布厚みとは無関係に、充分な厚みの光導波路材料の層を
形成することができる。
【0020】それゆえ、この光導波路材料の層を硬化処
理することによって、充分な厚みの光導波路を形成し、
充分な厚みの光導波路を備えた光導波路素子を製造する
ことができる。
【0021】例えば、基板上の各光導波路素子間が壁で
仕切られた状態で高分子材料をスピンコートすることに
より、この壁により区切られた、デバイスを製造するた
めの凹部に、高分子材料が流れ込むことになる。このた
め、1回の塗布で厚さ数十μmの樹脂層を形成すること
ができ、これを硬化処理することにより厚膜高分子光導
波路を製造することができる。
【0022】なお、好ましくは、上記壁を形成した後、
上記光導波路材料を、上記光導波路形成面上および上記
壁上に塗布により積層する。その後、その積層状態で上
記光導波路材料を硬化する。それにより、壁で囲まれた
凹部には、壁がない状態で塗布・形成した場合よりも厚
い厚みの光導波路を持った光導波路素子を製造すること
ができる。
【0023】請求項2記載の光導波路素子の製造方法
は、請求項1の構成に加えて、上記壁を、上記光導波路
形成面上に格子状に形成することを特徴としている。
【0024】上記の方法により、上記壁を、上記光導波
路形成面上に格子状に形成する。したがって、光導波路
の厚さを、光導波路形成面上の全ての箇所において均一
にすることができる。それゆえ、光導波路の特性を安定
にすることができる。
【0025】請求項3記載の光導波路素子の製造方法
は、請求項1の構成に加えて、上記壁を、上記光導波路
形成面の光導波路形成部分をあらかじめエッチング加工
することにより形成することを特徴としている。
【0026】上記の方法により、上記壁を、上記光導波
路形成面の、光導波路形成部分をあらかじめエッチング
加工することにより形成する。したがって、壁の作製が
容易になる。それゆえ、光導波路素子の製造コストを抑
えることができる。
【0027】請求項4記載の光導波路素子の製造方法
は、請求項1の構成に加えて、上記壁を、メッキによる
金属膜で形成することを特徴としている。
【0028】上記の方法により、上記壁を、メッキによ
る金属膜で形成する。したがって、光導波路の形成後に
エッチングすることにより壁を除去できるので、壁の除
去が容易になる。それゆえ、光導波路素子の構造の自由
度を広げることができる。
【0029】請求項5記載の光導波路素子の製造方法
は、請求項1ないし4のいずれかの構成に加えて、上記
光導波路材料を光硬化性樹脂とすることを特徴としてい
る。
【0030】上記の方法により、上記光導波路材料を光
硬化性樹脂(感光性樹脂)とする。したがって、低損失
で低収縮の厚膜光導波路が作製できる。それゆえ、光導
波路素子の特性を安定にすることができる。
【0031】なお、請求項1の構成において、上記光導
波路材料をポリイミドとすることにより、高耐熱性で低
損失の厚膜光導波路が作製できる。それゆえ、光導波路
素子の特性を向上させることができる。
【0032】
【発明の実施の形態】〔実施の形態1〕本発明の実施の
一形態について図1ないし図8に基づいて説明すれば、
以下の通りである。図1(f)に示すように、本実施の
形態に係る光導波路素子6は、基板1上に、フォトダイ
オードやトランジスタ等の電気デバイス(以下、単にデ
バイスと称する)2、バッファ層3、および光導波路5
を備えている。
【0033】次に、上記光導波路素子6の製造過程を説
明する。図1は、本実施の形態に係る光導波路素子の各
製造過程を説明するものであり、円盤状の基板1をその
円盤の平面が水平になるように載置して横から見た断面
図である。図1(a)に示すように、基板1の上側の面
(光導波路形成面)(図1中、上側の面)に、デバイス
形成部分1aを、10μm以上の深さを持った窪みであ
る凹部1cが出来るようにエッチング加工する。基板1
が半導体基板、特にシリコン基板であれば、例えば、エ
ッチング液としてKOH溶液を用いた、ウェットエッチ
ングにより容易に加工できる。また、基板1がガラス基
板やセラミック基板であれば、例えば、CF4 等のCF
系ガスを用いた、RIE(反応性イオンエッチング)に
より容易に加工できる。
【0034】上記凹部1cの形成により、エッチングさ
れずに残った部分が壁1b…となり、壁1bと壁1bと
に挟まれた部分である上記凹部1cに相当する基板1上
面が上記デバイス形成部分1aとなる。光導波路形成面
となる面として上記基板1のような半導体基板の表面を
用い、これに直接上記窪みを形成すると、はじめから充
分な厚みを持った部材(基板1)に窪みを形成すること
になるため、充分深い凹部1c、すなわち充分高い壁1
bを形成することができる。
【0035】上記壁1bは、目的物である光導波路素子
6(図1(f)参照)が形成される領域の周囲から後述
の光導波路材料4が硬化前に流れ出さないように、該光
導波路素子6が形成される領域同士を仕切ることによ
り、該領域を一つずつ囲う機能を有している。したがっ
て、上記壁1bは、上記基板1の上面上であって、光導
波路素子6同士の間隙、および、各光導波路素子6にお
ける他の光導波路素子6と接していない辺の周囲に形成
される。
【0036】ここでは、目的物である光導波路素子6の
基板面内での形状は例えば正方形形状であり、凹部1c
の形状、言い換えればデバイス形成部分1aの形状も正
方形である。壁1bと壁1bとに挟まれた上記デバイス
形成部分1aの1辺の長さ(図1中、横方向の長さ)
は、例えば2mm角である。
【0037】このように、凹部1cの形状は、目的物で
ある光導波路素子6の形状に合わせたものであればよ
く、正方形をはじめとする四角形や、また別の形状でも
よく、特に限定されない。また、基板1の、どの部分
に、何個の光導波路素子6(凹部1c)を形成するかも
特に限定されない。また、上から見たときの壁1b…の
形状も、それによって閉じた形状の凹部1c…が形成さ
れるように、とぎれずに連続する閉じた形状であって、
光導波路素子6の形状に対応していればよく、特に限定
されない。
【0038】本実施の形態においては、図5に示すよう
に、上記壁1b…は、基板1を上から見たときに、凹部
1c…が、上記光導波路形成面上に格子状に配置される
ように形成されている。そのため、各凹部1cの面積が
充分小さく、また、凹部1c…に光導波路材料4の「た
まり」ができ、光導波路材料4が凹部1c…の外へ流れ
出にくくなる。したがって、光導波路の厚さを、基板1
の面上の全ての箇所において均一にすることができる。
それゆえ、光導波路の特性を安定にすることができる。
【0039】格子状以外の壁1b…の配置例としては、
例えば図6に示すように、凹部1c…が、各頂点が直角
な図形からなるものや、図7に示すように、凹部1c…
が、合同あるいは合同でない正六角形等の六角形からな
るものや、図8に示すように、凹部1c…が、合同ある
いは合同でない正三角形等の三角形からなるものが挙げ
られる。
【0040】ここで、導波条件にもよるが、波長600
〜800nmの光に対して、マルチモードの導波路で、
他の素子、例えば半導体レーザやプラスチック光ファイ
バー等(図示せず)との位置(主に光軸の高さ)合わせ
を容易にするには、光導波路5(図1(e)参照)は厚
い(高い)(図1中、縦方向の長さが長い)ほうがよ
い。光導波路5が充分厚ければ、光導波路素子6と上記
他の素子とを互いに結合させるときに、その結合を、容
易な調整により行うことができる。これは、光導波路5
が充分厚ければ、充分な高さの光導波路5が得られるた
め、この光導波路5と上記他の素子との光軸ずれが生じ
ても、光伝搬の損失の変化を少なく抑えることができる
からである。これにより、導波光の良好な伝搬を行うこ
とができる。
【0041】しかしながら、光導波路材料4は、応力で
剥がれたりする問題があるため、重ね塗りをしても、こ
の例では40μm程度が、光導波路5の厚みの限度とな
っている。一方、高分子材料をスピンコートで塗布する
ことにより高分子からなる光導波路5を形成する場合に
は、塗布の作業性や膜厚の均一性等から、凹凸のない通
常の平面に塗布する場合の1回の塗布厚さは10μm程
度が限度となっている。
【0042】そこで、上記壁1b…の高さ(図1中、縦
方向の長さ)を30μm以上に設定すれば、重ね塗りを
しなくても、光導波路5の厚みとして、上記のような重
ね塗りも含めた限度値(この例では40μm)以上の厚
みを容易に達成することができる。このように、所望の
厚みに合わせて壁1b…の高さを設定することにより、
上述のように好ましい充分な高さの光導波路5を得るこ
とができる。それにより、光導波路5と他の素子との光
軸ずれが生じても光伝搬の損失の変化を少なく抑えるこ
とができ、導波光の良好な伝搬を行うことができる。
【0043】つまり、特に、塗布厚さが充分な場合に
は、後述の光導波路材料4のうち壁1b…の上面に積も
る分の厚み(h1 とする)(図1(d)参照。図1中、
縦方向の長さ)は、塗布する材料と塗布面の性質、また
塗布方法により、上記10μmのように決まる。一方、
所望の、良好な伝搬を行うのに必要な厚み(Hとする)
は、光導波路素子6を使用する状況により、上記40μ
mのように決まる。そこで、本実施の形態では、h
1 と、壁1b…の高さ(凹部1cの深さ)(h2 とす
る)との合計が、Hと等しくなるように設定している。
すなわち、h1 =10μm、h2 =30μm、H=40
μm、h1 +h2 =Hである。
【0044】また、上記例以外にも、h1 =5μm等の
ように、平面への1回の塗布による厚みが塗布方法に依
存して変わった場合には、h1 が変化することになるの
で、それに応じて、h2 =35μmのように、壁1b…
の高さh2 を調整することで対応できる。また、H=4
5μm等のように、良好な伝搬を行うのに必要な厚みH
の値が変わった場合でも、それに応じて、h2 =35μ
mのように、壁1b…の高さh2 を調整することで対応
できる。このように、壁1b…の高さh2 は、その条件
下におけるh1 、Hに応じて、h2 =H−h1 で求めれ
ばよい。
【0045】なお、もし、硬化により光導波路材料4が
収縮または膨張して体積が減少または増加し、それに伴
って光導波路材料4の厚みが減少または増加する場合
は、上記Hは、硬化前後の厚み変化を考慮した値とする
必要がある。
【0046】壁1bの厚み(dとする)(図1中、横方
向の長さ)については、壁1bがテーパ形状になること
も考慮すると以下のようになる。すなわち、まず、テー
パを横から見たときにできる二等辺三角形の底辺とテー
パ形状の斜めの辺とのなす角をテーパ角θと称すること
とする。起こりうる、好ましくない最も極端な場合とし
てテーパ角が45°であるテーパを想定した場合に、上
記壁1bの高さh2 を30μm以上にするには、d=2
2 /tanθにより、上記テーパの底辺すなわち壁1
bの根元の横方向の長さ(厚み)dは60μm以上必要
となる。したがって、壁1bがテーパ形状になる場合に
は、壁1bの厚みdとしては60μm以上が好ましい。
このように、壁1bの厚みdは、上記h2 の値に応じて
上記式から求めればよい。
【0047】続いて、図1(b)に示すように、熱拡散
等で、デバイス2…、すなわち、フォトダイオードやト
ランジスタ等を形成する。
【0048】この後、図1(c)に示すように、下部ク
ラッド層の働きを兼ねたバッファ層3を形成する。バッ
ファ層3は、基板1と、伝搬領域であるコア領域として
の後述の光導波路5とを光学的に隔離することにより、
基板1のコア領域への光学的影響を軽減する機能を持
つ。また、バッファ層3は、下部クラッド層の働きを兼
ねている。すなわち、コア領域よりも屈折率が低くなっ
ており、コア領域を囲むことにより、コア領域を通る光
をこの下部クラッド層表面で全反射させ、この下部クラ
ッド層での透過による光の損失を軽減する機能を持つ。
【0049】バッファ層3としては、光導波路材料4よ
り屈折率が低く、使用波長において透明なものが使用で
きる。例えば酸化ケイ素が使用できる。酸化ケイ素であ
れば、スパッタリングやCVD(Chemical Vapor Depos
ition )等で形成できる。また他にも、例えば、ガラス
のスパッタ膜も使用できる。また例えば、後述のコア領
域の材料である光導波路材料4と同じくポリイミドであ
って、かつ、上記のように光導波路材料4よりも屈折率
が低いものを使用することもできる。あるいは、ポリイ
ミド以外にも、PMMA(ポリメチルメタクリレー
ト)、ポリカーボネート、ポリスチレン等、あるいは、
これらを主成分とするプラスチックを使用することもで
きる。
【0050】本実施の形態では、バッファ層3として酸
化ケイ素を用いており、スパッタリングやCVDにより
酸化ケイ素を数μmの厚さで基板1上に成膜する。これ
により、デバイス形成部分1aの上面、および、壁1b
…の上面に、一様な厚みの酸化ケイ素のバッファ層3が
形成される。
【0051】次に、図1(d)に示すように、光導波路
材料4をスピンコートで塗布する。光導波路材料4とし
ては、ガラス、半導体、高分子(ポリマー)材料等が使
用可能であり、本実施の形態では、その中の高分子材料
を用いる。高分子材料としては、ポリイミドや光硬化性
樹脂(感光性樹脂)が挙げられる。あるいは、ポリイミ
ド以外にも、PMMA、ポリカーボネート、ポリスチレ
ン等、あるいは、これらを主成分とするプラスチックを
用いてもよい。上記光硬化性樹脂としては、紫外線硬化
型エポキシ樹脂、紫外線硬化型シリコン樹脂、光重合型
アクリル樹脂、感光性ポリイミド等が挙げられる。
【0052】そして、光導波路材料4がポリイミドのよ
うに加熱を必要とするものであれば、加熱処理を施す。
また、光導波路材料4が光硬化性樹脂であれば、光照射
による硬化処理を施す。一般に、ポリイミドよりも光硬
化性樹脂のほうが硬化時の収縮が少ないので、膜厚の精
度を高めたい場合等には光硬化性樹脂のほうが好まし
い。
【0053】上記光導波路材料4をポリイミドとするこ
とにより、高耐熱性で低損失の、厚膜の光導波路が作製
できるので、光導波路素子6の特性を向上させることが
できる。また、上記光導波路材料4を光硬化性樹脂とす
ることにより、低損失で低収縮の、厚膜の光導波路が作
製できるので、光導波路素子6の特性を安定にすること
ができる。
【0054】このように、壁1b…の上面には、それを
囲う壁となる部材が形成されていないので、この面に
は、スピンコートによる塗布という条件に基づいて存在
する最大値以下の厚み、すなわち、最大、10μmの厚
みで光導波路材料4が塗布される。一方、各光導波路素
子6相当部同士の間は、高さ10μm以上の壁1bで仕
切られているので、窪み部分である凹部1cの表面へ
は、上述の最大値にかかわらず、壁1bの高さ分の厚み
の厚膜塗布が可能となる。その結果、前述のように、こ
の壁1bの高さ分の厚みと壁1b上に積層された光導波
路材料4の厚みとを合計した厚みの厚膜塗布を、容易に
行うことができる。なお、前述のように、本実施の形態
では壁1b…の高さを30μm以上としている。
【0055】つまり、壁1bがなければ、スピンコート
による塗布では、1回すなわち10μm分塗布するごと
に、塗布した光導波路材料4を硬化させなければ、その
場所に光導波路材料4を順次高く積み上げていく(重ね
塗り)ことはできない。しかしすでに述べたように、加
熱乾燥により硬化させても次の積層分により前の分が溶
解してしまう。あるいはまた、先に積層した分が上の層
の収縮の影響を受けて剥がれてしまう。これに対して、
本実施の形態では、上記のように壁1b…に挟まれた領
域に光導波路材料4を塗布し、所望の厚み(高さ)にな
るまでは塗布済み光導波路材料4をまだ流動状態のまま
とし、所望の厚み(高さ)になってから加熱等により硬
化させている。そのため、上記のような溶解や剥がれを
招くことなく所望の厚みを得ている。
【0056】そして、必要であれば、図1(e)に示す
ように、光導波路材料4をパターニングして光導波路5
とする。この作製方法の例を図2を用いて説明する。す
なわち、例えば、図2(a)(図1(d)と同一)に示
す状態から、図2(b)に示すように、酸化ケイ素膜1
1を光導波路材料4上にスパッタリングやCVD等で成
膜し、その後さらにフォトレジスト12を塗布する。図
2(c)に示すように、フォトレジスト12を露光・現
像・ベークしてパターニングし、図2(d)に示すよう
に、これをマスクとしてまず酸化ケイ素膜11をCF4
等によるRIEによりパターニングする。なお、残った
フォトレジストは除去しなくてもよい。続いて、図2
(e)に示すように、このパターニングされた酸化ケイ
素膜11をマスクとして、光導波路材料4の不要部分
を、O2 によるRIE等のドライエッチングにより除去
して光導波路5とする。そして、図2(f)に示すよう
に、マスクの酸化ケイ素膜11をCF4 等でRIE除去
する。なお、このとき、同図に示すように、下部クラッ
ド層であるバッファ層3も少し掘られることがあるが、
このような場合には、バッファ層3の厚みを、余裕をみ
た厚みにあらかじめ設定しておけばよい。
【0057】最後に、図1(f)に示すように、光導波
路素子6ごとに切り離して、各光導波路素子6…が完成
する。
【0058】さらに、光導波路材料4の上に誘電体を積
層して上部クラッド層を設けて、光導波路5が埋め込ま
れた構造とすることもできる。
【0059】このように、本実施の形態では、光導波路
材料4を、壁1b同士で挟まれた凹部1cの表面に塗布
するようになっているため、1層分の塗布で充分厚い光
導波路を形成することができる。すなわち、上記壁1b
…にて、基板1の目的物である光導波路素子6が形成さ
れる各領域を囲うようにしているため、この壁1bの高
さを調節するだけで、流動性のある光導波路材料4を、
塗布処理によってこの壁1bの高さ(および壁1b上に
積もる光導波路材料4の厚みとの合計)にまで流し込む
ことができる。1回の塗布で流し込みきれない場合は複
数回塗布すればよい。上記壁1bの高さにまで光導波路
材料4を流し込み終わった後で、該光導波路材料4を硬
化する。
【0060】なお、この例では、図1(d)で示すよう
に、光導波路材料4の膜の厚みが、壁1b…の高さh2
と壁1b…の上面に積もる分の光導波路材料4の厚みh
1 との合計になっている。なお、このように積層するた
めには、好ましくは、図1(d)で示した工程におい
て、光導波路材料4を厚く塗ればよい。厚く塗るために
は、不具合の起こらない範囲で、光導波路材料4の粘度
を上げるか、スピンコートの回転数を遅くすればよい。
【0061】一方、図1(d)で示した工程において、
同図に示すように塗布する代わりに、図3に示すよう
に、壁1b…に囲まれた構造に対して塗布する光導波路
材料4の量を、図1(d)の場合よりも少なくして薄く
塗布すれば、図3に示すように、ちょうど壁1b…の上
面と同じ高さにまで積層された光導波路材料4の膜を形
成することもできる。また、図4に示すように、壁1b
…に囲まれた構造に対して塗布する光導波路材料4の量
を、図3の場合よりもさらに少なくして薄く塗布すれ
ば、壁1b…の上面の高さよりも低い(浅い)厚さの光
導波路材料4の膜を形成することもできる。図3は図1
(d)の場合よりも光導波路材料4の塗布量が少なく、
塗布厚みが図1の場合よりも少し薄い場合を示し、図4
は、図3の場合よりもさらに光導波路材料4の塗布量が
少なく、塗布厚みが図3の場合よりも薄い場合を示して
いる。このように、光導波路材料4の塗布量を適宜調整
することにより、所望の厚みの光導波路5を形成するこ
とができる。
【0062】また、本実施の形態では、電気デバイスと
光デバイスとを混載した光導波路素子を作製している
が、光デバイスのみでよい場合は、上記デバイス2は形
成不要である。
【0063】〔実施の形態2〕本発明の他の実施の形態
について図9および図10に基づいて説明すれば、以下
の通りである。なお、説明の便宜上、前記の実施の形態
の図面に示した部材と同一の機能を有する部材には、同
一の符号を付記してその説明を省略する。
【0064】図9および図10を用いて、本実施の形態
に係る光導波路素子の製造工程を説明する。まず、図9
(a)に示すように、エピタキシャル層を含むシリコン
基板である基板1を用意する。図9(b)に示すよう
に、基板1の表面(光導波路形成面)中、光導波路素子
相当部に、フォトダイオード、トランジスタ、IC等
の、デバイス2を形成する。そして、基板1の上記表面
に、酸化膜あるいは窒化膜からなる絶縁層21が設けら
れ、一部には配線22が形成される。図9(c)に示す
ように、配線22の保護のために、絶縁層21の上に、
酸化ケイ素膜からなる保護層23を形成する。
【0065】図9(d)に示すように、スパッタリング
により、メッキの核となる金属層24を、保護層23の
上に薄く成膜する。図9(e)に示すように、光導波路
素子相当部にフォトレジスト25を塗布し、パターニン
グする。このフォトレジスト25としては、メッキ膜よ
り厚いので、フィルムレジストを使用する。図9(f)
に示すように、メッキにより、フォトレジスト25間、
すなわち光導波路素子相当部間に、金属壁(壁)7を形
成する。本実施の形態では、メッキにて、高さ10μm
以上の金属壁7…を形成する。
【0066】金属壁7は、例えば、ウエットエッチン
グ、ドライエッチング、射出成形、機械加工等で形成で
きる。ただし形成方法は特に限定されない。金属壁7の
材料となる金属は、メッキにて基板1に一様な厚みで良
好に厚膜を形成でき、エッチング(ウエットまたはドラ
イ)等により除去可能なものであって、製造工程中に変
質等を起こさないものであれば特に限定されない。例え
ばニッケル等が挙げられる。また、金属壁7の高さ(h
2 )は、実施の形態1同様、塗布条件によって決まる、
光導波路材料4のうち金属壁7…の上面に積もる分の厚
み(h1 )と、所望の良好な伝搬を行うのに必要な厚み
(H)とから、h2 =H−h1 に基づき求めればよい。
【0067】デバイス2の作製には高温での拡散工程が
あるため、また、金属壁7のような壁のない平坦な状態
のほうが、露光エッジのなまりがなくなり高解像度のフ
ォトリソグラフィーを行うことができるので、まずデバ
イス2を形成してから金属壁7を形成するようにする。
【0068】その後、図9(g)に示すように、フォト
レジスト25を除去し、つづいて金属層24を除去す
る。
【0069】次に、図10を用いて、図9の続きを説明
する。なお、図10では、図9で示した、絶縁層21、
配線22、保護層23、金属層24、フォトレジスト2
5の図示は省略する。
【0070】図9を用いて説明したようにしてあらかじ
めデバイス2…が形成されることにより、図10(a)
に示すように、基板1のデバイス形成部分1aが、上述
のように、メッキで形成された高さ10μm以上の金属
壁7…で隔てられた構成となる。
【0071】図10(b)に示すように、実施の形態1
同様にバッファ層3を形成する。次いで、図10(c)
に示すように、実施の形態1同様に光導波路材料4をス
ピンコートで塗布する。そして、実施の形態1同様、光
導波路材料4が光硬化性樹脂であれば光照射による硬化
処理、ポリイミドであれば加熱による硬化処理を施す。
【0072】実施の形態1同様、各光導波路素子6相当
部同士の間は、高さ10μm以上の金属壁7で仕切られ
ているので、窪み部分である凹部1cの表面への、厚み
(高さ)10μm以上の厚膜塗布が容易となる。
【0073】そして、必要であれば、図10(d)に示
すように、光導波路材料4をパターニングして光導波路
5とする。また、金属壁7は露出しているので、ここ
で、図10(e)に示すように、余分な金属壁7をエッ
チング除去してもよい。
【0074】最後に、図10(f)に示すように、光導
波路素子6ごとに切り離して、各光導波路素子6…が完
成する。
【0075】このように、本実施の形態では、光導波路
材料4を、金属壁7同士で挟まれた凹部1cの表面に塗
布するようになっているため、1層分の塗布で充分厚い
光導波路を形成することができる。
【0076】なお、本発明に係る厚膜高分子光導波路の
製造方法を、下記のように構成してもよい。すなわち、
厚さ10μm以上の高分子材料としての樹脂層をスピン
コート法で塗布し、これを処理することで高分子光導波
路層を形成する厚膜高分子光導波路の製造方法におい
て、基板上の各デバイス間を高さ数十μm以上の壁で仕
切る。この状態で高分子材料をスピンコートする。
【0077】上記の構成によれば、この壁により区切ら
れた、デバイスを製造するための凹部に高分子材料が流
れ込むので、壁と壁との間のデバイス形成部分で、1回
の塗布で厚さ数十μmの樹脂層が形成される。このた
め、光導波路としての高分子層の厚さを厚くすることが
できる。これを処理することにより、厚膜高分子光導波
路が製造できる。
【0078】また、好ましくは、その壁を、デバイス基
板上に格子状に形成する。それによって、高分子層の厚
さを、基板上の全ての箇所において均一にすることがで
きる。
【0079】また、好ましくは、その壁を、デバイス基
板のデバイス形成部分をあらかじめエッチング加工する
ことにより形成する。それにより、壁の作製が容易にな
る。あるいはまた、好ましくは、その壁を、メッキによ
る金属膜で形成する。それにより、高分子層形成後にエ
ッチングすることにより壁を除去できるので、壁の除去
が容易になる。
【0080】また、好ましくは、上記高分子をポリイミ
ドとする。それにより、高耐熱性で低損失の厚膜光導波
路が作製できる。あるいはまた、好ましくは、上記高分
子を感光性樹脂とする。それにより、低損失で低収縮の
厚膜光導波路が作製できる。
【0081】
【発明の効果】以上のように、本発明の請求項1記載の
光導波路素子の製造方法は、光導波路形成面に光導波路
材料を塗布後、該光導波路材料を硬化させて光導波路を
形成する光導波路素子の製造方法において、上記光導波
路形成面上に、目的物である光導波路素子が形成される
領域同士を仕切る壁を形成し、上記光導波路形成面上
に、上記光導波路材料を塗布し、上記光導波路材料を硬
化する方法である。
【0082】それゆえ、充分な厚みの光導波路を備えた
光導波路素子を製造することができるという効果を奏す
る。
【0083】請求項2記載の光導波路素子の製造方法
は、請求項1の構成に加えて、上記壁を、上記光導波路
形成面上に格子状に形成する方法である。
【0084】それゆえ、請求項1の構成による効果に加
えて、光導波路の厚さを、光導波路形成面上の全ての箇
所において均一にし、光導波路の特性を安定にすること
ができるという効果を奏する。
【0085】請求項3記載の光導波路素子の製造方法
は、請求項1の構成に加えて、上記壁を、上記光導波路
形成面の光導波路形成部分をあらかじめエッチング加工
することにより形成する方法である。
【0086】それゆえ、請求項1の構成による効果に加
えて、壁の作製が容易になり、光導波路素子の製造コス
トを抑えることができるという効果を奏する。
【0087】請求項4記載の光導波路素子の製造方法
は、請求項1の構成に加えて、上記壁を、メッキによる
金属膜で形成する方法である。
【0088】それゆえ、請求項1の構成による効果に加
えて、壁の除去が容易になり、光導波路素子の構造の自
由度を広げることができるという効果を奏する。
【0089】請求項5記載の光導波路素子の製造方法
は、請求項1ないし4のいずれかの構成に加えて、上記
光導波路材料を光硬化性樹脂とする方法である。
【0090】それゆえ、請求項1ないし4のいずれかの
構成による効果に加えて、光導波路素子の特性を安定に
することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る光導波路素子の製造方法における
製造工程の一例を示す断面図である。
【図2】図1の製造工程における光導波路材料のパター
ニング方法の一例を示す断面図である。
【図3】図1の製造工程における光導波路材料の塗布方
法の一例を示す断面図である。
【図4】図1の製造工程における光導波路材料の塗布方
法の他の例を示す断面図である。
【図5】図1の製造工程における壁および凹部の形状の
一例を示す平面図である。
【図6】図1の製造工程における壁および凹部の形状の
他の例を示す平面図である。
【図7】図1の製造工程における壁および凹部の形状の
さらに他の例を示す平面図である。
【図8】図1の製造工程における壁および凹部の形状の
さらに他の例を示す平面図である。
【図9】本発明に係る光導波路素子の製造方法における
製造工程の他の例を示す断面図である。
【図10】図9の製造工程に続く光導波路素子の製造工
程の例を示す断面図である。
【図11】従来の光導波路素子の製造方法における製造
工程の一例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 基板 1a デバイス形成部分 1b 壁 1c 凹部 2 デバイス 3 バッファ層 4 光導波路材料 5 光導波路 6 光導波路素子 7 金属壁(壁) 11 酸化ケイ素膜 12 フォトレジスト 21 絶縁層 22 配線 23 保護層 24 金属層 25 フォトレジスト

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光導波路形成面に光導波路材料を塗布後、
    該光導波路材料を硬化させて光導波路を形成する光導波
    路素子の製造方法において、 上記光導波路形成面上に、目的物である光導波路素子が
    形成される領域同士を仕切る壁を形成し、 上記光導波路形成面上に、上記光導波路材料を塗布し、 上記光導波路材料を硬化することを特徴とする光導波路
    素子の製造方法。
  2. 【請求項2】上記壁を、上記光導波路形成面上に格子状
    に形成することを特徴とする請求項1記載の光導波路素
    子の製造方法。
  3. 【請求項3】上記壁を、上記光導波路形成面の光導波路
    形成部分をあらかじめエッチング加工することにより形
    成することを特徴とする請求項1記載の光導波路素子の
    製造方法。
  4. 【請求項4】上記壁を、メッキによる金属膜で形成する
    ことを特徴とする請求項1記載の光導波路素子の製造方
    法。
  5. 【請求項5】上記光導波路材料を光硬化性樹脂とするこ
    とを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の光
    導波路素子の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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