JP2000162157A - 検査装置 - Google Patents

検査装置

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JP2000162157A
JP2000162157A JP10334293A JP33429398A JP2000162157A JP 2000162157 A JP2000162157 A JP 2000162157A JP 10334293 A JP10334293 A JP 10334293A JP 33429398 A JP33429398 A JP 33429398A JP 2000162157 A JP2000162157 A JP 2000162157A
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JP
Japan
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cylindrical member
inspection
joint
liquid
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JP10334293A
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English (en)
Inventor
Naoya Kagawa
直也 加川
Hiroshi Tsunewaki
寛 常脇
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Publication date
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  • Investigating Materials By The Use Of Optical Means Adapted For Particular Applications (AREA)
  • Investigating Or Analysing Materials By Optical Means (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】被検査体に至るルートがわかっていない場合や
高温な環境下においても非破壊検査を実施できかつ比較
的微細な傷を発見できる検査装置を提供する。 【解決手段】検査装置1は挿入部10と送出装置13と
撮像装置14と関節駆動装置15とモニタ18などを備
えている。挿入部10は挿入部本体21と関節部22,
23と反射部材24,25などを備えている。挿入部本
体21は筒部材27,28などを備えている。筒部材2
7,28は互いに関節部22によって回動自在に連結さ
れている。反射部材24は筒部材27の軸線P1に沿う
光を筒部材28の軸線P2に沿う方向に導く。送出装置
13は挿入部本体21をガスタービン2の尾筒5内に挿
入する。撮像装置14は反射部材24などを介して得ら
れた映像を撮像する。関節駆動装置15は関節部22を
駆動する。モニタ18は撮像装置14が撮像した映像を
表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばボイラー、
ガスタービン、エンジン及びプラント等内の狭隘な空間
内に存在する被検査体に非破壊検査を施す際に用いる検
査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ボイラー、ガスタービン、エンジ
ン及びプラントの配管等内の狭隘な空間内に存在する被
検査体に非破壊検査を施す際には、図7などに示す検査
装置101が用いられている。
【0003】図7に例示された検査装置101は、例え
ば構造物としてのガスタービン2の被検査体としての静
翼3及び動翼4に非破壊検査を施す装置である。なお、
ガスタービン2は、尾筒5を備えている。この尾筒5
は、ガスタービン2の内部と外部とを互いに連通してい
る。
【0004】検査装置101は、挿入部102と、コン
トロールユニット103と、モニタ104などを備えて
いる。挿入部102は、尾筒5内に挿入可能な大きさに
形成されている。挿入部102は、挿入案内管105
と、可撓性を有するフレキシブルガイド管106とを備
えている。
【0005】挿入案内管105は、ファイバスコープ1
07を内部に挿入可能な管状に形成されている。フレキ
シブルガイド管106は、内部にファイバスコープ10
7を挿入可能な可塑性を有する管状に形成されている。
フレキシブルガイド管106は、挿入案内管105の先
端部105aに接続している。挿入案内管105及びフ
レキシブルガイド管106の内部には、ファイバスコー
プ107が挿入されるようになっている。
【0006】ファイバスコープ107は、その内部に、
先端側に向って光を照射するライトガイド光ファイバ束
と、先端側の映像を取込むイメージガイド光ファイバ束
と、を備えている。ファイバスコープ107は、その基
端部がコントロールユニット103に接続している。フ
ァイバスコープ107は、ライトガイド光ファイバ束が
コントロールユニット103から供給された光を先端側
に向って照射するとともに、イメージガイド光ファイバ
束が取込んだ映像をコントロールユニット103まで導
く。
【0007】コントロールユニット103は、検査装置
101全体の制御をつかさどる機能を有している。コン
トロールユニット103は、ライトガイド光ファイバ束
に供給する照明用の光の強度(照度)を制御するととも
に、イメージガイド光ファイバ束のしぼりなどを制御す
る機能を有している。モニタ104は、コントロールユ
ニット103と接続しており、イメージガイド光ファイ
バが取込んだ映像を表示する。
【0008】前述した従来の検査装置101を用いて、
例えばガスタービン2の静翼3や動翼4などの被検査体
に非破壊検査を施す際には、まず、フレキシブルガイド
管106を、尾筒5から被検査体3,4に至るルートに
応じた形状に曲げる。このフレキシブルガイド管106
を挿入案内管105の先端部105aに接続し、これら
の挿入案内管105及びフレキシブルガイド管106を
尾筒5内に挿入する。
【0009】その後、挿入案内管105及びフレキシブ
ルガイド管106内にファイバスコープ107を挿入
し、このファイバスコープ107の先端部が被検査体
3,4に相対するまで、このファイバスコープ107を
管105,106内に挿入する。ファイバスコープ10
7が被検査体3,4に相対するまで挿入した後、作業員
が、コントロールユニット103において、前述した照
度及びしぼりを調整する。作業員が、モニタ104を介
して被検査体3,4の映像を観察して、これらの被検査
体3,4に非破壊検査としての目視検査を施す。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】前述した従来の検査装
置101を用いた非破壊検査では、ガスタービン2など
の構造物の外部から被検査体としての静翼3及び動翼4
に至るルートが予め解っていなければ、フレキシブルガ
イド管106を前述したルートに応じて曲げることが出
来ない。このため、被検査体にファイバスコープ107
などの検査手段を相対させることが困難となって、非破
壊検査の実施が困難となる。
【0011】また、ファイバスコープ107のイメージ
ガイド光ファイバなどの分解能には、限度があって、比
較的微細な傷などを発見することが困難である。さら
に、ファバスコープ107が光ファイバ束を備えている
ため、構造物内の温度が例えば80℃などの制限温度よ
り低くなければ使用出来なかった。このため、構造物内
の温度が例えば80℃などの制限温度より高温な環境下
においては、非破壊検査が実施できなかった。
【0012】したがって、本発明の目的は、被検査体に
至るルートが予めわかっていない場合や、比較的高温な
環境下においても非破壊検査の実施を可能とするととも
に、比較的微細な傷を容易に発見することを可能とする
検査装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決し目的を
達成するために、請求項1に記載の検査装置は、構造物
内に挿入される挿入部を備え、前記構造物内の被検査体
に非破壊検査を施す検査装置において、前記挿入部が、
互いに同軸的に配される第1の筒部材と第2の筒部材と
を少くとも有する挿入部本体と、前記第1の筒部材と第
2の筒部材とを互いに回動自在に連結する関節部と、前
記関節部に揺動自在に支持されかつ前記第1の筒部材の
軸線に沿う光を前記第2の筒部材の軸線に沿う方向に導
く反射部材と、を備えたことを特徴としている。
【0014】請求項2に記載の検査装置は、請求項1に
記載の検査装置において、前記挿入部が、挿入部外に染
色浸透探傷検査に必要な液体を送出す液体送出部を備
え、前記液体送出部に前記液体を供給する液体供給源
と、前記液体の供給量を制御する制御手段と、を備えた
ことを特徴としている。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に本発明の第1の実施形態に
ついて、図1ないし図4を参照して説明する。
【0016】図1などに示す検査装置1は、例えばガス
タービン2などの静翼3や動翼4などに、非破壊検査と
しての目視検査などを施す装置である。ガスタービン2
は、外部から静翼3や動翼4などに検査装置1の後述す
る挿入部10を導く尾筒5を備えている。尾筒5は筒状
に形成されており、ガスタービン2の外部と内部とを互
いに連通している。ガスタービン2は、本明細書に記し
た構造物をなしている。静翼3及び動翼4は、本明細書
に記した被検査体をなしている。
【0017】検査装置1は、挿入部10と、位置決め部
材11と、装置本体12と、送出装置13と、撮像装置
14と、関節駆動装置15と、ライトコントローラ16
と、カメラコントローラ17と、モニタ18と、を備え
ている。挿入部10は、挿入部本体21と、第1及び第
2の関節部22,23と、第1及び第2の反射部材2
4,25(図3に示す)と、ライトガイド26と、を備
えている。
【0018】挿入部本体21は、図3に示すように、互
いに同軸的に配される第1、第2及び第3の筒部材2
7,28,29を備えている。第1、第2及び第3の筒
部材27,28,29はそれぞれ筒状に形成されてい
る。図示例において、筒部材27,28,29は、それ
ぞれ断面形状が四角形状に形成されている。
【0019】第1、第2及び第3の筒部材27,28,
29は、相互に直列に連結して配されている。図示例に
おいて、第1、第2及び第3の筒部材27,28,29
は、挿入部10の先端側から順に配されている。
【0020】第1及び第2の筒部材27,28は、互い
に第1の関節部22によって回動自在に連結されてい
る。第2及び第3の筒部材28,29は、互いに第2の
関節部23によって回動自在に連結されている。第3の
筒部材29は、その基端部において外面に図示しないラ
ックを設けている。ラックは第3の筒部材29の長手方
向に沿っている。
【0021】第1の関節部22は、第2の筒部材28の
軸線P2に対し直交などの交差する方向に沿って設けら
れた第1の駆動軸30と、この駆動軸30に取付けられ
た第2のプーリ31とを備えている。
【0022】第1の駆動軸30は、第1及び第2の筒部
材27,28を貫通して設けられている。第1の駆動軸
30は、第1の筒部材27に固定されているとともに、
第2の筒部材28に対し回動自在に設けられている。第
1のプーリ31は、第1の駆動軸30の第1及び第2の
筒部材27,28の外側に位置する端部に設けられてい
る。
【0023】第1のプーリ31は、第1の駆動軸30に
固定されている。第1のプーリ31を回転すると第1の
駆動軸30とともに第1の筒部材27が第2の筒部材2
8に対し第1の駆動軸30回りに回動する。
【0024】第1のプーリ31には第1のワイヤ32が
掛渡されている。この第1のワイヤ32は、無端状に形
成されており、一端部が第1のプーリ31に掛渡されて
いる。第1のワイヤ32は、他端部が挿入部本体21の
基端側に向って延びており、この他端部が関節駆動装置
15の後述する第1の駆動プーリ54に掛渡されてい
る。このワイヤ32が無端走行することによって、第1
のプーリ31は回転する。なお、第1の関節部22は、
本明細書に記した関節部をなしている。
【0025】第2の関節部23は、第3の筒部材29の
軸線P3に対し直交などの交差する方向に沿って設けら
れた第2の駆動軸33と、この駆動軸33に取付けられ
た第2のプーリ34とを備えている。第2の駆動軸33
は、第1の駆動軸30に対し直交などの交差する方向に
沿って設けられている。
【0026】第2の駆動軸33は、第2及び第3の筒部
材28,29を貫通して設けられている。第2の駆動軸
33は、第2の筒部材28に固定されているとともに、
第3の筒部材29に対し回動自在に設けられている。第
2のプーリ34は、第2の駆動軸33の第2及び第3の
筒部材28,29の外側に位置する端部に設けられてい
る。
【0027】第2のプーリ34は、第2の駆動軸33に
固定されている。第2のプーリ34を回転すると第2の
駆動軸33とともに第2の筒部材38が第3の筒部材2
9に対し第2の駆動軸33回りに回動する。
【0028】第2のプーリ34には第2のワイヤ35が
掛渡されている。第2のワイヤ35は、無端状に形成さ
れており、一端部が第2のプーリ34に掛渡されてい
る。第2のワイヤ35は、他端部が挿入部本体21の基
端側に向って延びており、この他端部が関節駆動装置1
5の後述する第2の駆動プーリ55に掛渡されている。
このワイヤ35が無端走行することによって、第2のプ
ーリ34は回転する。
【0029】第1及び第2の反射部材24,25は、そ
れぞれ筒部材27,28,29内に設けられている。第
1及び第2の反射部材24,25はそれぞれ第1及び第
2の関節部22,23に支持されている。
【0030】第1の反射部材24は、第1の関節部22
が第1の筒部材27を回動させると、第1の筒部材27
の軸線P1に沿う光を第2の筒部材28の軸線P2に沿
う方向に反射して導くように、第1の関節部22に支持
されている。なお、第1の反射部材24は、本明細書に
記した反射部材をなしている。
【0031】第2の反射部材25は、第2の関節部23
が第2の筒部材28を回動させると、第2の筒部材28
の軸線P2に沿う光を第3の筒部材29の軸線P3に沿
う方向に反射して導くように、第2の関節部23に支持
されている。前述した構成によって、第1及び第2の反
射部材24,25は、第1の筒部材27内に侵入する光
つまりこの筒部材27内から覗いた映像を、第2の筒部
材28の基端側まで導くとともに、第3の筒部材29の
基端側まで導く。
【0032】ライトガイド26は、ライトガイド光ファ
イバ36と、集光レンズ37などを備えている。ライト
ガイド光ファイバ36は、互いに同軸的に配された第1
ないし第3の筒部材27,28,29に沿いかつ第3の
筒部材39の基端部から第1の筒部材27の先端部とに
亘って設けられている。ライトガイド光ファイバ36
は、その基端側が撮像装置14の図示しない光源に光学
的に接続している。集光レンズ37は、ライトガイド光
ファイバ36の先端部に光学的に接続している。
【0033】前述した構成によって、ライトガイド26
は、撮像装置14の光源から供給された照明用の光を、
ライトガイド光ファイバ36が第1の筒部材の先端部ま
で伝え、集光レンズ37によって静翼3または動翼4な
どの被検査体の被検査部分に集光する。
【0034】位置決め部材11は、ガスタービン2の尾
筒5などに嵌合する嵌合部41を備えているとともに、
内部に挿入部本体21を挿入してこの挿入部本体21を
位置決めするようになっている。位置決め部材11は、
嵌合部41が尾筒5に嵌合することによって、挿入部本
体21を尾筒5内に位置決めする。
【0035】装置本体12は、位置決め部材11の基端
面11aに取付けられている。装置本体12は、側方か
らみてL字状の板金などから構成されている。装置本体
12は、挿入部本体21を遊挿する穴12aを備えてい
る。
【0036】送出装置13は、装置本体12に取付けら
れている。送出装置13は、図2に示すように、ユニッ
ト本体42と、操作ハンドル43と、駆動ピニオン44
と、複数の案内ローラ45などを備えている。
【0037】ユニット本体42は、装置本体12に取付
けられる。操作ハンドル43は、ユニット本体42に対
し、回動自在に設けられている。駆動ピニオン44は、
挿入部本体21の第3の筒部材29のラックと互いに噛
合うようになっている。駆動ピニオン44は、操作ハン
ドル43が回転されると、この操作ハンドル43に連動
して回転するようになっている。
【0038】案内ローラ45,45はユニット本体42
に回転自在に設けられている。案内ローラ45,45
は、互いに間に挿入部本体21を挟み込んで位置決めす
るとともに、挿入部本体21の尾筒5内への挿入方向を
案内する。
【0039】前述した構成によって、送出装置13は、
操作ハンドル43を回転することによって駆動ピニオン
44を回転させ、挿入部本体21を尾筒5内に挿入する
とともに、このときと反対方向に操作ハンドル43を回
転することによって、挿入部本体21を尾筒5内から抜
き出すこととなる。この際、案内ローラ45は、挿入部
本体21の挿入方向及び抜き出る方向を案内するととも
に、挿入部本体21を位置決めしている。
【0040】撮像装置14は、カメラ46と、ズーム機
構47と、図示しない光源と、を備えている。撮像装置
14は、ライトコントローラ16及びカメラコントロー
ラ17と接続しているとともに、これらのコントローラ
16,17を介してモニタ18と接続している。
【0041】カメラ46は、反射部材24,25を介し
て得られた第1の筒部材27内から覗いて得られた映像
を撮像する。こうして得られた映像をコントローラ1
6,17を介してモニタ18に向って出力する。
【0042】スーム機構47は、反射部材24,25な
どを介してカメラ46が得る映像にズーミングを施す機
能を有している。光源は、ライトガイド光ファイバ36
に照明用の光を供給する機能を有している。
【0043】関節駆動装置15は、図4に示すように、
ユニット本体48と、第1の関節駆動部49と、第2の
関節駆動部50と、を備えている。ユニット本体48
は、第1及び第2の関節駆動部49,50を支持するベ
ース51などを備えている。第1及び第2の関節駆動部
49,50は、それぞれ、第1及び第2の操作ハンドル
52,53と、第1及び第2の駆動プーリ54,55と
備えている。
【0044】操作ハンドル52,53は、それぞれ、ユ
ニット本体48に回動自在に支持されている。駆動プー
リ54,55は、それぞれ、ユニット本体48に回動自
在に支持されている。駆動プーリ54,55は、それぞ
れ、操作ハンドル52,53が回動されると、この操作
ハンドル52,53と連動して回転する。駆動プーリ5
4,55には、それぞれ前述した第1及び第2のワイヤ
32,35が掛渡されている。
【0045】前述した構成によって、関節駆動装置15
は、操作ハンドル52,53を回動することによって、
ワイヤ32,35が無端走行する。すると、第1及び第
2の駆動軸30,33が回動して、第1及び第2の筒部
材27,28が回動する。
【0046】ライトコントローラ16は、撮像装置14
の光源からライトガイド光ファイバ36に供給する光の
強度(照度)を制御できるようになっている。カメラコ
ントローラ17は、撮像装置14のカメラ46及びズー
ム機構47を制御できるようになっている。カメラコン
トローラ16は、必要に応じて、カメラ46が撮像した
映像を記録する機能を有している。モニタ18は、カメ
ラ46が撮像した映像を表示する機能を有している。
【0047】本実施形態の検査装置1を用いて、ガスタ
ービン2などの構造物に非破壊検査を施す際には、尾筒
5に位置決め部材11の嵌合部41を嵌合させて、検査
装置1をガスタービン2に取付ける。送出装置13の操
作ハンドル43を回動させて駆動ピニオン44を回転さ
せて、挿入部本体21を静翼3または動翼4などの被検
査体に向って移動させる。この際、挿入部本体21は、
案内ローラ45及び位置決め部材11によって位置決め
されている。
【0048】挿入部本体21の挿入時に、第1の筒部材
27などと障害物などとが互いに干渉しないように、作
業者が関節駆動装置15の第1及び第2の操作ハンドル
52,53を操作して、第1及び第2の筒部材27,2
8を回動させる。このとき、作業者は、第1の筒部材2
7内から覗いて得られかつ反射部材24,25などを介
して得られた映像を、モニタ28で確認しながら、第1
及び第2の操作ハンドル52,53を操作する。
【0049】第1及び第2の操作ハンドル52,53及
び操作ハンドル43を操作して、第1の筒部材27の先
端を静翼3または動翼4などの被検査体に相対させ、こ
の状態で挿入部本体21を位置決めする。カメラコント
ローラ17などから撮像装置14のズーム機構47を操
作して、カメラ46のズーミングを行う。作業者は、反
射部材24,25などを介して得られた映像をモニタ1
8で確認することによって、被検査体の目視検査すなわ
ち非破壊検査を実施する。
【0050】このとき、目視検査に必要とされる照明
は、光源及びライトガイド光ファイバ36を介して伝え
られ、集光レンズ27によって被検査体の表面に集光さ
れる。被検査体の表面の目視映像は、カメラ46のシャ
ッター速度が調整されることによって得られた最適な映
像がモニタ18に表示される。必要に応じて、得られた
映像をカメラコントローラ17によって記憶する。
【0051】本実施形態によれば、ガスタービン2内に
挿入される挿入部10が、第1ないし第3の筒部材2
7,28,29などを備えた挿入部本体21と、第1及
び第2の関節部22,23と、これら関節部22,23
に支持された第1及び第2の反射部材24,25とを備
えている。
【0052】第1の反射部材24が第1の筒部材27の
軸線P1に沿う光を第2の筒部材28の軸線P2に沿う
方向に導くとともに、第2の反射部材25が第2の筒部
材28の軸線P2に沿う光を第3の筒部材29の軸線P
3に沿う方向に導く。このため、第1の筒部材27内に
侵入する光つまりこの筒部材27内から覗いた映像を、
第2の筒部材28の基端側まで導くとともに、第3の筒
部材29の基端側まで導くこととなる。したがって、非
破壊検査などを行う作業員は、第1の筒部材27内から
覗いた映像をモニタ18などを介して目視できる。
【0053】作業員が第1の筒部材27内から覗いた映
像をモニタ18によって目視しながら、挿入部10をガ
スタービン2内に挿入する。このため、構造物の被検査
体へのルートが事前に分らない場合においても、挿入部
10を被検査体に非破壊検査を施せる位置つまり被検査
体を第1の筒部材27内に捕らえることのできる位置に
確実に導くことができる。したがって、ガスタービン2
などの構造物の外部から被検査体へのルートが予めわか
っていない場合でも、確実に非破壊検査を行うことがで
きる。
【0054】また、作業員が、第1の筒部材27内から
覗いた映像を目視しながら、非破壊検査を行うため、比
較的高い解像度の映像を得ることができる。したがっ
て、比較的微細な傷を容易に発見することが可能とな
る。
【0055】挿入部10は、第1ないし第3の筒部材2
7,28,29と、第1及び第2の関節部22,23
と、第1及び第2の反射部材24,25などを備えてお
り、光ファイバなどの比較的高熱に弱い部品を用いてい
ない。このため、挿入部が耐環境性に優れることとなっ
て、比較的高温な環境下においても確実に非破壊検査を
行うことが可能となる。
【0056】図5及び図6は、第2の実施形態を示し、
前述した第1の実施形態と同一構成部分には、同一符号
を付して説明を省略する。
【0057】本実施形態の検査装置1は、液体送出部6
1と、液体供給源62と、制御手段としての染色探傷コ
ントローラ63と、を備えている。
【0058】液体送出部61は、挿入部10に設けられ
かつ図6に示すように、浸透液送出管64と、洗浄液送
出管65と、現像液送出管66と、を備えている。送出
管64,65,66は、互いに同軸的に配された第1な
いし第3の筒部材27,28,29に沿いかつ第3の筒
部材29の基端部から第1の筒部材27の先端部に亘っ
て設けられている。送出管64,65,66は、それぞ
れの基端側が液体供給源62に接続している。送出管6
4,65,66それぞれの先端部には、図示しないノズ
ルが設けられている。
【0059】浸透液送出管64と洗浄液送出管65と現
像液送出管66それぞれには、液体供給源64、染色探
傷検査に用いられる液体としての浸透液と洗浄液と現像
液が供給される。供給された浸透液と洗浄液と現像液
は、それぞれノズルから装置1外へ送出される。
【0060】液体供給源62は、浸透液送出管64と洗
浄液送出管65と現像液送出管66とに接続しており、
浸透液送出管64に浸透液を供給し洗浄液送出管65に
洗浄液を供給し現像液送出部66に現像液を供給する。
染色浸透コントローラ63は、液体供給源62に接続し
ており、この液体供給源62が送出管64,65,66
に供給する浸透液、洗浄液、現像液の流量を制御できる
ようになっている。
【0061】前述した構成によれば、第1の実施形態に
示した検査装置と同様に、ガスタービン2内に挿入部本
体21が挿入されて位置決めされた後、反射部材24,
25などを介して得られた映像をモニタ18に表示し、
作業者がこのモニタ18の映像を観察することによって
被検査体に目視検査すなわち非破壊検査を施す。
【0062】さらに、挿入部本体21が関節部22,2
3などが駆動されることによって所定の位置に位置決め
された後、染色浸透探傷コントローラ63などから液体
供給源62に向って、送出管64,65,66に染色浸
透探傷検査に必要な液体を供給する命令を与える。送出
管64,65,66それぞれに浸透液、洗浄液、現像液
の順で供給し、それぞれの送出管64,65,66のノ
ズルから静翼3または動翼4などに向って噴霧する。
【0063】現像液の噴霧後、関節部22,23などを
駆動するなどして、被検査部位を第1の筒部材27内か
ら覗いて捕らえられる位置に、挿入部本体21を位置決
めする。反射部材24,25などを介して得られた映像
がモニタ18に表示され、作業者がこのモニタ18の映
像を観察することによって染色探傷試験の結果を目視検
査することができる。このように、染色探傷検査などの
非破壊検査を施す。
【0064】本実施形態の検査装置1によれば、第1の
実施形態と同様に、外部から被検査体に至るルートが予
めわかっていない場合や比較的高温な状況においても、
確実に非破壊検査としての目視検査を実施できるととも
に、比較的微細な傷を容易に発見することができる。
【0065】さらに、本実施形態の検査装置は、染色浸
透探傷検査に必要な液体を送出す液体送出部61と、こ
の液体送出部61に前記液体を供給する液体供給源62
と、この液体供給源62の液体の供給量を制御する染色
探傷コントローラ63と、を備えているので、被検査体
に非破壊検査としての染色探傷検査を施すことができ
る。したがって、目視検査などによっては比較的発見し
にくい、より微細な傷をより確実に発見することが可能
となる。
【0066】
【発明の効果】本発明の検査装置によれば、構造物内に
挿入される挿入部が、第1の筒部材と第2の筒部材とを
備えた挿入部本体と、第1及び第2の筒部材を互いに回
動自在に連結する関節部と、この関節部に支持された反
射部材とを備えている。反射部材が第1の筒部材の軸線
に沿う光を第2に筒部材の軸線に沿う方向に導く。この
ため、第1の筒部材内に侵入する光つまりこの筒部材内
から覗いた映像を、第2の筒部材に基端側まで導くこと
となる。したがって、非破壊検査などを行う作業員は、
第1の筒部材内から覗いた映像を目視することが可能と
なる。
【0067】このため、作業員が第1の筒部材内から覗
いた映像を目視しながら、検査装置の挿入部を構造物内
に挿入することによって、構造物の被検査体へのルート
が事前に分らない場合においても、挿入部を被検査体に
非破壊検査を施せる位置つまり被検査体を第1の筒部材
内に捕らえることのできる位置に確実に導くことができ
る。したがって、構造物の外部から被検査体へのルート
が予めわかっていない場合でも、確実に非破壊検査を行
うことができる。
【0068】また、作業員が、第1の筒部材内から覗い
た映像を目視しながら、非破壊検査を行うため、比較的
高い解像度の映像を得ることができる。したがって、比
較的微細な傷を容易に発見することが可能となる。
【0069】挿入部は、第1及び第2筒部材と、関節部
と、反射部材などを備えており、光ファイバなどの比較
的熱に弱い部品を用いていない。このため、挿入部が耐
環境性に優れることとなって、比較的高温な環境下にお
いても確実に非破壊検査を実施することができる。
【0070】さらに、染色浸透探傷検査に必要な液体を
送出す液体送出部と、この液体送出部に前記液体を供給
する液体供給源と、この液体供給源の液体の供給量を制
御する制御手段と、を備えているので、被検査体に非破
壊検査としての染色探傷検査を施すことが可能となる。
したがって、目視検査などによって比較的発見しにくい
より微細な傷をより確実に発見することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態の検査装置の構成を示
す側面図。
【図2】(A)は同実施形態の検査装置の送出装置を示
す平面図。(B)は図2(A)に示した送出装置の正面
図。
【図3】(A)は同実施形態の検査装置の挿入部を示す
平断面図。(B)は図3(A)に示した挿入部を示す側
断面図。
【図4】(A)は同実施形態の検査装置の駆動装置を示
す平面図。(B)は図4(A)に示した駆動装置を示す
側面図。
【図5】本発明の第2の実施形態の検査装置の構成を示
す側面図。
【図6】図5中のvi−vi線に沿う断面図。
【図7】従来の検査装置の構成を示す説明図。
【符号の説明】
1…検査装置 2…ガスタービン(構造物) 3…静翼(被検査体) 4…動翼(被検査体) 10…挿入部 21…挿入部本体 22…第1の関節部(関節部) 24…第1の反射部材(反射部材) 27…第1の筒部材 28…第2の筒部材 61…液体送出部 62…液体供給源 63…染色探傷コントローラ(制御手段)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】構造物内に挿入される挿入部を備え、前記
    構造物内の被検査体に非破壊検査を施す検査装置におい
    て、 前記挿入部が、 互いに同軸的に配される第1の筒部材と第2の筒部材と
    を少くとも有する挿入部本体と、 前記第1の筒部材と第2の筒部材とを互いに回動自在に
    連結する関節部と、 前記関節部に揺動自在に支持されかつ前記第1の筒部材
    の軸線に沿う光を前記第2の筒部材の軸線に沿う方向に
    導く反射部材と、を備えたことを特徴とする検査装置。
  2. 【請求項2】前記挿入部が、挿入部外に染色浸透探傷検
    査に必要な液体を送出す液体送出部を備え、 前記液体送出部に前記液体を供給する液体供給源と、 前記液体の供給量を制御する制御手段と、を備えたこと
    を特徴とする請求項1記載の検査装置。
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