JP2000161898A - 鋼球タンク一体型分配器 - Google Patents

鋼球タンク一体型分配器

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JP2000161898A
JP2000161898A JP10337483A JP33748398A JP2000161898A JP 2000161898 A JP2000161898 A JP 2000161898A JP 10337483 A JP10337483 A JP 10337483A JP 33748398 A JP33748398 A JP 33748398A JP 2000161898 A JP2000161898 A JP 2000161898A
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Masaaki Kimoto
雅章 木本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来必要であった鋼球供給管路や鋼球回収管
路を不要とし得、且つ駆動系を共有化し得、コストダウ
ンを図ることができると共に、鋼球の分配性能を向上で
き、更に、運転中に鋼球分配器への鋼球の供給を中断さ
せることなく鋼球の量を調節して運転モードを変化させ
得る鋼球タンク一体型分配器を提供する。 【解決手段】 鋼球タンク14のタンク本体14aを、
鋼球分配器4のケーシング21上部に、同芯状に載置
し、前記タンク本体14a内部に、上下端が開口され且
つ中途部外周面に鋼球取入口31が穿設された鋼球排出
管17を、その下端部が鋼球出口16を貫通し前記ケー
シング21内に挿入された状態で回転自在且つ昇降自在
となるよう配設し、前記タンク本体14a上部に、鋼球
排出管17を回転させる回転駆動装置32と、鋼球排出
管17を昇降させる昇降駆動装置33とを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガスガスヒータ伝
熱面に付着した灰や煤塵を除去するためのショットクリ
ーニング装置における鋼球散布器から散布される鋼球を
貯蔵し且つ鋼球散布器へ鋼球を均等に分配する鋼球タン
ク一体型分配器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図4に示される如く、ボイラから排出さ
れたボイラ排ガスGEを送給するための排ガスダクト1
中には、いわゆるガスガスヒータ2が設けられており、
該ガスガスヒータ2においては、伝熱管群3内を流れる
熱媒によりボイラ排ガスGEから熱を回収し、熱媒によ
り回収した熱は排ガスダクト1に設けた別のガスガスヒ
ータ(図示せず)で放熱し得るようになっている。
【0003】而して、上述のガスガスヒータ2において
は、運転に伴い伝熱管群3に灰や煤塵が付着し、熱回収
効率が低下するため、これら灰や煤塵を除去すべく、従
来からショットクリーニング装置が使用されている。
【0004】斯かるショットクリーニング装置は、図4
に示される如く、ガスガスヒータ2のケーシング2a上
部に設置された鋼球分配器4と、該鋼球分配器4の下面
に接続された複数の鋼球分配管5と、各鋼球分配管5の
下端に接続されると共に下方に反撥板6を有する鋼球散
布器7を備えており、鋼球分配器4から分配されて各鋼
球分配管5へ分配された径が約5[mm]程度の鋼球B
は、鋼球分配管5から鋼球散布器7の垂直配置された案
内管を通って反撥板6へ落下し、反撥板6で反撥して平
面的に見て或る程度広がった状態でガスガスヒータ2の
伝熱管群3上へ落下し、伝熱管群3を構成する伝熱管に
衝突しつつ落下する過程で伝熱管に付着した灰や煤塵を
除去するようになっている。
【0005】伝熱管に衝突しつつ落下した鋼球Bは、ガ
スガスヒータ2のケーシング2aの下部に接続された切
出ゲート8により鋼球ダスト除去装置9へ切り出され、
該鋼球ダスト除去装置9において付着したダストが除去
されつつ、バケットエレベータの如き垂直搬送装置10
へ送給され、垂直搬送装置10により上方へ搬送され、
シュート管11により鋼球分配器4へ戻され、再び伝熱
管に付着した灰や煤塵の除去に使用されるようになって
いる。
【0006】一方、前記シュート管11途中には、切換
弁12を介して鋼球回収管路13が接続され、該鋼球回
収管路13の下流端側には、鋼球Bを貯蔵可能な鋼球タ
ンク14が設置されている。
【0007】前記鋼球タンク14は、図5に示される如
く、筒状で下部にホッパ部14bを有するタンク本体1
4aの上部周縁所要位置に鋼球入口15を、下部軸心位
置にホッパ部14bから連続して下方へ延びる鋼球出口
16をそれぞれ設け、前記タンク本体14a内部の軸心
位置に鋼球排出管17をその下端部が鋼球出口16に挿
入された状態で昇降自在となるよう配設し、該鋼球排出
管17を支持片18を介して昇降させるシリンダ等の昇
降駆動装置19を前記タンク本体14aの上部軸心位置
に設置してなる構成を有しており、前記鋼球出口16に
は、タンク本体14a内に貯蔵された鋼球Bを前記鋼球
ダスト除去装置9へ送給する鋼球供給管路20が接続さ
れている。
【0008】前述の如く、鋼球Bの循環により、ガスガ
スヒータ2の伝熱管群3に付着した灰や煤塵の除去が充
分に行われた後には、前記鋼球タンク14の昇降駆動装
置19を収縮させ支持片18を介して鋼球排出管17の
上端開口を所要の高さ位置まで上昇させた状態で、切換
弁12を切り換え、垂直搬送装置10からシュート管1
1へ送られる鋼球Bを鋼球回収管路13へ導き、鋼球タ
ンク14内に回収するようになっている。
【0009】又、前記ガスガスヒータ2の伝熱管群3に
付着した灰や煤塵の除去を再び行う際には、昇降駆動装
置19を伸長させ支持片18を介して鋼球排出管17の
上端開口を、タンク本体14a内部に貯蔵されている鋼
球Bの上面より低い位置まで下降させることにより、鋼
球排出管17の上端開口へタンク本体14a内部の鋼球
Bを流れ込ませ、鋼球排出管17から鋼球供給管路20
を介して鋼球ダスト除去装置9へ鋼球Bを送り、該鋼球
ダスト除去装置9へ送られた鋼球Bを垂直搬送装置10
へ送給し、該垂直搬送装置10により上方へ搬送し、切
換弁12の切り換えによりシュート管11を介して鋼球
分配器4へ鋼球Bを供給するようになっている。
【0010】一方、前記鋼球分配器4は、図6に示され
る如く、軸心が鉛直方向に延びるよう設置される円筒状
のケーシング21内下部に、円錐状の分配板22を同心
状に設け、前記ケーシング21内における分配板22の
上方に、上端に鋼球入口23が接続され且つ下端に複数
の鋼球落下口24がそれぞれ軸心から所要量Lだけ偏心
するよう分岐形成された回転ノズル25を、ケーシング
21の軸心を中心として回転可能に配設し、前記ケーシ
ング21底部の内周縁部における分配板22外周部に、
上面の開口面積が等しい多数の分配口26を等分割形成
し、該各分配口26に、下端が鋼球散布器7(図4参
照)に接続される多数の鋼球分配管5の上端を接続して
なる構成を有している。
【0011】図6に示される鋼球分配器4の場合、前記
分配板22の上面には、図7に示されるように、軸心部
から放射状に延びる多数の分配羽根27が配設され、
又、前記回転ノズル25は、モータ等の駆動装置28に
よりピニオン29とギア30を介して回転駆動されるよ
うになっている。
【0012】前記鋼球分配器4の回転ノズル25を駆動
装置28によりピニオン29とギア30を介して回転駆
動した状態で、鋼球入口23から鋼球Bを投入すると、
鋼球Bは回転ノズル25の偏心した複数の鋼球落下口2
4から分配板22上に落下し、各分配羽根27に沿って
流下し、周方向へ均等に分配されて、各分配口26から
鋼球分配管5を経て鋼球散布器7へ供給され、該鋼球散
布器7からガスガスヒータ2の伝熱管群3上へ落下し、
付着した灰や煤塵が除去されるようになっている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】従来においては、前述
したように、鋼球タンク14と鋼球分配器4を個別に設
けていたため、プラントの起動・停止の時にしか使用し
ない鋼球供給管路20や鋼球回収管路13が必要であっ
たが、このような鋼球供給管路20や鋼球回収管路13
は、冷えると鋼球Bに付着しているダストが固着して鋼
球Bの詰りが発生するため、これを防止するための保温
やスチームトレース等の加温設備が必要になると共に、
摩耗対策や防音も考慮しなければならず、コストアップ
につながるという欠点を有していた。
【0014】又、鋼球分配器4においては、シュート管
11から鋼球Bが直接投入されるため、鋼球Bの勢いに
よって鋼球入口23付近で偏流が生じ、分配性能が変化
し、鋼球散布器7へ鋼球Bを均一に分配することが難し
かった。
【0015】更に又、運転中に、例えば、鋼球Bの量を
減少させ運転モードを変えようとした場合、前記鋼球タ
ンク14の昇降駆動装置19を収縮させ支持片18を介
して鋼球排出管17の上端開口を所要の高さ位置まで上
昇させた状態で、切換弁12を一旦切り換え、垂直搬送
装置10からシュート管11を経て鋼球分配器4へ送ら
れる鋼球Bの一部を鋼球回収管路13へ導き、鋼球タン
ク14内に回収しなければならないため、この間、鋼球
分配器4への鋼球Bの供給が中断されてしまうという不
具合があった。
【0016】本発明は、斯かる実情に鑑み、従来必要で
あった鋼球供給管路や鋼球回収管路を不要とし得、且つ
駆動系を共有化し得、コストダウンを図ることができる
と共に、鋼球の分配性能を向上でき、更に、運転中に鋼
球分配器への鋼球の供給を中断させることなく鋼球の量
を調節して運転モードを変化させ得る鋼球タンク一体型
分配器を提供しようとするものである。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明は、筒状で下部に
ホッパ部を有し、上部所要位置に鋼球入口が設けられ、
且つホッパ部下端部に鋼球出口が設けられた鋼球タンク
のタンク本体を、鋼球分配管を介して鋼球散布器へ接続
される鋼球分配器のケーシング上部に、同芯状に載置
し、前記タンク本体内部に、上下端が開口され且つ中途
部外周面に鋼球取入口が穿設された鋼球排出管を、その
下端部が鋼球出口を貫通し前記ケーシング内に挿入され
た状態で回転自在且つ昇降自在となるよう配設し、前記
タンク本体上部に、鋼球排出管を回転させる回転駆動装
置と、鋼球排出管を昇降させる昇降駆動装置とを設けた
ことを特徴とする鋼球タンク一体型分配器にかかるもの
である。
【0018】前記鋼球タンク一体型分配器においては、
鋼球分配器のケーシング内下部に、円錐状の分配板を同
心状に設け、該分配板の上面に、軸心部から放射状に延
びる多数の分配羽根を配設し、鋼球排出管の下端部に、
複数の鋼球落下口がそれぞれ軸心から所要量だけ偏心す
るよう分岐形成され且つ分配板の上方に位置する回転ノ
ズルを一体に設け、前記ケーシング底部の内周縁部にお
ける分配板外周部に、多数の分配口を等分割形成し、該
各分配口に、下端が鋼球散布器に接続される多数の鋼球
分配管の上端を接続することができる。
【0019】上記手段によれば、以下のような作用が得
られる。
【0020】昇降駆動装置の駆動により鋼球排出管を下
降させ、該鋼球排出管の鋼球取入口並びに上端開口を、
タンク本体内部に貯蔵されている鋼球の上面より低い位
置まで下降させると、タンク本体内部の鋼球は、鋼球排
出管の鋼球取入口並びに上端開口から鋼球排出管内へ流
れ込む。
【0021】前記鋼球排出管を所要高さ位置まで下降さ
せたら、回転駆動装置の駆動により前記鋼球排出管を回
転させると、鋼球排出管の下端から、前記鋼球排出管内
へ流れ込んだ鋼球が、鋼球分配器内へ落下し、周方向へ
均等に分配されて、鋼球分配管を経て鋼球散布器へ供給
され、該鋼球散布器からガスガスヒータの伝熱管群上へ
落下し、付着した灰や煤塵が除去される。
【0022】前述の如く、鋼球の循環により、ガスガス
ヒータの伝熱管群に付着した灰や煤塵の除去が充分に行
われた後には、前記昇降駆動装置の駆動により鋼球排出
管の鋼球取入口並びに上端開口を所要の高さ位置まで上
昇させると、鋼球は鋼球排出管内へ流れ込まなくなり、
鋼球タンク内に回収される。
【0023】このように、鋼球タンクと鋼球分配器を一
体化したことにより、プラントの起動・停止の時にしか
使用しない鋼球供給管路や鋼球回収管路が不要となり、
その保温やスチームトレース等の加温設備が不要になる
と共に、摩耗対策や防音も考慮しなくて済み、しかも、
駆動系も共有化され、コストダウンにつながる。
【0024】又、鋼球分配器においては、シュート管か
ら鋼球を直接投入するのではなく、鋼球タンクに一旦滞
留させてから鋼球分配器へ導くようにしてあるため、鋼
球の勢いによって鋼球入口付近で偏流が生じることはな
く、分配性能が変化しにくくなって安定し、鋼球散布器
へ鋼球を均一に分配することが可能となる。
【0025】更に又、運転中に、例えば、鋼球の量を増
減させ運転モードを変える場合には、昇降駆動装置の駆
動により鋼球排出管の鋼球排出管の鋼球取入口並びに上
端開口を所要の高さ位置まで下降或いは上昇させればよ
く、鋼球分配器への鋼球の供給を中断しなくて済む。
【0026】前記鋼球タンク一体型分配器において、鋼
球分配器のケーシング内下部に、円錐状の分配板を同心
状に設け、該分配板の上面に、軸心部から放射状に延び
る多数の分配羽根を配設し、鋼球排出管の下端部に、複
数の鋼球落下口がそれぞれ軸心から所要量だけ偏心する
よう分岐形成され且つ分配板の上方に位置する回転ノズ
ルを一体に設け、前記ケーシング底部の内周縁部におけ
る分配板外周部に、多数の分配口を等分割形成し、該各
分配口に、下端が鋼球散布器に接続される多数の鋼球分
配管の上端を接続すると、鋼球排出管内に流れ込んだ鋼
球は、回転する回転ノズルの偏心させた複数の鋼球落下
口から分配板上に落下し、且つ各分配羽根に沿って流下
し、周方向へ均等に分配されて、各分配口から鋼球分配
管を経て鋼球散布器へ供給される形となり、鋼球の分配
板上における流下にほとんど偏りが生じなくなり、分配
性能がより向上する。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図示
例と共に説明する。
【0028】図1〜図3は本発明を実施する形態の一例
であって、図中、図4〜図7と同一の符号を付した部分
は同一物を表わしており、筒状で下部にホッパ部14b
を有し、上部所要位置に鋼球入口15が設けられ、且つ
ホッパ部14b下端部に鋼球出口16が設けられた鋼球
タンク14のタンク本体14aを、鋼球分配管5を介し
て鋼球散布器7へ接続される鋼球分配器4のケーシング
21上部に、同芯状に載置し、前記タンク本体14a内
部に、上下端が開口され且つ中途部外周面に鋼球取入口
31が穿設された鋼球排出管17を、その下端部が鋼球
出口16を貫通し前記ケーシング21内に挿入された状
態で回転自在且つ昇降自在となるよう配設し、前記タン
ク本体14a上部に、鋼球排出管17を回転させる回転
駆動装置32と、鋼球排出管17を昇降させる昇降駆動
装置33とを設ける。
【0029】前記鋼球分配器4のケーシング21内下部
には、円錐状の分配板22を同心状に設け、該分配板2
2の上面には、軸心部から放射状に延びる多数の分配羽
根27を配設し、鋼球排出管17の下端部には、複数の
鋼球落下口24がそれぞれ軸心から所要量Lだけ偏心す
るよう分岐形成され且つ分配板22の上方に位置する回
転ノズル25を一体に設け、前記ケーシング21底部の
内周縁部における分配板22外周部には、多数の分配口
26を等分割形成し、該各分配口26には、下端が鋼球
散布器7に接続される多数の鋼球分配管5の上端を接続
してある。
【0030】尚、前記鋼球タンク14の鋼球入口15に
は、シュート管11を接続してある。
【0031】前記回転駆動装置32は、タンク本体14
aの上部に設置したギアケーシング34内に、モータ3
5によって回転駆動される駆動傘歯車36を配設すると
共に、該駆動傘歯車36と噛合する従動傘歯車37を軸
受38を介して回転自在に配設し、支持片18を介して
鋼球排出管17に接続したスクリュー軸39を、前記従
動傘歯車37に対して一緒に回転し且つ上下方向へスラ
イド自在となるよう貫通せしめてなる構成を有してお
り、又、前記昇降駆動装置33は、前記ギアケーシング
34内に、モータ40によって回転駆動される駆動傘歯
車41を配設すると共に、該駆動傘歯車41と噛合する
従動傘歯車42を軸受43を介して回転自在に配設し、
前記スクリュー軸39を、前記従動傘歯車42に対して
螺合するよう貫通せしめてなる構成を有している。
【0032】尚、前記スクリュー軸39は、図3に示す
如く、周方向所要箇所に軸線方向(図3の紙面と直交す
る方向)へ延びるキー溝44を刻設し、該キー溝44
に、前記従動傘歯車37側に固定された回り止めとして
のキー45をスライド自在に嵌合させてあり、これによ
り、従動傘歯車37と一緒に回転し且つ該従動傘歯車3
7に対して軸線方向へスライドし得るようになってい
る。
【0033】又、図2中、46は鋼球タンク14の鋼球
出口16と鋼球分配器4との間のガスシール並びに熱伸
びの吸収を兼ねるエキスパンションである。
【0034】次に、上記図示例の作動を説明する。
【0035】ガスガスヒータ2の伝熱管群3(図1参
照)に付着した灰や煤塵の除去を行う際には、回転駆動
装置32のモータ35をロックして従動傘歯車37が回
転しないようにした状態で、昇降駆動装置33のモータ
40による駆動傘歯車41の所要方向への回転駆動によ
り従動傘歯車42を回転させると、該従動傘歯車42と
螺合するスクリュー軸39が下降して行く。尚、このと
き、前記回転駆動装置32のモータ35をロックせずに
従動傘歯車37を前記昇降駆動装置33の従動傘歯車4
2と反対方向に回転させると、前記スクリュー軸39
は、より速い速度で下降して行く形となる。
【0036】前記スクリュー軸39を下降させることに
より、鋼球排出管17を下降させ、該鋼球排出管17の
鋼球取入口31並びに上端開口を、タンク本体14a内
部に貯蔵されている鋼球Bの上面より低い位置まで下降
させると、タンク本体14a内部の鋼球Bは、鋼球排出
管17の鋼球取入口31並びに上端開口から鋼球排出管
17内へ流れ込む。
【0037】前記鋼球排出管17を所要高さ位置まで下
降させたら、前記回転駆動装置32のモータ35による
駆動傘歯車36の所要方向への回転駆動により従動傘歯
車37と一緒にスクリュー軸39を回転させると共に、
前記昇降駆動装置33のモータ40の回転を停止させて
フリーな状態とするか或いは前記モータ40の駆動によ
り従動傘歯車42が前記スクリュー軸39と一緒に同期
して回転するようにすると、前記鋼球排出管17は所要
高さ位置に保持されたまま前記回転駆動装置32の駆動
により回転し、鋼球排出管17の下端の回転ノズル25
も回転する。
【0038】前記回転ノズル25が回転した状態で、前
記鋼球排出管17内へ流れ込んだ鋼球Bは、回転ノズル
25の偏心した複数の鋼球落下口24から分配板22上
に落下し、各分配羽根27に沿って流下し、周方向へ均
等に分配されて、各分配口26から鋼球分配管5を経て
鋼球散布器7へ供給され、該鋼球散布器7からガスガス
ヒータ2の伝熱管群3上へ落下し、付着した灰や煤塵が
除去される。
【0039】伝熱管に衝突しつつ落下した鋼球Bは、ガ
スガスヒータ2のケーシング2aの下部に接続された切
出ゲート8により鋼球ダスト除去装置9へ切り出され、
該鋼球ダスト除去装置9において付着したダストが除去
されつつ、バケットエレベータの如き垂直搬送装置10
へ送給され、垂直搬送装置10により上方へ搬送され、
シュート管11により前記鋼球タンク14へ戻され、前
記鋼球分配器4を経て再び伝熱管に付着した灰や煤塵の
除去に使用される。
【0040】前述の如く、鋼球Bの循環により、ガスガ
スヒータ2の伝熱管群3に付着した灰や煤塵の除去が充
分に行われた後には、前記昇降駆動装置33の駆動によ
り鋼球排出管17の鋼球取入口31並びに上端開口を所
要の高さ位置まで上昇させると、鋼球Bは鋼球排出管1
7内へ流れ込まなくなり、鋼球タンク14内に回収され
る。
【0041】このように、鋼球タンク14と鋼球分配器
4を一体化したことにより、プラントの起動・停止の時
にしか使用しない鋼球供給管路20や鋼球回収管路13
が不要となり、その保温やスチームトレース等の加温設
備が不要になると共に、摩耗対策や防音も考慮しなくて
済み、しかも、モータ35,40等の駆動系も共有化さ
れ、コストダウンにつながる。
【0042】又、鋼球分配器4においては、シュート管
11から鋼球Bを直接投入するのではなく、鋼球タンク
14に一旦滞留させてから鋼球分配器4へ導くようにし
てあると共に、鋼球Bを単に分配板22の頂部に落下さ
せるのではなく、回転ノズル25を回転させた状態で、
該回転ノズル25の偏心させた複数の鋼球落下口24か
ら鋼球Bを分配板22上に落下させ、且つ各分配羽根2
7に沿って流下させているため、鋼球Bの勢いによって
鋼球入口23付近で偏流が生じることはなく、しかも、
鋼球Bの分配板22上における流下にほとんど偏りが生
じなくなり、分配性能が変化しにくくなって安定し、鋼
球散布器7へ鋼球Bを均一に分配することが可能とな
る。
【0043】更に又、運転中に、例えば、鋼球Bの量を
増減させ運転モードを変える場合には、昇降駆動装置3
3の駆動により鋼球排出管17の鋼球排出管17の鋼球
取入口31並びに上端開口を所要の高さ位置まで下降或
いは上昇させればよく、鋼球分配器4への鋼球Bの供給
を中断しなくて済む。
【0044】こうして、従来必要であった鋼球供給管路
20や鋼球回収管路13を不要とし得、且つ駆動系を共
有化し得、コストダウンを図ることができると共に、鋼
球Bの分配性能を向上でき、更に、運転中に鋼球分配器
4への鋼球Bの供給を中断させることなく鋼球Bの量を
調節して運転モードを変化させ得る。
【0045】尚、本発明の鋼球タンク一体型分配器は、
上述の図示例にのみ限定されるものではなく、本発明の
要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得るこ
とは勿論である。
【0046】
【発明の効果】以上、説明したように本発明の請求項1
記載の鋼球タンク一体型分配器によれば、従来必要であ
った鋼球供給管路や鋼球回収管路を不要とし得、且つ駆
動系を共有化し得、コストダウンを図ることができると
共に、鋼球の分配性能を向上でき、更に、運転中に鋼球
分配器への鋼球の供給を中断させることなく鋼球の量を
調節して運転モードを変化させ得るという優れた効果を
奏し得、又、本発明の請求項2記載の鋼球タンク一体型
分配器によれば、上記効果に加え更に、鋼球の分配性能
をより向上できるという優れた効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施する形態の一例の全体概要構成図
である。
【図2】本発明を実施する形態の一例の詳細断面図であ
って、図1のII部相当図である。
【図3】本発明を実施する形態の一例における回転機構
の従動傘歯車に対するスクリュー軸の嵌合状態を表わす
平面図である。
【図4】従来例の全体概要構成図である。
【図5】従来例における鋼球タンクを表わす詳細断面図
であって、図4のV部相当図である。
【図6】従来例における鋼球分配器を表わす詳細断面図
であって、図4のVI部相当図である。
【図7】図6のVII−VII矢視図である。
【符号の説明】
4 鋼球分配器 5 鋼球分配管 7 鋼球散布器 14 鋼球タンク 14a タンク本体 14b ホッパ部 15 鋼球入口 16 鋼球出口 17 鋼球排出管 21 ケーシング 22 分配板 24 鋼球落下口 25 回転ノズル 26 分配口 27 分配羽根 31 鋼球取入口 32 回転駆動装置 33 昇降駆動装置 B 鋼球

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒状で下部にホッパ部を有し、上部所要
    位置に鋼球入口が設けられ、且つホッパ部下端部に鋼球
    出口が設けられた鋼球タンクのタンク本体を、鋼球分配
    管を介して鋼球散布器へ接続される鋼球分配器のケーシ
    ング上部に、同芯状に載置し、前記タンク本体内部に、
    上下端が開口され且つ中途部外周面に鋼球取入口が穿設
    された鋼球排出管を、その下端部が鋼球出口を貫通し前
    記ケーシング内に挿入された状態で回転自在且つ昇降自
    在となるよう配設し、前記タンク本体上部に、鋼球排出
    管を回転させる回転駆動装置と、鋼球排出管を昇降させ
    る昇降駆動装置とを設けたことを特徴とする鋼球タンク
    一体型分配器。
  2. 【請求項2】 鋼球分配器のケーシング内下部に、円錐
    状の分配板を同心状に設け、該分配板の上面に、軸心部
    から放射状に延びる多数の分配羽根を配設し、鋼球排出
    管の下端部に、複数の鋼球落下口がそれぞれ軸心から所
    要量だけ偏心するよう分岐形成され且つ分配板の上方に
    位置する回転ノズルを一体に設け、前記ケーシング底部
    の内周縁部における分配板外周部に、多数の分配口を等
    分割形成し、該各分配口に、下端が鋼球散布器に接続さ
    れる多数の鋼球分配管の上端を接続した請求項1記載の
    鋼球タンク一体型分配器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104129640A (zh) * 2014-07-31 2014-11-05 无锡明珠钢球有限公司 一种上料装置

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