JP2000161121A - 吸気弁診断装置 - Google Patents

吸気弁診断装置

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JP2000161121A
JP2000161121A JP10335587A JP33558798A JP2000161121A JP 2000161121 A JP2000161121 A JP 2000161121A JP 10335587 A JP10335587 A JP 10335587A JP 33558798 A JP33558798 A JP 33558798A JP 2000161121 A JP2000161121 A JP 2000161121A
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intake valve
engine
maximum pressure
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intake
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JP10335587A
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Makoto Tamura
誠 田村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エンジンの吸気弁の作動機構の異常をエンジ
ンの運転状態の検出信号に基づいて判定し、該吸気弁の
作動機構の異常を初期段階で早期に発見して、エンジン
の破損等を防止できる吸気弁診断装置と、該診断に基づ
いて燃料噴射や点火等を制御するエンジン制御装置を提
供する。 【解決手段】 吸気管と吸気弁とを備えたエンジンに適
用されるものであって、エンジンの運転状態を検出する
運転状態検出手段と、前記吸気管内の圧力を検出する吸
気管圧力検出手段と、前記吸気管圧力検出値のエンジン
の一行程中の最大圧力値を算出する最大圧力値算出手段
と、該最大圧力値を記憶する記憶手段と、前回と今回と
の最大圧力値を比較する比較手段と、前記運転状態検出
手段の検出信号に基づき診断領域を判定する診断領域判
定手段と、前記比較手段の比較結果と前記診断領域判定
手段の判定結果とに基づき吸気弁の異常を判定する吸気
弁異常判定手段とを備えてなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジンの吸気弁
診断装置に係り、特に、4サイクルエンジンの吸気弁機
構の作動不良等の異常を、吸気管内の圧力を検出するこ
とで判定する吸気弁の診断装置と、該診断に基づいて燃
料噴射や点火時期を制御するエンジンの制御装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、4サイクルエンジンの吸気弁や
排気弁は、カム機構駆動や電磁駆動等により開閉動作が
されているが、その開閉動作に異常が発生すると、エン
ジンラフアイドルや出力を低下させると共に、排気ガス
にも悪影響を及ぼす虞がある。特に、吸気弁に作動不良
等が生じると吸気管内にバックファイヤ等が流入する等
の不具合現象が発生する虞がある。前記吸気弁の開閉動
作の異常を診断する手段を備えたエンジンは、これま
で、特に、開発されていないが、従来は、ユーザがエン
ジンの前記ラフアイドル,出力低下,或いはバックファ
イヤ等の不具合現象をその五感で感じて、不調もしくは
異常を認識して、デーラーに詳細な診断チェックを依頼
して、該エンジンの吸気弁の動作不良を判明させてい
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記の如く、ユーザが
その五感を通じてエンジンの不調もしくは異常を明確に
認識するためには、前記吸気弁の初期の動作不良が発生
してから時間を経ており、該吸気弁の動作不良が拡大状
態となっている場合が多いので、エンジン自体に大きな
損傷を与えてしまう場合が生じる虞がある。また、ユー
ザは、エンジンが破損してはじめてエンジンの不調もし
くは異常を認識する場合もあって、前記吸気弁の動作不
良を早期に診断することが望まれている。
【0004】本発明は、このような問題に鑑みてなされ
たものであって、その目的とするところは、エンジンの
吸気弁の作動機構の異常をエンジンの運転状態の検出信
号に基づいて判定し、該吸気弁の作動機構の異常を初期
段階で早期に発見して、エンジンの破損等を防止できる
吸気弁診断装置と、該診断に基づいて燃料噴射や点火等
を制御するエンジン制御装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成すべく、
本発明に係るエンジンの吸気弁診断装置は、基本的に
は、吸気管と吸気弁とを備えたエンジンに適用されるも
のであって、エンジンの運転状態を検出する運転状態検
出手段と、前記吸気管内の圧力を検出する吸気管圧力検
出手段と、前記吸気管圧力検出値のエンジンの一行程中
の最大圧力値を算出する最大圧力値算出手段と、該最大
圧力値を記憶する記憶手段と、前回と今回との最大圧力
値を比較する比較手段と、前記運転状態検出手段の検出
信号に基づき診断領域を判定する診断領域判定手段と、
前記比較手段の比較結果と前記診断領域判定手段の判定
結果とに基づき吸気弁の異常を判定する吸気弁異常判定
手段とを備えていることを特徴としている。
【0006】そして、本発明のエンジンの吸気弁診断装
置の具体的な態様は、前記診断領域判定手段が、エンジ
ンの負荷,回転数,吸入空気量,及び、スロットル開度
等の負荷状態の値の内、少なくとも一つが所定値内に有
る時に診断領域と判定し、前記吸気弁異常判定手段は、
今回の最大圧力値が前回の最大圧力値より所定値以上大
きくなった時、吸気弁を異常と判定し、前記吸気管圧力
検出手段が、その吸気管圧力を前記吸気管に設置された
圧力センサの出力信号で算出するか、もしくは、前記運
転状態検出手段で検出される吸気量とエンジンの回転数
より算出される一吸気行程に吸入される吸気量に基づき
推定することを特徴としている。
【0007】また、本発明のエンジンの吸気弁診断装置
の他の具体的な態様は、前記最大圧力値算出手段が、エ
ンジンの一行程中の点火後の所定クランク角区間内の検
出値に基づいて最大圧力値を算出し、前記所定クランク
角区間が、エンジンの回転数により定まる所定時間によ
り設定されることを特徴としている。更に、本発明のエ
ンジンの吸気弁診断装置の他の具体的な態様は、前記最
大圧力値算出手段が、エンジンの一行程中の吸気管内圧
力の最大値と最小値の偏差に基づいて最大圧力値を算出
とすることを特徴としている。
【0008】更にまた、前記記憶手段が、前回の最大圧
力値と今回の最大圧力値との加重平均値を記憶するもの
であり、前記吸気弁異常判定手段が、今回の最大圧力値
が前回以前の複数の最大圧力値の平均値より所定値以上
大きくなった時に前記吸気弁を異常と判定をするか、今
回の最大圧力値が前回の最大圧力値より機関の回転数で
定まる所定値以上に大きくなった時に前記吸気弁を異常
と判定することを特徴としている。
【0009】更にまた、本発明に係るエンジン制御装置
は、前記吸気弁診断装置が、前記吸気弁を異常と診断し
た始動時には、燃料噴射噴射開始と点火制御開始とに所
定の時間遅れを行い、前記燃料噴射制御開始と前記点火
制御開始との遅れ時間が、エンジンの回転数に基づいて
設定され、前記燃料噴射制御開始の遅れ時間と前記点火
制御開始の遅れ時間とが、その遅れ時間に差を設けるこ
とを特徴としている。
【0010】前記の如く構成された本発明のエンジンの
吸気弁診断装置は、吸気管内に圧力を検出し、その最大
圧力値を算出して、所定の診断領域で比較することで吸
気弁の異常を判定するようにしたので、運転開始時、及
び通常の運転状態のもとで、吸気弁の異常を、その吸気
弁の異常の初期段階で早期に診断して判定することがで
き、その結果として、エンジンのラフアイドルの発生、
出力の低下を最小にすることができると共に、排気ガス
への悪影響も少なくすることができ、更に、エンジンに
大きな損傷を与えることもない。
【0011】また、エンジンの停止中に、インジェクタ
よりリークした燃料が、シリンダ内で可燃ガス化して
も、始動時に前記吸気弁の異常を診断することできるこ
とで、異常の場合には、燃料噴射・点火時期制御の開始
時期を遅らせて、前記可燃ガスをシリンダ外に排気して
しまうので、前記吸気弁の異常に基づく吸気管へのバッ
クファイヤを防止し、エンジンに損傷を与えることがな
い。更に、吸気弁診断の結果、異常と診断された場合に
は、警告灯等を点灯してドライバーに警告することもで
きる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面により本発明の吸気弁
の診断装置の一実施形態を詳細に説明する。図1は、本
実施形態の吸気弁の診断装置を備えたエンジンシステム
の全体構成図である。図1において、エンジン本体1に
吸気される空気は、エアクリーナ9から取り入れられ、
吸気通路8を介してスロットルチャンバ10を通り、コ
レクタ10aに入る。該コレクタ10aに吸入された空
気は、エンジン本体1の各シリンダ1a内に接続される
各吸気管13に分配され、前記シリンダ1aの燃焼室1
b内に導かれる。該燃焼室1bからの燃焼排気ガスは、
排気管17を介して外気に放出され、前記吸気管13と
排気管17との燃焼室1bへの接続部には、吸気弁18
と排気弁19とがカム機構で開閉作動するように配置さ
れている。また、前記吸気通路8には、スロットルセン
サ11、アイドルスピードコントロールバルブ12が配
置され、さらに下流の吸気管13には圧力センサ14が
配置されている。
【0013】一方、ガソリン等の燃料は、燃料タンク2
0から燃料ポンプ21により加圧されてインジェクタ1
7が配管されている燃料系21に供給され、該インジェ
クタ17から前記燃焼室1bに噴射される。燃料タンク
20内の燃料から蒸発した蒸発燃料は、エバポガス通管
23を介してキャニスタ24内の吸着剤で吸着され、該
吸着された燃料は、放出管25を通じて前記コレクタ1
0a部内にパージされ、前記吸入空気と一緒にエンジン
本体1に導かれて燃焼される。
【0014】前記シリンダ1aには、水温センサ2装着
され、また、エンジン本体1のクランク軸3にはクラン
ク角ピックアップホイール4が取付られ、回転情報を得
るために電磁ピックアップ式のポジションセンサ5が該
ホイール4に対向して配置されている。更にカム軸7に
は、気筒識別のためにクランク軸の2回転に1パターン
の信号を発生するカム角センサ6対向配置されている。
【0015】前記各センサの出力信号は、コントロール
ユニット15に入力され、エンジンの運転状態を示すパ
ラメータであるエンジン水温,クランク角速度,回転速
度,吸気管圧力等が計測または演算される。この演算さ
れたエンジンの運転状態を示すパラメータに基づき、点
火時期や燃料噴射時期・量等の制御量が演算され、点火
プラグ16,インジェクタ17,アイドルスピードコン
トロールバルブ12等の各種アクチュエータを作動させ
て、エンジン運転制御が行なわれる。
【0016】図2と図3とは、エンジン本体1の第2気
筒の吸気弁18の作動異常時の吸気期間内管内圧力変化
を示したタイミングチャートを示した図である。図2
は、吸気弁18に作動異常が生じると、該吸気弁18が
閉じきれないため、当該第2気筒の圧縮行程終盤から爆
発行程前半にかけて、シリンダ1a内の圧力が、吸気管
18内に洩れ、圧力上昇(ΔP)が発生することを示し
ている。この圧力上昇ΔPを検出すれば、診断制御が可
能となることが解る。
【0017】また、図3は、前記圧力上昇ΔPが当該気
筒の点火後に最大値を持つことに着目したもので、該圧
力上昇ΔPの測定精度を上げるためのに、ΔP計測ウイ
ンドを点火後から所定区間(クランク角,時間等)設定
することが、本実施形態の診断制御に有効であることを
示している。図4は、本実施形態の吸気弁の診断制御と
エンジン制御とのメインフローチャートを示している。
ステップ100では、エンジンの各運転状態のパラメー
タの取込みを行い、ステップ101では、該各運転状態
のパラメータに基づき吸気弁機構の診断を行い、ステッ
プ102では、燃料噴射制御,点火制御,アイドル回転
数制御等の通常のエンジン制御を行う。
【0018】図5は、図4で説明した吸気弁の診断制御
とエンジン制御とを実施するための本実施形態の制御ブ
ロック図である。本実施形態は、吸気弁診断装置50と
エンジン制御装置60とを備え、前記吸気弁診断装置5
0は、運転状態検出手段51、吸気管圧力検出手段5
2,最大圧力値算出手段53、記憶手段54、比較手段
55、診断領域判定手段56、及び、吸気弁異常判定手
段57とを備えている。
【0019】前記運転状態検出手段51は、前記スロッ
トルセンサ11,空気流量センサ26、ポジションセン
サ5等の出力信号を入力して、エンジン負荷、回転数、
吸入空気量、スロットル弁の開度等のエンジンの各運転
状態パラメータを検出する。前記空気管圧力検出手段5
2は、前記吸気管に配設されている圧力センサ14の出
力信号に基づいて空気管内の圧力値を検出する。該空気
管圧力検出手段52は、前記運転状態検出手段で検出さ
れる吸気量とエンジンの回転数より算出される一吸気行
程に吸入される吸気量に基づいて推定して吸入管圧力を
検出するものであっても良い。
【0020】前記最大圧力値算出手段53は、前記吸気
管圧力検出手段で検出された吸入管圧力値の内、エンジ
ン行程中の点火後の所定クランク角内の検出値から最大
圧力値を算出するものである。前記記憶手段54は、前
記最大圧力値、もしくは、前回の最大圧力値と今回の最
大圧力値との加重平均値を記憶するものであり、比較手
段55は、前回と今回との最大圧力値を比較するもので
ある。
【0021】また、前記診断領域判定手段56は、前記
運転状態検出手段51で検出された各運転パラメータの
値に基づき、吸気弁が診断領域か否かを判定し、前記吸
気弁異常判定手段57は、前記比較手段55での比較値
と前記診断領域判定手段56の判定結果に基づいて吸気
弁が異常であるか否かを判定する。前記エンジン制御装
置60は、燃料噴射制御手段61と点火時期制御手段6
2とを含み、前記吸気弁診断装置50の吸気弁異常判定
手段57で吸気弁が異常と判定された場合には、前記燃
料噴射制御手段61と前記点火時期制御手段62とで燃
料の噴射時期と点火プラグの点火時期とを制御すると共
に、警報灯63を点灯して、吸気弁の異常を知らせるよ
うになっている。
【0022】図6は、図4のステップ101及び図5の
吸気弁診断装置50の吸気弁機構の診断制御の詳細なル
ーチンのフローチャートを示したものである。ステップ
200では、エンジン回転数、吸気管内圧力、スロット
ル開度の各単位時間当たりの変化量が全て所定値内にあ
るか否かを判定し、判定の結果、所定値内であれば診断
領域であると判定して、ステップ201へ進み、判定の
結果、何れかが所定値外であれば診断領域でないと判定
して、フローを終了する。次に、ステップ201では、
シリンダ1b内の圧力上昇ΔPの計測が許可されている
か否かを判定し、判定の結果、許可されていれば、ステ
ップ202に進み、判定の結果、許可されていなけれ
ば、フローを終了する。ステップ202では、吸気管内
圧力計測、及び、計測された吸気管内圧力のΔP計測の
1区間の最大値を算出してステップ203に進む。ここ
で、圧力上昇ΔPの最大値の算出を、複数個の計測値の
内、大きい方の計測値の和または平均値としても良い。
ステップ203では、ステップ202の算出結果(P
1)に、次ぎの計算式(1)により重み付けのフィルタ
リングを行い、平均化し、ステップ204に進む。
【0023】
【数1】 P= K×Pold +(1−K)P1 (1) 但し、 K:定数
【0024】P1の平均値は、今回以前の複数個のP1
との平均値または、和としても良い。ステップ204で
は、ステップ203にて算出された平均値Pより、吸気
弁機構の異常判定に用いる判定レベルSLを、次ぎの計
算式(2)により算出し、ステップ205に進む。
【0025】
【数2】 SL = P + C (2) 但し C:所定値
【0026】ステップ205では、今回の吸気管内圧力
の最大値P1が、ステップ204の算出結果の判定レベ
ルSLより大きいか否かを判定し、判定の結果、大きい
ければ、ステップ206に進み、判定の結果、大きくな
ければ、ステップ207に進む。ステップ206では、
ステップ205の判定結果に基づいて、故障報告FLA
GOKに1を書き込み記憶し、ステップ208に進む。
ステップ207ではステップ205の判定結果に基づい
て、故障報告FLAGNGに1を書き込み、記憶し、ス
テップ208に進む。ここで、図2のタイミングチャー
トによれば、異常な吸気弁が、どの気筒か明白なので、
併せて異常気筒番号も記憶しても良い。ステップ208
では、ステップ207の故障報告FLAGNGの結果に
基づき、FLAG=1で、始動時である場合には、燃料
噴射開始と点火開始とに、通常時(FLAGNG≠1)
よりも遅れ時間を長くするようにエンジンの制御を行
う。
【0027】図7は、図6のステップ208の燃料・点
火制御の許可ルーチンのフローチャートを示したもので
ある。ステップ300では、始動開始状態かどうかを判
定し、判定の結果、始動開始状態であれば、ステップ3
01に進み、判定の結果、始動開始状態でなければ、ス
テップ304に進む。次にステップ301では、故障報
告FLAGNG=1かどうか判定し、判定の結果、FL
AGNG=1ならばステップ302に進み、判定の結
果、FLAGNG≠1ならば、ステップ304に進む。
ステップ302では、燃料噴射制御開始・点火制御開始
時間(エンジン行程数REFCOUNT<C1、C1:
定数)以内かどうかを判定し、判定の結果、燃料噴射制
御開始・点火制御開始時間以内ならステップ303に進
み、判定の結果、燃料噴射制御開始・点火制御開始時間
以上ならば、ステップ304に進む。ステップ303で
は、ステップ300,301,302の結果に基づい
て、燃料噴射制御と点火制御を禁止(不許可)し、ステ
ップ305に進む。
【0028】また、ステップ304ではステップ30
0,301,302の結果に基づいて燃料噴射制御と点
火制御を許可してフローを終了する。ステップ305で
は、エンジンが一行程終了したかどうか判定し、判定の
結果、エンジンが新たに1行程終了したならば、ステッ
プ306に進み、REFCOUNT=REFCOUNT
+1とし、判定の結果、エンジンが新たに一行程終了し
てないならば終了する。ここで、REFCOUNTは、
始動時(イグニッションKEYがOFFからONになっ
た時)クリアする。
【0029】以上、本発明の一実施形態について詳述し
たが、本発明は、前記実施形態に限定されるものではな
く、特許請求の範囲に記載された発明の精神を逸脱しな
い範囲で、設計において種々の変更ができるものであ
る。前記実施形態においては、カム機構によって作動す
る吸気弁を示したが、該吸気弁は、電磁石、もしくは電
動機によって作動するものであっても良いものである。
【0030】
【発明の効果】以上の記載から理解されるように、本発
明のエンジンの吸気弁診断装置は、吸気管内に圧力を検
出することで、該吸気弁の異常を判定することができる
ので、運転開始時、及び通常の運転状態のもとで、吸気
弁の異常診断を、その吸気弁の異常の初期段階で早期に
行うことができ、その結果として、エンジンに大きな損
傷を与えることがない。
【0031】また、エンジンの停止中に、インジェクタ
よりリークした燃料が、シリンダ内で可燃ガス化して
も、始動時に、前記吸気弁の異常を診断することで、燃
料噴射・点火制御開始時期を遅らせて、前記可燃ガスを
排気してしまうので、前記吸気弁の異常に基づく吸気管
へのバックファイヤを防止し、エンジンに損傷を与える
ことがない。更に、吸気弁診断の結果、異常と診断され
た場合には、警告灯等を点灯してドライバーに警告する
こともできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の吸気弁の診断装置を備え
たエンジンシステムの全体構成図。
【図2】エンジン本体の吸気弁の作動異常時の吸気管内
の圧力変化を示したタイミングチャート。
【図3】エンジン本体の吸気弁の作動異常時の吸気管内
の圧力変化を示したもので、圧力上昇ΔPが当該気筒の
点火後に最大値となることを示したタイミングチャー
ト。
【図4】図1の吸気弁の診断装置の診断制御のメインフ
ローチャート。
【図5】図1の吸気弁の診断装置の制御ブロック図。
【図6】図1の吸気弁の診断装置の診断ルーチンのフロ
ーチャート。
【図7】図6のフローチャートの燃料・点火制御許可制
御ルーチンのフローチャート。
【符号の説明】
1…エンジン本体、2…水温センサ、3…クランク軸、
4…クランク角ピックアップホイール4、5…ポジショ
ンセンサ、6…カム角センサ、7…カム軸、8…吸気通
路、9…エアークリーナ、10…スロットルチャンバ、
11…スロットルチャンバ、12…アイドルスピードコ
ントロールバルブ、13…吸気管、14…圧力センサ、
15…コントロールユニット、16…点火プラグ、17
…インジェクタ、50…吸気弁診断装置、51…運転状
態検出装置、52…吸気管圧力検出手段、53…最大圧
力値算出手段、54…記憶手段、55…比較手段、56
…診断領域判定手段、57…吸気弁異常判定手段、60
…エンジン制御装置、61…燃料噴射制御手段、62…
点火時期制御手段、63…警告灯

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸気管と吸気弁とを備えたエンジンの吸
    気弁診断装置において、エンジンの運転状態を検出する
    運転状態検出手段と、前記吸気管内の圧力を検出する吸
    気管圧力検出手段と、前記吸気管圧力検出値のエンジン
    の一行程中の最大圧力値を算出する最大圧力値算出手段
    と、該最大圧力値を記憶する記憶手段と、前回と今回と
    の最大圧力値を比較する比較手段と、前記運転状態検出
    手段の検出信号に基づき診断領域を判定する診断領域判
    定手段と、前記比較手段の比較結果と前記診断領域判定
    手段の判定結果とに基づき吸気弁の異常を判定する吸気
    弁異常判定手段と、を備えていることを特徴とするエン
    ジンの吸気弁診断装置。
  2. 【請求項2】 前記診断領域判定手段は、エンジンの負
    荷,回転数,吸入空気量,及び、スロットル開度等の負
    荷状態の値の内、少なくとも一つが所定値内に有る時に
    診断領域と判定し、前記吸気弁異常判定手段は、今回の
    最大圧力値が前回の最大圧力値より所定値以上大きくな
    った時、吸気弁を異常と判定することを特徴とする請求
    項1に記載のエンジンの吸気弁診断装置。
  3. 【請求項3】 前記吸気管圧力検出手段は、その吸入管
    圧力を前記吸気管に設置された圧力センサの出力信号に
    基づいて算出するか、もしくは、前記運転状態検出手段
    で検出される吸気量とエンジンの回転数より算出される
    一吸気行程に吸入される吸気量に基づき推定することを
    特徴とする請求項1又は2に記載の吸気弁診断装置。
  4. 【請求項4】 前記最大圧力値算出手段は、エンジンの
    一行程中の点火後の所定クランク角区間内の検出値に基
    づいて最大圧力値を算出するものであることを特徴とす
    る請求項1又は2に記載の吸気弁診断装置。
  5. 【請求項5】 前記所定クランク角区間は、エンジンの
    回転数により定まる所定時間により設定することを特徴
    とする請求項4に記載の吸気弁診断装置。
  6. 【請求項6】 前記最大圧力値算出手段は、エンジンの
    一行程中の吸気管内圧力の最大値と最小値の偏差に基づ
    いて最大圧力値を算出とすることを特徴とする請求項1
    又は2に記載の吸気弁診断装置。
  7. 【請求項7】 前記記憶手段は、前回の最大圧力値と今
    回の最大圧力値との加重平均値を記憶することを特徴と
    する請求項1又は2に記載の吸気弁診断装置。
  8. 【請求項8】 前記吸気弁異常判定手段は、今回の最大
    圧力値が前回以前の複数の最大圧力値の平均値より所定
    値以上大きくなった時に前記吸気弁を異常と判定をする
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の吸気弁診断装
    置。
  9. 【請求項9】 前記吸気弁異常判定手段は、今回の最大
    圧力値が前回の最大圧力値より機関の回転数で定まる所
    定値以上に大きくなった時に前記吸気弁を異常と判定す
    ることを特徴とする請求項1又は2に記載の吸気弁診断
    装置。
  10. 【請求項10】 請求項1乃至9のいずれか一項に記載
    の吸気弁診断装置が、前記吸気弁を異常と診断した始動
    時には、燃料噴射噴射開始と点火制御開始とに所定の時
    間遅れを行うことを特徴とするエンジンの制御装置。
  11. 【請求項11】 前記燃料噴射制御開始と前記点火制御
    開始との遅れ時間は、エンジンの回転数に基づいて設定
    することを特徴とする請求項10に記載のエンジンの制
    御装置。
  12. 【請求項12】 前記燃料噴射制御開始の遅れ時間と前
    記点火制御開始の遅れ時間とは、その遅れ時間に差を設
    けることを特徴とする請求項11に記載のエンジンの制
    御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008128239A (ja) * 2006-11-16 2008-06-05 Robert Bosch Gmbh 複数のシリンダ列を有する内燃機関の運転方法および装置

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