JP2000160940A - サッシ窓 - Google Patents

サッシ窓

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JP2000160940A
JP2000160940A JP10364964A JP36496498A JP2000160940A JP 2000160940 A JP2000160940 A JP 2000160940A JP 10364964 A JP10364964 A JP 10364964A JP 36496498 A JP36496498 A JP 36496498A JP 2000160940 A JP2000160940 A JP 2000160940A
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義智 木村
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Shintaro Sugama
信太郎 菅間
Koichi Segawa
光一 瀬川
Minoru Ito
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 下枠に取り付けられる断熱性カバーの破損を
防止でき、かつ結露発生を抑えることができるサッシ窓
を提供すること。 【解決手段】 サッシ窓10は、断熱窓枠1に断熱形材
障子5を組み込んで構成する。断熱窓枠1の少なくとも
下枠12は、非鉄金属製の室外部材12A、室内部材1
2Bを断熱部材12Cで連結して構成する。窓枠1の室
内側への露出面部を断熱性カバー201〜204で被覆
する。断熱性カバーにより窓枠1における結露の発生を
低減できる。下枠12の室内部材12Bを膳板211上
面まで延長して断熱性カバー203の下面に配置できる
ため、カバー203を補強でき、仮に人が断熱性カバー
203を踏んでも、カバー203の破損を防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建物に設けられる
引違い窓、片引き窓、開き窓、辷り出し窓、上げ下げ
窓、内開き窓、外開き窓、FIX窓等の各種サッシ窓に
係り、特に断熱性能を向上させたサッシ窓に関する。
【0002】
【背景技術】従来、建物の窓を構成するサッシ窓として
は、断熱窓枠および断熱障子で構成された断熱サッシ
と、アルミ形材からなる窓枠および単層ガラスや複層ガ
ラスが組み込まれたアルミ形材からなる障子で構成され
た一般サッシとが、その建物が建てられる地域や環境等
によって選択されていた。
【0003】しかしながら、このような断熱サッシおよ
び一般サッシだけでは、その建物が建てられる地域や環
境等によっては最適なサッシとはならないという問題が
あった。すなわち、近年の建物においては、快適な生活
空間を形成し、かつ冷暖房に使用するエネルギーを減少
させて省エネルギー化をはかるために、外壁や建具等に
おける断熱性能が重視されている。
【0004】このような断熱性能が強化された建物で
は、建物の開口に配置されるサッシ窓においても断熱性
能が重視されるようになり、前記一般サッシでは要求さ
れる断熱性能を達成できないことがあった。一方、この
一般サッシを断熱サッシとすれば、断熱性能は向上でき
るが、断熱サッシはもともと寒冷地向けであるため、従
来一般サッシを用いていた地方においては、断熱性能が
過剰になることもあった。ここで、断熱サッシは、一般
サッシに比べて製造や構造が複雑でコストも高いため、
従来の断熱サッシの断熱性能までは必要ない場合には、
必要とされる断熱性能に対してコストが高いという問題
があった。
【0005】このため、本出願人は、断熱用の障子と、
アルミなどの非鉄金属製の窓枠とを組み合わせること
で、所定の断熱性能を得ながらコストを低減させたサッ
シ窓を開発した。この際、外気に触れて冷やされた窓枠
が室内の暖かい空気に触れると結露が発生してしまうた
め、窓枠において室内側に露出する露出面部に断熱性カ
バーを取り付けて窓枠が室内空気に触れることを防止
し、結露発生を抑えるようにしていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
断熱性カバーは、窓枠の室内側に配置される額縁や膳板
等の仕上げ材まで延長すれば、窓枠および仕上げ材間の
接続面等も被覆できて防露性能をより一層向上できる。
【0007】しかしながら、窓枠の下枠部分は、テラス
タイプの場合のように人が出入りする場合や、窓を掃除
する場合のように、人がその上に乗る場合がある。この
際、前記断熱性カバーは、通常合成樹脂等で構成されて
いるため、木製の仕上げ材のようにある程度弾力のある
材質の上に配置した場合には、カバーに力が加わると変
形して破損する虞れがあるという問題があった。
【0008】本発明の第1の目的は、下枠に取り付けら
れる断熱性カバーの破損を防止でき、かつ結露発生を抑
えることができるサッシ窓を提供することにある。
【0009】また、このようなアルミなどの非鉄金属製
の窓枠に断熱性カバーを組み合わせれば、ある程度の断
熱性能を得ることができるが、サッシ窓を設置する場所
によってはより高い断熱性能が求められる場合もあっ
た。
【0010】本発明の第2の目的は、窓枠における断熱
性能を向上できて結露発生を抑えることができるサッシ
窓を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載のサッシ
窓は、上枠、下枠および左右の縦枠を四周枠組みした窓
枠と、上框、下框および左右の竪框を四周框組みして面
材を組み込んだ障子とを備えて構成されるサッシ窓であ
って、前記窓枠は、少なくとも下枠が非鉄金属製の室内
部材および室外部材と、この室内外部材を連結する断熱
部材とから構成され、かつ前記障子を閉めた際に室内側
に露出する露出面部が断熱性カバーで被覆されていると
ともに、前記障子の各框は、非鉄金属製の室内部材およ
び室外部材と、この室内外部材を連結する断熱部材とか
ら構成されていることを特徴とするものである。
【0012】また、請求項2に記載のサッシ窓は、上
枠、下枠および左右の縦枠を四周枠組みした窓枠と、上
框、下框および左右の竪框を四周框組みして面材を組み
込んだ障子とを備えて構成されるサッシ窓であって、前
記窓枠は、少なくとも下枠が非鉄金属製の室内部材およ
び室外部材と、この室内外部材を連結する断熱部材とか
ら構成され、かつ前記障子を閉めた際に室内側に露出す
る露出面部が断熱性カバーで被覆されているとともに、
前記障子の各框は、非鉄金属製の室外部材と、断熱性部
材からなる室内部材とから構成されていることを特徴と
するものである。
【0013】これらの各サッシ窓においては、窓枠を構
成する上枠、下枠および縦枠のうち、少なくとも下枠
は、非鉄金属製の室内部材および室外部材と、この室内
外部材を連結する断熱部材とから構成されているため、
下枠においては、外気に接する室外部材から室内部材へ
の熱伝達を防止することができる。このため、下枠の室
内部材を断熱性カバーと同様に仕上げ材部分まで延長し
ても、断熱性カバーが下枠の室内部材で冷やされること
がなく、結露の発生も抑えることができる。従って、断
熱性カバーの下面側に下枠の室内部材を配置することが
できて断熱性カバーを補強でき、仮に人が断熱性カバー
上に乗っても、カバーの破損を防止することができる。
【0014】ここで、前記窓枠としては、前記上枠およ
び縦枠が非鉄金属で形成され、下枠が非鉄金属製の室内
部材および室外部材と、この室内外部材を連結する断熱
部材とから構成されていてもよい。上枠および縦枠を非
鉄金属で形成すれば、その分コストを低減できる。この
際、上枠および縦枠は外気によって冷やされてしまう
が、各枠の露出面部には断熱性カバーが取り付けられて
いるため、結露発生を抑えることができ、所定の断熱性
能を確保しつつ、比較的安価なサッシ窓を提供すること
ができる。
【0015】前記窓枠の下枠は、下枠の室内側に配置さ
れる仕上げ材の上面まで延長され、この下枠を被覆する
断熱性カバーは、前記下枠の前記仕上げ材の上面まで延
長された部分を含んで下枠の露出面部を被覆していると
ともに、前記窓枠の上枠および縦枠は、上枠および縦枠
の室内側に配置される仕上げ材の室内側に露出する表面
側には延長されておらず、前記上枠および縦枠の露出面
部を被覆する断熱性カバーのみが前記仕上げ材の表面側
まで延長されていることが好ましい。このような断熱性
カバーは、窓枠の室内側に配置される額縁や膳板等の仕
上げ材まで延長すれば、窓枠および仕上げ材間の接続面
等も被覆できて防露性能をより一層向上できる。
【0016】各断熱性カバーを仕上げ材の室内側表面ま
で延長すれば、仕上げ材と窓枠との接触ラインが断熱性
カバーで被覆されて室内側に露出しないので意匠性を向
上できるとともに、仕上げ材が室内の空気により一層触
れにくくなり、防露性能をより一層向上することができ
る。
【0017】請求項4に記載のサッシ窓は、上枠、下枠
および左右の縦枠を四周枠組みした窓枠と、この窓枠内
に組み込まれる面材もしくは障子とを備えて構成される
サッシ窓であって、前記窓枠は、少なくとも下枠が非鉄
金属製の室内部材および室外部材と、この室内外部材を
連結する断熱部材とから構成され、かつ前記障子を閉め
た際に室内側に露出する露出面部が断熱性カバーで被覆
されていることを特徴とするものである。
【0018】このようなサッシ窓においても、窓枠の少
なくとも下枠は、非鉄金属製の室内部材および室外部材
と、この室内外部材を連結する断熱部材とから構成され
ているため、下枠においては、外気に接する室外部材か
ら室内部材への熱伝達を防止することができる。このた
め、下枠の室内部材を断熱性カバーと同様に仕上げ材部
分まで延長しても、断熱性カバーが下枠の室内部材で冷
やされることがなく、結露の発生も抑えることができ
る。従って、断熱性カバーの下面側に下枠の室内部材を
配置することができて断熱性カバーを補強でき、仮に人
が断熱性カバー上に乗っても、カバーの破損を防止する
ことができる。
【0019】請求項5に記載のサッシ窓は、上枠、下枠
および左右の縦枠を四周枠組みした窓枠と、この窓枠内
に組み込まれる面材もしくは障子とを備えて構成される
サッシ窓であって、前記窓枠の上枠、下枠および左右の
縦枠は、それぞれ非鉄金属製の室内部材および室外部材
と、この室内外部材を連結する断熱部材とから構成さ
れ、かつ少なくとも室内部材において室内側に露出する
露出面部が断熱性カバーで被覆されていることを特徴と
するものである。
【0020】このような本発明では、窓枠を構成する上
枠、下枠および縦枠のすべてが、非鉄金属製の室内部材
および室外部材と、この室内外部材を連結する断熱部材
とから構成され、窓枠に四周連続する断熱ラインが形成
されるため、各枠において、外気に接する室外部材から
室内部材への熱伝達を防止することができる。さらに、
室内部材が断熱性カバーで被覆されているため、断熱性
能をより一層高めることができるとともに、室内の空気
が直接室内部材に接することが無く、温度変化の小さい
断熱性カバーに接するために、結露発生を抑えることが
でき、所定の断熱性能を確保しつつ、比較的安価なサッ
シ窓を提供することができる。
【0021】ここで、前記断熱性カバーは、窓枠の上
枠、下枠および左右の縦枠において、前記面材もしくは
障子の室内側に露出する露出面部を被覆していることが
好ましい。例えば、各枠の断熱部材を、ガラスなどの面
材(FIX窓の場合)や障子(引違い窓等の場合)の室
内側に配置した場合には、断熱部材も室内側に露出する
ことになるが、室内部材だけでなく、断熱部材等を含ん
で障子等の室内側の露出する露出面部全体を断熱性カバ
ーで被覆すれば、窓枠において室内側の露出する部分が
断熱性カバーで統一されるために意匠性を向上すること
ができる。さらに、窓枠の断熱性能をより一層向上する
ことができ、結露発生もより抑えることができる。
【0022】また、前記断熱部材は、前記面材もしくは
障子の室内側に配置されていることが好ましい。断熱部
材としては、例えば、引違い窓における内外の各障子の
枠レール間に配置することもできるが、この場合には、
外気に触れる内障子の上下レール部分が室内部材に形成
されることになるため、各枠の室内部材に冷気が伝わ
り、断熱性カバーもある程度冷やされるために、室内の
熱を損失してしまうことになる。これに対し、断熱部材
が障子の室内側に配置されていれば、室内部材が外気と
直接接することがなくなるため、室内部材や断熱性カバ
ー表面の温度低下を抑えることができ、室内部材での熱
損失を抑えることができて断熱性能を向上でき、結露発
生も抑えることができる。
【0023】さらに、前記断熱部材は、建物躯体の室外
側に配置されていてもよい。半外付けのサッシ窓におい
ては、窓枠の室内側の一部が建物躯体の見込み内に配置
され、窓枠の室外側が建物躯体の室外側に配置される。
このため、窓枠に設けられる断熱部材も、建物躯体の見
込み内に配置することができるが、この場合、室外部材
の一部が建物躯体に接して配置されることになる。建物
躯体として、木材などの断熱性を有する材料を用いてい
れば熱伝導は抑えることができるが、鉄などの熱を伝導
する部材を用いた場合には、室外部材から建物躯体を通
して室内部材に熱が伝導するおそれがあり、室内部材の
熱損失に少なからず影響してしまう。これに対し、断熱
部材が建物躯体の室外側に配置されていれば、室外部材
も建物躯体の室外側に配置されるために、室外部材から
建物躯体への熱伝導も殆どなくすことができ、室内部材
への熱伝導も抑えることができるので、室内部材での熱
損失を抑えることができて断熱性能を向上でき、結露発
生も抑えることができる。
【0024】また、前記窓枠の上枠、下枠および左右の
縦枠のうちの少なくとも1つの枠は、その室外部材が建
物の躯体に取り付けられていてもよい。室外部材が建物
の躯体にビス等で直接、あるいは支持アングル材などを
介して間接的に取り付けられていれば、各窓枠の室外部
材の荷重を断熱部材を介さずに建物躯体で支持すること
ができる。このため、例えば、室外部材が建物躯体の室
外側に配置されている際に、火災などで断熱部材が焼失
した場合でも、室外部材を建物躯体で支持することがで
きる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施形態を図面
に基づいて説明する。なお、各図面においては図面を見
やすくするために、窓枠や障子等の主要な構成部材には
断面を示すハッチングを省略して記載している。図1お
よび図2は、第1実施形態のサッシ窓10の縦断面図お
よび横断面図である。
【0026】サッシ窓10は、断熱窓枠1と断熱形材障
子5とを組み合わせて構成されている。断熱窓枠1は、
上枠11、下枠12と左右両端の縦枠13とを四角枠状
に接合して形成されている。
【0027】各枠11,12,13は、それぞれ非鉄金
属であるアルミ製の室外部材11A,12A,13A
と、アルミ製の室内部材11B,12B,13Bと、こ
れらの室外部材11A,12A,13Aおよび室内部材
11B,12B,13Bをそれぞれ連結するウレタン樹
脂等の合成樹脂製の断熱部材11C,12C,13Cと
で構成されている。
【0028】なお、これらの各枠11,12,13は、
樹脂注入方式で製造されている。すなわち、前記室外部
材11A,12A,13Aおよび室内部材11B,12
B,13Bは、それぞれアルミの押出成形によって一体
成形されており、この一体成形された各枠11,12,
13の凹状のウレタン注入ポケット14にウレタン樹脂
を注入して硬化させた後に、前記室外部材11A,12
A,13Aおよび室内部材11B,12B,13Bの連
結部をカッター等で切断して分離することで枠11,1
2,13を製造している。そして、各断熱部材11C,
12C,13Cは、各枠11,12,13を枠組みする
ことで互いに当接され、窓枠1に四周連続する断熱ライ
ンを形成している。
【0029】これらの上枠11、下枠12、縦枠13の
各室外部材11A,12A,13Aには、各枠11,1
2,13が取り付けられるまぐさ7、窓台8、柱9の室
外面に当接する取付片が形成され、これらの取付片は、
釘やビスによりまぐさ7、窓台8、柱9に取り付けられ
ている。また、上枠11、下枠12の室内部材11B,
12Bには、まぐさ7の下面や窓台8の上面に当接する
取付補強片が形成され、この取付補強片も釘やビスによ
りまぐさ7、窓台8に取り付けられている。
【0030】上枠11の下面には、外、内の各上レール
16,17が垂設され、下枠12の上面には外、内の各
下レール18,19が立設されている。また、上下枠1
1,12の室外側には網戸レール20がそれぞれ設けら
れている。なお、これらの各レール16〜20は、各枠
11,12の室外部材11A,12Aに設けられてい
る。
【0031】一方、断熱窓枠1内に配置される断熱形材
障子5は、室外側に配置されて外側のレール16,18
でガイドされる外障子5Aと、室内側に配置されて内側
のレール17,19でガイドされる内障子5Bとを備え
ている。このため、前記断熱部材11C,12C,13
Cによる断熱ラインは、内障子5Bの室内側に沿って形
成されている。
【0032】これらの各障子5A,5Bは、上框51,
52と、下框53,54と、左右の竪框55,56と、
外召合せ框57および内召合せ框58とをそれぞれ四角
枠状に組んで構成されている。そして、各框51〜58
の内周面には、複層ガラス29がガスケット30を介し
て嵌合されている。なお、本実施形態では、室外側のガ
ラスは網入りガラスとされている。
【0033】各框51〜56は、それぞれアルミ製の室
外部材51A〜56Aと、アルミ製の室内部材51B〜
56Bと、これらの室外部材51A〜56Aおよび室内
部材51B〜56Bを連結するウレタン樹脂等の合成樹
脂製の断熱部材51C〜56Cとで構成されている。こ
のうち、外障子5Aの下框53は、高さ寸法が大きいた
め、2本の断熱部材53Cで室外部材53A、室内部材
53Bを連結している。
【0034】また、外障子5Aの外召合せ框57は、図
2に示すように、複層ガラス29が保持される2つのガ
ラス保持辺57A,57Bのうち、室内側に配置される
保持辺(室内部材)57Bを保持辺(室外部材)57A
側から断熱するように、断熱部材57Cが配置されてい
る。一方、内障子5Bの内召合せ框58も同様に、複層
ガラス29が保持される2つのガラス保持辺58A,5
8Bのうち、室外側に配置される保持辺(室外部材)5
8Aを保持辺(室内部材)58B側から断熱するよう
に、断熱部材58Cが配置されている。
【0035】また、各上框51,52には、前記上レー
ル16,17を挟み込む摺動片31が嵌入され、各下框
53,54には、前記下レール18,19上を転動する
戸車32が回転自在に支持されている。また、これらの
障子5A,5Bの室外側には、網戸レール20でガイド
された網戸33がレール20に沿って移動可能に配置さ
れている。
【0036】さらに、窓枠1において各障子5A,5B
を閉めた際に室内側に露出する露出面部(見えがかり
部)には、断熱性カバーがそれぞれ取り付けられてい
る。
【0037】すなわち、上枠11には断熱性カバー20
1,202が取り付けられ、下枠12には断熱性カバー
203,204が取り付けられ、各縦枠13にはそれぞ
れ断熱性カバー205,206が取り付けられている。
【0038】断熱性カバー201は、上枠11の内レー
ル17の室内側部分に取り付けられ、内レール17の室
内面、断熱部材11Cおよび室内部材11Bの各開口内
面側、つまり室内側に露出する露出面部をそれぞれ被覆
している。なお、上枠11の室内部材11Bは額縁21
0の下面(室内側表面)までは延長されていないが、断
熱性カバー201は額縁210の下面まで延長されてい
る。
【0039】断熱性カバー202は、上枠11の外レー
ル16および内レール17間に取り付けられ、外レール
16の室内面および室外部材11Aの下面、つまり外障
子5Aを閉めた際に室内側に露出する露出面部をそれぞ
れ被覆している。
【0040】断熱性カバー203は、図3にも示すよう
に、下枠12の各内レール19の室内側部分に取り付け
られ、断熱部材12Cおよび室内部材12Bの各開口内
面側、つまり室内側に露出する露出面部をそれぞれ被覆
している。なお、室内部材12Bは膳板211の上面
(室内側表面)まで延長され、断熱性カバー203もこ
の室内部材12Bの延長部分を完全に被覆するように延
長されている。
【0041】断熱性カバー204は、前記内レール19
の室外側に配置されている。他の断熱性カバー201〜
206は各枠11〜13の全長に渡って設けられている
のに対し、断熱性カバー204は外障子5Aを閉めた際
に外障子5Aが配置される部分、つまり下枠12の全長
の約半分の部分に配置されている。そして断熱性カバー
204には軟質のヒレ204Aが室外側に向けて一体に
形成され、外障子5Aを閉めた際に外障子5Aの室内面
に圧接してシールするように構成されている。
【0042】断熱性カバー205は、一方の縦枠13に
おいて内障子5Bの戸先側の竪框56と対向した位置に
設けられたガイド片13Dの室内側部分に取り付けら
れ、ガイド片13Dの室内面、断熱部材13Cおよび室
内部材13Bの各開口内面側、つまり内障子5Bを閉め
た際に室内側に露出する露出面部をそれぞれ被覆してい
る。断熱性カバー206は、他方の縦枠13において外
障子5Aの戸先側の竪框55の室内面にほぼ沿った位置
に設けられた突部13Eの室内側部分に取り付けられ、
室外部材13Aの突部13Eよりも室内側の部分、断熱
部材13Cおよび室内部材13Bの各開口内面側、つま
り外障子5Aを閉めた際に室内側に露出する露出面部を
それぞれ被覆している。
【0043】なお、縦枠13の室内部材13Bは額縁2
12の内面(室内側表面)までは延長されていないが、
断熱性カバー205,206は額縁212の内面まで延
長されている。各断熱性カバー201〜206は、それ
ぞれビス等で各枠11〜13に固定されている。
【0044】なお、図3に示すように、断熱性カバー2
03は、室内側端縁が室内部材12Bに係合され、室外
側端縁に形成された凹溝に断熱性カバー204を固定す
るビス207の先端を係合させることで固定されてい
る。また、断熱性カバー203の室内側端縁には、軟質
のヒレ203Aが形成されており、このヒレ203Aが
膳板211に圧接することで室内側の空気が断熱性カバ
ー203の下面側つまり室内部材12B側に侵入しない
ようにシールしている。
【0045】このような本実施形態において、サッシ窓
10を構成するには、窓枠1を、まぐさ7、窓台8、柱
9にビスや釘等で固定した後、各枠11,12,13に
各断熱性カバー201〜206をビス等で固定する。そ
して、各障子5A,5Bをを窓枠1内に組み込むことで
サッシ窓10が構成される。
【0046】このような本実施形態によれば、次のよう
な効果がある。 1)断熱窓枠1の露出面部には断熱性カバー201〜2
06が被覆されているので、窓枠1での結露を抑えるこ
とができ、窓枠1における断熱性能も高めることができ
る。
【0047】2)断熱窓枠1の下枠12を膳板211の
上面まで延長して、断熱性カバー203の下面に配置し
ているので、断熱性カバー203を下枠12の室内部材
12Bで補強することができる。このため、膳板211
上の断熱性カバー203に人が乗っても、下枠12で補
強されているためにその荷重を支持することができ、断
熱性カバー203の破損を防止することができる。
【0048】3)下枠12は、膳板211の室内面まで
延長されているが、断熱部材12Cを介在させて室外部
材12Aと室内部材12Bとの熱伝達を抑えているた
め、室内部材12Bを断熱性カバー203に密着させて
いても断熱性カバー203が冷やされることがほとんど
なく、断熱性能を向上できかつ結露発生を抑えることが
できる。さらに、断熱性カバー203には、軟質樹脂製
のヒレ203Aを設けているので、ヒレ203Aを膳板
211に接触させてその隙間をシールすることができ
る。このため、室内の空気が下枠12の室内部材12B
側に流入することを防止でき、断熱性カバー203の裏
面(下面)での結露発生も抑えることができる。
【0049】4)また、上枠11および縦枠13も、断
熱部材11C,13Cを介在させているため、上枠11
および縦枠13部分でも断熱性能を向上できかつ結露発
生を抑えることができる。従って、断熱窓枠1において
は、窓枠1に四周連続する断熱ラインを形成しているの
で断熱性能を向上でき、結露の発生を一般窓枠に比べて
抑えることができ、より快適な住空間を形成することが
できる。
【0050】5)上枠11や縦枠13は、額縁210,
212の室内面には延長されておらず、断熱性カバー2
01,205,206のみを延長しているので、断熱性
カバー201,205,206の額縁210,212の
室内面に延長された部分には上枠11や縦枠13が直接
接触せず、枠材からの熱伝達を抑えることができる。こ
のため、断熱性カバー201,205,206の室内側
端部への熱の伝達をより一層少なくでき、結露の発生を
より一層抑えることができる。
【0051】6)断熱性カバー201〜206を、額縁
210、膳板211、額縁212の室内側表面まで延長
しているので、額縁210、膳板211、額縁212と
窓枠1との接続ラインが断熱性カバー201〜206で
被覆されて室内側に露出しないので意匠性を向上でき
る。さらに、室内部材11B〜13Bと断熱部材11C
〜13Cとの窓枠1において室内側に露出する露出面部
全体を断熱性カバー201〜206で被覆しているの
で、統一感が得られて意匠性を向上できる。さらに、各
枠11,12,13に室内側の空気が触れることがほと
んど無くなるため、断熱性カバー201〜206の裏面
側での結露発生も抑えることができる。
【0052】7)断熱形材障子5の上框51、下框5
3、内召合せ框58の各室内部材51B,53B,58
Bには中空部が形成されているので、断熱性能をより一
層向上することができる。
【0053】8)各枠11〜13の断熱部材11C〜1
3Cによる断熱ラインを、内障子5Bの室内側に沿って
形成しているので、障子5A,5Bを閉めても外気に触
れる内障子5Bのレール17,19を室外部材11A〜
13Aに形成することができる。このため、室内部材1
1B〜13Bは外気と直接接することがないため、室内
部材11B〜13Bや断熱性カバー201〜203,2
05〜206の表面の温度低下を抑えることができる。
従って、室内部材11B〜13Bでの熱損失を抑えるこ
とができ、断熱性能を向上できて結露発生もより抑える
ことができる。
【0054】9)各枠11〜13の室外部材11A〜1
3Aは、建物躯体側であるまぐさ7、窓台8、柱9にビ
ス止めされているので、各室外部材11A〜13Aの荷
重も断熱部材11C〜13Cを介さずに建物躯体側で支
持することができる。このため、断熱部材11C〜13
Cに大きな荷重が加わって断熱部材11C〜13Cが劣
化や破損することがなく、かつ仮に断熱部材11C〜1
3Cが火災などで焼失した場合でも、室外部材11A〜
13Aを建物躯体側で支持でき、その落下などを防止で
きる。
【0055】次に、本発明の第2実施形態のサッシ窓4
0について、図4の縦断面図および図5の横断面図を参
照して説明する。なお、以下の説明において前記サッシ
窓10の各構成要素と同一あるいは相当構成要素には同
一符号を付し、説明を省略あるいは簡略する。
【0056】サッシ窓40は、断熱窓枠2とアルミ樹脂
複合障子6とを組み合わせて構成されている。断熱窓枠
2は、断熱窓枠1と同一の下枠12と、非鉄金属である
アルミ製の上枠41および左右両端の縦枠43との各枠
を四角枠状に接合して形成されている。上枠41の下面
には、外レール16が垂設され、この外レール16の室
内側には断熱性カバー221が取り付けられている。上
枠41は、額縁210の下面まで延長されていないが、
この断熱性カバー221は額縁210の下面まで延長さ
れ、上枠41の室内側露出面部を被覆している。
【0057】また、上枠41には、断熱性カバー221
を介して内レール17用の部材がビス止めされている。
これにより、内レール17部分は室内側に露出するが、
断熱性カバー221が介在されていることで上枠41か
らの熱の伝達が抑えられている。
【0058】縦枠43は、断熱部材13Cが介在されて
いないが、前記サッシ窓10の縦枠13とほぼ同様の形
状である。この縦枠43は、額縁212の内面までは延
長されていないが、各断熱性カバー205,206は額
縁212の内面まで延長されている。
【0059】また、断熱窓枠2内に配置されるアルミ樹
脂複合障子6は、室外側に配置されて外側のレール1
6,18でガイドされる外障子6Aと、室内側に配置さ
れて内側のレール17,19でガイドされる内障子6B
とを備えている。
【0060】これらの各障子6A,6Bは、上框61,
62と、下框63,64と、左右の竪框65,66と、
外召合せ框67および内召合せ框68とをそれぞれ四角
枠状に組んで構成されている。
【0061】各框61〜66,68は、それぞれアルミ
製の室外部材61A〜66A,68Aと、ポリ塩化ビニ
ル樹脂等の合成樹脂製や木製等の断熱性を有する室内部
材61B〜66B,68Bとを接合して構成されてい
る。外召合せ框67は、アルミ製の形材で構成されてい
る。
【0062】なお、各框61〜66,68の室外部材6
1A〜66A,68Aには、複層ガラス29を保持する
2つのガラス保持辺が形成されている。そして、前記室
内部材61B〜66B,68Bは、このガラス保持辺を
含めて各室外部材61A〜66A,68Aが室内側の露
出しないように、ビスや係合により取り付けられている
【0063】このような本実施形態においては、前記第
1実施形態のサッシ窓10と同様に、窓枠2をまぐさ
7、窓台8、柱9にビスや釘等で取り付けた後に、断熱
性カバー203〜206,221をビスなどで固定し、
さらに各障子6A,6Bを窓枠2内に組み込むことでサ
ッシ窓40を形成できる。
【0064】このような本実施形態においても、前記第
1実施形態の1)〜3)、5)、6),9)と同じ作用
効果を奏することができる。 10)さらに、窓枠2は、下枠12のみに断熱部材12C
を設け、上枠41および縦枠43はアルミなどの非鉄金
属のみで構成された枠材を用いているので、断熱窓枠1
に比べてコストを低減することができる。従って、断熱
窓枠1を必要とするほど断熱性能を必要とせず、従来の
断熱サッシ窓ではコスト的に見合わなかったために一般
的なサッシ窓を用いていた地方においても、それほどコ
ストを増加させることなく断熱性能を向上させたサッシ
窓40を設置することができる。従って、建物における
冷暖房効果を向上できて省エネルギー化も図ることがで
きるとともに、結露の発生も押さえることができる。
【0065】11)また、上枠41や縦枠43は、額縁2
10,212の室内面には延長されておらず、断熱性カ
バー221,205,206のみを延長しているので、
断熱性カバー221,205,206の額縁210,2
12の室内面に延長された部分には上枠41や縦枠43
が直接接触せず、枠材からの熱伝達を抑えることができ
る。このため、仮に上枠41や縦枠43が外気で冷やさ
れた場合でも、断熱性カバー221,205,206の
室内側端部には熱が伝達されにくいため、結露の発生を
抑えることができる。
【0066】12)アルミ樹脂複合障子6においては、断
熱性の室内部材61B〜68Bに中空部を形成している
ため、断熱性能をより一層向上することができる。
【0067】次に、本発明の第3実施形態のサッシ窓9
0について、図6の縦断面図および図7の横断面図を参
照して説明する。サッシ窓90は、第1実施形態のサッ
シ窓10と同様な断熱窓枠1と、第2実施形態のサッシ
窓40と同様なアルミ樹脂複合障子6とを組み合わせて
構成されている。但し、窓枠1の各断熱部材11C〜1
3Cが、まぐさ7、窓台8、柱9等の建物躯体よりも室
外側に配置されている点が相違する。
【0068】すなわち、断熱窓枠1を構成する上枠1
1、下枠12、縦枠13は、室外部材11A〜13A、
室内部材11B〜13B、断熱部材11C〜13Cで構
成されている。そして、各室内部材11B〜13Bが建
物躯体であるまぐさ7、窓台8、柱9にビス等で固定さ
れている。従って、断熱部材11C〜13Cによって断
熱窓枠1に四周連続して形成される断熱ラインは、建物
躯体7〜9よりも室外側でかつ内障子6Bよりも室内側
の位置に形成されている。
【0069】上枠11の下面には、外レール16が垂設
され、この外レール16の室内側には断熱性カバー23
1が取り付けられ、上枠11の室内側露出面部を被覆し
ている。また、上枠11の室内部材11Bには、断熱性
カバー231を介して内レール17用の部材がビス止め
されている。これにより、内レール17部分は室内側に
露出するが、断熱性カバー231が介在され、かつ室内
部材11Bにビス止めされているため、上枠11からの
熱の伝達が抑えられている。さらに、断熱性カバー23
1の室内側にはホロー部(中空部)が形成されており、
上下方向の高さ寸法が内レール17とほぼ同様とされて
いる。このホロー部によって、断熱性カバー231の断
熱性能が向上されるとともに、内レール17が室内側か
ら視認しにくくなるように被覆されている。なお、断熱
性カバー231のホロー部には、断熱性カバー231を
取り付けるためのビス237を隠すためのカバー材23
8がはめ込まれている。
【0070】下枠12の上面には、前記各実施形態と同
様に、断熱部材12Cおよび室内部材12Bの各開口内
面側、つまり室内側に露出する露出面部をそれぞれ被覆
する断熱性カバー233と、内レール19の室外側に配
置された断熱性カバー204とが取り付けられている。
【0071】縦枠13の内周面には、断熱性カバー20
5,206と同様の断熱性カバー235,236がビス
237で取り付けられている。すなわち、断熱性カバー
235は、一方の縦枠13のガイド片13Dの室内側部
分に取り付けられ、ガイド片13Dの室内面、断熱部材
13Cおよび室内部材13Bの各開口内面側、つまり内
障子5Bを閉めた際に室内側に露出する露出面部をそれ
ぞれ被覆している。
【0072】また、断熱性カバー206は、他方の縦枠
13において外障子6Aの戸先側の竪框65と対向する
ガイド片13Fが突設されたホロー部13Gから室内側
部分に取り付けられ、室外部材13Aのホロー部13G
よりも室内側の部分と、断熱部材13Cと、室内部材1
3Bとの各開口内面側、つまり外障子6Aを閉めた際に
室内側に露出する露出面部をそれぞれ被覆している。な
お、各断熱性カバー235,236も、断熱性カバー2
31と同様に、ホロー部(中空部)が形成されており、
断熱性能が向上されている。
【0073】このような本実施形態においても、前記各
実施形態の1)〜6)、8)、12)と同じ作用効果を奏
することができる。 13)さらに、断熱部材11C〜13Cからなる断熱ライ
ンが、建物躯体の室外側に配置されているので、外気に
直接接する室外部材11A〜13Aが建物躯体内に配置
されることがなく、室外部材11A〜13Aから建物躯
体への熱伝導も殆どなくすことができ、室内部材11B
〜13Bへの熱伝導も抑えることができるので、室内部
材11B〜13Bでの熱損失をより一層抑えることがで
きて断熱性能を向上でき、結露発生も抑えることができ
る。
【0074】14)上枠11の室外部材11Aが建物の躯
体(まぐさ7)に直接取り付けられており、かつこの室
外部材11Aには、他の室外部材12A,13Aもビス
止めされているので、室外部材11A〜13Aの荷重を
断熱部材11C〜13Cを介さずに室外部材11Aを介
して建物躯体で支持することもできる。このため、例え
ば、室外部材11A〜13Aが建物躯体の室外側に配置
されている際に、火災などで断熱部材11C〜13Cが
焼失した場合でも、室外部材11A〜13Aを建物躯体
で支持することができ、他に脱落防止用の機構を設けな
くても脱落を確実に防止できる。
【0075】15)上枠11の内レール17を枠11から
分離して断熱性カバー231を介して室内部材11Bに
ビス止めして設けたので、内レール17をアルミなどの
熱伝導性の部材で形成した場合でも、内レール17への
熱伝導を抑えることができ、結露発生を防止することが
できる。
【0076】16)アルミ製の各枠11〜13の室内部材
11B〜13Bを建物躯体(まぐさ7、窓台8、柱9)
の内周面側まで延長して建物躯体にビス止めしているの
で、各枠11〜13の取付強度を十分に確保することが
できる。その上、室内部材11B〜13Bは、断熱部材
11C〜13Cで室外側から熱絶縁されている上に、断
熱性カバー231〜236で被覆されているので、断熱
性および防露性も確保することができる。
【0077】なお、第3実施形態では、下枠12の室内
部材12Bを額縁211に取り付けていたが、図8に示
すように額縁を用いない納まりの場合には、断熱性部材
で構成された中空筒状の支持台239を配置して室内部
材12Bを支持するようにしてもよい。
【0078】次に、本発明の第4実施形態のサッシ窓1
00について、図9の縦断面図および図10の横断面図
を参照して説明する。サッシ窓100は、縦辷り出し窓
に本発明を適用したものである。サッシ窓100は、断
熱窓枠101と、アルミ樹脂複合障子106とを組み合
わせて構成されている。
【0079】断熱窓枠101は、第3実施形態と同様
に、上枠111、下枠112、縦枠113を四周枠組み
することで形成される。各枠111〜113は、室外部
材111A〜113A、室内部材111B〜113B、
断熱部材111C〜113Cで構成されている。そし
て、各室内部材111B〜113Bが建物躯体であるま
ぐさ7、窓台8、柱9にビス等で固定されている。従っ
て、断熱部材111C〜113Cによって断熱窓枠10
1に四周連続して形成される断熱ラインは、建物躯体7
〜9よりも室外側でかつ障子106よりも室内側の位置
に形成されている。
【0080】アルミ樹脂複合障子106は、上框16
1、下框162、および左右の竪框163からなる框枠
164と、框枠164内に配置された複層ガラス165
とで構成され、上框161と窓上枠111との間および
下框162と窓下枠112との間にそれぞれ配置された
ステンレス製の辷り出しアーム(6バーヒンジ)167
により、窓枠101に対して開閉可能に設けられてい
る。
【0081】各框161〜163は、それぞれアルミ製
の室外部材161A〜163Aと、ポリ塩化ビニル樹脂
等の合成樹脂製や木製等の断熱性を有する室内部材16
1B〜163Bとを接合して構成されている。
【0082】各枠111〜113の内周面には、障子1
06の内周面に沿った位置から室内側に、断熱性カバー
241〜243が取り付けられている。また、下枠11
2には、断熱性部材で構成された中空筒状の支持台23
9を配置して室内部材112Bを支持している。
【0083】各断熱性カバー241〜243には、ホロ
ー部(中空部)が形成されて断熱性能が向上されるとと
もに、断熱性カバー241〜243の室外面が障子10
6の室内面部分まで延長されるようにされている。そし
て、この断熱性カバー241〜243の室外面には、障
子106の室内部材161B〜163Bに当接するシー
ル117が保持されている。なお、断熱性カバー24
1,243のホロー部には、断熱性カバー241,24
3を取り付けるためのビス237を隠すためのカバー材
238がはめ込まれている。
【0084】このような本実施形態においても、前記各
実施形態の1)〜6)、12)、13)、16)と同様な作用
効果を奏することができる。 17)さらに、各框161〜163の室内部材161B〜
163Bに、シール117を介して断熱性カバー241
〜243が当接されているので、室内側にはアルミ製の
枠材や框材が露出せず、断熱性能および意匠性を向上で
きる。特に、室内部材161B〜163B、断熱性カバ
ー241〜243は共に樹脂等で形成できるため、これ
らを同色や同材質の樹脂等で形成することで、連続性や
統一性のある意匠を実現でき、サッシ窓100の内観を
向上できる。
【0085】次に、本発明の第5実施形態のサッシ窓3
00について、図11の縦断面図および図12の横断面
図を参照して説明する。サッシ窓300は、ドアに本発
明を適用したものである。すなわち、本発明におけるサ
ッシ窓とは、一般的な建物の窓開口に用いられるものに
限らず、建物の玄関、勝手口等に設けられるドアも含む
ものである。
【0086】サッシ窓300は、断熱窓枠(ドア枠)3
01と、アルミ樹脂複合障子(ドア本体)306とを組
み合わせて構成されている。
【0087】断熱窓枠301は、前記各実施形態と同様
に、上枠311、下枠312、枠313を枠組みして構
成され、柱等の建物躯体にビスなどで固定されている。
そして、各枠311〜313は、室外部材311A〜3
13A、室内部材311B〜313B、断熱部材311
C〜313Cで構成されている。この際、上下枠31
1,312の断熱部材311C,312Cは、水平面に
対して傾斜して配置されている。なお、本実施形態で
は、第1実施形態と同様に、室外部材311A〜313
Aおよび室内部材311B〜313Bの両方が、それぞ
れ建物躯体にビス止めされている。
【0088】アルミ樹脂複合障子306は、上框36
1、下框362、および左右の竪框363からなる框枠
364と、框枠364内に配置された複層ガラス365
とで構成され、縦枠313に対してヒンジ367によ
り、窓枠301に対して開閉可能に設けられている。
【0089】各框361〜363は、それぞれアルミ製
の室外部材361A〜363Aと、ポリ塩化ビニル樹脂
等の合成樹脂製や木製等の断熱性を有する室内部材36
1B〜363Bとを接合して構成されている。
【0090】各枠311〜313の内周面には、障子3
06の内周面に沿った位置から室内側に、断熱性カバー
251〜253が取り付けられている。具体的には、上
下枠311,312に取り付けられる断熱性カバー25
1、252は、各室内部材311B,312Bに嵌合や
ビス止めで取り付けられている。さらに、断熱性カバー
251、252には、延長片251A,252Aが形成
され、断熱部材311C,312Cの表面を被覆してい
る。一方、縦枠313に取り付けられる断熱性カバー2
53は、室外部材313Aの室内端縁から室内部材31
3Bまでを被覆するように取り付けられている。
【0091】各断熱性カバー251〜253には、ホロ
ー部(中空部)が形成されて断熱性能が向上されるとと
もに、断熱性カバー251〜253の室外面が障子30
6の室内面部分まで延長されるようにされている。そし
て、この断熱性カバー251〜253の室外面には、障
子306の室内部材361B〜363Bに当接するシー
ル317が保持されている。
【0092】このような本実施形態においても、前記各
実施形態の1)〜6)、9)、12)、13)、16)、17)
と同様な作用効果を奏することができる。 18)さらに、断熱部材311C,312が水平面に対し
て傾斜されているので室外部材311A,312Aおよ
び室内部材311B,312B間の寸法をヒートブリッ
ジ等が生じないように十分に確保しつつ、上下枠31
1,312の見込み幅を小さくすることができる。この
ため、上下枠311,312の断熱性能を十分維持しな
がら上下枠311,312の見込み幅を小さくできる。
また、下枠312の断熱材312Cは、その上面におい
て室外側が室内側よりも低くなるように傾斜させている
ので、断熱材312C部分に雨水が吹き込んでもその雨
水を室外側に向かって流れ落として容易に排水すること
ができ、断熱材312C部分に雨水が貯まってしまうこ
とも防止できる。
【0093】次に、本発明の第6実施形態について、図
13の横断面図を参照して説明する。本実施形態は、F
IX窓用のサッシ窓400や縦辷り出し窓用のサッシ窓
100等の複数のサッシ窓を、90度コーナー用の方立
500や連結用の方立600を用いて連結した連窓に本
発明を適用したものである。
【0094】サッシ窓400は、上枠、下枠および縦枠
413を四角枠状に組んで構成された窓枠401に、ガ
ラス415を保持させることで構成されている。そし
て、各枠413は、室外部材413A、室内部材413
B、断熱部材413Cで構成され、室外部材413Aの
室内側端部から室内部材413Bまでは断熱性カバー2
63で被覆されている。また、断熱性カバー263に
は、断熱性を有する樹脂などで構成されかつガラス41
5を押さえる押縁264が取り付けられている。
【0095】また、縦辷り出し窓用のサッシ窓100
は、前記第4実施形態と同様のものである。そして、こ
れらの各サッシ窓100,400は、方立500,60
0を介して連結されている。
【0096】すなわち、各方立500,600は、サッ
シ窓100,400の窓枠と同様に、室外部材500
A,600A、室内部材500B,600B、断熱部材
500C,600Cで構成されている。この際、断熱部
材500C,600Cの室内外方向の位置は、各サッシ
窓100,400の断熱部材113C,413Cとほぼ
一致するように設定されている。
【0097】そして、室外部材500A,600Aの溝
に各サッシ窓100,400の窓枠101,401の室
外部材113A,413Aの室外端縁を係止するととも
に、断熱性カバー243,263から各サッシ窓10
0,400の室内部材113B,413Bを通して、方
立500,600の室内部材500B,600Bにビス
をねじ込むことで、各サッシ窓100,400は方立5
00,600に固定されている。
【0098】また、各方立500,600の室内面に
は、ピース状あるいは長尺材からなるカバー取付部材5
01,601が設けられ、このカバー取付部材501,
601には各サッシ窓300,400に跨って配置され
るカバー材510,610が取り付けられている。カバ
ー材510,610は、断熱性を有する樹脂などで構成
された本体部511,611と、その室内面に取り付け
られた化粧パネル512,612と、各サッシ窓30
0,400の断熱性カバー243,263に当接される
シール513,613とで構成されている。
【0099】このような本実施形態においても前記各実
施形態の1)〜6)、12)、17)と同様の作用効果を奏
することができる。 19)さらに、連窓を構成する際の方立500,600に
も断熱部材500C,600Cからなる断熱ラインを形
成したので、方立500,600からの熱伝導も押さえ
ることができ、連窓においても断熱性能を向上すること
ができる。
【0100】20)方立500,600と、サッシ窓10
0,400の各断熱ラインの室内外方向の位置をほぼ一
致させているので、例えば、方立500,600の室外
部材500A,600Aからサッシ窓100,400の
室内部材113B,413Bに空気層を介して熱が伝わ
ることも押さえることができる。従って、各サッシ窓1
00,400および方立500,600を近接して配置
することができ、方立500,600の幅寸法も小さく
することができる。
【0101】21)方立500,600の室内面をカバー
材510,610で被覆しているので、室内側の空気が
直接方立500,600に接触することを抑えることが
でき、結露発生を抑えることができる。さらに、カバー
材510,610は、断熱性の本体部511,611を
備えているので、断熱性能もより向上することができ
る。
【0102】なお、本発明は、前述の各実施形態に限定
されない。例えば、サッシ窓としては、前記各実施形態
のものに限らず、例えば、図14に示すように、窓枠2
と断熱形材障子5とを組み合わせたサッシ窓80として
もよいし、断熱窓枠1とアルミ樹脂複合障子6とを組み
合わせたサッシ窓(図示せず)としてもよく、さらに第
3〜6実施形態のサッシ窓90,100,300におい
て、アルミ樹脂複合障子6,106,306の代わりに
断熱形材障子5を用いてもよく、これらは実施にあたっ
て適宜設定すればよい。さらに、サッシ窓として必要な
断熱性能がそれほど高くない場合などには、障子とし
て、アルミ等の非鉄金属などからなる一般的な障子を用
いてもよい。
【0103】また、窓枠としては、少なくとも下枠を、
アルミ等の非鉄金属製の室外部材と室内部材とを別々に
成形し、合成樹脂製の板状の断熱部材を各部材間に1枚
以上配置してかしめて連結して構成したものを用いても
よい。すなわち、室内外部材を連結する断熱部材として
は、前記各実施形態のように、樹脂を注入して構成する
ものに限らず、予め成形した板状の断熱部材を用いるも
のでもよい。
【0104】また、窓枠の上枠および縦枠としては、前
記断熱窓枠1のような室内外部材を断熱部材で連結した
タイプや、窓枠2のような非鉄金属製のものに限らず、
例えば、アルミ等の非鉄金属製の室外部材と断熱性部材
である木製の室内部材とを接合して構成された断熱窓枠
や、アルミ等の非鉄金属製の室外部材とポリ塩化ビニル
樹脂等の合成樹脂製の室内部材とを接合して構成された
断熱窓枠等を用いてもよい。
【0105】また、断熱障子としても前記実施形態のも
のに限らず、例えば非鉄金属製の室外部材と室内部材と
を別々に成形し、合成樹脂製の板状の断熱部材を各部材
間に1枚以上配置してかしめて連結した断熱障子を用い
てもよい。また、非鉄金属製の室外部材と木製の室内部
材とを接合して構成された断熱複層障子を用いてもよ
い。さらに、框材が合成樹脂等の断熱性部材のみで構成
された断熱障子を用いてもよい。要するに、断熱障子と
しては、少なくとも一部に断熱性を有する部分(ウレタ
ン等の合成樹脂や木等で構成された部材等)を有し、室
外部材の温度が室内側まで伝わらないように構成されて
いればよい。
【0106】さらに、前記各実施形態では、引違い窓、
縦辷り出し窓、ドア、FIX窓等として用いられるサッ
シ窓について説明したが、本発明は、これらの窓以外の
片引き窓、開き窓、辷り出し窓、上げ下げ窓、内開き
窓、外開き窓、出窓等の窓枠と障子や面材とを有する各
種サッシ窓に適用することができる。すなわち、図15
に示す出窓用のサッシ窓700の袖FIX窓部のよう
に、窓枠の下枠(図示せず)のみが非鉄金属製の室内外
部材とこれらの室内外部材を連結する断熱部材とで構成
され、柱9等に取り付けられる縦枠701や上枠(図示
せず)がアルミ等の非鉄金属製とされたサッシ窓に本発
明を適用してもよい。この場合、非鉄金属製の縦枠70
1や上枠、下枠の室内側に露出する部分を、縦枠701
等にビス止めされる断熱性カバー703等で被覆すれば
よい。また、ガラス415を押さえる押縁702も断熱
性を有する樹脂などで構成すればよい。このようなサッ
シ窓700においても、窓枠の露出面部には断熱性カバ
ー703が被覆されるため、窓枠での結露を抑えること
ができ、断熱性能も向上することができる。
【0107】各窓枠1,2や障子5〜7の断熱部材以外
の部分はアルミやステンレス等の非鉄金属で形成されて
いればよく、具体的な材質は設置する建物周りの環境等
に応じて適宜選択すればよい。
【0108】また、アルミ樹脂複合障子6では、室内部
材61B〜68Bに中空部を形成して断熱性能を向上さ
せていたが、この室内部材61B〜68Bの形状は適宜
設定すればよい。また、室内部材61B〜68Bでは、
見込み寸法の制限等で中空部を形成できない部分がある
が、この中空部が形成されていない部分に接する室外部
材61A〜68Aの一部を切り欠いて断熱性の室内部材
61B〜68Bへの接触面積を減少させることで非鉄金
属製の室外部材61A〜68Aからの熱伝達を抑えても
よい。
【0109】また、前記各障子5〜7には、複層ガラス
29を配置していたが、単板ガラスを配置してもよく、
これらも断熱性能などを考慮して設定すればよい。
【0110】さらに、前記第6実施形態では、連窓に本
発明を適用していたが、上下方向にサッシ窓を併設する
段窓や、上下および左右方向に併設する連断窓に本発明
を適用してもよい。この際、カバー材510,610と
しては、シール513,613が断熱性カバーの内周面
側に接するものに限らず、室内面側に接するように配置
されたものでもよく、具体的な形状、構造、材質は実施
にあたって適宜設定すればよい。
【0111】また、第3,4実施形態のサッシ窓90,
100において、建物躯体に直接取り付けられていない
室外部材12A,13A,111A,112A,113
Aを、L字状に折曲されたプレートなどを用いて建物躯
体側に取り付けて接合強度を向上させてもよい。この場
合も、ピース状のプレートを用いることなどで、熱伝導
を少なくできる。
【0112】
【発明の効果】このような本発明のサッシ窓によれば、
下枠に取り付けられる断熱性カバーの破損を防止でき、
かつ結露発生を抑えることができる。また、サッシ窓の
窓枠に四周連続する断熱ラインを形成するとともに、窓
枠において室内側に露出する露出面部を断熱性カバーで
被覆すれば、窓枠における断熱性能を向上できて結露発
生を抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態におけるサッシ窓を示す
縦断面図である。
【図2】図1に示すサッシ窓の横断面図である。
【図3】図1に示すサッシ窓の下枠部分を示す拡大断面
図である。
【図4】本発明の第2実施形態におけるサッシ窓を示す
縦断面図である。
【図5】図4に示すサッシ窓の横断面図である。
【図6】本発明の第3実施形態におけるサッシ窓を示す
縦断面図である。
【図7】図6に示すサッシ窓の横断面図である。
【図8】第3実施形態の変形例を示す縦断面図である。
【図9】本発明の第4実施形態におけるサッシ窓を示す
縦断面図である。
【図10】図9に示すサッシ窓の横断面図である。
【図11】本発明の第5実施形態におけるサッシ窓を示
す縦断面図である。
【図12】図11に示すサッシ窓の横断面図である。
【図13】本発明の第6実施形態におけるサッシ窓を示
す横断面図である。
【図14】本発明の変形例におけるサッシ窓を示す縦断
面図である。
【図15】本発明の他の変形例におけるサッシ窓を示す
縦断面図である。
【符号の説明】
1,2,101,301…断熱窓枠、5…断熱形材障
子、6,106,306…アルミ樹脂複合障子、10,
40,80,90,100,300,400…サッシ
窓、11,41,111,311…上枠、12,11
2,312…下枠、13,43,113,313…縦
枠、11A〜13A,111A〜113A,311A〜
313A…室外部材、11B〜13B,111B〜11
3B,311B〜313B…室内部材、11C〜13
C,111C〜113C,311C〜313C…断熱部
材、51,52,61,62…上框、53,54,6
3,64…下框、55,56,65,66…竪框、5
7,67…外召合せ框、58,68…内召合せ框、20
1〜206,221,231〜236,241〜24
3,251〜253…断熱性カバー、210…額縁、2
11…膳板、212…額縁。
フロントページの続き (72)発明者 菅間 信太郎 富山県黒部市植木210−2 (72)発明者 瀬川 光一 宮城県古川市稲葉1−6−35 (72)発明者 伊藤 稔 東京都足立区西新井2−30−13

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上枠、下枠および左右の縦枠を四周枠組
    みした窓枠と、上框、下框および左右の竪框を四周框組
    みして面材を組み込んだ障子とを備えて構成されるサッ
    シ窓であって、 前記窓枠は、少なくとも下枠が非鉄金属製の室内部材お
    よび室外部材と、この室内外部材を連結する断熱部材と
    から構成され、かつ前記障子を閉めた際に室内側に露出
    する露出面部が断熱性カバーで被覆されているととも
    に、 前記障子の各框は、非鉄金属製の室内部材および室外部
    材と、この室内外部材を連結する断熱部材とから構成さ
    れているサッシ窓。
  2. 【請求項2】 上枠、下枠および左右の縦枠を四周枠組
    みした窓枠と、上框、下框および左右の竪框を四周框組
    みして面材を組み込んだ障子とを備えて構成されるサッ
    シ窓であって、 前記窓枠は、少なくとも下枠が非鉄金属製の室内部材お
    よび室外部材と、この室内外部材を連結する断熱部材と
    から構成され、かつ前記障子を閉めた際に室内側に露出
    する露出面部が断熱性カバーで被覆されているととも
    に、 前記障子の各框は、非鉄金属製の室外部材と、断熱性部
    材からなる室内部材とから構成されているサッシ窓。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載のサッシ
    窓において、 前記窓枠の下枠は、下枠の室内側に配置される仕上げ材
    の上面まで延長され、この下枠を被覆する断熱性カバー
    は、前記下枠の前記仕上げ材の上面まで延長された部分
    を含んで下枠の露出面部を被覆しているとともに、 前記窓枠の上枠および縦枠は、上枠および縦枠の室内側
    に配置される仕上げ材の室内側に露出する表面側には延
    長されておらず、前記上枠および縦枠の露出面部を被覆
    する断熱性カバーのみが前記仕上げ材の表面側まで延長
    されていることを特徴とするサッシ窓。
  4. 【請求項4】 上枠、下枠および左右の縦枠を四周枠組
    みした窓枠と、この窓枠内に組み込まれる面材もしくは
    障子とを備えて構成されるサッシ窓であって、 前記窓枠は、少なくとも下枠が非鉄金属製の室内部材お
    よび室外部材と、この室内外部材を連結する断熱部材と
    から構成され、かつ前記障子を閉めた際に室内側に露出
    する露出面部が断熱性カバーで被覆されていることを特
    徴とするサッシ窓。
  5. 【請求項5】 上枠、下枠および左右の縦枠を四周枠組
    みした窓枠と、この窓枠内に組み込まれる面材もしくは
    障子とを備えて構成されるサッシ窓であって、 前記窓枠の上枠、下枠および左右の縦枠は、それぞれ非
    鉄金属製の室内部材および室外部材と、この室内外部材
    を連結する断熱部材とから構成され、かつ少なくとも室
    内部材において室内側に露出する露出面部が断熱性カバ
    ーで被覆されていることを特徴とするサッシ窓。
  6. 【請求項6】 請求項4または請求項5に記載のサッシ
    窓において、 前記断熱性カバーは、窓枠の上枠、下枠および左右の縦
    枠において、前記面材もしくは障子の室内側に露出する
    露出面部を被覆していることを特徴とするサッシ窓。
  7. 【請求項7】 請求項4〜6のいずれかに記載のサッシ
    窓において、 前記断熱部材は、前記面材もしくは障子の室内側に配置
    されていることを特徴とするサッシ窓。
  8. 【請求項8】 請求項4〜7のいずれかに記載のサッシ
    窓において、 前記断熱部材は、建物躯体の室外側に配置されているこ
    とを特徴とするサッシ窓。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011021465A (ja) * 2009-06-16 2011-02-03 Tostem Corp 開口部装置
JP2011202360A (ja) * 2010-03-24 2011-10-13 Lixil Corp 開口部装置
JP2014080791A (ja) * 2012-10-16 2014-05-08 Ykk Ap株式会社 建具
JP2014163074A (ja) * 2013-02-22 2014-09-08 Sankyotateyama Inc 開口部装置

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