JP2000160019A - ワイパーブレード用シリコーンゴム組成物 - Google Patents

ワイパーブレード用シリコーンゴム組成物

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JP2000160019A
JP2000160019A JP10338003A JP33800398A JP2000160019A JP 2000160019 A JP2000160019 A JP 2000160019A JP 10338003 A JP10338003 A JP 10338003A JP 33800398 A JP33800398 A JP 33800398A JP 2000160019 A JP2000160019 A JP 2000160019A
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Japan
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silicone rubber
rubber composition
silicone
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JP10338003A
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English (en)
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Susumu Sekiguchi
晋 関口
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Shin Etsu Chemical Co Ltd
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Shin Etsu Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 (A)分子中に少なくとも2個のアルケ
ニル基を有し、下記平均組成式(1) RnSiO(4-n)/2 (1) (式中Rは同一又は異種の非置換又は置換1価炭化水素基、nは1.98〜2. 0の正数である。) で表されるオルガノポリシロキサン 100重量部 (B)比表面積50m2/g以上の補強性シリカ 10〜100重量部 (C)珪藻土 10〜200重量部 (D)芳香族ポリアミド繊維 0.1〜30重量部 (E)硬化剤 硬化有効量 を必須成分とすることを特徴とするワイパーブレード用
シリコーンゴム組成物。 【効果】 本発明のシリコーンゴム組成物によれば、一
般的には風防ワイパーブレード、特にはどんなガラス面
に対しても良好な滑り性を有し、十分な引き裂き強さを
有するシリコーンワイパーブレードを与える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般的には風防ワ
イパーブレード、特には、どんなガラス面に対しても良
好な滑り性を有し、十分な引き裂き強さを有するシリコ
ーンワイパーブレードを与えるシリコーンゴム組成物に
関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
ワイパーブレート材としては、天然ゴム或いは天然ゴム
の表面を塩素化処理したもの、合成ゴムなどの成型品が
用いられてきた。しかしながら、これらのゴム成型物で
は半乾燥時或いは寒冷地での使用でガラス面とワイパー
ブレードの間に凝着現象が起こったり、低温のためゴム
弾性が失われ、ワイパーとして機能しない問題が起こ
り、いわゆる“びびり現象”が発生していた。そのため
耐寒性に優れ、着色可能なシリコーンゴムを用いたワイ
パーブレード材料が提案され、例えば特公昭57−29
40号公報ではシリコーンゴムに二硫化モリブデンを添
加して滑り性を付与したもの、特開平5−117530
号公報ではシリコーンゴムに珪藻土、平行へき開性鉱物
粉末、フッ素樹脂粉末を含有させ、びびり現象を改良し
たもの、特開平4−154258号公報ではシリカ質充
填剤を添加してガラス面に対する摩擦係数を低下させた
ものなどが知られているが、何れもガラス面に対する滑
り性、ふき取り性を向上させるための充填剤が添加され
ることにより、ワイパーブレードとしての引き裂き強さ
が低下し、悪路での実装試験では十分な耐久性を発現す
ることができないものである。また、特開平1−249
858号公報では高モジュラス高引き裂きゴムコンパウ
ンドを用いたワイパーブレード材が例示されているが、
ガラス面に対する滑り性が悪いため、使用に耐えないも
のであった。
【0003】本発明は、上記事情を改善するためになさ
れたもので、良好な滑り性を有し、かつ引き裂き強さの
高いワイパーブレードを与えるワイパーブレード用シリ
コーンゴム組成物を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段及び発明の実施の形態】本
発明者らは、上記目的を達成するため鋭意検討を行った
結果、(A)分子中に少なくとも2個のアルケニル基を
有し、下記平均組成式(1)で表されるオルガノポリシ
ロキサンと、(B)比表面積50m2/g以上の補強性
シリカと、(E)硬化剤とを含有するシリコーンゴム組
成物に、(C)珪藻土、(D)芳香族ポリアミド繊維と
を配合することにより、ワイパーブレード材として優れ
たふき取り性能、耐摩耗性、耐久性、耐寒性を有するシ
リコーンゴムを与えるシリコーンゴム組成物が得られる
ことを見出し、本発明をなすに至った。
【0005】従って、本発明は、 (A)分子中に少なくとも2個のアルケニル基を有し、下記平均組成式(1) RnSiO(4-n)/2 (1) (式中Rは同一又は異種の非置換又は置換の一価炭化水素基を示し、nは1.9 8〜2.0の正数である。) で表されるオルガノポリシロキサン 100重量部 (B)比表面積50m2/g以上の補強性シリカ 10〜100重量部 (C)珪藻土 10〜200重量部 (D)芳香族ポリアミド繊維 0.1〜30重量部 (E)硬化剤 硬化有効量 を必須成分とすることを特徴とするワイパーブレード用
シリコーンゴム組成物を提供する。
【0006】以下、本発明を詳細に説明する。(A)成
分のオルガノポリシロキサンは、分子中に少なくとも2
個のアルケニル基を有し、下記平均組成式(1) RnSiO(4-n)/2 (1) (式中Rは同一又は異種の非置換又は置換の一価炭化水
素基を示し、nは1.98〜2.0の正数である。)で
示されるものである。
【0007】この場合、Rとしては、メチル基、エチル
基、プロピル基、ブチル基等のアルキル基、シクロヘキ
シル基等のシクロアルキル基、ビニル基、アリル基、ブ
テニル基、ヘキセニル基等のアルケニル基、フェニル
基、トリル基等のアリール基、ベンジル基、β−フェニ
ルプロピル基等のアラルキル基、又はこれらの基の炭素
原子に結合した水素原子の一部又は全部をハロゲン原
子、シアノ基などで置換したクロロメチル基、トリフル
オロプロピル基、シアノエチル基などから選択される、
同一又は異種の好ましくは炭素数1〜12、より好まし
くは炭素数1〜8の非置換又は置換の一価炭化水素基が
挙げられる。また、nは1.98〜2.02の正数であ
り、このオルガノポリシロキサンは分子鎖末端がトリメ
チルシリル基、ジメチルビニルシリル基、ジメチルヒド
ロキシシリル基、メチルジビニルシリル基、トリビニル
シリル基などで封鎖されたものとすることができるが、
本発明においてこのオルガノポリシロキサンは、分子中
に少なくとも2個のアルケニル基を有する必要があり、
Rのうち0.001〜10モル%、特に0.01〜5モ
ル%がアルケニル基、とりわけビニル基であることが好
ましい。また、粘度は、25℃における粘度が100c
s以上のものが好ましい。より好ましくは100,00
0〜10,000,000csである。重合度は100
以上、特に3,000以上が好ましく、上限は100,
000であり、より好ましくは10,000である。
【0008】次に、(B)成分の補強性シリカは、機械
的強度の優れたシリコーンゴムを得る目的に用いられ
る。これらシリカは比表面積が50m2/g以上、好ま
しくは100〜400m2/gのものであれば、乾式シ
リカでも湿式シリカでもよいが、強度を得るためには乾
式シリカ(煙霧質シリカ)が好ましい。また必要に応じ
て、その表面をオルガノポリシロキサン、オルガノポリ
シラザン、クロロシラン、アルコキシシラン等で表面処
理されたシリカを用いても良い。なお、この補強性シリ
カの添加量は、(A)成分のオルガノポリシロキサン1
00重量部に対して10重量部未満では少なすぎて十分
な補強性の効果が現れず、100重量部を超えると加工
性が著しく悪くなり、得られたシリコーンゴムの強度も
低下するので、10〜100重量部、好ましくは30〜
80重量部である。
【0009】本発明において、(C)成分として、フロ
ントガラスのガラス表面に対する滑り性を付与するため
に珪藻土を使用する。この場合、少なくとも2種類の粒
径が異なる珪藻土を併用することが好ましい。平均粒子
径の異なる2種類以上を併用することにより、著しく滑
り性が向上する。特に一方の珪藻土(I)の平均粒子径
は0.01〜5μm、特に1〜4μm、他方の珪藻土
(II)の平均粒子径は5μmを超えて100μm以
下、特に5μmを超えて50μm以下であることが好ま
しい。
【0010】上記珪藻土の配合量は、(A)成分のオル
ガノポリシロキサン100重量部に対し、合計で10〜
200重量部、特に20〜100重量部である。少なく
とも2種類の粒径が異なる珪藻土を併用する場合、上記
珪藻土(I)と珪藻土(II)との割合は、重量比とし
て90:10〜10:90、特に80:20〜20:8
0とすることが好ましく、また珪藻土(I)の添加量
は、(A)成分のオルガノポリシロキサン100重量部
に対して5〜100重量部、特に10〜50重量部であ
ることが好ましい。一方、珪藻土(II)の添加量は、
(A)成分のオルガノポリシロキサン100重量部に対
して10〜100重量部、特に15〜50重量部である
ことが好ましい。
【0011】なお、これらの珪藻土は何れも必要に応じ
て表面処理することができる。表面処理剤としては各種
クロロシラン、アルコキシシラン、シラザン、カーボン
ファンクショナルシラン、シリコーンオイル等が用いら
れる。
【0012】次に、(D)成分の芳香族ポリアミド繊維
は、シリコーンゴム硬化物の引き裂き強度を高める成分
で、特にワイパーブレードとしての耐久性、耐磨耗性を
向上させるのに必要である。
【0013】この場合、芳香族ポリアミド繊維として
は、パラ型、メタ型、パラ−メタ複合型の構造を有する
アラミド繊維が好適であり、例えば、パラ型アラミド
(ポリパラフェニレンテレフタラミド)、メタ型アラミ
ド(ポリメタフェニレンイソフタラミド)、パラ−メタ
コポリアミド(コポリフェニレン・3,4−オキシジフ
ェニレン・テレフタラミド)が挙げられ、具体的にはデ
ュポン社製、東レ株式会社製のケブラー、帝人株式会社
製のコーネックス、テクノーラ等が好適に使用される。
上記芳香族ポリアミド繊維の繊維形状は特に制限され
ず、例えばフィラメントヤーン、チョップトファイバ
ー、ステーブルファイバー、パルプ、スパナイズトヤー
ン等のものを用いることができるが、中でもチョップト
ファイバーが好適に用いられる。
【0014】また、芳香族ポリアミド繊維の繊維径は
0.05〜10デニール、特に1〜3デニール、繊維長
は0.1〜10mm、特に1〜6mmの繊維が好まし
く、シリコーンゴムコンパウンドに添加混合する場合、
繊維長が長すぎると十分混合することができない場合が
あり、短すぎると十分な引き裂き強度が出ない場合があ
る。
【0015】これらの芳香族ポリアミド繊維は何れも必
要に応じて表面処理することができる。表面処理剤とし
ては各種クロロシラン、アルコキシシラン、シラザン、
カーボンファンクショナルシラン、シリコーンオイル等
が用いられる。
【0016】芳香族ポリアミド繊維の添加量は、(A)
成分のオルガノポリシロキサン100重量部に対して
0.1〜30重量部、好ましくは1〜10重量部であ
る。添加量が少なすぎると十分な引き裂き強度を発現せ
ず、多すぎるとシリコーンゴムと均一に混合することが
できない。
【0017】(F)成分の親水性付与剤は、ドライから
セミウェット、ウェット状態に移行する際、ワイパーブ
レードとフロントガラスの滑り性を補助する目的で添加
することが好ましい。親水性を付与させる目的でポリエ
チレングリコール等のポリエーテル、シリコーンオイル
の一部をポリエーテル変成、スルフォニル変成、カルボ
ン酸変成、アミン変成等の親水性を付与させる官能基で
変成させたシリコーンオイルが好適に用いられる。特に
好ましくはポリエーテル変成したシリコーンオイルが好
適に用いられる。添加量は(A)成分のオルガノポリシ
ロキサン100重量部に対して好ましくは0.01〜5
0重量部、より好ましくは1〜10重量部であり、0.
01重量部より少ないと十分な親水性が補助されず、5
0重量部を超えると、シリコーンゴムの機械的強度が著
しく低下し、耐候性も低下するおそれがある。
【0018】(E)成分の硬化剤としては、有機過酸化
物、又は付加架橋による硬化剤が用いられる。有機過酸
化物としては、ベンゾイルパーオキサイド、2,4−ジ
クロロベンゾイルパーオキサイド、p−メチルベンゾイ
ルパーオキサイド、o−メチルベンゾイルパーオキサイ
ド、2,4−ジクミルパーオキサイド、2,5−ジメチ
ル−ビス(2,5−t−ブチルパーオキシ)ヘキサン、
ジ−t−ブチルパーオキサイド、t−ブチルパーベンゾ
エート、1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)−3,
3,5−トリメチルシクロヘキサン、1,6−ビス(t
−ブチルパーオキシカルボキシ)ヘキサン、ジクミルパ
ーオキサイド、クミル−t−ブチルパーオキサイド等の
有機過酸化物が用いられる。これらの有機過酸化物は単
独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。これら
有機過酸化物の添加量は、(A)成分のオルガノポリシ
ロキサン100重量部に対して0.1〜10重量部、好
ましくは0.3〜5重量部である。0.1重量部未満で
は架橋が不十分であり、10重量部を超えても硬化速度
の向上は望めない。
【0019】付加架橋による硬化剤としては、オルガノ
ハイドロジェンポリシロキサンと付加反応触媒とが用い
られる。オルガノハイドロジェンポリシロキサンとして
は、 R’abSiO(4-a-b)/2 (2) (式中R’は同一又は異種の非置換又は置換の一価炭化
水素基を示し、具体的には、上記Rで例示したものと同
様の一価炭化水素基を挙げることができるが、好ましく
は脂肪族不飽和結合を含まないものである。また、a,
bは0≦a<4、0<b<4、0<a+b<4を満足す
る数である。)で表されるものを使用することができ
る。
【0020】オルガノハイドロジェンポリシロキサンと
して具体的には、両末端トリメチルシロキシ基封鎖メチ
ルハイドロジェンポリシロキサン、両末端トリメチルシ
ロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチルハイドロジェ
ンシロキサン共重合体、両末端ジメチルハイドロジェン
シロキシ基封鎖ジメチルポリシロキサン、両末端ジメチ
ルハイドロジェンシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・
メチルハイドロジェンシロキサン共重合体、両末端トリ
メチルシロキシ基封鎖メチルハイドロジェンシロキサン
・ジフェニルシロキサン共重合体、両末端トリメチルシ
ロキシ基封鎖メチルハイドロジェンシロキサン・ジフェ
ニルシロキサン・ジメチルシロキサン共重合体、(CH
32HSiO1/2単位とSiO4/2単位とからなる共重合
体、(CH32HSiO1/2単位とSiO4/2単位と(C
653SiO3/2単位とからなる共重合体などが挙げら
れる。
【0021】このオルガノハイドロジェンポリシロキサ
ンの配合量は、(A)成分のオルガノポリシロキサン1
00重量部に対して0.1〜30重量部、特に0.3〜
10重量部とすることが好ましい。
【0022】付加反応触媒としては、白金黒、塩化第2
白金、塩化白金酸、塩化白金酸と1価アルコールとの反
応物、塩化白金酸とオレフィン類との錯体、白金ビスア
セトアセテート等の白金系触媒、パラジウム系触媒、ロ
ジウム系触媒などの白金系触媒が挙げられる。なお、こ
の付加反応触媒の配合量は触媒量とすることができる
が、通常、白金族金属として(A)成分のオルガノポリ
シロキサンに対して10〜5,000ppmである。
【0023】本発明の組成物には、上記成分に加え、必
要に応じてヒドロキシ基含有オルガノシロキサン、粉砕
石英、結晶性シリカ等の非補強性シリカ、アセチレンブ
ラック、ファーネスブラック、チャンネルブラック等の
カーボンブラック、炭酸カルシウム等の充填剤、着色
剤、引き裂き強度向上剤、耐熱性向上剤、難燃性向上
剤、受酸剤、熱伝導率向上剤などの各種添加剤や、離型
剤或いは充填剤用分散剤として各種アルコキシシラン、
特にフェニル基含有アルコキシシラン及びその加水分解
物、ジフェニルシランジオール、カーボンファンクショ
ナルシラン、シラノール基含有低分子シロキサンなどを
添加することは任意である。
【0024】本発明のシリコーンゴム組成物は、上記成
分を二本ロール、バンバリーミキサー、ドウミキサー
(ニーダー)などのゴム混練機を用いて均一に混合し、
必要に応じて加熱処理を施すことにより得ることができ
る。
【0025】このようにして得られたシリコーンゴム組
成物は、加熱硬化させることにより、容易にシリコーン
ゴムワイパーを得ることができる。その硬化方法は硬化
剤の分解及びシリコーンゴムの加硫に十分な熱をかける
方法であればよく、また、その成型方法も押し出し成型
による連続加硫、プレス、インジェクションによる型発
泡など、特に制限されるものではない。また、必要に応
じて150〜250℃で1〜10時間程度二次加硫して
もよい。
【0026】なお、本発明のシリコーンゴム組成物は、
これを硬化して得られるシリコーンゴムの引き裂き強さ
が、A型(JIS 6301)による測定で30kgf
/cm2以上であることが好ましい。
【0027】
【実施例】以下、実施例と比較例を示し、本発明を具体
的に説明するが、本発明は以下の実施例に制限されるも
のではない。ワイパーブレードとしての性能を表1に示
す。
【0028】[実施例1〜3]ジメチルシロキサン単位
99.825モル%、メチルビニルシロキサン単位0.
15モル%、ジメチルビニルシロキサン単位0.025
モル%からなり、平均重合度が約8,000であるオル
ガノポリシロキサン100重量部、比表面積が300m
2/gであるフュームドシリカ(日本アエロジル(株)
製)30重量部、分散剤として両末端シラノール基を有
し、平均重合度13、25℃における粘度が15csで
あるジメチルポリシロキサン10重量部をニーダーにて
混練りし、180℃にて3時間加熱処理してベースコン
パウンド1を調製した。
【0029】上記ベースコンパウンド1に対し、平均粒
子径が3μmである珪藻土15重量部、平均粒子径が6
μmである珪藻土20重量部を二本ロールにて添加し、
更に親水性付与剤としてポリエーテル変成ジメチルシロ
キサンポリマー[KF6016、信越化学工業(株)製
商品名(粘度150cSt、比重1.00、屈折率1.
448)]を1.5重量部添加し、下記アラミド繊維1
〜3を5重量部添加し、硬化剤として2,5−ジメチル
−ビス(2,5−t−ブチルパーオキシ)ヘキサンの2
5%シリコーンペーストを2重量部、二本ロールにて添
加し、金型を用いてワイパーブレードを成型した。
【0030】アラミド繊維1:パラ型アラミド繊維(デ
ュポン社製ケブラー、2.0デニール、5mm) アラミド繊維2:メタ型アラミド繊維(帝人社製コーネ
ックス、2.0デニール、6mm) アラミド繊維3:パラ−メタ型アラミド繊維(帝人社製
テクノーラ、2.0デニール、5mm)
【0031】[実施例4]上記ベースコンパウンド1に
対し、平均粒子径が3μmである珪藻土20重量部を二
本ロールにて添加し、更に親水性付与剤としてポリエー
テル変成ジメチルシロキサンポリマー(粘度150cS
t、比重1.00、屈折率1.448)を1.5重量部
添加し、アラミド繊維1を5重量部添加し、硬化剤とし
て2,5−ジメチル−ビス(2,5−t−ブチルパーオ
キシ)ヘキサンの25%シリコーンペーストを2重量
部、二本ロールにて添加し、金型を用いてワイパーブレ
ードを成型した。
【0032】[実施例5]上記ベースコンパウンド1に
対し、平均粒子径が3μmである珪藻土15重量部、平
均粒子径が8μmである珪藻土20重量部を二本ロール
にて添加し、更に親水性付与剤としてカルビノール変成
ジメチルシロキサンポリマー[KF6003、信越化学
工業(株)製商品名(粘度100cSt、比重0.9
8、屈折率1.408、官能基等量27mgKOH/
g)]を1.5重量部添加し、アラミド繊維1を5重量
部添加し、硬化剤として2,5−ジメチル−ビス(2,
5−t−ブチルパーオキシ)ヘキサンの25%シリコー
ンペーストを2重量部、二本ロールにて添加し、金型を
用いてワイパーブレードを成型した。
【0033】[実施例6]上記ベースコンパウンド1に
対し、平均粒子径が3μmである珪藻土15重量部、平
均粒子径が8μmである珪藻土15重量部を二本ロール
にて添加し、更に親水性付与剤としてポリエーテル変成
ジメチルシロキサンポリマー(粘度150cSt、比重
1.00、屈折率1.448)を1.5重量部添加し、
アラミド繊維1を5重量部添加し、硬化剤として白金濃
度が20ppmである塩化白金酸含有シリコーンオイル
0.1重量部、下記式で示されるハイドロジェンシロキ
サンを1.0重量部、二本ロールにて添加し、金型を用
いてワイパーブレードを成型した。
【0034】
【化1】
【0035】[比較例1]ジメチルシロキサン単位9
9.825モル%、メチルビニルシロキサン単位0.1
5モル%、ジメチルビニルシロキサン単位0.025モ
ル%からなり、平均重合度が約8,000であるオルガ
ノポリシロキサン100重量部、比表面積が300m2
/gであるフュームドシリカ(日本アエロジル(株)
製)35重量部、分散剤として両末端シラノール基を有
し、平均重合度13、25℃における粘度が15csで
あるジメチルポリシロキサン10重量部をニーダーにて
混練りし、180℃にて3時間加熱処理してベースコン
パウンド2を調製した。
【0036】上記ベースコンパウンド2に対し、平均粒
子径が6μmである珪藻土25重量部を二本ロールにて
添加し、硬化剤として2,5−ジメチル−ビス(2,5
−t−ブチルパーオキシ)ヘキサンの25%シリコーン
ペーストを2重量部、二本ロールにて添加し、金型を用
いてワイパーブレードを成型した。
【0037】[比較例2]上記ベースコンパウンド2に
対し、平均粒子径が3μmである珪藻土30重量部を二
本ロールにて添加し、更に親水性付与剤としてポリエー
テル変成ジメチルシロキサンポリマー(粘度150cS
t、比重1.00、屈折率1.448)を1.5重量部
添加し、硬化剤として2,5−ジメチル−ビス(2,5
−t−ブチルパーオキシ)ヘキサンの25%シリコーン
ペーストを2重量部、二本ロールにて添加し、金型を用
いてワイパーブレードを成型した。
【0038】[比較例3]上記ベースコンパウンド2に
対し、平均粒子径が8μmである珪藻土30重量部を二
本ロールにて添加し、更に親水性付与剤としてポリエー
テル変成ジメチルシロキサンポリマー(粘度150cS
t、比重1.00、屈折率1.448)を1.5重量部
添加し、硬化剤として2,5−ジメチル−ビス(2,5
−t−ブチルパーオキシ)ヘキサンの25%シリコーン
ペーストを2重量部、二本ロールにて添加し、金型を用
いてワイパーブレードを成型した。
【0039】上記シリコーンゴム組成物を硬化して得ら
れたシリコーンゴムの物性及び各ワイパーブレードの実
装試験結果を表1、2に示す。
【0040】
【表1】
【0041】
【表2】
【0042】測定方法 Hs:JIS 6301によるA型硬度計を使用。 Ts:JIS 6301 TR−A:JIS 6301 ふき取り性:実車に実装して試験を行い、目視により判
定した。 びびり:実車に実装して試験を行い、目視及び音により
判定した。 滑り性:実車に実装して試験を行い、目視により判定し
た。 磨耗性:3ヶ月間実装した後、目視により判定した。
【0043】
【発明の効果】本発明のシリコーンゴム組成物によれ
ば、一般的には風防ワイパーブレード、特にはどんなガ
ラス面に対しても良好な滑り性を有し、十分な引き裂き
強さを有するシリコーンワイパーブレードを与える。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)分子中に少なくとも2個のアルケニル基を有し、下記 平均組成式(1) RnSiO(4-n)/2 (1) (式中Rは同一又は異種の非置換又は置換1価炭化水素基、nは1.98〜2. 0の正数である。) で表されるオルガノポリシロキサン 100重量部 (B)比表面積50m2/g以上の補強性シリカ 10〜100重量部 (C)珪藻土 10〜200重量部 (D)芳香族ポリアミド繊維 0.1〜30重量部 (E)硬化剤 硬化有効量 を必須成分とすることを特徴とするワイパーブレード用
    シリコーンゴム組成物。
  2. 【請求項2】 更に、(F)成分として親水性付与剤を
    0.01〜50重量部含有することを特徴とする請求項
    1記載のシリコーンゴム組成物。
  3. 【請求項3】 上記芳香族ポリアミド繊維が、繊維長
    0.1〜10mm、繊維径0.05〜10デニールのメ
    タ型、パラ型又はパラ−メタ複合型アラミド繊維である
    請求項1又は2記載のシリコーンゴム組成物。
  4. 【請求項4】 上記親水性付与剤がポリエーテル変成シ
    リコーンオイルである請求項2記載のシリコーンゴム組
    成物。
  5. 【請求項5】 上記シリコーンゴム組成物を硬化して得
    られるシリコーンゴムの引き裂き強さ[A型(JI
    S)]が30kgf/cm2以上である請求項1乃至4
    のいずれか1項記載のシリコーンゴム組成物。
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