JP2000159365A - 用紙カートリッジ、給紙装置および記録装置 - Google Patents

用紙カートリッジ、給紙装置および記録装置

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JP2000159365A
JP2000159365A JP10339312A JP33931298A JP2000159365A JP 2000159365 A JP2000159365 A JP 2000159365A JP 10339312 A JP10339312 A JP 10339312A JP 33931298 A JP33931298 A JP 33931298A JP 2000159365 A JP2000159365 A JP 2000159365A
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media
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Morihiko Yamada
守彦 山田
Keiichi Gomi
圭一 五味
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 長期間にわたってメディアの発色性を保ちな
がら収納できる用紙カートリッジを提供すること。 【解決手段】 メディア1を収納した状態で全閉できる
本体22と、給紙口28と、給紙口28を開閉するシャ
ッター29が設けらた用紙カートリッジ20であって、
本体22内は、内部の湿度を保持する保湿剤5が2箇所
に設置されている。さらに、本体22は、開閉するカバ
ー25とボトムプレート30等の作動部分が設けてあ
る。これらの作動部分が本体22とあたる部分に弾性の
シール部材となるゴムパッキン40および41が設置さ
れる。従って、本体22の内部が密閉な状態に保たれ、
本体22の内部は、保湿剤5があるのでメディア1を適
当な湿度の環境で保管できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、感光性の無数のマ
イクロカプセルを有するメディアを収納する用紙カート
リッジに関するものである。
【0002】
【従来の技術】発色物質を含んだ無数のカプセルで形成
された層を有する感光性のメディアを露光して、それら
のカプセルを活性化または不活性化し、さらに圧力を加
えて現像を行うカラー印刷方法が知られている。図7に
示すサイカラーメディア1は、このような感光性のメデ
ィアの1つであり、薄いポリエステル等のフィルム2上
にサイリス3a〜3cと呼ばれるマイクロカプセルが無
数に塗布されたコンポジット型のメディア1である。そ
れぞれのサイリス3a〜3cにはシアン、マゼンダ、イ
エローの発色物質のうちの1つと、特定の波長の光に感
度を有するフォトイニシェーターと呼ばれる感光物質が
封入されている。
【0003】このため、各サイリス3a〜3cは、特定
の波長の光が照射されると、そのフォトイニシェーター
を含んだサイリス3a〜3cが硬化(不活性化)され
る。一方、硬化しなかったサイリス3a〜3cは加圧現
像されると、各発色物質がサイリスが塗布された層の上
面をコーティングしているレシーバ4と呼ばれる受像層
と化学反応させることにより発色する。これによって、
サイカラーメディア1の表面に露光されたカラー画像に
従ったカラー印刷が行われる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような、サイカラ
ーメディア1は、感光した画像が形成されるので保管す
るときに、外光を遮断できる状態で収納する必要があ
る。近年、A6サイズ等の標準のサイズにカットされた
コンポジットタイプのサイカラーメディアが市販されて
いる。これらは、プラスチックあるいは紙などの遮光性
の素材で作られた全閉可能な用紙カートリッジ等に収納
して供給されている。サイカラーメディア1は、このよ
うな用紙カートリッジに収納された状態で、プリンタの
給紙装置に取付けられる。そして、プリンタ内部で1枚
つづ用紙カートリッジからピックアップされ、適当な光
学装置により画像が露光され、その後ローラ等により加
圧現像される。さらに、加熱による定着工程を経て、サ
イカラーメディア1に所望のカラー画像がプリントアウ
トされる。
【0005】カートリッジに収納されたサイカラーメデ
ィア1を用いて、断続的に印刷する場合、カートリッジ
内のメディアを使い終わるまでに、数時間あるいは数回
といった時間が経過することがある。近年、デジタルカ
メラなどの普及で、デジタル化されたカラー画像が手軽
にハンドリングでき、そのデータをプリントアウトする
機会が増え、それに伴ない出力する枚数も増加してい
る。このため、例えば、スタンドアロン型のカラープリ
ンタ等が考えられているが、そのような装置では、複数
のユーザによる印刷ジョブ、あるいは、大量の出力に対
応できるように、用紙カートリッジ内に、大量の例えば
300枚以上のサイカラーメディアを収納し供給される
ことが要望されている。
【0006】しかしながら、サイカラーメディア1は、
用紙カートリッジ内に長期間にわたって収納されている
と、発色状態が若干低下する場合があることが近年判明
してきた。すなわち、ある程度の期間にわたり保管され
る場合、その保管状態によっては鮮明な画像が得られな
い場合もあるということがわかった。
【0007】そこで、本発明においては、長期間にわた
って、メディアの発色性を保ちながら収納できる用紙カ
ートリッジを提供することを目的としている。特に、上
記のプリンタのように大量のメディアを用意しておくこ
とが要求されるプリンタでは、使用状態によって用紙カ
ートリッジ内にメディが長期間保管されてしまうケース
が発生する。そこで、このような場合でも、大量の枚数
のメディアを、状態良く保存できるとともに、スムーズ
に給紙できる用紙カートリッジを提供することを目的と
している。
【0008】また、このような用紙カートリッジを装着
したときに、その内部の湿度を保ちながら、メディアを
給紙できる給紙装置を提供することを目的としている。
さらに、これらを用いて画質の良いカラープリントを出
力できる記録装置を提供することも本発明の目的として
いる。
【0009】
【課題を解決するための手段】本願の発明者らが、測定
を繰り返したところ、感光性の複数のマイクロカプセル
が塗布されたサイカラーメディアを常に良好な状態で用
いるためには、サイカラーメディアを収納している環境
を幾分か湿度の高い状態、望ましくは湿度60%程度の
環境に保つことが良いことを見出した。
【0010】そこで、本発明においては、サイカラーメ
ディアを収納する用紙カートリッジに保湿剤を設け、そ
の内部の湿度を適当な範囲に保てるようにしている。す
なわち、本発明の用紙カートリッジにおいては、複数の
メディアを収納した状態で全閉可能な本体と、この本体
の上方の前方に設けられた給紙口と、この給紙口を開閉
可能なシャッター機構とを有する用紙カートリッジであ
って、本体の内部に、その湿度を保持する保湿剤が設置
されていることを特徴としている。
【0011】用紙カートリッジを保湿剤入りのパッケー
ジにさらに入れる方法もあり、長時間使わない場合は、
都度、用紙カートリッジを保湿剤入りのパッケージに戻
して、保湿するようにしても良い。しかし、このような
方法は面倒であり、ユーザが使用するたびに、注意しな
いとメディアの発色性が劣化してしまう可能性がある。
また、上述したような大量のメディアが内部に収納され
るプリンタでは、このような方法を適用できない。さら
に、パッケージに保湿剤を入れ忘れることもある。
【0012】これに対して、本発明の用紙カートリッジ
は、本体の内部に保湿剤を設けてあるので、用紙カート
リッジだけで内部のメディアを適当な湿度を保った環境
で保管できる。したがって、本発明の用紙カートリッジ
においては、カートリッジに入ったメディアを常に発色
の良い状態で使用できる。また、プリンタの多くは、用
紙カートリッジごとにメディアがセットされるので、大
量のメディアが収納される記録装置においてもメディア
を適当な湿度のある環境で保管できる。このため、本発
明の用紙カートリッジは、少量のメディアを収納する用
紙カートリッジはもちろんのこと、特に、大量のメディ
アを収納する用紙カートリッジに適している。また、こ
のような大型のカートリッジであれば、保湿剤を設ける
スペースも確保し易い。
【0013】本発明の用紙カートリッジは、使い捨て型
の用紙カートリッジであっても良いが、メディアを補給
して繰り返し使えるタイプの用紙カートリッジにおいて
は、本体に保湿剤が交換可能な状態で収納される部分を
形成しておくことが望ましい。そして、保湿剤が劣化し
たときに、容易に保湿剤を交換できるようにすることが
有効である。
【0014】また、本体の内部に複数の保湿剤を分散し
て配置することにより、内部の湿度をより均一に保持で
きる。特に、大量のメディアを収納可能な大型のカート
リッジでは、分散させておくことが望ましい。
【0015】用紙カートリッジが本体に開閉可能な作動
部分を備えているときは、この作動部分と本体があたる
部分に弾性のシール部材を設け、少なくとも、作動部分
が閉じたときに、本体内を密閉できるようにしておくこ
とが望ましい。密閉することにより、外部からの影響が
少なくなる。このため、保湿剤により本体内部の環境を
所定の状態に維持し易くなる。
【0016】作動部分としては、給紙口のシャッター機
構に加え、メディアを補給可能な用紙カートリッジで
は、メディアを補給する開閉カバーがある。開閉カバー
は、閉じたときに、シール部材の弾性によって隙間がで
きないように、このカバーを本体と固定可能なロック機
構を設けることが望ましい。
【0017】また、作動部分としては、内部のメディア
をピックアップローラに押し付けるために上方に持ち上
げるボトムプレートがある。ボトムプレートは、片持ち
上げ式でも良いが、大量のメディアを収納する用紙カー
トリッジでは、メディアをほぼ平行に上方に向かって押
し上げ可能なボトムプレートが望ましい。
【0018】ボトムプレートが設けられている用紙カー
トリッジにおいては、そのボトムプレートに保湿剤を収
納することが望ましい。ボトムプレートは、本体の底に
広がるので、保湿剤を分散させることが簡単である。ま
た、常に、メディアとともに動くので、メディア近傍の
湿度を維持し易い。さらに、取りはずしできるように設
けておけば、保湿剤の交換も簡単である。
【0019】また、平行にメディアを押し上げるボトム
プレートが設けられた用紙カートリッジは、本体の上方
の内側で給紙口の反対側の位置に、ボトムプレートによ
り押し上げられたメディアを支持した状態で回転可能な
サブローラを設けることが望ましい。このメディアを給
紙するために、給紙口に挿入されてピックアップローラ
と、サブローラによりメディアを平行に保持した状態
で、メディアをスムーズに給紙口から送り出すことがで
きる。
【0020】さらに、本発明の用紙カートリッジが着脱
可能であり、給紙口の少なくとも近傍をほぼ封止可能な
カートリッジハウスと、このカートリッジハウスの内側
で給紙口に面する位置に配置されたピックアップローラ
と、このピックアップローラによってメディアが送り出
される送出口と、この送出口を常時は封止するととも
に、送り出されるメディアにあたるとメディアが通るス
ペースが確保される弾性部材が設けられている給紙装置
を提供できる。したがって、用紙カートリッジの内部の
湿度を保ちながら、メディアを給紙できる。
【0021】このような給紙装置と、この給紙装置から
紙送りされたサイカラーメディアを露光および加圧現像
する画像形成装置とを設け、サイカラーメディアにカラ
ー画像を記録可能な記録装置を提供できる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図1(a)に、本発明に係る記録
装置10の外観を示し、さらに、図1(b)に、記録装
置10の内部に収納された印刷機構を模式的に示してあ
る。
【0023】本例の記録装置(以下、プリンタ)10
は、デジタルカメラ用のフラッシュROM等に記録され
たカラー画像データ読み取り、サイカラーメディア(以
下、メディア)1に記録するスタンドアロン型のプリン
タ10である。このプリンタ10は、全体がほぼ方形の
ハウジング12に収納されており、フラッシュROM等
のデータが記録されたメモリを装着可能な受入れ部14
と、カラー画像をモニターでき、プリンタ10の制御操
作用の表示パネル15と、カラー画像が定着されたメデ
ィア1が取出せる取出し口16がハウジング12の前面
13aに配置されている。
【0024】本例のプリンタ10の内部には、図1
(b)に示すような流れで、メディアにカラー画像を印
刷する機構が収納されている。まず、ハウジング12の
内部の後面13b側に、複数のメディア1が収納された
用紙カートリッジ20が、後面13bから着脱できるよ
うに取付けられている。さらに、ハウジング12内部に
は、後面13bの側から順番に用紙カートリッジ20を
装着可能な給紙装置50と、この給紙装置50から紙送
りされたメディア1に画像を形成する画像形成装置70
と、形成された画像をメディア1に定着させるヒータ等
の定着装置74が配置され、これらに沿って紙送り経路
7が形成されている。画像形成装置70には、メディア
1の上に画像を形成する露光機器71と加圧現像用のロ
ーラ72が設けられている。
【0025】図2に、本例の用紙カートリッジ20の外
観を示してある。さらに、図3に、本例の用紙カートリ
ッジ20の構成を断面を用いて示してある。本例の用紙
カートリッジ20は、全体が遮光性のあるプラスチック
製で形成されており、大量のメディア1を収納できる厚
みのある方形で箱型の本体22を備えている。この本体
22は、下部を形成するベース23と、このベース23
に対し上方に開閉可能で上部を形成するカバー25とで
構成されている。カバー25を開けると、本体22の内
部のメディア1を出し入れできる。一方、カバー25を
閉じると、本体22の内部を全閉できるようになってい
る。また、カバー25の前側に、ロックレバー26が形
成されている。このロックレバー26によって、カバー
25が本体22に固定される。さらに、本体上部となる
カバー25には、給紙口28およびシャッター29が設
けられている。この給紙口28からメディア1を給紙で
きる。
【0026】本体22の内側には、底面22c側にボト
ムプレート30が設けられている。このボトムプレート
30は、底面22cとほぼ同じサイズであり、給紙装置
50にセットされた際に、本体22内のメディア1をほ
ぼ平行に上方に向かって押し上げるように、本体22の
内部で底面22cに対して、平行に動けるようになって
いる。このボトムプレート30により、押し上げられた
メディア1は、給紙口28にセットされる給紙装置50
のピックアップローラ53にあたるので、このピックア
ップローラ53により一枚づつ画像形成装置70に向か
って給紙される。また、カバー25の内側には、シャッ
ター29が開きピックアップローラ53がセットされ
る。給紙口28から反対側の後方に、サブローラ27が
取付けられている。このサブローラ27は、ボトムプレ
ート30により押し上げられたメディア1があたり、ピ
ックアップローラ53とともに、メディア1を平行な状
態に支持する。そして、ヒックアップローラ53が回転
してメディアを給紙すると、メディア1の動きにともな
って回転する。したがって、メディア1が紙送りされる
際に、本体22の下側からのボトムプレート30により
メディア1が押し上げられていても、スムーズにメディ
ア1をプリンタ10内部の画像形成装置70に向かって
紙送りできる。
【0027】本例の用紙カートリッジ20は、本体22
の内部に、内部の湿度を保持可能な保湿剤5が、複数の
パッケージに分かれて数箇所に分散して設置されてい
る。また、本体22には、これらの保湿剤5のパッケー
ジを配置し易いように、本体22の後方の側面22a
と、ボトムプレート30に、保湿剤5を入れるスペース
24aおよび24bがそれぞれ設けられている。
【0028】後方の側面22aに設けられた収納スペー
ス24aは、上方が開口となっており、このスペース2
4aに保湿剤5を簡単に交換できる。また、ボトムプレ
ート30の内部の収納スペース24bの保湿剤5は、ボ
トムプレート30ごと交換できる。
【0029】このような本例の用紙カートリッジ20の
内部には、保湿剤5が分散して設定されているので、内
部の湿度が適当な値に保たれ、乾きすぎたり、あるいは
湿りすぎたりしないようになっている。先に説明したよ
うに、このような環境がサイカラーメディア1を保存す
るのに適しているので、本例の用紙カートリッジ20に
メディア1を入れておくことにより、長期間にわたり良
好な状態でメディア1を保管できる。したがって、用紙
カートリッジ20に入れておけば、いつでも発色の良い
状態のメディアに印刷でき、プリンタ10から奇麗なカ
ラープリントを出力できる。
【0030】サイカラーメディア1は、若干湿度の高い
状態、例えば、湿度60%程度が保管に適していること
がわかっているので、この程度の湿度で平衡状態となる
ような保湿剤を選択することが望ましい。
【0031】さらに、本例の用紙カートリッジ20は、
保湿剤5が交換できるようになっているので、保湿剤5
が劣化して保湿能力が低下したときは交換できる。小型
で使い捨て型のカートリッジでは、そのような配慮は不
要であるが、本例のように、300枚あるいはそれ以上
のメディア1を収納するカートリッジでは、コストも高
いので保湿剤5だけを交換できるようにしておくことが
望ましい。
【0032】本例の用紙カートリッジ20は、保湿剤5
により本体22内部の環境(湿度)を所定の状態で維持
するようにしているが、開閉する作動部分をシールして
おくことが望ましい。作動部分は、給紙口28、カバー
25およびボトムプレート30がある。まず、給紙口2
8は、前述したように、シャッター29を備えており、
このシャッター29は、ばねにより閉じて給紙口28を
閉鎖できる。さらに、シャッター29とカバー25とが
あたる部分にスポンジあるいは、ゴムパッキン等のシー
ル部材を設けておくことにより、さらに密閉度を上げる
ことができる。
【0033】カバー25は、本体22とあたる部分にゴ
ムパッキン(弾性のシール部材)40が設けられてお
り、カバー25を閉じると、本体22内部を密閉でき
る。さらに、カバー25は、密閉度を上げるために、支
点となるロッドリンク25aの近くに、本体22の内側
に向かって延びたシールプレート25bが形成されてい
る。したがって、カバー25を閉じると、シールプレー
ト25bが本体22の側面22aの上方に設けてあるゴ
ムパッキン40を挟み込むようにして、本体22を閉鎖
できる。さらに、カバー25を閉じたときに、シールプ
レート25bあるいは周囲に沿った部分がゴムパッキン
40にあたって圧力を受けるので、カバーの前方にロッ
クレバー26を設け、カバー25が閉じた状態でロック
できるようになっている。
【0034】ボトムプレート30は、給紙装置50に入
れたときに給紙装置50の押し上げ部材62によって、
上方に押し上げられる。従って、用紙カートリッジ20
の本体22の底面22cには、押し上げ部材62を挿入
する開口21が設けてある。本例のボトムプレート30
は、この開口21にあたる部分30bが多少、下に向か
って突き出ており、開口21の隙間を埋めるようになっ
ている。さらに、開口21の周囲に沿って、ゴムパッキ
ン41が設けられており、ボトムプレート30の下に突
き出た部分30bがこれに接する。したがって、開口2
1も密閉できる。
【0035】なお、この開口21の周囲に沿って設けら
れたゴムパッキン41は、詳しくは後述するように、給
紙装置50の押し上げ部材62が挿入されたときに、周
囲をシールする機能も備えている。
【0036】また、本例においては、シール部材が本体
22の側に設けられているが、カバー25あるいはボト
ムプレート30の作動部分の側に設けることも可能であ
る。もちろん、双方に設けておいても良い。
【0037】このように、本例の用紙カートリッジ20
は、シール部材を設けることにより、密閉度を上げてお
り、本体22の外側の湿度の影響ができる限り本体22
の内部に及ばないようにしている。したがって、保湿剤
により内部の湿度を適当な値に保つのが容易となり、よ
り良い条件でメディア1を保管できる。
【0038】図4および図5に、本例の用紙カートリッ
ジ20が給紙装置50に装着される様子を、側面から見
た断面図で示してある。また、図6に、図4に示す給紙
装置50を用紙カートリッジ20を挿入する方向(後
方)から見た様子を示してある。本例の給紙装置50
は、ほぼ方形なカートリッジハウス(カセットハウス)
52と、このカセットハウス52の下に設けられた、ほ
ぼ方形なカセットベース60を備えた二層構造である。
カセットハウス52は、後方が、用紙カートリッジ20
を装着できるように、開口52aになっている。下段の
カセットベース60はカセットハウス52の底になる上
壁61のほぼ中央部部に開口61aが設けられており、
この開口61aを通って、押し上げ部材62が上下に移
動するようになっている。
【0039】図6に示すように、押し上げ部材62は、
ベース62aを介して両サイドに設けられたバネ66に
よって、カセットハウス52から支持されている。した
がって、常時は、破線で示すように、押し上げ部材62
は、カセットハウス60の内部(上方)に突き出た状態
となり、用紙カートリッジ20がセットされているボト
ムプレート30を上方へ押し上げる。
【0040】カセットハウス52に、用紙カートリッジ
20を挿入すると、押し下げレバー64を操作して、実
線で示すように、押し上げ部材62およびベース62a
が押し下がる。そして、用紙カートリッジ20がカセッ
トハウス52にセットされた際に、押し下げレバー64
を放すと、バネ66によって押し上げ部材62が上方に
移動し、用紙カートリッジ20の本体22内のボトムプ
レート30を押し上げる。
【0041】図5に示すように、押し上げ部材62は、
用紙カートリッジ20の底側の開口21を通って内部に
入るが、押し上げ部材62は、開口21にスムーズに入
るように、若干の小さなサイズとなっており、用紙カー
トリッジ20の底面22cとの間に隙間があく。しか
し、本例の用紙カートリッジ20は、この開口21の周
囲にゴムパッキン41が設けられている。このため、押
し上げ部材62が、ゴムパッキン41とあたるにしたが
って、押し上げ部材62が本体22内に入ったときで
も、用紙カートリッジ20の内部を密閉にした状態で保
持できる。
【0042】本例のカセットハウス52は、用紙カート
リッジ20を挿入したときに、給紙口28と面する位置
に送出口54と、ピックアップローラ53が設けられて
おり、ピックアップしたメディア1が送出口54を通っ
て給紙される。そして、カセットハウス50が給紙口2
8を含めたかなり広範囲を覆うようになっている。ま
た、カセットハウス50は、用紙カートリッジ20がほ
ぼ隙間なく挿入されるサイズとなっており、給紙口28
が開いた状態でも本体22の内部の状態が一定に保てる
ようにしている。カセットハウス52の開口52aの周
囲に、ゴム板などのシール材を設けて密閉度を上げるこ
ともできる。さらに、送出口54は、一枚のメディア1
が十分に通るが、それ程は余裕のない細いスリット状の
開口となっており、さらに封止されている。この弾性部
材58は、図5に示すように、一方のみがカセットハウ
ス52に固定されており、先端部分58aは、ピックア
ップローラにより紙送りされるメディア1におされて移
動して、メディア1だけが通るだけの隙間があくように
なっている。したがって、送出口54を介した空気の出
入も最小限となっている。
【0043】このように、本例の用紙カートリッジ20
は、本体22の内部に保湿剤5を設けてあるので、その
内部の湿度を適当な状態で維持できる。さらに、本体2
2の作動する部分に、ゴムパッキン40、41または弾
性部材58を用いて、ほぼ密閉な構成にしてある。した
がって、長期間にわたって、メディア1の発色性を保ち
ながら収納できる用紙カートリッジ20となっている。
【0044】さらに、両持ち上げ式で平行に動くボトム
プレート30とサブローラ27を設けることで、大量の
枚数のメディア1をスムーズに給紙できる用紙カートリ
ッジ20を提供できる。特に、サイカラーメディア1
は、ポリエステルフィルム等が基材として用いられてお
り、普通紙等に比べて、腰が強い。このようなメディア
1であっても、上述したように、給紙する本例の用紙カ
ートリッジ20であれば、数100枚単位で収納された
メディア1をスムーズに給紙できる。
【0045】したがって、本例の用紙カートリッジを設
けることにより、大量のメディアを収納しておき、複数
のユーザなどから大量の印刷が要求されても、いつでも
高画質のプリントアウトができる本例のようなプリンタ
10を提供できる。このようなプリンタ10は、複数の
ユーザに共有されるプリンタ、例えば、オフィスのネッ
トワークプリンタ、あるいは、イベント会場などに配置
されるプリンタに適したものである。
【0046】なお、上記では、用紙カートリッジ20に
おいて、メディア1を詰め替えて、保湿剤5も交換しな
がら繰り返して使うタイプを説明しているが、これに限
らず、数10枚のメディアを収納するような、使い捨て
型の用紙カートリッジにおいても、保湿剤を入れておく
ことが望ましく、品質を従来にもまして良好に保管でき
る。
【0047】また、上記では、ボトムプレートは、本体
の底面のほぼ中央に1つ設けた例を説明しているが、こ
れに限らず、複数のボトムプレートを設けてメディアの
前後を支持しながら平行にメディアを押し上げるタイプ
等であってももちろん良い。また、押し上げ部材62を
押し上げる機構は、上記で説明した機構に限らず、ボト
ムプレートを本体の底面に対して平行に動かせるような
その他の両持ち上げ式の機構であってももちろん良い。
【0048】
【発明の効果】以上に、説明したように、本発明の用紙
カートリッジは、本体の内部に保湿剤が設けられている
ので、用紙カートリッジだけで内部のメディアを適当な
湿度に保持された環境で保管でき、常に発色の良い状態
で使用できる。また、大量のメディアが収納される記録
装置においても、本発明の用紙カートリッジを採用する
ことで、メディアが適当な湿度の環境で保管できる。こ
のため、本発明の用紙カートリッジは、少量のメディア
を収納する使い捨て型などの用紙カートリッジはもちろ
んのこと、大量のメディアを収納しメディアを補給しな
がら用いられる用紙カートリッジなどの全ての用紙カー
トリッジに適用できる。
【0049】さらに、用紙カートリッジの本体に開閉可
能な作動部分を設けたときは、この作動部分と本体があ
たる部分に弾性のシール部材を設けることにより、作動
部分が閉じたときに本体内の密閉度を上げることができ
る。したがって、保湿剤により本体内部の環境を所定の
状態に維持し易くなる。
【0050】また、本発明の用紙カートリッジを装着す
る給紙装置においては、用紙カートリッジの給紙口の周
りを囲って、さらにメディアが排紙される送出口に一枚
づつメディアだけが通るように弾性部材を設ける。した
がって、これらの用紙カートリッジがセットされた状態
でもメディアの周辺の湿度を保持することができる。さ
らに、大量のメディアを保持しながら、それらのメディ
アを使っていつでも高画質のカラープリンタを出力でき
る記録装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)に本発明に係る記録装置の外観図を
示し、図1(b)に図1(a)に示す記録装置の概略機
構を模式的に示す図である。
【図2】本発明に係る用紙カートリッジの外観図を示し
てある。
【図3】図2に示す用紙カートリッジの断面図である。
【図4】本発明に係る給紙装置に、図2に示す用紙カー
トリッジが取付ける様子を示す断面図である。
【図5】図4に示した給紙装置において、図2に示す用
紙カートリッジがセットされ、さらにボトムプレートが
上方に移動している様子を示す断面図である。
【図6】図4に示す給紙装置を後方から見た様子を模式
的に示す図である。
【図7】サイカラーメディアを模式的に示す説明図であ
る。
【符号の説明】
1 サイカラーメディア 5 保湿剤 7 紙経路 10 プリンタ 20 用紙カートリッジ 21 開口 22 本体 23 ベース 24 保湿剤用のスペース 25 カバー 26 ロックレバー 27 サブローラ 28 給紙口 29 シャッター 30 ボトムプレート 40、41 ゴムパッキン 50 給紙装置 52 カセットハウス 53 ピックアップローラ 54 送出口 58 弾性部材 60 カセットベース 61 開口 62 押し上げ板 64 押し下げレバー 66 コイルスプリング 70 画像形成装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 五味 圭一 長野県岡谷市赤羽3丁目6番8号 株式会 社サイパーク内 Fターム(参考) 3F343 FA09 FB01 FC19 GA01 GB01 GC01 GD01 HA01 HA12 HB04 HC16 HC18 HD16 JA01

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のメディアを収納した状態で全閉可
    能な本体と、この本体の上方の前方に設けられた給紙口
    と、この給紙口を開閉可能なシャッター機構とを有する
    用紙カートリッジであって、 前記本体の内部に、その湿度を保持する保湿剤が設置さ
    れていることを特徴とする用紙カートリッジ。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記本体は前記保湿
    剤が交換可能な状態で収納される部分を備えていること
    を特徴とする用紙カートリッジ。
  3. 【請求項3】 請求項1において、前記本体は内部に複
    数の前記保湿剤が分散して配置されていることを特徴と
    する用紙カートリッジ。
  4. 【請求項4】 請求項1において、前記本体は、開閉可
    能な作動部分を備えており、この作動部分と前記本体と
    があたる部分に弾性のシール部材が設置されていること
    を特徴とする用紙カートリッジ。
  5. 【請求項5】 請求項4において、前記作動部分は、前
    記メディアを補給する際に開閉するカバーであり、さら
    に、このカバーを前記本体と固定可能なロック機構を備
    えていることを特徴とする用紙カートリッジ。
  6. 【請求項6】 請求項4において、前記作動部分は、収
    納されたメディアをほぼ平行に上方に向かって押し上げ
    可能なボトムプレートであることを特徴とする用紙カー
    トリッジ。
  7. 【請求項7】 請求項6において、前記ボトムプレート
    に前記保湿剤が収納されていることを特徴とする用紙カ
    ートリッジ。
  8. 【請求項8】 請求項6において、前記本体の内部の上
    方で前記給紙口の反対側から離れた位置に、前記ボトム
    プレートにより押し上られたメディアを支持した状態で
    回転可能なサブローラが取付けられていることを特徴と
    する用紙カートリッジ。
  9. 【請求項9】 請求項1ないし8のいずれかに記載の用
    紙カートリッジが着脱可能であり、前記給紙口の少なく
    とも近傍をほぼ封止可能なカートリッジハウスと、この
    カートリッジハウスの内側で前記給紙口に面する位置に
    配置されたピックアップローラと、このピックアップロ
    ーラによってメディアが送り出される送出口と、この送
    出口を常時は封止するとともに、送り出されるメディア
    にあたるとメディアが通るスペースが確保される弾性部
    材とを有することを特徴とする給紙装置。
  10. 【請求項10】 サイカラーメディアにカラー画像を記
    録可能な記録装置であって、請求項9に記載の給紙装置
    と、この給紙装置から紙送りされたサイカラーメディア
    を露光および加圧現像する画像形成装置とを備えている
    ことを特徴とする記録装置。
JP10339312A 1998-11-30 1998-11-30 用紙カートリッジ、給紙装置および記録装置 Pending JP2000159365A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20170101074A (ko) * 2016-02-25 2017-09-05 (주)씨앗 화상형성장치

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