JP2000158973A - 車両の渋滞時支援装置 - Google Patents
車両の渋滞時支援装置Info
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- JP2000158973A JP2000158973A JP10336225A JP33622598A JP2000158973A JP 2000158973 A JP2000158973 A JP 2000158973A JP 10336225 A JP10336225 A JP 10336225A JP 33622598 A JP33622598 A JP 33622598A JP 2000158973 A JP2000158973 A JP 2000158973A
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- Traffic Control Systems (AREA)
- Steering Control In Accordance With Driving Conditions (AREA)
- Control Of Vehicle Engines Or Engines For Specific Uses (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 本発明は、車両の渋滞時支援装置に関し、渋
滞時、運転者が行うブレーキ制御、ステアリング制御、
またはサスペンション制御において、運転者の操作負荷
の軽減を図り、乗り心地の悪化を回避し、後続車両と衝
突した場合は衝突ダメージを軽減するように適切な支援
を実行することを目的とする。 【解決手段】 ブレーキECU22は、ブレーキペダル
ストロークSに応じた指令電流をブレーキモータ34に
供給する。ブレーキECU22は、渋滞スイッチ36、
車速センサ38、レーダセンサ40、およびナビゲーシ
ョン装置42の出力信号に基づいて車両が渋滞路を走行
しているか否かを判別する。車両が渋滞路を走行してい
ると判別される場合、ブレーキECU22は、通常時に
比して大きな指令電流をブレーキモータ34に供給す
る。
滞時、運転者が行うブレーキ制御、ステアリング制御、
またはサスペンション制御において、運転者の操作負荷
の軽減を図り、乗り心地の悪化を回避し、後続車両と衝
突した場合は衝突ダメージを軽減するように適切な支援
を実行することを目的とする。 【解決手段】 ブレーキECU22は、ブレーキペダル
ストロークSに応じた指令電流をブレーキモータ34に
供給する。ブレーキECU22は、渋滞スイッチ36、
車速センサ38、レーダセンサ40、およびナビゲーシ
ョン装置42の出力信号に基づいて車両が渋滞路を走行
しているか否かを判別する。車両が渋滞路を走行してい
ると判別される場合、ブレーキECU22は、通常時に
比して大きな指令電流をブレーキモータ34に供給す
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両の渋滞時支援
装置に係り、特に、車両の渋滞時に、運転者の操作を支
援する装置、および、他車両と衝突した場合に衝突ダメ
ージを小さく抑制する装置として好適な車両の渋滞時支
援装置に関する。
装置に係り、特に、車両の渋滞時に、運転者の操作を支
援する装置、および、他車両と衝突した場合に衝突ダメ
ージを小さく抑制する装置として好適な車両の渋滞時支
援装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば特開昭63−3032
48号に開示される如く、車両が渋滞路を走行している
か否かに基づいて、車両の走行状態を制御する走行制御
機構の制御特性を変更させる渋滞時支援装置が知られて
いる。具体的には、上記従来の装置においては、走行制
御機構として自動変速機の変速段制御が実行される。上
記従来の装置は、車両が渋滞路を走行しているか否かを
判別し、車両が渋滞路を走行していると判別した場合
は、1速から2速へのシフトアップの変速点を高速側に
移動させる。このように変速点が高速側に移動される
と、上記のシフトアップの頻度が抑制される。従って、
上記従来の装置によれば、渋滞時にシフトアップの頻度
が抑制されることで、車両の運転性の向上を図ることが
できる。
48号に開示される如く、車両が渋滞路を走行している
か否かに基づいて、車両の走行状態を制御する走行制御
機構の制御特性を変更させる渋滞時支援装置が知られて
いる。具体的には、上記従来の装置においては、走行制
御機構として自動変速機の変速段制御が実行される。上
記従来の装置は、車両が渋滞路を走行しているか否かを
判別し、車両が渋滞路を走行していると判別した場合
は、1速から2速へのシフトアップの変速点を高速側に
移動させる。このように変速点が高速側に移動される
と、上記のシフトアップの頻度が抑制される。従って、
上記従来の装置によれば、渋滞時にシフトアップの頻度
が抑制されることで、車両の運転性の向上を図ることが
できる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一般に、車両が渋滞路
を走行している場合には、運転者はブレーキ操作を頻繁
に行う必要がある。また、渋滞路がカーブの多い道路で
ある場合には、運転者はステアリング操作を継続して行
う必要がある。このため、かかる場合にブレーキ操作に
応じた制動力、または、ステアリング操作に応じたアシ
スト力が通常時と同様の量だけしか発生しないと、運転
者の操作負荷が増大する事態が生じ、運転者の労力の軽
減を図ることができない。
を走行している場合には、運転者はブレーキ操作を頻繁
に行う必要がある。また、渋滞路がカーブの多い道路で
ある場合には、運転者はステアリング操作を継続して行
う必要がある。このため、かかる場合にブレーキ操作に
応じた制動力、または、ステアリング操作に応じたアシ
スト力が通常時と同様の量だけしか発生しないと、運転
者の操作負荷が増大する事態が生じ、運転者の労力の軽
減を図ることができない。
【0004】また、渋滞路が高速道路のように直線区間
の長い道路である状況下で、不意にステアリング操作が
行われる場合がある。この場合に通常時と同様の量のア
シスト力が発生すると、車両が操舵される事態が生じ得
る。また、車両が渋滞路を走行する場合には、アクセル
操作およびブレーキ操作が頻繁に行われる。この場合、
車両の駆動および制動に伴って車体のピッチングが発生
する。かかる状況下で通常時と同様のサスペンション制
御が実行されると、運転者にとって乗り心地が悪化する
事態が生じ得る。
の長い道路である状況下で、不意にステアリング操作が
行われる場合がある。この場合に通常時と同様の量のア
シスト力が発生すると、車両が操舵される事態が生じ得
る。また、車両が渋滞路を走行する場合には、アクセル
操作およびブレーキ操作が頻繁に行われる。この場合、
車両の駆動および制動に伴って車体のピッチングが発生
する。かかる状況下で通常時と同様のサスペンション制
御が実行されると、運転者にとって乗り心地が悪化する
事態が生じ得る。
【0005】更に、車両が渋滞路を走行している状況下
で車両後方から後続車両に追突された場合には、二次衝
突を回避すべく速やかに車両を制動させることが必要で
ある。かかる場合に運転者によってブレーキ操作が行わ
れるまで車両に制動力が発生しないと、制動遅れに起因
して車両が先行車両に衝突してしまう事態が生じ得る。
で車両後方から後続車両に追突された場合には、二次衝
突を回避すべく速やかに車両を制動させることが必要で
ある。かかる場合に運転者によってブレーキ操作が行わ
れるまで車両に制動力が発生しないと、制動遅れに起因
して車両が先行車両に衝突してしまう事態が生じ得る。
【0006】しかし、上記従来の装置においては、渋滞
時のブレーキ制御、ステアリング制御、およびサスペン
ション制御については何ら開示されておらず、上記の不
都合を解決する手法は示されていない。本発明は、上述
の点に鑑みてなされたものであり、渋滞時、運転者が実
行するブレーキ制御、ステアリング制御、またはサスペ
ンション制御について、運転者の操作負荷の軽減を図
り、乗り心地の悪化を回避し、あるいは、後続車両と衝
突した場合は衝突ダメージを軽減することが可能な車両
の渋滞時支援装置を提供することを目的とする。
時のブレーキ制御、ステアリング制御、およびサスペン
ション制御については何ら開示されておらず、上記の不
都合を解決する手法は示されていない。本発明は、上述
の点に鑑みてなされたものであり、渋滞時、運転者が実
行するブレーキ制御、ステアリング制御、またはサスペ
ンション制御について、運転者の操作負荷の軽減を図
り、乗り心地の悪化を回避し、あるいは、後続車両と衝
突した場合は衝突ダメージを軽減することが可能な車両
の渋滞時支援装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、請求項1
に記載する如く、走行状態を制御する走行制御機構を有
する車両の渋滞時支援装置であって、当該車両が渋滞路
を走行しているか否かを判別する渋滞判別手段と、当該
車両が渋滞路を走行していると判別された場合に、前記
走行制御機構の制御特性を変更する制御変更手段と、を
備えることを特徴とする車両の渋滞時支援装置により達
成される。
に記載する如く、走行状態を制御する走行制御機構を有
する車両の渋滞時支援装置であって、当該車両が渋滞路
を走行しているか否かを判別する渋滞判別手段と、当該
車両が渋滞路を走行していると判別された場合に、前記
走行制御機構の制御特性を変更する制御変更手段と、を
備えることを特徴とする車両の渋滞時支援装置により達
成される。
【0008】本発明において、車両が渋滞路を走行して
いるか否かが判別される。車両が渋滞路を走行している
と判別される場合、走行状態を制御する走行制御機構の
制御特性が変更される。従って、本発明によれば、渋滞
時に走行制御機構の制御特性を変化させることで、運転
者の操作負荷を軽減させる制御、先行車両との衝突を回
避させる制御、乗り心地の悪化を回避させる制御、後続
車両と衝突した場合は衝突ダメージを軽減し二次衝突を
回避する制御等の様々な制御を実行することが可能とな
る。
いるか否かが判別される。車両が渋滞路を走行している
と判別される場合、走行状態を制御する走行制御機構の
制御特性が変更される。従って、本発明によれば、渋滞
時に走行制御機構の制御特性を変化させることで、運転
者の操作負荷を軽減させる制御、先行車両との衝突を回
避させる制御、乗り心地の悪化を回避させる制御、後続
車両と衝突した場合は衝突ダメージを軽減し二次衝突を
回避する制御等の様々な制御を実行することが可能とな
る。
【0009】尚、「渋滞路」とは、渋滞している道路で
ある。請求項2に記載する如く、請求項1記載の車両の
渋滞時支援装置において、運転者に操作される渋滞支援
スイッチを有し、前記制御変更手段は、前記渋滞支援ス
イッチが操作された場合に、前記走行制御機構の制御特
性を変更することを特徴とする車両の渋滞時支援装置
は、渋滞時に運転者の意思に基づいて車両の走行制御機
構の制御特性を変更するか否かを判別するうえで有効で
ある。
ある。請求項2に記載する如く、請求項1記載の車両の
渋滞時支援装置において、運転者に操作される渋滞支援
スイッチを有し、前記制御変更手段は、前記渋滞支援ス
イッチが操作された場合に、前記走行制御機構の制御特
性を変更することを特徴とする車両の渋滞時支援装置
は、渋滞時に運転者の意思に基づいて車両の走行制御機
構の制御特性を変更するか否かを判別するうえで有効で
ある。
【0010】本発明において、車両が渋滞路を走行して
いる状況下で渋滞支援スイッチが操作された場合、走行
制御機構の制御特性が変更される。すなわち、走行制御
機構の制御特性は、渋滞時であっても運転者が操作スイ
ッチをオン状態にしない場合には変更されず、一方、渋
滞時に運転者が操作スイッチをオン状態にした場合に変
更される。従って、本発明によれば、運転者の意思に応
じて車両の走行制御機構の制御特性を変更することがで
きる。
いる状況下で渋滞支援スイッチが操作された場合、走行
制御機構の制御特性が変更される。すなわち、走行制御
機構の制御特性は、渋滞時であっても運転者が操作スイ
ッチをオン状態にしない場合には変更されず、一方、渋
滞時に運転者が操作スイッチをオン状態にした場合に変
更される。従って、本発明によれば、運転者の意思に応
じて車両の走行制御機構の制御特性を変更することがで
きる。
【0011】上記の目的は、請求項3に記載する如く、
請求項1または2記載の車両の渋滞時支援装置におい
て、前記走行制御機構は、ブレーキペダル操作に基づい
た制動アクチュエータの作動によって生じる制動力を制
御するブレーキ制御機構を有し、前記制御変更手段は、
前記ブレーキペダル操作に対する制動アクチュエータの
作動ゲインが大きくなるように前記ブレーキ制御機構の
制御特性を変更する第1のブレーキ制御変更手段を有す
ることを特徴とする車両の渋滞時支援装置により達成さ
れる。
請求項1または2記載の車両の渋滞時支援装置におい
て、前記走行制御機構は、ブレーキペダル操作に基づい
た制動アクチュエータの作動によって生じる制動力を制
御するブレーキ制御機構を有し、前記制御変更手段は、
前記ブレーキペダル操作に対する制動アクチュエータの
作動ゲインが大きくなるように前記ブレーキ制御機構の
制御特性を変更する第1のブレーキ制御変更手段を有す
ることを特徴とする車両の渋滞時支援装置により達成さ
れる。
【0012】本発明において、車両が渋滞路を走行して
いる場合、制動力を制御するブレーキ制御機構の制御特
性は、ブレーキペダル操作に対する制動アクチュエータ
の作動ゲインが大きくなるように変更される。すなわ
ち、渋滞時において、ブレーキペダル操作に対する制動
アクチュエータの作動量は、通常時に比して大きくな
る。このため、本発明によれば、渋滞時にブレーキペダ
ルが少し踏み込まれるだけで大きな制動力を発生させる
ことができる。従って、本発明によれば、渋滞時にブレ
ーキペダルへの操作負荷が軽減されることで、運転者の
労力の軽減を図ることができる。
いる場合、制動力を制御するブレーキ制御機構の制御特
性は、ブレーキペダル操作に対する制動アクチュエータ
の作動ゲインが大きくなるように変更される。すなわ
ち、渋滞時において、ブレーキペダル操作に対する制動
アクチュエータの作動量は、通常時に比して大きくな
る。このため、本発明によれば、渋滞時にブレーキペダ
ルが少し踏み込まれるだけで大きな制動力を発生させる
ことができる。従って、本発明によれば、渋滞時にブレ
ーキペダルへの操作負荷が軽減されることで、運転者の
労力の軽減を図ることができる。
【0013】上記の目的は、請求項4に記載する如く、
請求項1または2記載の車両の渋滞時支援装置におい
て、前記走行制御機構は、ステアリングホイール操作に
応じたアシスト力を操舵アクチュエータに付与するパワ
ーステアリング制御機構を有し、前記制御変更手段は、
前記アシスト力が大きくなるように前記パワーステアリ
ング制御機構の制御特性を変更する第1の操舵制御変更
手段を有することを特徴とする車両の渋滞時支援装置に
より達成される。
請求項1または2記載の車両の渋滞時支援装置におい
て、前記走行制御機構は、ステアリングホイール操作に
応じたアシスト力を操舵アクチュエータに付与するパワ
ーステアリング制御機構を有し、前記制御変更手段は、
前記アシスト力が大きくなるように前記パワーステアリ
ング制御機構の制御特性を変更する第1の操舵制御変更
手段を有することを特徴とする車両の渋滞時支援装置に
より達成される。
【0014】本発明において、車両が渋滞路を走行して
いる場合、パワーステアリング制御機構の制御特性は、
操舵アクチュエータに付与するアシスト力が大きくなる
ように変更される。このため、本発明によれば、渋滞時
に運転者が小さな力でステアリングホイールを操作する
だけで大きなアシスト力を発生させることができる。従
って、本発明によれば、渋滞時にステアリングホイール
に対する操作負荷が軽減されることで、運転者の労力の
軽減を図ることができる。
いる場合、パワーステアリング制御機構の制御特性は、
操舵アクチュエータに付与するアシスト力が大きくなる
ように変更される。このため、本発明によれば、渋滞時
に運転者が小さな力でステアリングホイールを操作する
だけで大きなアシスト力を発生させることができる。従
って、本発明によれば、渋滞時にステアリングホイール
に対する操作負荷が軽減されることで、運転者の労力の
軽減を図ることができる。
【0015】上記の目的は、請求項5に記載する如く、
請求項1または2記載の車両の渋滞時支援装置におい
て、前記走行制御機構は、ステアリングホイール操作に
応じたアシスト力を操舵アクチュエータに付与するパワ
ーステアリング制御機構を有し、前記制御変更手段は、
前記アシスト力が小さくなるように前記パワーステアリ
ング制御機構の制御特性を変更する第2の操舵制御変更
手段を有することを特徴とする車両の渋滞時支援装置に
より達成される。
請求項1または2記載の車両の渋滞時支援装置におい
て、前記走行制御機構は、ステアリングホイール操作に
応じたアシスト力を操舵アクチュエータに付与するパワ
ーステアリング制御機構を有し、前記制御変更手段は、
前記アシスト力が小さくなるように前記パワーステアリ
ング制御機構の制御特性を変更する第2の操舵制御変更
手段を有することを特徴とする車両の渋滞時支援装置に
より達成される。
【0016】本発明において、車両が渋滞路を走行して
いる場合、パワーステアリング制御機構の制御特性は、
操舵アクチュエータに付与するアシスト力が小さくなる
ように変更される。操舵アクチュエータへのアシスト力
が小さい場合に車両を操舵させるためには、運転者はス
テアリングホイールを大きな力で操作する必要がある。
かかる状況下、ステアリングホイールが中立状態にある
場合は、いわゆる中立剛性が向上する。従って、本発明
によれば、渋滞時に不意にステアリングホイール54が
操作されても、車両が大きく操舵されることがないこと
で、車両の直進安定性および安全性の向上を図ることが
できる。
いる場合、パワーステアリング制御機構の制御特性は、
操舵アクチュエータに付与するアシスト力が小さくなる
ように変更される。操舵アクチュエータへのアシスト力
が小さい場合に車両を操舵させるためには、運転者はス
テアリングホイールを大きな力で操作する必要がある。
かかる状況下、ステアリングホイールが中立状態にある
場合は、いわゆる中立剛性が向上する。従って、本発明
によれば、渋滞時に不意にステアリングホイール54が
操作されても、車両が大きく操舵されることがないこと
で、車両の直進安定性および安全性の向上を図ることが
できる。
【0017】上記の目的は、請求項6に記載する如く、
請求項1または2記載の車両の渋滞時支援装置におい
て、前記走行制御機構は、アクセルペダルの操作に基づ
いてスロットルバルブの開度を制御するアクセル制御機
構と、ブレーキペダルの操作に基づいた制動アクチュエ
ータの作動によって生じる制動力を制御するブレーキ制
御機構と、を有し、前記制御変更手段は、前記アクセル
ペダルの戻し操作の状態に応じた制動力が発生するよう
に前記ブレーキ制御機構の制御特性を変更する第2のブ
レーキ制御変更手段を有することを特徴とする車両の渋
滞時支援装置により達成される。
請求項1または2記載の車両の渋滞時支援装置におい
て、前記走行制御機構は、アクセルペダルの操作に基づ
いてスロットルバルブの開度を制御するアクセル制御機
構と、ブレーキペダルの操作に基づいた制動アクチュエ
ータの作動によって生じる制動力を制御するブレーキ制
御機構と、を有し、前記制御変更手段は、前記アクセル
ペダルの戻し操作の状態に応じた制動力が発生するよう
に前記ブレーキ制御機構の制御特性を変更する第2のブ
レーキ制御変更手段を有することを特徴とする車両の渋
滞時支援装置により達成される。
【0018】本発明において、車両が渋滞路を走行して
いる場合、ブレーキ制御機構の制御特性は、アクセルペ
ダルの戻し操作の状態に応じた制動力が発生するように
変更される。このため、本発明によれば、渋滞時に、ア
クセルペダルの戻し操作の状態に応じた制動力が速やか
に発生することで、安全性の向上を図ることができると
共に、ブレーキペダルへの操作負荷が軽減されること
で、運転者の労力の軽減を図ることができる。
いる場合、ブレーキ制御機構の制御特性は、アクセルペ
ダルの戻し操作の状態に応じた制動力が発生するように
変更される。このため、本発明によれば、渋滞時に、ア
クセルペダルの戻し操作の状態に応じた制動力が速やか
に発生することで、安全性の向上を図ることができると
共に、ブレーキペダルへの操作負荷が軽減されること
で、運転者の労力の軽減を図ることができる。
【0019】上記の目的は、請求項7に記載する如く、
請求項1または2記載の車両の渋滞時支援装置におい
て、アクセルペダルが操作されているか否かを判別する
アクセル操作判別手段を備え、前記走行制御機構は、前
記アクセルペダルの操作に基づいてスロットルバルブの
開度を制御するアクセル制御機構と、ブレーキペダルの
操作に基づいた制動アクチュエータの作動によって生じ
る制動力を制御するブレーキ制御機構と、を有し、前記
制御変更手段は、前記アクセルペダルが操作されていな
いと判別された場合に制動力が発生するように前記ブレ
ーキ制御機構の制御特性を変更する第3のブレーキ制御
変更手段を有することを特徴とする車両の渋滞時支援装
置により達成される。
請求項1または2記載の車両の渋滞時支援装置におい
て、アクセルペダルが操作されているか否かを判別する
アクセル操作判別手段を備え、前記走行制御機構は、前
記アクセルペダルの操作に基づいてスロットルバルブの
開度を制御するアクセル制御機構と、ブレーキペダルの
操作に基づいた制動アクチュエータの作動によって生じ
る制動力を制御するブレーキ制御機構と、を有し、前記
制御変更手段は、前記アクセルペダルが操作されていな
いと判別された場合に制動力が発生するように前記ブレ
ーキ制御機構の制御特性を変更する第3のブレーキ制御
変更手段を有することを特徴とする車両の渋滞時支援装
置により達成される。
【0020】本発明において、アクセルペダルが操作さ
れているか否かが判別される。車両が渋滞路を走行して
いる状況下でアクセルペダルが操作されていないと判別
された場合、ブレーキ制御機構の制御特性は、車両に制
動力が生じるように変更される。この場合、運転者がブ
レーキペダルを踏み込むことなく、車両に制動力が発生
する。このため、本発明によれば、渋滞時に、アクセル
ペダルの踏み込みを解除することにより制動力が発生す
ることで、安全性の向上を図ることができると共に、ブ
レーキペダルへの操作負荷が軽減されることで、運転者
の労力の軽減を図ることができる。
れているか否かが判別される。車両が渋滞路を走行して
いる状況下でアクセルペダルが操作されていないと判別
された場合、ブレーキ制御機構の制御特性は、車両に制
動力が生じるように変更される。この場合、運転者がブ
レーキペダルを踏み込むことなく、車両に制動力が発生
する。このため、本発明によれば、渋滞時に、アクセル
ペダルの踏み込みを解除することにより制動力が発生す
ることで、安全性の向上を図ることができると共に、ブ
レーキペダルへの操作負荷が軽減されることで、運転者
の労力の軽減を図ることができる。
【0021】上記の目的は、請求項8に記載する如く、
請求項1または2記載の車両の渋滞時支援装置におい
て、前記走行制御機構は、当該車両の車速に基づいて当
該車両を先行車両に追従走行させる自動走行制御機構を
有し、前記制御変更手段は、当該車両と直前の先行車両
との間に所定の車間距離が確保されるように前記自動走
行制御機構の制御特性を変更する自動走行制御変更手段
を有することを特徴とする車両の渋滞時支援装置により
達成される。
請求項1または2記載の車両の渋滞時支援装置におい
て、前記走行制御機構は、当該車両の車速に基づいて当
該車両を先行車両に追従走行させる自動走行制御機構を
有し、前記制御変更手段は、当該車両と直前の先行車両
との間に所定の車間距離が確保されるように前記自動走
行制御機構の制御特性を変更する自動走行制御変更手段
を有することを特徴とする車両の渋滞時支援装置により
達成される。
【0022】本発明において、車両が渋滞路を走行して
いる場合、車両を先行車両に追従走行させる自動走行制
御機構の制御特性は、車両と先行車両との間に所定の車
間距離が確保されるように変更される。すなわち、渋滞
時には、車両の速度に関わらず、車両と先行車両との間
に所定の車間距離が確保される。このため、本発明によ
れば、車両の安全性の向上を図ることができる。
いる場合、車両を先行車両に追従走行させる自動走行制
御機構の制御特性は、車両と先行車両との間に所定の車
間距離が確保されるように変更される。すなわち、渋滞
時には、車両の速度に関わらず、車両と先行車両との間
に所定の車間距離が確保される。このため、本発明によ
れば、車両の安全性の向上を図ることができる。
【0023】上記の目的は、請求項9に記載する如く、
請求項1または2記載の車両の渋滞時支援装置におい
て、前記走行制御機構は、サスペンション機構に減衰力
を付与することにより車体の振動を減衰させるサスペン
ション制御機構を有し、前記制御変更手段は、前記減衰
力が大きくなるように前記サスペンション制御機構の制
御特性を変更するサスペンション制御変更手段を有する
ことを特徴とする車両の渋滞時支援装置により達成され
る。
請求項1または2記載の車両の渋滞時支援装置におい
て、前記走行制御機構は、サスペンション機構に減衰力
を付与することにより車体の振動を減衰させるサスペン
ション制御機構を有し、前記制御変更手段は、前記減衰
力が大きくなるように前記サスペンション制御機構の制
御特性を変更するサスペンション制御変更手段を有する
ことを特徴とする車両の渋滞時支援装置により達成され
る。
【0024】本発明において、車両が渋滞路を走行して
いる場合、車体の振動を減衰させるサスペンション制御
機構の制御特性は、サスペンション機構に付与する減衰
力が大きくなるように変更される。すなわち、渋滞時に
おいて、サスペンション機構に付与する減衰力は、通常
時に比して大きくなる。このため、本発明によれば、渋
滞時に車体のピッチングを速やかに減衰させることがで
きる。従って、本発明によれば、運転者に対して快適な
乗り心地を実現させることができる。
いる場合、車体の振動を減衰させるサスペンション制御
機構の制御特性は、サスペンション機構に付与する減衰
力が大きくなるように変更される。すなわち、渋滞時に
おいて、サスペンション機構に付与する減衰力は、通常
時に比して大きくなる。このため、本発明によれば、渋
滞時に車体のピッチングを速やかに減衰させることがで
きる。従って、本発明によれば、運転者に対して快適な
乗り心地を実現させることができる。
【0025】上記の目的は、請求項10に記載する如
く、請求項1または2記載の車両の渋滞時支援装置にお
いて、当該車両が当該車両に後続する後続車両に追突さ
れたか否かを判別する追突判別手段を備え、前記走行制
御機構は、ブレーキペダルの操作に基づいた制動アクチ
ュエータの作動によって生じる制動力を制御するブレー
キ制御機構を有し、前記制御変更手段は、当該車両が前
記後続車両に追突されたと判別された場合に、前記制動
力が発生するように前記ブレーキ制御機構の制御特性を
変更する第4のブレーキ制御変更手段を有することを特
徴とする車両の渋滞時支援装置により達成される。
く、請求項1または2記載の車両の渋滞時支援装置にお
いて、当該車両が当該車両に後続する後続車両に追突さ
れたか否かを判別する追突判別手段を備え、前記走行制
御機構は、ブレーキペダルの操作に基づいた制動アクチ
ュエータの作動によって生じる制動力を制御するブレー
キ制御機構を有し、前記制御変更手段は、当該車両が前
記後続車両に追突されたと判別された場合に、前記制動
力が発生するように前記ブレーキ制御機構の制御特性を
変更する第4のブレーキ制御変更手段を有することを特
徴とする車両の渋滞時支援装置により達成される。
【0026】本発明において、車両が後続車両に追突さ
れたか否かが判別される。車両が渋滞路を走行している
と判別され、かつ、車両が後続車両に追突されたと判別
された場合、ブレーキ制御機構の制御特性は、車両に制
動力が生じるように変更される。この場合、運転者がブ
レーキペダルを踏み込むことなく、車両に制動力が作用
することで、車両は速やかに制動される。従って、本発
明によれば、運転者がブレーキペダル操作を実行するこ
となく、先行車両との衝突を回避するための処理が速や
かに実行されることで、運転者の操作負荷の軽減を図る
と共に、衝突ダメージの軽減を図ることができる。
れたか否かが判別される。車両が渋滞路を走行している
と判別され、かつ、車両が後続車両に追突されたと判別
された場合、ブレーキ制御機構の制御特性は、車両に制
動力が生じるように変更される。この場合、運転者がブ
レーキペダルを踏み込むことなく、車両に制動力が作用
することで、車両は速やかに制動される。従って、本発
明によれば、運転者がブレーキペダル操作を実行するこ
となく、先行車両との衝突を回避するための処理が速や
かに実行されることで、運転者の操作負荷の軽減を図る
と共に、衝突ダメージの軽減を図ることができる。
【0027】また、上記の目的は、請求項11に記載す
る如く、請求項1または2記載の車両の渋滞時支援装置
において、当該車両と直前の先行車両との車間距離を検
出する車間距離検出手段と、当該車両が当該車両に後続
する後続車両に追突されたか否かを判別する追突判別手
段と、を備え、前記走行制御機構は、ブレーキペダルの
操作に基づいた制動アクチュエータの作動によって生じ
る制動力を制御するブレーキ制御機構を有し、前記制御
変更手段は、当該車両が前記後続車両に追突されたと判
別された場合に、検出された車間距離に応じた制動力が
発生するように前記ブレーキ制御機構の制御特性を変更
する第5のブレーキ制御変更手段を有することを特徴と
する車両の渋滞時支援装置により達成される。
る如く、請求項1または2記載の車両の渋滞時支援装置
において、当該車両と直前の先行車両との車間距離を検
出する車間距離検出手段と、当該車両が当該車両に後続
する後続車両に追突されたか否かを判別する追突判別手
段と、を備え、前記走行制御機構は、ブレーキペダルの
操作に基づいた制動アクチュエータの作動によって生じ
る制動力を制御するブレーキ制御機構を有し、前記制御
変更手段は、当該車両が前記後続車両に追突されたと判
別された場合に、検出された車間距離に応じた制動力が
発生するように前記ブレーキ制御機構の制御特性を変更
する第5のブレーキ制御変更手段を有することを特徴と
する車両の渋滞時支援装置により達成される。
【0028】本発明において、車両と先行車両との車間
距離が検出されると共に、車両が後続車両に追突された
か否かが判別される。車両が渋滞路を走行している状況
下で後続車両に追突された場合、ブレーキ制御機構の制
御特性は、検出された車間距離に応じた制動力が発生す
るように、具体的には、車間距離が小さいほど大きな制
動力が発生するように変更される。このため、本発明に
よれば、先行車両との車間距離に応じた適切な制動力が
発生することで、大きな制動力が直ちに発生する場合に
比して運転者の乗り心地の悪化を回避することができ
る。従って、本発明によれば、運転者の乗り心地を悪化
させることなく、先行車両との衝突を回避するための処
理が速やかに実行されることで、運転者の操作負荷の軽
減を図ると共に、衝突ダメージの軽減を図ることができ
る。
距離が検出されると共に、車両が後続車両に追突された
か否かが判別される。車両が渋滞路を走行している状況
下で後続車両に追突された場合、ブレーキ制御機構の制
御特性は、検出された車間距離に応じた制動力が発生す
るように、具体的には、車間距離が小さいほど大きな制
動力が発生するように変更される。このため、本発明に
よれば、先行車両との車間距離に応じた適切な制動力が
発生することで、大きな制動力が直ちに発生する場合に
比して運転者の乗り心地の悪化を回避することができ
る。従って、本発明によれば、運転者の乗り心地を悪化
させることなく、先行車両との衝突を回避するための処
理が速やかに実行されることで、運転者の操作負荷の軽
減を図ると共に、衝突ダメージの軽減を図ることができ
る。
【0029】
【発明の実施の形態】図1は、本実施例の渋滞時支援装
置を搭載する車両のブレーキ装置20のシステム構成図
を示す。ブレーキ装置20は、ブレーキ電子制御ユニッ
ト(以下、ブレーキECUと称す)22を備えている。
ブレーキ装置20は、ブレーキECU22に制御される
ことにより、ブレーキ操作に応じた制動力を発生する。
置を搭載する車両のブレーキ装置20のシステム構成図
を示す。ブレーキ装置20は、ブレーキ電子制御ユニッ
ト(以下、ブレーキECUと称す)22を備えている。
ブレーキ装置20は、ブレーキECU22に制御される
ことにより、ブレーキ操作に応じた制動力を発生する。
【0030】ブレーキ装置20は、ブレーキペダル24
を備えている。ブレーキペダル24は、作動軸26を介
してストロークシミュレータ(図示せず)に連結されて
いる。ブレーキペダル24が踏み込まれると、作動軸2
6がストロークシミュレータに進入する。ストロークシ
ミュレータは、作動軸26の進入量に応じた反力を発生
する。このため、ブレーキペダル24には、ブレーキペ
ダルストロークSに応じた反力が伝達される。
を備えている。ブレーキペダル24は、作動軸26を介
してストロークシミュレータ(図示せず)に連結されて
いる。ブレーキペダル24が踏み込まれると、作動軸2
6がストロークシミュレータに進入する。ストロークシ
ミュレータは、作動軸26の進入量に応じた反力を発生
する。このため、ブレーキペダル24には、ブレーキペ
ダルストロークSに応じた反力が伝達される。
【0031】作動軸26には、ストロークセンサ28が
配設されている。ストロークセンサ28は、ブレーキペ
ダルストロークSに応じた電気信号を出力する。ストロ
ークセンサ28の出力信号は、ブレーキECU22に供
給されている。ブレーキECU22は、ストロークセン
サ28の出力信号に基づいてブレーキペダルストローク
Sを検出する。
配設されている。ストロークセンサ28は、ブレーキペ
ダルストロークSに応じた電気信号を出力する。ストロ
ークセンサ28の出力信号は、ブレーキECU22に供
給されている。ブレーキECU22は、ストロークセン
サ28の出力信号に基づいてブレーキペダルストローク
Sを検出する。
【0032】また、ブレーキ装置20は、車輪と共に回
動するディスクロータ30、および、ディスクロータ3
0の外周部に配設されたキャリパ(図示せず)を備えて
いる。キャリパは、ディスクロータ30の表面に対向す
るようにブレーキパッド32を備えている。ブレーキ装
置20は、ブレーキパッド32をディスクロータ30に
押圧させることで、車両を停車させる制動力を発生させ
る。
動するディスクロータ30、および、ディスクロータ3
0の外周部に配設されたキャリパ(図示せず)を備えて
いる。キャリパは、ディスクロータ30の表面に対向す
るようにブレーキパッド32を備えている。ブレーキ装
置20は、ブレーキパッド32をディスクロータ30に
押圧させることで、車両を停車させる制動力を発生させ
る。
【0033】ブレーキECU22には、ブレーキモータ
34が接続されている。ブレーキモータ34は、ブレー
キECU22から指令電流が供給されることにより、そ
の指令電流に応じた量だけブレーキパッド32をディス
クロータ30側に向けて変位させる。従って、ブレーキ
装置20は、ブレーキモータ34を動力源としてブレー
キパッド32をディスクロータ30に押圧させ、車両を
制動させる。
34が接続されている。ブレーキモータ34は、ブレー
キECU22から指令電流が供給されることにより、そ
の指令電流に応じた量だけブレーキパッド32をディス
クロータ30側に向けて変位させる。従って、ブレーキ
装置20は、ブレーキモータ34を動力源としてブレー
キパッド32をディスクロータ30に押圧させ、車両を
制動させる。
【0034】ブレーキECU22には、渋滞支援スイッ
チ36が接続されている。渋滞支援スイッチ36は、運
転者が操作できるように車内に配設されており、運転者
の操作が解除されている場合にオフ状態を維持し、運転
者に操作されることによりオン信号を出力する。ブレー
キECU22は、渋滞支援スイッチ36の出力信号に基
づいて渋滞支援スイッチ36のオン・オフ状態を判別す
る。そして、上記判別の結果、渋滞支援スイッチ36が
オン状態であると判別された場合に、渋滞支援のための
処理を実行する。
チ36が接続されている。渋滞支援スイッチ36は、運
転者が操作できるように車内に配設されており、運転者
の操作が解除されている場合にオフ状態を維持し、運転
者に操作されることによりオン信号を出力する。ブレー
キECU22は、渋滞支援スイッチ36の出力信号に基
づいて渋滞支援スイッチ36のオン・オフ状態を判別す
る。そして、上記判別の結果、渋滞支援スイッチ36が
オン状態であると判別された場合に、渋滞支援のための
処理を実行する。
【0035】また、ブレーキECU22には、車速セン
サ38およびレーダセンサ40が接続されている。車速
センサ38は、車速Vに応じた周期でパルス信号を出力
する。ブレーキECU22は、車速センサ38の出力信
号に基づいて車速Vを検出する。レーダセンサ40は、
FMーCWレーダにより構成されており、車両前方の所
定範囲内において信号の送受信を行う。ブレーキECU
22は、レーダセンサ40から供給される信号に適当な
処理を施すことにより、車両前方に存在する先行車両を
検出する。
サ38およびレーダセンサ40が接続されている。車速
センサ38は、車速Vに応じた周期でパルス信号を出力
する。ブレーキECU22は、車速センサ38の出力信
号に基づいて車速Vを検出する。レーダセンサ40は、
FMーCWレーダにより構成されており、車両前方の所
定範囲内において信号の送受信を行う。ブレーキECU
22は、レーダセンサ40から供給される信号に適当な
処理を施すことにより、車両前方に存在する先行車両を
検出する。
【0036】また、ブレーキECU22には、ナビゲー
ション装置42が接続されている。ナビゲーション装置
42は、例えばGPS(Global Positioning System )
からの車両の位置情報および地図情報に基づいて、車両
の現在位置を特定する。ブレーキECU22は、ナビゲ
ーション装置42から提供される車両の現在位置に関す
る情報、および、地図に関する情報を検知する。
ション装置42が接続されている。ナビゲーション装置
42は、例えばGPS(Global Positioning System )
からの車両の位置情報および地図情報に基づいて、車両
の現在位置を特定する。ブレーキECU22は、ナビゲ
ーション装置42から提供される車両の現在位置に関す
る情報、および、地図に関する情報を検知する。
【0037】更に、ブレーキECU22には、ハザード
スイッチ44が接続されている。ハザードスイッチ44
は、車体のハザードランプを点滅させるためのスイッチ
である。ブレーキECU22は、所定条件下、ハザード
スイッチ44をオン状態にするための指令信号を供給す
る。ハザードスイッチ44は、通常時は運転者が操作す
ることによりオン状態となり、渋滞時は更にブレーキE
CU22からの指令信号によりオン状態になる。ハザー
ドスイッチ44がオン信号を出力した場合、車体のハザ
ードランプが点滅する。
スイッチ44が接続されている。ハザードスイッチ44
は、車体のハザードランプを点滅させるためのスイッチ
である。ブレーキECU22は、所定条件下、ハザード
スイッチ44をオン状態にするための指令信号を供給す
る。ハザードスイッチ44は、通常時は運転者が操作す
ることによりオン状態となり、渋滞時は更にブレーキE
CU22からの指令信号によりオン状態になる。ハザー
ドスイッチ44がオン信号を出力した場合、車体のハザ
ードランプが点滅する。
【0038】ところで、渋滞時には、車両は発進と停止
とを繰り返しつつ走行することになる。このため、渋滞
時には運転者はブレーキペダル24を頻繁に操作する必
要がある。このように頻繁にブレーキ操作が行われる
と、運転者の操作負荷が増大することで、ブレーキペダ
ル24に対する操作性が悪化し、運転者の労力が増大す
ることになる。
とを繰り返しつつ走行することになる。このため、渋滞
時には運転者はブレーキペダル24を頻繁に操作する必
要がある。このように頻繁にブレーキ操作が行われる
と、運転者の操作負荷が増大することで、ブレーキペダ
ル24に対する操作性が悪化し、運転者の労力が増大す
ることになる。
【0039】しかし、ブレーキ操作が頻繁に行われる場
合であっても、ブレーキペダル24の操作量に対する車
両の制動力が通常時に比して大きくなる場合、すなわ
ち、少しのブレーキペダル操作で大きな制動力が発生す
る場合には、ブレーキペダル24の操作性の悪化を抑制
し、運転者の労力を軽減することが可能になる。そこ
で、本実施例のブレーキ装置50は、渋滞時にブレーキ
ペダル24の操作量に対してブレーキモータ34に供給
するモータ電流を増大させることで、通常時に比して大
きな制動力を発生させる点に特徴を有している。
合であっても、ブレーキペダル24の操作量に対する車
両の制動力が通常時に比して大きくなる場合、すなわ
ち、少しのブレーキペダル操作で大きな制動力が発生す
る場合には、ブレーキペダル24の操作性の悪化を抑制
し、運転者の労力を軽減することが可能になる。そこ
で、本実施例のブレーキ装置50は、渋滞時にブレーキ
ペダル24の操作量に対してブレーキモータ34に供給
するモータ電流を増大させることで、通常時に比して大
きな制動力を発生させる点に特徴を有している。
【0040】以下、図2および図3を参照して、上述し
た特徴的機能を実現するための処理の内容について説明
する。図2は、上記の機能を実現すべく、ブレーキEC
U22が実行する制御ルーチンの一例のフローチャート
を示す。図2に示すルーチンは、その処理が終了する毎
に繰り返し起動される。図2に示すルーチンが起動され
ると、まずステップ200の処理が実行される。
た特徴的機能を実現するための処理の内容について説明
する。図2は、上記の機能を実現すべく、ブレーキEC
U22が実行する制御ルーチンの一例のフローチャート
を示す。図2に示すルーチンは、その処理が終了する毎
に繰り返し起動される。図2に示すルーチンが起動され
ると、まずステップ200の処理が実行される。
【0041】ステップ200では、ストロークセンサ2
8の出力信号に基づいて、ブレーキペダルストロークS
が検出される。ステップ202では、渋滞支援スイッチ
36がオン状態であるか否かが判別される。渋滞支援ス
イッチ36がオン状態でない場合、すなわち、渋滞支援
スイッチ36がオフ状態である場合、運転者が渋滞支援
のための処理を実行することを望んでいないと判断でき
る。この場合、ブレーキモータ34にはブレーキペダル
ストロークSに応じたモータ電流を供給することが適切
である。従って、渋滞支援スイッチ36がオフ状態であ
ると判別された場合は、次にステップ204の処理が実
行される。
8の出力信号に基づいて、ブレーキペダルストロークS
が検出される。ステップ202では、渋滞支援スイッチ
36がオン状態であるか否かが判別される。渋滞支援ス
イッチ36がオン状態でない場合、すなわち、渋滞支援
スイッチ36がオフ状態である場合、運転者が渋滞支援
のための処理を実行することを望んでいないと判断でき
る。この場合、ブレーキモータ34にはブレーキペダル
ストロークSに応じたモータ電流を供給することが適切
である。従って、渋滞支援スイッチ36がオフ状態であ
ると判別された場合は、次にステップ204の処理が実
行される。
【0042】ステップ204では、渋滞カウンタCNT
を“0”にリセットする処理が実行される。渋滞カウン
タCNTは、後述するステップ214の条件が成立しな
いと判別された判別回数を計数するためのカウンタであ
る。ステップ206では、ブレーキモータ34に供給す
るモータ電流IS を、上記ステップ200で検出された
ブレーキペダルストロークSに応じた値I(S)にする
処理が実行される。
を“0”にリセットする処理が実行される。渋滞カウン
タCNTは、後述するステップ214の条件が成立しな
いと判別された判別回数を計数するためのカウンタであ
る。ステップ206では、ブレーキモータ34に供給す
るモータ電流IS を、上記ステップ200で検出された
ブレーキペダルストロークSに応じた値I(S)にする
処理が実行される。
【0043】ステップ208では、モータ電流IS をブ
レーキモータ34に対して出力するための処理が実行さ
れる。本ステップ208の処理が実行されると、以後、
ブレーキパッド32がディスクロータ30に押圧される
ことで、車両に制動力が発生する。本ステップ208の
処理が終了すると、今回のルーチンが終了される。一
方、上記ステップ202において、渋滞支援スイッチ3
6がオン状態である場合は、運転者が渋滞支援のための
処理を実行することを望んでいると判断できる。従っ
て、渋滞支援スイッチ36がオン状態であると判別され
た場合は、次にステップ210の処理が実行される。
レーキモータ34に対して出力するための処理が実行さ
れる。本ステップ208の処理が実行されると、以後、
ブレーキパッド32がディスクロータ30に押圧される
ことで、車両に制動力が発生する。本ステップ208の
処理が終了すると、今回のルーチンが終了される。一
方、上記ステップ202において、渋滞支援スイッチ3
6がオン状態である場合は、運転者が渋滞支援のための
処理を実行することを望んでいると判断できる。従っ
て、渋滞支援スイッチ36がオン状態であると判別され
た場合は、次にステップ210の処理が実行される。
【0044】ステップ210では、車速センサ38の出
力信号に基づいて車速Vが検出されると共に、レーダセ
ンサ40の出力信号に基づいて車両と先行車両との間の
車間距離Lが検出される。ステップ212では、本ス
テップ212が処理される前の所定時間T内の車両の平
均車速VH が所定速度VH0以下であり、上記ステップ
210で検出された車間距離Lが所定距離L0 以下であ
るか否かが判別される。尚、所定速度VH0は、車両が渋
滞路を走行していると経験的に認識されている速度(例
えば時速10km/h)に設定されている。また、所定
距離L0 は、車両が渋滞路を走行していると経験的に認
識されている車間距離(例えば5m)に設定されてい
る。
力信号に基づいて車速Vが検出されると共に、レーダセ
ンサ40の出力信号に基づいて車両と先行車両との間の
車間距離Lが検出される。ステップ212では、本ス
テップ212が処理される前の所定時間T内の車両の平
均車速VH が所定速度VH0以下であり、上記ステップ
210で検出された車間距離Lが所定距離L0 以下であ
るか否かが判別される。尚、所定速度VH0は、車両が渋
滞路を走行していると経験的に認識されている速度(例
えば時速10km/h)に設定されている。また、所定
距離L0 は、車両が渋滞路を走行していると経験的に認
識されている車間距離(例えば5m)に設定されてい
る。
【0045】上記の条件が成立しない場合は、車両が
高速で走行していると判断できる。この場合、車両が渋
滞路を走行しているとは判断できない。従って、上記ス
テップ212でかかる判別がなされた場合は、次に上記
ステップ204の処理が実行される。また、上記の条
件が成立しない場合は、車両と先行車両との車間距離が
十分に大きいと判断できる。この場合、車両が渋滞路を
走行しているとは判断できない。従って、上記ステップ
212でかかる判別がなされた場合は、次に上記ステッ
プ204の処理が実行される。
高速で走行していると判断できる。この場合、車両が渋
滞路を走行しているとは判断できない。従って、上記ス
テップ212でかかる判別がなされた場合は、次に上記
ステップ204の処理が実行される。また、上記の条
件が成立しない場合は、車両と先行車両との車間距離が
十分に大きいと判断できる。この場合、車両が渋滞路を
走行しているとは判断できない。従って、上記ステップ
212でかかる判別がなされた場合は、次に上記ステッ
プ204の処理が実行される。
【0046】一方、上記ステップ212で、条件(V
H ≦VH0)、および、条件(L≦L0 )の双方が成立
する場合は、車両が低速で先行車両に近接して走行して
いると判断できる。上記ステップ212でかかる判別が
なされた場合は、次にステップ214の処理が実行され
る。ステップ214では、ナビゲーション装置42が提
供する地図情報に関する情報に基づいて、車両が走行す
る現在位置から所定範囲内に交差点があり、かつ、その
交差点に通行用信号が存在するか否かが判別される。本
ステップ214の条件が成立する場合は、車両が通行用
信号で停止すべく低速で先行車両に近接したと判断でき
る。この場合、車両が渋滞路を走行しているとは判断で
きない。従って、本ステップ214で上記の条件が成立
すると判別された場合は、上記ステップ204の処理が
実行される。
H ≦VH0)、および、条件(L≦L0 )の双方が成立
する場合は、車両が低速で先行車両に近接して走行して
いると判断できる。上記ステップ212でかかる判別が
なされた場合は、次にステップ214の処理が実行され
る。ステップ214では、ナビゲーション装置42が提
供する地図情報に関する情報に基づいて、車両が走行す
る現在位置から所定範囲内に交差点があり、かつ、その
交差点に通行用信号が存在するか否かが判別される。本
ステップ214の条件が成立する場合は、車両が通行用
信号で停止すべく低速で先行車両に近接したと判断でき
る。この場合、車両が渋滞路を走行しているとは判断で
きない。従って、本ステップ214で上記の条件が成立
すると判別された場合は、上記ステップ204の処理が
実行される。
【0047】一方、本ステップ214で上記の条件が成
立しないと判別された場合は、車両が低速で先行車両に
近接した状態が通行用信号に起因しないと判断できる。
この場合、車両が渋滞路を走行していると判断できる。
従って、本ステップ214で上記の条件が成立しないと
判別された場合は、次にステップ216の処理が実行さ
れる。
立しないと判別された場合は、車両が低速で先行車両に
近接した状態が通行用信号に起因しないと判断できる。
この場合、車両が渋滞路を走行していると判断できる。
従って、本ステップ214で上記の条件が成立しないと
判別された場合は、次にステップ216の処理が実行さ
れる。
【0048】ステップ216では、渋滞カウンタCNT
をインクリメントする処理が実行される。上記の処理に
よれば、渋滞カウンタCNTには、車両が渋滞路を走行
していると判別された判別回数が計数される。ステップ
218では、渋滞カウンタCNTの計数値が“1”であ
るか否かが判別される。CNT=1である場合は、車両
が渋滞路を走行し始めたと判断できる。車両が渋滞路を
走行し始めた場合に道路の安全性を確保するためには、
車両に後続する後続車両の運転者に対して渋滞状態を速
やかに知らせることが望ましい。この場合、車両のハザ
ードランプを点滅させることが有効である。従って、本
ステップ218でCNT=1であると判別された場合
は、次にステップ220の処理が実行される。
をインクリメントする処理が実行される。上記の処理に
よれば、渋滞カウンタCNTには、車両が渋滞路を走行
していると判別された判別回数が計数される。ステップ
218では、渋滞カウンタCNTの計数値が“1”であ
るか否かが判別される。CNT=1である場合は、車両
が渋滞路を走行し始めたと判断できる。車両が渋滞路を
走行し始めた場合に道路の安全性を確保するためには、
車両に後続する後続車両の運転者に対して渋滞状態を速
やかに知らせることが望ましい。この場合、車両のハザ
ードランプを点滅させることが有効である。従って、本
ステップ218でCNT=1であると判別された場合
は、次にステップ220の処理が実行される。
【0049】ステップ220では、ハザードスイッチ4
4が駆動するように指令信号を供給する処理が実行され
る。本ステップ220の処理が実行されると、ハザード
スイッチ44がオン信号を出力することで、以後、所定
時間(例えば10秒間)ハザードランプが点滅する。従
って、本ステップ220の処理によれば、後続車両の運
転者に対して渋滞状態を速やかに知らせることができ
る。これにより、道路の安全性の確保が図られる。
4が駆動するように指令信号を供給する処理が実行され
る。本ステップ220の処理が実行されると、ハザード
スイッチ44がオン信号を出力することで、以後、所定
時間(例えば10秒間)ハザードランプが点滅する。従
って、本ステップ220の処理によれば、後続車両の運
転者に対して渋滞状態を速やかに知らせることができ
る。これにより、道路の安全性の確保が図られる。
【0050】上記ステップ218においてCNT=1で
ない場合は、既に車両が渋滞中であると判断できる。従
って、上記ステップ218でCNT=1でないと判別さ
れた場合は、上記ステップ220がジャンプされて、次
にステップ222の処理が実行される。ステップ222
では、ブレーキモータ34に供給するモータ電流IS
を、ブレーキペダルストロークSに応じた値I(S)に
所定値A0 を乗算して得られた値にする処理が実行され
る。尚、所定値A0 は、A0 >1を満たし、渋滞時にブ
レーキペダルストロークSに対するブレーキパッド32
への押圧力が通常時に比して大きくなるような値に定め
られている。
ない場合は、既に車両が渋滞中であると判断できる。従
って、上記ステップ218でCNT=1でないと判別さ
れた場合は、上記ステップ220がジャンプされて、次
にステップ222の処理が実行される。ステップ222
では、ブレーキモータ34に供給するモータ電流IS
を、ブレーキペダルストロークSに応じた値I(S)に
所定値A0 を乗算して得られた値にする処理が実行され
る。尚、所定値A0 は、A0 >1を満たし、渋滞時にブ
レーキペダルストロークSに対するブレーキパッド32
への押圧力が通常時に比して大きくなるような値に定め
られている。
【0051】図3は、通常時と渋滞時とにおいてそれぞ
れブレーキペダルストロークSと制動力との関係を定め
たマップを示す。上記ステップ222では、図3に示す
マップを参照することによりモータ電流IS が演算され
る。上記ステップ222の処理が終了すると、次に上記
ステップ208の処理が実行される。この場合、ブレー
キモータ34には、モータ電流IS (=A0 ・I
(S))が供給される。
れブレーキペダルストロークSと制動力との関係を定め
たマップを示す。上記ステップ222では、図3に示す
マップを参照することによりモータ電流IS が演算され
る。上記ステップ222の処理が終了すると、次に上記
ステップ208の処理が実行される。この場合、ブレー
キモータ34には、モータ電流IS (=A0 ・I
(S))が供給される。
【0052】上記の処理によれば、渋滞時に、ブレーキ
ペダルストロークに応答してブレーキモータ34に供給
されるモータ電流を、通常時に比して増大させることが
できる。この場合、運転者がブレーキペダル24を少し
踏み込むだけで車両に大きな制動力が発生する。従っ
て、本実施例によれば、渋滞時に運転者のブレーキペダ
ル24への操作負荷が軽減されることで、操作性の向上
を図り、運転者の労力の軽減を図ることができる。
ペダルストロークに応答してブレーキモータ34に供給
されるモータ電流を、通常時に比して増大させることが
できる。この場合、運転者がブレーキペダル24を少し
踏み込むだけで車両に大きな制動力が発生する。従っ
て、本実施例によれば、渋滞時に運転者のブレーキペダ
ル24への操作負荷が軽減されることで、操作性の向上
を図り、運転者の労力の軽減を図ることができる。
【0053】尚、上記の実施例においては、ブレーキ装
置20が請求項1記載の「走行制御機構」および請求項
3記載の「ブレーキ制御機構」に相当していると共に、
ブレーキECU22が、上記ステップ212および21
4の処理を実行することにより請求項1記載の「渋滞判
別手段」が、上記ステップ206に代えて上記ステップ
222の処理を実行することにより請求項1記載の「制
御変更手段」および請求項3記載の「第1のブレーキ制
御変更手段」が、それぞれ実現されている。
置20が請求項1記載の「走行制御機構」および請求項
3記載の「ブレーキ制御機構」に相当していると共に、
ブレーキECU22が、上記ステップ212および21
4の処理を実行することにより請求項1記載の「渋滞判
別手段」が、上記ステップ206に代えて上記ステップ
222の処理を実行することにより請求項1記載の「制
御変更手段」および請求項3記載の「第1のブレーキ制
御変更手段」が、それぞれ実現されている。
【0054】ところで、上記の実施例においては、ブレ
ーキモータ40にモータ電流を供給することで車両を制
動させるブレーキ装置20に適用することとしている
が、本発明はこれに限定されるものではなく、油圧回路
を用いて車両を制動させるブレーキ装置に適用すること
としてもよい。次に、図4乃至図6を参照して、本発明
の第2実施例について説明する。
ーキモータ40にモータ電流を供給することで車両を制
動させるブレーキ装置20に適用することとしている
が、本発明はこれに限定されるものではなく、油圧回路
を用いて車両を制動させるブレーキ装置に適用すること
としてもよい。次に、図4乃至図6を参照して、本発明
の第2実施例について説明する。
【0055】図4は、本実施例の渋滞時支援装置を搭載
する車両のステアリング装置50のシステム構成図を示
す。ステアリング装置50は、ステアリング電子制御ユ
ニット(以下、ステアECUと称す)52を備えてい
る。ステアリング装置50は、ステアECU52に制御
されることにより、ステアリング操作に応じた操舵力を
発生する。
する車両のステアリング装置50のシステム構成図を示
す。ステアリング装置50は、ステアリング電子制御ユ
ニット(以下、ステアECUと称す)52を備えてい
る。ステアリング装置50は、ステアECU52に制御
されることにより、ステアリング操作に応じた操舵力を
発生する。
【0056】ステアリング装置50は、ステアリングホ
イール54を備えている。ステアリングホイール54に
は、ステアリングシャフト56の一端が連結されてい
る。ステアリングシャフト56の他端には、ピニオン
(図示せず)が設けられている。また、ピニオンには、
ラックバー58に形成されたラックギヤが係合されてい
る。ピニオンとラックギヤとは、ステアリングギヤボッ
クス60を構成している。ステアリングギヤボックス6
0は、ステアリングシャフト56の回転運動をラックバ
ー58の直進運動に変換する役割を有している。
イール54を備えている。ステアリングホイール54に
は、ステアリングシャフト56の一端が連結されてい
る。ステアリングシャフト56の他端には、ピニオン
(図示せず)が設けられている。また、ピニオンには、
ラックバー58に形成されたラックギヤが係合されてい
る。ピニオンとラックギヤとは、ステアリングギヤボッ
クス60を構成している。ステアリングギヤボックス6
0は、ステアリングシャフト56の回転運動をラックバ
ー58の直進運動に変換する役割を有している。
【0057】ラックバー58の両端には、それぞれ、ラ
ックエンドボールジョイント62を介してタイロッド6
4が連結されている。タイロッド64には、タイロッド
エンド65を介してナックルアーム66が連結されてい
る。ナックルアーム66には、車輪68が固定されてい
る。上記の構成において、ステアリングホイール54が
操作されると、ステアリングシャフト56が回転する。
ステアリングシャフト56が回転すると、その操舵トル
クがステアリングギヤボックス60を介してラックバー
58に伝達される。ところで、ピニオンとラックギヤと
の間には、摩擦力が作用している。この摩擦力を越えた
操舵トルクが伝達されると、ラックバー58がステアリ
ングシャフト56に対して車幅方向に変位し始める。こ
の場合、タイロッド64とナックルアーム66との連結
部が相対的に回転することにより、車輪68が転舵され
る。
ックエンドボールジョイント62を介してタイロッド6
4が連結されている。タイロッド64には、タイロッド
エンド65を介してナックルアーム66が連結されてい
る。ナックルアーム66には、車輪68が固定されてい
る。上記の構成において、ステアリングホイール54が
操作されると、ステアリングシャフト56が回転する。
ステアリングシャフト56が回転すると、その操舵トル
クがステアリングギヤボックス60を介してラックバー
58に伝達される。ところで、ピニオンとラックギヤと
の間には、摩擦力が作用している。この摩擦力を越えた
操舵トルクが伝達されると、ラックバー58がステアリ
ングシャフト56に対して車幅方向に変位し始める。こ
の場合、タイロッド64とナックルアーム66との連結
部が相対的に回転することにより、車輪68が転舵され
る。
【0058】また、ステアリングホイール54が上記の
操作方向とは反対方向に操作された場合は、車輪68は
上記の転舵方向とは反対方向に転舵される。このよう
に、上記の構成によれば、運転者がステアリングホイー
ル54にある程度大きな操舵トルクを与えることで、車
輪68が左右方向に転舵され、車両を旋回させることが
可能となる。
操作方向とは反対方向に操作された場合は、車輪68は
上記の転舵方向とは反対方向に転舵される。このよう
に、上記の構成によれば、運転者がステアリングホイー
ル54にある程度大きな操舵トルクを与えることで、車
輪68が左右方向に転舵され、車両を旋回させることが
可能となる。
【0059】ステアリング装置50において、ラックバ
ー58とタイロッド64との連結部には、軸力センサ7
0,72が配設されている。軸力センサ70,72は、
ラックバー58が車幅方向に変位した場合に上記の連結
部に作用する軸力に応じた信号を出力する。具体的に
は、ステアリングホイール54が中立位置から右方向に
操作された場合は、軸力センサ70は圧縮方向の軸力に
応じた信号を出力し、軸力センサ72は引張方向の軸力
に応じた信号を出力する。一方、ステアリングホイール
54が中立位置から左方向に操作された場合は、軸力セ
ンサ70,72は上記の方向とは反対方向の軸力に応じ
た信号を出力する。軸力センサ70,72の出力信号
は、ステアECU52に供給されている。ステアECU
52は、軸力センサ70,72の出力信号に基づいて上
記連結部に作用する軸力Fを検出する。
ー58とタイロッド64との連結部には、軸力センサ7
0,72が配設されている。軸力センサ70,72は、
ラックバー58が車幅方向に変位した場合に上記の連結
部に作用する軸力に応じた信号を出力する。具体的に
は、ステアリングホイール54が中立位置から右方向に
操作された場合は、軸力センサ70は圧縮方向の軸力に
応じた信号を出力し、軸力センサ72は引張方向の軸力
に応じた信号を出力する。一方、ステアリングホイール
54が中立位置から左方向に操作された場合は、軸力セ
ンサ70,72は上記の方向とは反対方向の軸力に応じ
た信号を出力する。軸力センサ70,72の出力信号
は、ステアECU52に供給されている。ステアECU
52は、軸力センサ70,72の出力信号に基づいて上
記連結部に作用する軸力Fを検出する。
【0060】ステアECU52には、ラックバー58に
配設されたステアモータ74が接続されている。ステア
ECU52は、軸力Fに基づいてステアモータ74に供
給するモータ電流を演算する。ステアモータ74は、ス
テアECU52からモータ電流が供給されることによ
り、そのモータ電流に応じたアシスト力をラックバー5
8に付与する。ステアモータ74は、ラックバー58の
直線運動を補助する役割を有している。
配設されたステアモータ74が接続されている。ステア
ECU52は、軸力Fに基づいてステアモータ74に供
給するモータ電流を演算する。ステアモータ74は、ス
テアECU52からモータ電流が供給されることによ
り、そのモータ電流に応じたアシスト力をラックバー5
8に付与する。ステアモータ74は、ラックバー58の
直線運動を補助する役割を有している。
【0061】かかる構成によれば、ステアECU52が
ステアモータ74に対して適当にモータ電流を供給する
ことで、ラックバー58を車幅方向に変位させるアシス
ト力を発生させることができる。このため、ステアリン
グ装置50によれば、適当なアシスト力が発生すること
で、車輪68を転舵させるべく運転者がステアリングホ
イール54に付与する操舵トルクを低減することができ
る。従って、ステアリング装置50によれば、運転者の
労力の軽減を図ることができる。
ステアモータ74に対して適当にモータ電流を供給する
ことで、ラックバー58を車幅方向に変位させるアシス
ト力を発生させることができる。このため、ステアリン
グ装置50によれば、適当なアシスト力が発生すること
で、車輪68を転舵させるべく運転者がステアリングホ
イール54に付与する操舵トルクを低減することができ
る。従って、ステアリング装置50によれば、運転者の
労力の軽減を図ることができる。
【0062】ステアECU52には、上記第1実施例と
同様に、渋滞支援スイッチ36、車速センサ38、レー
ダセンサ40、ナビゲーション装置42、およびハザー
ドスイッチ44が接続されている。ステアECU52
は、ブレーキECU22と同様に、渋滞支援スイッチ3
6がオン状態であると判別された場合に渋滞支援のため
の処理を実行し、車速Vを検出し、車両前方の先行車両
を検出し、車両の現在位置に関する情報および地図に関
する情報を検知し、所定条件下でハザードスイッチ44
に指令信号を供給する。
同様に、渋滞支援スイッチ36、車速センサ38、レー
ダセンサ40、ナビゲーション装置42、およびハザー
ドスイッチ44が接続されている。ステアECU52
は、ブレーキECU22と同様に、渋滞支援スイッチ3
6がオン状態であると判別された場合に渋滞支援のため
の処理を実行し、車速Vを検出し、車両前方の先行車両
を検出し、車両の現在位置に関する情報および地図に関
する情報を検知し、所定条件下でハザードスイッチ44
に指令信号を供給する。
【0063】ところで、渋滞時、車両がカーブの多い道
路を走行している状況下では、運転者はステアリング操
作を継続して行う必要がある。このようにステアリング
操作が継続して行われると、運転者の操作負荷が増大す
ることで、ステアリング操作に対する操作性が悪化し、
運転者の労力が増大することになる。しかし、ステアリ
ング操作が継続して行われた場合であっても、ステアリ
ングホイール54の操作量に対して大きなアシスト力が
発生する場合には、ステアリングホイール54の操作性
の悪化を抑制し、運転者の労力を軽減することが可能に
なる。
路を走行している状況下では、運転者はステアリング操
作を継続して行う必要がある。このようにステアリング
操作が継続して行われると、運転者の操作負荷が増大す
ることで、ステアリング操作に対する操作性が悪化し、
運転者の労力が増大することになる。しかし、ステアリ
ング操作が継続して行われた場合であっても、ステアリ
ングホイール54の操作量に対して大きなアシスト力が
発生する場合には、ステアリングホイール54の操作性
の悪化を抑制し、運転者の労力を軽減することが可能に
なる。
【0064】また、渋滞時、車両が高速道路のように直
線区間の長い道路を走行している状況下、不意にステア
リング操作が行われる場合がある。かかる場合にステア
リングホイール54の操作量に対するアシスト力が大き
いと、車両が大きく操舵される事態が生じる。かかる事
態を回避するためには、ステアリングホイール54の操
作量に対するアシスト力が小さい方が有利である。ま
た、上記の状況下では、運転者はステアリングホイール
54を頻繁に操作する必要がない。このため、ステアリ
ングホイール54の操作量に対するアシスト力が小さく
ても、運転者の労力が増大することはない。
線区間の長い道路を走行している状況下、不意にステア
リング操作が行われる場合がある。かかる場合にステア
リングホイール54の操作量に対するアシスト力が大き
いと、車両が大きく操舵される事態が生じる。かかる事
態を回避するためには、ステアリングホイール54の操
作量に対するアシスト力が小さい方が有利である。ま
た、上記の状況下では、運転者はステアリングホイール
54を頻繁に操作する必要がない。このため、ステアリ
ングホイール54の操作量に対するアシスト力が小さく
ても、運転者の労力が増大することはない。
【0065】本実施例のステアリング装置50は、渋滞
時にステアリングホイール54の操作量に対してステア
モータ74に供給するモータ電流を増減させることで、
通常時に比して大きなアシスト力を、あるいは、通常時
に比して小さなアシスト力を発生させる点に特徴を有し
ている。以下、図5および図6を参照して、上述した特
徴的機能を実現するための処理の内容について説明す
る。
時にステアリングホイール54の操作量に対してステア
モータ74に供給するモータ電流を増減させることで、
通常時に比して大きなアシスト力を、あるいは、通常時
に比して小さなアシスト力を発生させる点に特徴を有し
ている。以下、図5および図6を参照して、上述した特
徴的機能を実現するための処理の内容について説明す
る。
【0066】図5は、上記の機能を実現すべく、ステア
ECU52が実行する制御ルーチンの一例のフローチャ
ートを示す。図5に示すルーチンは、その処理が終了す
る毎に繰り返し起動される。図5に示すルーチンが起動
されると、まずステップ230の処理が実行される。
尚、図5において、上記ブレーキECU22が実行する
図2に示すステップと同一の処理を実行するステップに
ついては、同一の符号を付してその説明を省略または簡
略する。
ECU52が実行する制御ルーチンの一例のフローチャ
ートを示す。図5に示すルーチンは、その処理が終了す
る毎に繰り返し起動される。図5に示すルーチンが起動
されると、まずステップ230の処理が実行される。
尚、図5において、上記ブレーキECU22が実行する
図2に示すステップと同一の処理を実行するステップに
ついては、同一の符号を付してその説明を省略または簡
略する。
【0067】ステップ230では、軸力センサ70,7
2の出力信号に基づいて、左右のラックバー58とタイ
ロッド64との連結部に作用する軸力の合成軸力Fが検
出される。本ステップ230の処理が終了すると、次に
ステップ202の処理が実行される。その結果、渋滞支
援スイッチ36がオン状態でないと判別された場合は、
ステップ204の処理が実行された後、次にステップ2
32の処理が実行される。
2の出力信号に基づいて、左右のラックバー58とタイ
ロッド64との連結部に作用する軸力の合成軸力Fが検
出される。本ステップ230の処理が終了すると、次に
ステップ202の処理が実行される。その結果、渋滞支
援スイッチ36がオン状態でないと判別された場合は、
ステップ204の処理が実行された後、次にステップ2
32の処理が実行される。
【0068】ステップ232では、ステアモータ74に
供給するモータ電流IF を、上記ステップ230で検出
された合成軸力Fに応じた値I(F)にする処理が実行
される。ステップ234では、モータ電流IF をステア
モータ74に対して出力するための処理が実行される。
本ステップ234の処理が実行されると、以後、ラック
バー58を車幅方向に変位させるアシスト力が発生す
る。本ステップ234の処理が終了すると、今回のルー
チンが終了される。
供給するモータ電流IF を、上記ステップ230で検出
された合成軸力Fに応じた値I(F)にする処理が実行
される。ステップ234では、モータ電流IF をステア
モータ74に対して出力するための処理が実行される。
本ステップ234の処理が実行されると、以後、ラック
バー58を車幅方向に変位させるアシスト力が発生す
る。本ステップ234の処理が終了すると、今回のルー
チンが終了される。
【0069】一方、上記ステップ202において、渋滞
支援スイッチ36がオン状態であると判別された場合
は、以後、ステップ210〜220の処理が適当に実行
される。そして、ステップ218または220の処理が
実行された後、次にステップ236の処理が実行され
る。ステップ236では、ナビゲーション装置42が提
供する地図情報に関する情報に基づいて、所定距離に渡
って直線道路が継続するか否かが判別される。直線道路
が継続しない場合は、運転者がカーブで車両を旋回させ
るためにステアリングホイール54を頻繁に操作する必
要があると判断できる。従って、かかる判別がなされた
場合は、次にステップ238の処理が実行される。一
方、直線道路が継続する場合は、運転者がステアリング
ホイール54を頻繁に操作する必要はない。従って、か
かる判別がなされた場合は、次にステップ240の処理
が実行される。
支援スイッチ36がオン状態であると判別された場合
は、以後、ステップ210〜220の処理が適当に実行
される。そして、ステップ218または220の処理が
実行された後、次にステップ236の処理が実行され
る。ステップ236では、ナビゲーション装置42が提
供する地図情報に関する情報に基づいて、所定距離に渡
って直線道路が継続するか否かが判別される。直線道路
が継続しない場合は、運転者がカーブで車両を旋回させ
るためにステアリングホイール54を頻繁に操作する必
要があると判断できる。従って、かかる判別がなされた
場合は、次にステップ238の処理が実行される。一
方、直線道路が継続する場合は、運転者がステアリング
ホイール54を頻繁に操作する必要はない。従って、か
かる判別がなされた場合は、次にステップ240の処理
が実行される。
【0070】ステップ238では、ステアモータ74に
供給するモータ電流IF を、軸力Fに応じた値I(F)
に所定値B0 を乗算して得られた値にする処理が実行さ
れる。尚、所定値B0 は、B0 >1を満たし、渋滞時に
軸力Fに対するアシスト力が通常時に比して大きくなる
ような値に設定されている。ステップ240では、ステ
アモータ74に供給するモータ電流IF を、軸力Fに応
じた値I(F)に所定値C0 を除算して得られた値にす
る処理が実行される。尚、所定値C0 は、C0 >1を満
たし、渋滞時に軸力Fに対するアシスト力が通常時に比
して小さくなるような値に設定されている。
供給するモータ電流IF を、軸力Fに応じた値I(F)
に所定値B0 を乗算して得られた値にする処理が実行さ
れる。尚、所定値B0 は、B0 >1を満たし、渋滞時に
軸力Fに対するアシスト力が通常時に比して大きくなる
ような値に設定されている。ステップ240では、ステ
アモータ74に供給するモータ電流IF を、軸力Fに応
じた値I(F)に所定値C0 を除算して得られた値にす
る処理が実行される。尚、所定値C0 は、C0 >1を満
たし、渋滞時に軸力Fに対するアシスト力が通常時に比
して小さくなるような値に設定されている。
【0071】図6は、通常時、車両が直線道路を走行す
る状況下での渋滞時、および、車両がカーブ路を走行す
る状況下での渋滞時において、それぞれ軸力Fとアシス
ト力Xとの関係を定めたマップを示す。上記ステップ2
38および240では、図6に示す、アップを参照する
ことによりモータ電流IF が演算される。上記ステップ
238または240の処理が終了すると、次に上記ステ
ップ234の処理が実行される。
る状況下での渋滞時、および、車両がカーブ路を走行す
る状況下での渋滞時において、それぞれ軸力Fとアシス
ト力Xとの関係を定めたマップを示す。上記ステップ2
38および240では、図6に示す、アップを参照する
ことによりモータ電流IF が演算される。上記ステップ
238または240の処理が終了すると、次に上記ステ
ップ234の処理が実行される。
【0072】上記の処理によれば、渋滞時に車両が直線
道路を走行している場合、軸力に応答してステアモータ
74に供給されるモータ電流を、通常時に比して減少さ
せることができる。この場合、ステアリングホイール5
4の操作に伴ってラックバー58に付与されるアシスト
力が小さく抑えられる。このため、本実施例によれば、
渋滞時に不意にステアリングホイール54が操作されて
も、車両が大きく操舵されることがないことで、車両の
直進安定性の向上が図られると共に、安全性の向上が図
られる。
道路を走行している場合、軸力に応答してステアモータ
74に供給されるモータ電流を、通常時に比して減少さ
せることができる。この場合、ステアリングホイール5
4の操作に伴ってラックバー58に付与されるアシスト
力が小さく抑えられる。このため、本実施例によれば、
渋滞時に不意にステアリングホイール54が操作されて
も、車両が大きく操舵されることがないことで、車両の
直進安定性の向上が図られると共に、安全性の向上が図
られる。
【0073】また、上記の処理によれば、渋滞時に車両
がカーブのある道路を走行している場合、軸力に応答し
てステアモータ74に供給されるモータ電流を、通常時
に比して増大させることができる。この場合、運転者が
操作するステアリングホイール操作に対してラックバー
58に付与されるアシスト力が大きくなる。このため、
本実施例によれば、渋滞時に車両を旋回させるために必
要な操舵トルクの軽減が図られる。従って、本実施例に
よれば、渋滞時にステアリングホイール54に対する操
作負荷が軽減されることで、運転者の労力の軽減が図ら
れる。
がカーブのある道路を走行している場合、軸力に応答し
てステアモータ74に供給されるモータ電流を、通常時
に比して増大させることができる。この場合、運転者が
操作するステアリングホイール操作に対してラックバー
58に付与されるアシスト力が大きくなる。このため、
本実施例によれば、渋滞時に車両を旋回させるために必
要な操舵トルクの軽減が図られる。従って、本実施例に
よれば、渋滞時にステアリングホイール54に対する操
作負荷が軽減されることで、運転者の労力の軽減が図ら
れる。
【0074】尚、上記の実施例においては、ステアリン
グ装置50が請求項1記載の「走行制御機構」および請
求項4記載のパワーステアリング制御機構」に相当して
いると共に、ステアECU22が、上記ステップ212
および214の処理を実行することにより請求項1記載
の「渋滞判別手段」が、上記ステップ232に代えて上
記ステップ238の処理を実行することにより請求項1
記載の「制御変更手段」および請求項4記載の「第1の
操舵制御変更手段」が、上記ステップ232に代えて上
記ステップ240の処理を実行することにより請求項1
記載の「制御変更手段」および請求項5記載の「第2の
操舵制御変更手段」が、それぞれ実現されている。
グ装置50が請求項1記載の「走行制御機構」および請
求項4記載のパワーステアリング制御機構」に相当して
いると共に、ステアECU22が、上記ステップ212
および214の処理を実行することにより請求項1記載
の「渋滞判別手段」が、上記ステップ232に代えて上
記ステップ238の処理を実行することにより請求項1
記載の「制御変更手段」および請求項4記載の「第1の
操舵制御変更手段」が、上記ステップ232に代えて上
記ステップ240の処理を実行することにより請求項1
記載の「制御変更手段」および請求項5記載の「第2の
操舵制御変更手段」が、それぞれ実現されている。
【0075】ところで、上記の実施例においては、ラッ
クバー58に作用する軸力に基づいてラックバー58に
付与するアシスト力が演算されているが、アシスト力を
演算する手法はこれに限定されるものではなく、ステア
リングホイール54に作用する操舵トルクに基づいてア
シスト力を演算することとしてもよい。次に、上記図1
と共に図7を参照して、本発明の第3実施例について説
明する。本実施例のシステムは、上記図1に示すブレー
キ装置20において、ブレーキECU22に図7に示す
ルーチンを実行させることにより実現される。
クバー58に作用する軸力に基づいてラックバー58に
付与するアシスト力が演算されているが、アシスト力を
演算する手法はこれに限定されるものではなく、ステア
リングホイール54に作用する操舵トルクに基づいてア
シスト力を演算することとしてもよい。次に、上記図1
と共に図7を参照して、本発明の第3実施例について説
明する。本実施例のシステムは、上記図1に示すブレー
キ装置20において、ブレーキECU22に図7に示す
ルーチンを実行させることにより実現される。
【0076】運転者は、車両を制動させようとする場
合、アクセルペダルからブレーキペダルへの踏み替えを
行う。この際、通常は、アクセルペダルの踏み込みが解
除された後、ブレーキペダルの踏み込みが行われるまで
の間、車両に制動力は作用しない。すなわち、ペダルの
踏み替えに起因して制動遅れが生じる。ところで、渋滞
時において車両と先行車両との間の車間距離が十分に大
きく確保されていない。このため、渋滞時には車両が先
行車両と衝突する可能性が極めて高くなってしまう。
合、アクセルペダルからブレーキペダルへの踏み替えを
行う。この際、通常は、アクセルペダルの踏み込みが解
除された後、ブレーキペダルの踏み込みが行われるまで
の間、車両に制動力は作用しない。すなわち、ペダルの
踏み替えに起因して制動遅れが生じる。ところで、渋滞
時において車両と先行車両との間の車間距離が十分に大
きく確保されていない。このため、渋滞時には車両が先
行車両と衝突する可能性が極めて高くなってしまう。
【0077】本実施例のブレーキ装置20は、アクセル
ペダルの踏み込みが解除された後、ブレーキペダルの踏
み込みが行われるまでの間でも、車両に制動力を発生さ
せる点に特徴を有している。以下、その特徴部について
説明する。本実施例において、車両はスロットル装置を
搭載している。スロットル装置は、アクセルペダルおよ
びスロットルバルブを備えている。アクセルペダルは、
運転者が操作できるように車内に配設されている。ま
た、スロットルバルブは、内燃機関に流通させる吸入空
気量を調整する機能を有している。スロットル装置は、
運転者が行うアクセルペダル操作に応じた量だけスロッ
トルバルブを開閉することで車両を走行させる駆動力を
発生する。
ペダルの踏み込みが解除された後、ブレーキペダルの踏
み込みが行われるまでの間でも、車両に制動力を発生さ
せる点に特徴を有している。以下、その特徴部について
説明する。本実施例において、車両はスロットル装置を
搭載している。スロットル装置は、アクセルペダルおよ
びスロットルバルブを備えている。アクセルペダルは、
運転者が操作できるように車内に配設されている。ま
た、スロットルバルブは、内燃機関に流通させる吸入空
気量を調整する機能を有している。スロットル装置は、
運転者が行うアクセルペダル操作に応じた量だけスロッ
トルバルブを開閉することで車両を走行させる駆動力を
発生する。
【0078】また、本実施例において、アクセルペダル
の近傍には、アクセルペダルスイッチが配設されてい
る。アクセルペダルスイッチは、アクセルペダルの踏み
込みが解除されている場合にオフ状態を維持し、アクセ
ルペダルが踏み込まれている場合にオン信号を出力す
る。アクセルペダルスイッチの出力信号は、ブレーキE
CU22に供給されている。ブレーキECU22は、ア
クセルぺダルスイッチの出力信号に基づいてアクセル操
作が行われているか否かを判別する。そして、この判別
の結果、アクセル操作が行われていないと判別された場
合は、ブレーキ制御を開始する。
の近傍には、アクセルペダルスイッチが配設されてい
る。アクセルペダルスイッチは、アクセルペダルの踏み
込みが解除されている場合にオフ状態を維持し、アクセ
ルペダルが踏み込まれている場合にオン信号を出力す
る。アクセルペダルスイッチの出力信号は、ブレーキE
CU22に供給されている。ブレーキECU22は、ア
クセルぺダルスイッチの出力信号に基づいてアクセル操
作が行われているか否かを判別する。そして、この判別
の結果、アクセル操作が行われていないと判別された場
合は、ブレーキ制御を開始する。
【0079】図7は、上記の機能を実現すべく、ブレー
キECU22が実行する制御ルーチンの一例のフローチ
ャートを示す。図7に示すルーチンは、その処理が終了
する毎に繰り返し起動される。尚、図7において、上記
図2に示すステップと同一の処理を実行するステップに
ついては、同一の符号を付してその説明を省略または簡
略する。すなわち、図7に示すルーチンにおいては、ス
テップ218でCNT=1でないと判別された場合、お
よび、ステップ220の処理が実行された後、ステップ
250の処理が実行される。
キECU22が実行する制御ルーチンの一例のフローチ
ャートを示す。図7に示すルーチンは、その処理が終了
する毎に繰り返し起動される。尚、図7において、上記
図2に示すステップと同一の処理を実行するステップに
ついては、同一の符号を付してその説明を省略または簡
略する。すなわち、図7に示すルーチンにおいては、ス
テップ218でCNT=1でないと判別された場合、お
よび、ステップ220の処理が実行された後、ステップ
250の処理が実行される。
【0080】ステップ250では、アクセルペダルスイ
ッチがオン状態であるか否かが判別される。アクセルペ
ダルスイッチがオン状態である場合は、渋滞時に車両の
走行が継続していると判断できる。かかる状況下でブレ
ーキペダル24が踏み込まれた場合は、ブレーキペダル
ストロークに基づいて演算されたモータ電流をブレーキ
モータ34に供給することが適切である。従って、アク
セルペダルスイッチがオン状態であると判別された場合
は、次に上記ステップ222の処理が実行される。
ッチがオン状態であるか否かが判別される。アクセルペ
ダルスイッチがオン状態である場合は、渋滞時に車両の
走行が継続していると判断できる。かかる状況下でブレ
ーキペダル24が踏み込まれた場合は、ブレーキペダル
ストロークに基づいて演算されたモータ電流をブレーキ
モータ34に供給することが適切である。従って、アク
セルペダルスイッチがオン状態であると判別された場合
は、次に上記ステップ222の処理が実行される。
【0081】一方、アクセルペダルスイッチがオン状態
でない場合は、運転者がペダルの踏み替えを行っている
か、あるいは、ブレーキペダル24を踏み込んでいると
判断できる。従って、アクセルペダルスイッチがオン状
態でないと判別される場合は、次にステップ252の処
理が実行される。ステップ252では、ブレーキペダル
ストロークSに応じた値I(S)に所定値A0 を乗算し
て得られた値が、所定電流I0 以下であるか否かが判別
される。尚、所定電流I0 は、アクセルペダルへの踏み
込みが解除された時点で、十分に車両に制動力が発生し
得る値に定められている。A0 ・I(S)≦I0 でない
場合は、運転者が大きな制動力が発生するようにブレー
キペダル24を大きく踏み込んでいると判断できる。こ
の場合、ブレーキペダルストロークSに応じた値I
(S)に所定値A0 を乗算して得られた値をブレーキモ
ータ34に供給する方が適切に車両を制動させることが
できる。従って、A0 ・I(S)≦I0 が成立しないと
判別された場合は、上記ステップ222の処理が実行さ
れる。
でない場合は、運転者がペダルの踏み替えを行っている
か、あるいは、ブレーキペダル24を踏み込んでいると
判断できる。従って、アクセルペダルスイッチがオン状
態でないと判別される場合は、次にステップ252の処
理が実行される。ステップ252では、ブレーキペダル
ストロークSに応じた値I(S)に所定値A0 を乗算し
て得られた値が、所定電流I0 以下であるか否かが判別
される。尚、所定電流I0 は、アクセルペダルへの踏み
込みが解除された時点で、十分に車両に制動力が発生し
得る値に定められている。A0 ・I(S)≦I0 でない
場合は、運転者が大きな制動力が発生するようにブレー
キペダル24を大きく踏み込んでいると判断できる。こ
の場合、ブレーキペダルストロークSに応じた値I
(S)に所定値A0 を乗算して得られた値をブレーキモ
ータ34に供給する方が適切に車両を制動させることが
できる。従って、A0 ・I(S)≦I0 が成立しないと
判別された場合は、上記ステップ222の処理が実行さ
れる。
【0082】一方、A0 ・I(S)≦I0 が成立する場
合は、運転者が大きな制動力が発生する程度にはブレー
キペダル24を大きく踏み込んでいないと判断できる。
この場合、ブレーキモータ34に所定電流I0 を供給す
る方が適切に車両を制動させることができる。従って、
A0 ・I(S)≦I0 が成立すると判別された場合は、
次にステップ254の処理が実行される。
合は、運転者が大きな制動力が発生する程度にはブレー
キペダル24を大きく踏み込んでいないと判断できる。
この場合、ブレーキモータ34に所定電流I0 を供給す
る方が適切に車両を制動させることができる。従って、
A0 ・I(S)≦I0 が成立すると判別された場合は、
次にステップ254の処理が実行される。
【0083】ステップ254では、ブレーキモータ34
に供給するモータ電流IS を、所定電流I0 にする処理
が実行される。本ステップ254の処理が終了すると、
次に上記ステップ208の処理が実行される。この場
合、ブレーキモータ34には所定電流I0 が供給され
る。上記の処理によれば、渋滞時、ブレーキペダル24
の踏み込みが行われることなく、アクセルペダルの踏み
込みが解除された時点で速やかに車両に制動力を発生さ
せることができる。これにより、アクセルペダルからブ
レーキペダルへの踏み替えによる制動遅れの発生が防止
される。このため、本実施例によれば、渋滞時に車両の
安全性の向上を図ることが可能となる。
に供給するモータ電流IS を、所定電流I0 にする処理
が実行される。本ステップ254の処理が終了すると、
次に上記ステップ208の処理が実行される。この場
合、ブレーキモータ34には所定電流I0 が供給され
る。上記の処理によれば、渋滞時、ブレーキペダル24
の踏み込みが行われることなく、アクセルペダルの踏み
込みが解除された時点で速やかに車両に制動力を発生さ
せることができる。これにより、アクセルペダルからブ
レーキペダルへの踏み替えによる制動遅れの発生が防止
される。このため、本実施例によれば、渋滞時に車両の
安全性の向上を図ることが可能となる。
【0084】また、上記の処理によれば、渋滞時にアク
セルペダルの踏み込みがなされた場合は、ブレーキモー
タ34に所定電流I0 が供給される事態が回避される。
従って、本実施例によれば、アクセルペダルの踏み込み
が解除された後に再度踏み込みが行われた場合は、アク
セルペダルの踏み込みが解除されてからブレーキペダル
24の踏み込みが行われるまでの間に制動力が発生する
状態を解除することができる。
セルペダルの踏み込みがなされた場合は、ブレーキモー
タ34に所定電流I0 が供給される事態が回避される。
従って、本実施例によれば、アクセルペダルの踏み込み
が解除された後に再度踏み込みが行われた場合は、アク
セルペダルの踏み込みが解除されてからブレーキペダル
24の踏み込みが行われるまでの間に制動力が発生する
状態を解除することができる。
【0085】本実施例において、上述の如く、アクセル
ペダルの踏み込みを解除するだけで車両に制動力が発生
する。従って、本実施例によれば、渋滞時に、アクセル
ペダルの操作だけで車両の加速と減速とを共に実行する
ことができる。このため、本実施例によれば、車両の加
速および減速のワンペダル化が図られることによって運
転者の操作負荷が軽減され、運転者の労力の軽減が図ら
れる。
ペダルの踏み込みを解除するだけで車両に制動力が発生
する。従って、本実施例によれば、渋滞時に、アクセル
ペダルの操作だけで車両の加速と減速とを共に実行する
ことができる。このため、本実施例によれば、車両の加
速および減速のワンペダル化が図られることによって運
転者の操作負荷が軽減され、運転者の労力の軽減が図ら
れる。
【0086】尚、上記の実施例においては、ブレーキ装
置20が請求項1記載の「走行制御機構」、請求項6お
よび7記載の「ブレーキ制御機構」に、スロットル装置
が請求項6および7記載の「アクセル制御機構」に、そ
れぞれ相当していると共に、ブレーキECU22が、上
記ステップ250の処理を実行することにより請求項7
記載の「アクセル操作判別手段」が、上記ステップ20
6に代えて上記ステップ254の処理を実行することに
より請求項1記載の「制御変更手段」、請求項6記載の
「第2のブレーキ制御変更手段」、および請求項7記載
の「第3のブレーキ制御変更手段」が、それぞれ実現さ
れている。
置20が請求項1記載の「走行制御機構」、請求項6お
よび7記載の「ブレーキ制御機構」に、スロットル装置
が請求項6および7記載の「アクセル制御機構」に、そ
れぞれ相当していると共に、ブレーキECU22が、上
記ステップ250の処理を実行することにより請求項7
記載の「アクセル操作判別手段」が、上記ステップ20
6に代えて上記ステップ254の処理を実行することに
より請求項1記載の「制御変更手段」、請求項6記載の
「第2のブレーキ制御変更手段」、および請求項7記載
の「第3のブレーキ制御変更手段」が、それぞれ実現さ
れている。
【0087】また、上記の実施例においては、アクセル
ペダルスイッチがオフ状態になった時点でブレーキ制御
を実行することにしているが、ブレーキ制御特性の制御
特性を変更する手法はこれに限定されるものではなく、
アクセルペダルスイッチがオフ状態になる前においても
アクセルペダルを所定の位置から解除方向に戻した場合
に、そのアクセルペダルの戻し量に応じた制動力が発生
するようにブレーキ制御を実行することとしてもよい。
この場合、ブレーキECU22がアクセルペダルの戻し
操作量に応じた制動力が発生するようにブレーキモータ
34に指令電流を供給することにより請求項6記載の
「第2のブレーキ制御変更手段」が実現される。
ペダルスイッチがオフ状態になった時点でブレーキ制御
を実行することにしているが、ブレーキ制御特性の制御
特性を変更する手法はこれに限定されるものではなく、
アクセルペダルスイッチがオフ状態になる前においても
アクセルペダルを所定の位置から解除方向に戻した場合
に、そのアクセルペダルの戻し量に応じた制動力が発生
するようにブレーキ制御を実行することとしてもよい。
この場合、ブレーキECU22がアクセルペダルの戻し
操作量に応じた制動力が発生するようにブレーキモータ
34に指令電流を供給することにより請求項6記載の
「第2のブレーキ制御変更手段」が実現される。
【0088】次に、図8および図9を参照して、本発明
の第4実施例について説明する。図8は、本実施例の渋
滞時支援装置を搭載する車両の自動走行制御装置80の
システム構成図を示す。自動走行制御装置80は、自動
走行電子制御ユニット(以下、走行制御ECUと称す)
82を備えている。自動走行制御装置80は、走行制御
ECU82に制御されることにより、運転者がアクセル
操作、ブレーキ操作、およびシフト操作を行うことな
く、自車両を先行車両に追従走行させる。
の第4実施例について説明する。図8は、本実施例の渋
滞時支援装置を搭載する車両の自動走行制御装置80の
システム構成図を示す。自動走行制御装置80は、自動
走行電子制御ユニット(以下、走行制御ECUと称す)
82を備えている。自動走行制御装置80は、走行制御
ECU82に制御されることにより、運転者がアクセル
操作、ブレーキ操作、およびシフト操作を行うことな
く、自車両を先行車両に追従走行させる。
【0089】走行制御ECU82には、上記第1実施例
と同様に、渋滞支援スイッチ36、車速センサ38、レ
ーダセンサ40、ナビゲーション装置42、およびハザ
ードスイッチ44が接続されている。走行制御ECU8
2は、ブレーキECU22と同様に、渋滞支援スイッチ
36がオン状態であると判別された場合に渋滞支援のた
めの処理を実行し、車速Vを検出し、車両前方の先行車
両を検出し、車両の現在位置に関する情報および地図に
関する情報を検知し、所定条件下でハザードスイッチ4
4に指令信号を供給する。
と同様に、渋滞支援スイッチ36、車速センサ38、レ
ーダセンサ40、ナビゲーション装置42、およびハザ
ードスイッチ44が接続されている。走行制御ECU8
2は、ブレーキECU22と同様に、渋滞支援スイッチ
36がオン状態であると判別された場合に渋滞支援のた
めの処理を実行し、車速Vを検出し、車両前方の先行車
両を検出し、車両の現在位置に関する情報および地図に
関する情報を検知し、所定条件下でハザードスイッチ4
4に指令信号を供給する。
【0090】また、走行制御ECU82は、検出した車
速V、および、先行車両の速度,位置に基づいて、車両
を先行車両に追従させるために必要な減速指令信号また
は加速指令信号を出力する。走行制御ECU82の指令
信号は、スロットルアクチュエータ84、ブレーキアク
チュエータ86、およびA/Tシフト88に供給されて
いる。スロットルアクチュエータ84、ブレーキアクチ
ュエータ86、およびA/Tシフト88は、走行制御E
CU82に制御されることにより駆動される。従って、
自動走行制御装置80は、車速Vおよび先行車両の速
度,位置に基づいてスロットルアクチュエータ84、ブ
レーキアクチュエータ86、およびA/Tシフト88に
対して適当に指令信号を供給することにより自車両を先
行車両に追従走行させることが可能となる。
速V、および、先行車両の速度,位置に基づいて、車両
を先行車両に追従させるために必要な減速指令信号また
は加速指令信号を出力する。走行制御ECU82の指令
信号は、スロットルアクチュエータ84、ブレーキアク
チュエータ86、およびA/Tシフト88に供給されて
いる。スロットルアクチュエータ84、ブレーキアクチ
ュエータ86、およびA/Tシフト88は、走行制御E
CU82に制御されることにより駆動される。従って、
自動走行制御装置80は、車速Vおよび先行車両の速
度,位置に基づいてスロットルアクチュエータ84、ブ
レーキアクチュエータ86、およびA/Tシフト88に
対して適当に指令信号を供給することにより自車両を先
行車両に追従走行させることが可能となる。
【0091】ところで、自車両を先行車両に追従走行さ
せる手法として、先行車両の車速に応じた車間距離が維
持されるように自車両を速度制御させる手法が考えられ
る。しかし、かかる手法では、先行車両が低速で走行す
るほど、自車両と先行車両との間の車間距離が小さくな
る。このため、渋滞時のように先行車両が低速で走行す
る状況下で自車両を先行車両に追従走行させる手法とし
て上記の手法が用いられると、車間距離が小さくなるこ
とで、自車両が先行車両に追突する可能性が高くなって
しまう。かかる事態を回避するためには、先行車両が低
速で走行し始めた時点で所定の車間距離が確保されるよ
うに自車両の走行を制御することが適切である。
せる手法として、先行車両の車速に応じた車間距離が維
持されるように自車両を速度制御させる手法が考えられ
る。しかし、かかる手法では、先行車両が低速で走行す
るほど、自車両と先行車両との間の車間距離が小さくな
る。このため、渋滞時のように先行車両が低速で走行す
る状況下で自車両を先行車両に追従走行させる手法とし
て上記の手法が用いられると、車間距離が小さくなるこ
とで、自車両が先行車両に追突する可能性が高くなって
しまう。かかる事態を回避するためには、先行車両が低
速で走行し始めた時点で所定の車間距離が確保されるよ
うに自車両の走行を制御することが適切である。
【0092】本実施例の自動走行制御装置80は、自車
両が先行車両との間に先行車両の車速に応じた車間距離
が維持されるように速度制御されている状況下、渋滞路
を走行するようになった時点で、先行車両との間に所定
の車間距離が確保されるように自車両を走行制御するこ
とで、自車両を先行車両に追従走行させる点に特徴を有
している。
両が先行車両との間に先行車両の車速に応じた車間距離
が維持されるように速度制御されている状況下、渋滞路
を走行するようになった時点で、先行車両との間に所定
の車間距離が確保されるように自車両を走行制御するこ
とで、自車両を先行車両に追従走行させる点に特徴を有
している。
【0093】図9は、上記の機能を実現すべく、走行制
御ECU82が実行する制御ルーチンの一例のフローチ
ャートを示す。図9に示すルーチンはその処理が終了す
る毎に繰り返し起動される。尚、図9において、上記ブ
レーキECU22が実行する図2に示すステップと同一
の処理を実行するステップについては、同一の符号を付
してその説明を省略または簡略する。
御ECU82が実行する制御ルーチンの一例のフローチ
ャートを示す。図9に示すルーチンはその処理が終了す
る毎に繰り返し起動される。尚、図9において、上記ブ
レーキECU22が実行する図2に示すステップと同一
の処理を実行するステップについては、同一の符号を付
してその説明を省略または簡略する。
【0094】すなわち、図9に示すルーチンが起動され
ると、まずステップ202の処理が実行される。その結
果、渋滞支援スイッチ36がオン状態でないと判別され
た場合は、ステップ204の処理が実行された後、次に
ステップ260の処理が実行される。ステップ260で
は、自車両の車速V、先行車両との車間距離L、およ
び、それらに基づいて演算された先行車両の車速に基づ
いて、先行車両の車速に応じた車間距離が確保されるよ
うに自車両が走行すべき目標車速が演算される。そし
て、その目標車速で自車両が走行するようにスロットル
アクチュエータ84、ブレーキアクチュエータ86、お
よびA/Tシフトに指令信号が出力される。上記の処理
によれば、自車両は、先行車両の車速に応じて車速で先
行車両に追従走行する。
ると、まずステップ202の処理が実行される。その結
果、渋滞支援スイッチ36がオン状態でないと判別され
た場合は、ステップ204の処理が実行された後、次に
ステップ260の処理が実行される。ステップ260で
は、自車両の車速V、先行車両との車間距離L、およ
び、それらに基づいて演算された先行車両の車速に基づ
いて、先行車両の車速に応じた車間距離が確保されるよ
うに自車両が走行すべき目標車速が演算される。そし
て、その目標車速で自車両が走行するようにスロットル
アクチュエータ84、ブレーキアクチュエータ86、お
よびA/Tシフトに指令信号が出力される。上記の処理
によれば、自車両は、先行車両の車速に応じて車速で先
行車両に追従走行する。
【0095】一方、上記ステップ202において、渋滞
支援スイッチ36がオン状態であると判別された場合
は、以後、ステップ210〜220の処理が適当に実行
される。そして、ステップ218または220の処理が
実行された後、次にステップ262の処理が実行され
る。ステップ262では、自車両と先行車両との車間距
離Lが最低車間距離Lminになるようにスロットルアク
チュエータ84、ブレーキアクチュエータ86、および
A/Tシフトに指令信号が出力される。尚、最低車間距
離Lmin は、自車両と先行車両との間に最低限確保すべ
き車間距離であり、上記所定距離L0 に比して小さな値
に設定されている。上記の処理によれば、自車両は、先
行車両との間に所定の車間距離を維持しつつ、先行車両
に追従走行する。
支援スイッチ36がオン状態であると判別された場合
は、以後、ステップ210〜220の処理が適当に実行
される。そして、ステップ218または220の処理が
実行された後、次にステップ262の処理が実行され
る。ステップ262では、自車両と先行車両との車間距
離Lが最低車間距離Lminになるようにスロットルアク
チュエータ84、ブレーキアクチュエータ86、および
A/Tシフトに指令信号が出力される。尚、最低車間距
離Lmin は、自車両と先行車両との間に最低限確保すべ
き車間距離であり、上記所定距離L0 に比して小さな値
に設定されている。上記の処理によれば、自車両は、先
行車両との間に所定の車間距離を維持しつつ、先行車両
に追従走行する。
【0096】このように、上記の処理によれば、自車両
を、通常時は先行車両の車速に応じた車間距離が維持さ
れるように先行車両に追従走行させ、渋滞時は先行車両
との間に所定の車間距離が維持されるように先行車両に
追従走行させることができる。このため、本実施例によ
れば、自車両が渋滞路で先行車両に追従走行する状況下
で自車両の速度が小さくなった場合でも、先行車両との
間に所定の車間距離が確保されることで、自車両の安全
性の向上が図られる。
を、通常時は先行車両の車速に応じた車間距離が維持さ
れるように先行車両に追従走行させ、渋滞時は先行車両
との間に所定の車間距離が維持されるように先行車両に
追従走行させることができる。このため、本実施例によ
れば、自車両が渋滞路で先行車両に追従走行する状況下
で自車両の速度が小さくなった場合でも、先行車両との
間に所定の車間距離が確保されることで、自車両の安全
性の向上が図られる。
【0097】尚、上記の実施例においては、自動走行制
御装置80が請求項1記載の「走行制御機構」および請
求項8記載の「自動走行制御機構」に相当していると共
に、走行制御ECU82が、上記ステップ212および
214の処理を実行することにより請求項1記載の「渋
滞判別手段」が、上記ステップ260に代えて上記ステ
ップ262の処理を実行することにより請求項1記載の
「制御変更手段」および請求項8記載の「自動走行制御
変更手段」が、それぞれ実現されている。
御装置80が請求項1記載の「走行制御機構」および請
求項8記載の「自動走行制御機構」に相当していると共
に、走行制御ECU82が、上記ステップ212および
214の処理を実行することにより請求項1記載の「渋
滞判別手段」が、上記ステップ260に代えて上記ステ
ップ262の処理を実行することにより請求項1記載の
「制御変更手段」および請求項8記載の「自動走行制御
変更手段」が、それぞれ実現されている。
【0098】次に、図10乃至図13を参照して、本発
明の第5実施例について説明する。図10は、本実施例
の渋滞時支援装置を搭載する車両のサスペンション装置
100のシステム構成図を示す。サスペンション装置1
00は、サスペンション電子制御ユニット(以下、サス
ペンションECUと称す)102を備えている。サスペ
ンションECU102には、上記第1実施例と同様に、
渋滞支援スイッチ36、車速センサ38、レーダセンサ
40、ナビゲーション装置42、およびハザードスイッ
チ44が接続されている。サスペンションECU102
は、ブレーキECU22と同様に、渋滞支援スイッチ3
6がオン状態であると判別された場合に渋滞支援のため
の処理を実行し、車速Vを検出し、車両前方の先行車両
を検出し、車両の現在位置に関する情報および地図に関
する情報を検知し、所定条件下でハザードスイッチ44
に指令信号を供給する。
明の第5実施例について説明する。図10は、本実施例
の渋滞時支援装置を搭載する車両のサスペンション装置
100のシステム構成図を示す。サスペンション装置1
00は、サスペンション電子制御ユニット(以下、サス
ペンションECUと称す)102を備えている。サスペ
ンションECU102には、上記第1実施例と同様に、
渋滞支援スイッチ36、車速センサ38、レーダセンサ
40、ナビゲーション装置42、およびハザードスイッ
チ44が接続されている。サスペンションECU102
は、ブレーキECU22と同様に、渋滞支援スイッチ3
6がオン状態であると判別された場合に渋滞支援のため
の処理を実行し、車速Vを検出し、車両前方の先行車両
を検出し、車両の現在位置に関する情報および地図に関
する情報を検知し、所定条件下でハザードスイッチ44
に指令信号を供給する。
【0099】また、サスペンション装置100は、車輪
ごとに設けられたショックアブソーバ104を備えてい
る。ショックアブソーバ104には、後述の如く、その
特性を変更するためのロータリバルブが内蔵されてい
る。また、ショックアブソーバ104には、アクチュエ
ータ106が固定されている。アクチュエータ106
は、サスペンションECU102に接続されている。ア
クチュエータ106は、サスペンションECU102か
ら供給される駆動信号に応じて、ロータリバルブを適当
な位置に駆動する。
ごとに設けられたショックアブソーバ104を備えてい
る。ショックアブソーバ104には、後述の如く、その
特性を変更するためのロータリバルブが内蔵されてい
る。また、ショックアブソーバ104には、アクチュエ
ータ106が固定されている。アクチュエータ106
は、サスペンションECU102に接続されている。ア
クチュエータ106は、サスペンションECU102か
ら供給される駆動信号に応じて、ロータリバルブを適当
な位置に駆動する。
【0100】図11は、本実施例のサスペンション装置
100に搭載されるショックアブソーバ104の断面図
を示す。ショックアブソーバ104は、アウタシェル1
08を備えている。アウタシェル108の内部には、イ
ンナシェル110が配設されている。アウタシェル10
8とインナシェル110のとの間には、所定圧力のガス
が充填されたガス室112が形成されている。
100に搭載されるショックアブソーバ104の断面図
を示す。ショックアブソーバ104は、アウタシェル1
08を備えている。アウタシェル108の内部には、イ
ンナシェル110が配設されている。アウタシェル10
8とインナシェル110のとの間には、所定圧力のガス
が充填されたガス室112が形成されている。
【0101】インナシェル110の内部には、ピストン
114が挿入されている。ピストン114は、インナシ
ェル110の内部を摺動することができる。ピストン1
14の上部には上室116が、ピストン114の下部に
は下室118が形成されている。上室116および下室
118には、アブソーバオイルが充填されている。ま
た、ピストン114には、ピストンロッド120が固定
されている。ピストンロッド120は、インナシェル1
10およびアウタシェル108の上方へ突出している。
114が挿入されている。ピストン114は、インナシ
ェル110の内部を摺動することができる。ピストン1
14の上部には上室116が、ピストン114の下部に
は下室118が形成されている。上室116および下室
118には、アブソーバオイルが充填されている。ま
た、ピストン114には、ピストンロッド120が固定
されている。ピストンロッド120は、インナシェル1
10およびアウタシェル108の上方へ突出している。
【0102】ピストンロッド120の中央部には、回転
軸122が配設されている。ピストンロッド120は、
環状のロータリバルブ124を内蔵している。回転軸1
22の下端は、ロータリバルブ124に連結されてい
る。また、回転軸122の上端には、上記図10に示す
アクチュエータ106が連結されている。回転軸122
は、アクチュエータ106に駆動されることにより、ピ
ストンロッド120の内部で回動することができる。ま
た、ロータリバルブ124は、回転軸122の回転に伴
ってピストンロッド120の内部で回動することができ
る。
軸122が配設されている。ピストンロッド120は、
環状のロータリバルブ124を内蔵している。回転軸1
22の下端は、ロータリバルブ124に連結されてい
る。また、回転軸122の上端には、上記図10に示す
アクチュエータ106が連結されている。回転軸122
は、アクチュエータ106に駆動されることにより、ピ
ストンロッド120の内部で回動することができる。ま
た、ロータリバルブ124は、回転軸122の回転に伴
ってピストンロッド120の内部で回動することができ
る。
【0103】図12(A)〜(C)は、ショックアブソ
ーバ104を、図11中に示す直線III −III に沿って
切断した際に得られる断面図を示す。図12(A)〜
(C)に示す如く、ロータリバルブ124には、一対の
小径オリフィス126と、一対の大径オリフィス128
とが形成されている。両オリフィスは、共に対をなすオ
リフィスと互いに180゜位相のずれた位置に形成され
ている。また、小径オリフィス126と大径オリフィス
128とは、隣接するもの同士の間に60゜位相のずれ
た位置に形成されている。
ーバ104を、図11中に示す直線III −III に沿って
切断した際に得られる断面図を示す。図12(A)〜
(C)に示す如く、ロータリバルブ124には、一対の
小径オリフィス126と、一対の大径オリフィス128
とが形成されている。両オリフィスは、共に対をなすオ
リフィスと互いに180゜位相のずれた位置に形成され
ている。また、小径オリフィス126と大径オリフィス
128とは、隣接するもの同士の間に60゜位相のずれ
た位置に形成されている。
【0104】図12(A)〜(C)に示す如く、ピスト
ン114には、一対の連通路130が形成されている。
連通路130は、ピストン114の径方向に延在し、ロ
ータリバルブ124の側面に開口するように設けられて
いる。一対の連通路130は、互いに180゜位相のず
れた位置に形成されている。ロータリバルブ124は、
アクチュエータ106に駆動されることにより、図12
(A)〜(C)に示す何れかの状態を実現する。
ン114には、一対の連通路130が形成されている。
連通路130は、ピストン114の径方向に延在し、ロ
ータリバルブ124の側面に開口するように設けられて
いる。一対の連通路130は、互いに180゜位相のず
れた位置に形成されている。ロータリバルブ124は、
アクチュエータ106に駆動されることにより、図12
(A)〜(C)に示す何れかの状態を実現する。
【0105】図12(A)は、アクチュエータ106が
ロータリバルブ124を全閉位置に駆動することで実現
される状態を示す。図12(A)に示す如く、ロータリ
バルブ124が全閉位置に駆動されると、連通路130
が大径オリフィス128および小径オリフィス126の
何れからも遮断される。図12(B)は、アクチュエー
タ106がロータリバルブ124を中開位置に駆動する
ことで実現される状態を示す。図12(B)に示す如
く、ロータリバルブ124が中開位置に駆動されると、
連通路130が小径オリフィス126と導通する。
ロータリバルブ124を全閉位置に駆動することで実現
される状態を示す。図12(A)に示す如く、ロータリ
バルブ124が全閉位置に駆動されると、連通路130
が大径オリフィス128および小径オリフィス126の
何れからも遮断される。図12(B)は、アクチュエー
タ106がロータリバルブ124を中開位置に駆動する
ことで実現される状態を示す。図12(B)に示す如
く、ロータリバルブ124が中開位置に駆動されると、
連通路130が小径オリフィス126と導通する。
【0106】図12(C)は、アクチュエータ106が
ロータリバルブ124を全開位置に駆動することで実現
される状態を示す。図12(C)に示す如く、ロータリ
バルブ124が全開位置に駆動されると、連通路130
が大径オリフィス128と導通する。図11に示す如
く、ピストン114には、その上下を貫通するポート1
32,134が設けられている。ポート132の上端部
には、該ポート132を覆うようにリーフバルブ136
が配設されている。また、ポート134の下端部には、
該ポート134を覆うようにリーフバルブ138が配設
されている。
ロータリバルブ124を全開位置に駆動することで実現
される状態を示す。図12(C)に示す如く、ロータリ
バルブ124が全開位置に駆動されると、連通路130
が大径オリフィス128と導通する。図11に示す如
く、ピストン114には、その上下を貫通するポート1
32,134が設けられている。ポート132の上端部
には、該ポート132を覆うようにリーフバルブ136
が配設されている。また、ポート134の下端部には、
該ポート134を覆うようにリーフバルブ138が配設
されている。
【0107】ピストン114が上方から下方に向けて変
位する場合、上室116の容積は拡大し、下室118の
容積は縮小する。この場合、上室116のアブソーバオ
イルの圧力が減圧され、かつ、下室118のアブソーバ
オイルの圧力が増圧される。従って、かかる場合は、ア
ブソーバオイルがポート132を通ってピストン114
の下方から上方へ向けて流通する。
位する場合、上室116の容積は拡大し、下室118の
容積は縮小する。この場合、上室116のアブソーバオ
イルの圧力が減圧され、かつ、下室118のアブソーバ
オイルの圧力が増圧される。従って、かかる場合は、ア
ブソーバオイルがポート132を通ってピストン114
の下方から上方へ向けて流通する。
【0108】一方、ピストン114が下方から上方に向
けて変位する場合、上室116の容積は縮小し、下室1
18の容積は拡大する。この場合、上室116のアブソ
ーバオイルの圧力が増圧され、かつ、下室118のアブ
ソーバオイルの圧力が減圧される。従って、かかる場合
は、アブソーバオイルがポート134を通ってピストン
114の上方から下方に向けて流通する。
けて変位する場合、上室116の容積は縮小し、下室1
18の容積は拡大する。この場合、上室116のアブソ
ーバオイルの圧力が増圧され、かつ、下室118のアブ
ソーバオイルの圧力が減圧される。従って、かかる場合
は、アブソーバオイルがポート134を通ってピストン
114の上方から下方に向けて流通する。
【0109】また、ピストン114およびピストンロッ
ド120の中央部には、一端がロータリバルブ124の
内部空間に開口し、かつ、他端が下室118に開口する
連通路140が形成されている。ロータリバルブ124
が中開状態とされている場合、連通路130が小径オリ
フィス126と導通することで、上室116と下室11
8とは、連通路130、小径オリフィス126、ロータ
リバルブ124の内部空間、および連通路140を介し
て導通する。
ド120の中央部には、一端がロータリバルブ124の
内部空間に開口し、かつ、他端が下室118に開口する
連通路140が形成されている。ロータリバルブ124
が中開状態とされている場合、連通路130が小径オリ
フィス126と導通することで、上室116と下室11
8とは、連通路130、小径オリフィス126、ロータ
リバルブ124の内部空間、および連通路140を介し
て導通する。
【0110】かかる場合にピストン114が下方または
上方に変位すると、アブソーバオイルは、ポート13
2,134を通って流通すると共に、流通路130、小
径オリフィス126、ロータリバルブ124の内部空
間、および連通路140の経路、または、その逆方向の
経路を辿って流通する。この場合、ピストンロッド12
0には、ピストン114において発生される減衰力が伝
達される。ロータリバルブ124が中開状態である場
合、ショックアブソーバ104は、通常のショックアブ
ソーバと同様の機能を発揮する。このため、ショックア
ブソーバ104によれば、ロータリバルブ124を中開
状態とすることで、通常のショックアブソーバの特性を
実現することができる。
上方に変位すると、アブソーバオイルは、ポート13
2,134を通って流通すると共に、流通路130、小
径オリフィス126、ロータリバルブ124の内部空
間、および連通路140の経路、または、その逆方向の
経路を辿って流通する。この場合、ピストンロッド12
0には、ピストン114において発生される減衰力が伝
達される。ロータリバルブ124が中開状態である場
合、ショックアブソーバ104は、通常のショックアブ
ソーバと同様の機能を発揮する。このため、ショックア
ブソーバ104によれば、ロータリバルブ124を中開
状態とすることで、通常のショックアブソーバの特性を
実現することができる。
【0111】また、ロータリバルブ124が全開状態と
されている場合、連通路130が大径オリフィス128
と導通することで、上室116と下室118とは、連通
路130、大径オリフィス128、ロータリバルブ12
4の内部空間、および連通路140を介して導通する。
かかる場合にピストン114が下方または上方に変位す
ると、アブソーバオイルは、ポート132,134を通
って流通すると共に、連通路130、大径オリフィス1
28、ロータリバルブ124の内部空間、および連通路
140の経路、または、その逆方向に経路を辿って流通
する。
されている場合、連通路130が大径オリフィス128
と導通することで、上室116と下室118とは、連通
路130、大径オリフィス128、ロータリバルブ12
4の内部空間、および連通路140を介して導通する。
かかる場合にピストン114が下方または上方に変位す
ると、アブソーバオイルは、ポート132,134を通
って流通すると共に、連通路130、大径オリフィス1
28、ロータリバルブ124の内部空間、および連通路
140の経路、または、その逆方向に経路を辿って流通
する。
【0112】大径オリフィス128は、アブソーバオイ
ルが流通する際に、小径オリフィス126の場合に比し
て大きな流通抵抗を発生しない。このため、ロータリバ
ルブ124が全開状態とされている場合は、アブソーバ
オイルの流量は、ロータリバルブ124が中開状態とさ
れている場合に比して大きく確保される。すなわち、ピ
ストンロッド120に伝達される減衰力は大きくなる。
従って、ショックアブソーバ104によれば、ロータリ
バルブ124を全開状態とすることで、大きな減衰力を
有するショックアブソーバを実現することができる。
ルが流通する際に、小径オリフィス126の場合に比し
て大きな流通抵抗を発生しない。このため、ロータリバ
ルブ124が全開状態とされている場合は、アブソーバ
オイルの流量は、ロータリバルブ124が中開状態とさ
れている場合に比して大きく確保される。すなわち、ピ
ストンロッド120に伝達される減衰力は大きくなる。
従って、ショックアブソーバ104によれば、ロータリ
バルブ124を全開状態とすることで、大きな減衰力を
有するショックアブソーバを実現することができる。
【0113】更に、ロータリバルブ124が全閉状態と
されている場合、連通路130が大径オリフィス128
および小径オリフィス126の何れからも遮断されるこ
とで、上室116と下室118とは、連通路140を介
して導通しない。このため、ロータルバルブ124が全
閉状態である場合は、ピストンが上方または下方に向け
て変位する際、アブソーバオイルは、ポート132,1
34を通ってのみ流通する。この場合、ロータリバルブ
124が中開状態とされている場合に比してピストンロ
ッド120に伝達される減衰力は小さくなる。従って、
ショックアブソーバ104によれば、ロータリバルブ1
24を全閉状態とすることで、小さな減衰力を有するシ
ョックアブソーバを実現することができる。
されている場合、連通路130が大径オリフィス128
および小径オリフィス126の何れからも遮断されるこ
とで、上室116と下室118とは、連通路140を介
して導通しない。このため、ロータルバルブ124が全
閉状態である場合は、ピストンが上方または下方に向け
て変位する際、アブソーバオイルは、ポート132,1
34を通ってのみ流通する。この場合、ロータリバルブ
124が中開状態とされている場合に比してピストンロ
ッド120に伝達される減衰力は小さくなる。従って、
ショックアブソーバ104によれば、ロータリバルブ1
24を全閉状態とすることで、小さな減衰力を有するシ
ョックアブソーバを実現することができる。
【0114】車両のサスペンションは、ショックアブソ
ーバの減衰力が小さいほど操縦安定性を重視した特性と
なり、減衰力が大きいほど乗り心地を重視した特性とな
る。従って、本実施例のサスペンション装置100によ
れば、ロータリバルブ124の位置を切り替えること
で、サスペンションの特性を、3段階に変化させること
ができる。
ーバの減衰力が小さいほど操縦安定性を重視した特性と
なり、減衰力が大きいほど乗り心地を重視した特性とな
る。従って、本実施例のサスペンション装置100によ
れば、ロータリバルブ124の位置を切り替えること
で、サスペンションの特性を、3段階に変化させること
ができる。
【0115】ところで、渋滞時には、車両は発進と停止
とを繰り返しつつ走行することになる。この場合、車両
が上下方向にピッチングすることで、運転者の乗り心地
が悪化してしまう。車両において快適な乗り心地を確保
するためには、ショックアブソーバに大きな減衰力を発
生させることが望ましい。ショックアブソーバ104
は、発生させる減衰力を3段階に切り替えることができ
る。
とを繰り返しつつ走行することになる。この場合、車両
が上下方向にピッチングすることで、運転者の乗り心地
が悪化してしまう。車両において快適な乗り心地を確保
するためには、ショックアブソーバに大きな減衰力を発
生させることが望ましい。ショックアブソーバ104
は、発生させる減衰力を3段階に切り替えることができ
る。
【0116】図13は、上記の特徴的機能を実現すべ
く、サスペンションECU102が実行する制御ルーチ
ンの一例のフローチャートを示す。図13に示すルーチ
ンはその処理が終了する毎に繰り返し起動される。尚、
図13において、上記ブレーキECU22が実行する図
2に示すステップと同一の処理を実行するステップにつ
いては、同一の符号を付してその説明を省略または簡略
する。
く、サスペンションECU102が実行する制御ルーチ
ンの一例のフローチャートを示す。図13に示すルーチ
ンはその処理が終了する毎に繰り返し起動される。尚、
図13において、上記ブレーキECU22が実行する図
2に示すステップと同一の処理を実行するステップにつ
いては、同一の符号を付してその説明を省略または簡略
する。
【0117】すなわち、図13に示すルーチンが起動さ
れると、まずステップ202の処理が実行される。その
結果、渋滞支援スイッチ36がオン状態でないと判別さ
れた場合は、ステップ204の処理が実行された後、次
にステップ280の処理が実行される。ステップ280
では、車速センサ38の出力信号に基づいて、車両が高
速走行中であるか否かが、具体的には、車速Vがしきい
値VTH以上であるか否かが判別される。V≧VTHが成立
しない場合、車両は比較的低速で走行していると判断で
きる。かかる場合は、優れた操縦安定性が確保されると
共に、快適な乗り心地が確保されることが望ましい。従
って、V≧VTHが成立しないと判別された場合は、次に
ステップ282の処理が実行される。
れると、まずステップ202の処理が実行される。その
結果、渋滞支援スイッチ36がオン状態でないと判別さ
れた場合は、ステップ204の処理が実行された後、次
にステップ280の処理が実行される。ステップ280
では、車速センサ38の出力信号に基づいて、車両が高
速走行中であるか否かが、具体的には、車速Vがしきい
値VTH以上であるか否かが判別される。V≧VTHが成立
しない場合、車両は比較的低速で走行していると判断で
きる。かかる場合は、優れた操縦安定性が確保されると
共に、快適な乗り心地が確保されることが望ましい。従
って、V≧VTHが成立しないと判別された場合は、次に
ステップ282の処理が実行される。
【0118】一方、V≧VTHが成立する場合、車両が高
速で走行していると判断できる。車両が高速で走行する
場合は、優れた操縦安定性が確保されることが望まし
い。従って、V≧VTHが成立すると判別される場合は、
次にステップ284の処理が実行される。ステップ28
2では、ロータリバルブ124が中開位置となるように
アクチュエータ106に対して駆動信号が供給される。
本ステップ282の処理が実行されると、ショックアブ
ソーバ104において、優れた操縦安定性を確保しつ
つ、快適な乗り心地を確保するうえで好適な減衰力特性
が実現される。本ステップ282の処理が終了すると、
今回のルーチンが終了される。
速で走行していると判断できる。車両が高速で走行する
場合は、優れた操縦安定性が確保されることが望まし
い。従って、V≧VTHが成立すると判別される場合は、
次にステップ284の処理が実行される。ステップ28
2では、ロータリバルブ124が中開位置となるように
アクチュエータ106に対して駆動信号が供給される。
本ステップ282の処理が実行されると、ショックアブ
ソーバ104において、優れた操縦安定性を確保しつ
つ、快適な乗り心地を確保するうえで好適な減衰力特性
が実現される。本ステップ282の処理が終了すると、
今回のルーチンが終了される。
【0119】ステップ284では、ロータリバルブ12
4が全閉位置となるようにアクチュエータ106に対し
て駆動信号が供給される。本ステップ284の処理が実
行されると、ショックアブソーバ104において、優れ
た操縦安定性を確保するうえで好適な減衰力特性が実現
される。本ステップ284の処理が終了すると、今回の
ルーチンが終了される。
4が全閉位置となるようにアクチュエータ106に対し
て駆動信号が供給される。本ステップ284の処理が実
行されると、ショックアブソーバ104において、優れ
た操縦安定性を確保するうえで好適な減衰力特性が実現
される。本ステップ284の処理が終了すると、今回の
ルーチンが終了される。
【0120】一方、上記ステップ202において、渋滞
支援スイッチ36がオン状態であると判別された場合
は、以後、ステップ210〜220の処理が適当に実行
される。そして、ステップ218または220の処理が
実行された後、次にステップ286の処理が実行され
る。ステップ286では、ロータリバルブ124が全開
位置となるようにアクチュエータ106に対して駆動信
号が供給される。本ステップ286の処理が実行される
と、ショックアブソーバ104において、快適な乗り心
地を確保するうえで好適な減衰力特性が実現される。本
ステップ286の処理が終了すると、今回のルーチンが
終了される。
支援スイッチ36がオン状態であると判別された場合
は、以後、ステップ210〜220の処理が適当に実行
される。そして、ステップ218または220の処理が
実行された後、次にステップ286の処理が実行され
る。ステップ286では、ロータリバルブ124が全開
位置となるようにアクチュエータ106に対して駆動信
号が供給される。本ステップ286の処理が実行される
と、ショックアブソーバ104において、快適な乗り心
地を確保するうえで好適な減衰力特性が実現される。本
ステップ286の処理が終了すると、今回のルーチンが
終了される。
【0121】上記の処理によれば、渋滞時に、ロータリ
バルブ124が全開状態とすることができる。このた
め、本実施例によれば、ショックアブソーバ104の減
衰力を大きくすることができる。ショックアブソーバ1
04の減衰力が大きい場合、車体は速やかに中立位置に
復帰する。従って、本実施例によれば、車体の振動が速
やかに減衰することで、運転者に対して快適な乗り心地
を確保することができる。
バルブ124が全開状態とすることができる。このた
め、本実施例によれば、ショックアブソーバ104の減
衰力を大きくすることができる。ショックアブソーバ1
04の減衰力が大きい場合、車体は速やかに中立位置に
復帰する。従って、本実施例によれば、車体の振動が速
やかに減衰することで、運転者に対して快適な乗り心地
を確保することができる。
【0122】尚、上記の実施例においては、サスペンシ
ョン装置100が請求項1記載の「走行制御機構」およ
び請求項9記載の「サスペンション制御機構」に相当し
ていると共に、サスペンションECU102が、上記ス
テップ212および214の処理を実行することにより
請求項1記載の「渋滞判別手段」が、上記ステップ28
2または284に代えて上記ステップ286の処理を実
行することにより請求項1記載の「制御変更手段」およ
び請求項9記載の「サスペンション制御変更手段」が、
それぞれ実現されている。
ョン装置100が請求項1記載の「走行制御機構」およ
び請求項9記載の「サスペンション制御機構」に相当し
ていると共に、サスペンションECU102が、上記ス
テップ212および214の処理を実行することにより
請求項1記載の「渋滞判別手段」が、上記ステップ28
2または284に代えて上記ステップ286の処理を実
行することにより請求項1記載の「制御変更手段」およ
び請求項9記載の「サスペンション制御変更手段」が、
それぞれ実現されている。
【0123】次に、上記図1および上記図2と共に図1
4を参照して、本発明の第6実施例について説明する。
本実施例のシステムは、上記図1に示すブレーキ装置2
0において、ブレーキECU22に図14に示すルーチ
ンを実行させることにより実現される。車両が渋滞路を
走行している状況下で車両後方から後続車両に追突され
る場合がある。かかる場合に先行車両との二次衝突を回
避するためには、車両を速やかに制動させることが必要
である。しかし、かかる状況下で運転者によってブレー
キ操作が行われるまで車両に制動力が発生しないと、制
動遅れに起因して車両が先行車両に衝突してしまう事態
が生じ得る。本実施例のシステムは、かかる場合に、運
転者がブレーキペダルを操作することなく、車両に制動
力を発生させる点に第1の特徴を有しており、先行車両
との衝突を確実に回避すべくシステム上最大の制動力を
発生させる点に第2の特徴を有している。
4を参照して、本発明の第6実施例について説明する。
本実施例のシステムは、上記図1に示すブレーキ装置2
0において、ブレーキECU22に図14に示すルーチ
ンを実行させることにより実現される。車両が渋滞路を
走行している状況下で車両後方から後続車両に追突され
る場合がある。かかる場合に先行車両との二次衝突を回
避するためには、車両を速やかに制動させることが必要
である。しかし、かかる状況下で運転者によってブレー
キ操作が行われるまで車両に制動力が発生しないと、制
動遅れに起因して車両が先行車両に衝突してしまう事態
が生じ得る。本実施例のシステムは、かかる場合に、運
転者がブレーキペダルを操作することなく、車両に制動
力を発生させる点に第1の特徴を有しており、先行車両
との衝突を確実に回避すべくシステム上最大の制動力を
発生させる点に第2の特徴を有している。
【0124】図14は、上記の機能を実現すべく、ブレ
ーキECU22が実行する制御ルーチンの一例のフロー
チャートを示す。図14に示すルーチンは、その処理が
終了する毎に繰り返し起動される。尚、図14におい
て、上記図2に示すステップと同一の処理を実行するス
テップについては、同一の符号を付してその説明を省略
または簡略する。すなわち、図14に示すルーチンにお
いては、ステップ218でCNT=1でないと判別され
た場合、および、ステップ220の処理が実行された
後、ステップ300の処理が実行される。
ーキECU22が実行する制御ルーチンの一例のフロー
チャートを示す。図14に示すルーチンは、その処理が
終了する毎に繰り返し起動される。尚、図14におい
て、上記図2に示すステップと同一の処理を実行するス
テップについては、同一の符号を付してその説明を省略
または簡略する。すなわち、図14に示すルーチンにお
いては、ステップ218でCNT=1でないと判別され
た場合、および、ステップ220の処理が実行された
後、ステップ300の処理が実行される。
【0125】ステップ300では、追突スイッチがオン
状態であるか否かが判別される。追突スイッチがオン状
態でない場合、すなわち、追突スイッチがオフ状態であ
る場合は、渋滞時に車両に対して後続車両が追突してい
ないと判断できる。かかる状況下では、ブレーキペダル
ストロークに基づいて演算されたモータ電流をブレーキ
モータ34に供給することが適切である。従って、追突
スイッチがオン状態でないと判別された場合は、次に上
記ステップ222の処理が実行される。
状態であるか否かが判別される。追突スイッチがオン状
態でない場合、すなわち、追突スイッチがオフ状態であ
る場合は、渋滞時に車両に対して後続車両が追突してい
ないと判断できる。かかる状況下では、ブレーキペダル
ストロークに基づいて演算されたモータ電流をブレーキ
モータ34に供給することが適切である。従って、追突
スイッチがオン状態でないと判別された場合は、次に上
記ステップ222の処理が実行される。
【0126】一方、追突スイッチがオン状態である場合
は、車両に対して後続車両が追突したと判断できる。こ
の場合、車両が直前の先行車両に衝突する事態、すなわ
ち、二次衝突を確実に回避する必要がある。従って、本
ステップ300で追突スイッチがオン状態であると判別
された場合、次にステップ302の処理が実行される。
は、車両に対して後続車両が追突したと判断できる。こ
の場合、車両が直前の先行車両に衝突する事態、すなわ
ち、二次衝突を確実に回避する必要がある。従って、本
ステップ300で追突スイッチがオン状態であると判別
された場合、次にステップ302の処理が実行される。
【0127】ステップ302では、ブレーキモータ34
に供給するモータ電流IS を、最大電流Imax にする処
理が実行される。尚、最大電流Imax は、システム上最
大に供給することができる電流値に定められている。本
ステップ302の処理が終了すると、次にステップ20
8の処理が実行される。この場合、ブレーキモータ34
には最大電流Imax が供給される。
に供給するモータ電流IS を、最大電流Imax にする処
理が実行される。尚、最大電流Imax は、システム上最
大に供給することができる電流値に定められている。本
ステップ302の処理が終了すると、次にステップ20
8の処理が実行される。この場合、ブレーキモータ34
には最大電流Imax が供給される。
【0128】上記の処理によれば、車両が渋滞中に後続
車両に追突された場合、ブレーキペダル24を踏み込む
ことなく、システム上発生させ得る最大の制動力を車両
に発生させることができる。従って、本実施例によれ
ば、車両が渋滞中に後続車両に追突された場合に、先行
車両との衝突を回避するための処理が速やかに実行され
ることにより、すなわち、ブレーキペダル24の非操作
で制動力が発生することにより、運転者の操作負荷の軽
減を図ることができると共に、衝突ダメージの軽減を図
ることができる。
車両に追突された場合、ブレーキペダル24を踏み込む
ことなく、システム上発生させ得る最大の制動力を車両
に発生させることができる。従って、本実施例によれ
ば、車両が渋滞中に後続車両に追突された場合に、先行
車両との衝突を回避するための処理が速やかに実行され
ることにより、すなわち、ブレーキペダル24の非操作
で制動力が発生することにより、運転者の操作負荷の軽
減を図ることができると共に、衝突ダメージの軽減を図
ることができる。
【0129】尚、上記の実施例においては、ブレーキ装
置20が請求項1記載の「走行制御機構」および請求項
10記載の「ブレーキ制御機構」に相当していると共
に、ブレーキECU22が、上記ステップ300の処理
を実行することにより請求項10記載の「追突判別手
段」が、上記ステップ206に代えて上記ステップ30
2の処理を実行することにより請求項1記載の「制御変
更手段」および請求項10記載の「第4のブレーキ制御
変更手段」が、それぞれ実現されている。
置20が請求項1記載の「走行制御機構」および請求項
10記載の「ブレーキ制御機構」に相当していると共
に、ブレーキECU22が、上記ステップ300の処理
を実行することにより請求項10記載の「追突判別手
段」が、上記ステップ206に代えて上記ステップ30
2の処理を実行することにより請求項1記載の「制御変
更手段」および請求項10記載の「第4のブレーキ制御
変更手段」が、それぞれ実現されている。
【0130】次に、上記図14と共に図15を参照し
て、本発明の第7実施例について説明する。上述した第
6実施例では、車両が渋滞中に後続車両に追突された場
合、ブレーキモータ34には、システム上最大に供給可
能なモータ電流が供給される。この場合、直前の先行車
両の有無に関わらず、車両には常に大きな制動力が作用
することで、運転者に対する乗り心地が悪化してしま
う。本実施例のシステムは、車両が渋滞中に後続車両に
追突された場合、車両と直前の先行車両との車間距離に
応じたモータ電流をブレーキモータ34に供給すること
で、運転者に対する乗り心地の悪化を回避する点に特徴
を有している。
て、本発明の第7実施例について説明する。上述した第
6実施例では、車両が渋滞中に後続車両に追突された場
合、ブレーキモータ34には、システム上最大に供給可
能なモータ電流が供給される。この場合、直前の先行車
両の有無に関わらず、車両には常に大きな制動力が作用
することで、運転者に対する乗り心地が悪化してしま
う。本実施例のシステムは、車両が渋滞中に後続車両に
追突された場合、車両と直前の先行車両との車間距離に
応じたモータ電流をブレーキモータ34に供給すること
で、運転者に対する乗り心地の悪化を回避する点に特徴
を有している。
【0131】図15は、上記の機能を実現すべく、ブレ
ーキECU22が実行する制御ルーチンの一例のフロー
チャートを示す。本実施例のシステムは、ブレーキEC
U22が、上記図14に示すルーチンを、図14に示さ
れるステップ302を図15に示されるステップ310
に変更して実行することにより実現される。すなわち、
本実施例においては、追突スイッチがオン状態であると
判別された場合は、次にステップ310の処理が実行さ
れる。
ーキECU22が実行する制御ルーチンの一例のフロー
チャートを示す。本実施例のシステムは、ブレーキEC
U22が、上記図14に示すルーチンを、図14に示さ
れるステップ302を図15に示されるステップ310
に変更して実行することにより実現される。すなわち、
本実施例においては、追突スイッチがオン状態であると
判別された場合は、次にステップ310の処理が実行さ
れる。
【0132】ステップ310では、ブレーキモータ34
に供給するモータ電流IS を、上記ステップ200で検
出されたブレーキペダルストロークS、および、上記ス
テップ210で検出された車間距離Lに応じた値I
(S,L)にする処理が実行される。具体的には、I
(S,L)は、ブレーキペダルストロークSが大きいほ
ど、また、車間距離Lが小さいほど大きな値に演算され
る。本ステップ310の処理が終了すると、次に上記ス
テップ208の処理が実行される。この場合、ブレーキ
モータ34にはI(S,L)が供給される。
に供給するモータ電流IS を、上記ステップ200で検
出されたブレーキペダルストロークS、および、上記ス
テップ210で検出された車間距離Lに応じた値I
(S,L)にする処理が実行される。具体的には、I
(S,L)は、ブレーキペダルストロークSが大きいほ
ど、また、車間距離Lが小さいほど大きな値に演算され
る。本ステップ310の処理が終了すると、次に上記ス
テップ208の処理が実行される。この場合、ブレーキ
モータ34にはI(S,L)が供給される。
【0133】上記の処理によれば、車両が渋滞中に後続
車両に追突された場合、先行車両との車間距離に応じた
制動力を発生させることができる。このため、本実施例
によれば、上記第6実施例の場合に比して運転者の乗り
心地の悪化を回避することができる。従って、本実施例
によれば、車両が渋滞中に後続車両に追突された場合
に、運転者の乗り心地を悪化させることなく、ブレーキ
ペダル24の非操作で制動力が発生することにより、運
転者の操作負荷の軽減を図ると共に、衝突ダメージの抑
制を図ることができる。
車両に追突された場合、先行車両との車間距離に応じた
制動力を発生させることができる。このため、本実施例
によれば、上記第6実施例の場合に比して運転者の乗り
心地の悪化を回避することができる。従って、本実施例
によれば、車両が渋滞中に後続車両に追突された場合
に、運転者の乗り心地を悪化させることなく、ブレーキ
ペダル24の非操作で制動力が発生することにより、運
転者の操作負荷の軽減を図ると共に、衝突ダメージの抑
制を図ることができる。
【0134】尚、上記の実施例においては、ブレーキ装
置20が請求項1記載の「走行制御機構」および請求項
11記載の「ブレーキ制御機構」に相当していると共
に、ブレーキECU22が、レーダセンサ40の出力信
号に基づいて車間距離Lを検出することにより請求項1
1記載の「車間距離検出手段」が、上記ステップ300
の処理を実行することにより請求項11記載の「追突判
別手段」が、上記ステップ206に代えて上記ステップ
310の処理を実行することにより請求項1記載の「制
御変更手段」および請求項11記載の「第5のブレーキ
制御変更手段」が、それぞれ実現されている。
置20が請求項1記載の「走行制御機構」および請求項
11記載の「ブレーキ制御機構」に相当していると共
に、ブレーキECU22が、レーダセンサ40の出力信
号に基づいて車間距離Lを検出することにより請求項1
1記載の「車間距離検出手段」が、上記ステップ300
の処理を実行することにより請求項11記載の「追突判
別手段」が、上記ステップ206に代えて上記ステップ
310の処理を実行することにより請求項1記載の「制
御変更手段」および請求項11記載の「第5のブレーキ
制御変更手段」が、それぞれ実現されている。
【0135】ところで、上記第1〜7実施例において
は、車両が渋滞路を走行しているか否かを、渋滞支援ス
イッチ36の出力状態、自車両と先行車両との車間距
離、自車両の所定時間内の平均車速、およびナビゲーシ
ョン42の地図情報に基づいて判別することとしている
が、本発明はこれに限定されるものではなく、車両が渋
滞路を走行しているか否かの判別を更に高精度にするた
めに、車両の前後加速度の変化率および変化頻度、ブレ
ーキペダルの操作頻度、アクセルペダルの操作頻度およ
び開度変化率、パーキングブレーキ,シフトレンジの作
動状態および作動頻度を加味することとしてもよいし、
あるいは、外部のインフラ装置から受信した渋滞信号を
加味することとしてもよい。
は、車両が渋滞路を走行しているか否かを、渋滞支援ス
イッチ36の出力状態、自車両と先行車両との車間距
離、自車両の所定時間内の平均車速、およびナビゲーシ
ョン42の地図情報に基づいて判別することとしている
が、本発明はこれに限定されるものではなく、車両が渋
滞路を走行しているか否かの判別を更に高精度にするた
めに、車両の前後加速度の変化率および変化頻度、ブレ
ーキペダルの操作頻度、アクセルペダルの操作頻度およ
び開度変化率、パーキングブレーキ,シフトレンジの作
動状態および作動頻度を加味することとしてもよいし、
あるいは、外部のインフラ装置から受信した渋滞信号を
加味することとしてもよい。
【0136】また、上記第1〜7実施例においては、ブ
レーキECU22、ステアECU52、走行制御ECU
82、および、サスペンションECU102が、それぞ
れ直接に、各種スイッチやセンサ等に基づいて車両が渋
滞路を走行しているか否かを判別することとしている
が、渋滞路を判別するための専用の電子制御ユニットを
設け、その電子制御ユニットの信号に基づいて間接的に
車両が渋滞路を走行しているか否かを判別することとし
てもよい。
レーキECU22、ステアECU52、走行制御ECU
82、および、サスペンションECU102が、それぞ
れ直接に、各種スイッチやセンサ等に基づいて車両が渋
滞路を走行しているか否かを判別することとしている
が、渋滞路を判別するための専用の電子制御ユニットを
設け、その電子制御ユニットの信号に基づいて間接的に
車両が渋滞路を走行しているか否かを判別することとし
てもよい。
【0137】
【発明の効果】上述の如く、請求項1記載の発明によれ
ば、渋滞時に、運転者の操作負荷の軽減を図り、乗り心
地の悪化を回避し、後続車両と衝突した場合は衝突ダメ
ージを軽減することができる。請求項2記載の発明によ
れば、運転者の意思に応じて、渋滞路を走行している車
両に対して渋滞時の支援処理を実行させることができ
る。
ば、渋滞時に、運転者の操作負荷の軽減を図り、乗り心
地の悪化を回避し、後続車両と衝突した場合は衝突ダメ
ージを軽減することができる。請求項2記載の発明によ
れば、運転者の意思に応じて、渋滞路を走行している車
両に対して渋滞時の支援処理を実行させることができ
る。
【0138】請求項3記載の発明によれば、渋滞時にブ
レーキペダルへの操作負荷が軽減されることで、運転者
の労力の軽減を図ることができる。請求項4記載の発明
によれば、渋滞時にステアリングホイールへの操作負荷
が軽減されることで、運転者の労力の軽減を図ることが
できる。請求項5記載の発明によれば、渋滞時に不意に
ステアリングホイールが操作されても、車両が大きく操
舵されることがないことで、車両の直進安定性および安
全性の向上を図ることができる。
レーキペダルへの操作負荷が軽減されることで、運転者
の労力の軽減を図ることができる。請求項4記載の発明
によれば、渋滞時にステアリングホイールへの操作負荷
が軽減されることで、運転者の労力の軽減を図ることが
できる。請求項5記載の発明によれば、渋滞時に不意に
ステアリングホイールが操作されても、車両が大きく操
舵されることがないことで、車両の直進安定性および安
全性の向上を図ることができる。
【0139】請求項6記載の発明によれば、渋滞時に、
アクセルペダルの戻し操作の状態に応じた制動力が速や
かに発生することで、安全性の向上を図ることができる
と共に、ブレーキペダルへの操作負荷が軽減されること
で、運転者の労力の軽減を図ることができる。請求項7
記載の発明によれば、渋滞時に、アクセルペダルの踏み
込みを解除することによって制動力が発生することで、
安全性の向上を図ることができると共に、ブレーキペダ
ルへの操作負荷が軽減されることで、運転者の労力の軽
減を図ることができる。
アクセルペダルの戻し操作の状態に応じた制動力が速や
かに発生することで、安全性の向上を図ることができる
と共に、ブレーキペダルへの操作負荷が軽減されること
で、運転者の労力の軽減を図ることができる。請求項7
記載の発明によれば、渋滞時に、アクセルペダルの踏み
込みを解除することによって制動力が発生することで、
安全性の向上を図ることができると共に、ブレーキペダ
ルへの操作負荷が軽減されることで、運転者の労力の軽
減を図ることができる。
【0140】請求項8記載の発明によれば、渋滞時に車
両が先行車両に追従走行する場合、先行車両との間に所
定の車間距離が確保されることで、車両の安全性の向上
を図ることができる。請求項9記載の発明によれば、車
体の振動が速やかに減衰されることで、運転者に対して
快適な乗り心地を実現することができる。
両が先行車両に追従走行する場合、先行車両との間に所
定の車間距離が確保されることで、車両の安全性の向上
を図ることができる。請求項9記載の発明によれば、車
体の振動が速やかに減衰されることで、運転者に対して
快適な乗り心地を実現することができる。
【0141】請求項10記載の発明によれば、渋滞時に
先行車両との衝突を回避するための処理が速やかに実行
されることで、運転者の操作負荷の軽減を図ると共に、
衝突ダメージの軽減を図ることができる。また、請求項
11記載の発明によれば、渋滞時に運転者の乗り心地を
悪化させることなく、先行車両との衝突を回避するため
の処理が速やかに実行されることで、運転者の操作負荷
の軽減を図ると共に、衝突ダメージの軽減を図ることが
できる。
先行車両との衝突を回避するための処理が速やかに実行
されることで、運転者の操作負荷の軽減を図ると共に、
衝突ダメージの軽減を図ることができる。また、請求項
11記載の発明によれば、渋滞時に運転者の乗り心地を
悪化させることなく、先行車両との衝突を回避するため
の処理が速やかに実行されることで、運転者の操作負荷
の軽減を図ると共に、衝突ダメージの軽減を図ることが
できる。
【図1】本発明の第1実施例の渋滞時支援装置を搭載す
る車両のブレーキ装置のシステム構成図である。
る車両のブレーキ装置のシステム構成図である。
【図2】本実施例のブレーキ装置において実行される制
御ルーチンの一例のフローチャートである。
御ルーチンの一例のフローチャートである。
【図3】通常時と渋滞時とにおいてそれぞれブレーキペ
ダルストロークSと制動力との関係を定めたマップを示
す図である。
ダルストロークSと制動力との関係を定めたマップを示
す図である。
【図4】本発明の第2実施例の渋滞時支援装置を搭載す
る車両のステアリング装置のシステム構成図である。
る車両のステアリング装置のシステム構成図である。
【図5】本実施例のステアリング装置において実行され
る制御ルーチンの一例のフローチャートである。
る制御ルーチンの一例のフローチャートである。
【図6】ラックバーに作用する軸力と、ラックバーに付
与するアシスト力Xとの関係を、通常時と渋滞時とで比
較した図である。
与するアシスト力Xとの関係を、通常時と渋滞時とで比
較した図である。
【図7】本発明の第3実施例の渋滞時支援装置を搭載す
る車両のブレーキ装置において実行される制御ルーチン
の一例のフローチャートである。
る車両のブレーキ装置において実行される制御ルーチン
の一例のフローチャートである。
【図8】本発明の第4実施例の渋滞時支援装置を搭載す
る車両の自動走行制御装置のシステム構成図である。
る車両の自動走行制御装置のシステム構成図である。
【図9】本実施例の自動走行制御装置において実行され
る制御ルーチンの一例のフローチャートである。
る制御ルーチンの一例のフローチャートである。
【図10】本発明の第5実施例の渋滞時支援装置を搭載
する車両のサスペンション装置のシステム構成図であ
る。
する車両のサスペンション装置のシステム構成図であ
る。
【図11】本実施例のサスペンション装置に搭載される
ショックアブソーバの断面図である。
ショックアブソーバの断面図である。
【図12】本実施例のサスペンション装置に搭載される
ショックアブソーバを、図11中に示す直線III −III
に沿って切断した際に得られる断面図である。
ショックアブソーバを、図11中に示す直線III −III
に沿って切断した際に得られる断面図である。
【図13】本実施例のサスペンション装置において実行
される制御ルーチンの一例のフローチャートである。
される制御ルーチンの一例のフローチャートである。
【図14】本発明の第6実施例の渋滞時支援装置を搭載
する車両のブレーキ装置において実行される制御ルーチ
ンの一例のフローチャートである。
する車両のブレーキ装置において実行される制御ルーチ
ンの一例のフローチャートである。
【図15】本発明の第7実施例の渋滞時支援装置を搭載
する車両のブレーキ装置において実行される制御ルーチ
ンの一例のフローチャートである。
する車両のブレーキ装置において実行される制御ルーチ
ンの一例のフローチャートである。
20 ブレーキ装置 22 ブレーキ電子制御ユニット(ブレーキECU) 24 ブレーキペダル 34 ブレーキモータ 50 ステアリング装置 52 ステアリング電子制御ユニット(ステアECU) 54 ステアリングホイール 74 ステアリングモータ 80 自動走行制御装置 82 走行制御電子制御ユニット(走行制御ECU) 100 サスペンション装置 102 サスペンション電子制御ユニット(サスペンシ
ョンECU)
ョンECU)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B62D 5/04 B62D 6/00 3D046 6/00 F02D 29/02 G 3G093 F02D 29/02 G08G 1/0969 5H180 G08G 1/0969 1/16 E 1/16 B60R 21/00 624G // B62D 101:00 627 109:00 119:00 (72)発明者 杉本 祐二 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 武田 修 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 原 克哉 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 Fターム(参考) 3D001 AA04 DA03 DA17 EA05 EA06 EA07 EA11 EA22 EA32 EA74 EB32 ED02 3D032 CC01 CC21 CC50 DA15 DA23 DA77 DA87 DA88 DA90 DA91 DB02 DB03 DC08 DC33 DC34 EA01 EB11 EC23 FF01 FF03 FF07 GG01 3D033 CA03 CA11 CA13 CA15 CA16 CA21 3D041 AA40 AA41 AA71 AB01 AC01 AC26 AD10 AD41 AD47 AD50 AD51 AE00 AE04 AE41 AF01 3D044 AA21 AA24 AA25 AB01 AC16 AC24 AC26 AC31 AC37 AC51 AC56 AC59 AD00 AD04 AD21 AE04 AE14 AE22 3D046 BB18 CC06 EE01 GG09 GG10 HH00 HH02 HH05 HH20 HH22 JJ19 3G093 BA23 CB00 CB02 CB07 CB09 DA06 DB00 DB05 DB15 DB16 DB18 DB23 EA09 EB00 EB04 EC02 FA10 FB02 5H180 AA01 CC12 CC14 CC27 FF05 FF22 FF27 LL01 LL04 LL09
Claims (11)
- 【請求項1】 走行状態を制御する走行制御機構を有す
る車両の渋滞時支援装置であって、 当該車両が渋滞路を走行しているか否かを判別する渋滞
判別手段と、 当該車両が渋滞路を走行していると判別された場合に、
前記走行制御機構の制御特性を変更する制御変更手段
と、 を備えることを特徴とする車両の渋滞時支援装置。 - 【請求項2】 請求項1記載の車両の渋滞時支援装置に
おいて、 運転者に操作される渋滞支援スイッチを有し、 前記制御変更手段は、前記渋滞支援スイッチが操作され
た場合に、前記走行制御機構の制御特性を変更すること
を特徴とする車両の渋滞時支援装置。 - 【請求項3】 請求項1または2記載の車両の渋滞時支
援装置において、 前記走行制御機構は、ブレーキペダル操作に基づいた制
動アクチュエータの作動によって生じる制動力を制御す
るブレーキ制御機構を有し、 前記制御変更手段は、前記ブレーキペダル操作に対する
制動アクチュエータの作動ゲインが大きくなるように前
記ブレーキ制御機構の制御特性を変更する第1のブレー
キ制御変更手段を有することを特徴とする車両の渋滞時
支援装置。 - 【請求項4】 請求項1または2記載の車両の渋滞時支
援装置において、 前記走行制御機構は、ステアリングホイール操作に応じ
たアシスト力を操舵アクチュエータに付与するパワース
テアリング制御機構を有し、 前記制御変更手段は、前記アシスト力が大きくなるよう
に前記パワーステアリング制御機構の制御特性を変更す
る第1の操舵制御変更手段を有することを特徴とする車
両の渋滞時支援装置。 - 【請求項5】 請求項1または2記載の車両の渋滞時支
援装置において、 前記走行制御機構は、ステアリングホイール操作に応じ
たアシスト力を操舵アクチュエータに付与するパワース
テアリング制御機構を有し、 前記制御変更手段は、前記アシスト力が小さくなるよう
に前記パワーステアリング制御機構の制御特性を変更す
る第2の操舵制御変更手段を有することを特徴とする車
両の渋滞時支援装置。 - 【請求項6】 請求項1または2記載の車両の渋滞時支
援装置において、 前記走行制御機構は、アクセルペダルの操作に基づいて
スロットルバルブの開度を制御するアクセル制御機構
と、 ブレーキペダルの操作に基づいた制動アクチュエータの
作動によって生じる制動力を制御するブレーキ制御機構
と、を有し、 前記制御変更手段は、前記アクセルペダルの戻し操作の
状態に応じた制動力が発生するように前記ブレーキ制御
機構の制御特性を変更する第2のブレーキ制御変更手段
を有することを特徴とする車両の渋滞時支援装置。 - 【請求項7】 請求項1または2記載の車両の渋滞時支
援装置において、 アクセルペダルが操作されているか否かを判別するアク
セル操作判別手段を備え、 前記走行制御機構は、前記アクセルペダルの操作に基づ
いてスロットルバルブの開度を制御するアクセル制御機
構と、 ブレーキペダルの操作に基づいた制動アクチュエータの
作動によって生じる制動力を制御するブレーキ制御機構
と、を有し、 前記制御変更手段は、前記アクセルペダルが操作されて
いないと判別された場合に制動力が発生するように前記
ブレーキ制御機構の制御特性を変更する第3のブレーキ
制御変更手段を有することを特徴とする車両の渋滞時支
援装置。 - 【請求項8】 請求項1または2記載の車両の渋滞時支
援装置において、 前記走行制御機構は、当該車両の車速に基づいて当該車
両を先行車両に追従走行させる自動走行制御機構を有
し、 前記制御変更手段は、当該車両と直前の先行車両との間
に所定の車間距離が確保されるように前記自動走行制御
機構の制御特性を変更する自動走行制御変更手段を有す
ることを特徴とする車両の渋滞時支援装置。 - 【請求項9】 請求項1または2記載の車両の渋滞時支
援装置において、 前記走行制御機構は、サスペンション機構に減衰力を付
与することにより車体の振動を減衰させるサスペンショ
ン制御機構を有し、 前記制御変更手段は、前記減衰力が大きくなるように前
記サスペンション制御機構の制御特性を変更するサスペ
ンション制御変更手段を有することを特徴とする車両の
渋滞時支援装置。 - 【請求項10】 請求項1または2記載の車両の渋滞時
支援装置において、 当該車両が当該車両に後続する後続車両に追突されたか
否かを判別する追突判別手段を備え、 前記走行制御機構は、ブレーキペダルの操作に基づいた
制動アクチュエータの作動によって生じる制動力を制御
するブレーキ制御機構を有し、 前記制御変更手段は、当該車両が前記後続車両に追突さ
れたと判別された場合に、前記制動力が発生するように
前記ブレーキ制御機構の制御特性を変更する第4のブレ
ーキ制御変更手段を有することを特徴とする車両の渋滞
時支援装置。 - 【請求項11】 請求項1または2記載の車両の渋滞時
支援装置において、 当該車両と直前の先行車両との車間距離を検出する車間
距離検出手段と、 当該車両が当該車両に後続する後続車両に追突されたか
否かを判別する追突判別手段と、を備え、 前記走行制御機構は、ブレーキペダルの操作に基づいた
制動アクチュエータの作動によって生じる制動力を制御
するブレーキ制御機構を有し、 前記制御変更手段は、当該車両が前記後続車両に追突さ
れたと判別された場合に、検出された車間距離に応じた
制動力が発生するように前記ブレーキ制御機構の制御特
性を変更する第5のブレーキ制御変更手段を有すること
を特徴とする車両の渋滞時支援装置。
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---|---|---|---|
JP10336225A JP2000158973A (ja) | 1998-11-26 | 1998-11-26 | 車両の渋滞時支援装置 |
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