JP2000158757A - 画像形成装置及びその制御方法、及び画像形成システム - Google Patents
画像形成装置及びその制御方法、及び画像形成システムInfo
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- JP2000158757A JP2000158757A JP10333274A JP33327498A JP2000158757A JP 2000158757 A JP2000158757 A JP 2000158757A JP 10333274 A JP10333274 A JP 10333274A JP 33327498 A JP33327498 A JP 33327498A JP 2000158757 A JP2000158757 A JP 2000158757A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 記録ヘッドを搭載したキャリッジが記録媒体
上を走査するシリアルプリンタにおいては、キャリッジ
の一走査分の全印刷データがバッファに蓄積されるまで
キャリッジが待機するため、印刷動作が中断し、処理時
間が増大した。 【解決手段】 ホスト100から転送されたキャリッジ
一走査分に相当するデータパケットは、プリンタ側にお
いてコマンドとラスタデータに弁別され、それぞれバッ
ファ621と、バッファ622,623に蓄積される。
コマンド解析部65は、バッファ621内のコマンドを
解析することにより、ラスタデータの蓄積完了に先立っ
てキャリッジの走査開始位置を検出することができ、従
ってキャリッジを移動を制御することができる。
上を走査するシリアルプリンタにおいては、キャリッジ
の一走査分の全印刷データがバッファに蓄積されるまで
キャリッジが待機するため、印刷動作が中断し、処理時
間が増大した。 【解決手段】 ホスト100から転送されたキャリッジ
一走査分に相当するデータパケットは、プリンタ側にお
いてコマンドとラスタデータに弁別され、それぞれバッ
ファ621と、バッファ622,623に蓄積される。
コマンド解析部65は、バッファ621内のコマンドを
解析することにより、ラスタデータの蓄積完了に先立っ
てキャリッジの走査開始位置を検出することができ、従
ってキャリッジを移動を制御することができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は画像形成装置及びそ
の制御方法、及び画像形成システムに関し、例えば、シ
リアル印刷を行なう画像形成装置及びその制御方法、及
び画像形成システムに関する。
の制御方法、及び画像形成システムに関し、例えば、シ
リアル印刷を行なう画像形成装置及びその制御方法、及
び画像形成システムに関する。
【0002】
【従来の技術】近年の画像処理技術の発展に伴い、記録
ヘッドを搭載したキャリッジが記録媒体上を走査するこ
とにより印刷処理を行なうシリアルプリンタにおいて
も、高詳細な画像を高速に印刷可能な装置が登場してい
る。
ヘッドを搭載したキャリッジが記録媒体上を走査するこ
とにより印刷処理を行なうシリアルプリンタにおいて
も、高詳細な画像を高速に印刷可能な装置が登場してい
る。
【0003】一般に、高精細な画像はデータ量が大きい
ため、上記シリアルプリンタで印刷する画像データの形
成は、該プリンタに接続されたホストコンピュータによ
り行い、該画像データをプリンタへ転送することによ
り、高速印刷を可能としていた。
ため、上記シリアルプリンタで印刷する画像データの形
成は、該プリンタに接続されたホストコンピュータによ
り行い、該画像データをプリンタへ転送することによ
り、高速印刷を可能としていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の高詳細画像を高速印刷可能なシリアルプリンタにお
いては、以下に示すような問題があった。
来の高詳細画像を高速印刷可能なシリアルプリンタにお
いては、以下に示すような問題があった。
【0005】上述したように、高精細な画像データの形
成及び転送には多くの時間がかかるため、該プリンタに
はより高性能のホストコンピュータを接続することが望
ましい。しかるに、かかるホストコンピュータは高価で
あるため、普及し難い。
成及び転送には多くの時間がかかるため、該プリンタに
はより高性能のホストコンピュータを接続することが望
ましい。しかるに、かかるホストコンピュータは高価で
あるため、普及し難い。
【0006】また、このような高速印刷を行なうシリア
ルプリンタにおいては、例えばパラレルポートとして例
えばIEEE1284ECPというプロトコルはサポートしていて
も、データの転送にDMAチャネルを搭載したものは希で
あった。従って、該プリンタが本来備えているはずであ
る高速の転送能力が十分には生かされていなかった。
ルプリンタにおいては、例えばパラレルポートとして例
えばIEEE1284ECPというプロトコルはサポートしていて
も、データの転送にDMAチャネルを搭載したものは希で
あった。従って、該プリンタが本来備えているはずであ
る高速の転送能力が十分には生かされていなかった。
【0007】また、上記従来のシリアルプリンタにおい
ては、一回のキャリッジの移動(以降、一走査と称する)
で消費される印刷データが全てバッファに蓄積された後
に、キャリッジ制御部に対して、次の印刷開始位置が知
らされるのが一般的であった。即ち、キャリッジの走査
後、次の一走査分に相当する全印刷データがバッファに
蓄積されてはじめて、キャリッジは次の走査開始位置に
移動することができた。即ち、一走査分の全ての印刷デ
ータがバッファに蓄積されるまでキャリッジが待機する
ため、その間は印刷動作が中断してしまい、処理時間の
増大を招いていた。
ては、一回のキャリッジの移動(以降、一走査と称する)
で消費される印刷データが全てバッファに蓄積された後
に、キャリッジ制御部に対して、次の印刷開始位置が知
らされるのが一般的であった。即ち、キャリッジの走査
後、次の一走査分に相当する全印刷データがバッファに
蓄積されてはじめて、キャリッジは次の走査開始位置に
移動することができた。即ち、一走査分の全ての印刷デ
ータがバッファに蓄積されるまでキャリッジが待機する
ため、その間は印刷動作が中断してしまい、処理時間の
増大を招いていた。
【0008】この問題は、特にキャリッジの一走査に相
当するデータ量が大きくなってくると、印刷データの準
備に時間がかかってしまうため顕著に現れてしまう。
当するデータ量が大きくなってくると、印刷データの準
備に時間がかかってしまうため顕著に現れてしまう。
【0009】本発明は上述した問題点を解決するために
なされたものであり、記録ヘッドを搭載したキャリッジ
の移動を効率的に行なうことにより、印刷に要する時間
を短縮可能な画像形成装置及びその制御方法、及び画像
形成システムを提供することを目的とする。
なされたものであり、記録ヘッドを搭載したキャリッジ
の移動を効率的に行なうことにより、印刷に要する時間
を短縮可能な画像形成装置及びその制御方法、及び画像
形成システムを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の一手段として、本発明の画像形成装置は以下の構成を
備える。
の一手段として、本発明の画像形成装置は以下の構成を
備える。
【0011】即ち、記録ヘッドを搭載したキャリッジが
記録媒体上を走査することにより画像形成を行なう画像
形成装置であって、画像データを前記キャリッジの走査
単位で入力する入力手段と、前記走査単位の全画像デー
タの入力完了に先立って、既に入力されている画像デー
タの一部に基づいて前記キャリッジの走査開始位置を検
出する検出手段と、該検出された走査開始位置に前記キ
ャリッジを移動する移動手段と、を有することを特徴と
する。
記録媒体上を走査することにより画像形成を行なう画像
形成装置であって、画像データを前記キャリッジの走査
単位で入力する入力手段と、前記走査単位の全画像デー
タの入力完了に先立って、既に入力されている画像デー
タの一部に基づいて前記キャリッジの走査開始位置を検
出する検出手段と、該検出された走査開始位置に前記キ
ャリッジを移動する移動手段と、を有することを特徴と
する。
【0012】例えば、前記検出手段は、画像データに含
まれる所定コマンドを解析することにより、前記キャリ
ッジの走査開始位置を検出することを特徴とする。
まれる所定コマンドを解析することにより、前記キャリ
ッジの走査開始位置を検出することを特徴とする。
【0013】例えば、前記所定コマンドは、印刷マージ
ン情報を含むことを特徴とする。
ン情報を含むことを特徴とする。
【0014】更に、前記入力手段により入力された画像
データをコマンドデータとラスタデータとに弁別する弁
別手段と、該弁別されたコマンドデータを保持する第1
の保持手段と、該弁別されたラスタデータを保持する第
2の保持手段と、を有し、前記検出手段は、前記第1の
保持手段に保持されたコマンドデータに基づいて前記キ
ャリッジの走査開始位置を検出することを特徴とする。
データをコマンドデータとラスタデータとに弁別する弁
別手段と、該弁別されたコマンドデータを保持する第1
の保持手段と、該弁別されたラスタデータを保持する第
2の保持手段と、を有し、前記検出手段は、前記第1の
保持手段に保持されたコマンドデータに基づいて前記キ
ャリッジの走査開始位置を検出することを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る一実施形態に
ついて、図面を参照して詳細に説明する。
ついて、図面を参照して詳細に説明する。
【0016】<装置本体の概略説明>図1は、本発明の
代表的な実施の形態であるインクジェットプリンタIJ
RAの構成の概要を示す外観斜視図である。図1におい
て、駆動モータ5013の正逆回転に連動して駆動力伝
達ギア5009〜5011を介して回転するリードスク
リュー5005の螺旋溝5004に対して係合するキャ
リッジHCはピン(不図示)を有し、ガイドレール50
03に支持されて矢印a,b方向を往復移動する。キャ
リッジHCには、記録ヘッドIJHとインクタンクIT
とを内蔵した一体型インクジェットカートリッジIJC
が搭載されている。5002は紙押え板であり、キャリ
ッジHCの移動方向に亙って記録用紙Pをプラテン50
00に対して押圧する。5007,5008はフォトカ
プラで、キャリッジのレバー5006のこの域での存在
を確認して、モータ5013の回転方向切り換え等を行
うためのホームポジション検知器である。5016は記
録ヘッドIJHの前面をキャップするキャップ部材50
22を支持する部材で、5015はこのキャップ内を吸
引する吸引器で、キャップ内開口5023を介して記録
ヘッドの吸引回復を行う。5017はクリーニングブレ
ードで、5019はこのブレードを前後方向に移動可能
にする部材であり、本体支持板5018にこれらが支持
されている。ブレードは、この形態でなく周知のクリー
ニングブレードが本例に適用できることは言うまでもな
い。又、5021は、吸引回復の吸引を開始するための
レバーで、キャリッジと係合するカム5020の移動に
伴って移動し、駆動モータからの駆動力がクラッチ切り
換え等の公知の伝達機構で移動制御される。
代表的な実施の形態であるインクジェットプリンタIJ
RAの構成の概要を示す外観斜視図である。図1におい
て、駆動モータ5013の正逆回転に連動して駆動力伝
達ギア5009〜5011を介して回転するリードスク
リュー5005の螺旋溝5004に対して係合するキャ
リッジHCはピン(不図示)を有し、ガイドレール50
03に支持されて矢印a,b方向を往復移動する。キャ
リッジHCには、記録ヘッドIJHとインクタンクIT
とを内蔵した一体型インクジェットカートリッジIJC
が搭載されている。5002は紙押え板であり、キャリ
ッジHCの移動方向に亙って記録用紙Pをプラテン50
00に対して押圧する。5007,5008はフォトカ
プラで、キャリッジのレバー5006のこの域での存在
を確認して、モータ5013の回転方向切り換え等を行
うためのホームポジション検知器である。5016は記
録ヘッドIJHの前面をキャップするキャップ部材50
22を支持する部材で、5015はこのキャップ内を吸
引する吸引器で、キャップ内開口5023を介して記録
ヘッドの吸引回復を行う。5017はクリーニングブレ
ードで、5019はこのブレードを前後方向に移動可能
にする部材であり、本体支持板5018にこれらが支持
されている。ブレードは、この形態でなく周知のクリー
ニングブレードが本例に適用できることは言うまでもな
い。又、5021は、吸引回復の吸引を開始するための
レバーで、キャリッジと係合するカム5020の移動に
伴って移動し、駆動モータからの駆動力がクラッチ切り
換え等の公知の伝達機構で移動制御される。
【0017】これらのキャッピング、クリーニング、吸
引回復は、キャリッジがホームポジション側の領域に来
た時にリードスクリュー5005の作用によってそれら
の対応位置で所望の処理が行えるように構成されている
が、周知のタイミングで所望の動作を行うようにすれ
ば、本例にはいずれも適用できる。
引回復は、キャリッジがホームポジション側の領域に来
た時にリードスクリュー5005の作用によってそれら
の対応位置で所望の処理が行えるように構成されている
が、周知のタイミングで所望の動作を行うようにすれ
ば、本例にはいずれも適用できる。
【0018】<制御構成の説明>次に、上述した装置の
記録制御を実行するための制御構成について説明する。
記録制御を実行するための制御構成について説明する。
【0019】図2はインクジェットプリンタIJRAの
制御回路の構成を示すブロック図である。同図におい
て、1700は記録信号を入力するインタフェース、1
701はMPU、1702はMPU1701が実行する
制御プログラムを格納するROM、1703は各種デー
タ(上記記録信号やヘッドに供給される記録データ等)
を保存しておくDRAMである。1704は記録ヘッド
1708に対する記録データの供給制御を行うゲートア
レイ(G.A.)であり、インタフェース1700、M
PU1701、RAM1703間のデータ転送制御も行
う。1710は記録ヘッド1708を搬送するためのキ
ャリアモータ、1709は記録紙搬送のための搬送モー
タである。1705は記録ヘッドを駆動するヘッドドラ
イバ、1706,1707はそれぞれ搬送モータ170
9、キャリアモータ1710を駆動するためのモータド
ライバである。
制御回路の構成を示すブロック図である。同図におい
て、1700は記録信号を入力するインタフェース、1
701はMPU、1702はMPU1701が実行する
制御プログラムを格納するROM、1703は各種デー
タ(上記記録信号やヘッドに供給される記録データ等)
を保存しておくDRAMである。1704は記録ヘッド
1708に対する記録データの供給制御を行うゲートア
レイ(G.A.)であり、インタフェース1700、M
PU1701、RAM1703間のデータ転送制御も行
う。1710は記録ヘッド1708を搬送するためのキ
ャリアモータ、1709は記録紙搬送のための搬送モー
タである。1705は記録ヘッドを駆動するヘッドドラ
イバ、1706,1707はそれぞれ搬送モータ170
9、キャリアモータ1710を駆動するためのモータド
ライバである。
【0020】上記制御構成の動作を説明すると、インタ
フェース1700を介して外部装置から記録信号が入力
されると、ゲートアレイ1704とMPU1701との
間で記録信号がプリント用の記録データに変換される。
そして、モータドライバ1706、1707が駆動され
ると共に、ヘッドドライバ1705に送られた記録デー
タに従って記録ヘッドが駆動され、記録が行われる。
フェース1700を介して外部装置から記録信号が入力
されると、ゲートアレイ1704とMPU1701との
間で記録信号がプリント用の記録データに変換される。
そして、モータドライバ1706、1707が駆動され
ると共に、ヘッドドライバ1705に送られた記録デー
タに従って記録ヘッドが駆動され、記録が行われる。
【0021】<インクタンク構成>なお、上述のよう
に、インクタンクITと記録ヘッドIJHとは一体的に
形成されて交換可能なインクカートリッジIJCを構成
しても良いが、これらインクタンクITと記録ヘッドI
JHとを分離可能に構成して、インクがなくなったとき
にインクタンクITだけを交換できるようにしても良
い。
に、インクタンクITと記録ヘッドIJHとは一体的に
形成されて交換可能なインクカートリッジIJCを構成
しても良いが、これらインクタンクITと記録ヘッドI
JHとを分離可能に構成して、インクがなくなったとき
にインクタンクITだけを交換できるようにしても良
い。
【0022】図3は、インクタンクとヘッドとが分離可
能なインクカートリッジIJCの構成を示す外観斜視図
である。インクカートリッジIJCは、図3に示すよう
に、境界線Kの位置でインクタンクITと記録ヘッドI
JHとが分離可能である。インクカートリッジIJCに
はこれがキャリッジHCに搭載されたときには、キャリ
ッジHC側から供給される電気信号を受け取るための電
極(不図示)が設けられており、この電気信号によっ
て、前述のように記録ヘッドIJHが駆動されてインク
が吐出される。
能なインクカートリッジIJCの構成を示す外観斜視図
である。インクカートリッジIJCは、図3に示すよう
に、境界線Kの位置でインクタンクITと記録ヘッドI
JHとが分離可能である。インクカートリッジIJCに
はこれがキャリッジHCに搭載されたときには、キャリ
ッジHC側から供給される電気信号を受け取るための電
極(不図示)が設けられており、この電気信号によっ
て、前述のように記録ヘッドIJHが駆動されてインク
が吐出される。
【0023】なお、図3において、500はインク吐出
口列である。また、インクタンクITにはインクを保持
するために繊維質状もしくは多孔質状のインク吸収体が
設けられており、そのインク吸収体によってインクが保
持される。
口列である。また、インクタンクITにはインクを保持
するために繊維質状もしくは多孔質状のインク吸収体が
設けられており、そのインク吸収体によってインクが保
持される。
【0024】なお、記録ヘッドから吐出される液滴はイ
ンクであるとして説明し、さらにインクタンクに収容さ
れる液体はインクであるとして説明したが、その収容物
はインクに限定されるものではない。例えば、記録画像
の定着性や耐水性を高めたり、その画像品質を高めたり
するために記録媒体に対して吐出される処理液のような
ものがインクタンクに収容されていても良い。
ンクであるとして説明し、さらにインクタンクに収容さ
れる液体はインクであるとして説明したが、その収容物
はインクに限定されるものではない。例えば、記録画像
の定着性や耐水性を高めたり、その画像品質を高めたり
するために記録媒体に対して吐出される処理液のような
ものがインクタンクに収容されていても良い。
【0025】<プリントシステム構成の説明>上述した
インクジェットプリンタIJRAを使用したプリントシ
ステムの構成を図4に示す。同図において、100はホ
ストコンピュータ(以下、ホストと称する)であり、プ
リンタ105としてインクジェットプリンタIJRAが
接続されているほか、モニタ106も接続されている。
ホスト100は、ワードプロセッサ,表計算,インター
ネットブラウザ等のアプリケーションソフトウエア10
1と、OS(Operating System)102、アプリケーシ
ョン101によってOS102に発行される出力画像を
示す各種描画命令群(イメージ描画命令、テキスト描画
命令、グラフィックス描画命令)を処理して印刷データ
を作成するプリンタドライバ103、およびアプリケー
ション101が発行する各種描画命令群を処理してモニ
タ106に表示を行なうモニタドライバ104をソフト
ウエアとして備える。
インクジェットプリンタIJRAを使用したプリントシ
ステムの構成を図4に示す。同図において、100はホ
ストコンピュータ(以下、ホストと称する)であり、プ
リンタ105としてインクジェットプリンタIJRAが
接続されているほか、モニタ106も接続されている。
ホスト100は、ワードプロセッサ,表計算,インター
ネットブラウザ等のアプリケーションソフトウエア10
1と、OS(Operating System)102、アプリケーシ
ョン101によってOS102に発行される出力画像を
示す各種描画命令群(イメージ描画命令、テキスト描画
命令、グラフィックス描画命令)を処理して印刷データ
を作成するプリンタドライバ103、およびアプリケー
ション101が発行する各種描画命令群を処理してモニ
タ106に表示を行なうモニタドライバ104をソフト
ウエアとして備える。
【0026】ホスト100は、これらソフトウエアが動
作可能な各種ハードウエアとして中央演算処理装置CP
U108、ハードディスクドライバHD107、ランダ
ムアクセスメモリRAM109、リードオンリーメモリ
ROM110等を備える。
作可能な各種ハードウエアとして中央演算処理装置CP
U108、ハードディスクドライバHD107、ランダ
ムアクセスメモリRAM109、リードオンリーメモリ
ROM110等を備える。
【0027】図4で示される画像処理システムの例とし
て、例えば一般的に普及しているIBM社製のPC-AT互換の
パーソナルコンピュータにMicrosoft社のWindows95をO
Sとして使用し、印刷を行える所望のアプリケーション
をインストールし、モニタとプリンタとを接続した形態
が考えられる。
て、例えば一般的に普及しているIBM社製のPC-AT互換の
パーソナルコンピュータにMicrosoft社のWindows95をO
Sとして使用し、印刷を行える所望のアプリケーション
をインストールし、モニタとプリンタとを接続した形態
が考えられる。
【0028】ホスト100では、モニタに表示された表
示画像にもとづき、アプリケーション101で、文字な
どのテキストに分類されるテキストデータ、図形などの
グラフィックスに分類されるグラフィックスデータ、自
然画などに分類されるイメージ画像データなどを用いて
出力画像データを作成する。そして、出力画像データを
印刷出力するときには、アプリケーション101からO
S102に印刷出力要求を行ない、グラフィックスデー
タ部分はグラフィックス描画命令、イメージ画像データ
部分はイメージ描画命令で構成される出力画像を示す描
画命令群をOS102に発行する。OS102はアプリ
ケーションの出力要求を受け、出力プリンタに対応する
プリンタドライバ103に描画命令群を発行する。プリ
ンタドライバ103はOS102から入力した印刷要求
と描画命令群を処理しプリンタ105で印刷可能な印刷
データを作成してプリンタ105に転送する。プリンタ
105がラスタープリンタである場合は、プリンタドラ
イバ103では、OSからの描画命令に対して順次画像
補正処理を行い、そして順次RGB24ビットページメ
モリにラスタライズし、全ての描画命令をラスタライズ
した後にRGB24ビットページメモリの内容をプリン
タ105が印刷可能なデータ形式、例えばCMYKデー
タに変換を行ないプリンタ105に転送する。
示画像にもとづき、アプリケーション101で、文字な
どのテキストに分類されるテキストデータ、図形などの
グラフィックスに分類されるグラフィックスデータ、自
然画などに分類されるイメージ画像データなどを用いて
出力画像データを作成する。そして、出力画像データを
印刷出力するときには、アプリケーション101からO
S102に印刷出力要求を行ない、グラフィックスデー
タ部分はグラフィックス描画命令、イメージ画像データ
部分はイメージ描画命令で構成される出力画像を示す描
画命令群をOS102に発行する。OS102はアプリ
ケーションの出力要求を受け、出力プリンタに対応する
プリンタドライバ103に描画命令群を発行する。プリ
ンタドライバ103はOS102から入力した印刷要求
と描画命令群を処理しプリンタ105で印刷可能な印刷
データを作成してプリンタ105に転送する。プリンタ
105がラスタープリンタである場合は、プリンタドラ
イバ103では、OSからの描画命令に対して順次画像
補正処理を行い、そして順次RGB24ビットページメ
モリにラスタライズし、全ての描画命令をラスタライズ
した後にRGB24ビットページメモリの内容をプリン
タ105が印刷可能なデータ形式、例えばCMYKデー
タに変換を行ないプリンタ105に転送する。
【0029】<プリンタドライバプロセス>図5は、上
述したプリンタドライバ103における処理概要を示す
図である。同図において、GDIはOS102としてWi
ndows95を採用した際の描画のためのプログラミングイ
ンタフェースである。尚、GDIはアプリケーション1
01とプリンタドライバ103との描画データの受け渡
しを行う関数群とみなしうる。
述したプリンタドライバ103における処理概要を示す
図である。同図において、GDIはOS102としてWi
ndows95を採用した際の描画のためのプログラミングイ
ンタフェースである。尚、GDIはアプリケーション1
01とプリンタドライバ103との描画データの受け渡
しを行う関数群とみなしうる。
【0030】まず、ホスト100上で動作中のアプリケ
ーション101が、印刷の要求を行う。すると、オブジ
ェクト編集部51において、GDIを介して通知された
個別の描画実体、すなわちオブジェクトを編集する。例
えば、発生順に引き渡されたオブジェクトを、実際の印
刷レイアウトに従った配列に並び換える。このとき、オ
ブジェクトは複数のページ情報からなるジョブの単位
で、記憶部52に一旦蓄えられる。この時点で、ホスト
100の制御はアプリケーション101に戻り、プリン
タドライバ103におけるそれ以降の処理は、バックグ
ラウンドによる処理に移行する。
ーション101が、印刷の要求を行う。すると、オブジ
ェクト編集部51において、GDIを介して通知された
個別の描画実体、すなわちオブジェクトを編集する。例
えば、発生順に引き渡されたオブジェクトを、実際の印
刷レイアウトに従った配列に並び換える。このとき、オ
ブジェクトは複数のページ情報からなるジョブの単位
で、記憶部52に一旦蓄えられる。この時点で、ホスト
100の制御はアプリケーション101に戻り、プリン
タドライバ103におけるそれ以降の処理は、バックグ
ラウンドによる処理に移行する。
【0031】一ジョブが終了した時点で、オブジェクト
解析部55は重なったオブジェクトの最上層を検知し、
最終の画像の形成に寄与しない下層のオブジェクトを取
り除くと言った最適化(Optimize)処理を行う。しかる後
に、ページをさらに所定サイズの複数のバンドに分割す
る。即ち、オブジェクトは、上位に位置するものから取
り出され、複数のバンドにまたがって存在するものはバ
ンド毎に分割され、さらに抽象度の低い表現形式である
ディスプレイリスト(Display List)形式に変換された
後、記憶部52に記憶される。
解析部55は重なったオブジェクトの最上層を検知し、
最終の画像の形成に寄与しない下層のオブジェクトを取
り除くと言った最適化(Optimize)処理を行う。しかる後
に、ページをさらに所定サイズの複数のバンドに分割す
る。即ち、オブジェクトは、上位に位置するものから取
り出され、複数のバンドにまたがって存在するものはバ
ンド毎に分割され、さらに抽象度の低い表現形式である
ディスプレイリスト(Display List)形式に変換された
後、記憶部52に記憶される。
【0032】記憶部52に記憶されたディスプレイリス
ト形式のオブジェクトはバンド単位で読み出され、グラ
フィック処理部53でラスタデータに変換される。ラス
タデータは各種コマンドと共にパケットに埋めこまれ、
OS102(Windows95)の制御に従って転送制御部54
からプリンタ105へと渡される。一般に、使用メモリ
量を節約するために、1バンド分のラスタデータをプリ
ンタ105に転送してから、次のバンド分のディスプレ
イリストの処理を開始する。ここで、グラフィック処理
部53はディスプレイリストを解釈実行するモジュール
であり、一般的にBitBLT,Barrel Shifter,ROPなどの
論理演算モジュールからなる。
ト形式のオブジェクトはバンド単位で読み出され、グラ
フィック処理部53でラスタデータに変換される。ラス
タデータは各種コマンドと共にパケットに埋めこまれ、
OS102(Windows95)の制御に従って転送制御部54
からプリンタ105へと渡される。一般に、使用メモリ
量を節約するために、1バンド分のラスタデータをプリ
ンタ105に転送してから、次のバンド分のディスプレ
イリストの処理を開始する。ここで、グラフィック処理
部53はディスプレイリストを解釈実行するモジュール
であり、一般的にBitBLT,Barrel Shifter,ROPなどの
論理演算モジュールからなる。
【0033】<プリンタエンジンプロセス>図6は、プ
リンタ105(プリンタエンジン)における処理概要を
示す図である。ホスト100から送り込まれた最終的な
ビットマップデータは、プリンタ105において記録媒
体上に実際に画像として形成される。図6において、受
信制御部61を介してホスト100から入力されたデー
タは、バッファ62に蓄積される。詳細は後述するが、
バッファ62に蓄積されたデータのうち、コマンドはコ
マンド解析部65へ入力されて解析された後、メカ&シ
ーケンス制御部66で印刷シーケンスが設定され、記録
ヘッド64を制御する。一方、バッファ62内のラスタ
データはシッパ(Shipper)部63に入力され、ラスタ形
式で作成された印刷データを印刷時のドットの配列形式
に変換してから、記録ヘッド64に転送する。尚、図6
における記録ヘッド64が、図2の記録ヘッド1708
に相当する。
リンタ105(プリンタエンジン)における処理概要を
示す図である。ホスト100から送り込まれた最終的な
ビットマップデータは、プリンタ105において記録媒
体上に実際に画像として形成される。図6において、受
信制御部61を介してホスト100から入力されたデー
タは、バッファ62に蓄積される。詳細は後述するが、
バッファ62に蓄積されたデータのうち、コマンドはコ
マンド解析部65へ入力されて解析された後、メカ&シ
ーケンス制御部66で印刷シーケンスが設定され、記録
ヘッド64を制御する。一方、バッファ62内のラスタ
データはシッパ(Shipper)部63に入力され、ラスタ形
式で作成された印刷データを印刷時のドットの配列形式
に変換してから、記録ヘッド64に転送する。尚、図6
における記録ヘッド64が、図2の記録ヘッド1708
に相当する。
【0034】ここで更に図7を参照して、本実施形態の
プリンタ105におけるバッファ62の動作について詳
細に説明する。図7は、バッファ62に流れ込むデータ
を水に例えて、その流れを概念的に示す図である。
プリンタ105におけるバッファ62の動作について詳
細に説明する。図7は、バッファ62に流れ込むデータ
を水に例えて、その流れを概念的に示す図である。
【0035】上述したように、ホスト100においてパ
ケットとして合成されたコマンド及びラスタデータは、
コンポジットストリーム(Composite Stream)71として
プリンタ105へ転送される。プリンタ105において
はまず、受信制御部61内の識別器72において、コン
ポジットストリーム71がコマンドとラスタデータに弁
別され、それぞれがコマンドエントリ(Command Entry)
とラスタエントリ(Raster Entry)に振り分けられてバッ
ファ62に記憶される。
ケットとして合成されたコマンド及びラスタデータは、
コンポジットストリーム(Composite Stream)71として
プリンタ105へ転送される。プリンタ105において
はまず、受信制御部61内の識別器72において、コン
ポジットストリーム71がコマンドとラスタデータに弁
別され、それぞれがコマンドエントリ(Command Entry)
とラスタエントリ(Raster Entry)に振り分けられてバッ
ファ62に記憶される。
【0036】本実施形態におけるバッファ62は、バッ
ファ621(Buff-1),バッファ622(Buff-2),バッフ
ァ623(Buff-3)の3領域からなる。バッファ621は
コマンド用であり、その出力はコマンド解析部65へ渡
される。バッファ622,623はトグルバッファを構
成しており、本実施形態の場合それぞれが一走査分のラ
スタデータを蓄えることができる。バッファ622,6
23のいずれか一方がラスタエントリからデータ蓄積中
であるときには、他方に蓄積されたデータはシッパ63
を経由して記録ヘッド64に払出される。尚、ホスト1
00からのパケット転送速度が十分でない場合には、バ
ッファ622,623のうちデータを出力していたバッ
ファが空になったとしても、データ入力中であるバッフ
ァに一走査分のデータの蓄積が完了しているとは限らな
い。
ファ621(Buff-1),バッファ622(Buff-2),バッフ
ァ623(Buff-3)の3領域からなる。バッファ621は
コマンド用であり、その出力はコマンド解析部65へ渡
される。バッファ622,623はトグルバッファを構
成しており、本実施形態の場合それぞれが一走査分のラ
スタデータを蓄えることができる。バッファ622,6
23のいずれか一方がラスタエントリからデータ蓄積中
であるときには、他方に蓄積されたデータはシッパ63
を経由して記録ヘッド64に払出される。尚、ホスト1
00からのパケット転送速度が十分でない場合には、バ
ッファ622,623のうちデータを出力していたバッ
ファが空になったとしても、データ入力中であるバッフ
ァに一走査分のデータの蓄積が完了しているとは限らな
い。
【0037】本実施形態においては、このようにコマン
ド用バッファとラスタ用バッファが別系統となっている
ため、以下に示す動作を互いに独立して実行することが
できる。
ド用バッファとラスタ用バッファが別系統となっている
ため、以下に示す動作を互いに独立して実行することが
できる。
【0038】(1)コマンド解析部65によるコマンド
の解析 (2)コマンド解析結果に基づくメカ&シーケンス制御
部66による印刷シーケンスのスケジューリング (3)ラスタ用バッファ622,623の対補的な切り
替え 即ち、ラスタ用バッファ622,623へのラスタデー
タの蓄積状況に関わらす、コマンド用バッファ621に
蓄積されたコマンドを解析することができる。
の解析 (2)コマンド解析結果に基づくメカ&シーケンス制御
部66による印刷シーケンスのスケジューリング (3)ラスタ用バッファ622,623の対補的な切り
替え 即ち、ラスタ用バッファ622,623へのラスタデー
タの蓄積状況に関わらす、コマンド用バッファ621に
蓄積されたコマンドを解析することができる。
【0039】ここで後述するように、ホスト100から
転送されてくるパケットを構成するコマンドには、同ラ
スタデータの印刷位置情報(水平/垂直マージン)が含
まれている。従って、本実施形態において一走査分の全
ラスタデータの蓄積完了に先立ってコマンドを解析する
ことにより、キャリッジの走査開始位置を検出すること
ができる。
転送されてくるパケットを構成するコマンドには、同ラ
スタデータの印刷位置情報(水平/垂直マージン)が含
まれている。従って、本実施形態において一走査分の全
ラスタデータの蓄積完了に先立ってコマンドを解析する
ことにより、キャリッジの走査開始位置を検出すること
ができる。
【0040】<印刷動作の詳細説明>図8は、記録媒体
上における印刷動作を示す図である。尚、インクジェト
方式であるプリンタ105の記録ヘッド64は128ノ
ズルを有し、キャリッジの往復共に印刷を行なう、所謂
2パス印刷を行なうとする。図6の(b)に示すよう
に、キャリッジ即ち記録ヘッド64の1走査により、第
0ドット〜第127ドットの画像形成が可能である。従
って、記録ヘッド64による走査を繰り返すことによ
り、例えば図6の(a)に示す画像が記録媒体上に形成
される。尚、記録ヘッド64における128ノズルの所
定分が前後の走査において重なるように、記録媒体の搬
送を制御する。これは、走査毎の境界を目立たなくする
ためである。図9は、印刷対象である1ページが複数の
バンドに分割されている様子を示す図である。例えば、
プリンタドライバ103は、印刷高さが1インチに相当
する単位を1バンドとして、印刷データを分割する。こ
のバンドのサイズは、例えばホスト100のメモリサイ
ズや、ホスト100におけるCPU108の処理速度、
及びオブジェクトデータのサイズ等に基づいて決定され
る。一般に、画像データのバンドへの分割数が少ない
(バンドサイズが大きい)と、一度に消費されるメモリ
量が増大する。反対に、分割数が多い(バンドサイズが
小さい)と、CPU処理時間が長くなってしまうという
特徴がある。
上における印刷動作を示す図である。尚、インクジェト
方式であるプリンタ105の記録ヘッド64は128ノ
ズルを有し、キャリッジの往復共に印刷を行なう、所謂
2パス印刷を行なうとする。図6の(b)に示すよう
に、キャリッジ即ち記録ヘッド64の1走査により、第
0ドット〜第127ドットの画像形成が可能である。従
って、記録ヘッド64による走査を繰り返すことによ
り、例えば図6の(a)に示す画像が記録媒体上に形成
される。尚、記録ヘッド64における128ノズルの所
定分が前後の走査において重なるように、記録媒体の搬
送を制御する。これは、走査毎の境界を目立たなくする
ためである。図9は、印刷対象である1ページが複数の
バンドに分割されている様子を示す図である。例えば、
プリンタドライバ103は、印刷高さが1インチに相当
する単位を1バンドとして、印刷データを分割する。こ
のバンドのサイズは、例えばホスト100のメモリサイ
ズや、ホスト100におけるCPU108の処理速度、
及びオブジェクトデータのサイズ等に基づいて決定され
る。一般に、画像データのバンドへの分割数が少ない
(バンドサイズが大きい)と、一度に消費されるメモリ
量が増大する。反対に、分割数が多い(バンドサイズが
小さい)と、CPU処理時間が長くなってしまうという
特徴がある。
【0041】図10は、一走査分のデータが1ページ内
に配置される際に与えられるパラメータを説明する図で
あり、ページ先頭における一走査の様子を表している。
に配置される際に与えられるパラメータを説明する図で
あり、ページ先頭における一走査の様子を表している。
【0042】図中左上を原点として、キャリッジの一走
査によって形成される画像領域(以降、単位走査領域)
の左上の位置(Location)に対する水平方向のオフセット
を水平マージン(Horizontal Margin)X、垂直方向のそ
れを垂直マージン(Vertical Margin)Yとし、更に、単
位走査領域の水平幅を印刷幅(Swath Length)Ls、垂直
高さを印刷高さ(Swath High)H、単位走査領域に占める
1ラスタの長さをラスタ長(Raster Length)Lrとそれぞ
れ定義している。尚、上述したように、1単位走査領域
は128本のラスタにより構成される。
査によって形成される画像領域(以降、単位走査領域)
の左上の位置(Location)に対する水平方向のオフセット
を水平マージン(Horizontal Margin)X、垂直方向のそ
れを垂直マージン(Vertical Margin)Yとし、更に、単
位走査領域の水平幅を印刷幅(Swath Length)Ls、垂直
高さを印刷高さ(Swath High)H、単位走査領域に占める
1ラスタの長さをラスタ長(Raster Length)Lrとそれぞ
れ定義している。尚、上述したように、1単位走査領域
は128本のラスタにより構成される。
【0043】垂直マージンYおよび水平マージンXは、
ホスト100から転送されるパケット内のコマンドで設
定される値であり、その初期値は0で、一度設定される
と次に更新されるまで同じ値が繰り返し使用される。垂
直マージンYはページ先頭でのみ有効となる値であり、
一方、水平マージンXはページ内で必要に応じて変更可
能である。ただし、水平マージンXの変更によっては、
印刷高さHが記録ヘッド64のノズル総数である128
より小さくなることがある。
ホスト100から転送されるパケット内のコマンドで設
定される値であり、その初期値は0で、一度設定される
と次に更新されるまで同じ値が繰り返し使用される。垂
直マージンYはページ先頭でのみ有効となる値であり、
一方、水平マージンXはページ内で必要に応じて変更可
能である。ただし、水平マージンXの変更によっては、
印刷高さHが記録ヘッド64のノズル総数である128
より小さくなることがある。
【0044】尚、水平マージンX,垂直マージンY,ラ
スタ長Lrはホスト100が管理する値であるが、印刷
高さH及び印刷幅Lsは、プリンタ105が管理する値
である。一般的に、印刷高さHは記録ヘッド64のノズ
ル総数に依存し、印刷幅Lsはある走査に属するラスタ
長Lrの最大値となるように、プリンタ105で制御さ
れる。
スタ長Lrはホスト100が管理する値であるが、印刷
高さH及び印刷幅Lsは、プリンタ105が管理する値
である。一般的に、印刷高さHは記録ヘッド64のノズ
ル総数に依存し、印刷幅Lsはある走査に属するラスタ
長Lrの最大値となるように、プリンタ105で制御さ
れる。
【0045】<パケット構造>図11は、ホスト100
からプリンタ105に転送されるパケットの構成を示す
図である。"Start of packet"はパケットの区切りを補
助的に検出するためのコードを埋めこむもので、本実施
形態では該コードとして"A5A5"を使用する。"Packet le
ngth"は受信制御部61がパケットの長さを検出するた
めに用いるものである。即ち、パケットの区切りは、パ
ケットの長さと"Start of packet"コードの両方で確認
される。"Packet data"はパケットの実質的な内容であ
る。
からプリンタ105に転送されるパケットの構成を示す
図である。"Start of packet"はパケットの区切りを補
助的に検出するためのコードを埋めこむもので、本実施
形態では該コードとして"A5A5"を使用する。"Packet le
ngth"は受信制御部61がパケットの長さを検出するた
めに用いるものである。即ち、パケットの区切りは、パ
ケットの長さと"Start of packet"コードの両方で確認
される。"Packet data"はパケットの実質的な内容であ
る。
【0046】"Packet data"において、"Flag"はコマン
ドの内容を解析するために必要な情報が埋め込まれたも
のであり、例えばコマンドの分類符号である。続く"Com
mand"は、いわゆる処理(Operation)を指示するコードで
あり、上述したように、垂直マージンY及び水平マージ
ンXの情報を含んでいる。そして"Data field"は例えば
処理対象となるデータであり、本実施形態においては一
本分のラスタデータがこれに相当する。
ドの内容を解析するために必要な情報が埋め込まれたも
のであり、例えばコマンドの分類符号である。続く"Com
mand"は、いわゆる処理(Operation)を指示するコードで
あり、上述したように、垂直マージンY及び水平マージ
ンXの情報を含んでいる。そして"Data field"は例えば
処理対象となるデータであり、本実施形態においては一
本分のラスタデータがこれに相当する。
【0047】<本実施形態の効果>以上説明したように
本実施形態によれば、プリンタ105内のバッファ62
において、コマンドデータとラスタデータを蓄積する領
域をそれぞれ独立に備えることにより、ラスタデータよ
りも先に蓄積されたコマンドデータを解析してキャリッ
ジの印刷開始位置を検出することができる。従って、キ
ャリッジはラスタデータ、即ち印刷データの完成を待た
ずに印刷開始位置に向かって移動を開始することができ
る。この移動期間中にも、画像データの形成やその転送
が継続するため、キャリッジが印刷開始位置に到達する
ころには、データの準備を全て整えることができる。
本実施形態によれば、プリンタ105内のバッファ62
において、コマンドデータとラスタデータを蓄積する領
域をそれぞれ独立に備えることにより、ラスタデータよ
りも先に蓄積されたコマンドデータを解析してキャリッ
ジの印刷開始位置を検出することができる。従って、キ
ャリッジはラスタデータ、即ち印刷データの完成を待た
ずに印刷開始位置に向かって移動を開始することができ
る。この移動期間中にも、画像データの形成やその転送
が継続するため、キャリッジが印刷開始位置に到達する
ころには、データの準備を全て整えることができる。
【0048】従って、本実施形態によればキャリッジの
動作が印刷データの完成を待って中断することがなく、
印刷に要する時間を大幅に短縮することが可能となる。
動作が印刷データの完成を待って中断することがなく、
印刷に要する時間を大幅に短縮することが可能となる。
【0049】尚、本実施形態は、走査毎のキャリッジ移
動に時間がかかる装置において、より効果的である。従
って例えば、印刷の際のキャリッジ移動が片方向のみで
ある、所謂1パスのプリンタや、キャリッジの可動範囲
が大きい、即ち大きな印刷範囲を有するプリンタ等に対
して極めて効果的である。
動に時間がかかる装置において、より効果的である。従
って例えば、印刷の際のキャリッジ移動が片方向のみで
ある、所謂1パスのプリンタや、キャリッジの可動範囲
が大きい、即ち大きな印刷範囲を有するプリンタ等に対
して極めて効果的である。
【0050】また、本実施形態で説明したように、画像
形成の大部分をホスト100側において行う、所謂ラス
タドライバ方式の画像形成装置において特に効果的であ
る。具体的には、印刷データの形成の大部分をホスト1
00側で実行し、ラスタデータの形式でプリンタ側に出
力するシステムにおいて、プリンタにキャリッジ一走査
分の全データが蓄積されるまでキャリッジ動作を保留す
ることなく、一走査分のデータの一部が受信できた時点
で、キャリッジの動作シーケンスを先行してスケジュー
リングすることが可能となる。従って、ホスト100内
のラスタドライバが画像を形成する速度や、そのデータ
をプリンタ側に転送する時間が、キャリッジの動作開始
に間に合わないようなシステムにおいて、本実施形態は
特に有効となる。
形成の大部分をホスト100側において行う、所謂ラス
タドライバ方式の画像形成装置において特に効果的であ
る。具体的には、印刷データの形成の大部分をホスト1
00側で実行し、ラスタデータの形式でプリンタ側に出
力するシステムにおいて、プリンタにキャリッジ一走査
分の全データが蓄積されるまでキャリッジ動作を保留す
ることなく、一走査分のデータの一部が受信できた時点
で、キャリッジの動作シーケンスを先行してスケジュー
リングすることが可能となる。従って、ホスト100内
のラスタドライバが画像を形成する速度や、そのデータ
をプリンタ側に転送する時間が、キャリッジの動作開始
に間に合わないようなシステムにおいて、本実施形態は
特に有効となる。
【0051】また更に、印刷対象画像が例えば写真画の
ように大きなデータ量を有し、かつ印刷幅がページ内で
一定である場合に、本実施形態の効果は顕著である。
ように大きなデータ量を有し、かつ印刷幅がページ内で
一定である場合に、本実施形態の効果は顕著である。
【0052】<補足説明>以上説明したの実施形態は、
特にインクジェット記録方式の中でも、インク吐出を行
わせるために利用されるエネルギーとして熱エネルギー
を発生する手段(例えば電気熱変換体やレーザ光等)を
備え、前記熱エネルギーによりインクの状態変化を生起
させる方式を用いることにより記録の高密度化、高精細
化が達成できる。
特にインクジェット記録方式の中でも、インク吐出を行
わせるために利用されるエネルギーとして熱エネルギー
を発生する手段(例えば電気熱変換体やレーザ光等)を
備え、前記熱エネルギーによりインクの状態変化を生起
させる方式を用いることにより記録の高密度化、高精細
化が達成できる。
【0053】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書、同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式はいわゆるオンデマンド
型、コンティニュアス型のいずれにも適用可能である
が、特に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)
が保持されているシートや液路に対応して配置されてい
る電気熱変換体に、記録情報に対応していて膜沸騰を越
える急速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号
を印加することによって、電気熱変換体に熱エネルギー
を発生せしめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさ
せて、結果的にこの駆動信号に1対1で対応した液体
(インク)内の気泡を形成できるので有効である。この
気泡の成長、収縮により吐出用開口を介して液体(イン
ク)を吐出させて、少なくとも1つの滴を形成する。こ
の駆動信号をパルス形状をすると、即時適切に気泡の成
長収縮が行われるので、特に応答性に優れた液体(イン
ク)の吐出が達成でき、より好ましい。
ば、米国特許第4723129号明細書、同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式はいわゆるオンデマンド
型、コンティニュアス型のいずれにも適用可能である
が、特に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)
が保持されているシートや液路に対応して配置されてい
る電気熱変換体に、記録情報に対応していて膜沸騰を越
える急速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号
を印加することによって、電気熱変換体に熱エネルギー
を発生せしめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさ
せて、結果的にこの駆動信号に1対1で対応した液体
(インク)内の気泡を形成できるので有効である。この
気泡の成長、収縮により吐出用開口を介して液体(イン
ク)を吐出させて、少なくとも1つの滴を形成する。こ
の駆動信号をパルス形状をすると、即時適切に気泡の成
長収縮が行われるので、特に応答性に優れた液体(イン
ク)の吐出が達成でき、より好ましい。
【0054】このパルス形状の駆動信号としては、米国
特許第4463359号明細書、同第4345262号
明細書に記載されているようなものが適している。な
お、上記熱作用面の温度上昇率に関する発明の米国特許
第4313124号明細書に記載されている条件を採用
すると、さらに優れた記録を行うことができる。
特許第4463359号明細書、同第4345262号
明細書に記載されているようなものが適している。な
お、上記熱作用面の温度上昇率に関する発明の米国特許
第4313124号明細書に記載されている条件を採用
すると、さらに優れた記録を行うことができる。
【0055】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口、液路、電気熱変換体
の組み合わせ構成(直線状液流路または直角液流路)の
他に熱作用面が屈曲する領域に配置されている構成を開
示する米国特許第4558333号明細書、米国特許第
4459600号明細書を用いた構成も本発明に含まれ
るものである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、
共通するスロットを電気熱変換体の吐出部とする構成を
開示する特開昭59−123670号公報や熱エネルギ
ーの圧力波を吸収する開口を吐出部に対応させる構成を
開示する特開昭59−138461号公報に基づいた構
成としても良い。
書に開示されているような吐出口、液路、電気熱変換体
の組み合わせ構成(直線状液流路または直角液流路)の
他に熱作用面が屈曲する領域に配置されている構成を開
示する米国特許第4558333号明細書、米国特許第
4459600号明細書を用いた構成も本発明に含まれ
るものである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、
共通するスロットを電気熱変換体の吐出部とする構成を
開示する特開昭59−123670号公報や熱エネルギ
ーの圧力波を吸収する開口を吐出部に対応させる構成を
開示する特開昭59−138461号公報に基づいた構
成としても良い。
【0056】さらに、記録装置が記録できる最大記録媒
体の幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録
ヘッドとしては、上述した明細書に開示されているよう
な複数記録ヘッドの組み合わせによってその長さを満た
す構成や、一体的に形成された1個の記録ヘッドとして
の構成のいずれでもよい。
体の幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録
ヘッドとしては、上述した明細書に開示されているよう
な複数記録ヘッドの組み合わせによってその長さを満た
す構成や、一体的に形成された1個の記録ヘッドとして
の構成のいずれでもよい。
【0057】加えて、上記の実施形態で説明した記録ヘ
ッド自体に一体的にインクタンクが設けられたカートリ
ッジタイプの記録ヘッドのみならず、装置本体に装着さ
れることで、装置本体との電気的な接続や装置本体から
のインクの供給が可能になる交換自在のチップタイプの
記録ヘッドを用いてもよい。
ッド自体に一体的にインクタンクが設けられたカートリ
ッジタイプの記録ヘッドのみならず、装置本体に装着さ
れることで、装置本体との電気的な接続や装置本体から
のインクの供給が可能になる交換自在のチップタイプの
記録ヘッドを用いてもよい。
【0058】また、以上説明した記録装置の構成に、記
録ヘッドに対する回復手段、予備的な手段等を付加する
ことは記録動作を一層安定にできるので好ましいもので
ある。これらを具体的に挙げれば、記録ヘッドに対して
のキャッピング手段、クリーニング手段、加圧あるいは
吸引手段、電気熱変換体あるいはこれとは別の加熱素子
あるいはこれらの組み合わせによる予備加熱手段などが
ある。また、記録とは別の吐出を行う予備吐出モードを
備えることも安定した記録を行うために有効である。
録ヘッドに対する回復手段、予備的な手段等を付加する
ことは記録動作を一層安定にできるので好ましいもので
ある。これらを具体的に挙げれば、記録ヘッドに対して
のキャッピング手段、クリーニング手段、加圧あるいは
吸引手段、電気熱変換体あるいはこれとは別の加熱素子
あるいはこれらの組み合わせによる予備加熱手段などが
ある。また、記録とは別の吐出を行う予備吐出モードを
備えることも安定した記録を行うために有効である。
【0059】さらに、記録装置の記録モードとしては黒
色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘッ
ドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによってで
も良いが、異なる色の複色カラー、または混色によるフ
ルカラーの少なくとも1つを備えた装置とすることもで
きる。
色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘッ
ドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによってで
も良いが、異なる色の複色カラー、または混色によるフ
ルカラーの少なくとも1つを備えた装置とすることもで
きる。
【0060】以上説明した実施の形態においては、イン
クが液体であることを前提として説明しているが、室温
やそれ以下で固化するインクであっても、室温で軟化も
しくは液化するものを用いても良く、あるいはインクジ
ェット方式ではインク自体を30°C以上70°C以下
の範囲内で温度調整を行ってインクの粘性を安定吐出範
囲にあるように温度制御するものが一般的であるから、
使用記録信号付与時にインクが液状をなすものであれば
よい。
クが液体であることを前提として説明しているが、室温
やそれ以下で固化するインクであっても、室温で軟化も
しくは液化するものを用いても良く、あるいはインクジ
ェット方式ではインク自体を30°C以上70°C以下
の範囲内で温度調整を行ってインクの粘性を安定吐出範
囲にあるように温度制御するものが一般的であるから、
使用記録信号付与時にインクが液状をなすものであれば
よい。
【0061】加えて、積極的に熱エネルギーによる昇温
をインクの固形状態から液体状態への状態変化のエネル
ギーとして使用せしめることで積極的に防止するため、
またはインクの蒸発を防止するため、放置状態で固化し
加熱によって液化するインクを用いても良い。いずれに
しても熱エネルギーの記録信号に応じた付与によってイ
ンクが液化し、液状インクが吐出されるものや、記録媒
体に到達する時点では既に固化し始めるもの等のよう
な、熱エネルギーの付与によって初めて液化する性質の
インクを使用する場合も本発明は適用可能である。この
ような場合インクは、特開昭54−56847号公報あ
るいは特開昭60−71260号公報に記載されるよう
な、多孔質シート凹部または貫通孔に液状または固形物
として保持された状態で、電気熱変換体に対して対向す
るような形態としてもよい。本発明においては、上述し
た各インクに対して最も有効なものは、上述した膜沸騰
方式を実行するものである。
をインクの固形状態から液体状態への状態変化のエネル
ギーとして使用せしめることで積極的に防止するため、
またはインクの蒸発を防止するため、放置状態で固化し
加熱によって液化するインクを用いても良い。いずれに
しても熱エネルギーの記録信号に応じた付与によってイ
ンクが液化し、液状インクが吐出されるものや、記録媒
体に到達する時点では既に固化し始めるもの等のよう
な、熱エネルギーの付与によって初めて液化する性質の
インクを使用する場合も本発明は適用可能である。この
ような場合インクは、特開昭54−56847号公報あ
るいは特開昭60−71260号公報に記載されるよう
な、多孔質シート凹部または貫通孔に液状または固形物
として保持された状態で、電気熱変換体に対して対向す
るような形態としてもよい。本発明においては、上述し
た各インクに対して最も有効なものは、上述した膜沸騰
方式を実行するものである。
【0062】尚、本実施形態においてはプリンタ105
がインクジェットプリンタである例について説明した
が、本発明は記録ヘッドを搭載したキャリッジが記録媒
体上で移動することによりシリアル印刷を行なうもので
あれば、インクジェット方式に限らず適用可能である。
がインクジェットプリンタである例について説明した
が、本発明は記録ヘッドを搭載したキャリッジが記録媒
体上で移動することによりシリアル印刷を行なうもので
あれば、インクジェット方式に限らず適用可能である。
【0063】また、ホスト100におけるOS102も
Windows95に限定されないことはもちろんである。
Windows95に限定されないことはもちろんである。
【0064】
【他の実施形態】なお、本発明は、複数の機器(例えば
ホストコンピュータ,インタフェイス機器,リーダ,プ
リンタなど)から構成されるシステムに適用しても、一
つの機器からなる装置(例えば、複写機,ファクシミリ
装置など)に適用してもよい。
ホストコンピュータ,インタフェイス機器,リーダ,プ
リンタなど)から構成されるシステムに適用しても、一
つの機器からなる装置(例えば、複写機,ファクシミリ
装置など)に適用してもよい。
【0065】また、本発明の目的は、前述した実施形態
の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記
録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そ
のシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPU
やMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを
読出し実行することによっても、達成されることは言う
までもない。
の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記
録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そ
のシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPU
やMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを
読出し実行することによっても、達成されることは言う
までもない。
【0066】この場合、記憶媒体から読出されたプログ
ラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現するこ
とになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は
本発明を構成することになる。
ラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現するこ
とになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は
本発明を構成することになる。
【0067】プログラムコードを供給するための記憶媒
体としては、例えば、フロッピディスク,ハードディス
ク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,CD
−R,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,ROMな
どを用いることができる。
体としては、例えば、フロッピディスク,ハードディス
ク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,CD
−R,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,ROMな
どを用いることができる。
【0068】また、コンピュータが読出したプログラム
コードを実行することにより、前述した実施形態の機能
が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示
に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレ
ーティングシステム)などが実際の処理の一部または全
部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が
実現される場合も含まれることは言うまでもない。
コードを実行することにより、前述した実施形態の機能
が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示
に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレ
ーティングシステム)などが実際の処理の一部または全
部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が
実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0069】さらに、記憶媒体から読出されたプログラ
ムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボード
やコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わる
メモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に
基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わ
るCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、そ
の処理によって前述した実施形態の機能が実現される場
合も含まれることは言うまでもない。尚、本発明を上記
記憶媒体に適用する場合、その記憶媒体には、先に説明
したフローチャートに対応するプログラムコードを格納
することになる。
ムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボード
やコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わる
メモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に
基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わ
るCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、そ
の処理によって前述した実施形態の機能が実現される場
合も含まれることは言うまでもない。尚、本発明を上記
記憶媒体に適用する場合、その記憶媒体には、先に説明
したフローチャートに対応するプログラムコードを格納
することになる。
【0070】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、記
録ヘッドを搭載したキャリッジの移動を効率的に行なう
ことにより、印刷に要する時間を短縮することが可能と
なる。
録ヘッドを搭載したキャリッジの移動を効率的に行なう
ことにより、印刷に要する時間を短縮することが可能と
なる。
【0071】
【図1】本発明に係る一実施形態におけるインクジェッ
トプリンタの概要構成を示す外観斜視図である。
トプリンタの概要構成を示す外観斜視図である。
【図2】インクジェットプリンタの制御回路の構成を示
すブロック図である。
すブロック図である。
【図3】インクカートリッジの構成を示す外観斜視図で
ある。
ある。
【図4】本実施形態におけるインクジェットプリンタを
使用した印刷システムの構成を示すブロック図である。
使用した印刷システムの構成を示すブロック図である。
【図5】本実施形態におけるプリンタドライバプロセス
の概要を示す図である。
の概要を示す図である。
【図6】本実施形態におけるプリンタエンジンプロセス
の概要を示す図である。
の概要を示す図である。
【図7】プリンタエンジンプロセスにおけるバッファの
動作を概念的に示す図である。
動作を概念的に示す図である。
【図8】記録媒体上における印刷動作を示す図である。
【図9】印刷対象の1ページにおけるバンド分割の様子
を示す図である。
を示す図である。
【図10】一走査分のデータが1ページ内に配置される
際のパラメータを説明する図である。
際のパラメータを説明する図である。
【図11】ホストからプリンタに転送されるデータの構
成を示す図である。
成を示す図である。
61 受信制御部 62 バッファ 63 シッパ 64 記録ヘッド 65 コマンド解析部 66 メカ&シーケンス制御部 621 コマンド用バッファ 622,623 ラスタデータ用バッファ
Claims (21)
- 【請求項1】 記録ヘッドを搭載したキャリッジが記録
媒体上を走査することにより画像形成を行なう画像形成
装置であって、 画像データを前記キャリッジの走査単位で入力する入力
手段と、 前記走査単位の全画像データの入力完了に先立って、既
に入力されている画像データの一部に基づいて前記キャ
リッジの走査開始位置を検出する検出手段と、 該検出された走査開始位置に前記キャリッジを移動する
移動手段と、を有することを特徴とする画像形成装置。 - 【請求項2】 前記検出手段は、画像データに含まれる
所定コマンドを解析することにより、前記キャリッジの
走査開始位置を検出することを特徴とする請求項1記載
の画像形成装置。 - 【請求項3】 前記所定コマンドは、印刷マージン情報
を含むことを特徴とする請求項2記載の画像形成装置。 - 【請求項4】 更に、前記入力手段により入力された画
像データをコマンドデータとラスタデータとに弁別する
弁別手段と、 該弁別されたコマンドデータを保持する第1の保持手段
と、 該弁別されたラスタデータを保持する第2の保持手段
と、を有し、 前記検出手段は、前記第1の保持手段に保持されたコマ
ンドデータに基づいて前記キャリッジの走査開始位置を
検出することを特徴とする請求項1記載の画像形成装
置。 - 【請求項5】 前記第2の保持手段は、それぞれが一走
査分のラスタデータを保持可能な複数のバッファを備え
ることを特徴とする請求項4記載の画像形成装置。 - 【請求項6】 前記複数のバッファのいずれかがデータ
蓄積中である場合に、他のいずれかは蓄積されたデータ
を出力することを特徴とする請求項5記載の画像形成装
置。 - 【請求項7】 前記入力手段は、外部装置から転送され
た画像データを入力することを特徴とする請求項1記載
の画像形成装置。 - 【請求項8】 前記記録ヘッドは、インクを吐出して記
録を行うインクジェット記録ヘッドであることを特徴と
する請求項1に記載の画像形成装置。 - 【請求項9】 前記記録ヘッドは、熱エネルギーを利用
してインクを吐出する記録ヘッドであって、インクに与
える熱エネルギーを発生するための熱エネルギー変換体
を備えていることを特徴とする請求項8に記載の画像形
成装置。 - 【請求項10】 記録ヘッドを搭載したキャリッジが記
録媒体上を走査することにより画像形成を行なう画像形
成装置の制御方法であって、 画像データを前記キャリッジの走査単位で入力する入力
工程と、 前記走査単位の全画像データの入力完了に先立って、既
に入力されている画像データの一部に基づいて前記キャ
リッジの走査開始位置を検出する検出工程と、 該検出された走査開始位置に前記キャリッジを移動する
移動工程と、を有することを特徴とする画像形成装置の
制御方法。 - 【請求項11】 前記検出工程においては、画像データ
に含まれる所定コマンドを解析することにより、前記キ
ャリッジの走査開始位置を検出することを特徴とする請
求項10記載の画像形成装置の制御方法。 - 【請求項12】 前記所定コマンドは、印刷マージン情
報を含むことを特徴とする請求項11記載の画像形成装
置の制御方法。 - 【請求項13】 更に、前記入力手段により入力された
画像データをコマンドデータとラスタデータとに弁別す
る弁別工程と、 該弁別されたコマンドデータを第1の保持手段に保持す
る第1の保持工程と、 該弁別されたラスタデータを第2の保持手段に保持する
第2の保持工程と、を有し、 前記検出工程においては、前記第1の保持手段に保持さ
れたコマンドデータに基づいて前記キャリッジの走査開
始位置を検出することを特徴とする請求項10記載の画
像形成装置の制御方法。 - 【請求項14】 前記入力工程においては、外部装置か
ら転送された画像データを入力することを特徴とする請
求項10記載の画像形成装置の制御方法。 - 【請求項15】 画像データを出力するデータ処理装置
と、記録ヘッドを搭載したキャリッジが記録媒体上を走
査することにより画像形成を行なう画像形成装置とを接
続した画像形成システムであって、 前記データ処理装置は、画像データを前記キャリッジの
走査単位で前記画像形成装置へ転送し、 前記画像形成装置は、 前記データ処理装置から転送されてきた画像データを受
信して保持手段に保持し、 前記キャリッジの走査単位に相当する全画像データの保
持完了に先立って、前記保持手段に既に保持されている
画像データの一部に基づいて前記キャリッジの走査開始
位置を検出し、 該検出された走査開始位置に前記キャリッジを移動する
ことを特徴とする画像形成システム。 - 【請求項16】 前記画像形成装置においては、前記デ
ータ処理装置から転送された画像データに含まれる所定
コマンドを解析することにより、前記キャリッジの走査
開始位置を検出することを特徴とする請求項15記載の
画像形成システム。 - 【請求項17】 前記所定コマンドは、印刷マージン情
報を含むことを特徴とする請求項16記載の画像形成装
置。 - 【請求項18】 前記画像形成装置においては、前記デ
ータ処理装置から受信した画像データをコマンドデータ
とラスタデータとに弁別し、 該弁別されたコマンドデータを第1の保持手段に保持
し、 該弁別されたラスタデータを第2の保持手段に保持し、 前記第1の保持手段に保持されたコマンドデータに基づ
いて前記キャリッジの走査開始位置を検出することを特
徴とする請求項15記載の画像形成システム。 - 【請求項19】 前記データ処理装置はホストコンピュ
ータであることを特徴とする請求項15記載の画像形成
システム。 - 【請求項20】 前記画像形成装置は、インクを吐出し
て記録を行うインクジェットプリンタであることを特徴
とする請求項15記載の画像形成システム。 - 【請求項21】 記録ヘッドを搭載したキャリッジが用
紙上を走査することにより画像形成を行なう画像形成装
置の制御プログラムを記録した記録媒体であって、該制
御プログラムは、 画像データを前記キャリッジの走査単位で入力する入力
工程のコードと、 前記走査単位の全画像データの入力完了に先立って、既
に入力されている画像データの一部に基づいて前記キャ
リッジの走査開始位置を検出する検出工程のコードと、 該検出された走査開始位置に前記キャリッジを移動する
移動工程のコードと、を含むことを特徴とする記録媒
体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10333274A JP2000158757A (ja) | 1998-11-24 | 1998-11-24 | 画像形成装置及びその制御方法、及び画像形成システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10333274A JP2000158757A (ja) | 1998-11-24 | 1998-11-24 | 画像形成装置及びその制御方法、及び画像形成システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000158757A true JP2000158757A (ja) | 2000-06-13 |
Family
ID=18264272
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10333274A Withdrawn JP2000158757A (ja) | 1998-11-24 | 1998-11-24 | 画像形成装置及びその制御方法、及び画像形成システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000158757A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2003008196A1 (en) * | 2001-07-16 | 2003-01-30 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Image data transferring method, image forming device, image printing system |
-
1998
- 1998-11-24 JP JP10333274A patent/JP2000158757A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2003008196A1 (en) * | 2001-07-16 | 2003-01-30 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Image data transferring method, image forming device, image printing system |
CN1329206C (zh) * | 2001-07-16 | 2007-08-01 | 松下电器产业株式会社 | 图象数据转送方法、图象形成装置和印刷系统、图象提供装置 |
US7800770B2 (en) | 2001-07-16 | 2010-09-21 | Panasonic Corporation | Text/Image data transfer method |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20060207 |