JP2000158656A - 液体噴射記録装置およびその製造方法 - Google Patents
液体噴射記録装置およびその製造方法Info
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Abstract
離に起因する故障を低減した、長寿命、高信頼性のサー
マルタイプの液体噴射記録装置を提供する。 【解決手段】 Si基板上に発熱抵抗体部となる多結晶
Si、層間絶縁膜36、金属配線層、表面保護膜41な
どを形成後、層間絶縁膜36および表面保護膜41をド
ライエッチングによって除去し、ピット8を開口させ
る。このとき、開口を発熱抵抗体配列方向に発熱部多結
晶Si32の外側まで広げて形成する。その後、ピット
8を覆うようにして耐液体層40を形成する。耐液体層
40は、発熱部多結晶Si32の外側で凹部を形成す
る。さらに樹脂層42を形成し、このとき樹脂層42の
ピット8の発熱抵抗体配列方向の開口端を凹部に位置さ
せる。段差部48は樹脂層42で覆われ、また段差部4
9は角度が90°より大きくなる。そのため、熱ストレ
ス、膜ストレス、気泡による圧力衝撃を軽減できる。
Description
された液体に熱エネルギーを印加し、液体中に発生する
気泡の成長時の圧力により液体を噴射して記録を行うサ
ーマルタイプの液体噴射記録装置およびその製造方法に
関するものである。
録装置における液体噴射過程の一例の説明図である。図
中、1は流路基板、2は液体流路、3は発熱素子基板、
4は個別電極、5は共通電極、6は発熱抵抗体、7は樹
脂層、8はピット、9はノズル、10は液体、11は気
泡、12は液滴である。流路基板1には、液体流路2と
なる多数の溝が形成される。また発熱素子基板3には、
発熱抵抗体6と、その発熱抵抗体6に電気エネルギーを
供給するための個別電極4および共通電極5が形成さ
れ、その上に樹脂層7が形成される。樹脂層7は、少な
くとも発熱抵抗体6の上部が除去され、ピット8が形成
される。そして流路基板1と発熱素子基板3が位置合わ
せ後、接合されて液体噴射記録装置が形成されている。
この接合によって液体流路2が形成され、その端部がノ
ズル9となる。また、液体流路2には図示しない液体供
給手段から液体10が供給される。
液体10が供給されている状態において、外部から与え
られる画像信号に基づき、駆動すべき発熱抵抗体6に対
して個別電極4および共通電極5により電気エネルギー
を供給する。発熱抵抗体6は、与えられた電気エネルギ
ーを熱エネルギーに変換し、液体流路2中の液体10を
加温する。液体流路2内では、液体10が急激に沸騰
し、図19(B)に示すように気泡11が発生する。発
生した気泡11は液体流路2内で急速に成長する。この
ときの気泡11の成長時の圧力によって、液体流路2内
の液体10は両側に押しやられ、図19(C)に示すよ
うに一方はノズル9から押し出される。
後、図19(D)に示すように気泡11は縮小し、液体
流路2内の液体は発熱抵抗体6へと引かれる方向に力を
受ける。しかし、ノズル9から押し出された液体10は
慣性力によってそのまま移動を続ける。そして一部が液
体流路2内の液体10からちぎれ、図19(E)に示す
ように液滴12として飛翔する。飛翔した液滴12は、
紙などの図示しない被記録媒体に付着し、被記録媒体上
に記録画素を形成する。
射記録装置において発熱素子基板上に形成される発熱抵
抗体を含む電気回路の概略を示す平面図である。図中、
21は駆動素子、22は接地電極である。発熱抵抗体6
は、発熱素子基板3上に多数配列されている。各発熱抵
抗体6には、これらに対して個別に駆動エネルギーを伝
達するための個別電極4と、通常、電源電極配線として
機能する共通電極5が接続されている。
駆動制御するための駆動素子21に接続されている。ま
た駆動素子21の端部にも共通の配線が接続され、通
常、接地電極22として機能する。また、駆動素子21
には図示しない信号線が接続されており、この信号線を
介して画像情報に応じた駆動素子21のON/OFF信
号が送られる。信号線を介してON信号が駆動素子21
に与えられると、駆動素子21がON状態となり、この
ON状態になった駆動素子21に接続されている発熱抵
抗体6に電流が流れ、発熱抵抗体6が発熱することにな
る。
を用いるかは、各種検討されている。その中で多結晶S
iは、通常のMOSLSIプロセスのゲート電極材料と
して用いられるため、LSIロジック回路を搭載した液
体噴射ヘッドにおいては、駆動素子21などのLSIの
ゲート電極と発熱抵抗体6の材料の共通化が可能であ
る。そのため、製造工程を簡略化でき、ひいては低コス
トでヘッドを作製できるという利点があり、検討されて
きた。例えば特公平7−64072号公報などにも記載
されている。また、多結晶Siの抵抗値はn型あるいは
p型の不純物イオン(ドナーもしくはアクセプタ)の注
入量で規定されるため、抵抗値の調整が容易でしかも制
御性が高いという特長もある。
を示す流路方向の断面図、図22は、発熱抵抗体部の一
例を示す拡大平面図、図23は、同じく発熱抵抗体部の
一例を示す流路配列方向の断面図である。図中、31は
発熱抵抗体部、32は発熱部多結晶Si、33は低抵抗
多結晶Si、34はゲート電極、35はソース/ドレイ
ン拡散層、36は層間絶縁膜、37はコンタクトホー
ル、38は金属配線層、39はボンディングパッド、4
0は耐液体層、41は表面保護膜、42は樹脂層、43
はバイパス流路、44はフィールド酸化膜、45はロジ
ック回路領域、46は液体供給口、47はリザーバであ
る。なお、図21は図23におけるA−A’断面図、図
22は図23におけるB−B’断面図である。
晶Siからなる発熱抵抗体部31と、その発熱抵抗体部
31に電力を供給する駆動素子21と、画像情報の信号
処理を行うロジック回路領域45をLSIプロセスを用
いて形成している。
2の領域と低抵抗多結晶Si33の領域とから構成され
ている。発熱部多結晶Si32の領域は主に発熱領域を
規定する。一方、発熱部多結晶Si32の流路方向の両
側に形成されている低抵抗多結晶Si33の領域は、高
抵抗の発熱領域に電力を供給するための領域であり、こ
の領域での発熱を極力避けるため、低抵抗化している。
この領域でたとえ十分な発熱量があっても、その上部に
層間絶縁膜36があるため液体に伝わる熱エネルギーは
小さくなる。そのため、この低抵抗多結晶Si33の領
域は、余分なエネルギーロスを小さくするという点から
あらかじめ多結晶Siに高濃度の不純物イオンを注入
し、抵抗を十分に下げている。
クトホール37を形成した後、金属配線層38を形成
し、パターニングして共通電極5,個別電極4,接地電
極22などの配線を行う。このとき、コンタクトホール
37を介して共通電極5,個別電極4と発熱抵抗体部3
1の低抵抗多結晶Si33の領域とが電気的に接続され
る。さらに表面保護膜41を形成した後、発熱領域の上
部を例えばドライエッチングによって開口させ、ピット
8を形成する。その後、少なくともピット8を覆うよう
に、耐液体層40としてSi窒化膜とTa膜をこの順で
形成する。この耐液体層40は、バイパス流路43の下
部を越えて延在させておく。最後に樹脂層42を形成す
る。このとき、ピット8およびバイパス流路43の部分
を除去する。このようにして、発熱素子基板3が作製さ
れる。
は、層間絶縁膜36および表面保護膜41の2層をエッ
チング除去する。このとき形成される開口の位置を、図
22において太い点線で示している。図21および図2
2からわかるように、ピット8の端部は、液体流路の延
在方向については低抵抗多結晶Si33の上部にくるよ
うに配設されている。また、樹脂層42の開口の端部
は、層間絶縁膜36および表面保護膜41に形成した開
口の端部よりも外側にくるように配設している。この樹
脂層42の開口を図22において太い破線で示してい
る。また、図22および図23に示すように、ピット8
の発熱抵抗体配列方向の端部は、発熱部多結晶Si32
の上部に位置している。また、樹脂層42の開口の端部
は、液体流路の延在方向と同様に、層間絶縁膜36およ
び表面保護膜41に形成した開口の端部よりも外側にく
るように配設している。
発生に寄与する発熱領域は、液体流路の延在する方向で
は発熱部多結晶Si32の端部で規定される。また、発
熱抵抗体配列方向では層間絶縁膜36および表面保護膜
41に形成した開口の端部で規定されることになる。
体噴射記録装置を用いて記録を続けると、実験では2×
108 回程度の駆動で発熱抵抗体部31の破壊が生じ
た。解析の結果、ピット8の発熱抵抗体配列方向側の側
壁と底面との角部を基点に、耐液体層40の構成材料で
あるTa膜が剥がれ、続いてやはり耐液体層40の構成
材料でありTa層の下層に位置するSi窒化膜と、発熱
抵抗体の構成材料である多結晶Siを液体が侵食し、断
線に至らしめることがわかった。このTa膜の剥離によ
る故障の原因としては、発熱抵抗体の発熱に起因する
熱ストレス(熱膨張)、ピット8の段差による膜スト
レス増大効果、気泡の膨張および収縮による圧力衝
撃、などの相乗効果により、耐液体層40の構成材料で
あるTa膜が剥離するためと考えられる。
問題点に鑑みてなされたものであり、ピット8の端部か
らのTa膜の剥離に起因する故障を低減した高信頼性
(長寿命)のサーマルタイプの液体噴射記録装置を提供
することを目的とするものである。
流路の配列方向側の側壁を、発熱抵抗体より外側に配置
したことを特徴とするものである。これによって、ピッ
トの発熱抵抗体配列方向側の側壁と底面との角部は、発
熱領域からはずれるため、熱ストレスを低減することが
できる。そのため、耐液体層の剥離を防止し、故障を低
減して信頼性を向上させることができる。さらに、ピッ
トの液体流路の配列方向側の側壁を発熱抵抗体からはず
すことによって、ピットの発熱抵抗体配列方向側の側壁
と底面との角部はへこみ、発熱抵抗体の陰に隠れるた
め、気泡の成長および収縮時の圧力衝撃を受けにくくな
る。そのため、耐液体層の剥離を防止することができ、
さらに故障を低減して寿命を延ばし信頼性を向上させる
ことができる。
列方向の端部に高抵抗化された領域を形成しておき、ピ
ットの液体流路の配列方向の側壁を、その発熱抵抗体の
高抵抗化された領域の上に配置したことを特徴とするも
のである。このように構成した場合も、高抵抗化された
領域は電流が通らず発熱しないので、ピットの発熱抵抗
体配列方向側の側壁と底面との角部は発熱領域からはず
れ、熱ストレスを低減することができる。そのため、耐
液体層の剥離を防止し、故障を低減して寿命を延ばし、
信頼性を向上させることができる。
態を示す発熱抵抗体配列方向の断面図、図2は、同じく
発熱抵抗体付近の拡大平面図である。図中、図19ない
し図23と同様の部分には同じ符号を付して説明を省略
する。48,49は段差部である。なお、図1は図2に
おけるB−B’断面図である。図2におけるA−A’断
面図は、上述の図21と同じである。
6および表面保護膜41をドライエッチングによって除
去しピット8を開口させる際に、開口を発熱抵抗体配列
方向に発熱抵抗体部31の外側まで広げている。すなわ
ち、図2に太い点線で示す領域を除去し、開口させる。
これによって、ピット8を覆うようにして形成される耐
液体層40は、発熱抵抗体部31の外側で凹部を形成す
る。この凹部には段差部48および段差部49が存在す
る。段差部48は、層間絶縁膜36および表面保護膜4
1の断面を覆う面と底面とから形成される。従来はこの
部分において、表面保護膜41のTa層が剥離してい
た。しかし、このような構成では、発熱抵抗体部31の
発熱部である発熱部多結晶Si32の領域からはずれて
いるので、発熱部で発生する熱による熱ストレスを低減
することができる。また、この段差部48は凹部の奥に
位置するため、気泡の膨張および収縮による圧力衝撃も
受けにくい。
熱抵抗体部31と層間絶縁膜36および表面保護膜41
の端部の間にくるように配設している。すなわち、図1
に示すように樹脂層42の端部が段差部48と段差部4
9の間にくるように形成している。樹脂層42の開口を
図2において太い破線で示している。これにより、段差
部48を樹脂層42によって覆っている。このように構
成することにより、気泡の膨張および収縮による圧力衝
撃から段差部48を保護することができる。また、樹脂
層42と耐液体層40との接合端部は発熱抵抗体部31
より低い凹部に位置するため、気泡の膨張および収縮に
よる圧力衝撃も受けにくく、樹脂層42の剥離も低減で
きる。なお、樹脂層42によって段差部48を覆わない
構成であってもよい。
側壁を覆う面と底面とから形成される。この段差部49
は、図1に示すように実際には段差角度が90゜より大
きくなる。そのため、段差部49にかかる膜ストレス増
大効果は緩和される。またこの段差部49は、気泡の発
生領域である発熱抵抗体部31の中央部から見て発熱部
多結晶Si32の陰にあたるため、気泡の膨張収縮時の
圧力衝撃も緩和される。
ストレスや膜ストレス、気泡の膨張収縮時の圧力衝撃な
どが緩和されるので、耐液体層40の剥離などが発生せ
ず、故障を低減して寿命を延ばし、信頼性を向上させる
ことができる。このような構造をもつ液体噴射記録装置
を実際に試作し、記録寿命の評価を実施した結果、6×
108 回の駆動回数以上の寿命を有することを確認し
た。
例を示す発熱抵抗体配列方向の断面図、図4は、同じく
発熱抵抗体付近の拡大平面図である。図中の符号は図
1,図2と同様である。図3は図4におけるB−B’断
面図である。図4におけるA−A’断面図は、上述の図
21と同じである。
部31ごとに、層間絶縁膜36および表面保護膜41を
除去し、ピット8を開口させた。この変形例では、すべ
ての発熱抵抗体部31について一括開口させた例を示し
ている。層間絶縁膜36および表面保護膜41に形成さ
れる開口は、発熱抵抗体配列方向に延在する帯状の開口
として形成される。耐液体層40を少なくともこの帯状
の開口を覆うように形成した後、樹脂層42によって各
ピット8を分離している。このとき、樹脂層42の発熱
抵抗体配列方向の開口端部を、発熱抵抗体部31よりも
外側に配設する。
については、層間絶縁膜36および表面保護膜41の端
面がないので、図1に見られるような段差部48を排除
することができる。そのため、この部分における耐液体
層40の剥離などの発生を防止することができる。これ
によって故障を低減して寿命を延ばし、信頼性を向上さ
せることができる。
における製造工程の一例を示す工程図である。図中、図
1ないし図4と同様の部分には同じ符号を付してある。
51はゲート酸化膜、52は多結晶Si薄膜、53は導
電性多結晶Si膜である。
るSi基板の表面に、図5(B)に示すように通常のL
OCOS(Local Oxidation of S
i)法を用いてフィールド酸化膜44を形成し、トラン
ジスタ領域を規定する。ここでは、後にロジック回路領
域45および駆動素子21の領域等に相当する領域をフ
ィールド酸化膜44によってそれぞれ分離している。フ
ィールド酸化膜44は、例えば1000℃の水素燃焼酸
化で約1.5μm成長させて形成することができる。こ
のフィールド酸化膜44は、素子分離用としてだけでな
く、後に発熱抵抗体である多結晶Siの下の蓄熱層とし
ても機能させるので、できるだけ厚いことが望ましい。
ランジスタのゲート酸化膜51を形成する。このゲート
酸化膜51は、例えば、1000℃の水素燃焼酸化で約
100nm成長させて形成することができる。
OSトランジスタのゲート電極34と発熱抵抗体部31
の材料となる多結晶Si薄膜52を着膜する。多結晶S
i薄膜52は、例えばCVD(化学的気相成長)法で約
0.4μm着膜させることができる。次に図5(E)に
示す工程において、多結晶Si薄膜52にn型不純物で
あるリンをイオン注入法にて全面に導入する。この段階
で多結晶Si薄膜52は、導電性多結晶Si膜53にな
る。この導電性多結晶Si膜53は、後に発熱部多結晶
Si32となるものである。さらに図5(F)に示す工
程において、発熱部多結晶Si32となる領域をホトリ
ソグラフィー法で形成したレジストで覆い、n型不純物
であるリンをイオン注入し、発熱部多結晶Si32とな
る領域を除く領域を、さらに抵抗の低い導電性多結晶S
i膜53にする。この抵抗の低い導電性多結晶Si膜5
3は、発熱抵抗体部31の低抵抗多結晶Si33あるい
はMOSトランジスタのゲート電極34となるものであ
る。続いて図6(A)に示す工程において、ホトリソグ
ラフィー法とフッ素系のガスを用いたドライエッチング
法を用いて、発熱抵抗体部31と、MOSトランジスタ
のゲート電極34をパターニング(加工)する。発熱抵
抗体部31は、発熱部多結晶Si32および低抵抗多結
晶Si33によって構成される。
MOSトランジスタのソース/ドレイン拡散層35を、
批素のイオン注入法とその後の熱処理にて形成する。続
いて図6(C)に示す工程において、層間絶縁膜36を
形成する。ここでは、層間絶縁膜36として、CVD法
で約600nm着膜したBPSG(Borophosp
ho silicate glass)膜に平坦化のた
めの熱処理を施したものを用いる。
トリソグラフィー法とフッ素系のガスを用いたドライエ
ッチング法にて各素子の電気的接続口となるコンタクト
ホール37を開口する。
属配線層38を形成する。ここでは金属配線層38とし
て、スパッタ法で約1μm着膜したAl−1%Si膜を
用い、パターニングはホトリソグラフィー法と塩素系ガ
スを用いたドライエッチング法で実施した。また図6
(E)以降では、このパターニング後の金属配線層38
を、機能ごとに、個別電極4、共通電極5、接地電極2
2として示している。
面保護膜41として、例えばSiH 4 系ガスを用いたプ
ラズマCVD法で約500nmのSi酸化膜を着膜す
る。
ット8とボンディングパッド39をホトリソグラフィー
法とフッ素系ガスを用いたドライエッチング法で同時に
開口する。ここで、ピット8は異種の2層構造の膜、す
なわち層間絶縁膜36と表面保護膜41(プラズマCV
DSi酸化膜)を除去する。例えばウエットエッチング
法では、いわゆるアンダーカットが発生するため、両者
のエッチングレートを高精度で合わせない限り、形状の
制御が難しい。その点、本発明で用いているドライエッ
チング法による加工では、膜種によらずほぼ垂直に加工
できるため、2層構造の膜でも形状制御性よく加工でき
るという利点がある。
例えば図1,図2に示した例では、発熱抵抗体配列方向
の端部が発熱抵抗体部31の端部をはずれた位置となる
ように形成する。また、図3,図4に示した例の場合に
は、発熱抵抗体配列方向に延在する帯状の溝として形成
することができる。
液体層40を形成する。耐液体層40としては、Si窒
化膜とTa膜を用いることができる。Si窒化膜は、ア
ンモニア系ガスを用いたプラズマCVD法で着膜するこ
とができ、その上にTa膜をスパッタ法で着膜すること
ができる。これら2層膜をホトリソグラフィー法とフッ
素系ガスを用いたプラズマエッチング法でパターニング
する。耐液体層40は、ピット8の凹部を覆うように形
成される。このとき、図1,図2に示す例では、層間絶
縁膜36と表面保護膜41の発熱抵抗体配列方向の端部
が、発熱抵抗体部31からはずれた位置に形成されてい
るので、耐液体層40はこの間の部分で凹部を形成す
る。なお、図3,図4に示す例の場合には、発熱抵抗体
配列方向には連続した膜として、耐液体層40を形成す
ることができる。
極5の上部まで延在させて形成することによって、液体
の浸入による電極の溶解を防止し、長寿命化して信頼性
を向上させることができる。さらに耐液体層40は、バ
イパス流路43の下部を越えて延在させて形成してい
る。これによって、バイパス流路43において内部回路
を保護することができる。
体流路を形成するための樹脂層42を形成する。ここで
は樹脂層42として感光性ポリイミドを用い、露光現像
によりピット8およびバイパス流路43の部分を開口し
た。ピット8の部分の開口は、その発熱抵抗体配列方向
において端部が発熱抵抗体部31よりも外側となる位置
に配置される。図1,図2に示した例では、ピット8の
部分の発熱抵抗体配列方向の開口端部は、耐液体層40
によって発熱抵抗体部31の外側に形成されている凹部
に位置するように形成している。これによって、耐液体
層40の段差部48を保護している。このようにして、
発熱素子基板3の作製を完了する。
あり、例えばSi基板に、発熱抵抗体部31に対応した
液体流路となる溝と、リザーバ47および液体供給口4
6となる貫通孔を形成する。そして、上述のようにして
作製された発熱素子基板3と位置合わせ後、接合する。
これによって、本発明の第1の実施の形態における液体
噴射記録装置が作製される。
発熱抵抗体配列方向の断面図、図9は、同じく発熱抵抗
体付近の拡大平面図である。図中、図1ないし図4と同
様の部分には同じ符号を付して説明を省略する。50は
高抵抗部である。なお、図8は図9におけるB−B’断
面図である。図9におけるA−A’断面図は、上述の図
21と同じである。
Si32の発熱抵抗体配列方向の端部に、発熱部多結晶
Si32よりもさらに高抵抗の高抵抗部50を形成して
いる。この高抵抗部50は、例えばp型の不純物イオン
を注入することによって形成することができる。そし
て、層間絶縁膜36および表面保護膜41を開口してピ
ット8を形成する際に、図8,図9に示すように、開口
の発熱抵抗体配列方向の端部を高抵抗部50上に形成す
る。
Si32に電流が流れるが、電流方向に対して並列に形
成されている高抵抗部50には、抵抗値の違いからほと
んど電流が流れず、この部分での発熱量は少なくなる。
そのため、高抵抗部50上に形成されている段差部48
が受ける熱ストレスを低減することができ、耐液体層4
0の剥離による故障を低減することができる。これによ
って、寿命を延ばし、信頼性を向上させることができ
る。
は、上述の第1の実施の形態における製造方法とほぼ同
様である。高抵抗部50は、例えば図6(B)に示す工
程において、ホトリソグラフィー法とイオン注入法を用
いて形成することができる。図6(B)は、MOSトラ
ンジスタのソース/ドレイン拡散層35を形成する工程
であり、このとき基板コンタクト形成時にp型の不純物
として例えばホウ素(ボロン)をイオン注入する。これ
を利用して高抵抗部50となる領域にp型の不純物を注
入することにより、高抵抗部50の抵抗値を大きくする
ことができる。
ート抵抗値95Ω/□に対して高抵抗部50のシート抵
抗値が510Ω/□になる液体噴射記録装置を試作し、
記録寿命の評価を実施した結果、3×108 回の駆動回
数以上の寿命を有することを確認した。この第2の実施
の形態における構成では上述の第1の実施の形態におけ
る構成ほどの長寿命化は違成できないが、従来の寿命駆
動回数2×108 回の約1.5倍の寿命を達成すること
ができた。
説明する。上述の第1および第2の実施の形態では、1
層の金属配線プロセスを用いた場合の例について示し
た。記録装置の仕様によっては電流を多く流さなくては
ならないものがあるが、この場合には配線による電圧降
下の問題等を抑制するために、電源配線とGND配線を
2層目の金属配線で形成するという方法をとることがで
きる。本発明はこのように2層の金属配線を有する構成
についても適用できるので、その例について説明する。
従来の2層配線を行った液体噴射記録装置の一例におけ
る発熱抵抗体配列方向の断面図、図11は、同じく発熱
抵抗体の拡大平面図である。図中、上述の各図と同様の
部分には同じ符号を付してある。61は第1の層間絶縁
膜、62は第1の金属配線層、63は第2の層間絶縁膜
である。ここで、第1の層間絶縁膜61および第1の金
属配線層62は、層間絶縁膜36および金属配線層38
と同様である。第1の金属配線層62の上部に第2の層
間絶縁膜63を着膜した後に、図示しない第2の金属配
線層を形成し、表面保護層41,耐液体層40,樹脂層
42を順次形成して製造することができる。この例で
は、共通電極5を、発熱抵抗体部31の間を利用して折
り返し、第2の金属配線層に形成される電源配線と接続
している。
では、第1の層間絶縁膜61,第2の層間絶縁膜63,
表面保護膜41の3層を開口させてピット8を形成する
際に、開口の発熱抵抗体配列方向の端部を発熱部多結晶
Si32上に配置していた。そのため、上述のように各
種のストレスや気泡の成長収縮時の圧力衝撃などによ
り、耐液体層40が段差部48において剥離し、故障の
原因となっていた。
す発熱抵抗体配列方向の断面図、図13は、同じく発熱
抵抗体付近の拡大平面図、図14は、同じく流路方向の
断面図である。図中、上述の各図と同様の部分には同じ
符号を付してある。64はVIA開口、65は第2の金
属配線層、66は電源配線、67は接地配線である。な
お、図12は図13におけるB−B’断面図、図14は
図13におけるA−A’断面図である。
縁膜61、第2の層間絶縁膜63、表面保護膜41の3
層をドライエッチングによって除去し、ピット8を開口
させる。このとき、上述の第1の実施の形態と同様に、
開口を発熱抵抗体配列方向に発熱抵抗体部31の外側ま
で広げている。すなわち、図13に太い点線で示す領域
を除去し、開口させる。これによって、ピット8を覆う
ようにして形成される耐液体層40は、発熱抵抗体部3
1の外側で凹部を形成する。この凹部には段差部48お
よび段差部49が存在するため、気泡の膨張収縮による
圧力衝撃を受けにくい。また、段差部48は発熱領域か
ら離れるため、熱ストレスを低減できる。さらに、段差
部49は実際には段差角度が90゜より大きくなるた
め、膜ストレス増大効果は緩和される。このように、各
段差部48,49とも、熱ストレスや膜ストレス、気泡
の膨張収縮時の圧力衝撃などが緩和されるので、耐液体
層40の剥離などが発生せず、故障を低減して寿命を延
ばし、信頼性を向上させることができる。
熱抵抗体部31と、第1の層間絶縁膜61、第2の層間
絶縁膜63、表面保護膜41の端部との間にくるように
配設している。すなわち、図12に示すように樹脂層4
2の端部が段差部48と段差部49の間にくるように形
成している。樹脂層42の開口を図13において太い破
線で示している。これにより、上述の第1の実施の形態
と同様に、段差部48を樹脂層42によって覆ってい
る。このように構成することにより、気泡の膨張および
収縮による圧力衝撃から段差部48を保護することがで
きる。また、樹脂層42と耐液体層40との接合端部は
発熱抵抗体部31より低い凹部に位置するため、気泡の
膨張および収縮による圧力衝撃も受けにくく、樹脂層4
2の剥離も低減できる。なお、樹脂層42によって段差
部48を覆わない構成であってもよい。
装置の第3の実施の形態における製造工程の一例を示す
工程図である。図中、上述の各図と同様の部分には同じ
符号を付している。この第3の実施の形態における発熱
素子基板の製造工程は、上述の第1の実施の形態におけ
る図6(D)に示す工程までは同じであるため、説明を
省略する。ここで、その後の工程においても層間絶縁膜
および金属配線層を別に形成するため、発熱抵抗体部3
1などを形成した後に形成する層間絶縁膜36を第1の
層間絶縁膜61として示す。
実施の形態における図6(E)に示す工程と同様に金属
配線層を形成する工程である。ここでは2層目の金属配
線層と区別するため、金属配線層38を第1の金属配線
層62として示している。ここでは第1の金属配線層6
2として、スパッタ法で約1μm着膜したAl−1%S
i膜を用い、パターニングはホトリソグラフィー法と塩
素系ガスを用いたドライエッチング法で実施した。この
第1の金属配線層62によって形成される共通電極5
は、図12,図13に示すように、発熱抵抗体部31の
ノズル側の低抵抗多結晶Si33から、隣接する発熱抵
抗体部31の間を折り返して配線される。また、個別電
極4は、発熱抵抗体部31の他側の低抵抗多結晶Si3
3と駆動素子21の一端を接続する。接地電極22は、
駆動素子21の他端を電気的に接続している。
第1の金属配線層62と後述する第2の金属配線層65
の間を電気的に絶縁するための第2の層間絶縁膜63を
形成する。ここでは第2の層間絶縁膜63として、シラ
ン系のガスを用いたプラズマCVD法で形成した約70
0nmのSi酸化膜を用いる。
第1の金属配線層62と第2の金属配線層65の接続口
となるいわゆるVIA開口64をホトリソグラフィー法
とフッ素系ガスを用いたドライエッチング法にて開口す
る。VIA開口64は、駆動素子21の他端と接続され
ている接地電極22の上と、共通電極5を折り返した図
示しない端部などに設けられる。また、ボンディングパ
ッド39が形成される位置の第2の層間絶縁膜63も除
去される。
2の金属配線層65を形成する。ここでは第2の金属配
線層65として、スパッタ法で約1μm着膜したAl−
1%Si膜を用い、パターニングはホトリソグラフィー
法と塩素系ガスを用いたドライエッチング法で実施し
た。また、図15(D)以降では、この第2の金属配線
層65を、機能ごとに電源配線66,接地配線67とし
て示している。駆動素子21の接地電極22は、VIA
開口64を介して第2の金属配線層65で形成される接
地配線67に接続されている。また、共通電極5も図示
しないVIA開口を介して第2の金属配線層65で形成
される電源配線66に接続される。なお、第2の金属配
線層65は、ボンディングパッド39の部分にも形成さ
れ、この部分の強度を増している。
第2の金属配線層65等が形成されたデバイス表面を保
護する表面保護膜41を形成する。ここではシラン系の
ガスを用いたプラズマCVD法により、約500nmの
Si酸化膜を形成した。
発熱抵抗体部31の上部の絶縁膜、すなわち第1の層間
絶縁膜61と第2の層間絶縁膜63と表面保護膜41の
3層の膜をホトリソグラフィー法とフッ素系ガスを用い
たドライエッチング法にて除去してピット8を形成す
る。このとき、上述のようにピット8となる開口は、発
熱抵抗体配列方向の端部が発熱抵抗体部31の端部をは
ずれた位置となるように形成する。なお、この工程にお
いて同時にボンディングパッド39の位置も開口する。
耐液体層40を形成する。耐液体層40としては、Si
窒化膜とTa膜の積層膜を用いることができる。Si窒
化膜は、アンモニア系ガスを用いたプラズマCVD法で
着膜することができ、その上にTa膜をスパッタ法で着
膜することができる。これら2層膜をホトリソグラフィ
ー法とフッ素系ガスを用いたプラズマエッチング法でパ
ターニングする。耐液体層40は、ピット8の凹部を覆
うように形成される。このとき、第1の層間絶縁膜6
1、第2の層間絶縁膜63、表面保護膜41の発熱抵抗
体配列方向の端部が、発熱抵抗体部31からはずれた位
置に形成されているので、耐液体層40はこの間の部分
で凹部を形成する。
2および第2の金属配線層65を覆うように形成するこ
とができる。これによって、液体の浸入からこれらの金
属配線層を保護し、断線などを防止することができる。
さらにこの耐液体層40は、バイパス流路43の下部と
なる部分を越えて形成されている。
液体からデバイスを保護するための樹脂層42を形成す
る。ここでは樹脂層42として感光性ポリイミドを用
い、露光現像によりピット8の部分を開口した。ピット
8の部分の発熱抵抗体配列方向の開口端部は、発熱抵抗
体部31の外側となるように形成され、特に耐液体層4
0によって形成されている発熱抵抗体部31をはずれた
凹部に位置するように配置している。このようにして、
発熱素子基板3の作製を完了する。
1の実施の形態と同様であり、例えばSi基板に、発熱
抵抗体部31に対応した液体流路2となる溝と、リザー
バ47となる貫通孔を形成する。貫通孔の開口が液体供
給口46となる。そして、上述のようにして作製された
発熱素子基板3と位置合わせ後、接合する。これによっ
て、図12ないし図14に示すような液体噴射記録装置
が作製される。
す発熱抵抗体配列方向の断面図、図18は、同じく発熱
抵抗体付近の拡大平面図である。図中の符号は上述の各
図と同様である。なお、図17は図18におけるB−
B’断面図である。図18におけるA−A’断面図は、
上述の図14と同じである。
形態で示したような2層の金属配線を用いた構成におい
て、第2の実施の形態で示した構成を適用した例を示し
ている。すなわち、発熱部多結晶Si32の発熱抵抗体
配列方向の端部に、発熱部多結晶Si32よりもさらに
高抵抗の高抵抗部50を形成している。この高抵抗部5
0は、例えばp型の不純物イオンを注入することによっ
て形成することができる。そして、第1の層間絶縁膜6
1、第2の層間絶縁膜63、表面保護膜41を開口して
ピット8を形成する際に、図17,図18に示すよう
に、開口の発熱抵抗体配列方向の端部を高抵抗部50上
に形成する。
に、高抵抗部50での発熱量は少なく、高抵抗部50上
に形成されている段差部48が受ける熱ストレスを低減
することができる。これによって、この第4の実施の形
態においても、耐液体層40の剥離による故障を低減し
て寿命を延ばし、信頼性を向上させることができる。
は、上述の第3の実施の形態における製造方法とほぼ同
様である。高抵抗部50は、上述の第3の実施の形態で
は説明を省略したが、例えば第1の実施の形態で説明し
た図6(B)に示す工程において、MOSトランジスタ
のソース/ドレイン拡散層35等とともに形成すること
ができる。
によれば、発熱抵抗体の上部に形成するピットの発熱抵
抗体配列方向(液体流路配列方向)の端部において、耐
液体層が受ける熱ストレスや膜ストレス、気泡の成長収
縮による圧力衝撃などを低減させることができるので、
耐液体層(例えばTa膜)の剥離とそれに伴う故障を低
減でき、液体噴射記録装置の長寿命化を達成でき、信頼
性を向上させることができるという効果がある。
配列方向の断面図である。
付近の拡大平面図である。
熱抵抗体配列方向の断面図である。
熱抵抗体付近の拡大平面図である。
の一例を示す工程図である。
の一例を示す工程図(続き)である。
の一例を示す工程図(続き)である。
配列方向の断面図である。
付近の拡大平面図である。
の一例における発熱抵抗体配列方向の断面図である。
の一例における発熱抵抗体の拡大平面図である。
体配列方向の断面図である。
体付近の拡大平面図である。
の断面図である。
形態における製造工程の一例を示す工程図である。
形態における製造工程の一例を示す工程図(続き)であ
る。
体配列方向の断面図である。
体付近の拡大平面図である。
る液体噴射過程の一例の説明図である。
において発熱素子基板上に形成される発熱抵抗体を含む
電気回路の概略を示す平面図である。
方向の断面図である。
熱抵抗体部の一例を示す拡大平面図である。
熱抵抗体部の一例を示す流路配列方向の断面図である。
個別電極、5…共通電極、6…発熱抵抗体、7…樹脂
層、8…ピット、9…ノズル、10…液体、11…気
泡、12…液滴、21…駆動素子、22…接地電極、3
1…発熱抵抗体部、32…発熱部多結晶Si、33…低
抵抗多結晶Si、34…ゲート電極、35…ソース/ド
レイン拡散層、36…層間絶縁膜、37…コンタクトホ
ール、38…金属配線層、39…ボンディングパッド、
40…耐液体層、41…表面保護膜、42…樹脂層、4
3…バイパス流路、44…フィールド酸化膜、45…ロ
ジック回路領域、46…液体供給口、47…リザーバ、
48,49…段差部、50…高抵抗部、51…ゲート酸
化膜、52…多結晶Si薄膜、53…導電性多結晶Si
膜、61…第1の層間絶縁膜、62…第1の金属配線
層、63…第2の層間絶縁膜、64…VIA開口、65
…第2の金属配線層、66…電源配線、67…接地配
線。
Claims (16)
- 【請求項1】 複数の液体流路と、前記各液体流路の途
中に凹部として形成されたピットと、該ピットの底面に
設けられた発熱抵抗体を有する液体噴射記録装置におい
て、前記ピットは、前記液体流路の配列方向の側壁が前
記発熱抵抗体より外側に配置されていることを特徴とす
る液体噴射記録装置。 - 【請求項2】 複数の発熱抵抗体が形成された発熱素子
基板と、前記発熱抵抗体に対応して液体の流路が形成さ
れた流路基板とが接合された液体噴射記録装置におい
て、前記発熱素子基板には、前記発熱抵抗体と、1ない
し複数の絶縁膜が積層され、前記発熱抵抗体の発熱領域
上部の前記絶縁膜を除去してピットとして開口させ、該
ピットを覆うように耐液体層が形成され、さらに上層に
樹脂層が形成されて前記ピット部分が除去されており、
前記ピットは、前記発熱抵抗体の配列方向において前記
発熱抵抗体の外側に側壁が配設されていることを特徴と
する液体噴射記録装置。 - 【請求項3】 前記ピットは、前記発熱抵抗体の配列方
向の側壁が前記樹脂層のみにより形成されていることを
特徴とする請求項2に記載の液体噴射記録装置。 - 【請求項4】 複数の液体流路と、前記各液体流路の途
中に凹部として形成されたピットと、該ピットの底面に
設けられた発熱抵抗体を有する液体噴射記録装置におい
て、前記発熱抵抗体は、前記液体流路の配列方向の端部
に高抵抗化された領域が形成されており、前記ピット
は、前記液体流路の配列方向の側壁が前記発熱抵抗体の
前記高抵抗化された領域の上に配置されていることを特
徴とする液体噴射記録装置。 - 【請求項5】 複数の発熱抵抗体が形成された発熱素子
基板と、前記発熱抵抗体に対応して液体の流路が形成さ
れた流路基板とが接合された液体噴射記録装置におい
て、前記発熱素子基板には、前記発熱抵抗体と、1ない
し複数の絶縁膜が積層され、前記発熱抵抗体の発熱領域
上部の前記絶縁膜を除去してピットとして開口させ、該
ピットを覆うように耐液体層が形成され、さらに上層に
樹脂層が形成されて前記ピット部分が除去されており、
前記発熱抵抗体は、前記液体流路の配列方向の端部に高
抵抗化された領域が形成されており、前記ピットは、前
記発熱抵抗体の配列方向の側壁が前記発熱抵抗体の前記
高抵抗化された領域の上に配置されていることを特徴と
する液体噴射記録装置。 - 【請求項6】 前記絶縁膜を除去した開口は、ドライエ
ッチング法で形成されていることを特徴とする請求項2
または請求項3または請求項5に記載の液体噴射記録装
置。 - 【請求項7】 前記発熱抵抗体は、多結晶Siであるこ
とを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれか1項
に記載の液体噴射記録装置。 - 【請求項8】 前記発熱抵抗体は、多結晶Siであり、
前記発熱抵抗体の前記高抵抗化された領域は、イオン注
入法で不純物を導入することによって形成されているこ
とを特徴とする請求項5に記載の液体噴射記録装置。 - 【請求項9】 前記不純物は、ボロンであることを特徴
とする請求項8に記載の液体噴射記録装置。 - 【請求項10】 Si基板上に発熱抵抗体を形成した後
に層間絶縁膜を形成し、前記発熱抵抗体の両端に接続口
となるスルーホールを形成した後に金属配線層を形成
し、続いて金属配線層の表面保護膜を形成し、その後ホ
トリソグラフィー法とドライエッチング法を用いて前記
発熱抵抗体の発熱領域上をピットとして開口させ、この
とき前記発熱抵抗体の配列方向において前記発熱抵抗体
の外側に前記ピットの側壁が配設されるようにし、少な
くとも該開口を耐液体層で覆い、さらに樹脂層を形成し
て発熱素子基板を形成し、前記発熱抵抗体に対応する液
体の流路を形成した流路基板と接合して液体噴射記録装
置を製造することを特徴とする液体噴射記録装置の製造
方法。 - 【請求項11】 Si基板上に発熱抵抗体を形成した後
に第1の層間絶縁膜を形成し、前記発熱抵抗体の両端に
接続口となる第1のスルーホールを形成した後に第1の
金属配線層を形成し、続いて前記第2の層間保護膜を形
成し、前記第1の金属配線層との接続口となる第2のス
ルーホールを形成した後に第2の金属配線層を形成し、
続いて第2の金属配線層の表面保護層を形成し、その後
ホトリソグラフィー法とドライエッチング法を用いて前
記発熱抵抗体の発熱領域上をピットとして開口させ、こ
のとき前記発熱抵抗体の配列方向において前記発熱抵抗
体の外側に前記ピットの側壁が配設されるようにし、少
なくとも該開口を耐液体層で覆い、さらに樹脂層を形成
して発熱素子基板を形成し、前記発熱抵抗体に対応する
液体の流路を形成した流路基板と接合して液体噴射記録
装置を製造することを特徴とする液体噴射記録装置の製
造方法。 - 【請求項12】 前記樹脂層は、前記ピットの前記発熱
抵抗体の配列方向の側壁を覆うように形成することを特
徴とする請求項10または請求項11に記載の液体噴射
記録装置の製造方法。 - 【請求項13】 Si基板上に、その配列方向の端部に
高抵抗化された領域を設けた発熱抵抗体を形成し、続い
て層間絶縁膜を形成し、前記発熱抵抗体の両端に接続口
となるスルーホールを形成した後に金属配線層を形成
し、続いて金属配線層の表面保護膜を形成し、その後ホ
トリソグラフィー法とドライエッチング法を用いて前記
発熱抵抗体の発熱領域上をピットとして開口させ、この
とき前記発熱抵抗体の配列方向において前記発熱抵抗体
の前記高抵抗化された領域上に前記ピットの側壁が配設
されるようにし、少なくとも該開口を耐液体層で覆い、
さらに樹脂層を形成して発熱素子基板を形成し、前記発
熱抵抗体に対応する液体の流路を形成した流路基板と接
合して液体噴射記録装置を製造することを特徴とする液
体噴射記録装置の製造方法。 - 【請求項14】 Si基板上に、その配列方向の端部に
高抵抗化された領域を設けた発熱抵抗体を形成し、続い
て第1の層間絶縁膜を形成し、前記発熱抵抗体の両端に
接続口となる第1のスルーホールを形成した後に第1の
金属配線層を形成し、続いて前記第2の層間保護膜を形
成し、前記第1の金属配線層との接続口となる第2のス
ルーホールを形成した後に第2の金属配線層を形成し、
続いて第2の金属配線層の表面保護層を形成し、その後
ホトリソグラフィー法とドライエッチング法を用いて前
記発熱抵抗体の発熱領域上をピットとして開口させ、こ
のとき前記発熱抵抗体の配列方向において前記発熱抵抗
体の前記高抵抗化された領域上に前記ピットの側壁が配
設されるようにし、少なくとも該開口を耐液体層で覆
い、さらに樹脂層を形成して発熱素子基板を形成し、前
記発熱抵抗体に対応する液体の流路を形成した流路基板
と接合して液体噴射記録装置を製造することを特徴とす
る液体噴射記録装置の製造方法。 - 【請求項15】 前記発熱抵抗体は多結晶Siであり、
該多結晶Siにイオン注入法で不純物を導入することに
よって前記高抵抗化された領域を形成することを特徴と
する請求項13または請求項14に記載の液体噴射記録
装置の製造方法。 - 【請求項16】 前記不純物としてボロンを前記多結晶
Siに導入し、前記高抵抗化された領域を形成すること
を特徴とする請求項15に記載の液体噴射記録装置の製
造方法。
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---|---|---|---|
JP33473198A JP3613318B2 (ja) | 1998-11-25 | 1998-11-25 | 液体噴射記録装置およびその製造方法 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2000158656A true JP2000158656A (ja) | 2000-06-13 |
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JP (1) | JP3613318B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007175989A (ja) * | 2005-12-27 | 2007-07-12 | Seiko Epson Corp | 液体噴射ヘッドの製造方法 |
JP2016198908A (ja) * | 2015-04-08 | 2016-12-01 | キヤノン株式会社 | 液体吐出ヘッド |
-
1998
- 1998-11-25 JP JP33473198A patent/JP3613318B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2007175989A (ja) * | 2005-12-27 | 2007-07-12 | Seiko Epson Corp | 液体噴射ヘッドの製造方法 |
JP2016198908A (ja) * | 2015-04-08 | 2016-12-01 | キヤノン株式会社 | 液体吐出ヘッド |
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