JP2000158219A - 穴加工装置 - Google Patents
穴加工装置Info
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- JP2000158219A JP2000158219A JP10334271A JP33427198A JP2000158219A JP 2000158219 A JP2000158219 A JP 2000158219A JP 10334271 A JP10334271 A JP 10334271A JP 33427198 A JP33427198 A JP 33427198A JP 2000158219 A JP2000158219 A JP 2000158219A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】加工硬化層が発生した場合においても、穴加工
が可能であり、自動で加工を続けることが可能な穴加工
装置を提供する。 【解決手段】切削ドリル駆動手段6aと、切削状態の異
常を検出する切削異常検出手段と9、切削異常の原因を
判断する切削異常判断手段と、切削異常の原因を表示す
る表示手段11とを備えている穴加工装置において、前
記切削異常判断手段に加工硬化層の有無を検出判断する
硬化層検出手段10を設けるとともに、前記装置に、加
工硬化層検出時に前記切削ドリルの送り量を強制的に増
加させ、加工硬化層を通り越してさらに奥層の部分を加
工する切削ドリル駆動制御手段12を設けるようにし
た。
が可能であり、自動で加工を続けることが可能な穴加工
装置を提供する。 【解決手段】切削ドリル駆動手段6aと、切削状態の異
常を検出する切削異常検出手段と9、切削異常の原因を
判断する切削異常判断手段と、切削異常の原因を表示す
る表示手段11とを備えている穴加工装置において、前
記切削異常判断手段に加工硬化層の有無を検出判断する
硬化層検出手段10を設けるとともに、前記装置に、加
工硬化層検出時に前記切削ドリルの送り量を強制的に増
加させ、加工硬化層を通り越してさらに奥層の部分を加
工する切削ドリル駆動制御手段12を設けるようにし
た。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばタービンロ
ータのディスク部のフォークに設けられるピン穴などを
穿設する穴加工装置の改良に係わり、特に穴の穿設が自
動的に行なわれるように形成されている穴加工装置に関
するものである。
ータのディスク部のフォークに設けられるピン穴などを
穿設する穴加工装置の改良に係わり、特に穴の穿設が自
動的に行なわれるように形成されている穴加工装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来一般に採用されている穴加工装置に
も多くの種類があるが、最近においては、数多くの穴を
定められた位置に切削ドリルにより穿つ場合、所定の形
状をした治具を用い、自動的に行うようにしているのが
普通である。例えば、図1(a)および図2に示されて
いるように、タービンロータ1の動翼2を固定する部分
の形状は、くし歯の形状をしており、加工機械を入れづ
らい狭隘部である。
も多くの種類があるが、最近においては、数多くの穴を
定められた位置に切削ドリルにより穿つ場合、所定の形
状をした治具を用い、自動的に行うようにしているのが
普通である。例えば、図1(a)および図2に示されて
いるように、タービンロータ1の動翼2を固定する部分
の形状は、くし歯の形状をしており、加工機械を入れづ
らい狭隘部である。
【0003】このくし歯部には、動翼2を固定あるいは
抜け止めのために、抜け止めピンが打ち込まれるが、こ
のピンを挿入するための穴がタービンロータ1の軸方向
に複数設けられる。このピン穴は、くし歯の各歯に該当
する部分に連ねた形で設けられるため、各歯ごとの穴の
深さはそれほど深くはないが、くし歯全体を考えた場合
には実質的に深穴となる。
抜け止めのために、抜け止めピンが打ち込まれるが、こ
のピンを挿入するための穴がタービンロータ1の軸方向
に複数設けられる。このピン穴は、くし歯の各歯に該当
する部分に連ねた形で設けられるため、各歯ごとの穴の
深さはそれほど深くはないが、くし歯全体を考えた場合
には実質的に深穴となる。
【0004】つまり、深穴加工に対応するために必然的
にドリルの長さも長くなるため、一般の穴あけ機のみの
加工では、回転中のドリルに振れが生じ加工中にドリル
の先端が曲がってしまい、ドリルを破損させてしまうと
ともに、正確な位置に穴をあけることができない。特
に、タービンロータ1のように、鍛造品で溶接補修がで
きない素材では、穴あけ位置のズレは絶対に避けなけれ
ならない。このため、このような穴あけ加工の際には、
被加工物の穴あけ位置に対応するところに、予め穴があ
けられている治具を用いて行われる。
にドリルの長さも長くなるため、一般の穴あけ機のみの
加工では、回転中のドリルに振れが生じ加工中にドリル
の先端が曲がってしまい、ドリルを破損させてしまうと
ともに、正確な位置に穴をあけることができない。特
に、タービンロータ1のように、鍛造品で溶接補修がで
きない素材では、穴あけ位置のズレは絶対に避けなけれ
ならない。このため、このような穴あけ加工の際には、
被加工物の穴あけ位置に対応するところに、予め穴があ
けられている治具を用いて行われる。
【0005】この治具を用いる場合、例えば図1および
図3に示すようなセグメント状の治具8をタービンロー
タ1の動翼固定部3に取付け、特殊な穴あけ装置でピン
穴を形成するようにしている。この穴加工装置は、深穴
用切削ドリルと、切削ドリル駆動装置と、切削ドリルを
X方向、Y方向、Z方向に移動させる移動機構とを備え
ており、ドリルを治具穴に導いた後、ドリルを治具穴に
沿って移動させ穴加工,すなわち穴あけを行う。
図3に示すようなセグメント状の治具8をタービンロー
タ1の動翼固定部3に取付け、特殊な穴あけ装置でピン
穴を形成するようにしている。この穴加工装置は、深穴
用切削ドリルと、切削ドリル駆動装置と、切削ドリルを
X方向、Y方向、Z方向に移動させる移動機構とを備え
ており、ドリルを治具穴に導いた後、ドリルを治具穴に
沿って移動させ穴加工,すなわち穴あけを行う。
【0006】さらに、この穴加工装置は、ドリルの位置
合わせを行った後、自動的に穴あけ加工が行なわれるよ
うに、前記被加工物に穴をあけている際の前記工具の位
置を検出する位置検出手段と、切削異常の際の状況を記
憶しておく切削異常記憶手段と、前記工具(切削ドリ
ル)にかかる荷重が前記予め定められている荷重を超え
た際の荷重および工具の位置と、前記切削異常記憶手段
に記憶されている過去の切削異常の際の状況とを比較し
て、切削異常の原因を判断する切削異常判断手段と、判
断された切削異常の原因を表示する表示手段と、判断さ
れた切削異常の原因に応じて、前記工具の移動位置を前
記移動手段に指示する指示手段とを備えている。
合わせを行った後、自動的に穴あけ加工が行なわれるよ
うに、前記被加工物に穴をあけている際の前記工具の位
置を検出する位置検出手段と、切削異常の際の状況を記
憶しておく切削異常記憶手段と、前記工具(切削ドリ
ル)にかかる荷重が前記予め定められている荷重を超え
た際の荷重および工具の位置と、前記切削異常記憶手段
に記憶されている過去の切削異常の際の状況とを比較し
て、切削異常の原因を判断する切削異常判断手段と、判
断された切削異常の原因を表示する表示手段と、判断さ
れた切削異常の原因に応じて、前記工具の移動位置を前
記移動手段に指示する指示手段とを備えている。
【0007】もう少し具体的に説明すると、通常の切削
では、切削中に切粉がつまったり、あるいはドリル5が
破損することが充分考えられるため、この場合の処理方
法を考慮し、装置のサドル6内に、切削中のドリル5に
かかるスラスト力を検出するスラスト力検知センサが設
置されている。
では、切削中に切粉がつまったり、あるいはドリル5が
破損することが充分考えられるため、この場合の処理方
法を考慮し、装置のサドル6内に、切削中のドリル5に
かかるスラスト力を検出するスラスト力検知センサが設
置されている。
【0008】また、制御する装置(NC装置)のメモリ
内には、切削異常を判断するための基準となる2種のス
ラスト力(レベル1<レベル2)が予め設定されてお
り、この値と検知されたスラスト力とをCPUが比較し
て切削状態を判断している。切削状態の判断では、基本
的には、工具破損、切粉づまり、工具摩耗の3形態を判
断する。
内には、切削異常を判断するための基準となる2種のス
ラスト力(レベル1<レベル2)が予め設定されてお
り、この値と検知されたスラスト力とをCPUが比較し
て切削状態を判断している。切削状態の判断では、基本
的には、工具破損、切粉づまり、工具摩耗の3形態を判
断する。
【0009】次に、この処理に関して、図4に示された
フローチャートにしたがい順次説明する。切削中に、レ
ベル1を超えるスラスト力が検知された場合には、直ち
に割込みがかけられ(ステップ1)、ブザーからアラー
ムが発せられる(ステップ2)。この際、検出されたス
ラスト力がレベル2未満のものか、レベル2以上のもの
かの判断も行ない、レベル2未満であればステップ3に
進み、レベル2以上であれば直ちに”工具破損”をCR
Tに表示させる(ステップ10)。
フローチャートにしたがい順次説明する。切削中に、レ
ベル1を超えるスラスト力が検知された場合には、直ち
に割込みがかけられ(ステップ1)、ブザーからアラー
ムが発せられる(ステップ2)。この際、検出されたス
ラスト力がレベル2未満のものか、レベル2以上のもの
かの判断も行ない、レベル2未満であればステップ3に
進み、レベル2以上であれば直ちに”工具破損”をCR
Tに表示させる(ステップ10)。
【0010】工具破損と他の切削異常状態とは、その際
のスラスト力が異なるので、検知したスラスト力に基づ
き、工具破損か否かが判断される。レベル2未満である
と判断されてステップ3に進むと、現在のドリル5のX
方向およびY方向の座標値を位置検出器から読み込み、
前回アラームが発せられた際のドリル5のX方向および
Y方向の座標値と、読み込んだ座標値とを比較し、相互
間距離Cを算出する(ステップ4)。
のスラスト力が異なるので、検知したスラスト力に基づ
き、工具破損か否かが判断される。レベル2未満である
と判断されてステップ3に進むと、現在のドリル5のX
方向およびY方向の座標値を位置検出器から読み込み、
前回アラームが発せられた際のドリル5のX方向および
Y方向の座標値と、読み込んだ座標値とを比較し、相互
間距離Cを算出する(ステップ4)。
【0011】ステップ5では、この相互間距離Cと予め
定められた距離εと大小関係を判断する。相互間距離C
が予め定めた距離εより大きい場合には、単なる切粉づ
まりと判断して、ステップ6に進み、”切粉づまり”を
CRTに表示させる。また、相互間距離Cが予め定めた
距離ε以下である場合には、工具摩耗であると判断し
て、ステップ11に進み、”工具摩耗”をCRTに表示
させる。
定められた距離εと大小関係を判断する。相互間距離C
が予め定めた距離εより大きい場合には、単なる切粉づ
まりと判断して、ステップ6に進み、”切粉づまり”を
CRTに表示させる。また、相互間距離Cが予め定めた
距離ε以下である場合には、工具摩耗であると判断し
て、ステップ11に進み、”工具摩耗”をCRTに表示
させる。
【0012】一般的に、工具摩耗の際も、切粉づまりが
発生して、単なる切粉づまりの際とほぼ同じスラスト力
が発生するが、工具摩耗の際には、切粉を排除して隣の
ピン穴の切削を開始すると、再び切粉づまりが発生する
可能性が非常に高い。すなわち、切粉づまりが度々起こ
るようであれば、その切粉づまりは、工具摩耗によるも
のであると判断できる。
発生して、単なる切粉づまりの際とほぼ同じスラスト力
が発生するが、工具摩耗の際には、切粉を排除して隣の
ピン穴の切削を開始すると、再び切粉づまりが発生する
可能性が非常に高い。すなわち、切粉づまりが度々起こ
るようであれば、その切粉づまりは、工具摩耗によるも
のであると判断できる。
【0013】そこで、前回アラームが発せられた際のド
リルの位置から、現在のドリルの位置まで距離が近く、
切粉づまりの頻度が多くなれば、工具摩耗と判断するよ
うにしている。“工具摩耗”表示(ステップ11)およ
び“工具破損”表示(ステップ10)した後は、ドリル
を交換するため、ドリルをスタート位置に戻した後(ス
テップ12)、主軸の回転を停止する(ステップ1
3)。装置は待機状態となり(ステップ14)、この間
にドリルの交換を行う。
リルの位置から、現在のドリルの位置まで距離が近く、
切粉づまりの頻度が多くなれば、工具摩耗と判断するよ
うにしている。“工具摩耗”表示(ステップ11)およ
び“工具破損”表示(ステップ10)した後は、ドリル
を交換するため、ドリルをスタート位置に戻した後(ス
テップ12)、主軸の回転を停止する(ステップ1
3)。装置は待機状態となり(ステップ14)、この間
にドリルの交換を行う。
【0014】一方、“切粉づまり”表示した後は(ステ
ップ6)、ドリルをスタート位置に戻してストップす
る。この間に切粉の排出を行う(ステップ8)。その
後、ドリルをアラーム発生位置に戻し、そこから再び加
工をスタートさせる(ステップ9)。以上のように、切
削異常に対して自動的に対応させることで、作業の効率
化を実現している。
ップ6)、ドリルをスタート位置に戻してストップす
る。この間に切粉の排出を行う(ステップ8)。その
後、ドリルをアラーム発生位置に戻し、そこから再び加
工をスタートさせる(ステップ9)。以上のように、切
削異常に対して自動的に対応させることで、作業の効率
化を実現している。
【0015】なお、この種の穴加工装置に関連するもの
としては、例えば特開平5−96410号公報あるいは
特開昭60−85808号公報などが挙げられる。
としては、例えば特開平5−96410号公報あるいは
特開昭60−85808号公報などが挙げられる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うに形成されている穴加工装置であると、被加工物の材
質の硬さに変化がない場合には特に問題になることはな
いのであるが、穴あけ加工の際、加工による熱の影響に
より被加工物の表面が加工硬化をおこし加工硬化層を形
成する場合がある。特に、耐熱合金、ステンレス鋼、高
マンガン鋼、窒化鋼、耐熱鋼等の材料はこの加工硬化層
が形成され易い。
うに形成されている穴加工装置であると、被加工物の材
質の硬さに変化がない場合には特に問題になることはな
いのであるが、穴あけ加工の際、加工による熱の影響に
より被加工物の表面が加工硬化をおこし加工硬化層を形
成する場合がある。特に、耐熱合金、ステンレス鋼、高
マンガン鋼、窒化鋼、耐熱鋼等の材料はこの加工硬化層
が形成され易い。
【0017】加工硬化層が発生した場合の自動加工によ
る加工ステップを見てみると、まず加工硬化層は他の部
分に比べ硬化していることから、加工するためには大き
なスラスト力が必要となる。そのため、スラスト力検知
センサが予め設定されているスラスト力よりも大きな値
を検知し、切削状態が切削異常として判断され、直ちに
切削を中断し工具を戻す動作を行うことになる。
る加工ステップを見てみると、まず加工硬化層は他の部
分に比べ硬化していることから、加工するためには大き
なスラスト力が必要となる。そのため、スラスト力検知
センサが予め設定されているスラスト力よりも大きな値
を検知し、切削状態が切削異常として判断され、直ちに
切削を中断し工具を戻す動作を行うことになる。
【0018】その後、再度加工をスタートさせるわけで
あるが、しかしながら再度加工をスタートさせても、加
工硬化層は除去されていないため、前述同様スラスト力
は設定値よりも大きな値が検知され、再度切削異常とし
て加工が中断される。よって一度加工硬化層が形成され
ると、この動作を繰り返すことになり、これ以上加工が
進まなくなってしまうのである。
あるが、しかしながら再度加工をスタートさせても、加
工硬化層は除去されていないため、前述同様スラスト力
は設定値よりも大きな値が検知され、再度切削異常とし
て加工が中断される。よって一度加工硬化層が形成され
ると、この動作を繰り返すことになり、これ以上加工が
進まなくなってしまうのである。
【0019】本発明はこれに鑑みなされたもので、その
目的とするところは、加工硬化層が発生した場合におい
ても、穴加工が可能であり、自動で加工を続けることが
可能なこの種の穴加工装置を提供することにある。
目的とするところは、加工硬化層が発生した場合におい
ても、穴加工が可能であり、自動で加工を続けることが
可能なこの種の穴加工装置を提供することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、切削
ドリル駆動手段と、切削状態の異常を検出する切削異常
検出手段と、切削異常の原因を判断する切削異常判断手
段と、切削異常の原因を表示する表示手段とを備えてい
る穴加工装置において、前記切削異常判断手段に加工硬
化層の有無を検出判断する硬化層検出手段を設けるとと
もに、前記装置に、加工硬化層検出時に前記切削ドリル
の送り量を強制的に増加させ、加工硬化層を通り越して
さらに奥層の部分を加工する切削ドリル駆動制御手段を
設けるようになし所期の目的を達成するようにしたもの
である。
ドリル駆動手段と、切削状態の異常を検出する切削異常
検出手段と、切削異常の原因を判断する切削異常判断手
段と、切削異常の原因を表示する表示手段とを備えてい
る穴加工装置において、前記切削異常判断手段に加工硬
化層の有無を検出判断する硬化層検出手段を設けるとと
もに、前記装置に、加工硬化層検出時に前記切削ドリル
の送り量を強制的に増加させ、加工硬化層を通り越して
さらに奥層の部分を加工する切削ドリル駆動制御手段を
設けるようになし所期の目的を達成するようにしたもの
である。
【0021】また、この場合、前記硬化層検出手段の加
工硬化層検出が、前記切削ドリルの回転トルク値および
切削ドリルのスラストカ値と予め定められた判別条件と
を比較することにより行われるようにしたものである。
また、前記切削異常判断手段を、前記加工硬化層の有無
の検出判断以外に、切粉づまり、切削ドリルの破損、切
削ドリルの摩耗の形態をも判断するようにしたものであ
る。
工硬化層検出が、前記切削ドリルの回転トルク値および
切削ドリルのスラストカ値と予め定められた判別条件と
を比較することにより行われるようにしたものである。
また、前記切削異常判断手段を、前記加工硬化層の有無
の検出判断以外に、切粉づまり、切削ドリルの破損、切
削ドリルの摩耗の形態をも判断するようにしたものであ
る。
【0022】すなわちこのように形成された穴加工装置
であると、切削異常判断手段に加工硬化層の有無を検出
判断する硬化層検出手段が設けられ、かつ穴加工装置
に、加工硬化層検出時に前記切削ドリルの送り量を強制
的に増加させ、加工硬化層を通り越してさらに奥層の部
分を加工する切削ドリル駆動制御手段が設けられている
ことから、加工硬化層が形成された場合においても、異
常内容が自動的に判別され、かつ切削ドリル駆動制御手
段により切削ドリルの送り量が強制的に増加され、加工
硬化層の削除処理が行なわれることにより、今まで不可
能であった穴あけ加工の自動化を行うことができ、作業
の効率化を実現することができるのである。
であると、切削異常判断手段に加工硬化層の有無を検出
判断する硬化層検出手段が設けられ、かつ穴加工装置
に、加工硬化層検出時に前記切削ドリルの送り量を強制
的に増加させ、加工硬化層を通り越してさらに奥層の部
分を加工する切削ドリル駆動制御手段が設けられている
ことから、加工硬化層が形成された場合においても、異
常内容が自動的に判別され、かつ切削ドリル駆動制御手
段により切削ドリルの送り量が強制的に増加され、加工
硬化層の削除処理が行なわれることにより、今まで不可
能であった穴あけ加工の自動化を行うことができ、作業
の効率化を実現することができるのである。
【0023】
【発明の実施の形態】以下図示した実施例に基づいて本
発明を詳細に説明する。図1にはその穴加工装置の穴加
工状態(タービンロータのフォークピン穴の加工状
態)、および穴加工のフローチャートが示されている。
1が加工されるタービンロータであり、5が切削ドリ
ル、6がサドル、3が動翼固定部で、3a,3b…がそ
の各歯、7がピン穴、8が治具である。
発明を詳細に説明する。図1にはその穴加工装置の穴加
工状態(タービンロータのフォークピン穴の加工状
態)、および穴加工のフローチャートが示されている。
1が加工されるタービンロータであり、5が切削ドリ
ル、6がサドル、3が動翼固定部で、3a,3b…がそ
の各歯、7がピン穴、8が治具である。
【0024】まず、被加工物となるタービンロータ1に
ついて説明する。タービンロータ1の動翼固定部3の形
状は、前述同様その先端部がくし歯形状をなしている。
このくし歯状先端部に、動翼(図示なし)を固定するた
めに、タービンロータ1の軸方向に平行なピン穴7が、
動翼固定部3を形成するくし歯の各歯3a,3b,…3
eに設けられる。このピン穴7が、本実施例において加
工する穴である。なお、穴あけ加工を実施する際に用い
られる治具は、従来のものと同様である。すなわち、治
具8は、くし歯形状の動翼固定部3の形状に対応するよ
うにくし歯状に形成され、また、その正面形状は、図3
に示されているように扇形のセグメント状をなしてい
る。扇形の治具8の要目の部分近傍には、治具8をター
ビンロータ1に取付けるためのホルダ9,10が設けら
れている。
ついて説明する。タービンロータ1の動翼固定部3の形
状は、前述同様その先端部がくし歯形状をなしている。
このくし歯状先端部に、動翼(図示なし)を固定するた
めに、タービンロータ1の軸方向に平行なピン穴7が、
動翼固定部3を形成するくし歯の各歯3a,3b,…3
eに設けられる。このピン穴7が、本実施例において加
工する穴である。なお、穴あけ加工を実施する際に用い
られる治具は、従来のものと同様である。すなわち、治
具8は、くし歯形状の動翼固定部3の形状に対応するよ
うにくし歯状に形成され、また、その正面形状は、図3
に示されているように扇形のセグメント状をなしてい
る。扇形の治具8の要目の部分近傍には、治具8をター
ビンロータ1に取付けるためのホルダ9,10が設けら
れている。
【0025】また、治具8のタービンロータ1のピン穴
7に対応する位置には、治具穴11が穿設されている。
この治具穴11には、治具穴11に内接し、かつピン穴
7の径と同じ内径のブッシュガイド12が装着されてい
る。
7に対応する位置には、治具穴11が穿設されている。
この治具穴11には、治具穴11に内接し、かつピン穴
7の径と同じ内径のブッシュガイド12が装着されてい
る。
【0026】次に本発明となる切削中に異常が発生した
場合の異常内容判別と異常状態の処理について説明す
る。切削中に考えられる切削異常としては、切粉づま
り、切削熱による被加工物における加工硬化層の発生、
ドリル切刃の摩耗および破損の工具寿命が考えられる。
場合の異常内容判別と異常状態の処理について説明す
る。切削中に考えられる切削異常としては、切粉づま
り、切削熱による被加工物における加工硬化層の発生、
ドリル切刃の摩耗および破損の工具寿命が考えられる。
【0027】これらの切削状態を判断するために、切削
異常検出手段,すなわちドリルにかかるトルクおよびス
ラスト力を検出する手段によりそれぞれその値を検出よ
うにする。そのため穴あけ装置には切削中のドリルにか
かるスラスト力を検出するスラスト力検知センサ以外に
切削中のドリルにかかるトルクを検出するトルク検知セ
ンサが設置される。
異常検出手段,すなわちドリルにかかるトルクおよびス
ラスト力を検出する手段によりそれぞれその値を検出よ
うにする。そのため穴あけ装置には切削中のドリルにか
かるスラスト力を検出するスラスト力検知センサ以外に
切削中のドリルにかかるトルクを検出するトルク検知セ
ンサが設置される。
【0028】また、切削加工を制御しているNC装置の
メモリ内には、切削異常を判断するための基準となる2
種のスラスト力(レベル1<レベル2)およびトルク
(レベル3)が予め設定されており、これらと検知され
たスラスト力TおよびトルクMとをCPUが比較して切
削状態が判断される。
メモリ内には、切削異常を判断するための基準となる2
種のスラスト力(レベル1<レベル2)およびトルク
(レベル3)が予め設定されており、これらと検知され
たスラスト力TおよびトルクMとをCPUが比較して切
削状態が判断される。
【0029】ここでは、予め定められた2種類のスラス
ト力およびトルクとしては、一例として、一般的に使用
されるドリルのスラスト力T’およびトルクM’を求め
る計算式(1)および(2)から算出される値をもとに
して定める。レベル1=2T’、レベル2=4T’、レ
ベル3=M’とする。
ト力およびトルクとしては、一例として、一般的に使用
されるドリルのスラスト力T’およびトルクM’を求め
る計算式(1)および(2)から算出される値をもとに
して定める。レベル1=2T’、レベル2=4T’、レ
ベル3=M’とする。
【0030】
【数1】 T’=570Kdf0.85(N) …(1) M’=KD2(0.630+16.84f)(N・cm) …(2) (K:材料係数、D:ドリル直径(mm)、f:送り量
(mm/rev)) 切削状態の判断では、基本的には、工具の破損、工具の
摩耗、切粉づまり、加工硬化層発生の4形態を判断す
る。この処理に関して、図1および図5〜図9に示すフ
ローチャートにしたがって順次説明する。
(mm/rev)) 切削状態の判断では、基本的には、工具の破損、工具の
摩耗、切粉づまり、加工硬化層発生の4形態を判断す
る。この処理に関して、図1および図5〜図9に示すフ
ローチャートにしたがって順次説明する。
【0031】図1において切削中に、レベル1を超える
スラスト力Tが検知された場合には、直ちに割込みがか
けられ(ステップ26)、ブザーからアラームが発せら
れる(ステップ27)。この際、検出されたスラスト力
Tがレベル2未満のものか、レベル2以上のものかの判
断も行ない、レベル2未満であればステップ29に進
み、レベル2以上であれば、ステップ40へ進む。
スラスト力Tが検知された場合には、直ちに割込みがか
けられ(ステップ26)、ブザーからアラームが発せら
れる(ステップ27)。この際、検出されたスラスト力
Tがレベル2未満のものか、レベル2以上のものかの判
断も行ない、レベル2未満であればステップ29に進
み、レベル2以上であれば、ステップ40へ進む。
【0032】レベル2未満であると判断されてステップ
29に進むと、現在のドリルのX方向およびY方向の座
標値を位置検出器から読み込み、前回アラームが発せら
れた際のドリルのX方向およびY方向の座標値と、読み
込んだ座標値とを比較し、相互間距離Cを算出する(ス
テップ30)。
29に進むと、現在のドリルのX方向およびY方向の座
標値を位置検出器から読み込み、前回アラームが発せら
れた際のドリルのX方向およびY方向の座標値と、読み
込んだ座標値とを比較し、相互間距離Cを算出する(ス
テップ30)。
【0033】ステップ31では、この相互間距離Cと予
め定められた距離εと大小関係を判断する。相互間距離
Cが予め定めた距離εより大きい場合には、単なる切粉
づまりと判断して、ステップ32に進み、”切粉づま
り”をCRT96に表示させる。また、相互間距離Cが
予め定めた距離ε以下である場合には、工具摩耗である
と判断して、ステップ36に進み、”工具摩耗”をCR
T96に表示させる。
め定められた距離εと大小関係を判断する。相互間距離
Cが予め定めた距離εより大きい場合には、単なる切粉
づまりと判断して、ステップ32に進み、”切粉づま
り”をCRT96に表示させる。また、相互間距離Cが
予め定めた距離ε以下である場合には、工具摩耗である
と判断して、ステップ36に進み、”工具摩耗”をCR
T96に表示させる。
【0034】一般的に、工具摩耗の際も、切粉づまりが
発生して、単なる切粉づまりの際とほぼ同じスラスト力
が発生する(図6および図7参照)が、工具摩耗の際に
は、切粉を排除して隣のピン穴の切削を開始すると、再
び切粉づまりが発生する可能性が非常に高い。すなわ
ち、切粉づまりが度々起こるようであれば、その切粉づ
まりは、工具摩耗によるものであると判断できる。そこ
で、前回アラームが発せられた際のドリルの位置から、
現在のドリルの位置まで距離が近く、切粉づまりの頻度
が多くなれば、工具摩耗と判断するようにしている。
発生して、単なる切粉づまりの際とほぼ同じスラスト力
が発生する(図6および図7参照)が、工具摩耗の際に
は、切粉を排除して隣のピン穴の切削を開始すると、再
び切粉づまりが発生する可能性が非常に高い。すなわ
ち、切粉づまりが度々起こるようであれば、その切粉づ
まりは、工具摩耗によるものであると判断できる。そこ
で、前回アラームが発せられた際のドリルの位置から、
現在のドリルの位置まで距離が近く、切粉づまりの頻度
が多くなれば、工具摩耗と判断するようにしている。
【0035】“工具摩耗”表示(ステップ36)および
“工具破損”表示(ステップ41)した後は、ドリルを
交換するため、ドリルをスタート位置に戻した後(ステ
ップ37)、主軸の回転を停止する(ステップ38)。
装置は待機状態となり(ステップ39)、この間にドリ
ルの交換を行う。一方、“切粉づまり”表示した後は
(ステップ32)、ドリルをスタート位置に戻してスト
ップする。この間に切粉の排出を行う(ステップ3
4)。
“工具破損”表示(ステップ41)した後は、ドリルを
交換するため、ドリルをスタート位置に戻した後(ステ
ップ37)、主軸の回転を停止する(ステップ38)。
装置は待機状態となり(ステップ39)、この間にドリ
ルの交換を行う。一方、“切粉づまり”表示した後は
(ステップ32)、ドリルをスタート位置に戻してスト
ップする。この間に切粉の排出を行う(ステップ3
4)。
【0036】その後、ドリルをアラーム発生位置に戻
し、そこから再び加工をスタートさせる(ステップ3
5)。工具破損の場合の切削異常状態は、切粉づまりや
工具摩耗の場合に比べ、その際のスラスト力がかなり大
きなものとなるので(図8参照)、検知したスラスト力
Tに基づき切粉づまりおよび工具摩耗と区別して判別す
ることができる。
し、そこから再び加工をスタートさせる(ステップ3
5)。工具破損の場合の切削異常状態は、切粉づまりや
工具摩耗の場合に比べ、その際のスラスト力がかなり大
きなものとなるので(図8参照)、検知したスラスト力
Tに基づき切粉づまりおよび工具摩耗と区別して判別す
ることができる。
【0037】また加工硬化層発生の場合切削異常状態
は、加工硬化層によりドリルの先端が食い込まず、これ
以上ドリルを押し込むことができない状態に陥るので、
スラスト力Tは工具破損の場合と同様、かなり大きな値
が検知される(図9参照)。したがって、予め設定され
た2種のスラスト力と検知したスラスト力Tを比較する
ことにより、発生した切削異常状態を切粉づまりと工具
摩耗、工具破損と加工硬化層の発生に大別することがで
きる。
は、加工硬化層によりドリルの先端が食い込まず、これ
以上ドリルを押し込むことができない状態に陥るので、
スラスト力Tは工具破損の場合と同様、かなり大きな値
が検知される(図9参照)。したがって、予め設定され
た2種のスラスト力と検知したスラスト力Tを比較する
ことにより、発生した切削異常状態を切粉づまりと工具
摩耗、工具破損と加工硬化層の発生に大別することがで
きる。
【0038】また、レベル2以上であると判断されてス
テップ40に進むと、今度は切削異常状態が工具破損に
よるものか加工硬化層の発生によるものか区別するた
め、検出されたトルクMをトルクの基準値レベル3と比
較する。検出されたトルクMがレベル3より大きければ
ステップ41に進み直ちに“工具破損”をCRTに表示
させる。逆にトルクMが小さければ、ステップ42に進
み直ちに“加工硬化層発生”をCRTに表示させる。
テップ40に進むと、今度は切削異常状態が工具破損に
よるものか加工硬化層の発生によるものか区別するた
め、検出されたトルクMをトルクの基準値レベル3と比
較する。検出されたトルクMがレベル3より大きければ
ステップ41に進み直ちに“工具破損”をCRTに表示
させる。逆にトルクMが小さければ、ステップ42に進
み直ちに“加工硬化層発生”をCRTに表示させる。
【0039】工具破損の場合は、異常がない場合に比
べ、工具の切れ味がかなり悪くなることから、切削抵抗
を大きく受けることになり、トルクが大きくなる(図8
参照)。それに対して加工硬化層が発生した場合は、ド
リルの先端が食い込まなくなることからドリルの回転方
向には抵抗を受けなくなり、異常がない場合に比べトル
クが小さくなる(図9参照)。
べ、工具の切れ味がかなり悪くなることから、切削抵抗
を大きく受けることになり、トルクが大きくなる(図8
参照)。それに対して加工硬化層が発生した場合は、ド
リルの先端が食い込まなくなることからドリルの回転方
向には抵抗を受けなくなり、異常がない場合に比べトル
クが小さくなる(図9参照)。
【0040】したがって、検知したトルクMに基づい
て、発生した切削異常状態を工具破損と加工硬化層の発
生とに分別することができる。加工硬化層発生と判断さ
れてステップ43に進むと、加工硬化層を除去するため
ドリルの送り量を増加させる。これは加工硬化層の厚さ
が数百μmと薄いため、ドリルの送り量を強制的に増加
させ、加工硬化層を切削するのではなく、加工硬化層を
通り越してさらに下層の通常状態の部分を加工するよう
にして、加工硬化層を切除することを目的として実施す
る。
て、発生した切削異常状態を工具破損と加工硬化層の発
生とに分別することができる。加工硬化層発生と判断さ
れてステップ43に進むと、加工硬化層を除去するため
ドリルの送り量を増加させる。これは加工硬化層の厚さ
が数百μmと薄いため、ドリルの送り量を強制的に増加
させ、加工硬化層を切削するのではなく、加工硬化層を
通り越してさらに下層の通常状態の部分を加工するよう
にして、加工硬化層を切除することを目的として実施す
る。
【0041】増加後の送り量は、予め加工硬化層の深さ
測定を行い、その深さを超える値に設定する。一例とし
て、加工硬化層の深さがdmm以内と測定された場合
は、切削時の送り量をdmm/rev以上に増加させ、
加工硬化層を超えた領域で切削するようにする。
測定を行い、その深さを超える値に設定する。一例とし
て、加工硬化層の深さがdmm以内と測定された場合
は、切削時の送り量をdmm/rev以上に増加させ、
加工硬化層を超えた領域で切削するようにする。
【0042】加工硬化層が除去できたかの判断は、ステ
ップ28に示すように、送り量増加後のドリルのスラス
ト力Tを検知し、異常切削状態を示すレベル1より小さ
くなったかどうかで判断する。検知したスラスト力Tが
レベル1より小さくなった場合は、加工硬化層を除去し
たと判断され送り量を元に戻す(ステップ45)。
ップ28に示すように、送り量増加後のドリルのスラス
ト力Tを検知し、異常切削状態を示すレベル1より小さ
くなったかどうかで判断する。検知したスラスト力Tが
レベル1より小さくなった場合は、加工硬化層を除去し
たと判断され送り量を元に戻す(ステップ45)。
【0043】以上説明してきたようにこのように形成さ
れた穴加工装置であると、加工硬化層を形成するような
被加工物の穴あけ加工について、切削異常が発生した場
合においても、異常内容を自動的に判別し、処理を行う
ことにより、今まで不可能であった穴あけ加工の自動化
を行うことができ、作業の効率化を実現することができ
るのである。
れた穴加工装置であると、加工硬化層を形成するような
被加工物の穴あけ加工について、切削異常が発生した場
合においても、異常内容を自動的に判別し、処理を行う
ことにより、今まで不可能であった穴あけ加工の自動化
を行うことができ、作業の効率化を実現することができ
るのである。
【0044】
【発明の効果】以上説明してきたように本発明によれ
ば、加工硬化層が発生した場合においても、穴加工が可
能であり、自動で加工を続けることが可能なこの種の穴
加工装置を得ることができる。
ば、加工硬化層が発生した場合においても、穴加工が可
能であり、自動で加工を続けることが可能なこの種の穴
加工装置を得ることができる。
【図1】本発明の穴加工装置の一実施例を示す縦断側面
図および穴加工フローチャートである。
図および穴加工フローチャートである。
【図2】本発明穴加工装置により加工されるタービンロ
ータを示す側面図である。
ータを示す側面図である。
【図3】本発明穴加工装置により加工されるタービンロ
ータを示す正面図である。
ータを示す正面図である。
【図4】従来の穴加工装置における切削異常があった場
合のフローチャートである。
合のフローチャートである。
【図5】本発明に係る一実施例の穴あけ装置における切
削異常があった場合のスラスト力およびトルクの変化を
表す説明図である。
削異常があった場合のスラスト力およびトルクの変化を
表す説明図である。
【図6】本発明に係る一実施例の穴あけ装置における切
削異常があった場合のスラスト力およびトルクの変化を
表す説明図である。
削異常があった場合のスラスト力およびトルクの変化を
表す説明図である。
【図7】本発明に係る一実施例の穴あけ装置における切
削異常があった場合のスラスト力およびトルクの変化を
表す説明図である。
削異常があった場合のスラスト力およびトルクの変化を
表す説明図である。
【図8】本発明に係る一実施例の穴あけ装置における切
削異常があった場合のスラスト力およびトルクの変化を
表す説明図である。
削異常があった場合のスラスト力およびトルクの変化を
表す説明図である。
【図9】本発明に係る一実施例の穴あけ装置における切
削異常があった場合のスラスト力およびトルクの変化を
表す説明図である。
削異常があった場合のスラスト力およびトルクの変化を
表す説明図である。
1…タービンロータ、3…動翼固定部、5…ドリル、6
…サドル、6a…切削ドリル駆動手段、7…ピン穴、8
…治具、11…表示手段、10…硬化層検出手段、12
…切削ドリル駆動制御手段。
…サドル、6a…切削ドリル駆動手段、7…ピン穴、8
…治具、11…表示手段、10…硬化層検出手段、12
…切削ドリル駆動制御手段。
Claims (3)
- 【請求項1】 切削ドリル駆動手段と、切削状態の異常
を検出する切削異常検出手段と、切削異常の原因を判断
する切削異常判断手段と、切削異常の原因を表示する表
示手段とを備えている穴加工装置において、 前記切削異常判断手段に加工硬化層の有無を検出判断す
る硬化層検出手段を設けるとともに、前記装置に、加工
硬化層検出時に前記切削ドリルの送り量を強制的に増加
させ、加工硬化層を通り越してさらに奥層の部分を加工
する切削ドリル駆動制御手段を設けたことを特徴とする
穴加工装置。 - 【請求項2】 前記硬化層検出手段の加工硬化層検出
が、前記切削ドリルの回転トルク値および切削ドリルの
スラストカ値と予め定められた判別条件とを比較するこ
とにより行われるものである請求項1記載の穴加工装
置。 - 【請求項3】 前記切削異常判断手段は、前記加工硬化
層の有無の検出判断以外に、切粉づまり、切削ドリルの
破損、切削ドリルの摩耗の形態を判断するものである請
求項1または2記載の穴加工装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10334271A JP2000158219A (ja) | 1998-11-25 | 1998-11-25 | 穴加工装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10334271A JP2000158219A (ja) | 1998-11-25 | 1998-11-25 | 穴加工装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000158219A true JP2000158219A (ja) | 2000-06-13 |
Family
ID=18275483
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10334271A Pending JP2000158219A (ja) | 1998-11-25 | 1998-11-25 | 穴加工装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000158219A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010221318A (ja) * | 2009-03-23 | 2010-10-07 | Toshiba Mach Co Ltd | 深穴加工方法および深穴加工装置 |
-
1998
- 1998-11-25 JP JP10334271A patent/JP2000158219A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010221318A (ja) * | 2009-03-23 | 2010-10-07 | Toshiba Mach Co Ltd | 深穴加工方法および深穴加工装置 |
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