JP2000158194A - 溝カム機構及び溝カム機構を利用した安全装置を具備するプレス装置 - Google Patents

溝カム機構及び溝カム機構を利用した安全装置を具備するプレス装置

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JP2000158194A
JP2000158194A JP10333556A JP33355698A JP2000158194A JP 2000158194 A JP2000158194 A JP 2000158194A JP 10333556 A JP10333556 A JP 10333556A JP 33355698 A JP33355698 A JP 33355698A JP 2000158194 A JP2000158194 A JP 2000158194A
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press
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Mitsuru Miyazaki
満 宮崎
Takaharu Fujita
敬治 藤田
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    • B30B15/28Arrangements for preventing distortion of, or damage to, presses or parts thereof
    • B30B15/285Arrangements for preventing distortion of, or damage to, presses or parts thereof preventing a full press stroke if there is an obstruction in the working area
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16PSAFETY DEVICES IN GENERAL; SAFETY DEVICES FOR PRESSES
    • F16P5/00Emergency means for rendering ineffective a coupling conveying reciprocating movement if the motion of the driven part is prematurely resisted

Abstract

(57)【要約】 【課題】 検知手段を別個に付設することなくプレスシ
リンダ自体の作動の変化により異物の介在を検知して、
プレス作動を緊急停止するプレス装置の安全装置に使用
することができる溝カム機構を提供すること、及びこの
溝カム機構を用いた緊急停止手段による安全装置を具備
してプレス作業における安全を確保しながら、高価な検
知手段の付設による製品コストの高騰や、構造の複雑化
を回避できるプレス装置を提供する。 【解決手段】 エンドレスに形成された案内溝(13)にカ
ムフォロア(30)が係合し、従節リンク(31)に往復動を与
える溝カムにおいて、前記案内溝(13)を、カムフォロア
(30)が拘束状態で案内される拘束領域(14)と、カムフォ
ロア(30)が従節リンク(31)の往復方向への遊動を自在と
しながら案内される遊動領域(15)とで形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プレス機の安全装
置、さらに詳しくは、プレス作動領域内に手指等の異物
を挟んだ場合に、プレス作動を緊急停止させる安全装置
を備えたプレス装置及びこれに使用される溝カム機構に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、ハトメやボタン、スナップ等
の取付部材を布地や皮、合成樹脂製シート等のシート状
部材に自動的に取り付けるハトメ打ち機や取付け機等の
プレス装置が開発されており、例えばモータ等の駆動力
で間欠回転クラッチを介して確動カムを回転させ、カム
溝に係合するカムフォロアに往復運動を与えて、トグル
ジョイント機構等の倍力機構に取付けられたプレスシリ
ンダを降下させてハトメ等を加締固定するハトメ打ち機
が知られている。
【0003】しかし、例えば上記ハトメ打ち機を使用し
てシート状部材にハトメ等を加締固定する際には、作業
者は取り付けが終了するまでシート状部材に手指を添え
て位置決めしたシート状部材を押さえておかなければな
らず、誤ってプレスシリンダの下に手指を入れたままプ
レス装置を作動させてしまい、手指をプレスシリンダに
押し潰されて大事に至る事故が発生しており非常に危険
である。
【0004】そこで、このような事故を防止するためプ
レス作動を緊急停止する種々の安全装置が提案されてい
るが、いずれの緊急停止手段もプレスを行うプレスシリ
ンダとは別の検知手段がプレスシリンダの近傍に付設さ
れ、プレスシリンダの降下に先だってプレスシリンダの
作動する領域内を検査し、作業者の手指等の異物が入っ
ている場合はこれを検知して、ソレノイド等を用いてク
ラッチを切り、プレス作動を緊急停止させている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、従来の
プレス装置の緊急停止手段が検知体を別個に付設するの
は、モータ等の駆動力をプレスシリンダに伝達する機構
そのものには、プレスシリンダの降下を妨げる手指等の
異物を検知する、外的阻止力の検知手段を設けることが
できない点に理由がある。
【0006】すなわち、従来のプレス装置は、全行程で
所定の動きを確実に行う確動カムを駆動力伝達に使用し
ており、プレスシリンダは確動カムにより全行程で作用
力をもって所定の動きをすることが期されているため、
異物の介在による外的阻止力が発生したことをプレスシ
リンダの作動が阻害されるようにして検知することがで
きないのである。
【0007】しかし、従来のように検知手段をプレスシ
リンダとは別個に付設し、緊急停止手段を付加したプレ
ス装置では、高価な検知手段の付設による製品コストの
高騰や構造の複雑化を招来し、またプレス作業の度に検
知手段による安全確認が行われるため、作業能率の向上
が図れず、さらに金型の点検や交換の作業の邪魔となっ
て作業性を損なうなどの問題がある。
【0008】そこで本発明は、検知手段を別個に付設す
ることなくプレスシリンダ自体の作動の変化により異物
の介在を検知して、プレス作動を緊急停止するプレス装
置の安全装置に使用することができる溝カム機構を提供
すること、及びこの溝カムを用いた緊急停止手段による
安全装置を具備してプレス作業における安全を確保しな
がら、高価な検知手段の付設による製品コストの高騰や
構造の複雑化を回避できるプレス装置を提供することを
課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】一般にプレス装置のプレ
スシリンダは下死点近傍までは大きな作用力は必要とさ
れず、プレスシリンダが取付部材に接触した後で加締固
定等に必要な作用力を発生すればよいため、作用力が必
要となる範囲において溝カムのカムフォロアに作用力を
及ぼすとともに、大きな作用力を必要としない範囲にお
いてはカムフォロアの動きを拘束しない領域を形成し、
プレスシリンダの下に手指等の異物が介在するときはプ
レスシリンダの移動が妨げられるようにしてこれを検知
できる溝カムの構造とすればよい。
【0010】そこで本発明にかかる溝カムは、エンドレ
スに形成された案内溝にカムフォロアが係合し、従節リ
ンクに往復動を与える溝カムにおいて、前記案内溝を、
カムフォロアが拘束状態で案内される拘束領域と、カム
フォロアが従節リンクの往復方向への遊動を自在としな
がら案内される遊動領域とで形成した溝カム機構を基本
とする。
【0011】また、案内溝の遊動領域におけるカムフォ
ロアが、案内溝を形成する内カムと外カムのうち、外カ
ム面に押圧付勢手段により接触するようにしてもよい。
【0012】さらに、内カムのカム半径が最大となる部
分を作用部とし、その前行程部分の内カムと外カムとの
間に、カムフォロアが従節リンクの往復方向へ遊動自在
となる遊動領域を設け、前記作用部の後行程部分では外
カムの半径を減少させてカムフォロアを溝カムの中心方
向に復動させるようにしてもよい。
【0013】また、間欠回転運動用の溝カム機構は、駆
動力を間欠回転として伝達する間欠回転クラッチが、エ
ンドレスに形成された前記案内溝を拘束領域と遊動領域
とで形成した溝カムと連動しており、案内溝の遊動領域
におけるカムフォロアが、案内溝を形成する内カムと外
カムのうち、外カム面に押圧付勢手段により付勢され
て、所定位置まで移動した場合に、カムフォロアと機械
的手段又は電気的手段で連動する間欠回転クラッチの緊
急停止手段が解除されて溝カムに駆動力を伝達し、カム
フォロアが所定位置まで移動しない場合には、前記間欠
回転クラッチの緊急停止手段が解除されず、溝カムの回
動を緊急停止することを基本とする。
【0014】また、上記溝カムを用いた緊急停止手段に
よる安全装置を具備したプレス装置は、溝カムとプレス
シリンダがリンク機構により連結され、間欠回転クラッ
チを介した駆動力で前記溝カムを回転して前記プレスシ
リンダをプレス作動させるプレス装置において、エンド
レスに形成された前記案内溝を拘束領域と遊動領域とで
形成し、カムフォロアが前記遊動領域にあって、且つ押
圧付勢手段によりリンク機構に付勢力を付与してプレス
シリンダが所定位置まで移動した場合に、前記リンク機
構と機械的手段又は電気的手段で連動する間欠回転クラ
ッチの緊急停止手段が解除されてプレスシリンダにプレ
ス作用力を付与し、外的阻止力によりプレスシリンダが
所定位置まで移動しない場合には、前記間欠回転クラッ
チの緊急停止手段が解除されず、プレスシリンダの移動
を緊急停止することを基本とする。
【0015】
【発明の効果】本発明に係る溝カム及びこれを使用した
プレス装置によれば、まず、請求項1記載の溝カム機構
は、案内溝(13)を、カムフォロア(30)が拘束状態で案内
される拘束領域(14)と、カムフォロア(30)が従節リンク
(31)の往復方向への遊動を自在としながら案内される遊
動領域(15)とで形成したことにより、作用力を必要とす
る範囲においてカムフォロア(30)に作用力を及ぼすとと
もに、作用力を必要としない範囲においてはカムフォロ
ア(30)が自由に遊動できる遊動領域(15)を形成して、カ
ムフォロア(30)に連動するプレスシリンダ(5) の作動領
域内に手指(F) 等の異物が介在するときは、プレスシリ
ンダ(5) が移動せずに異物の存在を検知することがで
き、プレス作動を緊急停止するプレス装置の安全装置に
使用することができる。
【0016】また、請求項2記載の溝カム機構によれ
ば、案内溝(13)の遊動領域(15)におけるカムフォロア(3
0)が、案内溝(13)を形成する内カム(11)と外カム(12)の
うち、外カム面(12a) に押圧付勢手段により接触するこ
とによって、カムフォロア(30)にリンク機構を介して連
結されるプレスシリンダ(5) を所定位置まで移動させ、
該プレスシリンダ(5) の作動領域内に手指(F) 等の異物
が介在するときはプレスシリンダ(5) が移動せずに異物
の存在を検知することができ、プレス作動を緊急停止す
るプレス装置の安全装置に使用することができる。
【0017】また、請求項3記載の溝カム機構によれ
ば、作用部(19)の前行程部分に、内カム(11)と外カム(1
2)との間に、遊動領域(15)を設け、前記作用部(19)の後
行程部分では外カム(12)の半径を減少させたことによ
り、遊動領域(15)の範囲においてはプレスシリンダ(5)
を押圧付勢手段等を用いて所定位置まで降下させ、そこ
から溝カム(10)の作用部(19)により大きな作用力を発生
させるとともに、プレスシリンダ(5) の作動領域内に手
指(F) 等の異物が介在するときは、プレスシリンダ(5)
の移動が妨げられるようにしてこれを検知することがで
き、プレス作動を緊急停止するプレス装置の安全装置に
使用することができる。
【0018】また、請求項4記載の溝カム機構によれ
ば、溝カムと間欠回転クラッチ(50)を連動させ、遊動領
域(15)におけるカムフォロア(30)が付勢されて、所定位
置まで移動した場合に、カムフォロア(30)と機械的手段
又は電気的手段で連動する間欠回転クラッチ(50)の緊急
停止手段が解除されて溝カムに駆動力を伝達し、カムフ
ォロア(30)が所定位置まで移動しない場合には、前記間
欠回転クラッチ(50)の緊急停止手段が解除されず、溝カ
ムの回動を緊急停止するため、プレスシリンダ(5) の作
動領域内に手指(F) 等の異物が介在してカムフォロア(3
0)の移動が妨げられた場合に、これを検知して、溝カム
の回動を緊急停止することができ、プレス作動を緊急停
止するプレス装置の安全装置に使用することができる。
【0019】さらに、請求項5記載のプレス装置によれ
ば、プレスシリンダ(5) が所定位置まで移動した場合
に、前記リンク機構と機械的手段又は電気的手段で連動
する間欠回転クラッチ(50)の緊急停止手段が解除されて
プレスシリンダ(5) にプレス作用力を付与し、外的阻止
力によりプレスシリンダ(5) が所定位置まで移動しない
場合には、前記間欠回転クラッチ(50)の緊急停止手段が
解除されず、プレスシリンダ(5) の移動を緊急停止する
ことにより、検知手段を別個に付設することなくプレス
シリンダ(5) 自体の作動の変化により異物の介在を検知
して、プレス作動を緊急停止する安全装置を具備するこ
とができる。
【0020】以上により、検知手段を別個に付設するこ
となくプレスシリンダ自体の作動の変化により異物の介
在を検知して、プレス作動を緊急停止するプレス装置の
安全装置に使用できる溝カム機構を提供することができ
るとともに、この溝カム機構を用いた緊急停止手段によ
る安全装置を具備してプレス作業における安全を確保し
ながら、高価な検知手段の付設による製品コストの高騰
や構造の複雑化を回避できるプレス装置を提供すること
ができる。
【0021】
【発明の実施の形態及び実施例】(実施例1)本発明の
実施例1に係るハトメ打ち機を図に基づいて説明する
と、図1は実施例1に係るハトメ打ち機の正面図、図2
は図1のAーA線において切断した幅方向の中央断面
図、図3は図1におけるBーB断面図、図4は図2の溝
カム(10)、リンク及びプレスシリンダ(5) を拡大したも
のであって、プレスシリンダ(5) が上死点にある場合の
側面図、図5は図4の溝カム(10)、リンク及びプレスシ
リンダ(5) であって、溝カム(10)の回動開始直後の側面
図、図6は空転状態の間欠回転クラッチ(50)であって、
駆動外輪(51)と従動内輪(52)及びその停止板(54)の側面
図、図7は起動直後の間欠回転クラッチ(50)であって、
駆動外輪(51)と従動内輪(52)及びその停止板(54)の側面
図、図8は緊急停止状態の間欠回転クラッチ(50)であっ
て、駆動外輪(51)と従動内輪(52)及びその停止板(54)の
側面図、図9は起動直後の溝カム(10)と間欠回転クラッ
チ(50)の側面図、図10は安全確認後の溝カム(10)と間
欠回転クラッチ(50)の側面図、図11は緊急停止手段作
動後の溝カム(10)と間欠回転クラッチ(50)の側面図であ
って、図1、2に示すように、基台(1) の左右から連続
して立設した装置基体(2) をフレームで支えて装置基体
(2) 間に装置収装空間を確保し、間欠回転クラッチ(50)
と溝カム(10)を軸着した駆動主軸(8) を横架軸支し、該
駆動主軸(8) の下方にモータ(3) を付設して駆動ベルト
(4) で前記間欠回転クラッチ(50)に駆動力を伝達すると
ともに、前記溝カム(10)と上潰し駒(6) を装着したプレ
スシリンダ(5) をリンク機構で連結し、これらを覆う装
置外体(図示省略)を覆設した構成であって、作動スイ
ッチをオンにすることで間欠回転クラッチ(50)が繋が
り、安全状態が確認されると溝カム(10)と機械的手段で
連結された間欠回転クラッチ(50)の緊急停止手段が解除
されてモータ(3) の駆動力で溝カム(10)が1回転してプ
レスシリンダ(5) を上下往復作動させ、ハトメをシート
状部材に加締固定する。
【0022】まず溝カム(10)は、図4に示すように内カ
ム(11)と外カム(12)でエンドレスの案内溝(13)を形成し
ており、前記案内溝(13)は、係合するカムフォロア(30)
が拘束状態で案内される拘束領域(14)と、カムフォロア
(30)が従節リンク(31)の往復方向への遊動を自在としな
がら案内される遊動領域(15)を有しており、内カム(11)
の輪郭は、動径が最小となるA点がプレスシリンダ(5)
の上死点に対応し、A点を起点として説明すると、A点
から110 度までは動径が一定でカムフォロア(30)に作用
力を与えない遊動部(17)、110 度から125 度までは動径
を急増させてハトメに作用力を与え始める作用開始部(1
8)、125 度から180 度までは、さらに動径を漸増させて
動径を最大とし、プレスシリンダ(5) が下死点に至って
ハトメに作用力を与える作用部(19)、180 度から200 度
までは動径を最大に維持してハトメを完全に加締る加締
部(20)、200 度から360 度までが動径を漸減して、最小
の動径とする戻し部(21)である。
【0023】次に外カム(12)の輪郭は、内カム(11)のA
点に対向する位置をB点とすると、B点では内カム(11)
との間にカムフォロア(30)の直径に対応する案内溝(13)
の幅を確保して、動径が最小となっており、B点を起点
として説明すると、B点から13度のところに段差を形成
して動径が最大となるようにしており、13度から200度
までは最大の動径を維持し、200 度から360 度までは内
カム(11)との間の案内溝(13)を一定幅として動径を漸減
させている。
【0024】従って、内カム(11)の動径が一定であるA
点から110 度までの遊動部(17)に対応する案内溝(13)
が、カムフォロア(30)の自由に動くことができる遊動領
域(15)となり、125 度から360 度までは案内溝(13)によ
りカムフォロア(30)が拘束状態で案内される拘束領域(1
4)となり、内カム(11)の動径が増加する110 度から125
度までは両領域をつなぐ作用開始領域(16)となってい
る。
【0025】そして、上記溝カム(10)に係合するカムフ
ォロア(30)に連結した従節リンク(31)は、上記溝カム(1
0)の回転運動を水平方向の押し出しと引き付けの往復運
動に変換するように従節リンク受けスライダ(36)で制御
されているとともに、プレスシリンダ降下用バネ(38)で
付勢されたプレスシリンダ降下用レバー(37)と連結し
て、該従節リンク(31)を常時押し出し方向に付勢してい
る。従って、図5に示すように、カムフォロア(30)は溝
カム(10)の遊動領域(15)にある場合でも常に外カム面(1
2a) に接触しているが、プレスシリンダ降下用バネ(38)
の付勢力に対抗する外力が従節リンク(31)に作用する
と、カムフォロア(30)は外カム(12)を離れて遊動領域(1
5)に押し戻されることとなる。ここでプレスシリンダ降
下用バネ(38)の弾性力はリンク機構に発生する摩擦力に
抗してプレスシリンダ(5) を降下させることができる程
度であればよい。
【0026】また、図3に示すように上記従節リンク(3
1)には、後記説明する間欠回転クラッチ(50)を緊急停止
する安全レバー(57)にロッド1(59a) 、ロッド2(59b)
を介して連結する安全レバーリンク(58)が機械的に連結
されており、従節リンク(31)の移動量に応じて間欠回転
クラッチ(50)と安全レバー(57)の嵌脱が行われる。
【0027】次に、ハトメを加締るプレスシリンダ(5)
は、図2に示すように下端部に上潰し駒(6) を装着し、
これと対向する基台(1) に下潰し駒(7) が固定されてお
り、上下方向に往復運動するように支持されてトグルリ
ンク2(33)とトグルリンク3(34)をピン接続してなるト
グルジョイントの一端に固定され、該トグルジョイント
の他端は、フレームに支持されたトグルリンク固定支点
台(35)に固定されている。そして前記トグルジョイント
は、トグルリンク1(32)を介して前記従節リンク(31)の
端部に連結されている。また図4及び図5に示すように
従節リンク(31)は前記プレスシリンダ降下用レバー(37)
によって押し出し方向に付勢されているためカムフォロ
ア(30)が遊動空間にあり、プレスシリンダ(5) に負荷が
掛かっていない状態ではプレスシリンダ(5) は下死点に
位置することとなる。
【0028】次に、図3及び図6に示すように、モータ
(3) の連続回転を伝達して溝カム(10)を1回転だけさ
せ、上記プレスシリンダ(5) を一往復させる間欠回転ク
ラッチ(50)は、外周面にプーリを形成したフライホイー
ル(51a) に駆動外輪(51)が嵌合固定されており、該駆動
外輪(51)の内側に断面八角形の従動内輪(52)を遊嵌して
おり、該駆動外輪(51)の内周面と、駆動主軸(8) に軸着
した従動内輪(52)の外周面との間に楔形のすき間を確保
して、複数のカムローラ(53)を該すき間内に配列してお
り、該カムローラ(53)を前記すき間の狭い部分に押し込
む押し込み操作を行うと、駆動外輪(51)と従動内輪(52)
及びカムローラ(53)がかみ合って繋がり、駆動力を伝達
する構成である。そして前記カムローラ(53)を押し込み
操作し、間欠回転クラッチ(50)のオンオフを行うための
操作板(54)にトリップカムケージ(54b) が一体に形成さ
れるとともに、操作板(54)にステップ(54a) に係脱して
前記カムローラ(53)をすき間に嵌脱するストップレバー
(55)及び安全レバー(57)を設けている。
【0029】上記トリップカムケージ(54a) は操作板(5
4)がリターンスプリング(図示省略)により駆動外輪(5
1)の回転方向に引っ張られていることにより、カムロー
ラ(53)をオン状態に押し込む向きに付勢されているが、
オフ状態では操作板(54)に設けたステップ(54a) にスト
ップレバー(55)の先端が係合してカムローラ(53)の押し
込みを阻止し、駆動外輪(51)だけが空転する。そして、
図7に示すように作動スイッチで作動するソレノイド(5
6)でストップレバー(55)を離脱すると操作板(54)はリタ
ーンスプリングにより回転方向に移動してカムローラ(5
3)が両周面間にかみ合い、従動内輪(52)にモータ(3) の
駆動力を伝達するとともに、操作板(54)も回動する。そ
して図8に示すようにソレノイド(56)の力を除くとスト
ップレバー(55)はストップレバースプリング(55a) によ
り引っ張られて操作板(54)の外周に接触し、従動内輪(5
2)と共に回転している操作板(54)のステップ(54a) が1
周して再びストップレバー(55)に当接するとトリップカ
ムケージ(54b) を回転方向と逆に押動し、カムローラ(5
3)のかみ合いが外れてオフ状態となって駆動外輪(51)が
空転し、動力の伝達が切断されるとともに、従動内輪(5
2)はストップレバー(55)と当接した位置で緊急停止す
る。
【0030】また、図3及び図6、図7、図8に示すよ
うに上記安全レバー(57)は、前記ストップレバー(55)と
同様の形状であって、安全レバースプリング(57a) によ
り付勢されて先端部が操作板(54)の周面に接触してお
り、前記従節リンク(31)に機械的に連結された安全レバ
ーリンク(58)とロッド1(59a) 、ロッド2(59b) を介し
て接続されて、従節リンク(31)が押し出し方向に移動す
れば離脱方向に引かれるが、安全レバーリンク(58)によ
り引かれない場合は、操作板(54)のステップ(54a) に当
接して、操作板(54)を回転方向と逆に押動し、カムロー
ラ(53)のかみ合いを外して動力の伝達を切断するととも
に、従動内輪(52)の回転をその位置で緊急停止する。
【0031】また、図9乃至図11に示すように、前記
ストップレバー(55)が操作板(54)のステップ(54a) と係
合するのは、前記溝カム(10)に係合するカムフォロア(3
0)が内カム(11)のA点、すなわちプレスシリンダ(5) が
上死点に位置するところであるため、常時プレスシリン
ダ(5) を上死点位置で停止させるのに対し、安全レバー
(57)は、前記ストップレバー(55)から90度進んだ位置で
操作板(54)のステップ(54a) と係合するため、溝カム(1
0)が90度回転して、溝カム(10)に係合するカムフォロア
(30)が遊動領域(15)にあり、プレスシリンダ(5) に内カ
ム(11)の作用力が働く前にプレスシリンダ(5) を緊急停
止することとなる。
【0032】さらに上記安全レバー(57)と、従節リンク
(31)は図3、図9に示すように安全レバーリンク(58)、
ロッド1(59a) 及びロッド2(59b) で連結されている
が、ロッド1(59a) とロッド2(59b) の連結部分は、ロ
ッド2(59b) の端部に形成された長孔(60)にロッド1(5
9a) が係合した構成で、一定の遊び量が確保されてお
り、従節リンク(31)が一定距離以上移動しない場合は、
安全レバー(57)を操作板(54)から離脱させない。
【0033】また、前記長孔(60)内にネジ(59c) の先端
部を進退自在に臨ませており、該ネジ(59c) の進退で長
孔(60)の長さを変化させて遊び量を調節でき、例えばプ
レスシリンダ(5) が下死点から5mm 以上上方にある場合
に安全レバー(57)が操作板(54)のステップ(54a) から離
脱しないようにネジ(59c) の位置を設定する。
【0034】次に、実施例1に係るハトメ打ち機の使用
について説明すると、まず、プレスシリンダ(5) の下の
基台(1) にハトメ取付対象物を載置してモータ(3) を作
動させ、作動スイッチをオンにすると、図7に示すよう
に間欠回転クラッチ(50)のストップレバー(55)に連結し
たソレノイド(56)が作動してストップレバー(55)を操作
板(54)に形成したステップ(54a) から離脱させ、駆動外
輪(51)と従動内輪(52)がカムローラ(53)の噛み合いによ
り連結してモータ(3) の駆動力が従動内輪(52)に伝達さ
れて駆動主軸(8) に軸着した溝カム(10)が回動を開始す
る。
【0035】前記溝カム(10)が回動を開始すると図9の
溝カム(10)に示したカムフォロア(30)が遊動領域(15)に
進み、通常は従節リンク(31)がプレスシリンダ降下用レ
バー(37)の付勢により押し出されてプレスシリンダ(5)
がハトメ取付対象物に当接するまで降下したとき、すな
わちプレスシリンダ(5) が十分降下して例えば下死点か
ら5mm 以内まで下がり、手指(F) 等が挟まれる余地がな
くなる位置までくると、安全が確認されたことになり、
従節リンク(31)に連結された安全レバーリンク(58)が図
9の間欠回転クラッチ(50)に示す、安全レバー(57)に連
結するロッド1(59a) 、ロッド2(59b) を離脱方向に引
いて、安全レバー(57)を操作板(54)から離脱する。
【0036】上記のようにプレスシリンダ(5) の下に手
指(F) 等の異物が介在していない場合は、図10に示す
ように間欠回転クラッチ(50)の従動内輪(52)は、安全レ
バー(57)に阻害されることなく回動を続けて溝カム(10)
を回動させ、図10の溝カム(10)に示すようにカムフォ
ロア(30)が拘束領域(14)に進み、内カム(11)がカムフォ
ロア(30)に作用力を作用させてプレスシリンダ(5) に加
締力を及ぼし、ハトメの加締加工を行うことができる。
【0037】一方、図11に示すようにプレスシリンダ
(5) の下に手指(F) 等の異物が介在した場合は、プレス
シリンダ降下用バネ(38)の付勢力に抗してプレスシリン
ダ(5) の降下が妨げられて停止し、従節リンク(31)も押
し出し方向に所定量移動せずに停止する。このとき図1
1の間欠回転クラッチ(50)のように安全レバー(57)が操
作板(54)から離脱せず、ステップ(54a) と当接する位置
に留まることとなるから、操作板(54)が90度回動したと
ころで安全レバー(57)とステップ(54a) とが当接し、ト
リップカムケージ(54b) がカムローラ(53)をクラッチオ
フ方向に移動させて駆動外輪(51)からの駆動力をカット
するとともに、従動内輪(52)の回動がその位置で緊急停
止し、溝カム(10)の回動も90度のところで緊急停止させ
て加締作動を中断する。
【0038】そして溝カム(10)の回動が90度位置で緊急
停止すると、図11の溝カム(10)のように、溝カム(10)
に係合しているカムフォロア(30)は遊動領域(15)の内に
あるため、内カム(11)はカムフォロア(30)に作用力を伝
達せず、従ってプレスシリンダ(5) の下に挟まった手指
(F) 等に作用力を与えることなく安全を確保することが
できるのである。
【0039】尚、本発明に係る溝カム機構及び溝カム機
構を利用したプレス装置は実施例に限られるものではな
く、溝カム機構の形状や寸法等は使用方法や使用目的に
応じて適宜変更することができ、溝カム(10)とプレスシ
リンダ(5) の連結手段も既存の各種連結手段を採用でき
ることはいうまでもない。
【0040】また、間欠回転クラッチ(50)も実施例に使
用したものに限定されるものではなく、既存の各種間欠
回転クラッチ(50)を使用することができる。さらに、溝
カム(10)のカムフォロア(30)と間欠回転クラッチ(50)の
安全レバー(57)の連結は、リンク機構を利用した機械的
手段のほか、プレスシリンダ(5) の下に手指(F) 等の異
物が介在した場合にプレスシリンダ(5) の降下が妨げら
れてカムフォロア(30)が所定量移動せず停止したことを
電気的手段により間欠回転クラッチ(50)の緊急停止手段
に伝達し、プレスシリンダ(5) の移動を緊急停止するよ
うにしてもよい。例えば電気的手段の一例として、プレ
スシリンダ(5) が所定量移動してカムフォロア(30)が押
し出し方向に移動することにより、間欠回転クラッチ(5
0)の安全レバー(57)の嵌脱を行なうソレノイドのスイッ
チがオンとなって、安全装置を解除する手段等としても
よい。以下に説明する実施例についても同様である。
【0041】(実施例2)本発明の実施例2に係るハト
メ打ち機を図を用いて説明すると、図12は、実施例2
に係るハトメ打ち機の幅方向の中央断面図であって、装
置基体(2) に間欠回転クラッチ(50)と溝カム(10)を軸着
した駆動主軸(8) を横架軸支し、該駆動主軸(8) の後方
にモータ(3) を付設して前記間欠回転クラッチ(50)と駆
動ベルト(4) で連結するとともに、上潰し駒(6) を装着
したプレスシリンダ(5) を従節リンク(31)で溝カム(10)
と直接連結し、作動スイッチをオンにすることでモータ
(3)の駆動力が溝カム(10)に伝達され、該溝カム(10)が
1回転してプレスシリンダ(5) を上下往復作動させて、
基台(1) に固定した下潰し駒(7) との間でハトメに加締
加工を行なう構成である。
【0042】また、上記従節リンク(31)には、間欠回転
クラッチ(50)を緊急停止する安全レバー(57)とロッド1
(59a) 及びロッド2(59b) を介して連結する安全レバー
リンク(58)が接続されており(図示省略)、前記従節リ
ンク(31)の移動量に応じて安全レバー(57)と間欠回転ク
ラッチ(50)の嵌脱が行われる。
【0043】上記溝カム(10)の内カム(11)と外カム(12)
の形状は、実施例1で使用したものと同様であるため説
明を省略するが、前記溝カム(10)に係合するカムフォロ
ア(30)に連結した従節リンク(31)は、前記溝カム(10)の
回転運動を鉛直方向の押し出しと引き付けの往復運動に
変換するように制御されており、バネ付勢力で従節リン
ク(31)を下方に付勢しているため、カムフォロア(30)が
遊動空間にあってプレスシリンダ(5) に負荷が掛かって
いない状態では、プレスシリンダ(5) は下死点に位置す
ることとなり、その後回動する溝カム(10)の内カム(11)
により作用力を与えられてハトメを加締加工する。
【0044】そして、作業者がプレスシリンダ(5) の下
に手指(F) 等を置いている場合、該プレスシリンダ(5)
は当初はバネ付勢力で降下するだけであるから手指(F)
等に当接して停止し、カムフォロア(30)は外カム(12)を
離れて遊動領域(14)に押し戻されることとなり、安全レ
バー(57)が間欠回転クラッチ(50)の駆動力の伝達を切断
してプレスシリンダ(5) を緊急停止するため、プレスシ
リンダ(5) で手指(F)等を押し潰される危険がない。
【0045】(実施例3)本発明の実施例3に係るハト
メ打ち機を図を用いて説明すると、図13は、実施例3
に係るハトメ打ち機の幅方向の中央断面図であって、装
置基体(2) に間欠回転クラッチ(50)と溝カム(10)を軸着
した駆動主軸(8) を横架軸支し、該駆動主軸(8) の後方
にモータ(3) を付設して駆動ベルト(4) で前記間欠回転
クラッチ(50)と連結するとともに、上潰し駒(6) を装着
したプレスシリンダ(5) を梃(39)の一端に連結し、該梃
(39)の他端を装置基体(2) に揺動自在に固定して、前記
溝カム(10)の従節リンク(5) を前記梃(39)の中央部に連
結した構成であり、作動スイッチをオンにすることで間
欠回転クラッチ(50)が繋がってモータ(3) の駆動力を溝
カム(10)に伝達し、該溝カムが1回転してプレスシリン
ダ(5) を上下往復作動させて、基台(1) に固定した下潰
し駒(7) との間でハトメに加締加工を行なう。
【0046】上記従節リンク(31)には、間欠回転クラッ
チ(50)を緊急停止する安全レバー(57)とロッド1(59a)
及びロッド2(59b) を介して連結する安全レバーリンク
(58)が接続されており(図示省略)、前記従節リンク(3
1)の移動量に応じて安全レバー(57)と間欠回転クラッチ
(50)の嵌脱が行われる。
【0047】上記溝カム(10)は実施例1で使用したもの
と同様の構成を有するため説明を省略するが、上記溝カ
ム(10)に係合するカムフォロア(30)に連結した従節リン
ク(31)は、上記溝カム(10)の回転運動を鉛直方向の押し
出しと引き付けの往復運動に変換するように制御されて
おり、プレスシリンダ(5) がプレスシリンダ降下用レバ
ー(37)により従節リンク(31)を押し出し方向に付勢して
いるため、カムフォロア(30)が遊動空間にあってプレス
シリンダ(5) に負荷が掛かっていない状態ではプレスシ
リンダ(5) は下死点に位置することとなる。
【0048】従って、カムフォロア(30)は溝カム(10)の
遊動領域(14)にある場合でも常に外カム面(12a) に接触
しているが、プレスシリンダ(5) の下に手指(F) 等の異
物が挟まってプレスシリンダ(5) の降下が妨げられる
と、カムフォロア(30)は外カム(12)を離れて遊動領域(1
4)に押し戻されることとなり、安全レバー(57)が間欠回
転クラッチ(50)の駆動力の伝達を切断し、プレスシリン
ダ(5) を緊急停止する。
【0049】(実施例4)本発明の実施例4に係るハト
メ打ち機を図を用いて説明すると、図14は、実施例4
に係るハトメ打ち機の幅方向の中央断面図であって、装
置基体(2) に間欠回転クラッチ(50)と溝カム(10)を軸着
した駆動主軸(8) を横架軸支し、該駆動主軸(8) の上方
にモータ(3) を付設して駆動ベルト(4) で前記間欠回転
クラッチ(50)と連結するとともに、前記溝カム(10)と上
潰し駒(6) を装着したプレスシリンダ(5) をトグルジョ
イントを介して連結している。
【0050】また、前記溝カム(10)の遊動領域に対応す
る外周面の一部を隆起して、カム形状としており、一端
に溝カム(10)の外周面に接触するカムフォロア(30)を具
備し、他端に下潰し駒(7) を装着した梃(39)が溝カム(1
0)の下方の支点(40)で支持され、前記プレスシリンダ
(5) と連動してハトメを加締固定する。
【0051】そして上記従節リンク(31)には、間欠回転
クラッチ(50)を緊急停止する安全レバー(57)にロッド1
(59a) 及びロッド2(59b) を介して連結する安全レバー
リンク(58)が接続されており(図示省略)、従節リンク
(31)の移動量に応じて安全レバー(57)と間欠回転クラッ
チ(50)の嵌脱が行われる。
【0052】上記溝カム(10)に係合するカムフォロア(3
0)に連結した従節リンク(31)は、上記溝カム(10)の回転
運動を鉛直方向の押し出しと引き付けの往復運動に変換
するように制御されており、プレスシリンダ(5) がプレ
スシリンダ降下用レバー(37)により従節リンク(31)を押
し出し方向に付勢しているため、カムフォロア(30)が遊
動空間にあってプレスシリンダ(5) に負荷が掛かってい
ない状態ではプレスシリンダ(5) は下死点に位置するこ
ととなる。
【0053】従って、カムフォロア(30)は溝カム(10)の
遊動領域(14)にある場合でも常に外カム面(12a) に接触
しているが、プレスシリンダ(5) の下に手指(F) 等の異
物が挟まってプレスシリンダ(5) の降下が妨げられる
と、カムフォロア(30)は外カム(12)を離れて遊動領域(1
4)に押し戻されることとなり、安全レバー(57)が間欠回
転クラッチ(50)の駆動力伝達を切断し、プレスシリンダ
(5) を緊急停止する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1に係るハトメ打ち機の正面図
である。
【図2】図1のAーA線において切断した幅方向の中央
断面図である。
【図3】図1におけるBーB断面図である。
【図4】図2の溝カム、リンク及びプレスシリンダを拡
大したものであって、プレスシリンダが上死点にある場
合の側面図である。
【図5】図4の溝カム、リンク及びプレスシリンダであ
って、溝カムの回動開始直後の側面図である。
【図6】空転状態の間欠回転クラッチであって、駆動外
輪と従動内輪及びその停止板の側面図である。
【図7】起動直後の間欠回転クラッチであって、駆動外
輪と従動内輪及びその停止板の側面図である。
【図8】緊急停止状態の間欠回転クラッチであって、駆
動外輪と従動内輪及びその停止板の側面図である。
【図9】起動直後の溝カムと間欠回転クラッチの側面図
である。
【図10】安全確認後の溝カムと間欠回転クラッチの側
面図である。
【図11】緊急停止手段作動後の溝カムと間欠回転クラ
ッチである。
【図12】本発明の実施例2に係るハトメ打ち機の幅方
向の中央断面図である。
【図13】本発明の実施例3に係るハトメ打ち機の幅方
向の中央断面図である。
【図14】本発明の実施例4に係るハトメ打ち機の幅方
向の中央断面図である。
【符号の説明】
(1) 基台 (2) 装置基体 (3) モータ (4) 駆動ベルト (5) プレスシリンダ (6) 上潰し駒 (7) 下潰し駒 (8) 駆動主軸 (10) 溝カム (11) 内カム (12) 外カム (13) 案内溝 (14) 拘束領域 (15) 遊動領域 (30) カムフォロア (31) 従節リンク (37) プレスシリンダ降下用レバー (38) プレスシリンダ降下用バネ (50) 間欠回転クラッチ (51) 駆動外輪 (52) 従動内輪 (53) カムローラ (54) 操作板 (54a) ステップ (55) ストップレバー (57) 安全レバー (F) 手指
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F16H 25/16 F16H 25/16 B (72)発明者 藤田 敬治 大阪府松原市三宅中4丁目20番19号 株式 会社エム.ティ.アイ内 Fターム(参考) 4E088 KK20 4E090 AA01 AB01 BA02 BB10 CB04 CC03 CD02 HA10

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンドレスに形成された案内溝(13)にカ
    ムフォロア(30)が係合し、従節リンク(31)に往復動を与
    える溝カムにおいて、前記案内溝(13)を、カムフォロア
    (30)が拘束状態で案内される拘束領域(14)と、カムフォ
    ロア(30)が従節リンク(31)の往復方向への遊動を自在と
    しながら案内される遊動領域(15)とで形成したことを特
    徴とする溝カム機構。
  2. 【請求項2】 案内溝(13)の遊動領域(15)におけるカム
    フォロア(30)が、案内溝(13)を形成する内カム(11)と外
    カム(12)のうち、外カム面(12a) に押圧付勢手段により
    接触することを特徴とする請求項1記載の溝カム機構。
  3. 【請求項3】 内カム(11)のカム半径が最大となる部分
    を作用部(19)とし、その前行程部分の内カム(11)と外カ
    ム(12)との間に、カムフォロア(30)が従節リンク(31)の
    往復方向へ遊動自在となる遊動領域(15)を設け、前記作
    用部(19)の後行程部分では外カム(12)の半径を減少させ
    てカムフォロア(30)を溝カムの中心方向に復動させるよ
    うにしたことを特徴とする請求項1又は2記載の溝カム
    機構。
  4. 【請求項4】 駆動力を間欠回転として伝達する間欠回
    転クラッチ(50)が、エンドレスに形成された前記案内溝
    (13)を拘束領域(14)と遊動領域(15)とで形成した溝カム
    と連動しており、案内溝(13)の遊動領域(15)におけるカ
    ムフォロア(30)が、案内溝(13)を形成する内カム(11)と
    外カム(12)のうち、外カム面(12a) に押圧付勢手段によ
    り付勢されて、所定位置まで移動した場合に、カムフォ
    ロア(30)と機械的手段又は電気的手段で連動する間欠回
    転クラッチ(50)の緊急停止手段が解除されて溝カムに駆
    動力を伝達し、カムフォロア(30)が所定位置まで移動し
    ない場合には、前記間欠回転クラッチ(50)の緊急停止手
    段が解除されず、溝カムの回動を緊急停止することを特
    徴とする間欠回転運動用の溝カム機構。
  5. 【請求項5】 溝カム(10)とプレスシリンダ(5) がリン
    ク機構により連結され、間欠回転クラッチ(50)を介した
    駆動力で前記溝カム(10)を回転して前記プレスシリンダ
    (5) をプレス作動させるプレス装置において、エンドレ
    スに形成された前記案内溝(13)を拘束領域(14)と遊動領
    域(15)とで形成し、カムフォロア(30)が前記遊動領域(1
    5)にあって、且つ押圧付勢手段によりリンク機構に付勢
    力を付与してプレスシリンダ(5) が所定位置まで移動し
    た場合に、前記リンク機構と機械的手段又は電気的手段
    で連動する間欠回転クラッチ(50)の緊急停止手段が解除
    されてプレスシリンダ(5) にプレス作用力を付与し、外
    的阻止力によりプレスシリンダ(5) が所定位置まで移動
    しない場合には、前記間欠回転クラッチ(50)の緊急停止
    手段が解除されず、プレスシリンダ(5) の移動を緊急停
    止することを特徴とするプレス装置。
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