JP2000158176A - レーザ加工装置 - Google Patents

レーザ加工装置

Info

Publication number
JP2000158176A
JP2000158176A JP10330513A JP33051398A JP2000158176A JP 2000158176 A JP2000158176 A JP 2000158176A JP 10330513 A JP10330513 A JP 10330513A JP 33051398 A JP33051398 A JP 33051398A JP 2000158176 A JP2000158176 A JP 2000158176A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
filter
dioxin
case
laser processing
processing apparatus
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10330513A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Kuwabara
尚 桑原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Heavy Industries Ltd filed Critical Sumitomo Heavy Industries Ltd
Priority to JP10330513A priority Critical patent/JP2000158176A/ja
Publication of JP2000158176A publication Critical patent/JP2000158176A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Treating Waste Gases (AREA)
  • Laser Beam Processing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 レーザ加工中に発生するダイオキシンを含む
有害成分を除去する機能を有するレーザ加工装置を提供
する。 【解決手段】 レーザ加工機本体を密閉可能なケース1
0に収容して成るレーザ加工装置において、前記ケース
内を負圧状態に維持するためのブロア11と、前記ケー
スから吸引された気流中に含まれるダイオキシンを除去
するためのフィルタ13とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はレーザ加工装置に関
し、特に加工時に生ずる有害成分を除去する機能を持つ
レーザ加工装置に関する。
【0002】
【従来の技術】プリント配線基板関連業界においては、
プリント配線基板に穿孔する手段として、これまで機械
的なドリルが多用されていた。しかし、昨今、その加工
速度の速さからレーザ加工が注目を集め、エキシマレー
ザあるいはNd;YAG(Y3Al5 12)あるいはN
d;YLF(YLiF4 )レーザ及びその高調波(2
ω;532あるいは527nm,3ω;355あるいは
351nm)が用いられている。これらのレーザを用い
てプリント配線基板に穿孔する場合には、ビーム集光に
よる瞬時の反応により、微細なパーティクルやガスが発
生する。これらのパーティクルに付着あるいはガスに含
まれる有害成分の種類としては、CO、NOx、SO
x、CN等がある。
【0003】また、上記のレーザに代えて、CO2 レー
ザ発振器を用いたレーザ加工装置によるバイアホール加
工が注目を集め、生産ラインに組み込まれて使用されて
いる。CO2 レーザを用いた加工は熱加工であり、プリ
ント配線基板を構成している有機体に対して高いエネル
ギーを付与することで穴あけを行う。その際、非常に微
量ではあるが、有毒なダイオキシンが発生する。
【0004】なお、レーザ加工に供せられるプリント配
線基板の材料に基本的に塩素が含有されていない限り、
ダイオキシン類は発生しない。プリント配線基板に採用
されている材料は、主にエポキシ樹脂あるいはポリイミ
ド樹脂であり、ガラスエポキシ樹脂も前者に含まれる。
【0005】エポキシ樹脂にはグリシジルエーテル
型、グリシジルエステル型、グリシジルアミン型、
脂環型があり、以外はエピクロロヒドリン(EC
H)を用いてエポキシ化する。ECHには塩素が含まれ
ている。
【0006】ポリイミドは、比強度と耐熱性に優れるた
め、近年エレクトロニクス業界で急速に多用化され、先
端技術のニーズに応える新素材として注目されている
が、主として3種の製造法がある。その中で、ビスマレ
イミド法で製造されるものは、芳香族ジアミンと無水マ
レイン酸から合成されるが、その製造工程中クロロメチ
ル(CH3 Cl)、クロロホルム(CHCl3 )が用い
られ、塩素が残存することがある。本製造法で製造した
ものにBTレジンがある。
【0007】エポキシ樹脂、ポリイミドのいずれも、主
元素は炭素であるが、有機環の周辺にN、O、Hを配し
ている。NはNOxあるいはCN、炭素はCOの原因物
質である。
【0008】一方、ダイオキシンは、単体の化合物では
なく、同種の異性体で構成され、ダイオキシン群とジベ
ンゾフラン群とに分けられる。ダイオキシン群として
は、2,3,7,8−T4 CCD、1,2,3,7,8
−P5 CCD、1,2,3,4,7,8−H6 CCD、
1,2,3,6,7,8−H6 CCD、1,2,3,
7,8,9−H6 CCD、1,2,3,4,6,7,8
7 CCD、O8 CDD等がある。一方、ジベンゾフラ
ン群は、2,3,7,8−T4 CDF、1,2,3,
7,8−P5 CDF、2,3,4,7,8−P5 CD
F、1,2,3,4,7,8−H6 CDF、1,2,
3,6,7,8H6 CDF、1,2,3,7,8,9H
6 CDF、2,3,4,6,7,8H6 CDF、1,
2,3,4,6,7,8H7 CDF、1,2,3,4,
7,8,9H7 CDF、O8 CDF等がある。そして、
各物質は、各々毒性が異なるため、毒性の等価量を計算
して全体としての含有量を計算し、ダイオキシンの含有
量とする。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】これらのダイオキシン
は、気流中の粒子に捕捉されやすく、一般にはフィルタ
で粒子を効率的に捕捉可能であれば、排出量はある程度
低減できる。
【0010】しかるに、これまでは、レーザ加工中に発
生するガスは簡単なファンあるいは工場ダクトで吸引
し、外部へそのまま排出されているのが現状である。
【0011】そこで、本発明は、レーザ加工中に発生す
るダイオキシンを含む有害成分を除去する機能を有する
レーザ加工装置を提供しようとするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、加工機本体を
密閉可能なケースに収容して成るレーザ加工装置におい
て、前記ケース内を負圧状態に維持するための吸引手段
と、前記ケースから吸引された気流中に含まれるダイオ
キシンを除去するための第1のフィルタとを備えたこと
を特徴とする。
【0013】なお、前記吸引手段としてブロアを用い、
該ブロアと前記ケースとの間の配管中に前記第1のフィ
ルタを設けることが好ましい。
【0014】前記第1のフィルタに更に、前記気流中に
含まれるCO、NOx、SOx、CN成分を除去する第
2のフィルタを組合せることが好ましい。
【0015】前記第1のフィルタは、活性炭フィルタで
あることが好ましく、前記第2のフィルタは、活性アル
ミナフィルタであることが好ましい。
【0016】
【発明の実施の形態】図1を参照して、本発明の実施の
形態について説明する。図1において、レーザ加工機本
体は、密閉可能なケース10に収容されている。ケース
10の適当な箇所には、内部を負圧状態に維持するため
のブロア(あるいは真空ポンプ)11が配管12を介し
て接続されている。配管12中には、ダイオキシンを除
去するためのフィルタ13が設けられている。なお、加
工用のレーザ発振器の種類は特に限定されない。
【0017】ケース10は、レーザ加工中に発生したガ
スあるいはパーティクルが外部に漏洩しない構造であ
る。このために、ブロア11はケース10内を大気圧以
下(700mmHg程度)の減圧状態を保持する。フィ
ルタ13は、パーティクル及びダイオキシンを除去する
ものであり、ダイオキシンを除去された気流はダクト等
を介して屋外に排出される。なお、フィルタ13はブロ
ア11の後に設けられても良い。
【0018】フィルタ13は、パーティクルを除去する
目的のものと、ガス中のダイオキシンを除去する目的の
ものとに目的別に分離しても良いが、この場合には直列
に配置する必要がある。ダイオキシンを除去するための
フィルタ13の材質としては、活性炭を用いる。構造と
しては、まず最初にパーティクルを除去し、更に活性炭
吸着フィルタでガス中のダイオキシンを除去する構造と
する。
【0019】なお、フィルタ13は、パーティクル及び
ダイオキシンを除去する機能に加えて、CO、NOx、
SOx、CN等の有害ガスを除去する機能を有すること
が望ましい。このような機能は、活性アルミナフィルタ
でも実現できる。この活性アルミナフィルタは、フィル
タ13内に一体に組み込まれても良いし、フィルタ13
と直列に接続されても良い。いずれにしても、活性炭フ
ィルタは、賦活のために、交換可能なカートリッジ式に
するのが好ましい。
【0020】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ばレーザ加工中に発生する有害成分、特にCO、NO
x、SOx、CNやダイオキシンを除去する機能を持た
せたことにより、大気中への有害成分の拡散が防止さ
れ、環境破壊の防止に大きく寄与することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるレーザ加工装置の実施の形態を示
した図である。
【符号の説明】
10 ケース 11 ブロア 12 配管 13 フィルタ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加工機本体を密閉可能なケースに収容し
    て成るレーザ加工装置において、前記ケース内を負圧状
    態に維持するための吸引手段と、前記ケースから吸引さ
    れた気流中に含まれるダイオキシンを除去するための第
    1のフィルタとを備えたことを特徴とするレーザ加工装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のレーザ加工装置におい
    て、前記吸引手段としてブロアを用い、該ブロアと前記
    ケースとの間の配管中に前記第1のフィルタを設けたこ
    とを特徴とするレーザ加工装置。
  3. 【請求項3】 請求項1あるいは2記載のレーザ加工装
    置において、前記第1のフィルタに更に、前記気流中に
    含まれるCO、NOx、SOx、CN成分等の有害ガス
    成分を除去する第2のフィルタを組合せたことを特徴と
    するレーザ加工装置。
  4. 【請求項4】 請求項1あるいは2記載のレーザ加工装
    置において、前記第1のフィルタは、活性炭フィルタで
    あることを特徴とするレーザ加工装置。
  5. 【請求項5】 請求項3記載のレーザ加工装置におい
    て、前記第2のフィルタは、活性アルミナフィルタであ
    ることを特徴とするレーザ加工装置。
JP10330513A 1998-11-20 1998-11-20 レーザ加工装置 Pending JP2000158176A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10330513A JP2000158176A (ja) 1998-11-20 1998-11-20 レーザ加工装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10330513A JP2000158176A (ja) 1998-11-20 1998-11-20 レーザ加工装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000158176A true JP2000158176A (ja) 2000-06-13

Family

ID=18233478

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10330513A Pending JP2000158176A (ja) 1998-11-20 1998-11-20 レーザ加工装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000158176A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006064836A1 (ja) * 2004-12-15 2006-06-22 Sintokogio, Ltd. 排ガスの処理方法及び装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006064836A1 (ja) * 2004-12-15 2006-06-22 Sintokogio, Ltd. 排ガスの処理方法及び装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101299042B1 (ko) 레이저 가공 장치와 그 가공 방법 및 데브리 회수 기구와그 회수 방법
JP4404085B2 (ja) レーザ加工装置、レーザ加工ヘッド及びレーザ加工方法
EP0546443B1 (en) Soldering by conduction of heat from a plasma
WO2010026822A1 (ja) 電気機器の分解方法、及び、電気機器の分解装置
CN110539087A (zh) 一种脆性材料激光切割装置
JP2007007724A (ja) レーザ加工装置とその加工方法及びデブリ回収機構とその回収方法
TW201519985A (zh) 助焊劑回收裝置及焊接裝置
JP2007130730A (ja) 切削装置
JP2000158176A (ja) レーザ加工装置
JP4546969B2 (ja) 直接レーザー彫刻法によりフレキソ印刷版を製造する方法
EP0517430B1 (en) Plasma based soldering
JP4682872B2 (ja) レーザ加工における飛散物の除去装置
CN210548988U (zh) 一种脆性材料激光切割装置
CN1125963C (zh) 改进的化学干燥和净化系统
JP2008272536A (ja) 有機ハロゲン化合物等の有害物質を含有する固体の処理装置
JP2002301466A (ja) 汚染物の浄化方法及び浄化装置
JPH116086A (ja) レーザ光を用いた表面不要物除去装置
CN101380480A (zh) 无尘室室内循环空气净化设备
JP2009011941A (ja) 樹脂による揮発性有機物の除去システム
JP2005087809A (ja) 揮発性有機化合物汚染土壌の浄化方法と浄化装置
CN217223968U (zh) 一种柔性电路板加工用焊接装置
CN217290893U (zh) 一种风冷激光焊接机
JP2003159513A (ja) 有機ハロゲン化合物ガスの除害方法、有機ハロゲン化合物ガスの除害装置、半導体装置の製造システム及び半導体装置の製造方法
CN107377218A (zh) 一种废气处理设备
JP2010112980A (ja) 洗浄方法及び洗浄装置

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20010627