JP2000156852A - 監視装置 - Google Patents

監視装置

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JP2000156852A JP10328226A JP32822698A JP2000156852A JP 2000156852 A JP2000156852 A JP 2000156852A JP 10328226 A JP10328226 A JP 10328226A JP 32822698 A JP32822698 A JP 32822698A JP 2000156852 A JP2000156852 A JP 2000156852A
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渡 伊藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 波や木々の揺らぎのように、時間的に揺らぎ
をもつ背景において、監視対象を、精度よく検出するこ
とができる監視装置を提供する。 【解決手段】 差分回路2140により現フレームと第
1の背景画像(動的背景)の輝度値差をもとに侵入物候
補を検出する。動的背景は、動的背景更新回路2130
により現フレームの波の揺らぎを反映するほど迅速に更
新される。差分追跡回路2150により侵入候補をフレ
ーム毎に追跡する。侵入物候補は、所定時間追跡される
と、侵入物判定報知回路2160により侵入物と判定さ
れる。検出された侵入物を含む画像をテンプレートとし
て登録しておく。パターン更新検出回路2190は、登
録してあるテンプレートで現フレームにパターンマッチ
ング処理することで差分のでない画像を検出することが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、動きのある背景中
において監視対象物を検出して監視する技術に係り、特
に、洋上、木立の中など、監視対象以外についても動き
のある画像から、特定の監視対象物を検出して監視する
技術に関する。
【0002】
【従来の技術】カメラ等を用いて対象を撮影し、撮影し
た画像を用いて、監視対象物を監視することが一般に行
なわれている。この場合、監視を行うためには、撮影さ
れた画像から対象物の画像を検出し、その変化を抽出す
ることが必要である。
【0003】この種の監視装置として、例えば、背景と
現フレームの差分を二値化して侵入物を検出する技術が
ある(特開平7−129779号公報)。また、背景と
現フレームの差分の移動速度を検証して侵入物を検出す
る技術がある(特開平5−284501号公報)。
【0004】この他に、フレームをあらかじめ幾つかの
領域に分割してそれぞれの領域に応じた処理する技術が
ある(特開平10−136341号公報)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、例えば、特開
平7−129779号公報に開示される技術では、これ
を桟橋などの洋上施設の監視に用いると、固定背景画像
と現フレームの波の揺らぎが差分となって誤検知してし
まう。すなわち、固定背景による背景差分では、波等の
実際の背景における揺らぎを誤検知することが多いとい
う問題がある。また、検出すべき侵入物が背景の波の揺
らぎと同様の様々な速度の成分を持つ場合、特開平5−
284501号公報に開示される技術で、差分の移動速
度を求めても、侵入物と波とを区別することは困難とな
る。
【0006】本発明の目的は、波や木々の揺らぎのよう
に、時間的に揺らぎを持つ背景において、監視対象を、
精度よく検出することができる監視装置を提供すること
にある。
【0007】また、本発明の他の目的は、監視対象か
ら、検出すべき画像を精度よく抽出することができる監
視装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の目的を達
成するための第1の態様として、対象領域を撮像した画
像に基づいて該対象領域についての監視を行う監視装置
において、撮像した画像をフレーム単位で時系列に取り
込む手段と、前記取り込まれた画像に基づいて生成さ
れ、更新される第1の背景画像を記憶する手段と、最新
に取り込まれた現フレームの画像とそれより前に取り込
まれた前フレームの画像とを比較して両者の輝度値差が
所定しきい値よりも小さい領域がある場合、前記記憶さ
れる第1の背景画像の当該領域を現フレームの対応する
領域の輝度値に置き換えて前記第1の背景画像を更新す
る手段と、前記第1の背景画像と現フレームの画像との
輝度値差を所定のしきい値で二値化して画素集合を検出
する手段と、前記検出された画素集合が対象領域での検
出対象であるかを判定して、判定結果を出力する手段と
を備えることを特徴とする監視装置が提供される。
【0009】また、本発明の第2の目的を達成するため
の第2の態様として、対象領域を撮像した画像に基づい
て該対象領域についての監視を行う監視装置において、
撮像した画像をフレーム単位で時系列に取り込む手段
と、前記取り込まれた画像に基づいて生成され、更新さ
れる第1の背景画像を記憶する手段と、前記第1の背景
画像と現フレームの画像との輝度値差を所定のしきい値
で二値化して画素集合を検出する手段と、前記画素集合
に対応する領域の輝度値パターンを、現フレームから切
出して、一致度を調べる演算を行うためのテンプレート
として記憶する手段と、現フレームの少なくとも一部の
領域について、前記テンプレートとの一致度を調べる演
算を順次行って、予め定めた値以上の一致度を有する輝
度値パターンの有無を検出する手段と、予め定めた値以
上の一致度を有する輝度値パターンが検出されたとき、
当該輝度値パターンについて、検出対象であると判定す
る手段とを備えることを特徴とする監視装置が提供され
る。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について図面
を参照して説明する。以下では、洋上施設について監視
する場合を例として説明するが、本発明はこれに限られ
ない。
【0011】図2は本発明の監視装置を用いた洋上施設
監視システムの一例である。この例では、洋上10に、
施設26が設けられ、施設26と岸壁25とが連絡橋2
7により連結されている。本発明の監視装置は、TVカ
メラ2000と、監視装置2100と、表示装置220
0と、報知装置2300と、操作装置2400とを備え
ている。監視装置2100は、例えば、後述するハード
ウエア論理回路等により構成される。もちろん、コンピ
ュータを用いてソフトウエアにより対応する機能を実現
することにより構成することもできる。TVカメラ20
00は、岸壁25に設置されて、洋上施設26を監視し
ている。なお、TVカメラ2000は、連絡路27や洋
上施設26上に設置されていてもよい。
【0012】TVカメラ2000により撮影された画像
は、表示装置2200の表示画面2210において、例
えば、図3に示すように表示される。すなわち、洋上に
洋上施設30と船舶31とがあり、洋上施設30上には
侵入物32が存在する。本発明の監視装置は、常に揺ら
いでいる波34を無視して、侵入物32や、時には船舶
31を検出するものである。なお、表示画面2210内
に表示されている枠は、揺らぎ観測窓33である。この
観測窓33は、画面2210の洋上に設置されることに
より、波の揺らぎを観測して検出パラメータの自動調整
を行う処理に用いられる。これについては後記する。
【0013】本発明では、監視対象を撮像した画像をフ
レーム単位で時系列に取込み、最新のフレームである現
フレームの画像と第1の背景画像(動的背景)の輝度値
差をもとに侵入物候補を、例えば、画素集合として検出
する。前記検出された画素集合が対象領域での検出対象
であるかを判定して、判定結果を出力する。
【0014】第1の背景画像は、最新に取り込まれた現
フレームの画像とそれより前に取り込まれた前フレーム
の画像とを比較して両者の輝度値差が所定しきい値より
も小さい領域がある場合、記憶される第1の背景画像の
当該領域を現フレームの対応する領域の輝度値に置き換
えることで更新される。これにより、動的背景は、現フ
レームの監視対象の背景において生ずる揺らぎ、例え
ば、波の揺らぎを反映するほど迅速に更新される。更新
に係るパラメータは、監視対象の画像中の揺らぎを生ず
る領域、例えば、洋上を示す画像領域に、観測窓を設定
して、この窓において観測される揺らぎの程度を表わす
値に対応して定められる。具体的には、それによって、
しきい値を定めて、最適化することができる。これによ
り、侵入物の大きさや動きが波の変化の大きさよりも大
きい場合は、背景差分で検出されることになる。
【0015】次に、侵入候補をフレーム毎に追跡する。
追跡は、複数のフレームにおいてそれぞれ検出された画
素集合について、複数のフレーム間で同一の画素集合を
対応付けることによって行う。侵入物候補は、所定時間
追跡されると侵入物と判定される。
【0016】一方、検出された侵入物を含む画像をテン
プレートとして登録しておく。前記動的背景は迅速に更
新するので、動きの少ない侵入物は速やかに前記動的背
景に取り込まれ、現フレームとの差分が出なくなること
がある。この場合は、既に登録してあるテンプレートで
現フレームにパターンマッチング処理することで差分の
でない画像を検出することができる。また、追跡を再開
できる。
【0017】さらに、背景中にある固定的な物体の画
像、例えば、洋上の施設自体を含む画像をテンプレート
として登録してしまうと、洋上施設自体を侵入物として
検出してしまう。これを防ぐために前記侵入者のテンプ
レートで検出された場所と同じ位置における第2の背景
画像(静的背景)をテンプレートとして一致度を計算す
る。この時、前記静的背景テンプレートとの一致度が低
ければ、侵入物が存在して洋上施設の一部を隠している
と見做せる。洋上施設は固定的なものであるから前記静
的背景は洋上施設そのものの画像である。
【0018】この他に、現フレームと静的背景の輝度値
差を累積して、恒常的に変動の激しい部分とそうでない
部分を判定して、それに応じて、侵入物候補の検出を行
うためのしきい値を変えることができる。
【0019】以下、これらを実現するための各種実施の
形態について、図面を参照して説明する。
【0020】本発明の第1の実施の形態の構成の概要に
ついて、図1を参照して説明する。本発明の監視装置
は、TVカメラ2000の画像をアナログ−デジタル変
換して現フレームとして取り込む手段として機能する画
像入力回路2110と、前フレームなど過去の数フレー
ムを時系列的に記憶する手段として機能するフレーム遅
延回路2120と、時系列の数フレームを用いて第1の
背景画像(以下、動的背景という。動的背景については
後述する。)を作成更新する手段および動的は畏敬を記
憶するとして機能する動的背景更新回路2130と、現
フレームと前記動的背景の輝度値の差分を二値化して画
素集合を侵入物候補として検出する、画素集合検出手段
として機能する差分回路2140と、前記侵入物候補を
フレーム間に亘って対応付け位置を追跡する、画素集合
追跡手段として機能する差分追跡回路2150と、所定
時間以上追跡できたことを条件に前記侵入物候補を侵入
物と判定して報知する手段として機能する侵入物判定報
知回路2160とを有する。
【0021】なお、静的背景更新回路2170、差分蓄
積回路2180およびパターン更新回路2190は、本
実施の形態では使用しないので、後述する他の実施の形
態に関する説明において述べる。したがって、本実施の
形態では、これらは省略してもよい。
【0022】まず、フレーム遅延回路2120の構成と
動作を説明する。図4はフレーム遅延回路2120の構
成の一例を示す図である。フレーム遅延回路2120
は、画像入力回路2110のフレームを書き込み、読み
出し可能なフレームメモリ群2121と、書き込むべき
フレームメモリを選択する書込カウンタ2122と、フ
レームメモリ群2121から読み出すべきフレームメモ
リを選択する読出カウンタ2123とを有する。
【0023】フレームメモリ群2121は、フレームメ
モリ2121a〜2121iを有する。各フレームメモ
リ2121a〜2121iは並列に接続され、入力側が
画像入力回路2110に、出力側が動的背景更新回路2
130(図1参照)に接続される。書込カウンタ212
2は、フレームメモリ群2121のフレームメモリ21
21a〜2121iの個数分計数して、再び初期値に戻
るという循環的カウンタである。画像入力回路2110
のフレームをフレームメモリ群2121に書き込むたび
にカウントする。このためフレームメモリ群2121に
はエンドレスでフレームメモリ数分の時系列フレームが
保持される。読出カウンタ2123も循環的カウンタ
で、フレームメモリ群2121のフレームメモリ数通り
の数を示せる。初期値は、書込カウンタ2122に等し
い値で、読み出し時に1減ずると前フレームが読み出
せ、さらに、1減ずると前々フレームが読み出せる。フ
レームメモリ群2121のフレームメモリ数は必要に応
じて増減して構成できる。
【0024】次に、動的背景の概念とこれを実現するた
めの動的背景更新回路2130の構成とについて説明す
る。図5は動的背景更新回路2130の一実施例を示す
図である。動的背景更新回路2130は、現フレームと
前フレームあるいは数フレーム前のフレームとの輝度値
差を計算する差分回路2131と、前記輝度値差をある
しきい値で二値化する二値化回路2132と、前記輝度
値差の小さい領域を現フレームで置き換える背景合成回
路2133と背景保持メモリ2134と、二値化しきい
値調整回路2135とを有する。
【0025】動的背景は、背景保持メモリ2134に保
持される。初期値として、最初は現フレームが保持され
る。そして、次の撮像サイクルから、差分回路2131
で、現フレームと前フレームあるいは更に前のフレーム
との輝度値差を求める。この輝度値差について、二値化
回路2132で、あるしきい値により二値化する。二値
化することで、監視画面がフレーム間で差の大きかった
領域と大きくなかった領域とに二分されることになる。
この二分結果を背景合成回路2133で用いる。すなわ
ち、フレーム間の差の大きい領域は現在の背景を維持
し、フレーム間の差の大きくなかった領域は現フレーム
に更新する。こうして合成した動的背景は、背景保持メ
モリ2134に保持される。そして、二値化回路213
2のあるしきい値は、しきい値調整回路2135で自動
調整される。
【0026】ここで、しきい値調整回路2135の動作
について説明する。図6(a)は、観測窓33の現フレー
ムの波の画像である。図6(b)は、前フレームの波の画
像である。図6(c)は、差分を二値化したものである。
図6(c)の白い部分が差の大きな場所である。この白い
部分の面積が所定の範囲に収まるように、二値化しきい
値を自動調整し、二値化回路2132のしきい値として
用いる。二値化しきい値の自動調整に際し、しきい値調
整回路2135は、例えば、次のように行うことができ
る。白画素数を計数し、その計数値が予め定めた範囲内
に収まるかを判定する。そして、上限オーバー、下限オ
ーバー等の場合、それぞれ、しきい値を上げて、また
は、下げて、再び、白画素数の計数、計数値の判定等を
行う。このようにして、最終的に、白画素の計数値が所
定範囲内となったとき、その時のしきい値を二値化回路
2132のしきい値とする。
【0027】以上説明した動作によって作成更新される
動的背景は、波の変動を反映する。しかし、波よりも大
きな輝度値の変化については、反映しないものとなる。
【0028】次に、差分回路2140の動作を説明す
る。差分回路2140は、現フレームと動的背景更新回
路2130の輝度値の差分を求め、それを二値化するも
のである。図7(a)は現フレームの画像である。図7(b)
は差分回路2140の出力の二値画像である。動的背景
は先に説明したように波の揺らぎは現フレームとほぼ同
じなので差はあまり出ないが、動きのある侵入物や航行
中の船舶は差が現れる。差分回路2140は、差分を求
める他、差分出力に含まれる二値画像について、ある程
度の大きさを有する同一輝度値の画素分布(画素集合)
を抽出して侵入物候補とし、その侵入物候補についての
外接矩形の座標と中心座標を求め、次段の差分追跡回路
2150に出力する。
【0029】ここで、画素集合についての外接矩形と中
心座標の算出は、例えば、次のように行うことができ
る。まず、白い画素の縮小処理を行う。これにより、図
7(b)において点在するような小さな面積の白画素の集
合を消す。次に、縮小した白画素を元の大きさとなるよ
うに拡大処理する。この時、一旦、消えた白画素は拡大
されないので、ある程度の面積を有する画素集合のみが
残ることとなる。すなわち、所定の大きさの白がその固
まりが抽出されることとなる。次に、抽出された白画素
の集合について、x、y両軸方向での最小値と最大値を求
め、それらを含む外接矩形を設定する処理を行う。つい
で、当該外接矩形の中心を求める。
【0030】次に、差分追跡回路2150の動作を説明
する。差分追跡回路2150は、差分回路2140で検
出された侵入物候補について、それぞれの中心座標を記
憶すると共に、フレーム間での侵入物候補の移動を対応
付けてその移動軌跡を求める演算と、求められた移動軌
跡を記憶する。
【0031】図8(a)は前々フレームと前フレームの侵
入物候補の対応付けを示す図である。物体81と物体8
2とは前々フレームで検出された侵入物候補であり、物
体83と物体84は前フレームで検出された侵入物候補
である。差分追跡回路2150は、物体81の中心座標
と物体83乃至物体84の中心座標との距離を求め、最
近傍の物体、すなわち、物体83を物体81と対応付け
る。同様に、物体82の中心座標と物体83乃至物体8
4の中心座標との距離を求め、最近傍の物体、すなわ
ち、物体84を物体82と対応付ける。
【0032】図8(b)は前フレームと現フレームの侵入
物候補の対応付けを示す図である。物体83と物体84
とは前フレームで検出された侵入物候補であり、物体8
5と物体86とは現フレームで検出された侵入物候補で
ある。差分追跡回路2150は、図8(a)で説明したの
と同様な手順で、物体83と物体85とを、および、物
体84と物体86とをそれぞれ対応付ける。
【0033】結局、図8(c)に示すように、物体81と
物体82とは、それぞれ軌跡87と軌跡88とを描いて
追跡される。この追跡結果は、侵入物判定報知回路21
60に送られる。
【0034】侵入物判定報知回路2160は、このよう
にして、侵入物候補が所定フレーム数あるいは所定時間
以上に追跡された場合には、侵入物が存在すると判定し
て、その旨を報知する信号を出力する。報知後も、該侵
入物に対応付けられる物体は、侵入物として、追跡され
続ける。なお、侵入物が存在する旨を報知する信号は、
報知装置2300に送られ、例えば、メッセージ、ブザ
ー等の音響、光の点滅等を発生させる。これにより、オ
ペレータ等に、侵入物の存在を報せる。この時、表示装
置220においても、同様の事態を報知する表示を行う
ようにすることができる。
【0035】以上説明したように、本発明の第1の実施
の形態に係る監視装置は、画面の中に波や木の葉などの
揺らぐものがあっても、これらを検出して誤報を出すこ
となく、侵入物を検出して報知することができる。
【0036】次に、本発明の監視装置の第2の実施の形
態について、図1を参照して説明する。本実施の形態に
係る監視装置は、画像入力回路2110と、フレーム遅
延回路2120と、動的背景更新回路2130と、過去
から現フレームまでの数枚の時系列フレームを加算平均
化して第1の背景画像(以下、静的背景という)を作成
更新する手段、および、第1の背景画像を記憶する手段
として機能する静的背景更新回路2170と、現フレー
ムと前記静的背景の輝度値差分を蓄積して波など常に揺
らいでいる領域と施設など揺らぎの無い領域を識別する
ための手段として機能する差分蓄積回路2180と、揺
らぎのある領域か否かで差分パラメータを変える差分回
路2140と、差分追跡回路2150と、侵入物判定報
知回路2160とを有する。
【0037】まず、静的背景の概要と静的背景更新回路
2170の動作とを説明する。静的背景更新回路217
0の動作初期の静的背景は、現フレームそのものであ
る。次サイクルで画像入力回路2110が現フレームを
出力すると、静的背景更新回路2170は、前記静的背
景と前記現フレームとを所定の割合で重み付き平均値を
計算し、これを新たに更新された静的背景とする。例え
ば、現フレームと静的背景を1対31の割合で平均化す
るときは、現フレームに静的背景の輝度値を31倍にし
たものを加え、輝度値の平均を処理前後で合わせるため
に、前記現フレームと前記31倍の静的背景の和を32
で除したものを新たな静的背景とする。上記の処理を繰
り返すことで、静的背景は、波など揺らぎのある領域は
平滑化されて、時間的にも空間的にも輝度値変化のない
領域となる。一方、静止した洋上施設は、コントラスト
の良いくっきりとした領域となる。
【0038】次に、差分蓄積回路2180の動作につい
て説明する。差分蓄積回路2180の差分蓄積画像の初
期値は、全画素0あるいは255の画像である。画像入
力サイクル毎に現フレームと静的背景の輝度値差分を前
記差分蓄積画像と所定の割合で加算平均し、新たな差分
蓄積画像とする。こうして得られる差分蓄積画像を所定
のしきい値で二値化すると、現フレームにおいて揺らぎ
のある領域と揺らぎの無い領域とに分離できる。
【0039】図9(a)は現フレームである。差分蓄積画
像を二値化したものが図9(b)である。ここでは、白領
域が揺らぎのある領域で、黒領域が揺らぎの無い領域で
ある。差分回路2140で差分画像を二値化する際に、
前記揺らぎの無い領域はしきい値を低くして、侵入物候
補の検出感度を高く維持しつつ、前記揺らぎのある領域
はしきい値を幾分高くして、波による誤報を少なくでき
る。
【0040】、差分蓄積回路2180の出力で、該当位
置が揺らぎのある箇所であると判定したときは、差分回
路2140における二値化しきい値を上げることで差分
を検出しにくくして、波による誤報を抑制する。一方、
差分蓄積回路2180の出力で、該当位置が揺らぎのな
い箇所であると判定したときは、差分回路2140にお
ける二値化しきい値を下げて差分を検出しやすくして、
侵入物の検出取りこぼしを減らす。
【0041】次に、本発明の監視装置の第3の実施の形
態について図1を参照して説明する。本実施の形態に係
る監視装置は、画像入力回路2110と、フレーム遅延
回路2120と、動的背景更新回路2130と、侵入物
体のモデル輝度値パターン(以後テンプレートと表記す
る)を更新するとともに、更新したモデルパターンを保
持し、差分回路2140が該侵入物を見失ったときに、
輝度値パターンマッチング処理で該侵入物を検出する、
輝度値パターン有無検出手段として機能するパターン更
新検出回路2190と、差分回路2140と、差分追跡
回路2150と、侵入物判定報知回路2160とを有す
る。
【0042】図10は移動と静止を繰り返す侵入物と差
分画像とテンプレートとの対応を示す図である。図10
(b-1)は移動中の侵入物の画像の一例を示す。図10(b-
2)は静止した直後の侵入物、図10(b-3)はしばらく静
止している侵入物、図10(b-4)は再び動きだした侵入
物、図10(b-5)は移動中の侵入物である。図10(a-1)
乃至図10(a-5)は、それぞれ図10(b-1)乃至図10(b
-5)の侵入物に対応して、差分回路2140による差分
画像である。図10(a-1)、同(a-2)、同(a-4)および同
(a-5)のように、侵入物は、それが移動中あるいは静止
直後の場合には、差分が現れ、差分追跡回路2150に
よる追跡が可能である。しかし、侵入物が静止状態を続
けると、動的背景に侵入物が取込まれ、図10(a-3)の
ように差分が消滅する。すなわち、侵入物を見失うこと
となる。そこで、この消滅期間中においても侵入物を検
出し続けるために、パターン更新検出回路2190が設
けられる。
【0043】ここで、パターン更新検出回路2190の
機能について説明する。図11は更新検出回路2190
の構成を示す図である。更新検出回路2190は、差分
回路2140から出力される差分と、差分追跡回路21
50から出力される追跡情報を基に、現フレームから侵
入物の領域を切り出す領域切出し回路2191と、侵入
物領域の輝度値パターンをテンプレートとして登録する
テンプレート更新回路2192と、差分追跡不可能なと
きは前サイクルまでに登録していたテンプレートでパタ
ーンマッチング処理して現フレーム内から差分消滅で見
失った侵入物を検出する一致度計算回路2193とを有
する。
【0044】領域切出し回路2191は、侵入物として
検出された画素集合について、外接矩形を求め、その外
接矩形内の輝度値パターンを現フレームから切り出す。
テンプレート更新回路2192は、前記差分追跡回路2
150により差分追跡可能な時は、現フレームの切出さ
れた輝度値パターンを、追跡されている侵入物のテンプ
レートとして更新登録する。
【0045】図10を参照して、パターン更新検出回路
2190の動作について説明する。図10(c-1)乃至図
10(c-5)は、それぞれ図10(b-1)乃至図10(b-5)の
侵入物に対応するテンプレートである。図10(c-1)と
図10(c-2)と図10(c-4)と図10(c-5)は、それぞれ
差分を表わす、図10(a-1)と図10(a-2)と図10(a-
4)と図10(a-5)の領域で現フレームから切り出したテ
ンプレートである。図10(c-3)は、差分が消滅する以
前のフレームのテンプレート図10(c-2)をそのまま保
持している。
【0046】以上の動作をまとめると、図10におい
て、侵入物(b-1)と(b-2)は、差分回路2140におい
て、それぞれ差分(a-1)と(a-2)によって検出される。ま
た、領域切り出し回路2191によって侵入物(b-1)と
(b-2)の領域が切り出され、テンプレート更新回路21
92により、侵入物(b-1)と(b-2)をテンプレート(c-1)
と(c-2)として登録される。一方、侵入物(b-3)は、一致
度計算回路2193により、テンプレート(c-3)とのパ
ターンマッチングによって検出される。そして、侵入物
(b-4)と(b-5)は、それぞれ差分(a-4)と(a-5)によって検
出されると共に、侵入物(b-4)と(b-5)とを切出してテン
プレート(c-4)と(c-5)として登録される。
【0047】次に、一致度計算回路2193によるパタ
ーンマッチング処理を説明する。図12はパターンマッ
チング処理を説明する図である。現フレーム1201内
に探査枠1202を設け、探査枠1202の原点すなわ
ち左上角をPとする。探査枠1202内からテンプレー
ト1203に類似の物体1204を検出することが目的
である。探査枠1202は、フレーム全体に設定するこ
ともできるが、侵入物がそれほど移動していないので、
最も最近検知された位置を中心とする一定の範囲の広さ
に設定する。この広さを絞ることで、無駄な探査を省い
て、能率良く探査を行なうことが可能となる。この時、
現フレームは、図11における領域切出し回路2191
を介して入力される。もちろん、現フレームの画像を一
致度計算回路2193に直接入力させるようにしてもよ
い。なお、探査を領域切出し回路2191において、比
較すべき画像の走査および切出しを行い、一致度の計算
を一致度計算回路2193において行うようにしてもよ
い。
【0048】一致度計算回路2193は、テンプレート
1203と等しい大きさの走査枠1205(原点O)を
探査枠1202内で走査して、現フレームで走査枠12
05の囲む部分とテンプレート1203の輝度値パター
ンの一致度あるいは不一致度を計算する。このような計
算によってテンプレート1203に類似の物体を検出す
る処理をパターンマッチング処理という。一致度の計算
法としては、正規化相関演算があり、相関値をR(j,i)と
すると、(1)式、(2)式、(3)式および(4)式
で表現される。
【0049】
【数1】
【0050】
【数2】
【0051】
【数3】
【0052】
【数4】
【0053】ここで、探査枠1202の輝度値パターン
をf(J,I)、テンプレート1203の輝度値パターンをg
(X,Y)とし、PからOへの移動量を(j,i)で表している。N
はテンプレート1203内の画素数である。R(j,i)は相
関係数と等しく、テンプレート1203の輝度値パター
ンと走査枠1205内の輝度値パターンが完全に一致し
たときは最大値1.0をとる。通常は、0.7以上の値
で類似物体が検出されたと判断できる。不一致度の計算
としては、fとgの輝度値差の絶対値を走査枠1205内
で累積したときに値が所定の値よりも小さければ、類似
物体が検出されたと判断する。
【0054】以上説明したように、本実施の形態に係る
監視装置は、画面の中に波や木の葉などの揺らぐものが
あっても、これらを検出して誤報を出すことなく、侵入
物を検出して報知することができると共に、侵入物がし
ばらく静止状態に入っても追跡し続けることができる。
【0055】次に、本発明の監視装置の第4の実施の形
態について図1を参照して説明する。本実施の形態の監
視装置は、画像入力回路2110と、フレーム遅延回路
2120と、動的背景更新回路2130と、静的背景更
新回路2170と、パターン更新検出回路2190と、
差分回路2140と、差分追跡回路2150と、侵入物
判定報知回路2160とを有する。静的背景更新回路2
170とパターン更新検出回路2190以外の回路の動
作は、第3の実施の形態と同様であり、静的背景更新回
路2170の動作は第2の実施の形態と同様である。
【0056】ここで、第4の実施の形態に係る監視装置
の動作を特徴付けるパターン更新検出回路2190の構
成と動作について説明する。図11は更新検出回路21
90の構成を示す図である。差分回路2140の差分と
差分追跡回路2150の追跡情報とを基に、侵入物の領
域の輝度値パターンを切り出す領域切出し回路2191
と、差分追跡可能な時は現フレームの侵入物領域の輝度
値パターンをテンプレートとして登録するテンプレート
更新回路2192と、差分追跡不可能なときは前サイク
ルまでに登録していたテンプレートでパターンマッチン
グ処理して現フレーム内から差分消滅で見失った侵入物
を検出すると共に、該テンプレートと該侵入物の検出位
置で、静的背景更新回路17による静的背景画像との不
一致度を計算する一致度計算回路2193とを有する。
【0057】第4の実施の形態では、第3の実施の形態
と同様にパターンマッチング処理で侵入物を検出した後
に、同じテンプレートで該静的背景上の同一領域で一致
度を計算する。先に説明したように、前記静的背景は監
視すべき設備そのものの画像と考えられるから、侵入物
が存在する領域では該テンプレートに対して一致度が低
くなる。このチェックを入れることで、設備の一部を侵
入者として登録して侵入者を誤検知することを防げる。
【0058】すなわち、パターン更新検出回路2190
は、侵入物が検出された領域について、テンプレートと
静的背景の輝度値パターンとをパターンマッチング処理
で一致度を計算し、前記テンプレートと追跡中物体の輝
度値パターンの一致度が所定の値より高くかつ、前記テ
ンプレートと前記静的背景の輝度値パターンの一致度が
所定の値より低い場合は、前記パターンマッチング処理
によって前記侵入物体が検出できたとして物体追跡を継
続する。ここで、二つの一致度の差が所定の値よりも大
きい場合は、パターンマッチング処理によって前記侵入
物体が検出できたとして物体追跡を続行し、二つの一致
度の差が所定の値よりも小さい場合は、侵入物体を見失
ったとして追跡を中止することもできる。
【0059】パターンマッチングで物体が検出された場
合、差分回路2140にて差分で検出された物体と同様
に、中心座標を求め、差分追跡回路2150に記憶し、
前後のフレームで検出された物体との距離計算を行い、
距離の最小の物からフレーム間の対応付けを行う。この
動作の結果、差分あるいはパターンマッチングで物体が
検出され、差分追跡回路2150で物体追跡されること
になる。
【0060】次に、コンピュータとビデオキャプチャボ
ードを使った、本発明の第5の実施の形態に係る監視装
置について説明する。本実施の形態は、基本的には、ソ
フトウエアの如何により、上述した第1の実施の形態〜
第4の実施の形態のすべての機能について実現すること
が可能である。すなわち、ソフトウエアによる手順の実
行により、第1の実施の形態〜第4の実施の形態の各種
機能を実現する手段が実現される。もちろん、第1の実
施の形態〜第4の実施の形態に対応するように機能させ
ることもできる。また、第1の実施の形態〜第4の実施
の形態において用いられる各種回路と、第5の実施の形
態で用いられるコンピュータとを混在させ、機能を分担
するように構成してもよい。
【0061】図13は第5の実施の形態のハードウェア
構成を示す図である。第5の実施の形態に係る監視装置
は、中央演算装置(CPU)2101とメモリ2102
とユーザインタフェース2103とを有するコンピュー
タと、画像メモリ2104と、ビデオキャプチャボード
2105と、TVカメラ2000と、通信ボード2107
とで構成される。なお、中央演算装置2101が実行す
るプログラムは、例えば、CD−ROM等の記録媒体に
よって提供される。
【0062】中央演算装置2101は、メモリ2102
のプログラムを実行し、演算に必要な記憶部はメモリ2
102に確保するものとする。ユーザインタフェース2
103は、モニター等の出力装置と、キーボード等の入
力装置から成る。ビデオキャプチャボード2105は、
TVカメラ2000のアナログ画像信号をデジタルデータ
に変換して画像メモリ2104に格納する。中央演算装
置2101は、画像メモリ2104をアクセスして所定
の画像を処理し、結果を画像メモリ2104に格納す
る。通信ボード2107は、シリアルポートあるいはパ
ラレルポートを備え、外部機器とデータのやり取りをす
る。侵入者の有無等の検出結果は通信ボード2107を
介して外部機器に伝送する。また、外部機器から通信ボ
ード2107を介して中央演算装置2101を制御でき
る。
【0063】次に、図14のフローチャートによって第
5の実施の形態の監視装置の動作について説明する。
【0064】まず、監視装置の電源投入あるいは割り込
み指令によって(S)よりスタートする。また、画角に
応じたパラメータ設定と、メモリ配列やポインタなどの
変数を初期化する(ステップ1401)。
【0065】次に、中央演算装置2101は、画像を取
り込んで、画像メモリ2104に格納する(ステップ1
402)。ここで、画像メモリ2104には、時系列の
フレームを複数枚格納する(ステップ1403)。ただ
し、最初は、ステップ1402で得た画像をコピーして
初期化する。動的背景と静的背景も画像メモリ2104
に保持するが、最初はステップ1402で得た画像をコ
ピーして初期化する。
【0066】ステップ1404以降が監視サイクルで、
ステップ1416を経て再びステップ1404に戻る。
【0067】監視サイクルにおいて、中央演算装置21
01は、TVカメラ2000からの最新画像を画像メモリ
2104に格納する(ステップ1404)。画像メモリ
2104には、ストック画像として数フレーム分の画像
保持領域が確保してあり、その一箇所に最新画像を格納
する。ストック画像は、ストック画像保持領域ポインタ
で管理し、最新画像を更新するたびに、該画像保持領域
ポインタを更新する。画像保持領域ポインタは、ストッ
ク数分のサイクルカウンタで、常に最新の画像の格納領
域を示している。 TVカメラ2000からの最新画像を
得るたびに最古の画像保持領域に上書きする。
【0068】中央演算装置2101は、画像メモリ21
04に記憶されている最新画像と動的背景画像の差分を
画素毎にとり、所定のしきい値で二値化し、二値物体を
検出する(ステップ1405)。また、ステップ140
5の該二値物体の大きさをチェックして、侵入者として
判定しうる大きさの場合はステップ1407に進み、該
二値物体が大きすぎる場合はステップ1402にて再び
画像入力して背景などを初期化する(ステップ140
6)。
【0069】(ステップ1407)前フレームで検出し
た二値物体と現フレームで検出した二値物体を距離計算
で照合する。照合については、既に図8を参照して説明
したものと同じアルゴリズムによって行なう。ここで、
フレーム間で照合可能な物体は(1)を経てステップ1
409に進み、照合できない物体は(2)を経てステッ
プ1412に進む(ステップ1408)。
【0070】次に、二値物体のフレーム間の対応付けを
基に物体の移動を追跡する(ステップ1409)。追跡
中の物体の輝度値パターンをテンプレート登録する(ス
テップ1410)。追跡方法については、既に述べた方
法と同じである。また、テンプレート登録の詳細につい
ても、図10を参照して既に説明したものと同じであ
る。
【0071】次に、差分による二値物体のフレーム間対
応付けが不可能なときは、パターンマッチングによって
フレーム間の物体対応付けを行う(ステップ141
1)。パターンマッチングの詳細は、図12を参照して
既に説明した方法と同じである。。
【0072】物体を所定フレーム数に亘って追跡できた
場合は、また、パターンマッチングにより物体を検知で
きたとき、侵入者ありと判定する(ステップ141
2)。
【0073】次に、ステップ1413〜1416におい
て、本実施の形態において用いる各種画像データの生成
および更新についての処理を行う。
【0074】まず、波の荒れ具合でパラメータを自動更
新して動的背景を更新する(ステップ1413)。これ
については後述する。
【0075】既に用意されている静的背景と最新画像の
輝度値分布を所定の割合で画素毎に平均化する(ステッ
プ1414)。この処理で侵入物や波など動きのあるも
のはぼやけ、洋上施設など固定しているものはS-N比が
あがり、コントラストがよくなる。この処理に関するア
ルゴリズムは、既に述べた通りである。
【0076】最新画像と静的背景の輝度値の差を画素毎
に一定期間蓄積する(ステップ1415)。ステップ1
415による差分蓄積画像は、波など常に変動する部分
の蓄積値が大きくなり、波などの変動する領域を自動判
定できる(ステップ1416)。差分蓄積およびそれに
基づく領域自動検出の手法については、既に図9を参照
して説明した通りである。
【0077】このような処理を経てステップ1404に
戻り、監視処理を引き続き行う。
【0078】次に、動的背景更新処理について、図15
を参照して説明する。図15で(S)よりスタートす
る。
【0079】中央演算装置2101は、ストック画像領
域から所定のフレームを選択し、最新画像と輝度値差を
画素毎に算出し差分画像を作る(ステップ1501)。
前記差分画像を所定のしきい値で二値化して二値画像を
作成する(ステップ1502)。二値化することで、監
視画面がフレーム間で差の大きかった領域と大きくなか
った領域とに二分されることになる。なお、ここで用い
られるしきい値は、次のステップにおいて設定される。
【0080】図3の窓33を波あるいは木の葉など常に
揺らぐ領域上に設け、窓33の領域内で該二値画像の物
体面積を求め、前記物体面積が所定の範囲より大きい場
合はステップ1502で用いたしきい値の値を大きく
し、前記物体面積が所定の範囲より小さい場合はステッ
プ1502で用いたしきい値の値を小さくして前記しき
い値を更新する(ステップ1503)。これは、図5を
参照して述べた手法と基本的に同じである。
【0081】ここで、最新画像から、変化の少ない領域
に相当する前記二値画像が得られた領域について切出し
て、その部分について動的背景を更新する(ステップ1
504)。これは部分的な更新であって、ステップ15
02による二値画像の物体以外の部分を最新画像で置き
換える。変化が大きい領域については、動的背景を更新
しない。
【0082】以上説明した本実施の形態によれば、画面
の中に波や木の葉などの揺らぐものがあってもこれらを
検出して誤報を出すことなく、侵入物を検出して報知す
ることができると共に、侵入物がしばらく静止状態に入
っても追跡し続けることができる。
【0083】なお、以上に述べた各実施の形態におい
て、画像をフレーム単位で扱っているが、これに限定さ
れない。その他の単位で扱うことも可能である。
【0084】
【発明の効果】本発明の第1の態様によれば、波や木々
の揺らぎのように、時間的に揺らぎをもつ背景におい
て、監視対象を、精度よく検出することができる。
【0085】また、本発明の第2の態様によれば、監視
対象から、検出すべき画像を精度よく抽出することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による監視装置の機能構成の概要を示
すブロック図である。
【図2】 本発明による監視装置を用いた洋上施設監視
システムの一例を示す説明図である。
【図3】 本発明による監視装置の処理画像の一例を示
す説明図である。
【図4】 本発明による監視装置のフレーム遅延回路の
一例を示すブロック図である。
【図5】 本発明による監視装置の動的背景更新回路の
一例を示すブロック図である。
【図6】 本発明による監視装置の基準波形観測窓の処
理画像の一例を示す説明図である。
【図7】 本発明による監視装置の現フレームと差分画
像を示す説明図である。
【図8】 本発明による監視装置の差分追跡の一例を示
す説明図である。
【図9】 本発明による監視装置の現フレームと差分差
分蓄積画像を二値化した画像を示す説明図である。
【図10】 本発明による監視装置の侵入物と差分画像
とテンプレートの対応を示す説明図である。
【図11】 本発明による監視装置のパターン更新検出
回路の一例を示すブロック図である。
【図12】 本発明による監視装置の一致度計算回路の
動作を説明する説明図である。
【図13】 本発明による監視装置の第5の実施の形態
のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【図14】 本発明による監視装置の第5の実施の形態
の動作のフローチャートである。
【図15】 本発明による監視装置の動的背景更新処理
のフローチャートである。
【符号の説明】
2000…TVカメラ、2100…監視装置、2110
…画像入力回路、2120…フレーム遅延回路、213
0…動的背景更新回路、2140…差分回路、2150
…差分追跡回路、2160…侵入物判定報知回路、21
70…静的背景更新回路、2180…差分蓄積回路、2
190…パターン更新検出回路、2200…表示装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小沼 知恵子 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 村松 彰二 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 小林 芳樹 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 伊藤 渡 東京都小平市御幸町32番地 日立電子株式 会社小金井工場内 (72)発明者 岡田 俊道 東京都小平市御幸町32番地 日立電子株式 会社小金井工場内 (72)発明者 藤井 幸 東京都小平市御幸町32番地 日立電子株式 会社小金井工場内 Fターム(参考) 5B057 AA19 DA06 DB02 DB08 DC08 DC22 DC32 5C054 AA01 DA06 FC01 FC05 FC12 FC13 FC16 FE28 GA04 GB01 GD09 HA18 5C084 AA01 AA06 BB05 BB06 BB07 BB40 DD12 GG52 GG54 GG78

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対象領域を撮像した画像に基づいて該対
    象領域についての監視を行う監視装置において、 撮像した画像をフレーム単位で時系列に取り込む手段
    と、 前記取り込まれた画像に基づいて生成され、更新される
    第1の背景画像を記憶する手段と、 最新に取り込まれた現フレームの画像とそれより前に取
    り込まれた前フレームの画像とを比較して両者の輝度値
    差が所定しきい値よりも小さい領域がある場合、前記記
    憶される第1の背景画像の当該領域を現フレームの対応
    する領域の輝度値に置き換えて前記第1の背景画像を更
    新する手段と、 前記第1の背景画像と現フレームの画像との輝度値差を
    所定のしきい値で二値化して画素集合を検出する手段
    と、 前記検出された画素集合が対象領域での検出対象である
    かを判定して、判定結果を出力する手段とを備えること
    を特徴とする監視装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の監視装置において、 複数のフレームにおいてそれぞれ検出された画素集合に
    ついて、複数のフレーム間で同一の画素集合を対応付け
    て画素集合の追跡を行なう手段をさらに備え、 前記検出対象であるかを判定する手段は、追跡が行えた
    画素集合について、検出対象であると判定することを特
    徴とする監視装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の監視装置において、 前記画素集合の追跡を行う手段により追跡されている画
    素集合に対応する領域の輝度値パターンを、現フレーム
    から切出して、パターンマッチング処理を行うためのテ
    ンプレートとして記憶する手段と、 前記画素集合の追跡を行う手段において追跡が行えなく
    なった場合に、現フレームの少なくとも一部の領域につ
    いて、前記テンプレートとの一致度を調べる演算を順次
    行って、予め定めた値以上の一致度を有する輝度値パタ
    ーンの有無を検出する手段とをさらに備え、 前記検出対象であるかを判定する手段は、予め定めた値
    以上の一致度を有する輝度値パターンが検出されたと
    き、当該輝度値パターンについて、検出対象であると判
    定することを特徴とする監視装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の監視装置において、 前記輝度値パターンの有無を検出する手段は、前記画素
    集合の追跡を行う手段において追跡が行えなくなった場
    合に、その検出を行うことを特徴とする監視装置。
  5. 【請求項5】 請求項1、2、3および4のいずれか一
    項に記載の監視装置において、 前記第1の背景画像を更新する手段は、フレーム内に観
    測窓を設定し、該フレーム内での現フレームと前フレー
    ムの輝度値差に応じて前記しきい値を変化させることを
    特徴とする監視装置。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれか一項に記載の監
    視装置において、 時系列の複数フレームの画像を加算して平均化して第2
    の背景画像を生成すると共に更新して記憶する手段と、 現フレームの画像と前記第2の背景画像との輝度値差を
    累積する手段とをさらに備え、 前記画素集合を検出する手段は、前記所定のしきい値
    を、前記輝度値差の累積の大きい領域では、他の領域よ
    り高く設定することを特徴とする監視装置。
  7. 【請求項7】 対象領域を撮像した画像に基づいて該対
    象領域についての監視を行う監視装置において、 撮像した画像をフレーム単位で時系列に取り込む手段
    と、 前記取り込まれた画像に基づいて生成され、更新される
    第1の背景画像を記憶する手段と、 前記第1の背景画像と現フレームの画像との輝度値差を
    所定のしきい値で二値化して画素集合を検出する手段
    と、 前記画素集合に対応する領域の輝度値パターンを、現フ
    レームから切出して、一致度を調べる演算を行うための
    テンプレートとして記憶する手段と、 現フレームの少なくとも一部の領域について、前記テン
    プレートとの一致度を調べる演算を順次行って、予め定
    めた値以上の一致度を有する輝度値パターンの有無を検
    出する手段と、 予め定めた値以上の一致度を有する輝度値パターンが検
    出されたとき、当該輝度値パターンについて、検出対象
    であると判定する手段とを備えることを特徴とする監視
    装置。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の監視装置において、 時系列の複数フレームの画像を加算して平均化して第2
    の背景画像を生成すると共に更新して記憶する手段をさ
    らに備え、 前記輝度値パターンの有無を検出する手段は、検出した
    輝度値パターンの領域における前記第2の背景画像の輝
    度値パターンと前記テンプレートとの一致度を演算し、 前記検出対象であると判定する手段は、前記テンプレー
    トと前記現フレーム画像の輝度値パターンとの一致度が
    所定の値より高く、かつ、前記テンプレートと前記第2
    の背景画像の輝度値パターンとの一致度が所定の値より
    低い場合、当該現フレームの輝度値パターンが検出対象
    であると判定することを特徴とする監視装置。
  9. 【請求項9】 請求項7および8のいずれか一項に記載
    の監視装置において、 現フレームの画像と前記第2の背景画像との輝度値差を
    累積する手段をさらに備え、 前記画素集合を検出する手段は、前記所定のしきい値
    を、前記輝度値差の累積の大きい領域では、他の領域よ
    り高く設定することを特徴とする監視装置。
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