JP2000155690A - 演算処理装置 - Google Patents

演算処理装置

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JP2000155690A
JP2000155690A JP11260697A JP26069799A JP2000155690A JP 2000155690 A JP2000155690 A JP 2000155690A JP 11260697 A JP11260697 A JP 11260697A JP 26069799 A JP26069799 A JP 26069799A JP 2000155690 A JP2000155690 A JP 2000155690A
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interrupt
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permission
cpu
routine
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JP11260697A
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Inventor
Yutaka Fujimaki
裕 藤巻
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JFE Steel Corp
Original Assignee
Kawasaki Steel Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】同一アドレス内で割込みルーチンが順次実行さ
れる場合、メモリアクセスの回数が削減されて割込み応
答速度を十分に高めることのできる演算処理装置を提供
する。 【解決手段】割込み処理制御回路13が、割り込まれた
メインルーチンへ制御を戻すリターン命令に応答して、
次の割込み要求が存在しかつその割込み要求の割込みが
許可されていた場合は、メモリ20上のCPU内情報を
CPU10内へ復元する処理を省いて次の割込みに応じ
た割込みルーチンを起動するものであって、さらに次の
割込み要求による割込みが許可されているか否かを判定
するにあたり、フラグレジスタ15を参照して割込モー
ド記憶レジスタ14に有効な割込許否情報が格納されて
いたときは割込モード記憶レジスタ14に格納された割
込許否情報を、マルチプレクサ16を経由して参照し
て、メモリ20に対するメモリアクセスの回数を削減す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、割込み要求に応じ
た割込みルーチンを起動する演算処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、プログラムカウンタ情報が格
納されるプログラムカウンタと、各レベルの割込みが許
可されているか否かをあらわす割込許否情報や演算結果
の状態をあらわす情報等(以下、PSW(Proces
sor Status Word)情報と称する)が格
納されるPSWレジスタと、演算結果や作業用のデータ
である汎用レジスタ情報が格納される汎用レジスタとを
内蔵したCPU、および割込みにあたりプログラムカウ
ンタ情報,PSW情報,汎用レジスタ情報が退避される
スタック領域を有する主記憶部を備えた演算処理装置が
知られている。
【0003】図5は、従来の演算処理装置において、同
一アドレス内で割込みルーチンが順次実行される様子を
示す図である。
【0004】メインルーチンの実行中に、1回目の割込
み要求が発生する。ここで、CPU内のPSWレジスタ
に格納されるPSW情報のうちの割込許否情報は、1回
目の割込み要求、および後述する2回目,3回目の割込
み要求を許可するものであるとする。また、2回目の割
込み要求のレベルは、1回目の割込み要求のレベルと同
等以下のレベルであり、3回目の割込み要求のレベル
は、2回目の割込み要求のレベルと同等以下のレベルで
あるものとする。
【0005】割込許否情報は、1回目の割込み要求を許
可するものであるため、1回目の割込み要求が受け付け
られる。すると、図5に示す退避処理1_1が行なわれ
る。この退避処理1_1では、CPU内のプログラムカ
ウンタ,PSWレジスタ,汎用レジスタに格納されたプ
ログラム情報,PSW情報,汎用レジスタ情報が主記憶
上のスタック領域に退避される。
【0006】次に、1回目の割込み要求に対応する1回
目の割込みルーチンが実行される。ここで、1回目の割
込みルーチンの実行中に2回目の割込み要求が発生す
る。割込許否情報は2回目の割込み要求も許可するもの
であるが、2回目の割込み要求のレベルは1回目の割込
み要求のレベルと同等以下であるため、1回目の割込み
ルーチンがそのまま続行される。1回目の割込みルーチ
ンが終了すると、メインルーチンへ制御を戻すリターン
命令に応答して、図5に示す復元処理1_2が行なわれ
る。この復元処理1_2では、主記憶上のスタック領域
に退避されたプログラムカウンタ情報,PSW情報,汎
用レジスタ情報が、CPU内のプログラムカウンタ,P
SWレジスタ,汎用レジスタに復元される。
【0007】さらに、2回目の割込み要求が発生してい
るため、同一アドレス内で2回目の割込み要求に応答し
て、前述した退避処理1_1と同じ退避処理2_1が行
なわれ、引き続き2回目の割込みルーチンが実行され
る。ここで、2回目の割込みルーチンの実行中に3回目
の割込み要求が発生する。割込許否情報は3回目の割込
み要求も許可するものであるが、3回目の割込み要求の
レベルは2回目の割込み要求のレベルと同等以下である
ため、2回目の割込みルーチンがそのまま続行される。
2回目の割込みルーチンが終了すると、メインルーチン
へ制御を戻すリターン命令に応答して、前述した復元処
理1_2と同じ復元処理2_2が行なわれる。以下、2
回目の割込み要求の場合と同様にして、同一アドレス内
で3回目の割込み要求に応答して、前述した退避処理2
_1と同じ退避処理3_1、3回目の割込みルーチンの
実行、前述した復元処理2_2と同じ復元処理3_2が
順次行なわれてメインルーチンへ制御が戻る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述した演算処理装置
では、同一アドレス内で割込みルーチンが3回にわたり
順次実行される。このため、同じ内容のプログラムカウ
ンタ情報,PSW情報,汎用レジスタ情報が主記憶上の
スタック領域に3回退避され、また同じ内容のプログラ
ムカウンタ情報,PSW情報,汎用レジスタ情報が主記
憶上のスタック領域からCPU内のプログラムカウン
タ,PSWレジスタ,汎用レジスタに3回復元される。
従って、無駄な処理があり、これに伴い割込み応答速度
が低いという問題がある。
【0009】そこで、特開昭57−143643号公報
には、割込みルーチン実行中に次の割込み要求があった
場合、その割込みルーチン終了後に行なわれるリターン
命令に応答して、主記憶上のスタック領域に退避された
割込許否情報を読み出して次の割込み要求を許可するか
否かを判定し、次の割込要求が許可されていると判定さ
れた場合、割込みルーチン終了後に行なわれる復元処理
および次の割込みルーチン実行前に行なわれる退避処理
を省略する技術が提案されている。この技術では、割込
みルーチン終了後に行なわれる復元処理と次の割込みル
ーチン実行前に行われる退避処理が省かれるため、同一
アドレス内で割込みルーチンが順次実行される場合、前
述した、同じ内容のCPU内情報が主記憶上のスタック
領域に繰り返し退避され、また同じ内容のCPU内情報
が主記憶上のスタック領域からCPU内に繰り返し復元
される技術と比較し、メモリアクセスの回数が削減され
て割込み応答速度が高まる。
【0010】しかし、この技術では、割込み要求毎に、
主記憶上のスタック領域から割込許否情報を読み出す必
要があり、このため同一アドレス内で割込みルーチンが
順次実行される場合、主記憶上のスタック領域に対して
その都度メモリアクセスが行なわれる。従って、割込み
応答速度を十分高めることは困難である。特にメモリア
クセス時のCPUに対して、例えば数クロック分のウエ
イトサイクルが挿入される構成を採用した場合、数クロ
ック分のウエイトサイクルの時間だけメモリサイクルの
時間も長くなり、割込み応答速度を十分高めることはさ
らに困難になる。
【0011】本発明は、上記事情に鑑み、同一アドレス
内で割込みルーチンが順次実行される場合、メモリアク
セスの回数が削減されて割込み応答速度を十分に高める
ことのできる演算処理装置を提供することを目的とす
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の演算処理装置は、割込み要求に応じて、プログラム
カウンタ情報および各レベルの割込みが許可されている
か否かをあらわす割込許否情報を含む、CPUの現在の
状態をあらわすCPU内情報を主記憶上に退避した上
で、その割込み要求に対応した割込みルーチンに遷移す
る割込受付手段と、割り込まれたルーチンへ制御を戻す
リターン命令に応答して主記憶上のCPU内情報をCP
U内へ復元する復元手段とを備えた演算処理装置におい
て、CPU内の、CPU内情報の格納場所とは別に、C
PU内に、割り込まれたルーチンの割込許否情報を退避
しておく割込モード記憶レジスタと、その割込モード記
憶レジスタに有効な割込許否情報が格納されているか否
かをあらわす情報を記憶しておくフラグレジスタとを備
え、上記復元手段が、リターン命令に応答して、次の割
込み要求が存在するか否かを判定する第1の判定と、そ
の割込み要求による割込みが許可されているか否かを判
定する第2の判定とを行なって、次の割込み要求が存在
しかつその割込み要求の割込みが許可されていた場合は
主記憶上のCPU内情報をCPU内へ復元する処理を省
いて次の割込み要求に応じた割込みルーチンを起動する
ものであって、この復元手段はさらに、上記第2の判定
を行なうにあたり、上記フラグレジスタを参照して上記
割込モード記憶レジスタに有効な割込許否情報が格納さ
れているか否かを判定し、その割込モード記憶レジスタ
に有効な割込許否情報が格納されていたときは上記割込
モード記憶レジスタに格納された割込許否情報を参照し
て上記第2の判定を行ない、上記割込モード記憶レジス
タに有効な割込許否情報が格納されていないときは主記
憶上のCPU内情報の割込許否情報を参照して上記第2
の判定を行なうとともにこの割込許否情報を割込モード
記憶レジスタに格納して上記フラグレジスタの内容を変
更するものであることを特徴とする。
【0013】本発明の演算処理装置は、復元手段が、次
の割込み要求が存在しかつその割込み要求による割込み
が許可されている場合は主記憶上のCPU内情報をCP
U内へ復元する処理を省いて次の割込み要求に応じた割
込みルーチンを起動するものであるため、最初の割込み
ルーチン終了後に行なわれる復元処理と次の割込みルー
チン実行前に行われる退避処理が省かれることとなり、
同一アドレス内で割込みルーチンが順次実行される場
合、前述した従来の、割込み要求毎に主記憶上のスタッ
ク領域から割込許否情報を読み出す技術と同様、メモリ
アクセスの回数が削減されて割込み応答速度が高まる。
これに加え、本発明ではさらに、復元手段が、次の割込
み要求による割込みが許可されているか否かを行なう第
2の判定にあたり、CPU内の、割込モード記憶レジス
タに格納された割込許否情報を参照するものであるた
め、次の割込み要求による割込みが許可されているか否
かを行なう判定にあたり主記憶に対するメモリアクセス
が行われることはなく、同一アドレス内で割込みルーチ
ンが順次実行される場合、上述の従来の技術と比較し、
メモリアクセスの回数がさらに削減される。従って、割
込み応答速度を十分に高めることができる。
【0014】ここで、上記復元手段はさらに、割込みル
ーチン実行時であって、かつリターン命令実行時以外の
タイミングにおける割込み受付時に、上記フラグレジス
タに、上記割込モード記憶レジスタに有効な割込許否情
報が格納されていることを表す情報を記憶させるもので
あることが効果的である。
【0015】このようにすると、例えば初期状態におい
て、フラグレジスタがリセットされている場合であって
も、上記割込み受付時に、フラグレジスタに、割込モー
ド記憶レジスタに有効な割込許否情報が格納されている
ことを表す情報が記憶されるため、割込モード記憶レジ
スタから有効な割込許否情報を読み出すことにより、退
避されたCPU内情報のうちのPSW情報を外部メモリ
から読み出すという動作が不要になり、従って最初の割
込みルーチンからのリターン時(復元処理)にメモリア
クセスが行なわれこともなく、メモリアクセスの回数を
さらに削減することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
説明する。
【0017】図1は、本発明の第1実施形態の演算処理
装置の回路構成を示した図である。
【0018】図1に示す演算処理装置100には、CP
U10と、主記憶部(以下メモリと記述する)20と、
複数の割込み要求信号が出力される割込み回路30とが
備えられている。CPU10,メモリ20,割込み回路
30は、システムバス40で互いに接続されている。
【0019】CPU10には、外部バス制御回路11
と、割込み受付回路12と、割込み処理制御回路13
と、割込モード記憶レジスタ14と、フラグレジスタ1
5と、マルチプレクサ16と、その他図示しないプログ
ラムカウンタ,PSWレジスタ,汎用レジスタ等が備え
られている。
【0020】外部バス制御回路11は、システムバス4
0を経由してメモリ20や割込み回路30とデータのや
り取りを行なう。
【0021】割込み受付回路12は、割込み回路30か
ら出力される複数の割込み信号を入力し、入力された割
込み要求信号のうち最も優先順位の高いレベルの割込み
要求信号を受け付けて、その割り込み要求信号をあらわ
すデータを割込み処理制御回路13に向けて出力する。
【0022】割込み処理制御回路13には、図示しない
割込受付手段および復元手段が備えられている。割込み
処理制御回路13の割込受付手段は、割込み受付回路1
2からの割込み要求に応じて、CPU10内のプログラ
ムカウンタ,PSWレジスタ,汎用レジスタに格納され
た、CPU10の現在の状態をあらわすプログラムカウ
ンタ情報,各レベルの割込みが許可されているか否かを
あらわす割込許否情報を含むPSW情報,演算結果や作
業用のデータである汎用レジスタ情報(以下、これらプ
ログラムカウンタ情報,PSW情報,汎用レジスタ情報
を、CPU内情報と総称する)を、外部バス制御回路1
1,システムバス40を経由してメモリ20上に退避し
た上で、その割込み要求に対応した割込みルーチンに遷
移する。割込み処理制御回路13の復元手段について
は、割込モード記憶レジスタ14、フラグレジスタ1
5、マルチプレクサ16を説明した後で行なう。
【0023】割込モード記憶レジスタ14には、割り込
まれたルーチンの割込許否情報が退避される。
【0024】フラグレジスタ15には、割込モード記憶
レジスタ14に有効な割込許否情報が格納されているか
否かをあらわす情報が記憶される。
【0025】マルチプレクサ16は、フラグレジスタ1
5の情報に応じて、割込モード記憶レジスタ14に格納
された割込許否情報、もしくはメモリ20の、外部バス
制御回路11を経由したCPU内情報のうちの割込許否
情報を、割込み処理制御回路13に向けて出力する。
【0026】割込み処理制御回路13の復元手段では、
割り込まれたルーチンへ制御を戻すリターン命令に応答
して、次の割込み要求が存在するか否かを判定する第1
の判定と、その割込み要求による割込みが許可されてい
るか否かを判定する第2の判定とを行なって(第1の判
定と第2の判定の順番はどちらでもよい)、次の割込み
要求が存在しかつその割込み要求の割込みが許可されて
いた場合は、メモリ20上のCPU内情報をCPU10
内のプログラムカウンタ、PSWレジスタ、汎用レジス
タへ復元する処理を省いて、次の割込みに応じた割込み
ルーチンを起動する。このため、割込みルーチン終了後
に行なわれる復元処理および次の割込みルーチン実行前
に行なわれる退避処理が省かれることとなり、同一アド
レス内で割込みルーチンを順次実行するにあたり、従来
の、割込み要求毎に主記憶上のスタック領域から割込許
否情報を読み出す技術と同様、メモリアクセスの回数が
削減される。
【0027】さらに、この割込み処理制御回路13の復
元手段では、次の割込み要求による割込みが許可されて
いるか否かを判定する第2の判定を行なうにあたり、フ
ラグレジスタ15を参照して割込モード記憶レジスタ1
4に有効な割込許否情報が格納されているか否かを判定
し、その割込モード記憶レジスタ14に有効な割込許否
情報が格納されていたときは割込モード記憶レジスタ1
4に格納された割込許否情報を、マルチプレクサ16を
経由して参照して第2の判定を行なう。このように、次
の割込み要求による割込みが許可されているか否かを行
なう判定にあたり、メモリ20に対するメモリアクセス
が行われることはなく、前述した従来の、割込み要求毎
に主記憶上のスタック領域から割込許否情報を読み出す
技術と比較し、同一アドレス内で割込みルーチンが順次
実行される場合、メモリアクセスの回数が削減される。
従って、割込み応答速度を十分に高めることができる。
【0028】尚、割込モード記憶レジスタ14に有効な
割込許否情報が格納されていないときは、メモリ20上
の、CPU内情報のうちの割込許否情報を、外部バス制
御回路11,マルチプレクサ16を経由して参照して第
2の判定を行なうとともに、この割込許否情報を割込モ
ード記憶レジスタ14に格納してフラグレジスタ15の
内容を変更する。
【0029】このように構成された演算処理装置100
において、同一アドレス内で割込みルーチンが順次実行
される場合について、図2,図3、および前述した図5
を参照して説明する。
【0030】図2は、図1に示す演算処理装置におい
て、割り込まれたメインルーチンへ制御を戻すリターン
命令に応答して起動されるルーチンのフローチャートを
示す図、図3は、図2に示すルーチンにおけるフラグレ
ジスタの遷移状態を示す図である。
【0031】メインルーチンの実行中に、1回目の割込
み要求が発生する。ここでは、割込許否情報は、1回目
の割込み要求、および後述する2回目,3回目の割込み
要求を許可するものであるとする。また、2回目の割込
み要求のレベルは、1回目の割込み要求のレベルと同等
以下のレベルであり、3回目の割込み要求のレベルは、
2回目の割込み要求のレベルと同等以下のレベルである
ものとする。
【0032】割込許否情報は、1回目の割込み要求を許
可するものであるため、1回目の割込み要求が受け付け
られる。これにより、図5に示す退避処理1_1が行な
われ、CPU内情報がメモリ20に退避されて1回目の
割込みルーチンが実行される。この1回目の割込みルー
チン実行中に2回目の割込み要求が発生するが、2回目
の割込み要求のレベルは、1回目の割込み要求のレベル
と同等以下のレベルであるため、1回目の割込みルーチ
ンがそのまま続行される。1回目の割込みルーチン終了
後、割り込まれたメインルーチンへ制御を戻すリターン
命令に応答して、図2に示すルーチンが起動される。
【0033】図2に示すステップS11において、フラ
グレジスタ15のフラグが‘1’か‘0’かが判定され
る。ここで、フラグレジスタ15の遷移状態について図
3を参照して説明する。フラグレジスタ15のフラグ
は、図3に示す、リターン命令でかつ割込みが有る条件
1では、‘1’にセットされる。また、CPU10がリ
セットされたり、リターン命令以外で割込み要求が受け
付けられたり(多重割込みにおける、ある割込みルーチ
ンが実行中に優先順位の高い他の割込み要求の受付
け)、あるいはリターン命令でかつ次の割込みが無い条
件2では、‘0’にリセットされる。
【0034】再びステップS11に戻って説明を続け
る。フラグレジスタ15のフラグは、最初はCPU10
のリセットにより‘0’にリセットされている。従っ
て、このステップS11では、フラグレジスタ15のフ
ラグは‘0’であると判定され、ステップS12に進
む。ステップS12では、退避されたCPU内情報のう
ちのPSW情報をメモリ20から読み出してステップS
13に進む。
【0035】ステップS13では、読み出したPSW情
報のうちの割込許否情報が有効か否か、即ち割込みが許
可されているか禁止されているかが判定(前述した第2
の判定)される。ここでは、割込許否情報は、前述した
ように1回目,2回目,3回目の割込み要求を許可する
ものであるため、割込みは許可されていると判定されて
ステップS14に進む。ステップS14では、許可され
ている割込み要求が有るか否かが判定(前述した第1の
判定)される。ここでは、2回目の割込み要求が有るた
め、割込み要求が有ると判定されてステップS15に進
む。
【0036】ステップS15ではフラグレジスタ15の
フラグが‘1’か‘0’かが判定される。フラグレジス
タ15のフラグは‘0’であるため、ステップS16に
進む。ステップS16では、読み出されたPSW情報の
うちの割込許否情報を割込モード記憶レジスタ14にロ
ードする。また、リターン命令でかつ割込みが受け付け
られている(条件1)ため、フラグレジスタ15のフラ
グを‘1’にセットする。その後、2回目の割込みルー
チンへ制御を移すための手続きが行なわれる。このた
め、図5に示す復元処理1_2および退避処理2_1の
内PSW情報の読み出し以外が省略され、これに伴いメ
モリ20のアクセスも省略される。
【0037】引き続き、2回目の割込みルーチンが実行
される。この2回目の割込みルーチンの実行中に3回目
の割込み要求が発生する。3回目の割込み要求のレベル
は、2回目の割込み要求のレベルと同等以下のレベルで
あるため、2回目の割込みルーチンがそのまま続行され
る。2回目の割込みルーチン終了後、割り込まれたメイ
ンルーチンへ制御を戻すリターン命令に応答して、図2
に示すルーチンが再び起動される。
【0038】ステップS11では、今度はフラグレジス
タ15のフラグが‘1’にセットされているため、ステ
ップS17に進む。ステップS17では、あらかじめ退
避されたPSW情報のうちの割込許否情報を割込モード
記憶レジスタ14から読み出してステップS13に進
む。ステップS13では、割込許否情報が有効か否かが
判定される。割込許否情報は有効であるため、ステップ
S14に進む。ステップS14では、割込み要求の有無
が判定される。3回目の割込み要求が有るため、割込み
要求有りと判定されてステップS15に進む。ステップ
S15ではフラグレジスタ15のフラグが‘1’か
‘0’かが判定される。フラグレジスタ15のフラグが
‘1’にセットされているため、フラグは‘1’と判定
され、さらに3回目の割込みルーチンへ制御を移すため
の手続きが行なわれる。このため、図5に示す復元処理
2_2および退避処理3_1が省略され、これに伴いメ
モリ20のアクセスは完全に省略される。
【0039】引き続き3回目の割込みルーチンが実行さ
れる。3回目の割込みルーチンが終了後、メインルーチ
ンへ制御を戻すリターン命令において、図2に示すルー
チンが再び起動される。すると、前述したようにしてス
テップS11,ステップS17,ステップS13を順次
実行してステップS14に進む。ステップS14では、
割込み要求が今度は無いため、ステップS18に進む。
ステップS18では、フラグレジスタ15のフラグが
‘1’か‘0’かが判定される。ここではフラグレジス
タ15のフラグは‘1’であるため、ステップS19に
進む。ステップS19では、退避されたPSW情報をメ
モリ20から読み出してステップS20に進む。
【0040】ステップS20では、読み出されたPSW
情報をCPU10内のPSWレジスタにセット(格納)
する。また、退避されたCPU内情報(除く:PSW情
報)をメモリ20から読み出してCPU10内のプログ
ラムカウンタ,汎用レジスタにセット(格納)する。さ
らに、スタックポインタを更新する。また、リターン命
令でかつ割込みが無い(条件2)ため、フラグレジスタ
15のフラグを‘0’にリセットして、このルーチンを
終了し、メインルーチンに戻る。
【0041】次に、本発明の第2実施形態の演算処理装
置について説明する。
【0042】第1実施形態の演算処理装置では、図3を
参照して説明したように、リターン命令以外で割込み要
求が受け付けられた場合(条件2)、フラグレジスタ1
5のフラグが‘0’にリセットされる。すると、図2に
示すステップ11において、フラグレジスタ15のフラ
グは‘0’であると判定され、ステップS12に進み、
退避されたCPU内情報のうちのPSW情報をメモリ2
0から読み出すという動作が行なわれる。即ち、最初の
割込みルーチンからのリターン時(図5に示す復元処理
1_2)ではメモリアクセスが行なわれる。従って、3
つ以上の割込みが連続する場合は半数以上のメモリアク
セスが削減されるが、2つの連続する割込みの場合は1
/4程度の削減となる。そこで、第2実施形態の演算処
理装置では、復元手段がさらに、割込みルーチン実行時
であって、かつリターン命令実行時以外のタイミングに
おける割込み受付時に、フラグレジスタ15に、割込モ
ード記憶レジスタ14に有効な割込許否情報が格納され
ていることを表す情報を記憶させることとする。
【0043】図4は、第2実施形態の演算処理装置にお
けるフラグレジスタの遷移状態を示す図である。
【0044】フラグレジスタ15のフラグは、図4に示
す条件1のように、割込み受付けが有る場合は‘1’に
セットされる。また、CPU10がリセットされたり、
あるいはリターン命令でかつ次の割込みが無い条件2で
は‘0’にリセットされる。以下、第2実施形態の演算
処理装置において、同一アドレス内で割込みルーチンが
順次実行される場合について、図2,図4、および図5
を参照して説明する。
【0045】フラグレジスタ15のフラグは、初期状態
では、条件2(CPUリセット)により‘0’にリセッ
トされる。ここで、メインルーチンの実行中に、1回目
の割込み要求が発生し、図5に示す退避処理1_1が行
なわれてCPU内情報がメモリ20に退避されるととも
にPSW情報のうちの割込許否情報が割込モード記憶レ
ジスタ14に格納される。また、ここで、フラグレジス
タ15のフラグが‘1’にセットされる。さらに、1回
目の割込みルーチンが実行される。この1回目の割込み
ルーチン実行中に2回目の割込み要求が発生するが、2
回目の割込み要求のレベルは、1回目の割込み要求のレ
ベルと同等以下のレベルであるため、1回目の割込みル
ーチンがそのまま続行される。1回目の割込みルーチン
終了後、割り込まれたメインルーチンへ制御を戻すリタ
ーン命令に応答して、図2に示すルーチンが起動され
る。
【0046】先ず、ステップS11において、フラグレ
ジスタ15のフラグが‘1’か‘0’かが判定される。
ここで、上述したようにフラグレジスタ15のフラグは
‘1’にセットされているため、このステップS11
ではフラグレジスタ15のフラグは‘1’であると判定
され、ステップS17に進む。ステップS17では、あ
らかじめ退避されたPSW情報のうちの割込許否情報を
割込モード記憶レジスタ14から読み出してステップS
13に進む。ステップS13では、割込許否情報が有効
か否かが判定される。割込許否情報は有効であるため、
ステップS14に進む。以下、前述したようにして各ス
テップを実行する。このように第2実施形態の演算処理
装置では、最初の割込みルーチンからのリターン時(図
5に示す復元処理1_2)ではメモリアクセスが行なわ
れことはなく、従ってメモリアクセスの回数をさらに削
減することができる。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
同一アドレス内で割込みルーチンが順次実行される場
合、メモリアクセスの回数が削減されて割込み応答速度
を十分に高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の演算処理装置の回路構
成を示した図である。
【図2】図1に示す演算処理装置において、割り込まれ
たメインルーチンへ制御を戻すリターン命令に応答して
起動されるルーチンのフローチャートを示す図である。
【図3】図2に示すルーチンにおけるフラグレジスタの
遷移状態を示す図である。
【図4】第2実施形態の演算処理装置におけるフラグレ
ジスタの遷移状態を示す図である。
【図5】従来の演算処理装置において、同一アドレス内
で割込みルーチンが順次実行される様子を示す図であ
る。
【符号の説明】
10 CPU 11 外部バス制御回路 12 割込み受付回路 13 割込み処理制御回路 14 割込モード記憶レジスタ 15 フラグレジスタ 16 マルチプレクサ 20 メモリ 30 割込み回路 100 演算処理装置

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 割込み要求に応じて、プログラムカウン
    タ情報および各レベルの割込みが許可されているか否か
    をあらわす割込許否情報を含む、CPUの現在の状態を
    あらわすCPU内情報を主記憶上に退避した上で、該割
    込み要求に対応した割込みルーチンに遷移する割込受付
    手段と、 割り込まれたルーチンへ制御を戻すリターン命令に応答
    して主記憶上のCPU内情報をCPU内へ復元する復元
    手段とを備えた演算処理装置において、 CPU内の、CPU内情報の格納場所とは別に、CPU
    内に、割り込まれたルーチンの割込許否情報を退避して
    おく割込モード記憶レジスタと、該割込モード記憶レジ
    スタに有効な割込許否情報が格納されているか否かをあ
    らわす情報を記憶しておくフラグレジスタとを備え、 前記復元手段が、リターン命令に応答して、次の割込み
    要求が存在するか否かを判定する第1の判定と、該割込
    み要求による割込みが許可されているか否かを判定する
    第2の判定とを行なって、次の割込み要求が存在しかつ
    その割込み要求の割込みが許可されていた場合は主記憶
    上のCPU内情報をCPU内へ復元する処理を省いて次
    の割込み要求に応じた割込みルーチンを起動するもので
    あって、 この復元手段はさらに、前記第2の判定を行なうにあた
    り、前記フラグレジスタを参照して前記割込モード記憶
    レジスタに有効な割込許否情報が格納されているか否か
    を判定し、該割込モード記憶レジスタに有効な割込許否
    情報が格納されていたときは前記割込モード記憶レジス
    タに格納された割込許否情報を参照して前記第2の判定
    を行ない、前記割込モード記憶レジスタに有効な割込許
    否情報が格納されていないときは主記憶上のCPU内情
    報の割込許否情報を参照して前記第2の判定を行なうと
    ともにこの割込許否情報を割込モード記憶レジスタに格
    納して前記フラグレジスタの内容を変更するものである
    ことを特徴とする演算処理装置。
  2. 【請求項2】 前記復元手段はさらに、割込みルーチン
    実行時であって、かつリターン命令実行時以外のタイミ
    ングにおける割込み受付時に、前記フラグレジスタに、
    前記割込モード記憶レジスタに有効な割込許否情報が格
    納されていることを表す情報を記憶させるものであるこ
    とを特徴とする請求項1記載の演算処理装置。
JP11260697A 1998-09-18 1999-09-14 演算処理装置 Pending JP2000155690A (ja)

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