JP2000155596A - オーディオデータの圧縮・伸長方法および復元装置 - Google Patents

オーディオデータの圧縮・伸長方法および復元装置

Info

Publication number
JP2000155596A
JP2000155596A JP10332700A JP33270098A JP2000155596A JP 2000155596 A JP2000155596 A JP 2000155596A JP 10332700 A JP10332700 A JP 10332700A JP 33270098 A JP33270098 A JP 33270098A JP 2000155596 A JP2000155596 A JP 2000155596A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
data
audio data
sub
sampling
bit stream
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP10332700A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshiki Sakamoto
良樹 坂本
Tadashi Saito
規 斉藤
Satoshi Takase
聡 高瀬
Yutaka Okunoki
豊 奥ノ木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Sega Corp
Original Assignee
Hitachi Ltd
Sega Enterprises Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd, Sega Enterprises Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP10332700A priority Critical patent/JP2000155596A/ja
Publication of JP2000155596A publication Critical patent/JP2000155596A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Compression, Expansion, Code Conversion, And Decoders (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来のMPEG1規格に従ってオーディオデータの
圧縮・伸長を行うシステムにおいては、エンコードされ
たデータは、エンコード前のデータと比較してそのデー
タ量が大きく削減されるが、エンコードおよびデコード
に伴う演算処理量が多いためシステムの負担が大きいと
ともに、圧縮率を高くするほど、エンコード前の原音デ
ータと比較して音質の劣化が著しくなっていた。 【解決手段】 オーディオデータをMPEG1規格に従って
エンコードする前に、例えばダウンサンプリングフィル
タ関数を用いた演算を行うサブサンプル処理手段により
データ数(サンプル数)そのものを削減しておく一方、
デコードを行った後にアップサンプル処理によりデータ
数(サンプル数)を復元させ、エンコード後に、サブサ
ンプル処理を行ったことを示すフラグをオーディオデー
タ中に付加し、デコーダではこのフラグを検出した場合
に自動的にアップサンプル処理を行った後に復元オーデ
ィオデータとして出力するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディジタル・オー
ディオデータの圧縮・伸長技術に関し、特にMPEG1オー
ディオ規格に従ってオーディオデータを圧縮・伸長する
オーディオデータ処理システムに利用して有効な技術に
関する。
【0002】
【従来の技術】MPEG1オーディオ規格は、国際標準化機
関ISOで規格化された国際規格であり、オーディオデー
タの圧縮・伸長に関する技術である。MPEG1オーディオ
規格に従って圧縮・伸長されたデータは、音質の劣化が
少なくてそのデータ量が大きく削減されるため、ビデオ
CDやディジタル衛星放送システムなどに幅広く用いら
れている。
【0003】図8を用いて、MPEG1オーディオ規格に従
ってオーディオデータを圧縮・伸長するオーディオデー
タ処理システムにおける処理の流れを説明する。図8
は、例としてビットストリームの伝達媒体にビデオCD
を使用した処理システムの説明図であり、801はディ
ジタル化された入力オーディオデータ、802はMPEG1
オーディオエンコーダ、803はビデオCD、804は
MPEG1オーディオデコーダ、805は出力されるオーデ
ィオデータを示す。
【0004】入力されたオーディオデータ801はMPEG
1オーディオエンコーダ802によりMPGE1オーディオ規
格に従い圧縮され、ビットストリームとして出力され
る。出力されたビットストリームは、図示しない書込み
装置によってビデオCD803上に記録される。ビデオ
CD803から読み取られたビットストリームを受けた
MPEG1デコーダ804は、MPEG1オーディオ規格に従って
ビットストリームのデコードを行い、ディジタル・オー
ディオデータ805として出力する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術に示した
MPEG1オーディオ規格に従ってエンコードされたデータ
は、エンコード前のデータと比較してそのデータ量が大
きく削減されるが、エンコードおよびデコードに伴う演
算処理量が多いためシステムの負担は大きなものとな
る。また、圧縮率を高くするほど、即ち、データ量を削
減すればするほど、エンコード前の原音データを用いて
再生した場合と比較して音質の劣化が著しくなるという
不具合がある。
【0006】この発明の目的は、MPEG1オーディオ規格
に従ってオーディオデータを圧縮・伸長するオーディオ
データ処理システムのエンコーダおよびデコーダにおけ
る演算処理量を削減し、システムの負担を軽減するとと
もに、ビットレートの低減と音質の向上が可能なオーデ
ィオデータの圧縮、伸長技術を提供することにある。こ
の発明の前記ならびにそのほかの目的と新規な特徴につ
いては、本明細書の記述および添付図面から明らかにな
るであろう。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明によるオーディオデータ処理システムでは、
オーディオデータをMPEG1エンコーダでエンコード(圧
縮)する前に、例えばダウンサンプリングフィルタ関数
を用いた演算処理を行うサブサンプル処理手段によりデ
ータ数(サンプル数)そのものを削減しておく一方、デ
コード(伸長)を行った後にアップサンプル処理により
データ数(サンプル数)を増加させる。また、エンコー
ド後に、サブサンプル処理を行ったことを示すフラグを
オーディオデータ中に付加し、デコーダではこのフラグ
を検出した場合に自動的にアップサンプル処理を行った
後にオーディオデータとして出力するようにした。
【0008】上記した手段によれば、エンコード前にサ
ブサンプル処理によって例えばデータ量を1/2に削減
した場合には、エンコーダおよびデコーダにおける演算
処理量も1/2近くまで削減される。ここで、エンコー
ダにおけるデータ量の削減に伴う演算処理の削減量はサ
ブサンプル処理の追加に伴う演算処理増加量よりも大き
いため、データ圧縮側全体としての演算処理量が削減で
きる。同様の理由によりデータ伸長側でも全体としての
演算処理量が削減できる。
【0009】また、MPEG1オーディオ規格のみによる圧
縮を行う場合と比較して、本発明に示すサブサンプル処
理とMPEG1オーディオ規格とを組み合わせた圧縮を行う
ことでビットレートを低減してシステムの負担を軽減す
るとともに、音質の向上も可能である。例えば従来技術
によるエンコードを使用してビットレートが192kbps/ch
(kilo-bit-per-second-per-channel)であったオーディ
オデータは、サブサンプル処理を行った後にエンコード
を行うことで96kbps/chとなり、これを同一時間内で伸
長すれば良いのでビットレートは1/2に低減される。
また、従来技術によるエンコードを使用してビットレー
トが96kbps/chであるデータと、サブサンプル処理を行
った後にエンコードを行って96kbps/chとしたデータを
デコード後で比較すると、後者の方が、音質が良くな
る。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を、図面を
用いて説明する。 (実施例1)図1は、MPEG1オーディオ規格に従ってオ
ーディオデータを圧縮、伸長し音声を復元するオーディ
オデータ処理システムのブロック図であって、101は
ディジタル化されたオーディオデータが入力される入力
端子、102はサブサンプル処理手段、103はMPEG1
オーディオエンコーダ、104はサブサンプルフラグ付
加手段、105はCD書込み手段、CDはコンパクトデ
ィスクのような記憶媒体、106はCD読取り装置、1
07はMPEG1オーディオデコーダ、108はアップサン
プル処理手段、109はDAコンバータ、110はスピ
ーカを示す。
【0011】このシステムにおいては、入力されたオー
ディオデータはサブサンプル処理手段102によって後
述するサブサンプル処理が施され、サンプル数が1/2
倍に削減される。サブサンプル処理手段102によって
サンプル数の削減されたデータは、MPEG1オーディオエ
ンコーダ103によりMPEG1規格に従い圧縮され、所定
のフォーマットのビットストリームにされる。このビッ
トストリームは、サブサンプルフラグ付加手段104に
入力され、サブサンプル処理を行ったことを示す所定の
コードからなるフラグが付加される。フラグが付加され
たビットストリームは、CD書込み装置105によって
記憶媒体CDに記録される。
【0012】音声再生時には、読取り装置106によっ
てCDから読み取られたビットストリームは、MPEG1オ
ーディオデコーダ107に入力され、MPEG1規格に従い
デコード(伸長)される。このとき、MPEG1オーディオ
デコーダ107では、サブサンプル処理を行ったことを
示すフラグの検出を自動的に同時に行う。フラグが検出
されると、デコードしたデータはアップサンプル処理手
段108に送られる。アップサンプル処理手段108
は、データに対して後述するアップサンプル処理を施
し、復元オーディオデータとして出力する。この処理に
よってサンプル数が2倍になり、入力オーディオデータ
と同じサンプル数に戻る。
【0013】上記CD読取り装置106は、レーザー素
子および光センサを有する光ピックアップ161、ピッ
クアップ161の出力信号を増幅するアンプ162、ノ
イズの除去、波形整形などの信号処理を行う信号処理回
路163などから構成される。また、特に制限されない
が、この実施例では、上記サブサンプル処理手段102
とMPEG1オーディオエンコーダ103とサブサンプルフ
ラグ付加手段104はマイクロコンピュータのソフトウ
ェアによって実現され、同様に、MPEG1オーディオデコ
ーダ107とアップサンプル処理手段108もマイクロ
コンピュータのソフトウェアによって実現されている。
【0014】以下、図1に示されている実施例のシステ
ムの動作について詳しく説明する。図2は、オーディオ
データをサブサンプル処理する方法を表した説明図であ
って、201〜206は入力されるオーディオデータ、
207〜209はサブサンプルされたオーディオデータ
であり、入力オーディオデータ201〜206は、それ
ぞれオーディオデータの中のある1チャンネル分のデー
タ中における各サンプルを表わす。この各サンプルは、
例えばダウンサンプリングフィルタ関数を用いた以下に
示すような演算式1を用いてサブサンプル処理されて、
オーディオデータ207〜209に変換される。
【0015】 Bn={(-29)*A2 n-3+88*A2n-1+138*A2n+88*A2n+1+(-29)*A2n+3}/256‥‥‥(1) ここで、nは正の整数であり、*は乗算を意味する。
【0016】上記演算式1に示されているように、サブ
サンプル処理された後のデータ列Bのn番目に当たるデ
ータBnは、入力オーディオデータ列Aの2n番目のデータ
A2nを中心とした7個のサンプル(このうち2個は係数
が「0」であるため見かけ上はA2n-3,A2n-1,A2n,A2n+1,
A2n+3の5個のサンプル)から演算される。演算式1を
用いた場合、演算の中心データはA2nつまり入力データ
列の中で1つおきになっているため、サブサンプル処理
されたデータ列Bのサンプル数は、入力オーディオデー
タ列Aのサンプル数の1/2になることが分かる。
【0017】なお、演算式1はサブサンプル処理を行う
演算式の一例であり、異なる演算式を用いることも可能
であり、その場合においても本質に変わりはない。ま
た、ステレオ等の複数のチャンネルを持つものに対して
は、各チャンネル毎のデータに対してそれぞれ上記サブ
サンプル処理を行えばよい。
【0018】図3は、MPEG1規格に従って圧縮されたオ
ーディオデータにサブサンプルフラグを付加したビット
ストリームのフォーマット(以下、オーディオビットス
トリームと呼ぶ)の概略を示した説明図である。MPEG1
オーディオレイヤー1の場合には、384個のサンプルデ
ータ毎にオーディオフレームと呼ばれるブロックに分割
処理される。1オーディオフレームのデータは、図3に
示されているような各要素301〜307から構成され
る。このうち301はヘッダ情報データ、302はエラ
ーチェックコード、303はビット割り当て情報デー
タ、304はスケールファクタ情報データ、305はサ
ブバンドサンプルデータ、306はアンシラリデータ、
307はサブサンプルフラグ情報データである。
【0019】ヘッダ情報データ301には、同期信号等
のオーディオビットストリームに関する情報が格納され
ており、エラーチェックコード302には伝送経路のデ
ータエラーをチェックするCRCコードが格納されてい
る。ビット割り当て情報データ303には32個のサブ
バンドのサンプルデータのそれぞれに割り当てられてい
るビット数つまり各サブバンドのサンプルデータが何ビ
ットで表現されているか示す情報が格納されており、ス
ケールファクタ情報データ304にはデータのレベル
(小数点の位置)を示す情報が格納されている。サブバ
ンドサンプルデータ305はエンコーダにより原信号を
例えば32の周波数成分に分割し圧縮した384個のサ
ンプルからなる情報、アンシラリデータ306は1フレ
ームの長さすなわちビット数を一定にするために必要に
応じて挿入されるデータである。
【0020】サブサンプルフラグ情報データ307は、
このオーディオビットストリームに対して行われたサブ
サンプル処理に関するフラグ情報(例えば001001
00)である。なお、サブサンプルフラグ付加処理を行
う前のオーディオビットストリームは、図3のフォーマ
ットからサブサンプルフラグを除いたものである。ま
た、サブサンプルフラグ付加処理が行われなかったオー
ディオビットストリームのサブバンドサンプルデータ
は、サブサンプル処理をしない入力データをエンコード
したデータである。
【0021】図3に示したフォーマットは、MPEG1オー
ディオレイヤー1に基づくものであるがレイヤー2、レ
イヤー3においても本質的に変わりはない。また、オー
ディオビットストリーム中におけるサブサンプルフラグ
は、MPEG1オーディオデコーダ107が確実に認識でき
る場所およびデータ形式であれば、図3と異なっていて
もよい。実施例1では、通常ヘッダ情報は12個の
“1”が連続するビット列で表されるので、その前に、
例えば“00100100”があれば、サブサンプルフ
ラグが付加されていると判定することができる。
【0022】図4は、MPEG1オーディオデコーダ107
およびアップサンプル処理手段108を共に備えるシス
テムにおけるデコード処理の流れを示すフローチャート
である。デコーダ107は、オーディオビットストリー
ムが入力されるとサブサンプルフラグの検出処理(S
1)とデコード処理(S2)を行う。デコードの終了
後、サブサンプルフラグの有無を判定し出力されるオー
ディオデータに対する処理の分岐を行う(S3)。サブ
サンプルフラグが検出されている場合には、アップサン
プル処理手段108においてアップサンプル処理(S
4)を実施した後にオーディオデータを出力し、サブサ
ンプルフラグが検出されていない場合はアップサンプル
処理(S4)を行わずに出力する。
【0023】これにより、MPEG1オーディオデコーダ1
07およびアップサンプル処理手段108を共に備える
システムでは、本発明を適用したMPEG1オーディオビッ
トストリームと本発明を適用しない従来型のMPEG1オー
ディオビットストリームの両方を自動的に判別してデコ
ードし、出力することが可能となる。
【0024】図5は、オーディオデータにアップサンプ
ル処理をする方法を表した説明図であって、501〜5
03はオーディオビットストリームをデコードして得ら
れたオーディオデータ、504〜509はアップサンプ
ルされたオーディオデータを示す。オーディオデータ5
01〜503は、オーディオデータ内の1チャンネル分
のデータ中における各サンプルを表わす。この各サンプ
ルは、前記演算式1による変換と逆変換に相当する以下
に示す演算式2を用いてアップサンプルされ、データ5
04〜509に変換される。
【0025】 A'2n-1=[(-12)*B'n-2+140*B'n-1+140*B'n+(-12)*B'n+1]/256 ただしn≧1 A'2n=B'n ただしn≧0 ‥‥‥(2) このとき、演算式2が示すように、アップサンプルされ
た後のデータ列A’の2n-1番目のデータA'2n-1はアップ
サンプル前のオーディオデータ列B’のn-2、n-1、n、n
+1番目のデータB'n-2、B'n-1、B'n、B'n+1から演算さ
れ、アップサンプルされた後のデータ列A’の2n番目の
データA'2nはアップサンプル前のオーディオデータ列B
のn番目B'nから得られる。演算式2より、この式を用い
た場合、アップサンプルされた後のデータ列A’のサン
プル数は、アップサンプル前のデータ列B’のサンプル
数の2倍となることが分かる。
【0026】このため、演算式1を用いて図2で示した
サブサンプル処理が1回行われたデータに対して、演算
式2を用いて図4で示すアップサンプル処理を1回行う
ことで図1の入力オーディオデータ101と出力オーデ
ィオデータ110のサンプル数とが一致し、再生時間を
原音と同一にすることができる。なお、前記エンコード
とデコードおよび演算式1と演算式2とは、それぞれ互
いに可逆的な関係にあるものではなく、近似的に逆変換
の関係にある。そのため、上記演算式2ではデータA,
Bにダッシュをつけて変換前のデータと区別している。
【0027】サブサンプル処理およびアップサンプル処
理に用いられる演算式がすでに示した演算式1および2
と異なる場合においても、サブサンプルによるサンプル
数の増減倍率とアップサンプルによるサンプル数の増減
倍率との積が「1」となるものであれば、図1の入力オ
ーディオデータと出力オーディオデータのサンプル数が
一致し、再生時間を原音と同一にすることができる。な
お、ステレオ等の複数のチャンネルを持つものに対して
は、各チャンネルのデータに対してそれぞれ上記アップ
サンプル処理を行えばよい。
【0028】以上に述べたMPEG1規格に従ってオーディ
オデータを圧縮、伸長するオーディオデータ処理システ
ムでは、従来技術と比較して以下のような効果がある。
【0029】一つ目の効果として、エンコーダおよびデ
コーダにおける演算処理量の削減が可能であり、システ
ムの負担が軽減される。デコード処理を考えた場合、例
えば従来技術ではサンプリング周波数が44.1kHzであっ
たものを本発明の適用により22.05kHzに削減することが
できるためデコード処理に関する演算量が1/2に削減
される。これに対し、アップサンプル処理の追加による
演算量の増加は少なく、デコード処理における演算量が
削減される。
【0030】なお、実施例1では、特に制限されない
が、図1に示したサブサンプル処理手段102、MPEG1
エンコーダ103、サブサンプルフラグ付加手段10
4、MPEG1デコーダ107およびアップサンプル処理手
段108をそれぞれソフトウェアで実現している。ソフ
トウェアにより実現されるデコーダでは、演算処理量の
削減が実現されることで性能の低いCPU(中央演算処
理装置)を使用することができシステムのコトスダウン
が可能、またはCPUは空いた時間でデコード以外の処
理へ対応が可能となりシステムのスループットの向上が
可能となる。また、これらの各要素をハードウェアを用
いて実現することも可能であり、その場合においても本
質に変わりはなく、演算量の削減が実現できる。
【0031】実施例1の二つ目の効果として、ビットレ
ートの低減と音質の向上が可能である。例えば従来方式
に従ってサブサンプル処理を行わずにエンコード処理を
したビットストリームのビットレートが192kbps/chであ
ったデータは、サブサンプル処理を行ってサンプル数を
1/2に削減した後にエンコードを行うことで実効的な
ビットレートは96kbps/chとすることができ、ビットレ
ートが1/2に低減される。また、従来方式に従ってサ
ブサンプル処理を行わずにエンコード処理をしてビット
レートを96kbps/chとしたデータと、本発明のサブサン
プル処理を行った後にエンコード処理を行って96kbps/c
hとしたデータをデコード後で比較すると、後者の方が
音質が良い。その理由は、本実施例の方が、1フレーム
中に含まれるオーディオデータの量が従来よりも多くな
る。つまりビットストリーム中に含まれるオーディオデ
ータ以外のヘッダ情報等の余分なデータの割合が減るた
めである。 (実施例2)図6は、MPEG1規格に従ってオーディオデ
ータを圧縮、伸長するオーディオデータ処理システムの
第2の実施例を表した説明図であって、図1と同一の符
号が付されたものは同一の機能を有する手段もしくは要
素を示す。
【0032】これらの手段もしくは要素からなるシステ
ム構成は、実施例1のものと同じであるが、実施例2に
おいては実施例1とサブサンプル処理手段102および
アップサンプル処理手段108における処理回数が異な
り、それに伴なってサブサンプルフラグ自体およびMPEG
1オーディオデコーダ107における処理フローが異な
る。
【0033】実施例2は、実施例1においてサブサンプ
ル処理およびアップサンプル処理を2回ずつ行った場合
を示している。入力されるオーディオデータは、サブサ
ンプル処理手段102によって2回サブサンプル処理が
施され、サンプル数が1/4に削減される。サブサンプ
ル処理手段102によってサンプル数の削減されたデー
タは、MPEG1オーディオエンコーダ103によりMPEG1規
格に従い圧縮され、所定のフォーマットにされる。圧縮
されたデータは、サブサンプルフラグ付加手段104に
入力され、後述する2回サブサンプル処理を行ったこと
を示すフラグ(実施例1とは異なるフラグ)が付加され
る。フラグが付加されたデータは、MPEG1オーディオデ
コーダ107に入力され、MPEG1規格に従いデコードさ
れる。このとき、MPEG1オーディオデコーダ107はサ
ブサンプルフラグの検出をデコード処理と同時に自動的
に行う。
【0034】サブサンプルフラグが検出されると、デコ
ードしたデータをアップサンプル処理手段108に送
る。アップサンプル処理手段108は、入力されたデー
タに対して後述するアップサンプル処理を2回施し、オ
ーディオデータとして出力する。この処理によってサン
プル数が4倍になり、入力されたオーディオデータと同
じサンプル数になる。
【0035】以下、図6に示した実施例のシステムにつ
いて詳しく説明する。
【0036】本実施例のシステムではサブサンプル処理
を2回行うが、1回目および2回目のサブサンプル処理
の内容はそれぞれ実施例1で説明したダウンサンプリン
グフィルタ関数を用いたものと同一である。まず、処理
対象となるデータをサブサンプル処理手段102に入力
し、1回目のサブサンプル処理を行う。この時点でデー
タ数(サンプル数)は、入力オーディオデータの1/2
に減少する。この1回目の処理されたデータを再びサブ
サンプル処理手段102に入力し、同様の処理を行うこ
とで2回目のサブサンプル処理を行う。この時点でデー
タ数(サンプル数)は、入力オーディオデータの1/4
に減少する。なお、ステレオ等の複数のチャンネルを持
つものに対しては、各チャンネル毎のデータに対してそ
れぞれ上記サブサンプル処理を2回行う。
【0037】エンコード終了後、MPEG1オーディオビッ
トストリームへサブサンプルフラグを付加する。サブサ
ンプルフラグの付加方法は実施例1と同一であるが、サ
ブサンプルフラグ自体は実施例1で説明したサブサンプ
ル処理を1回した場合に使用したものとは異なったもの
(例えば00101000)を使用する。
【0038】図7は、MPEG1オーディオデコーダ107
におけるデコード処理の流れを示すフローチャートであ
る。デコーダ107は、オーディオビットストリームを
入力されるとサブサンプルフラグの検出処理(S1)と
デコード処理(2)を行う。デコードの終了後、出力さ
れるオーディオデータに対して、サブサンプルフラグの
有無による処理の分岐を行う(S3)。サブサンプルフ
ラグが検出されている場合、サブサンプルフラグを解析
して必要なアップサンプル処理回数を取得する(S4,
S5)。この解析結果に従って適当な回数のアップサン
プル処理(S6,S7)を行った後、オーディオデータ
を出力する。サブサンプルフラグが検出されていない場
合はアップサンプル処理を行わずにオーディオデータと
して出力する。
【0039】なお、ステレオ等の複数のチャンネルを持
つものに対しては、各チャンネル毎のデータに対してそ
れぞれ上記アップサンプル処理(S6,S7)を行う。
これにより、MPEG1オーディオデコーダ107およびア
ップサンプル処理手段108を共に備えるシステムで
は、本発明を適用したMPEG1オーディオビットストリー
ムと本発明を適用しない従来方式のMPEG1オーディオビ
ットストリームの両方を自動的に判別してデコードし、
出力することが可能である。また本発明を適用したMPEG
1オーディオビットストリームに対しては、実施例1お
よび2で説明したサブサンプル処理回数が異なるデータ
に対してもデコード及びアップサンプル処理を自動的に
行うことが可能である。
【0040】以上に述べた実施例2のオーディオデータ
処理システムでは、実施例1と比較して以下のような効
果がある。
【0041】一つ目の効果として、エンコーダおよびデ
コーダにおける演算処理量のより一層の削減が可能であ
る。デコード処理を考えた場合、例えば従来技術ではサ
ンプリング周波数が44.1kHzであったものを本発明の適
用により11.025kHzに削減することができるためデコー
ド処理に関する演算量が1/4に削減される。これに対
し、アップサンプル処理による演算量の増加は少なく、
デコード処理における演算量が削減される。
【0042】実施例2の二つ目の効果として、ビットレ
ートのさらなる低減と音質のさらなる向上が可能であ
る。例えば従来技術によるエンコードを使用してビット
レートが192kbps/chであったデータは、2回のサブサン
プル実施後にエンコードを行うことで実効的なビットレ
ートは48kbps/chとすることができビットレートが1/
4に低減される。また、従来技術によるエンコードを使
用してビットレートを48kbps/chとしたデータと、サブ
サンプル処理を行った後にエンコードを行って48kbps/c
hとしたデータをデコード後で比較すると、後者の方が
音質が良い。
【0043】以上の説明では主として本発明者によって
なされた発明をその背景となった利用分野であるCDの
記録、再生システムに適用した場合について説明した
が、本発明はディジタル衛星放送システムなどの通信シ
ステムにも適用することが可能である。
【0044】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば下記
のとおりである。
【0045】第1に、エンコーダおよびデコーダにおけ
る演算処理量の削減が可能となり、従来技術におけるサ
ンプリング周波数を本発明の適用により1/2または1
/4にすることができるため、デコード処理に関する演
算量が1/2または1/4に削減される。これに対し、
アップサンプル処理による演算量の増加は少なく、圧縮
側の処理全体における演算量が削減され、システムの負
担が軽減される。
【0046】第2に、オーディオデータの圧縮・伸長処
理におけるビットレートの低減と音質の向上が可能であ
る。
【0047】第3に、デコーダが自動的にアップサンプ
ルの必要性を判別するため、データの管理をデコーダの
使用者が行う必要がないとともに、復元装置はフラグの
含まれていない従来のビットストリームもフラグを含む
本発明の方法によるビットストリームも伸長することが
できるため、既存のCDも再生することができる。
【0048】第4に、エンコーダおよびデコーダ自体に
は本発明の採用による処理内容の変更が無いため、汎用
のエンコーダおよびデコーダを使用することができ、こ
れによってシステムのコストダウンが可能になる。
【0049】第5に、音質の重視または演算量の重視と
いった観点から考えたさまざまな種類のオーディオビッ
トストリームを使用することができ、システムの多様化
が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1に係わるオーディオデータ処
理システムの構成を表わしたブロック図である。
【図2】実施例1のオーディオデータ処理システムにお
けるサブサンプル処理前後のデータ列を表わした説明図
である。
【図3】サブサンプルフラグを付加したMPEG1オーディ
オビットストリームの構成を表わした説明図である。
【図4】実施例1のオーディオデータ処理システムにお
けるMPEG1デコーダおよびアップサンプル処理手段にお
ける動作手順を表わしたフローチャートである。
【図5】アップサンプル処理前後のデータ列を表わした
説明図である。
【図6】本発明の実施例2に係わるオーディオデータ処
理システムの構成を表わしたブロック図である。
【図7】実施例2のオーディオデータ処理システムにお
けるMPEG1デコーダおよびアップサンプル処理手段にお
ける動作手順を表わしたフローチャートである。
【図8】従来技術によるオーディオデータ処理システム
の構成を表わしたブロック図である。
【符号の説明】
101…オーディオデータ入力端子 102…サブサンプル処理手段 103…MPEG1エンコーダ 104…サブサンプルフラグ付加手段 105…CD書込み装置 106…CD読取り装置 107…MPEG1デコーダ 108…アップサンプル処理手段 109…DAコンバータ 110…スピーカ 161…光ピックアップ 162…アンプ 163…信号処理回路 201〜206…入力オーディオデータ中の1サンプル 207〜209…サブサンプルされたオーディオデータ
中の1サンプル 301…ヘッダデータ 302…エラーチェックデータ 303…ビットアロケーション 304…スケールファクタ 305…サブバンドサンプルデータ 306…アンシラリデータ 307…サブサンプルフラグデータ 501〜503…入力オーディオデータ中の1サンプル 504〜509…アップサンプルされたオーディオデー
タ中の1サンプル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 斉藤 規 東京都小平市上水本町五丁目20番1号 株 式会社日立製作所半導体事業本部内 (72)発明者 高瀬 聡 東京都小平市上水本町五丁目20番1号 株 式会社日立製作所半導体事業本部内 (72)発明者 奥の木 豊 東京都大田区羽田一丁目2番12号 株式会 社セガ・エンタープライゼス内 Fターム(参考) 5D045 DA20 5J064 AA01 AA04 BA18 BB13 BC07 BD03

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディジタル・オーディオデータを圧縮処
    理してビットストリームを生成し、該ビットストリーム
    データを伸長処理してオーディオデータを復元するオー
    ディオデータの圧縮・伸長処理方法において、入力デー
    タのサンプル数を所定の演算処理により削減するサブサ
    ンプル処理と、生成されたビットストリームデータにサ
    ブサンプルされたことを示すサブサンプルフラグを追加
    するフラグ付加処理と、該サブサンプルフラグを検出す
    る処理と、伸長されたオーディオデータを上記演算処理
    の逆変換に相当する第2の演算処理によりサンプル数を
    増加させるアップサンプル処理とを含むことを特徴とす
    るオーディオデータの圧縮・伸長方法。
  2. 【請求項2】 上記サブサンプル処理は入力オーディオ
    データに所定の演算処理をn回(nは正の整数)行って
    サンプル数を1/mn(mは正の整数)に削減するとと
    もに、上記フラグ付加処理は生成されたビットストリー
    ムデータにサブサンプル処理の回数情報を含むサブサン
    プルフラグを追加し、上記アップサンプル処理は上記サ
    ブサンプルフラグに基づいて、伸長されたオーディオデ
    ータに所定の演算処理をn回行うことによりサンプル数
    をmn倍に増加させることを特徴とする請求項1に記載
    のオーディオデータの圧縮・伸長方法。
  3. 【請求項3】 上記圧縮処理により圧縮されたビットス
    トリームデータを記憶媒体に記憶し、読み取られたビッ
    トストリームに伸長処理を行うことを特徴とする請求項
    1または2に記載のオーディオデータの圧縮・伸長方
    法。
  4. 【請求項4】 入力されたディジタル・オーディオデー
    タのサンプル数を所定の演算処理により削減するサブサ
    ンプル処理手段と、サンプル処理されたデータを圧縮し
    て所定のフォーマットのビットストリームデータを生成
    するデータ圧縮手段と、生成されたビットストリームデ
    ータにサブサンプルされたことを示すサブサンプルフラ
    グを追加するフラグ付加手段とを備えたことを特徴とす
    るオーディオデータの圧縮装置。
  5. 【請求項5】 圧縮されたディジタル・オーディオデー
    タのビットストリームを伸長してオーディオデータを復
    元するオーディオデータの復元装置において、上記ビッ
    トストリームからサブサンプルされたことを示すサブサ
    ンプルフラグを検出する手段と、伸長されたオーディオ
    データに所定の演算処理を行うによりサンプル数を増加
    させるアップサンプル処理手段とを備えてなることを特
    徴とするオーディオデータの復元装置。
  6. 【請求項6】 ディジタル・オーディオデータが圧縮さ
    れて生成されたビットストリームデータとともに、サブ
    サンプル処理がなされたことを示す情報が記憶されてな
    ることを特徴とするオーディオデータの記憶媒体。
JP10332700A 1998-11-24 1998-11-24 オーディオデータの圧縮・伸長方法および復元装置 Withdrawn JP2000155596A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10332700A JP2000155596A (ja) 1998-11-24 1998-11-24 オーディオデータの圧縮・伸長方法および復元装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10332700A JP2000155596A (ja) 1998-11-24 1998-11-24 オーディオデータの圧縮・伸長方法および復元装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000155596A true JP2000155596A (ja) 2000-06-06

Family

ID=18257905

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10332700A Withdrawn JP2000155596A (ja) 1998-11-24 1998-11-24 オーディオデータの圧縮・伸長方法および復元装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000155596A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2006090852A1 (ja) * 2005-02-24 2008-07-24 松下電器産業株式会社 データ再生装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2006090852A1 (ja) * 2005-02-24 2008-07-24 松下電器産業株式会社 データ再生装置
JP2012083767A (ja) * 2005-02-24 2012-04-26 Panasonic Corp データ再生装置およびデータ再生方法
JP5107574B2 (ja) * 2005-02-24 2012-12-26 パナソニック株式会社 データ再生装置、データ再生方法、プログラム、および集積回路

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101001170B1 (ko) 오디오 코딩
US6675148B2 (en) Lossless audio coder
US7328161B2 (en) Audio decoding method and apparatus which recover high frequency component with small computation
KR100351219B1 (ko) 오디오신호의인지코딩방법및장치
JP3498375B2 (ja) ディジタル・オーディオ信号記録装置
JP3987582B2 (ja) ライスエンコーダ/デコーダを用いるデータ圧縮/拡張
US6119092A (en) Audio decoder bypass module for communicating compressed audio to external components
KR101237413B1 (ko) 오디오 신호의 부호화 및 복호화 방법, 오디오 신호의부호화 및 복호화 장치
US20110106546A1 (en) Scalable lossless audio codec and authoring tool
JPH08190764A (ja) ディジタル信号処理方法、ディジタル信号処理装置及び記録媒体
US20060100885A1 (en) Method and apparatus to encode and decode an audio signal
JP2004289196A (ja) ディジタル信号符号化方法、復号化方法、符号化装置、復号化装置及びディジタル信号符号化プログラム、復号化プログラム
US6061655A (en) Method and apparatus for dual output interface control of audio decoder
US6108622A (en) Arithmetic logic unit controller for linear PCM scaling and decimation in an audio decoder
US6549147B1 (en) Methods, apparatuses and recorded medium for reversible encoding and decoding
KR100300887B1 (ko) 디지털 오디오 데이터의 역방향 디코딩 방법
JP2000155596A (ja) オーディオデータの圧縮・伸長方法および復元装置
US20070078651A1 (en) Device and method for encoding, decoding speech and audio signal
JP2001527735A (ja) 符号化された形式と符号化されない形式のディジタル情報信号を交互に伝送する伝送装置
JP3942523B2 (ja) ディジタル信号符号化方法、復号化方法、符号器、復号器及びこれらのプログラム
JP3594829B2 (ja) Mpegオーディオの復号化方法
JPH1049200A (ja) 音声情報圧縮蓄積方法及び装置
JP2007178529A (ja) 符号化オーディオ信号再生装置及び符号化オーディオ信号再生方法
JP3387089B2 (ja) 音声符号化装置
JP2002368722A (ja) 符号化装置及び復号化装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20060207