JP2000155220A - 光伝送装置およびその調整方法 - Google Patents

光伝送装置およびその調整方法

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JP2000155220A
JP2000155220A JP10332206A JP33220698A JP2000155220A JP 2000155220 A JP2000155220 A JP 2000155220A JP 10332206 A JP10332206 A JP 10332206A JP 33220698 A JP33220698 A JP 33220698A JP 2000155220 A JP2000155220 A JP 2000155220A
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成彦 向井
Hisashi Hozumi
久士 穂積
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雄二 佐野
Yutaka Togasawa
裕 戸賀沢
Tatsuki Ogisu
達樹 荻須
Naoko Hayashi
尚子 林
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】ミラーを組み合せた光伝送路の光軸調整を遠隔
地から自動的に調整する。 【解決手段】光伝送装置10は、対象物の加工、検査、
予防保全あるいは補修用レーザ光を出力するメインレー
ザ装置13と、上記メインレーザ光とは異なるガイドレ
ーザ光を出力するガイドレーザ装置14と、このガイド
レーザ装置14からのガイドレーザ光を光伝送路11に
案内するハーフミラーガイド手段19と、上記光伝送路
11の途中に設けられたサンプリング分離ミラー手段2
4,27と、この分離ミラー手段24,27で分離され
た光路上に設置された平行反射光学手段46,49と、
この平行反射光学手段46,49からの反射光がハーフ
ミラーガイド手段19を介して入射される光位置検出装
置63,64と、この光位置検出装置63,64で検出
された光の位置ずれ情報を入力して演算処理し、ミラー
調整装置30,31を駆動させる制御装置29とを有す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はミラーを組み合せた
光伝送路内で光を伝送する光伝送技術に係り、特に、原
子力発電所内等の対象物の目標照射位置まで正確に光を
伝送する際、光伝送路の光軸調整を自動的にかつ安定的
に行なうことができる光伝送装置およびその調整方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】数枚のミラーを使ってレーザ光の伝送を
行なう光伝送装置の場合、レーザ装置近傍のミラーから
順番に伝送するミラー位置を目視で確認しながら、手動
でミラーの角度調整を行なう方法が一般的である。ま
た、放射線環境下や高温環境下のように人が近付けない
場所や、遠隔で調整しなければならないような場合で
は、目視したい場所にCCDカメラ等の光学的監視装置
を設置して、画像を見ながらミラーを自動調整する方法
が採られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述の光伝送装置を原
子力発電所内の保守保全や補修作業に適用する場合、原
子炉の炉内構造物等に対してレーザ光を伝送し、照射す
る際に以下のような課題がある。
【0004】原子炉内は作業スペースが大きく、また炉
内構造物が炉内に設置されているため、光伝送装置は複
雑な伝送経路を持ち、伝送距離が長くなる。このため、
伝送ミラーが多く、目視しなければならない場所が多く
なり、それだけCCDカメラ等の光学的監視装置の設置
台数が増える。
【0005】また、光伝送装置を用いた光伝送中に環境
変化がある場合には、その環境変化により光伝送路の光
軸ずれが生じる恐れがあり、環境変化に応じて光伝送装
置の調整を逐次行なう必要がある。
【0006】さらに、光伝送装置を長距離伝送に使用す
る場合、レーザ光は伝送路途中で空気の揺らぎの影響を
受ける一方、さらに伝送ミラーを介して周辺機器の振動
の影響を受ける。これによりレーザ光が揺れてしまい、
目標の伝送点に安定的にレーザ光を伝送することができ
ない課題がある。
【0007】また、光伝送装置に設置するCCDカメラ
の数が多ければ調整に時間がかかるし、放射線の強度の
高い環境下ではCCDカメラなどの電子部品は使用でき
ない課題がある。
【0008】本発明は、上述した事情を考慮してなされ
たもので、ミラーを組み合せた光伝送路の光軸調整を遠
隔地から自動的かつ安定的に調整することができる光伝
送装置およびその調整方法を提供することを目的とす
る。
【0009】本発明の他の目的は光伝送路内で光を伝送
する際、目標の照射位置までの光軸調整を簡単かつ容易
に行なうことができ、かつ、空気の揺らぎや周辺機器の
機械的な振動などから生じる光軸の揺れを補正し、照射
位置に長時間安定に光が供給できる光伝送装置およびそ
の調整方法を提供することにある。
【0010】本発明のさらに他の目的は、原子炉内構造
物など人間が近付くことが困難な場所でも使用できるよ
うに、最終照射点までの光軸調整を全て自動化して、遠
隔操作で光伝送路の光路調整を行なうことができる光伝
送装置およびその調整方法を供給することにある。
【0011】また、本発明の別の目的は放射線強度の強
いような場所に光を伝送する場合においても、耐放射線
性の低いCCDカメラなどの電子機器を光路内に設置す
る必要がなく、光伝送路の光軸調整を容易に行なうこと
ができる光伝送装置およびその調整方法を提供すること
を目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、本発明に係る光伝送装置は、請求項1に記載し
たように、ミラーを組み合せて光伝送路を構成する光伝
送手段と、この光伝送手段を構成する少なくとも1個の
ミラーの傾き角度を制御するミラー調整装置とを備えた
光伝送装置において、前記光伝送路を伝送される光の光
軸と同軸の方向に向けて設置された電子光学撮像手段
と、この電子光学撮像手段からの画像情報を演算処理
し、正規位置からの前記ミラーの角度ずれ量を測定する
画像処理装置と、前記ミラーの角度ずれ量を入力し、前
記ミラー調整装置を駆動させる制御装置とを備えたもの
である。
【0013】請求項2に係る光伝送装置は、上述した課
題を解決するために、光伝送手段は、光伝送路を導光
筒、導光管等の導光シールド筒で覆設し、導光シールド
筒の途中にミラーが1枚以上配置されたものである。
【0014】請求項3に係る光伝送装置は、上述した課
題を解決するために、光伝送手段は、ミラーの近傍に画
像処理用ターゲットをそれぞれ設置し、上記ターゲット
に光通過孔を形成したものである。
【0015】請求項4に係る光伝送装置は、上述した課
題を解決するために、画像処理用ターゲットは、光伝送
路を横断するように設置される一方、各ターゲットをそ
れぞれ異なった形状に構成したものである。
【0016】請求項5に係る光伝送装置は、上述した課
題を解決するために、光伝送手段は、ミラーまたは画像
処理用ターゲットの近傍を照明可能な照明装置を備えた
ものである。
【0017】請求項6に係る光伝送装置は、上述した課
題を解決するために、ミラー調整装置は、ステッピング
モータ駆動方式またはサーボモータ駆動方式の自動ミラ
ー装置であるものである。
【0018】請求項7に係る光伝送装置は、上述した課
題を解決するために、画像処理装置は、予め登録された
画像パターンとミラー調整時に撮影した画像とを比較
し、撮影画像の位置ずれ量を検出可能なパターンマッチ
ング装置を備えたものである。
【0019】本発明に係る光伝送装置は、上述した課題
を解決するために、ミラーを組み合せて光伝送路を構成
する光伝送手段と、この光伝送手段を構成するミラーの
傾き角度を制御するミラー調整装置とを備えた光伝送装
置において、前記光伝送路上の一部のミラーをハーフミ
ラーあるいは波長分離ミラーで構成し、上記ハーフミラ
ーあるいは波長分離ミラーで分けられた光が到達するサ
ンプリング光路上に設置された光位置検出装置と、この
光位置検出装置から出力される光位置ずれ情報を演算処
理し、光位置ずれ量を解消させる方向にミラー調整装置
を駆動させる制御装置を備えたものである。
【0020】請求項9に係る光伝送装置は、上述した課
題を解決するために、光伝送路にガイド用レーザ光を入
射させる1種類以上のガイドレーザ装置を備えたもので
ある。
【0021】本発明に係る光伝送装置は、上述した課題
を解決するために、請求項10に記載したようにミラー
を組み合せて光伝送路を構成する光伝送手段と、この光
伝送手段を構成する少なくとも1個のミラーの傾き角度
を制御するミラー調整装置とを備えた光伝送装置におい
て、対象物の加工、検査、予防保全あるいは補修用レー
ザ光を出力するメインレーザ装置と、上記メインレーザ
光とは異なるガイドレーザ光を出力するガイドレーザ装
置と、このガイドレーザ装置からのガイドレーザ光を前
記光伝送路に案内するハーフミラーガイド手段と、上記
光伝送路の途中に設けられたサンプリング分離ミラー手
段と、この分離ミラー手段で分離された光路上に設置さ
れた平行反射光学手段と、この平行反射光学手段からの
反射光がハーフミラーガイド手段を介して入射される光
位置検出装置と、この光位置検出装置で検出された光の
位置ずれ情報を入力して演算処理し、前記ミラー調整装
置を駆動させる制御装置とを有するものである。
【0022】請求項11に係る光伝送装置は、上述した
課題を解決するために、メインレーザ装置は、YAGレ
ーザ、炭酸ガスレーザあるいはパルスレーザ装置であ
り、ガイドレーザ装置は、He−NeレーザあるいはH
e−Cdレーザ装置であり、ガイドレーザ装置からのガ
イドレーザ光を光伝送路の光軸調整用に用いたものであ
る。
【0023】請求項12に係る光伝送装置は、上述した
課題を解決するために、ハーフミラーガイド手段は光伝
送路に設けられたハーフミラーであり、サンプリング分
離ミラー手段は、上記光伝送路の途中に設けられたハー
フミラーあるいは波長分離ミラーで構成されたものであ
る。
【0024】請求項13に係る光伝送装置は、上述した
課題を解決するために、平行反射光学手段は、コーナー
キューブプリズムあるいは中空コーナーキューブのレト
ロリフレクタまたはキャッツアイ光学系の平行反射光学
素子で構成されたものである。
【0025】また、本発明に係る光伝送装置は、上述し
た課題を解決するために、ミラーを組み合せて光伝送路
を構成する光伝送手段と、この光伝送手段を構成する少
なくとも1個のミラーの傾き角度を制御するミラー調整
装置とを備えた光伝送装置において、対象物の加工、検
査、予防保全あるいは補修用レーザ光を出力するメイン
レーザ装置と、上記メインレーザ光とは異なる無偏光あ
るいは円偏光のガイドレーザ光を出力するガイドレーザ
装置と、このガイドレーザ装置からのガイドレーザ光を
前記光伝送路に案内するハーフミラーガイド手段と、光
伝送路上で光軸方向に異なる2箇所に設けられたサンプ
リング分離ミラー手段と、各サンプリング分離ミラー手
段でそれぞれ分離された光路上に設けられた平行反射光
学手段と、上記両平行反射光学手段の一方の分離光路上
に設けられた偏光光学手段と、前記各平行反射光学手段
からの反射光がハーフミラーガイド手段を通して案内さ
れる分離用偏光光学手段と、この分離用平行光学手段で
分離された各反射光がそれぞれ入力される第1および第
2の光位置検出装置と、両光位置検出装置で検出された
光位置ずれ情報を入力して演算処理し、前記ミラー調整
装置を駆動させる制御装置とを有するものである。
【0026】さらに、本発明に係る光伝送装置は、上述
した課題を解決するために、ミラーを組み合せて光伝送
路を構成する光伝送手段と、この光伝送手段を構成する
少なくとも1個のミラーの傾き角度を制御するミラー調
整装置とを備えた光伝送装置において、対象物の加工、
検査、予防保全あるいは補修用レーザ光を出力するメイ
ンレーザ装置と、上記メインレーザ光とは波長を異にす
る一方、発振波長を互いに異にするガイドレーザ光を出
力する複数のガイドレーザ装置と、上記ガイドレーザ装
置に対応して前記光伝送路上にそれぞれ設置された複数
の波長分離ミラー手段と、これらの波長分離ミラー手段
で分離されたガイドレーザ光の光路上にそれぞれ設置さ
れた平行反射光学手段と、上記各平行反射光学手段で反
射されたガイドレーザ光を波長毎に分離させて案内する
反射光の波長分離ミラー手段と、波長分離ミラー手段で
分離された各反射ガイドレーザ光を個別に入力させる複
数の光位置検出装置と、各光位置検出装置で検出された
光位置ずれ情報を入力して演算処理し、前記ミラー調整
装置を駆動させる制御装置とを有するものである。
【0027】請求項16に係る光伝送装置は、上述した
課題を解決するためにミラー調整装置は、応答特性の早
い電気歪素子駆動あるいはガルバノメータ駆動の自動ミ
ラー装置であり、光位置検出装置には、PSD(Positi
on Sensitive Detectors)素子あるいは分割型フォトダ
イオード素子を用いた光位置検出素子が用いられるもの
である。
【0028】一方、本発明に係る光伝送装置は、上述し
た課題を解決するために、請求項17に記載したように
請求項10乃至16のいずれかに記載の光伝送装置に、
請求項1乃至9のいずれかに記載の光伝送装置を組み合
せて構成されるものである。
【0029】他方、本発明に係る光伝送装置は、上述し
た課題を解決するために、請求項18に記載したように
対象物の加工、検査、予防保全あるいは補修用レーザ光
を出力するメインレーザ装置と、このメインレーザ装置
から出力されるメインレーザ光を対象物に照射するレー
ザ照射装置と、上記メインレーザ装置からの出力レーザ
光をレーザ照射装置に光伝送させる光伝送装置とを備
え、上記光伝送装置に請求項17に記載の光伝送装置が
用いられたものである。
【0030】請求項19に係る光伝送装置は、上述した
課題を解決するためにレーザ照射装置はメインレーザ装
置からのレーザ光が気中伝送にて案内される光伝送路の
出射側にレーザ照射ヘッドを備え、このレーザ照射ヘッ
ドから原子炉内構造物等の対象物にレーザ光を照射する
ように構成したものである。
【0031】また、本発明に係る光伝送装置の調整方法
は、上述した課題を解決するために、請求項20に記載
したようにミラーを組み合わせた光伝送路の光源側光軸
の延長線上に電子光学撮像手段を設け、この電子光学撮
像手段で光源側の第1自動調整ミラーを通した画像処理
用ターゲットのミラー画像を観測し、観測されるミラー
画像が中心に来るように第1自動調整ミラーを調整し、
第1自動調整ミラー調整後、同様なミラー調整方法で順
次自動調整ミラーを調整して前記光伝送路の光軸調整を
行なう方法である。
【0032】さらに、本発明に係る光伝送装置の調整方
法は、上述した課題を解決するために、請求項21に記
載したようにミラーを組み合わせた光伝送路の光源側光
軸の延長線上に光位置検出装置を設置する一方、上記光
伝送路の途中あるいはレーザ照射ヘッド側に平行反射光
学手段を設置し、上記光伝送路の光源側から入射された
ガイド光の平行反射光学手段からの反射光を光位置検出
装置で検出し、光位置検出装置で検出された光位置ずれ
量がなくなるように自動調整ミラーのミラー角度調整を
フィードバック制御する方法である。
【0033】さらにまた、本発明に係る光伝送装置の調
整方法は、上述した課題を解決するために、請求項22
に記載したようにミラーを組み合わせた光伝送路の光源
側光軸の延長線上に電子光学撮像手段を設け、この電子
光学撮像手段で光源側の第1自動調整ミラーを通した画
像処理用ターゲットのミラー画像を観測し、観測される
ミラー画像が画像中心に来るように第1自動調整ミラー
を調整し、この第1自動調整ミラーの調整後同様なミラ
ー調整方法で光伝送路の自動調整ミラーを順次調整して
光伝送路の粗調整を行ない、この光伝送路の粗調整後
に、前記光伝送路の光源側光軸の延長線上に設けた光位
置検出装置と上記光伝送路の途中あるいはレーザ照射ヘ
ッド側に設けた平行反射光学手段を用いて光伝送路の微
調整を行ない、この微調整作業は、光伝送路の光源から
入射されたガイド光の平行反射光学手段からの反射光を
光位置検出装置で検出し、光位置検出装置で検出された
光位置ずれ量がなくなるように自動調整ミラーのミラー
角度調整をフィードバック制御して光伝送路の微調整お
よび外部振動の影響の補正を行なう方法である。
【0034】
【発明の実施の形態】本発明に係る光伝送装置およびそ
の調整方法の実施の形態について添付図面を参照して説
明する。
【0035】[第1の実施形態]図1は本発明に係る光
伝送装置の第1実施形態を示す基本的な構成図である。
【0036】図1において、符号10はレーザ光を気中
伝送させる光伝送装置を示す。この光伝送装置10はミ
ラーを組合せて、光伝送路11を構成するレーザ導光手
段としての光伝送手段12と、この光伝送路11に加
工、検査、予防保全あるいは補修用レーザ光を出力する
光源としてのメインレーザ装置13と、光伝送路11の
光軸調整用ガイド光としてのガイドレーザ光を出力する
ガイドレーザ装置14とを備える。
【0037】メインレーザ装置13から出力されるレー
ザ光は光合成手段であるダイクロイックミラー15を介
して光伝送路11に案内され、この光伝送路11内を気
中伝送されてレーザ照射ヘッド16に導かれ、このレー
ザ照射ヘッド16から対象物17に照射され、対象物1
7の加工、検査、予防保全あるいは補修を行なうように
なっている。
【0038】図1では、メインレーザ装置13にYAG
レーザ装置を採用した例を示す。YAGレーザ装置から
発振されたレーザ光を光伝送装置10により光伝送路1
1内を案内し、対象物13として例えば放射線環境下に
ある原子炉内構造物を照射する例を示している。メイン
レーザ装置13にはYAGレーザ以外にも炭酸ガスレー
ザやパルスレーザ等の種々のレーザ装置が採用される。
【0039】光伝送手段12を構成する光伝送路11は
レーザ導光筒や導光管等のシールド筒18で覆われ、こ
のシールド筒18内をレーザ光が気中伝送されるように
なっている。この光伝送路11にはガイドレーザ装置1
4から出力されるガイドレーザ光がハーフミラーガイド
手段19を介してダイクロイックミラー15の上流側光
伝送路11に案内されるようになっている。ガイドレー
ザ装置14には円偏光のレーザ光を出力するHe−Ne
レーザが用いられる。He−Neレーザ以外にもメイン
レーザ光と波長が異なるレーザ光であればよく、ガイド
レーザ光は無偏光のレーザ光でもよい。
【0040】上記ダイクロイックミラー15は光合成用
ミラー手段を構成しており、メインレーザ光の波長近傍
のレーザ光に大きな反射率を持ち、その他の波長レーザ
光の大部分は透過できるように設計されている。また、
ハーフミラーガイド手段19のハーフミラーは、ガイド
レーザ光に対し、50%程度の反射率を有し、その他の
波長のレーザ光に対しては透過特性が高くなるように設
計されている。
【0041】光伝送路11には複数枚、例えば6枚の自
動ミラーと1枚の固定ミラーとが組み込まれている。図
1では、光伝送路11に4枚(第1〜第4)の自動調整
ミラー21,22,23,24と、2枚の角度微調整ミ
ラーとしての自動角度調整ミラー(自動調整ミラー)2
5,26と、1枚の固定ミラー27をそれぞれ配置した
例を示している。各自動調整ミラー21,22,23,
24は制御装置29により駆動されるミラー調整装置3
0によりミラー傾き角度が調節される一方、各自動角度
調節ミラー25,26も制御装置29により駆動される
ミラー角度調整装置(ミラー調整装置)31によりミラ
ー傾き角度が調節される。
【0042】光伝送路11を構成する各自動角度調整ミ
ラー25,26は、第1および第2の自動調整ミラー2
1,22の上流側に対抗して設置される一方、自動角度
調整ミラー26や、第3および第4自動調整ミラー2
3,24および固定ミラー27の近くの光伝送路11上
に第1乃至第4の画像処理用ターゲット33,34,3
5,36が配置される。
【0043】各ターゲット33,34,35,36はア
ルミニューム製のプレート材で、表面がブラスト加工さ
れ、光伝送路11を横断するように配置される。各ター
ゲット33,34,35,36にはトーラス形状、ワッ
シャ形状、リング形状、四角形状等の種々の形状に形成
され、光を透過する、例えば中央部分に光透過孔が形成
される。
【0044】また、光伝送路11には各画像処理用ター
ゲット33,34,35,36の近傍を照射可能に照明
装置としてのランプ38,39,40,41が設置され
る。各ランプ38,39,40,41は、制御装置11
からの制御指令に応じてランプ点滅制御手段43により
個別に点灯あるいは消灯されるようになっている。
【0045】さらに、光伝送路11の途中に設けられた
第3自動調整ミラー24は、サンプリング分離ミラー手
段24を構成している。分離ミラー手段24はガイドレ
ーザ光を光伝送路11から分離されるハーフミラーある
いは波長分離ミラーで構成される。分離ミラー手段24
は、ガイドレーザ光の波長付近で略50%程度の透過率
を有し、ガイドレーザ光以外のメインレーザ光等に対し
ては反射率の大きなミラーである。
【0046】分離ミラー手段24で分離された光路44
上には偏光光学手段としての1/4波長板45と平行反
射光学手段としてのレトロリフレクタ46が設置され
る。1/4波長板45は分離光路44に案内されるレー
ザ光の偏光を行っており、例えば1/4波長板45を通
すことにより円偏光のレーザ光を直線偏光に、直線偏光
のレーザ光を円偏光に変換させている。
【0047】また、レトロリフレクタ46は、3枚のミ
ラーを組み合わせて構成されたコーナキューブプリズム
や中空コーナキューブ等の平行反射光学素子が用いられ
るが、キャッツアイ光学系に代表される平行反射光学素
子を用いてもよい。
【0048】レトロリフレクタ46は、レーザ光が中心
に入射すれば、反射ビームは入射ビームと全く同一の経
路を通って反射され、中心からずれて入射した場合は、
中心に対して対称な位置から入射ビームと平行に反射さ
れるようになっている。
【0049】また、レーザ照射ヘッド16近傍の光伝送
路11上に配置された固定ミラー27も分離ミラー手段
を構成している。この固定ミラー27はメインレーザ光
に対する透過率が高く、ガイドレーザ光に対して反射率
が大きいミラーが用いられる。分離ミラー手段27で分
離された光路48上に平行反射光学手段としてのリトロ
リフレクタ49が配置される。このレトロリフレクタ4
9は円偏光入射レーザ光の偏光回転方向を逆にして反射
させるようになっており、レーザ光位置ずれ検出手段を
構成している。
【0050】ところで、ガイドレーザ装置14からの出
力ガイド光であるガイドレーザ光を案内するハーフミラ
ーガイド手段19の近傍にレトロリフレクタ46,49
からの反射ガイドレーザ光が案内される検出用ガイド光
路51が光伝送路11の光源側光軸の延長線として形成
され、この検出用ガイド光路51に電子光学撮像手段と
してカメラシステムを構成するCCDカメラ52が設置
される。CCDカメラ52には、メインレーザ光とガイ
ドレーザ光の波長以外の光を透過させるノッチフィルタ
53と、焦点距離および焦点位置を電動調整可能なレン
ズ54とを備えており、撮影できる光軸方向がメインレ
ーザ光と同軸になるように光軸調整されて設置される。
CCDカメラ52で検出された画像情報は画像処理装置
55に入力されて画像処理される。
【0051】画像処理装置55には、予め基準となる画
像が登録されており、この登録画像とCCDカメラ52
で観測されたカメラ画像がパターンマッチング処理によ
り比較され、画像上でのターゲットの位置ずれ情報が制
御装置29に出力される。画像処理装置55にはパター
ンマッチング装置が備えられている。制御装置29は位
置ずれ情報を入力して、位置ずれを解消させ、あるいは
最小にする方向にミラー調整装置30を駆動させるよう
になっている。
【0052】また、検出用ガイド光路51の途中にダイ
クロイックサンプリングミラー57が設置され、このダ
イクロイックサンプリングミラー57によりサンプリン
グ光路58が分岐されている。サンプリング光路58は
光伝送路11の光源側光軸の延長線として形成され、こ
のサンプリング光路58には、光伝送装置に設置された
レトロリフレクタ46,49等の平行反射光学手段で反
射されたガイドレーザ光が案内される。
【0053】反射ガイドレーザ光が案内されるサンプリ
ング光路58には、偏光光学手段である1/4波長板6
0と、反射ガイドレーザ光だけを通す干渉フィルタ61
と、干渉フィルタ61を通過した反射ガイドレーザ光を
分割させる光分離手段としての偏光ビームスプリッタ6
2とを備える。偏光ビームスプリッタ62で分割された
各反射ガイドレーザ光は各光位置検出装置63,64に
入力され、光位置検出装置63,64でガイドレーザ光
の入射位置を検出して光軸ずれ量を演算処理により、算
出している。
【0054】光位置検出装置63,64としては、4象
限検出器やポインティング検出器、CCD素子がある。
4象限検出器は4象限に分けられた光電面における反射
ガイドレーザ光の入射パワーの平衡状態をビーム入射位
置として変換し、光伝送路11の位置ずれ量を検出する
ものである。光位置検出装置63、64で検出されたガ
イドレーザ光の位置ずれ量は信号処理装置65で電気信
号に変換されて制御装置29に入力され、この制御装置
29で位置ずれ量が解消する方向あるいは位置ずれ量が
最小となるようにミラー調整装置30あるいはミラー角
度調整装置31を作動制御するようになっている。
【0055】ミラー調整装置30で作動制御される自動
調整ミラー21〜24は、ステッピングモータ駆動の2
軸傾斜ステージにミラーが設置された自動ミラーであ
り、上記自動調整ミラー21〜24は、制御装置29か
らの制御指令に応じてミラー調整装置30がステッピン
グモータドライバ(図示せず)を駆動させ、ミラー角度
の調整ができるようになっている。ステッピングモータ
駆動の自動調整ミラー21〜24は動作速度は遅いが、
広い駆動範囲を持つ特徴がある。ステッピングモータの
代りにサーボモータ等の駆動機構を用いてもよい。
【0056】また、ミラー角度調整装置31で作動制御
される自動角度調整ミラー(自動調整ミラー)25,2
6は、自動微調整ミラーであり、この自動角度調整ミラ
ー25,26は、電気歪素子(PZT)駆動の2軸傾斜
ステージにミラーが設置されたPZT自動ミラーであ
り、制御装置29からの制御指令に応じてミラー角度調
整装置31によりミラー角度調整が微調整できるように
なっている。
【0057】自動角度調整ミラー25,26として電気
歪素子駆動ミラーを用いると、ミラーの動作範囲は狭い
が、高速かつ高精度にミラー角度調整を行うことができ
る。電気歪素子駆動ミラーに代えてガルバノメータ駆動
式ミラーを自動角度調整ミラーとして採用しても、同様
な機能を奏する。
【0058】自動角度調整ミラー25,26は、メイン
レーザ光(例えばYAGレーザ光)、ガイドレーザ光
(例えばHe−Neレーザ光)およびCCDカメラ52
で観測される波長領域の光に対して高い反射率を有する
ミラーとされる。自動角度調整ミラー25と第1自動調
整ミラー21との間の距離や、自動角度調整ミラー26
と第2自動調整ミラー22との間の距離は、光伝送路1
1の伝送距離に対して充分に近い接近状態の関係に保た
れる。
【0059】[光伝送装置の作用]次に、本発明に係る
光伝送装置の作用を説明する。
【0060】この光伝送装置10を用いて対象物のレー
ザ加工、検査、予防保全あるいは補修を行なう前に、光
伝送装置10の光伝送路11のアライメント調整が行な
われる。アライメント調整は、大まかな光伝送路11の
確保を目的とする粗調整作業と、この粗調整作業の後に
2箇所の平行反射光学手段46,49を利用した微調整
および光伝送路11の振動等による位置ずれを補償する
振動補正作業とに分けて行なわれる。この意味で、光伝
送装置10には、光伝送路11を大まかに粗調整する光
路粗調整手段と光伝送路11を微調整する光路微調整手
段とが設けられ、いずれの調整手段も遠隔操作により、
自動で行なうことができるようになっている。光路微調
整手段は自動調整ミラー25,26を高速でフィードバ
ック制御する制御手段であり、外部振動による振動補正
作業をも行ない得るようになっている。
【0061】[光伝送路の粗調整作業]CCDカメラ5
2は、光伝送路11を案内されるレーザ光の光軸と一致
しているので、CCDカメラ52で撮影した画像の中心
にレーザ光の光軸がある。このため、CCDカメラ52
の焦点位置および焦点距離を変えて撮影すれば、光伝送
路11の任意位置におけるレーザ光の透過位置を確認す
ることができる。光伝送路11の粗調整は、自動調整ミ
ラー21〜24を順次調整することにより行なわれる。
【0062】[自動調整ミラーの調整作業]初めに第1
自動調整ミラー21の調整手順を説明する。
【0063】光伝送路11はシールド筒18で覆われ、
外部に光が漏れないようになっており、照明無しでは、
画像処理用ターゲット33を観測することができない。
このため、制御装置29によりランプ点滅制御手段43
を作動させ、第1自動調整ミラー21の下流側に位置す
るランプ38を点灯させ、画像処理用ターゲット33だ
けを照明させる。ターゲット33の照明により、ターゲ
ット33をCCDカメラ52で選択的に観測することが
でき、第1自動調整ミラー21のミラー画像を観測する
ことができる。
【0064】ランプ38の照明と同時に、信号処理装置
からの指令により、CCDカメラ52のズーム位置、焦
点位置を画像処理用ターゲット33の形状、ひいては第
1自動調整ミラー21のミラー画像が十分把握できるよ
うに予め設定した位置に調整する。
【0065】CCDカメラ52のズーム位置、焦点位置
を設定することにより、CCDカメラ52で自動調整ミ
ラー25と21を介してターゲット33を観測できる。
その際、自動調整ミラー21の設置角度がずれていれ
ば、撮影した画像上のターゲット33の位置が撮影画面
の中心からずれて見えることになる。
【0066】画像処理装置55は、このターゲット33
が中心に見える時の基準画像を予め登録しており、この
登録画像を観測されるカメラ画像とパターンマッチング
処理により比較する。パターンマッチング処理により画
像上でのターゲットの位置がどれだけ中心からずれてい
るかが計算され、その計算結果(画像ずれ量)が画像処
理装置55から制御装置29に出力される。制御装置2
9は画像ずれ情報に基づいてミラー調整装置30を駆動
させて自動調整ミラー21を画像ずれ量が解消あるいは
最小になるようにミラー角度調整される。このミラー角
度調整により、ターゲット33がCCDカメラ52で撮
影している画像上の中心位置にくるように調整される。
【0067】自動調整ミラー21のミラー角度調整によ
り、CCDカメラ52で撮影した画像上でターゲット3
3が画像中心に見えるようになるが、このことはターゲ
ット33の中心位置にレーザビームが通過していること
を意味する。CCDカメラ52の撮影画像の中心にター
ゲット33に位置させることにより、自動調整ミラー2
1の粗調整が完了する。
【0068】自動調整ミラー21の粗調整完了後に次の
自動調整ミラー22の粗調整作業が行なわれる。この粗
調整は基本的には自動調整ミラー21の調整作業に準ず
る。
【0069】すなわち、自動調整ミラー21の粗調整後
に制御装置29の指令によりランプ点滅手段43を作動
させてランプ38を消灯し、次のランプ39のみ点灯さ
せる。
【0070】ランプ39の点灯と同時に、信号処理装置
からの命令により、CCDカメラ52のズーム位置、焦
点位置をターゲット34の形状が十分把握できるように
予め設定した位置に調整する。
【0071】CCDカメラ52のズーム位置、焦点位置
を調整後、自動調整ミラー25,21,26,22を介
して画像処理用ターゲット34を観測でき、自動調整ミ
ラー22のミラー画像を観察することができる。自動調
整ミラー22の設置角度がずれていれば、CCDカメラ
52で撮影した画像上のターゲット34の位置が撮影画
面の中心からずれて見えることになる。
【0072】画像処理装置55は、このターゲット34
が中心に見える時の基準画像を予め登録しており、この
登録画像を、観測されるカメラ画像(ミラー画像)とパ
ターンマッチング処理により比較する。パターンマッチ
ング処理により画像上でのターゲット34の位置がどれ
だけ中心から外れているかを計算した結果(画像ずれ
量、角度ずれ量)が画像処理装置55から制御装置29
に出力される。
【0073】制御装置29は画像ずれ情報に基づいてタ
ーゲット34がCCDカメラ52で撮影している画像上
の中心に位置するようにミラー調整装置30を駆動させ
て自動調整ミラー22を角度調整する。
【0074】自動調整ミラー22のミラー角度調整によ
り、CCDカメラ52で撮影した画像上でターゲット3
4が画像中心に見えるようになる。このことはターゲッ
ト34の中心位置にレーザビームが通過していることを
意味する。CCDカメラ52の撮影画像の中心にターゲ
ット34を位置させることにより、自動調整ミラー22
の粗調整が完了したことになる。
【0075】自動調整ミラー22の粗調整完了後に、引
き続き、ランプ40、ターゲット35、自動調整ミラー
23の組合せで同様の粗調整動作を行ない、自動調整ミ
ラー23の粗調整作業を行なう。自動調整ミラー23の
粗調整が完了したら、続いてランプ41、ターゲット3
6、自動調整ミラー24の組合せで同様の粗調整動作を
行ない、自動調整ミラー24の粗調整を行なう。
【0076】各自動調整ミラー21,22,23,24
を順次調整することにより、光伝送路11の各点(折曲
点)に作業員が近付く必要が無く、光伝送路11の粗調
整を自動で行なうことができる。この粗調整により光伝
送路11内を目標点までメインレーザ光を伝送すること
ができる。
【0077】[光伝送路の微調整作業]次に、光伝送路
11の微調整作業と光伝送路の振動補正の機能について
説明する。
【0078】粗調整作業により光伝送路11の大まかな
光路調整が終了した後、光伝送路11の微調整作業と振
動補正の機能を動作させる。
【0079】まず、図1のガイドレーザ装置14に、例
えばHe−Neレーザを用いて、出射されるガイド光と
してのガイドレーザ光が右回り円偏光ビームであるよう
に予め調整される。
【0080】この円偏光のガイドレーザ光はサンプリン
グ分離ミラー手段としての自動調整ミラー24の位置で
反射ビームと透過ビームの2本のレーザビームに分岐さ
れる。自動調整ミラー24を透過したガイドレーザー光
は1/4波長板45を透過するとこの偏光特性軸によっ
て規定される偏光方向が変換されて直線偏光のレーザビ
ームとなる。
【0081】この直線偏光のレーザビームは続いてレト
ロリフレクタ46で反射され、再度1/4波長板45に
戻る。レトロリフレクタ46は入射レーザビームがどの
ような角度に入っても入射ビームと平行に反射する光特
性を持っている。
【0082】すなわち、レトロリフレクタ46の中心に
入射すれば反射レーザビームは入射レーザビームと全く
同一の経路を通って反射される。中心からずれて入射し
た場合には、中心に対して対称な位置にずれた位置から
入射レーザビームと平行に反射される。
【0083】本実施形態ではレトロリフレクタ46は3
枚のミラーを組み合せた中空コーナキャップの平行反射
光学素子で構成されており、レトロリフレクタ46から
の反射レーザビームの偏光は入射レーザビームと同じ偏
光の方向を持つ直線偏光として反射される。
【0084】レトロリフレクタ46で反射した直線偏光
のレーザビームは1/4波長板45に反対方向から再入
射するので、入射したときと同じ回転方向を持つ円偏光
の反射レーザビームになって戻される。この戻りレーザ
ビームは入射した光伝送路11を逆にたどり、ガイドレ
ーザ装置14の光源側に戻る。
【0085】ガイドレーザ装置14の光源側ではダイク
ロイックサンプリングミラー57で反射ガイドビームの
みサンプリング光路58に反射してサンプリングされ
る。サンプリング光路58に案内された反射ガイドレー
ザビームは、1/4波長板60で直線偏光のレーザビー
ムに変換される。ここで、1/4波長板60と偏光ビー
ムスプリッタ62の位置関係は、入射レーザビームが円
偏光である時に、円偏光の回転方向、すなわち、右回り
円偏光か左回り円偏光かに応じて位置検出装置63また
は64に振り分けられるように調整される。
【0086】また、サンプリング光路58の途中に干渉
フィルタ61が設置されているため、ガイドレーザ光の
波長以外の光は、位置検出装置63,64に到達できな
いようになっている。
【0087】ところで、レトロリフレクタ46からの反
射レーザビームはダイクロイック反射ミラー57によっ
て反射された時点で、進行方向に対し右回り円偏光にな
っている。
【0088】この結果、レトロリフレクタ46からのガ
イドレーザ光の反射ビームのみが一方の位置検出装置6
3に入射されることになる。
【0089】光位置検出装置63に入射したレーザビー
ムは、その入射位置が信号処理装置65により電気信号
に変換され、制御情報として制御装置29に取り込まれ
る。
【0090】他方、自動調整ミラー24で反射されたガ
イドレーザ光は固定ミラー27の方向に進み、この固定
ミラー27で、ガイドレーザ光のHe−Neレーザ光の
みがレトロリフレクタ49方向に反射され、残りのレー
ザ光は透過してレーザ照射施工ヘッド16に案内され
る。
【0091】レトロリフレクタ49はレトロリフレクタ
46と同様、3枚の平面鏡を組み合せたものなので、円
偏光で入射した光は偏光の回転方向が逆になって反射さ
れる。このレトロリフレクタ49で反射されたガイドレ
ーザ光は、入射ビームの場合と反対方向に戻り、光伝送
路11を通ってダイクロイックミラー57に到達する。
【0092】この時点で、レトロリフレクタ49から戻
ってきた反射ガイトレーザ光の円偏光の方向は他のレト
ロリフレクタ46から戻ってきた反射ガイドレーザ光の
円偏向の方向と反対になる。
【0093】このため、レトロリフレクタ49からの反
射ガイドレーザ光は光位置検出装置64側に入射し、レ
トロリフレクタ49の位置でのガイドレーザビームの位
置ずれ情報が、信号処理装置65を介して制御装置29
に与えることができる。
【0094】光伝送路11の微調整作業においては、レ
トロリフレクタ46と、レトロリフレクタ49とのそれ
ぞれの位置での位置ずれ情報を反射ガイドビームの検出
により分離して制御装置29が認識することが可能にな
る。
【0095】これらの2箇所での光(ビーム)位置ずれ
情報を元に、反射レーザビームの位置ずれがなくなり、
あるいは最小になるように、制御装置29はミラー角度
調整装置31を駆動させて自動角度調整ミラー25およ
び26を角度調整するフィードバック制御を行なう。
【0096】光伝送路11の微調整に使用する位置検出
装置63,64、信号処理装置65、制御装置29、自
動角度調整ミラー25,26はいずれも応答特性が早い
ものが使用され、これらのフィードバックループの速さ
に応じて、各自動角度調整ミラー25,26の振動等に
よるビームの位置ずれを補正することが可能になってい
る。また、レトロリフレクタ46,49や位置検出装置
63,64の精度、自動角度調整ミラー25,26の制
御精度に応じて、レーザビームの伝送位置が制御可能に
なる。
【0097】本実施形態の光伝送装置10においては、
自動調整ミラーを使った長距離伝送時に発生する空気や
機械的振動によるレーザ光の揺らぎを補正することがで
きるので、長時間安定的に対象物17の照射点にレーザ
ビームを伝送することができる。
【0098】本実施形態の光伝送装置10においては、
レーザ光の光伝送路11の光軸と観測するCCDカメラ
52の測定軸を同一にして共通軸としているので、レー
ザ光の光伝送路11を入口側から出口側まで直線的に観
測することができ、出口側の位置ずれから光軸の角度ず
れを計算して、ずれ量だけ自動調整ミラー21〜24を
使って光軸を粗調整することができる。このため、CC
Dカメラ52等の電子撮像機器を光伝送路11途中に設
置する必要がなく、放射線の強い環境下においても、遠
隔で光伝送路11の光軸調整を自動的かつ安定的に行な
うことが可能となる。
【0099】また、光伝送路11中の自動調整ミラー所
在点毎にCCDカメラを設置することなく、1台のCC
Dカメラ52で遠隔調整することが可能になる。CCD
カメラ52に入力された画像情報は画像処理装置55に
入力され、画像ずれ情報が得られるために、CCDカメ
ラ52で撮影した画像を元に自動調整ミラー21〜24
の角度ずれ量を自動的に測定して、自動的に自動調整ミ
ラー21〜24を調整することが可能になる。
【0100】さらに、この光伝送装置10は、光伝送に
使用するミラー26,23,24,27の近傍に画像処
理用ターゲット33〜36を設置して、ターゲット33
〜36の位置ずれから光軸の角度ずれを計算するように
したので、位置ずれが生じたターゲット33〜36の直
前のミラー26,23,24,27だけを使って、光軸
を調整することができる。すなわち、光伝送路11中の
自動調整ミラー21〜24を遠隔調整する際に、調整し
て伝送すべき位置を明確にできるとともに、画像処理に
おいて処理内容の簡便化を図ることができる。
【0101】また、画像処理用ターゲット33〜36の
形によって、現在調整対象としている光伝送路11の光
軸上のミラーとターゲットの位置を明確に判断して、調
整すべき位置の判断を簡便にし、さらに、自動調整ミラ
ー21〜24のずれ量を正確に測定することが可能にな
る。
【0102】本実施形態に係る光伝送装置10は、伝送
に使用するミラー26,23,24,27の近傍に照明
装置としてのランプ38〜41を設置して、CCDカメ
ラ52で観測している各ターゲット33〜36の照明だ
けを点灯すれば、何番目のターゲットのずれを補正して
いるかがわかるし、より鮮明なカメラ画像で位置ずれを
計算することができる。すなわち、現在調整の対象とし
ている自動調整ミラー21〜24の下流側位置のターゲ
ット33〜36の位置を別のミラーやターゲットの画像
と明確に分離することができるため調整すべきミラー画
像の位置判断を簡便にし、さらに、ミラーのずれ量を正
確に測定することが可能になる。
【0103】また、この光伝送装置10においては、制
御装置29で駆動されるミラー調整装置30をステッピ
ングモータ駆動方式またはサーボモータ駆動方式の自動
ミラー装置としており、画像処理情報を元に自動調整ミ
ラー21〜24を駆動する際に、駆動すべき量に応じて
正確に自動調整ミラー21〜24を駆動することができ
るため、同じ自動調整ミラー21〜24に対して何度も
繰り返して調整することなく、一度にミラー角度調整で
きるため、より早い光軸調整が可能になる。
【0104】さらに、この光伝送装置10には、CCD
カメラ52の画像処理装置55にパターンマッチング機
能を加えたので、予め記録しておいた光伝送路11の登
録画像と観測された画像を比較することができ、レーザ
光の照射点がCCDカメラ52で観測することができな
い場合でも、光軸の角度ずれを計算することができ、光
軸を調整することができる。すなわち、画像処理装置5
5にパターンマッチング処理装置を備えることにより、
現在調整の対象としている自動調整21〜24に対応す
るターゲット33〜36の形状と位置ずれを、一度調整
されているときに登録したパターンを元に簡便に評価す
ることが可能になる。このため、光伝送路11の光軸調
整の速度、および精度を向上させることができ、さら
に、画像処理装置55の誤った画像認識結果によって、
光伝送装置10が誤動作する頻度を少なくすることが可
能になる。
【0105】さらに、本実施形態の光伝送装置10は、
1枚以上のミラーを組み合せて光を光伝送路11を構成
する光伝送手段12を備え、光伝送路11を構成する一
部のミラーまたは全部のミラーにミラーの傾き角度を遠
隔制御できるミラー調整装置30,31を備えたもので
ある。光伝送装置10は光伝送路11上の一部のミラー
を分離ミラー手段24,27としての半透過ミラーまた
は波長分離ミラーとし、各分離ミラー手段24で分けら
れたガイドレーザ光の反射光が到達する位置に光位置検
出装置63,64を設置し、この光位置検出装置63,
64から出力される位置情報を演算処理してミラー角度
調整装置31としての自動ミラー装置を駆動する制御装
置29を備えているため、CCDカメラ52を利用した
ミラーの位置ずれ測定法より精度を高くすることができ
る。また、位置測定の速度もCCDカメラ52による場
合よりも格段に早くできるため、機器の振動によって光
軸がぶれてしまうような場合においても、これによる光
軸ずれをキャンセルする方向に自動角度調整ミラー2
5,26を高速駆動して、外部振動の影響をなくすこと
が可能になる。
【0106】この光伝送装置10はメインレーザ光を出
力するメイレーザ装置13と別にガイドレーザ装置14
を備えているため、伝送すべきレーザ光であるメインレ
ーザ光が、低繰返しパルスレーザのような変動要素を持
つ場合においても、光軸調整用の別個のガイドレーザ装
置14から出射されるガイドレーザビームを基準にして
光路調整を行なうことができるため、安定した光伝送が
可能になる。
【0107】また、光伝送装置10は、光伝送路11上
の一部の自動調整ミラー24や固定ミラー27を半透過
ミラーまたは波長分離ミラー等の分離ミラー手段で構成
し、この分離ミラー手段24,27で分けられたガイド
レーザ光が到達する位置に設置されたコーナキューブプ
リズムや中空コーナキューブやキャッツアイ光学素子に
代表される平行反射光学素子46,49と、ガイドレー
ザ装置14側に設置されたハーフミラー手段19と、ハ
ーフミラー手段19に続いて設置された光位置検出装置
63,64と、光位置検出装置63,64から出力され
る位置情報を演算処理して自動ミラー装置31を駆動す
る制御装置29を備えているため、光伝送路11中に光
位置検出装置63,64のような電子光学部品を設置す
ることなく光の位置ずれ量を測定することが可能にな
る。このため、煩雑な配線が不要になり、放射線の強い
環境などにおいても適用することが可能になり、ノズル
の発生を防止してS/N比を高くすることができる。
【0108】さらに、本実施形態の光伝送装置10は、
伝送すべきレーザ光を出力するメインレーザ装置13と
は別個に無偏光または円偏光で発振するガイドレーザ装
置14を備え、光伝送路11中の2箇所の部分におい
て、光伝送路11上の一部のミラーを半透過ミラーまた
は波長分離ミラーなどの分離ミラー手段24,27を設
置する。分離ミラー手段24によって分けられたガイド
レーザ光が到達する位置に設置された偏光光学素子45
とコーナキューブプリズムや中空コーナギャップやキャ
ッツアイ光学素子に代表される平行反射光学素子46を
設置する一方、ガイドレーザ装置14側に設置されたハ
ーフミラー手段19,57と、ハーフミラー手段19,
57に続いて設置された偏光光学素子60と2台の光位
置検出装置6,64とこれらの光位置検出装置63,6
4から出力される位置情報を演算処理してミラー角度調
整手段としての自動ミラー装置31を駆動する制御装置
29を備えている。このため、光の偏光特性を利用し
て、1種類のガイドレーザ装置14でガイドレーザビー
ムの位置ずれを測定する場所を2箇所設けることが可能
になる。
【0109】また、ミラー角度調整手段としての自動ミ
ラー装置31に応答特性の早い電気歪素子駆動の自動ミ
ラー装置またはガルバノメータ駆動の自動ミラー装置を
用い、光位置検出装置63,64にPSD(Position S
ensitive Detectors)素子または分割型フォトダイオー
ド素子を用いた光位置検出素子を用いているため、光伝
送装置10が外部からのより高い周波数成分を持つ振動
の影響を受ける場合にも、振動による光軸ずれの影響を
なくすことが可能になる。この光伝送装置10は、光伝
送路11の大まかな光路粗調整から、光路微調整および
振動の影響を除去することまで一貫して自動化すること
が可能になる。
【0110】また、メインレーザ装置13を対象物17
の材料加工または検査を行う場所から離れた場所に設置
した場合においても安定したレーザ加工や検査が可能に
なる。さらに、光伝送装置10は、対象物17が原子炉
内構造物であり、対象物17の補修を行なう際に、大出
力のレーザ光を安定して光伝送路11に伝送させること
ができ、確実な施工ができるとともに、さらに、同じ光
伝送路11を用いて、伝送位置をCCDカメラ52で遠
隔撮影することが可能になる。
【0111】[第2の実施形態]図2は、本発明に係る
光伝送装置の第2実施形態を示す基本的な構成図であ
る。
【0112】第2実施形態に示された光伝送装置70
は、レーザ光の発振波長を異にする複数のガイドレーザ
装置71,72を備えた点が、第1実施形態に示された
光伝送装置70と基本的に相違する一方、複数のガイド
レーザ装置71,72を備えることにより、偏光光学手
段が不用となり、サンプリング検出路73の構成を異に
する。他の構成は、第1実施形態に示された光伝送装置
10と実質的に異ならないので、同一符号を付して簡単
に説明する。
【0113】図2には、ガイドレーザ装置71,72を
2つ備えた例を示し、第1のガイドレーザ装置71にH
e−Neレーザ光を発振させるHe−Neレーザ装置
を、他方の第2ガイドレーザ装置72にHe−Neレー
ザ光と発振波長を異にするHe−Cdレーザ装置を備え
た例を示す。
【0114】第1ガイドレーザ装置71から出力される
赤色のガイドレーザ光(He−Neレーザ光)は、第2
ガイドレーザ装置72から出力される紫色のガイドレー
ザ光(He−Cdレーザ光)と光合成手段であるダイク
ロイックミラー74で合成され、ハーフミラーガイド手
段19であるハーフミラーから光合成手段のダイクロイ
ックミラー15を経て光伝送路11に入力されるように
なっている。
【0115】一方、光源としてのメインレーザ装置13
は例えば炭酸ガスレーザ装置であり、このメインレーザ
装置13から出力されるメインレーザ光(炭酸ガスレー
ザ光)は、光合成手段であるダイクロイックミラー15
を経て光伝送路11に案内され、ミラーを組み合せた光
伝送路11内を気中伝送されてレーザ照射ヘッド(レー
ザ照射施工ヘッド)16に導かれ、このレーザ照射ヘッ
ド16から対象物17である原子炉内構造物等のレーザ
照射部に照射され、対象物17の加工、検査、予防保全
あるいは補修を行なうようになっている。メインレーザ
装置13は炭酸ガスレーザ以外にも、対象物17の加
工、検査、予防保全あるいは補修等の用途に応じてYA
Gレーザやパルスレーザ、あるいは他のレーザが選択さ
れる。
【0116】光伝送路11に案内されるメインレーザ光
と共通軸を有するように合成用ダイクロイックミラー1
5で2つのガイドレーザ光が導かれる。ダイクロイック
ミラー15はメインレーザ光である炭酸ガスレーザ光の
波長近傍の光のみ大きな反射率を持ち、その他の波長の
光の大部分は透過できるように設計されている。
【0117】また、第1および第2ガイドレーザ装置7
1,72からガイド光としてのガイドレーザ光を光伝送
路11側に案内するハーフミラー手段19のハーフミラ
ーは、ガイドレーザ光であるHe−Cdレーザ光および
He−Neレーザ光の波長において反射率50%程度の
部分反射特性を持ち、その他の波長において透過特性を
高くできるように設計されている。
【0118】第1および第2ガイドレーザ装置71,7
2から出力されたガイドレーザ光は、光合成手段である
ダイクロイックミラー73,15およびハーフミラー光
学手段19により光伝送路11内に導かれ、光伝送路1
1内を走査される。光伝送路11内を走査されるガイド
レーザ光は、分離ミラー手段を兼ねる自動調整ミラー2
4で例えば第1ガイドレーザ光(He−Neレーザ光)
が分離光路44に導かれ、同じく分離ミラー手段である
固定ミラー27で例えば第2ガイドレーザ光(He−G
dレーザ光)が分離光路48に導かれる。
【0119】分離ミラー手段を構成する自動調整ミラー
24は、例えば第1ガイドレーザ光(He−Neレーザ
光)に対して波長透過率が高い透過反射特性を有し、そ
の他の波長の光やメインレーザ光、第2ガイドレーザ光
に対して高い反射率を持つミラーである。また、他の分
離ミラー手段である固定ミラー27は、第2ガイドレー
ザ光の波長反射率が高く、その他の波長の光やメインレ
ーザ光に対して高い透過率を持つミラーである。
【0120】各分離光路44,48に導かれたガイドレ
ーザ光は、平行反射光学手段としてのレトロリフレクタ
46,49で平行に反射され、元の光伝送路11に戻さ
れる。レトロリフレクタ46,49は、プリズム型平行
反射素子が用いられるが、レトロリフレクタ46,49
の代りにキャッツアイ光学系などの平行反射光学素子を
用いてもよい。
【0121】光伝送路11内を戻されるガイドレーザ光
は、ダイクロイックミラー15およびハーフミラー手段
19を透過してダイクロイックサンプリングミラー57
に導かれ、このダイクロイックサンプリングミラー57
によりサンプリング検出路73側に案内される。
【0122】サンプリング検出路73には第1および第
2ガイドレーザ光を透過させ、第1および第2ガイドレ
ーザ光以外の波長の光をカットする干渉フィルタ76お
よび透過したガイドレーザ光を2分割させる光分離手段
としてのダイクロイックミラー77が設けられる。ダイ
クロイックミラー77は透過したガイドレーザ光を第1
ガイドレーザ光(He−Neレーザ光)と第2ガイドレ
ーザ光(He−Geレーザ光)に波長分離させている。
例えば第1ガイドレーザ光を透過させ、第2ガイドレー
ザ光を反射させるようになっている。
【0123】波長分離された第1ガイドレーザ光は干渉
フィルタ78を経て光位置検出装置79に導かれ、この
光位置検出装置79で第1ガイドレーザ光の光位置ずれ
量を検出し、信号処理装置65に送られるようになって
いる。干渉フィルタ78は第1ガイドレーザ光の波長付
近の光のみを透過させ、それ以外の光をカットするよう
になっている。
【0124】また、光分離手段のダイクロイックミラー
77で波長分離された第2ガイドレーザ光は、第2ガイ
ドレーザ光だけを通す干渉フィルタ80を経て光位置検
出装置81に導かれ、この光位置検出装置81で第2ガ
イドレーザ光の光位置ずれ量を検出し、その検出信号を
信号処理装置65に送られるようになっている。
【0125】信号処理装置65では、両ガイドレーザ光
の光位置(光軸)ずれ量の検出信号を信号処理し、電気
信号に変換して制御装置29に入力され、この制御装置
29によりミラー調整手段30およびミラー角度調整
(微調整)手段31の駆動を制御し、自動調整ミラー2
1,22,23,24および自動角度調整(微調整)ミ
ラー25,26の作動制御を行ない、光軸ずれ量を解消
したり、最小にするように調整している。
【0126】また、ダイクロイックサンプリングミラー
57でサンプリング検出路73側に反射せず、透過した
反射ガイドレーザ光は、電子光学撮像手段としてのCC
Dカメラ52に案内される。CCDカメラ52はメイン
レーザ光(炭酸ガスレーザ光)とガイドレーザ光の波長
以外の光を透過できるノッチフィルタ52と、焦点距離
および位置を電動で調整できるレンズ53とを備えたカ
メラシステムであり、撮影できる光軸方向がメインレー
ザ光と同軸となるように調整して設置される。
【0127】CCDカメラ52からの画像出力は画像処
理装置55に取り込まれて画像処理される。画像処理装
置55にはターゲットの中心位置画像が予め登録されて
おり、この登録画像とCCDカメラ52で観測された画
像がパターンマッチング処理により比較され、基準とな
る登録画像からの観測画像のずれ量が検出される。検出
された画像ずれ量が制御装置29に入力され、演算処理
される。制御装置29ではミラー調整装置30を駆動制
御して画像ずれ量が解消あるいは最小となるように自動
調整ミラー21,22,23,24の角度調整を行なっ
ている。
【0128】一方、光伝送路11は、光の反射角度調整
を遠隔で行なうことができる例えば6枚の自動ミラーと
固定ミラーを組み合せて構成される。自動ミラーは例え
ば4枚の自動調整ミラー21,22,23,24と自動
角度調整(微調整)ミラー25,26から構成される。
【0129】このうち、自動調整ミラー21,22,2
3,24は、ステッピングモータ駆動の2軸傾斜ステー
ジにミラーを設置した自動ミラーであり、制御装置29
からの制御命令に応じてミラー調整装置30を構成する
ステッピングモータドライバによりミラー角度調整がで
きるようになっている。ステッピングモータ駆動の自動
ミラーは動作速度は遅いが、広い駆動範囲を持つことが
できる。
【0130】また、ステッピングモータの代わりに、サ
ーボモータ等の駆動機構を有するようにしてもよい。
【0131】また、自動角度調整ミラー25および26
は、電気歪素子(PZT)駆動の2軸傾斜ステージにミ
ラーを設置したPZT自動ミラーであり、各自動角度調
整ミラー25,26は、制御装置29からの制御命令に
応じてミラー角度調整装置31が作動制御され、ミラー
角度調整ができるようにしてある。電気歪素子(PZ
T)駆動ミラーは一般に動作範囲は狭いが精度は非常に
高い微調整ミラーである。
【0132】また、PZT自動ミラーに代えてガルバノ
メータ駆動式のミラー等を自動角度調整ミラー25,2
6に採用してもよい。自動角度調整ミラー25,26は
ガイドレーザ光の波長、メインレーザ光の波長およびC
CDカメラ52で観測する波長領域において高い反射率
を持つミラーとしている。
【0133】なお、自動調整ミラー25および21の間
の距離、および自動調整ミラー26と22の間の距離は
光伝送路11の全体の伝送距離に対して十分近い位置に
ある。
【0134】また、自動ミラー26,23,24および
レーザ照射ヘッド16の直前に、それぞれターゲット3
3〜36を設置している。各ターゲット33〜36は表
面をブラスト加工したアルミニューム製の板材であり、
光の通過部分に穴を空けたドーナツ形状、四角形状ある
いはその他の形状のものがそれぞれ使用される。
【0135】各ターゲット33〜36の近傍には、ター
ゲットの近傍のみをそれぞれ明るく照らすことができる
位置に照明装置としてのランプ38〜41が設置され
る。これらのランプ38〜41は、制御装置29からの
制御命令に応じて、ランプ点滅制御手段43により個別
に点灯または消灯を行なうことができるようになってい
る。
【0136】[光伝送装置の作用]図2に示された光伝
送装置70はメインレーザ装置13から出力されるメイ
ンレーザ光がダイクロイックミラー15により光伝送手
段12に案内され、光伝送手段12の光伝送路11を通
ってレーザ照射ヘッド16に導かれ、このレーザ照射ヘ
ッド16から対象物17である例えば原子炉内構造物に
照射される。このレーザ光照射により、対象物17の加
工、検査、予防保全あるいは補修作業が行なわれる。
【0137】メインレーザ装置13からのメインレーザ
光を光伝送手段12内気中伝送させ、レーザ照射ヘッド
16から対象物に照射させる前に、光伝送手段12を構
成する光伝送路11の光路調整が行なわれる。光伝送路
11の光路調整は、各ターゲット33〜36および照明
装置を利用した粗調整作業と、ガイドレーザ装置71,
72および平行反射光学手段を利用した微調整作業とに
分けられる。
【0138】[光伝送路の粗調整作業]光伝送路11の
粗調整作業は、電子光学撮像手段であるCCDカメラ5
2を光伝送路11のレーザ光の光軸と一致するように設
置し、CCDカメラ52の撮影画像の中心にレーザ光の
光軸が位置するようにセットされる。CCDカメラ52
は焦点の位置および距離を自動調整できるようになって
おり、CCDカメラ52の焦点の位置および距離を変え
て撮影すれば光伝送路11の任意の位置でのレーザ光が
通過位置を認識することができる。
【0139】まず、自動調整ミラー21のミラー角度調
整手順について説明する。
【0140】光伝送路11は通常シールド筒18の覆い
で覆われており、外部に光が漏れない気中伝送の光伝送
手段12を構成している。このため、照明無しではター
ゲット33を観測できないので、最初に、制御装置29
の命令によりランプ点滅制御手段43によりランプ38
のみ点灯させる。ランプ38の点灯によりターゲット3
3のみが照明されるので、ターゲット33のみを選択的
にCCDカメラ52で観測できる。
【0141】ターゲット33の照明とともに、信号処理
装置からの命令により、CCDカメラ52のズーム位
置、焦点位置を位置調整し、ターゲット33の形状が十
分把握できるようにあらかじめ設定する。
【0142】CCDカメラ52のズーム位置、焦点位置
の位置調整により、自動調整ミラー25と21を介して
画像処理用ターゲット33をミラー画像として観測でき
るようになる。このとき、自動調整ミラー21の設置角
度がずれていれば、CCDカメラ52の撮影画像上のタ
ーゲット33の位置が撮影画面の中心からずれて見える
ことになる。撮影画像はCCDカメラ52から画像処理
装置55に送られる。
【0143】画像処理装置55は、このターゲット33
が中心に見える時の画像を予め登録しており、この登録
画像と観測されたカメラ画像(ミラー画像)とが比較さ
れ、パターンマッチング処理される。このパターンマッ
チング処理により画像上でのターゲットの位置がどれだ
け中心から外れているか画像処理装置55により演算処
理され、この処理信号が画像処理装置55から制御装置
29に出力される。制御装置29は画像処理情報に基づ
いてミラー調整装置30を駆動制御して自動調整ミラー
21を駆動させる。自動調整ミラー21のミラー角度調
整により、ターゲット33がCCDカメラ52で撮影し
ている画像上の中心に位置するように調整される。
【0144】この結果、CCDカメラ52で撮影した画
像中心にターゲット33の中心が見えるようになる。タ
ーゲット33の中心がCCDカメラ52の観測画像中心
に位置されることはターゲット33の中心位置にレーザ
ビームが通過していることに相当する。これにより、自
動調整ミラー21の粗調整が完了したことになる。
【0145】自動調整ミラー21の粗調整が終了する
と、次の自動調整ミラー22の粗調整が行なわれる。こ
の自動調整ミラー22の粗調整は自動調整ミラー21の
粗調整に準じて行なわれる。
【0146】自動調整ミラー22の粗調整作業では制御
装置29の命令によりランプ点滅手段43を作動させて
ランプ38を消灯し、ランプ39のみを点灯させる。同
時に、信号処理装置からの命令により、CCDカメラ5
2のズーム位置、焦点位置を位置調整し、ターゲット3
4の形状が十分把握できるようにあらかじめ設定する。
【0147】ランプ39の点灯により、CCDカメラ5
2で自動ミラー25,21,26,22を介してターゲ
ット34を観測できるようになる。このとき、自動調整
ミラー22の設置角度がずれていれば、CCDカメラ5
2の撮影画像上のターゲット34の位置が撮影画面の中
心からずれて見えることになる。CCDカメラ52の撮
影画像は画像処理装置55に入力されて画像処理され
る。
【0148】画像処理装置55は、このターゲット34
が中心に見える時の画像が予め登録されており、この登
録画像が観測されるカメラ画像とパターンマッチング処
理により比較される。登録画像と観測画像の比較により
画像上でのターゲットの位置がどれだけ中心から外れて
いるかが演算処理されて画像処理装置55から制御装置
29に出力される。
【0149】制御装置29は画像処理装置55からの画
像処理情報に基づいてターゲット34がCCDカメラ5
2で撮影している画像上の中心に位置するようにミラー
調整装置30を駆動させて自動調整ミラー22のミラー
角度調整を行なう。
【0150】自動調整ミラー22の角度調整により、C
CDカメラ52で撮影した画像の中心に画像処理用ター
ゲット34の中心が見えるようになる。このことはター
ゲット34の中心位置にレーザビームが通過しているこ
とを意味し、自動調整ミラー22の粗調整が完了したこ
とになる。
【0151】自動調整ミラー22の粗調整後、引き続き
ランプ40、ターゲット35、自動調整ミラー23の組
み合わせで同様の粗調整作業を行ない、自動調整ミラー
23の粗調整を行なう。そして、この自動調整ミラー2
3の粗調整後、さらにランプ41、ターゲット36、自
動調整ミラー24の組み合わせで同様の動作を行ない自
動調整ミラー24の調整を行なう。
【0152】自動調整ミラー21〜24の粗調整をCC
Dカメラ52および画像処理装置55を利用して制御装
置29で順次行なうことにより、光伝送路11の各点に
人が近づく必要が無く、遠隔制御により自動で目標点ま
での光伝送路11の光路調整を行なうことができ、光路
調整された光伝送路11内にメインレーザ光である炭酸
ガスレーザ光を案内することができる。
【0153】[光伝送路の微調整作業]次に、光伝送装
置70の微調整と光伝送路11の振動補正の機能につい
て説明する。
【0154】ガイドレーザ装置71,72から発振され
るガイドレーザ光(He−Neレーザ光とHe−Cdレ
ーザ光)は光合成手段74により同軸に光軸調整され
る。
【0155】同軸に調整されたHe−Neレーザ光とH
e−Cdレーザ光は光伝送路11内に案内されて走査さ
れる。光伝送路11を案内されるガイドレーザ光は、途
中の自動調整ミラー24の位置で波長分離され、He−
Neレーザ光のビームだけ透過して分離光路44に案内
され、その他のビームは次の固定ミラー27の方向に反
射させて伝送される。
【0156】分離光路44に案内されたHe−Neレー
ザ光は平行反射光学手段としてのレトロリフレクタ46
で反射される。レトロリフレクタ46は入射ビームがど
のような角度に入っても入射ビームと平行に反射する特
性を持っている。
【0157】すなわち、レトロリフレクタ46の中心に
入射すれば入射ビームと全く同一の経路(光伝送路)1
1を通って反射される。中心からずれて入射した場合に
は、中心に対して対称な位置にずれた位置から入射ビー
ムと平行に反射される。
【0158】このレトロリフレクタ46で反射したHe
−Neビームは入射した光伝送路11を逆にたどり、光
源のガイドレーザ装置71,72側に戻る。
【0159】光源側ではダイクロイックサンプリングミ
ラー57が設置されており、このサンプリングミラー5
7で反射ガイドビームのみサンプリング検出路73側に
反射サンプリングされ、さらに光分離手段であるダイク
ロイックミラー77を透過して、位置検出装置79に入
射する。
【0160】その際、サンプリング検出路73には干渉
フィルタ76,78が設置されているため、He−Ne
ガイドレーザ光の波長以外の光は、位置検出装置79に
到達できるないようになっている。この結果、レトロリ
フレクタ46からのHe−Neガイドレーザ光の反射ビ
ームのみが位置検出装置79に入射されることになる。
【0161】光位置検出装置79に入射したビームは、
信号処理装置65により入射位置を電気信号に変換さ
れ、制御情報として制御装置29に取り込まれる。
【0162】一方、光伝送路11の自動調整ミラー24
で反射されたガイドレーザ光は固定ミラー27方向に進
み、ここで、ガイドレーザ光であるHe−Cdレーザ光
のみレトロリフレクタ49方向に反射され、残りの光は
透過してレーザ照射ヘッド16に案内される。
【0163】固定ミラー27で反射し、分離光路48に
案内されたガイドレーザ光(He−Cdレーザ光)は平
行反射光学手段であるレトロリフレクタ49で反射され
る。レトロリフレクタ49で反射された光は、入射の場
合と反対方向に戻り光伝送路11を通ってダイクロイッ
クサンプリングミラー57に到達する。
【0164】レトロリフレクタ49からの反射ガイドレ
ーザ光は光分離手段としてのダイクロイックミラー77
で波長分離されて光位置検出装置81側に入射し、レト
ロリフレクタ49の位置でのガイドレーザビームの位置
ずれ情報が、信号処理装置65を介して制御装置29に
入力される。その際、サンプリング検出回路73に干渉
フィルタ76,80が設置されているため、He−Cd
レーザ光のみが光位置検出装置81に案内されるように
なっている。
【0165】以上のように、レトロリフレクタ46,4
9からの反射ガイドレーザ光は光伝送路11を通って戻
され、光位置検出装置79,81に個別に入射される。
このため、光位置検出装置79,81で第1および第2
の反射レーザ光を検出することにより、両反射レーザ光
を個別に検出でき、レトロリフレクタ46、レトロリフ
レクタ49のそれぞれの位置での位置ずれ情報を分離し
て制御装置29が認識することが可能になる。
【0166】制御装置29は、2箇所での光位置ずれ情
報を元に、これらの位置ずれが解消あるいは最小になる
ように、ミラー角度調整装置31を作動制御し、自動角
度調整ミラー25および26をフィードバック制御す
る。
【0167】反射ガイドレーザ光の位置ずれを検出して
自動角度調整ミラー25,26のミラー角度調整を行な
う検出制御調整系は、反射ガイドレーザ光の位置検出を
行なう位置検出装置79,81、信号処理装置65、制
御装置29、ミラー角度調整手段31はいずれも応答特
性が早いものが使用される。検出制御調整系のフィード
バックループの速さに応じて、各ミラーの振動等による
ビームの位置ずれを補正することが可能になっている。
【0168】また、レトロリフレクタ46,49や位置
検出装置79,81の精度、自動角度調整ミラー25,
26の制御精度に応じて、ビームの伝送位置が制御可能
になる。
【0169】この光伝送装置70においては、自動調整
ミラーを使った長距離伝送時に発生する空気や機械的振
動によるレーザ光の揺らぎを補正することができるの
で、長時間安定的に対象物17の照射点にレーザビーム
を伝送することができる。
【0170】本実施形態の光伝送装置70においては、
レーザ光の光伝送路11の光軸と観測するCCDカメラ
52の測定軸を同一の共通軸としているので、レーザ光
の光伝送路11をレーザ照射点まで直線的に観測するこ
とができ、このレーザ照射点の位置ズレから光軸の角度
ズレを計算して、ズレ量だけ自動調整ミラー21〜24
を使って光軸を調整することができる。すなわち、CC
Dカメラ52等の電子撮像機器を伝送路の途中に設置す
る必要がなく、放射線の強い環境下においても、遠隔で
光軸調整することが可能となる。
【0171】また、光伝送路11中の自動調整ミラー所
在点毎にCCDカメラを設置することなく、一台のCC
Dカメラ52で遠隔調整することが可能になる。また、
CCDカメラ52に入力された画像情報は画像処理装置
55に送られ、この画像処理装置55で基準となる登録
画像に比較され、パターンマッチング処理される。この
パターンマッチング処理により、CCDカメラ52で撮
影した画像を元にミラー画像のずれ量を自動的に測定し
て、自動的に自動調整ミラー21〜24を調整すること
が可能になる。
【0172】光伝送装置70は、光伝送に使用するミラ
ー26,23,24,27の近傍に画像処理用ターゲッ
ト33〜36を設置して、ターゲット33〜36の位置
ズレから光軸の角度ズレを計算するようにしたので、位
置ズレが生じたターゲット33〜36の直前のミラー2
6,23,24,27だけを使って、光軸を調整するこ
とができる。すなわち、光伝送路11中の自動調整ミラ
ー21〜24を遠隔調整する際に、調整して光伝送すべ
き位置を明確にできるとともに、画像処理において処理
内容の簡便化を図るこができる。
【0173】また、画像処理用ターゲット33〜36の
形によって、現在調整対象としている光伝送路11の光
軸上の自動調整ミラー21〜24とターゲット33〜3
6の位置を明確に判断して、調整すべき位置の判断を簡
便にし、さらに、自動調整ミラー21〜24のずれ量を
正確に測定することが可能になる効果がある。
【0174】本実施形態に係る光伝送装置70は、伝送
に使用するミラー26,23,24,27の近傍に照明
装置としてのランプ38〜41を設置して、CCDカメ
ラ52で観測している各ターゲット33〜36の照明だ
けを点灯すれば、何番目のターゲットのズレを補正して
いるかがわかるし、より鮮明なカメラ画像で位置ズレを
計算することができる。すなわち、現在調整の対象の自
動調整ミラー21〜24に対応する画像処理用ターゲッ
ト33〜36の位置を調整対象でない別の自動調整ミラ
ー21〜24やターゲット33〜36の画像と、さらに
明確に分離することができるため調整すべき位置の判断
を簡便にし、さらに、自動調整ミラー21〜24のずれ
量を正確に測定することが可能になる。
【0175】また、光伝送装置70においては、制御装
置29で駆動されるミラー調整装置30をステッピング
モータ駆動方式またはサーボモータ駆動方式の自動ミラ
ー装置としており、画像処理情報を元に自動調整ミラー
21〜24を駆動する際に、駆動すべき量に応じて正確
に自動調整ミラー21〜24を駆動することができるた
め、同じミラーに対して何度も繰り返して調整すること
なく、一度に調整できる。このため、光伝送路11の光
軸調整がより早く可能になる効果がある。
【0176】さらに、本実施形態の光伝送装置70は、
CCDカメラ52の画像処理装置55にパターンマッチ
ング機能を加えたので、予め記録しておいた光伝送路1
1の基準となる登録画像と比較することができ、レーザ
光の照射点がCCDカメラ52で観測することができな
い場合でも、光軸の角度ズレを計算することができ、光
軸を調整することができる。すなわち、画像処理装置5
5にパターンマッチング処理装置を備えることにより、
現在調整の対象としているターゲット33〜36の形状
と位置ずれを、一度調整されているときに登録した基準
のパターン(登録画像)を元に簡便に評価することが可
能になる。このため、光伝送路11の光軸調整の速度、
および精度を向上させることができるとともに、画像処
理装置55の誤った認識結果によって、装置が誤動作す
る頻度を少なくすることが可能になる。
【0177】本実施形態の光伝送装置70は、1枚以上
のミラーを組み合わせて光伝送路11を構成する光伝送
手段12を備え、光伝送路11を構成する一部のミラー
または全部のミラーにミラー傾き角度を遠隔制御できる
ミラー調整装置30,31を用いる。そして光伝送装置
70の光伝送路11上の一部のミラーを分離ミラー手段
としてのハーフミラーまたは波長分離ミラーとし、分離
ミラー手段24,27によって分けられたガイドレーザ
光の反射光が到達する位置に設置された光位置検出装置
79,81と、光位置検出装置79,81から出力され
る位置情報を演算処理してミラー角度調整装置31を駆
動する制御装置29を備えているため、CCDカメラ5
2を利用したミラーの位置ずれ測定法より精度を高く自
動角度調整ミラーのミラー角度調整を行なうことができ
るとともに、位置測定の速度もCCDカメラによる場合
よりも格段に早くできるため、機器の振動によって光軸
がぶれてしまうような場合においても、光軸ずれをキャ
ンセルする方向に自動角度調整ミラー25,26を駆動
して、振動の影響をなくすことが可能になる。
【0178】この光伝送装置70はメインレーザ光を出
力するメインレーザ装置13とは別にガイドレーザ装置
71,72を複数台を備えているため、メインレーザ光
がパルスレーザのような繰返し変動要素を持つような場
合においても、光軸調整用のガイドレーザ装置71,7
2から出射されるガイド光としてのレーザビームを基準
にして光伝送路11の光軸調整を行なうことができ、安
定した光伝送が可能になる。
【0179】また、本実施形態の光伝送装置70は、光
伝送路11上の一部の自動調整ミラー24や固定ミラー
27をハーフミラーまたは波長分離ミラー等の分離ミラ
ー手段で構成し、この分離ミラー手段24,27で分け
られたガイドレーザ光が到達する位置に設置されたコー
ナーキューブプリズムや中空コーナーキューブやキャッ
ツアイ光学素子に代表される平行反射光学素子46,4
9と、ガイドレーザ装置71,72の光源側に設置され
たハーフミラー手段19と、このハーフミラーに続いて
設置された光位置検出装置79,81と光位置検出装置
79,81から出力される位置情報を演算処理してミラ
ー角度調整装置31を駆動する制御装置29とを備えて
いるため、光伝送路11中に光位置検出装置のような電
子部品を設置することなく光の位置ずれ量を遠隔地で測
定することが可能になるため、煩雑な配線が不要にな
り、光伝送路11の途中に電子部品を設置しないので、
放射線の強い環境下などにおいても適用することが可能
になる効果がある。
【0180】また、本実施形態の光伝送装置70は、伝
送すべきメインレーザ光と別の波長で発振し、発振波長
が相互に異なるガイドレーザ装置71,72を複数、例
えば2機以上備え、ガイドレーザ装置71,72の設置
個数に対応して光伝送路11の途中の複数箇所のミラー
を波長分離ミラーとし、この波長分離ミラーによって分
けられたガイドレーザ光が到達する位置に設置されたコ
ーナーキューブプリズムや中空コーナーキューブやキャ
ッツアイ光学素子に代表される平行反射光学素子46,
49と、ガイドレーザ装置71,72の光源側に設置さ
れたハーフミラー手段19と波長分離ミラー手段77
と、波長分離されたガイドレーザ光を個別に検出する複
数台の光位置検出装置79,81と、各光位置検出装置
79,81から出力される位置情報を演算処理して自動
ミラー装置としてミラー角度調整手段31を駆動する制
御装置29を備えているため、光伝送路11の途中の複
数箇所でビームの位置ずれ量を調整する場合、レーザビ
ームの偏光の崩れの影響を考慮する必要がなく、分離性
能よく複数箇所でのビームの位置ずれ測定を行うことが
できる。ビームの位置ずれ量を測定すべき点が3箇所以
上ある場合においても、ガイドレーザ光の種類を増やす
だけで対応することが可能になる。
【0181】さらに本実施形態の光伝送装置70は、制
御装置29で駆動されるミラー角度調整手段(自動ミラ
ー装置)31に応答特性の早い電気歪素子駆動の自動ミ
ラー装置またはガルバノメータ駆動の自動ミラー装置を
用い、光位置検出装置79,81にPSD素子(Positi
on Sensitive Detectors)または分割型フォトダイオー
ド素子を用いた光位置検出素子を用いているため、光伝
送装置70が外部からのより高い周波数成分を持つ振動
の影響を受ける場合にも、振動による光軸ずれの影響を
なくすことが可能になる。
【0182】本実施形態の光伝送装置70は、光伝送路
11の光軸調整を大まかな粗調整から、微調整および振
動の影響を除去することまで一貫して自動化することが
可能になる。
【0183】また、この光伝送装置70は遠隔地から光
伝送路11の光軸調整を行なうことができ、レーザ装置
を材料加工または検査を行う場所から離れた場所に設置
した場合においても安定した加工や検査が可能になる。
【0184】さらに、本実施形態の光伝送装置70は、
原子炉内構造物の予防保全や補修を行う際に、大出力の
レーザ光を安定して伝送することができ、確実な施工が
できるとともに、さらに、おなじ光伝送路11を用い
て、伝送位置をCCDカメラで遠隔撮影することが可能
になる。
【0185】
【発明の効果】本発明に係る光伝送装置は、光伝送手段
の光伝送路を伝送される光の光軸と同軸の方向に向けて
設置された電子光学撮像手段と、この電子光学撮像手段
からの画像情報を演算処理し、正規位置からの前記ミラ
ーの角度ずれ量を測定する画像処理装置と、前記ミラー
の角度ずれ量を入力し、前記ミラー調整装置を駆動させ
る制御装置とを備えたので、CCDカメラ等の電子機器
を光伝送路中に設置する必要がなく、放射線の強い環境
などにおいても、遠隔で光軸調整することが可能とな
る。また、光伝送路の途中にCCDカメラ等の電子光学
撮像手段を設置することなく、電子光学撮像手段で光伝
送路を遠隔調整することが可能になる。また、画像処理
装置を備えているため、電子光学撮像手段で撮影した画
像を基にミラーのずれ量を自動的に測定して、ミラーを
自動調整することが可能になる。
【0186】また、本発明に係る光伝送装置において
は、光伝送手段の光伝送路を導光筒、導光管等の導光シ
ールド筒で覆設し、導光シールド筒の途中にミラーが1
枚以上配置されたので、複雑な光伝送路をミラーの組合
せで構成して、シールド筒内で気中伝送させることがで
き、光伝送を周囲の影響、例えば空気の揺らぎの影響を
受けることなく効率よく行なうことができる。
【0187】さらに、本発明に係る光伝送装置において
は、光伝送手段は、ミラーの近傍に画像処理用ターゲッ
トをそれぞれ設置し、上記ターゲットに光通過孔を形成
したので、光伝送路中のミラーを遠隔調整する際に、調
整して伝送すべき位置を明確にできるとともに、画像処
理における処理内容の簡便化を図ることができる。
【0188】また、本発明に係る光伝送装置において
は、画像処理用ターゲットは、光伝送路を横断するよう
に設置される一方、各ターゲットをそれぞれ異なった形
状に構成したので、ターゲットの形によって、現在調整
対象としている光軸上のミラーとターゲットの位置を明
確に判断して、調整すべき位置の判断を簡便にし、さら
に、ミラーのずれ量を正確に測定することが可能にな
る。
【0189】またさらに、本発明に係る光伝送装置にお
いては、光伝送手段は、ミラーまたは画像処理用ターゲ
ットの近傍を照明可能な照明装置を備えたので、現在調
整の対象としているとターゲットの位置を別のミラーや
ターゲットの画像と、さらに明確に分離することができ
るため調整位置の判断を簡便にし、さらに、ミラーのず
れ量を正確に測定することが可能になる。
【0190】さらに、本発明に係る光伝送装置において
は、ミラー調整装置は、ステッピングモータ駆動方式ま
たはサーボモータ駆動方式の自動ミラー装置で構成した
ので、画像処理情報を基にミラーを駆動する際に、駆動
すべき量に応じて正確に自動調整ミラーを駆動すること
ができ、同じミラーに対して何度も繰り返して調整する
ことなく、一度にミラー調整できるため、より早い光軸
調整が可能になる。
【0191】さらにまた、本発明に係る光伝送装置にお
いては、画像処理装置は、予め登録された画像パターン
とミラー調整時に撮影した画像とを比較し、撮影画像の
位置ずれ量を検出可能なパターンマッチング装置を備え
たので、パターンマッチング処理装置を用いることによ
り、現在調整対象のターゲットの形状と位置ずれを、一
度調整されているときに予め登録したパターンを元に簡
便に評価することが可能になり、光軸調整の速度および
精度を向上させることができるとともに、画像処理装置
の誤った認識結果によって、装置が誤動作する頻度を少
なくすることが可能になる。
【0192】一方、本発明に係る光伝送装置において
は、光伝送手段により構成される光伝送路上の一部のミ
ラーをハーフミラーあるいは波長分離ミラーで構成し、
上記ハーフミラーあるいは波長分離ミラーで分けられた
光が到達するサンプリング光路上に設置された光位置検
出装置と、この光位置検出装置から出力される光位置ず
れ情報を演算処理し、光位置ずれ量を解消させる方向に
ミラー調整装置を駆動させる制御装置を備えたので、C
CDカメラを利用したミラーの位置ずれ測定より精度を
高くすることができ、位置測定の速度もCCDカメラに
よる場合よりも格段に早くできるため、機器の振動によ
って光軸がぶれてしまうような場合においても、光軸ず
れをキャンセルする方向にミラーを駆動させることで、
振動の影響をなくすことが可能になる。
【0193】また、本発明に係る光伝送装置において
は、光伝送路にガイド用レーザ光を入射させる1種類以
上のガイドレーザ装置を備えたので、伝送される光がパ
ルスレーザのような繰返し変動要素を持つような場合に
おいても、光軸調整用ガイドレーザ装置から出射される
ビームを基準にして光路(光軸)調整をすることがで
き、安定した光伝送が可能になる。
【0194】他方、本発明に係る光伝送装置において
は、ミラーを組み合せて光伝送路を構成する光伝送手段
と、この光伝送手段を構成する少なくとも1個のミラー
の傾き角度を制御するミラー調整装置とを備えた光伝送
装置において、対象物の加工、検査、予防保全あるいは
補修用レーザ光を出力するメインレーザ装置と、上記メ
インレーザ光とは異なるガイドレーザ光を出力するガイ
ドレーザ装置と、このガイドレーザ装置からのガイドレ
ーザ光を前記光伝送路に案内するハーフミラーガイド手
段と、上記光伝送路の途中に設けられたサンプリング分
離ミラー手段と、この分離ミラー手段で分離された光路
上に設置された平行反射光学手段と、この平行反射光学
手段からの反射光がハーフミラーガイド手段を介して入
射される光位置検出装置と、この光位置検出装置で検出
された光の位置ずれ情報を入力して演算処理し、前記ミ
ラー調整装置を駆動させる制御装置とを有することによ
り、光伝送路中に光位置検出装置のような電子部品を設
置することなく光の位置ずれ量を測定することが可能に
なり、煩雑な配線が不要になるばかりでなく、放射線の
強い環境などにおいても適用することが可能になる。
【0195】また、本発明に係る光伝送装置において
は、ミラーを組み合せて光伝送路を構成する光伝送手段
と、この光伝送手段を構成する少なくとも1個のミラー
の傾き角度を制御するミラー調整装置とを備えた光伝送
装置において、対象物の加工、検査、予防保全あるいは
補修用レーザ光を出力するメインレーザ装置と、上記メ
インレーザ光とは異なる無偏光あるいは円偏光のガイド
レーザ光を出力するガイドレーザ装置と、このガイドレ
ーザ装置からのガイドレーザ光を前記光伝送路に案内す
るハーフミラーガイド手段と、光伝送路上で光軸方向に
異なる2箇所に設けられたサンプリング分離ミラー手段
と、各サンプリング分離ミラー手段でそれぞれ分離され
た光路上に設けられた平行反射光学手段と、上記両平行
反射光学手段の一方の分離光路上に設けられた偏光光学
手段と、前記各平行反射光学手段からの反射光がハーフ
ミラーガイド手段を通して案内される分離用偏光光学手
段と、この分離用平行光学手段で分離された各反射光が
それぞれ入力される第1および第2の光位置検出装置
と、両光位置検出装置で検出された光位置ずれ情報を入
力して演算処理し、前記ミラー調整装置を駆動させる制
御装置とを有する構成としたので、ガイドレーザ光の偏
光特性を利用することができ、1種類のガイドレーザ装
置でビームの位置ずれを測定し制御する場所を2箇所設
けることが可能になる。
【0196】さらに、本発明に係る光伝送装置において
は、ミラーを組み合せて光伝送路を構成する光伝送手段
と、この光伝送手段を構成する少なくとも1個のミラー
の傾き角度を制御するミラー調整装置とを備えた光伝送
装置において、対象物の加工、検査、予防保全あるいは
補修用レーザ光を出力するメインレーザ装置と、上記メ
インレーザ光とは波長を異にする一方、発振波長を互い
に異にするガイドレーザ光を出力する複数のガイドレー
ザ装置と、上記ガイドレーザ装置に対応して前記光伝送
路上にそれぞれ設置された複数の波長分離ミラー手段
と、これらの波長分離ミラー手段で分離されたガイドレ
ーザ光の光路上にそれぞれ設置された平行反射光学手段
と、上記各平行反射光学手段で反射されたガイドレーザ
光を波長毎に分離させて案内する反射光の波長分離ミラ
ー手段と、波長分離ミラー手段で分離された各反射ガイ
ドレーザ光を個別に入力させる複数の光位置検出装置
と、各光位置検出装置で検出された光位置ずれ情報を入
力して演算処理し、前記ミラー調整装置を駆動させる制
御装置とを有する構成としたので、一部のミラーが回転
間接部を構成する場合にも、偏光を利用して光伝送路中
2箇所でビームの位置ずれ量を調整する際に問題となる
偏光の崩れの影響を考慮する必要がなく、複数箇所での
ビームの位置ずれ測定を行う場合においても分離性能を
よくして測定することができ、ビームの位置ずれ量を測
定すべき点が3箇所以上ある場合においても、ガイドレ
ーザ光の種類を増やすだけで対応することが可能にな
る。
【0197】さらにまた、本発明に係る光伝送装置にお
いては、ミラー調整装置は、応答特性の早い電気歪素子
駆動あるいはガルバノメータ駆動の自動ミラー装置であ
り、光位置検出装置には、PSD(Position Sensitive
Detectors)素子あるいは分割型フォトダイオード素子
を用いた光位置検出素子が用いられるため、光伝送装置
が外部からのより高い周波数成分を持つ振動の影響を受
ける場合にも、振動による光軸ずれの影響をなくすこと
が可能になる。
【0198】さらに、本発明に係る光伝送装置は、請求
項10乃至16のいずれかに記載の光伝送装置に、請求
項1乃至9のいずれかに記載の光伝送装置を組み合せて
構成されるので、光伝送路の大まかな粗調整から、微調
整および振動の影響を除去することまで一貫して自動化
することが可能になる。
【0199】一方、本発明に係る光伝送装置において
は、レーザ照射装置はメインレーザ装置からのレーザ光
が気中伝送にて案内される光伝送路の出射側にレーザ照
射ヘッドを備え、このレーザ照射ヘッドから原子炉内構
造物等の対象物にレーザ光を照射するように構成したの
で、メインレーザ装置を材料加工または検査を行う場所
から離れた場所に設置した場合においてもレーザ光を用
いて安定した加工や検査が可能になる。
【0200】他方、本発明に係る光伝送装置は、対象物
の加工、検査、予防保全あるいは補修用レーザ光を出力
するメインレーザ装置と、このメインレーザ装置から出
力されるメインレーザ光を対象物に照射するレーザ照射
装置と、上記メインレーザ装置からの出力レーザ光をレ
ーザ照射装置に光伝送させる光伝送装置とを備え、上記
光伝送装置に請求項17に記載の光伝送装置が用いられ
たので、原子炉内構造物の補修を行う際に、大出力のレ
ーザ光を安定して伝送することができ、確実な施工がで
きる一方、同じ光伝送路を用いて、伝送位置をCCDカ
メラ等の電子光学撮像手段で遠隔撮影することが可能に
なる。
【0201】また、本発明に係る光伝送装置の調整方法
においては、ミラーを組み合せた光伝送手段の光伝送路
の光軸調整を行なう際、光伝送路の光軸上に向けて配置
された電子光学撮像手段で調整対象の自動調整ミラーの
下流側位置でミラー画像を観測し、観測されたミラー画
像が中心に来るように自動調整ミラーのミラー角度調整
を行ない、光伝送路に配置された光伝送路の自動調整ミ
ラーを手前側から順次調整して全ミラー調整を行なうの
で、CCDカメラ等の電子機器を光伝送路中に設置する
必要がなく、放射線の強い環境などにおいても、遠隔で
光軸調整することが可能となる。また、光伝送路中のミ
ラー所在点毎にCCDカメラを設置することなく、一台
のCCDカメラ等の電子光学撮像手段で遠隔調整するこ
とが可能になり、さらに、画像処理装置を備えているた
め、電子光学撮像手段で撮影した画像を基にミラーのず
れ量を自動的に測定して、自動調整ミラーを自動的に調
整することが可能になる。
【0202】また、本発明に係る光伝送装置の調整方法
においては、自動調整ミラーを備えた光伝送路にその光
軸調整用ガイドレーザ装置から出力されるガイドレーザ
光を案内し、上記光伝送路を伝送されるガイドレーザ光
を平行反射光学手段で平行に反射させて光位置検出装置
に入射させ、上記光位置検出装置で光位置のずれ量を検
出して光位置ずれ量が解消あるいは最小となるように制
御装置によりミラー調整装置を作動制御し、自動調整ミ
ラーをフィードバック制御してミラー角度調整を行なう
ので、CCDカメラを利用したミラーの位置ずれ測定よ
り精度を高くすることができ、位置測定の速度もCCD
カメラによる場合よりも格段に早くできるため、機器の
振動によって光軸がぶれる場合においても、光軸ずれを
キャンセルする方向にミラーを迅速に駆動して、振動の
影響をなくすことが可能になる。
【0203】さらに、本発明に係る光伝送装置の調整方
法においては、自動調整ミラーを備えた光伝送路の光軸
調整を行なう際、電子光学撮像手段で調整対象の自動調
整ミラーの下流側位置でミラー画像が画像中心に来るよ
うに自動調整ミラーを順次角度調整して光伝送路の粗調
整を行ない、次に、光位置検出装置で検出される光位置
のずれ量が解消あるいは最小にするように自動調整ミラ
ーをフィードバック制御して光伝送路の微調整および外
部振動の影響を補正するので、原子炉内構造物の補修を
行う際に、大出力のレーザ光を安定して伝送することが
でき、さらに、同じ伝送光路を用いて、伝送位置をCC
Dカメラ等の電子光学撮像手段で遠隔撮影することが可
能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る光伝送装置の第1実施形態を示す
基本的な構成図。
【図2】本発明に係る光伝送装置の第2実施形態を示す
基本的な構成図。
【符号の説明】
10 光伝送装置 11 光伝送路 12 光伝送手段 13 メインレーザ装置 14 ガイドレーザ装置 15 ダイクロイックミラー(光合成手段) 16 レーザ照射ヘッド 17 対象物 18 シールド筒(レーザ導光筒,導光管) 19 ハーフミラーガイド手段 21〜23 自動調整ミラー 24 自動調整ミラー(サンプリング分離ミラー手段;
ハーフミラー,波長分離ミラー) 25,26 自動角度調整ミラー(PZT自動ミラー;
ガルバノメータ駆動ミラー) 27 固定ミラー(分離ミラー手段) 29 制御装置 30 ミラー調整装置 31 ミラー角度調整装置(ミラー微調整装置、ミラー
調整装置) 33〜36 画像処理用ターゲット 38〜41 ランプ(照明装置) 43 ランプ点滅制御手段 44 分離光路 45 1/4波長板(偏光光学手段) 46 レトロリフレクタ(平行反射光学手段,キャッツ
アイ光学系) 48 分離光路 49 リトロリフレクタ(平行反射光学手段) 51 検出用ガイド光路 52 CCDカメラ(電子光学撮像手段,カメラシステ
ム) 53 ノッチフィルタ 54 レンズ 55 画像処理装置 57 ダイクロイックサンプリングミラー 58 サンプリング検出路 60 1/4波長板 61 干渉フィルタ 62 偏光ビームスプリッタ 63,64 光位置検出装置(4象限検出器,ポインテ
ィング検出器,CCD素子) 65 信号処理装置 70 光伝送装置 71 第1ガイドレーザ装置 72 第2ガイドレーザ装置 73 サンプリング検出路 74 光合成手段(ダイクロイックミラー) 76 干渉フィルタ 77 ダイクロイックミラー(波長分離ミラー手段) 78 干渉フィルタ 79 光位置検出装置 80 干渉フィルタ
フロントページの続き (72)発明者 穂積 久士 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内 (72)発明者 佐野 雄二 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内 (72)発明者 戸賀沢 裕 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内 (72)発明者 荻須 達樹 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内 (72)発明者 林 尚子 東京都府中市晴見町二丁目24番地の1 東 芝エフエーシステムエンジニアリング株式 会社内 Fターム(参考) 2H038 AA03 AA13 AA61 BA04 BA08 BA23 BA24 BA32

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ミラーを組み合せて光伝送路を構成する
    光伝送手段と、この光伝送手段を構成する少なくとも1
    個のミラーの傾き角度を制御するミラー調整装置とを備
    えた光伝送装置において、前記光伝送路を伝送される光
    の光軸と同軸の方向に向けて設置された電子光学撮像手
    段と、この電子光学撮像手段からの画像情報を演算処理
    し、正規位置からの前記ミラーの角度ずれ量を測定する
    画像処理装置と、前記ミラーの角度ずれ量を入力し、前
    記ミラー調整装置を駆動させる制御装置とを備えたこと
    を特徴とする光伝送装置。
  2. 【請求項2】 光伝送手段は、光伝送路を導光筒、導光
    管等の導光シールド筒で覆設し、導光シールド筒の途中
    にミラーが1枚以上配置された請求項1記載の光伝送装
    置。
  3. 【請求項3】 光伝送手段は、ミラーの近傍に画像処理
    用ターゲットをそれぞれ設置し、上記ターゲットに光通
    過孔を形成した請求項1記載の光伝送装置。
  4. 【請求項4】 画像処理用ターゲットは、光伝送路を横
    断するように設置される一方、各ターゲットをそれぞれ
    異なった形状に構成した請求項3記載の光伝送装置。
  5. 【請求項5】 光伝送手段は、ミラーまたは画像処理用
    ターゲットの近傍を照明可能な照明装置を備えた請求項
    1ないし4のいずれか記載の光伝送装置。
  6. 【請求項6】 ミラー調整装置は、ステッピングモータ
    駆動方式またはサーボモータ駆動方式の自動ミラー装置
    である請求項1記載の光伝送装置。
  7. 【請求項7】 画像処理装置は、予め登録された画像パ
    ターンとミラー調整時に撮影した画像とを比較し、撮影
    画像の位置ずれ量を検出可能なパターンマッチング装置
    を備えた請求項1記載の光伝送装置。
  8. 【請求項8】 ミラーを組み合せて光伝送路を構成する
    光伝送手段と、この光伝送手段を構成するミラーの傾き
    角度を制御するミラー調整装置とを備えた光伝送装置に
    おいて、前記光伝送路上の一部のミラーをハーフミラー
    あるいは波長分離ミラーで構成し、上記ハーフミラーあ
    るいは波長分離ミラーで分けられた光が到達するサンプ
    リング光路上に設置された光位置検出装置と、この光位
    置検出装置から出力される光位置ずれ情報を演算処理
    し、光位置ずれ量を解消させる方向にミラー調整装置を
    駆動させる制御装置を備えたことを特徴とする光伝送装
    置。
  9. 【請求項9】 光伝送路にガイド用レーザ光を入射させ
    る1種類以上のガイドレーザ装置を備えた請求項8記載
    の光伝送装置。
  10. 【請求項10】 ミラーを組み合せて光伝送路を構成す
    る光伝送手段と、この光伝送手段を構成する少なくとも
    1個のミラーの傾き角度を制御するミラー調整装置とを
    備えた光伝送装置において、対象物の加工、検査、予防
    保全あるいは補修用レーザ光を出力するメインレーザ装
    置と、上記メインレーザ光とは異なるガイドレーザ光を
    出力するガイドレーザ装置と、このガイドレーザ装置か
    らのガイドレーザ光を前記光伝送路に案内するハーフミ
    ラーガイド手段と、上記光伝送路の途中に設けられたサ
    ンプリング分離ミラー手段と、この分離ミラー手段で分
    離された光路上に設置された平行反射光学手段と、この
    平行反射光学手段からの反射光がハーフミラーガイド手
    段を介して入射される光位置検出装置と、この光位置検
    出装置で検出された光の位置ずれ情報を入力して演算処
    理し、前記ミラー調整装置を駆動させる制御装置とを有
    することを特徴とする光伝送装置。
  11. 【請求項11】 メインレーザ装置は、YAGレーザ、
    炭酸ガスレーザあるいはパルスレーザ装置であり、ガイ
    ドレーザ装置は、He−NeレーザあるいはHe−Cd
    レーザ装置であり、ガイドレーザ装置からのガイドレー
    ザ光を光伝送路の光軸調整用に用いた請求項10記載の
    光伝送装置。
  12. 【請求項12】 ハーフミラーガイド手段は光伝送路に
    設けられたハーフミラーであり、サンプリング分離ミラ
    ー手段は、上記光伝送路の途中に設けられたハーフミラ
    ーあるいは波長分離ミラーで構成された請求項10記載
    の光伝送装置。
  13. 【請求項13】 平行反射光学手段は、コーナーキュー
    ブプリズムあるいは中空コーナーキューブのレトロリフ
    レクタまたはキャッツアイ光学系の平行反射光学素子で
    構成された請求項10記載の光伝送装置。
  14. 【請求項14】 ミラーを組み合せて光伝送路を構成す
    る光伝送手段と、この光伝送手段を構成する少なくとも
    1個のミラーの傾き角度を制御するミラー調整装置とを
    備えた光伝送装置において、対象物の加工、検査、予防
    保全あるいは補修用レーザ光を出力するメインレーザ装
    置と、上記メインレーザ光とは異なる無偏光あるいは円
    偏光のガイドレーザ光を出力するガイドレーザ装置と、
    このガイドレーザ装置からのガイドレーザ光を前記光伝
    送路に案内するハーフミラーガイド手段と、光伝送路上
    で光軸方向に異なる2箇所に設けられたサンプリング分
    離ミラー手段と、各サンプリング分離ミラー手段でそれ
    ぞれ分離された光路上に設けられた平行反射光学手段
    と、上記両平行反射光学手段の一方の分離光路上に設け
    られた偏光光学手段と、前記各平行反射光学手段からの
    反射光がハーフミラーガイド手段を通して案内される分
    離用偏光光学手段と、この分離用平行光学手段で分離さ
    れた各反射光がそれぞれ入力される第1および第2の光
    位置検出装置と、両光位置検出装置で検出された光位置
    ずれ情報を入力して演算処理し、前記ミラー調整装置を
    駆動させる制御装置とを有することを特徴とする光伝送
    装置。
  15. 【請求項15】 ミラーを組み合せて光伝送路を構成す
    る光伝送手段と、この光伝送手段を構成する少なくとも
    1個のミラーの傾き角度を制御するミラー調整装置とを
    備えた光伝送装置において、対象物の加工、検査、予防
    保全あるいは補修用レーザ光を出力するメインレーザ装
    置と、上記メインレーザ光とは波長を異にする一方、発
    振波長を互いに異にするガイドレーザ光を出力する複数
    のガイドレーザ装置と、上記ガイドレーザ装置に対応し
    て前記光伝送路上にそれぞれ設置された複数の波長分離
    ミラー手段と、これらの波長分離ミラー手段で分離され
    たガイドレーザ光の光路上にそれぞれ設置された平行反
    射光学手段と、上記各平行反射光学手段で反射されたガ
    イドレーザ光を波長毎に分離させて案内する反射光の波
    長分離ミラー手段と、波長分離ミラー手段で分離された
    各反射ガイドレーザ光を個別に入力させる複数の光位置
    検出装置と、各光位置検出装置で検出された光位置ずれ
    情報を入力して演算処理し、前記ミラー調整装置を駆動
    させる制御装置とを有することを特徴とする光伝送装
    置。
  16. 【請求項16】 ミラー調整装置は、応答特性の早い電
    気歪素子駆動あるいはガルバノメータ駆動の自動ミラー
    装置であり、光位置検出装置には、PSD(Position S
    ensitive Detectors)素子あるいは分割型フォトダイオ
    ード素子を用いた光位置検出素子が用いられる請求項1
    0、14または15に記載の光伝送装置。
  17. 【請求項17】 請求項10乃至16のいずれかに記載
    の光伝送装置に、請求項1乃至9のいずれかに記載の光
    伝送装置を組み合せて構成されることを特徴とする光伝
    送装置。
  18. 【請求項18】 対象物の加工、検査、予防保全あるい
    は補修用レーザ光を出力するメインレーザ装置と、この
    メインレーザ装置から出力されるメインレーザ光を対象
    物に照射するレーザ照射装置と、上記メインレーザ装置
    からの出力レーザ光をレーザ照射装置に光伝送させる光
    伝送装置とを備え、上記光伝送装置に請求項17に記載
    の光伝送装置が用いられたことを特徴とする光伝送装
    置。
  19. 【請求項19】 レーザ照射装置はメインレーザ装置か
    らのレーザ光が気中伝送にて案内される光伝送路の出射
    側にレーザ照射ヘッドを備え、このレーザ照射ヘッドか
    ら原子炉内構造物等の対象物にレーザ光を照射するよう
    に構成した請求項18に記載の光伝送装置。
  20. 【請求項20】 ミラーを組み合わせた光伝送路の光源
    側光軸の延長線上に電子光学撮像手段を設け、この電子
    光学撮像手段で光源側の第1自動調整ミラーを通した画
    像処理用ターゲットのミラー画像を観測し、観測される
    ミラー画像が中心に来るように第1自動調整ミラーを調
    整し、第1自動調整ミラー調整後、同様なミラー調整方
    法で順次自動調整ミラーを調整して前記光伝送路の光軸
    調整を行なうことを特徴とする光伝送装置の調整方法。
  21. 【請求項21】 ミラーを組み合わせた光伝送路の光源
    側光軸の延長線上に光位置検出装置を設置する一方、上
    記光伝送路の途中あるいはレーザ照射ヘッド側に平行反
    射光学手段を設置し、上記光伝送路の光源側から入射さ
    れたガイド光の平行反射光学手段からの反射光を光位置
    検出装置で検出し、光位置検出装置で検出された光位置
    ずれ量がなくなるように自動調整ミラーのミラー角度調
    整をフィードバック制御することを特徴とする光伝送装
    置の調整方法。
  22. 【請求項22】 ミラーを組み合わせた光伝送路の光源
    側光軸の延長線上に電子光学撮像手段を設け、この電子
    光学撮像手段で光源側の第1自動調整ミラーを通した画
    像処理用ターゲットのミラー画像を観測し、観測される
    ミラー画像が画像中心に来るように第1自動調整ミラー
    を調整し、この第1自動調整ミラーの調整後同様なミラ
    ー調整方法で光伝送路の自動調整ミラーを順次調整して
    光伝送路の粗調整を行ない、この光伝送路の粗調整後
    に、前記光伝送路の光源側光軸の延長線上に設けた光位
    置検出装置と上記光伝送路の途中あるいはレーザ照射ヘ
    ッド側に設けた平行反射光学手段を用いて光伝送路の微
    調整を行ない、この微調整作業は、光伝送路の光源から
    入射されたガイド光の平行反射光学手段からの反射光を
    光位置検出装置で検出し、光位置検出装置で検出された
    光位置ずれ量がなくなるように自動調整ミラーのミラー
    角度調整をフィードバック制御して光伝送路の微調整お
    よび外部振動の影響を補正することを特徴とする光伝送
    装置の調整方法。
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