JPH08241109A - 物体設定用投光装置およびそれを使用した自動作業装置 - Google Patents
物体設定用投光装置およびそれを使用した自動作業装置Info
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- JPH08241109A JPH08241109A JP4415195A JP4415195A JPH08241109A JP H08241109 A JPH08241109 A JP H08241109A JP 4415195 A JP4415195 A JP 4415195A JP 4415195 A JP4415195 A JP 4415195A JP H08241109 A JPH08241109 A JP H08241109A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 被作業対象に対してその形状にかかわらず
に、センサもしくは作業装置を容易かつ精度よく、さら
には安全に位置付けることが可能な技術を提供するこ
と。 【構成】 可視光線を用いて物体を所定位置に設定する
物体設定用投光装置であって、平行光を投光する第1の
投光手段と、前記物体設定用投光装置から所定の距離だ
け離れた位置で集光するよう投光する第2の投光手段を
有し、前記第1の投光手段の投光方向および光軸と、前
記第2の投光手段の投光方向および光軸とを一致させ
る。
に、センサもしくは作業装置を容易かつ精度よく、さら
には安全に位置付けることが可能な技術を提供するこ
と。 【構成】 可視光線を用いて物体を所定位置に設定する
物体設定用投光装置であって、平行光を投光する第1の
投光手段と、前記物体設定用投光装置から所定の距離だ
け離れた位置で集光するよう投光する第2の投光手段を
有し、前記第1の投光手段の投光方向および光軸と、前
記第2の投光手段の投光方向および光軸とを一致させ
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、物体設定用投光装置に
関し、特に、作業ロボットにおけるセンサもしくは作業
装置の位置付けに適用して有効な技術に関するものであ
る。
関し、特に、作業ロボットにおけるセンサもしくは作業
装置の位置付けに適用して有効な技術に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】図5は従来の作業ロボットの手先に装着
されたセンサによって、被作業物体であるワーク上の熔
接ビードの外観検査作業を説明するための図であり、5
01は作業ロボット、103はセンサ、106は被作業
物体であるワーク、502は熔接ビードである。
されたセンサによって、被作業物体であるワーク上の熔
接ビードの外観検査作業を説明するための図であり、5
01は作業ロボット、103はセンサ、106は被作業
物体であるワーク、502は熔接ビードである。
【0003】従来の作業ロボットによる外観検査作業で
は、図5に示すように、良好な検査性能を得るために、
ワーク106とセンサ103との距離を適正に保つ必要
があり、センサ信号をテレビモニタなどで確認すること
によりワーク106とセンサ103との間隔を適正距離
に保ちつつ、作業ロボット501とワーク106とが干
渉しないように目視により、作業ロボット501の手先
位置を教示した。
は、図5に示すように、良好な検査性能を得るために、
ワーク106とセンサ103との距離を適正に保つ必要
があり、センサ信号をテレビモニタなどで確認すること
によりワーク106とセンサ103との間隔を適正距離
に保ちつつ、作業ロボット501とワーク106とが干
渉しないように目視により、作業ロボット501の手先
位置を教示した。
【0004】また、従来の作業ロボット501の先端に
装着されたセンサ103とワーク106との距離を確認
する手段として、特開昭63−15306に開示される
距離計測器であるレンジセンサを利用した教示方式があ
る。
装着されたセンサ103とワーク106との距離を確認
する手段として、特開昭63−15306に開示される
距離計測器であるレンジセンサを利用した教示方式があ
る。
【0005】この方式は熔接作業を対象とする教示方法
であり、図6に示すように、まず、被作業物体であるワ
ーク601に溶接トーチ602をセットし、ワーク60
1に対する角度θおよび距離rを決定する。
であり、図6に示すように、まず、被作業物体であるワ
ーク601に溶接トーチ602をセットし、ワーク60
1に対する角度θおよび距離rを決定する。
【0006】次に、レンジセンサ603の光軸と溶接ト
ーチ602の中心線がワーク601上の点Pで交わるよ
うに、レンジセンサ603の位置を調整ツマミ604で
調整する。
ーチ602の中心線がワーク601上の点Pで交わるよ
うに、レンジセンサ603の位置を調整ツマミ604で
調整する。
【0007】レンジセンサ603の位置が決定したなら
ば、角度θを一定に保ったまま、作業ロボット501の
手先位置を教示する。ただし、この時のワーク601と
熔接トーチ602との距離rについては、厳密に調整す
る必要はない。
ば、角度θを一定に保ったまま、作業ロボット501の
手先位置を教示する。ただし、この時のワーク601と
熔接トーチ602との距離rについては、厳密に調整す
る必要はない。
【0008】次に、この教示内容で作業ロボット501
を動作させると共に、レンジセンサ603でワーク60
1との距離Rを測定し、この距離Rと角度θとから、ワ
ーク601と熔接トーチ602との距離が所定の距離r
になるように、教示経路を補正していくことにより、作
業ロボット501の動作プログラムを完成させている。
を動作させると共に、レンジセンサ603でワーク60
1との距離Rを測定し、この距離Rと角度θとから、ワ
ーク601と熔接トーチ602との距離が所定の距離r
になるように、教示経路を補正していくことにより、作
業ロボット501の動作プログラムを完成させている。
【0009】この教示方法では、ネジ機構を有する調整
ツマミ604により、手動で高さ方向の位置を変えられ
るレーザラインセンサの一つである、レンジセンサ60
3を工具である溶接トーチ602に付け、教示時には溶
接トーチ602の姿勢のみを正確に教えればよいという
ものである。
ツマミ604により、手動で高さ方向の位置を変えられ
るレーザラインセンサの一つである、レンジセンサ60
3を工具である溶接トーチ602に付け、教示時には溶
接トーチ602の姿勢のみを正確に教えればよいという
ものである。
【0010】このように、高さ方向の位置はおおまかで
よく、正確な位置決めは作業時にセンサ103からのデ
ータにより補正するために、オペレータは教示時には溶
接トーチ602の姿勢だけを教えればよく、調整にかか
る負担が低減できる。
よく、正確な位置決めは作業時にセンサ103からのデ
ータにより補正するために、オペレータは教示時には溶
接トーチ602の姿勢だけを教えればよく、調整にかか
る負担が低減できる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明者は、前記従来
技術を検討した結果、以下の問題点を見いだした。
技術を検討した結果、以下の問題点を見いだした。
【0012】図5に示す、作業ロボット501による外
観検査作業に示す手順では、テレビモニタと作業ロボッ
ト501の手先とを交互に確認しながら作業を進めるこ
とになるので、作業効率が非常に悪く、作業ロボット5
01の手先位置の教示に多大な時間を要するという問題
があった。
観検査作業に示す手順では、テレビモニタと作業ロボッ
ト501の手先とを交互に確認しながら作業を進めるこ
とになるので、作業効率が非常に悪く、作業ロボット5
01の手先位置の教示に多大な時間を要するという問題
があった。
【0013】この問題は、センサ103に限らず、一定
の距離を保ってワーク106に作用を及ぼす作業装置の
位置の教示を行う場合にもあった。
の距離を保ってワーク106に作用を及ぼす作業装置の
位置の教示を行う場合にもあった。
【0014】この問題を解決する方法として、センサ1
03とワーク106との距離を確認するための機械的治
具を装着することが考案されているが、この方法では教
示経由点等で治具と被作業物体とが干渉してしまうとい
う問題があった。
03とワーク106との距離を確認するための機械的治
具を装着することが考案されているが、この方法では教
示経由点等で治具と被作業物体とが干渉してしまうとい
う問題があった。
【0015】一方、図6に示す「特開昭63−1530
6」に開示される手順では、被作業物体であるワーク6
01の形状が複雑な場合など、溶接トーチ602の経路
が複雑になる場合には、レンジセンサ603のセンシン
グ条件が満足されているか否かを確認する手段がないの
で、作業時にセンシングがうまくいく保証がないという
問題があった。
6」に開示される手順では、被作業物体であるワーク6
01の形状が複雑な場合など、溶接トーチ602の経路
が複雑になる場合には、レンジセンサ603のセンシン
グ条件が満足されているか否かを確認する手段がないの
で、作業時にセンシングがうまくいく保証がないという
問題があった。
【0016】本発明の目的は、被作業物体に対して、そ
の形状にかかわらずにセンサもしくは作業装置を容易か
つ精度よく、さらには安全に位置付けることが可能な技
術を提供することにある。
の形状にかかわらずにセンサもしくは作業装置を容易か
つ精度よく、さらには安全に位置付けることが可能な技
術を提供することにある。
【0017】本発明の前記ならびにその他の目的および
新規な特徴は、本明細書の記述及び添付図面によって明
らかにする。
新規な特徴は、本明細書の記述及び添付図面によって明
らかにする。
【0018】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
下記のとおりである。
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
下記のとおりである。
【0019】(1)可視光線を用いて物体を所定位置に
設定する物体設定用投光装置であって、平行光を投光す
る第1の投光手段と、前記物体設定用投光装置から所定
の距離だけ離れた位置で集光するよう投光する第2の投
光手段を有し、前記第1の投光手段の投光方向および光
軸と、前記第2の投光手段の投光方向および光軸とを一
致させる。
設定する物体設定用投光装置であって、平行光を投光す
る第1の投光手段と、前記物体設定用投光装置から所定
の距離だけ離れた位置で集光するよう投光する第2の投
光手段を有し、前記第1の投光手段の投光方向および光
軸と、前記第2の投光手段の投光方向および光軸とを一
致させる。
【0020】(2)前記(1)の第1の投光手段の可視
光線の波長と第2の投光手段の可視光線の波長とが互い
に異なる。
光線の波長と第2の投光手段の可視光線の波長とが互い
に異なる。
【0021】(3)可視光線を用いて物体を所定位置に
設定する物体設定用投光装置であって、平行光を投光す
る複数の投光手段が、前記物体設定用投光装置本体の各
々所定距離だけ離れた位置に設けられ、各投光手段はそ
れぞれの投光手段から発光される平行光を互いに交叉さ
せる構成になっている。
設定する物体設定用投光装置であって、平行光を投光す
る複数の投光手段が、前記物体設定用投光装置本体の各
々所定距離だけ離れた位置に設けられ、各投光手段はそ
れぞれの投光手段から発光される平行光を互いに交叉さ
せる構成になっている。
【0022】(4)前記(3)の複数の投光手段の可視
光線の波長は互いに異なる。
光線の波長は互いに異なる。
【0023】(5)前記(3)あるいは(4)の投光手
段から投光される可視光線は、レーザ光である。
段から投光される可視光線は、レーザ光である。
【0024】(6)被作業物体を固定する固定手段と、
前記被作業物体を検査あるいは作業する作業手段と、前
記作業手段を予め設定された位置に移動する移動手段
と、前記作業手段および前記移動手段を制御する制御手
段と、予め作業位置および作業位置から次の作業位置ま
での経由点を設定する投光装置とを備えた自動作業装置
であって、前記投光装置は、(1)〜(5)の物体設定
用投光装置の内いずれか1項からなる。
前記被作業物体を検査あるいは作業する作業手段と、前
記作業手段を予め設定された位置に移動する移動手段
と、前記作業手段および前記移動手段を制御する制御手
段と、予め作業位置および作業位置から次の作業位置ま
での経由点を設定する投光装置とを備えた自動作業装置
であって、前記投光装置は、(1)〜(5)の物体設定
用投光装置の内いずれか1項からなる。
【0025】
【作用】前述した手段の項の(1),(2)によれば、
例えば、超小型テレビカメラで撮影対象となる新聞等の
特定部分のみを撮影する場合、この物体設定用投光装置
を前記超小型テレビカメラに装着すると共に、第1の投
光手段の口径を前記超小型テレビカメラの撮影可能領域
に設定することにより、第1の投光手段から投光された
平行光の範囲が撮影領域となる。
例えば、超小型テレビカメラで撮影対象となる新聞等の
特定部分のみを撮影する場合、この物体設定用投光装置
を前記超小型テレビカメラに装着すると共に、第1の投
光手段の口径を前記超小型テレビカメラの撮影可能領域
に設定することにより、第1の投光手段から投光された
平行光の範囲が撮影領域となる。
【0026】一方、第2の投光手段の焦点距離をこのテ
レビカメラの焦点距離と同一に設定することにより、第
2の投光手段から投光された可視光線がピンポイントで
集光される位置が、前記超小型テレビカメラの焦点が合
い良好な映像が得られる距離となる。
レビカメラの焦点距離と同一に設定することにより、第
2の投光手段から投光された可視光線がピンポイントで
集光される位置が、前記超小型テレビカメラの焦点が合
い良好な映像が得られる距離となる。
【0027】すなわち、第1の投光手段から投光された
平行光の照射範囲を監視することにより、撮影領域を確
認できると共に、第2の投光手段から投光された可視光
線がピンポイントで集光されるように撮影対象と超小型
テレビカメラとの距離を調節することにより、焦点距離
が確保されることになる。
平行光の照射範囲を監視することにより、撮影領域を確
認できると共に、第2の投光手段から投光された可視光
線がピンポイントで集光されるように撮影対象と超小型
テレビカメラとの距離を調節することにより、焦点距離
が確保されることになる。
【0028】このように、第1の投光手段から投光され
る可視光線の照射範囲で被設定物体の有効範囲が確認で
きると共に、第2の投光手段から投光される可視光線で
被設定物体との距離が確認できるので、照射された可視
光線が描くパターンを確認するのみで被設定物体を容易
かつ精度良く、さらには安全に位置付けることができ
る。
る可視光線の照射範囲で被設定物体の有効範囲が確認で
きると共に、第2の投光手段から投光される可視光線で
被設定物体との距離が確認できるので、照射された可視
光線が描くパターンを確認するのみで被設定物体を容易
かつ精度良く、さらには安全に位置付けることができ
る。
【0029】前述した手段の項の(3),(4),
(5)によれば、例えば、超小型テレビカメラで撮影対
象となる新聞等の特定部分のみを撮影する場合、2個の
投光手段からなる物体設定用投光装置を前記超小型テレ
ビカメラに装着し、さらに投光手段の口径を前記超小型
テレビカメラの撮影可能領域に設定すると共に、2個の
投光手段から投光された可視光線の光軸が交叉するまで
の距離とこのテレビカメラの焦点距離とを同一に設定す
る。
(5)によれば、例えば、超小型テレビカメラで撮影対
象となる新聞等の特定部分のみを撮影する場合、2個の
投光手段からなる物体設定用投光装置を前記超小型テレ
ビカメラに装着し、さらに投光手段の口径を前記超小型
テレビカメラの撮影可能領域に設定すると共に、2個の
投光手段から投光された可視光線の光軸が交叉するまで
の距離とこのテレビカメラの焦点距離とを同一に設定す
る。
【0030】この結果、2個の投光手段から投光される
可視光線が重なり同一円を描くように撮影対象と超小型
テレビカメラとの距離を調節することにより、焦点距離
が確保されると共に、可視光線が重なった同一円を監視
することにより、撮影領域を確認できる。
可視光線が重なり同一円を描くように撮影対象と超小型
テレビカメラとの距離を調節することにより、焦点距離
が確保されると共に、可視光線が重なった同一円を監視
することにより、撮影領域を確認できる。
【0031】このように、複数の投光手段から投光され
る可視光線の照射範囲で被設定物体の有効範囲が確認で
きると共に、複数の投光手段から投光される可視光線が
1つに重なり合うかで被設定物体との距離が確認できる
ので、照射された可視光線が描くパターンを確認するの
みで被設定物体を容易かつ精度良く、さらには安全に位
置付けることができる。
る可視光線の照射範囲で被設定物体の有効範囲が確認で
きると共に、複数の投光手段から投光される可視光線が
1つに重なり合うかで被設定物体との距離が確認できる
ので、照射された可視光線が描くパターンを確認するの
みで被設定物体を容易かつ精度良く、さらには安全に位
置付けることができる。
【0032】前述した手段の項の(6)によれば、例え
ば、物体設定用投光装置を作業手段に設け、平行光を投
光する投光手段の口径を前記作業手段の有効範囲と同一
に設定すると共に、投光手段から投光された可視光線の
焦点距離もしくは複数の可視光線が重なる距離を、前記
被作業物体と前記作業手段との間に確保しなければなら
ない距離に設定することにより、この自動作業装置に、
予め作業位置および作業位置から次の作業位置までの経
由点を設定する場合、オペレータは前記物体設定用投光
装置から被作業物体上に照射された可視光線の描くパタ
ンのみを目視で確認しながら、作業位置および作業位置
から次の作業位置までの経由点の設定ができる。
ば、物体設定用投光装置を作業手段に設け、平行光を投
光する投光手段の口径を前記作業手段の有効範囲と同一
に設定すると共に、投光手段から投光された可視光線の
焦点距離もしくは複数の可視光線が重なる距離を、前記
被作業物体と前記作業手段との間に確保しなければなら
ない距離に設定することにより、この自動作業装置に、
予め作業位置および作業位置から次の作業位置までの経
由点を設定する場合、オペレータは前記物体設定用投光
装置から被作業物体上に照射された可視光線の描くパタ
ンのみを目視で確認しながら、作業位置および作業位置
から次の作業位置までの経由点の設定ができる。
【0033】このように、投光手段から投光される可視
光線の照射範囲の確認のみで、作業手段の有効範囲が確
認できると共に、投光手段から投光された可視光線がピ
ンポイント状に集光するか、あるいは複数の可視光線が
重なるかで被作業物体と作業手段との距離が確認できる
ので、照射された可視光線が描くパターンを確認するの
みで被作業物体に対して、その形状にかかわらずに被作
業物体を検査もしくは作業する作業手段を容易かつ精度
良く、さらには安全に位置付けることができる。
光線の照射範囲の確認のみで、作業手段の有効範囲が確
認できると共に、投光手段から投光された可視光線がピ
ンポイント状に集光するか、あるいは複数の可視光線が
重なるかで被作業物体と作業手段との距離が確認できる
ので、照射された可視光線が描くパターンを確認するの
みで被作業物体に対して、その形状にかかわらずに被作
業物体を検査もしくは作業する作業手段を容易かつ精度
良く、さらには安全に位置付けることができる。
【0034】
【実施例】以下、本発明について、実施例とともに図面
を参照して詳細に説明する。
を参照して詳細に説明する。
【0035】なお、実施例を説明するための全図におい
て、同一機能を有するものは同一符号を付け、その繰り
返しの説明は省略する。
て、同一機能を有するものは同一符号を付け、その繰り
返しの説明は省略する。
【0036】また、本発明の物体設定用投光装置にあっ
ては、センサおよび被作業物体は従来例と同一構成とな
るため、本実施例においては、従来例と相違する部分に
ついてのみ説明する。
ては、センサおよび被作業物体は従来例と同一構成とな
るため、本実施例においては、従来例と相違する部分に
ついてのみ説明する。
【0037】(実施例1)図1は本発明の実施例1の物
体設定用投光装置を作業ロボットに適用した場合の概略
構成を示すブロック図である。同図において、101は
物体設定用投光装置102およびセンサ103からなる
作業装置、104は作業装置101の位置をX−Y−Z
の3方向に移動させる位置決め装置、105は物体設定
用投光装置102から被作業物体であるワーク106に
投光された可視光線を監視する監視カメラ107の信号
に基づいて、位置決め装置104を制御する制御回路、
108はオペレータの指示により作業装置の位置の微調
整を行うコントローラである。
体設定用投光装置を作業ロボットに適用した場合の概略
構成を示すブロック図である。同図において、101は
物体設定用投光装置102およびセンサ103からなる
作業装置、104は作業装置101の位置をX−Y−Z
の3方向に移動させる位置決め装置、105は物体設定
用投光装置102から被作業物体であるワーク106に
投光された可視光線を監視する監視カメラ107の信号
に基づいて、位置決め装置104を制御する制御回路、
108はオペレータの指示により作業装置の位置の微調
整を行うコントローラである。
【0038】物体設定用投光装置102からは、センサ
103の有効視野範囲と同じ口径を有する赤の波長の平
行な可視光線110と、センサ103の有効計測距離と
同じ焦点距離を有する緑の波長の可視光線111が投光
される。
103の有効視野範囲と同じ口径を有する赤の波長の平
行な可視光線110と、センサ103の有効計測距離と
同じ焦点距離を有する緑の波長の可視光線111が投光
される。
【0039】作業装置101は図示しない作業ロボット
の手先に位置しており、さらにこの作業ロボットは図示
しないステップモータ、あるいは油圧機構等によって構
成される移動機構を有するX−Y−Zステージにより、
水平および垂直方向に移動できる。
の手先に位置しており、さらにこの作業ロボットは図示
しないステップモータ、あるいは油圧機構等によって構
成される移動機構を有するX−Y−Zステージにより、
水平および垂直方向に移動できる。
【0040】このX−Y−Zステージの移動機構の駆動
は、制御回路105の位置制御部122からの制御信号
に基づき、位置決め装置104のX−Y−Zステージ駆
動回路120が行う。
は、制御回路105の位置制御部122からの制御信号
に基づき、位置決め装置104のX−Y−Zステージ駆
動回路120が行う。
【0041】一方、作業ロボットの駆動は、ロボット駆
動回路121が行う。
動回路121が行う。
【0042】制御回路105の画像処理部123は、監
視カメラ107が捕えた映像信号、およびセンサ103
の映像信号の解析を行う。
視カメラ107が捕えた映像信号、およびセンサ103
の映像信号の解析を行う。
【0043】図2は本実施例の物体設定用投光装置10
2の概略構成を示す図であり、201は凸レンズ1、2
02は凸レンズ2、203は凹面鏡、204は光源、2
05はレンズフレーム1、206はレンズフレーム2で
ある。
2の概略構成を示す図であり、201は凸レンズ1、2
02は凸レンズ2、203は凹面鏡、204は光源、2
05はレンズフレーム1、206はレンズフレーム2で
ある。
【0044】第1の投光手段は、光源204および凸レ
ンズ1(201)で構成され、第2の投光手段は光源2
04、凸レンズ2(202)および凹面鏡203で構成
される。
ンズ1(201)で構成され、第2の投光手段は光源2
04、凸レンズ2(202)および凹面鏡203で構成
される。
【0045】このとき、凸レンズ1(201)、凸レン
ズ2(202)および凹面鏡203の光軸207は共通
である。
ズ2(202)および凹面鏡203の光軸207は共通
である。
【0046】投光手段1によって、被作業物体であるワ
ーク106には一定口径の平行光が投光される。一方、
光源204から凹面鏡203に反射した可視光線は、平
行光となって凸レンズ2(202)に入射し、凸レンズ
2(202)の対象側焦点L2において集光する。
ーク106には一定口径の平行光が投光される。一方、
光源204から凹面鏡203に反射した可視光線は、平
行光となって凸レンズ2(202)に入射し、凸レンズ
2(202)の対象側焦点L2において集光する。
【0047】このような構造になっていることから、物
体設定用投光装置102からの距離に応じて、ワーク1
06へ投光される可視光線には幾つかのパタンが現れ
る。
体設定用投光装置102からの距離に応じて、ワーク1
06へ投光される可視光線には幾つかのパタンが現れ
る。
【0048】例えば、L1のように凸レンズ2(20
2)の焦点L1より物体設定用投光装置102側にワー
ク106が位置する場合、可視光線がワーク106上に
描くパタンは、投光パタン1に示すように、投光手段1
から投光された平行光線が描くパタン210と、それよ
り口径の大きな投光手段2から投光された可視光線が描
くパタン211とが重畳されて現れる。
2)の焦点L1より物体設定用投光装置102側にワー
ク106が位置する場合、可視光線がワーク106上に
描くパタンは、投光パタン1に示すように、投光手段1
から投光された平行光線が描くパタン210と、それよ
り口径の大きな投光手段2から投光された可視光線が描
くパタン211とが重畳されて現れる。
【0049】また、L3のように凸レンズ2(202)
の焦点L2に対してワーク106が離れて位置する場合
も、やはり可視光線がワーク106上に描くパタンは、
投光パタン3に示すように、投光手段1から投光された
平行光線が描くパタン210と、それより口径の大きな
投光手段2から投光された可視光線が描くパタン212
とが重畳されて現れる。
の焦点L2に対してワーク106が離れて位置する場合
も、やはり可視光線がワーク106上に描くパタンは、
投光パタン3に示すように、投光手段1から投光された
平行光線が描くパタン210と、それより口径の大きな
投光手段2から投光された可視光線が描くパタン212
とが重畳されて現れる。
【0050】一方、投光パタン2に示すように、ワーク
103が凸レンズ2(202)の焦点位置L2にある場
合は、投光手段1から投光された平行光線が描くパタン
210の中心位置に、投光手段2から投光された可視光
線がピンポイント状213に集光される。
103が凸レンズ2(202)の焦点位置L2にある場
合は、投光手段1から投光された平行光線が描くパタン
210の中心位置に、投光手段2から投光された可視光
線がピンポイント状213に集光される。
【0051】次に、オペレータがワーク106の外観検
査を行うために、まず、センサ103を有する作業装置
101の作業開始位置の決定、および作業の経由点の決
定手順を図1および図2に基づき説明する。
査を行うために、まず、センサ103を有する作業装置
101の作業開始位置の決定、および作業の経由点の決
定手順を図1および図2に基づき説明する。
【0052】まず、オペレータは制御回路105に作業
開始位置の概略位置情報を入力することにより、位置制
御部122はロボット駆動回路121に対して、制御信
号を送出する。
開始位置の概略位置情報を入力することにより、位置制
御部122はロボット駆動回路121に対して、制御信
号を送出する。
【0053】ロボット駆動回路121では、この制御信
号に基づき図示されない作業ロボットを駆動し、作業装
置101をワーク103の作業位置の周辺まで移動させ
る。
号に基づき図示されない作業ロボットを駆動し、作業装
置101をワーク103の作業位置の周辺まで移動させ
る。
【0054】このとき、作業装置101とワーク106
との距離は干渉を防止するために、十分な距離を保持さ
せておく。
との距離は干渉を防止するために、十分な距離を保持さ
せておく。
【0055】次に、オペレータは物体設定用投光装置1
02から投光される赤色をした可視光線110と、緑色
をした可視光線111とが加色混合された黄色が、ワー
ク106上の目的とする作業位置に投光されるように、
コントローラ108で作業装置101の微調整を行うこ
とにより、まず、センサ103の有効視野範囲に作業開
始位置を合わせることができる。
02から投光される赤色をした可視光線110と、緑色
をした可視光線111とが加色混合された黄色が、ワー
ク106上の目的とする作業位置に投光されるように、
コントローラ108で作業装置101の微調整を行うこ
とにより、まず、センサ103の有効視野範囲に作業開
始位置を合わせることができる。
【0056】この場合の位置合わせは、コントローラ1
08のコントロール信号に基づき、位置制御部122が
X−Y−Zステージ駆動回路120に制御信号を送出
し、この制御信号に基づき、図示されないX−Y−Zス
テージの移動機構を駆動することにより、正確な位置合
わせが可能となる。
08のコントロール信号に基づき、位置制御部122が
X−Y−Zステージ駆動回路120に制御信号を送出
し、この制御信号に基づき、図示されないX−Y−Zス
テージの移動機構を駆動することにより、正確な位置合
わせが可能となる。
【0057】オペレータは、センサ103の有効計測距
離の調整を行うために、制御回路105に対し、自動調
整を指示する。
離の調整を行うために、制御回路105に対し、自動調
整を指示する。
【0058】このとき自動調整を指示された制御回路1
05は、画像処理部123が予め入力された物体設定用
投光装置102から投光される可視光線110,111
から平行光線である赤色の可視光線110がワーク10
6上に投影されるのを検出するまで、監視カメラ107
の映像に基づいて作業装置101をワーク106に近付
けていく。
05は、画像処理部123が予め入力された物体設定用
投光装置102から投光される可視光線110,111
から平行光線である赤色の可視光線110がワーク10
6上に投影されるのを検出するまで、監視カメラ107
の映像に基づいて作業装置101をワーク106に近付
けていく。
【0059】この場合の作業装置の移動は、位置制御部
122の制御信号に基づき、ロボット駆動回路121が
作業ロボットを駆動することにより行う。
122の制御信号に基づき、ロボット駆動回路121が
作業ロボットを駆動することにより行う。
【0060】このとき、ワーク106に投影されている
緑色の可視光線111の投影面積が増加していくか、あ
るいは減少していくかも監視することにより、現在行っ
ているワーク106に作業装置101を接近させるとい
う操作が、センサ103の有効計測距離に接近している
のか、あるいは遠ざかっているのかを制御回路105に
判断させながら調整できることは言うまでもない。
緑色の可視光線111の投影面積が増加していくか、あ
るいは減少していくかも監視することにより、現在行っ
ているワーク106に作業装置101を接近させるとい
う操作が、センサ103の有効計測距離に接近している
のか、あるいは遠ざかっているのかを制御回路105に
判断させながら調整できることは言うまでもない。
【0061】ここで、監視カメラ107が捕えている物
体設定用投光装置102から投光されている可視光線の
色が、平行な可視光線110の色である赤色を検知した
ならば、制御装置105の位置制御部122は作業装置
101の移動を停止させる。
体設定用投光装置102から投光されている可視光線の
色が、平行な可視光線110の色である赤色を検知した
ならば、制御装置105の位置制御部122は作業装置
101の移動を停止させる。
【0062】オペレータは物体設定用投光装置102か
ら投光される赤色の可視光線110と、緑色をした可視
光線111とが加色混合された黄色の部分がピンポイン
ト状に集光されるように、コントローラ108で作業装
置101の微調整を行うことにより、センサ103の有
効計測距離に作業開始位置を合わせることができると共
に、既に、有効視野範囲の調整も終了しているので、こ
の位置が作業開始位置となる。
ら投光される赤色の可視光線110と、緑色をした可視
光線111とが加色混合された黄色の部分がピンポイン
ト状に集光されるように、コントローラ108で作業装
置101の微調整を行うことにより、センサ103の有
効計測距離に作業開始位置を合わせることができると共
に、既に、有効視野範囲の調整も終了しているので、こ
の位置が作業開始位置となる。
【0063】ここで、オペレータはコントローラ108
で作業装置101を移動させることにより、経由点の位
置付け(教示)が行える。
で作業装置101を移動させることにより、経由点の位
置付け(教示)が行える。
【0064】このとき、物体設定用投光装置102から
投光された可視光線110,111が加色混合された黄
色の部分がピンポイント状に集光されるように、作業装
置101を移動させる。
投光された可視光線110,111が加色混合された黄
色の部分がピンポイント状に集光されるように、作業装
置101を移動させる。
【0065】ただし、経由点では外観検査を行わない場
合は、このかぎりではない。
合は、このかぎりではない。
【0066】なお、本実施例では、投光手段1の平行光
線の口径をセンサ103の有効視野範囲、投光手段2の
焦点距離をセンサ103の有効計測距離としたが、これ
に限定されるわけではなく、任意に設定できることは言
うまでもない。
線の口径をセンサ103の有効視野範囲、投光手段2の
焦点距離をセンサ103の有効計測距離としたが、これ
に限定されるわけではなく、任意に設定できることは言
うまでもない。
【0067】以上説明したように、センサ103の有効
視野範囲と同じ口径である、投光手段1から平行光線と
して投光される可視光線がワーク106上に描くパタン
210の中に、センサ103の有効計測距離と同じ焦点
距離である、投光手段2から投光された可視光線がピン
ポイント状213に集光されるように目視しながら、作
業装置101の位置を教示することにより、センサ10
3の有効視野範囲および有効計測距離が適正値となる位
置の教示ができるので、被作業物体であるワーク106
に対してセンサ103を簡易かつ精度良く、しかも安全
に位置付けることができる。
視野範囲と同じ口径である、投光手段1から平行光線と
して投光される可視光線がワーク106上に描くパタン
210の中に、センサ103の有効計測距離と同じ焦点
距離である、投光手段2から投光された可視光線がピン
ポイント状213に集光されるように目視しながら、作
業装置101の位置を教示することにより、センサ10
3の有効視野範囲および有効計測距離が適正値となる位
置の教示ができるので、被作業物体であるワーク106
に対してセンサ103を簡易かつ精度良く、しかも安全
に位置付けることができる。
【0068】さらには、オペレータはワーク106上の
みを目視していればよいので、疲労が少なくなり、この
結果として作業効率が上がる。
みを目視していればよいので、疲労が少なくなり、この
結果として作業効率が上がる。
【0069】(実施例2)図3は、実施例2の物体設定
用投光装置102の概略構成を示す図であり、投光手段
1の301は光源1、302はピンホール1、303は
レンズ系1、304は緑色の色フィルタ1である。
用投光装置102の概略構成を示す図であり、投光手段
1の301は光源1、302はピンホール1、303は
レンズ系1、304は緑色の色フィルタ1である。
【0070】また、投光手段2の311は光源2、31
2はピンホール2、313はレンズ系2、314は赤色
の色フィルタ2であり、投光手段1および投光手段2か
らは平行光線が投光される。
2はピンホール2、313はレンズ系2、314は赤色
の色フィルタ2であり、投光手段1および投光手段2か
らは平行光線が投光される。
【0071】投光手段1および投光手段2から投光され
る平行光線が、センサ103の有効計測距離と同じ距離
で交差するように投光手段1、及び投光手段2を構成す
ることにより、物体設定用投光装置102からの距離に
応じて、ワーク106へ投光される可視光線には幾つか
のパタンが現れる。
る平行光線が、センサ103の有効計測距離と同じ距離
で交差するように投光手段1、及び投光手段2を構成す
ることにより、物体設定用投光装置102からの距離に
応じて、ワーク106へ投光される可視光線には幾つか
のパタンが現れる。
【0072】例えばL1のように、投光手段1および2
から投光された2つの平行光線が交差する位置L2より
も物体設定用投光装置102側にワーク106が位置す
る場合には、投光手段1側に緑色の円、投光手段2側に
赤色の円が2つ並んだ投光パタンとなる。
から投光された2つの平行光線が交差する位置L2より
も物体設定用投光装置102側にワーク106が位置す
る場合には、投光手段1側に緑色の円、投光手段2側に
赤色の円が2つ並んだ投光パタンとなる。
【0073】またL3のように、2つの平行光線が交差
する位置L2に対して、ワーク106が物体設定用投光
装置102から離れて位置する場合には、投光手段1側
に赤色の円、投光手段2側に緑色の円が2つ並んだ投光
パタンとなる。
する位置L2に対して、ワーク106が物体設定用投光
装置102から離れて位置する場合には、投光手段1側
に赤色の円、投光手段2側に緑色の円が2つ並んだ投光
パタンとなる。
【0074】一方、L2のように被作業対象が、2つの
平行光の交差する位置の近傍にある場合には、緑色と赤
色の加法混色された黄色の円が2つの円の重畳領域とし
て現れる。
平行光の交差する位置の近傍にある場合には、緑色と赤
色の加法混色された黄色の円が2つの円の重畳領域とし
て現れる。
【0075】このとき、投光手段1による平行光線の口
径、投光手段2による平行光線の口径、及び2つの平行
光線が交差する位置L2は、ワーク106を計測するセ
ンサ103の有効視野範囲および有効計測距離を参考に
決定される。
径、投光手段2による平行光線の口径、及び2つの平行
光線が交差する位置L2は、ワーク106を計測するセ
ンサ103の有効視野範囲および有効計測距離を参考に
決定される。
【0076】以上説明したように、センサ103の有効
視野範囲と同じ口径である、投光手段1および2から平
行光線として投光される可視光線がワーク106上に描
くパタンが、センサ103の有効計測距離と同じ焦点距
離である、2つの投光手段から投光される可視光線が重
畳するように目視しながら、作業ロボットの手先に相当
する作業装置101の位置を教示することにより、セン
サ103の有効視野範囲および有効計測距離が適正値と
なる位置の教示ができるので、被作業物体であるワーク
106に対してセンサ103を簡易かつ精度良く、しか
も安全に位置付けることができる。
視野範囲と同じ口径である、投光手段1および2から平
行光線として投光される可視光線がワーク106上に描
くパタンが、センサ103の有効計測距離と同じ焦点距
離である、2つの投光手段から投光される可視光線が重
畳するように目視しながら、作業ロボットの手先に相当
する作業装置101の位置を教示することにより、セン
サ103の有効視野範囲および有効計測距離が適正値と
なる位置の教示ができるので、被作業物体であるワーク
106に対してセンサ103を簡易かつ精度良く、しか
も安全に位置付けることができる。
【0077】さらには、オペレータはワーク106上の
みを目視していればよいので、疲労が少なくなり、この
結果として作業効率が上がる。
みを目視していればよいので、疲労が少なくなり、この
結果として作業効率が上がる。
【0078】(実施例3)図4は、実施例3の物体設定
用投光装置102の概略構成を示す図であり、レーザ光
源1(401)、及びシリンドリカル(ロッド)レンズ
1(402)から構成された投光手段1によって、レー
ザスリット光1(403)が投光される。
用投光装置102の概略構成を示す図であり、レーザ光
源1(401)、及びシリンドリカル(ロッド)レンズ
1(402)から構成された投光手段1によって、レー
ザスリット光1(403)が投光される。
【0079】また、レーザ光源2(411)、及びシリ
ンドリカル(ロッド)レンズ2(412)から構成され
た投光手段2によって、レーザスリット光2(413)
が投光される。
ンドリカル(ロッド)レンズ2(412)から構成され
た投光手段2によって、レーザスリット光2(413)
が投光される。
【0080】この2つのスリット光403,413の成
す面が平行となり、かつ、センサ103の有効計測距離
と同じ距離L2で平行な直線像を結ぶように、投光手段
1及び投光手段2を構成することにより、物体設定用投
光装置102からの距離に応じて、ワーク106へ投光
される可視光線にはいくつかのパタンが現れる。
す面が平行となり、かつ、センサ103の有効計測距離
と同じ距離L2で平行な直線像を結ぶように、投光手段
1及び投光手段2を構成することにより、物体設定用投
光装置102からの距離に応じて、ワーク106へ投光
される可視光線にはいくつかのパタンが現れる。
【0081】例えば、投光パタン1に示すように、ワー
ク106が距離L2よりも近い距離L1に位置する場合
は、投光手段1から投光されるレーザスリット光1(4
03)の像が投光手段1側に、投光手段2から投光され
るレーザスリット光2(413)の像が投光手段2側に
それぞれ投影される。
ク106が距離L2よりも近い距離L1に位置する場合
は、投光手段1から投光されるレーザスリット光1(4
03)の像が投光手段1側に、投光手段2から投光され
るレーザスリット光2(413)の像が投光手段2側に
それぞれ投影される。
【0082】また、投光パタン3に示すように、ワーク
106が距離L2よりも遠い距離L3に位置する場合
は、投光手段1から投光されるレーザスリット光1(4
03)の像が投光手段2側に、投光手段2から投光され
るレーザスリット光2(413)の像が投光手段1側に
それぞれ投影される。
106が距離L2よりも遠い距離L3に位置する場合
は、投光手段1から投光されるレーザスリット光1(4
03)の像が投光手段2側に、投光手段2から投光され
るレーザスリット光2(413)の像が投光手段1側に
それぞれ投影される。
【0083】一方、投光パタン2に示すように、ワーク
106が距離L2に位置する場合は、2つのレーザスリ
ット光403,413が平行に並んで投影される。
106が距離L2に位置する場合は、2つのレーザスリ
ット光403,413が平行に並んで投影される。
【0084】ここで投光手段1によるレーザスリット光
1(403)の軸、投光手段2によるレーザスリット光
2(413)の幅、及び2つのレーザスリット光40
3,413が平行な直線像に結像する位置は、被作業対
象を計測するセンサの有効視野範囲および有効計測距離
を参考に決定される。
1(403)の軸、投光手段2によるレーザスリット光
2(413)の幅、及び2つのレーザスリット光40
3,413が平行な直線像に結像する位置は、被作業対
象を計測するセンサの有効視野範囲および有効計測距離
を参考に決定される。
【0085】以上説明したように、センサ103の有効
視野範囲と同じ幅のスリットを有すると共に、投光手段
1および2から投光されるレーザスリット光403,4
13が平行な直線像に結像する距離とセンサ103の有
効計測距離とが同じ距離である、2つの投光手段から投
光されるレーザスリット光403,413の像が平行な
直線像を描くように目視しながら、作業ロボットの手先
に相当する作業装置101の位置を教示することによ
り、センサ103の有効視野範囲および有効計測距離が
適正値となる位置の教示ができるので、被作業物体であ
るワーク106に対してセンサ103を簡易かつ精度良
く、しかも安全に位置付けることができる。
視野範囲と同じ幅のスリットを有すると共に、投光手段
1および2から投光されるレーザスリット光403,4
13が平行な直線像に結像する距離とセンサ103の有
効計測距離とが同じ距離である、2つの投光手段から投
光されるレーザスリット光403,413の像が平行な
直線像を描くように目視しながら、作業ロボットの手先
に相当する作業装置101の位置を教示することによ
り、センサ103の有効視野範囲および有効計測距離が
適正値となる位置の教示ができるので、被作業物体であ
るワーク106に対してセンサ103を簡易かつ精度良
く、しかも安全に位置付けることができる。
【0086】さらには、オペレータはワーク106上の
みを目視していればよいので、疲労が少なくなり、この
結果として作業効率が上がる。
みを目視していればよいので、疲労が少なくなり、この
結果として作業効率が上がる。
【0087】なお、本実施例3では2つのレーザスリッ
ト光403,413が平行な直線像ペアを結像するよう
に物体設定用投光装置102を構成したが、例えば、2
つのスリット光が“X”状に交差して結像するように物
体設定用投光装置102を構成することもできる。
ト光403,413が平行な直線像ペアを結像するよう
に物体設定用投光装置102を構成したが、例えば、2
つのスリット光が“X”状に交差して結像するように物
体設定用投光装置102を構成することもできる。
【0088】この場合には、レーザスリット光403,
413が交差して結像する位置よりも物体設定用投光装
置102側にワーク106が位置するときには“/\”
状の、レーザスリット光403,413が交差して結像
する位置よりもワーク106が物体設定用投光装置10
2から離れて位置するときには“\/”状の像を結像す
る(もしくは、その逆のパタンで結像する)。
413が交差して結像する位置よりも物体設定用投光装
置102側にワーク106が位置するときには“/\”
状の、レーザスリット光403,413が交差して結像
する位置よりもワーク106が物体設定用投光装置10
2から離れて位置するときには“\/”状の像を結像す
る(もしくは、その逆のパタンで結像する)。
【0089】さらに、2つのレーザ光源401,411
に異なる波長のレーザを発光するものを用い、その色の
違いが視認できるようにすると、ワーク106の位置に
よる2つのスリット光が結ぶ像の違いを視認しやすくな
る。
に異なる波長のレーザを発光するものを用い、その色の
違いが視認できるようにすると、ワーク106の位置に
よる2つのスリット光が結ぶ像の違いを視認しやすくな
る。
【0090】以上、本発明者によってなされた発明を、
前記実施例に基づき具体的に説明したが、本発明は、前
記実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱し
ない範囲において種々変更可能であることは勿論であ
る。
前記実施例に基づき具体的に説明したが、本発明は、前
記実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱し
ない範囲において種々変更可能であることは勿論であ
る。
【0091】本発明は、例えば、作業ロボットもしくは
自動制御装置を用いる自動作業装置に適用できることは
言うまでもない。
自動制御装置を用いる自動作業装置に適用できることは
言うまでもない。
【0092】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、下
記のとおりである。
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、下
記のとおりである。
【0093】被作業対象に対してその形状にかかわらず
に、センサもしくは作業装置を容易かつ精度よく、さら
には安全に位置付けることができる。
に、センサもしくは作業装置を容易かつ精度よく、さら
には安全に位置付けることができる。
【図1】本発明の実施例1の物体設定用投光装置を作業
ロボットに適用した場合の概略構成を示すブロック図で
ある。
ロボットに適用した場合の概略構成を示すブロック図で
ある。
【図2】実施例1の物体設定用投光装置の概略構成を示
す図である。
す図である。
【図3】実施例2の物体設定用投光装置の概略構成を示
す図である。
す図である。
【図4】実施例3の物体設定用投光装置の概略構成を示
す図である。
す図である。
【図5】従来の作業ロボットで被作業物体の外観検査作
業を説明するための図である。
業を説明するための図である。
【図6】従来の作業ロボットで被作業物体の熔接作業を
説明するための図である。
説明するための図である。
101…作業装置、102…物体設定用投光装置、10
3…センサ、104…位置決め装置、105…制御回
路、106,601…ワーク、107…監視カメラ、1
08…コントローラ、201,202…凸レンズ、20
3…凹面鏡、204…光源、205,206…レンズフ
レーム、207…光軸、301,311…光源、30
2,312…ピンホール、303,313…レンズ系、
304,314…色フィルタ、401,411…レーザ
光源、402,412…シリンドリカル(ロッド)レン
ズ、403,413…レーザスリット光、501…作業
ロボット、502…熔接ビード、602…熔接トーチ、
603…レンジセンサ、604…調整ツマミ。
3…センサ、104…位置決め装置、105…制御回
路、106,601…ワーク、107…監視カメラ、1
08…コントローラ、201,202…凸レンズ、20
3…凹面鏡、204…光源、205,206…レンズフ
レーム、207…光軸、301,311…光源、30
2,312…ピンホール、303,313…レンズ系、
304,314…色フィルタ、401,411…レーザ
光源、402,412…シリンドリカル(ロッド)レン
ズ、403,413…レーザスリット光、501…作業
ロボット、502…熔接ビード、602…熔接トーチ、
603…レンジセンサ、604…調整ツマミ。
Claims (6)
- 【請求項1】 可視光線を用いて物体を所定位置に設定
する物体設定用投光装置であって、 平行光を投光する第1の投光手段と、前記物体設定用投
光装置から所定の距離だけ離れた位置で集光するよう投
光する第2の投光手段を有し、前記第1の投光手段の投
光方向および光軸と、前記第2の投光手段の投光方向お
よび光軸とを一致させたことを特徴とする物体設定用投
光装置。 - 【請求項2】 前記第1の投光手段の可視光線の波長と
第2の投光手段の可視光線の波長とが、互いに異なるこ
とを特徴とする請求項1に記載の物体設定用投光装置。 - 【請求項3】 可視光線を用いて物体を所定位置に設定
する物体設定用投光装置であって、 平行光を投光する複数の投光手段が、前記物体設定用投
光装置本体の各々所定距離だけ離れた位置に設けられ、
各投光手段はそれぞれの投光手段から発光される平行光
を互いに交叉させる構成になっていることを特徴とする
物体設定用投光装置。 - 【請求項4】 前記複数の投光手段の可視光線の波長
は、互いに異なることを特徴とする請求項3に記載の物
体設定用投光装置。 - 【請求項5】 前記投光手段から投光される可視光線
は、レーザ光であることを特徴とする請求項3あるいは
請求項4に記載の物体設定用投光装置。 - 【請求項6】 被作業物体を固定する固定手段と、前記
被作業物体を検査あるいは作業する作業手段と、前記作
業手段を予め設定された位置に移動する移動手段と、前
記作業手段および前記移動手段を制御する制御手段と、
予め作業位置および作業位置から次の作業位置までの経
由点を設定する投光装置とを備えた自動作業装置であっ
て、 前記投光装置は、前記請求項1〜5に記載の物体設定用
投光装置の内いずれか1項からなることを特徴とする自
動作業装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4415195A JPH08241109A (ja) | 1995-03-03 | 1995-03-03 | 物体設定用投光装置およびそれを使用した自動作業装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4415195A JPH08241109A (ja) | 1995-03-03 | 1995-03-03 | 物体設定用投光装置およびそれを使用した自動作業装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08241109A true JPH08241109A (ja) | 1996-09-17 |
Family
ID=12683637
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4415195A Pending JPH08241109A (ja) | 1995-03-03 | 1995-03-03 | 物体設定用投光装置およびそれを使用した自動作業装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08241109A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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-
1995
- 1995-03-03 JP JP4415195A patent/JPH08241109A/ja active Pending
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