JP2000154632A - 床構造 - Google Patents

床構造

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JP2000154632A
JP2000154632A JP10331760A JP33176098A JP2000154632A JP 2000154632 A JP2000154632 A JP 2000154632A JP 10331760 A JP10331760 A JP 10331760A JP 33176098 A JP33176098 A JP 33176098A JP 2000154632 A JP2000154632 A JP 2000154632A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 将来の居住水準に合わせた部屋の種類の変更
に伴う床の変更を容易に行うとともに、各部屋間におけ
る段差をなくす。 【解決手段】 スラブの上面に、複数の床ユニット2を
間隔をあけて敷設し、床ユニット2のパネル部2aの段
部2bに蓋パネル3を係止させて配設することにより床
下地4を構築し、その上面にフローリング材5を敷設し
て洋室用の床を構成する。洋室の一部を和室に変更する
際に、床ユニット2のパネル部2aの上部に、コーナー
パネル材、ストレートパネル材33及び平パネル材34
からなる高さ調整部材31を取り付けて蓋パネル3が係
止可能な上方段部2cを形成し、この上方段部2cに蓋
パネル3を係止させて、上面高さの高い床下地4′を構
成する。高さの低い床下地4に厚さの厚い畳25を敷設
し、高さの高い床下地4′に厚さの薄いフローリング材
5を敷設し、それぞれの上面を面一とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、住宅等の建築物
の床構造に係り、特に、部屋の種類の変更に容易に対応
可能な床構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、住宅の部屋は、間仕切り壁によ
って区切られ、この間仕切り壁によって区切られた各部
屋を、例えば、洋室、和室等にしていた。そして、洋室
では、その床をフローリング施工し、和室では、畳を敷
設していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年、永住
指向型の住宅の要求が高まりつつあり、これにともな
い、住宅の部屋の種類も、将来の居住水準に対応して、
例えば、洋室から和室等に変更することが望まれてい
る。しかしながら、従来の住宅にあっては、間仕切り壁
によって区画された各部屋を、例えば、洋室から和室に
変更する場合、あるいは、洋室の一部を畳が敷設された
和室とする場合、フローリング材と畳との厚さの違いか
ら床の上面高さが変わってしまい、各部屋との間に大き
な段差が生じてしまうという問題があった。
【0004】この発明は、上記事情に鑑みてなされたも
ので、部屋の種類の変更に合わせて容易に床面の高さを
調整し、特に、各部屋間における段差をなくして将来の
居住水準に対応させることが可能なバリアフリー対応の
床構造を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の床構造は、建築物のスラブ面に敷設
される床構造であって、複数の支持脚を有する複数の床
ユニットと、該床ユニットの周囲に配設されて、前記床
ユニット同士の間に架け渡される蓋パネルとから構成さ
れた床下地に、床材が敷設されてなり、前記床ユニット
は、前記支持脚が連結されたパネル部を有し、このパネ
ル部に前記蓋パネルが係止されて支持されてなり、前記
パネル部への前記蓋パネルの係止位置が高さ方向へ変更
可能とされていることを特徴としている。
【0006】このように、建築物のスラブ面に、複数の
床ユニットを配設し、これら床ユニットの周囲に、蓋パ
ネルを係止させて配設して床下地を構成し、その上面に
床材を敷設することにより、極めて容易に、スラブの上
面に床を構築することができる。また、蓋パネルの係止
位置を変更することにより、部屋の種類の変更に伴う床
材の厚さの変更に応じて、極めて容易に、床下地の高さ
を調整することができる。つまり、将来の居住水準に対
応させて、例えば、全体が洋室であった部屋の一部に、
畳を敷設した和室を構築する際に、これら洋室の床面と
和室の床面とを面一として、各部屋間の段差をなくすこ
とができる。これにより、永住指向型のバリアフリーに
対応した住宅とされる。
【0007】請求項2記載の床構造は、請求項1記載の
床構造において、前記パネル部が、前記蓋パネルが載置
される係止板と、該係止板の上面側に設けられた台板と
を有し、これら係止板と台板とによって前記蓋パネルが
係止可能な段部が形成されてなり、該段部には、取り付
けパネル材が取り付け可能とされ、該取り付けパネル材
の上部には、平パネル材が取り付け可能とされ、これら
取り付けパネル材と平パネル材とを取り付けることによ
り、これら取り付けパネル材と平パネル材とによって前
記段部の上方位置にて前記蓋パネルが係止される上方段
部が形成されることを特徴としている。
【0008】このように、パネル部の係止板と台板との
段部に、取り付けパネル材を取り付け、この取り付けパ
ネル材の上部に平パネル材を取り付けることにより、極
めて容易に、係止板と台板との段部よりも上方位置に、
蓋パネルが係止可能な上方段部が形成される。そして、
この上方段部に蓋パネルを係止させることにより、床下
地の上面位置が上方へ変更される。つまり、床材の厚さ
に応じて、床下地の高さが全体的にあるいは部分的に変
更される。
【0009】請求項3記載の床構造は、請求項2記載の
床構造において、前記パネル部の段部に前記蓋パネルを
係止させた床下地と、前記パネル部に前記取り付けパネ
ル材と前記平パネル材とを取り付けることにより形成さ
れた上方段部に前記蓋パネルを係止させた床下地とを有
し、これら床下地にそれぞれ厚さの異なる床材が敷設さ
れて、高さ位置が面一とされていることを特徴としてい
る。
【0010】即ち、係止板と台板との段部に蓋パネルを
係止させた床下地と、取り付けパネル材と平パネル材と
から形成された上方段部に蓋パネルを係止させた床下地
とに、それぞれ厚さの異なる床材を敷設することによ
り、異なる厚さの床材、つまり、フローリング材及び畳
等を敷設して、それぞれの上面を面一とすることが可能
となる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態の床構
造を図によって説明する。図1〜図3において、符号1
は、洋室を構成する床である。この床1は、複数の床ユ
ニット2と、これら床ユニット2の周囲に配設された蓋
パネル3とを有しており、これら床ユニット2と蓋パネ
ル3とによって床下地4が構成されている。そして、こ
の床下地4の上面側に、フローリング材5を敷設するこ
とにより、床1が構成されている。
【0012】次に、上記床下地4について説明する。床
下地4を構成する床ユニット2は、図4〜図6に示すよ
うに、矩形の枠状に形成された係止板11と、この係止
板11の上面側に設けられた、前記係止板11よりも一
回り小さな外形の台板12と、係止板11の下面側にお
ける四隅に設けられた支持脚13とから構成されてい
る。そして、この床ユニット2は、係止板11と台板1
2とから、パネル部2aが構成され、これら係止板11
と台板12とから形成された段部2bに、蓋パネル3が
係止されるようになっている。
【0013】支持脚13は、図7に示すように、係止板
11に固定されたナット部14と、このナット部14に
連結された脚部15とから構成されている。ナット部1
4は、その上部側に、係止板11に固定されるフランジ
部14aを有した円筒状に形成され、その内周面には、
雌ねじ14bが形成されている。脚部15には、その先
端部に雄ねじ15aが形成されており、この雄ねじ15
aをナット部14の雌ねじ14bへねじ込むことによ
り、これらナット部14と脚部15とが互いに連結され
ている。
【0014】また、脚部15には、その先端面に、図示
しない工具穴が形成されており、この工具穴へ工具を差
し込んで脚部15を回動させることができるようになっ
ている。つまり、この工具穴へ工具を差し込んで脚部1
5を回動させることにより、この脚部15のナット部1
4へのねじ込み量が調整され、これにより、これら支持
脚13によって支持されている床ユニット2の上面高さ
が調整されるようになっている。
【0015】また、床ユニット2を構成する係止板11
及び台板12には、支持脚13のナット部14の雌ねじ
と連通する連通孔16が形成されており、これにより、
床ユニット2の上面側から、この連通孔16へ工具を挿
入し、支持脚13の脚部15の工具穴へ工具を差し込
み、脚部15を回動させることができるようになってい
る。
【0016】上記構造の床ユニット2は、建築物の居住
空間を構成する躯体であるスラブS上に、間隔をあけて
整列状態に配設されている。そして、これら床ユニット
2同士の間には、前記蓋パネル3が、各床ユニット2の
パネル部2aの段部2bに係止されて架け渡された状態
に配設されている。蓋パネル3は、各床ユニット2の側
部同士に架け渡されるものが、長方形状に形成された長
方形蓋パネル3aとされ、各床ユニット2の角部に架け
渡されるものが、正方形状に形成された正方形蓋パネル
3bとされている。そして、このように床ユニット2を
整列させ、さらに、蓋パネル3を掛け渡せることによ
り、床ユニット2の脚部13同士が等間隔とされてい
る。
【0017】また、建築物の躯体を構成する壁面Wに
は、周方向へわたって根太材21が固定されており、こ
の根太材21と各床ユニット2との間には、前記蓋パネ
ル3が架け渡されている。なお、これら蓋パネル3は、
前記長方形蓋パネル3a及び正方形パネル3bをそれぞ
れ切断して、その幅寸法が、床ユニット2と壁面Wとの
間隔に合わされている。
【0018】また、床ユニット2と壁面Wとの間隔が蓋
パネル3と床ユニット2との両者を設置することができ
ない寸法の箇所には、床ユニット2から間隔をあけて支
持脚部材22が設置され、この支持脚部材22と床ユニ
ット2との間及び支持脚部材22と壁面Wの根太材21
との間に、蓋パネル3が架け渡されている。なお、支持
脚部材22と根太材21との間に架け渡された蓋パネル
3は、前記長方形蓋パネル3a及び正方形パネル3bを
それぞれ切断して、その幅寸法が、支持脚部材22に支
持された蓋パネル3の端面と壁面Wとの間隔に合わされ
ている。
【0019】次に、この床構造を施工する場合について
説明する。まず、建築物のスラブS上に、壁面Wから所
定寸法離し、さらにそれぞれ間隔をあけて床ユニット2
を設置する。次いで、床ユニット2と壁面Wとの間及び
床ユニット2同士の間に、蓋パネル3を配設する。つま
り、床ユニット2のパネル部2aの段部2bに蓋パネル
3を係止させて、これら蓋パネル3を架け渡せる。な
お、この蓋パネル3の配設開始箇所としては、部屋の出
入り口から遠い隅から順に行う。また、壁面Wには、予
め根太材21を取り付けておく。
【0020】その後、床ユニット2の挿通孔16から工
具を挿入して脚部15の工具穴へ差し込み、この脚部1
5を回動させて床ユニット2の上面の高さを調整する。
なお、この床ユニット2の高さ調整は、この床ユニット
2の設置時あるいは、蓋パネル3の設置時に行う。
【0021】上記のようにして、床下地4を施工した
ら、この床下地4の上面に、フローリング材5を敷設す
る。このようにすると、このスラブS上に、洋室用の床
1が構築される。なお、和室を構築する場合は、床下地
4の上面に、畳を敷設すれば良い。その後、この床1が
敷設された部屋を間仕切り壁によって区画して、各部屋
を完成させる。
【0022】そして、上記構造の床1によれば、複数の
脚部15を有する床ユニット2を用いて床面を高くして
いるので、床1の下部にスペースが形成され、このスペ
ースを有効に利用することができる。例えば、このスペ
ース内に、各種の配線、配管を配設することができる。
また、2階部分の床を上記構造とすることにより、床1
の下方側のスペースに梁Hを配設する構造として1階部
分の天井への梁Hの出っ張りをなくすことができる。さ
らには、床ユニット2を構成する支持脚13同士がそれ
ぞれ等間隔に配置されているので、床1の荷重を偏りな
く受け止めさせることができ、耐荷重性のバランスに優
れた床構造とすることができる。
【0023】ここで、上記のように構成された床1を有
するフロアーにて、図8に示すように、洋室の一部を和
室とする場合について説明する。まず、床1を構成して
いるフローリング材5を取り外し、和室とする部分に畳
(床材)25を敷設し、他の部分にフローリング材5を
敷設する。また、フローリング材5は、畳25に比べ
て、その厚さ薄いため、フローリング材5を敷設する部
分の床下地4の高さを高くする必要がある。
【0024】次に、この床下地4の高さ調整を行う場合
について説明する。床下地4の高さを高くする場合、ま
ず、床下地4を構成する蓋パネル3を取り外し、スラブ
S上に、床ユニット2だけが敷設された状態とする。こ
の状態において、図9及び図10に示すように、床ユニ
ット2上に、高さ調整部材31を取り付ける。
【0025】ここで、この高さ調整部材31の構成を説
明する。この高さ調整部材31は、床ユニット2のパネ
ル部2aの上部における四隅に取り付けられるコーナー
パネル材(取り付けパネル材)32と、床ユニット2の
パネル部2aの上部における四辺に取り付けられるスト
レートパネル材(取り付けパネル材)33と、これらコ
ーナーパネル材32及びストレートパネル材33の上部
に配設される平パネル材34とからなるものである。
【0026】コーナーパネル材32には、床ユニット2
の上面側に設けられた台板12の角部が嵌合可能な凹部
32aが形成されており、この凹部32aを、台板12
の角部に嵌合させることにより、このコーナーパネル材
32が、床ユニット2の上面側における角部に取り付け
られるようになっている。また、このコーナーパネル材
32には、床ユニット2に形成された連通孔16と連通
する孔部32bが形成されている。
【0027】ストレートパネル材33は、床ユニット2
に取り付けたコーナーパネル材32同士の間に配設され
るもので、このストレートパネル材33にも、床ユニッ
ト2の台板12が嵌合する凹部33aが形成されてい
る。つまり、このストレートパネル材33の凹部32a
を台板12に嵌合させることにより、このストレートパ
ネル材33が、床ユニット2の上面側における四辺に取
り付けられるようになっている。
【0028】平パネル材34は、平面の外形が、床ユニ
ット2を構成する台板12と同一とされており、この平
パネル材34の四隅には、床ユニット2に形成された連
通孔16及びコーナーパネル材32の孔部32bと連通
する孔部34aが形成されている。そして、この平パネ
ル材34は、コーナーパネル材32、ストレートパネル
材33が取り付けられた床ユニット2のパネル部2a上
部に、孔部34aが孔部32bと連通するように配設さ
れるようになっている。
【0029】そして、このように、床ユニット2のパネ
ル部2aの上部に、高さ調整部材31を取り付けると、
コーナーパネル材32及びストレートパネル材33と平
パネル材34とによって上方段部2cが形成される。つ
まり、この上方段部2cに、蓋パネル3を係止させて、
蓋パネル3を架け渡せると、高さ調整部材31を取り付
けた分だけ高さた高くされた床下地4′が構築される。
【0030】その後、この床下地4′の上面側に、フロ
ーリング材5を敷設する。このようにすると、このフロ
ーリング材5は、その上面位置が、畳25の上面と一致
され、畳25が敷設された和室と、フローリング材5が
敷設された洋室との間の段差が無くされる。
【0031】ここで、和室と洋室との境界部分の構造を
説明する。 (1)図10に示すように、床ユニット2の台板12の
端部に、和室と洋室との境界部分が配置される場合は、
床ユニット2にコーナーパネル材32及びストレートパ
ネル材33を取り付けることができないため、この部分
では、台板12と平パネル材34との間に、コーナーパ
ネル材32及びストレートパネル材33による嵩上げ分
の厚さ寸法を有するコマ材35を配設する。
【0032】(2)図11に示すように、高さ調整部材
31のコーナーパネル材32及びストレートパネル材3
3の内側端面に、和室と洋室との境界部分が配置される
場合は、高さ調整部材31のコーナーパネル材32及び
ストレートパネル材33の上部における蓋パネル3と畳
25との間にコマ材35を取り付け、その上面側にフロ
ーリング材5を配設する。
【0033】(3)図12に示すように、床ユニット2
の台板12上に、和室と洋室との境界部分が配置される
場合は、畳25の端面近傍における台板12の上面側
に、コマ材35を配設するとともに、平パネル材34
を、蓋パネル3の端面から畳25の端面までの寸法に切
り、この平パネル34をコーナーパネル材32及びスト
レートパネル材33の上面とコマ材35とに配設する。
【0034】以上、説明したように、上記の床構造によ
れば、建築物のスラブSの上面に、複数の床ユニット2
を配設し、これら床ユニット2の周囲に、蓋パネル3を
係止させて配設して床下地4を構成し、その上面に床材
を敷設することにより、極めて容易に、スラブSの上面
に床1を構築することができる。また、蓋パネル3の係
止位置を変更することにより、部屋の種類の変更に伴う
床材の厚さ変更に応じて、極めて容易に、床下地4の高
さを調整することができる。つまり、将来の居住水準に
対応させて、例えば、全体が洋室であった部屋の一部
に、畳25を敷設した和室を構築する際に、これら洋室
の床面と和室の床面との間の段差をなくすことができ
る。これにより、永住指向型のバリアフリーに対応した
住宅とすることができる。
【0035】また、パネル部2aの係止板11と台板1
2との段部2bに、コーナーパネル材32及びストレー
トパネル材33を取り付け、このコーナーパネル材32
及びストレートパネル材33の上部に平パネル材34を
取り付けることにより、極めて容易に、係止板11と台
板12との段部2bよりも上方位置に、蓋パネル3が係
止可能な上方段部2cを形成することができる。そし
て、この上方段部2cに蓋パネル3を係止させることに
より、床下地4を、その上面位置が上方へ変更された床
下地4′とすることができる。つまり、床材の厚さに応
じて、床下地4を、その高さが全体的にあるいは部分的
に変更された床下地4′とすることができる。
【0036】しかも、床ユニット2の段部2bに取り付
ける高さ調整部材31を構成するコーナーパネル材32
及びストレートパネル材33を断面視L字状として、そ
れぞれ床ユニット2の台板12が嵌合する凹部32a、
33aを有する形状としたので、これらコーナーパネル
材32及びストレートパネル材33を床ユニット2へ極
めて容易に所定位置に取り付けることができ、高さ調整
の作業性を良好にすることができる。
【0037】また、コーナーパネル材32及び平パネル
材34に形成された孔部32b、34aから工具を挿入
して、床ユニット2の支持脚13を回動させることがで
きるので、高さ調整部材31によって高さを高くした床
下地4′において、極めて容易に、床ユニット2の支持
脚13を回動させて、床下地4′の高さの微調整を行う
ことができる。
【0038】そして、係止板11と台板12との段部2
bに蓋パネル3を係止させた床下地4及びコーナーパネ
ル材32及びストレートパネル材33と平パネル材34
との上方段部2cに蓋パネル3を係止させた床下地4′
に、それぞれ厚さの異なるフローリング材5及び畳25
等からなる床材を敷設して、その上面を面一として段差
をなくすことができる。また、床ユニット2を構成する
支持脚13同士がそれぞれ等間隔となるように床ユニッ
ト2を配置させているので、床1の荷重を偏りなく受け
止めさせることができる。これにより、極めて耐荷重性
のバランスに優れた床構造とされた床1とすることがで
きる。
【0039】なお、上記の例では、洋室の一部を和室に
変更する場合を例にとって説明したが、予め洋室と和室
とを構築する場合も、上記と同様な施工によって行うこ
とができるのは勿論である。また、上記の例では、高さ
を高くする床下地4′を、全て高さ調整部材31を用い
て高くしたが、高さの低い床下地4との境界部分を除い
た床下地4′の他の領域では、床ユニット2の支持脚1
3の長さを長くして、高さを高くすることも可能であ
り、この場合、高さ調整部材31の使用数量を少なくし
て、コスト低減を図ることができる。
【0040】なおまた、上記の例では、コーナーパネル
材32同士の隙間の全長にわたってストレートパネル材
33を設けたが、このストレートパネル材33は、コー
ナーパネル材32同士の隙間の全長に設ける必要はな
い。つまり、このストレートパネル材33を複数に分割
し、隣り同士それぞれ隙間をあけて配設しても良い。こ
の場合、例えば、このストレートパネル材33上にフロ
ーリング材5の端部が配置された際に、このフローリン
グ材5に歪み等の支障がない程度(数cm)の隙間とす
れば良い。
【0041】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明の床構造
によれば、下記の効果を得ることができる。請求項1記
載の床構造によれば、建築物のスラブ面に、複数の床ユ
ニットを配設し、これら床ユニットの周囲に、蓋パネル
を係止させて配設して床下地を構成し、その上面に床材
を敷設することにより、極めて容易に、スラブの上面に
床を構築することができる。また、蓋パネルの係止位置
を変更することにより、部屋の種類の変更に伴う床材の
厚さの変更に対応して、極めて容易に、床下地の高さを
調整することができる。つまり、将来の居住水準に対応
させて、例えば、全体が洋室であった部屋の一部に、畳
を敷設した和室を構築する際に、これら洋室の床面と和
室の床面とを面一として各部屋間の段差をなくすことが
できる。これにより、永住指向型のバリアフリーに対応
した住宅とすることができる。
【0042】請求項2記載の床構造によれば、パネル部
の係止板と台板との段部に、取り付けパネル材を取り付
け、この取り付けパネル材の上部に平パネル材を取り付
けることにより、極めて容易に、係止板と台板との段部
よりも上方位置に、蓋パネルが係止可能な上方段部を形
成することができる。そして、この上方段部に蓋パネル
を係止させることにより、床下地の上面位置を上方へ変
更することができる。つまり、床材の厚さに応じて、床
下地の高さを全体的にあるいは部分的に変更することが
できる。
【0043】請求項3記載の床構造によれば、係止板と
台板との段部に蓋パネルを係止させた床下地と、取り付
けパネル材と平パネル材との上方段部に蓋パネルを係止
させた床下地とに、それぞれ厚さの異なる床材を敷設す
ることにより、異なる厚さの床材、つまり、フローリン
グ材及び畳を敷設して、それぞれの上面を面一として段
差をなくすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態の床構造を説明する床が
構築された部屋の平面図である。
【図2】 本発明の実施の形態の床構造を説明する床が
構築された部屋の側断面図である。
【図3】 本発明の実施の形態の床構造を説明する床が
構築された部屋の一部の側断面図である。
【図4】 本発明の実施の形態の床構造を構成する床ユ
ニットの構成及び構造を説明する床ユニットの平面図で
ある。
【図5】 本発明の実施の形態の床構造を構成する床ユ
ニットの構成及び構造を説明する床ユニットの側面図で
ある。
【図6】 本発明の実施の形態の床構造を構成する床ユ
ニットの構成及び構造を説明する床ユニットの裏面図で
ある。
【図7】 本発明の実施の形態の床構造を構成する床ユ
ニットの構成及び構造を説明する床ユニットの一部の断
面図である。
【図8】 本発明の実施の形態の床構造によって構築さ
れる部屋の概略斜視図である。
【図9】 本発明の実施の形態の床構造を構成する床ユ
ニットに取り付けられる高さ調整部材を説明する分解斜
視図である。
【図10】 本発明の実施の形態の床構造を説明する床
が構築された部屋の一部の側断面図である。
【図11】 本発明の実施の形態の床構造を説明する床
が構築された部屋の一部の側断面図である。
【図12】 本発明の実施の形態の床構造を説明する床
が構築された部屋の一部の側断面図である。
【符号の説明】
1 床 2 床ユニット 2a パネル部 2b 段部 2c 上方段部 3 蓋パネル 4、4′ 床下地 5 フローリング材(床材) 11 係止板 12 台板 13 支持脚 25 畳(床材) 32 コーナーパネル材(取り付けパネル材) 33 ストレートパネル材(取り付けパネル材) 34 平パネル材 S スラブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 八木 信二郎 東京都品川区大井一丁目23番3号 フクビ 化学工業株式会社東京支店内 (72)発明者 細野 俊彦 東京都品川区大井一丁目23番3号 フクビ 化学工業株式会社東京支店内 (72)発明者 須藤 拓 東京都中央区日本橋本町4−12−20 佐藤 工業株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建築物のスラブ面に敷設される床構造で
    あって、 複数の支持脚を有する複数の床ユニットと、該床ユニッ
    トの周囲に配設されて、前記床ユニット同士の間に架け
    渡される蓋パネルとから構成された床下地に、床材が敷
    設されてなり、 前記床ユニットは、前記支持脚が連結されたパネル部を
    有し、このパネル部に前記蓋パネルが係止されて支持さ
    れてなり、 前記パネル部への前記蓋パネルの係止位置が高さ方向へ
    変更可能とされていることを特徴とする床構造。
  2. 【請求項2】 前記パネル部は、前記蓋パネルが載置さ
    れる係止板と、該係止板の上面側に設けられた台板とを
    有し、これら係止板と台板とによって前記蓋パネルが係
    止可能な段部が形成されてなり、 該段部には、取り付けパネル材が取り付け可能とされ、
    該取り付けパネル材の上部には、平パネル材が取り付け
    可能とされ、これら取り付けパネル材と平パネル材とを
    取り付けることにより、これら取り付けパネル材と平パ
    ネル材とによって前記段部の上方位置にて前記蓋パネル
    が係止される上方段部が形成されることを特徴とする請
    求項1記載の床構造。
  3. 【請求項3】 前記パネル部の段部に前記蓋パネルを係
    止させた床下地と、前記パネル部に前記取り付けパネル
    材と前記平パネル材とを取り付けることにより形成され
    た上方段部に前記蓋パネルを係止させた床下地とを有
    し、これら床下地にそれぞれ厚さの異なる床材が敷設さ
    れて、高さ位置が面一とされていることを特徴とする請
    求項2記載の床構造。
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