JP2000154278A - 樹脂ブレンド溶液および光拡散フィルム - Google Patents

樹脂ブレンド溶液および光拡散フィルム

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JP2000154278A
JP2000154278A JP32856298A JP32856298A JP2000154278A JP 2000154278 A JP2000154278 A JP 2000154278A JP 32856298 A JP32856298 A JP 32856298A JP 32856298 A JP32856298 A JP 32856298A JP 2000154278 A JP2000154278 A JP 2000154278A
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JP
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resin
solution
cellulose acetate
cellulose
glucan derivative
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JP32856298A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Takemoto
博之 武本
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Daicel Corp
Original Assignee
Daicel Chemical Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ミクロンメータのオーダーでサイズが均一で
あり、かつ経時的にも安定した島構造を有する相分離溶
液を得る。 【解決手段】 (a)セルロースアセテート樹脂と、
(b)下記式 【化1】 (式中、Rは水素原子又は有機基を示す)で表される置
換基を有し、かつ前記樹脂(a) 以外の1,4−グルカン
誘導体樹脂とを、(c)前記樹脂(a)(b)のいずれも可溶
であるがお互いに相溶させない溶剤に溶解し、前記樹脂
(a) 溶液中に、島成分である上記樹脂(b) 溶液が分散し
た非相溶の樹脂ブレンド溶液を得る。総樹脂量(固形
分)に対する1,4−グルカン誘導体樹脂の割合は0.
1〜20重量%である。樹脂ブレンド溶液を流延するこ
とにより光拡散フィルム又はシートを得ることができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ビーズ製造や散乱
シート、複合繊維などの製造に適した非相溶の樹脂ブレ
ンド溶液、このブレンド溶液を用いた光拡散フィルム又
はシートとその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ミクロンオーダーでサイズが均一な島構
造を有する高分子相分離溶液は、粒度の均一な微粒子の
製造や光拡散フィルム、ブレンド繊維など種々の用途に
有効であり、機能材料の前駆体として非常に可能性が高
い。しかし、直接、高分子微粒子を添加することなく、
このような相分離溶液を容易に製造する方法は未だ見出
されていない。
【0003】球状の島構造を有する高分子相分離溶液の
製造方法の一つとして、お互いに非相溶である海成分樹
脂と島成分樹脂を、その両方とも溶解するがお互いの成
分を相溶させない溶剤に溶解して、混合することによ
り、液−液相分離を起こす方法が提案されている。しか
し、一般に、このような溶液において島成分のサイズは
均一ではなく、さらに、時間とともに島成分同士が融合
するため、サイズは経時的に不安定である。島成分のサ
イズを経時的に安定化するため、相溶化剤を添加するこ
とが考えられるものの、この場合、島成分のサイズはサ
ブミクロン以下に微小化してしまうため、ミクロンメー
タ(μm)以上での安定化には適していない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、ミクロンメータのオーダーでサイズが均一であり、
かつ経時的にも安定した島構造(球状の島構造など)を
有する相分離溶液を提供することにある。
【0005】本発明の他の目的は、ミクロンメータのオ
ーダーで島成分ポリマーが均一に分散した光拡散フイル
ム又はシートとその製造方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は、前記目的を
達成するため鋭意検討の結果、それぞれ主成分と副成分
として、セルロースアセテート樹脂と特定の1,4−グ
ルカン誘導体樹脂とを、いずれをも可溶せしめるがお互
いに相溶させない溶剤にて溶解すると、相分離により、
海成分であるセルロースアセテート溶液中に島成分であ
る上記1,4−グルカン誘導体溶液がミクロンメータ
(μm)の均一なサイズで分散し、かつ島成分のサイズ
が経時的に安定していることを見出し、本発明を完成す
るに至った。さらに、本発明者は、この樹脂ブレンド溶
液を流延し乾燥することにより、光学特性の良好な光拡
散フィルムが得られることを見出し、本発明を完成する
に至った。
【0007】すなわち、本発明の樹脂ブレンド溶液(樹
脂混合液)は、(a)セルロースアセテート樹脂、
(b)下記式
【0008】
【化3】
【0009】(式中、Rは水素原子又は有機基を示す)
で表される少なくとも1つの置換基を有し、かつセルロ
ースアセテート樹脂以外の1,4−グルカン誘導体樹
脂、および(c)前記セルロースアセテート樹脂及び
1,4−グルカン誘導体樹脂が可溶な溶剤を含む非相溶
の樹脂ブレンド溶液であって、総樹脂量(固形分)に対
する1,4−グルカン誘導体樹脂の割合が0.1〜20
重量%である。樹脂ブレンド溶液は、通常、海成分ポリ
マーとしてのセルロースアセテート樹脂と、島成分ポリ
マーとしての1,4−グルカン誘導体樹脂とを含み、前
記溶剤は、セルロースアセテート樹脂と1,4−グルカ
ン誘導体樹脂とを互いに相溶させない溶剤である。
【0010】本発明には、前記樹脂ブレンド溶液を流延
する光拡散性フィルム又はシートの製造方法、(a)海
成分ポリマーがセルロースアセテート樹脂であり、
(b)島成分ポリマーが前記1,4−グルカン誘導体樹
脂であり、かつ総樹脂量(固形分)に対する1,4−グ
ルカン誘導体樹脂の割合が0.1〜20重量%である光
拡散性フィルム又はシートも含まれる。
【0011】
【発明の実施の形態】[セルロースアセテート樹脂]
(a)海成分ポリマーとして用いるセルロースアセテー
ト樹脂としては、平均置換度が1〜3程度の種々のセル
ロースアセテート、例えば、セルロースモノアセテー
ト、セルロースジアセテート、セルローストリアセテー
トが例示できる。セルロースアセテート樹脂の平均置換
度は、特に限定はしないが、溶剤への溶解性や、成型品
の物性を考慮して、2〜3(例えば、2.2〜3)、好
ましくは2.4〜2.95(例えば、2.5〜2.9
5)、さらに好ましくは2.7〜2.95程度である。
平均置換度が2.7以上のセルローストリアセテート樹
脂は、透明性、シート強度、耐水性に優れることから特
に好ましい。なお、平均置換度が2.95を越えると溶
剤への溶解性が著しく低下しやすい。
【0012】セルロースアセテート樹脂の平均重合度
(数平均重合度)は、特に制限されず、例えば、100
〜400、好ましくは150〜350(例えば、200
〜350)程度である。数平均重合度が400を越える
と、溶液が著しく高粘度化し、また、溶解性が著しく低
下するために好ましくなく、逆に、例えば、数平均重合
度が100未満であると島成分のサイズを経時的に安定
化させるのが困難となる場合がある。
【0013】セルロースアセテート樹脂は単独で又は二
種以上組合せて使用できる。 [1,4−グルカン誘導体樹脂]本発明では、前記
(a)セルロースアセテート樹脂と、(b)島成分ポリ
マーとして、下記式で表される少なくとも1つの置換基
を有し、かつセルロースアセテート樹脂以外の1,4−
グルカン誘導体樹脂とを組合せて用いる。
【0014】
【化4】
【0015】(式中、Rは水素原子又は有機基を示す) 前記有機基は特に制限されず任意の置換基が採用でき
る。有機基の具体例としては、例えば、アルキル基[ア
ルキル基(例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプ
ロピル、ブチル、t−ブチル、ペンチル、ヘキシル基な
どのC1-10アルキル基)、置換アルキル基(例えば、ヒ
ドロキシメチル、ヒドロキシエチル、ヒドロキシプロピ
ル基などのヒドロキシアルキル基、クロロメチル、ジク
ロロメチル、トリクロロメチル、トリフルオロメチル、
クロロエチル、ジクロロエチル基などのハロアルキル基
など)]、シクロアルキル基(シクロブチル、シクロペ
ンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオク
チルなどのC3-10シクロアルキル基、ハロゲン原子、ア
ルキル基などが置換した置換シクロアルキル基など)、
アリール基[(フェニル、ナフチル基などのC6-12アリ
ール基、置換アリール基(メチルフェニル、エチルフェ
ニル、ジメチルフェニル、ジエチルフェニルなどのアル
キル置換アリール基、クロロフェニル、ジクロロフェニ
ル基などのハロゲン置換アリール基など)]、アラルキ
ル基(ベンジル、フェネチル基などのC 6-12アリール−
1-4 アルキル基)、シアノアルキル基(シアノエチル
基など)などが例示できる。1,4- グルカン樹脂(セ
ルロースアセテート樹脂を含む)には、異なる種類の置
換基が置換していてもよい。
【0016】グルカン樹脂としては、グルコースで構成
された種々の多糖類、例えば、セルロース、デンプン、
グリコーゲン、ラミナラン、リケニン、デキストラン、
ニゲランなどが含まれる。
【0017】式(a)で表される置換基を有する1,4
−グルカン誘導体樹脂としては、例えば、セルロースベ
ンゾエート、セルロース4−メチルベンゾエート、セル
ロースアセテートプロピオネート、セルロースアセテー
トブチレートなどのセルロースエステル類(酢酸との混
合エステルであってもよい)が挙げられる。式(b)で
表される置換基を有する1,4−グルカン誘導体樹脂と
しては、例えば、セルロースフェニルカルバメート、セ
ルロース4−クロロフェニルカルバメート、セルロース
−4−メチルフェニルカルバメート、セルロース−3,
5−ジメチルフェニルカルバメート、アミロース3,5
−ジメチルフェニルカルバメート、アミロースメチルベ
ンジルフェニルカルバメートなどのセルロースカルバメ
ート類やアセチルセルロースカルバメート類が挙げられ
る。式(c)で表される置換基を有する1,4−グルカ
ン誘導体樹脂としては、例えば、シアノエチルセルロー
ス、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピル
セルロース、エチルセルロース、メチルセルロースなど
のセルロースエーテル類やアセチルアルキルセルロース
類が挙げられる。
【0018】1,4−グルカン誘導体樹脂において、前
記有機基の平均置換度は0.1〜3、好ましくは0.5
〜2.5程度の広い範囲から適当に選択できる。1,4
−グルカン誘導体樹脂の重合度(数平均重合度)は、特
に制限されず、例えば、30〜400、好ましくは50
〜350(例えば、50〜300)程度であってもよ
い。
【0019】これらの1,4−グルカン誘導体樹脂は単
独で又は二種以上組合せて使用できる。 [樹脂のブレンド比]本発明の樹脂ブレンド溶液におい
て、樹脂中の上記1,4−グルカン誘導体樹脂の割合
は、海島構造を形成可能な範囲から選択でき、例えば、
固形分換算で、0.1〜20重量%(例えば、0.2〜
20 重量%、好ましくは0.5〜10重量%、さらに好
ましくは1〜8重量%)程度であり、通常、1〜10重
量%程度である。上記割合が0.1重量%未満であると
島成分の存在が実質なくなり、逆に、25.0重量%を
越えると島成分のサイズが経時的に安定化しなくなる。
【0020】[溶剤]溶剤としては、前記セルロースア
セテート樹脂及び1,4−グルカン誘導体樹脂のいずれ
かをも可溶であって、これらの樹脂をお互いに相溶させ
ない溶剤であれば、いずれの溶剤も使用でき、特に限定
されない。例えば、溶液を用いて成型品を製造する場合
は、溶媒を蒸発せしめて除去するためには低沸点の溶媒
が好ましい。このような溶剤としては、例えば、ハロゲ
ン化炭化水素(塩化メチレン、クロロホルム、四塩化炭
素、塩化エチレンなど)、エステル類(蟻酸メチル、酢
酸メチル、酢酸エチルなど)、ケトン類(アセトン、メ
チルエチルケトンなど)、芳香族炭化水素類(トルエン
など)、アルコール類(メタノール、エタノール、イソ
プロパノール、ブタノールなど)、セロソルブ類(メチ
ルセロソルブ、エチルセロソルブ、ブチルセロソルブな
ど)、これらの混合溶媒(塩化メチレン/アルコールな
ど)などが挙げられる。
【0021】[溶液の樹脂濃度]本発明の樹脂ブレンド溶
液における総樹脂濃度は、例えば、2〜30重量%(例
えば、3〜25重量%)程度である。総樹脂濃度が2重
量%未満であったり、30重量%を越えると、島成分の
サイズが経時的に不安定化しやすい。溶液の取扱い性と
島成分のサイズの安定性を考慮した場合、さらに好まし
い樹脂濃度は、例えば、5〜20重量%程度である。
【0022】[相分離溶液の調製方法]本発明の樹脂ブレ
ンド溶液の製造方法は、上記セルロースアセテート樹脂
及び上記1,4−グルカン誘導体樹脂を、上記溶剤中に
投入して溶解又は混合する方法でもよく、一方の樹脂溶
液に他方の樹脂を混合する方法(すなわち、上記セルロ
ースアセテート樹脂を予め溶剤に溶解させた溶液に、上
記1,4−グルカン誘導体樹脂とを投入して混合するこ
とにより逐次溶解する方法、逆に、上記1,4−グルカ
ン誘導体樹脂を予め上記溶剤に溶解させた溶液に、上記
セルロースアセテート樹脂を投入して混合することによ
り逐次溶解する方法)でもよい。また、上記セルロース
アセテート樹脂および上記1,4−グルカン誘導体樹脂
を別個に上記溶剤に溶解し、得られたそれぞれの溶液を
混合する方法でもよい。
【0023】[相分離構造]このようにして得た本発明の
樹脂ブレンド溶液において、相分離による上記1,4−
グルカン誘導体樹脂由来の島成分の直径サイズは、ミク
ロンメータ(μm)のオーダーでほぼ均一であり、かつ
その平均値(平均径)は、前記の溶解方法にさえほとん
ど依存せず、むしろ、用いた1,4−グルカン誘導体樹
脂と溶剤の種類の組み合わせに応じて変化するようであ
る。例えば、上記平均値は1〜20μmの範囲内の任意
の大きさである。
【0024】本発明の樹脂ブレンド溶液において、島成
分のサイズがほぼ均一でかつ経時的に安定である原因に
ついては明確ではないものの、本発明の樹脂ブレンド溶
液に用いられる樹脂成分の分子構造がお互いに類似して
いることから、島成分と海成分との界面が分散安定性に
寄与しているものと考えられる。
【0025】本発明の樹脂ブレンド溶液は、粒度のそろ
った微粒子の製造に適している他,複合繊維や光拡散フ
ィルムの前駆体としても有用である。さらに、本発明の
樹脂ブレンド溶液における相分離構造の海成分はセルロ
ースアセテート樹脂溶液であることから、本発明の樹脂
ブレンド溶液をキャストすることによって,容易に高透
過率のフィルムを得ることができる。さらに、本発明の
樹脂ブレンド溶液における相分離構造の島成分は光散乱
体として適度なサイズであることから、屈折率がセルロ
ースアセテート樹脂の屈折率と0.02以上異なるよう
な1,4−グルカン誘導体樹脂を島成分樹脂として用い
た場合、特に,高透過率性能が要求される光拡散フィル
ム又はシート、例えば、反射型液晶表示装置の光拡散フ
ィルムなどとして有用である。
【0026】そのため、本発明の製造方法では、前記樹
脂ブレンド溶液を流延することにより、光拡散性フィル
ム又はシートを製造する。流延成形法は慣用の方法、例
えば、金属などの支持体(シート状又はドラム状などで
あってもよい)に前記樹脂ブレンド溶液を塗布し、溶媒
の少なくとも一部を除去し、支持体から塗膜を剥離し、
乾燥することにより行うことができる。さらに、スピン
コーティング法を利用して、塗布し、上記と同様にし
て、薄膜を得てもよい。
【0027】このようにして得られた成形体(フィルム
又はシート)は、セルロースアセテート樹脂中に1,4
−グルカン誘導体樹脂が島成分樹脂として分散したモル
ホロジーを有しているようであり、フィルム又はシート
の厚みは、用途に応じて選択でき、例えば、0.1〜1
000μm、好ましくは1〜500μm程度の範囲から
選択でき、通常、5〜500μm(特に10〜500μ
m)程度である。
【0028】なお、樹脂ブレンド溶液や成形体は、種々
の添加剤、例えば、安定化剤(酸化防止剤、紫外線吸収
剤、熱安定剤など)、可塑剤、着色剤(染料や顔料)、
難燃剤、帯電防止剤などを含有していてもよい。
【0029】
【発明の効果】本発明では、セルロースアセテート樹脂
と1,4- グルカン誘導体樹脂とを組合せているので、
ミクロンメータのオーダーでサイズが均一であり、かつ
経時的にも安定した島構造(球状の島構造など)を有す
る相分離溶液を得ることができる。この相分離溶液は、
ミクロンメータのオーダーで島成分ポリマーが均一に分
散した光拡散フイルム又はシートを得る上で有用であ
る。
【0030】
【実施例】実施例1 平均置換度2.86、平均重合度300のセルロースア
セテート樹脂51重量部をジクロロメタン/メタノール
(9/1、重量比)249重量部に溶解せしめ,溶液A
を調製した。平均重合度が70のセルロースベンゾエー
ト樹脂1重量部を同じくジクロロメタン/メタノール
(9/1、重量比)4重量部に溶解せしめ,溶液Bを調
製した。得られた溶液A、Bともに透明な溶液であっ
た。続いて,溶液Aに溶液Bを全量投入し、室温下で1
2時間、2rpmの速度で回転混合した。こうして調製
した樹脂ブレンド溶液は白濁しており、この溶液をスラ
イドガラスとカバーガラスの間に挟んで顕微鏡観察した
ところ,液−液相分離による海−島構造が形成されてい
ることが分かり、かつ、セルロースベンゾエ―ト樹脂溶
液由来である島の平均直径サイズが2μmであり、CV
値は31%であった。
【0031】なお、CV値とは、粒子径分布の広さの指
標となる値であり、個々の分散粒子i の直径Xi と、n
個の分散粒子の平均径Xm とに基づいて、下記式により
算出できる。なお、式中、Sは偏差二乗和、S/nは分
散である。
【0032】CV値=[S/n]/Xm S=Σi=1 n (Xi −Xm )2 実施例2 島成分樹脂として平均重合度が70のセルロースフェニ
ルカルバメート樹脂1重量部を用いた他は実施例1と同
様にして樹脂ブレンド溶液を調製した。溶液は白濁して
おり、この溶液をスライドガラスとカバーガラスの間に
挟んで顕微鏡観察したところ、液−液相分離による海−
島構造が形成されていることが分かり、かつ、セルロー
スフェニルカルバメート樹脂溶液由来である島の平均直
径サイズが2μmであり、CV値は110%であった。
【0033】実施例3 島成分樹脂として平均重合度が200のセルロース3,
5−ジメチルフェニルカルバメート樹脂1重量部を用い
た他は実施例1と同様にして樹脂ブレンド溶液を調製し
た。溶液は白濁しており、この溶液をスライドガラスと
カバーガラスの間に挟んで顕微鏡観察したところ、液−
液相分離による海−島構造が形成されていることが分か
り、かつ、セルロース3,5−ジメチルフェニルカルバ
メート樹脂溶液由来である島の平均直径サイズが4μm
であり、CV値は100%であった。
【0034】実施例4 島成分樹脂として平均重合度が200のセルロース4−
クロロフェニルカルバメート樹脂1重量部を用いた他は
実施例1と同様にして樹脂ブレンド溶液を調製した。溶
液は白濁しており、この溶液をスライドガラスとカバー
ガラスの間に挟んで顕微鏡観察したところ、液−液相分
離による海−島構造が形成されていることが分かり、か
つ、セルロース4−クロロフェニルカルバメート樹脂溶
液由来である島の平均直径サイズが2μmであり、CV
値は61%であった。
【0035】実施例5 島成分樹脂として平均重合度が200のセルロース4−
メチルフェニルカルバメート樹脂1重量部を用いた他は
実施例1と同様にして樹脂ブレンド溶液を調製した。溶
液は白濁しており、この溶液をスライドガラスとカバー
ガラスの間に挟んで顕微鏡観察したところ、液−液相分
離による海−島構造が形成されていることが分かり、か
つ、セルロース4−メチルフェニルカルバメート樹脂溶
液由来である島の平均直径サイズが4μmであり、CV
値は86%であった。
【0036】実施例6 島成分樹脂として平均重合度が200のセルロース4−
メチルベンゾエート樹脂1重量部を用いた他は実施例1
と同様にして樹脂ブレンド溶液を調製した。溶液は白濁
しており、この溶液をスライドガラスとカバーガラスの
間に挟んで顕微鏡観察したところ、液−液相分離による
海−島構造が形成されていることが分かり、かつ、セル
ロース4−メチルベンゾエート樹脂溶液由来である島の
平均直径サイズが2μmであり、CV値は80%であっ
た。
【0037】実施例7 島成分樹脂として平均重合度が180のアミロースメチ
ルベンジルフェニルカルバメート樹脂1重量部を用いた
他は実施例1と同様にして樹脂ブレンド溶液を調製し
た。溶液は白濁しており、この溶液をスライドガラスと
カバーガラスの間に挟んで顕微鏡観察したところ、液−
液相分離による海−島構造が形成されていることが分か
り、かつ、アミロースメチルベンジルフェニルカルバメ
ート樹脂溶液由来である島の平均直径サイズが2μmで
あり、CV値は26%であった。
【0038】実施例8 島成分樹脂として平均重合度が約200のシアノエチル
セルロース樹脂1重量部を用いた他は実施例1と同様に
して樹脂ブレンド溶液を調製した。溶液は白濁してお
り、この溶液をスライドガラスとカバーガラスの間に挟
んで顕微鏡観察したところ、液−液相分離による海−島
構造が形成されていることが分かり、かつ、シアノエチ
ルセルロース樹脂溶液由来である島の平均直径サイズが
3μmであり、CV値は38%であった。
【0039】実施例9 島成分樹脂としてヒドロキシプロピルセルロース樹脂1
重量部を用いた他は実施例1と同様にして樹脂ブレンド
溶液を調製した。溶液は白濁しており、この溶液をスラ
イドガラスとカバーガラスの間に挟んで顕微鏡観察した
ところ、液−液相分離による海−島構造が形成されてい
ることが分かり、かつ、ヒドロキシプロピルセルロース
樹脂溶液由来である島の平均直径サイズが3μmであ
り、CV値は82%であった。
【0040】実施例10 島成分樹脂としてトルエン/エタノール(8/2、重量
比)による5重量%溶液の粘度が4cpsのエチルセル
ロース樹脂3重量部を用いた他は実施例1と同様にして
樹脂ブレンド溶液を調製した。溶液は白濁しており、こ
の溶液をスライドガラスとカバーガラスの間に挟んで顕
微鏡観察したところ、液−液相分離による海−島構造が
形成されていることが分かり、かつ、エチルセルロース
樹脂溶液由来である島の平均直径サイズが12μmであ
り、CV値は120%であった。
【0041】比較例1 島成分樹脂として分子量15000のポリカーボネート
樹脂1重量部を用いた他は実施例1と同様にして樹脂ブ
レンド溶液を調製した。溶液は白濁しており、この溶液
をスライドガラスとカバーガラスの間に挟んで顕微鏡観
察したところ、液−液相分離による海−島構造が形成さ
れていることが分かった。しかし、ポリカーボネート樹
脂溶液由来である島の平均直径サイズは19μmであ
り、CV値は811%であった。なお、溶液の上におい
ているカバーガラスを軽く横にずらしたところ、ずらし
た方向に島が大きく伸び、やがて小さくちぎれていった
ことから、ポリカーボネート樹脂溶液由来である島の平
均直径サイズは外部からの応力に対して非常に不安定で
ある。
【0042】実施例1〜10および比較例1の結果を表
1に示す。
【0043】
【表1】
【0044】表1から明らかなように、比較例に比べて
実施例の樹脂ブレンド溶液は、相分離による島のサイズ
がよく揃っている。 実施例11 実施例5にて得られた樹脂ブレンド溶液を60℃まで加
熱し、8時間保持したところ、セルロース4−メチルフ
ェニルカルバメート樹脂溶液由来である島の平均直径サ
イズは4μmのままであり、かつ、CV値もほぼ変化な
かった。
【0045】実施例12 実施例5にて得られた樹脂ブレンド溶液を−70℃で、
2時間保持したところ、セルロース4−メチルフェニル
カルバメート樹脂溶液由来である島の平均直径サイズは
4μmのままであり、かつ、CV値もほぼ変化なかっ
た。
【0046】このように、本発明の樹脂ブレンド溶液は
温度に対しても安定である。 実施例13 平均置換度2.65、平均重合度300のセルロースア
セテート51重量部を酢酸メチル/エタノール(80/
20、重量比)249重量部に溶解せしめ、溶液Aを調
製した。平均重合度70のセルロースフェニルカルバメ
ート樹脂1重量部を同じく酢酸メチル/エタノール(8
0/20、重量比)4重量部に溶解せしめ、溶液Bを調
製した。こうして得られた溶液A、Bともに透明な溶液
であった。続いて、溶液Aに溶液Bを全量投入し、室温
下で12時間、2rpmの速度で回転混合した。こうし
て調製した樹脂ブレンド溶液は白濁しており、この溶液
をスライドガラスとカバーガラスの間に挟んで顕微鏡観
察したところ、液−液相分離による海−島構造が形成さ
れていることが分かり、かつ、セルロースフェニルカル
バメート樹脂溶液由来である島の平均直径サイズが1μ
mであり、CV値は25%であった。
【0047】実施例14 島成分樹脂としてセルロース4−クロロフェニルカルバ
メート樹脂1重量部を用いた他は実施例13と同様にし
て樹脂ブレンド溶液を調製した。溶液は白濁しており、
この溶液をスライドガラスとカバーガラスの間に挟んで
顕微鏡観察したところ、液−液相分離による海−島構造
が形成されていることが分かり、かつ、セルロース4−
クロロフェニルカルバメート樹脂溶液由来である島の平
均直径サイズが2μmであり、CV値は100%であっ
た。
【0048】実施例15 島成分樹脂として平均重合度が200のセルロース4−
メチルフェニルカルバメート1重量部を用いた他は実施
例13と同様にして樹脂ブレンド溶液を調製した。溶液
は白濁しており、この溶液をスライドガラスとカバーガ
ラスの間に挟んで顕微鏡観察したところ、液−液相分離
による海−島構造が形成されていることが分かり、か
つ、セルロース4−メチルフェニルカルバメート樹脂溶
液由来である島の平均直径サイズが4μmであり、CV
値は25%であった。
【0049】実施例16 溶剤を酢酸メチルとした他は実施例15と同様にして樹
脂ブレンド溶液を調製した。溶液は白濁しており、この
溶液をスライドガラスとカバーガラスの間に挟んで顕微
鏡観察したところ、液−液相分離による海−島構造が形
成されていることが分かり、かつ、セルロース4−メチ
ルフェニルカルバメート樹脂溶液由来である島の平均直
径サイズが3μmであり、CV値は40%であった。
【0050】実施例17 溶剤を塩化メチレンとした他は実施例5と同様にして樹
脂ブレンド溶液を調製した。溶液は白濁しており、この
溶液をスライドガラスとカバーガラスの間に挟んで顕微
鏡観察したところ、液−液相分離による海−島構造が形
成されていることが分かり、かつ、セルロース4−メチ
ルフェニルカルバメート樹脂溶液由来である島の平均直
径サイズが2μmであり、CV値は41%であった。
【0051】実施例18 島成分の樹脂として平均重合度が180のアミロース
3,5−ジメチルフェニルカルバメート樹脂を用いた他
は実施例16と同様にして樹脂ブレンド溶液を調製し
た。溶液は白濁しており、この溶液をスライドガラスと
カバーガラスの間に挟んで顕微鏡観察したところ、液−
液相分離による海−島構造が形成されていることが分か
り、かつ、セルロース3,5−ジメチルフェニルカルバ
メート樹脂溶液由来である島の平均直径サイズが5μm
であり、CV値は81%であった。
【0052】実施例19 島成分樹脂として平均重合度が180のアミロース3,
5−ジメチルフェニルカルバメート樹脂を用いた他は実
施例17と同様にして樹脂ブレンド溶液を調製した。溶
液は白濁しており、この溶液をスライドガラスとカバー
ガラスの間に挟んで顕微鏡観察したところ、相分離/海
島構造が形成されていることが分かり、かつ、セルロー
ス3,5−ジメチルフェニルカルバメート樹脂溶液由来
である島の平均直径サイズが2μmであり、CV値は9
0%であった。
【0053】実施例13〜19の結果を表2に示す。
【0054】
【表2】
【0055】表2から明らかなように、本発明の樹脂ブ
レンド溶液に用いる溶剤は、セルロースアセテート樹脂
およびセルロースアセテート以外の1,4−グルカン誘
導体樹脂のいずれをも可溶せしめるが、お互いには相溶
させない溶剤であれば特に限定はされない。
【0056】実施例20 平均重合度が200のセルロース4−メチルフェニルカ
ルバメート樹脂1重量部をジクロロメタン/メタノール
(9/1、重量比)289重量部に溶解せしめ、溶液を
調製した。こうして得られた溶液に、平均置換度2.8
6、平均重合度300のセルロースアセテート樹脂51
重量部を全量投入し、室温下で12時間2rpmの速度
で回転混合した。こうして調製した樹脂ブレンド溶液は
白濁しており、この溶液をスライドガラスとカバーガラ
スの間に挟んで顕微鏡観察したところ、相分離による海
島準構造が形成されていることが分かり、かつ、セルロ
ース4−メチルフェニルカルバメート樹脂溶液由来であ
る島の平均直径サイズが4μmであり、CV値は90%
であった。
【0057】実施例21 平均置換度2.86、平均重合度300のセルロースア
セテート樹脂51重量部をジクロロメタン/メタノール
(9/1、重量比)289重量部に溶解せしめ、溶液を
調製した。こうして得られた溶液に、平均重合度が20
0のセルロース4−メチルフェニルカルバメート樹脂1
重量部を全量投入し、室温下で12時間2rpmの速度
で回転混合した。こうして調製した樹脂ブレンド溶液は
白濁しており、この溶液をスライドガラスとカバーガラ
スの間に挟んで顕微鏡観察したところ、相分離による海
島構造が形成されていることが分かり、かつ、セルロー
スペンゾェート樹脂溶液由来である島の平均直径サイズ
が4μmであり、CV値は75%であった。
【0058】実施例20および実施例21の樹脂ブレン
ド溶液は、実施例5と同一組成であるが、製造方法が異
なっている。にもかかわらず、実施例5、20および2
1の樹脂ブレンド溶液における島のそれぞれのサイズお
よび分布はほぼ同じであることから、本発明の樹脂ブレ
ンド溶液の製造方法は特定の方法に限定されない。
【0059】実施例22〜42 実施例1〜21の樹脂ブレンド溶液を室温にて2週間放
置した後、これらの溶液をスライドガラスとカバーガラ
スの間に挟んで顕微鏡観察したところ、相分離による島
成分の平均直径サイズは2週間前と変化していなかっ
た。このことから、本発明の樹脂ブレンド溶液における
相分離による海島の構造は経時的に安定である。
【0060】実施例43 セルロース4−メチルフェニルカルバメート樹脂を0.
75重量部とした他は実施例20と同様にして樹脂ブレ
ンド溶液を得た。この樹脂ブレンド溶液をガラス板上に
流延し、室温にて1時間乾燥後、100℃にて2時間乾
燥することにより、厚さ80μmのフィルムを得た。フ
ィルムの断面を顕微鏡観察したところ、セルロース4−
メチルフェニルカルバメート樹脂由来の島の形状は、沿
面方向の平均直径サイズ5μm、フィルム厚さ方向の直
径サイズ2μmの円盤状であった。このフィルムは白く
濁っており、全光線透過率、ヘイズを測定したところ、
それぞれ93.1%、64.3%であった。
【0061】実施例44 セルロース4−メチルフェニルカルバメート樹脂を0.
5重量部とした他は実施例20と同様にして樹脂ブレン
ド溶液を得た。この樹脂ブレンド溶液をガラス板上に流
延し、室温にて1時間乾燥後、100℃にて2時間乾燥
することにより、厚さ80μmのフィルムを得た。フィ
ルムの断面を顕微鏡観察したところ、セルロース4−メ
チルフェニルカルバメート樹脂由来の島の形状は、実施
例43と同様で円盤状であった。フィルムは白く濁って
おり、全光線透過率、ヘイズを測定したところ、それぞ
れ92.8%、47.9%であった。
【0062】実施例45 セルロース4−メチルフェニルカルバメート樹脂を0.
25重量部とした他は実施例20と同様にして樹脂ブレ
ンド溶液を得た。この樹脂ブレンド溶液をガラス板上に
流延し、室温にて1時間乾燥後、100℃にて2時間乾
燥することにより、厚さ80μmのフィルムを得た。フ
ィルムの断面を顕微鏡観察したところ、セルロース4−
メチルフェニルカルバメート樹脂由来の島の形状は、実
施例43と同様で円盤状であった。フィルムは白く濁っ
ており、全光線透過率、ヘイズを測定したところ、それ
ぞれ93.5%、25.6%であった。
【0063】実施例43〜45の結果を表3に示す。
【0064】
【表3】
【0065】表3から明らかなように、本発明の樹脂ブ
レンド溶液から製造したフィルムは、フィルムの厚さ方
向の直径サイズが小さいことを特徴とする円盤状の島構
造を有しており、さらに、高透過率光拡散板として遜色
のない光学特性を有している。
【0066】実施例46〜47、比較例2〜4 島成分樹脂としてトルエン/エタノール(8/2、重量
比)による5重量%溶液の粘度が4cpsのエチルセル
ロース樹脂を用いて、海成分樹脂であるセルロースアセ
テート樹脂との混合比をそれぞれ表4に示す割合とした
他は、実施例10と同様にして樹脂ブレンド溶液を調製
した。溶液調製直後に、それぞれの溶液における島の平
均直径を測定した。その後、室温下で溶液を2週間静置
し、再びそれぞれの溶液における島の平均直径を測定し
たところ、実施例46〜47の溶液のそれは溶液調製直
後に比べほとんど変化が認められなかったのに対して、
比較例2〜4の溶液は島同士の融合が完全にすすんだ結
果、溶液全体が上下に2相に分離してしまい、もはや島
の平均直径を測定不能な状態であった。
【0067】
【表4】
【0068】表4から明らかなように、本発明の樹脂ブ
レンド溶液中における島のサイズが安定であるために
は、樹脂全体に対する1,4−グルカン誘導体樹脂の比
率は20重量%以下であることが好ましい。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)セルロースアセテート樹脂、
    (b)下記式 【化1】 (式中、Rは水素原子又は有機基を示す)で表される少
    なくとも1つの置換基を有し、かつセルロースアセテー
    ト樹脂以外の1,4−グルカン誘導体樹脂、および
    (c)前記セルロースアセテート樹脂及び1,4−グル
    カン誘導体樹脂が可溶な溶剤を含む非相溶の樹脂ブレン
    ド溶液であって、総樹脂量(固形分)に対する1,4−
    グルカン誘導体樹脂の割合が0.1〜20重量%である
    樹脂ブレンド溶液。
  2. 【請求項2】 海成分ポリマーとしてのセルロースアセ
    テート樹脂と、島成分ポリマーとしての1,4−グルカ
    ン誘導体樹脂とを含み、溶剤がセルロースアセテート樹
    脂と1,4−グルカン誘導体樹脂とを互いに相溶させな
    い溶剤である請求項1記載の樹脂ブレンド溶液。
  3. 【請求項3】 固形分濃度が2〜30重量%である請求
    項1記載の樹脂ブレンド溶液。
  4. 【請求項4】 セルロースアセテート樹脂の平均置換度
    が2.4〜2.95であり、かつ平均重合度が100〜
    400である請求項1記載の樹脂ブレンド溶液。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4に記載の樹脂ブレンド溶液
    を流延することを特徴とする光拡散性フィルム又はシー
    トの製造方法。
  6. 【請求項6】 (a)海成分ポリマーがセルロースアセ
    テート樹脂であり、(b)島成分ポリマーが下記式 【化2】 (式中、Rは水素原子又は有機基を示す)で表される少
    なくとも1つの置換基を有し、かつセルロースアセテー
    ト樹脂以外の1,4−グルカン誘導体樹脂であり、かつ
    総樹脂量(固形分)に対する1,4−グルカン誘導体樹
    脂の割合が0.1〜20重量%である光拡散フィルム又
    はシート。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006282885A (ja) * 2005-03-31 2006-10-19 Kaneka Corp ポリマーフィルムおよび光学補償フィルム
US7608593B2 (en) 2001-03-16 2009-10-27 Canon Kabushiki Kaisha Resin composition with biodegradable non-liquid-crystalline and liquid-crystalline polymers
JP2013065421A (ja) * 2011-09-16 2013-04-11 Konica Minolta Advanced Layers Inc 面光源装置及びそれが具備された液晶表示装置
JP7468143B2 (ja) 2020-05-22 2024-04-16 富士フイルムビジネスイノベーション株式会社 樹脂粒子

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