JP2000153047A - パチンコ機 - Google Patents

パチンコ機

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JP2000153047A
JP2000153047A JP10328299A JP32829998A JP2000153047A JP 2000153047 A JP2000153047 A JP 2000153047A JP 10328299 A JP10328299 A JP 10328299A JP 32829998 A JP32829998 A JP 32829998A JP 2000153047 A JP2000153047 A JP 2000153047A
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JP
Japan
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inner frame
front door
shaft
outer frame
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Application number
JP10328299A
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English (en)
Inventor
Mikio Muto
神酒男 武藤
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Okumura Yu Ki Co Ltd
Original Assignee
Okumura Yu Ki Co Ltd
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Application filed by Okumura Yu Ki Co Ltd filed Critical Okumura Yu Ki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 玉箱等を下皿下側から左横方向に取り出す作
業を容易に行うことが可能なパチンコ機を提供する。 【解決手段】 上ヒンジ12は、外枠4の左上角部にネ
ジ止め等により固定されるヒンジ軸受部材12Aと、内
枠2の左上角部にネジ止め等により固定されるヒンジ軸
支持部材12Bとから構成されている。また、下ヒンジ
11は、内枠2の左側端部の上皿7の下端面と下皿9の
上端面との間に形成される溝部16に嵌挿されて裏側か
らネジ止め等により固定されるヒンジ軸支持部材11B
と、外枠4の前面開口部の前記溝部16に対向する左側
内面にネジ止め等により固定されるヒンジ軸受部材11
Aとから構成されている。そして、内枠2は、内枠取付
用ヒンジを構成する該上ヒンジ12及び下ヒンジ11に
よって、外枠4に開閉可能に取り付けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、外枠の一側端部に
内枠が内枠取付用ヒンジを介して開閉可能に取り付けら
れるパチンコ機に関し、特に、該内枠の一側端部の下方
に設けられる下ヒンジを下皿下端面より上側の高さ位置
に取り付けることにより、パチンコ機の前側の下皿下側
でハンドルより左側の部分に突出する物が無くなるた
め、玉箱等を下皿下側から左横方向に取り出す作業を容
易に行うことが可能なパチンコ機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のパチンコ機にあっては、内枠の左
上角部と左下角部とに内枠取付用ヒンジが取り付けられ
ており、該内枠取付用ヒンジを介して外枠の一側端部に
開閉自在且つ着脱自在に取り付けられている。また、こ
の内枠の前面下方には上皿から溢れた賞球を受ける下皿
が取り付けられて、該下皿に溜まった賞球は、この下皿
の下側に置かれる玉箱等に遊技者によって移し替えられ
ている。これにより、賞球が下皿に詰まることなくパチ
ンコゲームを続けることができ、パチンコゲームの興趣
が損なわれることを防止できる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、賞球で
一杯になった玉箱等を下皿下側から取り出す場合に、内
枠の左下角部に取り付けられている内枠取付用ヒンジに
該玉箱の上端角部が当たるため、下皿の前側、即ち、遊
技者側に取り出す必要があり、パチンコゲームの興趣が
損なわれるという問題がある。
【0004】そこで、本発明は、上述した問題点を解決
するためになされたものであり、内枠の一側端部の下方
に設けられる下ヒンジを下皿下端面より上側の高さ位置
に取り付けることにより、パチンコ機の前側の下皿下側
でハンドルより左側の部分に突出する物が無くなるた
め、玉箱等を下皿下側から左横方向に取り出す作業を容
易に行うことが可能なパチンコ機を提供することを目的
とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、請求項1に係るパチンコ機は、外枠と、該外枠の一
側端部に内枠を開閉自在且つ着脱自在に取り付ける内枠
取付用ヒンジと、上皿と、下皿とを備えたパチンコ機に
おいて、前記内枠取付用ヒンジは、該内枠の一側端部の
上端角部近傍位置に設けられる上ヒンジと、該内枠の一
側端部の下方に設けられる下ヒンジとを有し、前記下ヒ
ンジは、前記下皿の下端面より上側の高さ位置に取り付
けられることを特徴とする。
【0006】このような特徴を有する請求項1に係るパ
チンコ機においては、内枠は、該内枠の一側端部の上端
角部近傍位置に設けられる上ヒンジと、該内枠の一側端
部の下方に設けられる下ヒンジとから構成される内枠取
付用ヒンジを介して外枠の一側端部に開閉自在且つ着脱
自在に取り付けられている。また、内枠取付用ヒンジを
構成する下ヒンジは、下皿の下端面より上側の高さ位置
に取り付けられる。これにより、パチンコ機の前側の下
皿下側でハンドルより左側の部分に突出する物が無くな
るため、玉箱等を下皿下側から左横方向に取り出す作業
を容易に行うことが可能となる。
【0007】また、請求項2に係るパチンコ機は、請求
項1に記載のパチンコ機において、前記下ヒンジは、前
記上皿下端面と下皿上端面との間の高さ位置に取り付け
られることを特徴とする。
【0008】このような特徴を有する請求項2に係るパ
チンコ機では、請求項1に記載のパチンコ機において、
前記下ヒンジは、前記上皿下端面と下皿上端面との間の
高さ位置に取り付けられるため、該下ヒンジを取り付け
るための取付溝を内枠のみに形成すればよく、取付構造
が簡単になり製造コストの削減を図ることが可能とな
る。
【0009】また、請求項3に係るパチンコ機は、請求
項1又は請求項2に記載のパチンコ機において、前記上
ヒンジ及び下ヒンジは、ヒンジ軸支持部材と、ヒンジ軸
受部材とを備え、前記ヒンジ軸支持部材は、ほぼ垂直に
突設される回動支軸を有し、前記ヒンジ軸受部材は、前
記回動支軸が挿入される軸孔を有し、前記ヒンジ軸支持
部材は、前記回動支軸が前記軸孔に挿入されて前記ヒン
ジ軸受部材に蝶着されることを特徴とする。
【0010】このような特徴を有する請求項3に係るパ
チンコ機では、請求項1又は請求項2に記載のパチンコ
機において、前記上ヒンジ及び下ヒンジは、ほぼ垂直に
突設される回動支軸を有するヒンジ軸支持部材と、軸孔
を有するヒンジ軸受部材とから構成され、このヒンジ軸
支持部材は、前記回動支軸が前記軸孔に挿入されてヒン
ジ軸受部材に蝶着される。これにより、内枠を外枠の横
方向から容易に取り付けることが可能になる。また、前
記回動支軸は軸孔に挿入されるため、内枠をこの回動支
軸の軸方向に着脱可能となるため、製造ラインの組み付
け用装置による内枠の取り付けができるため、製造ライ
ンにおける作業性や生産性の向上を図ることが可能とな
る。
【0011】さらに、請求項4に係るパチンコは、請求
項1乃至請求項3のいずれかに記載のパチンコ機におい
て、前記内枠の前側を覆うと共に、前記内枠取付用ヒン
ジを介して該内枠の一側端部に開閉自在且つ着脱自在に
軸支される前面扉を備えることを特徴とする。
【0012】このような特徴を有する請求項4に係るパ
チンコ機では、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載
のパチンコ機において、前記内枠の前側を覆う前面扉
が、前記内枠取付用ヒンジを介して該内枠の一側端部に
開閉自在且つ着脱自在に軸支される。これにより、該前
面扉を内枠とほぼ同じサイズまで大きくできるため、前
面扉のデザインの自由度を大きくすることが可能となる
と共に、前面扉の取付構造が簡素化されるため、製造コ
ストの削減を図ることが可能となる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るパチンコ機に
ついて、具体化した第1及び第2の実施形態を図面を参
照して詳細に説明する。先ず、第1実施形態に係るパチ
ンコ機について図1乃至図6に基づいて説明する。
【0014】最初に、第1実施形態に係るパチンコ機の
全体構成について図1に基づいて説明する。図1は第1
実施形態に係るパチンコ機の全体を示した正面図であ
る。このパチンコ機1は、図1に示すように、内枠2が
内枠取付用ヒンジを構成する上ヒンジ12及び下ヒンジ
11を介して外枠4に対して開閉自在に取り付けられて
いる。そして、この内枠2のほぼ中央部には、遊技盤
(不図示)の前側を被覆する鋼板やステンレス等の金属
製のガラス扉5が左側端部を軸で支えられて開閉自在に
取り付けられている。ガラス扉5には開口部を有する鋼
板やステンレス等の金属製のガラス保持枠がスポット溶
接等により固着されており、該ガラス保持枠に装着され
た2枚のガラスを通して遊技領域が見えるようになって
いる。また、このガラス扉5の上端縁部の前面には、ラ
ンプカバー5Aが設けられ、この中には4個の装飾用ラ
ンプが内蔵されている。これらのランプカバー5A及び
装飾用ランプ等により電気的機器である装飾表示機器が
構成され、遊技中のエラー表示や「当たり」表示等が表
示される。このランプカバー5Aは、前面側に突出する
ように膨出状の形状とされ、透明又は半透明で、内蔵さ
れた装飾用ランプの点灯光を透過可能である。また、ラ
ンプカバー5Aの表面にはカラフルな色彩が施されてい
てもよい。また、内枠2の右側中央部には、ガラス扉5
を施錠する施錠装置(不図示)を操作するための鍵挿入
部6が設けられている。ガラス扉5を開くためには、こ
の鍵挿入部6に所定のキーを挿入して所定方向に回せ
ば、施錠装置のロック状態が解除されて、ガラス扉5の
みがオープンされる。
【0015】また、このガラス扉5の下側には賞球を受
ける上皿7がスピーカ8を内蔵して左側端部を軸で支え
られて開閉自在に設けられている。この上皿7は、内枠
2の右内側面に設けられた施錠装置(不図示)により施
錠されている。この上皿7を開くためには、先ず、ガラ
ス扉5をオープンした後、上皿7の裏側に設けられてい
るロック解除レバー(不図示)を押し下げることによ
り、上皿7の施錠装置のロック状態が解除されて、上皿
7がオープンされる。そして、この上皿7の下には、上
皿7から溢れた賞球が不図示の下皿排出路及び下部受皿
ボックスを介して排出される下皿9が設けられる。ま
た、上皿7に連通する不図示の球送り機構を介して上皿
7のパチンコ球がハンドル10に連結された不図示の発
射装置へ送られるよう構成されている。また、下皿9の
下側には、ほぼ下皿9の下端面までの高さの不図示の玉
箱が置かれ、下皿9に溜まった賞球が遊技者によってこ
の玉箱に移される。
【0016】次に、内枠2の外枠4への取り付けについ
て図2に基づいて説明する。図2は第1実施形態に係る
パチンコ機1の外枠4への内枠2の取り付けを示す左側
面図である。ここで、内枠2は、内枠取付用ヒンジを構
成する上ヒンジ12及び下ヒンジ11によって、外枠4
に開閉可能に取り付けられている(図1参照)。この上
ヒンジ12は、外枠4の左上角部にネジ止め等により固
定される後述のヒンジ軸受部材12A(図3参照)と、
内枠2の左上角部にネジ止め等により固定される後述の
ヒンジ軸支持部材12B(図4参照)とから構成されて
いる。前記ヒンジ軸受部材12Aは、略L字形に折り曲
げられる金属製の部材であって、上面板が外枠4の前面
よりも延出され、その前縁部に軸孔17が形成されてい
る。また、前記ヒンジ軸支持部材12Bは、略L字形に
折り曲げられる金属製の部材であって、上面板が内枠2
の前面よりも延出され、その前縁部の下面側には、前記
軸孔17に挿通される回動支軸18がカシメ等によりほ
ぼ垂直に設けられている。また、下ヒンジ11は、内枠
2の左側端部の上皿7の下端面と下皿9の上端面との間
に形成される溝部16に嵌挿されて裏側からネジ止め等
により固定されるヒンジ軸支持部材11B(図6参照)
と、外枠4の前面開口部の前記溝部16に対向する左側
内面にネジ止め等により固定されるヒンジ軸受部材11
A(図5参照)とから構成されている。このヒンジ軸受
部材11Aは、略L字形に折り曲げられる金属製の部材
であって、下面板が外枠4の前面よりも延出され、その
前縁部に軸孔19が形成されている。また、前記ヒンジ
軸支持部材11Bは、略L字形に折り曲げられる金属製
の部材であって、下面板が内枠2の前面よりも延出さ
れ、その前縁部の下面側には、前記軸孔19に挿通され
る回動支軸20がカシメ等によりほぼ垂直に設けられて
いる。
【0017】そして、図2に示すように、内枠2の外枠
4への取り付けは、先ず、内枠2を外枠4の前面側に開
いた状態に位置させる。そして、一点鎖線で示すよう
に、各ヒンジ軸受部材11A、12Aの先端縁部に形成
される各軸孔19、17に各ヒンジ軸支持部材11B、
12Bの先端縁部の下面に設けられた各回動支軸20、
18を挿通させる。これにより、外枠4の各ヒンジ軸受
部材11A、12Aに内枠2の各ヒンジ軸支持部材11
B、12Bが蝶着され、内枠2は、外枠4に上ヒンジ1
2及び下ヒンジ11を介して開閉自在且つ着脱自在に取
り付けられる。
【0018】次に、外枠4の左上角部にネジ止め等によ
り固定されるヒンジ軸受部材12Aについて図3に基づ
いて説明する。図3は第1実施形態に係る外枠4の左上
角部にネジ止め等により固定されるヒンジ軸受部材12
Aを示す図で、(a)は平面図、(b)は側面図であ
る。図3に示すように、ヒンジ軸受部材12Aは、略L
字形に折り曲げられた金属製の部材であって、外枠4の
厚さ寸法とほぼ同じ幅寸法の折曲部21、22には、各
々ネジ止め用の皿孔23が2箇所ずつ形成されている。
そして、外枠4の上端面に当接される折曲部21は、外
枠4の前面側(図3(a)中、右側)に延出され、その
基端部は下側(図3(b)中、下方向)へほぼ直角に折
り曲げ後、ほぼ板厚分の段差を形成するよう前面側に折
り曲げられている。また、この前面に延出される延出部
24の先端縁部には、軸孔17が穿設されている。そし
て、前記折曲部21が外枠4の左上角部上端面にネジ止
めされ、折曲部22が外枠4の左上角部側面にネジ止め
されて、軸孔17は外枠4の左上角部前側に位置するよ
うになる(図2参照)。
【0019】次に、内枠2の左上角部にネジ止め等によ
り固定されるヒンジ軸支持部材12Bについて図4に基
づいて説明する。図4は第1実施形態に係る内枠2の左
上角部にネジ止め等により固定されるヒンジ軸支持部材
12Bを示す図で、(a)は平面図、(b)は正面図で
ある。図4に示すように、ヒンジ軸支持部材12Bは、
略L字形に折り曲げられた金属製の部材であって、内枠
2の厚さ寸法とほぼ同じ幅寸法で内枠2の上端面に当接
される折曲部26と、内枠2の裏側に当接される折曲部
27が形成されている。また、この折曲部27(図4
(a)中、上側の側面)には、ネジ止め用のネジ孔2
8、28が形成されている。そして、内枠2の上端面に
当接される折曲部26は、内枠2の前面側(図4(a)
中、下側)に延出されて、上記ヒンジ軸受部材12Aの
延出部24の上面と摺接する摺接部29が形成されてい
る。また、この摺接部29の下面の軸孔17に対向する
位置には、該軸孔17の直径よりも少し小さい軸径の回
動支軸18がカシメ等によりほぼ垂直(図4(b)中、
下方向)に固定されている。また、この回動支軸18の
先端部にはテーパー面18Aが形成されている。そし
て、当該ヒンジ軸支持部材12Bは、左側端面(図4
(a)中、左端面)が内枠2の左側端面と同じ位置にな
ると共に、折曲部27が内枠2の裏側になるように内枠
2の裏側からネジ止め等により取り付けられる(図2参
照)。これにより、上記のように、当該ヒンジ軸支持部
材12Bの回動支軸18が、ヒンジ軸受部材12Aの延
出部24の軸孔17に上側から挿入されて軸支されると
共に、内枠2の開閉時にこの延出部24の上面とヒンジ
軸支持部材12Bの摺接部29の下面とが摺接して、ヒ
ンジ軸受部材12Aとヒンジ軸支持部材12Bとが蝶着
される(図2参照)。
【0020】次に、外枠4の前面開口部の内枠2の溝部
16に対向する左側内面にネジ止め等により固定される
ヒンジ軸受部材11Aについて図5に基づいて説明す
る。図5は第1実施形態に係る外枠4の前面開口部の左
側内面にネジ止め等により固定されるヒンジ軸受部材1
1Aを示す図で、(a)は平面図、(b)は側面図であ
る。図5に示すように、ヒンジ軸受部材11Aは、略L
字形に折り曲げられた金属製の部材であって、外枠4の
厚さ寸法よりも小さい幅寸法で外枠4の前面開口部の左
側内面に当接される折曲部31(図5(a)中、下側の
側面)と、外枠4の前面開口部の内側に位置する折曲部
32が形成されている。また、この折曲部31には、ネ
ジ止め用のネジ孔33、33が形成されている。そし
て、外枠4の前面開口部の内側に位置する折曲部32
は、外枠4の前面側に延出されると共に、ほぼ外枠4の
左側端面まで延出されている。また、この前面側に延出
される延出部34の先端縁部には、軸孔19が穿設され
ている。そして、前記折曲部31が外枠4の前面開口部
の左側内面にネジ止めされ、軸孔19は外枠4の前面側
に位置するようになる(図2参照)。
【0021】次に、内枠2の左側端部の上皿7の下端面
と下皿9の上端面との間に形成される溝部16に内枠2
の裏側から取り付けられるヒンジ軸支持部材11Bにつ
いて図6に基づいて説明する。図6は第1実施形態に係
る内枠2の左側端部の上皿7の下端面と下皿9の上端面
との間に取り付けられるヒンジ軸支持部材11Bを示す
図で、(a)は平面図、(b)は正面図である。図6に
示すように、ヒンジ軸支持部材11Bは、略L字形に折
り曲げられた金属製の部材であって、内枠2の厚さ寸法
とほぼ同じ幅寸法で内枠2の溝部16の上側内面(図2
中、上側の溝面)に当接される折曲部36と、内枠2の
裏側に当接される折曲部37が形成されている。また、
この折曲部37(図6(b)中、上側の側面)には、ネ
ジ止め用のネジ孔38、38が形成されている。そし
て、内枠2の溝部16の上側内面に当接される折曲部3
6は、内枠2の前面側(図6(a)中、下側)に延出さ
れて、上記ヒンジ軸受部材11Aの延出部34の上面と
摺接する摺接部39が形成されている。また、この摺接
部39の下面の軸孔19に対向する位置には、該軸孔1
9の直径よりも少し小さい軸径の回動支軸20がカシメ
等によりほぼ垂直(図6(b)中、下方向)に固定され
ている。また、この回動支軸20の先端部にはテーパー
面20Aが形成されている。そして、当該ヒンジ軸支持
部材11Bは、内枠2の溝部16に裏側から挿入されて
左側端面(図6(a)中、左端面)が内枠2の左側端面
と同じ位置になると共に、折曲部37が内枠2の裏側か
らネジ止め等により取り付けられる(図2参照)。これ
により、上記のように、当該ヒンジ軸支持部材11Bの
回動支軸20が、ヒンジ軸受部材11Aの延出部34の
軸孔19に上側から挿入されて軸支されると共に、内枠
2の開閉時にこの延出部34の上面とヒンジ軸受部材1
1Bの摺接部39の下面とが摺接して、ヒンジ軸受部材
11Aとヒンジ軸支持部材11Bとが蝶着される(図2
参照)。
【0022】以上詳細に説明した通り、第1実施形態に
係るパチンコ機は、先ず、内枠2を外枠4の前面側に開
いた状態に位置させる。そして、各ヒンジ軸受部材11
A、12Aの先端縁部に形成される各軸孔19、17に
各ヒンジ軸支持部材11B、12Bの先端縁部に設けら
れた各回動支軸20、18を挿通させる。これにより、
外枠4の各ヒンジ軸受部材11A、12Aに内枠2の各
ヒンジ軸支持部材11B、12Bが蝶着され、内枠2
は、外枠4に上ヒンジ12及び下ヒンジ11を介して開
閉自在且つ着脱自在に取り付けられる。
【0023】したがって、下ヒンジ11は、内枠2の上
皿7の下端面と下皿9の上端面との間の高さ位置に取り
付けられるため、該下ヒンジ11を取り付けるための溝
部16を内枠2のみに形成すればよく、取付構造が簡単
になり製造コストの削減を図ることが可能となる。ま
た、パチンコ機1の前側の下皿9の下側でハンドル10
より左側の部分に突出する物が無くなるため、玉箱等を
下皿9の下側から左横方向に取り出す作業を容易に行う
ことが可能となる。さらに、内枠2を外枠4の横方向か
ら容易に取り付けることが可能となる。また、各回動支
軸18、20は各軸孔17、19に挿入されるため、内
枠2をこの回動支軸18、20の軸方向に着脱可能とな
るため、製造ラインの組み付け用装置による内枠2の取
り付けができるため、製造ラインにおける作業性や生産
性の向上を図ることが可能となる。
【0024】次に、第2実施形態に係るパチンコ機につ
いて図7乃至図14に基づいて説明する。先ず、第2実
施形態に係るパチンコ機の全体構成について図7に基づ
いて説明する。図7は第2実施形態に係るパチンコ機の
全体を示した正面図である。第2実施形態に係るパチン
コ機41は、図7に示すように、内枠42が内枠取付用
ヒンジを構成する上ヒンジ45及び下ヒンジ46を介し
て外枠43に対して開閉自在に取り付けられている。そ
して、この内枠42の前面開口部の前側を覆う前面扉4
4が、左側端部を上ヒンジ45に嵌挿される前面扉ピン
部材47及び下ヒンジ46に挿通される前面扉軸受部材
48を介して内枠42に対して後述のように開閉自在且
つ着脱自在に取り付けられている。前面扉44にはその
中央部に開口部が形成され、この開口部の周縁部裏側に
は、この開口部とほぼ同じ開口部を有する鋼板やステン
レス等の金属製のガラス保持枠がネジ止め等により固着
されており、該ガラス保持枠に装着された2枚のガラス
を通して遊技領域が見えるようになっている。また、こ
の前面扉44の上端縁部の前面には、ランプカバー44
Aが設けられ、この中には4個の装飾用ランプが内蔵さ
れている。これらのランプカバー44A及び装飾用ラン
プ等により電気的機器である装飾表示機器が構成され、
遊技中のエラー表示や「当たり」表示等が表示される。
このランプカバー44Aは、前面側に突出するように膨
出状の形状とされ、透明又は半透明で、内蔵された装飾
用ランプの点灯光を透過可能である。また、ランプカバ
ー44Aの表面にはカラフルな色彩が施されていてもよ
い。また、前面扉44の右側中央部には、この前面扉4
4を内枠42に施錠する施錠装置(不図示)を操作する
ための鍵挿入部50が設けられている。前面扉44を開
くためには、この鍵挿入部50に所定のキーを挿入して
所定方向に回せば、施錠装置のロック状態が解除され
て、前面扉44のみがオープンされる。
【0025】また、前面扉44の開口部の下側には賞球
を受ける上皿51がスピーカ52を内蔵して、この前面
扉44の裏側からネジ止め等により固定されている。そ
して、この上皿51の下には、上皿51から溢れた賞球
が不図示の下皿排出路及び下部受皿ボックスを介して排
出される下皿53が設けられている。また、上皿51に
連通する不図示の球送り機構を介して上皿51のパチン
コ球がハンドル54に連結された不図示の発射装置へ送
られるよう構成されている。また、下皿53の下側に
は、ほぼ下皿53の下端面までの高さの不図示の玉箱が
置かれ、下皿53に溜まった賞球が遊技者によってこの
玉箱に移される。
【0026】次に、前面扉44の内枠42への取付、及
び内枠42の外枠43への取付について図8に基づいて
説明する。図8は第2実施形態に係るパチンコ機41の
前面扉44の内枠42への取付、及び内枠42の外枠4
3への取付を示す左側面図である。ここで、上ヒンジ4
5は、外枠43の左上角部にネジ止め等により固定され
る後述のヒンジ軸受部材45A(図9参照)と、内枠4
2の左上角部にネジ止め等により固定される後述のヒン
ジ軸支持部材45B(図11参照)とから構成されてい
る。前記ヒンジ軸受部材45Aは、略L字形に折り曲げ
られる金属製の部材であって、下面板が外枠43の前面
よりも延出され、その前縁部に軸孔57が形成されてい
る。また、前記ヒンジ軸支持部材45Bは、略L字形に
折り曲げられる金属製の部材であって、上面板が内枠2
の前面よりも延出され、その前縁部には軸孔59が穿設
され、この軸孔59の前側の下面には、前記軸孔57に
挿通される回動支軸58がカシメ等によりほぼ垂直に設
けられている。また、下ヒンジ46は、内枠42の左側
端部の下皿53の上端面の位置に形成される溝部56に
嵌挿されて裏側からネジ止め等により固定される後述の
ヒンジ軸支持部材46B(図12参照)と、外枠43の
前面開口部の前記溝部56に対向する左側内面にネジ止
め等により固定される後述のヒンジ軸受部材46A(図
10参照)とから構成されている。このヒンジ軸受部材
46Aは、略L字形に折り曲げられる金属製の部材であ
って、下面板が外枠43の前面よりも延出され、その前
縁部に軸孔61が形成されている。また、前記ヒンジ軸
支持部材46Bは、略L字形に折り曲げられる金属製の
部材であって、下面板が内枠42の前面よりも延出さ
れ、その前縁部の上面側には回動支軸62がカシメ等に
よりほぼ垂直に設けられ、また、この回動支軸62の前
側の下面には、前記軸孔61に挿通される回動支軸63
がカシメ等によりほぼ垂直に設けられている。
【0027】先ず、前面扉44の内枠42への取り付け
について説明する。図8に示すように、前面扉44の左
上角部(図7参照)には、前面ピン部材47が裏側から
設けられている。この前面ピン部材47には、前面扉4
4の上端面より上側に突出する金属製のヒンジピン47
Aが、後述のように前面扉44内に引き込み可能に設け
られている(図14参照)。また、前面扉44の左下角
部(図7参照)には、上皿51の下端面とほぼ同じ位置
に前面扉軸受部材48が取り付けられている。この前面
扉軸受部材48は、略L字形に折り曲げられる金属製の
部材であって、下面板が前面扉44の前面よりも延出さ
れ、その前縁部に軸孔65が形成されている(図13参
照)。そして、前面扉44の内枠42への取付は、先
ず、前面扉44を内枠42の前面側に開いた状態に位置
させる。そして、上記ヒンジピン47Aを前面扉44内
に引き込みつつ、一点鎖線66で示すように、前面扉軸
受部材48の先端縁部に形成される軸孔65に内枠42
のヒンジ軸支持部材46Bの回動支軸62を挿通させ
る。続いて、前面扉44内に引き込んでいたヒンジピン
47Aを、一点鎖線67で示すように、内枠42のヒン
ジ軸支持部材45Bの軸孔59に下側から挿通する。こ
れにより、内枠42の各ヒンジ軸支持部材45B、46
Bに前面扉44の前面扉ピン部材47と前面扉軸受部材
48とが蝶着され、前面扉44は、各ヒンジ軸支持部材
45B、46B、前面扉ピン部材47、及び前面扉軸受
部材48を介して内枠42の前面側に開閉自在且つ着脱
自在に取り付けられる。
【0028】続いて、内枠42の外枠43への取り付け
について説明する。図8に示すように、内枠42の外枠
43への取り付けは、先ず、第1実施形態と同様に、前
面扉44が取り付けられた内枠42を外枠43の前面側
に開いた状態に位置させる。そして、二点鎖線で示すよ
うに、各ヒンジ軸受部材45A、46Aの先端縁部に形
成される各軸孔57、61に各ヒンジ軸支持部材45
B、46Bの先端縁部の下面に設けられた各回動支軸5
8、63を挿通させる。これにより、外枠43の各ヒン
ジ軸受部材45A、46Aに内枠42の各ヒンジ軸支持
部材45B、46Bが蝶着され、内枠42は、外枠43
に上ヒンジ45及び下ヒンジ46を介して開閉自在且つ
着脱自在に取り付けられる。
【0029】次に、外枠43の左上角部にネジ止め等に
より固定されるヒンジ軸支持部材45Aについて図9に
基づいて説明する。図9は第2実施形態に係る外枠43
の左上角部にネジ止め等により固定されるヒンジ軸受部
材45Aを示す図で、(a)は平面図、(b)は側面図
である。図9に示すように、ヒンジ軸受部材45Aは、
略L字形に折り曲げられた金属製の部材であって、外枠
43の厚さ寸法とほぼ同じ幅寸法の折曲部70、71に
は、各々ネジ止め用の皿孔72が2箇所ずつ形成されて
いる。そして、外枠43の側面に当接される折曲部71
は、外枠43の前面側に延出されると共に、上部が略L
字形に内側(図9(a)中、上方向)へ折り曲げられ
て、軸取付部73が形成されている。そして、この軸取
付部73の先端縁部には、軸孔57が穿設されると共
に、軸孔57の後ろ側には、略U字型のヒンジピン47
Aがはまり込むヒンジピン逃げ溝74が形成されてい
る。そして、前記折曲部70が外枠43の左上角部上端
面にネジ止めされ、折曲部71が外枠43の左上角部側
面にネジ止めされて、ヒンジピン逃げ溝74及び軸孔5
7は外枠43の左上角部前側に位置するようになる(図
8参照)。
【0030】次に、外枠43の前面開口部の内枠42の
溝部56に対向する左側内面にネジ止め等により固定さ
れるヒンジ軸受部材46Aについて図10に基づいて説
明する。図10は第2実施形態に係る外枠43の前面開
口部の左側内面にネジ止め等により固定されるヒンジ軸
受部材46Aを示す図で、(a)は平面図、(b)は側
面図である。図10に示すように、ヒンジ軸受部材46
Aは、略L字形に折り曲げられた金属製の部材であっ
て、外枠43の厚さ寸法よりも小さい幅寸法で外枠43
の前面開口部の左側内面に当接される折曲部76(図1
0(a)中、下側の側面)と、外枠43の前面開口部の
内側に位置する折曲部77が形成されている。また、こ
の折曲部76には、ネジ止め用のネジ孔78、78が形
成されている。そして、外枠43の前面開口部の内側に
位置する折曲部77は、外枠43の前面側に延出される
と共に、ほぼ外枠43の左側端面まで延出されている。
また、この前面側に延出される延出部79の先端縁部に
は、軸孔61が穿設されている。そして、前記折曲部7
6が外枠43の前面開口部の左側内面にネジ止めされ、
軸孔61は外枠43の前面側に位置するようになる(図
8参照)。
【0031】次に、内枠42の左上角部にネジ止め等に
より固定されるヒンジ軸支持部材45Bについて図11
に基づいて説明する。図11は第2実施形態に係る内枠
42の左上角部にネジ止め等により固定されるヒンジ軸
支持部材45Bを示す図で、(a)は平面図、(b)は
正面図である。図11に示すように、ヒンジ軸支持部材
45Bは、略L字形に折り曲げられた金属製の部材であ
って、内枠42の上端縁部の厚さ寸法と前面扉44の上
端縁部の厚さ寸法との合計寸法にほぼ等しい幅寸法で内
枠42の上端面に当接される折曲部81と、内枠42の
裏側に当接される折曲部82が形成されている。また、
この折曲部82(図11(a)中、上側の側面)には、
ネジ止め用のネジ孔83、83が形成されている。そし
て、内枠42の上端面に当接される折曲部81は、内枠
42の前面側(図11(a)中、下側)に延出されて、
上記ヒンジ軸受部材45Aの軸取付部73の上面と摺接
する摺接部84が形成されている。また、この摺接部8
4の下面の軸孔57(図9参照)に対向する位置には、
該軸孔57の直径よりも少し小さい軸径の回動支軸58
がカシメ等によりほぼ垂直(図11(b)中、下方向)
に固定されている。また、この回動支軸58の先端部に
はテーパー面58Aが形成されている。また、この回動
支軸58の後ろ側の折曲部81のヒンジピン47Aに対
向する位置には、ヒンジピン47Aの軸径より少し大き
い直径の軸孔59が穿設されている。そして、当該ヒン
ジ軸支持部材45Bは、左側端面(図11(a)中、左
端面)が内枠42の左側端面と同じ位置になると共に、
折曲部82が内枠42の裏側になるように内枠42の裏
側からネジ止め等により取り付けられる(図8参照)。
これにより、上記のように、当該ヒンジ軸支持部材45
Bの回動支軸58が、ヒンジ軸受部材45Aの軸取付部
73の軸孔57に上側から挿入されて軸支されると共
に、内枠42の開閉時にこの軸取付部73の上面とヒン
ジ軸受部材45Bの摺接部84の下面とが摺接して、ヒ
ンジ軸受部材45Aとヒンジ軸支持部材45Bとが蝶着
される(図8参照)。
【0032】次に、内枠42の左側端部の下皿53の上
端面とほぼ同じ高さに形成される溝部56に内枠42の
裏側から取り付けられるヒンジ軸支持部材46Bについ
て図12に基づいて説明する。図12は第2実施形態に
係る内枠42の左側端部の下皿53の上端面とほぼ同じ
高さに取り付けられるヒンジ軸支持部材46Bを示す図
で、(a)は平面図、(b)は正面図である。図12に
示すように、ヒンジ軸支持部材46Bは、略L字形に折
り曲げられた金属製の部材であって、内枠42の下皿5
3の上端面とほぼ同じ高さ位置の厚さ寸法と前面扉44
の下端縁部の厚さ寸法との合計寸法にほぼ等しい幅寸法
とほぼ同じ幅寸法で内枠42の溝部56の上側内面(図
8中、上側の溝面)に当接される折曲部86と、内枠4
2の裏側に当接される折曲部87が形成されている。ま
た、この折曲部87(図12(b)中、上側の側面)に
は、ネジ止め用のネジ孔88、88が形成されている。
そして、内枠42の溝部56の上側内面に当接される折
曲部86は、内枠42の前面側(図12(a)中、下
側)に延出されて、上記ヒンジ軸受部材46Aの延出部
79の上面と摺接する摺接部89が形成されている。ま
た、この摺接部89の下面の軸孔61(図10参照)に
対向する位置には、該軸孔61の直径よりも少し小さい
軸径の回動支軸63がカシメ等によりほぼ垂直(図12
(b)中、下方向)に、且つ、摺接部89の上面から突
出しないように固定されている。また、この回動支軸6
3の先端部にはテーパー面63Aが形成されている。ま
た、この回動支軸63の後ろ側の折曲部86の軸孔65
(図8参照)に対向する位置には、該軸孔65の直径よ
りも少し小さい軸径の回動支軸62がカシメ等によりほ
ぼ垂直(図12(b)中、上方向)に、且つ、摺接部8
9の下面から突出しないように固定されている。また、
この回動支軸62の先端部にはテーパー面62Aが形成
されている。そして、当該ヒンジ軸支持部材46Bは、
内枠42の溝部56に裏側から挿入されて左側端面(図
12(a)中、左端面)が内枠42の左側端面と同じ位
置になると共に、折曲部87が内枠42の裏側からネジ
止め等により取り付けられる(図8参照)。これによ
り、上記のように、当該ヒンジ軸支持部材46Bの回動
支軸63が、ヒンジ軸受部材46Aの延出部79の軸孔
61に上側から挿入されて軸支されると共に、内枠42
の開閉時にこの延出部79の上面とヒンジ軸受部材46
Bの摺接部89の下面とが摺接して、ヒンジ軸受部材4
6Aとヒンジ軸支持部材46Bとが蝶着される(図8参
照)。
【0033】次に、前面扉44の左下角部に取り付けら
れる前面扉軸受部材48について図13に基づいて説明
する。図13は第2実施形態に係る前面扉44の左下角
部に取り付けられる前面扉軸受部材48を示す図で、
(a)は平面図、(b)は正面図である。図13に示す
ように、ヒンジ軸受部材48は、略L字形に折り曲げら
れた金属製の部材であって、前面扉44の下端縁部の厚
さ寸法よりも大きい幅寸法の折曲部91と、前面扉44
の裏側に当接される折曲部92が形成されている。ま
た、この折曲部92(図13(b)中、上側の側面)に
は、ネジ止め用のネジ孔93、93が形成されている。
ここで、前面扉44の左下角部には、当該前面扉軸受部
材48の板厚寸法とヒンジ軸支持部材46Bの板厚寸法
との合計寸法を高さ寸法とすると共に、ヒンジ軸支持部
材46Bの前面側幅寸法を幅寸法とする段差部が形成さ
れている。そして、該前面扉軸受部材48は、折曲部9
1がこの段差部の内面に当接されると共に、折曲部92
が前面扉44の裏側に当接される。また、折曲部91の
前端縁部のヒンジ軸支持部材46Bの回動支軸62に対
向する位置には、該回動支軸62の軸径よりも少し大き
い直径の軸孔65が穿設されているそして、この前面扉
軸受部材48は、前面扉44の左下角部の段差部に裏側
から左側端面(図13(a)中、左端面)が前面扉44
の左側端面と同じ位置になると共に、折曲部92が前面
扉44の裏側からネジ止め等により取り付けられる(図
8参照)。これにより、この前面扉軸受部材48の折曲
部91の軸孔65が、内枠42のヒンジ軸支持部材46
Bの回動支軸62に上側から挿通されて軸支されると共
に、前面扉44の開閉時にこの折曲部91の下面とヒン
ジ軸受部材46Bの摺接部89の上面とが摺接して、ヒ
ンジ軸支持部材46Bと前面扉軸受部材48とが蝶着さ
れる(図8参照)。
【0034】次に、前面扉44の左上角部に設けられる
前面扉ピン部材47について図14に基づいて説明す
る。図14は第2実施形態に係る前面扉44の左上角部
の前面扉ピン部材47を含む部分正面図である。図14
に示すように、前面扉44の左上角部の上側には、ヒン
ジ軸支持部材45Bの板厚寸法より少し大きい段差を有
する段差部95と、ヒンジ軸支持部材45Bの板厚寸法
と回動支軸58の高さ寸法との合計寸法より少し大きい
段差を有する段差部96とが形成されている。また、前
面扉44の左上角部には、該前面扉44の左上角部と内
枠42の左上角部に取り付けられるヒンジ軸支持部材4
5Bとを連結する前面扉ピン部材47が裏側に格納され
るように設けられている。また、前面扉44の該前面扉
ピン部材47に対向する前面側は、前面扉ピン部材47
を構成するヒンジピン47Aとの接触を避けるために前
側に少し突出する突出部97が形成されている。また、
前面扉ピン部材47は、前面扉44の左上角部の裏側の
上方に設けられる取付ポスト47C、略L字形のヒンジ
ピン47A、及び一端が前記取付ポスト47Cに係止さ
れて、他端がヒンジピン47Aに係止されるスプリング
47Bから構成され、ヒンジピン47Aがスプリング4
7Bにより上下動可能に設けられている。また、ヒンジ
ピン47Aは、段差部96から所定寸法突き出してお
り、前面扉44を内枠42に取り付けた場合には(図8
参照)、該ヒンジピン47Aの上端がヒンジ軸支持部材
45Bの折曲部81の上端面に達するように構成されて
いる。該前面扉ピン部材47の内枠42への取付方法
は、先ず、前面扉44を内枠42の前面側に開いた状態
に位置させる。そして、前面扉ピン部材47のヒンジピ
ン47Aを段差部96の上面より下側に引き下げつつ、
前面扉44の前面扉軸受部材48の軸孔65を内枠42
のヒンジ軸支持部材46Bの回動支軸62に挿通して、
該前面扉44の左側端縁部を内枠42の左側端縁部に押
し当てる。続いて、ヒンジピン47Aを放して、スプリ
ング47Bにより上側に押し上げて、内枠42の左上角
部に取り付けられているヒンジ軸支持部材45Bの軸孔
59に挿通する。これにより、前面扉ピン部材47のヒ
ンジピン47Aが軸孔59に挿通されて軸支され、ヒン
ジ軸支持部材45Bと前面扉ピン部材47とが蝶着され
る(図8参照)。
【0035】以上詳細に説明した通り、第2実施形態に
係るパチンコ機41は、先ず、前面扉44を内枠42の
前面側に開いた状態に位置させる。そして、前面扉ピン
部材47のヒンジピン47Aを段差部96の上面より下
側に引き下げつつ、前面扉44の前面扉軸受部材48の
軸孔65を内枠42のヒンジ軸支持部材46Bの回動支
軸62に挿通して、該前面扉44の左側端縁部を内枠4
2の左側端縁部に押し当てる。続いて、ヒンジピン47
Aを放して、スプリング47Bにより上側に押し上げ
て、内枠42の左上角部に取り付けられているヒンジ軸
支持部材45Bの軸孔59に挿通して、前面扉44を内
枠42に閉じた状態に押し当てる。そして、内枠42を
外枠43の前面側に開いた状態に位置させる。続いて、
各ヒンジ軸受部材45A、46Aの先端縁部に形成され
る各軸孔57、61に各ヒンジ軸支持部材45B、46
Bの先端縁部に設けられた各回動支軸58、63を挿通
させる。これにより、内枠42の各ヒンジ軸支持部材4
5B、46Bに前面扉44の前面扉ピン部材47と前面
扉軸受部材48とが蝶着され、前面扉44は、内枠42
に開閉自在且つ着脱自在に取り付けられる。また、外枠
43の各ヒンジ軸受部材45A、46Aに内枠42の各
ヒンジ軸支持部材45B、46Bが蝶着され、内枠42
は、外枠43に上ヒンジ45及び下ヒンジ46を介して
開閉自在且つ着脱自在に取り付けられる。
【0036】したがって、下ヒンジ46は、前面扉44
の上皿51の下端面と内枠42の下皿53の上端面との
間の高さ位置に取り付けられるため、パチンコ機41の
前側の下皿53の下側でハンドル54より左側の部分に
突出する物が無くなるため、玉箱等を下皿53の下側か
ら左横方向に取り出す作業を容易に行うことが可能とな
る。また、前面扉44を内枠42の横方向から容易に取
り付けることが可能となると共に、内枠42を外枠43
の横方向から容易に取り付けることが可能となる。ま
た、各回動支軸58、63は各軸孔57、61に挿入さ
れるため、内枠42をこの回動支軸58、63の軸方向
に着脱可能となるため、製造ラインの組み付け用装置に
よる内枠42の取り付けができるため、製造ラインにお
ける作業性や生産性の向上を図ることが可能となる。さ
らに、前面扉44を内枠42とほぼ同じサイズまで大き
くできるため、前面扉44のデザインの自由度を大きく
することが可能となると共に、前面扉44の取付構造が
簡素化されるため、製造コストの削減を図ることが可能
となる。
【0037】尚、本発明は前記第1及び第2の実施形態
に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない
範囲内で種々の改良、変形が可能であることは勿論であ
る。
【0038】
【発明の効果】以上説明した通り本発明は、内枠の一側
端部の下方に設けられる下ヒンジを下皿下端面より上側
の高さ位置に取り付けることにより、パチンコ機の前側
の下皿下側でハンドルより左側の部分に突出する物が無
くなるため、玉箱等を下皿下側から左横方向に取り出す
作業を容易に行うことが可能なパチンコ機を提供するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態に係るパチンコ機の全体を示した
正面図である。
【図2】第1実施形態に係るパチンコ機の外枠への内枠
の取り付けを示す左側面図である。
【図3】第1実施形態に係る外枠の左上角部にネジ止め
等により固定されるヒンジ軸受部材を示す図で、(a)
は平面図、(b)は側面図である。
【図4】第1実施形態に係る内枠の左上角部にネジ止め
等により固定されるヒンジ軸支持部材を示す図で、
(a)は平面図、(b)は正面図である。
【図5】第1実施形態に係る外枠の前面開口部の左側内
面にネジ止め等により固定されるヒンジ軸受部材を示す
図で、(a)は平面図、(b)は側面図である。
【図6】第1実施形態に係る内枠の左側端部の上皿の下
端面と下皿の上端面との間に取り付けられるヒンジ軸支
持部材を示す図で、(a)は平面図、(b)は正面図で
ある。
【図7】第2実施形態に係るパチンコ機の全体を示した
正面図である。
【図8】第2実施形態に係るパチンコ機の前面扉の内枠
への取付、及び内枠の外枠への取付を示す左側面図であ
る。
【図9】第2実施形態に係る外枠の左上角部にネジ止め
等により固定されるヒンジ軸受部材を示す図で、(a)
は平面図、(b)は側面図である。
【図10】第2実施形態に係る外枠の前面開口部の左側
内面にネジ止め等により固定されるヒンジ軸受部材を示
す図で、(a)は平面図、(b)は側面図である。
【図11】第2実施形態に係る内枠の左上角部にネジ止
め等により固定されるヒンジ軸支持部材を示す図で、
(a)は平面図、(b)は正面図である。
【図12】第2実施形態に係る内枠の左側端部の下皿の
上端面とほぼ同じ高さに取り付けられるヒンジ軸支持部
材を示す図で、(a)は平面図、(b)は正面図であ
る。
【図13】第2実施形態に係る前面扉の左下角部に取り
付けられる前面扉軸受部材を示す図で、(a)は平面
図、(b)は正面図である。
【図14】第2実施形態に係る前面扉の左上角部の前面
扉ピン部材を含む部分正面図である。
【符号の説明】
1、41 パチンコ機 2、42 内枠 4、43 外枠 7、51 上皿 9、53 下皿 11、46 下ヒンジ 12、45 上ヒンジ 11A、12A、45A、46A ヒンジ軸受部材 11B、12B、45B、46B ヒンジ軸支持部
材 16、56 溝部 17、19、57、59、61、65 軸孔 18、20、58、62、63 回動支軸 44 前面扉 47 前面扉ピン部材 47A ヒンジピン 47B スプリング 47C 取付ポスト 48 前面扉軸受部材 95、96 段差部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外枠と、該外枠の一側端部に内枠を開閉
    自在且つ着脱自在に取り付ける内枠取付用ヒンジと、 上皿と、下皿とを備えたパチンコ機において、 前記内枠取付用ヒンジは、該内枠の一側端部の上端角部
    近傍位置に設けられる上ヒンジと、該内枠の一側端部の
    下方に設けられる下ヒンジとを有し、 前記下ヒンジは、前記下皿の下端面より上側の高さ位置
    に取り付けられることを特徴とするパチンコ機。
  2. 【請求項2】 前記下ヒンジは、前記上皿下端面と下皿
    上端面との間の高さ位置に取り付けられることを特徴と
    する請求項1に記載のパチンコ機。
  3. 【請求項3】 前記上ヒンジ及び下ヒンジは、ヒンジ軸
    支持部材と、 ヒンジ軸受部材とを備え、 前記ヒンジ軸支持部材は、ほぼ垂直に突設される回動支
    軸を有し、 前記ヒンジ軸受部材は、前記回動支軸が挿入される軸孔
    を有し、 前記ヒンジ軸支持部材は、前記回動支軸が前記軸孔に挿
    入されて前記ヒンジ軸受部材に蝶着されることを特徴と
    する請求項1又は請求項2に記載のパチンコ機。
  4. 【請求項4】 前記内枠の前側を覆うと共に、前記内枠
    取付用ヒンジを介して該内枠の一側端部に開閉自在且つ
    着脱自在に軸支される前面扉を備えることを特徴とする
    請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のパチンコ機。
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