JP2000152698A - 可変速発電システムの運転制御方法 - Google Patents

可変速発電システムの運転制御方法

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JP2000152698A
JP2000152698A JP10322750A JP32275098A JP2000152698A JP 2000152698 A JP2000152698 A JP 2000152698A JP 10322750 A JP10322750 A JP 10322750A JP 32275098 A JP32275098 A JP 32275098A JP 2000152698 A JP2000152698 A JP 2000152698A
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machine
turbine
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generation system
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Hitoshi Ota
仁志 太田
Taizo Nakamura
泰造 中村
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Toshiba Engineering Corp
Toshiba Corp
Toshiba Engineering Sevice Corp
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Toshiba Engineering Corp
Toshiba Corp
Toshiba Engineering Sevice Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 可変速発電システムにおいて発電調相運転か
ら発電運転に移行させる際、過大な負トルクの変動を抑
制し安全確実なる制御を可能にする。 【解決手段】 可変速発電システムの発電調相運転から
発電運転に切換える時に、並列用遮断器4を解列し、周
波数変換器9をゲートブロックして二重給電交流機3の
固定子側の電圧を零にし、入口弁14と排気弁18とを
同時に開いて、排気完了となったときに、ハイドロター
ビン1のガイドベーン2を再起動制御させ、並列回転速
度になれば周波数変換器9をゲートデブロックして、二
重給電交流機3の固定子側の電圧を系統電源に同期させ
て再並列し発電運転に切換える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水力発電プラント
の可変速発電システムにおいて、発電調相運転から発電
運転に運転切換えを行う可変速発電システムの運転制御
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年の水力発電プラントでは、従来の同
期機に代えて、回転子側に周波数変換器を接続した二重
給電交流機を用い、その可変速制御によって発電運転中
の効率向上や揚水運転中の自動周波数制御AFCや調相
運転中の適正回転速度の維持を目的とした可変速発電シ
ステムが知られている。
【0003】図3は、そのような可変速発電システムの
主回路構成図である。ハイドロタービンである水車また
はポンプ水車1への水の流量はガイドベーン2により調
整される。二重給電交流機(巻線形誘導機)3は、回転
子側がポンプ水車1に機械的に直結されると共に固定子
側が並列用遮断器4を介して主要変圧器5から系統電源
6に接続可能に設けられている。また、この二重給電交
流機3の固定子側には、揚水運転時の始動用断路器7が
接続されている。一方、周波数変換器9はその入力側が
周波数変換器用遮断器8を介して、主要変圧器5から系
統電源6に接続され、系統電源6の周波数を所要周波数
に変換する。周波数変換器9の出力側は、二重給電交流
機3の回転子側に接続されている。制御装置10は、ガ
イドベーン2、並列用遮断器4、周波数変換器9等に指
令を出力し、可変速発電システムの運転制御を行う。
【0004】図4は、可変速発電システムの主要機械機
器構成を示したものである。二重給電交流機3の回転軸
3aはポンプ水車軸1aを介してランナ11に固着され
ている。ランナ11は、ランナ室12内に回転可能に収
納されており、ランナ室12は上カバー12aと下カバ
ー12bとから構成され、ランナ室12の外側には、環
状に配列したガイドベーン2を介して渦巻ケーシング1
3が配設されている。渦巻きケーシング13は入口弁1
4を備えた水圧鉄管15を介して貯水池(図示せず)に
接続されており、入口弁14には渦巻きケーシング13
内を充水するためのバイパス弁16が並列に設けられて
いる。ランナ室12の下カバー12bの下端には、エル
ボ形の吸出管17が連設されており、また上カバー12
aには排気弁18を備えた排気管19が接続されてい
る。
【0005】このような構成の可変速発電システムに於
いて、発電調相運転を行う場合には、二重給電交流機3
を同期並列させたままで、入口弁14を全閉し、次いで
ガイドベーン2を全閉した後、圧縮空気をランナ室12
内に吹き込んで、その水位を吸出管17内の規定水位A
まで押し下げる。これによってランナ11は空転で回転
している。またポンプ水車1の回転速度は周波数変換器
9によって、適正回転速度(可変速発電システムの可変
速調整範囲内でかつ空転損失を少なくなる適正回転速
度)に制御されており、二重給電交流機3に対する負ト
ルク(二重給電交流機3のマイナス出力)を低減させる
ようにしている。
【0006】図5は、従来の運転制御方法での発電調相
運転から発電運転に移行させる制御ブロック図である。
図5に示すように、遠方制御所又は主配電盤から、発電
調相運転から発電運転への切換指令「C→G切換指令3
0」が到来すると、排気弁18の開制御「排気弁開3
1」によりランナ室12内の圧縮空気は排気され、同時
にバイパス弁16の開制御「バイパス弁開32」により
バイパス弁16を全開させる。バイパス弁16が全開す
れば入口弁14の開制御「入口弁開35」により入口弁
14が開く。
【0007】一方、排気弁18の開制御「排気弁開3
1」によりランナ室12の排気が完了「排気完了33」
すると、排気弁18の閉制御「排気弁閉34」により排
気弁18を閉じる。「入口弁開35」により入口弁14
が全開し「排気弁閉34」により排気弁18が全閉すれ
ば、ガイドベーンの開制御「ガイドベーン開36」にて
ガイドベーン2が開き始める。この場合、ガイドベーン
2の開度が小さい間は、ポンプ水車1は負トルク領域
(二重給電交流機3のマイナス出力)「ポンプ水車負荷
トルク領域37」を通過し、ガイドベーン2が十分に開
いた段階で正トルク領域(二重給電交流機3のプラス出
力)「ポンプ水車正トルク領域38」に突入して「発電
運転39」に至る。
【0008】次に、図6は、発電調相運転から発電運転
に移行する場合の各プロセス量の変化特性を示すタイム
チャートである。(1)はランナ11に作用するトルク
T、(2)はGM(二重給電交流機3)の出力P、
(3)は回転速度N、(4)はガイドベーン開度a、
(5)は排気弁開度、(6)は入口弁開度、(7)はラ
ンナ室水位、(8)はランナ室水圧の変化の様子を示
す。
【0009】従来の運転制御方法では、二重給電交流機
3を系統電源6に同期並列させ、適正回転速度を保った
状態のまま発電調相運転から発電運転に切換えるように
しているため、図6に示すように、ポンプ水車1はガイ
ドベーン開度aが締切りから所定値に達するまでの間、
負トルク領域(二重給電交流機3のマイナス出力)で運
転することになる。
【0010】図7および図8は、負トルク領域運転(二
重給電交流機3のマイナス出力)の説明図である。図7
は、ポンプ水車1の回転速度をN、運転落差をH、ラン
ナ11に作用するトルクをTとする時の単位落差トルク
T/Hと単位落差回転速度N/√Hとの関係を、ガイド
べーン開度a1〜a7をパラメータとして示したもので
ある。ここで、ガイドベーン開度a0は全閉状態を示
し、a0、a1、…a7はその順に開度が増加(a0<
a1<a2…<a7)するものとする。
【0011】図7から明らかなように、単位落差トルク
T/H特性曲線は無負荷(T=0)の近傍において、単
位落差回転速度N/√Hが小さくなる方向へ急激に偏回
し、負トルク領域(二重給電交流機3のマイナス出力)
へ落ち込む。
【0012】図8は、定格回転速度N0の基で、ガイド
ベーン開度aが変化した場合におけるポンプ水車トルク
Tの変化の様子を示している。この図8からも明らかな
ように、従来の運転制御方法においては、発電調相運転
から発電運転に移行する際、ポンプ水車締切状態A(a
=0)からガイドベーン開度aが増加する間に、過大な
負トルク領域(二重給電交流機3のマイナス出力)に落
ち込み、極底部Bから無負荷状態C(T=0)を経た
後、正トルクの水車発電運転領域(二重給電交流機3の
プラス出力)に移行することになる。また、発電調相運
転の適正回転速度(NC)が定格回転速度N0よりも低
い場合も同じ現象となる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、発電調
相運転から発電運転に移行する際、ポンプ水車1は定格
回転速度N0以下でポンプ水車締切状態を通過するの
で、その間、過酷な水圧脈動を受けて大きな振動や騒音
を発生する。特に、ハイドロタービンがポンプ水車1の
場合には、揚水運転時のポンプ効率を高めるために、ラ
ンナ11の翼形が水流に対するランナ11の回転遠心作
用効果が大きくなるように設計されているため、ポンプ
水車締切運転や少流量運転時における締切圧力は高くな
っており、上述した水圧脈動は一層激しいものとなる。
【0014】また、過大な負トルク領域(二重給電交流
機のマイナス出力)を通過して正トルク領域(二重給電
交流機のプラス出力)へ至る間、ランナ11には著しい
トルク変動が生じるので、これに直結された二重給電交
流機3にも大きな衝撃力が加わる上、二重給電交流機3
が並列されている系統電源に動揺を与える等、機器や系
統電源に悪影響を及ぼすという不都合がある。
【0015】本発明の目的は、前述の不都合を除去すべ
くなされたもので、可変速発電システムにおいて発電調
相運転から発電運転に移行させる際、過大な負トルクの
変動を抑制し安全確実なる制御を可能にする可変速発電
システムの運転制御方法を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係わる
可変速発電システムの運転方法は、水車またはポンプ水
車等のハイドロタービンと、前記ハイドロタービンの流
量を調整するガイドベーンと、回転子側が前記ハイドロ
タービンのランナーによって駆動されると共に固定子側
が系統電源に接続可能に設けられた二重給電交流機と、
この二重給電交流機の回転子側に接続され前記系統電源
周波数を所要周波数に変換する周波数変換器とを備えて
構成される可変速発電システムの運転制御方法におい
て、前記可変速発電システムの発電調相運転から発電運
転に切換える時に、先ず並列用遮断器を解列し、前記並
列用遮断器が解列した事を条件に前記周波数変換器をゲ
ートブロックし、入口弁と排気弁をほぼ同時に開らき、
その後前記入口弁の全開と排気完了とを条件に、前記ハ
イドロタービンのガイドベーンを再起動制御させ、ハイ
ドロタービンの回転速度が並列回転速度になれば前記周
波数変換器をゲートデブロックし、前記二重給電交流機
の固定子側の電圧を前記系統電源に同期させて再並列
し、発電運転に切換えるようにしたことを特徴とする。
【0017】請求項1の発明に係わる可変速発電システ
ムの運転方法では、可変速発電システムの発電調相運転
から発電運転に切換える時に、並列用遮断器を解列し、
周波数変換器をゲートブロックして二重給電交流機の固
定子側の電圧を零にし、入口弁と排気弁とを同時に開い
て、入口弁が全開となり排気完了となったときに、ハイ
ドロタービンのガイドベーンを再起動制御させ、並列回
転速度になれば周波数変換器をゲートデブロックし、二
重給電交流機の固定子側の電圧を系統電源に同期させて
再並列し発電運転に切換える。
【0018】請求項2の発明に係わる可変速発電システ
ムの運転方法は、水車またはポンプ水車等のハイドロタ
ービン、前記ハイドロタービンの流量を調整するガイド
ベーンと、回転子側が前記ハイドロタービンのランナー
によって駆動されると共に固定子側が系統電源に接続可
能に設けられた二重給電交流機と、この二重給電交流機
の回転子側に接続され前記系統電源周波数を所要周波数
に変換する周波数変換器とを備えて構成される可変速発
電システムの運転制御方法において、前記可変速発電シ
ステムの発電調相運転から発電運転に切換える時に、並
列用遮断器を解列し、前記並列用遮断器が解列したこと
を条件に前記周波数変換器をゲートブロックすると共に
排気弁を開らき、排気完了の後に入口弁を開いて、前記
入口弁が全開とする条件で前記ハイドロタービンのガイ
ドベーンを再起動制御させて、並列回転速度になれば前
記周波数変換器をゲートデブロックして、前記二重給電
交流機の固定子側の電圧を前記系統電源に同期させて再
並列し、発電運転に切換えるようにしたことを特徴とす
る。
【0019】請求項2の発明に係わる可変速発電システ
ムの運転方法では、可変速発電システムの発電調相運転
から発電運転に切換える時に、並列用遮断器を解列し、
周波数変換器をゲートブロックし二重給電交流機の固定
子側の電圧を零にする。そして、排気弁を開き排気完了
を検出した後に、入口弁を開き入口弁が全開となったと
きにポンプ水車のガイドベーンを再起動制御させて、並
列回転速度になれば周波数変換器をゲートデブロック
し、二重給電交流機の固定子側の電圧を系統電源に同期
させて再並列し発電運転に切換える。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。図1は本発明の実施の形態に係わる可変速発電シ
ステムの運転制御方法の制御ブロック図である。本発明
の可変速発電システムでは、ハイドロタービンは、揚水
発電システムである場合にはポンプ水車を用い、通常の
水力発電システムである場合には水車を用いる。いずれ
の場合にも、ランナ室に圧縮空気を送り込んで発電調相
運転を行う。従って、発電調相運転から発電運転に切り
換える運転制御モードは必要となる。
【0021】図1において、電力系統に同期並列して、
ハイドロタービン(ポンプ水車または水車)が適正回転
速度(NC)で発電調相運転しているとする。この状態
で、遠方制御所又は主配電盤からの発電調相運転から発
電運転への切換指令「C→G切換指令70」が到来する
と、先ず並列用遮断器4のしゃ断制御「並列用CBしゃ
断71」を行うと同時に、排気弁18の開制御「排気弁
開72」とバイパス弁16の開制御「バイパス弁開7
3」とを同時に行う。
【0022】並列用遮断器4が開くと周波数変換器9が
ゲートブロック制御「周波数変換器ゲートブロック7
4」を行い、二重給電交流機3の固定子側の電圧を零に
する。排気弁18が開くと吸出管17の水位Aが上昇を
開始する。また、排気弁18が開くとタイマーがON動
作「タイマーON75」が開始する。タイマーの時間は
ランナ室12内の圧縮空気が排気完了する時間に設定さ
れる。タイマーが時間をカウントアップすると排気弁1
8の閉制御「排気弁閉76」を行う。また、バイパス弁
16が開くとケーシング13が充水し、バイパス弁16
が全開すると入口弁14の開制御「入口弁開77」を行
う。そして、並列用遮断器4が開き、排気弁18が全閉
かつ入口弁14が全開となると、そのことを条件にガイ
ドベーン2の開制御「ガイドベーン開78」を行う。
【0023】ここで、以上の説明では、ランナ室12内
の圧縮空気が排気完了する条件を、タイマーの設定時間
で判定するようにしたが、ランナ室12内に水位検出器
を設け、その水位検出器の検出水位により、ランナ室1
2内の圧縮空気が排気完了する条件を判定するようにし
ても良い。
【0024】また、排気弁18の開制御「排気弁開7
2」とバイパス弁16の開制御「バイパス弁開73」と
を同時に行うようにしたが、ランナ室12内の圧縮空気
が排気完了し排気弁18の閉制御「排気弁閉76」を行
った後に、バイパス弁16の開制御「バイパス弁開7
3」を行い、ケーシング13を充水して入口弁14の開
制御「入口弁開77」を行うようにしても良い。
【0025】ガイドベーン2の開制御「ガイドベーン開
78」を行った後は、次いで「ガバナ再起動制御79」
によりガイドベーン2の開度を制御する。これにより、
ランナ11は加速されて回転速度が並列回転速度(N
P)「並列回転速度80」になると、周波数変換器9の
ゲートデブロック制御「周波数変換器ゲートデブロック
81」を行って、二重給電交流機3の固定子側の電圧を
立ち上げる。そして、系統電源6に「同期制御82」さ
せて並列用遮断器4の投入制御「並列用CB投入83」
を行い、「発電運転84」への移行を完了する。なお、
発電運転中は発電出力による最適回転速度(NR)で運
転される。
【0026】図2は、本発明の実施の形態における発電
調相運転から発電運転に移行する場合の各プロセス量の
変化特性を示すタイムチャートである。(1)はランナ
11に作用するトルクT、(2)はGM(二重給電交流
機3)の出力P、(3)はGMの固定子側の電圧V、
(4)は回転速度N、(5)はガイドベーン2の開度
a、(6)は並列用遮断器4、(7)はタイマー、
(8)は排気弁18、(9)は入口弁14、(10)は
ランナ室12の水位、(11)はランナ室12の水圧を
示す。
【0027】本発明の実施の形態においては、可変速発
電システムを発電調相運転から発電運転へ移行させる
際、これを一旦系統電源6から解列してランナ11の回
転速度を減速させるようにしたので、ランナ11の遠心
力作用による水圧が低い状態になる。従って、ポンプ水
車1の水圧脈動は軽減され異常振動や騒音の発生を低減
できる。
【0028】すなわち、図2に示すように、ポンプ水車
1の負トルク(二重給電交流機3のマイナス出力)の発
生を防止でき、これによる系統電源6へに及ぼす悪影響
を回避することができる。また、発電調相運転中の回転
速度が可変速調整範囲の下限近傍にあったとしても、二
重給電交流機3を解列して周波数変換器9をゲートブロ
ックしているので、周波数変換器9の可変速運転範囲を
逸脱することはない。
【0029】このように、本発明の実施の形態では、適
正回転速度で調相運転を行っている可変速発電システム
あるいは可変速発電システムを発電運転に移行させる
際、それまで系統電源3に同期並列されていた二重給電
交流機3を一旦系統電源6から解列し、二重給電交流機
3を無励磁にし、並列回転速度になれば二重給電交流機
の固定子側の電圧を立ち上げて系統電源に同期させて再
並列し、発電運転に切換えるようにしているので、ポン
プ水車1の負トルク(二重給電交流機3のマイナス出
力)の発生を防止でき、これによる系統電源6へに及ぼ
す悪影響を回避することができる。
【0030】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、発
電調相運転から発電運転に移行させる際、ポンプ水車ま
たは水車の異常振動や騒音の発生を抑制でき、系統電源
に悪影響を及ぼすことなく、かつ周波数変換器を安全確
実に制御することができる。従って、可変速発電システ
ムの安全性及び信頼性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係わる可変速発電システ
ムの運転制御方法を示す制御ブロック図。
【図2】本発明の実施の形態に係わる可変速発電システ
ムでの発電調相運転から発電運転に移行する場合の各プ
ロセス量の変化特性を示すタイムチャート。
【図3】従来の可変速発電システムの主回路の構成図。
【図4】従来の可変速発電システムの機械系主要機器の
構成図。
【図5】従来の可変速発電システムでの発電調相運転か
ら発電運転に移行させる制御ブロック図。
【図6】従来の可変速発電システムでの発電調相運転か
ら発電運転に移行する場合の各プロセス量の変化特性を
示すタイムチャート。
【図7】従来における負トルク領域運転での単位落差ト
ルクと単位落差回転速度との関係をガイドべーン開度を
パラメータとして示した特性図。
【図8】従来における負トルク領域運転での定格回転速
度の基でガイドベーン開度が変化した場合のポンプ水車
トルクの変化の特性図。
【符号の説明】
1 ポンプ水車 2 ガイドベーン 3 二重給電交流機 4 並列用遮断器 5 主要変圧器 6 系統電源 7 始動用断路器 8 周波数変換器用遮断器 9 周波数変換器 10 制御装置 11 ランナ 12 ランナ室 12a 上カバー 12b 下カバー 13 ケーシング 14 入口弁 15 水圧鉄管 16 バイパス弁 17 吸出管 18 排気弁 19 排気管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 太田 仁志 東京都港区芝浦一丁目1番1号 株式会社 東芝本社事務所内 (72)発明者 中村 泰造 神奈川県川崎市幸区堀川町66番2 興和川 崎西口ビル17階 東芝エンジニアリングサ ービス株式会社内 Fターム(参考) 3H073 AA02 AA12 BB09 BB13 BB23 CC07 CC12 CC19 CC26 CD02 CD18 CE09 CE15 CE24 5H590 AA01 AA06 CA11 CA12 CC10 CD05 CE01 DD44 EA07 EA10 EA14 EA17 EA20 EB02 EB07 EB15 EB20 FA01 FA05 FA08 GA02 HA02 HA22 HA25 HA27 JA09

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水車またはポンプ水車等のハイドロター
    ビンと、前記ハイドロタービンの流量を調整するガイド
    ベーンと、回転子側が前記ハイドロタービンのランナー
    によって駆動されると共に固定子側が系統電源に接続可
    能に設けられた二重給電交流機と、この二重給電交流機
    の回転子側に接続され前記系統電源周波数を所要周波数
    に変換する周波数変換器とを備えて構成される可変速発
    電システムの運転制御方法において、前記可変速発電シ
    ステムの発電調相運転から発電運転に切換える時に、先
    ず並列用遮断器を解列し、前記並列用遮断器が解列した
    事を条件に前記周波数変換器をゲートブロックし、入口
    弁と排気弁をほぼ同時に開らき、その後前記入口弁の全
    開と排気完了とを条件に、前記ハイドロタービンのガイ
    ドベーンを再起動制御させ、ハイドロタービンの回転速
    度が並列回転速度になれば前記周波数変換器をゲートデ
    ブロックし、前記二重給電交流機の固定子側の電圧を前
    記系統電源に同期させて再並列し、発電運転に切換える
    ようにしたことを特徴とする可変速発電システムの運転
    制御方法。
  2. 【請求項2】 水車またはポンプ水車等のハイドロター
    ビンと、前記ハイドロタービンの流量を調整するガイド
    ベーンと、回転子側が前記ハイドロタービンのランナー
    によって駆動されると共に固定子側が系統電源に接続可
    能に設けられた二重給電交流機と、この二重給電交流機
    の回転子側に接続され前記系統電源周波数を所要周波数
    に変換する周波数変換器とを備えて構成される可変速発
    電システムの運転制御方法において、前記可変速発電シ
    ステムの発電調相運転から発電運転に切換える時に、並
    列用遮断器を解列し、前記並列用遮断器が解列した事を
    条件に前記周波数変換器をゲートブロックすると共に排
    気弁を開らき、排気完了の後に入口弁を開いて、前記入
    口弁が全開とする条件で前記ハイドロタービンのガイド
    ベーンを再起動制御させて、並列回転速度になれば前記
    周波数変換器をゲートデブロックして、前記二重給電交
    流機の固定子側の電圧を前記系統電源に同期させて再並
    列し、発電運転に切換えるようにしたことを特徴とする
    可変速発電システムの運転制御方法。
JP10322750A 1998-11-13 1998-11-13 可変速発電システムの運転制御方法 Withdrawn JP2000152698A (ja)

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WO2023139734A1 (ja) * 2022-01-20 2023-07-27 日立三菱水力株式会社 可変速同期発電電動装置

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