JP2000152199A - 電子透かし情報の重畳方法、電子透かし情報の伝送方法、電子透かし情報の重畳装置、オーサリング装置および映像信号出力装置 - Google Patents

電子透かし情報の重畳方法、電子透かし情報の伝送方法、電子透かし情報の重畳装置、オーサリング装置および映像信号出力装置

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JP2000152199A
JP2000152199A JP32427398A JP32427398A JP2000152199A JP 2000152199 A JP2000152199 A JP 2000152199A JP 32427398 A JP32427398 A JP 32427398A JP 32427398 A JP32427398 A JP 32427398A JP 2000152199 A JP2000152199 A JP 2000152199A
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video signal
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Akira Ogino
晃 荻野
Shinji Nakamura
真司 中村
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 信号変換される前、および、信号変換された
後のいづれにおいても、映像信号に重畳した電子透かし
情報を簡単かつ正確に検出できるようにする。 【解決手段】 比較演算部34は、DVD100に記録
するようにされる入力映像信号(信号変換前の映像信
号)のフォーマット情報を信号変換前フォーマットメモ
リ33Fから取得し、想定される信号変換碁の映像信号
のフォーマット情報を信号変換前フォーマットメモリ3
3Bから取得する。この映像信号のフォーマット情報に
基づいて、比較演算部34は、信号変換前、信号変換後
のいづれの映像信号からも映像信号に重畳された電子透
かし情報を正確に検出することが可能なように、信号変
換前の映像信号においてのスペクトラム拡散信号の重畳
単位となる単位ブロックの大きさを設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、映像信号に付加
情報を電子透かし情報として認知されないように重畳し
て伝送し、この電子透かし情報とされた付加情報が重畳
された映像信号の供給を受ける側において、供給された
映像信号に重畳されている電子透かし情報とされた付加
情報を検出するようにする電子透かし情報の重畳方法、
電子透かし情報の伝送方法、これらの方法で用いられる
電子透かし情報の重畳装置、オーサリング装置および映
像信号出力装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ビデオテープやデジタルビデオディスク
(DVD)、さらには、インターネットや放送メディア
などを通じて、画像情報や音声情報などの様々なコンテ
ンツ情報が豊富に提供されるようになってきている。そ
の一方で、各種のメディアを通じて提供されるようにな
った様々なコンテンツ情報についての違法な複製(コピ
ー)による著作権侵害が問題となっている。
【0003】この問題に対処するため、画像情報などの
コンテンツ情報に複製制御のための情報や著作権情報な
どを付加し、この付加情報を用いて、コンテンツ情報の
違法な複製を防止したり、コンテンツ情報の違法な複製
業者の追跡を行うなど、種々の方策が考えられている。
【0004】そして、コンテンツ情報に付加される付加
情報は、電子透かし処理を用いて重畳する方法が提案さ
れている。この電子透かし処理は、画像データや音楽デ
ータに存在する人間の知覚上の重要でない部分、すなわ
ち、音楽や映像に対して冗長でない部分に、雑音として
情報を埋め込む処理である。
【0005】このような電子透かし処理により画像デー
タや音楽データ中に埋め込まれた付加情報は、その画像
データや音楽データから除去されにくい。一方、画像デ
ータや音楽データについてフィルタリング処理やデータ
圧縮処理をした後であっても、それらに埋め込まれた電
子透かしの付加情報(電子透かし情報)を画像データや
音楽データ中から抽出することが可能である。
【0006】このように電子透かし処理を用いることに
より、簡単に除去や改ざんがされることがないように電
子透かし情報をコンテンツ情報に重畳することができる
とともに、コンテンツ情報に重畳された電子透かし情報
は、例えば記録装置などにおいて、抽出することができ
るようにされるので、コンテンツ情報に重畳された電子
透かし情報を用いて、コンテンツ情報の違法な複製を防
止するなどのこと行なわれる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の標準
テレビジョン方式(Standard Difinit
ion Television方式:以下SDTV方式
という。)の映像信号に加え、より高品位な映像の提供
が可能な高品位テレビジョン方式(High Difi
nition Television方式:以下、HD
TV方式という。)の映像信号の提供が行なわれるよう
になってきている。
【0008】例えば、SDTV方式の映像信号は、1フ
レームを構成する垂直方向のライン数が480本、水平
方向の画素数が720画素というフォーマットで提供さ
れるのに対し、HDTV方式の映像信号は、垂直方向の
ライン数が1080本、水平方向の画素数が1920画
素というフォーマットで提供される。
【0009】ところが、HDTV方式の映像信号とSD
TV方式の映像信号とが両方提供されるようになると、
例えば、HDTV方式の映像信号をSDTV方式の映像
信号に信号変換して、ビデオテープなどの記録媒体に複
製(コピー)したり、この逆に、SDTV方式の映像信
号をHDTV方式の映像信号に信号変換してビデオテー
プなどの記録媒体に複製するなどということが行なわれ
ると考えられる。
【0010】この場合、HDTV方式の映像信号は、垂
直方向のラインや、水平方向の画素を間引き、垂直方向
のライン数、水平方向の画素数を減らすようにすること
により、SDTV方式の映像信号に変換される。また、
SDTV方式の映像信号は、垂直方向のラインや、水平
方向の画素を補間して、垂直方向のライン数、水平方向
の画素数を増やすようにすることにより、HDTV方式
の映像信号に変換される。
【0011】このため、HDTV方式の映像信号に、こ
のHDTV方式の映像信号から検出が可能とされる状態
で、電子透かし情報とされた複製制御情報を重畳するよ
うにしておいても、前述のように、例えばSDTV方式
の映像信号に信号変換されることにより重畳された電子
透かし情報は変形してしまい、信号変換後の映像信号か
ら電子透かし情報とされた複製制御情報を正確に検出す
ることが難しくなる。
【0012】また、SDTV方式の映像信号に、このS
DTV方式の映像信号から検出が可能とされる状態で、
電子透かし情報とされた複製制御情報を重畳するように
しておいても、これをHDTV方式の映像信号に信号変
換した場合にも、SDTV方式の映像信号に重畳されて
いる電子透かし情報は変形してしまうので、信号変換後
の映像信号から電子透かし情報とされた複製制御情報を
正確に検出することが難しくなる。
【0013】このことは、上述したHDTV方式の映像
信号とSDTV方式の映像信号との間の相互の信号変換
の場合だけでなく、例えば、NTSC方式の映像信号を
PAL方式やSECAM方式の映像信号に信号変換した
り、この逆に、PAL方式やSECAM方式の映像信号
をNTSC方式の映像信号に信号変換した場合にも発生
する。
【0014】このため、複製制御情報を電子透かし情報
として映像信号に重畳しておき、この複製制御情報を検
出することによって、映像信号の複製制御を行うように
している場合、その映像信号が信号変換されると、重畳
されている複製制御情報が正確に検出できなくなり、複
製禁止を示す複製制御情報が重畳されている映像信号で
あるにもかかわらず、信号変換することにより複製が可
能となってしまう恐れがある。
【0015】以上のことにかんがみ、この発明は、信号
変換される前、および、信号変換された後のいづれにお
いても、映像信号に重畳した電子透かし情報を簡単かつ
正確に検出できるようにする電子透かし情報の重畳方
法、電子透かし情報の伝送方法、電子透かし情報の重畳
装置、映像信号出力装置、映像信号再生装置および映像
信号記録媒体を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1に記載の電子透かし情報の重畳方法は、水
平方向または垂直方向あるいはフレーム(フィールド)
単位の時間方向の補間処理または間引き処理を伴う信号
変換が行なわれる映像信号への電子透かし情報の重畳方
法であって、前記信号変換後のフォーマットを基準にし
て、前記電子透かし情報を前記映像信号に重畳すること
を特徴とする。
【0017】この請求項1に記載の発明の電子透かし情
報の重畳方法によれば、例えば、HDTV方式の映像信
号がSDTV方式の映像信号に変換されたり、SDTV
方式の映像信号がHDTV方式の映像信号に変換された
場合には、垂直方向のライン間引きや補間、水平方向の
画素間引きや補間が行われ、映像信号に重畳した電子透
かし情報が変形し、信号変換後の映像信号から電子透か
し情報が検出できなくなる。
【0018】そこで、想定される信号変換後の映像信号
のフォーマットを基準にして、信号変換前の映像信号か
らも、信号変換後の映像信号からも、信号変換前の映像
信号に重畳した電子透かし情報を検出することができる
ようにして、信号変換前の映像信号に電子透かし情報が
重畳される。
【0019】これにより、信号変換前の映像信号から
も、信号変換後の映像信号からも、信号変換前の映像信
号に重畳された電子透かし情報を、その電子透かし情報
により伝送するようにされる付加情報の欠落なく、確実
に検出できるようにされる。
【0020】また、請求項2に記載の電子透かし情報の
重畳方法は、請求項1に記載の電子透かし情報の重畳方
法であって、前記電子透かし情報は、前記映像信号の1
画面の一部の小領域を1ブロックとして、そのブロック
単位毎に重畳するようにされており、前記信号変換後の
ブロックは、横×縦=m×n(m、nは自然数)画素と
なるようにされることを特徴とする。
【0021】この請求項2に記載の発明の電子透かし情
報の重畳方法によれば、電子透かし情報は、映像信号の
単位ブロック毎に重畳するようにされる。この場合、信
号変換後の映像信号においての単位ブロックの水平方向
の画素数m×垂直方向の画素数nのいづれもが自然数と
なるように、信号変換前の映像信号においての単位ブロ
ックの大きさが決められる。
【0022】これにより、映像信号が信号変換されて
も、信号変換後の映像信号においての単位ブロックの水
平方向の画素数や垂直方向の画素数が小数になるなど、
単位ブロックの大きさが不規則となることがなく、予め
決められた大きさとなるようにされるので、この単位ブ
ロックを基準として電子透かし情報を検出することによ
り、信号変換後の映像信号からも、信号変換前の映像信
号に重畳された電子透かし情報をその意味を変えること
なく確実かつ正確に検出することができるようにされ
る。
【0023】また、請求項3に記載の電子透かし情報の
重畳方法は、請求項1に記載の電子透かし情報の重畳方
法であって、前記電子透かし情報は、前記映像信号の1
画面の一部の小領域を1ブロックとして、そのブロック
単位毎に重畳するようにされており、前記信号変換前の
ブロックは、横×縦=m×n(m、nは自然数)画素と
なるようにされることを特徴とする。
【0024】この請求項3に記載の発明の電子透かし情
報の重畳方法によれば、信号変換前の映像信号において
の単位ブロックの水平方向の画素数、垂直方向の画素数
のいづれもが自然数となるように決められる。
【0025】これにより、信号変換前の映像信号の映像
信号においても、単位ブロックの水平方向の画素数や垂
直方向の画素数が小数になるなど、単位ブロックの大き
さが不規則となることがなく、単位ブロックを基準とし
て電子透かし情報を検出することにより重畳された電子
透かし情報を確実かつ正確に検出することができるよう
にされる。
【0026】また、請求項4に記載の電子透かし情報の
重畳方法は、請求項1に記載の電子透かし情報の重畳方
法であって、前記電子透かし情報は、前記映像信号の1
画面の一部の小領域を1ブロックとして、そのブロック
単位毎に重畳するようにされており、前記信号変換前の
ブロックは、横×縦=m×n(m、nは自然数)画素と
なるようにされ、前記信号変換後のブロックは、M×N
(M、Nは自然数)画素となるようにされることを特徴
とする。
【0027】この請求項4に記載の発明の電子透かし情
報の重畳方法によれば、信号変換前の映像信号において
の単位ブロック、および、信号変換後の映像信号におい
ての単位ブロックのいづれにおいても、水平方向の画素
数、垂直方向の画素数の両方とも自然数となるように、
信号変換前の映像信号においての単位ブロックの大きさ
が決められる。
【0028】これにより、信号変換前の映像信号の映像
信号においても、また、信号変換後の映像信号の映像信
号においても、単位ブロックの水平方向の画素数や垂直
方向の画素数が小数になるなど、単位ブロックの大きさ
が不規則となることがなく、いづれの映像信号からも単
位ブロックを基準として電子透かし情報を検出すること
により重畳された電子透かし情報を確実かつ正確に検出
することができるようにされる。
【0029】また、請求項5に記載の電子透かし情報の
重畳方法は、請求項2、請求項3または請求項4に記載
の電子透かし情報の重畳方法であって、前記ブロック単
位毎に重畳される電子透かし情報は、前記ブロック毎に
割り当てられる1チップの拡散符号が用いられて形成さ
れるスペクトラム拡散信号であることを特徴とする。
【0030】この請求項5に記載の発明の電子透かし情
報の重畳方法によれば、電子透かし情報は、単位ブロッ
ク毎に1チップの拡散符号を割れ当て、この拡散符号を
用いてスペクトラム拡散することにより形成されるスペ
クトラム拡散信号が映像信号に重畳される電子透かし情
報として用いられる。
【0031】これにより、映像信号にスペクトラム拡散
された情報を重畳して伝送することができるとともに、
映像信号にスペクトラム拡散されて重畳されている情報
を検出する場合には、映像信号の単位ブロック毎にスペ
クトラム拡散時と同じ拡散符号を発生させ、これを用い
て逆拡散することにより確実かつ正確に映像信号にスペ
クトラム拡散されて重畳された情報を検出することがで
きるようにされる。
【0032】また、請求項6に記載の電子透かし情報の
重畳方法は、請求項2、請求項3または請求項4に記載
の電子透かし情報の重畳方法であって、前記ブロック単
位毎に重畳される電子透かし情報は、予め決められた単
位電子透かし情報パターンであることを特徴とする。
【0033】この請求項6に記載の発明の電子透かし情
報の重畳方法によれば、電子透かし情報は、単位ブロッ
ク毎に割り当てられる予め決められた電子透かし情報パ
ターンが用いられる。
【0034】これにより、単位ブロック毎に重畳される
電子透かし情報パターンにより情報を伝送することがで
きるとともに、単位ブロック毎に重畳される電子透かし
情報パターンを検出することによって映像信号に重畳さ
れた情報を検出することができるようにされる。
【0035】また、請求項7に記載の電子透かし情報の
重畳方法は、請求項1に記載の電子透かし情報の重畳方
法であって、前記信号変換は、高品位テレビジョン信号
から標準テレビジョン信号への変換、あるいは、標準テ
レビジョン信号から高品位テレビジョン信号への変換で
あることを特徴とする。
【0036】この請求項7に記載の発明の電子透かし情
報の重畳方法によれば、高品位テレビジョン信号から標
準テレビジョン信号に変換された場合であっても、ある
いは、標準テレビジョン信号から高品位テレビジョン信
号に変換された場合であっても、信号変換前の映像信号
および信号変換後の映像信号のいづれもから電子透かし
情報を確実かつ正確に検出することができるようにされ
る。
【0037】また、請求項8に記載の電子透かし情報の
重畳方法は、請求項1に記載の電子透かし情報の重畳方
法であって、前記信号変換は、第1の標準テレビジョン
信号から他の標準テレビジョン信号への変換、あるい
は、第1の高品位テレビ信号から他の高品位テレビジョ
ン信号への変換であることを特徴とする。
【0038】この請求項8に記載の発明の電子透かし情
報の重畳方法によれば、例えば、NTSC方式のテレビ
ジョン信号から他の方式のテレビジョン信号へ変換され
た場合であっても、あるいは、NTSC方式以外の方式
のテレビジョン信号からNTSC方式のテレビジョン信
号へ変換された場合であっても、信号変換前の映像信号
および信号変換後の映像信号のいづれもから電子透かし
情報を確実かつ正確に検出することができるようにされ
る。
【0039】また、請求項9に記載の電子透かし情報の
重畳方法は、請求項1に記載の電子透かし情報の重畳方
法であって、信号変換後の複数の異なるフォーマットの
それぞれを基準にした複数の電子透かし情報を前記映像
信号に同時に重畳することを特徴とする。
【0040】この請求項9に記載の発明の電子透かし情
報の重畳方法によれば、映像信号が、想定される複数の
異なるフォーマットの映像信号に信号変換された場合で
あっても、信号変換後の映像信号から信号変換前の映像
信号に重畳された電子透かし情報を確実かつ正確に検出
することができるようにされる。
【0041】また、請求項10に記載の電子透かし情報
の重畳方法は、請求項1、請求項2、請求項3、請求項
4、請求項5、請求項6、請求項7または請求項8に記
載の電子透かし情報の重畳方法であって、前記信号変換
後の複数の異なるフォーマットを基準として、前記複数
の異なるフォーマットのそれぞれに対応するように形成
されるそれぞれの前記電子透かし情報を、空間的、ある
いは、時間的に分割した前記映像信号の領域毎に重畳す
ることを特徴とする。
【0042】この請求項10に記載の発明の電子透かし
情報の重畳方法によれば、映像信号が、想定される複数
の異なるフォーマットの映像信号に信号変換された場合
であっても、信号変換後の映像信号から信号変換前の映
像信号に重畳された電子透かし情報を確実かつ正確に検
出することができるようにされる。
【0043】また、請求項11に記載の電子透かし情報
の重畳方法は、請求項5に記載の電子透かし情報の重畳
方法であって、前記信号変換後の複数の異なるフォーマ
ットを基準として、前記複数の異なるフォーマットのそ
れぞれに対応するように異なる拡散符号が用いられて形
成される前記電子透かし情報を、前記映像信号に対し、
前記映像信号と同じ時間領域に重畳することを特徴とす
る。
【0044】この請求項11に記載の発明の電子透かし
情報の重畳方法によれば、映像信号が、想定される複数
の異なるフォーマットの映像信号に信号変換された場合
であっても、信号変換後の映像信号から信号変換前の映
像信号に重畳された電子透かし情報を確実かつ正確に検
出することができるようにされる。
【0045】
【発明の実施の形態】以下、図を参照しながら,この発
明による電子透かし情報の重畳方法、電子透かし情報の
伝送方法、電子透かし情報の重畳装置、オーサリング装
置および映像信号出力装置の一実施の形態について説明
する。
【0046】以下に説明する実施の形態において、オー
サリング装置は、映像信号などのコンテンツ情報をデジ
タルビデオディスク(以下、DVDと略称する。)に記
録して提供するコンテンツ情報の提供業者側において用
いられる映像信号記録装置である。
【0047】そして、以下に説明する実施の形態におい
て、この発明によるオーサリング装置は、映像信号をD
VDに記録する場合、記録された映像信号が違法に複製
されることを防止するために、複製制御情報を電子透か
し情報として映像信号に重畳する。この電子透かし情報
を、例えば記録装置において検出し、検出した複製制御
情報に応じた複製制御を行うことによって、当該映像信
号の違法な複製が防止される。
【0048】しかし、前述にもしたように、電子透かし
情報が重畳された映像信号は、フォーマットの異なる映
像信号に信号変換されることがある。このため、信号変
換前の映像信号に重畳されていた電子透かし情報が、信
号変換後の映像信号からは正確に検出することができな
くなり、電子透かし情報として映像信号と共に提供され
る複製制御情報に応じた複製制御ができなくなる。
【0049】そこで、以下に説明する実施の形態のオー
サリング装置においては、電子透かし情報が重畳される
映像信号のフォーマット情報(信号変換前のフォーマッ
ト情報)と、想定される信号変換の後の映像信号のフォ
ーマット情報(信号変換後のフォーマット情報)とに基
づいて、信号変換前、信号変換後のいづれのフォマット
の映像信号からも、そのフォーマットの映像信号に重畳
されている電子透かし情報を検出するための検出方法と
同じ方法で電子透かし情報を検出できるようにして、信
号変換前の映像信号に電子透かし情報を重畳するように
している。
【0050】また、以下に説明する実施の形態におい
て、電子透かし情報は、拡散符号が用いられて形成され
るスペクトラム信号である。このスペクトラム拡散信号
は、後述もするが、図4に示すように、垂直同期信号に
同期し、垂直方向および水平方向に複数画素からなる単
位ブロックBL毎に1チップが割り当てられるPN(P
seudorandom Noise;擬似雑音符号)
系列の符号(以下、PN符号という)が用いられて形成
されるものである。
【0051】なお、以下に説明する実施の形態のオーサ
リング装置、DVDの再生装置、DVDの記録装置は、
いずれも映像信号の他、音声信号をも記録したり、ある
いは、再生したりすることができるものであるが、説明
を簡単にするため、音声系についての説明は省略する。
また、以下に説明する実施の形態においては、映像信号
に付加されている付加情報としての複製制御情報に基づ
いて、複製世代制限処理を行うことができる記録装置お
よび再生装置をコンプライアントの装置と呼び、複製世
代制限処理に対応していない装置を、ノンコンプライア
ントの装置と呼ぶ。
【0052】[オーサリング装置について]図1は、こ
の発明の映像信号出力装置が適用されたこの実施の形態
のオーサリング装置を説明するためのブロック図であり
る。図1に示すように、この実施の形態のオーサリング
装置は、映像信号の入力端子1、電子透かし情報重畳部
(以下、WM重畳部という。)2、電子透かし情報形成
部(以下、WM形成部という。)3、データ圧縮処理部
4、CGMS−D情報付加部5、CGMS−D情報発生
部6、暗号化部7、記録処理部8、コントロール部1
0、キー操作部11を備えている。
【0053】WM形成部3は、図1に示すように、同期
検出部31、PN発生制御部32、信号変換前フォーマ
ットメモリ33F、信号変換後フォーマットメモリ33
B、比較演算部34、PN発生部35、PN反復部3
6、SS(SSは、スペクトラム拡散を意味する。以下
同じ。)拡散部37、複製制御情報発生部38、レベル
調整部39を備えるものである。
【0054】また、コントロール部10は、CPU、R
OM、RAMなどを備えたマイクロコンピュータであ
り、この実施の形態のオーサリング装置の各部を制御す
る。コントロール部10に接続されたキー操作部11
は、このオーサリング装置の操作者からの指示入力を受
け付けるものである。そして、コントロール部10は、
キー操作部11を通じて入力された操作者からの指示入
力に応じて、制御信号を形成し、これを各部に供給する
ことにより、操作者の指示に応じた処理を行うことがで
きるようにしている。
【0055】そして、この実施の形態のオーサリング装
置の操作者は、まず、キー操作部11を通じて、入力さ
れる入力映像信号の映像信号方式を示す情報と、DVD
100に記録された映像信号に対して行われる可能性の
ある信号変換、すなわち想定される信号変換を示す情報
をこの実施の形態のオーサリング装置に入力し、入力端
子1を通じて入力される映像信号をDVD100に記録
する処理を開始するようにする。
【0056】ここで、入力映像信号の映像信号方式を示
す情報は、入力映像信号、すなわち、すなわち、信号変
換前の映像信号のフォーマットを特定するための情報で
あり、入力映像信号が、水平方向の画素数が1920、
1フレームを構成する垂直方向のライン数(以下、単に
水平走査線数という。)が1080ライン、1秒当たり
のフレーム数が60フレームのHDTV方式の映像信号
(以下、単にHDTV方式の映像信号という。)か、水
平走査線数が480、水平方向の画素数が720画素、
1秒当たりのフレーム数が60フレームのノンインター
レースのSDTV方式の映像信号(以下、単にSDTV
方式の映像信号という。)か、あるいは、水平方向の画
素数が480画素、水平走査線数が525ライン、1秒
当たりのフレーム数が60フレームのノンインターレー
スの映像信号(以下、525Pの映像信号という。)か
などを示す情報である。
【0057】また、想定される信号変換を示す情報は、
入力映像信号が、どのようなフォーマットの映像信号に
信号変換される可能性があるかを示す情報であり、信号
変換後の映像信号のフォーマットを特定するための情報
である。入力映像信号が、例えば、HDTV方式の映像
信号である場合には、SDTV方式の映像信号への信号
変換か、525Pの映像信号への信号変換かなどを示す
情報である。
【0058】そして、この実施の形態においては、図1
に示すオーサリング装置に入力される入力映像信号は、
HDTV方式の映像信号であり、想定される信号変換
は、HDTV方式の映像信号をSDTV方式の映像信号
への信号変換であるものとして説明する。
【0059】そして、この実施の形態においては、上述
のように、入力映像信号の映像信号方式を示す情報は、
HDTV方式の映像信号であることを示す情報であるの
で、コントロール部10は、信号変換前フォーマットメ
モリ33Fに対し、HDTV方式の映像信号のフォーマ
ット情報を比較演算部34に供給するように制御する制
御信号CT1を形成し、これを信号変換前フォーマット
メモリ33Fに供給する。
【0060】また、この実施の形態においては、想定さ
れる信号変換を示す情報は、HDTV方式の映像信号を
SDTV方式の映像信号に変換する信号変換を示す情報
であるので、コントロール部10は、信号変換後フォー
マットメモリ33Bに対し、SDTV方式の映像信号の
フォーマット情報を比較演算部34に供給するように制
御する制御信号CT2を形成し、これを信号変換前フォ
ーマットメモリ33Bに供給する。
【0061】信号変換前フォーマットメモリ33Fに
は、この実施の形態のオーサリング装置に入力される可
能性のある映像信号方式の異なる映像信号のフォーマッ
ト情報が記憶保持されている。ここで、フォーマット情
報は、各映像信号方式の映像信号の水平方向の画素数、
水平走査線数、1フレーム当たりのフレーム数、走査方
式を示す情報などからなる情報である。
【0062】したがって、信号変換前フォーマットメモ
リ33Fには、HDTV方式の映像信号のフォーマット
情報、SDTV方式の映像信号のフォーマット情報、5
25Pの映像信号のフォーマット情報などが映像信号方
式を示す情報と対応付けられて記憶されている。
【0063】また、信号変換後フォーマットメモリ33
Bには、このオーサリング装置によりDVD100に記
録される映像信号に対して行なわれる可能性のある信号
変換処理に対応し、各信号変換処理後の映像信号のフォ
ーマット情報が記憶保持されている。
【0064】したがって、信号変換後フォーマットメモ
リ33Bには、信号変換前フォーマットメモリ33Fと
ほぼ同様に、HDTV方式の映像信号のフォーマット情
報、SDTV方式の映像信号のフォーマット情報、52
5Pの映像信号のフォーマット情報などが映像信号方式
を示す情報と対応付けられて記憶されている。
【0065】そして、この実施の形態においては、変換
前フォーマットメモリ33Fからは、コントロール部1
0からの制御信号CT1に基づいて、HDTV方式の映
像信号に対応するフォーマット情報が読み出され、これ
が比較演算部34に供給され、また、変換後フォーマッ
トメモリ33Bからは、SDTV方式の映像信号に対応
するフォーマット情報が読み出され、これが比較演算部
34に供給される。
【0066】比較演算部34は、変換前フォーマットメ
モリ33Fからのフォーマット情報と、変換後フォーマ
ットメモリ33Bからのフォーマット情報とに基づい
て、PN符号の1チップを割り当てる単位ブロックの大
きさを決定する。
【0067】前述もしたように、この実施の形態におい
ては、垂直方向および水平方向に複数画素からなる単位
ブロックBL毎に1チップが割り当てられるPN符号に
よって、例えば2ビットの複製制御情報をスペクトラム
拡散することによって、映像信号に重畳される複製制御
情報に応じたスペクトラム拡散信号(電子透かし情報)
が形成される。
【0068】図4は、この実施の形態において、映像信
号に重畳される複製制御情報に応じたスペクトラム拡散
信号の形成について説明するための図である。この実施
の形態のオーサリング装置においては、DVD100に
記録する映像信号に対し、この映像信号の1フレーム毎
に、スペクトラム拡散に用いられるPN符号の1チップ
が割り当てられる単位ブロックBLの大きさが決められ
る。
【0069】そして、図4に示すように、1チップのP
N符号P11、P12、P13、…が、各単位ブロック
毎に割り当てられて発生され、このPN符号によって、
複製制御情報をスペクトラム拡散することにより、映像
信号に重畳するスペクトラム拡散信号が形成される。
【0070】比較演算部34においては、この単位ブロ
ックの大きさを、前述の映像信号のフォーマット情報に
基づいて決定するのであるが、信号変換前の映像信号に
重畳されたスペクトラム拡散信号が、信号変換後の映像
信号からも正確に検出することができるようにするた
め、信号変換後の映像信号のフォーマットを考慮して、
単位ブロックの大きさを決定する。
【0071】図5は、比較演算部34において、変換前
フォーマットメモリ33Fおよび変換後フォーマットメ
モリ33Bから供給される映像信号のフォーマット情報
に基づいて行われる信号変換前の映像信号(入力映像信
号)においての、PN符号の1チップが割り当てられる
単位ブロックの大きさを決定するための処理を説明する
ための図である。
【0072】この実施の形態においては、入力映像信号
は、図5Aに示すように、水平方向の画素数×水平走査
線数×1秒当たりのフレーム数が、1920×1080
×60のHDTV方式の映像信号であり、これがSDT
V方式の映像信号に変換された場合には、図5Bに示す
ように、水平方向の画素数×水平走査線数×1秒当たり
のフレーム数が、480×720×60となる。
【0073】すなわち、HDTV方式の映像信号は、垂
直方向のラインおよび水平方向の画素が間引かれて、S
DTV方式の映像信号に変換される。そこで、信号変換
された場合に、間引かれるライン数、および、画素数を
考慮して、入力映像信号においての、PN符号の1チッ
プが割り当てる単位ブロックの大きさを決める。
【0074】例えば、HDTV方式の映像信号におい
て、水平方向の画素数×垂直方向の画素数が、2.67
画素×2.55画素を単位ブロックとし、この単位ブロ
ック毎にPN符号の1チップを割り当て複製制御情報を
スペクトラム拡散して形成したスペクトラム拡散信号を
重畳しておけば、HDTV方式の映像信号がSDTV方
式の映像信号に変換された場合には、水平方向の画素数
×垂直方向の画素数が、1画素×1画素を単位ブロック
として、後述する逆スペクトラム拡散(以下、単に逆拡
散という。)を行う場合の逆拡散用のPN符号を発生さ
せて逆拡散を行うことにより、信号変換後の映像信号か
らもこれに重畳されているスペクトラム拡散信号が検出
できる。
【0075】しかし、信号変換前の映像信号からもこれ
に重畳されているスペクトラム拡散を正確に検出するこ
とができなければならず、信号変換前の映像信号におい
ての単位ブロックの水平方向の画素数、垂直方向の画素
数がともに自然数(正の整数)であることが望ましい。
【0076】そこで、この実施の形態においては、HD
TV方式の映像信号が、SDTV方式の映像信号に信号
変換されることを考慮し、図5Aに示すように、HDT
V方式の信号変換前の映像信号に対しては、水平方向の
画素数m×垂直方向の画素数nが、8画素×9画素とな
るブロックを単位ブロックBLHとし、この8画素×9
画素の単位ブロックBLHにPN符号の1チップを割り
当てるようにする。
【0077】これにより、HDTV方式の映像信号が、
SDTV方式の映像信号に信号変換された場合には、信
号変換後のSDTV方式の映像信号においての単位ブロ
ックの大きさは、図5Bに示すように、水平方向の画素
数M×垂直方向の画素数Nが、3画素×4画素のブロッ
クを単位ブロックBLSとすることができる。そして、
この3画素×4画素の単位ブロックBLS毎に、スペク
トラム拡散時に用いられたPN符号と同じPN符号(逆
拡散用のPN符号)の1チップを割り当てて逆拡散を行
うことによって、信号変換後の映像信号からも、この信
号変換前の映像信号に重畳されたスペクトラム拡散信号
を正確に検出することができる。
【0078】このように、この実施の形態のオーサリン
グ装置の比較演算部34は、信号変換前の映像信号のフ
ォーマット情報と、信号変換後の信号フォーマット情報
とに基づいて、信号変換前の映像信号に対する単位ブロ
ックの大きさを決定する。この場合、図5に示したよう
に、信号変換前の単位ブロックBLHの水平方向の画素
数m、垂直方向の画素数n、および、信号変換後の映像
信号に対する単位ブロックBLSの水平方向の画素数
M、垂直方向の画素数Nのいずれもが、自然数となるよ
うに、信号変換前の単位ブロックBLHの水平方向の画
素数m、垂直方向の画素数nが決められる。
【0079】そして、比較演算部34は、この決定した
単位ブロックの水平方向の画素数mと、垂直方向の画素
数nとを通知する情報をPN発生制御部32に供給す
る。この垂直方向の画素数nは、後述するように、スペ
クトラム拡散に用いるPN符号列の垂直方向の反復回数
を示し、水平方向の画素数mは、1チップのPN符号を
割り当てる単位ブロックBLHの水平方向の画素数を示
している。
【0080】一方、図1に示すこの実施の形態のオーサ
リング装置において、DVD100に記録しようとする
デジタル映像信号は、入力端子1を通じて、WM重畳部
2と、WM形成部3の同期検出部31に供給される。入
力されたデジタル映像信号は、データ圧縮前のいわゆる
ベースバンド信号であり、垂直同期タイミング信号V、
水平同期タイミング信号Hを含むものである。
【0081】同期検出部31は、供給された映像信号か
ら、垂直同期タイミング信号Vおよび水平同期タイミン
グ信号Hを検出し、これらの検出出力をPN発生制御部
32に供給する。
【0082】PN発生制御部32は、垂直同期タイミン
グ信号Vおよび水平同期タイミング信号Hを基準信号と
して用い、比較演算部34からの単位ブロックBLHの
水平方向の画素数mおよび垂直方向の画素数nに基づい
て、PN符号の発生開始タイミングを示すPN符号リセ
ットタイミング信号RE(以下、リセット信号REとい
う。)や、PN符号を発生させる区間を示すPN発生イ
ネーブル信号ENや、クロック信号PNCLKを生成す
る。
【0083】図2は、この実施の形態のPN発生制御部
32の具体構成例を説明するためのブロック図である。
図2に示すように、この実施の形態のPN発生制御部3
2は、PN発生タイミング信号生成部321、PLLか
らなるPNクロック生成部322、タイミング信号生成
部323を備えている。PN発生タイミング信号生成部
321およびタイミング信号生成部323には、同期検
出部31からの水平同期タイミング信号Hおよび垂直同
期タイミング信号Vが供給され、PNクロック生成部3
22には同期検出部31からの水平同期タイミング信号
Hが供給される。
【0084】また、PN発生タイミング信号生成部32
1、PNクロック生成部322、タイミング信号生成部
323には、前述したように、比較演算部からの単位ブ
ロックBLHの水平方向の画素数mおよび垂直方向の画
素数n通知する情報が供給される。
【0085】そして、この実施の形態においては、DV
D100に記録されるHDTV方式の映像信号が、SD
TV方式の映像信号に信号変換されることを考慮して、
図5Aに示したように、水平方向の画素数m×垂直方向
の画素数nが、8画素×9画素となる単位ブロックBL
H毎に1チップにPN符号を割り当てて、このPN符号
により複製制御情報をスペクトラム拡散して形成したス
ペクトラム拡散信号をHDTV方式の映像信号に重畳す
ればよい。
【0086】そこで、PN発生タイミング信号生成部3
21は、垂直同期タイミング信号Vを基準信号として用
いて、図6(A)に示すような、スペクトラム拡散に用
いる拡散用のPN符号列の繰り返し周期を決める垂直周
期のリセット信号REを生成する。この例では、リセッ
ト信号REは、垂直同期タイミング信号Vの例えば前縁
で立ち下がる垂直周期(1フレーム周期)の信号であ
る。
【0087】PN発生タイミング信号生成部321は、
また、この例の場合には、水平同期タイミング信号H
(図6(B)参照)を基準信号として、PN発生イネー
ブル信号ENを生成する。この例では、PN発生イネー
ブル信号ENは、単位ブロックBLHの垂直方向のライ
ン数n、この例ではn=9水平ラインのうちの最初の1
水平ラインにおいてだけPN発生部35においてPN符
号列を発生させるようにする信号として生成される(図
6(D)参照)。図6(D)に示すように、このPN発
生イネーブル信号ENはローアクティブである。
【0088】PNクロック生成部322は、PLLを用
いて、水平同期タイミング信号Hに同期し、かつ、単位
ブロックBLHの周期のPNクロックPNCLK(図6
(C)参照)を生成する。すなわち、PNクロックPN
CLKは、1単位ブロックBLHの水平方向の画素数の
周期、この例では、8画素周期のクロック信号である。
このPNクロックPNCLKは、拡散符号のチップ周期
を決めるものである。
【0089】また、タイミング信号生成部323は、垂
直同期タイミング信号Vおよび水平同期タイミング信号
Hに基づいて、図1のオーサリング装置において用いら
れる各種のタイミング信号を生成する。
【0090】PN発生部35は、クロック信号PNCL
Kと、イネーブル信号ENと、リセット信号REとに応
じてPN符号を発生する。すなわち、PN発生部35
は、リセット信号REにより、この例では、垂直周期で
リセットされ、予め決められた符号パターンのPN符号
列PSをその先頭から生成する。そして、PN発生部3
3は、イネーブル信号ENによりPN符号発生可能状態
(イネーブル状態)とされるときにのみ、クロック信号
PNCLKに応じて、PN符号列PSを発生する。
【0091】この例の場合には、前述もしたように、P
N発生部35は、イネーブル信号ENがローレベルのと
きにPN符号を発生可能な状態にされるので、図6
(D)に示したように、1ブロックの垂直方向の9水平
ラインのうちの先頭の1水平ラインにおいてPN符号発
生状態となり、クロックPNCLKの1クロックごとに
1チップの割合でPN符号を発生する。この場合、1垂
直区間内(1フレーム内)では、PN発生部35はリセ
ットされないので、水平方向の各単位ブロックにおいて
は、図6(E)に示すように、同じPN符号PN11,
PN12,PN13、…が生成される。
【0092】しかし、PN発生部35は、リセット信号
REにより、垂直区間の先頭でリセットされるので、各
垂直区間では、同じように、垂直方向の各単位ブロック
BLHの先頭の1水平ラインで、それぞれ異なるPN符
号PN11,PN12,PN13,…が生成されること
になる。
【0093】PN発生部35は、上述したように、イネ
ーブル信号EN、PNクロック信号PNCLK、リセッ
ト信号REに基づいて、M系列のPN符号列PSを発生
するようにされたものであり、図示しないが、多段のシ
フトレジスタを備え、このシフトレジスタの適宜のタッ
プ出力を演算する幾つかのイクスクルーシブオア回路か
ら構成されたものである。
【0094】こうして得られたPN発生部35からのP
N符号列PSは、PN反復部36に供給され、また、前
述したように、PN発生制御部32からのイネーブル信
号ENおよびクロックPNCLKも、このPN反復部3
6に供給される。
【0095】図3は、このPN反復部36の構成例であ
る。すなわち、このPN反復部36は、スイッチ回路3
61と、1水平区間内に入るPN符号のチップ数分の段
数を有するシフトレジスタ362とで構成される。そし
て、スイッチ回路361の一方の入力端a側に前記PN
符号列PSが供給され、他方の入力端b側に、シフトレ
ジスタ362の出力が供給される。
【0096】このスイッチ回路361の切り換え信号と
してイネーブル信号ENが供給されており、イネーブル
信号ENがローレベルでPN符号列PSが発生する区間
では、スイッチ回路361は入力端a側に、イネーブル
信号ENがハイレベルであるPN符号列PSが発生して
いない区間では、スイッチ回路361は入力端b側に、
それぞれ切り換えられる。そして、クロックPNCLK
は、シフトレジスタ362にシフトクロックとして供給
される。
【0097】したがって、PN発生部35で、各単位ブ
ロックBLH内の先頭の水平区間で発生したPN符号P
N11,PN12,PN13…からなるPN符号列PS
は、スイッチ回路361を通じてシフトレジスタ362
にそれぞれ転送される。そして、各単位ブロックBL内
の残りの水平区間では、PN発生部35からのPN符号
列PSは途絶えるが、スイッチ回路361がシフトレジ
スタの出力側である入力端b側に切り替わるので、シフ
トレジスタ362は、前の水平区間で取り込んだ1水平
区間分のPN符号PN11,PN12,PN13…を、
それぞれ反復して出力する。
【0098】以上のようにして、この例の場合には、P
N反復部36では、PN発生部35で、各ブロックにお
いて、垂直方向の9水平ラインのうちの先頭の1水平ラ
インで発生したPN符号列が、それぞれ後続する次の水
平区間で繰り返されて、図6(F)に示すように、各ブ
ロックBLにおいて、PN符号PN11,PN12,P
N13…が9水平ラインで連続する状態のPN符号列P
Srが生成される。すなわち、1ブロックにPN符号列
PSの1チップが割り当てられるものとなる。このPN
反復部36からのPN符号列PSrは、SS拡散部37
に供給される。また、SS拡散部37には、複製制御情
報発生部38からの複製制御情報列FSが供給される。
【0099】複製制御情報発生部38は、PN発生制御
部32からのイネーブル信号ENのタイミングで、クロ
ックPNCLKに基づいて、入力端子1を通じて入力さ
れた映像信号にスペクトラム拡散して重畳する付加情報
としての複製制御情報列FSを発生させ、これをクロッ
クPNCLKに基づいて出力して、SS拡散部37に供
給する。つまり、複製制御情報発生部38は、PN符号
列PSrと同じタイミングで、複製制御情報列FSを形
成して、これをSS拡散部37に供給する。
【0100】また、複製制御情報発生部38において、
どの複製制御情報を発生させるかは、コントロール部1
0からの制御信号CT3により制御される。そして、こ
の実施の形態においては、複製可能、複製不可、1回複
製可能(、世代のみ複製可能)、複製自由などの複製制
御状態を示す低ビットレートの情報が複製制御情報とし
て発生するようにされる。
【0101】SS拡散部37は、複製制御情報発生部3
8からの複製制御情報列FSをPN符号列PSrを用い
てスペクトラム拡散し、入力端子1を通じて入力された
映像信号に重畳するスペクトラム拡散信号(SS複製制
御情報)を形成する。
【0102】SS拡散部37において形成されたスペク
トラム拡散信号は、レベル調整部39を通じてWM重畳
部2に供給される。レベル調整部39は、スペクトラム
拡散信号を映像信号に重畳することにより、当該映像信
号により再生される映像が劣化しないように、スペクト
ラム拡散信号の重畳レベルを調整する。この実施の形態
において、レベル調整部39は、スペクトラム拡散信号
を、映像信号のダイナミックレンジより小さいレベルで
重畳するように、スペクトラム拡散信号のレベルを調整
する。このレベル調整されたスペクトラム拡散信号を、
WM重畳部2に供給する。
【0103】そして、WM重畳部2においては、レベル
調整部39を通じて供給されたスペクトラム拡散信号
(SS複製制御情報)を入力端子1を通じて供給された
映像信号に重畳する。WM重畳部2においてスペクトラ
ム拡散信号が重畳された映像信号は、データ圧縮処理部
4に供給される。
【0104】データ圧縮処理部4は、これに供給された
映像信号を、MPEG方式でデータ圧縮する。そして、
この実施の形態においては、データ圧縮された映像信号
に、CGMS(Copy Generation Ma
nagement System)方式の複製制御情報
を付加するため、データ圧縮された映像信号はCGMS
−D情報付加部5に供給される。
【0105】CGMS方式は、例えばアナログ画像信号
であれば、その垂直ブランキング期間内の特定の1水平
区間に複製制御用の2ビットの付加情報を重畳し、ま
た、デジタル画像信号であれば、デジタル画像データ
に、複製制御用の2ビットの付加情報(以下、CGMS
情報という)を付加して伝送する方式である。
【0106】CGMS−D情報付加部5は、データ圧縮
されたデジタル映像信号に、CGMS−D発生部6から
供給されるCGMS情報を付加する。CGMS−D情報
発生部6は、コントロール部10からの制御信号に基づ
いて、伝送しようとする映像信号に付加するCGMS情
報を発生させる。CGMS−D情報発生部6において発
生されるCGMS情報は、「複製可能[00]」「1回
複製可能[10]」「複製禁止[11]」のいづれかを
意味するものである。
【0107】CGMS−D情報付加部5において、CG
MS情報が付加された映像信号は、暗号化部7に供給さ
れる。この実施の形態においては、暗号化部7は、映像
信号にCSS(Contents Scramble
System)方式の暗号化処理を施す。CSS方式の
暗号化処理は、DVDなどのディスク媒体に映像信号な
どの情報信号を記録して提供する場合などにおいて、情
報信号に対して施される暗号化処理方式である。
【0108】暗号化部7において、暗号化処理が施され
た映像信号は、記録処理部8に供給される。記録処理部
8は、供給された映像信号から、DVD100に記録す
る映像信号を形成し、これをDVD100に記録する。
【0109】これにより、DVD100には、スペクト
ラム拡散された複製制御情報がスペクトラム拡散信号
(電子透かし情報)として重畳されるとともに、CGM
S情報が付加された映像信号が記録され、DVD100
を媒体としてユーザに提供するようにされる。
【0110】そして、この場合、スペクトラム拡散され
た複製制御情報であるスペクトラム拡散信号(SS複製
制御情報)は、これを映像信号に重畳しても、映像信号
を劣化させることがなく、また、映像信号に重畳された
電子透かし情報は、除去や改ざんが難しい。このため、
電子透かし情報を確実に複製制御の対象となる情報信号
とともに、記録装置や再生装置などに供給することがで
きるようにされ、供給を受けた装置において、SS複製
制御情報を検出することにより、確実な複製制御や再生
制御ができるようにされる。
【0111】図7は、電子透かし情報としてスペクトラ
ム拡散して重畳する複製制御情報と、映像信号との関係
をスペクトルで示したものである。複製制御情報は、こ
れに含まれる情報量は少なく、低ビットレートの信号で
あり、図7(a)に示されるように狭帯域の信号であ
る。これにスペクトラム拡散を施すと、図7(b)に示
すような広帯域幅の信号となる。このときに、スペクト
ラム拡散信号レベルは帯域の拡大比に反比例して小さく
なる。
【0112】このスペクトラム拡散信号(SS複製制御
情報)を、WM重畳部2で映像信号に重畳させるのであ
るが、この場合に、図7(c)に示すように、情報信号
としての映像信号のダイナミックレンジより小さいレベ
ルで、SS複製制御情報を重畳させるようにする。この
ように重畳することにより主情報信号の劣化がほとんど
生じないようにすることができる。したがって、上述し
たように、SS複製制御情報が重畳された映像信号がモ
ニター受像機に供給されて、映像が再生された場合に、
SS複製制御情報の影響はほとんどなく、良好な再生映
像が得られるものである。
【0113】一方、後述するように、SS複製制御情報
を検出するために、逆スペクトラム拡散を行うと、図7
(d)に示すように、スペクトラム拡散されて重畳され
ている複製制御情報が再び狭帯域の信号として復元され
る。十分な帯域拡散率を与えることにより、逆拡散後の
複製制御情報の電力が情報信号を上回り、検出可能とな
る。
【0114】この場合、映像信号に重畳されたSS複製
制御情報は、映像信号と同一時間、同一周波数内に重畳
されるため、周波数フィルタや単純な情報の置き換えで
は削除および修正が不可能である。
【0115】したがって、映像信号に重畳されたSS複
製制御情報が取り除かれることがなく、その改ざんが困
難であるので、不正な複製を確実に防止することができ
る複製制御が可能になる。
【0116】そして、この実施の形態のオーサリング装
置においては、複製制御情報をスペクトラム拡散信号と
して映像信号に重畳するために、複製制御情報をスペク
トラム拡散するPN符号の1チップを割り当てる単位ブ
ロックの大きさを、このオーサリング装置に入力される
入力映像信号(変換前の映像信号)のフォーマットと、
想定される信号変換後の映像信号のフォーマットとに基
づいて、入力映像信号においての単位ブロックを決め
る。
【0117】この実施の形態のオーサリング装置におい
ては、入力映像信号であるHDTV方式の映像信号が、
SDTV方式の映像信号に信号変換されることがあるこ
とを想定して、入力映像信号においての単位ブロックB
LHを、8画素×9画素の大きさのブロックとなるよう
にした。
【0118】これにより、この実施の形態のオーサリン
グ装置により、DVD100に記録された映像信号が再
生されて、SDTV方式の映像信号に信号変換されて
も、信号変換後のSDTV方式の映像信号においては、
PN符号の1チップが割り当てられる信号変換前の単位
ブロックBLHに対応する信号変換後単位ブロックBL
Sの大きさは、3画素×4画素の大きさのブロックとな
る。
【0119】したがって、SDTV方式の映像信号を記
録媒体に記録する映像信号の記録装置においては、単位
ブロックBLSの大きさを3画素×4画素としておき、
この単位ブロックBLS毎に、スペクトラム拡散時に用
いたPN符号と同じPN符号を割り当てるようにして逆
拡散すれば、信号変換前の映像信号にスペクトラム拡散
信号として重畳されている複製制御情報を、信号変換後
の映像信号からも正確に検出することができるようにさ
れる。
【0120】すなわち、複製制御情報がスペクトラム拡
散信号として重畳されているHDTV方式の映像信号
が、SDTV方式の映像信号に変換された場合であって
も、SDTV方式の映像信号から、これにスペクトラム
拡散信号として重畳されている複製制御情報を検出する
場合の検出方法と同じ検出方法により、複製制御情報を
検出することができるようにされる。
【0121】なお、HDTV方式の映像信号から、これ
にスペクトラム拡散信号として重畳されている複製制御
情報を検出する場合には、8画素×9画素の大きさの単
位ブロックBLH毎にPN符号の1チップを割り当て
て、逆拡散することにより、HDTV方式の映像信号か
らも正確に検出することができる。
【0122】したがって、スペクトラム拡散信号として
HDTV方式の映像信号に重畳されている複製制御情報
を検出する装置においては、PN符号の1チップが割り
当てられる単位ブロックの大きさを8画素×9画素と
し、スペクトラム拡散信号としてSDTV方式の映像信
号に重畳されている複製制御情報を検出する装置におい
ては、PN符号の1チップが割り当てられる単位ブロッ
クの大きさを3画素×4画素として逆拡散用の拡散符号
を発生させて逆拡散を行うようにしておけば、複製制御
情報を検出する装置においては、特殊な処理を行うこと
なく、予め決められた検出方法で複製制御情報を検出す
ることができる。
【0123】[再生装置について]図8は、図1に示し
たオーサリング装置により映像信号が記録されたDVD
100から、これに記録されている映像信号を再生して
出力するDVDの再生装置を説明するためのブロック図
である。
【0124】この再生装置は、DVD100に記録され
たHDTV方式の映像信号を再生し、HDTV方式のア
ナログ映像信号とデジタル映像信号として出力すること
ができるとともに、DVD100に記録されたHDTV
方式の映像信号を再生し、SDTV方式の映像信号にダ
ウンコンバートして出力することができるものである。
【0125】図8に示すように、この実施の形態の再生
装置は、読み出し部21、デ・スクランブル部22、ビ
デオデータデコード部23、D/A変換回路24、CG
MS−A重畳部(HDTV用)25、HDTV方式のア
ナログ映像信号の出力端子25a、信号変換部26、C
GMS−A重畳部(SDTV用)27、SDTV方式の
アナログ映像信号の出力端子27a、CGMS−Dデコ
ード部28、WMデコード部29、コントロール部3
0、キー操作部31、暗号化部32、IEEE1394
インターフェース33、デジタル映像信号の出力端子3
3dを備えている。
【0126】ユーザにより、キー操作部31を通じて、
DVD100に記録されている映像信号の再生指示が与
えられると、読み出し部21により、DVD100から
映像信号が読み出される。読み出された映像信号は、デ
・スクランブル部22に供給され、映像信号にかけられ
ているスクランブルを解くデ・スクランブル処理が行な
われる。
【0127】デ・スクランブル処理された映像信号は、
ビデオデータデコード部23に供給される。このデ・ス
クランブル処理された映像信号は、MPEG圧縮されて
いるので、これを例えばディスプレイモニター装置など
に供給するために、ビデオデータデコード部23におい
て、MPEGデコードされて、伸長される。このMPE
Gデコードされた映像信号は、D/A変換回路24に供
給されて、アナログ信号に変換される。
【0128】アナログ信号に変換された映像信号は、C
GMS−A重畳部(HDTV用)25、信号変換回路2
6に供給される。CGMS−A重畳部25においては、
コントロール部30からの情報に基づいて、HDTV方
式のアナログ映像信号の垂直帰線消去消去期間の所定の
水平区間にCGMS−A情報を重畳する。この場合、コ
ントロール部30は、後述するCGMS−Dデコード部
28からのCGMS−D情報、WMデコード部29から
の複製制御情報に基づいて、出力するHDTV方式のア
ナログ映像信号に重畳するCGMS−A情報を設定し、
これをCGMS−A重畳部25に供給してHDTV方式
のアナログ映像信号に重畳するようにする。
【0129】一方、信号変換部26は、この実施の形態
においては、DVD100から読み出した映像信号が、
HDTV方式の映像信号である場合に、これをSDTV
方式の映像信号にダウンコンバートする。すなわち、信
号変換部27は、HDTV方式の映像信号の垂直方向の
ライン、水平方向の画素を間引くことにより、SDTV
方式の映像信号を形成する。
【0130】この場合、信号変換部27は、スペクトラ
ム拡散信号の形成に用いられたPN符号の1チップが割
り当てられる単位ブロックBLH毎に、垂直方向の5ラ
インを間引き、水平方向の5画素を間引くようにして、
SDTV方式の映像信号を形成する。ここで形成された
SDTV方式の映像信号は、CGMS−A重畳部(SD
TV用)27に供給される。
【0131】CGMS−A重畳部27は、前述したCG
MS−A重畳部(HDTV用)25と同様に、コントロ
ール部30からの情報に基づいて、SDTV方式のアナ
ログ映像信号の垂直帰線消去消去期間の所定の水平区間
にCGMS−A情報を重畳する。コントロール部30か
らの情報は、前述したように、CGMS−Dデコード部
28からのCGMS−D情報、WMデコード部29から
の複製制御情報に基づいて形成されるものである。
【0132】そして、CGMS−A重畳部(HDTV
用)25において、CGMS−A情報が重畳されたアナ
ログ映像信号信号は、HDTV方式のアナログ映像信号
の出力端子25aを通じて出力され、CGMS−A重畳
部(SDTV用)27において、CGMS−A情報が重
畳されたアナログ映像信号信号は、SDTV用のアナロ
グ映像信号の出力端子27aを通じて出力される。
【0133】出力端子25a、27aを通じて出力され
たアナログ映像信号は、例えばディスプレイモニター装
置や記録装置に供給される。このように、アナログ映像
信号の出力端子25a、27aを通じて出力される映像
信号には、CGMS−A情報と、スペクトラム拡散信号
とされた複製制御情報が重畳されているものである。
【0134】また、この実施の形態においては、デ・ス
クランブル部22からのMPEG圧縮された状態の映像
信号が、IEEE1394規格のインターフェースバス
を通じてデジタル出力することができるようにされてい
る。
【0135】IEEE1394規格のインターフェース
においては、不正な複製を防止するために、伝送デジタ
ル情報には暗号化を施すが、出力先がコンプライアント
の装置であるかなどを検証するとともに、複製制御のた
めの情報であるCGMS−Dデコード部28からのCG
MS−D情報やWMデコード29からの複製制御情報を
検証して、それらの検証結果に応じて、前記暗号化を解
くためキーを出力先に送出するか否かを決定する。以上
の通信制御方式は、IEEE1394セキュアバスと呼
ばれており、デジタルインターフェースは、これにより
複製の有効な防止が図られている。
【0136】そして、デ・スクランブル部22から出力
された映像信号は、CGMS−Dデコード部28に供給
されて、映像信号に付加されているCGMS−D情報が
抽出される。CGMS−D情報は、CGMS−Dデコー
ド部28において、ビデオデータとは分離された特定位
置の2ビットの情報として抽出され、その2ビットの情
報がコントロール部30に供給される。
【0137】また、ビデオデータデコード部23におい
て、MPEGデコードされた映像信号が、電子透かし情
報デコード部(以下、WMデコード部という。)29に
供給されて、映像信号に付加されているスペクトラム拡
散信号が抽出される。
【0138】図9は、WMデコード部29を説明するた
めのブロック図である。図9に示すように、WMデコー
ド部29は、同期検出部291、PN符号発生制御部2
92、PN発生部293、PN反復部294、逆拡散部
295、WM判定部296を備えている。
【0139】そして、ビデオデータデコード部23から
のビデオデータは逆拡散部295に供給されるととも
に、同期検出部291に供給される。同期検出部291
は、垂直同期タイミング信号Vおよび水平同期タイミン
グ信号Hを検出し、その検出出力をPN発生制御部29
2に供給する。
【0140】PN符号発生制御部292は、図1を用い
て前述したオーサリング装置の図2に示したPN符号発
生制御部32とほぼ同様に構成されたものである。しか
し、この実施の形態の再生装置は、DVDに記録された
HDTV方式の映像信号の再生装置である。このため、
HDTV方式の映像信号において、複製制御情報をスペ
クトラム拡散しているPN符号の1チップが割り当てら
れる単位ブロックの大きさは、水平方向の画素数m×垂
直方向の画素数nが、8画素×9画素であるものとし
て、各種のタイミング信号を形成する。すなわち、この
実施の形態においては、PN符号発生制御部292に
は、PN符号の1チップが割り当てられる単位ブロック
の大きさが予め設定されている。
【0141】そして、PN発生制御部292は、同期検
出部291からの垂直同期タイミング信号Vおよび水平
同期タイミング信号Hを基準信号として用いるととも
に、予め設定されているPN符号の1チップが割り当て
られる単位ブロックの大きさとに基づいて、HDTV方
式の映像信号に対して、複製制御情報をスペクトラム拡
散したときに用いた各タイミング信号と同じタイミング
を提供するイネーブル信号EN、リセット信号RE、P
Nクロック信号PNCLKを生成する。
【0142】これらの各信号は、PN発生部293に供
給されるとともに、イネーブル信号ENおよびPNクロ
ック信号PNCLKは、PN反復部294にも供給され
る。ここで、PN反復部294は、図3を用いて前述し
たPF反復部34と同様に構成されたものである。
【0143】そして、PN発生部293においては、ス
ペクトラム拡散信号とされた複製制御情報が重畳されて
いるHDTV方式の映像信号に対して、複製制御情報が
スペクトラム拡散されて映像信号に重畳されたときと同
じPN符号列PSを同じタイミングで発生させ、このP
N符号列PSがPN反復部294において反復されるこ
とにより、8画素×9画素の単位ブロック毎に、複製制
御情報をスペクトラム拡散したときと同じタイミングで
同じPN符号列PSrが形成される。
【0144】PN反復部294からのPN符号列PSr
は、逆拡散部295に供給され、逆拡散が行われて、映
像信号に重畳されている複製制御情報が検出するように
される。逆拡散部295からの検出出力は、WM判定部
296に供給されて、HDTV方式の映像信号にスペク
トラム拡散信号として重畳されている複製制御情報が示
す複製制御状態が判定される。そして、その判定出力が
コントロール部30に供給される。
【0145】そして、さらに、デ・スクランブル部22
の出力データは、暗号化部32に供給され、コントロー
ル部30からの制御により通信ごとに異なる暗号キーに
基づく暗号化が圧縮ビデオデータに施される。この暗号
化部32からの暗号化データは、IEEE1394イン
ターフェース33を通じ、出力端子33dを通じて出力
先の電子機器に供給される。IEEE1394インター
フェース59は、当該IEEE1394インターフェー
ス規格に適合するように、データ変換をしてデータを出
力する。
【0146】この際に、コントロール部30は、IEE
E1394インターフェース33を通じて出力先の機器
と通信を行い、その出力先の機器がコンプライアントの
装置か、また、コンプライアントの装置であれば、それ
が記録装置であるか否か判別する。
【0147】そして、コントロール部30は、前述した
ように、CGMS−Dデコード部28から供給されるC
GMS情報と、WMデコード部29から供給されるの複
製制御情報の判別出力と、IEEE1394インターフ
ェース59を通じた出力先の機器の判別情報とから、暗
号化部58で暗号化を解くための暗号キー情報を出力先
に送出するか否かを決定する。
【0148】例えば、出力先がノンコンプライアントの
装置であったときには、暗号キー情報は、出力先の装置
に渡さない。また、出力先がコンプライアントの装置で
あったときでも、それが記録装置の場合には、CGMS
情報が「複製禁止」を示す[11]のとき、あるいは、
複製制御情報が「複製禁止」を示すものであるときに
は、暗号キー情報は、出力先の装置に渡さない。
【0149】このように、この実施の形態の再生装置
は、スペクトラム拡散信号とされた複製制御情報が重畳
されるとともに、別の複製制御情報としてのCGMS情
報が重畳されてDVD100に記録されているHDTV
方式の映像信号を読み出し、前述したように、デ・スク
ランブル処理(暗号解読処理)や、データ圧縮されたデ
ジタル映像信号の伸長処理、出力映像信号の形成処理な
どの必要な処理を行って、モニター受像機などに供給す
るHDTV方式のアナログ映像信号と、信号変換部26
においてダウンコンバートされて形成されたSDTV方
式のアナログ映像信号と、デジタルインターフェース3
3を通じて出力するHDTV方式のデジタル映像信号と
を形成して出力する。
【0150】そして、デジタルインターフェースを通じ
てデジタル映像信号を出力する場合には、前述のよう
に、デジタルインターフェースIEEE1394の機能
により、また、スペクトラム拡散信号とされて映像信号
に重畳されている複製制御情報、および、CGMS情報
に基づいて、HDTV方式の映像信号の出力制御が行わ
れ、違法な複製の防止が確実に図られる。
【0151】また、前述したように、コントロール部3
0は、CGMS−Dデコード部28からのCGMS−D
情報と、WMデコード部29からの複製制御情報とに基
づいて、CGMS−A重畳部(HDTV用)25、CG
MS−A重畳部(SDTV用)27、に供給する情報を
適切に決定し、これをCGMS−A重畳部25、CGM
S−A重畳部27に供給することができるようにされて
いる。
【0152】これにより、出力するアナログ映像信号に
適切なCGMS−A情報を付加することができるので、
このアナログ映像信号の供給先の例えばVTRなどの記
録装置において、アナログ映像信号に重畳されているC
GMS−A情報や、スペクトラム拡散信号とされて重畳
されている複製制御情報に基づいて、適切に複製制御情
報を行うことができるようにされる。
【0153】そして、図1に示したオーサリング装置に
より、SDTV方式の映像信号に変換されることをも考
慮して定めた単位ブロックBLH毎に1チップのPN符
号を割れ当てて、このPN符号をもちいてスペクトラム
拡散してHDTV方式の映像信号に重畳した映像信号か
ら、当該複製制御情報を確実かつ正確に検出することが
できる。
【0154】[コンプライアントの映像信号記録装置に
ついて]図10は、SDTV方式の映像信号の供給をう
けて、これをRAMディスクであるDVD200に記録
するコンプライアントのDVDの記録装置の構成例のブ
ロック図であり、この実施の形態においては、SDTV
方式の映像信号の供給をうけて、これをDVD200に
記録するようにするものである。
【0155】この実施の形態においては、図10に示す
DVDの記録装置が、図8に示したDVDの再生装置に
おいて信号変換されて形成されたSDTV方式の映像信
号の供給を受けて、これをDVD200に記録するよう
にする場合を例にして、図10に示すコンプライアント
の記録装置について説明する。
【0156】図10に示すように、この実施の形態のD
VDの記録装置は、アナログ映像信号の入力端子40
a、アナログインターフェース41、CGMS−A書き
換え部42、CGMS−Aデコード部43、WMデコー
ド部44、記録制御部45、圧縮エンコード部46、ス
クランブル部47を備えている。
【0157】図8に示したDVDの再生装置において、
信号変換されることにより形成されたSDTV方式のア
ナログ映像信号は、アナログ入力端子40aを通じて入
力され、アナログインターフェース41、CGMS−A
書換部42を介して記録制御部45に供給される。アナ
ログインターフェース41からのアナログ映像信号は、
また、CGMS−Aデコード部43およびWMデコード
部44に供給される。
【0158】そして、この実施の形態において、CGM
S−Aデコード部43は、SDTV方式のアナログ映像
信号に垂直帰線消去期間の所定の水平区間に重畳されて
いるCGMS情報を抽出し、これをコントロール部50
に供給する。
【0159】また、WMデコード部44は、前述したD
VDの再生装置の図9を用いて説明したWMデコード部
29と同様に構成されたものである。したがって、WM
デコード部44においては、図9を用いて前述したWM
デコード部29と同様にして、PN符号の1チップが割
り当てられた単位ブロック毎に、拡散時に用いたPN符
号と同じPN符号を逆拡散用の拡散符号として発生させ
て逆拡散を行うことにより、スペクトラム拡散信号とさ
れた複製制御情報の検出、判定を行うことができるよう
にされる。
【0160】そして、この実施の形態のDVDの記録装
置は、前述したように、SDTV方式の映像信号の記録
装置であり、SDTV方式の映像信号の供給をうけて、
これをDVDに記録するように処理するものである。し
たがって、WMデコード部44においては、水平方向の
画素数×垂直方向の画素数が、3画素×4画素となるブ
ロックを単位ブロックBLSとする。
【0161】そして、この単位ブロックBLS毎に、前
述したオーサリング装置において、HDTV方式の映像
信号に複製制御情報をスペクトラム拡散して重畳した時
に、8画素×9画素の各単位ブロックBLH毎に割り当
てたPN符号と同じPN符号を、このDVDの記録装置
においは、3画素×4画素となる各単位ブロックBLS
毎に割り当てて逆拡散を行うようにする。
【0162】これにより、このDVDの記録装置に入力
された映像信号が、図8に示した再生装置からの信号変
換されて形成されたSDTV方式の映像信号であって
も、信号変換前の映像信号にスペクトラム拡散信号とし
て重畳された複製制御情報を、信号変換後のSDTV方
式の映像信号からも正確に検出することができる。この
ようにして、WMデコード部44において抽出、判定さ
れた複製制御情報は、コントロール50に供給される。
【0163】コントロール部50は、CGMS−Aデコ
ード43からのCGMS情報およびWMデコード部44
からの複製制御情報に基づいて、入力情報の記録(複
製)が可能であるか否か判別するとともに、記録(複
製)が可能であると判別したときであって、複製制御の
ためのCGMS−D情報の書換が必要であるかを判別す
る。
【0164】そして、コントロール部50は、記録が禁
止されていると判別したときには、記録制御部45を制
御して、記録を実行しないように制御する。
【0165】また、記録可能、あるいは、1回複製可能
と判別したときには、コントロール部50は、記録制御
部45を制御して、記録を実行するようにし、記録デー
タは、圧縮エンコード部46において、デジタル信号に
変換され、MPEG圧縮されて、スクランブル部47に
供給される。
【0166】スクランブル部47は、MPEG圧縮され
た映像信号に特定のスクランブルを施してDVD200
に記録するようにする。また、1回複製可能と判別した
ときには、CGMS−A情報の書き換えを、CGMS−
A書換部28により実行する。
【0167】この場合のCGMS−A書換部42は、C
GMS情報が映像信号の垂直帰線消去期間の特定の水平
ラインに重畳されているので、この垂直帰線消去期間の
特定の水平ラインに付加されているCGMS−A情報を
抽出して、[10]の状態から[11]の状態に書き換
えるように構成すればよい。
【0168】なお、この実施の形態においては、スペク
トラム拡散信号とされて映像信号に重畳されている複製
制御情報は書き換えないが、以下のように記録媒体であ
るDVDに記録されているメディアタイプを示す情報
と、複製制御情報とに基づいて、映像信号の世代制限が
できるためである。
【0169】すなわち、再生装置において、映像信号が
記録されているDVDのメディアタイプを読み出し、こ
のメディアタイプが、書き込み可能なRAMディスクで
あり、複製制御情報が、1回複製可能であることを示す
ものであるときには、そのRAMディスクに記録されて
いる1回複製可能を示す複製制御情報が重畳されている
映像信号は、当該RAMディスクに複製(コピー)され
たものと判別することができるので、この場合には、例
えば出力しないようにするなどして、これ以上の複製を
禁止するようにすることができる。
【0170】このように、メディアタイプをも考慮する
ことにより、スペクトラム拡散信号として映像信号に重
畳されている複製制御情報を書き換えなくとも、映像信
号の複製世代制限制御を行うことができる。
【0171】なお、スペクトラム拡散信号とされて映像
信号に重畳されている複製制御情報を書き換えるように
することもできる。この場合には、映像信号に既に重畳
されているスペクトラム拡散信号を除去した後に、新た
に、これ以上の複製禁止を示す複製制御情報をスペクト
ラム拡散して映像信号に重畳するようにすればよい。
【0172】また、例えば、既に重畳されている複製制
御情報をスペクトラム拡散しているPN符号とは、異な
る系列のPN符号列を用いて、これ以上の複製禁止を示
す複製制御情報を前述したようにスペクトラム拡散し、
これを映像信号に重畳するようにしてもよい。このよう
にすることによって、先に重畳されているスペクトラム
拡散信号を除去しなくても、新たなスペクトラム拡散信
号(複製制御情報)を重畳するようにすることができ
る。
【0173】また、この場合には、スペクトラム拡散に
用いた系列の異なるPN符号のそれぞれを用いて逆拡散
を行うことによって、系列の異なるPN符号によりスペ
クトラム拡散されている複製制御情報のそれぞれを検出
することができる。そして、より複製禁止に近い複製制
御情報に基づいて複製制御を行うようにすればよい。
【0174】このように、いわゆるコンプライアントの
記録装置においては、供給された映像信号にスペクトラ
ム拡散されて重畳されている複製制御情報に基づいて、
複製制御情報が重畳されている映像信号の複製制御を確
実に行うことができる。
【0175】また、この場合、CGMS情報が示す複製
制御状態と、スペクトラム拡散されて重畳されている複
製制御情報が示す複製制御状態が異なっているときに
は、複製禁止に近い方を優先して用いたり、信頼性の高
さから、スペクトラム拡散されて映像信号に重畳されて
いる複製制御情報を優先させて、記録制御部47を制御
するようにしてもよい。
【0176】このように、この実施の形態においては、
オーサリング装置において、DVDに記録される映像信
号に複製制御情報をスペクトラム拡散して重畳する場合
に、DVDに記録される映像信号が、信号変換されてフ
ォーマットの異なる映像信号に変換されることをも考慮
して、複製制御情報をスペクトラム拡散するPN符号の
1チップを割り当てる単位ブロックの大きさを設定する
ことにより、信号変換前の映像信号からも、信号変換後
の映像信号からも、その映像信号のフォーマットに応じ
て定められた検出方法で、映像信号にスペクトラム拡散
されて重畳されている複製制御情報を確実かつ正確に検
出することができる。
【0177】また、この実施の形態のDVDの記録装置
は、信号変換されて形成されたSDTV方式の映像信号
であっても、また、もともとがSDTV方式の映像信号
であっても、これらを区別することなく同じ検出方法
で、供給された映像信号にスペクトラム拡散されて重畳
されている複製制御情報を検出することができる。
【0178】そして、この例の場合には、信号変換前の
映像信号であるHDTV方式の映像信号にては、水平方
向の画素数×垂直方向の画素数が、8画素×9画素の大
きさのブロックを単位ブロックとしたが、8画素×9画
素の大きさのブロックの倍数のブロック、例えば、16
画素×18画素(2倍)、24画素×27画素(3
倍)、…の大きさのブロックを単位ブロックとすること
ができる。
【0179】この場合には、信号変換後の映像信号にお
いての単位ブロックの大きさも、水平方向の画素数×垂
直方向の画素数が、6画素×8画素(2倍)、9画素×
12画素(3倍)の大きさのブロックを単位ブロックと
するようにすればよい。
【0180】なお、前述の実施の形態の場合とは逆に、
DVD100に記録する映像信号が、SDTV方式の映
像信号であり、想定される信号変換が、SDTV方式の
映像信号からHDTV方式の映像信号への信号変換であ
る場合にも、この発明を適用することができる。
【0181】すなわち、信号変換前の映像信号のフォー
マットと、信号変換後の映像信号のフォーマットとに基
づいて、信号変換前の映像信号において、1チップのP
N符号を割り当てる単位ブロックの大きさを決めるよう
にする。これにより、信号変換されない状態のSDTV
方式の映像信号からも、信号変換されて形成されるHD
TV方式の映像信号からも、信号変換前の映像信号に対
してスペクトラム拡散されて重畳された複製制御情報を
正確に検出するようにすることができる。
【0182】この場合、理論的には、信号変換前の映像
信号であるSDTV方式の映像信号に対し、水平方向の
画素数×垂直方向の画素数が、0.375画素×0.4
44画素のブロックを単位ブロックとし、この大きさの
単位ブロックに1チップにPN符号を割り当てるように
してスペクトラム拡散を行うようにする。
【0183】これにより、信号変換後のHDTV方式の
映像信号に対しては、水平方向の画素数×垂直方向の画
素数が、1画素×1画素の大きさのブロックを単位ブロ
ックとし、この単位ブロック毎に、信号変換前の単位ブ
ロックに割り当てたPN符号と同じPN符号を割り当て
て逆拡散を行うことにより、信号変換後の映像信号から
も、信号変換前の映像信号に対してスペクトラム拡散さ
れて重畳された複製制御情報を正確に検出するようにす
ることができる。
【0184】しかし、1画素以下の大きさの単位ブロッ
クに1チップにPN符号をわり当てることは現実的でな
い。そこで、この場合には、信号変換前の映像信号であ
るSDTV方式の映像信号においては、水平方向の画素
数×垂直方向の画素数が、3画素×4画素の大きさのブ
ロックを単位ブロックとする。
【0185】このため、SDTV方式の映像信号がHD
TV方式の映像信号に信号変換される場合には、SDT
V方式の映像信号の単位ブロック毎に、垂直方向のライ
ンを5ライン分補間し、水平方向の画素を5画素分補間
することにより、HDTV方式の映像信号に変換するこ
とができる。
【0186】この場合には、信号変換後の映像信号にお
いては、水平方向の画素数×垂直方向の画素数が、8画
素×9画素の大きさのブロックを単位ブロックとするこ
とができる。これにより、信号変換前のSDTV方式の
映像信号においての単位ブロックの垂直方向の画素数、
水平方向の画素数、および、信号変換後の単位ブロック
の垂直方向の画素数、水平方向の画素数のいづれも自然
数とすることができる。
【0187】これにより、単位ブロックごとに1チップ
のPN符号を確実かつ正確に割り当てることができるの
で、いづれの映像信号からも、信号変換前の映像信号に
スペクトラム拡散されて重畳されている複製制御情報を
確実に検出することができる。
【0188】なお、この例の場合には、信号変換前の映
像信号であるSDTV方式の映像信号においては、水平
方向の画素数×垂直方向の画素数が、3画素×4画素の
大きさのブロックを単位ブロックとしたが、3画素×4
画素の大きさのブロックの倍数のブロック、例えば、6
画素×8画素(2倍)、9画素×12画素(3倍)、…
の大きさのブロックを単位ブロックとすることができ
る。
【0189】この場合には、信号変換後の映像信号にお
いての単位ブロックの大きさも、水平方向の画素数×垂
直方向の画素数が、16画素×18画素(2倍)、24
画素×27画素(3倍)の大きさのブロックを単位ブロ
ックとするようにすればよい。
【0190】また、前述の実施の形態において、信号変
換は、垂直方向のライン数、水平方向の画素数が異なる
映像信号に変換される場合を例にして説明したが、フレ
ームレートが異なる映像信号に変換される場合もある。
【0191】例えば、1秒当たりのフレーム数が60フ
レームの映像信号が、1秒当たりのフレーム数が50フ
レームの映像信号に変換される場合もある。この場合に
は、フレームレートは、6対5であるので、6フレーム
の倍数をスペクトラム拡散信号の重畳単位とし、この重
畳単位毎に1まとまりとなるスペクトラム拡散した複製
制御情報を重畳するようにする。
【0192】例えば、図11Aに示すように、スペクト
ラム拡散信号の重畳単位を6フレームとしておけば、例
えば、フレームレートが60フレーム/秒の映像信号
が、フレームレ−トが50フレーム/秒の映像信号に変
換されることにより、図11Bに示すようにフレームが
間引かれても、5フレームを重畳単位としてスペクトラ
ム拡散された複製制御情報を検出するようにすれば、フ
レームレートが変換された後の映像信号からも、フレー
ムレ−トが変換される前の映像信号にスペクトラム拡散
されて重畳された複製制御情報をデータの欠落なく検出
することができる。
【0193】すなわち、フレームレートが60フレーム
/秒の映像信号が、フレームレ−トが50フレーム/秒
の映像信号に変換されることが想定される場合には、6
フレームの倍数をスペクトラム拡散信号の重畳単位と
し、この重畳単位毎に1まとまりとなるスペクトラム拡
散した複製制御情報を重畳する。
【0194】そして、50フレーム/秒の映像信号に変
換された後においては、5フレームの倍数を重畳単位都
市手スペクトラム拡散された複製制御情報を抽出するよ
うにすることにより、信号変換碁の映像信号からも、信
号変換される前の映像信号にスペクトラム拡散されて重
畳された複製制御情報を正確に検出することができるな
お、前述の実施の形態においては、DVD100には、
HDTV方式の映像信号か、SDTV方式の映像信号が
記録されるものとして説明下が、DVDに記録される映
像信号は、HDTV方式の映像信号と、SDTV方式の
映像信号だけに限るものではない。したがって、信号変
換もHDTV方式の映像信号と、SDTV方式の映像信
号の相互の信号変換だけに限るものではない。
【0195】例えば、DVD100に記録される映像信
号には、前述もしたように、525Pや525Iの映像
信号の記録も可能である。したがって、HDTV方式の
映像信号、SDTV方式の映像信号、525Pの映像信
号、525Iの映像信号の各映像信号間の信号変換が可
能である。
【0196】また、この実施の形態のオーサリング装置
においては、HDTV方式の映像信号、SDTV方式の
映像信号、525Pの映像信号、525Iに映像信号だ
けでなく、PAL方式の映像信号や、SECAM方式の
映像信号を記録することも可能である。もちろん、NT
SC方式の映像信号の記録も可能である。このため、N
TSC方式の映像信号、PAL方式の映像信号、SEC
AM方式の映像信号の各映像信号間の信号変換も可能で
ある。
【0197】しかし、どのフォーマットの映像信号がD
VDに記録され、DVDに記録される映像信号が、どの
フォーマットの映像信号に信号変換される場合であって
も、前述したように、DVDに記録される映像信号(信
号変換前の映像信号)のフォーマットと、信号変換後の
映像信号のフォーマットとに基づいて、変換前の映像信
号においての単位ブロックの大きさを設定することによ
り、信号変換前、信号変換後の映像信号を問わず、信号
変換前の映像信号にスペクトラム拡散されて重畳された
複製制御情報を正確に検出できるようにすることができ
る。
【0198】この場合においても、信号変換前の映像信
号においての単位ブロックの垂直方向の画素数、水平方
向の画素数を、想定される信号変換が行われた後の信号
変換後の映像信号の単位ブロックの垂直方向の画素数、
水平方向の画素数が自然数となるように設定することが
望ましい。
【0199】また、この実施の形態のオーサリング装置
においては、前述したように各種のフォーマットの映像
信号を記録することができるものであり、その映像信号
は、フォーマットの異なる複数の映像信号に変換するこ
とが可能である。例えば、オーサリング装置によりDV
D100に記録される映像信号がHDTV方式の映像信
号である場合には、SDTV方式の映像信号、525P
の映像信号などのフォーマットの映像信号に信号変換す
ることができる。
【0200】この場合には、信号変換前の映像信号であ
るHDTV方式の映像信号のフォーマットと、信号変換
後の映像信号となるSDTV方式の映像信号のフォーマ
ットとに基づいて、HDTV方式の映像信号においての
単位ブロックの大きさを設定するとともに、信号変換前
の映像信号であるHDTV方式の映像信号のフォーマッ
トと、信号変換後の映像信号となる525Pの映像信号
のフォーマットとに基づいて、HDTV方式の映像信号
においての単位ブロックの大きさを設定する。
【0201】また、この実施の形態においては、オーサ
リング装置によりDVD100に記録されるHDTV方
式の映像信号が信号変換されることがないとした場合の
HDTV方式の映像信号においての単位ブロックの大き
さも設定するようにする。この場合の単位ブロックは、
水平方向の画素数×垂直方向の画素数が。例えば。8画
素×8画素の大きさとされる。
【0202】そして、図12に示すように、この例の場
合には、1フレーム毎に、1チップのPN符号を割り当
てる単位ブロックの大きさを変えるようにする。すなわ
ち、まず、HDTV方式の映像信号が信号変換されるこ
とがないとした場合の単位ブロックを、信号変換前のH
DTV方式の映像信号においての単位ブロックとし、こ
の単位ブロック毎に1チップにPN符号を割れ当ててス
ペクトラム拡散した複製制御情報を重畳する。
【0203】そして、次のフレームには、信号変換後の
映像信号が、SDTV方式の映像信号であるとした場合
の単位ブロックを、信号変換前のHDTV方式の映像信
号においての単位ブロックとし、この単位ブロック毎に
1チップにPN符号を割れ当ててスペクトラム拡散した
複製制御情報を重畳する。
【0204】次のフレームにおいては、信号変換後の映
像信号が、525Pの映像信号であるとした場合の単位
ブロックを、信号変換前のHDTV方式の映像信号にお
いての単位ブロックとし、この単位ブロック毎に1チッ
プにPN符号を割れ当ててスペクトラム拡散した複製制
御情報を重畳する。
【0205】このように、DVD100に記録される映
像信号が、フォーマットの異なる複数の映像信号に変換
されることが想定される場合には、想定される異なる信
号変換によって形成される映像信号のフォーマット毎
に、その信号変換後の映像信号のフォーマットと、信号
変換前の映像信号のフォーマットとに基づいて、信号変
換前のHDTV方式の映像信号においての単位ブロック
を設定し、1フレーム毎に設定した単位ブロックを異な
らせるようにしてスペクトラム拡散した複製制御情報を
重畳しておく。
【0206】これにより、信号変換前の映像信号、この
例の場合に、信号変換されなくても、また、SDTV方
式の映像信号に変換された場合であっても、さらには、
SDTV方式の映像信号に変換された場合であっても、
そのそれぞれから、映像信号のフォーマットに応じて予
め決められた検出方法でスペクトラム拡散された複製制
御情報を検出するようにすることができる。
【0207】また、図12に示す例は、1フレーム毎に
設定した複数の単位ブロックを変えるようにしたが、2
フレーム毎、3フレー毎というように変えるようにして
もよい。
【0208】また、図13に示すように各フレーム内を
設定した異なる単位ブロックの数に分割し、分割したそ
れぞれの領域に、設定した大きさの異なる単位ブロック
を割り当て、割り当てられた単位ブロックに1チップの
PN符号を割り当てるようにしてスペクトラム拡散した
複製制御情報を重畳するようにしてもよい。すなわち、
この場合には、映像信号は、空間方向に分割され、分割
されたそれぞれの領域に、設定した大きさの異なる単位
ブロックを割り当てることになる。
【0209】図11、図12に示したようにスペクトラ
ム拡散した複製制御情報をDVD100に記録される映
像信号に重畳する場合には、例えば、図1に示したオー
サリング装置に複数のWM形成部3を設け、各WM形成
部において異なる大きさの単位ブロックを設定するよう
にし、各WM形成部の出力を1フレーム毎、あるいは、
同じフレーム中で、複数水平ライン毎に切り換えるよう
にしてWM重畳部2に供給するようにすればよい。
【0210】また、設定した異なる単位ブロックの大き
さを示す情報を、図1に示したオーサリング装置のPN
符号発生部32に供給し、1フレーム毎、あるいは、1
フレーム毎の複数水平ライン毎に、形成するイネーブル
信号EN、PNクロック信号PNCLKを設定されたそ
れぞれの単位ブロックの大きさに応じて形成するように
すればよい。
【0211】また、設定した大きさの異なる単位ブロッ
ク毎に、異なる系列のPN符号を割り当てるようにする
ことにより、図14に示すように、信号変換前の映像信
号の同じ時間領域に、設定した大きさの異なる単位ブロ
ック毎に、異なる系列のPN符号を割り当ててスペクト
ラム拡散した複製制御情報を重ね合わせるようにして重
畳することができる。
【0212】この場合には、例えば、図1に示したオー
サリング装置に、複数のWM形成部3を設ける。そし
て、各WM形成部のPN発生部においては、系列の異な
るPN符号を発生させるようにする。そして、各WM形
成部において異なる大きさの単位ブロックを設定するよ
うにし、各WM形成部の出力をWM重畳部2に供給する
ようにすればよい。
【0213】また、信号変換は、前述した例に限るもの
ではない。例えば、水平方向の画素数×垂直方向のライ
ン数×フレームレートが、2k×2m×2nである映像
信号が、k×m×nの映像信号に信号変換される場合に
は、2k×2m×2nである映像信号において、k×m
×nを1単位とし、k×m×n毎にスペクトラム拡散し
た複製制御情報(重畳データ)を重畳しておけば、信号
変換後の映像信号からも複製制御情報の正確な検出が可
能になる。すなわち、各ディメンジョンごとにデータを
重畳しておく。
【0214】要は、予め想定される信号をも考慮して、
すなわち、信号変換後の信号フォーマットをも考慮して
信号変換前の映像信号にスペクトラム拡散された複製制
御情報などの重畳データを重畳しておくことにより、信
号変換後の映像信号からも複製制御情報などの重畳デー
タの正確な検出が可能になる。
【0215】なお、前述の実施の形態においては、信号
変換前の映像信号においての単位ブロックの垂直方向の
画素数、水平方向の画素数を、想定される信号変換が行
われた後の信号変換後の映像信号の単位ブロックの垂直
方向の画素数、水平方向の画素数が自然数となるように
設定するようにしたが、これに限るものではない。
【0216】例えば、オーサリング装置によりDVD1
00に記録される映像信号がHDTV方式の映像信号で
あり、これがSDTV方式の映像信号に信号変換される
場合があると想定する。そして、HDTV方式の映像信
号が、SDTV方式の映像信号に信号変換された後に、
スペクトラム拡散された複製制御情報を検出する場合に
は、図15Bに示すように、水平方向の画素数×垂直方
向の画素数が、8画素×8画素のブロックを単位ブロッ
クとして1チップのPN符号が割り当てられてスペクト
ラム拡散された複製制御情報が重畳されているものとし
て、複製制御情報の検出をする。
【0217】この場合には、信号変換前のHDTV方式
の映像信号には、水平方向の画素数×垂直方向の画素数
が、21.33画素×18画素のブロックを単位ブロッ
クとして、PN符号の1チップを割り当てて、スペクト
ラム拡散した複製制御情報を重畳するようにすればよ
い。
【0218】この場合、HDTV方式の映像信号に対す
る単位ブロックの水平方向の画素数が自然数にはならな
いが、図15Aに示すように、水平方向の画素数が、2
1画素のブロックと、22画素のブロックを作成するよ
うにすることにより、HDTV方式の映像信号が、SD
TV方式の映像信号に信号変換された後に、垂直方向の
画素数×水平方向の画素数が、8画素×8画素のブロッ
クを単位ブロックとし、各単位ブロック毎に1チップの
PN符号が割り当てられてスペクトラム拡散された複製
制御情報が重畳されているものとして複製制御情報の検
出をすることができる。
【0219】なお、前述した実施の形態においては、単
位ブロック毎に1チップのPN符号を割り当ててスペク
トラム拡散した複製制御情報を重畳するものとして説明
したが、これに限るものではない。例えば、図16に示
すように、各単位ブロック毎に、予め決められた大きさ
の電子透かし情報パターンを重畳するようにすることも
できる。図16において、BL1は、予め決められた大
きさの単位ブロックを意味し、WMは、予め決められた
電子透かし情報パターンを意味している。
【0220】そして、この場合においても、信号変換前
の映像信号のフォーマットと、信号変換後の映像信号の
フォーマットとに基づいて、信号変換前の映像信号にお
いての電子透かし情報パターンを重畳する単位ブロック
の大きさを設定する。そして、この設定された単位ブロ
ックの大きさに合わせて、予め決められた電子透かし情
報パターンを重畳する。これにより、信号変換前の映像
信号が信号変換されることにより垂直方向のラインや、
水平方向の画素が、単位ブロック毎に間引かれたり補間
されたりしても、信号変換後の映像信号から、信号変換
前の映像信号に重畳された電子透かし情報パターンを検
出するようにすることができる。
【0221】このように、HDTV方式の映像信号と、
SDTV方式の映像信号との相互の信号変換、NTSC
方式の映像信号と、例えばPAL方式などのNTSC方
式の映像信号との相互の信号、あるいは、コンピュータ
間でやり取りされる画像データのフォーマット変換、例
えば、CIF(Common Intermediat
e Format)と、QCIF(Quater Co
mmon Intermediate Format)
との相互の信号変換などが行われ束あ家あっても、信号
変換後の映像信号から、信号変換前の映像信号に重畳さ
れた電子透かし情報を確実かつ正確に検出することがで
きるようにされる。
【0222】なお、図1に示したオーサリング装置とほ
ぼ同様にして、この発明による映像信号出力装置を構成
することができる。例えば、図1に示したオーサリング
装置の記録処理部8を、映像信号を放送するようにする
信号出力部に変えることにより、放送信号を放送するよ
うにする放送装置を構成することができる。
【0223】このように、放送装置にこの発明の映像信
号出力装置を適用すれば、放送する映像信号に、これが
信号変換されても検出可能なようにしてスペクトラム拡
散された複製制御情報などの情報を重畳して伝送するこ
とができる。
【0224】また、この発明による映像信号出力装置
を、ネットワークを通じて通信を行う例えば、通信機能
を備えたパーソナルコンピュータなどの情報機器に適用
することももちろんできる。
【0225】また、図1に示したオーサリング装置のW
M重畳部2、電子透かし情報形成部3とからなる電子透
かし情報の重畳装置を形成し、これを放送装置や、オー
サリング装置に増設するようにすることによって、従来
からある放送装置やオーサリング装置を、信号変換され
た後の映像信号からも電子透かし情報の検出が可能なよ
うにして電子透かし情報を重畳する放送装置、オーサリ
ング装置に変更することができる。
【0226】また、前述の実施の形態においては、スペ
クトラム拡散信号を形成する拡散符号としてPN符号を
用いるようにしたが、これに限るものではない。スペク
トラム拡散信号を形成する拡散符号は、各種の拡散符号
を用いることができる。
【0227】また、前述の実施の形態においては、電子
透かし情報としてスペクトラム拡散信号を用いるように
したが、電子透かし情報は、スペクトラム拡散信号に限
るものではない。電子透かし技術を用いて形成する各種
の電子透かし情報を用いて、付加情報を映像信号に重畳
することができる。
【0228】また、スペクトラム拡散して映像信号に重
畳する情報は、複製制御情報に限るものではない。例え
ば、著作権情報などの各種の付加情報を電子透かし情報
として映像信号に重畳することができる。
【0229】また、電子透かし情報を重畳する映像信号
がデジタル信号の場合には、前述したように、電子透か
し情報は、MPEGエンコード前のデジタル信号に重畳
するようにした。しかし、MPEGエンコード後のデジ
タル映像信号に重畳することももちろんできる。
【0230】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の電子透
かし情報の重畳方法によれば、映像信号が他のフォーマ
ットの映像信号に変換された場合であっても、信号変換
後の映像信号のフォーマットに応じて予め決められた検
出方法で、信号変換後の映像信号から、信号変換前の映
像信号に重畳された電子透かし情報を確実かつ正確に検
出することができるようにして、信号変換前の映像信号
に電子透かし情報を重畳することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による電子透かし情報の重畳方法が適
用されたこの発明によるオーサリング装置の一実施の形
態を説明するためのブロック図である。
【図2】図1に示したオーサリング装置のPN発生部3
2説明するためのブロック図である。
【図3】図1に示したオーサリング装置のPN反復部3
6を説明するためのブロック図である。
【図4】図1に示したオーサリング装置において映像信
号に重畳されるスペクトラム拡散信号について説明する
ための図である。
【図5】図1に示したオーサリング装置においてのスペ
クトラム拡散信号の重畳方法について説明するための図
である。
【図6】映像信号に重畳するスペクトラム拡散信号の形
成について説明するためのっ図である。
【図7】情報信号、複製制御情報、スペクトラム拡散さ
れた複製制御情報(スペクトラム拡散信号)の関係を説
明するための図である。
【図8】この発明によるオーサリング装置により記録媒
体に記録された映像信号を再生する映像信号再生装置の
一例を説明するためのブロック図である。
【図9】図8に示した映像信号再生装置のWMデコード
部29を説明するための図である。
【図10】図8に示す映像信号再生装置により再生され
て出力された映像信号を記録媒体に記録する映像信号記
録装置の一例を説明するためのブロック図である。
【図11】異なるフレームレートの映像信号への信号変
換がされることが想定される場合のスペクトラム拡散信
号の重畳方法と、スペクトラム拡散信号の検出方法とを
説明すうための図である。
【図12】映像信号へのスペクトラム拡散信号の重畳形
態の一例について説明するための図である。
【図13】映像信号へのスペクトラム拡散信号の重畳形
態の他の例について説明するための図である。
【図14】映像信号へのスペクトラム拡散信号の重畳形
態の他の例について説明するための図である。
【図15】図1に示したオーサリング装置においてのス
ペクトラム拡散信号の重畳方法について説明するための
図である。
【図16】映像信号に重畳される電子透かし情報の他の
例を説明するための図である。
【符号の説明】
1…入力端子、2…電子透かし情報重畳部(WM重畳
部)、3…電子透かし情報形成部(WM形成部)、4…
データ圧縮処理部、5…CGMS−D情報付加部、6…
CGMS−D情報発生部、7…暗号化部、8…記録処理
部、10…コントロール部、11…キー操作部、31…
同期検出部、32…PN発生制御部、33F…信号変換
前フォーマットメモリ、33B…信号変換後フォーマッ
トメモリ、34…比較演算部、35…PN発生部、36
…PN反復部、37…SS拡散部、38…複製制御情報
発生部、39…レベル調整部、100…DVD(デジタ
ルビデオディスク)

Claims (52)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水平方向または垂直方向あるいはフレーム
    (フィールド)単位の時間方向の補間処理または間引き
    処理を伴う信号変換が行なわれる映像信号への電子透か
    し情報の重畳方法であって、 前記信号変換後のフォーマットを基準にして、前記電子
    透かし情報を前記映像信号に重畳することを特徴とする
    電子透かし情報の重畳方法。
  2. 【請求項2】前記電子透かし情報は、前記映像信号の1
    画面の一部の小領域を1ブロックとして、そのブロック
    単位毎に重畳するようにされており、前記信号変換後の
    ブロックは、横×縦=m×n(m、nは自然数)画素と
    なるようにされることを特徴とする請求項1に記載の電
    子透かし情報の重畳方法。
  3. 【請求項3】前記電子透かし情報は、前記映像信号の1
    画面の一部の小領域を1ブロックとして、そのブロック
    単位毎に重畳するようにされており、前記信号変換前の
    ブロックは、横×縦=m×n(m、nは自然数)画素と
    なるようにされることを特徴とする請求項1に記載の電
    子透かし情報の重畳方法。
  4. 【請求項4】前記電子透かし情報は、前記映像信号の1
    画面の一部の小領域を1ブロックとして、そのブロック
    単位毎に重畳するようにされており、前記信号変換前の
    ブロックは、横×縦=m×n(m、nは自然数)画素と
    なるようにされ、前記信号変換後のブロックは、M×N
    (M、Nは自然数)画素となるようにされることを特徴
    とする請求項1に記載の電子透かし情報の重畳方法。
  5. 【請求項5】前記ブロック単位毎に重畳される電子透か
    し情報は、前記ブロック毎に割り当てられる1チップの
    拡散符号が用いられて形成されるスペクトラム拡散信号
    であることを特徴とする請求項2、請求項3または請求
    項4に記載の電子透かし情報の重畳方法。
  6. 【請求項6】前記ブロック単位毎に重畳される電子透か
    し情報は、予め決められた単位電子透かし情報パターン
    であることを特徴とする請求項2、請求項3または請求
    項4に記載の電子透かし情報の重畳方法。
  7. 【請求項7】前記信号変換は、高品位テレビジョン信号
    から標準テレビジョン信号への変換、あるいは、標準テ
    レビジョン信号から高品位テレビジョン信号への変換で
    あることを特徴とする請求項1に記載の電子透かし情報
    の重畳方法。
  8. 【請求項8】前記信号変換は、第1の標準テレビジョン
    信号から他の標準テレビジョン信号への変換、あるい
    は、第1の高品位テレビ信号から他の高品位テレビジョ
    ン信号への変換であることを特徴とする請求項1に記載
    の電子透かし情報の重畳方法。
  9. 【請求項9】信号変換後の複数の異なるフォーマットの
    それぞれを基準にした複数の電子透かし情報を前記映像
    信号に同時に重畳することを特徴とする請求項1に記載
    の電子透かし情報の重畳方法。
  10. 【請求項10】前記信号変換後の複数の異なるフォーマ
    ットを基準として、前記複数の異なるフォーマットのそ
    れぞれに対応するように形成されるそれぞれの前記電子
    透かし情報を、空間的、あるいは、時間的に分割した前
    記映像信号の領域毎に重畳することを特徴とする請求項
    1、請求項2、請求項3、請求項4、請求項5、請求項
    6、請求項7または請求項8に記載の電子透かし情報情
    報の重畳方法。
  11. 【請求項11】前記信号変換後の複数の異なるフォーマ
    ットを基準として、前記複数の異なるフォーマットのそ
    れぞれに対応するように異なる拡散符号が用いられて形
    成される前記電子透かし情報を、前記映像信号に対し、
    前記映像信号と同じ時間領域に重畳することを特徴とす
    る請求項5に記載の電子透かし情報の重畳方法。
  12. 【請求項12】水平方向または垂直方向あるいはフレー
    ム(フィールド)単位の時間方向の補間処理または間引
    き処理を伴う信号変換が行なわれる映像信号へ電子透か
    し情報を重畳し、前記信号変換後に前記電子透かし情報
    を前記映像信号から検出する電子透かし情報の伝送方法
    であって、 前記信号変換後のフォーマットを基準にして、前記電子
    透かし情報を前記映像信号に重畳し、前記信号変換後に
    は、当該変換後の映像信号について定められて重畳され
    ている電子透かし情報と同一の重畳パターンとなるよう
    にし、 前記信号変換後の映像信号について定められて重畳され
    ている電子透かし情報と同一の検出処理により、前記信
    号変換後の映像信号に重畳されている電子透かし情報を
    検出することを特徴とする電子透かし情報の伝送方法。
  13. 【請求項13】前記電子透かし情報は、前記映像信号の
    1画面の一部の小領域を1ブロックとして、そのブロッ
    ク単位毎に重畳するようにされており、前記信号変換後
    のブロックは、横×縦=m×n(m、nは自然数)画素
    となるようにされることを特徴とする請求項12に記載
    の電子透かし情報の伝送方法。
  14. 【請求項14】前記電子透かし情報は、前記映像信号の
    1画面の一部の小領域を1ブロックとして、そのブロッ
    ク単位毎に重畳するようにされており、前記信号変換前
    のブロックは、横×縦=m×n(m、nは自然数)画素
    となるようにされることを特徴とする請求項12に記載
    の電子透かし情報の伝送方法。
  15. 【請求項15】前記電子透かし情報は、前記映像信号の
    1画面の一部の小領域を1ブロックとして、そのブロッ
    ク単位毎に重畳するようにされており、前記信号変換前
    のブロックは、横×縦=m×n(m、nは自然数)画素
    となるようにされ、前記信号変換後のブロックは、M×
    N(M、Nは自然数)となるようにされることを特徴と
    する請求項12に記載の電子透かし情報の伝送方法。
  16. 【請求項16】前記ブロック単位毎に重畳される電子透
    かし情報は、前記ブロック毎に割り当てられる1チップ
    の拡散符号が用いられて形成されるスペクトラム拡散信
    号であることを特徴とする請求項13、請求項14また
    は請求項15に記載の電子透かし情報の伝送方法。
  17. 【請求項17】前記ブロック単位毎に重畳される電子透
    かし情報は、予め決められた単位電子透かし情報パター
    ンであることを特徴とする請求項13、請求項14また
    は請求項15に記載の電子透かし情報の伝送方法。
  18. 【請求項18】前記信号変換は、高品位テレビジョン信
    号から標準テレビジョン信号への変換、あるいは、標準
    テレビジョン信号から高品位テレビジョン信号への変換
    であることを特徴とする請求項12に記載の電子透かし
    情報の伝送方法。
  19. 【請求項19】前記信号変換は、第1の標準テレビジョ
    ン信号から他の標準テレビジョン信号への変換、あるい
    は、第1の高品位テレビ信号から他の高品位テレビジョ
    ン信号への変換であることを特徴とする請求項12に記
    載の電子透かし情報の伝送方法。
  20. 【請求項20】信号変換後の複数の異なるフォーマット
    のそれぞれを基準にした複数の電子透かし情報を前記映
    像信号に同時に重畳することを特徴とする請求項12に
    記載の電子透かし情報の伝送方法。
  21. 【請求項21】前記信号変換後の複数の異なるフォーマ
    ットを基準として、前記複数の異なるフォーマットのそ
    れぞれに対応するように形成されるそれぞれの前記電子
    透かし情報を、空間的、あるいは、時間的に分割した前
    記映像信号の領域毎に重畳することを特徴とする請求項
    12、請求項13、請求項14、請求項15、請求項1
    6、請求項17、請求項18または請求項19に記載の
    電子透かし情報情報の伝送方法。
  22. 【請求項22】前記信号変換後の複数の異なるフォーマ
    ットを基準として、前記複数の異なるフォーマットのそ
    れぞれに対応するように異なる拡散符号が用いられて形
    成される前記電子透かし情報を、前記映像信号に対し、
    前記映像信号と同じ時間領域に重畳することを特徴とす
    る請求項16に記載の電子透かし情報の伝送方法。
  23. 【請求項23】映像信号に重畳する電子透かし情報を発
    生させる電子透かし情報発生手段と、 水平方向または垂直方向あるいはフレーム(フィール
    ド)単位の時間方向の補間処理または間引き処理を伴う
    信号変換後のフォーマットを基準にして、前記電子透か
    し情報発生手段からの前記電子透かし情報を前記映像信
    号に重畳するように前記電子透かし情報発生手段を制御
    する制御手段と、 前記制御手段により制御される前記電子透かし情報発生
    手段からの前記電子透かし情報を前記映像信号に重畳す
    る電子透かし情報重畳手段とを備えることを特徴とする
    電子透かし情報の重畳装置。
  24. 【請求項24】前記電子透かし情報は、前記映像信号の
    1画面の一部の小領域を1ブロックとして、そのブロッ
    ク単位毎に重畳されるものであり、 前記制御手段は、前記信号変換後のブロックが、横×縦
    =m×n(m、nは自然数)画素となるようにされる前
    記信号変換前のブロックに前記電子透かし情報を重畳す
    るように前記電子透かし情報発生手段を制御することを
    特徴とする請求項23に記載の電子透かし情報の重畳装
    置。
  25. 【請求項25】前記電子透かし情報は、前記映像信号の
    1画面の一部の小領域を1ブロックとして、そのブロッ
    ク単位毎に重畳されるものであり、 前記制御手段は、横×縦=m×n(m、nは自然数)画
    素となるようにされる前記信号変換前のブロックに前記
    電子透かし情報を重畳するように前記電子透かし情報発
    生手段を制御することを特徴とする請求項23に記載の
    電子透かし情報の重畳装置。
  26. 【請求項26】前記電子透かし情報は、前記映像信号の
    1画面の一部の小領域を1ブロックとして、そのブロッ
    ク単位毎に重畳するようにされており、 前記制御手段は、前記信号変換後のブロックが、横×縦
    =m×n(m、nは自然数)画素となるようにされる、
    前記信号変換前のM×N(M、Nは自然数)画素となる
    ブロックに前記電子透かし情報を重畳するように前記電
    子透かし情報発生手段を制御することを特徴とする請求
    項23に記載の電子透かし情報の重畳装置。
  27. 【請求項27】前記電子透かし情報発生手段は、前記ブ
    ロック毎に1チップの拡散符号を割り当て、この拡散符
    号を用いて電子透かし情報としてのスペクトラム拡散信
    号を形成するものであることを特徴とする請求項24、
    請求項25または請求項26に記載の電子透かし情報の
    重畳装置。
  28. 【請求項28】前記電子透かし情報発生手段は、前記ブ
    ロック毎に割り当てられる予め決められた単位電子透か
    し情報パターンを発生させるものであることを特徴とす
    る請求項24、請求項24または請求項25に記載の電
    子透かし情報の重畳装置。
  29. 【請求項29】前記信号変換は、高品位テレビジョン信
    号から標準テレビジョン信号への変換、あるいは、標準
    テレビジョン信号から高品位テレビジョン信号への変換
    であることを特徴とする請求項23に記載の電子透かし
    情報の重畳装置。
  30. 【請求項30】前記信号変換は、第1の標準テレビジョ
    ン信号から他の標準テレビジョン信号への変換、あるい
    は、第1の高品位テレビ信号から他の高品位テレビジョ
    ン信号への変換であることを特徴とする請求項23に記
    載の電子透かし情報の重畳装置。
  31. 【請求項31】前記制御手段は、前記信号変換後の複数
    の異なるフォーマットとに対応させて重畳するようにす
    る、前記電子透かし情報を形成するように前記電子透か
    し情報発生手段を制御し、 前記電子透かし情報発生手段は、前記制御手段からの制
    御に応じて、前記信号変換後の複数の異なるフォーマッ
    トのそれぞれに対応するように前記映像信号に重畳する
    電子透かし情報を形成し、 前記電子透かし情報の重畳手段は、前記電子透かし情報
    発生手段からの前記複数の異なるフォーマットとに対応
    させて重畳するようにするそれぞれの電子透かし情報
    を、空間的、あるいは、時間的に分割するようにした前
    記映像信号の領域毎にに重畳することを特徴とする請求
    項23、請求項24、請求項25、請求項26、請求項
    27、請求項28、請求項29または請求項30に記載
    の電子透かし情報情報の重畳装置。
  32. 【請求項32】前記制御手段は、前記信号変換後の複数
    の異なるフォーマットのそれぞれに対応させた電子透か
    し情報を形成するように前記電子透かし情報発生手段を
    制御し、 前記電子透かし情報発生手段は、前記制御手段からの制
    御に応じて、前記信号変換後の複数の異なるフォーマッ
    トのそれぞれに対応するように、異なる拡散符号を用い
    て、前記映像信号に重畳する前記電子透かし情報を形成
    し、 前記重畳手段は、前記電子透かし情報発生手段からの異
    なる拡散符号が用いられて形成された前記電子透かし情
    報のそれぞれを、前記映像信号に対して、前記映像信号
    の同じ時間領域に重畳することを特徴とする請求項27
    に記載の電子透かし情報の重畳装置。
  33. 【請求項33】映像信号に重畳する電子透かし情報を発
    生させる電子透かし情報発生手段と、 水平方向または垂直方向あるいはフレーム(フィール
    ド)単位の時間方向の補間処理または間引き処理を伴う
    信号変換後のフォーマットを基準にして、前記電子透か
    し情報発生手段からの前記電子透かし情報を前記映像信
    号に重畳するように前記電子透かし情報発生手段を制御
    する制御手段と、 前記制御手段により制御される前記電子透かし情報発生
    手段からの前記電子透かし情報を前記映像信号に重畳す
    る電子透かし情報重畳手段と、 前記電子透かし情報重畳手段により前記電子透かし情報
    が重畳された前記映像信号を記録媒体に記録する記録手
    段とを備えることを特徴とするオーサリング装置。
  34. 【請求項34】前記電子透かし情報は、前記映像信号の
    1画面の一部の小領域を1ブロックとして、そのブロッ
    ク単位毎に重畳されるものであり、 前記制御手段は、前記信号変換後のブロックが、横×縦
    =m×n(m、nは自然数)画素となるようにされる前
    記信号変換前のブロックに前記電子透かし情報を重畳す
    るように前記電子透かし情報発生手段を制御することを
    特徴とする請求項33に記載のオーサリング装置。
  35. 【請求項35】前記電子透かし情報は、前記映像信号の
    1画面の一部の小領域を1ブロックとして、そのブロッ
    ク単位毎に重畳されるものであり、 前記制御手段は、横×縦=m×n(m、nは自然数)画
    素となるようにされる前記信号変換前のブロックに前記
    電子透かし情報を重畳するように前記電子透かし情報発
    生手段を制御することを特徴とする請求項33に記載の
    オーサリング装置。
  36. 【請求項36】前記電子透かし情報は、前記映像信号の
    1画面の一部の小領域を1ブロックとして、そのブロッ
    ク単位毎に重畳するようにされており、 前記制御手段は、前記信号変換後のブロックが、横×縦
    =m×n(m、nは自然数)画素となるようにする、前
    記信号変換前のM×N(M、Nは自然数)画素となるブ
    ロック毎に前記電子透かし情報を重畳するように前記電
    子透かし情報発生手段を制御することを特徴とする請求
    項33に記載のオーサリング装置。
  37. 【請求項37】前記電子透かし情報発生手段は、前記ブ
    ロック毎に1チップに拡散符号を割り当て、この拡散符
    号を用いて電子透かし情報としてのスペクトラム拡散信
    号を形成するものであることを特徴とする請求項34、
    請求項35または請求項36に記載のオーサリング装
    置。
  38. 【請求項38】前記電子透かし情報発生手段は、前記ブ
    ロック毎に割り当てられる予め決められた単位電子透か
    し情報パターンを発生させるものであることを特徴とす
    る請求項34、請求項35または請求項36に記載のオ
    ーサリング装置。
  39. 【請求項39】前記信号変換は、高品位テレビジョン信
    号から標準テレビジョン信号への変換、あるいは、標準
    テレビジョン信号から高品位テレビジョン信号への変換
    であることを特徴とする請求項33に記載のオーサリン
    グ装置。
  40. 【請求項40】前記信号変換は、第1の標準テレビジョ
    ン信号から他の標準テレビジョン信号への変換、あるい
    は、第1の高品位テレビ信号から他の高品位テレビジョ
    ン信号への変換であることを特徴とする請求項33に記
    載のオーサリング装置。
  41. 【請求項41】前記電子透かし情報発生手段は、前記信
    号変換後の複数の異なるフォーマットのそれぞれに対応
    して電子透かし情報を発生させるものであり、 前記電子透かし情報重畳手段は、前記電子透かし情報発
    生手段からの前記複数の異なるフォーマットのそれぞれ
    に対応して発生させた前記電子透かし情報のそれぞれ
    を、空間的、あるいは、時間的に分割した前記映像信号
    の領域に重畳することを特徴とする請求項33、請求項
    34、請求項35、請求項36、請求項37、請求項3
    8、請求項39または請求項40に記載のオーサリング
    装置。
  42. 【請求項42】前記電子透かし情報発生手段は、異なる
    拡散符号を用いて、前記信号変換後の複数の異なるフォ
    ーマットに対応する複数種類の電子透かし情報を形成す
    るものであり、 前記電子透かし情報重畳手段は、前記複数の異なるフォ
    ーマットに対応する複数種類の電子透かし情報を、前記
    映像信号に対し、前記映像信号と同じ時間領域に重畳す
    ることを特徴とする請求項37に記載のオーサリング装
    置。
  43. 【請求項43】映像信号に重畳する電子透かし情報を発
    生させる電子透かし情報発生手段と、 水平方向または垂直方向あるいはフレーム(フィール
    ド)単位の時間方向の補間処理または間引き処理を伴う
    信号変換後のフォーマットを基準にして、前記電子透か
    し情報発生手段からの前記電子透かし情報を前記映像信
    号に重畳するように前記電子透かし情報発生手段を制御
    する制御手段と、 前記制御手段により制御される前記電子透かし情報発生
    手段からの前記電子透かし情報を前記映像信号に重畳す
    る電子透かし情報重畳手段と、 前記電子透かし情報重畳手段により前記電子透かし情報
    が重畳された前記映像信号を出力する出力手段とを備え
    ることを特徴とする映像信号出力装置。
  44. 【請求項44】前記電子透かし情報は、前記映像信号の
    1画面の一部の小領域を1ブロックとして、そのブロッ
    ク単位毎に重畳されるものであり、 前記制御手段は、前記信号変換後のブロックが、横×縦
    =m×n(m、nは自然数)画素となるようにされる前
    記信号変換前のブロックに前記電子透かし情報を重畳す
    るように前記電子透かし情報発生手段を制御することを
    特徴とする請求項43に記載の映像信号出力装置。
  45. 【請求項45】前記電子透かし情報は、前記映像信号の
    1画面の一部の小領域を1ブロックとして、そのブロッ
    ク単位毎に重畳されるものであり、 前記制御手段は、横×縦=m×n(m、nは自然数)画
    素となるようにされる前記信号変換前のブロックに前記
    電子透かし情報を重畳するように前記電子透かし情報発
    生手段を制御することを特徴とする請求項43に記載の
    映像信号出力装置。
  46. 【請求項46】前記電子透かし情報は、前記映像信号の
    1画面の一部の小領域を1ブロックとして、そのブロッ
    ク単位毎に重畳するようにされており、 前記制御手段は、前記信号変換後のブロックが、横×縦
    =m×n(m、nは自然数)画素となるようにする、前
    記信号変換前のM×N(M、Nは自然数)画素となるブ
    ロックに前記電子透かし情報を重畳するように前記電子
    透かし情報発生手段を制御することを特徴とする請求項
    43に記載の映像信号出力装置。
  47. 【請求項47】前記電子透かし情報発生手段は、前記ブ
    ロック毎に1チップに拡散符号を割り当て、この拡散符
    号を用いて電子透かし情報としてのスペクトラム拡散信
    号を形成するものであることを特徴とする請求項44、
    請求項45または請求項46に記載の映像信号出力装
    置。
  48. 【請求項48】前記電子透かし情報発生手段は、前記ブ
    ロック毎に割り当てられる予め決められた単位電子透か
    し情報パターンを発生させるものであることを特徴とす
    る請求項44、請求項45または請求項46に記載の映
    像信号出力装置。
  49. 【請求項49】前記信号変換は、高品位テレビジョン信
    号から標準テレビジョン信号への変換、あるいは、標準
    テレビジョン信号から高品位テレビジョン信号への変換
    であることを特徴とする請求項43に記載の映像信号出
    力装置。
  50. 【請求項50】前記信号変換は、第1の標準テレビジョ
    ン信号から他の標準テレビジョン信号への変換、あるい
    は、第1の高品位テレビ信号から他の高品位テレビジョ
    ン信号への変換であることを特徴とする請求項43に記
    載の映像信号出力装置。
  51. 【請求項51】前記電子透かし情報発生手段は、前記信
    号変換後の複数の異なるフォーマットのそれぞれに対応
    して電子透かし情報を発生させるものであり、 前記電子透かし情報重畳手段は、前記電子透かし情報発
    生手段からの前記複数の異なるフォーマットのそれぞれ
    に対応して発生させた前記電子透かし情報のそれぞれ
    を、空間的、あるいは、時間的に分割した前記映像信号
    の領域に重畳することを特徴とする請求項43、請求項
    44、請求項45、請求項46、請求項47、請求項4
    8、請求項49または請求項50に記載の映像信号出力
    装置。
  52. 【請求項52】前記電子透かし情報発生手段は、異なる
    拡散符号を用いて、前記信号変換後の複数の異なるフォ
    ーマットに対応する複数種類の電子透かし情報を形成す
    るものであり、 前記電子透かし情報重畳手段は、前記複数の異なるフォ
    ーマットに対応する複数種類の電子透かし情報を、前記
    映像信号に対し、前記映像信号と同じ時間領域に重畳す
    ることを特徴とする請求項47に記載の映像信号出力装
    置。
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