JP2000151133A - 自転車用電子装置 - Google Patents
自転車用電子装置Info
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- JP2000151133A JP2000151133A JP10313784A JP31378498A JP2000151133A JP 2000151133 A JP2000151133 A JP 2000151133A JP 10313784 A JP10313784 A JP 10313784A JP 31378498 A JP31378498 A JP 31378498A JP 2000151133 A JP2000151133 A JP 2000151133A
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Landscapes
- Casings For Electric Apparatus (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】振動や気象環境の厳しい状況下にある自転車に
取り付けても故障が生じにくい電子装置を提供する。 【解決手段】自転車に取り付けるための電子装置におい
て、筐体2とその内部に収容される回路基板3を備え、
この回路基板3と筐体2との間にロウ4を充填した。ロ
ウ4はノズル12から基板スペース5内に供給されるも
のである。なお、充填の際にはロウ4が固化してしまわ
ないよう基板スペース5内をロウの溶解温度、例えば、
70℃程度に暖めておくのが望ましい。
取り付けても故障が生じにくい電子装置を提供する。 【解決手段】自転車に取り付けるための電子装置におい
て、筐体2とその内部に収容される回路基板3を備え、
この回路基板3と筐体2との間にロウ4を充填した。ロ
ウ4はノズル12から基板スペース5内に供給されるも
のである。なお、充填の際にはロウ4が固化してしまわ
ないよう基板スペース5内をロウの溶解温度、例えば、
70℃程度に暖めておくのが望ましい。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は自転車に取り付ける
ための電子装置に関する。
ための電子装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、自転車用の電子装置としては
スピードメーターやフラッシャー装置等が知られてい
る。また、近年は自転車に設けられた変速機のギアチェ
ンジを自動的に行う自動変速装置や、自転車の盗難を防
止するためのセキュリティ装置が種々提案されている。
スピードメーターやフラッシャー装置等が知られてい
る。また、近年は自転車に設けられた変速機のギアチェ
ンジを自動的に行う自動変速装置や、自転車の盗難を防
止するためのセキュリティ装置が種々提案されている。
【0003】この種の装置はLSI、抵抗器、コンデン
サ、及び液晶パネル等により構成されており、これら部
品はプリント基板上に半田付けされるのが一般的であ
る。そして、完成した回路基板を、箱状に形成した筐体
内に収容した上で、自転車のフレームに取り付けるよう
にしている。
サ、及び液晶パネル等により構成されており、これら部
品はプリント基板上に半田付けされるのが一般的であ
る。そして、完成した回路基板を、箱状に形成した筐体
内に収容した上で、自転車のフレームに取り付けるよう
にしている。
【0004】前記筐体は本体部に蓋をネジ止めすること
により構成されており、蓋側や本体部にパッキンを設け
ることで密閉し防水性が図られるようになっている。
により構成されており、蓋側や本体部にパッキンを設け
ることで密閉し防水性が図られるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような自
転車用の電子装置は、自動車とは異なり外部に露出して
取り付けられるため、防水構造になってはいても、長年
の間には内部に水が侵入する虞れがある。
転車用の電子装置は、自動車とは異なり外部に露出して
取り付けられるため、防水構造になってはいても、長年
の間には内部に水が侵入する虞れがある。
【0006】また、通常の自転車は、走行に伴う振動を
空気タイヤの弾性によって吸収しているに過ぎないため
常に細かな振動が発生しており、電子回路にとっては極
めて厳しい状況にある。
空気タイヤの弾性によって吸収しているに過ぎないため
常に細かな振動が発生しており、電子回路にとっては極
めて厳しい状況にある。
【0007】これらの理由により、電子装置の回路の接
触不良や部品の脱落が生じることがある。なお、自転車
にはサスペンションが設けられているものもあるが、自
動車のそれとは比較にならないほど激しい振動があるこ
とには変わりなく、問題の根本的な解決とはならないも
のである。
触不良や部品の脱落が生じることがある。なお、自転車
にはサスペンションが設けられているものもあるが、自
動車のそれとは比較にならないほど激しい振動があるこ
とには変わりなく、問題の根本的な解決とはならないも
のである。
【0008】本発明は前記事項に鑑みなされたものであ
り、振動や気象環境の厳しい状況下にある自転車に取り
付けても故障が生じにくい電子装置を提供することを技
術的課題とする。また、故障が生じにくい自転車用電子
装置を安価に提供することを技術的課題とする。
り、振動や気象環境の厳しい状況下にある自転車に取り
付けても故障が生じにくい電子装置を提供することを技
術的課題とする。また、故障が生じにくい自転車用電子
装置を安価に提供することを技術的課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は自転車用電子装
置であり、前述した技術的課題を解決するために以下の
ように構成されている。
置であり、前述した技術的課題を解決するために以下の
ように構成されている。
【0010】すなわち、自転車1に取り付けるための電
子装置において、筐体2とその内部に収容される回路基
板3を備え、この回路基板3と筐体2との間にロウ4を
充填した。
子装置において、筐体2とその内部に収容される回路基
板3を備え、この回路基板3と筐体2との間にロウ4を
充填した。
【0011】以下、この発明の重要な構成要素について
更に説明する。筐体2は合成樹脂または金属にて箱状に
形成されており、内部に回路基板3が固定されている。
更に説明する。筐体2は合成樹脂または金属にて箱状に
形成されており、内部に回路基板3が固定されている。
【0012】ロウ4は、脂肪酸と水に不溶性な高級一価
アルコール類または二価アルコール類とのエステルであ
り、常温で固体化するものに限定される。例えば、カル
ナバロウや綿ロウのような植物ロウ、あるいはミツロウ
や羊毛ロウなどの動物ロウを例示できる。
アルコール類または二価アルコール類とのエステルであ
り、常温で固体化するものに限定される。例えば、カル
ナバロウや綿ロウのような植物ロウ、あるいはミツロウ
や羊毛ロウなどの動物ロウを例示できる。
【0013】ロウ4の充填後は、ロウ4自体によって部
品が保持されるとともに、ロウ4の内部損失によって自
転車の振動が吸収され、半田付け部分に金属疲労が生じ
ることを極力防止できる。また、筐体2の防水性が低下
して内部に水が入った場合であっても、ロウ4によって
回路基板3内部への水の浸透は阻止されるため、部品の
劣化や接触不良を防止することができる。
品が保持されるとともに、ロウ4の内部損失によって自
転車の振動が吸収され、半田付け部分に金属疲労が生じ
ることを極力防止できる。また、筐体2の防水性が低下
して内部に水が入った場合であっても、ロウ4によって
回路基板3内部への水の浸透は阻止されるため、部品の
劣化や接触不良を防止することができる。
【0014】なお、電子装置に故障が生じた際には、筐
体2全体を暖めるだけでロウを流出させることができる
ため、通常の修理が可能である。このため溶解しない合
成樹脂を充填したもののように修理が不能になることは
ない。
体2全体を暖めるだけでロウを流出させることができる
ため、通常の修理が可能である。このため溶解しない合
成樹脂を充填したもののように修理が不能になることは
ない。
【0015】また、ロウは極めて安価であるとともも
に、製造も容易であるためコストアップとはならない。
に、製造も容易であるためコストアップとはならない。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の自転車用電子装置
を図1〜図4に示される実施形態について更に詳細に説
明する。
を図1〜図4に示される実施形態について更に詳細に説
明する。
【0017】図2及び図4は本自転車用電子装置を自転
車に取り付けた状態を示すものであり、自動変速装置と
して作動するものである。この装置はブラケット14を
介して自転車1のチェーンステー1aに取り付けられて
おり、筐体2内には回路基板3が収容される基板スペー
ス5、電池(図示せず)が収容される電池スペース6、
ハンドル16に設けられた送信機(コントローラ)15
からの指令を受ける受信機(図示せず)が収容される受
信機スペース7、及び、内装式変速機11の変速を行う
ギアードモータ8が設けられている。
車に取り付けた状態を示すものであり、自動変速装置と
して作動するものである。この装置はブラケット14を
介して自転車1のチェーンステー1aに取り付けられて
おり、筐体2内には回路基板3が収容される基板スペー
ス5、電池(図示せず)が収容される電池スペース6、
ハンドル16に設けられた送信機(コントローラ)15
からの指令を受ける受信機(図示せず)が収容される受
信機スペース7、及び、内装式変速機11の変速を行う
ギアードモータ8が設けられている。
【0018】内装式変速機11からはプッシュロッド9
が延出されており、このプッシュロッド9をギアードモ
ータ8で押し引きすることで変速が行われるようになっ
ている。すなわち、後輪のハブ体内に設けられた内装式
変速機11は、内装式変速機11の軸心部に摺動可能に
設けられた前記プッシュロッド9が軸方向に移動するこ
とにより、内装式変速機11のギア位置を変更するよう
に設定されている。なお、プッシュロッド9は、ハブ体
内に設けられたスプリングによって、ハブ体の外方に向
けて付勢されている。そして、プッシュロッド9をギア
ードモータ8の駆動力により押圧(内方に移動)すると
ギア位置が下降し、プッシュロッド9をギアードモータ
9の作動により戻す(外方に移動する)とギア位置が上
昇するようになっている。
が延出されており、このプッシュロッド9をギアードモ
ータ8で押し引きすることで変速が行われるようになっ
ている。すなわち、後輪のハブ体内に設けられた内装式
変速機11は、内装式変速機11の軸心部に摺動可能に
設けられた前記プッシュロッド9が軸方向に移動するこ
とにより、内装式変速機11のギア位置を変更するよう
に設定されている。なお、プッシュロッド9は、ハブ体
内に設けられたスプリングによって、ハブ体の外方に向
けて付勢されている。そして、プッシュロッド9をギア
ードモータ8の駆動力により押圧(内方に移動)すると
ギア位置が下降し、プッシュロッド9をギアードモータ
9の作動により戻す(外方に移動する)とギア位置が上
昇するようになっている。
【0019】また、チェーンステー1aには後輪の回転
を検出するための回転センサ10が設けられている。こ
の回転センサ10は、磁気センサとなっており、車輪側
のスポークに設けられたマグネットの磁気を検出する度
に発生するパルスをカウントすることにより、車速を検
出できるようになっている。
を検出するための回転センサ10が設けられている。こ
の回転センサ10は、磁気センサとなっており、車輪側
のスポークに設けられたマグネットの磁気を検出する度
に発生するパルスをカウントすることにより、車速を検
出できるようになっている。
【0020】そして、前記内装式変速機11は、手動変
速と自動変速の双方を可能とすることができる。すなわ
ち、手動変速は運転者がハンドル付近に設けられたコン
トローラ(送信機)15を操作し、筐体2内の受信機で
この信号を受けてギアードモータ8を制御する。一方、
自動変速は、回転センサ10で後輪の回転速度を検出
し、回路基板3に予め記憶された変速手順に応じてギア
ードモータ8を制御する。例えば、車輪の回転速度信号
に基づき、自転車が8km/h未満の速度のときには、
マイクロコンピュータ(回路基板3)がローギアを選択
する。また、自転車が8km/h以上15km/h未満
の速度のときには、マイクロコンピュータはセカンドギ
アを選択する。同様に、自転車が15km/h以上の速
度のときには、マイクロコンピュータはサード(トッ
プ)ギアを選択する、というように内装式変速機11を
自動的に制御するものである。
速と自動変速の双方を可能とすることができる。すなわ
ち、手動変速は運転者がハンドル付近に設けられたコン
トローラ(送信機)15を操作し、筐体2内の受信機で
この信号を受けてギアードモータ8を制御する。一方、
自動変速は、回転センサ10で後輪の回転速度を検出
し、回路基板3に予め記憶された変速手順に応じてギア
ードモータ8を制御する。例えば、車輪の回転速度信号
に基づき、自転車が8km/h未満の速度のときには、
マイクロコンピュータ(回路基板3)がローギアを選択
する。また、自転車が8km/h以上15km/h未満
の速度のときには、マイクロコンピュータはセカンドギ
アを選択する。同様に、自転車が15km/h以上の速
度のときには、マイクロコンピュータはサード(トッ
プ)ギアを選択する、というように内装式変速機11を
自動的に制御するものである。
【0021】前記回路基板3には部品3aが多数取り付
けられており、スペーサ3bによって基板スペース5に
固定されている。そして、図1に示す製造工程におい
て、基板スペース5内にロウ4を充填する。ロウ4はノ
ズル12から基板スペース5内に供給されるものであ
る。なお、充填の際にはロウ4が固化してしまわないよ
う基板スペース5内をロウの溶解温度、例えば、70℃
程度に暖めておくのが望ましい。基板スペース5内の加
温の方法としては、温風ヒータ13を用いるのがよい。
けられており、スペーサ3bによって基板スペース5に
固定されている。そして、図1に示す製造工程におい
て、基板スペース5内にロウ4を充填する。ロウ4はノ
ズル12から基板スペース5内に供給されるものであ
る。なお、充填の際にはロウ4が固化してしまわないよ
う基板スペース5内をロウの溶解温度、例えば、70℃
程度に暖めておくのが望ましい。基板スペース5内の加
温の方法としては、温風ヒータ13を用いるのがよい。
【0022】そして、所定の深度(少なくとも部品3a
が覆われる深度)までロウ4を充填し、固化させて完成
する(図3)。基板スペース5内へのロウ4の充填後
は、ロウ4自体によって部品3aが保持されるととも
に、ロウ4の内部損失によって自転車の振動が吸収され
るので、回路基板3の半田付け部分に金属疲労が生じる
ことはない。また、筐体2の防水性が低下して内部に水
が入った場合でも、ロウ4によって回路基板3内部への
水の浸透は阻止されるため、部品の劣化や接触不良が生
ずることはない。
が覆われる深度)までロウ4を充填し、固化させて完成
する(図3)。基板スペース5内へのロウ4の充填後
は、ロウ4自体によって部品3aが保持されるととも
に、ロウ4の内部損失によって自転車の振動が吸収され
るので、回路基板3の半田付け部分に金属疲労が生じる
ことはない。また、筐体2の防水性が低下して内部に水
が入った場合でも、ロウ4によって回路基板3内部への
水の浸透は阻止されるため、部品の劣化や接触不良が生
ずることはない。
【0023】
【発明の効果】本発明によれば、回路基板と筐体との間
にロウを充填したので、振動の厳しい自転車に取り付け
ても、電子部品が外れたり接触不良を起こす虞れを極力
防止することができる。
にロウを充填したので、振動の厳しい自転車に取り付け
ても、電子部品が外れたり接触不良を起こす虞れを極力
防止することができる。
【0024】また、ロウ自体が水の浸透を阻止するた
め、例え筐体内に水が入ったとしても電子基板に水が触
れることはない。このため機器の信頼性を大幅に向上さ
せることができる。さらに、ロウは極めて安価であると
ともに、製造も容易であるため、故障が生じにくい自転
車用電子装置を低コストにて供給することができる。
め、例え筐体内に水が入ったとしても電子基板に水が触
れることはない。このため機器の信頼性を大幅に向上さ
せることができる。さらに、ロウは極めて安価であると
ともに、製造も容易であるため、故障が生じにくい自転
車用電子装置を低コストにて供給することができる。
【図1】本発明の一実施形態である自転車用電子装置の
製造工程を示す断面図である。
製造工程を示す断面図である。
【図2】本発明の一実施形態である自転車用電子装置の
全体の内部構造を示す一部断面とした平面図である。
全体の内部構造を示す一部断面とした平面図である。
【図3】本発明の一実施形態である自転車用電子装置の
ロウの充填後を示す図である。
ロウの充填後を示す図である。
【図4】本発明の一実施形態である自転車用電子装置の
自転車に装着した状態を示す側面図である。
自転車に装着した状態を示す側面図である。
1 自転車 1a チェーンステー 2 筐体 3 回路基板 4 ロウ 5 基板スペース 6 電池スペース 7 受信機スペース 8 ギアードモータ 9 プッシュロッド 10 回転センサ 11 内装式変速機 12 ノズル 13 温風ヒータ 14 ブラケット 15 送信機 16 ハンドル
Claims (1)
- 【請求項1】自転車に取り付ける電子装置において、 筐体と筐体内部に収容される回路基板を備え、この回路
基板と筐体との間にロウを充填したことを特徴とする自
転車用電子装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10313784A JP2000151133A (ja) | 1998-11-04 | 1998-11-04 | 自転車用電子装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10313784A JP2000151133A (ja) | 1998-11-04 | 1998-11-04 | 自転車用電子装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000151133A true JP2000151133A (ja) | 2000-05-30 |
Family
ID=18045497
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10313784A Pending JP2000151133A (ja) | 1998-11-04 | 1998-11-04 | 自転車用電子装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000151133A (ja) |
-
1998
- 1998-11-04 JP JP10313784A patent/JP2000151133A/ja active Pending
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