JP2000150345A - ノズル洗浄機能を備えた基板処理装置および該装置による基板処理方法 - Google Patents

ノズル洗浄機能を備えた基板処理装置および該装置による基板処理方法

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JP2000150345A
JP2000150345A JP31949298A JP31949298A JP2000150345A JP 2000150345 A JP2000150345 A JP 2000150345A JP 31949298 A JP31949298 A JP 31949298A JP 31949298 A JP31949298 A JP 31949298A JP 2000150345 A JP2000150345 A JP 2000150345A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 塗布液や現像液などの処理液の浪費を抑制し
て基板処理に要するランニングコストを低減することが
できるノズル洗浄機能を備えた基板処理装置および該装
置による基板処理方法を提供する。 【解決手段】 ノズル洗浄処理に先立ってノズル1から
塗布液を吸引してノズル1の先端部15から所定量ΔQ
2の塗布液をノズル内部に引き戻し、この状態でノズル
洗浄処理を行うようにしているので、洗浄液の塗布液へ
の接液を防止して、塗布液の濃度が低下する等の悪影響
を阻止している。しかも、ノズル洗浄処理が完了する
と、今度は吸引処理と同一量ΔQ2の塗処理液をノズル
1に向けて吐出してノズルの先端部に残余する洗浄液を
排出して塗布処理を行うことができる状態に戻してい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ノズルの先端部か
ら基板に処理液を供給して該基板に対して所定の基板処
理を施す一方、前記基板処理を1回または複数回行うご
とに前記ノズルの先端部に洗浄液を与えてノズルを洗浄
するノズル洗浄機能を備えた基板処理装置、および該装
置による基板処理方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図15は、従来の基板処理装置の一例で
ある塗布装置の概略構成を示す正面図であり、図16
は、図15の塗布装置におけるAA線の断面図である。
図15および図16において、この塗布装置は、基板1
00を鉛直(垂直)方向に立てて保持するステージ10
1と、基板100の被塗布面に塗布液102を供給する
塗布液槽を内部に有するノズル103と、このノズル1
03を基板100に沿って下方に直線移動させる移動手
段(図示せず)とから構成されている。このノズル10
3は、両端が閉塞され基板100の幅方向に延在する筒
状をなしており、基板100の被塗布面と対向する先端
部104に槽内から外部に貫通したスリット状の塗布液
流出路105をその幅方向に形成している。また、基板
100の被塗布面と対向する先端部104の前端面10
6は、基板100の被塗布面に非接触でかつ近接するよ
うに配設され、その下端106aが塗布液流出路105
の出口よりも下方で且つその反対側の入口よりも上方に
位置し、その上端106bが、基板100の被塗布面と
前端面106との間の隙間107を上方へ無限に延長し
たと仮定した場合に塗布液流出路105を通って隙間1
07内に流入した塗布液が少なくとも毛管現象などによ
って上昇するときの到達高さ位置と塗布液流出路105
の出口との間に位置するようになっている。
【0003】なお、これらの図における符号「200」
は、プリディスペンスユニットであり、このプリディス
ペンスユニット200で塗布処理が開始されるまでノズ
ル103が待機されており、塗布処理直前にノズル10
3から所定量の塗布液を塗布処理に先立って吐出する。
【0004】上記構成により、塗布液槽内に塗布液流出
路105の入口と前端面106の下端106aとの間の
高さまで塗布液102を注入し、塗布液槽と大気開放と
すると、塗布液槽内に供給された塗布液102は、少な
くとも毛管現象によって、塗布液流出路105を通って
槽外に流出し、ステージ101によって鉛直姿勢に保持
された基板100の被塗布面と前端面106との間の隙
間107内に流入する。
【0005】この隙間107内に流入した塗布液は、毛
管現象などによってその隙間107内を前端面106の
下端106aまで下降するが、表面張力により前端面1
06の下端106aから流下することはない。また、隙
間107内に流入した塗布液の上方への流動は、毛管現
象などによってその隙間107内を前端面106の上端
106bまで上昇するが、前端面106の上端106b
で規制されてそれ以上には上昇しない。このようにし
て、基板100の被塗布面と前端面106との間の隙間
107内に、基板100の幅方向に延びる帯状の塗布液
の液溜りが形成されることになる。
【0006】さらに、この塗布液の液溜りが形成された
状態で、基板100の被塗布面と前端面106との間の
隙間107を保持したまま、基板100の縦方向(基板
100の幅方向と直交する上下方向)aにノズル103
と基板100とを相対的に直動させると、基板100の
被塗布面に塗布液が塗布されることになる。このとき、
基板100の被塗布面と前端面106の隙間107にあ
る液溜りの塗布液は、基板100の被塗布面に塗布され
ていくに従って消費されるが、大気開放されたノズル1
03の塗布液槽の塗布液にかかる大気圧と毛管現象など
によって、その消費量とほぼ同等の塗布液が塗布液槽内
から塗布液流出路105を通ってその隙間107内に供
給される。そのため、塗布時の隙間107内の塗布液量
は常にほぼ一定に保持されることになって、基板100
に塗布液が連続して塗布されることになる。
【0007】ところで、上記のようにノズル103から
基板100に塗布液を供給する装置では、塗布処理した
後、あるいは塗布処理を繰り返すうちに、ノズル103
の先端部104に塗布液が付着することがある。この状
態のまま放置しておくと、塗布液の溶媒成分などが揮発
して塗布液が変質してしまい、この変質した塗布液が基
板100に塗布されてしまうという問題や、さらに時間
が経過するとやがて塗布液が乾燥固化してパーティクル
となって基板表面に付着してしまうという問題などが発
生する。また、こうした変質した塗布液や乾燥固化した
ものが塗布液流出路105の出口付近に存在すると、当
該出口から吐出される塗布液の量がノズル103の長手
方向にわたって不均一となり、基板100上に形成され
る塗布膜も不均一となってしまう。
【0008】そこで、このような問題を解消するため
に、従来の塗布装置では、図15および図16に示すよ
うに、基板100の下方位置にノズル洗浄ユニット30
0を設けて塗布処理を1回または複数回行うごとにノズ
ル103の先端部104を洗浄するように構成してい
る。具体的には、洗浄ヘッド301からノズル103の
先端部104に向けて洗浄液を供給しながら、洗浄ヘッ
ド301をノズル103の長手方向にスキャンさせてノ
ズル103の先端部104に付着する塗布液を洗い流
す。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、塗布処
理完了後においては、塗布液流出路105に塗布液が充
満されており、上記のようにしてノズル洗浄処理を行う
と、ノズル103の先端部104に付着した塗布液が洗
浄除去されるものの、それと同時に、塗布液流出路10
5の出口付近に存在する塗布液に洗浄液が接液し、希釈
されてしまう。そこで、上記のようにしてノズル洗浄処
理を行った後においては、必ずプリディスペンスユニッ
ト200にノズル103を移動させて洗浄液の影響(主
として希釈による低濃度化)を受けた塗布液を排出する
必要がある(なお以下、この処理を「ダミーディスペン
ス処理」という)。その結果、塗布液が無駄に浪費され
ることとなり、このことが塗布処理のランニングコスト
を押し上げる要因の一つとなっていた。
【0010】また、上記のように洗浄ヘッド301をス
キャンさせながら洗浄処理を行う場合には、スキャン開
始からスキャン終了までにある程度時間を要するため、
スキャン開始位置では洗浄処理の開始段階から洗浄液と
接液し、洗浄液が比較的広い範囲、例えば塗布液貯留槽
108内にまで拡散してしまう。これに対して、スキャ
ン終了位置では、最も遅く洗浄液と接液することとなる
ため、洗浄液の影響は比較的狭い。このように、ノズル
103の長手方向における洗浄液の影響は局部的に相違
しており、洗浄液の影響を完全に排除するためには、ダ
ミーディスペンス処理によってノズル103内部に存在
するすべての塗布液を排出する必要があり、多量の塗布
液を浪費し、上記問題点(塗布処理のランニングコスト
の増大)がより顕著なものとなっていた。
【0011】なお、このような問題は、塗布処理特有の
問題ではなく、ノズルを用いて基板に現像液やエッチン
グ液などの処理液を供給し、所定の基板処理を行う基板
処理装置に共通する問題である。
【0012】この発明は、上記のような問題に鑑みてな
されたものであり、塗布液や現像液などの処理液の浪費
を抑制して基板処理に要するランニングコストを低減す
ることができるノズル洗浄機能を備えた基板処理装置お
よび該装置による基板処理方法を提供することを目的と
する。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、ノズ
ルの先端部から基板に処理液を供給して該基板に対して
所定の基板処理を施す一方、前記基板処理を1回または
複数回行うごとに前記ノズルの先端部に洗浄液を与えて
ノズルを洗浄する基板処理装置であって、上記目的を達
成するため、前記ノズルに接続されて、前記ノズルから
処理液を吸引する吸引処理と、前記ノズルに向けて処理
液を吐出する吐出処理とを選択的に行う吐出吸引手段
と、前記ノズルの洗浄処理に先立って前記吸引処理を行
う一方、その洗浄処理が完了すると、前記吐出処理を行
って前記ノズルの先端部に残余する洗浄液を排出するよ
うに、前記吐出吸引手段を制御する制御手段とを備えて
いる。
【0014】請求項2の発明は、ノズルの先端部から基
板に処理液を供給して該基板に対して所定の基板処理を
施す一方、前記基板処理を1回または複数回行うごとに
前記ノズルの先端部に洗浄液を与えてノズルを洗浄する
基板処理装置であって、上記目的を達成するため、前記
ノズルに接続されて前記ノズルから処理液を吸引する吸
引処理を行う吸引手段と、前記ノズルに接続されて前記
ノズルに向けて処理液を吐出する吐出処理を行う吐出手
段と、前記ノズルの洗浄処理に先立って前記吸引手段に
よる吸引処理を行う一方、その洗浄処理が完了すると、
前記吐出手段による吐出処理を行って前記ノズルの先端
部に残余する洗浄液を排出するように、前記吸引手段お
よび前記吐出手段を制御する制御手段とを備えている。
【0015】請求項3の発明は、前記制御手段によっ
て、洗浄処理後に前記ノズルの先端部に残余した洗浄液
を排出するために、洗浄処理前に行われる前記吸引処理
において吸引される処理液の量とほぼ同一量の処理液を
前記ノズルに向けて吐出するように構成している。
【0016】請求項4の発明は、前記制御手段によっ
て、洗浄処理後に前記ノズルの先端部に残余した洗浄液
を排出するために、洗浄処理前に行われる前記吸引処理
において吸引される処理液の量よりも多くの処理液が前
記ノズルに向けて吐出するように構成している。
【0017】請求項5の発明は、前記吸引手段および前
記吐出手段に接続され、処理液を貯留する外部タンクを
さらに備え、前記吸引手段により吸引された処理液を前
記外部タンクに戻すとともに、前記外部タンクに貯留さ
れている処理液を前記吐出手段によって前記ノズルに向
けて吐出するように構成している。
【0018】請求項6の発明は、前記ノズルを、その内
部で処理液を一時的に貯留する貯留槽が有し、この貯留
槽から前記先端部に延びる処理液流出路を介して基板に
向けて処理液を供給可能となるように構成し、前記制御
手段によって、吸引処理を行った後に処理液のノズル側
先端が前記処理液流出路内に位置するように、前記吸引
処理における処理液の吸引量と処理液流出路の長さが設
定されている。
【0019】請求項7の発明は、前記ノズルを、その内
部で処理液を一時的に貯留する貯留槽が有し、この貯留
槽から前記先端部に延びる処理液流出路を介して基板に
向けて処理液を供給可能となるように構成し、前記処理
液流出路の中間位置に段差部を設け、前記処理液流出路
の内径が当該段差部に対する先端部側と貯留槽側とで相
違するように構成している。
【0020】請求項8の発明は、ノズルの先端部から基
板に処理液を供給して該基板に対して所定の基板処理を
施す一方、前記基板処理を1回または複数回行うごとに
前記ノズルの先端部に洗浄液を与えてノズルを洗浄する
基板処理方法であって、上記目的を達成するため、ノズ
ルの洗浄処理に先立って前記ノズルから処理液を吸引す
る一方、その洗浄処理が完了すると、前記ノズルに向け
て処理液を与えてノズルの先端部に残余する洗浄液を排
出させている。
【0021】請求項9の発明は、洗浄処理後に前記ノズ
ルの先端部に残余した洗浄液を排出するために、洗浄処
理前に前記ノズルから吸引される処理液の量とほぼ同一
量の処理液を洗浄処理後に前記ノズルに向けて与えてい
る。
【0022】請求項10の発明は、洗浄処理後に前記ノ
ズルの先端部に残余した洗浄液を排出するために、洗浄
処理前に前記ノズルから吸引される処理液の量よりも多
くの処理液を洗浄処理後に前記ノズルに向けて与えてい
る。
【0023】請求項11の発明は、洗浄処理前に吸引し
た処理液を外部タンクに戻すとともに、洗浄処理後に前
記ノズルの先端部に残余した洗浄液を排出するために、
前記外部タンクに貯留されている処理液を前記ノズルに
向けて与えている。
【0024】この発明では、ノズルの洗浄処理に先立っ
てノズルから処理液が吸引されてノズルの先端部から処
理液がノズル内部に引き戻されており、この状態でノズ
ル洗浄処理が行われる。このため、洗浄液の処理液への
接液が防止され、処理液の濃度が低下する等の悪影響が
及ばない。また、ノズル洗浄処理が完了すると、今度は
ノズルに向けて処理液が吐出されてノズルの先端部に残
余する洗浄液が排出されて基板処理が可能な状態に戻
る。
【0025】
【発明の実施の形態】図1は、この発明にかかる基板処
理装置の一の実施形態である塗布装置を示す斜視図であ
る。この塗布装置は、鉛直あるいは傾斜姿勢で保持され
ている基板Sに対してノズル手段として機能するノズル
1を近接させた状態で基板Sの被塗布面に沿って移動さ
せながら、毛管現象を利用して塗布液を基板Sの被塗布
面に塗布するものである。
【0026】この塗布装置では、基板Sを吸着保持すべ
く、壁状に構成されて立設された架台2の表面側中央部
に吸着ステージ3が配設されている。この吸着ステージ
3には、互いに異なる複数の基板サイズに対応するため
に、基板サイズが相互に異なる基板S毎の外周部に対応
した適所に、細長い凹部31が設けられるとともに、各
凹部31を介して吸引可能な吸着部材として機能する吸
盤(図示せず)が出退自在に設けられている。このた
め、処理すべき基板サイズが決まると、突出状態にある
吸盤で基板Sの裏面(塗布処理を施さない面)側を吸着
した後に、吸盤を凹部31内の所定位置に引き込んで収
納することで、被塗布面を外側に向けた状態で基板Sが
吸着ステージ3に吸着保持される。
【0027】また、吸着ステージ3の上方位置には、プ
リディスペンスユニット200が配置される一方、吸着
ステージ3の下方位置にはノズル洗浄ユニット300が
配置されている。なお、プリディスペンスユニット20
0およびノズル洗浄ユニット300の配設位置はこれに
限定されるものではなく任意である。
【0028】また、上記のように構成された吸着ステー
ジ3に対向してノズル1が配置されている(図1)。こ
のノズル1は、図2に示すように、塗布液を貯留する塗
布液槽11を有し、当該塗布液槽11内の塗布液をノズ
ル口12から吸着ステージ3に保持された基板S側(同
図の左手側)に向けて供給可能に構成されている。すな
わち、ノズル1はノズル本体13を備えており、このノ
ズル本体13の内底部に細長い筒状の塗布液槽11が基
板Sの幅方向(同図の紙面に対して垂直な方向)に延設
されている。また、ノズル本体13には、基板Sの被塗
布面と対向する先端部15に塗布液槽11内から外部に
斜め上向きに貫通した処理液流出路として機能するスリ
ット16がその幅方向に形成されている。このスリット
16は、塗布液槽11の下部とノズル口12との間で直
線状に左上向きに傾斜した状態で連結しており、スリッ
ト16の下方端が塗布液槽11内に開口し、その上方端
が水平方向に細長いノズル口12となっている。さら
に、基板Sの被塗布面SFと対向する先端部15の前端
面151は、塗布液の液溜り4が形成可能なように、基
板Sの被塗布面SFに非接触でかつ所定の隙間Gで近接
するように配置される。
【0029】さらに、塗布液槽11には、外部タンク5
および定量吐出吸引ユニット8が連結されており、塗布
開始時には、まず定量吐出吸引ユニット8から定量の塗
布液が塗布液槽11に供給された後、それに続いて大気
開放された外部タンク5から塗布液が塗布液槽11に供
給されて液溜り部を初期形成し、また塗布処理によって
塗布液槽11内の塗布液が基板Sに塗布されると、その
塗布処理に消費された分に相当する塗布液が外部タンク
5から塗布液槽11に補充されて塗布液槽11を常時塗
布液で満たし、さらにノズル1が最終塗布位置に位置し
た時には、塗布液槽11から定量の塗布液を定量吐出吸
引ユニット8が吸引回収する。さらに、塗布処理を1回
または複数回行うごとにノズル1の先端部に洗浄液を与
えてノズルを洗浄するとともに、ノズル洗浄後でしかも
塗布処理前にプリディスペンスユニット200において
ダミーディスペンス処理を行ってノズル1に残余してい
る洗浄液を排出する。
【0030】すなわち、塗布液槽11と外部タンク5と
の間には、塗布液供給管91が配設されており、塗布液
供給管91の一方端が塗布液槽11の下方中央部に接続
される一方、その他方端が外部タンク5の底部に接続さ
れている。また、この塗布液供給管91の中間部のうち
ノズル1側にエアバルブ91aが介挿される一方、外部
タンク5側にエアバルブ91bが介挿されている。この
ため、エアバルブ91a,91bを開閉制御することで
塗布液槽11と外部タンク5との間での塗布液の流れを
制御可能となっている。
【0031】また、この外部タンク5の上面には、大気
開放管51が接続されており、この大気開放管51に介
挿されたエアバルブ51aを開放することで外部タンク
5の内部を大気圧に設定可能となっている。また、この
外部タンク5には、外部タンク5内に補給管が差し込ま
れており、後述するようにして塗布液を補給可能となっ
ている。さらに、塗布液供給管91は、エアバルブ91
bと外部タンク5の間で分岐されており、分岐管92は
外部タンク5内の塗布液をリークさせるためのリーク管
として機能しており、このリーク管92に介挿されたバ
ルブ92aを開くことで外部タンク5から塗布液を抜き
取ることができるようになっている。
【0032】なお、外部タンク5をどのような材料で構
成してもよいが、この実施形態では、例えばPTFE
(ポリテトラフロロエチレン)やPFA(パーフロロア
ルコキシポリマー)などの樹脂材料で形成されており、
外部タンク5内に貯留されている塗布液の液面高さを目
視確認可能となっている。また、外部タンク5の側面に
は、液面センサ52が取り付けられており、この液面セ
ンサ52で外部タンク5内の塗布液の液面高さを非接触
で検出することができるようになっている。液面センサ
52としては、例えば外部タンク5の高さ方向における
複数の適所(ここでは3個所)にそれぞれ各光センサ5
2aをそれぞれ設けて、外部タンク5内の塗布液の液位
をそれぞれ検出するようになっている。
【0033】上記のように塗布液槽11と外部タンク5
とを連通する塗布液供給管91は、図2に示すように、
エアバルブ91a,91bの間で分岐されており、この
分岐管93は定量吐出吸引ユニット8の一方端に接続さ
れている。
【0034】図3は、定量吐出吸引ユニットの構成を示
す概略構成図である。この定量吐出吸引ユニット8は、
吐出吸引機構81と、この吐出吸引機構81のノズル側
に接続されたエアバルブ82と、後で説明する塗布液供
給源(図4)側に接続されたエアバルブ83とで構成さ
れている。
【0035】この吐出吸引機構81では、塗布液を一時
的に貯留する吐出吸引本体811内に、その一方端(同
図の右手)側にベローズ812が伸縮自在に設けられて
いる。また、吐出吸引機構81には、ボールネジ813
が吐出吸引本体811の一方端側からベローズ812の
伸縮方向と平行に伸びており、2つのプーリ814a,
814bとその間に掛け渡されたベルト814cからな
る駆動伝達機構814を介してパルスモータ815の回
転駆動力を受けてボールネジ813が回転するように構
成されている。そして、このボールネジ813には、ブ
ラケット816が螺合されており、ボールネジ813の
回転運動に応じてボールネジ813に沿って直線移動
し、その移動量に応じてベローズ812が伸縮動作する
ようになっている。
【0036】このため、例えばエアバルブ82を開く一
方、エアバルブ83を閉じた状態で、パルスモータ81
5を作動させてベローズ812を収縮状態(同図(a))
から伸張状態(同図(b))に移行させると、ベローズ8
12の伸縮量ΔLに応じた量ΔQの塗布液が吐出吸引本
体811からエアバルブ82を介してノズル側に吐出さ
れる。逆に、エアバルブ82、83をそのままの状態に
維持したままで、パルスモータ815を逆回転させてベ
ローズ812を伸張状態(同図(b))から収縮状態(同
図(a))に移行させると、ベローズ812の伸縮量ΔL
に応じた量ΔQの塗布液がエアバルブ82を介してノズ
ル側から吐出吸引本体811内に吸引される。また、エ
アバルブ82を閉じるとともに、エアバルブ83を開い
た状態で、ベローズ812を収縮状態(同図(a))から
伸張状態(同図(b))に移行させると、量ΔQの塗布液
が吐出吸引本体811からエアバルブ83を介して吐出
される一方、逆にベローズ812を伸張状態(同図
(b))から収縮状態(同図(a))に移行させると定量ΔQ
の塗布液がエアバルブ83を介して吐出吸引本体811
内に吸引される。
【0037】このように、定量吐出吸引ユニット8によ
れば、定量ΔQの塗布液を吐出したり、吸引したりする
ことができる。しかも、その量ΔQはベローズ812の
伸縮量ΔLに相当するため、パルスモータ815を制御
することで伸縮量ΔLを調整し、塗布液の吐出量および
吸引量を任意に制御することができる。
【0038】上記においては、上記ノズル1、外部タン
ク5および定量吐出吸引ユニット8の相互接続関係およ
び塗布液の流れについて説明したが、さらにこれらを含
めた塗布装置全体の配管関係について図4を参照しつつ
説明する。同図に示すように、定量吐出吸引ユニット8
のエアバルブ83側には塗布液供給管94の一方端が接
続されるとともに、この塗布液供給管94の他方端が塗
布液供給源(タンク)95に接続されており、さらに塗
布液供給管94の中間部にエアバルブ94aが介挿され
ている。また、塗布液供給管94は定量吐出吸引ユニッ
ト8とエアバルブ94aとの間で分岐されており、その
分岐管96はエアバルブ96aおよびフィルタ96bを
介して外部タンク5に接続されており、その先端部が上
記したように外部タンク5内に差し込まれている。した
がって、エアバルブ83、94a、96aを後で説明す
るように適当に開閉制御するとともに、塗布液供給源9
5内にバルブ97aを介して窒素ガスなどを気体導入管
97より吹き込むと、塗布液供給源95に貯留されてい
る塗布液が定量吐出吸引ユニット8の吐出吸引本体81
1または外部タンク5に選択的に補給される。また、エ
アバルブ83、94a、96aを後で説明するように適
当に開閉制御するとともに、定量吐出吸引ユニット8を
作動させると、吐出吸引本体811内の塗布液が外部タ
ンク5に補給される。
【0039】なお、同図における符号98は、塗布液供
給管94のうちノズル1の移動に伴って湾曲変形する箇
所を保護するために、当該箇所を収容したケーブルベア
である。
【0040】ところで、上記のように構成されたノズル
1は、次に説明する移動機構6によって吸着ステージ3
に保持された基板Sに近接配置されて、当該基板Sの被
塗布面SF(図2)に沿って移動する。この移動機構6
は大きく分けて、ノズル1を上下方向に移動させる上下
移動機構部61と、ノズル1を基板Sに対して近接させ
たり、離間させることで基板Sの被塗布面SFとの間の
ギャップを変更調整するギャップ可変機構部62と、ノ
ズル1のノズル口12を基板Sの被塗布面SFと対向さ
せたり、下向きに変更するノズル回動機構部63とで構
成されている。
【0041】この上下移動機構部61は、図1に示すよ
うに、ノズル1を支持するベース部材611を上下方向
に移動させるものであり、次のように構成されている。
【0042】この上下移動機構部61では、架台2の表
面側および裏面側の幅方向両端部の上下位置の4角部に
それぞれ4個の各アイドルギヤ612が2組回転自在に
各軸受部613でそれぞれ軸支されて配設されている。
そして、これらの上部に位置する左右2組の各アイドル
ギヤ612に左右の各スチールベルト614が掛け渡さ
れるとともに、これらのスチールベルト614の端部が
下部に位置するアイドルギヤ612に巻回されている。
また、架台2の表面側において左右の各スチールベルト
614にベース部材611の両端がそれぞれ連結される
一方、裏面側において、同スチールベルト614にバラ
ンスウェイト615の両端がそれぞれ連結されている。
なお、ベース部材611には、ギャップ可変機構部62
およびノズル回動機構部63を介してノズル1が取り付
けられるとともに、外部タンク5および定量吐出吸引ユ
ニット8が着脱自在に取り付けられている。そして、架
台2の表面側の構成要素(ノズル1、外部タンク5、定
量吐出吸引ユニット8、ベース部材611、ギャップ可
変機構部62およびノズル回動機構部63)と、裏面側
のバランスウェイト615とが、バランスが取れた静止
状態で、保持されるようになっている。
【0043】また、架台2の表面側の両端部にはそれぞ
れ各上下方向に縦型の各リニアモータ616の固定子6
17が配設されており、これら左右の各リニアモータ6
16を駆動制御し、左右のスチールベルト614を同期
して表面側から裏面側に繰り出すことでノズル1を水平
に維持したまま基板Sに対して上方に相対的に移動させ
る一方、逆に巻き戻すことでノズル1を水平に維持した
まま下方に相対的に移動させることができる。すなわ
ち、ノズル1を載置したベース部材611の両端部を各
固定子617に沿って上下に直線移動させる構成となっ
ている。この移動手段としてのリニアモータ616は、
各上下方向に配設された各スチールベルト614にそれ
ぞれ沿ってベース部材611の両端部および各スチール
ベルト614の内側にそれぞれ配設されており、図5に
示すように、幅方向両端部の各レール部617a間にベ
ース部617bを有する固定子617と、ベース部材6
11の両端部裏側の各側壁にそれぞれ各固定子617と
それぞれ対向して配設され、各固定子617の上をスラ
イド自在なスライダ部材618とを有している。このス
ライダ部材618は、その幅方向両側に各レール部61
7aとそれぞれ嵌合して上下方向に案内される各リニア
ガイド部618aと、各リニアガイド部618aの間に
配設されると共に、固定子617のベース部617bに
対向し、図示しない巻線による励磁によって磁力を発生
させる磁気回路部618bと、この磁気回路部618b
の巻線(図示せず)の両端に接続されたコネクタ618
cとを有しており、この磁気回路部618bの励磁によ
る磁力で、スライダ部材618は固定子617の各レー
ル部617aに各リニアガイド部618aで案内されて
上下に移動自在である。このスライダ部材618が、ノ
ズル1を載置したベース部材611の両端部裏側にそれ
ぞれ固着されており、これらの各スライダ部材618の
移動によってベース部材611が上下に移動自在になっ
ている。
【0044】ここでは、ノズル1を載置したベース部材
611の両端部を各固定子617に沿って上下に移動さ
せるように構成したが、ノズル1と基板Sとが被塗布面
に沿って相対的に移動するように構成すればよく、ノズ
ル1を固定して基板Sを吸着ステージ3と共に上下にリ
ニアモータやボールねじなどの移動手段で移動するよう
に構成することもできる。このように、吸着ステージ3
を上下に移動させる方がノズル1を移動させるよりも振
動が少なく、その振動による塗布むら防止などの観点か
ら吸着ステージ3を移動させる方がよいのであるが、吸
着ステージ3を上下に移動させると、装置の高さが倍必
要となり、クリーンルームの天井高さには制限があるの
で、装置の設置が難しくなってしまう。なお、図1中の
符号64は配線や薬液供給チューブなどを収容したケー
ブルベアである。
【0045】図6は、移動機構6を構成するギャップ可
変機構部62およびノズル回動機構部63の構成を示す
図である。このギャップ可変機構部62はベース部材6
11上に設けられたものであり、ノズル1と後で説明す
るノズル回動機構部63とを一体的に基板Sに対して接
離方向(同図の左右方向)に移動させるものである。具
体的には、このギャップ可変機構部62は、ステッピン
グモータやサーボモータなどの接離モータ621と、前
後の軸受部622,623で軸支され、この接離モータ
621の回転軸に連結部624を介して連結されたボー
ルねじ625と、このボールねじ625に螺合した移動
部材626と、移動部材626の上端が下面で固着され
ていると共にノズル回動機構部63を支持して基板Sの
被塗布面SFに対してノズル1の前端面151が接近ま
たは離間するようにスライド自在なスライド部材627
とを備えており、接離モータ621によるボールねじ6
25の回転で、移動部材626が、ノズル1およびノズ
ル回動機構部63を載置した状態で前後に移動自在に構
成されている。
【0046】ここでは、ギャップ可変機構部62は中央
部1個所設けているが、ギャップ可変機構部62の配設
数はこれに限定されるものではなく、複数個設けるよう
にしてもよく、例えばギャップ可変機構部62をベース
部材611の左右2個所配設することで次のような効果
が得られる。すなわち、基板Sの幅方向にテーパがあっ
て左右両端部での厚さ寸法に差があるような場合には、
各ギャップ可変機構部62を独立して作動させてノズル
1と基板Sとのギャップ寸法を調整することができる。
【0047】一方、ノズル回動機構部63は上記のよう
に構成されたギャップ可変機構部62上に設けられたも
のである。このノズル回動機構部63では、図示しない
電磁弁で制御されて、ロッド先端部631を伸長位置と
収縮位置との間を移動させるエアーシリンダ632が、
矢印方向Cにシリンダ前方部のピン633を回動中心と
して回動可能に軸支されている。このロッド先端部63
1は、アーム部材634の一方端部と回動可能にピン連
結されてリンク機構を構成しており、アーム部材634
の他方端部は駆動軸635にその長手方向に直交する方
向から回動力を伝達可能に固定されている。この駆動軸
635は、所定幅で水平方向に延びたベース部材636
を下方から支持する支持部材637を横方向に貫通して
固定されている。このベース部材636の前方端縁上側
にはノズル1がそのノズル口12を基板Sの被塗布面S
F側に向けた状態で、ノズル1の長手方向と駆動軸63
5の軸方向が一致する方向になるように取り付けられて
いる。
【0048】図6は、エアーシリンダ632のロッド先
端部631が伸長した場合であり、このとき、ノズル1
のノズル口12は基板Sの被塗布面SFに対向して塗布
可能な状態である。これに対して、エアーシリンダ63
2のロッド先端部631が短縮した場合には、ノズル1
のノズル口12は、2点鎖線で示すように下方を向いて
ノズル洗浄ユニット300において洗浄可能な状態とな
る。このロッド短縮の途中で、ピン633を回動中心と
してエアーシリンダ632が矢印方向Cに揺動しつつロ
ッド先端部631が短縮されることになる。なお、この
実施形態では、ノズル1を下方に向けて洗浄している
が、洗浄姿勢は任意であり、例えば塗布姿勢のままノズ
ル洗浄を行うようにしてもよい。
【0049】このように、この実施形態では、ノズル1
を、上下移動機構部61によって上下方向に移動すると
ともに、ギャップ可変機構部62によって基板Sの被塗
布面SFに対して近接させたり、離間させたりすること
ができるように構成されており、これら上下移動機構部
61およびギャップ可変機構部62を次に説明する制御
構成によって制御することで、ノズル1と基板Sとを相
互に近接させた状態でノズル1を基板Sの被塗布面SF
に対して相対的に移動させることができる。また、基板
Sに対するノズル1の相対移動方向も適宜切り換えるこ
とができるようになっている。なお、基板Sに対するノ
ズル1の相対的な上下移動方法については、既に上記し
たようにノズル1を移動させる代わりに吸着ステージ3
を上下移動させたり、ノズル1および吸着ステージ3の
ともに移動させるように構成してもよい。
【0050】図7は、図1の塗布装置の概略制御構成を
示すブロック図である。この塗布装置では、種々のキ
ー、例えば数字を入力するテンキー、電源のオン・オフ
を入力する電源キー、塗布スタートキー、リニアモータ
616の駆動速度の基準値を任意に手動で設定する速度
設定キーおよび、接離モータ621を駆動させて基板S
の被塗布面SFとノズル口12との隙間Gを調整する隙
間設定キー、基板サイズ、基板厚さ、塗布液粘度および
塗布膜厚などを設定する各種設定キーなどを適当に配置
してなる操作部71が設けられており、この操作部71
を介して入力されたデータや指令などが制御部72に入
力されるように構成されている。
【0051】この制御部72は、液面センサ52、RO
M73およびRAM74に接続されており、ROM73
内に登録された各制御プログラムで用いる制御データ
や、上記のように操作部71から入力されたデータなど
をRAM74内に書き込み可能となっている。
【0052】また、これらの操作部71、ROM73お
よびRAM74が接続される制御部72は、リニアモー
タ駆動回路75を介してリニアモータ616に接続され
ており、ROM73内に登録されたリニアモータ駆動制
御プログラムと、操作部71から入力され、リニアモー
タ駆動制御プログラムに対応した制御データに基づい
て、その制御信号をリニアモータ駆動回路75に出力
し、リニアモータ駆動回路75がリニアモータ616を
駆動してベース部材611上のノズル1を基板Sの被塗
布面SFに対する所定上下位置に移動自在に制御可能で
ある。また、制御部72は、ROM73内に登録された
リニアモータ駆動制御プログラムと、基板サイズ、塗布
液粘度および塗布膜厚などの各種設定キーからの入力
や、操作部71の塗布スタートキーの入力によって、リ
ニアモータ駆動制御プログラムに対応した制御データに
基づいて、リニアモータ駆動回路75を介してリニアモ
ータ616を駆動して所定速度で、しかも操作部71で
設定された相対移動方向でノズル走行させつつ塗布可能
なように制御するようになっている。
【0053】また、制御部72は、接離モータ駆動回路
76を介して接離モータ621に接続されており、RO
M73内に登録された接離モータ駆動制御プログラム
と、操作部71から入力され、接離モータ駆動制御プロ
グラムに対応した制御データに基づいて、その制御信号
を接離モータ駆動回路76に出力し、接離モータ駆動回
路76が接離モータ621を駆動してベース部材611
上のノズル1を基板Sの被塗布面SFに対して接近また
は離間させるように制御する。
【0054】また、制御部72は、パルスモータ駆動回
路77を介してパルスモータ815に接続されており、
ROM73内に登録されたパルスモータ駆動制御プログ
ラムと、操作部71から入力され、パルスモータ駆動制
御プログラムに対応した制御データに基づいて、その制
御信号をパルスモータ駆動回路77に出力し、パルスモ
ータ駆動回路77がパルスモータ815を駆動して定量
吐出吸引ユニット8から吐出される塗布液の量ΔQおよ
び定量吐出吸引ユニット8に吸引される塗布液の量ΔQ
を制御する。
【0055】さらに、制御部72は、バルブ駆動回路7
8を介してエアバルブ51a,91a,91b,…を開
閉制御するものであり、ROM73内に登録されたバル
ブ駆動制御プログラムと、操作部71から入力された制
御データに基づいて、その制御信号をバルブ駆動回路7
8に出力し、バルブ駆動回路78がエアバルブ51a,
91a,91b,…を開閉駆動して塗布液の流れを制御
する。
【0056】次に、上記のように構成された塗布装置の
動作について図4、図8ないし図11を参照しつつ説明
する。
【0057】まず、所定の塗布液を塗布処理する基板S
を搬送ロボット(図示せず)などによって搬送後に、基
板Sの外周部を吸着ステージ3の複数の吸盤に対応させ
た状態で所定の位置に位置決めして、基板Sの被塗布面
を外側に向けた状態で基板Sを各吸盤で吸着する。さら
に、各吸盤を吸着ステージ3の凹部31内の所定位置に
引き込んで収納することで基板Sを保持する。
【0058】このようにして基板Sの設定が完了する
と、制御部72は、図4に示すように、操作部71を介
して入力された各種の設定キー入力に応じて基板Sの被
塗布面SFに対する原点位置(基板Sの上端)にノズル
1の位置決めするべく、ノズル1と共にベース部材61
1をリニアモータ616によって移動させる。
【0059】なお、このとき、ノズル1、外部タンク
5、定量吐出吸引ユニット8およびエアバルブ51a,
91a,91b,…は初期状態に設定されている。つま
り、ノズル1は、図4に示すように、塗布液槽11を塗
布液で満たした状態で基板Sから隙間G3だけ離れた位
置に待機している。また、外部タンク5内には、同図の
1点破線で示すように、塗布液槽11とスリット16と
の境界位置と同じ液面高さで塗布液が貯留されている。
また、定量吐出吸引ユニット8の吐出吸引本体811内
には、容量Q0の塗布液が貯留されている。さらに、す
べてのバルブ51a,91a,91b,92a,…は閉
じられている。
【0060】上記のようにしてノズル1の塗布開始位置
への位置決めが完了すると、それに続いて、接離モータ
621の駆動によるボールねじ625および移動部材6
26によりノズル1を基板Sの被塗布面SFに対する距
離を調整しながら、定量吐出吸引ユニット8のパルスモ
ータ815を駆動制御するとともに、各バルブを開閉制
御して基板Sの被塗布面SFとノズル1との間に液溜り
部4を形成する。
【0061】そして、基板Sの被塗布面SFに所定の塗
布膜厚で塗布するべく、操作部71の塗布スタートキー
を操作すると、エアバルブ51a,91a,91bを開
いた状態のまま、ROM73内に登録されたリニアモー
タ駆動制御プログラムと所定の相対移動方向および塗布
膜厚に応じた制御データとに基づいて、制御部72は、
その出力制御信号をリニアモータ駆動回路75に出力
し、リニアモータ駆動回路75がリニアモータ616を
駆動してベース部材611をノズル1、外部タンク5と
共に基板Sの被塗布面SFに対して下方に移動させてノ
ズル走行を行ないつつ、基板Sの被塗布面SFに対して
塗布液を塗布する。
【0062】上記のようにして被塗布面SF全体への塗
布処理が完了し、ノズル1が最終塗布位置で停止する
と、制御部72は、ROM73内に登録されたバルブ駆
動制御プログラムとその制御データに基づくバルブ制御
信号をバルブ駆動回路78に出力することで、バルブ駆
動回路78がエアバルブ51a,83,96aを閉じる
一方、エアバルブ91a,82を開いて塗布液槽11と
吐出吸引機構81とを連通状態にした後、サックバック
処理を行う。
【0063】すなわち、制御部72が、基板Sの被塗布
面SFとノズル1との隙間を所定のギャップ寸法G1に変
更するべく、接離モータ621の駆動によるボールねじ
625および移動部材626によりノズル1を基板Sの
被塗布面SFに近接するように移動させる(図8の白抜
き矢印を参照)とともに、操作部71を介して予め設定
されているサックバック量ΔQ1分だけ吸引すべく、そ
の制御信号をパルスモータ駆動回路77に出力すること
で、パルスモータ駆動回路77がパルスモータ815を
駆動してベローズ812をΔL1だけ収縮させる。これ
によって、塗布液槽11からその収縮量ΔL1に相当す
る容量ΔQ1の塗布液がエアバルブ91a,82を介し
て吐出吸引機構81に吸引され、その結果、最終塗布位
置で余剰となっていた塗布液が塗布液槽11に戻されて
吐出吸引機構81内での塗布液の容量は最初の容量Q0
に戻る。なお、このとき、図9(a)に示すように、処理
液流出路たるスリット16の全体に塗布液が充満してお
り、塗布液のノズル側先端Tがノズル1の先端部15と
面一となっており、実質上塗布液がノズル1の先端部1
5から露出している。
【0064】こうして1枚の基板Sに対する塗布処理が
完了すると、次にノズル洗浄を行うか否かを判断し、ノ
ズル洗浄を行わないと判断した場合には、ROM73内
に登録されたバルブ駆動制御プログラムとその制御デー
タに基づくバルブ制御信号をバルブ駆動回路78に出力
することで、バルブ駆動回路78がエアバルブ91a,
82を閉じ、すべてのバルブ51a,91a,…を閉状
態にした後、リニアモータ駆動制御プログラムとその制
御データに基づく制御信号をリニアモータ駆動回路75
に出力するとともに、接離モータ駆動制御プログラムと
その制御データに基づく制御信号を接離モータ駆動回路
76に出力して、ノズル1をプリディスペンスユニット
200に移動させて次の塗布処理が開始されるまで待機
させる。
【0065】一方、ノズル洗浄を行う場合には、次のよ
うにして洗浄処理前に吸引処理を行って塗布液のノズル
側先端Tをスリット16内に後退させた後、ノズル洗浄
処理を行い、さらにノズル1をプリディスペンスユニッ
ト200まで移動させるとともに、ダミーディスペンス
処理(吐出処理)を行い、洗浄液を排出する。
【0066】すなわち、図9(b)および図10に示すよ
うに、制御部72が、バルブ91a,83を開いた後、
操作部71を介して予め設定されている吸引量ΔQ2分
だけ吸引すべく、その制御信号をパルスモータ駆動回路
77に出力することで、パルスモータ駆動回路77がパ
ルスモータ815を駆動してベローズ812をΔL2だ
け収縮させる。これによって、塗布液槽11からその収
縮量ΔL2に相当する容量ΔQ2の塗布液がエアバルブ9
1a,82を介して吐出吸引機構81に吸引され、その
結果、塗布液のノズル側先端Tは処理液流出路たるスリ
ット16内に後退する。
【0067】そして、制御部72によってすべてのバル
ブ51a,91a,…を閉状態にした後、ノズル1をノ
ズル洗浄ユニット300に移動させた後、ノズル洗浄ユ
ニット300によってノズル1の先端部15を洗浄液C
Lにより洗浄する。このノズル洗浄処理の際、塗布液の
ノズル側先端Tはスリット16内に後退しているため、
洗浄液CLが塗布液と接液するのを防止することがで
き、従来において問題となっていた洗浄液CLによる塗
布液の希釈などを回避することができる。また、ノズル
洗浄処理が完了した時点では、図9(c)に示すように、
ノズル1の先端部15に洗浄液CLの一部が残余してい
るが、この状態においても、洗浄液CLと塗布液とは相
互に接液しておらず、塗布液の希釈などを確実に防止す
ることができる。
【0068】また、ノズル1の先端部15に残余した洗
浄液CLをそのままにしておくと、次の塗布処理に悪影
響を及ぼしたり、乾燥してパーティクルを発生させるた
め、ノズル1をプリディスペンスユニット200まで移
動させた後、図9(d)および図11に示すように、今度
は、エアバルブ91a,82を開いた後、ノズル洗浄処
理前とは逆に、パルスモータ駆動回路77によってパル
スモータ815を駆動してベローズ812をΔL2だけ
伸張させる。これによって、伸張量ΔL2に相当する容
量ΔQ2の塗布液が吐出吸引機構81からエアバルブ9
1a,82を介して塗布液槽11に向けて吐出され、そ
の結果、塗布液のノズル側先端Tは元の位置(先端部1
5と面一となる位置)に戻るとともに、ノズル1の先端
部15に残余していた洗浄液CLは押し出されて排出さ
れる。こうして洗浄液CLの排出処理が完了すると、す
べてのバルブが閉じられ、次に塗布処理が開始されるま
で、ノズル1はプリディスペンスユニット200におい
て待機される。
【0069】なお、サックバック処理後においては、上
記のようにしてノズル1が直接またはノズル洗浄ユニッ
ト300を経由してプリディスペンスユニット200に
移動し、そのプリディスペンスユニット200において
待機するのと並行して、吸着ステージ3による基板Sの
吸着保持を解除した後、当該基板Sを搬送ロボットなど
によって後処理工程に搬送する。そして、次の基板Sが
搬送されてくると、上記一連の動作を繰り返して塗布処
理を実行する。
【0070】以上のように、この発明にかかる塗布装置
(基板処理装置)によれば、ノズル洗浄処理に先立って
ノズル1から塗布液を吸引してノズル1の先端部15か
ら所定量ΔQ2の塗布液をノズル内部に引き戻し、この
状態でノズル洗浄処理を行うようにしているので、洗浄
液の塗布液への接液を防止して、塗布液の濃度が低下す
る等の悪影響が及ばないようにしている。しかも、ノズ
ル洗浄処理が完了すると、今度は吸引処理と同一量ΔQ
2の塗処理液をノズル1に向けて吐出してノズルの先端
部に残余する洗浄液を排出して塗布処理を行うことがで
きる状態に戻している。このため、塗布液を無駄に消費
することなく、ノズル洗浄を行うことができ、塗布装置
のランニングコストを抑えることができる。
【0071】なお、上記実施形態では、ノズル洗浄処理
に先立ってΔQ2の塗布液を吸引して塗布液のノズル側
先端Tをスリット16内に後退させているが、その吸引
量ΔQ2が多くなると、ノズル側先端Tが塗布液槽11
にまで移動してしまい、この吸引処理にともなってスリ
ット16を介してエアを塗布液槽11内に引き込んでし
まう場合がある。そこで、スリット16の長さSL(図
12)を考慮して吸引量ΔQ2を設定するのが望まし
い。また、吸引量ΔQ2を基準に考えると、エアを塗布
液槽11に引き込まないようにスリット16の長さSL
を十分に長く設定する必要がある。
【0072】また、処理液流出路たるスリット16の構
造に関しては、次の点を考慮するのが望ましい。すなわ
ち、上記実施形態ではノズル1の幅方向に延設されてい
るので、塗布液をノズル1内に引き戻す際、その引き戻
し量がその幅方向に不均一となり、引き戻し状態での塗
布液のノズル側先端Tが幅方向において不均一となる
と、ノズル洗浄処理後にダミーディスペンス処理をした
としても、局部的に洗浄液CLが残存したり、これを確
実に防止するために過剰の塗布液をダミーディスペンス
する必要が生じ、これが塗布液の浪費につながる。そこ
で、この点を考慮した場合、例えば図12に示すよう
に、スリット16の中間部に段差部161を設け、スリ
ット16の内径が当該段差部161に対する先端部15
側と塗布液槽(貯留槽)11側とで相違させると、その
段差部161による表面張力が塗布液に作用し、引き戻
し状態での塗布液のノズル側先端Tを幅方向において均
一化させることができる。
【0073】また、上記実施形態では、ダミーディスペ
ンス処理時に、ノズル洗浄処理前に行われる吸引処理に
おいて吸引される塗布液量ΔQ2と同一量ΔQ2の塗布液
をノズル1に向けて吐出して洗浄液CLの排出を行って
いるが、図13に示すように、吸引処理において吸引さ
れる塗布液量ΔQ2よりも多い量ΔQ3(=ΔQ2+α)
の塗布液をノズル1側に吐出するようにしてもよく、こ
の場合、ダミーディスペンス処理によって洗浄液CLと
ともに、塗布液の一部が排出されるが、塗布処理に先立
ってノズル1に残余している洗浄液CLをより確実に排
出することができる。
【0074】また、上記実施形態では、ノズル1から塗
布液を吸引する吸引処理と、ノズル1に向けて塗布液を
吐出する吐出処理とを1つの定量吐出吸引ユニット8で
選択的に行っているが、図14に示すように、吸引処理
のみを行う吸引ユニット810と吐出処理のみを行う吐
出ユニット820とを個別にノズル1の塗布液槽11に
接続し、ノズル洗浄処理に先立って所定量ΔQ2の塗布
液を吸引し、外部タンク5に戻した後、ノズル洗浄処理
後でしかも塗布処理開始前に、吐出ユニット820によ
って外部タンク5内の塗布液を所定量ΔQ2(又はΔQ
3)だけノズル1に向けて吐出するようにしてもよい。
このように吸引ユニット810と吐出ユニット820と
を別個に設ける場合には、塗布液を循環させて塗布液が
特定区間で停滞することによる塗布液のゲル化や濃度変
化などが生じるのを防止するのが望ましい。
【0075】さらに、上記においては、塗布装置を例示
して本発明について説明したが、本発明の適用対象は塗
布装置に限定されるものではなく、ノズルの先端部から
基板にレジスト液、現像液、薬液やエッチング液などの
処理液を供給して該基板に対して所定の基板処理(現像
処理、洗浄処理およびエッチング処理)を施す一方、基
板処理を1回または複数回行うごとにノズルの先端部に
洗浄液を与えてノズルを洗浄する基板処理装置全般に適
用することができる。
【0076】
【発明の効果】以上のように、この発明にかかる基板処
理装置および基板処理方法によれば、ノズル洗浄処理に
先立ってノズルから塗布液を吸引してノズルの先端部か
ら塗布液をノズル内部に引き戻し、この状態でノズル洗
浄処理を行うようにしているので、洗浄液の塗布液への
接液を防止して、塗布液の濃度が低下する等の悪影響を
防止することができる。しかも、ノズル洗浄処理が完了
すると、今度は塗布液をノズルに向けて吐出してノズル
の先端部に残余する洗浄液を排出して塗布処理を行うこ
とができる状態に戻しており、塗布液を無駄に消費する
ことなく、ノズル洗浄を行うことができ、塗布装置のラ
ンニングコストを抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明にかかる基板処理装置の一の実施形態
である塗布装置を示す斜視図である。
【図2】図1の塗布装置におけるノズル、外部タンクお
よび定量吐出吸引ユニットの構成および相互接続関係を
示す図である。
【図3】定量吐出吸引ユニットの構成を示す概略構成図
である。
【図4】図1の塗布装置における配管系を示す図であ
る。
【図5】図1のリニアモータの概略構成を示す一部破断
斜視図である。
【図6】移動機構を構成するギャップ可変機構部および
ノズル回動機構部の構成を示す図である。
【図7】図1の塗布装置の概略制御構成を示すブロック
図である。
【図8】図1の塗布装置の動作を示す図である。
【図9】ノズルの先端部における塗布液および洗浄液の
付着状況を模式的に示す図である。
【図10】図1の塗布装置の動作を示す図である。
【図11】図1の塗布装置の動作を示す図である。
【図12】ノズルの改良例を示す図である。
【図13】この発明にかかる基板処理装置の他の実施形
態の動作を模式的に示す図である。
【図14】この発明にかかる基板処理装置の別の実施形
態を示す図である。
【図15】従来の塗布装置の概略構成を示す正面図であ
る。
【図16】図15の塗布装置におけるAA線の断面図で
ある。
【符号の説明】
1…ノズル 5…外部タンク 8…定量吐出吸引ユニット 11…塗布液槽(貯留槽) 15…先端部 16…スリット(処理液流出路) 72…制御部 81…吐出吸引機構 200…プリディスペンスユニット 300…ノズル洗浄ユニット 301…洗浄ヘッド 810…吸引ユニット 820…吐出ユニット CL…洗浄液 SF…被塗布面 S…基板 T…ノズル側先端
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 尾崎 一人 京都市上京区堀川通寺之内上る4丁目天神 北町1番地の1 大日本スクリーン製造株 式会社内 Fターム(参考) 2H096 AA25 AA27 GA23 4D075 AC02 DC21 4F041 AA05 AB01 BA60 CA03 5F046 JA02 JA03 JA27 LA19

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ノズルの先端部から基板に処理液を供給
    して該基板に対して所定の基板処理を施す一方、前記基
    板処理を1回または複数回行うごとに前記ノズルの先端
    部に洗浄液を与えてノズルを洗浄する基板処理装置にお
    いて、 前記ノズルに接続されて、前記ノズルから処理液を吸引
    する吸引処理と、前記ノズルに向けて処理液を吐出する
    吐出処理とを選択的に行う吐出吸引手段と、 前記ノズルの洗浄処理に先立って前記吸引処理を行う一
    方、その洗浄処理が完了すると、前記吐出処理を行って
    前記ノズルの先端部に残余する洗浄液を排出するよう
    に、前記吐出吸引手段を制御する制御手段とを備えたこ
    とを特徴とするノズル洗浄機能を備えた基板処理装置。
  2. 【請求項2】 ノズルの先端部から基板に処理液を供給
    して該基板に対して所定の基板処理を施す一方、前記基
    板処理を1回または複数回行うごとに前記ノズルの先端
    部に洗浄液を与えてノズルを洗浄する基板処理装置にお
    いて、 前記ノズルに接続されて前記ノズルから処理液を吸引す
    る吸引処理を行う吸引手段と、 前記ノズルに接続されて前記ノズルに向けて処理液を吐
    出する吐出処理を行う吐出手段と、 前記ノズルの洗浄処理に先立って前記吸引手段による吸
    引処理を行う一方、その洗浄処理が完了すると、前記吐
    出手段による吐出処理を行って前記ノズルの先端部に残
    余する洗浄液を排出するように、前記吸引手段および前
    記吐出手段を制御する制御手段とを備えたことを特徴と
    するノズル洗浄機能を備えた基板処理装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、洗浄処理後に前記ノズ
    ルの先端部に残余した洗浄液を排出するために、洗浄処
    理前に行われる前記吸引処理において吸引される処理液
    の量とほぼ同一量の処理液を前記ノズルに向けて吐出す
    るように制御する請求項1または2記載のノズル洗浄機
    能を備えた基板処理装置。
  4. 【請求項4】 前記制御手段は、洗浄処理後に前記ノズ
    ルの先端部に残余した洗浄液を排出するために、洗浄処
    理前に行われる前記吸引処理において吸引される処理液
    の量よりも多くの処理液を前記ノズルに向けて吐出する
    ように制御する請求項1または2記載のノズル洗浄機能
    を備えた基板処理装置。
  5. 【請求項5】 前記吸引手段および前記吐出手段に接続
    され、処理液を貯留する外部タンクをさらに備え、 前記吸引手段により吸引された処理液が前記外部タンク
    に戻されるとともに、前記外部タンクに貯留されている
    処理液が前記吐出手段によって前記ノズルに向けて吐出
    される請求項2記載のノズル洗浄機能を備えた基板処理
    装置。
  6. 【請求項6】 前記ノズルは、その内部で処理液を一時
    的に貯留する貯留槽が有し、この貯留槽から前記先端部
    に延びる処理液流出路を介して基板に向けて処理液を供
    給可能となっており、 吸引処理を行った後に処理液のノズル側先端が前記処理
    液流出路内に位置するように、前記吸引処理における処
    理液の吸引量と処理液流出路の長さが設定されている請
    求項1ないし5のいずれか記載のノズル洗浄機能を備え
    た基板処理装置。
  7. 【請求項7】 前記ノズルは、その内部で処理液を一時
    的に貯留する貯留槽が有し、この貯留槽から前記先端部
    に延びる処理液流出路を介して基板に向けて処理液を供
    給可能となっており、 前記処理液流出路の中間位置に段差部が設けられ、前記
    処理液流出路の内径が当該段差部に対する先端部側と貯
    留槽側とで相違する請求項1ないし5のいずれか記載の
    ノズル洗浄機能を備えた基板処理装置。
  8. 【請求項8】 ノズルの先端部から基板に処理液を供給
    して該基板に対して所定の基板処理を施す一方、前記基
    板処理を1回または複数回行うごとに前記ノズルの先端
    部に洗浄液を与えてノズルを洗浄する基板処理方法にお
    いて、 ノズルの洗浄処理に先立って前記ノズルから処理液を吸
    引する一方、その洗浄処理が完了すると、前記ノズルに
    向けて処理液を与えてノズルの先端部に残余する洗浄液
    を排出することを特徴とする基板処理方法。
  9. 【請求項9】 洗浄処理後に前記ノズルの先端部に残余
    した洗浄液を排出するために、洗浄処理前に前記ノズル
    から吸引される処理液の量とほぼ同一量の処理液を洗浄
    処理後に前記ノズルに向けて与える請求項8記載の基板
    処理方法。
  10. 【請求項10】 洗浄処理後に前記ノズルの先端部に残
    余した洗浄液を排出するために、洗浄処理前に前記ノズ
    ルから吸引される処理液の量よりも多くの処理液を洗浄
    処理後に前記ノズルに向けて与える請求項8記載の基板
    処理方法。
  11. 【請求項11】 洗浄処理前に吸引した処理液を外部タ
    ンクに戻すとともに、洗浄処理後に前記ノズルの先端部
    に残余した洗浄液を排出するために、前記外部タンクに
    貯留されている処理液を前記ノズルに向けて与える請求
    項8ないし10のいずれか記載の基板処理方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1322550C (zh) * 2003-06-04 2007-06-20 大日本网目版制造株式会社 液体供给装置及基板处理装置
JP2008103374A (ja) * 2006-10-17 2008-05-01 Tokyo Electron Ltd 複合配管及び複合配管を備える塗布・現像処理装置
US7397040B2 (en) 2000-11-30 2008-07-08 Asml Netherlands B.V. Lithographic apparatus, device manufacturing method, and device manufactured thereby
JP2012146696A (ja) * 2011-01-06 2012-08-02 Dainippon Screen Mfg Co Ltd 基板処理装置および基板処理方法
US9214331B2 (en) 2011-01-06 2015-12-15 SCREEN Holdings Co., Ltd. Substrate processing method and substrate processing apparatus

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