JP2000150018A - 樹脂成形品 - Google Patents

樹脂成形品

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JP2000150018A
JP2000150018A JP10324039A JP32403998A JP2000150018A JP 2000150018 A JP2000150018 A JP 2000150018A JP 10324039 A JP10324039 A JP 10324039A JP 32403998 A JP32403998 A JP 32403998A JP 2000150018 A JP2000150018 A JP 2000150018A
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JP10324039A
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Kenji Tsuji
健司 辻
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の部材をヒンジで連結した樹脂成形品に
おいて、部材同士の組付けに支障を来すことなく、ヒン
ジの破断を防止する。 【解決手段】 カバー35を構成する一対の半筒状体3
6L,36Rは板片状をなすヒンジ37で連結されてい
る。ヒンジ37には、その前後両端縁に沿って両半筒状
体36L,36R間に差し渡されるように一対の厚肉の
補強部49を形成した。多数個のカバー35を開いた状
態で袋や箱に詰めて輸送したりその袋や箱から取り出す
際に、カバー35同士が引っ掛かってヒンジ37に破断
力が作用することがあっても、ヒンジ37の縁部には厚
肉の補強部49が形成されているので、ヒンジが破断す
る虞はない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の部材をヒン
ジで連結した樹脂成形品に関するものである。
【0002】
【従来の技術】複数の樹脂部材を組み付けて1つの部品
を構成するものとしては、例えば特開平6−25182
2号に開示されているもの等があり、図13及び図14
に示すのは、その一例である。これは、防水用のコネク
タであって、コネクタハウジングaの後端面において電
線の引出孔bをゴム栓(図示せず)で塞いだうえに、さ
らにコネクタハウジングaにカバーcを組付け、このカ
バーcによって電線引出孔bが直接外部に露出しないよ
うにしている。このように電線の引出孔bをカバーcで
覆った構造にしておけば、近年増加しているコイン洗車
場で高圧の洗浄ガンを使用した場合に、万一高圧の洗浄
水水がコネクタにかかってもカバーcの外面に当たるだ
けで済み、電線の引出孔bに高い圧力が作用することを
防止できる。
【0003】さて、かかる防水コネクタでは、樹脂製の
コネクタハウジングaと、2分割された樹脂製のカバー
cとを板片状のヒンジdによって一体成形した構造を採
用している。このようなヒンジ連結構造は、コネクタハ
ウジングと2つのカバーを別体部品として成形してこれ
らの3部品を組み付ける構造のものと比較すると、組付
けの際には、3部品を同時に手で保持する必要がなく、
また部品が手から放れて落下する虞もないので、作業性
に優れており、さらに、ヒンジ連結構造では部品点数が
少なくなるため、部品の管理が容易であるという利点が
ある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のように複数の樹
脂部材をヒンジによって連結して一体部品としたもので
は、組付けのときにヒンジを曲げ変形させるようになっ
ている。そのため、ヒンジの厚さを他の部位よりも薄く
して、組付け時にヒンジのみが容易に曲げられるように
し、作業性の向上を図っている。ところが、ヒンジを薄
くしてあると次のような不具合がある。この種の樹脂成
形品を輸送したり保管する場合には、多数個の樹脂成形
品をまとめて袋や箱に詰めた状態にするのであるが、樹
脂成形品の組付け前の状態が図13に示すようにカバー
cを左右に大きく開かせた形態の場合には、輸送時に袋
や箱の中で樹脂成形品同士が引っ掛かり、その結果、肉
の薄いヒンジdが破断してカバーcとコネクタハウジン
グaとが分離していまう虞がある。また、組付けの際
に、袋や箱から樹脂成形品を取り出すときにも、輸送時
の同様に、他の樹脂成形品に引っ掛かってヒンジdが破
断する虞がある。
【0005】尚、ヒンジdの破断を回避する手段として
は、ヒンジdの厚さを厚くすることが考えられる。しか
し、このようにするとヒンジdの曲げ剛性が高まるた
め、組付けの際にヒンジdが曲がり難くなって作業性が
悪化することになる。また、ヒンジdが曲がり難い分、
カバーcやコネクタハウジングaのヒンジdに近い部分
が変形を来し、その結果正常に組み付けることができな
くなる虞がある。上述したように、従来のヒンジ連結構
造では、ヒンジの曲げ易さ(組付けの作業性)を優先し
て薄肉にするとヒンジが破断し易くなり、逆に破断防止
を優先してヒンジを厚くすると作業性が悪化するという
事情がある。本願発明はかかる事情に鑑みて創案された
ものであり、複数の部材をヒンジで連結した樹脂成形品
において、部材同士の組付けに支障を来すことなく、ヒ
ンジの破断を防止することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、複数
の部材を板片状をなすヒンジで連結することにより一体
化し、前記ヒンジを曲げ変形させつつ前記複数の部材を
組み付けるようにした樹脂成形品において、前記ヒンジ
には、その縁部に沿って前記部材間に差し渡されるよう
に延びる厚肉の補強部が形成されている構成とした。請
求項2の発明は、請求項1の発明において、前記補強部
の断面は、その外縁が弧によって構成された形状をなす
構成とした。
【0007】
【発明の作用及び効果】[請求項1の発明]例えば、多
数個の樹脂成形品をまとめて袋や箱に詰めて輸送した
り、その袋や箱から樹脂成形品を取り出す際に、樹脂成
形品同士が引っ掛かりを生じても、ヒンジの縁部には厚
肉の補強部が形成されているので、ヒンジが破断する虞
はない。また、ヒンジの厚さは補強部のみで部分的に厚
くなっているだけなので、ヒンジ全体としての曲げ剛性
は比較的小さく抑えられており、したがって、複数の部
材同士の組付けの際にはヒンジが容易に曲がり、厚肉の
補強部を形成したことに起因して作業性が低下するとい
う虞はない。
【0008】[請求項2の発明]補強部の断面は外縁が
弧によって構成された形状であるから、補強部の外面は
角張った部分が存在しない弧状面のみとなる。もし外面
に角張った稜線部分があってそこに引き延ばし力が作用
した場合には、稜線の角縁に引張り応力が集中して破断
し易くなるが、本発明のように弧状をなしていれば、引
張り応力の集中度が低くなるため、破断し難くなる。
【0009】
【発明の実施の形態】[実施形態1]以下、本発明を具
体化した実施形態1を図1乃至図8を参照して説明す
る。
【0010】図1には、雄側コネクタ10と雌側コネク
タ20が嵌合した状態を示す。雄側コネクタ10は、外
周にフランジ部12が形成されているとともに前方に突
出するフード部13が形成されている合成樹脂製のコネ
クタハウジング11と、このコネクタハウジング11に
圧入されてフード部13内に突出する複数の雄端子金具
14とからなり、図示しない機器に対してフランジ部1
2をボルト締め等の手段で固定することにより取り付け
られる。尚、フード部13の上面にはロック突起15が
形成されている。
【0011】一方の雌側コネクタ20は、コネクタハウ
ジング21、カバー35(本発明の構成要件である樹脂
成形品)及び電線31に固着された複数の雌端子金具3
0とからなる。コネクタハウジング21は合成樹脂製で
あり、前後両面に開口する複数のキャビティ23が形成
されているハウジング本体22と、このハウジング本体
22の前半部分を囲む前方開放の筒状部24と、この筒
状部24の上面側の切欠空間に位置するシーソー状のロ
ックアーム25とからなる。コネクタハウジング21の
外周には筒状部24の奥端部に位置するようにシールリ
ング26が装着されている。このコネクタハウジング2
1は、その筒状部24を雄側コネクタ10のフード部1
3に外嵌させるようにして嵌合される。嵌合状態では、
フード部13の内周がシールリング26に外嵌されてフ
ード部13とハウジング本体22との隙間がシールさ
れ、これにより、フード部13とハウジング本体22と
の隙間から内部への浸水防止が図られている。また、ロ
ックアーム25がロック突起15に係止することによ
り、雄雌両コネクタ10,20が離脱不能にロックされ
る。
【0012】さて、各キャビティ23には、そのハウジ
ング本体22の後端面に開口する端子挿入口27から雌
端子金具30が挿入され、キャビティ23内に形成され
ランス28とハウジング本体22の前端部に取り付けた
フロントリテーナ29とにより二重係止されて抜止め状
態に保持されている。雌端子金具30における電線31
との圧着部分にはゴム栓32が嵌着されていて、このゴ
ム栓32が端子挿入口27の内周に密着することによ
り、ハウジング本体22の後方からキャビティ23内へ
の浸水防止が図られている。尚、フロントリテーナ29
はシールリング26が前方へ抜けることを規制するスト
ッパの機能も兼ね備えている。
【0013】さらに、コネクタハウジング21の後端部
にはカバー35が組み付けられている。カバー35は、
合成樹脂材料からなり、概ね対称な形状をなす左右一対
の半筒状体36L,36R(本発明の構成要件であるヒ
ンジ37で連結される部材)を板片状をなすヒンジ37
によって連結した一体成形品である。コネクタハウジン
グ21に組み付ける前の状態では、一対の半筒状体36
L,36Rがその内周面を上に向けて左右に開いた状態
とされる。この一対の半筒状体36L,36Rを内周同
士が対向させつつ閉じるように合体させると、全体とし
て筒状をなすカバー35が構成される。合体状態では、
右側(図3及び図4における上側)の半筒状体36Rの
前後両縁部に形成した張出部38の係止孔39と、左側
の半筒状体36Lの外面縁部に突成した係止突起40と
が係止することにより、両半筒状体36L,36Rが合
体状態に保たれる。
【0014】合体状態のカバー35は、上方に開放され
た上面開口部41と前方に開放された前面開口部42と
を有する。前面開口部42の開口縁からはハウジング本
体22の後端部に外嵌可能な左右一対の取付部43が突
出されている。取付部43の内面には、ハウジング本体
22の後端部外面に形成した上下方向(周方向)のリブ
44と整合可能な取付溝45が形成されていて、このリ
ブ44と取付溝45とを嵌合させることにより、カバー
35がコネクタハウジング21に対して遊動及び離脱を
規制された状態に組み付けられる。尚、カバー35の組
付けは、取付溝45とリブ44とを整合させつつ両半筒
状体36L,36Rを合体させるようにして行う。カバ
ー35をコネクタハウジング21に組み付けると、カバ
ー35内においてコネクタハウジング21の端子挿入口
27から延出した電線31の束が後向きから上向きに転
向され、その電線31の束は上面開口部41からカバー
35の外へ引き出される。尚、上面開口部41の内周に
は周方向の突条46が形成されており、この突条46に
嵌合させることにより図示しないコルゲートチューブが
電線31の束を挿通させる状態でカバー35に接続され
る。
【0015】かかるカバー35は、コネクタハウジング
21の端子挿入口27が開口されている後端面に対する
被水を防止するための簡易防水手段として機能する。し
たがって、例えば雌側コネクタ20がエンジンルームに
配置され、タイヤが跳ね上げた水がその雌側コネクタ2
0に向かってきても、その水はカバー35に当たるだけ
に留まり、端子挿入口27に直接かかることはない。し
かしながら、カバー35が簡易防水手段であるため、雌
側コネクタ20が水を浴びたときに、カバー35とコネ
クタハウジング21の隙間やカバー35とコルゲートチ
ューブの隙間からカバー35内に僅かな水が浸入するこ
とは避けられない。
【0016】そこで、カバー35には、カバー35内に
浸入した水をカバー35外へ排出するための排水口47
が形成されている。この排水口47は、双方の半筒状体
36L,36Rの境目に配置されている。即ち、各半筒
状体36L,36Rの合体時に下面となる縁部には、夫
々、方形をなす排水用切欠部48が形成されており、両
半筒状体36L,36Rを合体させるとこの両排水用切
欠部48が整合して1つの排水口47を構成する。カバ
ー35内に浸入した水はこのカバー35の下面に開口す
る排水口47からカバー35の下方へ落下する。
【0017】この排水口47はヒンジ37の真上に位置
するように設けられており、言い換えると、ヒンジ37
はカバー35の外部において排水口47の真下に位置し
ている。ここで、ヒンジ37と排水口47との関係につ
いて説明する。ヒンジ37は、前方または後方から見る
と略半円弧形に湾曲しているのであるが、排水口47の
下方から見上げると方形をなす。この方形に見えるヒン
ジ37をカバー35の下面上に投影したときの投影面積
は排水口47の開口面積よりも格段に広く、そのヒンジ
37の投影領域は排水口47を完全に覆い隠すようにな
っている。また、ヒンジ37はその左右両端縁で半筒状
体36L,36Rに連結されているので、真下から排水
口47を見上げたときに限らず、斜め左下及び斜め右下
から排水口47を見上げたときも、やはりヒンジ37が
排水口47を完全に覆い隠すようになる。
【0018】尚、ヒンジ37で囲まれた空間は前後両方
に開口しているが、そのヒンジ37の前後方向の長さと
位置は、排水口47を通してカバー35の内部を見通す
ことができないように設定されている。即ち、斜め下前
方または斜め下後方から排水口47を見上げたときに
は、排水口47のカバー35の外面側の開口縁47Aは
視認できるものの、カバー35の内周面における排水口
47の開口縁47Bは視認できず、排水口47の内周面
の一部が見えるだけに留まる。このように、ヒンジ37
は、排水口47を介してカバー35内を直線的に見通す
ことができないように設けられている。
【0019】また、ヒンジ37は、半筒状体36L,3
6Rを合体させるときに半筒状に湾曲変形させられる
が、このときにヒンジ37の曲げ剛性が高いと作業性が
低下したり半筒状体36L,36Rが正しく合体されな
くなる虞があることから、比較的容易に曲げ変形し得る
ように全体として薄肉の板片状とされている。ところ
が、薄肉にすると、輸送時等に他の部品に引っ掛かって
破断する虞がある。そこで、本実施形態のヒンジ37に
は、合体時の曲げ易さを確保しながら破断を防止するた
めの手段が講じられている。即ち、ヒンジ37には、そ
の前後両端縁に沿って両半筒状体36L,36Rの間に
差し渡される方向に延びる一対の厚肉の補強部49が形
成されている。この補強部49の断面は、ヒンジ37の
曲げの内側の面と外側の面の双方に略円弧状に盛上り部
49Aを形成した形状をなし、この盛上り部49Aによ
って厚肉部分が構成されている。また、この盛上り部4
9Aの断面においてその外縁を構成する形状は全て弧と
なっており、角張った部分(両半筒状部24間に延びる
尖った稜線部分)は存在しない。
【0020】次に、本実施形態の作用を説明する。嵌合
状態にある雄雌両コネクタ10,20に対して高圧の洗
浄水等のように水が勢い良く吹き付けられても、両コネ
クタ10,20の嵌合部分においてはシールリング26
により内部への浸水が防止される。尚、雌側コネクタ2
0のコネクタハウジング21とカバー35との組付け部
分、及びカバー35とコルゲートチューブ(図示せず)
との組付け部分においては、僅かな隙間からカバー35
の内部へ浸水することも考えられるが、たとえ水が浸入
したとしても、その水は僅かな隙間を通って漏れるよう
に徐々に入り込むものである。したがって、カバー35
内に浸入した水がコネクタハウジング21の端子挿入口
27に到達しても、そのゴム栓32には高い圧力が作用
することはなく、単にゴム栓32の表面を濡らすに留ま
り、この端子挿入口27においても確実に防水機能が発
揮される。そして、カバー35内に浸入した水は、やが
てカバー35の下面に開口する排水口47からカバー3
5外へ排出される。
【0021】また、この排水口47が開口されているカ
バー35の下面に対し、下方から高圧の洗浄水等のよう
に勢い良く水がかかることも考えられるが、排水口47
の下方には、排水口47を通してカバー35の内外間を
直線的に見通すことを遮るように広い範囲に亘ってヒン
ジ37が遮蔽手段として設けられているので、この排水
口47からカバー35内に浸入する虞はない。即ち、下
方から直線状に排水口47に向かってくる水の大部分は
ヒンジ37の外周面に当たって跳ね返されることにな
る。また、ヒンジ37の前面または後面の開口から水の
一部がヒンジ37の内側へ勢い良く入り込んでも、その
水は、直接排水口47には届かずに半筒状体36L,3
6Rの外面(排水口47の周縁)とヒンジ37の内周面
で反射して勢いが弱められた状態で排水口47に到達す
る。たとえ、水が排水口47の外面側の開口に到達した
としても、そのまま排水口47の内周側の開口までは届
かず、必ず、排水口47の内周面47Cに当たることに
なり、水勢は弱められることになる。
【0022】さて、多数個のカバー35を半筒状体36
L,36Rを開いた状態で袋や箱に詰めて輸送したりそ
の袋や箱からカバー35を取り出すようなときには、半
筒状体36L,36R同士が引っ掛かる虞があり、この
場合、ヒンジ37の前端縁または後端縁に対して引き延
ばし力、即ちヒンジ37を破断させようとする力が作用
する虞がある。しかし、ヒンジ37の前後両縁部には厚
肉の補強部49が形成されているので、破断に抗する強
度が向上しており、ヒンジ37の前端縁と後端縁にいず
れに破断力が作用しても、ヒンジ37が破断することは
ない。
【0023】また、補強部49の断面は外縁が弧によっ
て構成された形状であるから、補強部49の外面は角張
った部分が存在しない弧状面のみとなる。もし外面に角
張った稜線部分があってそこに引き延ばし力が作用した
場合には、稜線の角縁に引張り応力が集中して破断し易
くなるが、本実施形態では弧状をなしているので、引張
り応力の集中度が低くなり、破断し難くなっている。さ
らに、ヒンジ37の厚さは補強部49のみで部分的に厚
くなっているだけなので、ヒンジ37全体としての曲げ
剛性は比較的小さく抑えられている。したがって、半筒
状体36L,36Rを合体させる際にはヒンジ37を容
易に曲げることができる。
【0024】上述のように本実施形態においては、ヒン
ジ37の前後両端縁に略円形断面で部分的に厚肉となる
ように補強部49を形成したので、ヒンジ37の破断を
確実に防止することができる。しかも、ヒンジ37を破
断防止を実現しながら、ヒンジ37の曲げ剛性の上昇を
最小に抑えているので、ヒンジ37の曲げ変形を伴うカ
バー35の組付け作業性が犠牲にならずに済んでいる。 [実施形態2]次に、本発明を具体化した実施形態2を
図9及び図10を参照して説明する。本実施形態は、ヒ
ンジ37における補強部の形態を上記実施形態1とは異
なる構成としたものである。その他の構成については上
記実施形態1と同じであるため、同じ構成については、
同一符号を付し、構造、作用及び効果の説明は省略す
る。
【0025】本実施形態では、ヒンジ37の前後両端縁
に沿うように互いに平行な一対の補強部50を形成した
上で、さらに、ヒンジ37の対角線に沿うようにX字形
をなす補強部51を形成している。これらの補強部5
0,51も上記実施形態1と同じく略円形断面をなして
いる。本実施形態においても、ヒンジ37に補強部5
0,51を形成したので、ヒンジ37の破断を確実に防
止することができる。しかも、ヒンジ37を破断防止を
実現しながら、ヒンジ37の曲げ剛性の上昇を最小に抑
えているので、ヒンジ37の曲げ変形を伴うカバー35
の組付け作業性が犠牲にならずに済んでいる。また、対
角線状の補強部51は薄肉の方形のヒンジ37において
筋交いとして機能するので、ヒンジ37の面方向(図9
の紙面に沿った方向)の変形防止が向上している。
【0026】[実施形態3]次に、本発明を具体化した
実施形態3を図11及び図12を参照して説明する。本
実施形態も、ヒンジ37における補強部の形態を上記実
施形態1とは異なる構成としたものである。その他の構
成については上記実施形態1と同じであるため、同じ構
成については、同一符号を付し、構造、作用及び効果の
説明は省略する。本実施形態では、ヒンジ37の前後両
端縁に沿うように互いに平行な一対の補強部52を形成
した上で、さらに、ヒンジ37の前後方向中央において
両半筒状体36L,36Rの間に差し渡されるように1
本の補強部53を形成している。これらの補強部52,
53はたがいに平行であり、上記実施形態1と同じく略
円形断面をなしている。本実施形態においても、ヒンジ
37に補強部52,53を形成したので、ヒンジ37の
破断を確実に防止することができる。しかも、ヒンジ3
7を破断防止を実現しながら、ヒンジ37の曲げ剛性の
上昇を最小に抑えているので、ヒンジ37の曲げ変形を
伴うカバー35の組付け作業性が犠牲にならずに済んで
いる。
【0027】[他の実施形態]本発明は上記記述及び図
面によって説明した実施形態に限定されるものではな
く、例えば次のような実施態様も本発明の技術的範囲に
含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内
で種々変更して実施することができる。 (1)上記実施形態では補強部の断面を円弧状とした
が、本発明によれば、他の断面形状(例えば方形や台形
を含む角張った多角形断面、その多角形断面において角
部を弧状とした断面、楕円形断面、長円形断面等)とし
てもよい。
【0028】(2)上記実施形態では2つのカバーをヒ
ンジで連結する場合について説明したが、本発明は、カ
バーとコネクタハウジングをヒンジで連結する場合にも
適用することができ、さらに、コネクタ以外の樹脂成形
品にも適用することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1において雄雌両コネクタの嵌合状態
を示す側面図
【図2】雄雌両コネクタの嵌合状態を示す断面図
【図3】カバーを開いた状態の側面図
【図4】カバーを開いた状態の正面図
【図5】カバーを開いた状態の平面図
【図6】カバーを合体した状態の一部切欠底面図
【図7】カバーを合体した状態の部分拡大断面図
【図8】カバーを開いた状態の部分拡大側面図
【図9】実施形態2のカバーを開いた状態の部分拡大側
面図
【図10】実施形態2のカバーを合体した状態の部分拡
大断面図
【図11】実施形態3のカバーを開いた状態の部分拡大
側面図
【図12】実施形態3のカバーを合体した状態の部分拡
大断面図
【図13】従来例のカバーを開いた状態の斜視図
【図14】従来例のカバーを組み付けた状態の斜視図
【符号の説明】
35…カバー(樹脂成形品) 36L,36R…半筒状体(ヒンジで連結される部材) 37…ヒンジ 49…補強部 50,51,52,53…補強部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の部材を板片状をなすヒンジで連結
    することにより一体化し、前記ヒンジを曲げ変形させつ
    つ前記複数の部材を組み付けるようにした樹脂成形品に
    おいて、 前記ヒンジには、その縁部に沿って前記部材間に差し渡
    されるように延びる厚肉の補強部が形成されていること
    を特徴とする樹脂成形品。
  2. 【請求項2】 前記補強部の断面は、その外縁が弧によ
    って構成された形状をなすことを特徴とする請求項1記
    載の樹脂成形品。
JP10324039A 1998-11-13 1998-11-13 樹脂成形品 Pending JP2000150018A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004296120A (ja) * 2003-03-25 2004-10-21 Sumitomo Wiring Syst Ltd コネクタ及び電線カバー
JP2012025185A (ja) * 2010-07-20 2012-02-09 Yazaki Corp カバー
KR200466963Y1 (ko) 2008-12-18 2013-05-23 한국단자공업 주식회사 플렉시블 컨넥터 커버

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