JP2000149825A - 陰極線管 - Google Patents
陰極線管Info
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- JP2000149825A JP2000149825A JP10318474A JP31847498A JP2000149825A JP 2000149825 A JP2000149825 A JP 2000149825A JP 10318474 A JP10318474 A JP 10318474A JP 31847498 A JP31847498 A JP 31847498A JP 2000149825 A JP2000149825 A JP 2000149825A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ガラスパネルとファンネルとの被接合部にお
ける大きさの関係の適切化を図ることによって、それぞ
れの形成後寸法にバラツキが生じている場合であって
も、これらの間の接合強度を確実かつ十分に確保できる
ようにする。 【解決手段】 ガラスパネル2とファンネル4とがフリ
ットシール部5を介して接合されてなる陰極線管におい
て、前記ガラスパネル2と前記ファンネル4とを接合し
た際に、前記ファンネル2側のファンネル外側面2cが
前記ガラスパネル4側のパネル外側面4cよりも外側に
位置するか、少なくとも前記パネル外側面4cと同一面
上に位置するように、前記ガラスパネル2および前記フ
ァンネル4を形成する。
ける大きさの関係の適切化を図ることによって、それぞ
れの形成後寸法にバラツキが生じている場合であって
も、これらの間の接合強度を確実かつ十分に確保できる
ようにする。 【解決手段】 ガラスパネル2とファンネル4とがフリ
ットシール部5を介して接合されてなる陰極線管におい
て、前記ガラスパネル2と前記ファンネル4とを接合し
た際に、前記ファンネル2側のファンネル外側面2cが
前記ガラスパネル4側のパネル外側面4cよりも外側に
位置するか、少なくとも前記パネル外側面4cと同一面
上に位置するように、前記ガラスパネル2および前記フ
ァンネル4を形成する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、テレビ受像機やコ
ンピュータディスプレイ等に用いられる陰極線管に関す
るものである。
ンピュータディスプレイ等に用いられる陰極線管に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、陰極線管は、蛍光面を有したガ
ラスパネルと、電子銃が挿嵌されたファンネルとを備え
るとともに、これらがフリット(Frit)と呼ばれる接着
剤を介して接合されており、これによって電子銃が蛍光
面に向けて電子ビームを放射するように構成されてい
る。
ラスパネルと、電子銃が挿嵌されたファンネルとを備え
るとともに、これらがフリット(Frit)と呼ばれる接着
剤を介して接合されており、これによって電子銃が蛍光
面に向けて電子ビームを放射するように構成されてい
る。
【0003】このような陰極線管において、ガラスパネ
ルおよびファンネルの被接合部は、通常、図3(a)お
よび(b)に示すように、成形加工プロセス上の制約か
ら共にその断面形状が多面体となっている。すなわち、
ガラスパネル11とファンネル12との各被接合部11
a,12aの端面角部には、それぞれ面取り部(テーパ
ー部)11b,12bが設けられている。
ルおよびファンネルの被接合部は、通常、図3(a)お
よび(b)に示すように、成形加工プロセス上の制約か
ら共にその断面形状が多面体となっている。すなわち、
ガラスパネル11とファンネル12との各被接合部11
a,12aの端面角部には、それぞれ面取り部(テーパ
ー部)11b,12bが設けられている。
【0004】また、ガラスパネル11とファンネル12
との間に介在するフリット13は、各被接合部11a,
12aに面取り部11b,12bが設けられていること
から、図4(a)に示すように、その面取り部11b,
12bを覆う状態で、ガラスパネル11とファンネル1
2との接合を行っている。これは、フリット13の接着
面積を少しでも大きく取ることによって、ガラスパネル
11とファンネル12との接合強度を確保するためであ
る。
との間に介在するフリット13は、各被接合部11a,
12aに面取り部11b,12bが設けられていること
から、図4(a)に示すように、その面取り部11b,
12bを覆う状態で、ガラスパネル11とファンネル1
2との接合を行っている。これは、フリット13の接着
面積を少しでも大きく取ることによって、ガラスパネル
11とファンネル12との接合強度を確保するためであ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の陰極
線管におけるガラスパネル11とファンネル12とは、
それぞれの被接合部11a,12aにおける外形寸法が
同一となるように設定されている。ただし、これらは工
業的過程を経て生産されるため、現実に生産された物の
外径寸法の値には、予め規定された寸法公差の範囲内で
バラツキが生じてしまう。特に、ガラスパネル11およ
びファンネル12については、デザイン形態の関係等に
よって、ガラスパネル11は被接合部11aの外形寸法
値が大きくなり、ファンネル12は被接合部12aの外
形寸法値が小さくなる傾向が非常に強い。したがって、
ガラスパネル11とファンネル12との間では、これら
の被接合部11a,12aを対向させた場合に、ガラス
パネル11の外形寸法値>ファンネル12の外形寸法値
となってしまう可能性が極めて高くなる。
線管におけるガラスパネル11とファンネル12とは、
それぞれの被接合部11a,12aにおける外形寸法が
同一となるように設定されている。ただし、これらは工
業的過程を経て生産されるため、現実に生産された物の
外径寸法の値には、予め規定された寸法公差の範囲内で
バラツキが生じてしまう。特に、ガラスパネル11およ
びファンネル12については、デザイン形態の関係等に
よって、ガラスパネル11は被接合部11aの外形寸法
値が大きくなり、ファンネル12は被接合部12aの外
形寸法値が小さくなる傾向が非常に強い。したがって、
ガラスパネル11とファンネル12との間では、これら
の被接合部11a,12aを対向させた場合に、ガラス
パネル11の外形寸法値>ファンネル12の外形寸法値
となってしまう可能性が極めて高くなる。
【0006】ガラスパネル11の外形寸法値>ファンネ
ル12の外形寸法値となってしまうと、ガラスパネル1
1とファンネル12との間では、図4(b)に示すよう
に、これらの被接合部11a,12aを互いに対向させ
た状態で、ガラスパネル11の外側面がファンネル12
の外側面よりも外側に位置することになる。この場合に
は、ガラスパネル11とファンネル12との間に介在す
るフリット13は適正量が定められているため、図4
(c)に示すように、そのフリット13がガラスパネル
11側の面取り部11b上端(図中破線にて示す位置)
まではい上がることができず、ガラスパネル11とファ
ンネル12との接合強度を十分に確保できなくなってし
まう。
ル12の外形寸法値となってしまうと、ガラスパネル1
1とファンネル12との間では、図4(b)に示すよう
に、これらの被接合部11a,12aを互いに対向させ
た状態で、ガラスパネル11の外側面がファンネル12
の外側面よりも外側に位置することになる。この場合に
は、ガラスパネル11とファンネル12との間に介在す
るフリット13は適正量が定められているため、図4
(c)に示すように、そのフリット13がガラスパネル
11側の面取り部11b上端(図中破線にて示す位置)
まではい上がることができず、ガラスパネル11とファ
ンネル12との接合強度を十分に確保できなくなってし
まう。
【0007】このように、ガラスパネル11とファンネ
ル12との接合強度、さらに詳しくは被接合部11a,
12aの外側面近傍における接合強度を十分に確保でき
ないと、ガラスパネル11とファンネル12との間で
は、接合箇所が破損して、陰極線管の割れを生じてしま
うおそれがある。割れの発生が被接合部11a,12a
の外側面近傍における接合強度に起因するのは、以下の
理由による。
ル12との接合強度、さらに詳しくは被接合部11a,
12aの外側面近傍における接合強度を十分に確保でき
ないと、ガラスパネル11とファンネル12との間で
は、接合箇所が破損して、陰極線管の割れを生じてしま
うおそれがある。割れの発生が被接合部11a,12a
の外側面近傍における接合強度に起因するのは、以下の
理由による。
【0008】陰極線管の割れは、通常、その接合部分に
作用する引張力(テンション)に起因して発生するもの
である。これに対し、ガラスパネル11とファンネル1
2との接合はこれらを専用の炉内で加熱してフリット1
3にこれらを溶着させることで行うため、被接合部11
a,12aの外側面近傍には加熱による温度上昇の過程
で熱応力によるテンションが作用する。一方、これらが
接合された後の陰極線管内部は電子ビームの放射精度確
保のため真空状態となっているため、被接合部11a,
12aの内側面近傍には、面が凹もうとする圧縮力(コ
ンプレッション)が作用し、これにより熱応力によるテ
ンションが相殺されることとなる。したがって、ガラス
パネル11とファンネル12との間においては、被接合
部11a,12aの外側面近傍における接合強度いかん
によって陰極線管の割れが生じ得ることになる。
作用する引張力(テンション)に起因して発生するもの
である。これに対し、ガラスパネル11とファンネル1
2との接合はこれらを専用の炉内で加熱してフリット1
3にこれらを溶着させることで行うため、被接合部11
a,12aの外側面近傍には加熱による温度上昇の過程
で熱応力によるテンションが作用する。一方、これらが
接合された後の陰極線管内部は電子ビームの放射精度確
保のため真空状態となっているため、被接合部11a,
12aの内側面近傍には、面が凹もうとする圧縮力(コ
ンプレッション)が作用し、これにより熱応力によるテ
ンションが相殺されることとなる。したがって、ガラス
パネル11とファンネル12との間においては、被接合
部11a,12aの外側面近傍における接合強度いかん
によって陰極線管の割れが生じ得ることになる。
【0009】特に、このような割れの発生は、近年主流
となりつつある大型画面やフラット画面に対応した陰極
線管において問題となっている。これらの陰極線管は、
従来一般的であったシリンドリカルタイプ(球面形状)
のものに比べて重量増や、フラットなデザイン特性から
熱処理工程で熱を帯びる際にガラスに生じる応力が大き
くなってしまい、結果として割れの発生の頻度が高くな
ってしまう。つまり、これらの陰極線管では、ガラスパ
ネル11とファンネル12との接合強度(特に被接合部
の外側面近傍の接合強度)をより一層十分に確保しなけ
ればならない。
となりつつある大型画面やフラット画面に対応した陰極
線管において問題となっている。これらの陰極線管は、
従来一般的であったシリンドリカルタイプ(球面形状)
のものに比べて重量増や、フラットなデザイン特性から
熱処理工程で熱を帯びる際にガラスに生じる応力が大き
くなってしまい、結果として割れの発生の頻度が高くな
ってしまう。つまり、これらの陰極線管では、ガラスパ
ネル11とファンネル12との接合強度(特に被接合部
の外側面近傍の接合強度)をより一層十分に確保しなけ
ればならない。
【0010】そこで、本発明は、ガラスパネルとファン
ネルとの被接合部における大きさの関係の適切化を図る
ことによって、それぞれの形成後寸法にバラツキが生じ
ている場合であっても、これらの間の接合強度を確実か
つ十分に確保することのできる陰極線管を提供すること
を目的とする。
ネルとの被接合部における大きさの関係の適切化を図る
ことによって、それぞれの形成後寸法にバラツキが生じ
ている場合であっても、これらの間の接合強度を確実か
つ十分に確保することのできる陰極線管を提供すること
を目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために案出されたもので、蛍光面を有したガラス
パネルと、前記蛍光面に電子ビームを放射する電子銃が
挿嵌されたファンネルとが、フリットシール部を介して
接合されてなる陰極線管において、前記ガラスパネルお
よび前記ファンネルは、これらを前記フリットシール部
を介して接合した際に、前記ファンネルの被接合部にお
けるファンネル外側面が、前記ガラスパネルの被接合部
におけるパネル外側面よりも外側に位置するか、少なく
とも前記パネル外側面と同一面上に位置するように、そ
れぞれが形成されたものであることを特徴とするもので
ある。
成するために案出されたもので、蛍光面を有したガラス
パネルと、前記蛍光面に電子ビームを放射する電子銃が
挿嵌されたファンネルとが、フリットシール部を介して
接合されてなる陰極線管において、前記ガラスパネルお
よび前記ファンネルは、これらを前記フリットシール部
を介して接合した際に、前記ファンネルの被接合部にお
けるファンネル外側面が、前記ガラスパネルの被接合部
におけるパネル外側面よりも外側に位置するか、少なく
とも前記パネル外側面と同一面上に位置するように、そ
れぞれが形成されたものであることを特徴とするもので
ある。
【0012】上記構成の陰極線管によれば、ファンネル
外側面がパネル外側面よりも外側若しくは同一面上に位
置するようにガラスパネルおよびファンネルが形成され
ているので、これらの間のマッチングや形成寸法のバラ
ツキ等を考慮しなくても、フリットシール部を介して接
合した際に、パネル外側面がファンネル外側面よりも外
側に位置することがなくなる。これにより、この陰極線
管では、フリットシール部における接合強度を確実かつ
十分に確保できるようになる。
外側面がパネル外側面よりも外側若しくは同一面上に位
置するようにガラスパネルおよびファンネルが形成され
ているので、これらの間のマッチングや形成寸法のバラ
ツキ等を考慮しなくても、フリットシール部を介して接
合した際に、パネル外側面がファンネル外側面よりも外
側に位置することがなくなる。これにより、この陰極線
管では、フリットシール部における接合強度を確実かつ
十分に確保できるようになる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明に係わ
る陰極線管について説明する。
る陰極線管について説明する。
【0014】〔第1の実施の形態〕ここでは、請求項1
および2記載の発明に係わる陰極線管について説明す
る。図1(a)は、本実施の形態における陰極線管の要
部の概要を示す断面模式図であり、図2は、本実施の形
態における陰極線管全体の概略構成を示す斜視図であ
る。
および2記載の発明に係わる陰極線管について説明す
る。図1(a)は、本実施の形態における陰極線管の要
部の概要を示す断面模式図であり、図2は、本実施の形
態における陰極線管全体の概略構成を示す斜視図であ
る。
【0015】本実施の形態の陰極線管は、図2に示すよ
うに、すだれ状のアパーチャグリル(AG)を有した色
選別電極1と、この色選別電極1に対応する蛍光面が形
成されている蛍光体ガラスパネル2と、その蛍光面に向
けて電子ビームを放射する電子銃3が挿嵌されたファン
ネル4とを備えており、色選別電極1および電子銃3を
封止するように、蛍光体ガラスパネル2とファンネル4
とがフリットシール部5を介して接合されている。
うに、すだれ状のアパーチャグリル(AG)を有した色
選別電極1と、この色選別電極1に対応する蛍光面が形
成されている蛍光体ガラスパネル2と、その蛍光面に向
けて電子ビームを放射する電子銃3が挿嵌されたファン
ネル4とを備えており、色選別電極1および電子銃3を
封止するように、蛍光体ガラスパネル2とファンネル4
とがフリットシール部5を介して接合されている。
【0016】蛍光体ガラスパネル2およびファンネル4
は、図1(a)に示すように、従来のもの(図3参照)
と同様、フリットシール部5によって接合される被接合
部2a,4aの端面角部に、面取り部(テーパー部)2
b,4bが設けられている。
は、図1(a)に示すように、従来のもの(図3参照)
と同様、フリットシール部5によって接合される被接合
部2a,4aの端面角部に、面取り部(テーパー部)2
b,4bが設けられている。
【0017】ただし、この蛍光体ガラスパネル2および
ファンネル4は、従来のものとは異なり、フリットシー
ル部5を介して接合した際に、ファンネル4の被接合部
4aにおけるファンネル外側面4cが、蛍光体ガラスパ
ネル2の被接合部2aにおけるパネル外側面2cよりも
外側に位置するか、少なくともパネル外側面2cと同一
面上に位置するように、それぞれが形成されている。
ファンネル4は、従来のものとは異なり、フリットシー
ル部5を介して接合した際に、ファンネル4の被接合部
4aにおけるファンネル外側面4cが、蛍光体ガラスパ
ネル2の被接合部2aにおけるパネル外側面2cよりも
外側に位置するか、少なくともパネル外側面2cと同一
面上に位置するように、それぞれが形成されている。
【0018】詳しくは、蛍光体ガラスパネル2およびフ
ァンネル4は、これらを現実に生産した際に生じること
が予想される寸法のバラツキに応じた量(図中A参照)
だけ、ファンネル4の被接合部4aの形成基準寸法が蛍
光体ガラスパネル2の被接合部2aの形成基準寸法より
も大きくなるように設定されている。つまり、ファンネ
ル4の形成に必要なファンネル外側面4cの形成寸法値
が、蛍光体ガラスパネル2の形成に必要なパネル外側面
2cの形成寸法値よりも大きくなるように設定されてお
り、しかもこれらの形成寸法値について許容される寸法
公差が、ファンネル外側面4cがパネル外側面2cより
も外側若しくは同一面上に位置する範囲に設定されてい
る。
ァンネル4は、これらを現実に生産した際に生じること
が予想される寸法のバラツキに応じた量(図中A参照)
だけ、ファンネル4の被接合部4aの形成基準寸法が蛍
光体ガラスパネル2の被接合部2aの形成基準寸法より
も大きくなるように設定されている。つまり、ファンネ
ル4の形成に必要なファンネル外側面4cの形成寸法値
が、蛍光体ガラスパネル2の形成に必要なパネル外側面
2cの形成寸法値よりも大きくなるように設定されてお
り、しかもこれらの形成寸法値について許容される寸法
公差が、ファンネル外側面4cがパネル外側面2cより
も外側若しくは同一面上に位置する範囲に設定されてい
る。
【0019】したがって、蛍光体ガラスパネル2とファ
ンネル4との間では、これらの被接合部2a,4aを対
向させた場合に、蛍光体ガラスパネル2の外形寸法値≦
ファンネル4の外形寸法値という関係が成り立つように
なる。すなわち、これらを現実に生産した際に、そのデ
ザイン形態の関係等によって、蛍光体ガラスパネル2の
被接合部2aの外形寸法値が大きくなり、ファンネル4
の被接合部4aの外形寸法値が小さくなる傾向にあって
も、ファンネルの外側面4cがパネル外側面2cよりも
内側に位置することがなくなる。
ンネル4との間では、これらの被接合部2a,4aを対
向させた場合に、蛍光体ガラスパネル2の外形寸法値≦
ファンネル4の外形寸法値という関係が成り立つように
なる。すなわち、これらを現実に生産した際に、そのデ
ザイン形態の関係等によって、蛍光体ガラスパネル2の
被接合部2aの外形寸法値が大きくなり、ファンネル4
の被接合部4aの外形寸法値が小さくなる傾向にあって
も、ファンネルの外側面4cがパネル外側面2cよりも
内側に位置することがなくなる。
【0020】このため、フリットシール部5において
は、適正量のフリット(接着剤)によって蛍光体ガラス
パネル2とファンネル4とを接合するが、その場合であ
っても、フリットが蛍光体ガラスパネル2側の面取り部
2b上端まで確実にはい上がることができるようにな
る。つまり、フリットシール部5のフリットが蛍光体ガ
ラスパネル2側の面取り部2bを確実に覆うようにな
り、蛍光体ガラスパネル2とファンネル4との接合強度
を十分に確保できることとなる。
は、適正量のフリット(接着剤)によって蛍光体ガラス
パネル2とファンネル4とを接合するが、その場合であ
っても、フリットが蛍光体ガラスパネル2側の面取り部
2b上端まで確実にはい上がることができるようにな
る。つまり、フリットシール部5のフリットが蛍光体ガ
ラスパネル2側の面取り部2bを確実に覆うようにな
り、蛍光体ガラスパネル2とファンネル4との接合強度
を十分に確保できることとなる。
【0021】以上のように、本実施の形態の陰極線管で
は、蛍光体ガラスパネル2とファンネル4との形成後寸
法にバラツキが生じている場合であっても、これらの間
の接合強度、さらに詳しくは被接合部2a,4aの外側
面近傍における接合強度を確実かつ十分に確保できるの
で、陰極線管の製造プロセス上で発生するバラツキを完
全にカバーしつつ、陰極線管の破損防止と強度向上とを
図ることができる。特に、近年主流となりつつある大型
画面やフラット画面に対応する場合については、蛍光体
ガラスパネル2等の重量や被接合部2a,4a近傍にお
ける応力が増加する傾向にあるので、極めて好適なもの
となる。
は、蛍光体ガラスパネル2とファンネル4との形成後寸
法にバラツキが生じている場合であっても、これらの間
の接合強度、さらに詳しくは被接合部2a,4aの外側
面近傍における接合強度を確実かつ十分に確保できるの
で、陰極線管の製造プロセス上で発生するバラツキを完
全にカバーしつつ、陰極線管の破損防止と強度向上とを
図ることができる。特に、近年主流となりつつある大型
画面やフラット画面に対応する場合については、蛍光体
ガラスパネル2等の重量や被接合部2a,4a近傍にお
ける応力が増加する傾向にあるので、極めて好適なもの
となる。
【0022】〔第2の実施の形態〕次に、本発明に係わ
る陰極線管の第2の実施の形態として、請求項1および
3記載の発明に係わる陰極線管について説明する。ただ
し、ここでは、上述した第1の実施の形態との相違点に
ついてのみ説明する。図1(b)は、本実施の形態にお
ける陰極線管の要部の概要を示す断面模式図である。
る陰極線管の第2の実施の形態として、請求項1および
3記載の発明に係わる陰極線管について説明する。ただ
し、ここでは、上述した第1の実施の形態との相違点に
ついてのみ説明する。図1(b)は、本実施の形態にお
ける陰極線管の要部の概要を示す断面模式図である。
【0023】図例のように、本実施の形態の陰極線管
は、図1(b)に示すように、ファンネル4の被接合部
4aにおける肉厚(図中B参照)を、蛍光体ガラスパネ
ル2の被接合部2aにおける肉厚(図中C参照)よりも
厚くすることによって、ファンネル外側面4cがパネル
外側面2cよりも外側若しくは同一面上に位置するよう
にしたものである。
は、図1(b)に示すように、ファンネル4の被接合部
4aにおける肉厚(図中B参照)を、蛍光体ガラスパネ
ル2の被接合部2aにおける肉厚(図中C参照)よりも
厚くすることによって、ファンネル外側面4cがパネル
外側面2cよりも外側若しくは同一面上に位置するよう
にしたものである。
【0024】すなわち、上述の第1実施形態では、各被
接合部2a,4aの肉厚が同一である場合に、各被接合
部2a,4aの形成基準寸法の設定を変えることによっ
て、ファンネル外側面4cがパネル外側面2cよりも外
側若しくは同一面上に位置するようにしていたが、これ
に対して本実施形態では、各被接合部2a,4aの形成
基準寸法の設定ではなく、各被接合部2a,4a自体の
肉厚の設定寸法を変えることによって、ファンネル外側
面4cがパネル外側面2cよりも外側若しくは同一面上
に位置するようにしている点で、第1実施形態の場合と
は異なる。
接合部2a,4aの肉厚が同一である場合に、各被接合
部2a,4aの形成基準寸法の設定を変えることによっ
て、ファンネル外側面4cがパネル外側面2cよりも外
側若しくは同一面上に位置するようにしていたが、これ
に対して本実施形態では、各被接合部2a,4aの形成
基準寸法の設定ではなく、各被接合部2a,4a自体の
肉厚の設定寸法を変えることによって、ファンネル外側
面4cがパネル外側面2cよりも外側若しくは同一面上
に位置するようにしている点で、第1実施形態の場合と
は異なる。
【0025】なお、各被接合部2a,4aにおける肉厚
の差は、蛍光体ガラスパネル2およびファンネル4を現
実に生産した際に生じることが予想される寸法のバラツ
キに応じた量であるものとする。
の差は、蛍光体ガラスパネル2およびファンネル4を現
実に生産した際に生じることが予想される寸法のバラツ
キに応じた量であるものとする。
【0026】このように蛍光体ガラスパネル2およびフ
ァンネル4を形成した場合であっても、これらの被接合
部2a,4aを対向させると、蛍光体ガラスパネル2の
外形寸法値≦ファンネル4の外形寸法値という関係が成
り立つようになる。すなわち、これらを現実に生産した
際に、そのデザイン形態の関係等によって、蛍光体ガラ
スパネル2の被接合部2aの外形寸法値が大きくなり、
ファンネル4の被接合部4aの外形寸法値が小さくなる
傾向にあっても、ファンネルの外側面4cがパネル外側
面2cよりも内側に位置することがなくなる。
ァンネル4を形成した場合であっても、これらの被接合
部2a,4aを対向させると、蛍光体ガラスパネル2の
外形寸法値≦ファンネル4の外形寸法値という関係が成
り立つようになる。すなわち、これらを現実に生産した
際に、そのデザイン形態の関係等によって、蛍光体ガラ
スパネル2の被接合部2aの外形寸法値が大きくなり、
ファンネル4の被接合部4aの外形寸法値が小さくなる
傾向にあっても、ファンネルの外側面4cがパネル外側
面2cよりも内側に位置することがなくなる。
【0027】したがって、本実施の形態の陰極線管にお
いても、第1実施形態の場合と同様に、蛍光体ガラスパ
ネル2とファンネル4の形成寸法のバラツキに拘わら
ず、これらの間の接合強度を確実かつ十分に確保するこ
とができるので、陰極線管の破損防止と強度向上とを図
れるようになる。
いても、第1実施形態の場合と同様に、蛍光体ガラスパ
ネル2とファンネル4の形成寸法のバラツキに拘わら
ず、これらの間の接合強度を確実かつ十分に確保するこ
とができるので、陰極線管の破損防止と強度向上とを図
れるようになる。
【0028】なお、上述した第1,第2の実施の形態で
は、各被接合部2a,4aの形成基準寸法または各被接
合部2a,4a自体の肉厚寸法の設定によって、ファン
ネル外側面4cがパネル外側面2cよりも外側若しくは
同一面上に位置するようにしたが、他の手法であっても
蛍光体ガラスパネルの外形寸法値≦ファンネルの外形寸
法値という関係が成り立つようにすれば、陰極線管の破
損防止と強度向上とが図れることはいうまでもない。
は、各被接合部2a,4aの形成基準寸法または各被接
合部2a,4a自体の肉厚寸法の設定によって、ファン
ネル外側面4cがパネル外側面2cよりも外側若しくは
同一面上に位置するようにしたが、他の手法であっても
蛍光体ガラスパネルの外形寸法値≦ファンネルの外形寸
法値という関係が成り立つようにすれば、陰極線管の破
損防止と強度向上とが図れることはいうまでもない。
【0029】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明に係る陰
極線管は、ファンネル外側面がパネル外側面よりも外側
若しくは同一面上に位置するようにガラスパネルおよび
ファンネルが形成されているので、これらの形成後寸法
のバラツキ等を考慮しなくても、フリットシール部を介
して接合した際に、パネル外側面がファンネル外側面よ
りも外側に位置することがなくなる。したがって、フリ
ットシール部においては、適正量のフリットによってガ
ラスパネルとファンネルとの接合強度を確実かつ十分に
確保できるようになる。これにより、この陰極線管で
は、陰極線管の製造プロセス上で発生するバラツキを完
全にカバーしつつ、陰極線管の破損防止と強度向上とを
図ることができるという効果を奏する。
極線管は、ファンネル外側面がパネル外側面よりも外側
若しくは同一面上に位置するようにガラスパネルおよび
ファンネルが形成されているので、これらの形成後寸法
のバラツキ等を考慮しなくても、フリットシール部を介
して接合した際に、パネル外側面がファンネル外側面よ
りも外側に位置することがなくなる。したがって、フリ
ットシール部においては、適正量のフリットによってガ
ラスパネルとファンネルとの接合強度を確実かつ十分に
確保できるようになる。これにより、この陰極線管で
は、陰極線管の製造プロセス上で発生するバラツキを完
全にカバーしつつ、陰極線管の破損防止と強度向上とを
図ることができるという効果を奏する。
【図1】本発明に係わる陰極線管の要部の概要を示す断
面模式図であり、(a)は第1の実施の形態における場
合を示す図、(b)は第2の実施の形態における場合を
示す図である。
面模式図であり、(a)は第1の実施の形態における場
合を示す図、(b)は第2の実施の形態における場合を
示す図である。
【図2】本発明に係わる陰極線管の一例の全体の概略構
成を示す斜視図である。
成を示す斜視図である。
【図3】一般的な陰極線管の要部の概要を示す断面模式
図であり、(a)はその陰極線管を構成するガラスパネ
ルの要部を示す図、(b)はその陰極線管を構成するフ
ァンネルの要部を示す図である。
図であり、(a)はその陰極線管を構成するガラスパネ
ルの要部を示す図、(b)はその陰極線管を構成するフ
ァンネルの要部を示す図である。
【図4】一般的な陰極線管におけるガラスパネルとファ
ンネルとの接合状態を示す断面模式図であり、(a)は
接合状態の一例を示す図、(b)は接合状態の他の例を
示す図、(c)は(b)におけるD部の拡大図である。
ンネルとの接合状態を示す断面模式図であり、(a)は
接合状態の一例を示す図、(b)は接合状態の他の例を
示す図、(c)は(b)におけるD部の拡大図である。
2…蛍光体ガラスパネル、2a,4a…被接合部、2c
…パネル外側面、3…電子銃、4…ファンネル、4c…
ファンネル外側面、5…フリットシール部
…パネル外側面、3…電子銃、4…ファンネル、4c…
ファンネル外側面、5…フリットシール部
Claims (3)
- 【請求項1】 蛍光面を有したガラスパネルと、前記蛍
光面に電子ビームを放射する電子銃が挿嵌されたファン
ネルとが、フリットシール部を介して接合されてなる陰
極線管において、 前記ガラスパネルおよび前記ファンネルは、これらを前
記フリットシール部を介して接合した際に、前記ファン
ネルの被接合部におけるファンネル外側面が、前記ガラ
スパネルの被接合部におけるパネル外側面よりも外側に
位置するか、少なくとも前記パネル外側面と同一面上に
位置するように、それぞれが形成されたものであること
を特徴とする陰極線管。 - 【請求項2】 前記ファンネル外側面の形成寸法値を前
記パネル外側面の形成寸法値よりも大きく設定すること
によって、前記ファンネル外側面が前記パネル外側面よ
りも外側若しくは同一面上に位置するようにしたことを
特徴とする請求項1記載の陰極線管。 - 【請求項3】 前記ファンネルの被接合部の肉厚を前記
ガラスパネルの被接合部の肉厚よりも厚くすることによ
って、前記ファンネル外側面が前記パネル外側面よりも
外側若しくは同一面上に位置するようにしたことを特徴
とする請求項1記載の陰極線管。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10318474A JP2000149825A (ja) | 1998-11-10 | 1998-11-10 | 陰極線管 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10318474A JP2000149825A (ja) | 1998-11-10 | 1998-11-10 | 陰極線管 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000149825A true JP2000149825A (ja) | 2000-05-30 |
Family
ID=18099527
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10318474A Pending JP2000149825A (ja) | 1998-11-10 | 1998-11-10 | 陰極線管 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000149825A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100414499B1 (ko) * | 2002-02-14 | 2004-01-07 | 엘지.필립스디스플레이(주) | 평면형 컬러음극선관 |
-
1998
- 1998-11-10 JP JP10318474A patent/JP2000149825A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100414499B1 (ko) * | 2002-02-14 | 2004-01-07 | 엘지.필립스디스플레이(주) | 평면형 컬러음극선관 |
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