JP2000149461A - 復調装置および信号処理装置 - Google Patents

復調装置および信号処理装置

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JP2000149461A
JP2000149461A JP10324059A JP32405998A JP2000149461A JP 2000149461 A JP2000149461 A JP 2000149461A JP 10324059 A JP10324059 A JP 10324059A JP 32405998 A JP32405998 A JP 32405998A JP 2000149461 A JP2000149461 A JP 2000149461A
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Japan
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signal
circuit
clock signal
transmission
demodulation
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JP10324059A
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Tetsuya Aoki
徹也 青木
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Sony Corp
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  • Synchronisation In Digital Transmission Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 小規模かつ低価格な構成で、相互に異なるサ
ンプリング周波数でサンプリングされた複数の変調信号
を復調できる復調装置を提供する。 【解決手段】 相互に異なる周波数を持つ第1のクロッ
ク信号に基づいて変調された複数のデジタル・オーディ
オ信号DA1 を復調可能であり、デジタル・オーディオ
信号DA1 のエッジ間隔から第1のクロック信号の周波
数を特定する周波数検出回路203と、第2のクロック
信号を生成する原発信回路30と、第2のクロック信号
を前記特定した周波数に応じた分周比で分周して第1の
クロック信号を生成する分周回路204と、前記生成し
た第1のクロック信号に基づいて、デジタル・オーディ
オ信号DA1 を復調するバイフェーズ復調回路205と
を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、復調装置および信
号処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、マルチメディア・データ転送のた
めのインタフェースとして、高速データ転送およびリア
ルタイム転送を実現するIEEE(The Institute of E
lectrical and Electronic Engineers) 1394シリア
ルインターフェースが規格化された。このようなIEE
E1394シリアルインタフェースの信号処理回路は、
主としてIEEE1394シリアルバスを直接ドライブ
するフィジカル・レイヤ回路と、フィジカル・レイヤの
データ転送をコントロールするリンク・レイヤ回路とに
より構成され、複数の信号処理回路のフィジカル・レイ
ヤ回路がIEEE1394シリアルバスを介して接続さ
れると共に、各信号処理回路のリンク・レイヤ回路に単
数または複数のアプリケーションが接続される。。そし
て、一の信号処理回路に接続されたアプリケーションと
他の信号処理回路に接続されたアプリケーションとの間
で、IEEE1394シリアルバスを介した、IEEE
1394シリアルバスを介した、信号を受信することを
許可する受信許可信号を受信したときに信号を送信し、
信号を受信したときに受信確認信号を送信するアシンク
ロナス(Asynchronous) 転送や、アイソサイクルである
125μs毎に1回必ずデータを送受信するアイソクロ
ナス(Isochronous) 転送が行われる。
【0003】上述した一の信号処理回路には、例えばア
プリケーションとしてCD(CompactDisk)プレーヤが接
続され、当該CDプレーヤによってCDから再生された
デジタル・オーディオ信号が、IEC958などの光ケ
ーブルを介して当該一の信号処理回路に出力され、当該
デジタル・オーディオ信号を含むパケットが、IEEE
1394シリアルバスを介して当該一の信号処理回路か
ら他の信号処理回路にアイソクロナス転送される。
【0004】図9は、IEC958を介して伝送される
デジタル・オーディオ信号を説明するための図である。
図9に示すように、IEC958を介して伝送されるデ
ジタル・オーディオ信号は、32ビットのL(Left)チャ
ンネルのサブフレーム(ブロック信号)とR(Right) チ
ャンネルのサブフレームとによって1フレームが構成さ
れ、192個の連続するフレームによってブロックが構
成されている。ここで、サンプリング周波数fsの1周
期毎に1フレームが伝送され、1フレームを構成する6
4個のビットデータは、周波数64fsを基準として処
理される。各サブフレームは、4ビットの同期プリアン
ブルと、4ビットの拡張用AUXと、20ビットのデー
タと、パリティなどに関する各々1ビットのビットデー
タV,U,C,Pとからなる。
【0005】図9に示すデジタル・オーディオ信号をI
EC958を介してアプリケーションから信号処理回路
に伝送する場合に、IEC988のDC成分を最小に
し、信号からのクロック再生を容易にし、接続極性とは
無関係なインタフェースを実現するために、各サブフレ
ーム内において4ビットの同期プリアンブルを除く28
ビットのビットデータを一のアプリケーションにおいて
バイフェーズ変調してから送信を行い、受信した信号処
理回路において、バイフェーズ復調を行っている。
【0006】このとき、図10(A)に示す周波数64
fsのクロック信号BCK1 を基準とした図10(C)
に示すデジタル・オーディオ信号を、図10(B)に示
す周波数128fsのクロック信号BCK2 を基準とし
て、図10(D)に示すようにバイフェーズ変調する。
図10(D)に示されるように、バイフェーズ変調後の
デジタル・オーディオ信号は、図10(A)に示すクロ
ック信号BCK1 にパルスが発生するタイミングで常に
レベルが切り換わり、図10(C)に示すデジタル・オ
ーディオ信号のビットが論理値「1」の場合にはさらに
クロック信号BCK2 にパルスが発生するタイミングで
もレベルが切り換わる。
【0007】ところで、上述した図10(D)に示すよ
うなバイフェーズ変調されたデジタル・オーディオ信号
を信号処理回路で復調する場合には、図10(B)に示
す周波数128fsのクロック信号BCK2 が必要とな
る。この場合に、IEC958などの光ケーブルに接続
されるアプリケーションで採用されるサンプリング周波
数fsとしては、48kHz、44.1kHzおよび3
2kHzの3種類がある。そのため、信号処理回路に
は、これらの3種類のサンプリング周波数fsに対応し
たクロック信号BCK2 をそれぞれ生成するための3個
の原発信回路を設けている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たように、サンプリング周波数毎に対応する原発信回路
を設けたのでは、装置が大規模かつ高価格化してしまう
という問題がある。
【0009】本発明は上述した従来技術の問題点に鑑み
てなされ、小規模かつ低価格な構成で、相互に異なるサ
ンプリング周波数でサンプリングされた複数の変調信号
を復調できる復調装置を提供することを目的とする。ま
た、本発明は、小規模かつ低価格な構成で、アプリケー
ションから入力した相互に異なるサンプリング周波数で
サンプリングされた複数の変調信号を復調して信号伝送
路を介して伝送できる信号処理装置を提供することを目
的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述した従来技術の問題
点を解決し、上述した目的を達成するために、本発明の
復調装置は、相互に異なる周波数の変調用クロック信号
に基づいて変調された複数の変調信号を復調可能な復調
装置であって、基準クロック信号を生成する基準クロッ
ク信号生成回路と、前記変調信号のエッジ間隔から前記
変調用クロック信号の周波数を特定する周波数特定回路
と、前記特定した周波数に基づいて、前記基準クロック
信号から、前記変調用クロック信号と同じ周波数の復調
用クロック信号を生成する復調用クロック信号生成回路
と、前記生成した復調用クロック信号に基づいて、前記
変調信号を復調する復調回路とを有する。
【0011】本発明の復調装置では、先ず、周波数特定
回路において、前記変調信号のエッジ間隔から変調用ク
ロック信号の周波数が特定される。そして、復調用クロ
ック信号生成回路において、前記特定された周波数に基
づいて、基準クロック信号生成回路で生成された基準ク
ロック信号から復調用クロック信号が生成される。そし
て、復調回路において、前記生成された復調用クロック
信号に基づいて、前記変調信号が復調される。
【0012】また、本発明の復調装置は、好ましくは、
前記変調用クロック信号は、前記変調信号の変調前の信
号を生成する際のサンプリング周波数に応じた周波数を
持つ。
【0013】また、本発明の復調回路は、好ましくは、
前記変調は、バイフェーズ変調であり、前記サンプリン
グ周波数をfsとし、1回のサンプリングによってnビ
ットのデータが得られる場合に、前記復調用クロック信
号の周波数は2×n×fsである。
【0014】また、本発明の復調装置は、好ましくは、
前記復調用クロック信号生成回路は、前記特定した周波
数に基づいて、前記基準クロック信号を分周あるいは逓
倍して前記復調用クロック信号を生成する。
【0015】また、本発明の信号処理装置は、相互に異
なる周波数の変調用クロック信号に基づいて変調された
複数の送信信号をアプリケーションから入力して復調可
能であり、当該復調した送信信号を信号伝送路を介して
送信する信号処理装置であって、基準クロック信号を生
成する基準クロック信号生成回路と、前記アプリケーシ
ョンから入力した前記送信信号のエッジ間隔から前記変
調用クロック信号の周波数を特定する周波数特定回路
と、前記特定した周波数に基づいて、前記基準クロック
信号から、前記変調用クロック信号と同じ周波数の復調
用クロック信号を生成する復調用クロック信号生成回路
と、前記生成した復調用クロック信号に基づいて、前記
アプリケーションから入力した前記送信信号を復調する
復調回路と、前記復調された送信信号を前記信号伝送路
を介して送信する送信回路とを有する。
【0016】本発明の信号処理装置では、先ず、周波数
特定回路において、アプリケーションから入力した前記
送信信号のエッジ間隔から、当該入力した送信信号の変
調が行われた変調用クロック信号の周波数が特定され
る。次に、復調用クロック信号生成回路において、前記
特定した周波数に基づいて、前記基準クロック信号か
ら、前記変調用クロック信号と同じ周波数の復調用クロ
ック信号が生成される。次に、復調回路において、前記
生成された復調用クロック信号に基づいて、前記送信信
号が復調される。次に、送信回路によって、前記復調さ
れた送信信号が前記信号伝送路を介して送信される。
【0017】また、本発明の信号処理装置は、好ましく
は、前記送信信号は、タイミング判別用信号と本信号と
を各々含む複数のブロック信号からなり、前記送信回路
は、所定の時間間隔で、単数または複数の前記ブロック
信号を含むパケットを前記信号伝送路を介して送信し、
前記アプリケーションから入力した前記ブロック信号に
含まれる前記タイミング判別信号を検出し、当該検出し
たタイミングが、前記送信回路が前記パケットを送信す
るタイミングに応じて決定される、前記アプリケーショ
ンから前記ブロック信号を入力するタイミングのずれの
許容範囲内にあるか否かを判断し、当該判断結果に基づ
いて、前記アプリケーションから入力した前記ブロック
信号を前記信号伝送路を介して送信するか否かを決定す
る送信決定回路をさらに有する。これにより、送信信号
の受信側において、タイミングずれが小さい高品質な送
信信号を受信できる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
説明する。図1は、IEEE1394シリアルインタフ
ェースを用いた本発明に係るオーディオシステム1の一
実施形態を示すブロック構成図である。オーディオシス
テム1では、リンク・レイヤ回路9に、アプリケーショ
ンとしてCDプレーヤ2を接続しており、CDプレーヤ
2のDSP5から出力されたデジタル・オーディオ信号
DA1 を、リンク・レイヤ回路9、フィジカル・レイヤ
回路10、IEEE1394シリアルバスBUS、フィ
ジカル・レイヤ回路11およびリンク・レイヤ回路12
を介して、デジタル・オーディオ信号DA2 としてスピ
ーカ20のD/Aコンバータ23に出力する。そして、
デジタル・オーディオ信号DA2 を、D/Aコンバータ
23において、アナログ・オーディオ信号AAに変換
し、これに応じた音響をスピーカ24から出力する
【0019】以下、オーディオシステム1の構成につい
て説明する。図1に示すように、オーディオシステム1
は、例えば、IEEE1394シリアルバスBUSの一
方の側に、CD(Compact Disk)プレーヤ2、ホストコン
ピュータ6、リンク・レイヤ回路9、フィジカル・レイ
ヤ回路10および原発信回路30を有し、他方の側に、
フィジカル・レイヤ11、リンク・レイヤ12、スピー
カ20および原発信回路31を有する。
【0020】以下、各構成要素について詳細に説明す
る。CDプレーヤ2 CDプレーヤ2は、DSP5を有し、CD7を再生す
る。DSP5は、ホストコンピュータ6の制御により、
CD7を回転駆動し、CD7から再生したデジタル・オ
ーディオ信号について、図9に示すように各サブフレー
ム内の同期プリアンブルを除く28ビットのデータをバ
イフェーズ変調して、同期プリアンブルと当該バイフェ
ーズ変調したデータとを含むデジタル・オーディオ信号
DA1 をリンク・レイヤ回路9に出力する。ここで、デ
ジタル・オーディオ信号は、例えば、前述したように、
48kHz、44.1kHzおよび32kHzのいずれ
かのサンプリング周波数fsでサンプリングされてお
り、1サンプルが図9に示す1フレームに対応してい
る。なお、図9において、同期プリアンブルが本発明の
タイミング判別用信号に対応し、本データが本発明の本
信号に対応し、サブフレームが本発明のブロック信号に
対応している。また、デジタル・オーディオ信号DA1
が、本発明の変調信号および変調された送信信号に対応
している。さらに、図10(B)に示す周波数128f
sのクロック信号BCK2 が、本発明の変調用クロック
信号に対応している。
【0021】フィジカル・レイヤ回路10 フィジカル・レイヤ回路10は、IEEE1394シリ
アルバスBUSのアービトレーションを行う。また、フ
ィジカル・レイヤ回路10は、リンク・レイヤ回路9か
ら入力した送信パケットをエンコードしてIEEE13
94シリアルバスBUSに出力する。また、フィジカル
・レイヤ回路10は、IEEE1394シリアルバスB
USから入力した受信パケットをデコードしてリンク・
レイヤ回路9に出力する。
【0022】原発信回路30 原発信回路30は、IEEE1394シリアルバスBU
Sを介したデータ伝送において規定されている、例えば
49.152MHzの基準クロック信号S30をリンク
・レイヤ回路9およびフィジカル・レイヤ回路10に出
力する。なお、原発信回路30が本発明の基準クロック
信号生成回路に対応し、基準クロック信号S30が本発
明の基準クロック信号に対応している。
【0023】リンク・レイヤ回路9 リンク・レイヤ回路9は、ホストコンピュータ6の制御
の下、アシンクロナス転送およびアイソクロナス転送の
制御、並びにフィジカル・レイヤ回路10の制御を行
う。
【0024】図2は、リンク・レイヤ回路9の内部構成
図である。具体的には、図2に示すように、リンク・レ
イヤ回路9は、例えば、リンクコア(Link Core) 10
1、ホストI/F(Host Interface)回路102、アプリ
ケーションI/F回路103、送信用FIFO(AT-FIF
O)104aおよび受信用FIFO(AR-FIFO)104bか
らなるアシンクロナス通信用FIFO104、セルフI
D用リゾルバ(Resolver)105、アイソクロナス通信用
送信前処理回路(TXOPRE)106、アイソクロナス通信用
送信後処理回路(TXOPRO)107、アイソクロナス通信用
受信前処理回路(TXIPRE)108、アイソクロナス通信用
受信後処理回路(TXIPRO)109、アイソクロナス通信用
FIFO(I-FIFO)110およびコンフィギュレーション
レジスタ(Configuration Register、以下CFRとい
う)111を有する。なお、リンク・レイヤ回路9の各
構成要素は、原発信回路30からの基準クロック信号S
30に基づいて動作する。
【0025】図2に示すリンク・レイヤ回路9におい
て、アプリケーションインタフェース回路103、送信
前処理回路106、送信後処理回路107、受信前処理
回路108、受信後処理回路109、FIFO110、
リンクコア101およびCFR111によりアイソクロ
ナス通信系回路が構成される。また、ホストインタフェ
ース回路102、アシンクロナス通信の送信用FIFO
104a、受信用FIFO104b、リンクコア101
およびCFR111によりアシンクロナス通信系回路が
構成される。
【0026】〔アイソクロナス通信系回路〕リンクコア
101は、アシンクロナス通信用パケットおよびアイソ
クロナス通信用パケットの送信回路、受信回路、これら
パケットのIEEE1394シリアルバスBUSを直接
ドライブするフィジカル・レイヤ回路10とのインタフ
ェース回路、125μs毎にリセットされるサイクルタ
イマ、サイクルモニタやCRC回路から構成されてい
る。そして、たとえばサイクルタイマ等の時間データ等
はCFR111を通してアイソクロナス通信系処理回路
に供給される。リンクコア101は、アイソクロナス転
送の送信時に、125μs毎に、アイソクロナス通信用
の送信パケットをフィジカル・レイヤ回路10に出力す
る。また、リンクコア101は、アイソクロナス転送の
受信時に、125μs毎に、アイソクロナス通信用の送
信パケットをフィジカル・レイヤ回路10から入力す
る。
【0027】アプリケーションI/F回路103は、D
SP5から入力したデジタル・オーディオ信号DA1
ついて、図9に示す各サブフレーム内の同期プリアンブ
ルを除く28ビットのデータをバイフェース復調して、
バイフェーズ復調後のデジタル・オーディオ信号S10
3を送信前処理回路106に出力する。
【0028】図3は、アプリケーションI/F回路10
3に内蔵されているバイフェーズ復調に係わる回路の構
成図である。図3に示すように、アプリケーションI/
F回路103は、エッジ検出回路200、同期プリアン
ブル検出回路201、ウィンドウ生成回路202、サン
プリング周波数特定回路203(本発明の周波数特定回
路)、分周回路204(本発明の復調用クロック信号生
成回路)およびバイフェーズ復調回路205(本発明の
復調回路)を有し、これらの構成要素が原発信回路30
から入力した基準クロック信号S30に基づいて動作す
る。
【0029】エッジ検出回路200は、図4(C)に示
す49.152MHzの基準クロック信号S30に基づ
いて、CDプレーヤ2のDSP5から入力した図4
(A)に示すデジタル・オーディオ信号DA1 のエッジ
を検出し、図4(B)に示すように、エッジを検出した
タイミングで一定時間ローレベルとなるパルスを発生す
るエッジ検出信号S200を生成し、当該生成したエッ
ジ検出信号S200を同期プリアンブル検出回路201
に出力する。
【0030】図5は、同期プリアンブル検出回路201
における処理を説明するためのフローチャートである。 ステップS1:同期プリアンブル検出回路201は、I
EC958を介してDSP5から入力したエッジ検出信
号S200に基づいて、図9に示す同期プリアンブルを
検出する。
【0031】このとき、同期プリアンブルは、論理値
「1」あるいは「0」の何れか一方が3個連続したビッ
ト列を含む信号であり、同期プリアンブル検出回路20
1は、論理値「1」が3個連続するデータ列および論理
値「0」が3個連続するデータ列のいずれか一方を検出
することで、同期プリアンブルの検出を行う。これは、
図10を用いて前述したバイフェーズ変調方式の特質か
ら、バイフェーズ変調されたデータには、論理値「1」
が3個連続するデータ列および論理値「0」が3個連続
するデータ列は存在し得ないため、これらのうち何れか
一方を検出することで、同期プリアンブルを検出でき
る。同期プリアンブル検出回路201における同期プリ
アンブルの検出は、例えば、シリアルなエッジ検出信号
S200を50ビットのパラレル信号に変換してパラレ
ル信号内での隣接する論理値「0」あるいは「1」のビ
ット間隔を検出したり、シリアルなエッジ検出信号S2
00における論理値「0」あるいは「1」が連続するク
ロックサイクルをカウントするなどして行われる。
【0032】ステップS2:同期プリアンブル検出回路
201は、ウィンドウ生成回路202から有効なウィン
ドウ信号S202を入力しているか否かを判断し、入力
していると判断した場合には、ステップS3の処理を実
行し、入力していないと判断した場合には、ステップS
4の処理を実行する。ここで、ウィンドウ信号S202
は、DSP5からアプリケーションI/F回路103に
入力されたデジタル・オーディオ信号のサブフレームの
時間的ずれが、後段のIEEE1394シリアルバスB
USを介して伝送を行う場合の許容範囲内にあるか否か
を判断するために用いられる信号である。
【0033】ステップS3:同期プリアンブル検出回路
201は、ステップS1で同期プリアンブルを検出した
タイミングが、例えば、図4(D)に示すウィンドウ信
号S202が論理値「1」を保持する期間内に位置する
かを判断し、当該期間内に位置すると判断した場合(当
該サブフレームの入力タイミングのずれが許容範囲内に
ある場合)にはステップS4の処理を実行し、当該期間
内に位置しないと判断した場合にはステップS1の処理
を繰り返す。
【0034】ステップS4:同期プリアンブル検出回路
201は、図4(E)に示すように、ステップS1で同
期プリアンブルを検出したタイミングでパルスを発生す
る同期プリアンブル検出信号S201を生成し、これを
ウィンドウ生成回路202および後段の送信前処理回路
106に出力する。
【0035】図6は、ウィンドウ生成回路202におけ
る処理を説明するためのフローチャートである。 ステップS11:ウィンドウ生成回路202は、例え
ば、同期プリアンブル検出信号S201にパルスが発生
したか否かを判断し、パルスが発生したと判断した場合
にはステップS12の処理を行い、そうでない場合には
ステップS11の処理を繰り返す。
【0036】ステップS12:ウィンドウ生成回路20
2は、内蔵するタイマをリセットする。
【0037】ステップS13:ウィンドウ生成回路20
2は、タイマによるカウントを開始する。
【0038】ステップS14:ウィンドウ生成回路20
2は、サンプリング周波数特定回路203からのサンプ
リング周波数指示信号S203が示すサンプリング周波
数fsおよびタイマのカウント値に基づいて、図4
(D)に示すように、同期プリアンブル検出信号S20
1が次にパルスを発生するタイミングの前後の所定期間
だけ論理値「1」となり、それ以外の期間で論理値
「0」となるウィンドウ信号S202を生成する。この
とき、同期プリアンブル検出信号S201が次にパルス
を発生するタイミングの前後の所定期間の長さは、後段
のIEEE1394シリアルバスBUSを介してデジタ
ル・オーディオ信号を含むパケットを送信するタイミン
グに応じて決定される、DSP5からサブフレームを入
力するタイミングのずれの許容範囲に基づいて、例え
ば、サンプリング周波数fsの周期の1%程度に決定さ
れる。
【0039】サンプリング周波数特定回路203は、同
期プリアンブル検出回路201から入力したエッジ検出
信号S200のエッジ幅を検出し、当該検出したエッジ
幅に基づいてデジタル・オーディオ信号DA1 のサンプ
リング周波数fsを特定し、当該特定したサンプリング
周波数fsを示すサンプリング周波数指示信号S203
をウィンドウ生成回路202および分周回路204に出
力する。
【0040】分周回路204は、サンプリング周波数特
定回路203からのサンプリング周波数指示信号S20
3が示すサンプリング周波数fsに基づいて分周比を選
択し、当該選択した分周比を用いて、原発信回路30か
ら入力した周波数49.152MHzの基準クロック信
号S30を分周して、図10(B)に示すクロック信号
BCK2 と同じ周波数128fsの復調用クロック信号
S204を生成し、当該復調用クロック信号S204を
バイフェーズ復調回路205および後段の送信前処理回
路106に出力する。
【0041】バイフェーズ復調回路205は、分周回路
204から入力した周波数128fsの復調用クロック
信号S204に基づいて、DSP5から入力したデジタ
ル・オーディオ信号DA1 について、図9に示す各サブ
フームのうち同期プリアンブルを除く28ビットのデー
タのバイフェーズ復調を行い、復調したデジタル・オー
ディオ信号S103を後段の送信前処理回路106に出
力する。
【0042】また、アプリケーションI/F回路103
は、図3に示すバイフェーズ復調に係わる構成要素の他
に、図示しないバイフェーズ変調回路を有している。当
該バイフェーズ変調回路は、受信後処理回路109から
入力したデジタル・オーディオ信号S109から周波数
128fsのクロック信号を再生し、当該再生したクロ
ック信号を用いてバイフェーズ変調を行うことで、IE
C958を介してアプリケーション側に出力するデジタ
ル・オーディオ信号DA1 を生成する。
【0043】なお、アプリケーションI/F回路103
には、アプリケーションとして、例えば、D/Aコンバ
ータ、各種のコンピュータ、セット・トップ・ボックス
などのコンシューマ製品、ハード・ディスク、MD(Min
i Disk) 装置などのデータ・ストレージ機器などが接続
可能である。以上がアプリケーションI/F回路103
の説明である。
【0044】送信前処理回路106は、アプリケーショ
ンI/F回路103から入力したデジタル・オーディオ
信号S103を、図3に示す分周回路204で生成され
た復調用クロック信号S204を基準として、IEEE
1394規格のアイソクロナス通信用としてクワドレッ
ト(4バイト)単位にデータ長を調整してFIFO11
0の送信用FIFO110bに書き込む。このとき、送
信前処理回路106は、図3に示すアプリケーションI
/F回路103の同期プリアンブル検出回路201から
入力した同期プリアンブル検出信号S201においてパ
ルスが発生していない図9に示すサブフレーム、すなわ
ちDSP5から入力したタイミングのずれが許容範囲を
越えているサブフレームについては、送信用FIFO1
10bに書き込みを行わない。すなわち、DSP5から
入力したタイミングのずれが許容範囲を越えているサブ
フレームは、IEEE1394シリアルバスBUSを介
して送信しない。これにより、受信側において、受信し
たデジタル・オーディオ信号に応じた音響を出力したと
きに高い音質を得ることができる。すなわち、受信側
で、受信したデータに基づいてリアルタイムに音響を出
力しているときに、データが遅れて受信されると、当該
データに応じた音響が遅れたタイミングで出力され、音
質が大きく劣化してしまう。そのため、本実施形態で、
受信側で遅れて受信されるデータを、送信側から送信し
ないようにすることで、受信側で出力される音響の品質
を高めている。また、送信前処理回路106は、必要に
応じて、アプリケーションI/F回路103から入力し
たデジタル・オーディオ信号S103を暗号化する。
【0045】送信後処理回路107は、送信用FIFO
110bから読み出したデジタル・オーディオ信号に対
して図7に示す1394ヘッダ、ヘッダCRC、CIP
ヘッダ(Header)1,2およびデータCRCを付加してア
イソクロナス通信用の送信パケットを生成し、当該送信
パケットをリンクコア101の送信回路に出力する。具
体的には、図7に示すように、送信後処理回路107に
おいて生成されたアイソクロナス通信用の送信パケット
は、32バイトの1394ヘッダ、32バイトのヘッダ
CRC、32バイトのCIPヘッダ1、32バイトのC
IPヘッダ2、188バイトのデータおよび32バイト
のデータCRCからなる。
【0046】1394ヘッダは、データ長を表すdata-l
ength 、tag 、このパケット転送されるチャネルの番号
(0〜63のいずれか)を示すchannel 、reserved、転
送速度を示すspeed および各アプリケーションで規定さ
れる同期コードsyからなる。また、CIPヘッダ1は、
送信ノード番号のためのSID(Source node ID)、デー
タブロックの長さのためのDBS(Data Block Size) 、
パケット化におけるデータの分割数のためのFN(Fract
ion Number) 、パディングデータのクワドレット数のた
めのQPC(Quadlet Padding Count) 、ソースパケット
ヘッダの有無を表すフラグのためのSPH、アイソクロ
ナスパケットの数を検出するカウンタのためのDBCを
有する。また、CIPヘッダ2は、FMT、信号フォー
マットに対応して利用されるFDF(Format Dependent
Field)およびタイムスタンプ情報のためのSyncTi
meを有する。
【0047】受信前処理回路108は、リンクコア10
1を介してIEEE1394シリアルバスBUSを伝送
されてきたアイソクロナス通信用の受信パケットを受け
て、当該受信パケットの1394ヘッダ、CIPヘッダ
1,2などの内容を解析し、デジタル・オーディオ信号
を復元してFIFO110の受信用FIFO110aに
格納する。
【0048】受信後処理回路109は、受信用FIFO
110aから読み出したデジタル・オーディオ信号S1
09をアプリケーションI/F回路103に出力し、こ
のとき、デジタル・オーディオ信号が暗号化されている
場合には、デジタル・オーディオ信号を解読する。
【0049】FIFO110は、960×32ビットの
受信用FIFO110aと、960×32ビットの送信
用FIFO110bとからなる。
【0050】〔アシンクロナス回路〕ホストインタフェ
ース回路102は、ホストコンピュータ6と、送信用F
IFO104aおよび受信用FIFO104bとの間で
のアシンクロナス通信用パケットの書き込み、読み出し
等の調停、並びに、ホストコンピュータ6からCFR1
11への各種データの送受信の調停を行う。
【0051】送信用FIFO104aには、IEEE1
394シリアルバスBUSに伝送させるアシンクロナス
通信用の送信パケットが格納され、受信用FIFO10
4bにはIEEE1394シリアルインタフェースバス
BUSを伝送されてきたアシンクロナス通信用の受信パ
ケットが格納される。
【0052】リゾルバ105は、バスリセット時にIE
EE1394シリアルインタフェースバスBSUを伝送
されてきたセルフIDパケットの内容を解析し、CFR
111に格納する。
【0053】ホストコンピュータ6 ホストコンピュータ6は、DSP5によるCDプレーヤ
2の駆動を制御する。また、ホストコンピュータ6は、
必要に応じて、リンク・レイヤ回路9のホストインタフ
ェース回路102からアシンクロナス通信用の受信パケ
ットを入力して所定の処理を行うと共に、ホストインタ
フェース回路102にアシンクロナス用の送信パケット
を出力する。
【0054】フィジカル・レイヤ回路11 フィジカル・レイヤ回路11は、IEEE1394シリ
アルバスBUSを介してフィジカル・レイヤ回路10と
接続され、前述したフィジカル・レイヤ回路10と同じ
構成および機能を有する。
【0055】リンク・レイヤ回路12 リンク・レイヤ回路12は、図8に示すように、アプリ
ケーションI/F回路103に接続されるアプリケーシ
ョンを除いて、前述した図2に示すリンク・レイヤ回路
9と同じ構成をしている。すなわち、リンク・レイヤ回
路12では、アプリケーションI/F回路103に、ア
プリケーションとしてスピーカ20が接続されており、
CDプレーヤ2が出力したデジタル・オーディオ信号を
IEEE1394シリアルバスBUSを介して受信し、
当該受信したデジタル・オーディオ信号を例えば受信前
処理回路108、FIFO110、受信後処理回路10
9およびアプリケーションI/F回路103を介してデ
ジタル・オーディオ信号DA2 としてD/Aコンバータ
23に出力し、スピーカ部24から音響を出力させる。
【0056】スピーカ20 スピーカ20は、D/Aコンバータ23およびスピーカ
部24を有する。D/Aコンバータ23は、例えば、P
WM変調方式により、デジタル信号をアナログ信号に変
換するいわゆる1ビットD/Aコンバータであり、リン
ク・レイヤ回路12から入力したデジタル・オーディオ
信号DA2 をアナログ・オーディオ信号AAに変換し、
アナログ・オーディオ信号AAをスピーカ部24に出力
する。スピーカ部24は、アナログ・オーディオ信号A
Aに応じた音響を出力する。
【0057】原発信回路31 原発信回路31は、前述した原発信回路30と同様に、
IEEE1394シリアルバスBUSを介したデータ伝
送において規定されている、例えば49.152MHz
の基準クロック信号S31をリンク・レイヤ回路12お
よびフィジカル・レイヤ回路11に出力する。
【0058】以下、図1に示すオーディオシステム1の
動作形態について説明する。先ず、図示しない操作手段
をユーザが操作することで再生開始指示が行われると、
ホストコンピュータ6からDSP5に制御信号S6が出
力され、DSP5においてCD7の再生動作が開始し、
CD7から再生されたデジタル・オーディオ信号につい
て、図9に示す各サブフレーム内の同期プリアンブルを
除く28ビットのデータがバイフェーズ変調され、同期
プリアンブルと当該バイフェーズ変調されたデータとを
含むデジタル・オーディオ信号DA1 がリンク・レイヤ
回路9に出力される
【0059】そして、当該デジタル・オーディオ信号D
1 が、図3に示すアプリケーションI/F回路103
のエッジ検出回路200およびバイフェーズ復調回路2
05に入力される。
【0060】そして、エッジ検出回路200において、
例えば図4(A)に示すデジタル・オーディオ信号DA
1 のエッジが検出されて図4(B)に示すエッジ検出信
号S200が同期プリアンブル検出回路201に出力さ
れる。
【0061】次に、同期プリアンブル検出回路201に
おいて、ウィンドウ生成回路202からのウィンドウ信
号S202に基づいて、前述した図5に示す同期プリア
ンブルの検出処理が行われ、同期プリアンブルを検出し
たタイミングでパルスを発生する同期プリアンブル検出
信号S201がウィンドウ生成回路202および送信前
処理回路106に出力される。
【0062】また、サンプリング周波数特定回路203
において、同期プリアンブル検出回路201からのエッ
ジ信号S200のエッジ幅が検出され、当該検出された
エッジ幅に基づいてデジタル・オーディオ信号DA1
サンプリング周波数fsが特定され、当該特定されたサ
ンプリング周波数fsを示すサンプリング周波数指示信
号S203がウィンドウ生成回路202および分周回路
204に出力される。
【0063】次に、分周回路204において、サンプリ
ング周波数指示信号S203が示すサンプリング周波数
fsに基づいて分周比が選択され、当該選択された分周
比を用いて、原発信回路30から入力した周波数49.
152MHzの基準クロック信号S30が分周され、周
波数128fsの復調用クロック信号S204が生成さ
れる。そして、当該復調用クロック信号S204が、分
周回路204からバイフェーズ復調回路205および後
段の送信前処理回路106に出力される。
【0064】次に、バイフェーズ復調回路205におい
て、分周回路204から入力した周波数128fsの復
調用クロック信号S204に基づいて、DSP5から入
力したデジタル・オーディオ信号DA1 について、図9
に示す各サブフームのうち同期プリアンブルを除く28
ビットのデータのバイフェーズ復調が行われ、復調され
たデジタル・オーディオ信号S103が後段の送信前処
理回路106に出力される。
【0065】そして、送信前処理回路106において、
デジタル・オーディオ信号S103がアイソクロナス通
信用としてクワドレット(4バイト)単位にデータ長が
調整された後に、FIFO110の送信用FIFObに
書き込まれる。このとき、送信前処理回路106は、図
3に示すアプリケーションI/F回路103の同期プリ
アンブル検出回路201から入力した同期プリアンブル
検出信号S201において対応するパルスが発生してい
ない図9に示すサブフレーム、すなわちDSP5から入
力したタイミングのずれが許容範囲を越えているサブフ
レームについては、送信用FIFO110bに書き込み
を行わない。
【0066】次に、送信用FIFO110bに格納され
たデジタル・オーディオ信号が、送信後処理回路107
に読み出され、これに図7に示す1394ヘッダ、CI
Pヘッダ(Header)1,2が付加されてアイソクロナス用
の送信パケットが生成され、当該パケットがリンクコア
101に出力される。
【0067】次に、送信後処理回路107からリンクコ
ア101に出力された送信パケットが、125μs毎
に、フィジカル・レイヤ回路11に出力され、フィジカ
ル・レイヤ回路10においてエンコードなどされた後、
IEEE1394シリアルバスBUSを介してフィジカ
ル・レイヤ回路11に出力される。
【0068】次に、フィジカル・レイヤ回路11におい
て、受信パケットがデコードされ、当該デコードされた
受信パケットが、図8に示すリンク・レイヤ回路12の
リンクコア101を介して受信前処理回路108に出力
され、受信前処理回路108において、当該受信パケッ
トに含まれる1394ヘッダ、CIPヘッダ1,2等の
内容が解析され、デジタル・オーディオ信号が復元され
てFIFO110の受信用FIFO110aに書き込ま
れる。
【0069】そして、受信後処理回路109において、
受信用FIFO110aから読み出されたデジタル・オ
ーディオ信号が暗号化されている場合には、その解読が
行われ、当該解読されたデジタル・オーディオ信号DA
2 がアプリケーションI/F回路103に出力される。
【0070】次に、デジタル・オーディオ信号DA
2 が、アプリケーションI/F回路103を介して、図
1に示すD/Aコンバータ23に出力され、D/Aコン
バータ23において、アナログ・オーディオデータAA
に変換され、スピーカ部24に出力される。そして、ス
ピーカ部24からアナログ・オーディオデータAAに応
じた音響が出力される。
【0071】以上説明したように、オーディオシステム
1では、図3に示すアプリケーションI/F回路103
において、デジタル・オーディオ信号DA1 のエッジ幅
から特定したサンプリング周波数fsに基づいて分周比
を選択し、当該選択した分周比を用いて、原発信回路3
0からの基準クロック信号S30を分周して、バイフェ
ーズ復調に用いられ復調用クロック信号S204を生成
する。そのため、オーディオシステム1によれば、IE
EE1394シリアルバスBUSを介したデータ伝送に
おいて規定されている49.152MHzの基準クロッ
ク信号S30を生成する単数の原発信回路30を用い
て、48kHz、44.1kHzおよび32kHzの3
種類のサンプリング周波数fsに基づいたデジタル・オ
ーディオ信号DA1 の復調を行うことができ、前述した
従来のシステムに比べて、小規模化および低価格化が図
れる。
【0072】また、オーディオシステム1では、ウィン
ドウ生成回路202においてタイマを用いて同期プリア
ンブルを検出すべき所定期間内にウィンドウを生成し、
当該ウィンドウ内に同期プリアンブル検出回路201が
同期プリアンブルを検出した場合にのみ、当該同期プリ
アンブルに対応するサブフレームをIEEE1394シ
リアルバスBUSを介して送信する。すなわち、DSP
5からサブフレームを入力するタイミングのずれが許容
範囲を越えた場合には、当該サブフレームはIEEE1
394シリアルバスBUSを介して送信しない。そのた
め、オーディオシステム1によれば、スピーカ20にお
いて、IEEE1394シリアルバスBUSを介して受
信したデジタル・オーディオ信号に応じた高品質な音響
をリアルタイムに出力できる。
【0073】本発明は上述した実施形態には限定されな
い。例えば、上述した実施形態では、図3に示すアプリ
ケーションI/F回路103において、ウィンドウ生成
回路202を設けた場合を例示したが、ウィンドウ生成
回路202は必ずしも設けていなくても良い。この場合
には、デジタル・オーディオ信号のサブフレームは、D
SP5からアプリケーションI/F回路103に入力す
るタイミングが大きくずれた場合でも、無条件にIEE
E1394シリアルバスBUSを介して送信される。
【0074】また、上述した実施形態では、基準クロッ
ク信号S30として復調用クロック信号S204より周
波数の高いものを用い、当該基準クロック信号S30を
分周して復調用クロック信号S204を生成した場合を
例示したが、本発明は、例えば、基準クロック信号とし
て復調用クロック信号より周波数が低いものを用い、当
該基準クロック信号を逓倍して復調用クロック信号を生
成してもよい。
【0075】また、本発明は、アプリケーションI/F
回路103がDSP5から入力するデジタル・オーディ
オ信号DA1 が倍速である場合にも、図3に示す構成に
よって、分周回路204において、サンプリング周波数
検出回路203で検出したエッジ幅に応じた分周比で基
準クロック信号S30を分周して復調用クロック信号S
204を生成することで対応できる。
【0076】また、上述した実施形態として、アプリケ
ーションから入力されるデジタル・オーディオ信号のサ
ンプリング周波数fsとしては、48kHz、44.1
kHzおよび32kHzを例示したが、これらの値およ
び数は任意である。
【0077】また、上述した実施形態では、リンク・レ
イヤ回路9およびリンク・レイヤ回路12に、それぞれ
アプリケーションとしてCDプレーヤ2およびスピーカ
20を接続した場合を例示したが、これらに接続される
アプリケーションの種類および数は任意である。
【0078】また、上述した実施形態では、アプリケー
ションとして、デジタル・オーディオ信号を再生するも
のを例示したが、本発明は、複数の異なる変調用クロッ
ク信号に基づいて変調された信号の復調を行うことが必
要なものであれば、アプリケーションで再生したビデオ
信号などを復調する場合にも適用できる。
【0079】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の復調装置
によれば、小規模かつ低価格な構成で、相互に異なる周
波数を持つクロック信号で変調された複数の変調信号を
復調できる。また、本発明の信号処理装置によれば、小
規模かつ低価格な構成で、アプリケーションから入力し
た相互に異なる周波数を持つクロック信号で変調された
複数の送信信号を復調し、当該復調した送信信号を信号
伝送路を介して送信できる。また、本発明の信号処理装
置によれば、送信決定回路を設けることで、送信信号の
受信側において、タイミングずれが小さい高品質な送信
信号を受信することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、IEEE1394シリアルインタフェ
ースに適用される本発明に係るオーディオシステムの一
実施形態を示すブロック構成図である。
【図2】図2は、送信側のリンク・レイヤ回路の内部構
成図である。
【図3】図3は、図2に示すアプリケーションI/F回
路の復調に係わる構成要素の構成図である。
【図4】図4は、図3に示す各構成要素のおける処理を
説明するための各信号のタイミングチャートである。
【図5】図5は、図3に示す同期プリアンブル検出回路
201の処理を示すフローチャートである。
【図6】図6は、図3に示すウィンドウ生成回路202
の処理を示すフローチャートである。
【図7】図7は、IEEE1394シリアルバスを介し
て伝送するパケットのフォーマットを説明するための図
である。
【図8】図8は、受信側のリンク・レイヤ回路とアプリ
ケーションとの接続形態を説明するための図である。
【図9】図9は、IEC958を介して伝送されるデジ
タル・オーディオ信号を説明するための図である。
【図10】図10は、バイフェーズ変調を説明するため
の図である。
【符号の説明】
1…オーディオシステム、2…CDプレーヤ、5…DS
P、6…ホストコンピュータ、7…CD、9,12…リ
ンク・レイヤ回路、10,11…フィジカル・レイヤ回
路、20…スピーカ、23…D/Aコンバータ、24…
スピーカ部、101…リンクコア、102…ホストイン
タフェース回路、103…アプリケーションI/F回
路、104…アシンクロナス通信用FIFO、105…
リゾルバ、106…アイソクロナス通信用送信前処理回
路、107…アイソクロナス通信用送信後処理回路、1
08…アイソクロナス通信用受信前処理回路、109…
アイソクロナス通信用受信後処理回路、111…CF
R、200…エッジ検出回路、201…同期プリアンブ
ル検出回路、202…ウィンドウ生成回路、203…サ
ンプリング周波数特定回路、204…分周回路、205
…バイフェーズ復調回路

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】相互に異なる周波数の変調用クロック信号
    に基づいて変調された複数の変調信号を復調可能な復調
    装置において、 基準クロック信号を生成する基準クロック信号生成回路
    と、 前記変調信号のエッジ間隔から前記変調用クロック信号
    の周波数を特定する周波数特定回路と、 前記特定した周波数に基づいて、前記基準クロック信号
    から、前記変調用クロック信号と同じ周波数の復調用ク
    ロック信号を生成する復調用クロック信号生成回路と、 前記生成した復調用クロック信号に基づいて、前記変調
    信号を復調する復調回路とを有する復調装置。
  2. 【請求項2】前記変調用クロック信号は、前記変調信号
    の変調前の信号を生成する際のサンプリング周波数に応
    じた周波数を持つ請求項1に記載の復調装置。
  3. 【請求項3】前記変調は、バイフェーズ変調であり、 前記サンプリング周波数をfsとし、1回のサンプリン
    グによってnビットのデータが得られる場合に、 前記復調用クロック信号の周波数は2×n×fsである
    請求項1に記載の復調装置。
  4. 【請求項4】前記復調用クロック信号生成回路は、前記
    特定した周波数に基づいて、前記基準クロック信号を分
    周あるいは逓倍して前記復調用クロック信号を生成する
    請求項1に記載の復調装置。
  5. 【請求項5】相互に異なる周波数の変調用クロック信号
    に基づいて変調された複数の送信信号をアプリケーショ
    ンから入力して復調可能で、当該復調した送信信号を信
    号伝送路を介して送信する信号処理装置において、 基準クロック信号を生成する基準クロック信号生成回路
    と、 前記アプリケーションから入力した前記送信信号のエッ
    ジ間隔から前記変調用クロック信号の周波数を特定する
    周波数特定回路と、 前記特定した周波数に基づいて、前記基準クロック信号
    から、前記変調用クロック信号と同じ周波数の復調用ク
    ロック信号を生成する復調用クロック信号生成回路と、 前記生成した復調用クロック信号に基づいて、前記アプ
    リケーションから入力した前記送信信号を復調する復調
    回路と、 前記復調された送信信号を前記信号伝送路を介して送信
    する送信回路とを有する信号処理装置。
  6. 【請求項6】前記送信信号は、タイミング判別用信号と
    本信号とを各々含む複数のブロック信号からなり、 前記送信回路は、所定の時間間隔で、単数または複数の
    前記ブロック信号を含むパケットを前記信号伝送路を介
    して送信し、 前記アプリケーションから入力した前記ブロック信号に
    含まれる前記タイミング判別信号を検出し、当該検出し
    たタイミングが、前記送信回路が前記パケットを送信す
    るタイミングに応じて決定される、前記アプリケーショ
    ンから前記ブロック信号を入力するタイミングのずれの
    許容範囲内にあるか否かを判断し、当該判断結果に基づ
    いて、前記アプリケーションから入力した前記ブロック
    信号を前記信号伝送路を介して送信するか否かを決定す
    る送信決定回路をさらに有する請求項5に記載の信号処
    理装置。
  7. 【請求項7】前記変調用クロック信号は、前記送信信号
    の変調前の信号を生成する際のサンプリング周波数に応
    じた周波数を持つ請求項5に記載の信号処理装置。
  8. 【請求項8】前記変調は、バイフェーズ変調であり、 前記サンプリング周波数をfsとし、1回のサンプリン
    グによってnビットのデータが得られる場合に、 前記復調用クロック信号の周波数は2×n×fsである
    請求項5に記載の信号処理装置。
  9. 【請求項9】前記復調用クロック信号生成回路は、前記
    特定した周波数に基づいて、前記基準クロック信号を分
    周あるいは逓倍して前記復調用クロック信号を生成する
    請求項5に記載の信号処理装置。
  10. 【請求項10】前記送信回路は、前記復調された送信信
    号を含むパケットを、前記基準クロック信号に基づいて
    所定の時間間隔で、前記信号伝送路を介して送信する請
    求項5に記載の信号処理装置。
  11. 【請求項11】前記信号伝送路は、シリアルバスである
    請求項5に記載の信号処理装置。
  12. 【請求項12】前記送信信号は、デジタル・オーディオ
    信号である請求項5に記載の信号処理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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